JP2007251484A - 音場補正装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカ24a〜nからのテスト音の出力及び聴取位置でのマイクロホンによるテスト音の測定の手間を回避して、聴取位置における適正な音場生成のための補正値を算出できるようにする。
【解決手段】製造者又はユーザは、本オーディオシステム10が機種1か2を設定する(S151,S152)。機種には、各スピーカの有無及びサイズが対応付けられている。ユーザは、本オーディオシステム10が配置される部屋のサイズを設定するとともに(S158)、聴取位置を設定する(S170)。機種、部屋のサイズ及び聴取位置に基づき各チャンネルのオーディオ信号の遅延時間が算出される。
【選択図】図7

Description

本発明は、聴取位置に適切な音場を生成するためのオーディオ信号補正値を算出する音場補正装置及び方法に関するものである。
特許文献1は、スピーカシステムの各スピーカから出力されるオーディオが聴取位置に適切な音場を生成するように、各チャンネルのオーディオ信号について遅延時間等の補正値を算出する音場補正装置を開示する。該音場補正装置では、補正値算出のために、聴取位置にマイクロホンを配置し、該マイクロホンにより、環境ノイズを測定するとともに、各スピーカからテスト音を順番に流して、聴取位置におけるテスト音を測定している。
また、従来より、スピーカシステムにおける各スピーカからホワイトノイズ等の測定音を流し、それをマクイロホンにより入力することにより、聴取位置における各スピーカからの伝送特性を測定し、補正するシステムも提案されている。
特開2002−330500号公報
特許文献1の音場補正装置では、補正値算出のために、マイクロホンが必要となるとともに、該マイクロホンをオーディオシステムへ接続して、聴取位置に配置する必要があり、装備及び作業が煩雑となる。さらに、ホワイトノイズ等を利用した補正においては、テスト時間が必要となるとともに、テスト期間におけるスピーカからのオーディオ出力は、周囲への騒音となることもある。
本発明の目的は、テスト音の測定を省略して、聴取位置における適正な音場の生成のための補正を行なうことができる音場補正装置及び方法を提供することである。
本発明の音場補正装置は次の手段を備えている。
スピーカシステム情報を設定するスピーカシステム情報設定手段、
スピーカシステムを装備するオーディオシステムが利用される環境情報がユーザにより設定される環境情報設定手段、
オーディオシステムにおける聴取位置がユーザにより設定される聴取位置設定手段、及び
聴取位置設定手段において設定された聴取位置において所定の音場を生成するように、環境情報設定手段により設定された環境情報に基づきスピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正するオーディオ信号補正手段。
本発明の音場補正方法は次のステップを備えている。
スピーカシステム情報が設定されるステップ、
スピーカシステムを装備するオーディオシステムが利用される環境情報がユーザにより設定されるステップ、
オーディオシステムにおける聴取位置がユーザにより設定されるステップ、及び
設定された聴取位置において所定の音場を生成するように、設定された環境情報に基づきスピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正するステップ。
本発明によれば、オーディオシステムにおいて聴取位置に所定の音場を生成するための環境情報や聴取位置情報に伴うオーディオ信号の補正を、ユーザによる設定に基づき行なうため、マイクロホンを使用した音場補正作業が不要となり、そのためマイクロホンやマイクロホンを接続するケーブルが不要となり、音場補正作業に伴う測定音の出力などが不要となり、容易に利用場所と聴取位置にあった音場補正を行なうことができる。
図1及び図2はオーディオシステムの機種や設置する部屋ごとに相違するスピーカの装備状態及び配置状態を例示している。図1及び図2において長方形枠は、スピーカシステムが配備される部屋の輪郭を平面視(部屋の上方から見る)で表わしており、各スピーカL,R,C,SL,SR,SBは、背面側を部屋の壁に向けて、部屋の周辺に沿って配置される。スピーカの装備状態及び配置状態が図1及び図2にそれぞれ示されているオーディオシステムの機種をそれぞれ「機種1」及び「機種2」と呼ぶことにする。
図1及び図2において、各符号は次のスピーカに対応している。なお、機種2(図2)のオーディオシステムにはSBがない。さらに、機種1,2は共にサブウーハを装備していない。
L:聴取者から見て前方左に配置されるスピーカ
