JP2007253600A - 複写識別パタンの製作技術と複写識別用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】隠れ文字や図形等の視認が難しく、どんなコピー機で複写しても確実に浮かび上がり、場合によっては消去文字が消え去り、原本と複写物が明確になる複写識別パタンで、製作が簡単で、制作者の負担が少く、コストが安く、又将来的にも環境に負荷をかけない長期間安心して使い続けられる複写識別パタン製作技術と、その方法で作られた複写識別印刷物の提供。
【解決手段】隠れ文字や柄、消去文字や柄、及び潜像の作成において、原理的に1種類の同じサイズの点(素点)のみを用いて作成する。同じ数の素点を一定の占有面積枠に入れ、これを一つの構成点(表示点/消去点)と考え、その点の中の素点の集合か分散かにより、それぞれ表示点と消去点を形成させる。表示点と消去点は後に複写する機械の読み取り解像度によって効果が変わってくるので、目的に応じた種類を作成しておく。こうして出来上がった表示点と消去点を配置して潜像及び像を作製する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コピー・プリンタ用紙、処方せん、便箋、印刷物、書籍に複写識別機能を待たせるために、作業の簡易効率化、コスト引き下げ、を将来環境負荷を起こさない通常インクで生産出来るよう、生産技術を確定するものである。
従来技術は、点の大きさを変えて印刷するもの。線の太さを変えて印刷するもの。特殊なインクを使って印刷するものがある。
点の大きさや線の太さを変えて印刷するものは、印刷のときに、大きい点や線のドットゲインと小さい点や線のドットゲインには差が生じるために、印刷オペレータは、微妙なインク濃度の管理に苦労した。製版オペレータは実際の印刷物を見ながら修正出力を何度と無く出力しなおした。
小さい点の再現には、製版設備と現像液等の保守管理状態及び使用する版材の個々の製品のバラつき、光源の安定性。印刷機の整備状態、使用インク及びワニス等の添加剤、給湿液のそれぞれの組み合わせにより常に変化するために計算どうりにはゆかなかった。
コピー防止用紙を使った書類をコピーした時に、隠れ文字や潜像の現れ方が薄すぎたり、極端に濃くコピーを撮ると潜像がバックに溶け込んでしまうといった現象が起こる。その為に特殊なインクを使って解決しょうとしている物もあるが、そのインクの中に含まれる特殊な微量物質が公開されていない場合、将来に環境汚染の問題が見つかるかも知れない危険性がある。
複写識別用紙は、コピー用紙、プリンター用紙、内部重要書類、有価証券、処方せん、便箋、証明書、契約書、印刷物、書籍、冊子等多くの分野で必要になると推測出来ますから、コストの引き下げが重要で、尚かつ将来に亘って環境負荷に対し安心して使えるものが要求されます。
印刷版作成者及び印刷オペレータが、表示点と消去点のバランスを取って潜像を作成する労力は過大なものであったので、その負担を軽くするための解決方法が求められている。複写識別機能を向上させる、化学的な印刷環境から来る影響を最小限にする等の事を解決する必要が求められます。
点の大・小によって製作する時は、出来るだけ多くのコピー機に対応する為には、点の大きさを相当大きくしなくてはならないので、処方せん、技術書等に使用した場合は、処方内容の小数点や技術グラフの点と見間違える危険性がありますから大きい点を使わない方策が必要になります。
コピーする前は潜像は見えにくく、コピーしたものは潜像がはっきりと出ないといけないので特殊なインクを使っているのを見かけるが、その成分が開示されていないと、過去の「PCB」のような問題が発生する危険性があるために特殊なインクを使わない技術が求められています。
証券や証明書を作るときは、目の錯覚を引き出すために色々な柄をつけくわえる。当発明に色々な柄を重ねてもより潜像は見えにくくなるが、用紙としても使える目的を担っているから、無地の用紙と感じる形で潜像を作らなくてはならない。
コピー防止用紙を使った書類をコピーした時に、隠れ文字や潜像の現れ方が薄すぎたり、極端に濃くコピーを撮ると潜像がバックに溶け込んでしまうといった現象が起こるが、特殊なインクや化学物質を使わずにこれを解決せねばならない。
本発明において上記課題を達成するために、請求項1にあるように基本的に1種類の同じサイズの複数の点(素点)を使い、一定占有面積の中に配置密度をかえて「表示点」と「消去点」を作るということは、全て同じサイズのドットを使う事になる。
