JP2007248873A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを、ユーザに対して分かりやすく、かつ、簡易な構成で報知できる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明のリアプロジェクタは、橙色LEDおよび緑色LEDを備え、制御手段は、操作手段から出力された操作信号を取得する入力信号取得部と、オフタイマ時間の設定を促すオフタイマ設定画面をスクリーン上に表示させる設定画面表示部と、オフタイマ設定画面で設定されたオフタイマ時間を取得するオフタイマ時間取得部と、オフタイマ実行信号取得時からの経過時間Tを取得する経過時間取得部と、オフタイマ時間および経過時間の差に基づいて、各LEDの点灯・消灯を切り替える点灯切替制御部とを備え、点灯切替制御部は、オフタイマ時間および経過時間の差が少なくなるにつれて、各LEDの点灯・消灯の切替間隔を短縮する。
【選択図】図5
【解決手段】本発明のリアプロジェクタは、橙色LEDおよび緑色LEDを備え、制御手段は、操作手段から出力された操作信号を取得する入力信号取得部と、オフタイマ時間の設定を促すオフタイマ設定画面をスクリーン上に表示させる設定画面表示部と、オフタイマ設定画面で設定されたオフタイマ時間を取得するオフタイマ時間取得部と、オフタイマ実行信号取得時からの経過時間Tを取得する経過時間取得部と、オフタイマ時間および経過時間の差に基づいて、各LEDの点灯・消灯を切り替える点灯切替制御部とを備え、点灯切替制御部は、オフタイマ時間および経過時間の差が少なくなるにつれて、各LEDの点灯・消灯の切替間隔を短縮する。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像表示装置に関する。
従来、画像表示装置として、光源ランプから射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像を投射画像としてスクリーン上に投射するリアプロジェクタが知られている。
このようなリアプロジェクタは、オフタイマ機能を備えているものが多い。オフタイマ機能とは、リアプロジェクタ鑑賞時に、ユーザによってオフタイマ時間が設定されると、設定されたオフタイマ時間経過後にリアプロジェクタの電源を自動的に遮断する機能である。
このオフタイマ実行時に、表示画面中にオフタイマの残り時間を表示させるなどして、ユーザに電源オフまであとどのくらいであるかを報知するリアプロジェクタが知られている。他にも、光源ランプのクールダウン時に、クールダウン完了まであとどのくらいであるかを、LED(Light Emitting Diode)を用いてユーザに知らせるプロジェクタが開示されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
このようなリアプロジェクタは、オフタイマ機能を備えているものが多い。オフタイマ機能とは、リアプロジェクタ鑑賞時に、ユーザによってオフタイマ時間が設定されると、設定されたオフタイマ時間経過後にリアプロジェクタの電源を自動的に遮断する機能である。
このオフタイマ実行時に、表示画面中にオフタイマの残り時間を表示させるなどして、ユーザに電源オフまであとどのくらいであるかを報知するリアプロジェクタが知られている。他にも、光源ランプのクールダウン時に、クールダウン完了まであとどのくらいであるかを、LED(Light Emitting Diode)を用いてユーザに知らせるプロジェクタが開示されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特許文献1に記載のプロジェクタは、光源ランプのクールダウン完了までの残り時間を、赤・緑一体型LEDの点灯によってユーザに知らせている。具体的には、クールダウン完了までの時間に応じて、赤・緑一体型LEDの赤色および緑色の発光比率を調節し、赤・緑一体型LEDの発光色を緑、オレンジ、赤と変化させることで、クールダウン完了までの残り時間を示している。
特許文献2に記載のプロジェクタは、光源ランプのウォームアップおよびクールダウン完了までの残り時間を、複数の表示部またはインジケータによってユーザに知らせている。具体的には、光源ランプのウォームアップが進むにつれて表示部が1つずつ点灯していき、ウォームアップ完了と同時に全表示部が点灯する設定となっている。また、インジケータは、光源ランプのウォームアップが進むにつれて指標部の表示位置を移動させる設定となっている。
特許文献2に記載のプロジェクタは、光源ランプのウォームアップおよびクールダウン完了までの残り時間を、複数の表示部またはインジケータによってユーザに知らせている。具体的には、光源ランプのウォームアップが進むにつれて表示部が1つずつ点灯していき、ウォームアップ完了と同時に全表示部が点灯する設定となっている。また、インジケータは、光源ランプのウォームアップが進むにつれて指標部の表示位置を移動させる設定となっている。
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクタでは、赤・緑一体型LEDの発光色の変化によってクールダウン処理完了までの残り時間を示していることから、ユーザは、予めLEDの発光色の意味を理解しておく必要がある。すなわち、発光色の意味を知らないユーザにとっては、LEDの発光色からクールダウン処理完了までの残り時間を知ることはできない。
また、特許文献2に記載のプロジェクタは、複数の表示部を備える必要がある。また、インジケータも指標部の表示位置を移動させるために複数の発光部を備える必要がある。このため、プロジェクタの構成が複雑であり、さらに、これら表示部およびインジケータの制御が複雑であるという課題がある。
さらに、表示画面中にオフタイマの残り時間を表示させる場合も、表示画面の鑑賞の妨げとなる恐れがある。
また、特許文献2に記載のプロジェクタは、複数の表示部を備える必要がある。また、インジケータも指標部の表示位置を移動させるために複数の発光部を備える必要がある。このため、プロジェクタの構成が複雑であり、さらに、これら表示部およびインジケータの制御が複雑であるという課題がある。
さらに、表示画面中にオフタイマの残り時間を表示させる場合も、表示画面の鑑賞の妨げとなる恐れがある。
本発明の目的は、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを、ユーザに対して分かりやすく、かつ、簡易な構成で報知できる画像表示装置を提供することにある。
