JP2007255494A - 遊星歯車用ころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊星歯車装置の支持軸と保持器ところとの潤滑性能を向上させることを目的とする。
【解決手段】遊星歯車3の中心穴に位置する支持軸4にその一端側から外周面に潤滑油を導く油通路10が設けられ、遊星歯車と支持軸との間に位置する保持器5は、軸方向両側にそれぞれ平行に配置され、外側に向けて延出する鍔部22を有する環状部21の円周方向の複数箇所に柱部23が掛け渡され、柱部における軸方向の中央側部分23aが両側部分23bよりも外径側に寄るようにして逆M字状に形成され、環状部21の内径案内面21aに、その内側に円周方向に延びてポケット位置を通過する断続油溝30が設けられ、その外側に円周方向に延びる連続溝31が設けられ、さらに軸方向に延び、断続油溝とクロスして連通すると共に連続溝に連通する油供給用溝32が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】遊星歯車3の中心穴に位置する支持軸4にその一端側から外周面に潤滑油を導く油通路10が設けられ、遊星歯車と支持軸との間に位置する保持器5は、軸方向両側にそれぞれ平行に配置され、外側に向けて延出する鍔部22を有する環状部21の円周方向の複数箇所に柱部23が掛け渡され、柱部における軸方向の中央側部分23aが両側部分23bよりも外径側に寄るようにして逆M字状に形成され、環状部21の内径案内面21aに、その内側に円周方向に延びてポケット位置を通過する断続油溝30が設けられ、その外側に円周方向に延びる連続溝31が設けられ、さらに軸方向に延び、断続油溝とクロスして連通すると共に連続溝に連通する油供給用溝32が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は自動車用自動変速機等を構成する遊星歯車装置の遊星歯車用ころ軸受、更に詳しくは遊星歯車と支持軸と保持器ところとの潤滑性能を向上させるようにしたものに関する。
従来の遊星歯車用ころ軸受は、複数のころと、これらころを保持する保持器とからなり、外輪と太陽軸との間に介装されている複数の遊星歯車のそれぞれの中心孔に支持軸が保持器で保持された複数のころを介してそれぞれ挿入され、各支持軸にその一端側からころ配置空間へ潤滑油を導く油通路が設けられている。
その保持器は、軸方向両側にそれぞれ平行に配置される環状部の円周方向の複数箇所に柱部が掛け渡され、かつ柱部における軸方向の中央側部分が両側部分よりも外径側に寄った形状とされ、且つ前記中央側部分の内径側が前記支持軸の油通路の供給口に対向配置された状態のときに油溜まり用の空隙を作るようにしている。
これにより、外部の潤滑油が油通路を通じて針状ころが配置される空間へ供給されたとき、油通路の供給口を保持器が塞ぐことがなくなって、供給口から潤滑油が前記油溜まり用の空隙に溜まりやすくなる。これにより、潤滑油が針状ころ及び針状ころが接触する相手部材である遊星歯車、支持軸、保持器に効率よく供給されることになって、潤滑性が向上し、遊星歯車の動作安定性を向上できる(例えば、特許文献1参照)。
その保持器は、軸方向両側にそれぞれ平行に配置される環状部の円周方向の複数箇所に柱部が掛け渡され、かつ柱部における軸方向の中央側部分が両側部分よりも外径側に寄った形状とされ、且つ前記中央側部分の内径側が前記支持軸の油通路の供給口に対向配置された状態のときに油溜まり用の空隙を作るようにしている。
これにより、外部の潤滑油が油通路を通じて針状ころが配置される空間へ供給されたとき、油通路の供給口を保持器が塞ぐことがなくなって、供給口から潤滑油が前記油溜まり用の空隙に溜まりやすくなる。これにより、潤滑油が針状ころ及び針状ころが接触する相手部材である遊星歯車、支持軸、保持器に効率よく供給されることになって、潤滑性が向上し、遊星歯車の動作安定性を向上できる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の遊星歯車用ころ軸受では、保持器がその柱部における軸方向の中央側部分の外径側が遊星歯車の内周面で回転案内される方式であり、保持器の中央側部分の内径側が前記支持軸の油通路の供給口に対向配置された状態のときに油溜まり用の空隙を作るようにして、外部の潤滑油が油通路を通じて針状ころが配置される空間へ供給されたとき、油通路の供給口を保持器が塞ぐことがなくなって、供給口から潤滑油が前記油溜まり用の空隙に溜まりやすくするが、保持器の軸方向両側の環状部の内径面と支持軸の外周面とは接触しているため、その環状部の内径面と支持軸の外周面との間には潤滑油が供給されにくいことにより、摺動摩擦を低減することができないという課題があった。
