JP2007243364A - 通信装置及び通信システム及びアドレス設定方法 - Google Patents

通信装置及び通信システム及びアドレス設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば、小さなアドレス空間内で、アドレス管理専用の機器を用いずにアドレスを設定可能にすることを目的とする。
【解決手段】物理アドレス管理部203は、通信装置200自身の物理アドレス識別子とアドレスの管理を行う。ネットワーク接続機器アドレス管理部204は、NetMngr権限とMAXアドレスを管理する。NetMngr権限は、ネットワーク102へ新規加入する通信装置200へのアドレス設定権限の有無を示す。MAXアドレスは、ネットワーク102上で最後に設定されたアドレスを示し、ネットワーク102上で共有される。NetMngr権限を持つ通信装置200のアドレス割当プロトコル処理部205は、MAXアドレスの値に基づいて、他の通信装置200のアドレスを設定し、MAXアドレスの更新・通知を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置及び通信システム及びアドレス設定方法に関するものである。また、本発明は、情報通信機能付き機器及び情報通信機能付き機器管理装置及びそれらを用いた通信システム及び方法に関するものである。
従来のアドレスの自動割り振り装置は、IPv6(Internet・Protocol・version・6)にみられるようにMAC(Media・Access・Control)アドレスをそのままアドレス(ここでは、ネットワーク、上位レイヤ、又はアプリケーション用のアドレスを単に「アドレス」という)の一部に使用し、一意のアドレスを取得する方式や、仮のアドレスを設定し、アドレスの衝突の有無を確認する方式(例えば、特許文献1参照)や、ネットワーク接続機器に対し、アドレスを問い合わせる方式(例えば、特許文献2参照)を採っていた。
特開2000−209237号公報 特開2002−330153号公報
上記従来の方式においては、大きな空間を持つアドレス体系をサポートできず、また、できるだけパケットのやり取りを減らす必要がある貧弱な回線や、ネットワーク管理のためのメモリなどの領域をとれないシステムには適合しにくいという課題があった。また、専用のアドレス管理装置を導入することに関しては、システムにかかるコストが高いという課題もあった。
本発明は、例えば、小さなアドレス空間内で、アドレス管理専用の機器を用いずにアドレスを設定(割り当て)可能にすることを目的とする。また、例えば、ユーザの複雑な操作を伴わず自動的にアドレスを設定可能にすることを目的とする。また、例えば、ID(アドレス)の衝突を初めから避けることを可能にするとともに、ネットワーク内の個々のアドレス情報を管理することなく、アドレスを設定可能にすることを目的とする。
本発明に係る通信装置は、
ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶装置に記憶するアドレス設定情報記憶部と、
前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算部と、
他の通信装置にアドレスを設定する権限を自己の権限として記憶装置に設定する権限設定部と、
前記権限設定部が前記権限を自己に設定していた場合に、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記ネットワークに新たに接続した他の通信装置に送信するアドレス通知送信部と、
前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新部とを有することを特徴とする。
本発明では、通信装置において、アドレス設定情報記憶部が、ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶装置に記憶し、アドレス計算部が、アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算し、権限設定部が、他の通信装置にアドレスを設定する権限を自己の権限として記憶装置に設定し、アドレス通知送信部が、権限設定部が権限を自己に設定していた場合に、アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、ネットワークに新たに接続した他の通信装置に送信し、アドレス設定情報更新部が、アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新することにより、例えば、アドレスの衝突を初めから避けながら、ネットワーク内の個々のアドレス情報を管理することなく、アドレスを設定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。
通信システム100において、通信装置200aを備える端末機器101aや他の通信装置200bを備える端末機器101bなどの端末機器101(通信機器)はネットワーク102に接続される。通信装置200aや他の通信装置200bなどの通信装置200は、ユーザによりネットワーク102に接続され、電源が投入されると、自動的にアドレスを取得する。通信装置200は、物理アドレス管理部203、ネットワーク接続機器アドレス管理部204、アドレス割当プロトコル処理部205を備える。
物理アドレス管理部203は、通信装置200自身の物理アドレス識別子(以下、単に「物理アドレス」という)とネットワークアドレスの管理を行う。物理アドレス管理部203は物理アドレスとネットワークアドレスを、通信装置200が有する(又は通信装置200と接続された)記憶装置201に記憶して管理する。物理アドレスは、通信装置200(通信機器デバイス)の物理的な識別子(例えば、MACアドレスなど)であり、通信装置200に予め(例えば、工場出荷時などに)設定されるものである(物理アドレスは書き換え可能であってもよい)。一方、ネットワークアドレスは、通信装置200が接続するネットワーク102において、一意に通信装置200を識別し、その通信装置200が通信のために用いるアドレスである。本実施の形態では、物理アドレスとアドレスは整数とするが、文字列などその他のフォーマットでも構わない。
ネットワーク接続機器アドレス管理部204は、通信装置200自身が接続するネットワーク102において他の通信装置200にアドレスを設定する際に必要な情報を管理する。その情報とは、NetMngr権限(図1においてroleとして示した変数)とMAXアドレス(図1においてMaxAddrNumとして示した変数)である。NetMngr権限は、ネットワーク102への新規加入機器(ネットワーク102に新たに接続した通信装置200であって、アドレスが未設定の通信装置200を備えるもの、又はその通信装置200を備える端末機器101)へのアドレス設定権限の有無を示す権限情報の一例である(例えば、NetMngr権限がない場合は、role=client、NetMngr権限がある場合は、role=netmngrと設定される)。MAXアドレスは、次に新規加入してくる通信装置200に設定すべきアドレスを示す(次に設定されるアドレスを一意に定める)アドレス設定情報の一例である。本実施の形態において、アドレスは1、2、3、・・・の順に設定されるものとする。そして、常に、ネットワーク102上で最後に設定されたアドレス、即ち、設定済のアドレスの最大値が、ネットワーク102に接続された全ての通信装置200によりMAXアドレスとして共有されている(全ての端末機器101において、記憶装置201に記憶されている)ものとする。
アドレス割当プロトコル処理部205は、アドレス設定の方法を規定するアドレス割当プロトコルに基づいて、各通信装置200のアドレスを設定する。アドレス割当プロトコル処理部205はアドレスを、通信装置200が有する(又は通信装置200と接続された)処理装置202により計算して設定する。アドレス割当プロトコル処理部205は、アドレスを設定するために、アドレス割当プロトコルに従ってアドレス割当用プロトコルフレーム206(単に「フレーム」ともいう)を送受信する。アドレス割当プロトコル処理部205は通信回線207を介して、ネットワーク102によりフレームを同報通信(ブロードキャスト)したり、同報通信されたフレームを受信したり、他の通信装置200にフレームを送信したり、他の通信装置200からフレームを受信したりする。アドレス割当用プロトコルフレーム206は、例えば、宛先アドレス(ブロードキャスト用の物理アドレスあるいは個別の通信装置200の物理アドレスが指定される)、送信元アドレス(フレームの送信元である通信装置200の物理アドレス)、フレームのコマンド番号(を含むヘッダ部とデータ部(フレームの種類に応じて含まれる内容が異なる)とからなる。
図2は、アドレス割当用プロトコルフレーム206の種類の一例を示す表である。
アドレス要求(コマンド番号:0011h)は、NetMngr(NetMngr権限を持つ通信装置200)に対してアドレスの設定を要求するために送信されるフレームである。アドレス通知(コマンド番号:0012h)は、NetMngrから送信されたアドレス要求に対して応答するために送信されるフレームである。NetMngr権限取得要求(コマンド番号:0013h)は、権限要求の一例であり、アドレス要求に対してNetMngr権限を持つ通信装置200から応答がない(又はNetMngr権限を持つ通信装置200が存在しない)場合に、他の通信装置200がNetMngr権限を要求するために送信するフレームである。NetMngr応答(コマンド番号:0014h)は、権限応答の一例であり、NetMngr権限取得要求に対してNetMngr権限を持つ通信装置200が応答するために送信するフレームである。NetMngr変更通知(コマンド番号:0015h)は、変更通知の一例であり、NetMngr権限取得要求に対してNetMngr権限を持つ通信装置200から応答がなかった場合に、他の通信装置200がNetMngr権限を取得した(自己に設定した)ことを通知するために送信するフレームである。MAXアドレス通知(コマンド番号:0016h)は、アドレス設定情報通知の一例であり、MAXアドレスを通知するために送信されるフレームである。ネットワーク層フレーム(コマンド番号:0017h)は、上位レイヤデータの一例であり、上位アプリケーションの通常フレームである。
