JP2003264900A - 音響提示システムと音響取得装置と音響再生装置及びその方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体と音響提示プログラム - Google Patents

音響提示システムと音響取得装置と音響再生装置及びその方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体と音響提示プログラム

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JP2003264900A JP2002062386A JP2002062386A JP2003264900A JP 2003264900 A JP2003264900 A JP 2003264900A JP 2002062386 A JP2002062386 A JP 2002062386A JP 2002062386 A JP2002062386 A JP 2002062386A JP 2003264900 A JP2003264900 A JP 2003264900A
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哲二郎 近藤
Tetsuhiko Arimitsu
哲彦 有光
Daisuke Kikuchi
大介 菊地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示画像に対応させて容易に臨場感の高い再生
音場を得るする。 【解決手段】超指向性マイク等を用いた集音部14によ
って、撮影画像の被写体側から供給された音を取得して
音響信号Saを生成する。また撮像部12によって画像
信号Svを生成する。信号Sa,Sv等に基づいて情報信
号WSを生成して音響取得を行う。音響再生時には信号
RSから信号Sa,Sv等を分離する。信号Svを用いて
動き検出を行い、画像の表示位置を移動させると共に表
示位置信号PDを生成する提示制御部50は、音響出力
部60の数や設置位置等に関する設置情報CSaと信号
PDに基づき提示調整信号CPを生成する。音響出力信
号生成部52は信号CPと信号Saに基づき、複数の音
響出力信号SAoutを生成すると共に、この信号SAoutの
信号レベル等を制御して複数の音響出力部60に供給
し、画像の表示位置に対応した音響出力を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音響提示システ
ムと音響取得装置と音響再生装置及びその方法並びにコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体と音響提示プログラ
ムに関する。詳しくは、特定音源からの音を集音手段に
よって取得して音響信号を生成し、特定音源の方向に対
する撮影を行い画像信号を生成し、画像信号に基づく画
像の動き検出を行い、検出した動きに応じて画像信号に
基づく画像の表示位置を移動させると共に表示位置を示
す表示位置信号を生成し、音響出力信号に基づいた音響
出力を行う複数の音響出力手段に関する設置情報と表示
位置信号に基づいて、複数の音響出力信号を生成して複
数の音響出力手段に供給することにより、画像の表示位
置の移動に合わせて音像の位置を移動させるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の音響提示システムでは、例えばス
テレオマイクロフォンを用いて右側方向の音響と左側方
向の音響を集音して、左右チャンネルの音響信号を生成
すると共に、再生時には右側に配置されているスピーカ
を右チャネルの音響信号に基づいて駆動し、左側に配置
されているスピーカを左チャネルの音響信号に基づいて
駆動することで、モノラルマイクロフォンを用いる場合
よりも臨場感を高める方法が行われている。
【0003】また、人間の頭蓋骨模型を作り、この模型
の左耳と右耳の内部にマイクを設けて、人間の耳から入
った音を擬似的に集音すると共に、再生時にはヘッドホ
ンを用いる所謂バイノーラルサウンドも実用化されてい
る。
【0004】また、近年では、臨場感をさらに向上させ
るため、前方のスピーカ以外に補助スピーカを設けて、
この補助スピーカから反射音や後方からの音および低周
波数領域の音等を再生可能とする方式、所謂5.1ch
や6.1ch方式のサラウンド方式等も実用化されてい
る。
【0005】さらに、音響信号に対して信号処理を行う
ことで再生音場を再現や、3次元音場を再現することが
行われている。例えば、無響室で集音した音やコンパク
トディスク等に記録された音に、所望の空間でのインパ
ルス応答(音響伝達関数)を畳み込み、所望の空間の特
性を再生音場で再現させる。すなわち、所望の空間の音
源位置で基準音を出力させると共に視聴位置で集音を行
い、音源位置で出力された音と視聴位置で集音された音
との関係から所望の空間のインパルス応答を求めること
ができる。このため、インパルス応答を実現するフィル
タを登録しておき、音の再生時には、この登録されたフ
ィルタを用いるものとすれば、所望の空間の特性を再生
音場で再現できる。また、種々のフィルタを登録して、
選択可能とすれば、種々の再生音場を再現できると共
に、三次元音場を再現することもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像と音響
を別々に記録した場合、ビデオカメラの向きに関係なく
音響を記録すると、記録された音響信号に基づく再生音
は方向性を持たなくなってしまい、臨場感に欠けたもの
となってしまう。
【0007】また、このように記録された音響を、臨場
感を高めて再生するためには、画像を見ながら音像の位
置を画像に合わせる操作を人偽的に行わなければなら
ず、簡単に臨場感の高い再生音を得ることができない。
【0008】また、ビデオカメラにマイクロフォンを設
けて画像と音響を記録した場合、図19Aに示すよう
に、所望の被写体OBに合わせてビデオカメラ90の撮
像方向を変更すると、図19Bに示すように、再生画像
がフレーム「Fa」「Fb」「Fc」の順に変更されても
所望の被写体OBの位置を表示画像の中央に保つことが
できる。しかし、所望の被写体に対応する音像も位置Q
mに固定されてしまう。このため、再生時には、表示画
像の背景の動きによって被写体の動きを表現できるが、
音像の位置は固定されてしまい、臨場感の高い再生音場
を得ることができない。
【0009】そこで、この発明では、表示画像に対応さ
せて容易に臨場感の高い再生音場を得ることができる音
響提示システムと音響取得装置と音響再生装置及びその
方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体と音響
提示プログラムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音響提示
システムは、特定音源からの音を取得して音響信号を生
成する集音手段と、特定音源の方向に対する撮影を行い
画像信号を生成する撮像手段と、集音手段で生成された
音響信号に基づいて複数の音響出力信号を生成する音響
出力信号生成手段と、音響出力信号に基づいた音響出力
を行う複数の音響出力手段と、画像信号に基づく画像の
動き検出を行い、該検出した動きに応じて画像信号に基
づく画像の表示位置を移動させると共に該画像の表示位
置を示す表示位置信号を生成する画像処理手段と、複数
の音響出力手段に関する設置情報と表示位置信号に基づ
き、音響出力信号生成手段における複数の音響出力信号
の生成動作を制御する提示制御手段とを有するものであ
る。また、環境音を取得して環境音信号を生成する環境
音集音手段と、設置情報と前記環境音信号に基づき、環
境音重畳信号を生成する環境音処理手段と、音響出力手
段毎に、対応する環境音信号を音響出力信号に加算する
信号加算手段とを有するものである。
【0011】また音響取得装置は、特定音源からの音を
取得して音響信号を生成する集音手段と、特定音源の方
