JP2011074721A - 移動体のキー情報管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】キー情報が管理された電子キーのキーIDを用いる移動体にあって、キー情報を更新する作業にかかるセキュリティーを高く維持しつつも、当該作業にかかる利便性の低下を抑えることのできる移動体のキー情報管理システムを提供する。
【解決手段】移動体のキー情報管理システムは、車両10と管理センタ13との間での無線通信を通じて車両固有のキーID32の有効期限33を更新可能に管理する。車両10は、使用された電子キー11に割り当てられた操作に関する許可/不許可を制御する照合制御装置20と、管理センタ13との間での無線通信可能な特定の携帯端末14との間での近距離通信を実行可能にする近距離通信装置26,27とを備える。移動体と電子キー11との間の通信の成立に基づいて、キーID32の有効期限33は携帯端末14に代替取得された有効期限61により近距離通信を通じて更新される。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体、特に車両の電子キーに関連するキー情報をリモート管理する移動体のキー情報管理システムに関する。
移動体、特に車両には、その盗難や不正使用を防ぐために、原動機の始動時に電子キーに保持されたキーIDと当該車両に固有のキーIDとの照合を必要とするイモビライザーシステムが搭載されることも多い。このイモビライザーシステムとは周知のように、電子キーの有する固有のキーIDと、車両側に保持されている当該車両に固有のキーIDとを照合して、これらが一致することを条件にエンジン等の原動機の始動を許可するシステムである。
ところで、車両のイモビライザーシステムでは、電子キーが盗難されたものであったり、複製されたものであったりしても、照合されたキーIDが当該車両の固有のキーIDと一致すれば原動機の始動が可能となる。そこで近年は、セキュリティーのさらなる向上のため、携帯電話など公衆の通信ネットワークを介した車両外からのリモート操作により車両原動機の作動許可/不許可などを設定することのできるリモートイモビライザーシステムなども提案されている。
このようなリモートイモビライザーシステムの技術の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のリモートイモビライザーシステムは、移動体通信装置を介して車両外の管理センタと通信し、当該管理センタから受信したコマンドに基づいて原動機たるエンジン制御装置を制御することで、エンジンの作動許可/不許可などを設定し、エンジンを始動禁止状態に設定したり解除したりすることができるようになっている。また、このリモートイモビライザーシステムは、移動した車両が地下駐車場や山中など通信の不可能な環境にある場合や移動体通信装置自体が故障しているような場合、通信が途絶してから一定時間経過するとエンジンの作動を不許可に設定してセキュリティーが維持されるようにもしている。なおこのエンジンの作動の不許可設定の解除には管理センタの解除コードが必要であるが、車両と管理センタとの間の通信ができない場合、ユーザの携帯可能な携帯端末に管理センタの解除コードを予め取得しておいてから当該携帯端末を車両に接続させるように操作する。そしてその接続操作による接続に基づいて当該携帯端末から当該車両に管理センタの解除コードを伝達して当該不許可設定を解除するようにしている。
特開2007−30613号公報
特許文献1のリモートイモビライザーシステムは、車両と管理センタとの間の通信の途絶によりエンジンの作動が不許可に設定されると、当該不許可の設定を解除するためには解除コードが予め取得された携帯端末をユーザが車両へ接続させる操作を必要とするため、ユーザにとっては煩わしい。また、セキュリティーの向上のためエンジンの作動の不許可の設定のみならず車両のドアの解錠の不許可も設定されるようになると、車両への乗車も規制されるようになり、ユーザはこれらの不許可の設定の解除を、悪天候や夜間であっても、車外での操作により行なわなければならない不都合もある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、キー情報が管理された電子キーのキーIDを用いる移動体にあって、キー情報を更新する作業にかかるセキュリティーを高く維持しつつも、当該作業にかかる利便性の低下を抑えることのできる移動体のキー情報管理システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、移動体と管理センタとの間での無線通信を通じて、キー情報が更新可能に管理される移動体のキー情報管理システムであって、前記移動体に配され、前記管理センタにより管理されるキー情報が記憶される記憶部と、前記記憶部に記憶されているキー情報との照合に基づき前記移動体に用いられた電子キーに割り当てられた当該移動体の操作に関する許可/不許可を制御する照合制御装置と、同じく前記移動体に配されて、前記管理センタとの間での無線通信が可能な予め登録された特定の携帯端末との間での近距離通信を実行可能な近距離通信装置とを備え、前記移動体と前記管理センタとの間での通信が途絶状態にあることを条件に、前記移動体と前記電子キーとの間での通信の成立に基づいて前記特定の携帯端末にて前記管理センタから代行取得したキー情報によって前記照合制御装置の記憶部に記憶されているキー情報を前記近距離通信を通じて更新することを要旨とする。
このような構成によれば、照合制御装置の記憶部に記憶されているキー情報が、特定の携帯端末を通じて管理センタから転送されたキー情報に基づいて更新されるようになる。これにより、移動体と前記管理センタとの間での通信が途絶状態であれ、移動体においてキー情報の更新が行なわれるようになるとともに、当該更新により、管理センタにて管理されている情報に基づいて電子キーの使用の可否が設定されるようになる。その結果、移動体のキー情報管理システムとしてのセキュリティーを維持しつつ利便性が高められるようになる。
また、移動体と電子キーとの間での通信の成立に基づいて、例えば電子キーのキーIDと移動体の固有のキーIDとが照合されることによって移動体のキー情報が自動的に更新される。これにより、移動体に対して電子キーを使用することによりキー情報が更新されるようになり、キー情報を更新するためのユーザによる移動体に対する操作が不要とされる。例えば、移動体に対する電子キーの最初の操作(解錠など)の際に行なわれるキーIDの照合などによりキー情報が更新されることで、ユーザはキー情報の更新の有無を意識することなく、当該キーIDに基づいて移動体への操作が行えるようになる。これによっても、移動体のキー情報管理システムとしてのセキュリティーを維持しつつ利便性が高められるようになる。
さらに、移動体のドアの操作(解錠)にキー情報の更新が必要とされる場合であれ、移動体の外部から当該移動体に対してキー情報の更新が自動的に行なわれ、ユーザは移動体に対して電子キーを使用するのみで更新のための操作を行なう必要がない。このことから、例えば、移動体の外部環境が悪天候であったり、夜間や暗い場所であったり、更新操作を行なうとすればその操作に困難が伴うような環境下であれ、キー情報の更新が自動的に行なわれ、その利便性が高い。
さらにまた、近距離通信により移動体の外部からキー情報を更新するようにすることで、当該更新作業に伴い移動体に物理的な操作を行なう必要がなく、移動体に生じる振動やドア開放など物理的な変化に基づいて作動する警報装置などが設けられている場合であれ、当該警報装置を作動させるようなおそれがない。例えば、ドアの解錠にもキー情報の更新を要する一方で、キー情報の更新作業を移動体内で行なわなければならないような場合、更新前のキー情報の移動体のドアを非常的に解錠せざるを得ず、このときに移動体に設