前記した目的を達するために、本発明の画像表示装置は、入力する画像情報に基づく画像を表示する画像表示手段と、入力操作に応じた操作信号を出力する操作手段と、これらを含む装置本体の駆動制御を行う制御手段と、これらを収納する外装筐体とを備えた画像表示装置であって、前記外装筐体には発光部が設けられ、前記制御手段は、前記操作手段から出力された操作信号を取得する入力信号取得部と、前記入力信号取得部により操作信号としてのオフタイマ設定信号が取得されると、オフタイマ時間の設定を促すオフタイマ設定画面を前記画像表示手段に表示させる設定画面表示部と、前記入力信号取得部により操作信号としてのオフタイマ実行信号が取得されると、前記オフタイマ設定画面で設定されたオフタイマ時間を取得するオフタイマ時間取得部と、前記入力信号取得部により操作信号としてのオフタイマ実行信号が取得されると、計時手段に計時を開始させて、オフタイマ実行信号取得時からの経過時間を取得する経過時間取得部と、前記オフタイマ時間および前記経過時間の差に基づいて、前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態を切り替える点灯切替制御部とを備え、前記点灯切替制御部は、前記オフタイマ時間および前記経過時間の差が小さくなるにつれて、前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態の切替間隔を短縮することを特徴とする。
発光部として、例えば、LED(Light Emitting Diode)、EL(electro-luminescence)ランプおよび白熱灯等が挙げられる。
また、画像表示装置として、フロントプロジェクタ、リアプロジェクタ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、モニタ付デジタルカメラ、および、モニタ付プリンタ等を採用してもよい。
また、画像表示装置として、フロントプロジェクタ、リアプロジェクタ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、モニタ付デジタルカメラ、および、モニタ付プリンタ等を採用してもよい。
これまでに、一体型LEDによる発光色の色変化によって、駆動処理の進行状況を報知する画像表示装置も開示されているが、これでは、ユーザが一体型LEDの発光色が持つ意味を予め理解しておく必要があった。
これに対し本発明によれば、発光部は、オフタイマ機能実行後、電源オフが近づくにつれて、短い間隔で表示オン状態・表示オフ状態の切替を繰り返すようになる。ユーザは、この発光部の表示切替間隔の変化を基に、オフタイマ機能による電源オフまでどのくらいであるかを把握することができる。すなわち、ユーザは、発光部が表示オン状態・表示オフ状態の切替をゆっくり繰り返しているときは、電源オフまでまだしばらく時間があり、発光部が表示オン状態・表示オフ状態を素早く切り替えているときは、電源オフ間近であることを、感覚的に把握することができる。従って、本発明の画像表示装置は、オフタイマ機能実行中、および、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを、ユーザに対し分かりやすく報知することができる。
これに対し本発明によれば、発光部は、オフタイマ機能実行後、電源オフが近づくにつれて、短い間隔で表示オン状態・表示オフ状態の切替を繰り返すようになる。ユーザは、この発光部の表示切替間隔の変化を基に、オフタイマ機能による電源オフまでどのくらいであるかを把握することができる。すなわち、ユーザは、発光部が表示オン状態・表示オフ状態の切替をゆっくり繰り返しているときは、電源オフまでまだしばらく時間があり、発光部が表示オン状態・表示オフ状態を素早く切り替えているときは、電源オフ間近であることを、感覚的に把握することができる。従って、本発明の画像表示装置は、オフタイマ機能実行中、および、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを、ユーザに対し分かりやすく報知することができる。
さらに、前述したように、本発明の画像表示装置は、発光部の表示オン状態・表示オフ状態の切替間隔を変化させることでオフタイマ処理の進行状況を報知するので、発光部の発光色を変化させる必要はない。従って、発光部は、一種の発光色を発光できればよく、一体型LEDなど複雑な構成でなくてよいため、本発明の画像表示装置は、簡単な構成でオフタイマ処理の進行状況をユーザに報知することができる。
また、同様に、本発明の画像表示装置は、発光部の表示切替間隔を変化させることでオフタイマ処理の進行状況を報知するので、発光部は1つでよい。従って、本発明の画像表示装置は、発光部を複数備える必要がないので、簡単な構成でオフタイマ処理の進行状況をユーザに報知することができる。
また、同様に、本発明の画像表示装置は、発光部の表示切替間隔を変化させることでオフタイマ処理の進行状況を報知するので、発光部は1つでよい。従って、本発明の画像表示装置は、発光部を複数備える必要がないので、簡単な構成でオフタイマ処理の進行状況をユーザに報知することができる。
本発明では、前記点灯切替制御部は、前記オフタイマ時間および前記経過時間の差が小さくなるにつれて、前記発光部の表示オン状態および表示オフ状態のいずれか一方の間隔を、表示オン状態および表示オフ状態のいずれか他方の間隔に序々に近づけながら、前記発光部の切替制御を行うことが好ましい。
本発明によれば、発光部の表示オン状態・表示オフ状態の切替は、オフタイマ処理開始時には、表示オン状態時間および表示オフ状態時間のいずれか一方が長く、電源オフが近づくにつれて、このいずれか一方の時間間隔が短くなっていき、表示オン状態時間および表示オフ状態時間が同間隔に近づいていく。すなわち、発光部の表示挙動は、電源オフが近づくにつれて、ほぼ表示オン状態(表示オフ状態)から表示オン状態・表示オフ状態の繰り返しへ変化することになり、オフタイマ処理開始時における発光部のほぼ表示オン状態(表示オフ状態)の意味を予めユーザが理解していることを前提とすれば、ユーザにとって発光部の表示状況からオフタイマ処理の進行状況を把握しやすくなる。従って、本発明の画像表示装置は、オフタイマ処理の進行状況をユーザに対し分かりやすく報知することができる。
本発明によれば、発光部の表示オン状態・表示オフ状態の切替は、オフタイマ処理開始時には、表示オン状態時間および表示オフ状態時間のいずれか一方が長く、電源オフが近づくにつれて、このいずれか一方の時間間隔が短くなっていき、表示オン状態時間および表示オフ状態時間が同間隔に近づいていく。すなわち、発光部の表示挙動は、電源オフが近づくにつれて、ほぼ表示オン状態(表示オフ状態)から表示オン状態・表示オフ状態の繰り返しへ変化することになり、オフタイマ処理開始時における発光部のほぼ表示オン状態(表示オフ状態)の意味を予めユーザが理解していることを前提とすれば、ユーザにとって発光部の表示状況からオフタイマ処理の進行状況を把握しやすくなる。従って、本発明の画像表示装置は、オフタイマ処理の進行状況をユーザに対し分かりやすく報知することができる。
本発明では、前記点灯切替制御部は、前記オフタイマ時間および前記経過時間の差が小さくなるにつれて、前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態が1回ずつ同間隔で切り替えられる周期を序々に短くしながら、前記発光部の切替制御を行うことが好ましい。
