JP2007247692A - 流体封入式防振装置及びその製造方法 - Google Patents

流体封入式防振装置及びその製造方法 Download PDF

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寛章 八方
Takanobu Minamino
高伸 南野
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Abstract

【課題】キャビテーションによる異音や振動の発生が効果的に軽減乃至は防止され得る流体封入式防振装置とその有利な製造方法とを提供する。
【解決手段】本体ゴム弾性体14にて第一の取付部材10と連結せしめられた第二の取付部材14に、筒状部24を形成すると共に、この筒状部24内に、剛性の外側スリーブ86と弾性部材からなる内側スリーブ88とを有する支持スリーブ84を固定した。そして、装置内部に受圧室40と平衡室42とを画成する仕切部材38を、支持スリーブ84の内側に、内側スリーブ88にて弾性的に支持させることにより、仕切部材38を、第二の取付部材12に対して、内側スリーブ88の弾性変形に基づいて変位可能に支持せしめて、構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体封入式防振装置及びその製造方法に係り、特に、非圧縮性流体が封入された複数の液室を有し、それら複数の液室間での流体の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封入式防振装置の改良された構造と、そのような改良された構造を有する流体封入式防振装置の有利な製造方法とに関するものである。
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、互いに離間配置された第一の取付部材と第二の取付部材とを、それらの間に介装された本体ゴム弾性体で連結すると共に、第二の取付部材に支持された仕切部材を挟んで、第一の取付部材側に、本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された受圧室を形成する一方、受圧室とは反対側に、壁部の一部が可撓性膜で構成されて、かかる可撓性膜の変形に基づいて容積変化が許容される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された平衡室を形成し、更に、それら受圧室と平衡室とを相互に連通するオリフィス通路を設けて構成した流体封入式防振装置が、知られている。
かくの如き構造を有する流体封入式防振装置にあっては、振動入力時における受圧室の内圧変動によりオリフィス通路内を流通せしめられる非圧縮性流体の流動作用に基づいて、ゴム弾性体だけでは得られ難い優れた防振効果を容易に得ることが出来る。そのため、例えば、自動車用エンジンマウントやボデーマウント、デフマウント等として、有利に採用されている。
ところで、このような流体封入式防振装置を採用した自動車等では、走行中に、例えば段差等を乗り越える等して、衝撃的な大振動荷重が入力されると、流体封入式防振装置において、所謂キャビテーションと称される現象が惹起されて、乗員が体感可能な異音や振動が生ずる場合がある。このキャビテーションによる異音や振動の発生メカニズムは、以下の如きであろうと考えられている。即ち、衝撃的な大振動荷重が流体封入式防振装置に入力されて、特に、第一の取付部材の第二の取付部材からの離間方向への本体ゴム弾性体の大きな弾性変形により、受圧室内の容積が一気に増大して、受圧室内が急激に負圧状態となると、かかる受圧室内に封入された流体中に気泡乃至は気泡の如き真空部分(以下、総称して気泡と言う)が発生し、そして、それらの気泡がある程度の大きさに成長してから崩壊するようになる。このとき、爆発的な微小噴流が形成され、これが水撃圧となって、第一の取付部材や第二の取付部材に伝播し、更に自動車のボデーや内装部品等に伝播せしめられ、そして、そこで増幅されることにより、乗員が体感可能な異音や振動となると考えられるのである。
かかる状況下、本願出願人は、下記特許文献1において、キャビテーションによる異音や振動の発生防止対策が講じられた流体封入式防振装置として、受圧室におけるオリフィス通路の出入口の近傍に、衝撃対向面が設けられてなる装置を提案した。即ち、キャビテーションにより生ずる気泡は、受圧室におけるオリフィス通路の出入口の近傍で発生すると考えられる。そこで、そのような受圧室におけるオリフィス通路の出入口の近傍に衝撃対向面を設けて、キャビテーションにより生ずる気泡を、その発生初期段階で、衝撃対向面に打ち当てて、小さく分裂せしめることで、受圧室内での気泡の成長を阻止するようにした。そして、それによって、かかる気泡の崩壊によるエネルギーの放出量を可及的に小さく為し、以て、異音や振動の発生の軽減乃至は防止を図るようにしたのである。
ところが、かくの如き従来の流体封入式防振装置にあっては、あくまでも、キャビテーションにより気泡が生ぜしめられた後、この気泡の成長を抑制するものであるところから、キャビテーションによる気泡の発生を防止するといった根本的なキャビテーション発生防止対策とはなっておらず、その点において未だ改良の余地が存していたのである。
特開2004−190757号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、キャビテーションによる気泡の発生を可及的に阻止して、そのような気泡の崩壊に伴う異音や振動の発生を、より効果的に軽減乃至は防止することが出来る流体封入式防振装置と、そのような流体封入式防振装置の有利な製造方法とを提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、その要旨とするところは、互いに離間配置された第一の取付部材と第二の取付部材とを、それらの間に介装された本体ゴム弾性体で連結すると共に、該第二の取付部材に支持された仕切部材を挟んで、該第一の取付部材側に、該本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された受圧室を形成する一方、該受圧室とは反対側に、壁部の一部が可撓性膜で構成されて、該可撓性膜の変形に基づいて容積変化が許容される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された平衡室を形成し、更に、それら受圧室と平衡室とを相互に連通するオリフィス通路を設けて構成した流体封入式防振装置において、前記第二の取付部材に、前記第一の取付部材に向かって開口する筒状部を形成すると共に、剛性を有する外側スリーブと、該外側スリーブの内周面に固着された、前記本体ゴム弾性体とは別個の独立した弾性部材からなる内側スリーブとを有して構成された支持スリーブを前記筒状部の内側に固定し、更に、該支持スリーブの内側に、前記仕切部材を配置して、該支持スリーブの内側スリーブにて弾性的に支持せしめることにより、該仕切部材を、前記第二の取付部材に対して、該内側スリーブの弾性変形に基づいて変位可能に支持せしめたことを特徴とする流体封入式防振装置にある。