R:聴取者から見て前方右に配置されるスピーカ
C:聴取者から見て前方中央に配置されるスピーカ
SL:聴取者から見て左横の範囲に配置されるサラウンドスピーカ
SR:聴取者から見て右横の範囲に配置されるサラウンドスピーカ
SB:聴取者から見て後方中央に配置されるサラウンドバックスピーカ
図3はオーディオシステム10の概略構成図である。オーディオシステム10において、スピーカ24a〜nは、図1及び図2の各スピーカに対応し、スピーカシステムを構成する。オーディオシステム10において、スピーカシステム以外の要素は例えばアンプ装置に装備される。
アナログオーディオ信号は、A/D変換器11においてA/D変換されてから、DSP(Digital Signal Processor)13へ供給される。デジタルオーディオ信号はDIR(Digital Interface Receiver)12を介してDSP13へ供給される。図3には、アナログオーディオ信号、A/D変換器11、デジタルオーディオ信号及びDIR12は、図示簡略化のため、1個ずつしか記載していないが、実際のオーディオシステム10には、ソースからのチャンネル数に対応した個数、存在する。
DSP13は、各オーディオチャンネルごとにイコライザを実装し、各イコライザの出力は、対応のD/A変換器22a〜n及びアンプ23a〜nを経て各スピーカ24a〜nへ送られる。なお、各チャンネルのオーディオ信号は各スピーカのオーディオ信号に対応している。DSP13は、マイコン17と相互に情報を送受自在になっている。
操作部18は、アンプ装置本体に装備されているもの、及びワイヤレスのリモコン機器に装備されているものの両方の操作部を含み、ユーザは操作部18の対応のキーを操作することによりユーザ指示をオーディオシステム10に出すことができる。操作部18は、少なくともSETUPキー、UPキー及びDOWNキーを含む。操作部18におけるユーザ操作に係る情報はマイコン17へ送られる。表示部19は、マイコン17から画像又はデータに係る信号を送れられて、該信号に係る画像又はテキストを表示する。
図4はオーディオシステム10におけるセットアップ項目の進行説明図である。図4において、簡単セットアップK45、部屋タイプK46及び聴取位置K47のセットアップ項目が、従来のセットアップ項目に対して新規に付加されたものとなっている。
図5はセットアップルーチンにおける開始部分のフローチャートである。図4のスピーカセットアップK40、距離K41、及びイグジット(EXIT:セットアップ終了)K42は、図5のR106、S190以降、及びR124にそれぞれ対応している。
ユーザが、オーディオシステム10の電源投入中、SETUPキーを押下すると(S101)、セットアップが開始される。この段階では、表示部19の表示は、UPキーが押下されるごとに(S103,S111,S121)、「スピーカ設定」(S102)→「距離設定」(S110)→「EXIT」(S120)→「スピーカ設定」(S102)→・・・と切り替わり、また、DOWNキーが押下されるごとに(S104,S122,S112)、「スピーカ設定」(S102)→「EXIT」(S120)→「距離設定」(S110)→「スピーカ設定」(S102)→・・・と切り替わる。
「スピーカ設定」又は「距離設定」の表示中に、SETUPキーが押下されれば(S105,S113)、スピーカセットアップR106又は距離用チャンネル設定(S190以降)が開始される。「EXIT」の表示中に、SETUPキーが押下されれば(S123)、セットアップに係る一切の表示は解除されてから(S125)、セットアップは終了する(S126)。
図6はセットアップルーチンの中のスピーカセットアップルーチン(図5のR106)のフローチャートである。スピーカセットアップルーチンでは、UPキー又はDOWNキーが押下されるごとに(S131,S141)、表示部19における表示が「EASY SETUP(簡単セットアップ)」及び「CUSTOM SETUP」に切り替わる。そして、SETUPキーが押下されると(S132,S142)、S150以降のEASY SETUP又はS180以降のCUSTOM SETUPへ進む。なお、S150以降のEASY SETUPは図4の簡単セットアップK45に対応し、S180以降のCUSTOM SETUPは図4のカスタムK50に対応している。
図4に示されるように、簡単セットアップK45には、部屋タイプ(K46)及び聴取位置(K47)の設定が後続する。また、カスタムK50では、サブウーハ(K51)、前の左右スピーカL,R(K52)、前の中央スピーカC(K53)、サラウンドスピーカSL,SR(K54)、サラウンドバックスピーカSB(K55)の順番にスピーカの有無及びサイズの設定が行われる。
