JP2007254788A - 粉体吹き込み装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】粉体の吹き込み速度を安定して制御できる新規なポストミックス型の粉体吹き込み装置およびその制御方法の提供。
【解決手段】粉体が収容された圧力容器30の粉体出口を粉体搬送ラインL1に接続し、その粉体搬送ラインL1を流れる搬送ガスによって前記圧力容器30内の粉体を搬送して溶湯M中に吹き込むようにした粉体吹き込み装置100において、前記粉体搬送ラインL1を複数のラインL2,L2に分岐させてその各分岐ラインL2,L2をその下流側で合流させると共に、各分岐ラインL2,L2ごとに前記圧力容器30をそれぞれ接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】粉体が収容された圧力容器30の粉体出口を粉体搬送ラインL1に接続し、その粉体搬送ラインL1を流れる搬送ガスによって前記圧力容器30内の粉体を搬送して溶湯M中に吹き込むようにした粉体吹き込み装置100において、前記粉体搬送ラインL1を複数のラインL2,L2に分岐させてその各分岐ラインL2,L2をその下流側で合流させると共に、各分岐ラインL2,L2ごとに前記圧力容器30をそれぞれ接続する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、製鉄所における溶湯の予備処理工程などで、その溶湯中に酸化鉄や石灰などの粉状の精錬剤などを吹き込むための粉体吹き込み装置およびその制御方法に関するものである。
一般に、製鉄所における溶湯(溶銑、溶鋼などの溶融金属)は、脱硫、脱燐、温度調整などを施すと共に含んだ不純物を除去するために酸化鉄や石灰などの各種の精錬剤を溶湯中に吹き込む予備処理が行われる。
この精錬剤の吹き込み方法としては従来から様々な方法が提案されているが、2種類以上の精錬剤を切り換えて、あるいは混合して吹き込む方法としては、例えば以下の特許文献1などに示すような方法がある。
この精錬剤の吹き込み方法としては従来から様々な方法が提案されているが、2種類以上の精錬剤を切り換えて、あるいは混合して吹き込む方法としては、例えば以下の特許文献1などに示すような方法がある。
この吹き込み方法は、図2に示すようにトーピードや取鍋10内の溶湯M中に差し込まれたランス12に粉体搬送ラインL1を接続すると共に、この粉体搬送ラインに1つまたは複数の圧力容器(ディスペンサ)30を接続しておき、これら各圧力容器に収容された各精錬剤を粉体搬送ラインL1に送り出すと共にこの搬送ラインL1に送り出した各精錬剤を搬送ガスで気送してそのランスの先端から溶湯中に吹き込むようにしている。
そして、このように1つの粉体搬送ラインL1上に2つ以上の圧力容器30、30を直列に備え、いずれかの圧力容器30、30のみあるいはそれぞれ圧力容器30から同時に精錬剤を送り出して搬送するようにした粉体吹き込み装置は、一般にポストミックス型の粉体吹き込み装置などと称されている。
特開2005−133116号公報
ところで、このように搬送ガスを用いた精錬剤の吹き込み速度の制御は、圧力容器内の圧力と粉体搬送ラインの背圧との差圧によって制御する方法が一般的であるが、この差圧制御方式では、前述したようなポストミックス型の粉体吹き込み装置のように1つの粉体搬送ラインL1に対して2つ以上の圧力容器30、30を直列に配置した構成では、一方の圧力容器30からの精錬剤の吹き込みによって他方の圧力容器30からの精錬剤の吹き込みが不安定となり易いといった問題がある。
そのため、この差圧制御方式を採用したポストミックス型の粉体吹き込み装置では、差圧一定制御とした上で圧力容器30の出口ラインL3、L3に定容量式のロータリーフィーダーや可変弁34などと称する特殊な調節弁を設けることで粉体吹き出し速度を直接的に制御している。
