JP2007255806A - ガラス管乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス管の内外面を乾燥するガラス管乾燥装置において、ガラス管が複雑な形状であっても短時間で乾燥することができ、作業効率を向上し、かかるコストを低減することのできるガラス管乾燥装置を提供する。
【解決手段】両端が開口したガラス管Gの内外面を乾燥するガラス管乾燥装置100において、前記ガラス管Gを収容するチャンバ1と、前記チャンバ1内に収容されたガラス管外表面に対し温風を供給し、該ガラス管Gを所定温度に加熱する温風供給手段2、5、6と、前記温風供給手段2、5、6により所定温度に加熱されたガラス管Gの一端から該ガラス管内に空気を送出する空気供給手段3、4とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】両端が開口したガラス管Gの内外面を乾燥するガラス管乾燥装置100において、前記ガラス管Gを収容するチャンバ1と、前記チャンバ1内に収容されたガラス管外表面に対し温風を供給し、該ガラス管Gを所定温度に加熱する温風供給手段2、5、6と、前記温風供給手段2、5、6により所定温度に加熱されたガラス管Gの一端から該ガラス管内に空気を送出する空気供給手段3、4とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガラス管の内面及び外面に付着した水分を乾燥させるガラス管乾燥装置に関する。
例えば蛍光灯ランプ等のガラス管を用いる製品の製造工程においては、両端が開口したガラス管の内外面を温水、蒸気等で洗浄後、それにより付着した水分を乾燥させる工程が必要となる。
従来、その乾燥方法の一つとして、例えば図4に示すような乾燥装置50が用いられている。この乾燥装置50においては、石英ガラス管51を具備し、その側面に形成された孔51aから、シリコーンホース52を介して圧縮空気が送出される。そして、シリコーンホース52の先端が、被乾燥体であるガラス管Gの一端に僅かに挿入されることにより、ガラス管Gの内部に空気の流れが形成され、この空気の流れにより乾燥処理がなされる。
従来、その乾燥方法の一つとして、例えば図4に示すような乾燥装置50が用いられている。この乾燥装置50においては、石英ガラス管51を具備し、その側面に形成された孔51aから、シリコーンホース52を介して圧縮空気が送出される。そして、シリコーンホース52の先端が、被乾燥体であるガラス管Gの一端に僅かに挿入されることにより、ガラス管Gの内部に空気の流れが形成され、この空気の流れにより乾燥処理がなされる。
尚、図示する構成においては、石英ガラス管51の側面に複数の孔51aが設けられ、その複数の孔51aから複数のシリコーンホース52を介して圧縮空気を送出する構造となっており、同時に複数のガラス管Gの内部を乾燥することができる。また、このようにガラス管内部に空気の流れを形成することにより乾燥する方法については、特許文献1に記載されている。
特開平1−258342号公報
しかしながら、従来のようにガラス管内部に空気の流れを形成して乾燥処理を行う場合、特に、被乾燥体であるガラス管Gが複雑な形状をしていると、ガラス管Gの終端に向うほど空気の流れが悪くなり、ガラス管全体を乾燥させるまでに長時間を要するという課題があった。また、その場合、より効率的に乾燥処理を行うには、ガラス管内面の乾燥に大流量の空気及び時間を必要とし、かかるコストが高くなるという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、ガラス管の内外面を乾燥するガラス管乾燥装置において、ガラス管が複雑な形状であっても短時間で乾燥することができ、作業効率を向上し、かかるコストを低減することのできるガラス管乾燥装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係るガラス管乾燥装置は、両端が開口したガラス管の内外面を乾燥するガラス管乾燥装置において、前記ガラス管を収容するチャンバと、前記チャンバ内に収容されたガラス管外表面に対し温風を供給し、該ガラス管を所定温度に加熱する温風供給手段と、前記温風供給手段により所定温度に加熱されたガラス管の一端から該ガラス管内に空気を送出する空気供給手段とを備えることに特徴を有する。