けられているブザー、フラッシュ、通報装置などの警報装置が作動するおそれがある。警報装置が作動するような環境下でのキー情報の更新作業はユーザに対しての心理的負担が大きなものとなるが、このような移動体のキー情報管理システムは、そのようなユーザへの心理的負担を生じるおそれがなく、その利便性及び採用可能性が高い。
また、移動体のキー情報の更新が、予め登録された特定の携帯端末を通じて行なわれるので、正規のユーザはもとより、移動体が貸与された場合であれ、貸与先の携帯端末の登録により、正規ユーザ以外の者でも携帯端末を通じての移動体のキーIDの有効期限の更新が可能となる。このとき、携帯端末の登録に当該携帯端末を唯一に識別可能な端末情報を用いることで、正規のユーザの携帯端末が登録されている場合と同等のセキュリティーが維持されるようにもなる。
請求項2に記載の発明は、前記移動体と前記電子キーとの間の通信は、前記移動体に使用された電子キーのキーIDが当該移動体に予め保持された固有のキーIDに一致していることが前記照合制御装置にて判定されることにより成立することを要旨とする。
このような構成によれば、ユーザの所持する電子キーのキーIDが正当な電子キーであることにより移動体と電子キーとの間の通信が成立するので、キー情報の更新が、正当な電子キーとともに所持されている特定の携帯端末により行なわれるようになる。これにより、キー情報の更新のセキュリティーが向上されるようにもなる。
請求項3に記載の発明は、前記記憶部に記憶されているキー情報には、キーIDの有効期限が含まれ、前記近距離通信によるキー情報の更新条件には、前記管理センタとの間での通信が途絶状態にあることに加えて、当該キーIDの有効期限が切れていることが含まれることを要旨とする。
このような構成によれば、照合制御装置の記憶部に記憶されているキー情報に含まれるキーIDの有効期限が、特定の携帯端末を通じて管理センタから転送されたキー情報に含まれるキーIDの有効期限に基づいて更新されるようになる。これにより、移動体と前記管理センタとの間での通信が途絶状態であれ、移動体において電子キーのキーIDの有効期限の更新が行なわれるようになるとともに、当該更新により、有効期限内とされる電子キーのキーIDの使用が可能とされるようになる。その結果、移動体のキー情報管理システムとしてのセキュリティーを維持しつつ利便性が高められるようになる。
また、ユーザが所持する電子キーのキーIDが期限切れとなっている場合であれ、携帯端末を通じて当該キーIDの有効期限が更新され、当該キーIDによる移動体の操作が可能とされる。またこのときでも、有効期限内での使用と同等の操作に基づき当該キーIDの有効期限が更新されて当該キーIDによる移動体の操作が可能とされるようになる。これにより、期限切れとなったキーIDの使用であれ、移動体の操作が通常と同等に行え、このような移動体のキー情報管理システムの便性がより一層向上される。
請求項4に記載の発明は、前記近距離通信装置は、通信仕様の異なる複数の近距離通信装置からなることを要旨とする。
このような構成によれば、通信仕様の異なる近距離通信装置が複数設けられていることにより、そのいずれか一つの通信仕様により携帯端末が移動体と通信できることにより携帯端末によるキー情報の更新ができるようになる。これにより、キー情報の更新に用いることのできる携帯端末に設けられる近距離通信装置の種類の自由度が高められ、当該更新に用いる携帯端末の選択の自由度も高められるようになり、これによっても移動体のキー情報管理システムの利便性が向上される。
請求項5に記載の発明は、前記移動体には、前記特定の携帯端末が予め複数登録され、前記電子キーが前記移動体に使用されたとき、前記登録された複数の携帯端末を前記近距離通信を通じて検索して前記管理センタから代行取得されているキー情報による更新を行なうことを要旨とする。
このような構成によれば、移動体には複数の携帯端末が登録され、いずれの携帯端末からでもキー情報の更新ができるようになる。これにより、例えば、当該移動体を複数のユーザが利用するような場合であれ、各ユーザが独自にキー情報の更新を行えるようになり、これによっても移動体のキー情報管理システムの利便性が向上される。
請求項6に記載の発明は、前記移動体には、前記記憶部に記憶されているキー情報が更新されていることを通知表示する表示装置が設けられてなることを要旨とする。
このような構成によれば、移動体のキー情報の更新が行なわれる場合、表示装置を通じて移動体のキー情報が更新されていることが通知される。これにより、通常定期的に行なわれるキー情報の更新や近距離通信を通じてのキー情報の更新などの更新作業に多少の時間を要して電子キーの操作感に通常の場合と違いが生じるようなことがあっても、通知によりユーザへ安心感を与えることができるようになる。これによっても、このような移動体のキー情報管理システムの利便性が向上されるようになる。
本発明に係る移動体のキー情報管理システムの一実施形態についてその概略構成を示す構成図。 同実施形態においてキーIDの有効期限を更新する通常の処理についてその流れを示すフローチャート。 同実施形態のキーIDの有効期限を管理センタから携帯端末に転送する態様について示す模式図。 同実施形態にて携帯端末がキーIDの有効期限を管理センタから取得する処理についてその流れを示すフローチャート。 同実施形態のキーIDの有効期限を携帯端末から移動体に転送する態様について示す模式図。 同実施形態にて携帯端末がキーIDの有効期限を移動体に転送する処理についてその流れを示すフローチャート。 同実施形態の移動体がキーIDの有効期限を携帯端末を介して更新する処理について示すフローチャート。
以下、本発明に係る移動体のキー情報管理システムの一実施形態について図に従って説明する。図1は、移動体のキー情報管理システムについてその構成を機能ブロックにより示す構成図である。
図1に示すように、移動体のキー情報管理システムには、移動体としての車両10と、車両10の電子キー11と、車両10と移動体通信を行なう管理センタ13と、管理センタ13と移動体通信を行なうとともに車両10と近距離通信を行なう携帯端末14とが設けられている。また、移動体のキー情報管理システムには、上述の移動体通信を無線通信により行なわせる通信ネットワーク12が設けられている。
通信ネットワーク12は、無線通信による移動体通信を行なう通信回線、例えば、携帯電話やPHSなどに用いられる公知の通信回線を有し、携帯電話やPHSなど移動する通信端末と無線通信を行なうための複数の基地局(図示略)を備えている。これにより、車両10と管理センタ13との間、及び、管理センタ13と携帯端末14との間はそれぞれ
通信ネットワーク12を通じての無線通信が行なわれるようになっている。なお、無線通信であることにより、車両10のおかれた環境が、基地局の通信範囲から外れた山中などであったり、地下駐車場のように電波の届かない環境などであるようなとき、車両10と管理センタ13との間の無線通信が行えない場合もある。
管理センタ13は、車両10の機能をリモート管理することができる。管理センタ13には、車両10の機能管理など各種処理を行なうためのコンピュータ40と、コンピュータ40を通信ネットワーク12に回線41Lを介して接続させる通信装置41とが設けられている。コンピュータ40には、図示しない演算装置(CPU)や図示しないROMやRAMが設けられており、各種プログラムが演算装置で実行処理されることにより上述の各種処理が実行されるようになっている。管理センタ13にて行なわれる車両10の機能管理の一つとして、管理センタ13がリモート操作によりユーザの所有する車両のエンジンたる原動機(図示略)の始動を不許可にする公知のリモートイモビライザー機能がある。