しかしながら、このようなこの差圧制御方式を採用したポストミックス型の粉体吹き込み装置では、例えば複数精錬剤の同時吹き込みから単一精錬剤への吹き込み変更直後、あるいは、ある精錬剤から他の精錬剤への切り換え直後などでは、粉体搬送ラインの搬送条件の急変により、ロータリーフィーダーや可変弁34の制御が追従仕切れず、吹き込み速度が設定値から大きく外れてしまうことがあった。
しかしながら、このようなこの差圧制御方式を採用したポストミックス型の粉体吹き込み装置では、例えば複数精錬剤の同時吹き込みから単一精錬剤への吹き込み変更直後、あるいは、ある精錬剤から他の精錬剤への切り換え直後などでは、粉体搬送ラインの搬送条件の急変により、ロータリーフィーダーや可変弁34の制御が追従仕切れず、吹き込み速度が設定値から大きく外れてしまうことがあった。
また、圧力容器30内圧に対して粉体搬送ラインL1側の背圧変動が激しく、制御の前提となっている差圧一定状態に復帰するまでの間、吹き込み速度制御の変動を助長している。
そして、このような要因によって設定以上の吹き込み速度が出てしまうと、精錬反応に伴う異常な反応熱が発生して周辺設備の熱負荷が上昇したり、逆のケースでは吹き込みランス12先端に溶融金属が差し込むことで継続処理不能に陥ったり、設備、操業両面で悪影響を及ぼすことがある。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、粉体の吹き込み速度を安定して制御できる新規なポストミックス型の粉体吹き込み装置およびその制御方法を提供するものである。
そして、このような要因によって設定以上の吹き込み速度が出てしまうと、精錬反応に伴う異常な反応熱が発生して周辺設備の熱負荷が上昇したり、逆のケースでは吹き込みランス12先端に溶融金属が差し込むことで継続処理不能に陥ったり、設備、操業両面で悪影響を及ぼすことがある。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、粉体の吹き込み速度を安定して制御できる新規なポストミックス型の粉体吹き込み装置およびその制御方法を提供するものである。
前記課題を解決するために請求項1に記載の粉体吹き込み装置は、
粉体が収容された圧力容器の粉体出口を粉体搬送ラインに接続し、当該粉体搬送ラインを流れる搬送ガスによって前記圧力容器内の粉体を搬送して溶湯中に吹き込むようにした粉体吹き込み装置において、前記粉体搬送ラインを複数のラインに分岐させて当該各分岐ラインをその下流側で合流させると共に、当該各分岐ラインごとに前記圧力容器をそれぞれ接続したことを特徴とするものである。
粉体が収容された圧力容器の粉体出口を粉体搬送ラインに接続し、当該粉体搬送ラインを流れる搬送ガスによって前記圧力容器内の粉体を搬送して溶湯中に吹き込むようにした粉体吹き込み装置において、前記粉体搬送ラインを複数のラインに分岐させて当該各分岐ラインをその下流側で合流させると共に、当該各分岐ラインごとに前記圧力容器をそれぞれ接続したことを特徴とするものである。
また、請求項2の粉体吹き込み装置は、
請求項1に記載の粉体吹き込み装置において、前記各分岐ラインの圧力容器の接続部下流側に、循環ラインを接続すると共に当該循環ラインを当該圧力容器内に接続し、当該圧力容器および当該循環ラインの接続部を挟んで当該分岐ラインの上下にそれぞれ当該分岐ライン内の搬送ガスの流れを遮断する遮断弁を設けると共に、前記循環ラインに当該循環ライン内を遮断する遮断弁を設けたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の粉体吹き込み装置において、前記各分岐ラインの圧力容器の接続部下流側に、循環ラインを接続すると共に当該循環ラインを当該圧力容器内に接続し、当該圧力容器および当該循環ラインの接続部を挟んで当該分岐ラインの上下にそれぞれ当該分岐ライン内の搬送ガスの流れを遮断する遮断弁を設けると共に、前記循環ラインに当該循環ライン内を遮断する遮断弁を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の粉体吹き込み装置は、
