JP2007253945A - 盗難防止方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油圧ショベル100は、ユーザー暗証番号以外に管理者暗証番号によっても始動することができる。管理者暗証番号は、たとえばメーカー出荷時にあらかじめ決められた番号であり、管理責任者が管理するものである。オペレータがユーザー暗証番号を失念した場合、オペレータは、電話などで管理責任者から管理者暗証番号を取得することで油圧ショベル100の始動が可能になる。また、管理者暗証番号を変更可能としたので、ユーザー暗証番号を失念したオペレータに管理者暗証番号を伝えたとしても、管理責任者はオペレータに伝えた管理者暗証番号とは別の新しい管理者暗証番号を設定できる。
【選択図】図1
Description
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の盗難防止方法において、第1の記憶手段に記憶された前記第1の暗証番号の変更は、比較手順により、入力された暗証番号と第1または第2の記憶手段に記憶された第1または第2の暗証番号のいずれか一方と一致したことが判断され、かつ、第1の暗証番号を変更するモードに移行することが指示されると、モード設定手段により第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号の書き換えを許可する第1の暗証番号の書き換え許可手順と、第1の暗証番号の書き換え許可手順により、第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号の書き換えが許可されているときに、変更手段により入力手段により入力された新たな暗証番号に第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を書き換える第1の暗証番号の変更手順とをさらに有することを特徴とする。
図1〜図4により、本発明を建設機械の盗難防止装置に適用した場合の第1の実施の形態を説明する。建設機械の一例として、油圧ショベルを用いて説明を行う。図1は本実施の形態におけるシステムブロック図である。本実施の形態では、油圧ショベル100のエンジン10を始動する際、入力された暗証番号を照合し、照合結果が良好な場合にのみエンジン始動を許可するようにするとともに、暗証番号として、ユーザーにて変更可能な暗証番号と、ユーザーにて変更不可能な、たとえばメーカー出荷時にあらかじめ決められた管理者暗証番号を用いる。
(1) あらかじめ決められた暗証番号を入力して油圧ショベル100の始動を許可するシステムにおいて、ユーザー暗証番号と管理者暗証番号を記憶し、入力された暗証番号がいずれか一方の暗証番号と合致するとエンジンの始動を許可するようにした。したがって、管理者暗証番号を油圧ショベル100の管理責任者が把握するように運営すれば、ユーザー暗証番号が不明となった場合でも、ユーザーは電話などで管理責任者から管理者暗証番号を聞き出して油圧ショベル100を始動できる。その結果、管理責任者がわざわざ油圧ショベル100のもとに出向く煩雑さ、非能率さが解消される。
なお、油圧ショベル100がオペレータが属する会社所有の場合、管理責任者はその会社の油圧ショベル管理部門の責任者である。
図1〜図4により、本発明による盗難防止装置の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態による盗難防止装置は、上述した第1の実施の形態において、管理者暗証番号を変更可能としたものである。本実施の形態のシステムブロック図(図1)、入力装置30(図2)、エンジン10の始動処理、およびユーザー暗証番号の設定処理(図3)は、第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
(1) 管理者暗証番号を変更可能としたので、ユーザー暗証番号を失念したオペレータに管理者暗証番号を伝えたとしても、管理責任者はオペレータに伝えた管理者暗証番号とは別の新しい管理者暗証番号を設定できる。よって、ユーザー暗証番号を失念したオペレータによる迅速な油圧ショベル100の始動と、第3者に管理者暗証番号を伝えることによる盗難のリスクの回避を両立できる。
(2) 管理者暗証番号の変更は、特定の操作を伴う油圧ショベル100の始動によってのみ可能としたので、第3者によって管理者暗証番号が変更されてしまうおそれは少ない。
図2,4〜8により、本発明による盗難防止装置の第1の参考例を説明する。第1および第2の実施の形態では、管理責任者以外の第三者、上述の例ではオペレータに管理者暗証番号を開示した。本参考例による盗難防止装置では、建設機械メーカーのセンタサーバから通信により送信される管理者暗証番号を油圧ショベルで受信することにより、油圧ショベルの始動を可能にした。
(1) オペレータは、油圧ショベル100のレンタル会社にユーザー暗証番号では油圧ショベル100の始動ができない旨を連絡し、油圧ショベル100のエンジンキースイッチ13をオフにして待機する。
(2) オペレータから連絡を受けたレンタル会社の管理責任者は、油圧ショベル100を識別する油圧ショベル100に固有の識別番号とともに、ユーザー暗証番号では油圧ショベル100を始動できなくなった旨を電話にてメーカー200に連絡する。すなわち、油圧ショベル100の始動が可能になるよう管理者暗証番号の送信をメーカー200に依頼する。
(3) 依頼を受けたメーカー200では、識別番号と管理者暗証番号をセンタサーバ201から通信回線網300を介して油圧ショベル100に送信する。
(4) 通信装置40を介して識別番号と管理者暗証番号を受信することで、油圧ショベル100は始動可能な状態となる。
(1) 管理者暗証番号を通信にて受信可能としたので、レンタル会社の管理責任者がわざわざ油圧ショベル100のもとに出向かなくても済むため、迅速に油圧ショベル100の始動ができる。また、管理者暗証番号をユーザーに伝えなくてもよいので、セキュリティ性が高い。