図3は、本実施の形態に係る通信装置200の構成を示すブロック図である。
ここでは、通信装置200自体が記憶装置201、処理装置202を有し、前述した物理アドレス管理部203、ネットワーク接続機器アドレス管理部204は記憶装置201に含まれ、アドレス割当プロトコル処理部205は記憶装置201及び処理装置202を用いてアドレス設定のための処理を実行することとする。また、通信装置200がその他に入力装置208や出力装置209を有し、アドレス割当プロトコル処理部205は入力装置208や出力装置209を用いてアドレス設定のための処理に用いる情報やデータを入出力することとしてもよい。
アドレス割当プロトコル処理部205は、アドレス設定のための処理を実行するために、アドレス要求送信部211、アドレス要求受信部212、アドレス通知送信部213、アドレス通知受信部214、アドレス設定情報送信部215、アドレス設定情報受信部216、アドレス計算部223、アドレス設定部224、アドレス設定情報記憶部226、アドレス設定情報更新部227、権限設定部228を有する。各部の動作(処理)については、フローチャートを用いて後で説明する。
図4は、通信装置200のハードウェア資源の一例を示す図である。
図4において、通信装置200は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、処理装置202の一例である。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶ディスプレイ)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカードリーダライタなどの記憶媒体が用いられてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置201の一例である。通信ボード915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力装置208の一例である。また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置209の一例である。
通信ボード915は、LAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク102に接続されている。特に、通信装置200を備える端末機器101が家電などのホームネットワーク機器である場合には、通信ボード915は家庭内LAN(ホームネットワーク)に接続されることになる。通信ボード915は、LANに限らず、インターネット、ISDN(Integrated・Services・Digital・Network)などのWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」、「〜手段」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。また、ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、本実施の形態の説明において説明するブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号は、RAM914などのメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク(MD)、DVD(Digital・Versatile・Disc)などの記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、本実施の形態の説明において「〜部」、「〜手段」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」、「〜手段」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDなどの記録媒体に記憶される。このプログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」、「〜手段」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」、「〜手段」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
次に、通信システム100に接続する各通信装置200の動作(処理)について説明する。
図5は、初めてネットワーク(通信システム100)を構築する際の通信装置200の動作を示したフローチャートである。つまり、図5は、端末機器101の初めの一台がネットワーク102に加入する際に、その端末機器101(以下、「新規接続端末機器A」又は単に「端末機器A」という)が備える通信装置200の動作を示している。
新規接続端末機器Aの通信装置200(以下、端末機器Aの通信装置200を単に端末機器Aという)がネットワーク102に接続され、ユーザからの電源ONイベントにより端末機器Aの電源が投入されると、端末機器Aのアドレス要求送信部211は、記憶装置201にて管理されている自己のネットワークアドレスの値を確認する(ステップS101)。ここで、例えば、未設定状態のネットワークアドレスとして“0”を初期値とし、自己アドレス設定用の値として“1”を特別な値とする。そして、自己アドレスが“0”でも“1”でもない場合、自己アドレスが既に設定されているものとする(これに合わせて、MAXアドレスの初期値は“1”とし、端末機器Aのアドレス設定情報記憶部226が予めMAXアドレスの初期値を記憶装置201に記憶しているものとする)。つまり、端末機器Aのアドレス要求送信部211は、まず、自己のアドレスが“0”、“1”、“2”以上のうち、どの値であるかを処理装置202により判定する。この例では、ステップS101の時点で自己のアドレスが“0”、即ち、自己のアドレスが未設定であるとする。
端末機器Aのアドレス要求送信部211は、ステップS101において自己のアドレスが未設定であると判定すると、自己のアドレスを“1”に設定した後、アドレス通知待ちのタイマを開始するとともに(ステップS102)、アドレス要求のブロードキャストを行う(ステップS103)。アドレス要求は、アドレス割当プロトコルが定めるアドレス割当用プロトコルフレーム206の一つであり、例えば、宛先のMACアドレスとしてブロードキャストアドレスを指定し、データ部の先頭にこのプロトコルで定めるコマンド番号を指定し、必要に応じてデータ部に他のデータを含む。ここでは、アドレス要求は、図2に示したようにコマンド番号として0011hを指定し、データ部にその送信元である端末機器A自身の物理アドレスを入れてブロードキャストでネットワーク102へ送信するものである。
この例では、ステップS102において自己のアドレスを“1”に設定することで、アドレス通知待ちの状態を示している。これにより、端末機器Aは、アドレス通知待ちの状態でない場合(自己のアドレスが0の場合)には、アドレス通知を受信してもその中身(特に、物理アドレスが自己のものと一致するかどうか)をチェックしなくてよいので、無駄な処理を減らすことができる。
アドレスが未設定の端末機器AによりステップS102で開始されるアドレス通知待ちのタイマは、アドレス割当用プロトコルフレーム206の送受信時間より長くなるように設定される。このアドレス通知待ちのタイマは、例えば以下の条件を満たすように、アドレス要求送信部211が処理装置202により設定するものである。
∃γ
γmin<γ<γmax
AdrssW_TO1=T1+φ1×γ>S×ε
ただし、
γ:他の通信装置200で設定されるタイマとの時差を発生させるためにアドレス要求送信部211により生成される乱数(例えば、取り得る値の範囲を1<γ<255と指定)
γmin:γの下限値(例えば、1)
γmax:γの上限値(例えば、255)
AdrssW_TO1:アドレスが未設定の通信装置200で設定されるアドレス通知待ちタイマの(タイムアウトまでの)長さ
T1:タイマの長さの定数(例えば、30秒=30000msec)
φ1:タイマの時差を発生させるための可変時間要素(例えば、100msec)
S:フレームの送受信時間変数(1フレームが送信されてから受信されるまでに要する時間)(例えば、平均送信レート(ビット/秒)÷1フレームのデータサイズ×最大同時接続数)
ε:タイマの長さをフレーム送受信時間に比して十分に長くとるための可変要素(例えば、2)
ステップS103の後、この例では、他に接続機器(ネットワーク102に接続中の端末機器101)がないため、アドレス通知はどこからも受信できず、アドレス通知待ちタイムアウトが発生する(ステップS103で送信されたアドレス要求に対して、アドレス通知待ちのタイマ時間内にネットワーク102上で応答がない)。アドレス通知待ちタイムアウトが発生した場合、端末機器Aのアドレス設定部224は、現在のMAXアドレスが初期値のまま“1”であるため、自身のアドレスとして、MAXアドレス+1の値、即ち“2”(所定のアドレスの一例)を記憶装置201に設定する(ステップS104)。さらに、端末機器Aのアドレス設定情報更新部227は、MAXアドレスをステップS104で設定された自己のアドレスの値“2”に更新する(ステップS105)。端末機器Aの権限設定部228は、自己のNetMngr権限をrole=netmngrに設定する(NetMngr権限を自己の権限として記憶装置201に設定する)(ステップS106)。
この例では、ステップS102においてアドレス通知待ちのタイマを開始するとともに、ステップS103においてアドレス要求のブロードキャストを行う。これにより、ステップS103の後、アドレス通知待ちタイムアウトが発生した場合には、端末機器Aのアドレス設定部224は、自己がネットワーク102に最初に加入した端末機器101であると判断できる。ここで、アドレス要求は所定の要求の一例であり、端末機器Aのアドレス設定部224は、他の何らかの要求(所定の要求)に対してタイマ時間内にネットワーク102上で応答がない場合に、自己がネットワーク102に最初に加入する端末機器101であると判断してもよい。