要するに、本発明に従う流体封入式防振装置においては、衝撃的な大振動荷重が入力されて、本体ゴム弾性体が、第一の取付部材の第二の取付部材からの離間方向に大きく弾性変形せしめられると、それに伴って、仕切部材が、支持スリーブにおける内側スリーブの弾性変形に基づいて、本体ゴム弾性体の変形方向に変位せしめられるようになる。それによって、本体ゴム弾性体の大きな弾性変形による受圧室内の容積の増大が、仕切部材の変位にて有利に吸収されて、その増大量が効果的に軽減乃至は防止され、以て、かかる受圧室内の容積の急な増大に起因して、受圧室内が急激に負圧状態となることが、有利に抑制乃至は防止され得る。
また、かかる本発明装置では、支持スリーブの内側スリーブが、本体ゴム弾性体とは別個の独立した弾性部材にて構成されているところから、内側スリーブのばね特性を、本体ゴム弾性体のばね特性とは独立して設定することが出来る。それ故、衝撃的な大振動荷重が入力せしめられた際に、内側スリーブの弾性変形に基づく仕切部材の変位により吸収される受圧室内の容積変化の吸収量が最適となるように、内側スリーブのばね特性を、容易に且つ確実にチューニングすることが可能となる。
従って、かくの如き本発明に従う流体封入式防振装置にあっては、衝撃的な大振動荷重の入力により惹起されるキャビテーションによる気泡の発生の抑制乃至は防止が、より容易に且つ確実に実現され得、それによって、そのような気泡の崩壊に伴う異音や振動の発生が、更に一層効果的に軽減乃至は阻止され得る。そして、その結果として、乗員の乗り心地性能の更なる向上を、より有利に達成することが出来るのである。
発明の態様
ところで、本発明は、少なくとも、以下に列挙する如き各種の態様において、好適に実施され得るものである。
<1> 互いに離間配置された第一の取付部材と第二の取付部材とを、それらの間に介装された本体ゴム弾性体で連結すると共に、該第二の取付部材に支持された仕切部材を挟んで、該第一の取付部材側に、該本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された受圧室を形成する一方、該受圧室とは反対側に、壁部の一部が可撓性膜で構成されて、該可撓性膜の変形に基づいて容積変化が許容される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された平衡室を形成し、更に、それら受圧室と平衡室とを相互に連通するオリフィス通路を設けて構成した流体封入式防振装置において、前記第二の取付部材に、前記第一の取付部材に向かって開口する筒状部を形成すると共に、剛性を有する外側スリーブと、該外側スリーブの内周面に固着された、前記本体ゴム弾性体とは別個の独立した弾性部材からなる内側スリーブとを有して構成された支持スリーブを前記筒状部の内側に固定し、更に、該支持スリーブの内側に、前記仕切部材を配置して、該支持スリーブの内側スリーブにて弾性的に支持せしめることにより、該仕切部材を、前記第二の取付部材に対して、該内側スリーブの弾性変形に基づいて変位可能に支持せしめたことを特徴とする流体封入式防振装置。
<2> 上記せる態様<1>において、前記仕切部材が、前記支持スリーブにおける前記内側スリーブの内側に配置された状態で該支持スリーブの前記外側スリーブが縮径加工されるか、或いは該仕切部材が該支持スリーブにおける内側スリーブの内側に圧入されることによって、該仕切部材が該支持スリーブにて支持されていること。このような本態様によれば、外側スリーブの縮径率や、内側スリーブの内径と仕切部材の外径との寸法差を種々変更することで、支持スリーブによって仕切部材に作用せしめられる拘束力が容易に可変とされ、それにより、仕切部材が、第二の取付部材にて支持された状態下で、内側スリーブの弾性変形に基づいて変位せしめられたときの変位量の大きさを任意に調節することが可能となる。そして、その結果として、衝撃的な大振動荷重の入力時における仕切部材の変位量、ひいてはかかる仕切部材の変位により吸収される受圧室内の容積変化の吸収量が容易に最適化され得、以て、キャビテーションによる異音や振動の発生防止が、更に一層確実に実現され得ることとなる。
<3> 上記の態様<1>又は態様<2>において、前記オリフィス通路が、前記仕切部材に設けられていること。この本態様では、例えば、オリフィス通路が仕切部材とは別個に設けられる場合とは異なって、防振装置内において、オリフィス通路の設置スペースを、仕切部材の設置スペースとは別個に確保する必要がなく、その分だけ、仕切部材の設置スペースを大きく為すことが出来、それによって、仕切部材の受圧室内に露呈せしめられる露呈面の大きさを有利に大ならしめることが可能となる。そして、その結果として、本体ゴム弾性体の大きな弾性変形による受圧室内の容積変化が、仕切部材の変位によって、より有効に且つ効率的に吸収され得ることとなり、以て、受圧室内の急激な負圧化、またそれによる気泡の発生が、更に効果的に防止され得るのである。
<4> 上記せる態様<3>において、前記仕切部材の外周面に、周方向に延びる凹溝が設けられると共に、該仕切部材における前記受圧室内に露呈せしめられる露呈部と前記平衡室内に露呈せしめられる露呈部とに、該凹溝内と該受圧室内及び該平衡室内とを連通する連通孔が形成される一方、該凹溝が、前記支持スリーブにおける前記内側スリーブの内周面にて流体密に覆蓋されることにより、前記オリフィス通路が、該仕切部材に設けられていること。このような本態様では、例えば、仕切部材における受圧室内への露呈面や平衡室内への露呈面に凹溝を設け、そして、それらの露呈面に、かかる凹溝を覆蓋する蓋体を組み付けることで、オリフィス通路を設ける場合とは異なって、蓋体を必要としない分だけ、部品点数が削減されて、構造の簡略化と低コスト化とが有利に図られ得る。しかも、支持スリーブの内側スリーブが、オリフィス通路のシール部材として機能せしめられ得るため、オリフィス通路をシールするシール部材を仕切部材に新たに取り付ける必要がなく、これによっても、構造の簡略化と低コスト化とが効果的に達成され得る。
<5> 上記の態様<1>乃至は態様<4>のうちの何れか一つにおいて、前記仕切部材が、振動入力時に前記受圧室内で惹起される内圧変動により変形せしめられることのない剛性材料にて構成されていること。このような本態様においては、仕切部材が、例えば弾性材料にて構成されて、受圧室内の内圧変動に伴って弾性変形せしめられるようになっている場合とは異なって、衝撃的な大振動荷重が入力せしめられて、本体ゴム弾性体の弾性変形により受圧室内の容積が変化せしめられた際に、仕切部材の変位により吸収される受圧室内の容積変化の吸収量を、支持スリーブにおける内側スリーブの弾性変形に伴う仕切部材の変位量だけでなく、仕切部材自体の弾性変形量をも考慮して設定する必要がない。それ故、仕切部材の変位に基づく受圧室内の容積変化の吸収量が、所望の量となるように、容易にチューニングされ得ることとなる。そして、その結果として、流体封入式防振装置全体の設計が容易となる。