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、遊星歯車装置の支持軸と保持器との潤滑性能を向上させるようにし、保持器の環状部の内径案内面と支持軸の外周面との摺動摩擦を低減することができる遊星歯車用ころ軸受を得ることを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、遊星歯車装置の支持軸と保持器との潤滑性能を向上させるようにし、保持器の環状部の内径案内面と支持軸の外周面との摺動摩擦を低減することができる遊星歯車用ころ軸受を得ることを目的とする。
本発明に係る遊星歯車用ころ軸受は、複数の針状ころと、これら針状ころを保持する保持器とからなり、リングギアと太陽ギアとの間に介装されている複数の遊星歯車の中心穴にそれぞれ位置する支持軸との間に配置される遊星歯車用ころ軸受において、前記支持軸にその一端側から外周面に潤滑油を導く油通路が設けられ、前記保持器は、軸方向両側にそれぞれ平行に配置され、外側に向けて延出する鍔部を有する環状部の円周方向の複数箇所に柱部が掛け渡され、かつ、柱部における軸方向の中央側部分が両側部分よりも外径側に寄るようにして逆M字状に形成され、前記環状部の内径案内面に、その内側に円周方向に延びて前記ポケット位置を通過する断続油溝が設けられ、その外側に円周方向に延びる連続溝が設けられ、さらに軸方向に延び、前記断続油溝とクロスして連通すると共に前記連続溝に連通する油供給用溝が設けられている。
また、前記環状部の内径案内面の内側の断続溝と外側の連続溝の深さは、前記断続溝の方が前記連続溝より深いか、或いは前記断続溝と前記連続溝とは同じ深さである。
さらに、前記環状部の鍔部の高さは、前記中央側部分の高さよりも低くしている。
また、前記環状部の内径案内面の内側の断続溝と外側の連続溝の深さは、前記断続溝の方が前記連続溝より深いか、或いは前記断続溝と前記連続溝とは同じ深さである。
さらに、前記環状部の鍔部の高さは、前記中央側部分の高さよりも低くしている。
本発明に係る遊星歯車用ころ軸受においては、リングギアと太陽ギアとの間に介装されている複数の遊星歯車の中心穴にそれぞれ位置する支持軸にその一端側から外周面に潤滑油を導く油通路が設けられ、遊星歯車と支持軸との間に位置する保持器は、軸方向両側に平行に配置され、外側に向けて延出する鍔部を有する環状部のそれぞれの円周方向の複数箇所に柱部が掛け渡され、かつ、柱部における軸方向の中央側部分が両側部分よりも外径側に寄るようにして逆M字状に形成され、前記環状部の内径面を案内面としているため、保持器の環状部の内径案内面は支持軸の外周面に対して相対すべり速度が減少、即ちPV値(荷重P×速度V=PV値)が減少することになる。
更に、前記環状部の内径案内面に、その内側に円周方向に延びて前記ポケット位置を通過する断続油溝が設けられ、その外側に円周方向に延びる連続溝が設けられ、さらに軸方向に延び、前記断続油溝とクロスして連通すると共に前記連続溝に連通する油供給用溝が設けられているので、外部の潤滑油が支持軸の油通路に入り、油通路の供給口から針状ころが配置される空間へ供給されたとき、その潤滑油は保持器の各環状部の内径案内面に設けた油供給用溝に行き、油供給用溝に入った潤滑油は各環状部の内径案内面に設けられた内側の断続油溝に供給され、その断続油溝に供給された潤滑油は、ポケット内の針状ころ及び針状ころが接触する遊星歯車の内径面に供給されると共に外側の連続油溝にスムーズに供給され続けるため、保持器の各環状部の内径案内面と支持軸の外周面との間に供給されて両面での摺動摩擦が低減され、連れ回りによる保持器の各柱部ところの接触時の発生応力を低減することができるという効果がある。
また、前記環状部の内径案内面の内側の断続溝と外側の連続溝の深さは、前記断続溝の方が前記連続溝より深くすることにより、油供給量のアップを図ることができる。
さらに、前記環状部の鍔部の高さは、前記中央側部分の高さよりも低くしているので、保持器の剛性をアップさせながら、遠心力でころ軸受の外径側の中央に飛ばされた潤滑油は、側面からころ軸受外に放出されやすくなり、潤滑油がころ軸受に滞留して攪拌抵抗をアップさせることなく、ころ軸受の放熱効果を高めることができる。