図6、図7は、NetMngr権限を持つ端末機器101(以下、「NetMngr権限あり端末機器A」又は単に「端末機器A」という)及びNetMngr権限を持たない端末機器101(以下、「NetMngr権限なし端末機器B」又は単に「端末機器B」という)が既に接続されているネットワーク102に、「新規接続端末機器C」(単に「端末機器C」ともいう)を加入させる際の各端末機器101が備える通信装置200の動作を示したフローチャートである。
新規接続端末機器Cの通信装置200(以下、端末機器A、B、Cの通信装置200をそれぞれ単に端末機器A、B、Cとして説明する)がネットワーク102に接続され、ユーザからの電源ONイベントにより端末機器Cの電源が投入されると、図5のステップS101と同様に、端末機器Cのアドレス要求送信部211は、記憶装置201にて管理されている自己のネットワークアドレスの値を確認する(ステップS111)。端末機器Cのアドレス要求送信部211は、ステップS111で自己のアドレスが未設定であると判定すると、自己のアドレスを“1”に設定した後、図5のステップS102と同様に、アドレス通知待ちのタイマを開始するとともに(ステップS112)、図5のステップS103と同様に、アドレス要求のブロードキャストを行う(ステップS113)。
ステップS113で送信されたアドレス要求は、この例では、ネットワーク102内の接続機器全てに到達するため、NetMngr権限あり端末機器A及びNetMngr権限なし端末機器Bそれぞれのアドレス要求受信部212が、このアドレス要求を受信し(ステップS211、S311)、記憶装置201にて管理されている自己のNetMngr権限を確認する(ステップS212、S312)。
ここで、この例では、端末機器Aのアドレスとして“2”が端末機器Aのアドレス設定部224によって既に端末機器Aの記憶装置201に記憶されており、同様に、端末機器Bのアドレスとして“3”が端末機器Bのアドレス設定部224によって既に端末機器Bの記憶装置201に記憶されているものとする。また、端末機器A及び端末機器Bそれぞれのアドレス設定情報記憶部226が各端末機器101の記憶装置201に記憶したMAXアドレスは、既に“3”に設定(更新)されているものとする(つまり、この時点では、端末機器Cを除けば、端末機器Bがネットワーク102に最後に接続した端末機器101だということになる)。
端末機器Aでは、ステップS212で自身にNetMngr権限があること(role=netmngr)が確認されると、アドレス計算部223が、現在のMAXアドレスが“3”であるため、ネットワーク102上で次に設定されるアドレスとしてMAXアドレス+1を処理装置202により計算し、その結果である“4”を新規接続端末機器C用に予約する(アドレス要求のデータ部に入っていた物理アドレスと対応付ける)(ステップS213)。そして、アドレス通知送信部213がアドレス通知を作成し、ネットワーク102上でブロードキャストにて送信する(ステップS214)。アドレス通知は、例えば、図2に示したようにコマンド番号に0012hを入れ、データ部にMAXアドレス+1の値(ここでは、ステップS213で予約された“4”)とアドレス要求のデータ部に入っていた要求元の物理アドレス(ここでは、端末機器Cの物理アドレス)を入れたものである。
一方、端末機器Bでは、ステップS312で自身にNetMngr権限がないこと(role=client)が確認されると、アドレス要求受信部212がアドレス通知待ちのタイマを開始する(ステップS313)。これは、もしネットワーク102内にNetMngr権限を持つ端末機器101がいない場合、自身がNetMngrとなって端末機器Cへアドレスを設定する準備を行うためである。この例では、アドレス通知受信部214が、ステップS214で端末機器Aから送信されたアドレス通知を受信し、アドレス通知待ちのタイマを停止する(ステップS314)。
端末機器Cでも、アドレス通知受信部214が、ステップS214で端末機器Aから送信されたアドレス通知を受信し、アドレス通知待ちのタイマを停止する(ステップS114)。そして、アドレス設定部224が、ステップS114で受信されたアドレス通知に含まれる物理アドレスと記憶装置201にて管理されている自己の物理アドレスとを処理装置202により比較し、物理アドレスが一致した場合には、そのアドレス通知が自分宛のものであると判断し、アドレス通知に含まれるアドレス“4”を自己のアドレスとして記憶装置201に設定する(ステップS115)。このように、アドレス設定部224はアドレス通知に含まれる物理アドレスと自己の物理アドレスとが一致するかを確認し、2つの物理アドレスが同一であった場合にのみ、そのアドレス通知により通知されたアドレスを自己のアドレスとして設定するので、複数の端末機器101からアドレス要求が同時に発信された場合でも、他の端末機器101のために予約されたアドレスを誤って自己に設定してしまうという事態が避けられる。
端末機器Aでは、ステップS214の後、アドレス設定情報更新部227が、MAXアドレスをステップS214で送信されたアドレス通知により通知されたアドレス“4”に更新する(ステップS215)。そして、アドレス設定情報送信部215が、MAXアドレス通知のブロードキャストを行う(ステップS216)。MAXアドレス通知は、例えば、図2に示したようにコマンド番号に0016hを入れ、データ部にステップS215で更新されたMAXアドレスの値を入れたものである。ここで、端末機器Aは、短時間のうちに複数の端末機器101からアドレス要求が発信される場合には、全てのアドレス要求を一旦キューなどに格納し、それぞれのアドレス要求について順番にステップS215までのアドレス通知の処理を行い、全ての処理が終了してから(例えば、キューが空になってから)ステップS216の処理を実行してもよい。
端末機器B及び端末機器Cでは、それぞれのアドレス設定情報受信部216が、ステップS216で端末機器Aから送信されたMAXアドレス通知を受信する(ステップS315、S116)。そして、アドレス設定情報記憶部226が、そのMAXアドレス通知のデータ部分に含まれている最新のMAXアドレスの値を記憶装置201に記憶されたMAXアドレスに設定する(ステップS316、S117)。
このように、本実施の形態では、通信装置200において、アドレス設定情報記憶部226が、ネットワーク102上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶し、アドレス計算部223が、アドレス設定情報記憶部226が記憶したアドレス設定情報に基づいて、ネットワーク102上で次に設定されるアドレスを計算し、アドレス通知送信部213が、アドレス計算部223が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、アドレス要求受信部212が受信したアドレス要求の送信元である他の通信装置200に送信し、アドレス設定情報更新部227が、アドレス設定情報記憶部226が記憶したアドレス設定情報を、アドレス通知送信部213が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新し、アドレス設定情報送信部215が、アドレス設定情報更新部227が更新したアドレス設定情報をネットワーク102により同報送信することにより、アドレスの衝突を初めから避けながら、ネットワーク102内の個々のアドレス情報を管理することなく、アドレスを設定することが可能となる。
また、アドレス設定部224が、アドレス要求送信部211が送信したアドレス要求に対して所定時間内にネットワーク102上で応答がなかった場合に、所定のアドレスを自己のアドレスとして設定することにより、通信装置200が自律的に初期設定を行うことが可能となる。
また、権限設定部228が、アドレス要求送信部211が送信したアドレス要求に対して所定時間内にネットワーク102上で応答がなかった場合に、他の通信装置200にアドレスを設定する権限を自己の権限として設定することにより、通信装置200が自律的に初期設定を行うことが可能となる。
また、アドレス要求送信部211が、乱数を生成し、生成した乱数に基づいて、上記所定時間を設定することにより、同時に複数の通信装置200が自律的に初期設定(アドレスや権限の設定)を行わないようにすることが可能となる。
また、アドレス要求送信部211が、ネットワーク102上で一意に識別可能なアドレスを要求するアドレス要求をネットワーク102により同報送信し、アドレス通知受信部214が、ネットワーク102上で次に設定されるアドレスを通知するアドレス通知を他の通信装置200から受信し、アドレス設定部224が、アドレス通知受信部214が受信したアドレス通知により通知されたアドレスを自己のアドレスとして設定し、アドレス設定情報受信部216が、ネットワーク102上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を、アドレス通知受信部214が受信したアドレス通知の送信元である他の通信装置200から受信し、アドレス設定情報記憶部226が、アドレス設定情報受信部216が受信したアドレス設定情報を記憶することにより、ユーザの複雑な操作を伴わず自動的にアドレスを設定することが可能となる。
また、アドレス設定情報が、ネットワーク102上で最後に設定されたアドレスを示し、アドレス計算部223が、ネットワーク102上で最後に設定されたアドレスをインクリメントすることによりネットワーク102上で次に設定されるアドレスを計算することにより、小さなアドレス空間内で、アドレス管理専用の機器を用いずにアドレスを設定することが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る通信装置は、
ネットワークに接続する全ての機器と共有(全ての接続中機器で同じ情報を保持)する新規機器(アドレス未設定)へ割り当てるための一意に識別可能な「新規機器用アドレス情報」を持ち、
新規機器がネットワーク加入する際に、上記「新規機器用アドレス情報」を用いて新規機器へアドレス割り当てを行うことを特徴としたものである。
この通信装置は、さらに、
自身がアドレス割当権限を持っていた場合、新規機器がネットワーク加入する際に、上記「新規機器用アドレス情報」を用いて新規機器へアドレス割り当てを行うことを特徴としたものである。
この通信装置は、さらに、
「新規機器用アドレス情報」を少なくとも新規機器がネットワーク加入した際には更新することを特徴としたものである。
実施の形態2.
