JP2000165437A - ネットワークにおけるノードのid設定方法およびネットワークシステム - Google Patents

ネットワークにおけるノードのid設定方法およびネットワークシステム

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JP2000165437A
JP2000165437A JP10331590A JP33159098A JP2000165437A JP 2000165437 A JP2000165437 A JP 2000165437A JP 10331590 A JP10331590 A JP 10331590A JP 33159098 A JP33159098 A JP 33159098A JP 2000165437 A JP2000165437 A JP 2000165437A
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JP10331590A
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Kenichi Moriguchi
健一 森口
Toshihisa Ikeda
俊久 池田
Takahisa Sakai
貴久 堺
Yuji Mizuguchi
裕二 水口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのマスタノードと1つまたは複数のスレ
ーブノードが存在するネットワークにおいて、自動的に
全ノードにネットワーク中で唯一のアドレスを割当て
る。 【解決手段】 マスタノードが1つの未設定IDを指定
するパケットを送信し、上記パケットを受信した仮のI
Dが設定されているノードは、仮のIDと上記パケット
中で指定されたIDが一致するときにこれを示す応答パ
ケットを送信し、上記応答パケットを送信したノードが
ネットワーク中で1つだけ存在するときに上記応答パケ
ットを送信したノードは上記仮のIDを自ノードの固有
のIDとして設定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマスタノードとスレ
ーブノードが存在するネットワークシステムにおいて、
ノードにアドレスを割当てる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク中にマスタノードおよびス
レーブノードが存在するネットワークシステムの例とし
て、図22に特願平10−113459号記載のループ
とバスが混在するネットワークシステムの構成図をあげ
る。図22において200はトークンマスタノードであ
り、210、211、212、220、221はスレー
ブノードであり、25はスターカプラや電気的なバス等
で構成される共通伝達経路である。また200、21
0、220はループマスタであり他ループからのデータ
パケットを破棄する役割を果たす。図22におけるネッ
トワークにおけるノードのアドレスは、同一ループ中の
ノードに共通のループIDと、同一ループ中の異なるノ
ードを区別するためのサブノードIDから成るものとす
る。例えばノード210、211、212はいずれも同
じループIDを持つが、それぞれ異なったサブノードI
Dを持つ。
【0003】図22に示されるようにループとバスが混
在するネットワークにおいては、各ノードのノードID
は他のノードIDと一致させてはならず、また同一ルー
プ上のノードのループIDは同じでなければならない。
よってノードの追加、削除、ネットワーク構成の変更等
の際には、ノードのIDを割当て直す必要がある。
【0004】図22に示されるネットーワークでは、各
ノードのIDは各ノードの不揮発性メモリに事前に設定
されており、電源投入時等に各ノードが上記不揮発性メ
モリに記憶されたIDをロードして設定するようになっ
ている。なお上記不揮発性メモリはディップスイッチ等
で構成しても良い。上記不揮発性メモリに事前にIDを
設定するには、手動で設定するなどしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手動でノード
のIDを設定していたのでは手間がかかる上、ノードI
Dが重複したり同一ループ中のループIDが異なる等の
間違いも起こりやすく正確性に欠けるなど、ノードのI
D管理が困難になるという問題があった。
【0006】上記課題を解決する手段として、ノードの
IDを自動的に設定する方法が提案されてきた。例えば
ループ型ネットワークにおいてノードのIDを設定する
方法として、特開平8−340344号に記載の方法が
ある。特開平8−340344号に記載の方法では、ル
ープ上で上流に位置するノードが送信したメンバ位置コ
