JP2007248744A - アクティブマトリックス型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 信号源駆動回路の大型化を要せず、画素回路内の薄膜トランジスタの特性を維持しつつ、低階調の表示ムラを抑制することのできる表示装置を提供する。
【解決手段】 基板上にマトリクス状に配置された複数の画素部PXと、列毎に設けられ、各列のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に映像信号に対応する信号を供給する信号線DLと、行毎に設けられ、各行のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に前記映像信号に対応した行単位の画素部を選択する信号を供給する選択用走査線S1aと、行毎に設けられ、各行の同一発光色の画素部と接続して選択された行単位の画素部の表示素子の発光期間を制御する制御信号を供給する調光用走査線S1b1とを具備するアクティブマトリックス型表示装置である。
【選択図】図1
【解決手段】 基板上にマトリクス状に配置された複数の画素部PXと、列毎に設けられ、各列のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に映像信号に対応する信号を供給する信号線DLと、行毎に設けられ、各行のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に前記映像信号に対応した行単位の画素部を選択する信号を供給する選択用走査線S1aと、行毎に設けられ、各行の同一発光色の画素部と接続して選択された行単位の画素部の表示素子の発光期間を制御する制御信号を供給する調光用走査線S1b1とを具備するアクティブマトリックス型表示装置である。
【選択図】図1
Description
本発明は、アクティブマトリックス型表示装置に係り、特には、映像信号が精度良く書き込まれるようにしたアクティブマトリクス型表示装置に関する。
有機EL素子を用いたアクティブマトリックス型表示装置が開発されている。この装置では、有機EL素子を駆動する薄膜トランジスタ、即ち駆動トランジスタの特性が画素間でほぼ同一であることが要求される。
しかしながら、薄膜トランジスタは、通常ガラス基板などの絶縁体上に形成されるため、画素間で駆動トランジスタの特性にばらつきが生ずることが多い。
しかしながら、薄膜トランジスタは、通常ガラス基板などの絶縁体上に形成されるため、画素間で駆動トランジスタの特性にばらつきが生ずることが多い。
特許文献1には、カレントコピー型の回路を画素回路に採用したアクティブマトリクス型有機EL表示装置が記載されている。この表示装置では、各画素に映像信号として電流信号を供給し、この電流信号に対応した大きさの駆動電流を有機EL素子に流して有機EL素子を発光させる。この技術によると、駆動トランジスタの特性のばらつきが駆動電流の大きさに与える影響を最小とすることができる。
しかし、このカレントコピー型回路では、映像信号電流が低階調に対応する微小な場合には駆動トランジスタのゲートソース間電圧が変化している途中で1水平期間が終了し、その結果、表示ムラが発生する。
米国特許第6373454号明細書
ところで、現状の有機EL素子の発光効率は色毎に異なっているため、映像信号電流の最大値も色毎に異なっている。
そこで、低階調の表示ムラの発生を抑制しようとして映像信号電流が一番少ない(発光効率の一番高い)色、例えば緑色の映像信号電流が増加するように倍率を設定すると、他の色の映像信号電流もその倍率で増加する。その結果、発光効率の低い他の色の映像信号電流が大きな値となるため、電流を供給する信号源駆動回路の大型化を招き、また、画素回路内の薄膜トランジスタのオフ特性を維持しつつ高電流に対応する薄膜トランジスタを構成することが困難となるという問題を招来する。
そこで、低階調の表示ムラの発生を抑制しようとして映像信号電流が一番少ない(発光効率の一番高い)色、例えば緑色の映像信号電流が増加するように倍率を設定すると、他の色の映像信号電流もその倍率で増加する。その結果、発光効率の低い他の色の映像信号電流が大きな値となるため、電流を供給する信号源駆動回路の大型化を招き、また、画素回路内の薄膜トランジスタのオフ特性を維持しつつ高電流に対応する薄膜トランジスタを構成することが困難となるという問題を招来する。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、信号源駆動回路の大型化を要せず、画素回路内の薄膜トランジスタの特性を維持しつつ、低階調の表示ムラを抑制することのできる表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、基板上にマトリクス状に配置された複数の画素部と、列毎に設けられ、各列のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に映像信号に対応する信号を供給する信号線と、行毎に設けられ、各行のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に前記映像信号に対応した行単位の画素部を選択する信号を供給する選択用走査線と、行毎に設けられ、各行の同一発光色の画素部と接続して選択された行単位の画素部の表示素子の発光期間を制御する制御信号を供給する調光用走査線とを具備するアクティブマトリックス型表示装置である。