以下、本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図8は、本実施の形態に係る通信装置200の構成を示すブロック図である。
アドレス割当プロトコル処理部205は、実施の形態1と同様の構成に加え、権限要求送信部217、権限要求受信部218、権限応答送信部219、権限応答受信部220を有する。以下では、各部の動作(処理)について、フローチャートを用いて説明する。
図9、図10は、NetMngr権限を持つ端末機器101(以下、「NetMngr権限あり端末機器A」又は単に「端末機器A」という)及びNetMngr権限を持たない端末機器101(以下、「NetMngr権限なし端末機器B」又は単に「端末機器B」という)が既に接続されているネットワーク102に、「新規接続端末機器C」(単に「端末機器C」ともいう)を加入させる際の各端末機器101が備える通信装置200の動作を示したフローチャートである。
新規接続端末機器Cの通信装置200(以下、端末機器A、B、Cの通信装置200をそれぞれ単に端末機器A、B、Cとして説明する)がネットワーク102に接続され、ユーザからの電源ONイベントにより端末機器Cの電源が投入されると、図6のステップS111と同様に、端末機器Cのアドレス要求送信部211は、記憶装置201にて管理されている自己のネットワークアドレスの値を確認する(ステップS121)。端末機器Cのアドレス要求送信部211は、ステップS121で自己のアドレスが未設定であると判定すると、自己のアドレスを“1”に設定した後、図6のステップS112と同様に、アドレス通知待ちのタイマを開始するとともに(ステップS122)、図6のステップS113と同様に、アドレス要求のブロードキャストを行う(ステップS123)。
ステップS123で送信されたアドレス要求は、この例では、ネットワーク102内の接続機器全てに到達するため、NetMngr権限あり端末機器A及びNetMngr権限なし端末機器Bそれぞれのアドレス要求受信部212が、このアドレス要求を受信し(ステップS221、S321)、記憶装置201にて管理されている自己のNetMngr権限を確認する(ステップS222、S322)。
ここで、この例では、端末機器Aのアドレスとして“2”が端末機器Aのアドレス設定部224によって既に端末機器Aの記憶装置201に記憶されており、同様に、端末機器Bのアドレスとして“3”が端末機器Bのアドレス設定部224によって既に端末機器Bの記憶装置201に記憶されているものとする。また、端末機器A及び端末機器Bそれぞれのアドレス設定情報記憶部226が各端末機器101の記憶装置201に記憶したMAXアドレスは、既に“3”に設定(更新)されているものとする(つまり、この時点では、端末機器Cを除けば、端末機器Bがネットワーク102に最後に接続した端末機器101だということになる)。
端末機器Aでは、ステップS222で自身にNetMngr権限があること(role=netmngr)が確認されると、図6のステップS213と同様に、アドレス計算部223が、ネットワーク102上で次に設定されるアドレスとしてMAXアドレス+1を処理装置202により計算し、その結果である“4”を新規接続端末機器C用に予約する(ステップS223)。この例では、何らかの要因(例えば、ネットワーク102上で遅延が発生した場合など)により次のアドレス通知送信部213の処理が遅延したこととする。
一方、端末機器Bでは、ステップS322で自身にNetMngr権限がないこと(role=client)が確認されると、アドレス要求受信部212がアドレス通知待ちのタイマを開始する(ステップS323)。この例では、ネットワーク102内にNetMngr権限を持つ端末機器Aが存在するが、前述したように処理が遅延しているため、アドレス通知はどこからも受信できず、アドレス通知待ちタイムアウトが発生する(ステップS121で端末機器Cから送信されたアドレス要求に対して、端末機器Bのアドレス通知待ちのタイマ時間内にネットワーク102上で応答がない)。ここで、この例では、ステップS122で開始された端末機器Cのタイマは、ステップS323で開始された端末機器Bのタイマよりも十分長いものとする。つまり、アドレス要求を送信する側で設定されるアドレス通知待ちのタイマとアドレス要求を受信する側で設定されるアドレス通知待ちのタイマとでは、その設定時間(長さ)が異なるものとする。したがって、端末機器Bのタイマでアドレス通知待ちタイムアウトが発生しても、端末機器Cのタイマではアドレス通知待ちタイムアウトがすぐには発生しない。
ステップS323で開始されるアドレス通知待ちのタイマは、アドレス割当用プロトコルフレーム206の送受信時間より長く設定される。このアドレス通知待ちのタイマは、例えば以下の条件を満たすように、アドレス要求受信部212が処理装置202により設定するものである。
AdrssW_TO2(α)=T2+φ2×α>S×ε
T2<T1
ただし、
α:アドレス
AdrssW_TO2(α):アドレスαが設定済の通信装置200で設定されるアドレス通知待ちの(タイムアウトまでの)長さ
T2:タイマの長さの定数(例えば、15秒=15000msec)
T1:アドレスが未設定の通信装置200で設定されるアドレス通知待ちタイマ(実施の形態1参照)の長さの定数(例えば、30秒=30000msec)
φ2:タイマの時差を発生させるための可変時間要素(例えば、100msec)
S:フレームの送受信時間変数(1フレームが送信されてから受信されるまでに要する時間)(例えば、平均送信レート(ビット/秒)÷1フレームのデータサイズ×最大同時接続数)
ε:タイマの長さをフレーム送受信時間に比して十分に長くとるための可変要素(例えば、2)
端末機器Bのタイマでアドレス通知待ちタイムアウトが発生した場合、端末機器Bの権限要求送信部217は、ネットワーク102内にNetMngr権限を持つ端末機器101が存在しないと判断し(上記のように、実際には端末機器Aが存在している)、NetMngr応答待ちのタイマを開始するとともに(ステップS324)、NetMngr権限取得要求のブロードキャストを行う(ステップS325)。NetMngr権限取得要求は、例えば、図2に示したようにコマンド番号に0013hを入れ、データ部にその送信元(NetMngr権限の要求元)である端末機器B自身のアドレスを入れたものである。
ステップS324で開始されるNetMngr応答待ちのタイマは、アドレス割当用プロトコルフレーム206の送受信時間より長く設定される。また、このNetMngr応答待ちのタイマは、例えば以下の条件を満たすように、権限要求送信部217が処理装置202により設定するものである。
NetMngrW_TO(α)>S×ε
ただし、
α:アドレス
NetMngrW_TO(α):アドレスαが設定済の通信装置200で設定されるNetMngr応答待ちの(タイムアウトまでの)長さ
S:フレームの送受信時間変数(1フレームが送信されてから受信されるまでに要する時間)(例えば、平均送信レート(ビット/秒)÷1フレームのデータサイズ×最大同時接続数)
ε:タイムアウトの長さをフレーム送受信時間に比して十分に長くとるための可変要素(例えば、2)
端末機器Aでは、権限要求受信部218が、ステップS325で端末機器Bから送信されたNetMngr権限取得要求を受信し(ステップS224)、記憶装置201にて管理されている自己のNetMngr権限を確認する(ステップS225)。ステップS225で自身にNetMngr権限があること(role=netmngr)が確認されると、権限応答送信部219が、NetMngr応答を作成し、ネットワーク102上でブロードキャストにて送信する(ステップS226)。NetMngr応答は、例えば、図2に示したようにコマンド番号に0014hを入れ、データ部にその送信元(NetMngr)である端末機器A自身のアドレスを入れたものである。
端末機器Bでは、権限応答受信部220が、ステップS226で端末機器Aから送信されたNetMngr応答を受信し、NetMngr応答待ちのタイマを停止する(ステップS326)。
遅延していた端末機器Aのアドレス通知送信部213の処理(端末機器Aのアドレス通知送信部213が、図6のステップS214と同様に、アドレス通知を作成し、ネットワーク102上でブロードキャストにて送信する)が完了すると(ステップS227)、端末機器Bでは、アドレス通知受信部214が、ステップS227で端末機器Aから送信されたアドレス通知を受信する(ステップS327)。端末機器Cでも、図6のステップS114と同様に、アドレス通知受信部214が、ステップS227で端末機器Aから送信されたアドレス通知を受信し、アドレス通知待ちのタイマを停止する(ステップS124)。その後の端末機器A、B、Cの処理は、実施の形態1で説明した図7と同様である。
本実施の形態では、端末機器Aがネットワーク102に接続されていなかった場合、上記ステップS324で開始された端末機器BのNetMngr応答待ちのタイマでタイムアウトが発生する。この場合には、ステップS324の後、端末機器Bの権限設定部228が、自己のNetMngr権限をrole=netmngrに設定する(NetMngr権限を自己の権限として記憶装置201に設定する)。その後の端末機器Bの処理は、実施の形態1で説明した図6の例における端末機器AのステップS213以降の処理と同様である。
このように、本実施の形態では、通信装置200において、権限設定部228が、アドレス要求受信部212がアドレス要求を受信した時点で他の通信装置200にアドレスを設定する権限が自己に設定されていなかった場合であって、アドレス要求受信部212が受信したアドレス要求に対して所定時間内にネットワーク102上で応答がなかった場合に、権限を自己の権限として設定することにより、ネットワーク102内でアドレス設定を行う通信装置200を自律的に変更することが可能となり、システムの信頼性及び柔軟性が向上する。
また、権限設定部228が、権限要求送信部217が送信した権限要求に対して所定時間内にネットワーク102上で応答がなかった場合に、権限を自己の権限として設定することにより、ネットワーク102内でアドレス設定を行う通信装置200を自律的に変更することが可能となり、システムの信頼性及び柔軟性が向上する。
以上のように、本実施の形態に係る通信装置は、
自身がアドレス割当権限を持つか否かは固定ではないことを特徴としたものである。
この通信装置は、さらに、
アドレス割り当て権限を持つ機器がネットワーク上に存在しない場合、自身がアドレス割り当て権限を持つ機器となる処理(アドレス割り当て権限取得処理)を行うことを特徴としたものである。
実施の形態3.
