JP2007246309A - 単層カーボンナノチューブの製造方法 - Google Patents

単層カーボンナノチューブの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007246309A
JP2007246309A JP2006069202A JP2006069202A JP2007246309A JP 2007246309 A JP2007246309 A JP 2007246309A JP 2006069202 A JP2006069202 A JP 2006069202A JP 2006069202 A JP2006069202 A JP 2006069202A JP 2007246309 A JP2007246309 A JP 2007246309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen gas
pipe
raw material
nozzle
material liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006069202A
Other languages
English (en)
Inventor
Morio Yumura
守雄 湯村
Satoru Oshima
哲 大嶋
Jiyunzou Hachina
純三 八名
Kaori Fukuma
香織 福間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP2006069202A priority Critical patent/JP2007246309A/ja
Publication of JP2007246309A publication Critical patent/JP2007246309A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

【課題】単層で細径のカーボンナノチューブを量産可能とするカーボンナノチューブの製造方法を提供すること。
【解決手段】0.05〜0.4mmの径を有する複数の噴出孔を備えた噴出ノズルから、炭化水素系溶媒中に金属成分を逆ミセルとして含有する原料液を、煙霧状に、反応管内に噴出することを特徴とする単層カーボンナノチューブの製造方法であり、二重管ノズルの噴出孔から噴出される原料液の流量Xを横軸にし、水素ガス噴出管から噴出される水素ガスのガス密度ρ及び水素ガス噴出管の噴出口の単位面積あたりの流量である水素ガス流量qの二乗の積ρ・qを縦軸とするグラフにおいて、以下の関係式を満たす条件下に、原料液及び水素ガスを噴出することを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法。 Y≧272.43X−580.31X+3272
【選択図】図2

Description

この発明は、カーボンナノチューブの製造方法に関し、さらに詳しくは、炭素六角網面からなる層が実質的に単層であるカーボンナノチューブを大量生産可能にする実質的に単層のカーボンナノチューブの製造方法に関する。
カーボンナノチューブは、黒鉛結晶の薄層が円筒状に丸まった構造になっている結晶性炭素である。すなわち、カーボンナノチューブを構成する炭素原子は、炭素分子の六員環が亀甲模様のように配列して形成される平面状又は曲面状のグラフェンシートを形成し、このようなグラフェンシートの一方向が丸まって円筒状をなしたものがカーボンナノチューブである。一般に、カーボンナノチューブは、その直径が数nm〜数十nmであり、その長さは一般的に直径より数十倍〜数千倍以上に長い。このようなカーボンナノチューブは、円筒状をなすグラフェンシートが1層である実質的に単層のカーボンナノチューブ(SWCNT)と、円筒状をなすグラフェンシートが2層以上である多層のカーボンナノチューブ(MWCNT)とに分類される。そして、単層のカーボンナノチューブには、グラフェンシートにおける円筒軸に対する前記六員環の配列方法に応じて、アームチェア型、ジグザグ型、カイラル型が知られている。
多層のカーボンナノチューブは、導電性、高弾性、高強度等の特性を有している。一方、単層のカーボンナノチューブは、半導体性になる等の電気的特性、極めて強靭で高弾性であるといった機械的特性、ダイヤモンドを越える熱伝導性、分子の吸着吸蔵特性等の、多層のカーボンナノチューブとは異なる特異な特性を有している(例えば、非特許文献1参照。)。例えば、数千GPaのヤング率、数十GPaの引張強度(走査型電子顕微鏡(SEM)内で測定)、さらには、曲げ応力を加えると、圧縮側にうねり構造をとりながらさらに変形し、極めて破断にしくいという特性を有している(例えば、非特許文献2参照。)。したがって、単層のカーボンナノチューブは、これらの特性を利用して、静電防止剤、導電性インク・塗料、水素吸蔵材、半導体、化学反応分野、燃料電池触媒担体、二次電池負極材、センサー、デバイス、複合材料の充填剤、宇宙航空、バイオ・医療分野等各種の技術分野における幅広い応用が期待されている。