本発明によれば、低階調の映像であっても、駆動薄膜トランジスタの特性ばらつきの影響を受けずに表示ムラの少ないアクティブマトリックス型表示装置を提供することができる。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
なお以下の実施の形態では、アクティブマトリックス型表示装置の内、有機EL表示装置について説明する
図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置を概略的に示すブロック図である。この表示装置100は、アクティブマトリクス型駆動方式を採用した下面発光型の有機EL表示装置である。
なお以下の実施の形態では、アクティブマトリックス型表示装置の内、有機EL表示装置について説明する
図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置を概略的に示すブロック図である。この表示装置100は、アクティブマトリクス型駆動方式を採用した下面発光型の有機EL表示装置である。
表示装置100のガラスなどの絶縁支持基板101上には、マトリックス状に配置された画素部PX(1,1)、PX(2,1)・・・、複数の画素選択走査線S1a、S2a、・・・、複数の調光走査線(S1b1,S1b2,S1b3)、(S2b1,S2b2,S2b3)、・・・、複数の信号線DL1、DL2、・・・が設けられている。
更に絶縁支持基板101上には、信号線駆動回路121、画素選択走査線駆動回路122、調光走査線駆動回路123及びシステム制御部124が備えられている。
更に絶縁支持基板101上には、信号線駆動回路121、画素選択走査線駆動回路122、調光走査線駆動回路123及びシステム制御部124が備えられている。
画素部PXは、有機EL素子と画素駆動回路とを含み、画素選択走査線(調光走査線)と信号線との交差部近傍に配置されている。この画素部PXの構成については後でその詳細を説明する。
画素選択走査線S1a、S2a、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの行方向(X方向)に伸びており、画素部PXと列方向(Y方向)に交互に配列している。これら画素選択走査線S1a、S2a、・・・は、画素選択走査線駆動回路122と各行の画素部PXとに接続されている。調光走査線(S1b1,S1b2,S1b3)、(S2b1,S2b2,S2b3)、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの行方向(X方向)に伸びており、画素部PXと列方向(Y方向)に交互に配列している。これら調光走査線(S1b1,S1b2,S1b3)、(S2b1,S2b2,S2b3)、・・・は、3本が1組となって調光走査線駆動回路123と各行の画素部PXとに接続されている。
信号線DL1、DL2、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの列方向(Y方向)に伸びており、画素部PXと行方向(X方向)に交互に配列している。これら信号線DL1、DL2、・・・は、信号線駆動回路121と各列の画素部PXとに接続されている。
画素選択走査線S1a、S2a、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの行方向(X方向)に伸びており、画素部PXと列方向(Y方向)に交互に配列している。これら画素選択走査線S1a、S2a、・・・は、画素選択走査線駆動回路122と各行の画素部PXとに接続されている。調光走査線(S1b1,S1b2,S1b3)、(S2b1,S2b2,S2b3)、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの行方向(X方向)に伸びており、画素部PXと列方向(Y方向)に交互に配列している。これら調光走査線(S1b1,S1b2,S1b3)、(S2b1,S2b2,S2b3)、・・・は、3本が1組となって調光走査線駆動回路123と各行の画素部PXとに接続されている。
信号線DL1、DL2、・・・は、図1に示すように、各々が画素部PXの列方向(Y方向)に伸びており、画素部PXと行方向(X方向)に交互に配列している。これら信号線DL1、DL2、・・・は、信号線駆動回路121と各列の画素部PXとに接続されている。