このように構成すれば、温風供給手段によりガラス管外表面が加熱され、外表面に付着している水分を満遍なく蒸発することができる。また、ガラス管が所定温度に加熱されることにより、管内部の水分が水蒸気となり、その水蒸気を管内部に形成された空気の流れにより効率的に排気することができる。したがって、ガラス管の内外面の乾燥処理が満遍なく迅速に行われるため、作業効率を向上し、かかるコストを低減することができる。
また、ガラス管外表面に対し、温風が均一に供給されるため、ガラス管が複雑な形状をしていたとしても、ガラス管の内外面を均一に加熱することができ、迅速にガラス管全体を乾燥することができる。
また、ガラス管外表面に対し、温風が均一に供給されるため、ガラス管が複雑な形状をしていたとしても、ガラス管の内外面を均一に加熱することができ、迅速にガラス管全体を乾燥することができる。
また、前記温風供給手段は、下方に向けて所定流量の空気を供給する下方向空気供給手段と、前記下方向空気供給手段により供給された空気を分散し、所定範囲内で均一な下方向への空気の流れを形成するシャワープレートと、前記下方向空気供給手段により供給された空気を昇温する加熱手段とを備えることが望ましい。
このように構成することにより、ガラス管外表面に供給する温風を形成することができる。
このように構成することにより、ガラス管外表面に供給する温風を形成することができる。
また、前記温風供給手段により加熱されるガラス管の温度は、100℃以下になされることが望ましい。
本発明の構成によれば、ガラス管内に空気の流れを形成することにより、ガラス管内で発生した水蒸気を排気することができるが、急激な水分の蒸発は熱膨張によるガラス管の破損の原因となるため、回避するのが望ましい。そこで、加熱するガラス管の温度を、このように設定することにより、急激な水分の蒸発によるガラス管の破損を防止することができる。
本発明の構成によれば、ガラス管内に空気の流れを形成することにより、ガラス管内で発生した水蒸気を排気することができるが、急激な水分の蒸発は熱膨張によるガラス管の破損の原因となるため、回避するのが望ましい。そこで、加熱するガラス管の温度を、このように設定することにより、急激な水分の蒸発によるガラス管の破損を防止することができる。
本発明によれば、ガラス管の内外面を乾燥するガラス管乾燥装置において、ガラス管が複雑な形状であっても短時間で乾燥することができ、作業効率を向上し、かかるコストを低減することのできるガラス管乾燥装置を得ることができる。
以下、本発明に係るガラス管乾燥装置の実施の形態について図面に基づき説明する。最初に、本発明のガラス管乾燥装置の第一の実施の形態について説明する。図1はガラス管乾燥装置の第一の実施の形態の構成を模式的に示す断面図である。図2は、図1のA−A矢視図である。
図示するように、このガラス管乾燥装置100は、被乾燥体であるガラス管Gの乾燥室を形成する箱型のチャンバ1を具備している。さらに、図1においてチャンバ1の上方には、チャンバ1内に上方から下方に向う空気の流れ(以下、ダウンフローと称呼する)を形成するために空気を送出する第一空気供給部2を備え、チャンバ1の下方には、複数のシリコーンホース3を介して小流量の空気を送出する第二空気供給部4を備えている。
また、チャンバ1の室内は、第一空気供給部2から送出される空気を分散し、チャンバ1内に均一なダウンフローを形成するためのシャワープレート5が設けられ、このシャワープレート5によってチャンバ1内が上下に仕切られている。即ち、シャワープレート5の上方にサブチャンバ1aが形成され、シャワープレート5の下方にメインチャンバ1bが形成されている。
また、シャワープレート5は、図2のA−A矢視図に示すように、上下方向に貫通した複数の孔5aが均等間隔で設けられており、これら全ての孔5aにより第一空気供給部2から供給された空気が分散され、メインチャンバ1b内に均一なダウンフローが形成されるようになされている。また、メインチャンバ1bの床部には、図示しない排気口が形成されており、シャワープレート5を下方に向けて通過した空気が、その排気口に向けて流れることにより、チャンバ内全体にダウンフローが形成されるように構成されている。