カーボンナノチューブは、通常、アーク放電法、レーザ蒸着法、熱CVD(chemical vapor deposition)法、熱CVD法の一種である気相流動法等の各種製造方法によって製造される。アーク放電法は、一般に、炭素を電極としてアーク放電によりカーボンナノチューブを成長させる方法であり、カーボンナノチューブを陰極に堆積させることができる。レーザ蒸着法は、一般に、レーザで黒鉛電極の一部を蒸発させてカーボンナノチューブを製造する方法である。熱CVD法は、一般に、基板上に金属触媒を添加しておき、ここに炭素源となる炭化水素を高温で熱分解して、カーボンナノチューブを製造する方法である。気相流動法は、一般に、有機遷移金属化合物と炭素源化合物をキャリヤガスとともに流しながら高温で反応させてカーボンナノチューブを製造する方法である。これらの他にも各種の方法、例えば、プラズマ化学気相蒸着装置を用いる方法又は熱化学気相蒸着装置を用いる方法等も知られている。
より具体的なカーボンナノチューブの製造方法として、例えば、テンプレートに炭素源のポリマーを配し、高温で焼成してカーボンナノチューブを高収率で製造する方法(特許文献1参照。)、大量にカーボンナノチューブを製造できる化学気相蒸着方法(特許文献2参照)、アモルファスカーボンナノチューブの製造方法(特許文献3参照)、触媒金属化合物特に触媒金属の塩を溶解状態で含む有機溶媒溶液を700〜1500℃に加熱した加熱炉中に導入することを特徴とするカーボンナノチューブの製造方法(特許文献4参照。)等が挙げられる。
これらのカーボンナノチューブの製造方法によってカーボンナノチューブを製造することができるが、多層のカーボンナノチューブにはない前記特性を有する単層のカーボンナノチューブを各種技術分野に活用するには、単層のカーボンナノチューブを高純度で製造する必要がある。しかし、これらのカーボンナノチューブの製造方法によって得られるカーボンナノチューブは、多層のカーボンナノチューブ又は少量の単層のカーボンナノチューブと多量の多層のカーボンナノチューブとの混合物である。特に、気相流動法、気相化学蒸着法においては、単層のカーボンナノチューブの製造は非常に困難である。したがって、単層のカーボンナノチューブを各種技術分野に活用するには、単層のカーボンナノチューブを選択的に製造することのできる製造方法が求められている。
特開2003−146632号公報 特開2001−81564号公報 特開2002−293520号公報 特開2003−221215号公報 「グラスカー技術情報」No.1,(1991) 「カーボンナノチューブの機械的強度」化学同人,111号(2001)
一方、非特許文献3には、カーボンナノチューブの「炭化水素分解法による大量合成」及び「逆ミセル法による触媒の調製」についての記載が、ある。
この非特許文献3に記載された図8では炭化水素及び触媒と水素ガスとを加熱炉内に供給するノズルの構造が必ずしも明らかではないが、「ガス量(キャリヤガスである水素ガスの量であると理解される。)が多くて溶液量(炭化水素及び触媒を含有する原料液であると理解される。)が少ないとCNTは細く、一方、ガスが少なくて溶液量が多いとCNTは太くなります。反応時間、あるいは原料の供給濃度をコントロールすることによってCNTの大きさを制御できます。」との記載がある(非特許文献3の第309頁、写真8の下第5〜7行参照)。その反面、この非特許文献3には、「収率が高いところには大きなチューブ、収率の低いところでは細いチューブができています。しかし、このような整理ではあまりにも簡略しており、操作条件とCNTの大きさの関係はわかりません」との記載があり(非特許文献3の第309頁、写真8の下第13〜15行参照)、また、非特許文献3に記載された製造方法で得られるCNTの直径は22〜115nmであることが、示されている(非特許文献3の第310頁、写真9参照)。その上に、非特許文献3では、「細いチューブを得ようとすると収率が下がってしまうということで、20nmくらいのもので約2〜3%です。」と指摘されていて、細いカーボンナノチューブ例えば単層のカーボンナノチューブを高収率で製造することが極めて困難であることが、示唆されている(非特許文献3の第311ページ図10の下第13〜14行参照)。また、この非特許文献3に開示されているCNTは、非特許文献3における写真8等を参照すると、多層のカーボンナノチューブであると、判断される。
この非特許文献3では、「反応時間あるいは原料濃度を制御することによって、MWCNTの外径を制御できます。触媒の大きさを制御すればMWCNTの内径を制御することになるというように考えられます。」と指摘する(非特許文献3の第313頁図12の下第9〜10行参照)。そして、この非特許文献3では、逆ミセル法により平均粒子径4nmの触媒を合成し、得られた触媒を用いてMWCNTを製造した例が報告されているが、単層のカーボンナノチューブを高い収率で製造することの報告は、ない(非特許文献3の第313頁、図12の下第18〜19行、第315頁写真11参照)。
吉田 隆、「カーボンナノチューブの基礎と工業化の最前線」、株式会社エヌ・ティー・エス、2002年1月11日発行
前記逆ミセル法により界面活性剤で金属粒子を囲繞してなる粒子を炭化水素溶媒中に分散してなる金属微粒子触媒の調製法は、非特許文献4に開示されている。しかしながら、この非特許文献4には、カーボンナノチューブの合成についての開示が、ない。