請求項2に記載の粉体吹き込み装置の制御方法において、前記各分岐ラインの圧力容器からの粉体供給を停止するときは、当該圧力容器の出口弁と、当該圧力容器および当該圧力容器の循環ラインが接続される分岐ラインの接続部上下の遮断弁を閉じると同時に、当該循環ラインの遮断弁を開くようにすることを特徴とするものである。
請求項2に記載の粉体吹き込み装置の制御方法において、前記各分岐ラインの圧力容器からの粉体供給を停止するときは、当該圧力容器の出口弁と、当該圧力容器および当該圧力容器の循環ラインが接続される分岐ラインの接続部上下の遮断弁を閉じると同時に、当該循環ラインの遮断弁を開くようにすることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、各圧力容器が各分岐ライン上に並列状態に配置されることによっていずれの背圧も一定となるため、各圧力容器の粉体の吹き込み速度が他の圧力容器の吹き込み速度による影響を受け難くなり、粉体の吹き込み速度を安定して制御できるようになる。
また、請求項2の発明によれば、圧力容器および当該循環ラインの接続部が一対の遮断弁によって瞬間的に遮断されるため、吹き込みパターン切り換え時の応答性が向上する。また、圧力容器および当該循環ラインの接続部が瞬間的に遮断された直後に圧力容器から漏れ出した粉体が循環ラインを介して圧力容器内に戻るようになるため、漏れ出した粉体が圧力容器の接続部や粉体搬送ラインに詰まったり溜まったりすることがなくなる。
また、請求項2の発明によれば、圧力容器および当該循環ラインの接続部が一対の遮断弁によって瞬間的に遮断されるため、吹き込みパターン切り換え時の応答性が向上する。また、圧力容器および当該循環ラインの接続部が瞬間的に遮断された直後に圧力容器から漏れ出した粉体が循環ラインを介して圧力容器内に戻るようになるため、漏れ出した粉体が圧力容器の接続部や粉体搬送ラインに詰まったり溜まったりすることがなくなる。
具体的には請求項3の発明のように、当該圧力容器の出口弁と、当該圧力容器および当該圧力容器の循環ラインが接続される分岐ラインの接続部上下の遮断弁を閉じると同時に、当該循環ラインの遮断弁を開くように各弁を制御すれば、請求項2の発明に示すような効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明に係るポストミックス型粉体吹き込み装置100の実施の一形態を示したものである。
図において、Mは取鍋10内に溜められた溶湯であり、この溶湯Mには粉体吹き込み用のランス12の先端が挿入されている。
図1は、本発明に係るポストミックス型粉体吹き込み装置100の実施の一形態を示したものである。
図において、Mは取鍋10内に溜められた溶湯であり、この溶湯Mには粉体吹き込み用のランス12の先端が挿入されている。
そして、このランス12には、鋼管製の粉体搬送ラインL1が接続されており、その粉体搬送ラインL1の上流端には、この粉体搬送ラインL1に不活性ガスや窒素ガスなどの搬送ガスを供給するための搬送ガス供給部20が設けられている。
この搬送ガス供給部20は、搬送ガスタンクなどの搬送ガスを供給するための搬送ガス供給源21と、その出口近傍に順次設けられた搬送ガス流量計(FI)22、搬送ガス弁23、搬送ガス流量調弁24、粉体搬送ライン圧力計25などとから構成されており、搬送ガス供給源21から所定量の搬送ガスを所定圧で粉体搬送ラインL1側に供給するようになっている。
この搬送ガス供給部20は、搬送ガスタンクなどの搬送ガスを供給するための搬送ガス供給源21と、その出口近傍に順次設けられた搬送ガス流量計(FI)22、搬送ガス弁23、搬送ガス流量調弁24、粉体搬送ライン圧力計25などとから構成されており、搬送ガス供給源21から所定量の搬送ガスを所定圧で粉体搬送ラインL1側に供給するようになっている。