また、サブチャンバ1a内においてシャワープレート5上方の空間には、図2に示す形状のように各孔5aへの空気の流れを妨げないよう配置されたヒータ6が、図示しない支持手段により支持されて設けられる。このヒータ6は、例えばシリカガラスパイプ内にカーボンファイバ等によるワイヤ状の発熱体を有し、図1に示す電力供給部7によって供給される電流値に従い発熱するようになされている。したがって、ヒータ6が発熱すると、サブチャンバ1a内の空気が昇温され、シャワープレート5を介して形成されるダウンフローが所定温度の温風となるようになされている。即ち、前記第一空気供給部2(下方向空気供給手段)と、シャワープレート5と、ヒータ6(加熱手段)とにより温風供給手段が構成されている。尚、前記シャワープレート5は、ヒータ6により高温に加熱されるため、耐熱性に優れる材質で形成されるのが望ましく、例えば、セラミックス、シリカガラスまたは、金属(例えばアルミニウム)の材質により形成されるのが好ましい。
また、被乾燥体であるガラス管Gは、図示しない開閉可能な入出口からメインチャンバ1b内に収容され、その両端の開口が塞がれないよう、図示しない保持手段によって保持される。即ち、乾燥処理によって水蒸気となるガラス管G内部の水分が管の外に排気されるようになされる。
また、図示するように、メインチャンバ1bの床部からは複数のシリコーンホース3が突出して設けられており、各シリコーンホース3の先端から、第二空気供給部4により少流量(例えば5L/min)の常温(例えば25℃)の空気が送出されるようになされている。このシリコーンホース3の先端は、メインチャンバ1b内で保持されたガラス管Gの一端に僅かに挿入されるようになされる。即ち、このシリコーンホース3から供給される空気によって、ガラス管Gの内部に所定の空気の流れが形成される。したがって、第二空気供給部4とシリコーンホース3とにより、空気供給手段が構成される。
尚、前記したように、メインチャンバ1b内には複数のシリコーンホース3が設けられているため、メインチャンバ1b内にシリコーンホース3の本数に応じた数のガラス管Gを収容できるようになされている。
また、前記第一空気供給部2、第二空気供給部4、電力供給部7は夫々、制御部8によって、その動作が制御されるようになされている。
また、前記第一空気供給部2、第二空気供給部4、電力供給部7は夫々、制御部8によって、その動作が制御されるようになされている。
このように構成されたガラス管乾燥装置100においては、先ず、内外面に水分を有するガラス管Gがメインチャンバ1b内に保持される。尚、そのとき、ガラス管Gの一端にはシリコーンホース3の先端が僅かに挿入される。
次いで、制御部8の制御により電力供給部7がヒータ6に電流を供給してヒータ6が発熱し、サブチャンバ1a内の空気が昇温される。
また、第一空気供給部2によりサブチャンバ1a内に空気が送出され、この空気は、予めサブチャンバ1a内で昇温された空気により温風とされ、シャワープレート5を通過して、メインチャンバ1b内に均一な温風のダウンフロー(例えば流量100〜200L/min)が形成される。尚、このとき、温風を送出するシャワープレート5の下側面温度は、例えば120℃になされる。
これにより、メインチャンバ1b内に収容されたガラス管Gの外表面に対し所定温度の温風が供給されてガラス管全体が所定温度(100℃以下、好ましくは80〜90℃)にまで加熱され、その外面に付着している水分が蒸発する。
また、第一空気供給部2によりサブチャンバ1a内に空気が送出され、この空気は、予めサブチャンバ1a内で昇温された空気により温風とされ、シャワープレート5を通過して、メインチャンバ1b内に均一な温風のダウンフロー(例えば流量100〜200L/min)が形成される。尚、このとき、温風を送出するシャワープレート5の下側面温度は、例えば120℃になされる。
これにより、メインチャンバ1b内に収容されたガラス管Gの外表面に対し所定温度の温風が供給されてガラス管全体が所定温度(100℃以下、好ましくは80〜90℃)にまで加熱され、その外面に付着している水分が蒸発する。
一方、第二空気供給部4によりシリコーンホース3を介して常温の空気が送出され、ガラス管Gの内部に所定流量(例えば5L/min)の空気の流れが形成される。
ここで、ガラス管Gの外表面に供給される温風によりガラス管G全体が加熱され、管内部の水分が水蒸気となっているため、管内部に形成された空気の流れにより管内部の水蒸気が排気され、管内部の乾燥処理がなされる。