向に対する撮影を行い画像信号を生成する撮像手段と、
環境音を取得して環境音信号を生成する環境音集音手段
と、集音手段で生成された音響信号と撮像手段で生成さ
れた画像信号と環境音集音手段で生成された環境音信号
に基づいて、情報信号を生成する情報信号生成手段とを
有するものである。また、特定音源と集音手段の位置関
係を検出して、検出結果を示す位置情報信号を生成する
位置検出手段を設け、情報信号生成手段は、音響信号と
画像信号と環境音信号と位置情報信号に基づいて情報信
号を生成するものである。
【0012】さらに音響再生装置は、特定音源からの音
を取得して生成された音響信号に基づいて複数の音響出
力信号を生成する音響出力信号生成手段と、特定音源の
方向に対する撮影を行うことにより生成された画像信号
を用いて画像の動き検出を行い、該検出した動きに応じ
て画像信号に基づく画像の表示位置を移動させると共に
該画像の表示位置を示す表示位置信号を生成する画像処
理手段と、音響出力信号に基づいて音響出力を行う複数
の音響出力手段に関する設置情報と表示位置信号に基づ
き、音響出力信号生成手段における複数の音響出力信号
の生成動作を制御する提示制御手段とを有するものであ
る。また、環境音を取得して生成された環境音信号と設
置情報に基づいて環境音重畳信号を生成する環境音処理
手段と、音響出力手段毎に、対応する音響出力信号を環
境音信号に加算する信号加算手段とを有するものであ
る。
【0013】次に、この発明に係る音響提示方法は、特
定音源からの音を集音手段によって取得して音響信号を
生成し、特定音源の方向に対する撮影を行い画像信号を
生成し、画像信号に基づく画像の動き検出を行い、該検
出した動きに応じて画像信号に基づく画像の表示位置を
移動させると共に該画像の表示位置を示す表示位置信号
を生成し、音響出力信号に基づいた音響出力を行う複数
の音響出力手段に関する設置情報と表示位置信号に基づ
いて、複数の音響出力信号を生成して複数の音響出力手
段に供給するものである。
【0014】また音響取得方法は、特定音源からの音を
集音手段によって取得して音響信号を生成し、特定音源
の方向に対する撮影を行い画像信号を生成し、環境音を
取得して環境音信号を生成し、音響信号と画像信号と環
境音信号に基づいて情報信号を生成するものである。
【0015】さらに音響再生方法は、特定音源の方向に
対する撮影を行うことにより生成された画像信号を用い
て画像の動き検出を行い、該検出した動きに応じて画像
信号に基づく画像の表示位置を移動させると共に該画像
の表示位置を示す表示位置信号を生成し、音響出力信号
に基づいて音響出力を行う複数の音響出力手段に関する
設置情報と、表示位置信号と、特定音源からの音を取得
して生成した音響信号に基づいて、複数の音響出力信号
を生成するものである。
【0016】次に、この発明に係るコンピュータ読み取
り可能な記録媒体は、コンピュータに、特定音源の方向
に対する撮影を行って生成された画像信号を用いて画像
の動き検出を行って、該検出した動きに応じて画像信号
に基づく画像の表示位置を移動させると共に該画像の表
示位置を示す表示位置信号を生成する手順と、音響出力
信号に基づいて音響出力を行う複数の音響出力手段に関
する設置情報と、表示位置信号に基づいて、提示調整信
号を生成する手順と、特定音源からの音を取得して生成
した音響信号と提示調整信号に基づいて、複数の音響出
力手段に供給する音響出力信号を生成する手順とを実行
させる実行させるプログラムを記録したものである。
【0017】また、音響提示プログラムは、コンピュー
タに、特定音源の方向に対する撮影を行って生成された
画像信号に基づく画像の動き検出を行って、該検出した
動きに応じて画像信号に基づく画像の表示位置を移動さ
せると共に該画像の表示位置を示す表示位置信号を生成
する手順と、音響出力信号に基づいて音響出力を行う複
数の音響出力手段に関する設置情報と、表示位置信号に
基づいて提示調整信号を生成する手順と、特定音源から
の音を取得して生成した音響信号と提示調整信号に基づ
いて、複数の音響出力手段に供給する音響出力信号を生
成する手順とを実行させるものである。
【0018】この発明においては、撮像手段によって撮
影画像の画像信号が生成されると共に、超指向性マイク
ロフォン等を用いた集音手段によって、特定音源例えば
撮影方向の音を取得して音響信号が生成される。また、
特定音源と集音手段の位置関係として撮影方向や被写体
までの距離を示す位置情報信号や環境音信号が生成され
る。この音響信号と画像信号および位置検出信号や環境
音信号に基づいて情報信号を生成することで音響取得が
行われる。
【0019】また情報信号を用いて音響再生を行う場合
には、情報信号から音響信号と画像信号および位置検出
信号や環境音信号が分離される。この分離された画像信
号を用いて動き検出が行われて、例えば所望の被写体の
動きに応じて撮影画像の表示位置が移動させると共に、
この撮影画像の表示位置を示す表示位置信号が生成され
る。また、表示位置信号と、音響出力信号に基づいて音
響出力を行う複数の音響出力手段の数や設置位置等を示
す設置情報等に基づき提示調整信号が生成される。この
提示調整信号と音響信号に基づき、複数の音響出力信号
が生成されると共に音響出力信号の信号レベルや位相が
制御されて、複数の音響出力手段に供給される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明の実施の一形態について説明する。図1は、この発明
におけ音響提示システムの全体構成を示している。音響
取得装置10の撮像部12では、撮影画像の画像信号S
vを生成して情報信号生成部18に供給する。
【0021】図2は撮像部12の構成を示している。撮
像レンズ121を通して入射された光は、撮像素子部1
22に入射されて、撮像面上に撮影画像が結像される。
撮像素子部122は固体撮像素子例えばCCDを用いて
構成されており、光電変換によって得られた撮影画像に
基づく信号を後述する駆動部132からの駆動信号RC
に基づいて読み出し、撮影画像の三原色撮像信号Svaを
生成して前処理部123に供給する。
【0022】前処理部123では、撮像信号Svaからノ
イズ成分を除去する処理、例えば相関二重サンプリング
処理を行い、ノイズ除去された撮像信号SvaをA/D変
換部124に供給する。A/D変換部124では、撮像
信号Svaをディジタルの画像信号Svbに変換してフィー
ドバッククランプ部125に供給する。フィードバック
クランプ部125では、ブランキング期間の黒レベル信
号と基準信号との誤差を検出してA/D変換部124に
供給することで、安定した黒レベルで所要の大きさの画
像信号Svbを得ることが出来るように、A/D変換動作
を制御する。補正処理部126では、画像信号Svbに対
してシェーディング補正や撮像素子の欠陥に対する補正
処理等を行う。この補正処理部126で補正処理が行わ
れた画像信号Svbは、プロセス処理部127に供給され
る。
【0023】プロセス処理部127では、補正処理後の
画像信号Svbに対してγ処理、輪郭補償処理、ニー補正
処理等を行う。この信号処理が行われた画像信号Svb
は、画像信号Svとして情報信号生成部18に供給され
る。また、画像信号Svは、モニタ部128に供給され
て、このモニタ部128に画像信号Svに基づく画像が
表示されて、撮影画像の確認が行われる。
【0024】撮像制御部130には、操作部131が接
続されており、操作部131をユーザが操作すると、ユ
ーザの操作に応じた操作信号PSが操作部131から撮
像制御部130に供給される。撮像制御部130では、
この操作信号PSに基づいて各種の制御信号CTを生成
して各部の動作を制御することにより、撮像部12をユ
ーザの操作に応じて動作させる。また、撮像素子部12
2での信号読み出しフレーム周期を設定する制御信号T
Cを生成して駆動部132に供給する。この駆動部13
2では、制御信号TCに基づき駆動信号RCを生成して
撮像素子部122に供給する。
【0025】図1の集音部14は、マイクロフォンを用