図7はセットアップルーチンにおける簡単セットアップ、部屋タイプの設定及び聴取位置の設定部分のフローチャートである。これらの設定はユーザ又は製造者からの申告形式で行われる。なお、「//」付きのステップは、注釈を意味するステップである(例:S155,S167)。
簡単セットアップにおける機種設定(S150〜S152)は、典型的には、オーディオシステム10の出荷前において、製造者が行うようになっているが、ユーザが、オーディオシステム10の購入後に、行うようにしたり、製造者及びユーザの両方が機種設定を適宜、行えるようにしたりしてもよい。部屋サイズ(S155)及び聴取位置(S167)の設定が開始すると、「部屋サイズ設定」及び「聴取位置設定」が表示部19に表示される(S156,S168)。
簡単セットアップにおけるスピーカ設定において、音場補正装置が、スピーカシステムとセットになっているオーディオシステムに組み込まれている場合には、スピーカの機種は予め登録されているため、セットになっているスピーカシステム(機種)の選択及び各スピーカの接続選択(接続数確認)を行なうことになる。これに対して、音場補正装置が、スピーカシステム別売りのオーディオシステムに組み込まれている場合には、各スピーカの接続選択(接続数確認)の後に続けて、ユーザにより各スピーカのサイズの入力が行なわれる。
スピーカのサイズ設定では、例えば、フロントスピーカは大であるとか、リアスピーカは小であるとかのように、サイズについて適当な区分け(大/中/小)を行ない、該区分けの1個をユーザに選択させてもよいし、ユーザは、スピーカサイズは、30cmとか、12cmとかのパラメータを数値入力して、音場補正装置が、数値入力に対応する区分けを(例:”30”の入力に対しては大の区分け、”12”の入力に対しては小の区分け)を選択するようになっていてもよい。
例示している簡単セットアップでは、オーディオシステム10の機種の申告については、機種1か機種2かの2個しか用意されていない(S150の正又は否)。3種以上の機種が存在する場合には、例えば、機種のリストを表示部19に表示し、ユーザ又は製造者は、該リストにおける複数の機種の中から1個を選択する形式にする。機種ごとに、各スピーカの有無及びサイズが決まっており、機種が選択されることにより、該機種に対応する各スピーカの有無(ON/OFF)及びサイズが決定される(S151,S152)。
なお、スピーカのサイズは、典型的には、具体的数値を指定することに代わりに、各スピーカについてそのサイズが大か小かを選択する形式で設定される。典型的には、スピーカの有無と、スピーカのサイズとをまとめて設定するために、各スピーカについて、大、小、無し(「無し」とはスピーカが装備されていないという意味)の中から1個が選択されることにより、行なわれる。
図10は3個の部屋サイズを示している。部屋サイズは小(SMALL)、中(MEDIUM)、大(LARGE)の3個の中からユーザが選択するようにしている。UPキー又はDOWNキーを押下するごとに(S157)、表示中、すなわち選択中の部屋サイズが切り替わり(S158)、SETUPキーが押下されると(S159が正)、部屋サイズが確定される。部屋サイズが小、中、大である部屋としては、例えばそれぞれ6畳未満、6畳以上10畳未満、及び10畳以上の部屋に対応させることができる。
部屋サイズが確定されしだい、各チャンネルのディレイタイム(遅延時間)、各チャンネル用イコライザの周波数帯域ごとの係数、及びトーン(TONE)が部屋サイズ及び機種に基づき設定される(S165,S166)。該設定では、部屋サイズの設定のつど、ディレイタイム等を実際に計算してもよいが、ここでは、所定のパラメータについて予め計算しておいた計算値を記憶手段に記憶しておき、設定値に対応する計算値を読み出して、ディレイタイム等を導出する。
次に、聴取位置の設定が行われる(S167)。図11は部屋の前後方向における3個の聴取位置を示している。ユーザがUPキー又はDOWNキーを押下するごとに(S169)、表示中、すなわち選択中の聴取位置は、「前(FRONT)」、「中(CENTER)」及び「後ろ(REAR)」の3個を循環する順番で、切り替わる(S170)。SETUPキーが押下されると(S171が正)、表示中の聴取位置(S170)に聴取位置が確定される。聴取位置の「中」とは、部屋の前後方向へ部屋のほぼ中心位置である。聴取位置の「前」及び「後ろ」とは、「中」に対してそれぞれ前側及び後ろ側の位置になる。
図12は部屋の左右方向における3個の聴取位置を示している。聴取位置の設定に関しては、図11の前後方向における位置設定に加えて、図12の左右方向における位置設定も行うことができる。通常は、前後方向における聴取位置設定を済ませてから、左右方向における聴取位置設定を行う。