ード(ID設定用パケット)を、ループ上で1つ下流に
位置するノードが受信する。上記メンバ位置コード(I
D設定用パケット)を受信したノードは上記メンバ位置
コード(ID設定用パケット)を一旦ノード内部に取り
込み、メンバ位置コード(ID設定用パケット)の解析
/更新を行った後にループ上でさらに1つ下流に位置す
るノードへ送信する。ループ型ネットワークのように、
あるノードが送信したパケットが常にまず1つのノード
で受信され、上記1つのノード以外のノードへは他のノ
ードを経由してしか到達できないネットワークにおいて
は、このような方法は有効である。しかし、バス型ネッ
トワークもしくは特願平10−113459号記載のネ
ットワークのように、あるノードが送信したパケット
が、共通伝達経路により、他のノードを経由することな
く複数のノードに伝送されてしまうネットワークにおい
ては、特開平8−340344号に記載の方法でネット
ワーク上で固有のIDをノードに設定することはできな
い。
【0007】本発明は上記の問題を解決するものであ
り、バス型ネットワーク等のようにあるノードが送信し
たパケットが、共通伝達経路により、他のノードを経由
することなく複数のノードに伝送されるネットワーク、
及び一般のネットワークにおいて、自動的に全ノードに
ネットワーク中で唯一のアドレスを割当てる方法、及び
自動的に全ノードにネットワーク中で唯一のアドレスを
割当てることが可能なネットワークシステムを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の請求項1にかかる発明は、1つのマスタノー
ドと1つまたは複数のスレーブノードが存在するネット
ワークにおいて、ノードのIDを設定するID設定方法
において、マスタノードが1つの未設定IDを指定する
パケットを送信し、上記パケットを受信した仮のIDが
設定されているノードは、仮のIDと上記パケット中で
指定されたIDが一致するときにこれを示す応答パケッ
トを送信し、上記応答パケットを送信したノードがネッ
トワーク中で1つだけ存在するときに上記応答パケット
を送信したノードは上記仮のIDを自ノードの固有のI
Dとして設定するものである。
【0009】また、本願の請求項2にかかる発明は、1
つのマスタノードと1つまたは複数のスレーブノードが
存在するネットワークにおいて、ノードのIDを設定す
るID設定方法において、各ノードを識別するためのI
Dが未設定のノードがID候補リストの中から第1のI
D候補を選択して記憶装置に一時的に設定する仮ID設
定過程と、上記マスタノードが上記ID候補リストの中
から第2のID候補を選択して選択した上記第2のID
候補を含むID設定パケットを全ノードに送信するID
設定パケット送信過程と、上記ID設定パケットを受信
したID未設定のノードが、上記ID設定パケット中の
上記第2のID候補と上記仮ID設定過程で一時的に設
定しておいた上記第1のID候補を比較して一致する場
合のみ、応答パケットを全ノードに送信する比較応答過
程と、応答パケットを送信したノードがネットワーク上
で1つである場合には、上記応答パケットを送信したノ
ードは上記第1のID候補を自ノードの固有のIDとし
て設定し、上記マスタノードおよびIDが未設定のスレ
ーブノードは上記第2のID候補をID候補リストから
削除するID設定過程を有し、上記仮ID設定過程とI
D設定パケット送信過程と比較応答過程とID設定過程
を有するサイクルを繰返してネットワーク上の全ノード
にネットワーク上で固有のIDを設定するものである。
【0010】また、本願の請求項3にかかる発明は、請
求項2記載のID設定方法において、2回目以降のサイ
クルでは、一つ前のサイクルの比較応答過程において応
答パケットを送信しなかったノードは、仮ID設定過程
において、一つ前のサイクルの仮ID設定過程と同じ第
1のID候補を選択するものである。
【0011】また、本願の請求項4にかかる発明は、請
求項2記載のID設定方法において、マスタノードが第
2のID候補を選択する方法が、D候補リストの中で最
小のIDから大きいIDへと順に選択していき、最大の
IDに達すると再び未設定のID中から最小のIDを選
択し以後同様にして選択を繰返すか、もしくはID候補
リストの中で最大のIDから小さいIDへと順に選択し
ていき、最小のIDに達すると再び未設定のID中から
最大のIDを選択し以後同様にして選択を繰返すもので
あり、マスタノードが最大もしくは最小の上記第2のI
D候補を選択して一通りIDの候補を選択した後に、上
記第1のID候補を再度選択することを指示するパケッ
トをマスタノードが送信し、最初のサイクルもしくは上
記第1のID候補を再度選択することを指示するパケッ