リモートイモビライザー機能では、管理センタ13は、ユーザからの要求などに基づいて、車両10のエンジンの始動を不許可にするコマンドを、移動体通信を通じて当該車両10に通知する。これにより当該車両10のエンジンが始動できなくなり、当該車両10の不正使用や盗難の防止が図られるようになる。また、管理センタ13は、ユーザからの要求などに基づいて、車両10のエンジンの始動を許可するコマンドを、当該車両10に先と同じく移動体通信を通じて通知することにより、当該車両10のエンジンの始動を通常通り行えるようにする。
なお、本実施形態では、コンピュータ40には、不揮発性メモリ(EEPROMやハードディスク等)から構成される記憶装置42が設けられており、記憶装置42の所定の領域には車両10のキーIDの有効期限43が記憶されるようになっている。なお、ROMには、この有効期限43を管理する管理プログラムも記憶されており、当該管理プログラムが演算装置に読み込まれ実行処理されることで、有効期限43が管理されるようになっている。この管理には、車両10との間で定期的に行なわれる移動体通信の際、更新された有効期限43を当該車両10に送信する処理とともに、携帯端末14との間で必要に応じて行なわれる通信の際、携帯端末14からの要求により更新された有効期限43を送信する処理とが含まれている。
次に、車両10おけるキーIDの有効期限の管理について説明する。
車両10には、電子キー11のキーID11Kを照合する照合制御装置20と、電子キー11からキーID11Kを取得するキー用通信装置21と、車両10のドアの施錠/解錠の操作のためのドアロック・アンロックセンサ22と、エンジンの始動/停止の操作のためのエンジンスイッチ(エンジンSW)23とが設けられている。また、車両10には、車両10に設けられた各種制御装置からなる車両制御装置24と、通信ネットワーク12に無線接続する移動体通信装置25と、車両10の近傍を無線通信の範囲とする第1の近距離通信装置26及び第2の近距離通信装置27と、電子キー11の照合状態などをユーザに通知するステータスモニタ28とが設けられている。
移動体通信装置25は、車両10を移動体通信により通信ネットワーク12に接続させる装置であり、車両10において照合制御装置20に接続されている。移動体通信装置25には、移動体アンテナ25Aが設けられており、移動体通信装置25は移動体アンテナ25Aと通信ネットワーク12の基地局とを通じて同通信ネットワーク12に無線接続されることで、通信ネットワーク12を介しての車両10と管理センタ13との通信を可能にさせている。これにより車両10は、その走行に伴う位置の移動にかかわらず管理センタ13との無線通信が行えるようになっている。
電子キー11には、その内部に小型の通信装置(図示略)及び記憶装置(図示略)が設けられており、記憶装置には電子キー固有のキーID11Kが保持されている。電子キー11は、キー用通信装置21との無線通信により、その小型の通信装置からキー用通信装置21に電子キー固有のキーID11Kを出力する。
キー用通信装置21は、電子キー11との無線通信により電子キー11に保持されている電子キー固有のキーID11Kを取得する装置である。キー用通信装置21は、照合制御装置20に接続されており、電子キー11から取得された電子キー固有のキーID11Kを照合制御装置20に伝達する。キー用通信装置21には、車内アンテナ21Aと車外アンテナ21Bとが設けられており、車内アンテナ21Aを介して電子キー11と通信した場合、電子キー11は車内にあると判定し、車外アンテナ21Bを介して電子キー11と通信した場合、電子キー11は車外にあると判定する。これにより得られた判定結果は、照合制御装置20に伝達される。
照合制御装置20は、キー用通信装置21より取得された電子キー固有のキーID11Kに基づいて、当該電子キー固有のキーID11Kの正当性を判定する装置である。照合制御装置20には、各種プログラムなどの演算処理を実行する処理装置(CPU)30と、照合用プログラムや各種データなどが記憶される図示しない読み出し専用メモリ(ROM)やCPUの演算結果などが一時的に記憶される図示しない揮発性メモリ(RAM)などが設けられている。これにより、照合制御装置20は、ROMに保持されている各種プログラム等が処理装置30に読み込まれて実行処理されることで各種処理を実行する。
また照合制御装置20には、演算処理に用いる設定値などを読み書き可能、かつ、持続的に記憶させる不揮発性メモリ(EEPROM等)からなる記憶装置31が設けられている。記憶装置31の所定の記憶領域には、車両に固有のキーID32と、当該キーID32の有効期限33と、特定の携帯端末14を識別するための端末情報34とがそれぞれ記憶される。
なお、本実施形態では、電子キー固有のキーID11KとROMに記憶されている車両固有のキーID32とを照合してその正当性を判定する前記照合プログラムが実行処理されることで、電子キー固有のキーID11Kの正当性が判定されるようになっている。これにより、照合制御装置20は、電子キー固有のキーID11Kを正当と判定したとき、電子キー11が車外にある場合、車外から可能な操作などが行えるように車両10を制御し、電子キー11が車内にある場合、車内から可能な操作などが行えるように車両10を制御する。逆に、照合制御装置20は、電子キー固有のキーID11Kを正当ではないと判定したとき、車両10への操作を受け付けないように車両10を制御している。すなわち、照合制御装置20は、電子キー固有のキーID11Kが正当であると判定したとき、エンジンを始動させることができるように制御し、電子キー固有のキーID11Kが正当ではないと判定したとき、エンジンを始動させることができないように制御する、いわゆる従来のイモビライザー機能の実施を可能にしている。
また、照合制御装置20は、リモートイモビライザー機能にも対応している。すなわち、照合制御装置20は、管理センタ13からエンジンの始動を不許可にするコマンドを受信した場合、同コマンドに対応して、エンジンスイッチ23の操作にかかわらず、エンジンが始動しないように車両10を制御する。また、照合制御装置20は、管理センタ13からエンジンの始動を許可するコマンドを受信した場合、同コマンドに対応して、電子キー固有のキーID11Kが正当である条件の下、エンジンスイッチ23の操作に基づいて、エンジンを始動させるができるように車両10を制御する。
さらに、ROMには、期限更新プログラムが記憶されている。期限更新プログラムは、通常更新処理と代替更新処理とを選択的に実行処理することが可能となっている。通常更新処理は、車両10と管理センタ13との間の移動体通信が可能な場合に選択実行される処理であり、管理センタ13との間の移動体通信を定期的に行なうとともに、当該移動体通信の際に受信される管理センタ13にて更新された有効期限43に基づいて当該車両10の有効期限33を更新する。また、代替更新処理は、車両10と管理センタ13との間の移動体通信が不可能な場合に選択実行される処理であり、端末情報34に登録された特定の携帯端末14との間で近距離通信を行ない、当該近距離通信にて携帯端末14から取得される管理センタ13にて更新された有効期限43の内容に基づいて当該車両10の有効期限33を更新する。
ドアロック・アンロックセンサ22は、車両ドアのロック操作やアンロック操作のために車両ドアに設けられたセンサであり、照合制御装置20と接続されている。ドアロック・アンロックセンサ22には、車両ドアをロック(施錠)させるためのロックセンサ(図示略)と車両ドアをアンロック(解錠)させるためのアンロックセンサ(図示略)とが設けられている。これにより、ロックセンサが操作されると、照合制御装置20は、電子キー固有のキーID11Kの正当性を判定して正当であれは車両ドアがロックされるように制御する。また、アンロックセンサが操作されると、照合制御装置20は、電子キー固有のキーID11Kの正当性を判定して正当であれは車両ドアがアンロックされるように制御する。