左右方向における聴取位置設定においても、ユーザがUPキー又はDOWNキーを押下するごとに(S169)、左右方向聴取位置は、「左(LEFT)」、「中(CENTER)」及び「右(RIGHT)」の3個を循環するように、切り替わる。なお、前後方向における聴取位置設定と、左右方向における聴取位置設定とを別々に行なうことなく、UPキーの押下に対しては、前後方向の聴取位置を切替え、DOWNキーの押下に対しては、左右方向の聴取位置を切替えるようにして、計9個の聴取位置の中の1個を表示するようにして、SETUPキーの押下により、前後左右方向の位置を一気に確定するようにすることもできる。
聴取位置が設定されしだい、各チャンネルのディレイタイム(遅延時間)、各チャンネル用イコライザの周波数帯域ごとの係数、及びトーン(TONE)が聴取位置及び機種に基づき設定される(S175,S176)。図7のフローチャートでは、先に、部屋サイズ設定が行われ、次に、聴取位置設定が行われるが、順番を逆にすることもできる。
図8はセットアップルーチンにおけるスピーカチャンネル設定部分のフローチャートである。スピーカチャンネル設定(S180)は図4のセットアップ項目のカスタムK50対応し、K51〜K55の順番で各スピーカについて有無及びサイズがユーザ設定される。
最初に、「スピーカチャンネル設定」が表示される(S181)。この後、UPキー又はDOWNキーを操作することにより(S182)、表示部19における設定表示(スピーカチャンネルの有無やサイズ)を切替える(S183)。ユーザは、表示中の設定を確定する場合には、SETUPキーを押下し(S184)、その次のスピーカに対する設定を続け(S185→S186→S181)、全部のスピーカについての設定が終了すると、S110(図5)へ進む。
スピーカチャンネル設定の順番は、図4のK51〜K55のスピーカ順番になる。S183における設定表示では、サブウーハはオン/オフ(有り/無し)、前スピーカL,Rについては大サイズ/小サイズ、中央スピーカCについては大サイズ/小サイズ/無し、サラウンドスピーカSL,SRについては大サイズ/小サイズ/無し、サラウンドバックスピーカSBについては大サイズ/小サイズ/無しと切替わるようになっている。
図9はセットアップルーチンにおける距離用チャンネル設定部分のフローチャートである。距離用チャンネル設定は、図4のK60〜K66に対応しており、スピーカL,C,R,SR,SB,SL及びサブウーハの順番で行われる。
最初に、表示部19には、「距離用チャンネル設定」が表示される(S191)。ユーザは、各チャンネルに対応付けられているスピーカについて、そのスピーカから聴取位置までの距離をUPキー又はDOWNキーを押下して設定し(S192,S193)、その後、ディレイタイムが計算される(S194)。UPキー又はDOWNキーの代わりに、SETUPキーが押下されると(S195)、もし次のチャンネルが存在するならば(S196が正)、該次のチャンネルについて、同一の処理が繰り返され(S197→S191)。全チャンネルについてのディレイタイムが計算されると(S196が否)、S120へ進む。
図13は音場補正装置200のブロック図である。前述の図7の設定部分は、音場補正装置200が実施する処理内容の一例となっている。音場補正装置200は、スピーカシステム情報設定手段201、環境情報設定手段202、及び聴取位置設定手段203を備えている。
スピーカシステム情報設定手段201はスピーカシステム情報を設定する。環境情報設定手段202は、スピーカシステムを装備するオーディオシステムが利用される環境情報がユーザにより設定される。聴取位置設定手段203は、オーディオシステムにおける聴取位置がユーザにより設定される。
オーディオ信号補正手段204は、聴取位置設定手段203において設定された聴取位置において所定の音場を生成するように、環境情報設定手段環境情報により設定された環境情報に基づきスピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正する。
AVシステムは当然にオーディオシステムを含むものであり、音場補正装置200はAVシステムにも適用可能である。オーディオシステムでは、機種ごとに、該オーディオシステムが装備するスピーカシステムが異なっている。機種には、例えば、スピーカシステムにおける各スピーカの有無、及び/又は各スピーカのサイズに係るスピーカシステム情報が対応付けられている。スピーカのサイズの設定には、細かく寸法を規定することによる設定以外に、サイズが大及び小か、又はサイズが大、中、小のどれかのように、区分けであってもよいとする。