本発明によれば、オフタイマ機能による電源オフが近づくにつれ、発光部の表示切替の周期が短縮されることで、表示オン状態・表示オフ状態の切替間隔が短くなっていく。すなわち、ユーザにとって発光部の表示切替の変化が分かりやすくなる。従って、ユーザは、発光部の表示切替間隔から、画像表示装置のオフタイマ処理の進行状況、および、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを把握することができるので、本発明の画像表示装置は、オフタイマ処理の進行状況をユーザに対し分かりやすく報知することができる。
本発明によれば、オフタイマ機能による電源オフが近づくにつれ、発光部の表示切替の周期が短縮されることで、表示オン状態・表示オフ状態の切替間隔が短くなっていく。すなわち、ユーザにとって発光部の表示切替の変化が分かりやすくなる。従って、ユーザは、発光部の表示切替間隔から、画像表示装置のオフタイマ処理の進行状況、および、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを把握することができるので、本発明の画像表示装置は、オフタイマ処理の進行状況をユーザに対し分かりやすく報知することができる。
本発明では、発光色の異なる2つの前記発光部を備え、前記点灯切替制御部は、2つの前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態をそれぞれ交互に切り替える制御を行うことが好ましい。
本発明によれば、発光色の異なる2つの発光部が交互に表示オン状態・表示オフ状態に切り替えられ、オフタイマ機能による電源オフが近づくにつれて、この2つの発光部による発光色の切替間隔が序々に短くなっていく。従って、ユーザは、発光色の切替間隔の変化から、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを把握することができるので、本発明の画像表示装置は、オフタイマ処理の進行状況をユーザに対し分かりやすく報知することができる。
本発明によれば、発光色の異なる2つの発光部が交互に表示オン状態・表示オフ状態に切り替えられ、オフタイマ機能による電源オフが近づくにつれて、この2つの発光部による発光色の切替間隔が序々に短くなっていく。従って、ユーザは、発光色の切替間隔の変化から、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを把握することができるので、本発明の画像表示装置は、オフタイマ処理の進行状況をユーザに対し分かりやすく報知することができる。
図を用いて、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、画像表示装置としてリアプロジェクタ1を採用する。
〔リアプロジェクタ1の構成〕
リアプロジェクタ1は、光源ランプ211から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーンに投射する光学機器である。
リアプロジェクタ1は、光学像の形成および投射を行う光学ユニット2と、光学ユニット2から投射された投射画像が投影されるスクリーン(図示略)等を備えている。
〔光学ユニット2の構成〕
図1は、リアプロジェクタ1に内蔵された光学ユニット2の光学系の構成を示す模式平面図である。
光学ユニット2は、光源装置21と、インテグレータ照明光学系22と、色分離光学系23と、リレー光学系24と、光学装置25と、投射レンズ26と、これらを内部に収納する光学部品用筐体(図示略)と、投射レンズ26を保持固定するヘッド体(図示省略)とを備えて構成されている。
〔リアプロジェクタ1の構成〕
リアプロジェクタ1は、光源ランプ211から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーンに投射する光学機器である。
リアプロジェクタ1は、光学像の形成および投射を行う光学ユニット2と、光学ユニット2から投射された投射画像が投影されるスクリーン(図示略)等を備えている。
〔光学ユニット2の構成〕
図1は、リアプロジェクタ1に内蔵された光学ユニット2の光学系の構成を示す模式平面図である。
光学ユニット2は、光源装置21と、インテグレータ照明光学系22と、色分離光学系23と、リレー光学系24と、光学装置25と、投射レンズ26と、これらを内部に収納する光学部品用筐体(図示略)と、投射レンズ26を保持固定するヘッド体(図示省略)とを備えて構成されている。
光源装置21は、高圧放電ランプからなる光源ランプ211と、リフレクタ212と、防爆ガラス213とを備えて構成されている。そして、この光源装置21は、光源ランプ211から射出された放射状の光線をリフレクタ212で反射して平行光線とし、この平行光線を、防爆ガラス213を介して外部へと射出する。
このうち、光源ランプ211は、ガラスから成る放電管と、放電管内に対向して配置された陽極電極および陰極電極とを備えている。放電管には、水銀および希ガス等が封入されている。両電極は、高融点金属棒から成り、それぞれ導通を得るためのタングステン棒およびリード線等が接続されている。
本実施形態では、高圧水銀ランプを採用しているが、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用することもできる。
また、リフレクタ212としては、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
本実施形態では、高圧水銀ランプを採用しているが、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用することもできる。
また、リフレクタ212としては、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
防爆ガラス213は、リフレクタ212の開口部分を閉塞する透光性のガラス部材であり、光源ランプ211が破裂した場合に、当該光源ランプ211の破片が外部に飛散しないように構成されている。
インテグレータ照明光学系22は、光学装置25を構成する後述する3つの液晶パネル251の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系22は、第1レンズアレイ221と、第2レンズアレイ222と、偏光変換素子223と、重畳レンズ224とを備えている。
第1レンズアレイ221は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、各小レンズは、光源装置21から射出された光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ222は、第1レンズアレイ221と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ222は、重畳レンズ224とともに、第1レンズアレイ221の各小レンズの像を後述する液晶パネル251上に結像させる機能を有する。