いて構成されており、撮像部12の前面や上部等に固定
して設けられている。この集音部14は、特定音源から
の音である撮像部12の撮像方向からの音を集音して例
えばディジタルの音響信号Saを生成して情報信号生成
部18に供給する。この集音部14で用いるマイクロフ
ォンは、狙った音源の音を拾うことができるように超指
向性(鋭指向性)マイクロフォンであるガンマイク等を
用いる。このように超指向性マイクロフォンを用いるこ
とで、不必要な方向からの雑音や音響を簡単に取り除く
ことができる。また、相関利用や複数マイクを用いて各
マイクの遅延量を補正する等の音源分離手法によって、
狙った音源の音を拾うことができる。
【0026】位置検出部16は、特定音源と集音部14
の位置関係、例えば所望の被写体を特定音源として、こ
の所望の被写体を撮影したときの撮像設定情報、すなわ
ち撮像部12の撮像方向や所望の被写体までの距離を検
出して、検出結果を示す位置情報信号Spを生成したの
ち情報信号生成部18に供給する。
【0027】図3は、撮像部12の撮像方向と所望の被
写体までの距離を検出する位置検出部16の構成を示し
ている。角度センサ161は、回転角を測定できるセン
サやジャイロ等を用いて角度を測定するものであり、撮
像部12の撮像方向を検出して角度信号Spaを極座標算
出部163に供給する。例えば基準位置に対する水平方
向の角度(以下「方位角」という)φや、基準位置に対
する上下方向の角度(以下「ピッチ角」という)δを示
す角度信号Spaを生成して極座標算出部163に供給す
る。測距センサ162は、光や超音波等を用いてあるい
は撮像部12における焦点位置に基づいて距離を測定す
るものであり、所望の被写体までの距離LOを検出して
距離信号Spbを極座標算出部163に供給する。極座標
算出部163では、角度信号Spaと距離信号Spbから極
座標を算出し、ディジタルの位置情報信号Spとして情
報信号生成部18に供給する。
【0028】情報信号生成部18では、供給された画像
信号Svや音響信号Saおよび位置情報信号Spに基づい
て情報信号WSを生成して信号記録再生装置20に供給
する。
【0029】信号記録再生装置20は、光や磁気あるい
は半導体素子等を利用する記録媒体を用いて構成されて
おり、供給された情報信号WSを記録媒体に記録する。
また、記録媒体を再生して得られた情報信号RSは、音
響再生装置30の情報信号分離部32に供給される。
【0030】情報信号分離部32は、情報信号RSから
画像信号Svと音響信号Saと位置情報信号Spを分離す
る。さらに、分離された画像信号Svを画像信号処理部
40に供給すると共に、音響信号Saを音響出力信号生
成部52に供給する。さらに、位置情報信号Spを提示
制御部50に供給する。
【0031】画像信号処理部40は、画像信号Svに基
づく画像から動きを検出して、検出した動きに応じて画
像の表示位置を移動させた画像出力信号SVoutと、表示
位置を示す表示位置信号PDを生成する。図4は、画像
信号処理部40の概略構成を示しており、画像信号Sv
は、画像信号処理部40のシーンチェンジ検出部41と
動き検出部42と画像位置移動部43に供給される。
【0032】シーンチェンジ検出部41は、画像信号S
vに基づいてシーンチェンジ検出、すなわち連続シーン
とこの連続シーンとは異なるシーンとの繋ぎ目部分であ
る画像の不連続位置を検出する。図5は、シーンチェン
ジ検出部41の概略構成を示しており、例えば2フレー
ム分の画像信号を用いて連続するシーンであるか否かを
検出するものである。
【0033】シーンチェンジ検出部41の遅延回路41
1は、画像信号Svを1フレーム遅延させて遅延画像信
号Svjとして差分平均算出回路412に供給する。差分
平均算出回路412は、画像信号Svと遅延画像信号Sv
jに基づき、2フレーム間の差分平均値Davを算出して
正規化回路414に供給する。この差分平均値Davの算
出は、各画素における2フレーム間の輝度レベルの差分
値を算出して、得られた差分値の平均値を差分平均値D
avとして正規化回路414に供給する。なお、1フレー
ムの画像の画素数が「N」で、画像信号Svに基づく輝
度レベルを「YC」、遅延画像信号Svjに基づく輝度レ
ベルを「YP」としたとき、差分平均値Davは式(1)
に基づいて算出できる。
【0034】
【数1】
【0035】ここで、差分平均値Davは、画像の輝度レ
ベルによって大きく変化する。例えば画像が明るい場
合、シーンの切り替えが行われなくとも画像の一部が暗
い画像に変化するだけで差分平均値Davが大きくなって
しまう。一方、画像が暗い場合、シーンの切り替えが行
われても輝度レベルの変化が小さいことから差分平均値
Davは大きくならない。このため、シーンチェンジ検出
部41に正規化回路414を設けるものとして、画像の
明るさに応じた差分平均値Davの正規化を行い、画像の
明るさの影響を少なくして正しくシーンチェンジ検出を
可能とする。
【0036】輝度平均算出回路413は、画像信号Sv
に基づき、各画素の輝度レベルに基づき1フレームにお
ける輝度レベルの平均値を算出して輝度平均値Yavとし
て正規化回路414に供給する。なお、上述のように1
フレームの画像の画素数が「N」で画像信号Svに基づ
く画素の輝度レベルを「YC」としたとき、輝度平均値
Yavは式(2)に基づいて算出できる。
【0037】
【数2】
【0038】正規化回路414は、画像の明るさに応じ
た差分平均値Davの正規化を行う。すなわち、式(3)
に示すように、画像の明るさを示す輝度平均値Yavに応
じて差分平均値Davを補正して差分平均正規化値(以下
単に「正規化値」という)Eを生成する。 E=Dav/Yav ・・・(3) この正規化回路414で生成された正規化値Eは、判定
回路415に供給される。
【0039】判定回路415は、予め設定された閾値R
fを有しており、正規化値Eと閾値Rfを比較して、正規
化値Eが閾値Rfよりも大きいときにはシーンチェンジ
と判定する。また、正規化値Eが閾値Rf以下であると
きにはシーンチェンジでない連続シーンと判定する。さ
らに、判定回路415は、この判定結果を示すシーンチ
ェンジ検出信号CHを生成して図4の動き検出部42と
画像位置移動部43に供給する。
【0040】このように、正規化回路414は画像の明
るさに応じた差分平均値Davの正規化を行い、判定回路
415は正規化値Eを用いてシーンチェンジであるか連
続シーンであるかの判別を行うので、画像の明るさの影
響を少なくして正しくシーンチェンジを検出できる。
【0041】また、上述のシーンチェンジ検出部41で
は、正規化値Eを用いてシーンチェンジ検出を行うもの
としたが、2フレーム間の画像の相関係数rを求めて、
この相関係数rと閾値を比較することで、精度良くシー
ンチェンジ検出を行うこともできる。
【0042】動き検出部42は、シーンチェンジ検出部
41からのシーンチェンジ検出信号CHによって連続シ
ーンであることが示されたフレームに関して動きベクト
ルの検出を行い、表示面積の広い部分の動きベクトル例
えば背景部分の動きベクトルを検出する。図6は、動き
検出部42の構成を示しており、例えばブロックマッチ
ング方法を用いて動きベクトルの検出を行う場合であ
る。
【0043】動き検出部42の遅延回路421は、画像
信号Svを1フレーム遅延させて遅延画像信号Svkとし
て画像位置切替回路422に供給する。画像位置切替回
路422は、遅延画像信号Svkに基づく画像の位置を、
予め設定された動き探索範囲内で水平方向や垂直方向に
順次変更して新たな画像信号Svlを順次生成する。この
生成された画像信号Svlは、差分演算回路423に供給
される。また、画像位置切替回路422は、画像の移動
方向と移動量を示す動きベクトルMVを最小値判定回路
424に供給する。
【0044】差分演算回路423は、画像信号Svlと画
像信号Svとの差分値DMを順次算出して、最小値判定
回路424に供給する。最小値判定回路424は、差分
値DMと、この差分値DMの算出に用いた画像信号Svl