http://kanagawa-iri.go.jp/kitri/kouhou/program/H11/H11yousi/1102m.PDF
この発明は、実質的に単層であるカーボンナノチューブを大きな収率で製造することのできる方法を提供することを、課題とする。
この発明の前記課題を解決するための手段として、
請求項1は、0.05〜0.3mmの径を有する複数の噴出孔を備えた噴出ノズルから、炭化水素系溶媒中に金属成分を逆ミセルとして含有する原料液を、煙霧状に、反応管内に噴出することを特徴とする単層カーボンナノチューブの製造方法であり、
請求項2は、前記噴出ノズルは、前記複数の噴出孔を有する端面とその端面の縁辺に形成された管体とを有する噴出ノズル管と、前記噴出ノズル管における管体の外周に設けられた冷却管と、前記噴出ノズル管における端面の外周を囲繞するように水素ガスを噴出する水素ガス噴出管とを有する二重管ノズルであり、前記噴出孔から噴出される原料液の流量Xを横軸にし、水素ガス噴出管から噴出される水素ガスのガス密度ρ及び水素ガス噴出管の噴出口の単位面積あたりの流量である水素ガス流量qの二乗の積ρ・qを縦軸とするグラフにおいて、以下の関係式(1)を満たす条件下に、原料液及び水素ガスを噴出することを特徴とする前記請求項1に記載の実質的単層カーボンナノチューブの製造方法であり、
Y≧272.43X−580.31X+3272 (1)
(ただし、Yはρ・q(単位:kg/m・sec)を示し、Xの単位はml/minである。)
請求項3は、前記原料液は、炭化水素、メタロセン、硫黄化合物及び界面活性剤を含有することを特徴とする前記請求項1に記載の実質的単層カーボンナノチューブの製造方法である。
この発明においては、特定口径を有する複数の噴出孔から、金属成分を含有する逆ミセルを形成する原料液を噴出すると、噴出された原料液が煙霧状に反応管内に噴出することとなり、煙霧状となっている前記逆ミセルが反応管内の熱により直ちに分解して金属粒子が生成する。生成したその金属粒子が核となり、分解した炭素が結合して炭素六角網面が前記核から成長する。逆ミセルが分解して生成する金属粒子から直ちに炭素六角網面の成長が始まるので、金属粒子同士の凝集を起こすことがなく、したがって細径でしかも単層のカーボンナノチューブが形成される。故に、この発明によると、実質的に単層のカーボンナノチューブを大きな収率で製造することのできる実質的に単層のカーボンナノチューブの製造方法を提供することができる。
この発明によると、特に、噴出ノズルを特殊な二重管ノズルとし、その二重管ノズルにおける噴出ノズルから噴出される原料液の流量Xを横軸とし、水素ガス噴出ノズルから噴出される水素ガスのガス密度ρ及び水素ガス流量qの二乗の積ρ・qを縦軸とするグラフにおいて、特定の前記関係式(1)を満たす条件下に、原料液及び水素ガスが二重管ノズルから噴出するので、原料液が煙霧状となって反応管内に供給され、煙霧状の原料液が直ちに分解して微小な触媒金属が露出し、この微小な触媒金属を核にしてチューブ状に炭素六角網面が成長して実質的に単層のカーボンナノチューブが製造される。
この発明によると、原料液が炭化水素、メタロセン、硫黄化合物及び界面活性剤を含有し、メタロセンを含む逆ミセルを有するので、二重管ノズルから噴出された煙霧状の液滴から直ちに溶融状金属粒子が形成されるので、この微小な触媒金属を核にしてチューブ状に炭素六角網面が成長して実質的に単層のカーボンナノチューブが製造される。硫黄化合物は金属粒子の融点を下げる作用を有する。
この発明のカーボンナノチューブの製造方法を、図面に基づいて説明する。図1は、この発明のカーボンナノチューブの製造方法を実施する実質的に単層のカーボンナノチューブの製造装置の一例を示す図である。
カーボンナノチューブの製造装置(以下、カーボンナノチューブを「CNT」と称することがあり、またカーボンナノチューブの製造装置を「CNT製造装置」と称することがある。)1は、縦型降流式反応器2を主構成とする装置である。この縦型降流式反応器2の形状に特に制限はないが、円滑な反応を行うためには、円筒形が好ましい。図1には、縦型降流式反応器を示したが、必ずしもこれに拘束されることはない。
図1に示されるように、この縦型降流式反応器2の外周には、加熱装置4が装着される。この加熱装置4は、縦型降流式反応器2の内部を、通常は700〜1300℃、好ましくは900〜1100℃に加熱することができるように設計される。縦型降流式反応器2の内部の温度が700℃未満であり、又は、1300℃を越えるときには、縦型降流式反応器2の内部で不純物が多く生成することがあり、またCNTの収率が低下することがある。この加熱装置4の具体例として電気炉等を挙げることができる。
図1に示されるように、前記縦型降流式反応器2は、その上端部に、炭化水素溶媒中に、触媒金属を含有する逆ミセル粒子を分散してなる原料液Aを、前記縦型降流式反応器2に導入する原料液導入管3を備える。
前記の縦型降流式反応器2においては、前記したように加熱装置4によりその内部が前記温度範囲に加熱されているが、温度分布が生じている。縦型降流式反応器2の周側面から加熱装置4に加熱すると縦型降流式反応器2における前記原料導入管3の近傍は温度が低下している。前記加熱装置4により前記温度範囲に加熱すると、前記原料導入管3の近傍が600〜900℃と成る場合が多い。縦型降流式反応器2におけるこの温度低下領域の下方に900〜1100℃の温度が実現される反応領域が形成される。