同じ大きさのドットのみを使うから、製版システムから生じる問題も印刷システムから生じる問題も全てのドットに同じように働く。それ故にその同じドットの同じ数で製作された表示点、消去点もその点としての濃度のバランスは、製版の時に設計された通りに仕上がる。
消去点と表示点が同じ点としての濃度を持つから、その両点で製作された隠れ文字や潜像は、1つの表示点の素点と素点の間の、微小間隔がドットゲイン作用によって埋まらない範囲の印刷濃度であれば、潜像は勝手に成り立ってくれる。
これが、隠れ文字や潜像を製作するオペレータの最大の労力を必要とする問題の解決手段である。
潜像を作る時に、文字の形体によって潜像の一部に白いラインが見えることが起こる。この白いラインから潜像の存在が確認されやすくなる。これを解決するために請求項2にある消去点及び表示点(図2)の素点の配置をかえて解決手段とする。
白いラインは表示点の中の素点の占める割合が小さいから起こりやすい。図2のJの表示点では、白いラインを消す効果は大きいが、その向きの90度回転した方では逆に白ラインは出やすくなる。この時はJの表示点2種類以上を交互に並べて使うことで解決出来る。その他にも色々の形状が使える(図2は構成点の一例)。
コピー機には家庭用のアナログ機から事務用の高級機まである。事務用の高級機の方が一般に細かい表示点でもうまく潜像がでる。家庭用のものは露光の範囲が広く小さい表示点では出にくい事が起こるが、その分複写識別用紙にプリントされた必要な文書の文字まで大きく劣化してしまう。当発明では、請求項2にあるように表示点の微小間隔を図2のIに有るように若干広げて対応できる。逆に事務用のカラーコピー機の時はこの微小間隔を狭めて対応する。消去点は同じ素点16個のものを使い、表示点は同じ16個の図2のIにある素点の微小間隔の小さい表示点と微小間隔の大きい表示点を使ってそれぞれ別の隠れ文字を作って置くと、どちらかの潜像がはっきりと出現し、両コピー機に対応する。
隠れ文字及び画像の潜像は、表示点によって作られ、それを隠すために消去点と組み合わせて形成されているが、コピーによって複写されて残る為には表示点は相当大きな点が必要であった。本発明では消去点と表示点が同じ素点で形成されているために、人の目にとっては質感が似ていて判別がより困難になっている。
当発明では、表示点を形成するのに小さい素点を微小間隔をあけて配置しているために、400dpi程度の複写機においては1つの点としてコピーされる。
図1のGによる表示点の場合、素点4個×4個=16個で形成されている。この素点の一つひとつは5×5のドット(黒●F)で形成され、微小間隔(白○H)は、各2ドットである。又この表示点の占有する面積は1辺が0.025インチの正方形で1インチに40個並ぶから、2400dpiで印刷する場合2400÷40=60ドットで1辺は60ドットである。コピー前の見かけの濃度は(16×5×5)÷(60×60)=約0.11 で11%である。
コピーで撮った時は一つの大きな点として再現されるため隙間分の2×3を加算するから(4×5+2×3)の2乗÷(60×60)=約0.187 で約19%のコピー後の再現濃度である。これをコピー前の見かけ上の数値11%で割ると、19÷11=約1.7倍 はっきりと隠れ文字や潜像が浮かびあがることになる。実際のテストでは(薄く又は中間)でコピーした場合、単点の場合に比べ僅かながら濃度アップが確認された。
コピーを「濃く」に設定するとこの効果ははっきりと現れる。従来の単点で作成したものは、極端に濃くすると消去点にあたる部分が画像として出てしまい潜像はその中に溶け込んでしまい潜像が現れない現象が起こるが、当発明の結果を検証した結果、先の計算結果(0022)以上にはっきりと現れることを発見した。
この例では、2400dpiというカラー印刷で一番一般化して市場にゆきわたっている機械を使うことを前提にし、0・0025平方インチ(60ドット平方)の占有面積枠の中央に、5×5ドットの素点を16個配置して表示点と消去点を作成したが、この数値にとらわれることはない。
素点の大きさと間隔、表示点の中の素点の配置、消去点の中の素点の配置及消去点・表示点の占有する面積は限定されるものではなく、製版印刷の設備の性能および使用する紙の種類、使用する版材、使用するインキの種類、使用するインキの量、印刷のスピード、完成した複写識別用紙の使途によって決められるものである。