以下、本実施の形態について、主に実施の形態2との差異を説明する。
図11は、本実施の形態に係る通信装置200の構成を示すブロック図である。
アドレス割当プロトコル処理部205は、実施の形態2と同様の構成に加え、変更通知送信部221、変更通知受信部222、アドレス比較部225を有する。以下では、各部の動作(処理)について、フローチャートを用いて説明する。
図12、図13、図14は、NetMngr権限を持たない「端末機器A」と「端末機器B」のみが接続されているネットワーク102に、「新規接続端末機器C」(単に「端末機器C」ともいう)を加入させる際の各端末機器101が備える通信装置200の動作を示したフローチャートである。
新規接続端末機器Cの通信装置200(以下、端末機器A、B、Cの通信装置200をそれぞれ単に端末機器A、B、Cとして説明する)がネットワーク102に接続され、ユーザからの電源ONイベントにより端末機器Cの電源が投入されると、図9のステップS121と同様に、端末機器Cのアドレス要求送信部211は、記憶装置201にて管理されている自己のネットワークアドレスの値を確認する(ステップS131)。端末機器Cのアドレス要求送信部211は、ステップS131で自己のアドレスが未設定であると判定すると、自己のアドレスを“1”に設定した後、図9のステップS122と同様に、アドレス通知待ちのタイマを開始するとともに(ステップS132)、図9のステップS123と同様に、アドレス要求のブロードキャストを行う(ステップS133)。
ステップS133で送信されたアドレス要求は、この例では、ネットワーク102内の接続機器全てに到達するため、端末機器A及び端末機器Bそれぞれのアドレス要求受信部212が、このアドレス要求を受信し(ステップS231、S331)、記憶装置201にて管理されている自己のNetMngr権限を確認する(ステップS232、S332)。ステップS322で自身にNetMngr権限がないこと(role=client)が確認されると、アドレス要求受信部212がアドレス通知待ちのタイマを開始する(ステップS233、S333)。この例では、ネットワーク102内にNetMngr権限を持つ端末機器101は存在しないため、アドレス通知はどこからも受信できず、アドレス通知待ちタイムアウトが発生する(ステップS131で端末機器Cから送信されたアドレス要求に対して、端末機器A及び端末機器Bそれぞれのアドレス通知待ちのタイマ時間内にネットワーク102上で応答がない)。
ステップS233、333で開始されるアドレス通知待ちのタイマは、実施の形態2において図9のステップS323で開始されるアドレス通知待ちのタイマと同様に設定される。また、このアドレス通知待ちのタイマは、互いに異なるように設定されるのが望ましく、例えば以下の条件を満たすように、アドレス要求受信部212が処理装置202により設定するものである。
AdrssW_TO2(α)<AdrssW_TO2(α+1)
ここで、この例では、端末機器Aのアドレスとして“2”が端末機器Aのアドレス設定部224によって既に端末機器Aの記憶装置201に記憶されており、同様に、端末機器Bのアドレスとして“3”が端末機器Bのアドレス設定部224によって既に端末機器Bの記憶装置201に記憶されているものとする。また、端末機器A及び端末機器Bそれぞれのアドレス設定情報記憶部226が各端末機器101の記憶装置201に記憶したMAXアドレスは、既に“3”に設定(更新)されているものとする(つまり、この時点では、端末機器Cを除けば、端末機器Bがネットワーク102に最後に接続した端末機器101だということになる)。
端末機器A及び端末機器Bそれぞれのタイマでアドレス通知待ちタイムアウトが発生した場合、端末機器A及び端末機器Bは自身がNetMngrとなる準備を開始する。具体的には、端末機器A及び端末機器Bそれぞれの権限要求送信部217が、ネットワーク102内にNetMngr権限を持つ端末機器101が存在しないと判断し、図10のステップS324と同様に、NetMngr応答待ちのタイマを開始するとともに(ステップS234、S334)、図10のステップS325と同様に、NetMngr権限取得要求のブロードキャストを行う(ステップS235、S335)。この例のようにNetMngr権限を持たない端末機器101が複数存在した場合には、NetMngr権限取得要求が複数の端末機器101より重複して発信されないように、各端末機器101のアドレスに応じた時差を設けることにより、アドレスが小さい端末機器101からNetMngrになる(端末機器101のアドレスが小さいほど優先度が高くなる)仕組みを実装してもよい。この例では、端末機器A及び端末機器Bそれぞれの権限要求送信部217が、自己のアドレスの優先度(アドレスの大小)に応じて定まる待機時間(例えば、待機時間=(アドレス−2)×0.1秒などとする)の経過後に、NetMngr権限取得要求を送信する。
ステップS234、334で開始されるNetMngr応答待ちのタイマは、実施の形態2において図10のステップS324で開始されるNetMngr応答待ちのタイマと同様に設定される。また、このNetMngr応答待ちのタイマは、互いに異なるように設定されるのが望ましく、例えば以下の条件を満たすように、権限要求送信部217が処理装置202により設定するものである。
NetMngrW_TO(α)<NetMngrW_TO(α+1)
上記時差を設けていない場合又はそのタイミングがずれた場合には、端末機器Aでは、権限要求受信部218が、ステップS335で端末機器Bから送信されたNetMngr権限取得要求を受信する(ステップS236)。そして、アドレス比較部225が、NetMngr権限取得要求に含まれる送信元の端末機器Bのアドレスと記憶装置201にて管理されている自己のアドレスとを比較する(ステップS237)。ここで、比較するアドレスは、ネットワークアドレスでなく、物理アドレスであってもよい(優先度を一意に定める情報であればよい)。この例では、端末機器Aのアドレスは“2”、端末機器Bのアドレスは“3”なので、アドレス比較部225は自己のアドレスの優先度が高いと処理装置202により判断する。また、ステップS234においてNetMngr応答待ちのタイマが開始されていたが、この例では、ネットワーク102内にNetMngr権限を持つ端末機器101が存在しないため、NetMngr応答はどこからも受信できず、NetMngr応答待ちタイムアウトが発生する(ステップS235で送信されたNetMngr権限取得要求に対して、NetMngr応答待ちのタイマ時間内にネットワーク102上で応答がない)。
一方、端末機器Bでも、端末機器Aと同様に、権限要求受信部218が、ステップS235で端末機器Aから送信されたNetMngr権限取得要求を受信する(ステップS336)。そして、アドレス比較部225が、NetMngr権限取得要求に含まれる送信元の端末機器Aのアドレスと記憶装置201にて管理されている自己のアドレスとを比較し、自己のアドレスの優先度が低いと処理装置202により判断してNetMngr応答待ちのタイマを停止する(NetMngrとなる準備を中止する)(ステップS337)。
端末機器AのタイマでNetMngr応答待ちタイムアウトが発生した場合、端末機器Aでは、権限設定部228が、自己のNetMngr権限をrole=netmngrに設定する(NetMngr権限を自己の権限として記憶装置201に設定する)(ステップS238)。そして、変更通知送信部221が、NetMngr変更通知をブロードキャストする(ステップS239)。NetMngr変更通知は、例えば、図2に示したようにコマンド番号に0015hを入れ、データ部にその送信元である端末機器A自身のアドレスを入れたものである。このNetMngr変更通知は、実施の形態1で説明した図5のステップS106の後にも利用できる。つまり、ステップS239と同様に、図5のステップS106の後に変更通知送信部221がNetMngr変更通知をブロードキャストしてもよい。NetMngr変更通知をこのように利用することで、端末機器101の初めの一台がネットワーク102に加入する際に、ほぼ同時にネットワーク102に加入しようとする他の端末機器101があった場合に、その通信装置200が自己にアドレス設定を行ってしまう(即ち、複数の通信装置200が自己にアドレス“2”を設定してしまう)という事態を確実に避けることが可能となる(前述した乱数によっても同様の効果を奏することができるので、NetMngr変更通知をこのように利用することは必須ではない)。
端末機器B及び端末機器Cでは、それぞれの変更通知受信部222が、ステップS239で端末機器Aから送信されたNetMngr変更通知を受信する(ステップS134、S338)。これにより、端末機器AがNetMngrとなったことがわかる。NetMngr変更通知を受信した端末機器101もNetMngr権限を持っていた場合(例えば、何らかの要因によりその端末機器101の権限応答送信部219が端末機器AのNetMngr応答待ちのタイマ時間内にNetMngr応答を送信できなかった場合)の処理については後述する。
ステップS239の後、端末機器Aでは、図6のステップS213と同様に、アドレス計算部223が、ネットワーク102上で次に設定されるアドレスとしてMAXアドレス+1を処理装置202により計算し、その結果である“4”を新規接続端末機器C用に予約する(ステップS240)。そして、図6のステップS214と同様に、アドレス通知送信部213がアドレス通知を作成し、ネットワーク102上でブロードキャストにて送信する(ステップS241)。端末機器Bでは、アドレス通知受信部214が、ステップS241で端末機器Aから送信されたアドレス通知を受信する(ステップS339)。また、端末機器Cでも、図6のステップS114と同様に、アドレス通知受信部214が、ステップS241で端末機器Aから送信されたアドレス通知を受信し、アドレス通知待ちのタイマを停止する(ステップS135)。その後の端末機器A、B、Cの処理は、実施の形態1で説明した図7と同様である。
図15は、図14のステップS239で端末機器Aから送信されたNetMngr変更通知を、NetMngr権限を持つ「端末機器B」が受信した場合の各端末機器101が備える通信装置200の動作を示したフローチャートである。端末機器A、Cの処理は、前述した図14の例における端末機器A、Cの処理と同様である。