反応領域及び温度低下領域が形成された縦型降流式反応器2の上部の中央部又は略中央部に、この原料液導入管3が、配置される。前記原料液導入管3は例えば図2に示すような二重管ノズル3を有する。
図2に示されるように、この二重管ノズル3は、縦型降流式反応器2の内部に向かって原料液を噴出可能にする複数の噴出孔31を有する端面32とその端面32の縁辺に形成された管体33とを有する噴出ノズル管34と、前記噴出ノズル管34における管体33の外周に設けられた冷却管35と、前記噴出ノズル管34における端面32の外周を囲繞するように水素ガスを噴出する水素ガス噴出管36とを有する。
噴出孔31の孔径は、0.05〜0.4mmであり、好ましくは0.1〜0.3mmである。端面32に形成される噴出孔31の数には特に制限がなく、縦型降流式反応器2の水平断面における直径、前記温度低下領域の大きさ、原料液の供給量等により適宜に決定されることができる。このような孔径を有する噴出孔31から原料液を縦型降流式反応器2内に噴出すると、噴出された液は煙霧状と形容可能な微小な液滴となる。煙霧状となった微小な液滴の径を直接に測定することは、通常では困難である。が、ナノオーダーの液滴が形成されているものと推測される。このような煙霧状となって原料液が噴出すると、噴出孔31から噴出された液滴は、縦型降流式反応器2内の温度低下領域にて触媒金属の生成が実現され、かつその触媒金属を核とするカーボンナノチューブの形成が始まるものと,推測される。
前記原料液は、溶媒としての炭化水素(以下において、「炭化水素溶媒」と称することがある。)中に、触媒金属を含有する逆ミセル粒子を分散してなる。炭化水素溶媒としては、常温で液体である炭化水素が好適であり、例えば炭素数6〜12の飽和炭化水素例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、及びドデカン等、炭素数5〜10の不飽和炭化水素例えば、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、及びデセン等、芳香族炭化水素例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ブチルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、クメン、メシチレン、ナフタレン、及びテトラリン等々を挙げることができる。
前記触媒金属としては、Pt、Pd、Ph、Fe、Co、Ni等の第8族金属を挙げることができる。逆ミセル内に包摂される触媒金属は、その粒径が3.0nm以下であるのが好ましい。逆ミセル内に存在する触媒金属の粒径が前記範囲内にあると、縦型降流式反応器2内に噴出された原料液から直ちに炭化水素溶媒が分解することにより生成露出した触媒金属の表面から炭素六角網面に形成が始まるとともに、生成露出した触媒金属同士の凝集が起こらないので、単層の炭素六角網面層からなる中空のCNTが好適に形成される。
前記触媒金属を含有する逆ミセルを有する原料液は、炭化水素溶媒と界面活性剤と触媒金属となる金属を含有する金属化合物とを混合し、還元処理例えばNaBH又はHで処理することにより調製することができる。
前記界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤を挙げることができ、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤が好適である。アニオン性界面活性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、及びリン酸エステル塩等を挙げることができ、カチオン性界面活性剤としては、脂肪族アミン塩及びその4級アンモニウム塩、芳香族4級アンモニウム塩、並びに複素環4級アンモニウム塩等を挙げることができる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアリルホルムアルデヒド縮合ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、及びポリオキシエチレンポリオキシプロピルアルキルエーテル等のエーテル型界面活性剤、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル、及びソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル等のエーテルエステル型界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリンエステル、ポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、プロピレングリコールエステル等のエステル型界面活性剤、並びに、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド等の含窒素型界面活性剤等を挙げることができる。