トを受信した時以外は、仮ID設定過程において、一つ
前のサイクルの仮ID設定過程と同じ第1のID候補を
選択するようにしたものである。
【0012】また、本願の請求項5にかかる発明は、請
求項2ないし請求項4のいずれかに記載のID設定方法
において、上記ID候補リストが、どのノードにも設定
されていないIDのリストであり、上記ID候補リスト
は電源投入時等の初期状態において全ノードIDを含む
ものである。
【0013】また、本願の請求項6にかかる発明は、1
つのマスタノードと1つまたは複数のスレーブノードが
存在するネットワークにおいて、上記マスターノードお
よびスレーブノードが、IDのリストであるID候補リ
ストを具備し上記ID候補リストの中からID候補を選
択する選択装置と、IDを記憶する記憶装置と、伝送路
上のパケットを受信する受信装置と、伝送路上へパケッ
トを送信する送信装置と、上記受信装置が受信したパケ
ットの解析、上記送信装置が送信するパケットの組立
て、および上記受信装置が受信した信号を解析して伝送
路上でパケットの衝突の有無を判定する制御装置とを備
えたものであり、IDが未設定のノードの上記選択装置
が、上記ID候補リストの中から第1のID候補を選択
し、上記第1のID候補を上記記憶装置に一時的に設定
し、上記マスタノードの上記選択装置が、上記ID候補
リストの中から第2のID候補を選択し、上記第2のI
D候補を含むID設定パケットを上記マスタノードの上
記制御装置が組み立てて、上記ID設定パケットを上記
マスタノードの上記送信装置が伝送路上へ送信し、上記
ID設定パケットを受信したID未設定のノードの上記
制御装置が、上記記憶装置に一時的に設定した上記第1
のID候補と、受信した上記ID設定パケット中の上記
第2のID候補を比較し、一致した場合にのみ応答パケ
ットを上記制御装置が組み立てて、上記応答パケットを
送信装置が送信し、上記比較において第1のID候補と
第2のID候補が一致したノードの上記制御装置は、上
記受信装置を介して伝送路を観測して、上記応答パケッ
トを1つだけ受信した場合にのみ上記第1のID候補を
自ノードの固有のノードIDとして設定し、また、上記
マスタノードおよびIDが未設定のスレーブノードの上
記制御装置は、上記受信装置を介して伝送路を観測し
て、上記応答パケットを1つだけ受信した場合にのみ、
上記第2のID候補をID候補リストから削除し、上記
マスタノードが、上記ID設定パケットを繰り返し送信
することによりネットワーク上の全ノードにネットワー
ク上で固有のIDを設定するものである。
【0014】また、本願の請求項7にかかる発明は、請
求項6記載のネットワークシステムにおいて、応答パケ
ットを送信しなかったノードの選択装置が、次の選択の
際には前回と同じ第1のID候補を選択するものであ
る。
【0015】また、本願の請求項8にかかる発明は、請
求項6記載のネットワークシステムにおいて、マスタノ
ードの選択装置が、ID候補リストの中で最小のIDか
ら大きいIDへと順に第2のID候補を選択していき、
最大のIDに達すると再び未設定のID中から最小のI
Dを選択し以後同様にして選択を繰返すか、もしくはI
D候補リストの中で最大のIDから小さいIDへと順に
第2のID候補を選択していき、最小のIDに達すると
再び未設定のID中から最大のIDを選択し以後同様に
して選択を繰返すものであり、マスタノードの選択装置
が最大もしくは最小の上記第2のID候補を選択して一
通りIDの候補を選択した後に、第1のID候補を再度
選択することを指示するパケットをマスタノードの制御
装置が組立てて、上記パケットをマスタノードの送信装
置が送信し、電源投入時やネットワークリセット時とい
った初期化時、もしくは上記第1のID候補を再度選択
することを指示するパケットを受信した時以外は、ID
が未設定のノードの選択装置は次の選択の際には前回と
同じ第1のID候補を選択するものである。
【0016】また、本願の請求項9にかかる発明は、請
求項6ないし請求項8のいずれかに記載のネットワーク
システムにおいて、選択装置が具備するID候補リスト
が、どのノードにも設定されていないIDのリストであ
り、上記ID候補リストは電源投入時等の初期状態にお
いて全ノードIDを含むものである。
【0017】また、本願の請求項10にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
するためのサブノードIDから構成されるネットワーク
システムにおいて、ループIDを設定するID設定方法
において、マスタノードが1つの未設定のループIDを
指定するパケットを送信し、仮のループIDが設定され
ているノードは、仮のループIDと上記パケット中で指
定されたループIDが一致すると応答パケットを送信