また、この粉体搬送ラインL1の途中は、さらに2つの分岐ラインL2、L2に分岐しており、これら各分岐ラインL2、L2には、接続ラインL3、L3を介してそれぞれ別の種類の粉体(精錬剤:酸化鉄(FeO)や石灰(CaO)など)が収容された圧力容器(ディスペンサ)30、30が設けられている。
また、これら各圧力容器30、30の接続ラインL3、L3と各分岐ラインL2、L2との接続部31,31の下流側(ランス12側)には、それぞれ循環ライン(鋼管)L4、L4が設けられており、さらにこれら各循環ラインL4、L4の他端側は、それぞれ圧力容器30、30の上端側に接続されている。
また、これら各圧力容器30、30の接続ラインL3、L3と各分岐ラインL2、L2との接続部31,31の下流側(ランス12側)には、それぞれ循環ライン(鋼管)L4、L4が設けられており、さらにこれら各循環ラインL4、L4の他端側は、それぞれ圧力容器30、30の上端側に接続されている。
すなわち、これら各圧力容器30、30の接続部31,31の下流側粉体搬送ラインL1内と、各圧力容器30、30内は、この循環ラインL4、L4によって相互に連通可能な状態となっている。
そして、これら各循環ラインL4、L4には、それぞれ遮断弁(電磁弁)32、32が設けられており、各循環ラインL4、L4内を瞬時に遮断可能となっている。
そして、これら各循環ラインL4、L4には、それぞれ遮断弁(電磁弁)32、32が設けられており、各循環ラインL4、L4内を瞬時に遮断可能となっている。
また、各圧力容器30、30の接続ラインL3、L3には、それぞれ出口弁33,33と、可変弁34,34とが設けられており、出口弁33,33によって各圧力容器30、30の出口を開閉すると共に、可変弁34,34によって各圧力容器30、30からの粉体の吹き出し速度(吹き出し量)を調節するようになっている。
また、これら各循環ラインL4、L4であって各圧力容器30、30の接続部31,31の上下には、それぞれ上遮断弁35、35および下遮断弁36、36が設けられており、その接続部31,31近傍を完全に遮断できるようになっている。
また、これら各循環ラインL4、L4であって各圧力容器30、30の接続部31,31の上下には、それぞれ上遮断弁35、35および下遮断弁36、36が設けられており、その接続部31,31近傍を完全に遮断できるようになっている。
また、一方の圧力容器30では図示を省略しているが、これら各圧力容器30、30には、それぞれ加圧ガス供給部40と、エアレーションガス供給部50と、粉体供給部(図示せず)とがそれぞれ設けられている。
加圧ガス供給部40は、加圧ガス(窒素ガスや不活性ガスなど)を供給する加圧ガス供給源41と、この加圧ガス供給源41から供給される加圧ガスを圧力容器30内に供給する加圧制御ラインL5と、この加圧制御ラインL5からそれぞれ分岐する排気ラインL6および予加圧ラインL7と、これら各ラインL5、L6、L7にそれぞれ設けられた加圧弁42、排気弁43、急排気弁44、予加圧弁45、圧力調整弁46とから構成されており、この圧力容器30内圧を所定圧に加圧および減圧調整できるようになっている。
加圧ガス供給部40は、加圧ガス(窒素ガスや不活性ガスなど)を供給する加圧ガス供給源41と、この加圧ガス供給源41から供給される加圧ガスを圧力容器30内に供給する加圧制御ラインL5と、この加圧制御ラインL5からそれぞれ分岐する排気ラインL6および予加圧ラインL7と、これら各ラインL5、L6、L7にそれぞれ設けられた加圧弁42、排気弁43、急排気弁44、予加圧弁45、圧力調整弁46とから構成されており、この圧力容器30内圧を所定圧に加圧および減圧調整できるようになっている。
すなわち、例えば、粉体供給時には、排気ラインL6を開いて圧力容器30内圧を大気圧まで減圧して粉体供給部(供給ホッパ)から所定の粉体を供給し、粉体供給後は、この排気ラインL6を閉じると共に加圧制御ラインL5を開いて圧力容器30内圧を所定圧まで加圧して前記粉体搬送ラインL1の内圧に対して所定の差圧を発生されるようになっている。