触媒金属となる金属を含有する金属化合物としては、例えば第8族金属の錯体、第8族金属のキレート等を挙げることができるが、第8族金属のメタロセンが好適である。このメタロセンとしては、たとえばフェロセン、ニッケロセン、ジルコノセン、チタノセン等が挙げられる。この中でも、フェロセン及びニッケロセンが好ましく、フェロセンが特に好ましい。
原料液中に存在する逆ミセル内に含まれる触媒金属の原料液に対する含有割合としては、原料液全体に対して通常は0.01〜10モル%、好ましくは0.1〜5モル%である。前記触媒金属の原料液中の含有割合が、0.01モル%未満では、前記炭化水素溶媒に由来する炭素の比率が増大することから、多層構造のCNTが生成することがあり、10モル%を越えるときは、単層のCNTと多層のCNTとの混在したCNTが生成することがあるので望ましくない。
好適な原料は、前記炭化水素溶媒と、触媒金属を含有する逆ミセルと、硫黄化合物とを含有する。この硫黄化合物は、前記縦型降流式反応器における温度低下領域で生成する金属粒子の融点を下げる作用を有する。触媒となる金属粒子の融点が降下することにより、温度低下領域で金属粒子が低下した融点により溶融状態となり、溶融状態となった金属粒子が核となってカーボンナノチューブの単層成長が促進される。
好適な二重管ノズル3は、その噴出ノズル管34における端面32の直径は、通常の場合10〜80mmであり、その端面32の外周を囲繞するように水素ガスを噴出する水素ガス噴出管36の直径は、通常の場合前記端面の直径よりも1〜20mm大きな直径を有する。この水素ガス噴出管36から水素ガスが、キャリヤガスとして、噴出孔31から煙霧状に噴出された液滴及びこの液滴が分解して生成した溶融金属粒子を核として成長しつつあるカーボンナノチューブを含むマスを包み込むようにして、そのマスを反応領域へ移送する。
前記二重管ノズル3から縦型降流式反応器2の内部に噴出される原料液の、好適な噴出流量は、大きくとも4mL/分である。また、前記水素ガス噴出管36から噴出される水素ガスの好適な噴出流量は、以下の式(1)を満たすのが望ましい。
Y≧272.43X−580.31X+3272 (1)
ただし、式(1)において、Yはρ×q(ただし、単位はkg/m・secであり、ρは水素ガスの気体密度を示し、qは水素ガス噴出管の開口面積あたりの水素ガスの流量を示す。)であり、Xは原料液の噴出流量(mL/min)である。
原料液の噴出流量が4mL/min以下であると共に水素ガスの噴出流量が前記式(1)を満足すると、二重管ノズル3から噴出する原料液の液滴が凝集することがなく、縦型降流式反応器2内に均一な煙霧状の液滴となって原料液が噴出することとなる。
この二重管ノズル3には、図示しない温度調節手段を装備するのが好ましい。二重管ノズル3から常温の原料液が噴出すると、縦型降流式反応器2内で原料液の液滴から直ちに炭化水素溶媒が分解しなくなることがあり、そうするとCNT生成のメカニズムが働かず、タール等の不純物生成を惹起することがある。二重管ノズル3を温度調節する温度としては、通常は60〜300℃、好ましくは60〜120℃である。二重管ノズル3の内部を温度調節する温度が前記300℃を超えると、管体33(内管ノズルとも称される。)内で原料が分解し、その分解により生成する例えばタール等により内管ノズル33内が閉塞するおそれがある。
図1に示されるように、前記縦型降流式反応器2は、その上端部に、第2キャリヤガスを前記縦型降流式反応器2の内部に導入するキャリヤガス導入ノズル5を有している。
このキャリヤガス導入ノズル5は、前記縦型降流式反応器2の内壁面に沿って第2キャリヤガスを導出するように形成される。このキャリヤガス導入ノズル5の態様として、例えば前記縦型降流式反応器2の上端部であって、この縦型降流式反応器2の内壁に沿って第2キャリヤガスを噴出することができるように、複数のキャリヤガス単位ノズルが縦型降流式反応器2の上端部に環状に配列されて成る環状配列ノズル群、この縦型降流式反応器2の内壁に沿って第2キャリヤガスを噴出することができるように、縦型降流式反応器2の上端開口部に環状に開口する開口部を備え、しかもその開口部が縦型降流式反応器2の上端内壁に沿って形成されてなる環状開口ノズル等を挙げることができる。
前記第2キャリヤガスとしては、水素ガス、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、メタンガスなどを挙げることができる、これらの中でも、縦型降流式反応器2内でCNTの生成を妨げることのない水素ガスが好ましい。
なお、図示していないが、縦型降流式反応器2内のガスの流れが層流になっていることが好ましいので、縦型降流式反応器2の上端に設けられているキャリヤガス導入ノズル5に整流装置を設けておくのも良い。
また、前記第2キャリヤガスは、通常は10〜50L/min、好ましくは20〜30L/minの導入量で前記縦型降流式反応器2内に導入される。この導入量が前記範囲を逸脱すると、気流が乱れて反応が不安定となり、また、炭素源及び触媒源の昇温が不十分となって、CNT収率の低下を来たすことがある。
図1に示されるCNT製造装置は以下のように作用する。