消去点及び表示点をそれぞれ密度と配置の形の異なったものをつくる。それをそれぞれ単独または組み合わせて潜像及び像をつくる。これによって複写機の固有の解像度(読み取りイメージサークル)の大小に対し、対応範囲(ラチュード)を広げ、より多くの複写機に対応する解決策となる。
素点のサイズを変えたもの、消去点表示点の占有面積を変えたもの、またはその両方のサイズを変えたものから先の方法で消去点及び表示点つくる。それをそれぞれ単独または組み合わせて潜像及び像をつくる。1枚の用紙に素点のサイズや占有面積の違った組み合わせの潜像をそれぞれ配置して、更に多くの複写機に対応させる事もできる。
処方せんや証明書等は、請求項3にある請求項1又は2、又はその両方の消去点を使って 文字または像を作り(像A)、表示点と消去点を使って隠れ文字又は潜像(像B)を作る。潜像の上に文字又は像を重ねる事も出来る。そしてそれを紙その他の基材部表面に印刷叉はプリントする。この用紙は、複写する前は像Aが見えており、その複写物は像Aが消え、像Bが現われる。この複写識別パタンの製作技術の発明は、コピー機の性能にかかわらず、薄くコピーすれば濃度が下がり最初の像Aは確実に消え、濃くコピーすれば確実に像Bが現れる。非常に信頼性の高い複写識別機能が保障される事の解決策になる。請求項3は、複写識別技術を組み合わせて作る新しい発明であり、平網の線数40線(LPI)〜150線を表示点とし、それとほぼ同じパーセントの線数100線〜400線、を組み合わせて、確実な複写識別機能を得ることも出来る。
請求項1ないし3の単独又は組み合わせによる複写識別機能を特徴とする複写識別コピー・プリンタ用紙、有価証券類、処方せん・提案書・契約書・内部重要書類・校正・報告・証明書用紙、印刷物、便箋、書籍、冊子の製作の複写識別機能製造の解決を得たのでこれらの用途にも、安定したコストダウンと提供が出来るようになる。
本発明は基本的に1種類の素点で構成されるシンプルなものであるから、基本となる素点及び数種類の表示点と消去点をデザインして置くことによって、使用する用途に合った原版の製作が簡単で、標準の2400dpiカラー印刷機程度の一般に出回っている製版機及び印刷機でよく、その調整も通常のままでよい。製版印刷のオペレータも特別の技能がいらず誰でもが製作できる。濃度調整だけで簡単に印刷に入れるのでロス紙もすくなく能率が上がる。
印刷する点の大きさを基本的に1つに絞るという発想から、製作の全般に亘って起こり得る問題点が同じ大きさの素点ゆえ全ての素点に同じように働くために、同じ素点で作られている消去点と表示点のバランスは崩れず、表示点を構成する素点の微小間隔をドットゲイン作用によって埋められてしまわないインク濃度の範囲であれば、潜像は勝手に形成される。
特殊なインクを使わないために、インクを替えず他の印刷の続きに刷れてしまう便利さは、納期のせかれる印刷会社の必須事項にあたる。インクが同じ同色であれば複写識別以外の通常の印刷画像も同時に印刷出来る。また特殊インクを使う方法では、インクを替える時に余分なインクを捨てたり洗浄するための溶剤や洗浄のための余分な電力を使用する事になるので、その分環境に対する負荷を低減する事につながる。
製版編集部門では、あらかじめ構成点をドット単位で製作・準備しておけば、特殊なソフトは必要なく一般に使われているものでも対応出来るために、誰でもが製作に参加できる仕様になっている。
簡単に出来る事はその分コストダウンに繋がり、これから増大すると考えられる複写識別用紙及びその応用利用分野の市場へ大きく貢献できる。
請求項3にある消去点で作られた文字や像は、白抜きのネガ文字であっても、ポジ文字であっても人の目は文字を認識し、そちらに注意力が向けられるため潜像への関心が下がり、潜像は気づきにくいものとなる。
また、コピー前は「内部資料」と表示しコピーすると内部資料の文字は消え「遵守義務違反・持出禁止・NO COPY」の表示がでるようにする事によってうっかりコピーを防ぎ、内部文書の流出をへらす事ができる。
社用箋等への使用もすすむと思われる。コピー識別用紙は全面になされるので一般の印刷のように、一部の印刷箇所だけを取り除く事が出来ない特長がをもっているため、これからの情報社会では、重要性を増す。
以下本発明の実施の形態を実施例「処方せん」の図面(図3)を用いて、実作業の進行と共に詳細に説明する。
説明のはじめに処方せんという特異な用途の必要とする内容を考えて見ると、こと薬の事であり、複写された処方せんによって向精神薬などが複数の薬局から引き出されインターネットで販売されるという事例、調剤の単位を1桁間違って患者を死に至らせた事件などが報じられている。それ故に、絶対にコピーであると判るようにする必要があり、少数点と間違える様な点は使えないということを前提に、実施の形態を進めて行きます。