画素選択走査線駆動回路122は、映像信号を記憶させるために、行方向(X方向)に配列した複数の画素部PXを選択する。画素選択走査線駆動回路122が、画像選択走査線S1a、S2a、・・・のいずれかを選択してアクティブ状態にすると、アクティブ状態となった画像選択走査線に接続する複数の画素部PXが映像信号(画像データと称しても良い)を記憶可能な状態となる。
信号線駆動回路121は、入力端子102を介して映像信号を取り込む。取込んだ映像信号はデータ出力部DO1、DO2、・・・において、行方向(X方向)の各画素部PX毎の映像信号電流に変換され、対応する信号線DL1、DL2、・・・に出力される。アクティブ状態となっている画素部PXが、対応する信号線DL1、DL2、・・・を介して映像信号電流を取込み記憶する。
信号線駆動回路121は、入力端子102を介して映像信号を取り込む。取込んだ映像信号はデータ出力部DO1、DO2、・・・において、行方向(X方向)の各画素部PX毎の映像信号電流に変換され、対応する信号線DL1、DL2、・・・に出力される。アクティブ状態となっている画素部PXが、対応する信号線DL1、DL2、・・・を介して映像信号電流を取込み記憶する。
調光走査線駆動回路123は、各画素部PXに記憶された映像信号に対応した発光電流を有機EL素子に供給するタイミングを指定する。ここで、調光走査線の3本の走査線はそれぞれ発光色が赤、緑、青の有機EL素子に上記発光電流を供給して発光させる動作を制御する。
システム制御部124には、入力端子103、104を介して映像信号に同期したタイミング信号及びクロック信号が供給される。システム制御部124は、このタイミング信号及びクロック信号に基づいて、信号線駆動回路121、画素選択走査線駆動回路122及び調光走査線駆動回路123に対して映像を表示させるための各種のタイミング信号を出力する。
システム制御部124には、入力端子103、104を介して映像信号に同期したタイミング信号及びクロック信号が供給される。システム制御部124は、このタイミング信号及びクロック信号に基づいて、信号線駆動回路121、画素選択走査線駆動回路122及び調光走査線駆動回路123に対して映像を表示させるための各種のタイミング信号を出力する。
なお、図示していないが、信号線駆動回路121、画素選択走査線駆動回路122調光走査線駆動回路123及びシステム制御部124には、電源を供給するための電源ラインも導かれている。
また、信号線駆動回路121、画素選択走査線駆動回路122、調光走査線駆動回路123及びシステム制御部124は、基板101上に形成されても良く、基板101の外に外部ICとして設けられても良い。
また、信号線駆動回路121、画素選択走査線駆動回路122、調光走査線駆動回路123及びシステム制御部124は、基板101上に形成されても良く、基板101の外に外部ICとして設けられても良い。
図2は、信号線駆動回路に設けられたデータ出力部DO1、DO2、・・・を取出して示す図である。以下、データ出力部DO1の構成を代表して説明する。
データ出力部DO1には、マルチプレクサ200、スイッチ201、202、・・・、208、薄膜トランジスタ211、212、・・・、219、可変機能付き定電流回路221が設けられている。
マルチプレクサ200は入力端子102から供給されるシリアル信号である1ラインの画像データのうち、所定の1画素単位の画素データを取込む。図2に示す例では、マルチプレクサ200は、画素データを8ビットのデジタル信号に変換してその結果をスイッチ201、202、・・・、208のオンオフ状態として出力する。即ち、マルチプレクサ200は、シリアル信号をパラレル信号に変換する。
マルチプレクサ200は入力端子102から供給されるシリアル信号である1ラインの画像データのうち、所定の1画素単位の画素データを取込む。図2に示す例では、マルチプレクサ200は、画素データを8ビットのデジタル信号に変換してその結果をスイッチ201、202、・・・、208のオンオフ状態として出力する。即ち、マルチプレクサ200は、シリアル信号をパラレル信号に変換する。
スイッチ201、202、・・・、208の一方の端子は共通に信号線DL1に接続され、他方の端子はそれぞれ薄膜トランジスタ211、212、・・・、218のソースに接続されている。
薄膜トランジスタ211、212、・・・、218のドレインはアースライン(GND)に共通に接続され、更にそれぞれの薄膜トランジスタ211、212、・・・、218のゲートは共通に薄膜トランジスタ219のゲートに接続されている。
一方、薄膜トランジスタ219のドレインはアースライン(GND)に接続され、ゲートドレイン間が接続されている。更に、薄膜トランジスタ219のソースは可変機能付き定電流回路221に接続され、所定の電流が供給される。なお、この所定の電流は、可変機能付き定電流回路221を調節することにより所望の値に変更することが可能である。