<6> 上記せる態様<1>乃至は態様<5>のうちの何れか一つにおいて、前記仕切部材に、前記平衡室内に向かって開口する凹所が設けられると共に、該凹所内と前記受圧室内とを連通して、該受圧室内と該凹所内との間での前記非圧縮性流体の流動を許容する通孔が形成され、更に、該仕切部材の該平衡室側に、ゴム弾性板が、該凹所の開口部を流体密に覆蓋して、該通孔を通じての流体の流動に基づいて、弾性変形可能に固定されていること。
このような本態様においては、オリフィス通路を、例えば、エンジンシェイク等の低周波数域にチューニングすることによって、そのような低周波大振幅振動が入力された際に、オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の流動作用(共振作用)に基づいて、有効な防振効果が発揮され得る。また、オリフィス通路がチューニングされる低周波数域よりも高い周波数域の振動入力時には、オリフィス通路の流通抵抗の増大に伴って、オリフィス通路が実質的に閉塞せしめられる一方で、ゴム弾性板が弾性変形せしめられるようになり、それに伴って、流体が、通孔を通じて受圧室と凹所との間で流動せしめられ、このときの流体の流動作用によって、有効な防振効果が発揮され得る。その結果、より幅広い周波数域での有効な防振効果が有利に達成され得る。
そして、特に、本態様にあっては、ゴム弾性板が、剛性材料からなる仕切部材に対して、平衡室内に向かって開口する凹所を覆蓋するように設けられているところから、例えば、かかるゴム弾性板が、本体ゴム弾性体にて構成される受圧室の壁部部位以外の壁部の一部を構成するように設置される場合とは異なって、衝撃的な大振動荷重の入力時における本体ゴム弾性体の弾性変形により、受圧室内の容積が変化せしめられて、仕切部材が変位せしめられたときのゴム弾性板の弾性変形が、極めて軽微なものとされるか、又は実質的に生ぜしめられないようになっている。このため、衝撃的な大振動荷重が入力せしめられた際に、仕切部材の変位により吸収される受圧室内の容積変化の吸収量の設定に際して、ゴム弾性板の弾性変形量を考慮する必要がなく、またそれ故に、ゴム弾性板のばね特性を、そのような受圧室内の容積変化の吸収量の設定とは無関係に、オリフィス通路がチューニングされる低周波数域よりも高い周波数域の振動入力時に有効な防振効果を得るのに最適となるように、チューニングすることが出来る。
従って、かくの如き本態様によれば、キャビテーションによる異音や振動の発生防止効果と、より幅広い周波数域での有効な防振効果の両方が、容易に且つ確実に達成され得ることとなるのである。
<7> 上記せる態様<1>乃至は態様<6>のうちの何れか一つに記載の流体封入式防振装置を製造する方法であって、(a)前記筒状部が設けられた第二の取付部材を準備する工程と、(b)前記支持スリーブを準備する工程と、(c)前記支持スリーブの内側に、前記仕切部材を挿入し、該仕切部材を該支持スリーブの前記内側スリーブにて弾性的に支持させて、組み付けることにより、該支持スリーブと該仕切部材との組付体を形成する工程と、(d)前記組付体を、前記第二の取付部材の筒状部の内側に挿入して固定する工程と含むこと特徴とする流体封入式防振装置の製造方法。
このような本態様によれば、衝撃的な大振動荷重の入力により惹起されるキャビテーションによる異音や振動の発生が効果的に軽減乃至は防止可能な流体封入式防振装置が、比較的に容易に且つ確実に製造することが出来る。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う流体封入式防振装置の一実施形態としての自動車用エンジンマウントが、その縦断面形態と上面形態とにおいて、それぞれ概略的に示されている。かかる図1から明らかなように、本実施形態のエンジンマウントは、第一の取付部材としての第一の取付金具10と、第二の取付部材としての第二の取付金具12を備えており、それら第一の取付金具10と第二の取付金具12とが、上下方向に互いに離間配置されて、本体ゴム弾性体14により弾性的に連結されている。そして、第一の取付金具10がパワーユニット側に、第二の取付金具12が車体側に、それぞれ取り付けられることにより、パワーユニットを車体に対して防振支持せしめるようになっている。また、そのような装着時、かかるエンジンマウントには、パワーユニット荷重が及ぼされると共に、防振すべき主たる振動荷重が、第一の取付金具10と第二の取付金具12との略対向方向に入力されることとなる。なお、以下の説明中、上下方向とは、原則として図1中の上下方向を言う。
より詳細には、第一の取付金具10は、略円柱ブロック形状を呈している。また、この第一の取付金具10の下端部の外周面には、厚肉円環板形状を呈する外フランジ部15が一体的に設けられている。更に、その上端面には、その略中央部に、取付ボルトが螺合される雌ねじ孔16が形成されており、また、その外周部には、位置決め突起18が、一体的に立設されている。
一方、第二の取付金具12は、略円筒形状を呈する筒金具20と、略浅底で、径方向の一方側から他方側に向かって筒壁の高さが徐々に低くなる有底円筒状の底金具22とによって構成されている。筒金具20は、高さ方向(軸方向)中間部が、筒状部としての円筒部24とされている一方、上端部側部分が、軸方向外方に向かって拡径するテーパ部25とされ、また、その大径側の先端には、外フランジ部27が一体形成されている。更に、筒金具20の下端部側部分は、かしめ部26とされている。また、底金具22の開口側端部の外周面には、径方向に徐変とされた筒壁の高さに対応して傾斜する円環板状のフランジ部28が、一体的に設けられている。
そして、底金具22のフランジ部28に対して、筒金具20のかしめ部26がかしめ固定されることにより、第二の取付金具12が、略深底の有底円筒状の全体形状をもって、構成されている。また、かかる構成とされた第二の取付金具12においては、底金具22の筒壁の高さが径方向に徐変とされていることで、底金具22と筒金具20との固定部分が位置する軸方向中間部に屈曲部が設けられて、底金具22からなる、屈曲部よりも下側部分が鉛直方向に延び、且つ筒金具20よりなる、屈曲部よりも上側部分が鉛直方向に対して所定角度をもって傾斜して延びるような屈曲形態とされている。なお、このような第二の取付金具12には、底金具22の略中央部に取付ボルト30が、それに隣接して位置決めピン32が、それぞれ立設されている。
さらに、これら第一の取付金具10と第二の取付金具12とを連結する本体ゴム弾性体14は、全体として略円錐台形状を呈している。そして、該本体ゴム弾性体14の小径側端面に、第一の取付金具10の外フランジ部15を含む下面全体が加硫接着される一方、その大径側端面に、筒金具20のテーパ部25が加硫接着されている。即ち、かかる本体ゴム弾性体14が、第一の取付金具10と第二の取付金具12とを有する一体加硫成形品として、形成されている。これにより、本体ゴム弾性体14にて、第一の取付金具10と第二の取付金具12とが、弾性的に連結されていると共に、第二の取付金具12における開口部が流体密に覆蓋されている。