第2レンズアレイ222は、第1レンズアレイ221と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ222は、重畳レンズ224とともに、第1レンズアレイ221の各小レンズの像を後述する液晶パネル251上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222と重畳レンズ224との間に配設される。このような偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222からの光を略1種類の直線偏光に変換するものであり、これにより、光学装置25での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子223によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ224によって最終的に光学装置25の後述する液晶パネル251上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル251を用いたリアプロジェクタ1では、1種類の直線偏光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ211からの光のほぼ半分が利用されない。そこで、偏光変換素子223を用いることにより、光源ランプ211から射出された光束を略1種類の直線偏光に変換し、光学装置25での光の利用効率を高めている。
色分離光学系23は、2枚のダイクロイックミラー231,232と、反射ミラー233とを備え、ダイクロイックミラー231,232により、インテグレータ照明光学系22から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系24は、入射側レンズ241と、リレーレンズ243と、反射ミラー242,244とを備え、色分離光学系23で分離された色光である赤色光を光学装置25の後述する赤色光用の液晶パネル251Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系23のダイクロイックミラー231では、インテグレータ照明光学系22から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー231によって反射した青色光は、反射ミラー233で反射し、フィールドレンズ255を通って、光学装置25の後述する青色光用の液晶パネル251Bに到達する。このフィールドレンズ255は、第2レンズアレイ222から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の光変調装置の光束入射側に設けられたフィールドレンズ255も同様である。
また、ダイクロイックミラー231を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー232によって反射し、フィールドレンズ255を通って、緑色光用の液晶パネル251Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー232を透過してリレー光学系24を通り、さらにフィールドレンズ255を通って、赤色光用の液晶パネル251Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系24が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色
光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ241に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ255に伝えるためである。なお、リレー光学系24には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光、緑色光を通す構成としてもよい。
光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ241に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ255に伝えるためである。なお、リレー光学系24には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光、緑色光を通す構成としてもよい。
光学装置25は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものである。光学装置25は、色分離光学系23で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板252と、各入射側偏光板252の光路後段に配置される3つの液晶パネル251(赤色光用の液晶パネルを251R、緑色光用の液晶パネルを251G、青色光用の液晶パネルを251Bとする)と、各液晶パネル251の光路後段に配置される3つの射出側偏光板253と、クロスダイクロイックプリズム254とを備える。
そして、これら入射側偏光板252、液晶パネル251、射出側偏光板253、およびクロスダイクロイックプリズム254は、一体的に装置化されている。なお、入射側偏光板252、液晶パネル251、および、射出側偏光板253は、具体的な図示は省略するが、所定の間隔を空けて配置されている。
入射側偏光板252は、偏光変換素子223で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子223で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板252は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル251は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、後述する制御手段5から出力される制御信号に応じて、画像形成領域内にある前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板252から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
射出側偏光板253は、入射側偏光板252と略同様の構成であり、液晶パネル251の画像形成領域から射出された光束のうち、入射側偏光板252における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