従って、この構成により薄膜トランジスタ211、212、・・・、219はカレントミラー回路を形成し、それぞれの薄膜トランジスタ211、212、・・・、218は、それらに接続されているスイッチ201、202、・・・、208がオン状態にある間、可変機能付き定電流回路221からの電流に対応する基準電流のそれぞれ1倍、2倍、4倍、・・・、128倍の大きさの定電流を出力する。これにより、信号線DL1には画素データの階調に対応した電流が供給される。
一方、薄膜トランジスタ219のドレインはアースライン(GND)に接続され、ゲートドレイン間が接続されている。更に、薄膜トランジスタ219のソースは可変機能付き定電流回路221に接続され、所定の電流が供給される。なお、この所定の電流は、可変機能付き定電流回路221を調節することにより所望の値に変更することが可能である。
従って、この構成により薄膜トランジスタ211、212、・・・、219はカレントミラー回路を形成し、それぞれの薄膜トランジスタ211、212、・・・、218は、それらに接続されているスイッチ201、202、・・・、208がオン状態にある間、可変機能付き定電流回路221からの電流に対応する基準電流のそれぞれ1倍、2倍、4倍、・・・、128倍の大きさの定電流を出力する。これにより、信号線DL1には画素データの階調に対応した電流が供給される。
図3は、画素部を取出して示す図である。
各画素部PXは、表示素子OLEDと、画素駆動回路とを含んでいる。ここで、各画素部PXに含まれる表示素子OLEDは、光活性層として少なくとも有機発光層を含んだ有機EL素子であり、例えば、赤、緑、青色に発光する有機EL素子が基板101上に所定の順序で配列している。以下、画素部PX(1,1)の構成を代表として説明する。
各画素部PXは、表示素子OLEDと、画素駆動回路とを含んでいる。ここで、各画素部PXに含まれる表示素子OLEDは、光活性層として少なくとも有機発光層を含んだ有機EL素子であり、例えば、赤、緑、青色に発光する有機EL素子が基板101上に所定の順序で配列している。以下、画素部PX(1,1)の構成を代表として説明する。
表示素子OLED1は、対向した一対の電極間に光活性層を備えている。この表示素子OLED1のカソードはアースライン(GND)に接続され、アノードはこの表示素子OLED1を駆動するための画素駆動回路を介して電源ラインVに接続されている。
画素駆動回路は、駆動薄膜トランジスタDTr、画素選択スイッチSW1、補正用スイッチSW2、出力スイッチSW3を含み、例えば、これらはpチャンネル型薄膜トランジスタにより構成される。さらに、画素駆動回路は、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧を保持可能なキャパシタC0を備えている。
画素駆動回路は、駆動薄膜トランジスタDTr、画素選択スイッチSW1、補正用スイッチSW2、出力スイッチSW3を含み、例えば、これらはpチャンネル型薄膜トランジスタにより構成される。さらに、画素駆動回路は、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧を保持可能なキャパシタC0を備えている。
画素選択スイッチSW1及び補正用スイッチSW2は、駆動薄膜トランジスタDTrのドレインとゲートと信号線DL1との接続を、それらが互いに接続された第1状態と、それらが互いから切断された第2状態との間で切り替えるスイッチ群を構成している。
駆動薄膜トランジスタDTrと出力スイッチSW3と表示素子OLED1とは、電源ラインVとアースライン(GND)との間で、この順に直列に接続されている。
出力スイッチSW3のゲートは、調光走査線S1b1に接続されている。画素選択スイッチSW1は信号線DL1と駆動薄膜トランジスタDTrのドレインとの間に接続されており、そのゲートは画素選択走査線S1aに接続されている。補正用スイッチSW2は駆動薄膜トランジスタDTrのドレインとゲートとの間に接続されており、そのゲートは画素選択走査線S1aに接続されている。
キャパシタC0は、電源ラインVと駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとの間に接続されている。
駆動薄膜トランジスタDTrと出力スイッチSW3と表示素子OLED1とは、電源ラインVとアースライン(GND)との間で、この順に直列に接続されている。
出力スイッチSW3のゲートは、調光走査線S1b1に接続されている。画素選択スイッチSW1は信号線DL1と駆動薄膜トランジスタDTrのドレインとの間に接続されており、そのゲートは画素選択走査線S1aに接続されている。補正用スイッチSW2は駆動薄膜トランジスタDTrのドレインとゲートとの間に接続されており、そのゲートは画素選択走査線S1aに接続されている。