尚、ガラス管G内部に形成される空気の流れは、管内部で発生する水蒸気を排気するために機能すればよいため、常温(例えば25℃)及び小流量(例えば5L/min)で構わない。
ここで、ガラス管Gの外表面に供給される温風によりガラス管G全体が加熱され、管内部の水分が水蒸気となっているため、管内部に形成された空気の流れにより管内部の水蒸気が排気され、管内部の乾燥処理がなされる。
尚、ガラス管G内部に形成される空気の流れは、管内部で発生する水蒸気を排気するために機能すればよいため、常温(例えば25℃)及び小流量(例えば5L/min)で構わない。
以上のように本発明に係る第一の実施の形態によれば、メインチャンバ1b内に形成される温風のダウンフローによりガラス管Gの外表面が加熱され、外表面に付着している水分が蒸発される。また、ガラス管全体が加熱されることにより、管内部の水分が水蒸気となり、その水蒸気が管内部に形成された空気の流れにより効率的に排気される。これにより、ガラス管Gの内外面の乾燥処理が満遍なく、且つ、迅速に行われる。
また、ガラス管全体に対し、均一に温風が供給されるため、ガラス管Gが例えば90°以下のコーナー部を有する形状であったり、螺旋状のような複雑な形状をしていたとしても、ガラス管Gの内外面を均一に加熱することができ、迅速にガラス管G全体を乾燥することができる。
したがって、本発明のガラス管乾燥装置によれば、ガラス管Gの形状に拘らず、その内外面を短時間で乾燥することができ、作業効率を向上し、かかるコストを低減することができる。
したがって、本発明のガラス管乾燥装置によれば、ガラス管Gの形状に拘らず、その内外面を短時間で乾燥することができ、作業効率を向上し、かかるコストを低減することができる。
続いて、本発明のガラス管乾燥装置の第二の実施の形態について説明する。この第二の実施の形態においては、前記した第一の実施の形態に対し、メインチャンバ1b内に温風のダウンフローを形成するための構成のみが異なり、その他の構成については同様である。したがって、同一構成部については、同じ符号で示し、その詳細な説明は省略する。
図3は、ガラス管乾燥装置の第二の実施の形態における構成を模式的に示す断面図である。図3に示すガラス管乾燥装置102の構成は、第一の実施の形態を示す図1の構成と異なり、サブチャンバ1aと第一空気供給部2とを具備しない構成となされる。
また、図示するように、チャンバ1の底部に複数の排気口1cが形成され、これら排気口1cは吸引動作を行う排気ポンプ9に接続されている。尚、この排気ポンプ9の駆動制御は制御部8によってなされる。
また、図示するように、チャンバ1の底部に複数の排気口1cが形成され、これら排気口1cは吸引動作を行う排気ポンプ9に接続されている。尚、この排気ポンプ9の駆動制御は制御部8によってなされる。
また、図1の構成とはシャワープレートの構成が異なり、図3に示すシャワープレート12は、その内部に空間が形成され、その空間内にヒータ6を有する。また、シャワープレート12がチャンバ1の蓋体として装着された構成になされている。
この構成により、チャンバ1内に温風のダウンフローを形成する際には、制御部8の制御により、電力供給部7が所定の電流をヒータ6に供給し、ヒータ6が発熱する。これにより、シャワープレート12の内部空間が所定温度まで加熱される。
そして、排気ポンプ9が駆動することにより全ての排気口1cからチャンバ1内の空気が吸引され、これによりシャワープレート12を介し、その上方の外気がチャンバ1内に下方に向けて供給される。ここでシャワープレート12の内部空間は所定温度に加熱されているため、外気がプレート通過の際に昇温され、温風となってチャンバ1内に供給される。尚、このとき、温風を送出するシャワープレート5の下側面温度は、例えば120℃になされる。
このように本発明に係る第二の実施の形態によれば、排気ポンプ9(下方向空気供給手段)と、シャワープレート12と、ヒータ6(加熱手段)とにより温風供給手段が構成される。したがって、図3に示す形態によっても本発明のガラス管乾燥装置を構成することができ、前記第一の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、本発明のガラス管乾燥装置により乾燥処理がなされるガラス管の材料は、特に限定されず、例えば石英ガラスであっても樹脂製ガラスであってもよい。