環境情報は、例えば、部屋の広さ(例:図10)であるが、それに限定されず、部屋の壁、天井及び床が音を反射し易いとか吸収し易いとかの音反射環境等、他の環境情報でもあってもよいとする。
スピーカシステム情報、環境情報、聴取位置の設定は、典型的には、ユーザが音場補正装置200を購入し、該音場補正装置200の使用開始時に行うものであるが、一部スピーカの変更、追加又は削除があったり、音場補正装置200を配置する部屋を変更したり、聴取位置を変更したりするつど、適宜、行われてよい。
スピーカシステム情報の設定は、典型的には、オーディオシステムの製造者が該オーディオシステムの出荷前に行う。しかしながら、ユーザが製造者の代わりに行えるようにしてもよいし、また、製造者及びユーザの両方が設定できるようになっていてもよい。
スピーカシステム情報の設定とは例えばオーディオシステムの機種を設定することにより行なわれてもよく、その場合、ユーザは、機種を厳密に識別する必要はない。機種は、例えば、スピーカシステムにおける各スピーカの有無、及び/又はスピーカサイズ等のスピーカ情報に対応付けられるものであり、機種名称が異なっていても、各スピーカの有無、及び/又はスピーカサイズ等が同一であれば、音場補正装置200におけるスピーカシステム情報は同一のものを対応付けることができる。
ユーザは、音場補正装置200の購入後、一部のスピーカを同一又は別の製造者(メーカー)のスピーカへ変更したり、追加したり、削除したりする場合があるが、製造者の同一及び相違に関係なく、各スピーカの有無、及び/又はスピーカサイズ等が同一であれば、それらについて同一の機種を設定することができる。すなわち、音場補正装置200では、スピーカシステムにおける各スピーカの有無、及び/又は各スピーカのサイズが同一である機種は、同一の機種に分類されて、それに対応付けられているスピーカシステム情報を同一とすることができる。
オーディオ信号補正手段204は、スピーカシステムにおける各チャンネルのオーディオ信号について、例えば、遅延時間、チャンネル間のオーディオ信号レベル、各チャンネルのイコライザ、及び/又はトーンを調整することにより、各オーディオ信号を補正する。
好ましくは、各設定手段201,202,203は、各々設定範囲が複数の範囲に区分けされており、ユーザより複数の区分けより選択されることにより設定する(例:図10〜図12)。あるいは、各設定手段201,202,203は、ユーザにより設定されたパラメータを、予め設定範囲を複数の範囲に区分けされた区分けに対応させて設定する。これにより、ユーザは能率的に設定作業を行うことができる。
音場補正装置200は、さらに、複数の範囲に区分けされた区分けに応じた設定値が予め記憶されている設定値記憶手段を有していてもよい。そして、オーディオ信号補正手段204は、各設定手段201,202,203により選択された区分けに応じて、設定記憶手段に記憶されている設定値により、スピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正する。
こうして、音場補正装置200では、各スピーカからのオーディオ出力に対し聴取位置において所定の音場を生成するためのオーディオ信号の補正を、各スピーカからのテスト音の出力及び該出力音についての聴取位置でのマイクロホンにより測定するというテストの実施を省略して、適正な補正値を算出できる。また、ユーザはおおまかな選択要素の選択のみで、詳細な知識が無くとも容易かつ能率的に設定作業を行なうことが可能となる。
図14は音場補正方法230のフローチャートである。S231では、スピーカシステム情報が設定される。S232では、スピーカシステムを装備するオーディオシステムが利用される環境情報がユーザにより設定される。S233では、オーディオシステムにおける聴取位置がユーザにより設定される。
S234では、設定された聴取位置において所定の音場を生成するように、設定された環境情報に基づきスピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正する。
音場補正装置200に適用した次の各具体的態様は、音場補正方法230の具体的態様としても適用可能である。
・S231,S232,S233では、設定範囲が複数の範囲に区分けされており、ユーザは複数の区分けの中から、対応する区分けを選択すること。
・S231,S232,S233では、ユーザにより設定されたパラメータを、予め設定範囲を複数の範囲に区分けされた区分けに対応させて設定すること。