キャパシタC0は、電源ラインVと駆動薄膜トランジスタDTrのゲートとの間に接続されている。
なお、調光走査線S1b1,S1b2,S1b3は、各色毎の画素部PXと接続されている。例えば、調光走査線S1b1はPX(1,1)、PX(1,4)、PX(1,7)、・・・と接続されている。調光走査線S1b2はPX(1,2)、PX(1,5)、PX(1,8)、・・・と接続されている。調光走査線S1b3はPX(1,3)、PX(1,6)、PX(1,9)、・・・と接続されている。
なお上述の説明はPX(1,1)に関するものであり、PX(1,2)、PX(1,3)については、それぞれ調光走査線S1b2、S1b3が調光走査線S1b1に代えて接続されている。
次に、本表示装置の表示動作について図4に示す画素駆動動作のタイムチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明では信号線DL1に接続する画素部PX(1,1)の動作を代表として説明する。
図4の1Hは1水平期間、即ち行方向(X方向)1ラインの映像信号を読み込んで対応する1行の各画素PXに画素信号を設定するに要する期間である。1Vは1垂直期間、即ち列方向(Y方向)に全行の各画素PXに画素信号を設定するに要する期間である。
従って、特定の行の画素部PXでは、1Hの期間中には映像信号の書き込み動作が実行され、残りの(1V−1H)期間中に映像の表示動作が実行される。
図4の1Hは1水平期間、即ち行方向(X方向)1ラインの映像信号を読み込んで対応する1行の各画素PXに画素信号を設定するに要する期間である。1Vは1垂直期間、即ち列方向(Y方向)に全行の各画素PXに画素信号を設定するに要する期間である。
従って、特定の行の画素部PXでは、1Hの期間中には映像信号の書き込み動作が実行され、残りの(1V−1H)期間中に映像の表示動作が実行される。
図4の映像信号書き込み期間(1H)では、同じ行の各画素PX(1,1)、PX(1,2)、PX(1,3)、・・・が映像信号の読み込み動作を実行する。
まずマルチプレクサ200は、シリアルな映像信号を8ビットのデジタル信号に変換してスイッチ201、202、・・・、208のオンオフ状態を設定する。薄膜トランジスタ211、212、・・・、218は、スイッチ201、202、・・・、208の状態に対応した階調電流を生成して映像信号電流I1Sとして信号線DL1に供給する。次に画素PX(1,1)では、画素選択スイッチSW1及び補正用スイッチSW2をオンとして、信号線DL1より映像信号電流I1Sを駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧を保持可能なキャパシタC0に書き込む。
まずマルチプレクサ200は、シリアルな映像信号を8ビットのデジタル信号に変換してスイッチ201、202、・・・、208のオンオフ状態を設定する。薄膜トランジスタ211、212、・・・、218は、スイッチ201、202、・・・、208の状態に対応した階調電流を生成して映像信号電流I1Sとして信号線DL1に供給する。次に画素PX(1,1)では、画素選択スイッチSW1及び補正用スイッチSW2をオンとして、信号線DL1より映像信号電流I1Sを駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧を保持可能なキャパシタC0に書き込む。
画素PX(1,2)、画素PX(1,3)でも同様に映像信号電流I2S、I3Sが書き込まれる。このとき映像信号電流I1Sは、映像信号電流I2S、I3Sと異なり通常流すべき値の倍の電流としている。これは、データ出力部DO1の可変機能付き定電流回路221を設定することで可能である。
次に映像表示期間において、画素PX(1,1)では、画素選択スイッチSW1及び補正用スイッチSW2をオフとする。調光走査線駆動回路123は、調光走査線S1b1を映像表示期間の半分の期間{(1V−1H)/2}だけアクティブ状態(LOW)として調光走査線S1b1に接続する出力スイッチSW3をオンとする。そうすると、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧に対応した発光電流I1が表示素子OLED1に流れ、表示素子OLED1は発光電流I1に対応した輝度で発光し、映像表示期間の半分の期間経過後に発光を停止する。
同様に画素PX(1,2)、画素PX(1,3)では、それぞれの画素選択スイッチSW1及び補正用スイッチSW2をオフとする。一方、調光走査線駆動回路123は、調光走査線S1b2、S1b3を映像表示期間(1V−1H)だけアクティブ状態(LOW)として調光走査線S1b2、S1b3に接続するそれぞれの出力スイッチSW3をオンとする。そうすると、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧に対応した発光電流I2、I3が表示素子OLED2、3に流れ、表示素子OLED2、3は発光電流I2、I3に対応した輝度で発光し、映像表示期間の経過後に発光を停止する。