更に、前記環状部の内径案内面に、その内側に円周方向に延びて前記ポケット位置を通過する断続油溝が設けられ、その外側に円周方向に延びる連続溝が設けられ、さらに軸方向に延び、前記断続油溝とクロスして連通すると共に前記連続溝に連通する油供給用溝が設けられているので、外部の潤滑油が支持軸の油通路に入り、油通路の供給口から針状ころが配置される空間へ供給されたとき、その潤滑油は保持器の各環状部の内径案内面に設けた油供給用溝に行き、油供給用溝に入った潤滑油は各環状部の内径案内面に設けられた内側の断続油溝に供給され、その断続油溝に供給された潤滑油は、ポケット内の針状ころ及び針状ころが接触する遊星歯車の内径面に供給されると共に外側の連続油溝にスムーズに供給され続けるため、保持器の各環状部の内径案内面と支持軸の外周面との間に供給されて両面での摺動摩擦が低減され、連れ回りによる保持器の各柱部ところの接触時の発生応力を低減することができるという効果がある。
また、前記環状部の内径案内面の内側の断続溝と外側の連続溝の深さは、前記断続溝の方が前記連続溝より深くすることにより、油供給量のアップを図ることができる。
さらに、前記環状部の鍔部の高さは、前記中央側部分の高さよりも低くしているので、保持器の剛性をアップさせながら、遠心力でころ軸受の外径側の中央に飛ばされた潤滑油は、側面からころ軸受外に放出されやすくなり、潤滑油がころ軸受に滞留して攪拌抵抗をアップさせることなく、ころ軸受の放熱効果を高めることができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る遊星歯車用ころ軸受を有する遊星歯車装置の上半分を断面にした側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は同遊星歯車用ころ軸受の保持器を示す断面図、図4は同遊星歯車用ころ軸受を有する遊星歯車装置の構成を示す略側面図、図5は同遊星歯車用ころ軸受に設けた複数の油溝の説明図である。
まず、本発明の実施の形態1の遊星歯車用ころ軸受を有する遊星歯車装置の全体の構成について説明する。
図1及び図4に示すように、この実施の形態1の遊星歯車装置は、外周面に歯1aを形成した太陽ギア1と、この太陽ギア1と同心に配置され、内周面に歯2aを形成したリングギア2との間に、例えば3個の遊星歯車3を、円周方向に等間隔に配置している。
そして、これら3個の遊星歯車3の外周面に形成した歯3aを、太陽ギア1の歯1aとリングギア2の歯2aとに噛合させている。
各遊星歯車3は、支持軸4の外周に逆M字型の保持器5に保持された複数の針状ころ6を介して回転自在に支持されている。保持器5及び針状ころ6がケージアンドローラと呼ばれる転がり軸受を構成している。針状ころ6は、遊星歯車3の内周面を外輪軌道とし、支持軸4の外周面を内輪軌道とする。
各支持軸4の軸方向両端部はそれぞれキャリア7に固着されている。8は各支持軸4の軸方向両端部とキャリア7との間に介装されたワッシャである。
図1は本発明の実施の形態1に係る遊星歯車用ころ軸受を有する遊星歯車装置の上半分を断面にした側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は同遊星歯車用ころ軸受の保持器を示す断面図、図4は同遊星歯車用ころ軸受を有する遊星歯車装置の構成を示す略側面図、図5は同遊星歯車用ころ軸受に設けた複数の油溝の説明図である。
まず、本発明の実施の形態1の遊星歯車用ころ軸受を有する遊星歯車装置の全体の構成について説明する。
図1及び図4に示すように、この実施の形態1の遊星歯車装置は、外周面に歯1aを形成した太陽ギア1と、この太陽ギア1と同心に配置され、内周面に歯2aを形成したリングギア2との間に、例えば3個の遊星歯車3を、円周方向に等間隔に配置している。
そして、これら3個の遊星歯車3の外周面に形成した歯3aを、太陽ギア1の歯1aとリングギア2の歯2aとに噛合させている。
各遊星歯車3は、支持軸4の外周に逆M字型の保持器5に保持された複数の針状ころ6を介して回転自在に支持されている。保持器5及び針状ころ6がケージアンドローラと呼ばれる転がり軸受を構成している。針状ころ6は、遊星歯車3の内周面を外輪軌道とし、支持軸4の外周面を内輪軌道とする。
各支持軸4の軸方向両端部はそれぞれキャリア7に固着されている。8は各支持軸4の軸方向両端部とキャリア7との間に介装されたワッシャである。
太陽ギア1を円筒状に形成し、キャリア7を断面L字形で全体をリング状に形成していいる。そして、キャリア7の内周縁部に形成した円筒部7aを回転軸9の外周面にスプライン係合させている。太陽ギア1はその回転軸9の周囲に回転自在に支持されている。