なお、ここでは、上側底部19を備えた片側有底円筒状のストッパ金具21が、上側底部19の中央部に設けられた挿通孔23内に、第一の取付金具10の外フランジ部15よりも上側部位を挿通せしめた状態で位置せしめられ、そして、筒壁部の開口側端部において、第二の取付金具12における筒金具20の外フランジ部27にかしめ固定されている。一方、第一の取付金具10の外フランジ部15上には、ストッパゴム部29が、本体ゴム弾性体14と一体に形成されている。かくして、第一の取付金具10が、第二の取付金具12からの離間方向に変位せしめられた際に、第一の取付金具10における外フランジ部15上のストッパゴム部29が、ストッパ金具21の上側底部19に当接せしめられることで、かかる第一の取付金具10における第二の取付金具12からの離間方向への過大変位が阻止され得るようになっている。また、図1中、31は、耐熱性のゴム材からなる遮熱板であって、エンジン側から本体ゴム弾性体14への熱の伝達を遮るために設置されるものである。
そして、かかる本実施形態のエンジンマウントにおいては、本体ゴム弾性体14にて開口部が覆蓋された有底円筒状の第二の取付金具12の内部に、薄肉円板状のゴム弾性膜からなる、可撓性膜としてのダイヤフラム34が収容されており、その外周縁部を、筒金具20と底金具22とのかしめ部位で挟持されて、配設されている。これにより、このダイヤフラム34にて、第二の取付金具12の内部が、第一の取付金具10側と底金具22側とに、流体密に仕切られている。
そうして、ダイヤフラム34を挟んで第一の取付金具10側に、所定の非圧縮性流体が封入されて成る流体室が形成されている一方、ダイヤフラム34を挟んで流体室と反対側には、かかるダイヤフラム34の変形を許容する空気室36が形成されている。なお、流体室中に封入される非圧縮性流体としては、例えば、水やアルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等のが、好適に用いられる。また、図示されてはいないものの、第二の取付金具12における底金具22には、その底部に貫通孔が設けられており、この貫通孔を通じて、空気室36内が大気中に連通せしめられている。
さらに、かくして形成された流体室内には、仕切部材38が収容されて、第二の取付金具12の筒金具20に支持されており、この仕切部材38にて、流体室が二分されている。これによって、流体室内における仕切部材38を挟んで第一の取付金具10側に、壁部の一部が本体ゴム弾性体14にて構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室40が形成されている一方、仕切部材38を挟んで受圧室40と反対側には、壁部の一部がダイヤフラム34にて構成されて、このダイヤフラム34の変形に基づいて、容積変化が容易に許容される平衡室42が形成されている。
そして、この流体室内を受圧室40と平衡室42とに仕切る仕切部材38は、図2乃至図5から明らかなように、互いに軸方向に重ね合わされて組み付けられた、第一の仕切体44と第二の仕切体46とによって構成されている。
第一の仕切体44は、例えば、高剛性で耐熱性の樹脂成形品からなり、容易に変形しない、比較的厚肉の円板形状を呈している。そして、その外周面には、かかる第一の仕切体44の厚さの半分よりも小さな幅を有する周溝48が、上段側と下段側の二段形態をもって、周方向に一周強の長さで連続的に延びるように形成されている。
また、かかる第一の仕切体44の上面には、周溝48の形成部位よりも径方向内側の部分に、比較的に広幅の肉抜け凹溝50が、周溝48の始点位置と同じ始点位置から、周方向に一周に満たない長さをもって連続的に延びるように形成されている。換言すれば、肉抜け凹溝50が、周溝48の上段側部分の内側に、周溝48の上段側部分の底部49を外周側の側部として、かかる上段側周溝48部分にて周りを取り囲まれた状態で、形成されている。そして、そのような周溝48の長さ方向(周方向)における始点側端部の底部49部位に、それを貫通する第一連通孔52が設けられ、この第一連通孔52を通じて、周溝48が、その始点側端部において、肉抜け凹溝50内に連通せしめられている。
一方、第一の仕切体44の下面には、周溝48の形成部位よりも径方向内側の部分に、円形の凹陥部54が、設けられている。この凹陥部54は、開口側に向かうに従って段階的に大径となる段付形態を有している。即ち、かかる凹陥部54は、その底部側部分を構成する第一凹部56と、深さ方向の中間部分を構成する第二凹部58と、開口側部分を構成する第三凹部60の三つの凹部からなっている。そして、それら第一凹部56と第二凹部58と第三凹部60のそれぞれの径が、その順番で、段階的に大きくされているのである。
また、かかる凹陥部54の第一凹部56は、周溝48の形成部位の内側において、肉抜け凹溝50を間に挟んで、周溝48の上段側部分にて周りを取り囲まれた状態で、形成されている。そして、かかる上段側周溝48部分と下段側周溝48部分との境界に位置する周溝48の長さ方向(周方向)中間部の底部49部位に、それを貫通する、通孔としての第二連通孔62が設けられ、この第二連通孔62を通じて、周溝48が、その長さ方向(周方向)の中間部において、第一凹部56内に連通せしめられている。また、ここでは、かかる第二連通孔62と前記第一連通孔52とに挟まれた、周溝48の非形成部位に、第一凹部56の内周面と第一の仕切体44の外周面とにおいてそれぞれ開口する空気抜き孔63が設けられて、この空気抜き孔63を通じても、第一凹部56が外部に連通せしめられている。
さらに、第一の仕切体44においては、周溝48の長さ方向(周方向)における終点側端部に位置する下側側部に、周方向に所定長さで延びる第三連通孔64が、形成されている。そして、この第三連通孔64を通じて、周溝48が、その長さ方向の終点側端部において、外部に連通せしめられている。また、かかる第一の仕切体44の下面には、その周上の複数個所(ここでは4個所)に、鈎形状の係合爪66が、それぞれ一つずつ、一体的に突設されている。
一方、第二の仕切体46は、例えば、鋼板のプレス成形品からなり、容易に変形しない、比較的薄肉の円板形状を呈している。また、かかる第二の仕切体46の中央部には、円形の嵌合凸部68が設けられている。更に、この嵌合凸部68の円形の先端面(頂面)の中央部には、それを貫通する円形の中央孔70が、大なる径を有して、形成されている。更にまた、第二の仕切体46における嵌合凸部68の周りを取り囲む外周部には、その周上の複数個所(ここでは、4個所)に、各部位を貫通して、周方向に所定長さで延びる係合孔72が、それぞれ一つずつ、設けられている。また、それら複数の係合孔72のうちの一つのものだけが、他の幾つかのものよりも十分に長い周方向長さを有している。
そして、このような第二の仕切体46の嵌合凸部68が、第一の仕切体44の凹陥部54を覆蓋するようにして、かかる凹陥部54の第三凹部60内に嵌入される一方、第一の仕切体46の複数の係合爪66が、第二の仕切体46の複数の係合孔72内に挿入されて、それら各係合孔72の開口周縁部に係合せしめられている。これによって、第一の仕切体44と第二の仕切体46とが一体的に組み付けられ、以て、仕切部材38が、それら第一の仕切体44と第二の仕切体46の一体組付品として、構成されている。