・複数の範囲に区分けされた区分けに応じた設定値が予め記憶しておき、S234では、予め記憶している設定値により、S231,S232,S233で記憶されている設定値により、スピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正すること。
本発明は、プログラムとしても実施可能である。該プログラムは、音場補正装置200の各手段としてコンピュータを機能させる。該プログラムは、また、音場補正方法230の各ステップをコンピュータに実行させるものであってもよい。
本発明を最良の形態及び実施例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態及び実施例における各構成要素を変形して具体化できる。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態及び実施例に開示されている複数の構成要素を便宜、組み合わせて、追加したり、いくつかの構成要素を削除したりして、種々の発明を形成することができる。さらに、開示した複数の実施形態間で、所定の構成要素を選択し、それらを組み合わせても、種々の発明を形成することができる。
第1の機種のオーディオシステムにおけるスピーカの装備状態及び配置状態を示す図である。 第2の機種のオーディオシステムにおけるスピーカの装備状態及び配置状態を示す図である。 オーディオシステムの概略構成図である。 オーディオシステムにおけるセットアップ項目の進行説明図である。 セットアップルーチンにおける開始部分のフローチャートである。
セットアップルーチンの中のスピーカセットアップルーチンのフローチャートである。 セットアップルーチンにおける簡単セットアップ、部屋タイプの設定及び聴取位置の設定部分のフローチャートである。 セットアップルーチンにおけるスピーカチャンネル設定部分のフローチャートである。 セットアップルーチンにおける距離用チャンネル設定部分のフローチャートである。 3個の部屋サイズを示す図である。
部屋の前後方向における3個の聴取位置を示す図である。 部屋の左右方向における3個の聴取位置を示す図である。 音場補正装置のブロック図である。 音場補正方法のフローチャートである。
符号の説明
200:音場補正装置、201:スピーカシステム情報設定手段、202:環境情報設定手段、203:聴取位置設定手段、204:オーディオ信号補正手段、207:機種情報受付け手段、230:音場補正方法。

Claims (5)

  1. スピーカシステム情報を設定するスピーカシステム情報設定手段、
    前記スピーカシステムを装備するオーディオシステムが利用される環境情報がユーザにより設定される環境情報設定手段、
    前記オーディオシステムにおける聴取位置がユーザにより設定される聴取位置設定手段、及び
    前記聴取位置設定手段において設定された聴取位置において所定の音場を生成するように、前記環境情報設定手段により設定された環境情報に基づき前記スピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正するオーディオ信号補正手段、
    を備えることを特徴とする音場補正装置。
  2. 前記各設定手段は、各々設定範囲が複数の範囲に区分けされており、前記ユーザより前記複数の区分けより選択されることにより設定することを特徴とする請求項1記載の音場補正装置。
  3. 前記各設定手段は、ユーザにより設定されたパラメータを、予め設定範囲を複数の範囲に区分けされた区分けに対応させて設定することを特徴とする請求項1記載の音場補正装置。
  4. 前記音場補正装置は、
    さらに、前記複数の範囲に区分けされた区分けに応じた設定値が予め記憶されている設定値記憶手段を有し、
    前記オーディオ信号補正手段は、
    前記各設定手段により選択された前記区分けに応じて、前記設定記憶手段に記憶されている設定値により、前記スピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正することを特徴とする請求項2又は3記載の音場補正装置。
  5. スピーカシステム情報が設定されるステップ、
    前記スピーカシステムを装備するオーディオシステムが利用される環境情報がユーザにより設定されるステップ、
    前記オーディオシステムにおける聴取位置がユーザにより設定されるステップ、及び
    設定された聴取位置において所定の音場を生成するように、設定された環境情報に基づき前記スピーカシステムにおけるオーディオ信号を補正するステップ、
    を備えることを特徴とする音場補正方法。
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