また、遊星歯車3及び各針状ころ6とキャリア7との互いに対向する面同士の間に、それぞれリング状の滑りワッシャ8、8を設けて、遊星歯車3及び各針状ころ6の軸方向への動きを規制している。
また、遊星歯車3及び各針状ころ6とキャリア7との互いに対向する面同士の間に、それぞれリング状の滑りワッシャ8、8を設けて、遊星歯車3及び各針状ころ6の軸方向への動きを規制している。
次に、本発明の実施の形態1の遊星歯車用ころ軸受の潤滑構造について説明する。
支持軸4には、複数の針状ころ6の配置空間に潤滑油を供給するための油通路10が各支持軸4に設けられている。
この油通路10は、各支持軸4における一端面側から外周面における針状ころ6の軌道領域へ潤滑油を導くものであり、油導入孔10aと油供給孔10bとで構成されている。
油導入孔10aは、各支持軸4の一端面側から他端側途中まで軸方向に沿って設けられており、油供給孔10bは油導入穴10aの奥側から支持軸4の外周面における針状ころ6の軌道領域まで径方向に沿って設けられている。
支持軸4には、複数の針状ころ6の配置空間に潤滑油を供給するための油通路10が各支持軸4に設けられている。
この油通路10は、各支持軸4における一端面側から外周面における針状ころ6の軌道領域へ潤滑油を導くものであり、油導入孔10aと油供給孔10bとで構成されている。
油導入孔10aは、各支持軸4の一端面側から他端側途中まで軸方向に沿って設けられており、油供給孔10bは油導入穴10aの奥側から支持軸4の外周面における針状ころ6の軌道領域まで径方向に沿って設けられている。
各支持軸4は、例えばクロムモリブデン鋼(JIS G 4105)に硬化処理(浸炭焼入れ、焼き戻し)を施した物、或いは高炭素クロム軸受鋼(JIS G 4805)を硬化処理(ずぶ焼入れ、焼き戻し)したもの等が上げられる。油導入穴10aは、支持軸4の一端から軸方向に沿ってドリル加工することにより、また油供給穴10bは、支持軸の径方向に沿ってドリル加工することにより、それぞれ簡単に形成することができ、加工コストの低減に貢献できる。
ケージアンドローラの保持器5は、軸方向の両側にそれぞれ配置され、外側に向けて延出するに鍔部22を有する2つの環状部21、21と、これら環状部21、21間で円周方向に複数箇所に掛け渡される柱部23と、各柱部23の間に設けられて針状ころ6を非分離に収納保持するポケット24を備えている。この保持器5は、例えば鋼板をプレス成形して形成され、逆M字型といわれるものである。
各柱部23は、その軸方向の中央側部分23aが両側部分23bよりも外径側に寄った形状とされている。各柱部23の中央側23aの内壁面には円周方向に突出してころ止め部25が設けられている。円周方向で隣り合う二つの柱部23の各ころ止め片25によってポケット24から針状ころ6が保持器5の径方向外向きへ抜け出すのを防ぐ。
各柱部23は、その軸方向の中央側部分23aが両側部分23bよりも外径側に寄った形状とされている。各柱部23の中央側23aの内壁面には円周方向に突出してころ止め部25が設けられている。円周方向で隣り合う二つの柱部23の各ころ止め片25によってポケット24から針状ころ6が保持器5の径方向外向きへ抜け出すのを防ぐ。
この保持器5の2つの環状部21、21における支持軸4の外周面と接触する内径案内面21a、21aの内側には円周方向に延びてポケット位置を通過する断続油溝30が設けられている。また、2つの環状部21、21における支持軸4の外周面と接触する内径案内面21a、21aの外側にはそれぞれ円周方向に延びる連続油溝31が設けられている。
その断続油溝30と連続油溝31の深さは、断続油溝30の方が連続油溝31より深く形成されている。
さらに、保持器5の2つの環状部21、21における支持軸4の外周面と接触する内径案内面21a、21aの内径面には、軸方向に延び、断続油溝30とクロスして連通すると共に連続溝31に連通する油供給用溝32が設けられている。
その断続油溝30と連続油溝31の深さは、断続油溝30の方が連続油溝31より深く形成されている。
さらに、保持器5の2つの環状部21、21における支持軸4の外周面と接触する内径案内面21a、21aの内径面には、軸方向に延び、断続油溝30とクロスして連通すると共に連続溝31に連通する油供給用溝32が設けられている。