まず、端末機器Bでは、変更通知受信部222が、ステップS239で端末機器Aから送信されたNetMngr変更通知を受信する(ステップS341)。そして、アドレス比較部225が、NetMngr変更通知に含まれる送信元の端末機器Aのアドレスと記憶装置201にて管理されている自己のアドレスとを比較する(ステップS342)。この例では、図14の例と同様に、端末機器Aのアドレスは“2”、端末機器Bのアドレスは“3”とし、アドレスが小さいほど優先度が高くなるものとする。よって、アドレス比較部225は自己のアドレスの優先度が低いと処理装置202により判断する。この判断結果に基づき、権限設定部228が、自己のNetMngr権限をrole=clientに設定する(NetMngr権限を無効として記憶装置201に設定する)(ステップS343)。その後の端末機器Bの処理は、前述した図14と同様である。
このように、本実施の形態では、通信装置200において、権限設定部228が、権限要求送信部217が送信した権限要求に対して所定時間内にネットワーク102上で応答がなかった場合であって、アドレス比較部225が自己のアドレスの優先度が高いと判断した場合に、権限を自己の権限として設定することにより、ネットワーク102内でアドレス設定を行う通信装置200を自律的に変更することが可能となり、システムの信頼性及び柔軟性が向上する。
また、権限要求送信部217が、自己のアドレスの優先度に応じて定まる待機時間の経過後に、権限要求を送信することにより、複数の権限要求が競合する可能性を低くすることが可能となり、システムの処理効率が向上する。
また、権限設定部228が、アドレス比較部225が自己のアドレスの優先度が低いと判断した場合に、自己の権限を無効として設定することにより、権限の競合を避けることが可能となり、システムの安定性が向上する。
以上のように、本実施の形態に係る通信装置は、
アドレスごとにアドレス割り当て権限取得の優先度を持ち、この優先度に基づき、アドレス割り当て権限取得処理の開始タイミングを決定することを特徴としたものである。
この通信装置は、さらに、
ネットワーク上の他の機器がアドレス割り当て権限取得処理を開始したことを認識した場合、優先度に応じて上記アドレス割り当て権限取得処理を継続するか否かの決定を行い、決定に応じて、アドレス割り当て権限取得処理を継続あるいは中断することを特徴としたものである。
前述した各実施の形態に係る通信装置は、
アドレス要求受信ステップ(例えば、図6のステップS211〜S212、S311〜S313、図9のステップS221〜S222、S321〜S323、図12のステップS231〜S233、S331〜S333)で、ネットワーク上で一意に識別可能なアドレスを要求するアドレス要求をアドレスが未設定の他の通信装置から受信するアドレス要求受信部と、
アドレス設定情報記憶ステップ(例えば、図7のステップS117、S316)で、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶装置に記憶するアドレス設定情報記憶部と、
アドレス計算ステップ(例えば、図6のステップS213、図9のステップS223、図14のステップS240、図15のステップS240)で、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算部と、
アドレス通知送信ステップ(例えば、図6のステップS214、図10のステップS227、図14のステップS241、図15のステップS241)で、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記アドレス要求受信部が受信したアドレス要求の送信元である他の通信装置に送信するアドレス通知送信部と、
アドレス設定情報更新ステップ(例えば、図5のステップS105、図7のステップS215)で、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新部と、
アドレス設定情報送信ステップ(例えば、図7のステップS216)で、前記アドレス設定情報更新部が更新したアドレス設定情報を前記ネットワークにより同報送信するアドレス設定情報送信部とを有することを特徴とする。
前記通信装置は、さらに、
アドレス要求送信ステップ(例えば、図5のステップS101〜S103、図6のステップS111〜S113、図9のステップS121〜S123、図12のステップS131〜S133)で、前記ネットワークに接続された時点で自己のアドレスが未設定だった場合に、アドレス要求を前記ネットワークにより同報送信するアドレス要求送信部と、
アドレス設定ステップ(例えば、図5のステップS104、図7のステップS115)で、前記アドレス要求送信部が送信したアドレス要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合に、所定のアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定部とを有し、
前記アドレス設定情報更新部は、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス設定部が設定した自己のアドレスで更新することを特徴とする。
前記通信装置は、さらに、
アドレス要求送信ステップ(例えば、図5のステップS101〜S103、図6のステップS111〜S113、図9のステップS121〜S123、図12のステップS131〜S133)で、前記ネットワークに接続された時点で自己のアドレスが未設定だった場合に、アドレス要求を前記ネットワークにより同報送信するアドレス要求送信部と、
権限設定ステップ(例えば、図5のステップS106、図14のステップS238、図15のステップS238、S343)で、前記アドレス要求送信部が送信したアドレス要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合に、他の通信装置にアドレスを設定する権限を自己の権限として記憶装置に設定する権限設定部とを有し、
前記アドレス通知送信部は、前記アドレス要求受信部が前記アドレス要求を受信した時点で前記権限設定部が自己の権限を既に設定していた場合に、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記アドレス要求受信部が受信したアドレス要求の送信元である他の通信装置に送信することを特徴とする。
前記アドレス要求送信部は、乱数を生成し、生成した乱数に基づいて、前記所定時間を処理装置により設定することを特徴とする。
また、前述した各実施の形態に係る通信装置は、
アドレス要求送信ステップ(例えば、図5のステップS101〜S103、図6のステップS111〜S113、図9のステップS121〜S123、図12のステップS131〜S133)で、ネットワーク上で一意に識別可能なアドレスを要求するアドレス要求を前記ネットワークにより同報送信するアドレス要求送信部と、
アドレス通知受信ステップ(例えば、図6のステップS114、S314、図10のステップS124、S327、図14のステップS135、S339、図15のステップS135、S344)で、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを通知するアドレス通知を他の通信装置から受信するアドレス通知受信部と、
アドレス設定ステップ(例えば、図5のステップS104、図7のステップS115)で、前記アドレス通知受信部が受信したアドレス通知により通知されたアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定部と、
アドレス設定情報受信ステップ(例えば、図7のステップS116、S315)で、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を、前記アドレス通知受信部が受信したアドレス通知の送信元である他の通信装置から受信するアドレス設定情報受信部と、
アドレス設定情報記憶ステップ(例えば、図7のステップS117、S316)で、前記アドレス設定情報受信部が受信したアドレス設定情報を記憶装置に記憶するアドレス設定情報記憶部とを有することを特徴とする。
前記通信装置は、さらに、
アドレス要求受信ステップ(例えば、図6のステップS211〜S212、S311〜S313、図9のステップS221〜S222、S321〜S323、図12のステップS231〜S233、S331〜S333)で、アドレス要求をアドレスが未設定の他の通信装置から受信するアドレス要求受信部と、
権限設定ステップ(例えば、図5のステップS106、図14のステップS238、図15のステップS238、S343)で、前記アドレス要求受信部が前記アドレス要求を受信した時点で他の通信装置にアドレスを設定する権限が自己に設定されていなかった場合であって、前記アドレス要求受信部が受信したアドレス要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合に、前記権限を自己の権限として記憶装置に設定する権限設定部と、
アドレス計算ステップ(例えば、図6のステップS213、図9のステップS223、図14のステップS240、図15のステップS240)で、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算部と、
アドレス通知送信ステップ(例えば、図6のステップS214、図10のステップS227、図14のステップS241、図15のステップS241)で、前記権限設定部が自己の権限を設定した場合に、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記アドレス要求受信部が受信したアドレス要求の送信元である他の通信装置に送信するアドレス通知送信部と、
アドレス設定情報更新ステップ(例えば、図5のステップS105、図7のステップS215)で、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新部と、
アドレス設定情報送信ステップ(例えば、図7のステップS216)で、前記アドレス設定情報更新部が更新したアドレス設定情報を前記ネットワークにより同報送信するアドレス設定情報送信部とを有することを特徴とする。
前記通信装置は、さらに、
アドレス要求受信ステップ(例えば、図6のステップS211〜S212、S311〜S313、図9のステップS221〜S222、S321〜S323、図12のステップS231〜S233、S331〜S333)で、アドレス要求をアドレスが未設定の他の通信装置から受信するアドレス要求受信部と、