し、上記応答パケットを送信したノードがネットワーク
中で1つだけ存在するならば、上記応答パケットを送信
したノードが存在するループ中の全ノードに、上記仮の
ループIDを自ループの固有のループIDとして設定す
るようにしたものである。
【0018】また、本願の請求項11にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのIDはループ固有のル
ープIDと同一ループ中の異なるノードを区別するため
のサブノードIDから構成されるネットワークシステム
において、ループIDを設定するID設定方法におい
て、ループIDが未設定のノードが、ループID候補リ
ストの中から第1のループID候補を選択して記憶装置
に一時的に設定する仮ループID設定過程と、上記マス
タノードが上記ループID候補リストの中から第2のル
ープID候補を選択し、選択した上記第2のループID
候補を含むループID設定パケットを上記マスタノード
が送信するループID設定パケット送信過程と、上記ル
ープID設定パケットを受信したループID未設定のノ
ードが、上記記憶装置に一時的に設定しておいた上記第
1のループID候補と上記ループID設定パケット中の
上記第2のループID候補を比較して一致する場合にの
み、上記一致したループID候補を含む応答パケットを
送信する比較応答過程と、上記ループID設定パケット
を受信したループの最上流に位置するノードがネットワ
ーク上のパケットを観測することにより、上記応答パケ
ットを送信したノードが1つだけであるか否かを判定し
て上記判定の結果を通知パケットにより通知し、上記応
答パケットを送信したノードがネットワーク上で1つで
ある場合には、上記応答パケットを送信したノードが上
記第1のループID候補を自ループの固有のループID
として設定して、応答パケットを送信したノードと同じ
ループに属するノードは、受信した上記応答パケット中
の上記ループID候補を自ループの固有のループIDと
して設定するループID設定過程とを有し、上記仮ルー
プID設定過程,上記ループID設定パケット送信過
程,上記比較応答過程,および上記ループID設定過程
を有するサイクルを繰り返して、ネットワーク上の全ノ
ードにループIDを設定するものである。
【0019】また、本願の請求項12にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから構成され、各ノードがデー
タを通過もしくは破棄させるためのスイッチを具備する
ネットワークシステムにおいて、ループIDを設定する
ID設定方法において、上記マスタノードがタイミング
パケットを全ノードに送信し、上記タイミングパケット
を受信したノードが、上記スイッチを破棄側にするタイ
ミングパケット送信過程と、ループIDが未設定のノー
ドが、ループID候補リストの中から第1のループID
候補を選択して記憶装置に一時的に設定する仮ループI
D設定過程と、上記マスタノードが上記ループID候補
リストの中から第2のループID候補を選択し、選択し
た上記第2のループID候補を含むループID設定パケ
ットを上記マスタノードが送信し、ループの最上流に位
置する最上流ノードのみが上記ループID設定パケット
を受信するループID設定パケット送信過程と、上記ル
ープID設定パケットを受信しなかったノードが、上記
タイミングパケットを受信して一定時間後に、スイッチ
を通過側に切換えるスイッチ切換え過程と、ループID
が未設定の上記最上流ノードが、上記記憶装置に一時的
に設定しておいた上記第1のループID候補と上記ルー
プID設定パケット中の上記第2のループID候補を比
較して一致する場合にのみ、上記一致したループID候
補を含む応答パケットを送信する比較応答過程と、上記
最上流ノードがネットワーク上のパケットを観測して、
上記応答パケットを送信したノードがネットワーク上で
1つだけであると判定した場合には、ループマスタでな
い上記最上流ノードはループIDの割当成功を示す通知
パケットを送信して上記第2のループID候補をループ
ID候補リストから削除し、上記応答パケットを送信し
たノードは上記第1のループID候補を自ループの固有
のループIDとして設定し、上記応答パケットを受信し
た後に割当成功を示す上記通知パケットを受信したノー
ドは上記応答パケット中の上記ループID候補を自ルー
プの固有のループIDとして設定し、上記マスタノード
は上記第2のループID候補をループID候補リストか
ら削除する、ループID設定過程とを有し、上記タイミ
ングパケット送信過程,上記仮ループID設定過程,上
記ループID設定パケット送信過程,上記スイッチ切換
え過程,上記比較応答過程,および上記ループID設定
過程を有するサイクルを繰り返して、ネットワーク上の