図2,9〜12により、本発明による盗難防止装置の第2の参考例を説明する。本参考例による盗難防止装置は、建設機械メーカーのセンタサーバから通信により送信される信号を油圧ショベル100で受信することにより、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を入力装置30の表示部32に表示を行うようにしたものである。入力装置30(図2)は、第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
(1) オペレータは、レンタル会社にユーザー暗証番号では油圧ショベル100の始動できない旨を連絡し、油圧ショベル100のエンジンキースイッチ13をオフにして待機する。
(2) オペレータから連絡を受けたレンタル会社の管理責任者は、油圧ショベル100を識別する油圧ショベル100に固有の識別番号とともに、ユーザー暗証番号では油圧ショベル100を始動できなくなった旨を電話にてメーカー200に連絡する。すなわち、油圧ショベル100の始動が可能になるよう暗証番号表示コマンドの送信をメーカー200に依頼する。
(3) 依頼を受けたメーカー200では、識別番号と暗証番号表示コマンドをセンタサーバ201から通信回線網300を介して油圧ショベル100に送信する。
(4) 通信装置40を介して識別番号と暗証番号表示コマンドを受信することで、油圧ショベル100は、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を表示部32に表示する。表示されたユーザー暗証番号をオペレータが入力装置に入力することで、油圧ショベル100は始動可能となる。
(1) センタサーバ201から暗証番号表示コマンドを送信することで、第1メモリ21に格納されているユーザー暗証番号を表示部32に表示可能とした。これにより、オペレータは、表示された暗証番号を入力してエンジン10を始動することができる。その結果、レンタル会社の管理責任者がわざわざ油圧ショベル100のもとに行かなくても済むため、迅速に油圧ショベル100の始動ができる。
12 スタータリレー 13 エンジンキースイッチ
20 メインコントロールユニット 21 第1メモリ
22 第2メモリ 23 比較部
25 出力回路 30 入力装置
40 通信装置 100 油圧ショベル
200 メーカー 201 センタサーバ
300 通信回線網
Claims (2)
- スイッチによりエンジンを始動する始動手順と、
前記始動手順に応答して入力手段により暗証番号を入力する入力手順と、
前記入力手順により入力された前記暗証番号と第1の記憶手段に予め記憶された第1の暗証番号および第2の記憶手段に予め記憶された第2の暗証番号とを比較手段にて比較する比較手順と、
前記比較手順により、入力された前記暗証番号と前記第1または第2の記憶手段に記憶された第1または第2の暗証番号のいずれか一方と一致したことが判断されると、出力手段により車両の運転許可信号を出力し、一致しないことが判断されると、車両の運転禁止信号を出力する出力手順とを備えるとともに、
前記第2の記憶手段に記憶された前記第2の暗証番号の変更は、
判断手段によって特定の操作とともに行われた前記車両の始動操作であるか否かを判断する判断手順と、
前記判断手順により、前記特定の操作とともに前記車両の始動操作がされたと判断されると、モード設定手段により前記第2の記憶手段に記憶されている前記第2の暗証番号の書き換えを許可する第2の暗証番号の書き換え許可手順と、
前記第2の暗証番号の書き換え許可手順により、前記第2の記憶手段に記憶されている前記第2の暗証番号の書き換えが許可されているときに、変更手段により前記入力手段により入力された新たな暗証番号に前記第2の記憶手段に記憶されている第2の暗証番号を書き換える第2の暗証番号の変更手順とをさらに有することを特徴とする盗難防止方法。 - 請求項1に記載の盗難防止方法において、
前記第1の記憶手段に記憶された前記第1の暗証番号の変更は、
前記比較手順により、入力された前記暗証番号と前記第1または第2の記憶手段に記憶された第1または第2の暗証番号のいずれか一方と一致したことが判断され、かつ、前記第1の暗証番号を変更するモードに移行することが指示されると、モード設定手段により前記第1の記憶手段に記憶されている前記第1の暗証番号の書き換えを許可する第1の暗証番号の書き換え許可手順と、
前記第1の暗証番号の書き換え許可手順により、前記第1の記憶手段に記憶されている前記第1の暗証番号の書き換えが許可されているときに、変更手段により前記入力手段により入力された新たな暗証番号に前記第1の記憶手段に記憶されている第1の暗証番号を書き換える第1の暗証番号の変更手順とをさらに有することを特徴とする盗難防止方法。
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JP2014525842A (ja) * | 2011-07-24 | 2014-10-02 | 株式会社マキタ | 動力工具システム及びアダプタ用の盗難抑止システム並びにその方法 |
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JPH08185578A (ja) * | 1994-12-29 | 1996-07-16 | Mazda Motor Corp | 車両用盗難防止装置 |
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JP2002070084A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-08 | Komatsu Ltd | 表示装置および建設機械の機能ロック解除装置 |
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