また、そのような組付体からなる仕切部材38においては、第一の仕切体44に設けられた第三連通孔62と、第二の仕切体46に設けられた複数の係合孔72のうちで周方向長さの長い係合孔72とが、互いに対応位置せしめられていることにより、かかる係合孔72を通じて、第三連通孔62が、下方に開口せしめられている。更に、第一の仕切体44における凹陥部54の第一凹部56と第二の仕切体46の中央孔70とが、互いに対応位置せしめられており、以て、第一凹部56が、第二の仕切体46の中央孔を通じて、下方に開口せしめられている。更にまた、かかる仕切部材38では、第一の仕切体44における凹陥部54の第二凹部58の底面と、第二の仕切体56における嵌合凸部68の先端面とが、互いに所定距離を隔てて対向位置せしめられていると共に、それら第二凹部58の底面と嵌合凸部68の先端面との互いに対応する位置には、円弧状断面の環状溝74,76が、それぞれ設けられている。
そして、かかる仕切部材38にあっては、互いに対向位置せしめられた第二凹部58の底面と嵌合凸部68の先端面との間に、ゴム弾性膜78が、介装されている。このゴム弾性膜78は、中央部80が、略円板形状を呈しており、また、その外周部分には、厚肉化された環状の保持部82が、一体的に設けられている。なお、本実施形態では、かかる保持部82が、略円形の断面形状をもって形成されている。
そして、かかるゴム弾性膜78が、中央部80を、第一の仕切体44における凹陥部54の第一凹部56と第二の仕切体46における嵌合凸部68の中央孔70とにそれぞれ対応位置せしめた状態で、保持部82を、前記第二凹部58の底面と嵌合凸部68の先端面にそれぞれ設けられた環状溝74,76内に収容されて、それら各環状溝74,76の内面間で挟持されている。これにより、ゴム弾性膜78が、第一凹部56の開口部を流体密に覆蓋し、且つ中央部80において、上下方向における自由な変位が許容され得る状態で、仕切部材38に固定されている。このことから明らかなように、ここでは、第一凹部56にて、凹所が構成されている。
而して、かくの如き構造とされた仕切部材38が、図1に示されるように、また前述せる如く、第二の取付金具12に固定されるダイヤフラム34を挟んで第一の取付金具10側に設けられた流体室内に収容されて、かかる流体室を受圧室40と平衡室42とに二分するように、第二の取付金具14に支持されているのであるが、本実施形態においては、特に、かかる仕切部材38の第二の取付金具12に対する支持構造が、従来装置には見られない特別な構造とされている。
すなわち、ここでは、第二の取付金具14における筒金具20の円筒部24の内側に、支持スリーブ84が固定されており、そして、この支持スリーブ84を介して、仕切部材38が、第二の取付金具14に支持されているのである。
より具体的には、支持スリーブ84は、図6に示されるように、外側スリーブ86と内側スリーブ88とからなる二重筒構造を有している。外側スリーブ86は、例えば、鋼板のプレス成形品からなり、全体として、高剛性の薄肉円筒形状を呈している。また、この外側スリーブ86にあっては、その内径が、仕切部材38の第一仕切体44や第二仕切体46の外径よりも十分に大きされる一方、外径が、第二の取付金具12における筒金具20の円筒部24内に挿入可能な大きさとされている。更に、高さが、かかる円筒部24の高さよりも所定寸法小さく、且つ仕切部材38の高さよりも所定寸法大きくされている。
一方、内側スリーブ88は、比較的に厚肉の円筒形状を呈するゴム弾性体にて構成されている。また、この内側スリーブ88にあっては、その内径が、仕切部材38の外径よりも僅かに小さくされる一方、外径が、外側スリーブ86内に挿入可能な大きさとされている。更に、高さが、外側スリーブ86の高さよりも所定寸法小さく、且つ仕切部材38の高さよりも所定寸法大きくされている。更にまた、かかる内側スリーブ88の内周面には、その高さ方向中間部において互いに高さ方向に所定距離を隔てた2個所に、断面山形形状を呈するシールリップ90が、所定高さ突出し且つ全周に亘って連続して延びる突条形態をもって、一体的に設けられている。
そして、このような内側スリーブ88が、その外周面の全面において、外側スリーブ86の内周面に加硫接着されている。つまり、内側スリーブ88が、外側スリーブ86を有する一体加硫成形品として形成されており、そして、この一体加硫成形品にて、支持スリーブ84が構成されている。
また、本実施形態では、図1に示されるように、かくの如き構造を有する支持スリーブ84の内側スリーブ88の内側に、仕切部材38が、挿入されて、内側スリーブ88にて弾性支持された状態で、一体的に組み付けられることで、それら支持スリーブ84と仕切部材38とからなる組付体92が、構成されている。なお、ここでは、支持スリーブ84内に仕切部材38が挿入された状態下で、外側スリーブ86に対して絞り加工等の縮径加工が施されており、それによって、外側スリーブ86による拘束力が仕切部材38に作用せしめられるようにして、仕切部材38の支持スリーブ84に対する一体的な組付が実現されている。
かくして、かかる組付体92においては、仕切部材38の第一仕切体44の外周面の全面と第二仕切体46の外周面の全面とが、内側スリーブ88の内周面に密接せしめられ、また、内側スリーブ88の内周面に設けられたシールリップ90が、第一仕切体44の外周面に設けられた周溝48の上段側部分における上側側部の下面外周部位と、下段側部分における下側側部の上面外周部位とに対して、それぞれ密接せしめられており、以て、周溝48が、内側スリーブ88にて流体密に覆蓋されている。
これによって、かかる組付体92の内部に、第一連通孔52を通じて、肉抜け凹溝50内に開口し、且つ第三連通孔64と係合孔72とを通じて、下方に開口する、周溝48の全体からなる第一連通路が、形成されている。また、第一連通孔52を通じて、肉抜け凹溝50内に開口し、且つ第二連通孔62を通じて、第一仕切体44の第一凹部56内に開口する、周溝48の上段側部分のみからなる第二連通路が、形成されている。
そして、このような構成を有する支持スリーブ84と仕切部材38とからなる組付体92が、第二の取付金具12における筒金具20の円筒部24の内側に、本体ゴム弾性体14に一体で形成された薄肉のシールゴム部93を介して、挿入されて、凹陥部54を平衡室42内に向かって開口せしめて、ゴム弾性膜78の下面を平衡室42内に露呈せしめた状態で、配置されている。また、かかる配置状態下において、組付体92は、シールゴム部93に設けられた段差部95と、第二の取付金具12のかしめ部26にてかしめ固定された前記ダイヤフラム34との間で挟持されており、以て、組付体92全体での上下方向への変位が規制された状態で、円筒部24に組み付けられている。