上述のように構成する本発明の実施の形態1の遊星歯車用ころ軸受の場合には、外部の潤滑油が支持軸4の油通路10に入り、油導入孔10aを経て油供給穴10bの供給口から針状ころ6が配置される空間へ供給されたとき、その潤滑油は保持器5の各環状部21の内径案内面21aに設けた油供給用溝32に行き、油供給用溝32に入った潤滑油は各環状部21の内径案内面21aに設けられた内側の断続油溝30に供給され、その断続油溝30に供給された潤滑油は、ポケット24内の針状ころ6及び針状ころ6が接触する遊星歯車3の内径面に供給されると共に外側の連続油溝31にスムーズに供給され続けるため、保持器5の各環状部21の内径案内面と支持軸4の外周面との間に供給されて両面での摺動摩擦が低減され、保持器5の環状部21、21の内径案内面は支持軸4の外周面に対して相対すべり速度が減少、即ちPV値(荷重P×速度V=PV値)が減少し、連れ回りによる保持器5の各柱部23ところ6の接触時の発生応力を低減することができる。
また、環状部21の内径案内面21aの内側の断続油溝30と外側の連続油溝31の深さは、断続油溝30方が連続油溝31より深くしているので、その断続油溝30と連続油溝31との深さが同じである場合に比べて油供給量のアップを図ることができる。
さらに、各環状部21の鍔部22の高さは、中央側部分23aの高さよりも低くしているので、保持器5の剛性をアップさせながら、遠心力でころ軸受の外径側の中央に飛ばされた潤滑油は、側面からころ軸受外に放出されやすくなり、潤滑油がころ軸受に滞留して攪拌抵抗をアップさせることなく、ころ軸受の放熱効果を高めることができる。
さらに、各環状部21の鍔部22の高さは、中央側部分23aの高さよりも低くしているので、保持器5の剛性をアップさせながら、遠心力でころ軸受の外径側の中央に飛ばされた潤滑油は、側面からころ軸受外に放出されやすくなり、潤滑油がころ軸受に滞留して攪拌抵抗をアップさせることなく、ころ軸受の放熱効果を高めることができる。
1 太陽ギア、2 リングギア、3 遊星歯車、4 支持軸、5 保持器、6 針状ころ、10 油通路、21 環状部、21a 内径案内面、22 鍔部、23 柱部、23a 中央側部分、23b 両側部分、30 断続油溝、31 連続油溝、32 油供給用溝。
Claims (3)
- 複数の針状ころと、これら針状ころをポケットで保持する保持器とからなり、リングギアと太陽ギアとの間に介装されている複数の遊星歯車の中心穴にそれぞれ位置する支持軸との間に配置される遊星歯車用ころ軸受において、
前記支持軸にその一端側から外周面に潤滑油を導く油通路が設けられ、
前記保持器は、軸方向両側にそれぞれ平行に配置され、外側に向けて延出する鍔部を有する環状部のそれぞれの円周方向の複数箇所に柱部が掛け渡され、かつ、柱部における軸方向の中央側部分が両側部分よりも外径側に寄るようにして逆M字状に形成され、
前記環状部の内径案内面に、その内側に円周方向に延びて前記ポケット位置を通過する断続油溝が設けられ、その外側に円周方向に延びる連続溝が設けられ、さらに軸方向に延び、前記断続油溝とクロスして連通すると共に前記連続溝に連通する油供給用溝が設けられていることを特徴とする遊星歯車用ころ軸受。 - 前記環状部の内径案内面の内側の断続溝と外側の連続溝の深さは、前記断続溝の方が前記連続溝より深いか、或いは前記断続溝と前記連続溝とは同じ深さであることを特徴とする請求項1記載の遊星歯車用ころ軸受。
- 前記環状部の鍔部の高さは、前記中央側部分の高さよりも低くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊星歯車用ころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015064108A (ja) * | 2009-06-15 | 2015-04-09 | コーヨー ベアリングス ノース アメリカ エルエルシー | ベアリングアセンブリのためのケージ |
WO2020036071A1 (ja) | 2018-08-17 | 2020-02-20 | Ntn株式会社 | 保持器付きころおよび遊星歯車支持構造 |
WO2021005948A1 (ja) * | 2019-07-05 | 2021-01-14 | Ntn株式会社 | ころ軸受用保持器、保持器付きころおよびころ軸受 |
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2006
- 2006-03-22 JP JP2006078479A patent/JP2007255494A/ja active Pending
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