エンジンスイッチ23は、車両10のエンジンの始動及び停止を操作するための回転式や押しボタン式などのスイッチであり、照合制御装置20と接続されている。照合制御装置20は、エンジンを始動させるようにエンジンスイッチ23が操作されると、電子キー固有のキーID11Kの正当性を判定して正当であればエンジンを始動させるように車両制御装置24を制御する。なお、電子キー固有のキーID11Kが正当ではないと判定された場合、エンジンを始動させないように車両制御装置24を制御する。一方、エンジンを停止させるようにエンジンスイッチ23が操作されると、車両制御装置24はエンジンを停止させるように制御される。
車両制御装置24は、エンジン駆動を制御するエンジンECU241など車両10に必要とされる各種制御装置からなり、それら各種制御装置を照合制御装置20に通信可能に接続させている。すなわち、車両制御装置24は、その各種制御装置を車内LANなどによりそれぞれ接続させて相互間の情報通信を可能とする構成を有することにより、各種制御装置と照合制御装置20との間の通信を可能にさせている。これにより、例えば、イモビライザー機能やリモートイモビライザー機能により、照合制御装置20がエンジンの始動を不許可にするように車両10を制御する場合、エンジンECU241はエンジンを始動させないように制御される。また、照合制御装置20がエンジンの始動を許可するように車両10を制御している場合、エンジンECU241はエンジンスイッチ23の操作に基づいてエンジンを始動することができるように制御される。
第1及び第2の近距離通信装置26,27はそれぞれ、近距離の無線通信により車両10と携帯端末14とを通信させる装置であり、照合制御装置20に接続されている。第1の近距離通信装置26には、近距離アンテナ26Aが設けられており、第1の近距離通信装置26は近距離アンテナ26Aを通じて対応する携帯端末(図示略)と無線接続されることで、車両10と当該対応する携帯端末とが直に無線通信することができるようになっている。同様に、第2の近距離通信装置27には、近距離アンテナ27Aが設けられており、本実施形態では、第2の近距離通信装置27は近距離アンテナ27Aを通じて特定の携帯端末14と無線接続されることで、車両10と当該特定の携帯端末14とが直に無線通信することができるようになっている。なお本実施形態では、第1の近距離通信装置2
6は、NFC(Near Field Communication)装置であり、第2の近距離通信装置27は、Bluetooth(登録商標)装置であり、いずれの装置も車両10の近傍のみを通信範囲とする。
ステータスモニタ28は、照合制御装置20にて行なわれている処理をユーザに通知するための装置であり、複数のLEDなどの表示灯を有するとともに、照合制御装置20に接続されている。各表示灯は、照合制御装置20にて電子キー11の照合が行なわれている場合や、キーID32の有効期限33を管理センタ13や携帯端末14からの情報により更新する処理などが行なわれている場合に、該当する表示灯が点灯や点滅することによりその処理が行なわれていることをユーザに通知するようになっている。
次に、車両10と近距離通信を行なう携帯端末14について説明する。
携帯端末14は、携帯電話やPHS、PDAなどのユーザによる携帯が可能な端末装置であり、携帯端末14を通信ネットワーク12に接続させる移動体通信装置52と、携帯端末14を車両10と通信させる近距離通信装置53とを有している。なお、携帯端末14には、公知の入力装置としての操作ボタンや出力装置としての表示画面(表示装置)なども設けられている。
移動体通信装置52は、携帯端末14を移動体通信により通信ネットワーク12に接続させる装置であり、携帯端末14において処理装置50に接続されている。移動体通信装置52には、移動体アンテナ52Aが設けられており、移動体通信装置52は移動体アンテナ52Aと通信ネットワーク12の基地局とを通じて同通信ネットワーク12に無線接続されることで、通信ネットワーク12を介して携帯端末14と管理センタ13とを通信可能にさせるようになっている。これにより、携帯端末14は、その位置の移動にかかわらず管理センタ13との無線通信が行えるようになっている。
近距離通信装置53は、近距離の無線通信により携帯端末14と車両10とを通信させる、本実施形態では車両10の第2の近距離通信装置27と同様の通信仕様を有する装置であり、携帯端末14において処理装置50に接続されている。近距離通信装置53には、近距離アンテナ53Aが設けられており、近距離通信装置53は近距離アンテナ53Aと車両10の近距離アンテナ27Aとを通じて車両10の第2の近距離通信装置27と無線接続されることで、車両10と携帯端末14とが直に無線通信することができるようになっている。なお本実施形態では、近距離通信装置53は、車両10の第2の近距離通信装置27と同様に、Bluetooth(登録商標)装置であり、携帯端末14の近傍のみを通信範囲とする。
また、携帯端末14には、各種プログラムを実行処理する処理装置50とROMやRAMなどの各種メモリ(図示略)が設けられている。ROMには各種プログラムが記憶されており、携帯端末14は、ROMに記憶されている各種プログラムを処理装置50で実行処理して携帯端末14に各種処理を実行させる。また、携帯端末14には、不揮発性メモリ(EEPROM等)から構成される記憶部51が設けられている。記憶部51には、キーIDの有効期限61を記憶するための領域が確保されるとともに、アプリケーション60が記憶されている。なお、アプリケーション60は、管理センタ13から有効期限43を取得して記憶部51に有効期限61として保持する代替取得処理と、当該有効期限61を車両10に転送する代替送信処理とを有しており、それら処理が選択的に実行処理されるようになっている。
代替取得処理では、携帯端末14が、車両10に代わって管理センタ13から更新された有効期限43を取得する。すなわち、携帯端末14は、アプリケーション60を介してインターネットの専用アドレスにアクセスするなどの予め定められた方法により管理セン
タ13と通信するとともに、管理センタ13に認証されることによって有効期限43を管理センタ13から取得して記憶部51に有効期限61として保持する。なお、管理センタ13による認証は、携帯端末14に入力され転送されるユーザIDやパスワード、及び、特定の端末情報に基づいて行なわれる。
代替送信処理では、携帯端末14のアプリケーション60は、車両10からの近距離通信に応答して記憶部51に保持されている有効期限61を同近距離通信を通じて車両10に転送する。なお近距離通信が行なわれるとき、車両10はそこに登録された端末情報34により特定される携帯端末14を通信相手とするようになっており、携帯端末14は自身が車両10の通信相手として指定されている場合、その近距離通信に応答するようになっている。このとき、アプリケーション60が実行されていれば、当該アプリケーション60が車両10からの要求に自動的に応答して代替送信処理を行うことが可能である。また、アプリケーション60が実行されていない場合であれ、近距離通信の検出に基づいて携帯端末14がアプリケーション60を起動させるようにすることにより、アプリケーション60による代替送信処理が可能にもなる。なお、アプリケーション60は近距離通信の開始に対応できるように手動で起動されてもよい。また、車両10と携帯端末14との間の通信にあっても、そのセキュリティー確保のために、ユーザIDやパスワード、及び、端末情報などに基づいた認証が行なわれてもよい。
次に、この移動体のキー情報管理システムの動作について説明する。