権限要求送信ステップ(例えば、図10のステップS324〜S325、図13のステップS234〜235、S334〜S335)で、前記アドレス要求受信部が前記アドレス要求を受信した時点で他の通信装置にアドレスを設定する権限が自己に設定されていなかった場合に、前記権限を要求する権限要求を前記ネットワークにより同報送信する権限要求送信部と、
権限設定ステップ(例えば、図5のステップS106、図14のステップS238、図15のステップS238、S343)で、前記権限要求送信部が送信した権限要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合に、前記権限を自己の権限として記憶装置に設定する権限設定部と、
アドレス計算ステップ(例えば、図6のステップS213、図9のステップS223、図14のステップS240、図15のステップS240)で、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算部と、
アドレス通知送信ステップ(例えば、図6のステップS214、図10のステップS227、図14のステップS241、図15のステップS241)で、前記権限設定部が自己の権限を設定した場合に、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記アドレス要求受信部が受信したアドレス要求の送信元である他の通信装置に送信するアドレス通知送信部と、
アドレス設定情報更新ステップ(例えば、図5のステップS105、図7のステップS215)で、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新部と、
アドレス設定情報送信ステップ(例えば、図7のステップS216)で、前記アドレス設定情報更新部が更新したアドレス設定情報を前記ネットワークにより同報送信するアドレス設定情報送信部とを有することを特徴とする。
前記通信装置は、さらに、
権限要求受信ステップ(例えば、図10のステップS224〜S225、図13のステップS236、S336)で、権限要求を前記権限が設定されていない他の通信装置から受信する権限要求受信部と、
アドレス比較ステップ(例えば、図13のステップS237、S337)で、前記権限要求受信部が受信した権限要求の送信元である他の通信装置のアドレスと自己のアドレスとを比較して、どちらのアドレスの優先度が高いかを処理装置により判断するアドレス比較部とを有し、
前記権限設定部は、前記権限要求送信部が送信した権限要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合であって、前記アドレス比較部が自己のアドレスの優先度が高いと判断した場合に、前記権限を自己の権限として記憶装置に設定することを特徴とする。
前記通信装置は、さらに、
権限要求受信ステップ(例えば、図10のステップS224〜S225、図13のステップS236、S336)で、権限要求を前記権限が設定されていない他の通信装置から受信する権限要求受信部と、
アドレス比較ステップ(例えば、図13のステップS237、S337)で、前記権限要求受信部が受信した権限要求の送信元である他の通信装置のアドレスと自己のアドレスとを比較して、どちらのアドレスの優先度が高いかを処理装置により判断するアドレス比較部とを有し、
前記権限設定部は、前記権限要求送信部が送信した権限要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合であって、前記アドレス比較部が自己のアドレスの優先度が高いと判断した場合に、前記権限を自己の権限として記憶装置に設定することを特徴とする。
前記権限要求送信部は、自己のアドレスの優先度に応じて定まる待機時間の経過後に、前記権限要求を送信することを特徴とする。
前記通信装置は、さらに、
変更通知受信ステップ(例えば、図14のステップS134、S338、図15のステップS134、S341)で、他の通信装置にアドレスを設定する権限を自己に設定したことを通知する変更通知を他の通信装置から受信する変更通知受信部と、
アドレス比較ステップ(例えば、図15のステップS342)で、前記変更通知受信部が前記変更通知を受信した時点で前記権限が自己に設定されていた場合に、前記変更通知受信部が受信した変更通知の送信元である他の通信装置のアドレスと自己のアドレスとを比較して、どちらのアドレスの優先度が高いかを処理装置により判断するアドレス比較部とを有し、
前記権限設定部は、前記アドレス比較部が自己のアドレスの優先度が低いと判断した場合に、自己の権限を無効として記憶装置に設定することを特徴とする。
前記アドレス設定情報は、前記ネットワーク上で最後に設定されたアドレスを示し、
前記アドレス計算部は、前記ネットワーク上で最後に設定されたアドレスを処理装置によりインクリメントすることにより前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを計算することを特徴とする。
また、前述した各実施の形態に係る通信システムは、上述した通信装置を備えることを特徴とする。この通信システムには通信装置を追加することができる。また、この通信システムからは通信装置を削減することもできる。通信装置が追加された場合、その通信装置(第1の通信装置)には、他の通信装置(第2の通信装置)によってアドレスが設定される。
また、前述した各実施の形態に係る通信システムは、
ネットワーク上で一意に識別可能なアドレスを要求するアドレス要求を前記ネットワークにより同報送信するアドレス要求送信部を有する第1の通信装置と、
前記アドレス要求をアドレスが未設定の第1の通信装置から受信するアドレス要求受信部と、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶装置に記憶するアドレス設定情報記憶部と、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算部と、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記アドレス要求受信部が受信したアドレス要求の送信元である第1の通信装置に送信するアドレス通知送信部とを有する第2の通信装置とを備え、
前記第1の通信装置は、さらに、前記アドレス通知を前記第2の通信装置から受信するアドレス通知受信部と、前記アドレス通知受信部が受信したアドレス通知により通知されたアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定部とを有し、
前記第2の通信装置は、さらに、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新部と、前記アドレス設定情報更新部が更新したアドレス設定情報を前記ネットワークにより同報送信するアドレス設定情報送信部とを有し、
前記第1の通信装置は、さらに、前記アドレス設定情報を、前記アドレス通知受信部が受信したアドレス通知の送信元である第2の通信装置から受信するアドレス設定情報受信部と、前記アドレス設定情報受信部が受信したアドレス設定情報を記憶装置に記憶するアドレス設定情報記憶部とを有することを特徴とする。
また、前述した各実施の形態に係るアドレス設定方法は、上述した各ステップのほか、権限応答送信ステップ(例えば、図10のステップS226)、権限応答受信ステップ(例えば、図10のステップS326)、変更通知送信ステップ(例えば、図14のステップS239、図15のステップS239)を備えることを特徴とする。
また、前述した各実施の形態に係るアドレス設定方法は、
アドレスが未設定の第1の通信装置が、ネットワーク上で一意に識別可能なアドレスを要求するアドレス要求を前記ネットワークにより同報送信するアドレス要求送信ステップと、
第2の通信装置が、前記アドレス要求を前記第1の通信装置から受信するアドレス要求受信ステップと、
前記第2の通信装置が、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶装置に記憶する第1のアドレス設定情報記憶ステップと、
前記第2の通信装置が、前記第1のアドレス設定情報記憶ステップで記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算ステップと、
前記第2の通信装置が、前記アドレス計算ステップで計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記アドレス要求受信ステップで受信したアドレス要求の送信元である第1の通信装置に送信するアドレス通知送信ステップと、
前記第1の通信装置が、前記アドレス通知を前記第2の通信装置から受信するアドレス通知受信ステップと、
前記第1の通信装置が、前記アドレス通知受信ステップで受信したアドレス通知により通知されたアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定ステップと、
前記第2の通信装置が、前記第1のアドレス設定情報記憶ステップで記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信ステップで送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新ステップと、
前記第2の通信装置が、前記アドレス設定情報更新ステップで更新したアドレス設定情報を前記ネットワークにより同報送信するアドレス設定情報送信ステップと、
前記第1の通信装置が、前記アドレス設定情報を、前記アドレス通知受信ステップで受信したアドレス通知の送信元である第2の通信装置から受信するアドレス設定情報受信ステップと、
前記第1の通信装置が、前記アドレス設定情報受信ステップで受信したアドレス設定情報を記憶装置に記憶する第2のアドレス設定情報記憶ステップとを有することを特徴とする。
また、前述した各実施の形態に係るアドレス設定プログラムは、上述した各ステップの処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