かくして、本実施形態では、支持スリーブ84が、第二の取付金具12における筒金具20の円筒部24の内側に、実質的に変位不能な状態で固定されていると共に、仕切部材38が、支持スリーブ84を介して、かかる円筒部24に支持されている。これによって、仕切部材38の外周部に、第一連通孔52と第三連通孔64とを通じて、受圧室40内と平衡室42内とにそれぞれ開口して、それら受圧室40と平衡室42との間での流体の流動を許容する第一オリフィス通路94が、前記せる周溝48全体からなる第一連通路にて、形成されている。また、第一連通孔52と第二連通孔62とを通じて、受圧室40内と第一凹部56内とにそれぞれ開口して、それら受圧室40と第一凹部56との間で流体の流動を許容する第二オリフィス通路96が、前記せる周溝48の上段側部分のみからなる第二連通路にて、形成されている。
そして、本実施形態のエンジンマウントにおいては、第一オリフィス通路94が低周波振動数域にチューニングされており、それによって、例えばエンジンシェイク等の低周波振動が入力された際に、第一オリフィス通路94を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、有効な防振効果が発揮されるようになっている。また、第二オリフィス通路96が、上述せるように、第一オリフィス通路94と同じ流路断面積を有するものの、流路長さが短く設定されているため、第一オリフィス通路94がチューニングされた低周波振動数域よりも所定量だけ高い振動数の振動が入力された際に、第二オリフィス通路96を通じて流体が流動せしめられるようになる。そして、この流体流動に基づいて、第一凹部56を流体密に覆蓋するゴム弾性膜78が、上下方向において弾性変形せしめられ、以て、かかる入力振動に対して有効な防振効果が発揮され得るようになっている。
而して、本実施形態に係るエンジンマウントにあっては、特に、前記せるように、仕切部材38が、第二の取付金具12の円筒部24に固定された支持スリーブ84の内側スリーブ88に弾性的に支持せしめられているところから、仕切部材38の全体が、支持スリーブ84における内側スリーブ88の弾性変形に基づいて、上下方向に変位可能とされている。なお、仕切部材38は、高剛性を有する樹脂材料や金属材料にて構成されていることで、それ自体が変形せしめられるようなことはない。
かくの如き構造とされたエンジンマウントにおいては、例えば、自動車の走行時における段差の乗越え等による衝撃的な大振幅振動の入力により、本体ゴム弾性体14が、上下方向(第一の取付金具10と第二の取付金具12との間での相互の離間方向と接近方向)に急激に大きく弾性変形せしめられて、受圧室40内の容積が急に大きく増減せしめられた際に、受圧室40内において大きな内圧変動が急激に生ぜしめられることとなるが、このとき、かかる内圧変動が仕切部材38に及ぼされることで、仕切部材38が、支持スリーブ84における内側スリーブ88の弾性変形に基づいて、本体ゴム弾性体14の弾性変形方向に追従した方向に変位せしめられるようになる。
それ故、かかるエンジンマウントでは、例えば、上記せる如き衝撃的な大振幅振動の入力により、本体ゴム弾性体14が、上方に急激に大きく弾性変形せしめられた際に、受圧室40内の容積の増大が、仕切部材38の変位により有利に吸収され、以て、受圧室40の容積の急増により、受圧室内が急激に負圧状態となることが、効果的に抑制乃至は防止され得る。
従って、かくの如き本実施形態のエンジンマウントにおいては、衝撃的な大振幅振動の入力時に、キャビテーションによる気泡等が発生が有利に抑制乃至は防止され得、それによって、そのような気泡等の崩壊に起因する騒音や振動の発生も、効果的に軽減乃至は防止され得る。そして、その結果、このようなキャビテーションの発生に伴って生ずる騒音や振動の防止効果と、前述せる如き幅広い低周波振動数域の入力振動に対する有効な防振効果とが相俟って、より一層優れた乗り心地性能が、極めて効果的に実現され得ることとなるのである。
また、かかるエンジンマウントでは、流体室内で仕切部材38を弾性支持する支持スリーブ84の内側スリーブ88が、本体ゴム弾性体14とは別体とされているため、かかる内側スリーブ88を、本体ゴム弾性体14とはばね特性の異なるゴム材料にて構成することが出来る。それ故、衝撃的な大振幅振動の入力時に、内側スリーブ88の弾性変形に基づいて変位せしめられる仕切部材38の変位量が、受圧室40内の容積変化を吸収するのに最適な量となるように、内側スリーブ88のばね特性が、容易に且つ確実にチューニングされ得る。そして、これによって、キャビテーションの発生に伴って生ずる騒音や振動が、更に一層容易に且つ確実に防止され得るのである。
さらに、本実施形態においては、支持スリーブ84の外側スリーブ86が縮径加工されることで、仕切スリーブ84内に配置された仕切部材38が、かかる外側スリーブ86から拘束力が及ぼされた状態で、内側スリーブ88に弾性支持せしめられているところから、外側スリーブ86に対する縮径率(縮径量)を適宜に変更することにより、仕切部材38に対する拘束力の大きさが容易に可変とされて、入力振動の単位荷重量に対する、内側スリーブ88の弾性変形に基づく仕切部材38の変位量も、容易に変えられ得る。それ故、単に、外側スリーブ86に対する縮径率を変更するだけで、仕切部材38の変位により吸収される受圧室40内の容積変化の吸収量が、容易に最適化され得る。従って、これによっても、キャビテーションによる異音や振動の発生防止が、更に一層確実に実現され得ることとなる。
また、本実施形態のエンジンマウントでは、第一オリフィス通路94と第二オリフィス通路96の両方が、仕切部材38の内部に設けられているところから、それらのオリフィス通路94,96を仕切部材38とは別個に設ける場合とは異なって、流体室内において、それらのオリフィス通路94,96の設置スペースを、仕切部材38の設置スペースとは別個に確保する必要がなく、その分だけ、仕切部材38の設置スペースを大きく為すことが出来、それによって、受圧室40内に露呈せしめられる仕切部材38の上面の面積を有利に大ならしめることが可能となる。その結果として、衝撃的な大振幅振動の入力時における受圧室40内の容積変化が、仕切部材38の変位によって、より有効に且つ効率的に吸収され得ることとなり、以て、キャビテーションによる異音や振動の発生が、更に一層効果的に防止され得る。
さらに、かかるエンジンマウントにおいては、仕切部材38の外周面に設けられた凹溝48からなる連通路が、支持スリーブ84の内側スリーブ88にて流体密に覆蓋されることにより、第一オリフィス通路94と第二オリフィス通路96とが形成されているため、例えば、仕切部材の上面や下面に設けられた凹溝を蓋体にて覆蓋し、且つそれら仕切部材と蓋体との間にシール部材を介在させることにより、オリフィス通路を形成する場合とは異なって、蓋体やシール部材が必要とされることがなく、それによって、部品点数の削減が図られて、構造の簡略化と低コスト化とが有利に達成され得る。
更にまた、かかるエンジンマウントでは、上面の全面において、受圧室40内に露呈せしめられる仕切部材38の第一仕切体44が、容易に変形せしめられることのない、高剛性の材料を用いて形成されていると共に、第一オリフィス通路94の一部からなる第二オリフィス通路96を通じての流体の流動により弾性変形せしめられて、有効な防振効果を発揮するゴム弾性膜78が、平衡室42内に向かって開口する凹陥部54内に配設されている。これによって、ここでは、衝撃的な大振幅振動に入力による仕切部材38の変位に際して、ゴム弾性膜78の弾性変形量が極めて軽微なものとされるか、又は実質的に弾性変形せしめられないようになっている。