まず、車両10と管理センタ13との間の移動体通信が可能な場合における、車両側の有効期限33の更新について、図2を参照して説明する。図2は、車両固有のキーID32に対応する有効期限33を更新する通常の処理についてその手順を示すフローチャートである。なお、本実施携帯では、有効期限33の更新処理は、車両10のエンジンが始動されるなどして当該車両10が稼動状態とされると照合制御装置20において実行処理される。
図2に示すように、有効期限33の更新処理が開始されると、車両10は管理センタ13に所定の時間毎に定期的な移動体通信を行ない、同通信を通じて自動的に認証されるようにする(図2のステップS10)。この定期的な認証により、車両10は、管理センタ13から当該認証に基づいて更新された車両固有のキーID32に対応する有効期限43を取得するようにする。
定期的な認証が終了すると、照合制御装置20は、管理センタ13に認証されたか否かを判断する(図2のステップS11)。すなわち、管理センタ13に認証された場合、管理センタ13から更新された有効期限43が取得され、管理センタ13に認証されなかった場合、管理センタ13から更新された有効期限43が取得されない。逆に言うと、照合制御装置20は、管理センタ13から更新された有効期限43が取得された場合、管理センタ13に認証されたと判断することができ、管理センタ13から更新された有効期限43が取得されなかった場合、管理センタ13に認証されなかったと判断することができる。なお、管理センタ13に認証されない場合とは、認証に用いる情報が一致しないために車両10が管理センタ13に認証されない場合や、車両10が移動体通信圏外にあるなどして車両10が移動体通信できない場合や、管理センタ13の障害などで管理センタ13が車両10に有効期限43を転送してこない場合などが含まれる。
車両10が管理センタ13に認証されたと判断された場合(図2のステップS11でYES)、照合制御装置20は、取得された有効期限43に基づいて記憶装置31の車両側の有効期限33を更新する(図2のステップS12)。そして次の図2のステップS13に進む。一方、管理センタ13に認証されなかったと判断された場合(図2のステップS11でNO)、すぐに図2のステップS13に進む。
そして照合制御装置20は、使用されている電子キー固有のキーID11Kに対応する車両固有のキーID32の有効期限33を参照して当該電子キー固有のキーID11Kの期限は有効か否かを判断する(図2のステップS13)。使用されている電子キー固有のキーID11Kの期限は有効であると判断された場合(図2のステップS13でYES)、照合制御装置20は、当該電子キー固有のキーID11Kに基づく各種操作が可能となるように車両制御装置24などを制御し(図2のステップS14)、ステップS10に戻り、定期的な認証を継続する。
一方、使用されている電子キー固有のキーID11Kの期限は有効ではないと判断された場合(図2のステップS13でNO)、照合制御装置20は、当該電子キー11に基づく各種操作が不可能となるように車両制御装置24などを制御し(図2のステップS15)、ステップS10に戻り、定期的な認証を継続する。
ところで、車両10と管理センタ13との間の移動体通信が常時可能であれば、キーID32の有効期限33の更新処理が定期的かつ期限が切れるよりも前に行われるようになり、電子キー固有のキーID11Kの期限は常に有効な状態に保たれる。しかし、車両10がその移動などにより移動体通信のできない環境におかれた場合、定期認証による認証が行なわれなくなり、キーID32の有効期限33を経過して期限切れとなることにより電子キー11の電子キー固有のキーID11Kの期限が無効とされ、当該電子キー11による車両10の各種操作ができなくなる。そこで本実施形態では、車両10と管理センタ13との間の移動体通信を通じての定期認証をすることができない場合、携帯端末14を通じてキーID32の有効期限33を更新することができるようになっている。
車両10と管理センタ13との間の移動体通信が不可能な場合における、有効期限33の更新処理について、図3〜7を参照して説明する。図3は、管理センタ13にて管理されているキーIDの有効期限43を管理センタ13から携帯端末14に転送する態様を模式的に示した図であり、図4は、携帯端末14がキーIDの有効期限61を管理センタ13から取得する手順を示すフローチャートである。また、図5は、携帯端末14に保持されているキーIDの有効期限61が携帯端末14から車両10に転送される態様について模式的に示した図であり、図6は、携帯端末14がキーIDの有効期限61を車両10に転送する手順を示すフローチャートである。さらに、図7は、車両10がキーID32の有効期限33を携帯端末14を介して更新する手順を示すフローチャートである。
図3に示すように、車両10と管理センタ13との間の移動体通信ができない場合、携帯端末14に管理センタ13の有効期限43を取得してそれを記憶部51に有効期限61として保持する。すなわち、車両10に予め登録されている特定の携帯端末14と管理センタ13とが移動体通信による無線通信を行い、携帯端末14は管理センタ13の認証を得て管理センタ13の有効期限43を取得してそれを有効期限61として保持する。詳述すると、図4に示すように、携帯端末14では管理センタ13からキーIDの有効期限43を取得するとき、アプリケーション60の代替取得処理が開始される。代替取得処理が開始されると、携帯端末14は代行認証を行う(図4のステップS20)。代行認証では、管理センタ13による認証が、携帯端末14から手動にて入力され管理センタ13に伝達されるユーザIDやパスワードに基づいて行われる。代行認証が行なわれると、代行認証により認証されたか否かが判断される(図4のステップS21)。認証されたかどうかの可否は管理センタ13との通信が許可されたか否かなどにより判断する。認証されたと判断された場合(図4のステップS21でYES)、携帯端末14は、管理センタ13から有効期限43を取得して、記憶部51に有効期限61として保持する(図4のステップS22)。そして、携帯端末14は、その表示画面に当該携帯端末14を車両10に認証させるために必要なユーザの操作をガイドする情報などを通知する(図4のステップS2
3)。車両に認証させるための操作をガイドする情報として、例えば、アプリケーション60を実行したまま車両10の解錠操作を行うことなどが指示表示される。そして、アプリケーション60の代替取得処理が終了される。一方、管理センタ13に認証されなかったと判断された場合(図4のステップS21でNO)、アプリケーション60の代替取得処理が終了される。
ところで、車両10が管理センタ13と移動体通信ができない環境におかれている場合であれ、携帯端末14は、ユーザが携帯可能であるから、その環境を移動体通信の可能な環境に変更させることが容易である。例えば、山中であれば、基地局と通信可能な場所に移動することや、地下駐車場であれば、地上に移動することにより、携帯端末14を移動体通信を通じて管理センタ13に接続させることができる。また、車両10の移動体通信と、携帯端末14の移動体通信とがそれぞれ異なる通信仕様や異なる通信技術によるものであれば、車両10のおかれた環境は通信圏外であっても携帯端末14はその移動体通信の通信圏内であるような場合もある。
このようにして、代替取得処理が終了すると、図5に示すように、携帯端末14と車両10との間で近距離通信が行われ、携帯端末14の有効期限61が車両10に転送されて、当該転送された有効期限61に基づいて車両10の有効期限33が更新される。このときに携帯端末14にて行われる代替転送処理と、車両10にて行われる有効期限33の更新処理とについてそれぞれ説明する。