を生成する際の動きベクトルMVとを関係付けて保持す
る。また、画像位置切替回路422で動き探索範囲内で
の画像の移動を完了したとき、最小値判定回路424
は、保持している差分値DMから最小値を判別して、こ
の最小値となる差分値DMと関係付けて保持されている
動きベクトルMVを、動き検出情報MVDとして図4の
画像位置移動部43に供給する。
【0045】画像位置移動部43は、シーンチェンジ検
出信号CHと動き検出情報MVDに基づき表示位置を決
定する。さらに、決定した表示位置に画像を表示する画
像出力信号SVoutを生成する。
【0046】図7は、画像位置移動部43の構成を示し
ている。画像位置移動部43の画像位置決定回路431
は、シーンチェンジ検出信号CHと動き検出情報MVD
に基づき表示位置を決定して、この表示位置を示す表示
位置信号PDを書込読出制御回路437と後述する提示
制御部50に供給する。
【0047】図8は、画像位置決定回路431の構成を
示している。動き累積回路432は、シーンチェンジ検
出信号CHに基づいて連続シーンの期間を判別すると共
に、この連続シーンの期間中における動き検出情報MV
Dで示された動きベクトルを累積して、動きベクトルの
時間推移情報である動き累積値MVTを生成して初期位
置決定回路433と表示範囲判定回路434に供給す
る。
【0048】初期位置決定回路433は、動き累積値M
VTの振れ幅EWを求めることでシーン毎に表示位置の
移動範囲を判別し、この移動範囲が画像表示領域内の移
動可能範囲(画像表示領域の右側端部に画像を表示した
ときと、画像を水平移動させて左側端部に表示したとき
の表示画像の中心間の距離)の中央となるように、連続
シーンの最初の表示画像に対する表示位置を決定して、
初期位置PPとして表示範囲判定回路434と表示位置
決定回路436に供給する。
【0049】表示範囲判定回路434は、初期位置PP
に連続シーンの最初の表示画像を表示してから連続シー
ンの最後の画像を表示するまでの期間中、動き検出情報
MVDに基づいて画像の表示位置を移動させたときに、
表示画像が画像表示領域に入りきるか否かを、初期位置
PPと動き累積値MVTに基づいて判別する。この表示
範囲判定回路434での判別結果を示す判別結果信号C
Jaは動き補正回路435に供給される。
【0050】動き補正回路435は、判別結果信号CJ
aで表示画像が画像表示領域に入りきらないことが示さ
れたとき、表示画像が画像表示領域に入りきるように動
き検出情報MVDを補正して、動き検出情報MVEとし
て表示位置決定回路436に供給する。また、判別結果
信号CJaで表示画像が画像表示領域に入りきることが
示されたとき、動き検出情報MVDの補正を行うことな
く表示位置決定回路436に供給する。
【0051】また、動き累積値MVTの振れ幅WTを初
期位置決定回路433から動き補正回路435に供給す
ると共に、画像表示領域内の移動可能範囲を動き補正回
路435に予め記憶させておくものとし、振れ幅と移動
可能範囲を用いて動き検出情報MVDを補正するための
補正係数を設定することもできる。この場合には、表示
位置を移動しても表示画像が画像表示領域内となるよう
に動き量が補正されるので、表示位置が移動可能範囲を
超えて制限されてしまうことを防止できる。
【0052】表示位置決定回路436は、初期位置決定
回路433から供給された初期位置PPを連続シーンの
最初の表示位置とする。その後、動き検出情報MVEに
基づき、動き検出情報MVEで示された動きベクトルの
方向とは逆方向に画像を移動させた位置を表示位置とし
て、この表示位置を示す表示位置信号PDを順次出力し
て、図7の書込読出制御回路437に供給する。また、
表示位置信号PDを図1に示す提示制御部に供給する。
【0053】ここで、表示位置信号PDに基づいて画像
の表示位置を切り換える場合、図7に示すように、例え
ば画像表示領域に対応した記憶領域を有する画像メモリ
438を設けるものとし、書込読出制御回路437は、
画像メモリ438に画像信号Svを書き込む際の書込位
置を、表示位置信号PDに基づいて表示位置に対応させ
る。このように画像信号Svを書き込むものとすれば、
表示領域に対応した画像メモリ438から画像信号を読
み出すだけで表示位置を容易に移動できる。
【0054】書込読出制御回路437は、画像メモリ4
38に画像信号を書き込むための書込制御信号MWC
と、画像メモリ438に書き込まれている画像信号を読
み出すための読出制御信号MRCを生成して、画像メモ
リ438に供給する。ここで、書込読出制御回路437
は、上述したように画像位置決定回路431で決定され
た表示位置と対応する画像メモリ438の記憶位置に画
像信号を記憶させるため、表示位置信号PDに基づいて
書込制御信号MWCを生成する。
【0055】画像メモリ438は、書込制御信号MWC
に基づき、画像位置決定回路431で決定された表示位
置に対応する記憶領域に、この表示位置の決定が行われ
たフレームの画像信号Svを記憶する。なお、画像信号
Svが記憶されていない領域には、例えば黒表示となる
信号を記憶させる。また、画像メモリ438は、書込読
出制御回路437からの読出制御信号MRCに基づき、
記憶領域に記憶されている画像信号を読み出して画像出
力信号SVoutとして画像出力部45に供給する。画像出
力部45では、供給された画像出力信号SVoutに基づい
て表示位置を撮影画像の動きに応じて移動させながら画
像提示を行う。
【0056】図1の提示制御部50は、設置情報供給部
501と調整信号生成部502を有している。設置情報
供給部501は、後述する複数の音響出力部60-1〜6
0-nがどのような位置に設けられており、どのようなス
ピーカが用いられているか等を示す設置情報CSaを保
持し、あるいはユーザの操作等によって設置情報CSa
を生成して、この設置情報CSaを調整信号生成部50
2に供給する。
【0057】調整信号生成部502は、設置情報供給部
501から供給された設置情報CSaと画像信号処理部
40から供給された表示位置信号PDに基づき、あるい
は、さらに情報信号分離部32から供給された位置情報
信号Spを用いるものとして、これらの信号に基づいて
提示調整信号CPを生成して、音響出力信号生成部52
に供給する。この提示調整信号CPは、各音響出力部6
0-1〜60-nに供給する音響出力信号SAout-1〜SAout
-nの信号レベルや出力タイミングを調整して音像の位置
や臨場感を制御するものである。
【0058】音響出力信号生成部52は、音響信号Sa
に対して提示調整信号CPに基づいた信号レベル調整や
出力タイミング調整を行い、音響出力信号SAout-1を生
成して音響出力部60-1に供給する。同様に、提示調整
信号CPに基づいた信号レベル調整や位相調整を行い、
音響出力信号SAout-2〜SAout-nを生成して音響出力部
60-2〜60-nに供給する。音響出力部60-1〜60-n
は、スピーカを用いて構成されており、供給された音響
出力信号SAout-1〜SAout-nに基づいて音響出力を行
う。
【0059】次に動作について説明する。図9は表示位
置信号を用いた場合の動作を説明するための図である。
調整信号生成部502は、設置情報CSaと表示位置信
号PDで示された表示位置に基づき、音響信号Saに対
して式(4),(5)に基づいた音圧比となるように信
号レベルの調整を行うための提示調整信号CPを生成し
て音響出力信号生成部52に供給する。なお、式
(4),(5)において、「X,Y」は画像表示領域に
おける画像の移動範囲を示す座標値であり「x,y」は
表示位置信号PDで示された表示位置JDを示す座標値
である。
【0060】 左側の音響出力部の音圧:右側の音響出力部の音圧 =(x/X):(X−x)/X ・・・(4) 上側の音響出力部の音圧:下側の音響出力部の音圧 =(y/Y):(Y−y)/Y ・・・(5) 例えば、図9Aに示すように、設置情報CSaによって
音響出力部60-L,60-Rが、画像表示領域の中央で左
右の端部側に設けられているときには、音響出力部60