射出側偏光板253は、入射側偏光板252と略同様の構成であり、液晶パネル251の画像形成領域から射出された光束のうち、入射側偏光板252における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム254は、射出側偏光板253から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム254は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、4つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル251R,251Bから射出され射出側偏光板253を介した各色光を反射し、液晶パネル251Gから射出され射出側偏光板253を介した緑色光を透過する。このようにして、各液晶パネル251R,251G,251Bにて変調された各色光が合成され、カラー画像が形成される。
投射レンズ26は、鏡筒内に複数のレンズ、および、入射光束を偏向するミラーが収納された構成を有し、光学装置25から射出されたカラー画像を拡大し投射するものである。この投射レンズ26は、光学装置25の光束射出側に配置され、後述するヘッド体に固定されている。
光学部品用筐体は、内部に所定の照明光軸Aが設定され、上述した光学部品24〜25を照明光軸Aに対する所定位置に配置する。
ヘッド体は、例えばアルミニウム合金またはマグネシウム合金等の金属材料から構成され、光学装置25および投射レンズ26を一体化するとともに、一体化した装置を光学部品用筐体に対して取付けるものである。
ヘッド体は、例えばアルミニウム合金またはマグネシウム合金等の金属材料から構成され、光学装置25および投射レンズ26を一体化するとともに、一体化した装置を光学部品用筐体に対して取付けるものである。
図2は、リアプロジェクタ1の内部構成、および、制御手段5の機能的構成を説明するためのブロック図である。
リアプロジェクタ1は、前述した光学ユニット2の他に、光学ユニット2等を冷却する冷却ユニット(図示略)と、リアプロジェクタ1の筐体外面に露出して設けられた発光部としての橙色LED(Light Emitting Diode)31および緑色LED32と、操作手段4と、これら各構成の制御を行う制御手段5とを備えている。
リアプロジェクタ1は、前述した光学ユニット2の他に、光学ユニット2等を冷却する冷却ユニット(図示略)と、リアプロジェクタ1の筐体外面に露出して設けられた発光部としての橙色LED(Light Emitting Diode)31および緑色LED32と、操作手段4と、これら各構成の制御を行う制御手段5とを備えている。
このうち、橙色LED31および緑色LED32は、リアプロジェクタ1の外装筐体(図示略)の外面に露出して設けられている。橙色LED31および緑色LED32は、それぞれ橙色光および緑色光を発光し、後述する制御手段5の制御に従って点灯・消灯する。
操作手段4は、操作パネルと、複数の操作ボタンとを備えている。操作手段4は、操作ボタンの入力操作に応じて、リアプロジェクタ1の駆動を指示する操作信号を後述する制御手段5に出力する。操作信号として、例えば、オフタイマ時間の設定画面をスクリーン上に表示させるためのオフタイマ設定信号、および、オフタイマ機能を実行させるためのオフタイマ実行信号等が挙げられる。
操作手段4は、操作パネルと、複数の操作ボタンとを備えている。操作手段4は、操作ボタンの入力操作に応じて、リアプロジェクタ1の駆動を指示する操作信号を後述する制御手段5に出力する。操作信号として、例えば、オフタイマ時間の設定画面をスクリーン上に表示させるためのオフタイマ設定信号、および、オフタイマ機能を実行させるためのオフタイマ実行信号等が挙げられる。
〔制御手段5の構成〕
制御手段5は、リアプロジェクタ1の内部装置を制御する。ここでは、主にリアプロジェクタ1のオフタイマ処理に関わる機能的構成を説明する。
制御手段5は、制御手段5に入力する入力信号を処理する入力信号取得部51と、リアプロジェクタ1のオフタイマ処理を行うオフタイマ処理部52と、記憶部53と、リアプロジェクタ1の電源オフ処理を行う電源オフ処理部54と、LED駆動部55,56と、計時手段としてのタイマ58とを備えている。
制御手段5は、リアプロジェクタ1の内部装置を制御する。ここでは、主にリアプロジェクタ1のオフタイマ処理に関わる機能的構成を説明する。
制御手段5は、制御手段5に入力する入力信号を処理する入力信号取得部51と、リアプロジェクタ1のオフタイマ処理を行うオフタイマ処理部52と、記憶部53と、リアプロジェクタ1の電源オフ処理を行う電源オフ処理部54と、LED駆動部55,56と、計時手段としてのタイマ58とを備えている。
このうち、記憶部53には、制御手段5内の機能的構成によって処理されるプログラムや各種データが格納されている。記憶部53に格納されるプログラムとして、例えば、プロジェクタ駆動プログラム、電源オフプログラムおよびオフタイマ機能プログラム等が挙げられる。さらに、記憶部53には、詳しくは後述するが、リアプロジェクタ1のオフタイマ処理に用いられる基準残り時間T0、および、点滅データベース531が格納されている。
電源オフ処理部54は、リアプロジェクタ1の電源オフ処理を行う。具体的には、電源オフ処理部54は、駆動データの保存、光源ランプ211の消灯およびクールダウン、そしてリアプロジェクタ1の電源遮断等を行う。
LED駆動部55,56は、後述するLED制御部525による制御に従って、それぞれ橙色LED31および緑色LED32の点灯・消灯の切替を行う。
LED駆動部55,56は、後述するLED制御部525による制御に従って、それぞれ橙色LED31および緑色LED32の点灯・消灯の切替を行う。
オフタイマ処理部52は、操作手段4から出力するオフタイマ設定信号およびオフタイマ実行信号に応じて、リアプロジェクタ1のオフタイマ処理を行う。オフタイマ処理部52は、オフタイマ設定部521と、タイマ制御部522と、経過時間取得部523と、点灯切替制御部524と、LED制御部525とを備えている。
オフタイマ設定部521は、設定画面表示部5211と、オフタイマ時間取得部5212とを備えている。
設定画面表示部5211は、入力信号取得部51によりオフタイマ設定信号が取得されると、液晶パネル251に制御信号を出力して、ユーザにオフタイマ時間TOFF〔分〕の入力を促すオフタイマ設定画面をリアプロジェクタ1のスクリーンに表示させる。
オフタイマ時間取得部5212は、入力信号取得部51によりオフタイマ実行信号が取得されると、オフタイマ設定画面上においてユーザにより入力されたオフタイマ時間TOFFを取得する。
オフタイマ設定部521は、設定画面表示部5211と、オフタイマ時間取得部5212とを備えている。
設定画面表示部5211は、入力信号取得部51によりオフタイマ設定信号が取得されると、液晶パネル251に制御信号を出力して、ユーザにオフタイマ時間TOFF〔分〕の入力を促すオフタイマ設定画面をリアプロジェクタ1のスクリーンに表示させる。
オフタイマ時間取得部5212は、入力信号取得部51によりオフタイマ実行信号が取得されると、オフタイマ設定画面上においてユーザにより入力されたオフタイマ時間TOFFを取得する。
タイマ制御部522は、入力信号取得部51によりオフタイマ実行信号が取得されると、タイマ58に制御信号を出力し、オフタイマ実行信号取得時からの経過時間T〔分〕の計時を開始させる。