代替取得処理が終了すると、図6に示すように、携帯端末14では、代替送信処理が開始される。代替送信処理では、携帯端末14は、所定の時間毎に近距離通信を監視し(図6のステップS25)、携帯端末14を通信相手とする近距離通信が行われているか否かを検出する(図6のステップS26)。近距離通信が検出されない場合(図6のステップS26でNO)、ステップS25に戻り、再び近距離通信が行われているか否かを監視する。一方、近距離通信が検出された場合(図6のステップS26でYES)、当該近距離通信を通じて車両10に有効期限61を送信し(図6のステップS27)、送信が完了すると代替送信処理を終了する。
すなわち車両10では、図7に示すように、電子キー11が車両10に近づくことなどにより車両10と電子キー11との通信が成立すると解錠処理が開始される。解錠処理が開始されると、車両10は、キー用通信装置21が受信する信号から使用されている電子キー11の電子キー固有のキーID11Kを取得する(図7のステップS30)。電子キー固有のキーID11Kが取得されると、車両10は、電子キー固有のキーID11Kと車両固有のキーID32とが一致するか否かを判定する(図7のステップS31)。すなわち、車両10は、使用された電子キー固有のキーID11Kが正しいか否かを判定して、使用された当該電子キー固有のキーID11Kが正しくないと判定された場合(図7のステップS31でNO)、解除処理を終了する。一方、使用された電子キー固有のキーID11Kが正しいと判定された場合(図7のステップS31でYES)、車両10は、有効期限33を参照して電子キー固有のキーID11Kの期限は有効か否かを判定する(図7のステップS32)。電子キー固有のキーID11Kの期限は有効であると判定された場合(図7のステップS32でYES)、車両10は、解錠動作を行い(図7のステップS43)、解錠処理を終了する。
一方、電子キー固有のキーID11Kの期限は有効ではないと判定された場合(図7のステップS32でNO)、車両固有のキーID32の有効期限33を更新する必要があるので、車両10は、期限更新プログラムを実行させて当該有効期限33の更新を行なうようにする。すなわち、車両10は、管理センタ13との間で移動体通信が可能であるか否かを判定する(図7のステップS33)。管理センタ13との間で移動体通信が可能であ
ると判定された場合(図7のステップS33でYES)、車両10は、通常更新処理を選択して、定期認証に相当する処理に基づいて車両固有のキーID32の有効期限33を更新し(図7のステップS34)、図7のステップS42に進む。なお、有効期限33を更新するとき、ステータスモニタ28を通じて有効期限を更新していることを通知表示してもよい。
一方、管理センタ13との間で移動体通信が不可能であると判定された場合(図7のステップS33でNO)、車両10は、代替更新処理を選択して、近距離通信を開始する(図7のステップS35)とともに、ステータスモニタ28を通じて近距離通信を開始したことを表示灯による表示などにより通知する(図7のステップS36)。なお、携帯端末14は、このような車両10の動作に対応して、車両10からの近距離通信の検出を図6のステップS25及びステップS26により行い、近距離通信が検出されることに応じて、有効期限61を送信する(図6のステップS27参照)ようになっている。このように車両10と携帯端末14とが協働することにより、車両固有のキーID32の有効期限33が期限切れであっても、ユーザによる通常と同様のキー操作により、携帯端末14を介しての有効期限33の更新処理が自動的に行なわれるようになる。
近距離通信が開始されると、経過時間が計測され、経過時間が予め定められている所定時間を経過したか否かが判定される(図7のステップS37)。この所定時間は、携帯端末14と近距離通信ができない場合の通信タイムアウトに適当な時間が設定されている。これにより、当初は所定時間以内であった経過時間が所定時間を超えたと判定される場合(図7のステップS37でYES)、車両10は、解錠処理を終了する。
一方、経過時間が所定時間以内であると判定される場合(図7のステップS37でNO)、車両10は、携帯端末14から有効期限61が受信できたか否かを判定する(図7のステップS38)。携帯端末14から有効期限61が受信できていないと判定された場合(図7のステップS38でNO)、ステップS37に戻り、再び経過時間が所定時間を超えたか否かを判定する。
その一方、携帯端末14から有効期限61を受信したと判定された場合(図7のステップS38でYES)、車両10は、携帯端末14から取得された有効期限61に基づいて記憶装置31の有効期限33を更新する(図7のステップS39)。この更新により、通常は、その有効期限33の期限が延長されるが、その有効期限33の期限が過ぎたままとされる場合もある。いずれにせよ、有効期限33が更新されると、車両10は、更新された有効期限33は有効であり期限として適正である否かを判定する(図7のステップS40)。すなわち、その有効期限33の期限が延長された場合は適正であると判定され、その有効期限33の期限が過ぎたままとされる場合は適正ではないと判定される。詳述すると、管理センタ13は、当該車両固有のキーID32の有効期限33の更新について不都合がない場合、更新された有効期限43として適正な期限を設定するが、当該車両固有のキーID32の有効期限33の更新について不都合がある場合、更新された有効期限43として期限が過ぎているような設定をあえて行なうようにしている。すなわち、有効期限33が適正であると判定された場合(図7のステップS40でYES)、管理センタ13に、正式に認証されたものであるから、代替更新処理により有効期限33の更新が適正に行われたことがステータスモニタ28に表示されたりなどし(図7のステップS41)、代替更新処理が終了されて、解錠処理のステップS42に進む。一方、有効期限33が適正でないと判定された場合(図7のステップS40でNO)、そのまま代替更新処理が終了されて、ステップS42に進む。
そして、図7のステップS42に示すように、車両10は、有効期限33を参照して電子キー固有のキーID11Kの期限は有効であるか否かを判定する(図7のステップS4
2)。期限が有効ではないと判定された場合(図7のステップS42でNO)、解錠処理は終了される。一方、期限が有効であると判定された場合(図7のステップS42でYES)、車両10は、解錠動作を実行する(図7のステップS43)。解錠動作により、照合制御装置20は、当該電子キー固有の電子キー11に基づいて行われる車両10に対する各種操作を可能とするように当該車両10を制御する。例えば、ドアのアンロック操作が可能とされるように、アンロックセンサを起動させてセンサへのタッチなどの操作の検出を可能とし、センサへのタッチなどの操作が検出された場合、当該検出に基づいてドアロック装置のアクチュエータが駆動されてドアロックが解除されるように制御する。
このようなことにより、本実施形態の移動体のキー情報管理システムは、期限が有効期限33により管理されている電子キー固有のキーID11Kを用いた場合であれ、当該有効期限33の更新にかかる作業のセキュリティーを高く維持するとともに、当該作業にかかる利便性の低下が抑えられるようにしている。