続いて、本発明に係るガラス管乾燥装置について、実施例に基づきさらに説明する。本実施例では、前記実施の形態に示した図1の構成のガラス管乾燥装置を用い、実際に実験を行うことにより、その効果を検証した。
〔実験1〕
この実験では、電力供給部による温風形成のためのヒータ電力を0.14kWとし、温風のダウンフロー(流量20L/min)によりガラス管温度が90℃となるまで加熱した。また、ガラス管内部に形成する空気の流れを常温(25℃)、流量5L/minとし、ガラス管の外面及び内面が全て乾燥されるまでの時間を測定した。
この実験では、電力供給部による温風形成のためのヒータ電力を0.14kWとし、温風のダウンフロー(流量20L/min)によりガラス管温度が90℃となるまで加熱した。また、ガラス管内部に形成する空気の流れを常温(25℃)、流量5L/minとし、ガラス管の外面及び内面が全て乾燥されるまでの時間を測定した。
〔比較例1〕
比較例1として、図4に示した装置において、図示しないヒータにより空気を昇温し、温風をガラス管Gの内部に送出する方法により乾燥処理を行った。
この比較例1の条件としては、ヒータ電力を0.1kW、空気流量を200L/min、温風温度を50℃とした。
比較例1として、図4に示した装置において、図示しないヒータにより空気を昇温し、温風をガラス管Gの内部に送出する方法により乾燥処理を行った。
この比較例1の条件としては、ヒータ電力を0.1kW、空気流量を200L/min、温風温度を50℃とした。
〔比較例2〕
比較例2として、図5に示すように、電力供給部62からの電流供給によりヒータ61を発熱させてチャンバ60内のガラス管Gを加熱し、その乾燥処理を行った。電力供給部62によるヒータ電力は0.4kWとし、ガラス管Gの温度が220℃となるまで加熱した。そして、ガラス管温度が220℃の状態を維持しながら乾燥処理を行った。
比較例2として、図5に示すように、電力供給部62からの電流供給によりヒータ61を発熱させてチャンバ60内のガラス管Gを加熱し、その乾燥処理を行った。電力供給部62によるヒータ電力は0.4kWとし、ガラス管Gの温度が220℃となるまで加熱した。そして、ガラス管温度が220℃の状態を維持しながら乾燥処理を行った。
〔比較例3〕
比較例3として、図5に示した構成において、電力供給部62によるヒータ電力を0.18kWとし、ガラス管Gの温度が90℃となるまで加熱した。そして、ガラス管Gの温度が90℃の状態を維持しながら乾燥処理を行った。
比較例3として、図5に示した構成において、電力供給部62によるヒータ電力を0.18kWとし、ガラス管Gの温度が90℃となるまで加熱した。そして、ガラス管Gの温度が90℃の状態を維持しながら乾燥処理を行った。
〔比較例4〕
比較例4として、図6に示すように、図5の構成に加え、ガラス管Gの一端からシリコーンホース63を介して管内部に空気の流れを形成し、ガラス管Gの乾燥処理を行った。電力供給部62によるヒータ電力は0.15kWとし、ガラス管Gの温度が98℃となるまで加熱した。ガラス管Gの内部に形成する空気の流れの流量は5L/minとした。
比較例4として、図6に示すように、図5の構成に加え、ガラス管Gの一端からシリコーンホース63を介して管内部に空気の流れを形成し、ガラス管Gの乾燥処理を行った。電力供給部62によるヒータ電力は0.15kWとし、ガラス管Gの温度が98℃となるまで加熱した。ガラス管Gの内部に形成する空気の流れの流量は5L/minとした。
実験1及び比較例1〜4の結果を表1に示す。この結果から、本発明のガラス管乾燥装置による実験1では、乾燥所要時間が5分と短く、乾燥後のガラス管の外観にも問題はなかった。比較例にあっては、比較例2以外は乾燥時間が長くなり、効率的な方法ではないことが確認された。また、比較例2では、乾燥所要時間が5分と短いが、ガラス管内外面に水滴跡が見られた。即ち、ガラス管内部の水滴が急激に蒸発し、その水蒸気が滞留しているために、熱膨張によって管破損が生じる虞があり、実用的ではないと確認された。
以上の実施例の実験結果から、本発明によれば、ガラス管を短時間で乾燥することができ、その結果、作業効率を向上し、かかるコストを低減できると確認した。