縦型降流式反応器2の内部が加熱装置4により例えば前記所定温度に加熱される。キャリヤガス導入ノズル5から第2キャリヤガス例えば水素ガスが縦型降流式反応器2の内壁面に沿って吹き流される。所定温度に加熱されて加熱状態が安定したところで二重管ノズル3における内管ノズル33から原料液を、また水素ガス噴出管36からキャリヤガスを、縦型降流式反応器3内に噴出する。この二重管ノズル3はオリフィスの作用を有するので、内管ノズル33から噴出した原料液は直ちに煙霧状の微小な液滴となる。煙霧状の微小な液滴における炭化水素溶媒は、縦型降流式反応器2内で分解して、微小な液滴から触媒金属の粒子が生成露出する。二重管ノズル3から原料液が噴出してから触媒金属の粒子が生成露出するまでの時間が極めて短いので、微小な液滴同士が凝集することがない。生成露出した触媒金属表面に、炭化水素溶媒の分解により生成した炭素原子が吸着し、触媒金属表面上で炭素六角網面の形成が開始され、生成した炭素六角網面層が成長していく。
縦型降流式反応器2内では、二重管ノズル3から噴出した原料液の液滴が分解して生成露出する触媒金属が水素ガス及び第2キャリヤガスの下降流により下降して行き、触媒金属の下降中に、前記触媒金属表面上で炭素六角網面が成長する。第2キャリヤガスは、炭素六角網面が成長している前記触媒金属が縦型降流式反応器2の内壁に付着するのを防止する。
かくして縦型降流式反応器2の内部を下降していくとCNTが形成されることになる。この縦型降流式反応器2の内部で触媒金属の生成露出からCNTの形成までの時間は、通常は0.1〜10秒、好ましくは0.3〜5秒である。
この発明に係るCNT製造装置により製造されるCNTは、その直径が0.8〜4nm、その長さが1000〜80000nmの単層構造のCNTである。
このようにして製造されたCNTは、図示しないCNT回収装置に移送され、CNTが回収、取得される。
以下、実施例を挙げて、この発明をさらに具体的に説明するが、これら実施例によってこの発明はなんら限定されることはない。
(参考例)
この参考例は、二重管ノズルから噴出する液が煙霧状となって噴出することを確かめた例である。
図2に示される構造の二重管ノズル3が、使用された。この二重管ノズル3における噴出孔31の開口直径は0.848mmであり、水素ガス噴出管36の開口直径は1.8mmであった。
これら寸法を有する二重管ノズル3における噴出孔31からエタノール又はトルエンを種々の流速で噴出させ、また水素ガス噴出管36からは種々のキャリヤガスを種々の流速で噴出させ、ノズルから噴出する噴出物の状態を目視で観察した。
溶媒流量とρ・qとの関係を図3に示した。
この図3から、水素ガスをキャリヤガスとして水素ガス噴出管36から噴霧した場合に、前記関係式(1)の上部領域となるように溶媒を噴霧すると、二重管ノズル3から煙霧状となって液の噴出されることが明らかになった。
(実施例1)
図1に示すカーボンナノチューブの製造装置1によって、カーボンナノチューブを製造した。
トルエン(炭素源)100gとフェロセン(触媒源)0.4gとチオフェン0.4gと非イオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ライオン株式会社製)1.0gとを室温で20分間、撹拌、混合して、原料混合液Aを調製した。この原料液混合液Aに還元処理をして金属鉄を包摂する逆ミセルを有する原料液を調製した。次いで、この原料液を、液状で、0.95ml/minの流量で内管ノズル33から噴出するとともに、水素ガスを水素ガス噴出管36から0.95ml/minの噴射量で、縦型降流式反応器2内の1200℃に加熱された反応帯域に噴射した。同時に、第2キャリヤガスとして水素ガスを25L/minの導入量でキャリヤガス導入路5から前記縦型降流式反応器2内へ導入し、反応させてCNT製造した。滞留時間は2.5秒であった。
このようにして製造されたCNTは、以下のとおりであった。
単層CNTの収率:3.1%(対炭素源)
不純物(アモルファスカーボン)の副生量:少量(対炭素源1%以下)
CNTの直径:均一(2〜3nm)
CNTの長さ:3000nm
20nmの径を有するカーボンナノチューブを製造する時の収率が約2〜3%であると推定されていることから(非特許文献3参照)、直径が2〜3nm程度の単層カーボンナノチューブの収率は更に低下すると予測されるところ、この実施例では3.1%の収率で単層カーボンナノチューブが得られたことは、注目されるべきことであった。
(比較例1)
実施例1における原料液を400℃に加熱して気化させ、原料液の気化物を二重管ノズルを用いることなく、縦型降流式反応器2内へ導入した以外は、実施例と同様にしてCNTを製造した。製造されたCNTは、以下のとおりであった。
単層CNTの収率:2.7%(対炭素源)
不純物(アモルファスカーボン)の副生量:多量(対炭素源2%)
CNTの直径:不均一(5〜8nm):多層化したCNT
CNTの長さ:3000nm
図1は、この発明のカーボンナノチューブの製造方法を実施することのできるカーボンナノチューブの製造装置の一例を示す説明図である。 図2は、カーボンナノチューブの製造装置における二重管ノズルを示す説明図である。 図3は、溶媒流量と噴霧下限値ρ×qとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 カーボンナノチューブの製造装置