(図3)の「O」図が処方せんの構造をしめした図です。処方せんは医院から発行され保険薬局で処方されます。保険薬局では、処方した旨を書き込み3年間保管を義務ずけられてます。ですから上質紙<70>を使用して作成します。
図のPは、用紙全体が消去点で構成されています。Qの「COPY VOID 無効」の文字は表示点によって埋められています、文字の周りの輪郭は説明の為のものであり実際にはない。Sの「処方せん」の文字は、消去点の中に白抜きで描かれています。
消去点及び表示点の占有面積枠は、本例では、あらゆるコピー機に対応するために1インチ当たり40個並ぶ大きさ、0.025インチを1辺とした正方形としました。この大きさは若干粗めと感じる大きさですが、コピーして潜像が出ないことの無いようにするための措置です。またプリンターで処方せんをプリントする時の文字のサイズは、8ポイントが最小で9ポイントから11ポイントあるので、見づらいという問題は起こりません。
消去点は図1のCで、0.0025平方インチの占有面積枠の中央に、5×5ドットの素点を水平垂直に各素点間を8ドット隔てて4個×4個の16個を分散配置しました。表示点は図1のGの通り0・0025平方インチの占有面積枠の中央に図Hの通り16個の素点を、2ドットずつの微小間隔をおいて集合配置をしました。
製版は、2400dpiの一般的な出力でCTPで出力しました。出力時の設定は通常の版出力のままで行いました。
今回の印刷はデータを取るために、いきなりノーマルなインク濃度の状態からインクを止めて徐々に薄くなるようにし、9箇所からサンプリングし測定をしました結果、微細な素点の形成により、潜像がうまく出来た、べた濃度は、伊原電子工業株式会社製の濃度測定器R720で測定した結果「べた濃度」は、0.85〜0.44で、とても大きな濃度差をカバーして潜像が出来る事が確認され、設計段階で考えていた範囲よりも遥かに大きい範囲である事を発見しました。
これで印刷・製版オペレータの負荷の低減が実証されました。そして、消去点と表示点の濃度差は、測定器の誤差程度に止まり確認には至りませんでした。上記べた濃度の時の表示点と消去点の実際の濃度は、0.11〜0.06と、べた濃度の約13%と安定した数値が得られました。このことは生産の安定性を見込める発見でした。
表示点と消去点のこの0・11〜0.06という濃度は、「大日本インキ化学製のCOLOR CHART Pastel Color」のチャートを、同じ条件で測定したところ、Blackの 8〜5%に対応しています。(紀州の色上質紙の銀鼠色の紙の、同条件での測定値は、0.33でした。)この濃度で複写識別用紙を作成した場合、ややグレーがかかっていますが白い用紙として使用出来る範囲であることが解かります。
印刷結果をキャノンIRC3200のコピー機で検証した結果、カラー、モノクロの両方で「薄く・中間・濃く」のすべてにおいて潜像は現れ、カラーの薄くを除いて表示点が単点の時より濃く見えるように現れました。消去点は、べた濃度が0.44のものは全て消え去り、べた濃度が0.53のものは僅かに出て、べた濃度が0.74では若干濃く出るものの、表示点がとても濃く出るのではっきりと潜像がみえます。表示点を従来方法の単点で作成したものでは、考えられなかった発見でした。
同じコピー機で裏移り防止機能を使用して、その機能を最大にしても潜像は無くなることはありませんでした。
図3のUの図は出来上がった処方せん用紙が、左はコピーを撮る前の状態で、白い「処方せん」の文字が見えており、コピーすると消去点で作られた「処方せん」の文字は消え去り「VOID COPY 無効」の文字が出現する様子を描いています。
とことん薄くコピーの出来る機械があったとしても最初の処方せんの文字が消え去るので、コピーであることが判ります。とことん濃いコピーの出来る機械があったとしても、とっても濃い潜像があらわれて、コピーであることが判ります。
又表示点は、本例の場合、16個の素点でつくられているために、小数点等との違いを確認する必要があれば、個人の目の良し悪しを考えても5〜10倍位のルーペが手元にあれば、明らかな違いを確認できます。
印刷の速度を上げる為には通常軟らかいインクが必要になり、インクローラーの摩擦熱を下げるために多くのインクを載せる必要が起こります。その時は薄い濃度のインクを使い、表示点の微小間隔(図1のGのH)を広げることで可能となります。