同様に画素PX(1,2)、画素PX(1,3)では、それぞれの画素選択スイッチSW1及び補正用スイッチSW2をオフとする。一方、調光走査線駆動回路123は、調光走査線S1b2、S1b3を映像表示期間(1V−1H)だけアクティブ状態(LOW)として調光走査線S1b2、S1b3に接続するそれぞれの出力スイッチSW3をオンとする。そうすると、駆動薄膜トランジスタDTrのゲートソース間電圧に対応した発光電流I2、I3が表示素子OLED2、3に流れ、表示素子OLED2、3は発光電流I2、I3に対応した輝度で発光し、映像表示期間の経過後に発光を停止する。
以上説明した実施の形態によれば次のような効果を得ることができる。
本実施の形態では、各色独立に映像信号電流のn倍化と、調光用薄膜トランジスタのオン期間の1/n化を可能としている。これによって、電流を供給する信号源駆動回路の大型化、画素回路内の薄膜トランジスタの再設計を回避して、低階調の表示ムラの発生を抑制することができる。
本実施の形態では、各色独立に映像信号電流のn倍化と、調光用薄膜トランジスタのオン期間の1/n化を可能としている。これによって、電流を供給する信号源駆動回路の大型化、画素回路内の薄膜トランジスタの再設計を回避して、低階調の表示ムラの発生を抑制することができる。
なお本実施の形態では、調光走査線駆動回路123は3本の調光走査線S1b1、S1b2、S1b3を画素部PXに供給して各色独立に調光用薄膜トランジスタのDUTY制御を可能としているが、少なくともいずれか一色について調光用薄膜トランジスタのDUTY制御を可能としても良い。
また本実施の形態では、画素選択走査線駆動回路122と調光走査線駆動回路123とがそれぞれ分離して構成されているが、この2つの回路を一体として構成しても良い。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
100…表示装置、121…信号線駆動回路、122…画素選択走査線駆動回路、123…調光走査線駆動回路、124…システム制御部、200…マルチプレクサ、201…スイッチ、211…薄膜トランジスタ、C0…キャパシタ、DL…信号線、DO…データ出力部、DTr…駆動薄膜トランジスタ、OLED…表示素子、PX…画素部、S1…画素選択走査線、S1b…調光走査線、SW1…画素選択スイッチ、SW2…補正用スイッチ、SW3…出力スイッチ、1H…1水平期間、1V…1垂直期間。
Claims (5)
- 基板上にマトリクス状に配置された複数の画素部と、
列毎に設けられ、各列のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に映像信号に対応する信号を供給する信号線と、
行毎に設けられ、各行のそれぞれの画素部と接続して当該画素部に前記映像信号に対応した行単位の画素部を選択する信号を供給する選択用走査線と、
行毎に設けられ、各行の同一発光色の画素部と接続して選択された行単位の画素部の表示素子の発光期間を制御する制御信号を供給する調光用走査線と
を具備することを特徴とするアクティブマトリックス型表示装置。 - 前記調光用走査線は、行単位で最大発光色数分を具備することを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリックス型表示装置。
- 前記調光用走査線に供給される表示素子の発光期間を制御する制御信号は発光色毎に定められることを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリックス型表示装置。
- 前記信号線に供給される映像信号に対応する前記信号は発光色毎に定められることを特徴とする請求項1記載のアクティブマトリックス型表示装置。
- 前記画素部の表示素子は、有機EL素子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクティブマトリックス型表示装置。
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JP2006071122A JP2007248744A (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | アクティブマトリックス型表示装置 |
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-
2006
- 2006-03-15 JP JP2006071122A patent/JP2007248744A/ja active Pending
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