それ故、本実施形態においては、衝撃的な大振動荷重の入力により受圧室40内の容積が変化せしめられた際に、仕切部材38の変位により吸収される受圧室40内の容積変化の吸収量が、ゴム弾性膜78の弾性変形量を考慮することなく、所望の量となるように容易にチューニングされ得る。一方、ゴム弾性膜78のばね特性も、衝撃的な大振動荷重の入力時における受圧室40内の容積変化の吸収量を何等考慮することなく、所定の周波数域の振動に対する減衰効果が発揮され得るように、容易にチューニングされ得る。
従って、このような本実施形態のエンジンマウントにおいては、キャビテーションの発生に伴って生ずる騒音や振動の防止効果と、より幅広い低周波振動数域の入力振動に対する有効な防振効果の両方を発揮し得る防振特性の設計が、容易となる。
ところで、かくの如き構造とされた本実施形態のエンジンマウントは、例えば、以下の手順に従って、容易に製造され得る。
すなわち、先ず、図2乃至図5に示される如き構造を有する仕切部材38と、図6に示される如き構造を有する支持スリーブ84とが、それぞれ作製されて、準備される。
次いで、図7に示されるように、支持スリーブ84の内側スリーブ88内に、仕切部材38が挿入される。
その後、図8に示される如く、公知の絞り型97が用いられて、仕切部材38が内側に挿入位置せしめられた支持スリーブ84の外側スリーブに対する八方絞り等の縮径加工が、実施される。これにより、それら仕切部材38と支持スリーブ84とが一体的に組み付けられて、固定された組付体92が、形成される。なお、前述せるように、この組付体92では、仕切部材38の周溝48が、内側スリーブ88の内周面にて覆蓋された状態で、内側スリーブ88に対して、仕切部材38が弾性的に支持される。
引き続き、図9に示されるように、所定の収容器内に収容された非圧縮性流体98中で、仕切部材38と支持スリーブ84の組付体92と、それとは別途に成形されたダイヤフラム34と、底金具22とが、その順番で沈められて、それらとは更に別途に成形されて、所定の支持台100に上下反転せしめられた状態で支持された、本体ゴム弾性体14に第一の取付金具10と第二の取付金具12の筒金具20とが加硫接着されてなる一体加硫成形品102に組み付けられる。
つまり、先ず、組付体92が、第二の取付金具12の筒金具20における円筒部24内に、挿入される。このとき、組付体92は、円筒部24の内周面上に形成されたシールゴム部93の段差部95に対して、支持スリーブ84の外側スリーブ86が係合せしめられることで、下方への移動が規制されて、円筒部24内に保持される。次に、ダイヤフラム34が、筒金具20のかしめ部26内に挿入されて、円筒部24とかしめ部26との間の段差面に載置されて、保持される。その後、底金具22が、筒金具20のかしめ部26内に挿入され、フランジ部28において、ダイヤフラム34の外周部に重ね合わされて、保持される。なお、かかる本工程では、仕切部材38の第一仕切体44における第一凹部56が、第二連通孔62とは別に、空気抜き孔63を通じて外部に連通せしめられているため、組付体92が非圧縮性流体98中に浸漬せしめられたときに、第一凹部56内の空気が、かかる空気抜き孔63から外部に排出されることで、第一凹部56内に、非圧縮性流体98が、容易に且つ確実に充満せしめられるようになっている。
次いで、図10に示されるように、非圧縮性流体98中で、筒金具20のかしめ部26に対するかしめ操作が、公知の手法で行われる。これにより、ダイヤフラム34と底金具22とが、それらの外周部やフランジ部28において、筒金具20のかしめ部26に固定される一方、組付体92が、ダイヤフラム34の外周部とシールゴム部93の段差部95との間で挟持されて、固定される。
そして、その後、組付体92とダイヤフラム34と底金具22とが固定された一体加硫成形品102が、非圧縮性流体98中から取り出された後、ストッパ金具21が、筒金具20の外フランジ部27にかしめ固定され、更に、遮熱板31が、第一の取付金具10に組み付けられる。これによって、目的とするエンジンマウントが得られることとなる。なお、非圧縮性流体98中での底金具22の組付固定時に、空気室36内に浸入した非圧縮性流体98は、一体加硫成形品102が非圧縮性流体98中から取り出されたときに、底金具22の底部に設けられた貫通孔(図示せず)を通じて、外部に排出される。
このように、本実施形態においては、仕切部材38と支持スリーブ84とからなる組付体92を形成する工程以外は、従来のエンジンマウントの製造工程と同一の工程が実施されることで、エンジンマウントが製造され得る。
従って、かくの如き本実施形態によれば、キャビテーションの発生に伴って生ずる騒音や振動の防止効果と、幅広い低周波振動数域の入力振動に対する有効な防振効果の両方が発揮されて、より優れた防振性能を具備するエンジンマウントが、容易に且つ確実に得られることとなるのである。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態に関する具体的な記載によって、何等限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記実施形態では、仕切部材38にゴム弾性膜78が設けられていたが、このゴム弾性膜78は、本発明において必須のものではなく、省略することも出来る。そうすれば、仕切部材38を、第一仕切体44のみで構成することが出来、以て、仕切部材38、ひいてはエンジンマウント全体の構造の簡略化及び低コスト化が、より有利に図られ得る。なお、ゴム弾性膜78を省略する場合には、第二オリフィス通路96も省略可能となる。
また、仕切部材38の形成材料は、例示のものに、何等限定されるものではないものの、振動入力時に、受圧室40内で惹起される内圧変動により変形せしめられることのない剛性材料にて構成されていることが望ましい。
さらに、前記実施形態では、仕切部材38が支持スリーブ84の内側スリーブ88内に配置された状態で、かかる支持スリーブ84の外側スリーブ86が縮径加工されることにより、仕切部材38が、内側スリーブ88に弾性支持された状態で、支持スリーブ84に組み付けられて、それら仕切部材38と支持スリーブ84とからなる組付体92が形成されるようになっていたが、この支持スリーブ84に対する仕切部材38の組付構造は、仕切部材38が支持スリーブ84の内側スリーブ88に弾性支持された状態となっておれば、特に限定されるものではない。
従って、例えば、仕切部材38を、支持スリーブ84の内側スリーブ88内に圧入、固定することで、仕切部材38を支持スリーブ84に組み付けるようにしても良い。このような構成を採用すれば、例えば、単に、仕切部材38の外径と支持スリーブ84における内側スリーブの内径との寸法差を変更するだけで、内側スリーブ88から仕切部材38に及ぼされる拘束力を容易に変えることが出来、それによって、入力振動の単位荷重量に対する、内側スリーブ88の弾性変形に基づく仕切部材38の変位量も、容易に変更可能となる。そして、その結果、仕切部材38の変位により吸収される受圧室40内の容積変化の吸収量が、容易に最適化され得、以て、キャビテーションによる異音や振動の発生防止が、更に一層確実に実現され得ることとなる。