一方、エアレーションガス供給部50は、エアレーション(気体攪拌)用のガス(窒素ガスや不活性ガスなど)を供給するエアレーションガス供給源51と、このエアレーションガス供給源51から供給されるエアレーションガスを圧力容器30内に供給するエアレーションラインL8と、このエアレーションラインL8を開閉するエアレーション弁52とから構成されており、スムーズな粉体供給が行われるように粉体荷重が集中する圧力容器30内の出口付近に所定圧のエアレーションガスを供給して内部の粉体を攪拌するようになっている。
なお、図中70は圧力容器30内の圧力を計測するための圧力計、71は圧力容器30の重量を計測するための重量計(ロードセル)、72は、ランス12の背圧を測定するためのランス背圧計である。
そして、このような構成をした本発明に係る粉体吹き込み装置100にあっては、各圧力容器30、30が各分岐ラインL2、L2上に並列状態に配置されることによっていずれの背圧も一定となるため、一方の圧力容器30の粉体の吹き込み速度が他の圧力容器30の吹き込み速度による影響を受け難くなり、粉体の吹き込み速度を安定して制御できるようになる。
そして、このような構成をした本発明に係る粉体吹き込み装置100にあっては、各圧力容器30、30が各分岐ラインL2、L2上に並列状態に配置されることによっていずれの背圧も一定となるため、一方の圧力容器30の粉体の吹き込み速度が他の圧力容器30の吹き込み速度による影響を受け難くなり、粉体の吹き込み速度を安定して制御できるようになる。
また、この各圧力容器30、30の接続部31の下流側と圧力容器30内を循環ラインL4で接続すると共に、この接続部31の上下を一対の遮断弁35,36によって瞬時に遮断可能としたため、吹き込みパターン切り換え時の応答性が向上する。
すなわち、各圧力容器30、30の接続ラインL3の出口弁33を閉じただけでは、圧力容器と循環ラインL4の背圧との差圧により、瞬時にその圧力容器30内の粉体の吹き込みを停止することは困難であり、一定時間だらだらと漏れた状態が続くことになっていた。
すなわち、各圧力容器30、30の接続ラインL3の出口弁33を閉じただけでは、圧力容器と循環ラインL4の背圧との差圧により、瞬時にその圧力容器30内の粉体の吹き込みを停止することは困難であり、一定時間だらだらと漏れた状態が続くことになっていた。
そのため、吹き出しを停止する側の圧力容器30の出口弁33を閉じると同時に、この圧力容器30の接続部31上下の遮断弁35、36を閉じ、かつ、この循環ラインL4側の遮断弁32を開くように制御すれば、この出口弁33を閉じた後に一定時間だらだらと漏れ出した粉体がこの循環ラインL4を介して戻されるようになるため、吹き込みパターン切り換え時の応答性が向上する。
そして、本発明のような構成をした、いわゆる並列タイプのポストミックス型粉体吹き込み装置100と、図1に示したような構成をした、いわゆる直列タイプのポストミックス型粉体吹き込み装置をそれぞれ試作し、粉体として石灰(設定150Kg/min)および酸化鉄(設定400Kg/min)を用いて各装置の粉体吹き込み速度の変動値(幅)を調べた。
この結果、従来の粉体吹き込み装置では、その変動値がそれぞれ石灰:80〜160Kg/min、酸化鉄:90〜290Kg/minであったのに対し、本発明の粉体吹き込み装置では、その変動値がそれぞれ石灰:130〜160Kg/min、酸化鉄:370〜440Kg/minであり、その変動幅は従来装置に比べて極めて小さいものであった。
この結果、従来の粉体吹き込み装置では、その変動値がそれぞれ石灰:80〜160Kg/min、酸化鉄:90〜290Kg/minであったのに対し、本発明の粉体吹き込み装置では、その変動値がそれぞれ石灰:130〜160Kg/min、酸化鉄:370〜440Kg/minであり、その変動幅は従来装置に比べて極めて小さいものであった。