ところで先に述べたように、リモートイモビライザーシステムを用いる車両にあって、イモビライザー装置がエンジンの始動を不許可にした場合、その不許可を解除する解除コードを管理センタから携帯端末を介して車両に伝達する技術が従来から提案されている(先の特開2007−30613号公報)。ここで詳述すると、この従来のリモートイモビライザーシステムは、車両が管理センタとの無線通信が行えない環境におかれて管理センタから作動可能信号を一定時間受信できないとき、エンジンの始動を不許可にするようになっている。そのため、管理センタとの無線通信が行えない環境におかれた車両は、管理センタからの解除コードを受信することができなくなるので、その対策として携帯端末を利用するようにしている。すなわち、管理センタとの通信ができる状態にさせた携帯端末に管理センタからの解除コードを転送記憶させて、当該携帯端末を車両にケーブル接続させ、車両に当該携帯端末から解除コードを送信するようにする。これにより、一時的にエンジンの始動が許可されエンジンが始動されるようにはなるものの、車両と管理センタとの間の無線通信ができない環境が継続するような場合、車両が作動許可信号を一定時間受信できない状態は継続することとなるので、解除コードの使用後であれ、エンジンの始動を不許可とした状態が継続されているおそれがある。すなわち、解除コードは、作動可能信号ではないことから、管理センタから作動可能信号を一定時間受信できない条件は成立しており、管理センタとの無線通信が回復するまではエンジンの始動を不許可とした状態が継続される。そのため、この従来のシステムでは、車両と管理センタとの無線通信が回復しないと、エンジンの停止の都度、携帯端末により管理センタから解除コードを取得して車両に転送しなければならないおそれがある。
以上説明したように、本実施形態の移動体のキー情報管理システムによれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)照合制御装置20の記憶装置31に記憶されているキーID32の有効期限33が、特定の携帯端末14を通じて管理センタ13から転送されたキーIDの有効期限43に基づいて更新されるようになる。これにより、車両10と管理センタ13との間での通信が途絶状態であれ、車両10において電子キー11の電子キー固有のキーID11Kに対応する有効期限33の更新が行なわれるようになるとともに、当該更新により、有効期限内とされる電子キー固有のキーID11Kの使用が可能とされるようになる。その結果、移動体のキー情報管理システムとしてのセキュリティーを維持しつつ利便性が高められるようになる。
(2)車両10と電子キー11との間でキー用通信装置21を介しての通信の成立に基づいて、すなわち車両10において、電子キー11のキーID11Kと車両10の固有のキーID32の照合により当該車両10の固有のキーID32の有効期限33やイモビライザ解除コードなどのキー情報が自動的に更新される。これにより、車両10への電子キ
ー11の使用により固有のキーID32の有効期限33が更新されるようになり、該有効期限33を更新するためのユーザの車両10に対する操作は不要となる。例えば、車両10に対する電子キー11の最初の操作(解錠など)の際に行なわれるキーID11Kの照合などによりキーID32の有効期限33が更新されることで、ユーザはキーID32の有効期限33の期限切れによる更新の必要性の有無を意識することなく、当該キーID11Kに基づくその車両10への操作が行えるようになる。これによっても、移動体のキー情報管理システムとしてのセキュリティーを維持しつつ利便性が高められるようになる。
(3)車両10のドアの操作(解錠)にキーID32の有効期限33の更新が必要とされる場合であれ、車両10の外部から当該車両10に対してキーID32の有効期限33の更新が自動的に行なわれ、ユーザは車両10に対して電子キー11を使用するのみで更新のための操作を行なう必要がない。このことから、例えば、車両10の外部環境が悪天候であったり、夜間や暗い場所であったり、更新操作を行なうとすればその操作に困難が伴うような環境下であれ、キーID32の有効期限33の更新が自動的に行なわれ、その利便性が高い。また、車両10への出入りに用いられるドアの操作にもキーID32の有効期限33内である条件を必要とすれば、車両10への不正侵入なども防止されるようになり、例えば、従来のイモビライザーのように、エンジンの操作のみをセキュリティーの対象とするような場合に比較してそのセキュリティーが向上されるようになる。
(4)近距離通信により車両10の外部から車両固有のキーID32の有効期限33を更新するようにすることで、当該更新作業に伴い車両10に物理的な操作を行なう必要がなくなり、車両10に生じる振動やドア開放など物理的な変化に基づいて作動する警報装置などが設けられている場合であれ、当該警報装置を作動させるようなおそれがない。例えば、ドアの解錠にもキーIDの有効期限内である条件を要する一方、キーIDの有効期限の更新作業を車両10内で行なわなければならないような場合、期限の切れた当該有効期限を更新するためには非常的にドアを解錠せざるを得ず、このときに車両10に設けられているブザー、フラッシュ、通報装置などの警報装置が作動するおそれがある。警報装置が作動するような環境下でのキーIDの有効期限の更新作業はユーザに対しての心理的負担が大きなものとなるが、このような移動体のキー情報管理システムは、そのようなユーザへの心理的負担を生じるおそれがなく、その利便性及び採用可能性が高い。
(5)車両10のキーID32の有効期限33の更新が、予め登録された特定の携帯端末14を通じて行なわれるので、正規のユーザはもとより、車両10が貸与された場合であれ、貸与先の携帯端末の登録により、正規ユーザ以外の者でも携帯端末を通じての移動体のキーID32の有効期限33の更新が可能となる。このとき、携帯端末の登録に当該携帯端末を唯一に識別可能な端末情報34を用いることで、正規のユーザの携帯端末が登録されている場合と同等のセキュリティーが維持されるようにもなる。
(6)ユーザの所持する電子キー11のキーID11Kが正当な電子キー11であることを条件に成立する車両10と電子キー11との間の通信によりキーID32の有効期限33を更新するようにする。これによりキーID32の有効期限33が、正当な電子キー11とともに所持されている特定の携帯端末14により行なわれるようになる。これにより、キー情報の更新のセキュリティーが向上されるようにもなる。
(7)ユーザが所持する電子キー11の電子キー固有のキーID11Kが期限切れとなっている場合であれ、携帯端末14を通じて有効期限33が更新されて、電子キー固有のキーID11Kによる車両10の操作が可能とされる。またこのときでも、有効期限内での使用と同等の操作に基づき車両固有のキーID32の有効期限33が更新されて電子キー固有のキーID11Kによる移動体の操作が可能とされるようになる。これにより、期限切れとなったキーIDの使用であれ、車両10の操作が通常と同等に行え、このような
移動体のキー情報管理システムの便性がより一層向上される。
(8)車両10のキーID32の有効期限33の更新が行なわれる場合、ステータスモニタ28の表示装置を通じて車両10のキーID32の有効期限33が更新されていることが通知される。これにより、通常定期的に行なわれる場合でも、近距離通信を通じて行なわれる場合などでも、車両固有のキーID32の有効期限33の更新作業に多少の時間を要して電子キー11の操作感に通常の場合と違いが生じるようなことがあっても、通知によりユーザへ安心感を与えることができるようになる。これによっても、このような移動体のキー情報管理システムの利便性が向上されるようになる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のような態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、有効期限43,61が暗号化されずに転送される場合について例示した。しかしこれに限らず、有効期限は暗号化されて転送されてもよい。この場合には、車両10には暗号化された有効期限を復号させるための暗号鍵を予め保持させておくとよい。これによれば、移動体のキー情報管理システムのセキュリティーが向上される。
・上記実施形態では、ステータスモニタ28は複数の表示灯を有する場合について例示した。しかしこれに限らず、ステータスモニタは、画像が表示される装置であっても、カーオーディオやカーナビゲーションシステムなどの表示装置を用いてもよい。また、ステータスモニタは、音声などによりユーザに状態を通知することができる装置であってもよい。これにより、キー情報管理システムの構成の自由度が高められる。