-Lと音響出力部60-Rとの音圧比が「(x/X):(X
−x)/X」となるように、音響出力部60-L,60-R
に供給する音声出力信号SAout-L,SAout-Rの信号レベ
ルを調整するための提示調整信号CPを生成する。
【0061】音響出力信号生成部52は、音響信号Sa
と提示調整信号CPに基づき、音圧比が「(x/X):
(X−x)/X」となるように音響信号Saの信号レベ
ルの割合を調整して、音響出力信号SAout-Lと音響出力
信号SAout-Rを生成すると共に、この音響出力信号SAo
ut-Lを音響出力部60-L、音響出力信号SAout-Rを音響
出力部60-Rにそれぞれ供給する。
【0062】また、図9Bに示すように、設置情報CS
aによって音響出力部60-LU,60-LD,60-RU,60
-RDが、画像表示領域の4角に設けられていることが示
された場合には、左右方向だけでなく上下方向の音響出
力部の位置も考慮して、音響出力部60-LU,60-LD,
60-RU,60-RDに供給する音声出力信号SAout-LU,
SAout-LD,SAout-RU,SAout-RDの信号レベルを調整
するための提示調整信号CPを生成する。
【0063】このように、表示位置信号PDに基づい
て、左右方向に設置された音響出力部や上下方向に設置
された音響出力部に供給する音響出力信号の信号レベル
が調整されるので、集音部14によって撮影方向の音響
のみを集音しても、画像の表示位置に対応させて音像を
定位させることができる。
【0064】また、調整信号生成部502は、位置情報
信号Spで示された角度情報を用いて提示調整信号CP
を生成すると共に、表示位置信号PDに基づいて、提示
調整信号CPを補正するものとしても良い。
【0065】図10は角度情報を用いた場合の動作を示
している。図10Aは、聴取位置HPにおいて、左側に
位置する音響出力部60-Lと右側に位置する音響出力部
60-Rが、センター位置MPに対して角度αを有するよ
うに設置されていると設置情報CSaによって示された
場合である。ここで、位置情報信号Spに基づく角度情
報、すなわち角度信号Spaによって示されたセンター位
置MPに対する右方向の方位角φを正の値、左方向の方
位角φを負の値としたとき、音響信号Saに対して式
(6)に基づいた音圧比となるように信号レベルの調整
を行うための提示調整信号CPを生成して音響出力信号
生成部52に供給する。 左側の音響出力部の音圧:右側の音響出力部の音圧 =(tanα−tanφ):(tanα+tanφ) ・・・(6)
【0066】ここで、表示画像が画像表示領域から外れ
て途切れてしまうことが無いよう画像の動き量より表示
位置の移動が少なくされると、角度信号Spaに基づいて
信号レベルを調整したとき、被写体の位置よりも音像の
位置が外側となってしまうおそれがある。このため、調
整信号生成部502は、提示調整信号CPを生成する際
に表示位置信号PDを用いて補正を行う。例えば表示位
置が画像表示領域の左側端部に近づいたときには、左側
の音圧比が高くなるように音圧比を補正して、音像の位
置を画像表示領域の中央に近づける。また、表示位置が
左側端部に達したときには、その後角度信号Spaによっ
て方位角φが左方向に増加しても、提示調整信号CPを
表示位置が左側端部に達した状態で保持させる。
【0067】音響出力信号生成部52は、音響信号Sa
と提示調整信号CPに基づき、式(6)に応じた音圧比
となるように音響信号Saの信号レベルの割合を調整し
て、音響出力信号SAout-Lと音響出力信号SAout-Rを生
成すると共に、この音響出力信号SAout-Lを音響出力部
60-L、音響出力信号SAout-Rを音響出力部60-Rにそ
れぞれ供給する。
【0068】図10Bは、上側に位置する音響出力部6
0-Uと下側に位置する音響出力部60-Dが、センター位
置MPに対して角度βを有するように設置されていると
設置情報CSaによって示された場合である。ここで、
角度信号Spaによって示されたセンター位置MPに対す
る下方向のピッチ角δを正の値、上方向のピッチ角δを
負の値としたときには、音響信号Saに対して式(7)
に基づいた音圧比となるように信号レベルの調整を行う
ための提示調整信号CPを生成して音響出力信号生成部
52に供給する。 上側の音響出力部の音圧:下側の音響出力部の音圧 =(tanβ−tanδ):(tanβ+tanδ) ・・・(7)
【0069】音響出力信号生成部52は、音響信号Sa
と提示調整信号CPに基づき、式(7)に応じた音圧比
となるように音響信号Saの信号レベルの割合を調整し
て、音響出力信号SAout-Uと音響出力信号SAout-Dを生
成すると共に、この音響出力信号SAout-Uを音響出力部
60-U、音響出力信号SAout-Dを音響出力部60-Dにそ
れぞれ供給する。
【0070】このように、位置情報信号Spで示された
方位角φやピッチ角δに基づいて、左右方向に設置され
た音響出力部や上下方向に設置された音響出力部に供給
する音響出力信号の信号レベルが調整されるので、集音
部14によって撮影方向の音響のみを集音しても、音像
を正しく定位させることができる。すなわち、撮影方向
の音のみを集音しても、音源の移動に合わせて音像を移
動させることができる。また、表示画像が画像表示領域
から外れてしまうことが無いように表示位置が制御され
ても、表示画像の位置に合わせて音像を定位させること
ができる。
【0071】次に、距離情報を用いた動作について説明
する。図11は、左側に位置する音響出力部60-Lと右
側に位置する音響出力部60-Rがセンター位置MPと角
度αを有するように設置されており、聴取位置HPと音
響出力部60-L,60-Rとの間隔が距離KSであること
が設置情報CSaによって示された場合である。位置情
報信号Spの距離情報すなわち距離信号Spbによって所
望の被写体OBまでが距離LOで、角度信号Spaによっ
て示された方位角や表示位置JDに基づいて算出した方
位角が方位角φであるとき、所望の被写体OBから音響
出力部60-Lまでの距離LSLは式(8)で算出できる。
また、所望の被写体OBから音響出力部60-Rまでの距
離LSRは式(9)で算出できる。
【0072】 LSL=√(KS2+LO2−2×KS×LO×cos(α+φ)) ・・・(8) LSR=√(KS2+LO2−2×KS×LO×cos(α−φ)) ・・・(9) このため、被写体OBから音響出力部60-Lまでの距離
と被写体OBから音響出力部60-Rまでの距離との距離
差DLRは、「DLR=LSL−LSR」となる。すなわち、距
離差DLRだけ音響出力部60-Lから出力される音は、音
響出力部60-Rから出力される音に比べて遅れたものと
なる。
【0073】調整信号生成部502は、距離差DLRを算
出すると共に、この距離差DLRを音速Vauで除算して遅
延時間TLRを算出して、この遅延時間TLRだけ音響出力
信号の出力が時間差を生じるように位相の制御すなわち
出力タイミングを制御する提示調整信号CPを生成し
て、音響出力信号生成部52に供給する。なお、上述し
たように信号レベルを調整するための提示調整信号CP
を生成して、この提示調整信号CPに対して、遅延時間
TLRだけ音響出力信号の出力が時間差を生じるように補
正を行い、この補正後の信号を提示調整信号CPとして
音響出力信号生成部52に供給しても良い。
【0074】音響出力信号生成部52は、提示調整信号
CPに基づいて音響出力信号SAout-L,SAout-Rの信号
レベルを調整するだけでなく、音響出力信号SAout-Lを
遅延時間TLRだけ音響出力信号SAout-Rよりも遅延させ
て音響出力部60-Lに供給する。
【0075】このように、位置情報信号Spで示された
距離LOに基づいて、左右方向に設置された音響出力部
や上下方向に設置された音響出力部に供給する音響出力
信号の位相を調整することで、集音部14によって撮影
方向の音響のみを集音しても、この集音した音に基づい
て臨場感の高い音響提示を行うことが可能となり、聴取