2 縦型降流式反応器
3 二重管ノズル
4 加熱装置
5 キャリヤガス導入ノズル
31 噴霧孔
32 端面
33 管体
34 噴出ノズル管
35 冷却管
36 水素ガス噴出管

Claims (3)

  1. 0.05〜0.3mmの径を有する複数の噴出孔を備えた噴出ノズルから、炭化水素系溶媒中に金属成分を逆ミセルとして含有する原料液を、煙霧状に、反応管内に噴出することを特徴とする単層カーボンナノチューブの製造方法。
  2. 前記噴出ノズルは、前記複数の噴出孔を有する端面とその端面の縁辺に形成された管体とを有する噴出ノズル管と、前記噴出ノズル管における管体の外周に設けられた冷却管と、前記噴出ノズル管における端面の外周を囲繞するように水素ガスを噴出する水素ガス噴出管とを有する二重管ノズルであり、前記噴出孔から噴出される原料液の流量Xを横軸にし、水素ガス噴出管から噴出される水素ガスのガス密度ρ及び水素ガス噴出管の噴出口の単位面積あたりの流量である水素ガス流量qの二乗の積ρ・qを縦軸とするグラフにおいて、以下の関係式(1)を満たす条件下に、原料液及び水素ガスを噴出することを特徴とする前記請求項1に記載の実質的単層カーボンナノチューブの製造方法。
    Y≧272.43X−580.31X+3272 (1)
    (ただし、Yはρ・q(単位:kg/m・sec)を示し、Xの単位はml/minである。)
  3. 前記原料液は、炭化水素、メタロセン、硫黄化合物及び界面活性剤を含有することを特徴とする前記請求項1に記載の実質的単層カーボンナノチューブの製造方法。
JP2006069202A 2006-03-14 2006-03-14 単層カーボンナノチューブの製造方法 Pending JP2007246309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069202A JP2007246309A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 単層カーボンナノチューブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069202A JP2007246309A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 単層カーボンナノチューブの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007246309A true JP2007246309A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38590994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006069202A Pending JP2007246309A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 単層カーボンナノチューブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007246309A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105136553A (zh) * 2015-08-13 2015-12-09 湖州新奥利吸附材料有限公司 碳分子筛样品冷却器
KR20210035201A (ko) 2018-07-31 2021-03-31 가부시키가이샤 오사카소다 탄소 나노 튜브의 제조 방법
US11845662B2 (en) 2017-09-18 2023-12-19 Lg Chem, Ltd. Method for preparing carbon nanotube fiber having enhanced tensile strength

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003221215A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology カーボンナノチューブの製造方法
JP2004534715A (ja) * 2001-07-20 2004-11-18 ケイエイチ ケミカルズ カンパニー、リミテッド カーボンナノチューブの製造方法
JP2004353157A (ja) * 2003-05-02 2004-12-16 Nikkiso Co Ltd 原料ガス供給ノズル、カーボンナノファイバー製造装置、およびカーボンナノファイバーの製造方法
JP2005041752A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Nikkiso Co Ltd 内部加熱体装備反応管装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004534715A (ja) * 2001-07-20 2004-11-18 ケイエイチ ケミカルズ カンパニー、リミテッド カーボンナノチューブの製造方法