また、さらに、それぞれの粉体について単味吹き込みを(設定400Kg/min)行ったところ、その変動値は、従来装置では90〜550Kg/minと大きかったのに対し、本発明装置では、360〜440Kg/minであり、その変動幅は同じく従来装置に比べて極めて小さいものであった。
なお、本実施の形態では、2つの圧力容器30,30を備えた例で説明したが、3つ以上の圧力容器30を備える場合には、さらにその粉体搬送ラインL1を3つ以上に分岐させてそれぞれの分岐ラインL2に圧力容器30を設けるようにすることは勿論であるが、この場合、粉体の種類などによっては、必ずしも1つの分岐ラインL2に対して1つの圧力容器30のみを設けなければならないわけでなく、1つの分岐ラインL2に対して2つの圧力容器30を直列に設けるような構成であっても良い。また、搬送ガス供給部20は、開示したように一本化しても、また、各系統ごとにもってもかまわない。
なお、本実施の形態では、2つの圧力容器30,30を備えた例で説明したが、3つ以上の圧力容器30を備える場合には、さらにその粉体搬送ラインL1を3つ以上に分岐させてそれぞれの分岐ラインL2に圧力容器30を設けるようにすることは勿論であるが、この場合、粉体の種類などによっては、必ずしも1つの分岐ラインL2に対して1つの圧力容器30のみを設けなければならないわけでなく、1つの分岐ラインL2に対して2つの圧力容器30を直列に設けるような構成であっても良い。また、搬送ガス供給部20は、開示したように一本化しても、また、各系統ごとにもってもかまわない。
100…ポストミックス型粉体吹き込み装置
10…取鍋
12…ランス
20…搬送ガス供給部
30…圧力容器
32、35、36…遮断弁
40…加圧ガス供給部
50…エアレーションガス供給部
L1…粉体搬送ライン
L2…分岐ライン
L4…循環ライン
M…溶湯
10…取鍋
12…ランス
20…搬送ガス供給部
30…圧力容器
32、35、36…遮断弁
40…加圧ガス供給部
50…エアレーションガス供給部
L1…粉体搬送ライン
L2…分岐ライン
L4…循環ライン
M…溶湯
Claims (3)
- 粉体が収容された圧力容器の粉体出口を粉体搬送ラインに接続し、当該粉体搬送ラインを流れる搬送ガスによって前記圧力容器内の粉体を搬送して溶湯中に吹き込むようにした粉体吹き込み装置において、
前記粉体搬送ラインを複数のラインに分岐させて当該各分岐ラインをその下流側で合流させると共に、当該各分岐ラインごとに前記圧力容器をそれぞれ接続したことを特徴とする粉体吹き込み装置。 - 請求項1に記載の粉体吹き込み装置において、
前記各分岐ラインの圧力容器の接続部下流側に、循環ラインを接続すると共に当該循環ラインを当該圧力容器内に接続し、当該圧力容器および当該循環ラインの接続部を挟んで当該分岐ラインの上下にそれぞれ当該分岐ライン内の搬送ガスの流れを遮断する遮断弁を設けると共に、前記循環ラインに当該循環ライン内を遮断する遮断弁を設けたことを特徴とする粉体吹き込み装置。 - 請求項2に記載の粉体吹き込み装置の制御方法において、
前記各分岐ラインの圧力容器からの粉体供給を停止するときは、当該圧力容器の出口弁と、当該圧力容器および当該圧力容器の循環ラインが接続される分岐ラインの接続部上下の遮断弁を閉じると同時に、当該循環ラインの遮断弁を開くようにすることを特徴とする粉体吹き込み装置の制御方法。
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WO2018128135A1 (ja) * | 2017-01-06 | 2018-07-12 | 新日鐵住金株式会社 | 脱りん処理装置およびそれを用いた溶銑の脱りん方法 |
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