者は現実感の高い良好な再生音場を得ることができる。
【0076】例えば図12に示すように、撮影画像を表
示する際には表示画像Zaよりも広い画像表示領域Zbを
設け、撮影画像の動き検出を行い被写体の動きに合わせ
て表示画像の表示位置を表示位置P1から表示位置P2に
移動させる場合、所望の被写体OBの移動に合わせて音
像を位置Q1から位置Q2に移動させることができるの
で、臨場感の高いと共に移動感のある音響提示を行うこ
とができる。
【0077】このように上述の実施の形態によれば、集
音部14によって撮影方向の音響のみを集音しても、音
源の移動に合わせて音像を移動させることができると共
に、表示画像が画像表示領域から外れてしまうことが無
いように表示位置が制御されても、表示画像の位置に合
わせて音像を定位させることができる。
【0078】さらに、図13Aに示す場合に比べて図1
3Bや図13Cに示すように多くの音響出力部60を設
けるものとして、設置情報CSaと表示位置信号PDに
基づいて、表示位置に応じた位置の音響出力部60を選
択して、この選択した音響出力部60に対して音響出力
信号SAoutを供給するように提示調整信号CPを生成し
てもよい。この場合には、表示画像に合わせて音像を容
易に設定できる。
【0079】ところで、上述の実施の形態では、超指向
性マイクロフォンを用いることで、不必要な方向からの
雑音や音響を取り除いている。しかし、自然環境に近い
再生音場を作るためには、超指向性マイクロフォンで集
音した音だけでなく反射音等の間接音や雑音等も再生す
ることが好ましい。
【0080】そこで、第2の実施の形態として、周囲の
環境音も提示できる音響提示システムの構成を図14に
示す。なお、図14において、図1と対応する部分につ
いては同一符号を付し、詳細な説明は省略する。環境音
集音部15は、図15Aに示す指向特性の無指向性マイ
クロフォンや図15Bに示す指向特性の前方指向性マイ
クロフォン等を用いて構成されており、環境音を集音し
て環境音信号Ssaを生成したのち情報信号生成部18に
供給する。ここで、前方指向性マイクロフォンを用いる
場合には、前方指向性マイクロフォンを撮影者の周囲に
複数設けるものとすれば、環境音をもれなく集音でき
る。なお、図15Cの指向特性は超指向性マイクロフォ
ンを示している。
【0081】情報信号生成部18は、供給された画像信
号Svや音響信号Saと位置情報信号Spおよび環境音信
号Ssaに基づいて情報信号WSを生成して信号記録再生
装置20に供給する。
【0082】情報信号分離部32は、情報信号RSから
画像信号Svと音響信号Saと位置情報信号Spおよび環
境音信号Ssaを分離して、画像信号Svを画像出力部4
5、音響信号Saを音響出力信号生成部52、位置情報
信号Spを提示制御部50、環境音信号Ssaを環境音処
理部53に供給する。
【0083】環境音処理部53は、設置情報供給部53
1と環境音信号調整部532を有している。設置情報供
給部531は、いずれの音響出力部60-1〜60-nから
環境音を出力するか、また環境音を出力する音響出力部
では、どのようなスピーカが用いられているか等を示す
設置情報CSbを保持し、あるいはユーザの操作等によ
って設置情報CSbを生成して、設置情報CSbを環境音
信号調整部532に供給する。なお、音響出力部60-1
〜60-kとは別個に、環境音出力のための音響出力部を
有している場合には、この音響出力部に関する情報も設
置情報CSbに含ませる。
【0084】環境音信号調整部532は、設置情報供給
部531から供給された設置情報CSbに基づき、環境
音信号Ssaの信号レベルを使用する音響出力部毎に調整
して、各音響出力部から環境音が出力されたとき、環境
音の音像が実際の音像位置とは異なった方向に定位され
てしまうことを防止する。この環境音信号調整部532
で生成された音響出力部毎の環境音重畳信号Ssbは、信
号加算部54に供給される。
【0085】信号加算部54は、音響出力信号生成部5
2から供給された音響出力信号SAoutと環境音信号調整
部532から供給された環境音重畳信号Ssbを、対応す
る音響出力部60毎に加算して、音響出力信号SBoutと
して音響出力部60に供給する。例えば、特定音源から
の音と環境音を音響出力部60-kから出力する場合、音
響出力信号SAout-kと環境音重畳信号Ssb-kを加算し
て、音響出力信号SBout-kを音響出力部60-kに供給す
る。なお、特定音源から出力された音を前方に位置する
音響出力部から出力し、環境音を後方に位置する音響出
力部から出力する場合には、音響出力信号SAoutを音響
出力信号SBoutとして前方に位置する音響出力部に供給
すると共に、環境音重畳信号Ssbを音響出力信号SBout
として後方に位置する音響出力部に供給する。
【0086】このように、第2の実施の形態によれば、
集音部14によって特定音源からの音のみを集音して、
音像を正しく定位させることができるだけでなく、周囲
の環境音も正しく再生できるので、自然で臨場感の高い
音響提示を行うことが可能となり、聴取者は自然でより
現実感の高い再生音場を得ることができる。
【0087】なお、上述の実施の形態では、情報信号を
生成して記録媒体に記録する構成を示したが、信号記録
再生装置に変えて信号伝送装置を設けるものとし、この
情報信号を伝送する構成としても良い。
【0088】さらに、上述の処理はハードウェアだけで
なくソフトウェアで実現するものとしても良い。この場
合の構成を図16に示す。コンピュータは、図16に示
すようにCPU(Central Processing Unit)701を内
蔵しており、このCPU701にはバス720を介して
ROM702,RAM703,ハード・ディスク・ドラ
イブ704,入出力インタフェース705が接続されて
いる。さらに、入出力インタフェース705には入力部
711や記録媒体ドライブ712,通信部713,信号
入力部714,信号出力部715が接続されている。
【0089】外部装置から命令が入力されたり、キーボ
ードやマウス等の操作手段あるいはマイク等の音声入力
手段等を用いて構成された入力部711から命令が入力
されると、この命令が入出力インタフェース705を介
してCPU701に供給される。
【0090】CPU701は、ROM702やRAM7
03あるいはハード・ディスク・ドライブ704に記憶
されているプログラムを実行して、供給された命令に応
じた処理を行う。さらに、ROM702やRAM703
あるいはハード・ディスク・ドライブ704には、上述
の音響提示システムに於ける信号処理をコンピュータで
実行させるための音響提示プログラムを予め記憶させ
て、信号入力部714に入力された信号に基づいて音響
出力信号を生成して、信号出力部715から出力する。
また、記録媒体に音響提示プログラムを記録しておくも
のとし、記録媒体ドライブ712によって、音響プログ
ラムを記録媒体に記録しあるいは記録媒体に記録されて
いる音響プログラムを読み出してコンピュータで実行す
るものとしても良い。さらに、通信部713によって、
音響プログラムを有線あるいは無線の伝送路を介して送
信あるいは受信するものとし、受信した音響プログラム
をコンピュータで実行するものとしても良い。
【0091】図17は、音響提示プログラムの全体構成
を示すフローチャートである。ステップST1では、音
響取得を行うか否かを判別して、音響取得を行う場合に
はステップST2に進み、音響取得を行わない場合には
ステップST6に進む。
【0092】ステップST2では、情報信号の生成を行
う。すなわち、信号入力部714に入力された角度信号
Spaや距離信号Spbに基づいて位置情報信号Spを生成
する。また、この位置情報信号Spと、信号入力部71
4に入力された画像信号Svや音響信号Saを例えば多重
化して1つの情報信号WSを生成する。
【0093】ステップST3では、生成した情報信号を
記録媒体に記録するあるいは外部機器に伝送するように
設定されているか否かを判別する。ここで、情報信号の
記録や伝送を行うように設定されている場合にはステッ