各実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。 各実施の形態におけるアドレス割当用プロトコルフレームの種類の一例を示す表である。 実施の形態1に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1における通信装置のハードウェア資源の一例を示す図である。 実施の形態1に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る通信システムに接続する通信装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100 通信システム、101 端末機器、102 ネットワーク、200 通信装置、201 記憶装置、202 処理装置、203 物理アドレス管理部、204 ネットワーク接続機器アドレス管理部、205 アドレス割当プロトコル処理部、206 アドレス割当用プロトコルフレーム、207 通信回線、208 入力装置、209 出力装置、211 アドレス要求送信部、212 アドレス要求受信部、213 アドレス通知送信部、214 アドレス通知受信部、215 アドレス設定情報送信部、216 アドレス設定情報受信部、217 権限要求送信部、218 権限要求受信部、219 権限応答送信部、220 権限応答受信部、221 変更通知送信部、222 変更通知受信部、223 アドレス計算部、224 アドレス設定部、225 アドレス比較部、226 アドレス設定情報記憶部、227 アドレス設定情報更新部、228 権限設定部、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (24)

  1. ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶装置に記憶するアドレス設定情報記憶部と、
    前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算部と、
    他の通信装置にアドレスを設定する権限を自己の権限として記憶装置に設定する権限設定部と、
    前記権限設定部が前記権限を自己に設定していた場合に、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記ネットワークに新たに接続した他の通信装置に送信するアドレス通知送信部と、
    前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新部とを有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信装置は、さらに、
    前記アドレス設定情報更新部が更新したアドレス設定情報を前記ネットワークにより同報送信するアドレス設定情報送信部を有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記権限設定部は、前記ネットワーク上の他の通信装置が前記権限を設定しているかどうかを処理装置により確認し、前記権限が他の通信装置に設定されていなかった場合に、前記権限を自己の権限として設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記権限設定部は、他の通信装置に定められた優先順位を処理装置により確認し、確認した優先順位に従って、前記権限を自己の権限として設定することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記権限設定部は、自己のアドレスの優先度に応じて定まる待機時間の経過後に、他の通信装置が前記権限を設定しているかどうかを確認することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  6. 前記通信装置は、さらに、
    前記権限設定部が前記権限を自己の権限として設定した場合に、前記権限を自己に設定したことを通知する変更通知を前記ネットワークにより同報送信する変更通知送信部を有することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の通信装置。
  7. 前記権限設定部は、他の通信装置に定められた優先順位を処理装置により確認し、前記権限が自己より優先順位の高い他の通信装置にも設定されていた場合に、自己の権限を無効として記憶装置に設定することを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の通信装置。
  8. ネットワークに接続された時点で自己のアドレスが未設定だった場合に、前記ネットワークに他の通信装置が接続されているかどうかを処理装置により確認し、前記ネットワークに他の通信装置が接続されていなかった場合に、所定のアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定部を有することを特徴とする通信装置。
  9. ネットワークに接続された時点で自己のアドレスが未設定だった場合に、所定の要求を前記ネットワークにより同報送信するアドレス要求送信部と、
    前記アドレス要求送信部が送信した所定の要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合に、所定のアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定部とを有することを特徴とする通信装置。
  10. 前記アドレス要求送信部は、前記所定時間が他の通信装置が設定するものと同じ時間にならないように、前記所定時間を処理装置により設定することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
  11. 前記アドレス要求送信部は、乱数を生成し、生成した乱数に基づいて、前記所定時間を処理装置により設定することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
  12. 請求項1から7までのいずれかに記載の通信装置と請求項8から11までのいずれかに記載の通信装置とを組み合わせたことを特徴とする通信装置。
  13. 請求項1から12までのいずれかに記載の通信装置を複数備えることを特徴とする通信システム。
  14. 通信装置のアドレス設定情報記憶部が、ネットワーク上で次に設定されるアドレスを一意に定めるアドレス設定情報を記憶装置に記憶するアドレス設定情報記憶ステップと、
    前記通信装置のアドレス計算部が、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報に基づいて、前記ネットワーク上で次に設定されるアドレスを処理装置により計算するアドレス計算ステップと、
    前記通信装置の権限設定部が、他の通信装置にアドレスを設定する権限を自己の権限として記憶装置に設定する権限設定ステップと、
    前記通信装置のアドレス通知送信部が、前記権限設定部が前記権限を自己に設定していた場合に、前記アドレス計算部が計算したアドレスを通知するアドレス通知を、前記ネットワークに新たに接続した他の通信装置に送信するアドレス通知送信ステップと、
    前記通信装置のアドレス設定情報更新部が、前記アドレス設定情報記憶部が記憶したアドレス設定情報を、前記アドレス通知送信部が送信したアドレス通知により通知されたアドレスで更新するアドレス設定情報更新ステップとを有することを特徴とするアドレス設定方法。
  15. 前記アドレス設定方法は、さらに、
    前記通信装置のアドレス設定情報送信部が、前記アドレス設定情報更新部が更新したアドレス設定情報を前記ネットワークにより同報送信するアドレス設定情報送信ステップを有することを特徴とする請求項14に記載のアドレス設定方法。
  16. 前記権限設定ステップは、前記権限設定部が、前記ネットワーク上の他の通信装置が前記権限を設定しているかどうかを処理装置により確認し、前記権限が他の通信装置に設定されていなかった場合に、前記権限を自己の権限として設定することを特徴とする請求項14又は15に記載のアドレス設定方法。
  17. 前記権限設定ステップは、前記権限設定部が、他の通信装置に定められた優先順位を処理装置により確認し、確認した優先順位に従って、前記権限を自己の権限として設定することを特徴とする請求項16に記載のアドレス設定方法。
  18. 前記権限設定ステップは、前記権限設定部が、自己のアドレスの優先度に応じて定まる待機時間の経過後に、他の通信装置が前記権限を設定しているかどうかを確認することを特徴とする請求項16に記載のアドレス設定方法。
  19. 前記アドレス設定方法は、さらに、
    前記通信装置の変更通知送信部が、前記権限設定部が前記権限を自己の権限として設定した場合に、前記権限を自己に設定したことを通知する変更通知を前記ネットワークにより同報送信する変更通知送信ステップを有することを特徴とする請求項14から18までのいずれかに記載のアドレス設定方法。
  20. 前記権限設定ステップは、前記権限設定部が、他の通信装置に定められた優先順位を処理装置により確認し、前記権限が自己より優先順位の高い他の通信装置にも設定されていた場合に、自己の権限を無効として記憶装置に設定することを特徴とする請求項14から19までのいずれかに記載のアドレス設定方法。
  21. 通信装置のアドレス設定部が、ネットワークに接続された時点で自己のアドレスが未設定だった場合に、前記ネットワークに他の通信装置が接続されているかどうかを処理装置により確認し、前記ネットワークに他の通信装置が接続されていなかった場合に、所定のアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定ステップを有することを特徴とするアドレス設定方法。
  22. 通信装置のアドレス要求送信部が、ネットワークに接続された時点で自己のアドレスが未設定だった場合に、所定の要求を前記ネットワークにより同報送信するアドレス要求送信ステップと、
    前記通信装置のアドレス設定部が、前記アドレス要求送信部が送信した所定の要求に対して所定時間内に前記ネットワーク上で応答がなかった場合に、所定のアドレスを自己のアドレスとして記憶装置に設定するアドレス設定ステップとを有することを特徴とするアドレス設定方法。
  23. 前記アドレス要求送信ステップは、前記アドレス要求送信部が、前記所定時間が他の通信装置が設定するものと同じ時間にならないように、前記所定時間を処理装置により設定することを特徴とする請求項22に記載のアドレス設定方法。
  24. 前記アドレス要求送信ステップは、前記アドレス要求送信部が、乱数を生成し、生成した乱数に基づいて、前記所定時間を処理装置により設定することを特徴とする請求項22に記載のアドレス設定方法。
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