経過時間取得部523は、タイマ58により計時される経過時間Tを取得する。なお、経過時間取得部523は、タイマ制御部522を含めて本発明の経過時間取得部に相当する。
経過時間取得部523は、タイマ58により計時される経過時間Tを取得する。なお、経過時間取得部523は、タイマ制御部522を含めて本発明の経過時間取得部に相当する。
点灯切替制御部524は、経過時間取得部523により取得された経過時間Tに応じて、LED31,32の点灯・消灯を切り替える。点灯切替制御部524は、経過時間比較部5241と、点滅データ取得部5242とを備えている。
経過時間比較部5241は、記憶部53に記録されている基準残り時間T0を読み込む。次に、オフタイマ時間TOFFから、経過時間取得部523で取得された経過時間Tを引いた残り時間(TOFF−T)を算出する。そして、経過時間比較部5241は、算出された残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0以下であるか否かを判定する。
経過時間比較部5241は、記憶部53に記録されている基準残り時間T0を読み込む。次に、オフタイマ時間TOFFから、経過時間取得部523で取得された経過時間Tを引いた残り時間(TOFF−T)を算出する。そして、経過時間比較部5241は、算出された残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0以下であるか否かを判定する。
点滅データ取得部5242は、記憶部53に格納された点滅データベース531を探索し、基準残り時間T0に対応する点滅データDを読み取る。なお、この点滅データ取得部5242の具体的な作用は後述する。
LED制御部525は、点滅データ取得部5242で読み取られた点滅データDに基づいて、LED駆動部55,56を制御してLED31,32を点滅させる。
なお、点灯切替制御部524は、LED制御部525を含めて本発明の点灯切替制御部に相当する。
LED制御部525は、点滅データ取得部5242で読み取られた点滅データDに基づいて、LED駆動部55,56を制御してLED31,32を点滅させる。
なお、点灯切替制御部524は、LED制御部525を含めて本発明の点灯切替制御部に相当する。
〔制御手段5の作用〕
次に、図2〜図5を参照して、制御手段5の作用を説明する。制御手段5は、オフタイマ設定信号およびオフタイマ実行信号に応じて、リアプロジェクタ1のオフタイマ処理を実行する。
図3は、このオフタイマ処理を説明するためのフロー図である。
入力信号取得部51は、制御手段5に入力する入力信号を監視しており、操作手段4から出力するオフタイマ設定信号が入力したか否かを判定している(S1)。オフタイマ設定信号が入力しない場合、入力信号取得部51は、入力信号の監視を続行する。
次に、図2〜図5を参照して、制御手段5の作用を説明する。制御手段5は、オフタイマ設定信号およびオフタイマ実行信号に応じて、リアプロジェクタ1のオフタイマ処理を実行する。
図3は、このオフタイマ処理を説明するためのフロー図である。
入力信号取得部51は、制御手段5に入力する入力信号を監視しており、操作手段4から出力するオフタイマ設定信号が入力したか否かを判定している(S1)。オフタイマ設定信号が入力しない場合、入力信号取得部51は、入力信号の監視を続行する。
一方、オフタイマ設定信号が入力した場合、オフタイマ処理部52のオフタイマ設定部521を構成する設定画面表示部5211は、液晶パネル251に制御信号を出力してスクリーン上にオフタイマ設定画面を表示させ、ユーザにオフタイマ時間TOFFの入力を促す(S2)。
そして、入力信号取得部51は、制御手段5に入力する入力信号を監視しており、操作手段4から出力するオフタイマ実行信号が入力したか否かを判定している(S3)。オフタイマ実行信号が入力しない場合、入力信号取得部51は、入力信号の監視を続行する。
一方、オフタイマ実行信号が入力した場合、オフタイマ時間取得部5212は、オフタイマ設定画面上においてユーザにより入力されたオフタイマ時間TOFFを取得する(S4)。
さらに、タイマ制御部522は、タイマ58にオフタイマ決定信号取得時からの経過時間Tを計時させる(S5)。
ここで、オフタイマ処理部52は、引き数c=1を設定する(S6)。
そして、入力信号取得部51は、制御手段5に入力する入力信号を監視しており、操作手段4から出力するオフタイマ実行信号が入力したか否かを判定している(S3)。オフタイマ実行信号が入力しない場合、入力信号取得部51は、入力信号の監視を続行する。
一方、オフタイマ実行信号が入力した場合、オフタイマ時間取得部5212は、オフタイマ設定画面上においてユーザにより入力されたオフタイマ時間TOFFを取得する(S4)。
さらに、タイマ制御部522は、タイマ58にオフタイマ決定信号取得時からの経過時間Tを計時させる(S5)。
ここで、オフタイマ処理部52は、引き数c=1を設定する(S6)。
点滅データ取得部5242は、引き数cに基づいて記憶部53に格納された点滅データベース531(図4)を探索し、引き数cに対応する点滅データDを読み込む(S7)。例えば、引き数c=1の場合、図4に示すように、点滅データDは、橙点灯間隔すなわち橙色LED31の点灯間隔が9.5〔秒〕、緑点灯間隔すなわち緑色LED32の点灯間隔が0.5〔秒〕である。
そして、LED制御部525は、LED駆動部55,56を制御し、処理S7で読み込まれた点滅データDに基づいてLED31,32の点灯・消灯を切替させる(S8)。例えば、点滅データDが前述の例である場合、LED制御部525は、LED駆動部55,56を制御して、橙色LED31を点灯9.5秒および消灯0.5秒で点滅させ、緑色LED32を点灯0.5秒消灯9.5秒で点滅させる。なお、橙色LED31および緑色LED32は、点灯および消灯を交互に繰り返している。
ここで、オフタイマ処理部52は、引き数c=5であるか否かを判定する(S9)。引き数c=5でない場合、オフタイマ処理部52は処理S10に進む。一方、引き数c=5である場合、電源オフ処理部54は、電源オフ処理を実行し、リアプロジェクタ1の電源を遮断する(S13)。
処理S10において、経過時間取得部523は、タイマ58に計時されている経過時間Tを取得する。
経過時間比較部5241は、引き数cを用いて基準残り時間T0=nokori(c)の値を求める。なお、引き数cに応じたnokori(c)の値は、予め表1に示すように設定され、記憶部53に記録されている。例えば、引き数c=1のとき、基準残り時間T0=nokori(1)=5〔分〕である。
経過時間比較部5241は、引き数cを用いて基準残り時間T0=nokori(c)の値を求める。なお、引き数cに応じたnokori(c)の値は、予め表1に示すように設定され、記憶部53に記録されている。例えば、引き数c=1のとき、基準残り時間T0=nokori(1)=5〔分〕である。