・上記実施形態では、車両10には、特定の携帯端末14の端末情報34が一つだけ登録される場合について例示した。しかしこれに限らず、車両には、特定の携帯端末の端末情報が複数登録されてもよい。
このように、車両に複数の携帯端末が登録されることにより、いずれの携帯端末からでもキーIDの有効期限の更新ができるようになる。これにより、例えば、当該移動体を複数のユーザが利用するような場合であれ、各ユーザが独自にキーIDの有効期限の更新を行えるようになり、これによっても移動体のキー情報管理システムの利便性が向上される。
・上記実施形態では、有効期限43が一つの場合について例示した。しかしこれに限らず、有効期限は、車両に複数のキーIDが使用されるので有れば、それら複数のキーIDに対応するかたちに複数用いられてもよい。これにより、車両を操作可能な電子キーが複数有るような場合であれ、車両のキーIDの有効期限の更新ができるようになる。
・上記実施形態では、キー情報として有効期限43,61のみが転送される場合について例示した。しかしこれに限らず、キー情報には有効期限とともに、キーIDやキーIDに関連付けられる各種情報、例えば、キーIDに許可されるドア解錠やエンジン始動などの機能情報、車両情報や、電子キー情報などが含まれてもよい。これにより、キーIDに関連付けられる情報も更新することができるようになる。
また、このとき、キーIDに関連付けられる情報の一部もしくは全部も暗号化されてもよい。
・上記実施形態では、第1の近距離通信装置26はNFC装置であり、第2の近距離通信装置27はBluetooth(登録商標)装置である場合について例示した。しかしこれに限らず、各近距離通信装置は、車両の近傍を通信範囲とすることのできる通信技術に基づく無線通信装置であれば、それぞれ赤外線通信装置などによる光による通信や、NFC(Near Field Communication)装置などによる電波による
通信、もしくはその他の無線通信装置であってもよい。
このように通信仕様の異なる近距離通信装置が複数設けられていることにより、そのいずれか一つの通信仕様により携帯端末が移動体と通信できることにより携帯端末によるキーIDの有効期限の更新ができるようになる。これにより、キーIDの有効期限の更新に用いることのできる携帯端末に設けられる近距離通信装置の種類の自由度が高められ、当該更新に用いる携帯端末の選択の自由度も高められるようになり、これによっても移動体のキー情報管理システムの利便性が向上される。
・上記実施形態では、2つの近距離通信装置26,27が設けられる場合について例示した。しかしこれに限らず、近距離通信装置は、車両とユーザの携帯端末との近距離通信を可能とするのであれば、一つでも、3つ以上でもよい。これにより、移動体のキー情報管理システムとしてのその構成の自由度が高められる。
・上記実施形態では、アプリケーション60の代替送信処理が、車両10と電子キー11との通信の成立により実行される場合について例示した。しかしこれに限らず、アプリケーションの代替送信処理は、ドアのアンロックセンサの操作などの解錠操作などにより開始され、携帯端末から取得された更新された有効期限により車両固有のキーIDの有効期限が更新されるようにしてもよい。これによっても、解錠操作にあたり、特別な操作は不要となり、通常の解錠処理に違和感を与えないようなかたちで携帯端末を介した有効期限の更新作業ができるようになり、移動体のキー情報管理システムとしてそれを採用するメリットが高められるようになる。
・上記実施形態では、管理センタ13は回線41Lにより通信ネットワーク12に接続される場合について例示した。しかしこれに限らず、管理センタは通信ネットワークに無線接続されてもよい。これにより、通信ネットワークの態様やそこに接続される管理センタの態様の自由度が高められるようになる。
・上記実施形態では、原動機がエンジンである場合について例示した。しかしこれに限らず、原動機は車両を駆動させるものであれば、エンジンやモータまたはモータとエンジンの組み合わせ、もしくはそれらを含む組み合わせでもよい。
10…車両、11…電子キー、11K…電子キー固有のキーID、12…通信ネットワーク、13…管理センタ、14…携帯端末、20…照合制御装置、21…キー用通信装置、21A…車内アンテナ、21B…車外アンテナ、22…ドアロック・アンロックセンサ、23…エンジンスイッチ、24…車両制御装置、241…エンジンECU、25…移動体通信装置、25A…移動体アンテナ、26…第1の近距離通信装置、27…第2の近距離通信装置、26A,27A…近距離アンテナ、28…ステータスモニタ、30…処理装置、31…記憶部としての記憶装置、32…車両固有のキーID、33,43,61…有効期限、34…端末情報、40…コンピュータ、41…通信装置、41L…回線、42…記憶装置、50…処理装置、51…記憶部、52…移動体通信装置、52A…移動体アンテナ、53…近距離通信装置、53A…近距離アンテナ、60…アプリケーション。

Claims (6)

  1. 移動体と管理センタとの間での無線通信を通じて、キー情報が更新可能に管理される移動体のキー情報管理システムであって、
    前記移動体に配され、前記管理センタにより管理されるキー情報が記憶される記憶部と、前記記憶部に記憶されているキー情報との照合に基づき前記移動体に用いられた電子キーに割り当てられた当該移動体の操作に関する許可/不許可を制御する照合制御装置と、同じく前記移動体に配されて、前記管理センタとの間での無線通信が可能な予め登録された特定の携帯端末との間での近距離通信を実行可能な近距離通信装置とを備え、
    前記移動体と前記管理センタとの間での通信が途絶状態にあることを条件に、前記移動体と前記電子キーとの間での通信の成立に基づいて前記特定の携帯端末にて前記管理センタから代行取得したキー情報によって前記照合制御装置の記憶部に記憶されているキー情報を前記近距離通信を通じて更新する
    ことを特徴とする移動体のキー情報管理システム。
  2. 前記移動体と前記電子キーとの間の通信は、前記移動体に使用された電子キーのキーIDが当該移動体に予め保持された固有のキーIDに一致していることが前記照合制御装置にて判定されることにより成立する
    請求項1に記載の移動体のキー情報管理システム。
  3. 前記記憶部に記憶されているキー情報には、キーIDの有効期限が含まれ、
    前記近距離通信によるキー情報の更新条件には、前記管理センタとの間での通信が途絶状態にあることに加えて、当該キーIDの有効期限が切れていることが含まれる
    請求項1または2に記載の移動体のキー情報管理システム。
  4. 前記近距離通信装置は、通信仕様の異なる複数の近距離通信装置からなる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動体のキー情報管理システム。
  5. 前記移動体には、前記特定の携帯端末が予め複数登録され、
    前記電子キーが前記移動体に使用されたとき、前記登録された複数の携帯端末を前記近距離通信を通じて検索して前記管理センタから代行取得されているキー情報による更新を行なう
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動体のキー情報管理システム。
  6. 前記移動体には、前記記憶部に記憶されているキー情報が更新されていることを通知表示する表示装置が設けられてなる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の移動体のキー情報管理システム。
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