全て同じ大きさの点で印刷することは、若干の版とびならばインクの量を増やすだけでもう少し印刷を続ける事も可能になり非常に作業性の良い生産システムが作れる発明です。
本発明の複写識別用紙を構成する基本原理に基づく、ドットと素点との関係、素点と表示点・消去点との関係、表示点と消去点は占有面積枠を持っている事を表わした。
表示点及び消去点には、素点の密度と並び方の形態が目的と使用材料、生産設備、用途によって色々あることを表わした。
本発明の複写識別用紙「処方せん」を例にして、発明の実施の形態を平面で表わした模式的な説明図である。
符号の説明
A‥‥‥占有面積枠
B‥‥‥素点
C‥‥‥消去点パタン1例
D‥‥‥表示点パタン1例
E‥‥‥素点構造の1例
F‥‥‥ドット
G‥‥‥表示点パタンとドットとの基本的関係を表わした
H‥‥‥ドットと同じ微小隙間を表わす
I‥‥‥表示点パタンの微小間隔の違いを1例で表わした
J‥‥‥表示点パタンを棒状に並べた時の使い方説明の為の例
K‥‥‥表示点パタンのその他の形の例
M‥‥‥消去点パタンの間隔による違いの例
N‥‥‥消去点パタンの形状と個数の違いの例
用語の説明
複写識別用紙……コピーしたことが明確になる複写識別パタンを印刷した用紙。最近は「コピー防止用紙」という語句を用いられている事が多いが、コピーする事自体はいくらでも出来るので、本発明では、複写識別用紙とした。
複写識別パタン……複写識別構成点によって隠れ文字や像、消去文字や像を配置した図柄。
潜像……コピーすると現れるマークや図柄・ポジとネガがあります。
消去像……コピーすると消え去るマークや図柄・ポジとネガがあります。
隠れ文字……コピーすると現れる文字でポジ文字とネガ文字があります。
消去文字……コピーすると消え去るポジ文字とネガ文字があり
構成点……消去点、表示点の2種類がある。
消去点……コピーによって消え去る点
表示点……コピーによって表示される点
消去点パタン……表示点と同じ面積枠・同じ素点の数で消去点を図形化したもの。
表示点パタン……消去点と同じ面積枠・同じ素点の数で表示点を図形化したもの。
素点……隠れ文字や表示文字を印刷する唯一の点、ドットの小さい集合体。
占有面積枠……表示点や消去点の占有面積を確保する枠。
LPI……Line per inch
DPI……Dot per inch
べた濃度……版が100%の時、印刷される濃度。

Claims (4)

  1. 1種類の同じサイズの点(素点)(図1のB)を複数個使い、一定占有面積枠(図1のA)の中に配置密度をかえて「表示点」と「消去点」(図1のD、C)を作る。この表示点と消去点を使って文字や画像などの潜像を作り、これを紙その他の基材部表面に印刷またはプリンターで出力する。プリンター出力したものを複写すると、消去点が消え、表示点で構成された文字又は潜像が複写物の上に現れる複写識別パタンの製作技術。
  2. 請求項1の消去点及び表示点をそれぞれ配置形と密度の異なったものをつくる。(図2)それをそれぞれ単独または組み合わせて潜像及び像をつくる。これによって複写機の固有の解像度(読み取りイメージサークル)の大小に対し、対応範囲(ラチュード)を広げる。
    素点のサイズ・数、占有面積を変えたもので形成された別の潜像をつくり、先に作られた隠れ文字又は潜像と共に同じ面に配置する事により、より多くの複写機に対応する複写識別パタンの製作技術。
  3. 請求項1又は2、又はその両方の消去点を使って 文字または像を作り(像A)、表示点と消去点を使って隠れ文字又は潜像(像B)を作る。潜像の上に文字又は像を重ねる事も出来る。そしてそれを紙その他の基材部表面に印刷叉はプリントする。この用紙は、複写する前は像Aが見えており、その複写物は像Aが消え、像Bが現われる複写識別パタンの製作技術。請求項3は、複写識別技術を組み合わせて作る新しい発明であり、平網の線数40線(LPI)〜150線を表示点とし、それとほぼ同じパーセントの線数100線〜400線、を組み合わせて作る事も出来る。但し、この方法で作るときは、文書を印字又は印刷する文字のドットよりも遥かに小さいドットを使う事が条件となる。
  4. 請求項1ないし3の単独又は組み合わせによる複写識別機能を特長とする製品で、通常印刷と同時印刷又は後から刷り重ねる方法で作られる、複写識別用紙、有価証券類、処方せん・契約書・提案書・報告書・校正・内部重要書類・証明書用紙、便箋、印刷物、書籍、冊子。
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