そして、経過時間比較部5241は、処理S4で取得されたオフタイマ時間TOFFと、処理S10で取得された経過時間Tとの差である残り時間(TOFF−T)を算出する。経過時間比較部5241は、当該残り時間(TOFF−T)が、基準残り時間nokori(c)以下であるか否かを判定する(S11)。
残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0=nokori(c)より大きい場合、処理S10に戻り、経過時間取得部523は、再度、タイマ58に計時されている経過時間Tを取得する。
一方、残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0=nokori(c)以下である場合、オフタイマ処理部52は、引き数cに対しc=c+1の計算を行う(S12)。そして、処理S7に戻り、点滅データ取得部5242は、点滅データベース531(図4)を探索し、引き数cに対応する点滅データDを読み込む。
残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0=nokori(c)より大きい場合、処理S10に戻り、経過時間取得部523は、再度、タイマ58に計時されている経過時間Tを取得する。
一方、残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0=nokori(c)以下である場合、オフタイマ処理部52は、引き数cに対しc=c+1の計算を行う(S12)。そして、処理S7に戻り、点滅データ取得部5242は、点滅データベース531(図4)を探索し、引き数cに対応する点滅データDを読み込む。
なお、処理S9において引き数c=5である場合に、電源オフ処理部54が電源オフ処理を実行した。これは、電源オフ処理部54が、オフタイマ時間TOFFが経過したと判断したためである。具体的には、処理S11において、引き数c=4である場合、経過時間比較部5241は、基準残り時間T0=nokori(4)=0〔分〕を取得する。そして、処理S11において残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0以下、すなわち、残り時間(TOFF−T)=0と判定されたことで、処理S12で引き数c=5を得ることになる。従って、引き数c=5である場合、電源オフ処理部54は、残り時間(TOFF−T)=0、すなわち、オフタイマ時間TOFFが経過したと判断できるのである。
本実施形態では、基準残り時間T0=nokori(c)に、表1に示すように、引き数cが増えるに従って5〔分〕から1〔分〕へ減少する値が設定されている。また、点滅データベース531(図4)では、引き数cが増えるに従って、橙色LED31の点灯間隔が短くなるように設定されている。
このような構成によれば、本実施形態における橙色LED31および緑色LED32は、次のように点滅する。
図3に示すオフタイマ処理では、残り時間(TOFF−T)が、引き数cにおける基準残り時間T0以下と判定される(S11)と、引き数cを1増加して(S12)、この引き数cに応じた点滅データDに基づいてLED31,32が点滅制御される(S8)。このように、残り時間(TOFF−T)が減少するにつれて引き数cが増加していき、橙色LED31が、より点滅間隔の短い点滅データDに基づいて点滅される。すなわち、図5に示すように、残り時間(TOFF−T)が減少するにつれて、橙色LED31の点灯間隔が短くなっていく。
図3に示すオフタイマ処理では、残り時間(TOFF−T)が、引き数cにおける基準残り時間T0以下と判定される(S11)と、引き数cを1増加して(S12)、この引き数cに応じた点滅データDに基づいてLED31,32が点滅制御される(S8)。このように、残り時間(TOFF−T)が減少するにつれて引き数cが増加していき、橙色LED31が、より点滅間隔の短い点滅データDに基づいて点滅される。すなわち、図5に示すように、残り時間(TOFF−T)が減少するにつれて、橙色LED31の点灯間隔が短くなっていく。
図5は、橙色LED31および緑色LED32の点滅挙動を模式的に示したグラフである。図5に示すように、残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0以下となるたびに、橙色LED31の点灯時間は短くなり、電源オフ間近では、橙色LED31および緑色LED32が素早く点滅している。
このように、残り時間(TOFF−T)の減少に応じて、LED31,32の点滅間隔が序々に短縮されていく。従って、ユーザは、このLED31,32の点滅間隔の変化から、リアプロジェクタ1のオフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを把握することができる。
このように、残り時間(TOFF−T)の減少に応じて、LED31,32の点滅間隔が序々に短縮されていく。従って、ユーザは、このLED31,32の点滅間隔の変化から、リアプロジェクタ1のオフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかを把握することができる。
〔前記実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、前記実施形態は、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、前記実施形態は、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明では、橙色LED31および緑色LED32の点滅挙動は、残り時間(TOFF−T)が減少するにつれて点滅間隔が速くなればよく、各LED31,32の点灯・消灯時間、および、点滅間隔の変化量など細部の設定は限定されるものではない。
例えば、図6に示すような点滅データベース531Aを用いた変形例について説明する。点滅データベース531Aの点滅データDAでは、引き数cが増加するにつれて、橙色点灯時間および緑色点灯時間がそれぞれ短くなっていく。すると、本変形例では、図7に示すように、残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0以下となるたびに、各LED31,32の点滅間隔が短くなり、電源オフ間近では、LED31,32が素早く点滅することになる。
例えば、図6に示すような点滅データベース531Aを用いた変形例について説明する。点滅データベース531Aの点滅データDAでは、引き数cが増加するにつれて、橙色点灯時間および緑色点灯時間がそれぞれ短くなっていく。すると、本変形例では、図7に示すように、残り時間(TOFF−T)が基準残り時間T0以下となるたびに、各LED31,32の点滅間隔が短くなり、電源オフ間近では、LED31,32が素早く点滅することになる。
前記実施形態では、発光色の異なる2つのLED31,32の点滅間隔の変化によって、オフタイマ機能による電源オフまであとどのくらいであるかをユーザに報知する構成とした。しかしながら、本発明は、1つのLEDの点滅間隔の変化によって報知する構成であってもよい。