さらに、そのような仕切部材38と支持スリーブ84とからなる組付体92の、第二の取付金具12における筒金具20の円筒部24内への取付構造も、例示の構造に、何等限定されるものではない。即ち、組付体92を円筒部24内に挿入した状態で、円筒部24を縮径加工して、取り付ける構造等が、例示の取付構造に代えて、適宜に採用され得る。
更にまた、支持スリーブ84における外側スリーブ86の形成材料は、剛性を有する材料であれば、金属材料に特に限定されるものではなく、また、内側スリーブ88も、弾性部材であれば、ゴム材料に、特に限定されるものではない。
また、オリフィス通路の形成構造や形成個数、形成位置等も、例示のものに、決して限定されるものではないことは、言うまでもないところである。
加えて、前記実施形態では、本発明を自動車のエンジンマウントに適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、自動車用ボデーマウントや自動車以外の各種装置に用いられる流体封入式防振装置に対して、何れも、有利に適用され得ることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従う構造を有する流体封入式防振装置の一実施形態を示す縦断面説明図である。 図1に示された流体封入式防振装置に装着される仕切部材を示す正面説明図である。 図2に示された仕切部材の断面説明図であって、図4のIII−III断面の端面に相当する図である。 図2に示された仕切部材の上面説明図である。 図2に示された仕切部材の下面説明図である。 図1に示された流体封入式防振装置に装着される支持スリーブを示す縦断面説明図である。 本発明手法に従って、図1に示された流体封入式防振装置を製造する際の一工程例を説明するための図であって、(a)は、仕切部材と支持スリーブとを組み付ける前の状態を示しており、(b)は、それらを組み付けて、組付体を形成した状態を示している。 図7に示される工程に引き続いて実施される工程を説明するための図であって、支持スリーブの外側スリーブに対する縮径加工を行って、仕切部材を支持スリーブに固定した状態を示している。 図8に示される工程に引き続いて実施される工程を説明するための図であって、非圧縮流体中で、組付体とダイヤフラムと底金具とを第二の取付金具の筒金具内に挿入位置せしめた状態を示している。 図8に示される工程に引き続いて実施される工程を説明するための図であって、組付体とダイヤフラムと底金具とを第二の取付金具の筒金具に固定した状態を示している。
符号の説明
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具
14 本体ゴム弾性体 20 筒金具
24 円筒部 34 ダイヤフラム
38 仕切部材 40 受圧室
42 平衡室 56 第一凹部
78 ゴム弾性膜 84 支持スリーブ
86 外側スリーブ 88 内側スリーブ
92 組付体 94 第一オリフィス通路
96 第二オリフィス通路

Claims (6)

  1. 互いに離間配置された第一の取付部材と第二の取付部材とを、それらの間に介装された本体ゴム弾性体で連結すると共に、該第二の取付部材に支持された仕切部材を挟んで、該第一の取付部材側に、該本体ゴム弾性体により壁部の一部が構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された受圧室を形成する一方、該受圧室とは反対側に、壁部の一部が可撓性膜で構成されて、該可撓性膜の変形に基づいて容積変化が許容される、内部に所定の非圧縮性流体が封入された平衡室を形成し、更に、それら受圧室と平衡室とを相互に連通するオリフィス通路を設けて構成した流体封入式防振装置において、
    前記第二の取付部材に、前記第一の取付部材に向かって開口する筒状部を形成すると共に、剛性を有する外側スリーブと、該外側スリーブの内周面に固着された、前記本体ゴム弾性体とは別個の独立した弾性部材からなる内側スリーブとを有して構成された支持スリーブを前記筒状部の内側に固定し、更に、該支持スリーブの内側に、前記仕切部材を配置して、該支持スリーブの内側スリーブにて弾性的に支持せしめることにより、該仕切部材を、前記第二の取付部材に対して、該内側スリーブの弾性変形に基づいて変位可能に支持せしめたことを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 前記仕切部材が、前記支持スリーブにおける前記内側スリーブの内側に配置された状態で該支持スリーブの前記外側スリーブが縮径加工されるか、或いは該仕切部材が該支持スリーブにおける内側スリーブの内側に圧入されることによって、該仕切部材が該支持スリーブにて支持されている請求項1に記載の流体封入式防振装置。
  3. 前記オリフィス通路が、前記仕切部材に設けられている請求項1又は請求項2に記載の流体封入式防振装置。
  4. 前記仕切部材が、振動入力時に前記受圧室内で惹起される内圧変動により変形せしめられることのない剛性材料にて構成されている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の流体封入式防振装置。
  5. 前記仕切部材に、前記平衡室内に向かって開口する凹所が設けられると共に、該凹所内と前記受圧室内とを連通して、該受圧室内と該凹所内との間での前記非圧縮性流体の流動を許容する通孔が形成され、更に、該仕切部材の該平衡室側に、ゴム弾性板が、該凹所の開口部を流体密に覆蓋して、該通孔を通じての流体の流動に基づいて、弾性変形可能に固定されている請求項1乃至請求項4のうちの何れ1項に記載の流体封入式防振装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のうちの何れか1項に記載の流体封入式防振装置を製造する方法であって、
    前記筒状部が設けられた第二の取付部材を準備する工程と、
    前記支持スリーブを準備する工程と、
    前記支持スリーブの内側に、前記仕切部材を挿入し、該仕切部材を該支持スリーブの前記内側スリーブにて弾性的に支持させて、組み付けることにより、該支持スリーブと該仕切部材との組付体を形成する工程と、
    前記組付体を、前記第二の取付部材の筒状部の内側に挿入して固定する工程と、
    含むこと特徴とする流体封入式防振装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014105781A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置およびその製造方法

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