本発明は、ガラス管を乾燥する装置に関するものであり、ガラス管を用いた製品を製造する業界等において好適に用いられる。
1 チャンバ
2 第一空気供給部(温風供給手段、下方向空気供給手段)
3 シリコーンホース(空気供給手段)
4 第二空気供給部(空気供給手段)
5 シャワープレート(温風供給手段)
6 ヒータ(加熱手段、温風供給手段)
7 電力供給部
8 制御部
100、101、102 ガラス管乾燥装置
G ガラス管
2 第一空気供給部(温風供給手段、下方向空気供給手段)
3 シリコーンホース(空気供給手段)
4 第二空気供給部(空気供給手段)
5 シャワープレート(温風供給手段)
6 ヒータ(加熱手段、温風供給手段)
7 電力供給部
8 制御部
100、101、102 ガラス管乾燥装置
G ガラス管
Claims (3)
- 両端が開口したガラス管の内外面を乾燥するガラス管乾燥装置において、
前記ガラス管を収容するチャンバと、
前記チャンバ内に収容されたガラス管外表面に対し温風を供給し、該ガラス管を所定温度に加熱する温風供給手段と、
前記温風供給手段により所定温度に加熱されたガラス管の一端から該ガラス管内に空気を送出する空気供給手段とを備えることを特徴とするガラス管乾燥装置。 - 前記温風供給手段は、
下方に向けて所定流量の空気を供給する下方向空気供給手段と、
前記下方向空気供給手段により供給された空気を分散し、所定範囲内で均一な下方向への空気の流れを形成するシャワープレートと、
前記下方向空気供給手段により供給された空気を昇温する加熱手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載されたガラス管乾燥装置。 - 前記温風供給手段により加熱されるガラス管の温度は、100℃以下になされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたガラス管乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006081947A JP2007255806A (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | ガラス管乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006081947A JP2007255806A (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | ガラス管乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006081947A Pending JP2007255806A (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | ガラス管乾燥装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104006636A (zh) * | 2014-05-26 | 2014-08-27 | 河南科技大学第一附属医院 | 一种多功能干燥箱 |
CN108106347A (zh) * | 2018-01-08 | 2018-06-01 | 温州包鹿新材料有限公司 | 一种用于有机硅制备的烘干装置及其使用方法 |
CN108344264A (zh) * | 2018-04-18 | 2018-07-31 | 贵州大学 | 一种具有气流干燥功能的烘干装置 |
WO2021077771A1 (zh) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | 浙江李子园食品股份有限公司 | 一种生产线吹气除水装置 |
CN112964028A (zh) * | 2021-03-01 | 2021-06-15 | 福建师范大学 | 一种快速高效烘干真空管的方法 |
-
2006
- 2006-03-24 JP JP2006081947A patent/JP2007255806A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
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