JP2003221215A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 National Institute Of Advanced Industrial & Technology カーボンナノチューブの製造方法
JP2004353157A (ja) * 2003-05-02 2004-12-16 Nikkiso Co Ltd 原料ガス供給ノズル、カーボンナノファイバー製造装置、およびカーボンナノファイバーの製造方法
JP2005041752A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Nikkiso Co Ltd 内部加熱体装備反応管装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105136553A (zh) * 2015-08-13 2015-12-09 湖州新奥利吸附材料有限公司 碳分子筛样品冷却器
US11845662B2 (en) 2017-09-18 2023-12-19 Lg Chem, Ltd. Method for preparing carbon nanotube fiber having enhanced tensile strength
KR20210035201A (ko) 2018-07-31 2021-03-31 가부시키가이샤 오사카소다 탄소 나노 튜브의 제조 방법
US11697592B2 (en) 2018-07-31 2023-07-11 Osaka Soda Co., Ltd. Method for producing carbon nanotubes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4968643B2 (ja) 単層カーボンナノチューブの製造方法
Awasthi et al. Synthesis of carbon nanotubes
US9050572B2 (en) Process for the production of carbon nanotubes in a fluidized bed
US10179738B2 (en) Hot-wall reactor method for making multi-wall carbon nanotubes
CN100391831C (zh) 制备碳纳米笼的方法
US20100064973A1 (en) Apparatus and method for making carbon nanotube array
JP5046078B2 (ja) 単層のカーボンナノチューブの製造方法
US20210167364A1 (en) System and method of producing a composite product
KR100376202B1 (ko) 탄소나노튜브 또는 탄소나노섬유 합성용 기상합성 장치 및이를 사용한 합성방법
JP2016108175A (ja) カーボンナノチューブの製造方法
JP2007246309A (ja) 単層カーボンナノチューブの製造方法
KR101349670B1 (ko) 수직 배향된 번들 구조를 지닌 고전도성 탄소나노튜브 및 이를 이용한 고전도성 코팅액 조성물
KR102190543B1 (ko) 탄소나노튜브의 대량 합성방법 및 이로부터 합성된 탄소나노튜브
RU2465198C2 (ru) Способ получения одностенных углеродных нанотрубок
JP2007063034A (ja) 線状炭素材料の製造方法及び機能デバイスの製造方法
US20140199546A1 (en) Multi-branched n-doped carbon nanotubes and the process for making same
JP2018016521A (ja) 単層カーボンナノチューブ含有組成物の製造方法
KR101590110B1 (ko) 카본나노튜브 제조장치
KR100771848B1 (ko) 단분산성의 고결정성 탄소 나노튜브 및 그 제조방법
US20190359488A1 (en) Apparatus and methods of forming solid carbon
WO2018123796A1 (ja) 単層カーボンナノチューブ含有組成物の製造方法
Shifrina Synthesis of carbon nanotubes
KR101200982B1 (ko) 탄소나노튜브와 금속나노와이어로 이루어진 이종구조물질의 기체상 합성 방법
JP2004244252A (ja) カーボンナノチューブ集合体及びその製造方法
Manocha et al. Role of metal catalyst and substrate site for the growth of carbon nanomaterials

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091215

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120828