前記実施形態では、光学ユニット2が平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル251を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
さらに、前記実施形態のリアプロジェクタ1では、3つの液晶パネル251R,251G,251Bを用いたが、本発明はこれに限らない。すなわち2つ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
また、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル251を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
さらに、前記実施形態のリアプロジェクタ1では、3つの液晶パネル251R,251G,251Bを用いたが、本発明はこれに限らない。すなわち2つ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
前記実施形態では、液晶パネル251を備えたリアプロジェクタ1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタに対して、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、光束入射側および光束射出側の偏光板252,253は、省略することができる。
前記実施形態では、光源ランプとして高圧水銀ランプ211を採用しているが、本発明では、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、LED(Light Emitting Diode)、レーザ光源等を採用することもできる。
前記実施形態では、表示画像装置としてリアプロジェクタ1を例示したが、フロントプロジェクタ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、モニタ付デジタルカメラ、および、モニタ付プリンタ等を採用してもよい。
前記実施形態では、光源ランプとして高圧水銀ランプ211を採用しているが、本発明では、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、LED(Light Emitting Diode)、レーザ光源等を採用することもできる。
前記実施形態では、表示画像装置としてリアプロジェクタ1を例示したが、フロントプロジェクタ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、モニタ付デジタルカメラ、および、モニタ付プリンタ等を採用してもよい。
1…リアプロジェクタ(画像表示装置)、31…橙色LED(発光部)、32…緑色LED(発光部)、4…操作手段、5…制御手段、51…入力信号取得部、5211…設定画面表示部、5212…オフタイマ時間取得部、522…タイマ制御部(経過時間取得部)、523…経過時間取得部、524…点灯切替制御部、525…LED制御部(点灯切替制御部)、58…タイマ(計時手段)、T…経過時間、T0…基準残り時間、(TOFF−T)…残り時間、TOFF…オフタイマ時間。
Claims (4)
- 入力する画像情報に基づく画像を表示する画像表示手段と、入力操作に応じた操作信号を出力する操作手段と、これらを含む装置本体の駆動制御を行う制御手段と、これらを収納する外装筐体とを備えた画像表示装置であって、
前記外装筐体には発光部が設けられ、
前記制御手段は、
前記操作手段から出力された操作信号を取得する入力信号取得部と、
前記入力信号取得部により操作信号としてのオフタイマ設定信号が取得されると、オフタイマ時間の設定を促すオフタイマ設定画面を前記画像表示手段に表示させる設定画面表示部と、
前記入力信号取得部により操作信号としてのオフタイマ実行信号が取得されると、前記オフタイマ設定画面で設定されたオフタイマ時間を取得するオフタイマ時間取得部と、
前記入力信号取得部により操作信号としてのオフタイマ実行信号が取得されると、計時手段に計時を開始させて、オフタイマ実行信号取得時からの経過時間を取得する経過時間取得部と、
前記オフタイマ時間および前記経過時間の差に基づいて、前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態を切り替える点灯切替制御部とを備え、
前記点灯切替制御部は、前記オフタイマ時間および前記経過時間の差が小さくなるにつれて、前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態の表示切替間隔を短縮することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置において、
前記点灯切替制御部は、前記オフタイマ時間および前記経過時間の差が小さくなるにつれて、前記発光部の表示オン状態および表示オフ状態のいずれか一方の間隔を、表示オン状態および表示オフ状態のいずれか他方の間隔に序々に近づけながら、前記発光部の切替制御を行うことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置において、
前記点灯切替制御部は、前記オフタイマ時間および前記経過時間の差が小さくなるにつれて、前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態が1回ずつ同間隔で切り替えられる周期を序々に短くしながら、前記発光部の切替制御を行うことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像表示装置において、
発光色の異なる2つの前記発光部を備え、
前記点灯切替制御部は、2つの前記発光部の表示オン状態・表示オフ状態をそれぞれ交互に切り替える制御を行うことを特徴とする画像表示装置。
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Cited By (1)
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JP2016045478A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-04 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 電子機器および表示プログラム |
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- 2006-03-16 JP JP2006073016A patent/JP2007248873A/ja not_active Withdrawn
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