プST4に進み、情報信号の記録や伝送を行わないよう
に設定されている場合にはステップST5に進む。
【0094】ステップST4では、情報信号の記録や伝
送を行いステップST5に進む。ここで、情報信号を記
録する場合には、情報信号を記録媒体ドライブ712に
供給して、記録媒体ドライブ712に装着されている記
録媒体に記録する。また、情報信号を伝送する場合に
は、通信部713を介して情報信号を出力する。
【0095】ステップST5では、音響取得を終了する
か否かを判別する。ここで、入力部711を用いて終了
操作が行われたときにはステップST6に進み、終了操
作が行われていないときにはステップST2に戻り、情
報信号の生成を継続する。ステップST6では、音響再
生を行うか否かを判別して、音響再生を行う場合にはス
テップST7に進み、音響再生を行わない場合にはステ
ップST1に戻る。
【0096】ステップST7では、音響出力信号に基づ
いて音響出力を行う音響出力部の設置情報CSaを設定
する。例えば、入力部711を操作して音響出力部60
の設置位置やどのようなスピーカを用いているか等の設
置情報CSaを入力する。あるいはハード・ディスク・
ドライブ704等に予め記憶されている設置情報CSa
を読み出す。
【0097】ステップST8では、情報信号の分離処理
を行う。すなわち、記録媒体から読み出した情報信号
や、通信部713で受信した情報信号あるいは音響取得
処理で生成された情報信号から、画像信号Svと音響信
号Saと位置情報信号Spを分離してステップST9に進
む。
【0098】ステップST9は、画像信号Svを用いて
動き検出を行う。この動き検出によって検出した動きに
応じて画像信号Svに基づく画像の表示位置を移動させ
て、新たな画像出力信号SVoutを生成すると共に画像の
表示位置を示す表示位置信号PDを生成してステップS
T10に進む。
【0099】ステップST10では、表示位置信号PD
と設置情報CSaおよび位置情報信号Spに基づき、提示
調整信号CPを生成する。ステップST11では、音響
信号Saと提示調整信号CPに基づき複数の音響出力信
号SAout-1〜SAout-nを生成して信号出力部715か
ら出力する。
【0100】ステップST12では、音響再生を終了す
るか否かを判別する。ここで、入力部711を用いて終
了操作が行われたときにはステップST1に戻る。ま
た、終了操作が行われていないときにはステップST9
に戻り、画像の表示位置に応じた音響出力信号SAout-1
〜SAout-nの生成および出力を継続する。このような
処理を行って得られた音響出力信号SAoutを音響出力部
60に供給することで、ソフトウェアによっても臨場感
の高い音響提示を行える。
【0101】
【発明の効果】この発明によれば、集音手段を用いて特
定音源からの音を取得して音響信号が生成されると共
に、特定音源方向の撮影を行って生成した画像信号を用
いて動き検出が行われて画像の表示位置の移動や表示位
置を示す表示位置信号が生成される。この音響信号と表
示位置信号、および音響出力信号に基づいて音響出力を
行う複数の音響出力手段に関する設置情報とに基づい
て、複数の音響出力信号が生成されて複数の音響出力手
段に供給される。このため、画像の表示位置に対応させ
て音像を定位させることが簡単にできると共に、特定音
源の位置が移動したときには音像の位置も移動されて移
動感のある音響提示ができる。
【0102】また、環境音を取得して環境音信号が生成
されると共に、複数の音響出力手段の設置情報と環境音
信号に基づき、環境音重畳信号が生成されて、この環境
音重畳信号が、対応する音響出力信号に加算されるの
で、より自然で臨場感の高い音響提示を行うことができ
る。
【0103】さらに、特定音源と集音手段の位置関係か
ら位置情報信号が生成されて、この位置情報信号も用い
て複数の音響出力信号が生成されるので、臨場感の高い
音響提示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音響提示システムの構成を示す図である。
【図2】撮像部の構成を示す図である。
【図3】位置検出部の構成を示す図である。
【図4】画像信号処理部の構成を示す図である。
【図5】シーンチェンジ検出部の構成を示す図である。
【図6】動き検出部の構成を示す図である。
【図7】画像位置移動部の構成を示す図である。
【図8】画像位置決定回路の構成を示す図である。
【図9】表示位置信号を用いた場合の動作を説明するた
めの図である。
【図10】角度情報を用いた場合の動作を説明するため
の図である。
【図11】距離情報を用いた場合の動作を説明するため
の図である。
【図12】音像の位置を示す図である。
【図13】音響出力部の配置を示す図である。
【図14】第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図15】マイクロフォンの指向特性を示す図である。
【図16】コンピュータを用いた構成を示す図である。
【図17】音響提示プログラムを示すフローチャートで
ある。
【図18】従来の動作を示す図である。
【符号の説明】
10・・・音響取得装置、12・・・撮像部、14・・
・集音部、15・・・環境音集音部、16・・・位置検
出部、18・・・情報信号生成部、20・・・信号記録
再生装置、30・・・音響再生装置、32・・・情報信
号分離部、40・・・画像信号処理部、41・・・シー
ンチェンジ検出部、42・・・動き検出部、43・・・
画像位置移動部、45・・・画像出力部、50・・・提
示制御部、52・・・音響出力信号生成部、53・・・
環境音処理部、54・・・信号加算部、60・・・音響
出力部、90・・・ビデオカメラ、161・・・角度セ
ンサ、162・・・測距センサ、163・・・極座標算
出部、501・・・設置情報供給部、502・・・調整
信号生成部、531・・・設置情報供給部、532・・
・環境音信号調整部
フロントページの続き (72)発明者 菊地 大介 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D062 CC13

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定音源からの音を取得して音響信号を
    生成する集音手段と、 前記特定音源の方向に対する撮影を行い画像信号を生成
    する撮像手段と、 前記集音手段で生成された音響信号に基づいて複数の音
    響出力信号を生成する音響出力信号生成手段と、 前記音響出力信号に基づいた音響出力を行う複数の音響
    出力手段と、 前記画像信号に基づく画像の動き検出を行い、該検出し
    た動きに応じて前記画像信号に基づく画像の表示位置を
    移動させると共に該画像の表示位置を示す表示位置信号
    を生成する画像処理手段と、 前記複数の音響出力手段に関する設置情報と前記表示位
    置信号に基づき、前記音響出力信号生成手段における前
    記複数の音響出力信号の生成動作を制御する提示制御手
    段とを有することを特徴とする音響提示システム。
  2. 【請求項2】 前記提示制御手段は、前記複数の音響出
    力信号における信号レベルの割合を制御することを特徴
    とする請求項1記載の音響提示システム。
  3. 【請求項3】 環境音を取得して環境音信号を生成する
    環境音集音手段と、 前記設置情報と前記環境音信号に基づき、環境音重畳信
    号を生成する環境音処理手段と、 前記音響出力手段毎に、対応する前記環境音信号を前記
    音響出力信号に加算する信号加算手段とを有することを
    特徴とする請求項1記載の音響提示システム。
  4. 【請求項4】 前記特定音源と前記集音手段の位置関係
    を検出して、検出結果を示す位置情報信号を生成する位
    置検出手段を設け、 前記提示制御手段は、前記設置情報と前記表示位置信号
    と前記位置情報信号に基づき、前記複数の音響出力信号
    の生成動作を制御することを特徴とする請求項1記載の
    音響提示システム。
  5. 【請求項5】 前記位置情報信号は、前記特定音源まで
    の距離情報を有することを特徴とする請求項4記載の音
    響提示システム。
  6. 【請求項6】 前記位置情報信号は、集音方向を示す角
    度情報を有することを特徴とする請求項4記載の音響提
    示システム。
  7. 【請求項7】 前記提示制御手段は、前記複数の音響出
    力信号の位相を制御することを特徴とする請求項5記載
    の音響提示システム。
  8. 【請求項8】 特定音源からの音を取得して音響信号を
    生成する集音手段と、 前記特定音源の方向に対する撮影を行い画像信号を生成
    する撮像手段と、 環境音を取得して環境音信号を生成する環境音集音手段
    と、 前記集音手段で生成された音響信号と前記撮像手段で生
    成された画像信号と前記環境音集音手段で生成された環
    境音信号に基づいて、情報信号を生成する情報信号生成
    手段とを有することを特徴とする音響取得装置。
  9. 【請求項9】 前記特定音源と前記集音手段の位置関係
    を検出して、検出結果を示す位置情報信号を生成する位
    置検出手段を設け、 前記情報信号生成手段は、前記音響信号と前記画像信号
    と前記環境音信号と前記位置情報信号に基づいて情報信
    号を生成することを特徴とする請求項8記載の音響取得
    装置。
  10. 【請求項10】 特定音源からの音を取得して生成され
    た音響信号に基づいて複数の音響出力信号を生成する音
    響出力信号生成手段と、 前記特定音源の方向に対する撮影を行うことにより生成
    された画像信号を用いて画像の動き検出を行い、該検出
    した動きに応じて前記画像信号に基づく画像の表示位置
    を移動させると共に該画像の表示位置を示す表示位置信
    号を生成する画像処理手段と、 前記音響出力信号に基づいて音響出力を行う複数の音響
    出力手段に関する設置情報と前記表示位置信号に基づ
    き、前記音響出力信号生成手段における前記複数の音響
    出力信号の生成動作を制御する提示制御手段とを有する
    ことを特徴とする音響再生装置。
  11. 【請求項11】 環境音を取得して生成された環境音信
    号と前記設置情報に基づいて環境音重畳信号を生成する
    環境音処理手段と、 前記音響出力手段毎に、対応する前記音響出力信号を前
    記環境音信号に加算する信号加算手段とを有することを
    特徴とする請求項10記載の音響再生装置。
  12. 【請求項12】 特定音源からの音を集音手段によって
    取得して音響信号を生成し、 前記特定音源の方向に対する撮影を行い画像信号を生成
    し、 前記画像信号に基づく画像の動き検出を行い、該検出し
    た動きに応じて前記画像信号に基づく画像の表示位置を
    移動させると共に該画像の表示位置を示す表示位置信号
    を生成し、 音響出力信号に基づいた音響出力を行う複数の音響出力
    手段に関する設置情報と前記表示位置信号に基づいて、
    複数の前記音響出力信号を生成して前記複数の音響出力
    手段に供給することを特徴とする音響提示方法。
  13. 【請求項13】 前記複数の音響出力信号における信号
    レベルの割合を、前記設置情報と前記表示位置信号に基
    づいて制御することを特徴とする請求項12記載の音響
    提示方法。
  14. 【請求項14】 環境音を取得して環境音信号を生成
    し、 前記設置情報と前記環境音信号に基づき、環境音重畳信
    号を生成し、 前記音響出力手段毎に、対応する前記環境音信号を前記
    音響出力信号に加算することを特徴とする請求項12記
    載の音響提示方法。
  15. 【請求項15】 前記特定音源と前記集音手段の位置関
    係を検出して、検出結果を示す位置情報信号を生成し、 前記設置情報と前記表示位置信号と前記位置情報信号に
    基づき、前記複数の音響出力信号の生成動作を制御する
    ことを特徴とする請求項12記載の音響提示方法。
  16. 【請求項16】 前記位置情報信号は、前記特定音源ま
    での距離情報を有することを特徴とする請求項15記載
    の音響提示方法。
  17. 【請求項17】 前記位置情報信号は、集音方向を示す
    角度情報を有することを特徴とする請求項15記載の音
    響提示方法。
  18. 【請求項18】 前記複数の音響出力信号の位相を、前
    記設置情報と前記表示位置信号と前記位置情報信号に基
    づき制御することを特徴とする請求項16記載の音響提
    示方法。
  19. 【請求項19】 特定音源からの音を集音手段によって
    取得して音響信号を生成し、 前記特定音源の方向に対する撮影を行い画像信号を生成
    し、 環境音を取得して環境音信号を生成し、 前記音響信号と前記画像信号と前記環境音信号に基づい
    て情報信号を生成することを特徴とする音響取得方法。
  20. 【請求項20】 前記特定音源と前記集音手段の位置関
    係を検出して、検出結果を示す位置情報信号を生成する
    ものとし、 前記音響信号と前記画像信号と前記環境音信号と前記位
    置情報信号に基づいて前記情報信号を生成することを特
    徴とする請求項19記載の音響取得方法。
  21. 【請求項21】 特定音源の方向に対する撮影を行うこ
    とにより生成された画像信号を用いて画像の動き検出を
    行い、該検出した動きに応じて前記画像信号に基づく画
    像の表示位置を移動させると共に該画像の表示位置を示
    す表示位置信号を生成し、 音響出力信号に基づいて音響出力を行う複数の音響出力
    手段に関する設置情報と、前記表示位置信号と、前記特
    定音源からの音を取得して生成した音響信号に基づい
    て、複数の前記音響出力信号を生成することを特徴とす
    る音響再生方法。
  22. 【請求項22】 環境音を取得して生成された環境音信
    号と前記設置情報に基づいて環境音重畳信号を生成し、 前記音響出力手段毎に、対応する前記環境音信号を前記
    音響出力信号に加算することを特徴とする請求項21記
    載の音響再生方法。
  23. 【請求項23】 コンピュータに、 特定音源の方向に対する撮影を行って生成された画像信
    号を用いて画像の動き検出を行って、該検出した動きに
    応じて前記画像信号に基づく画像の表示位置を移動させ
    ると共に該画像の表示位置を示す表示位置信号を生成す
    る手順と、 音響出力信号に基づいて音響出力を行う複数の音響出力
    手段に関する設置情報と、前記表示位置信号に基づい
    て、提示調整信号を生成する手順と、 前記特定音源からの音を取得して生成した音響信号と前
    記提示調整信号に基づいて、前記複数の音響出力手段に
    供給する音響出力信号を生成する手順とを実行させる実
    行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 コンピュータに、 特定音源の方向に対する撮影を行って生成された画像信
    号に基づく画像の動き検出を行って、該検出した動きに
    応じて前記画像信号に基づく画像の表示位置を移動させ
    ると共に該画像の表示位置を示す表示位置信号を生成す
    る手順と、 音響出力信号に基づいて音響出力を行う複数の音響出力
    手段に関する設置情報と、前記表示位置信号に基づいて
    提示調整信号を生成する手順と、 前記特定音源からの音を取得して生成した音響信号と前
    記提示調整信号に基づいて、前記複数の音響出力手段に
    供給する音響出力信号を生成する手順とを実行させるこ
    とを特徴とする音響提示プログラム。
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