全ノードにループIDを設定するものである。
【0020】また、本願の請求項13にかかる発明は、
請求項11または12記載のID設定方法において、2
回目以降のサイクルでは、一つ前のサイクルの比較応答
過程において応答パケットを送信しなかったノードは、
仮ループID設定過程において一つ前のサイクルの仮ル
ープID設定過程と同じ第1のループID候補を選択す
るようにしたものである。
【0021】また、本願の請求項14にかかる発明は、
請求項11または12記載のID設定方法において、マ
スタノードが第2のループID候補を選択する方法が、
ループID候補リストの中で最小のループIDから大き
いループIDへと順に選択していき、最大のループID
に達すると再び未設定のループID中から最小のループ
IDを選択し以後同様にして選択を繰返すか、もしくは
ループID候補リストの中で最大のループIDから小さ
いループIDへと順に選択していき、最小のループID
に達すると再び未設定のループID中から最大のループ
IDを選択し以後同様にして選択を繰返すものであり、
マスタノードが最大もしくは最小の上記第2のループI
D候補を選択して一通りループIDの候補を選択した後
に、上記第1のループID候補を再度選択することを指
示するパケットをマスタノードが送信し、最初のサイク
ルもしくは上記第1のループID候補を再度選択するこ
とを指示するパケットを受信した時以外は、仮ループI
D設定過程において、一つ前のサイクルの仮ループID
設定過程と同じ第1のループID候補を選択するように
したものである。
【0022】また、本願の請求項15にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから構成され、各ノードがデー
タを通過もしくは破棄させるためのスイッチを具備する
ネットワークシステムにおいて、サブノードIDを設定
するID設定方法において、マスタノードがサブノード
ID設定開始通知パケットを全ノードにブロードキャス
トで送信し、上記サブノードID設定開始通知パケット
を受信したノードがスイッチを破棄側にする第一の過程
と、マスタノードがサブノードIDを指定したサブノー
ドID設定パケットを送信し、サブノードIDが未設定
のノードは上記サブノードID設定パケットを受信する
とサブノードIDを設定し、サブノードIDが設定され
たノードのうちループマスタでないノードは、スイッチ
を通過側にする第二の過程とを有し、上記第一の過程を
1回行った後に1回以上の上記第二の過程を行うことに
より、全てのノードにサブノードIDを設定するもので
ある。
【0023】また、本願の請求項16にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから構成されるネットワークシ
ステムにおいて、サブノードIDを設定するID設定方
法において、各サブノードIDがいずれかのノードに設
定済みか未設定かを示すフラグのリストを含んだ、サブ
ノードID候補リストパケットをマスタノードが送信す
る第一の過程と、上記サブノードID候補リストパケッ
トを受信したノードが、上記サブノードID候補リスト
パケット中でフラグが“未設定" を示しているサブノー
ドIDを一つ選択して自ノードのサブノードIDとして
設定し、さらに、上記サブノードID候補リストパケッ
トを受信したノードがループマスタでない場合には、上
記サブノードID候補リストパケット中の選択した上記
サブノードIDに対応するフラグを“設定済み" を示す
フラグに更新して下流のノードに送信する第二の過程と
を有し、各ループにおいて、上記サブノードID候補リ
ストパケットがループマスタに到達するまで上記第二の
過程を繰返すことにより、全てのノードにサブノードI
Dを設定するものである。
【0024】また、本願の請求項17にかかる発明は、
請求項10ないし請求項14のいずれかに記載のID設
定方法によりループIDを設定する過程と、請求項15
または請求項16のいずれかに記載のID設定方法によ
りサブノードIDを設定する過程を有するものである。
【0025】また、本願の請求項18にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから構成され、各ノードがデー
タを通過もしくは破棄させるためのスイッチを具備する
ネットワークシステムにおいて、ノードのIDを設定す
るID設定方法において、上記マスタノードがタイミン
グパケットを全ノードに送信し、上記タイミングパケッ
トを受信したノードが、上記スイッチを破棄側にするタ
イミングパケット送信過程と、ループIDが未設定のノ
ードが、ループID候補リストの中から第1のループI
D候補を選択して記憶装置に一時的に設定する仮ループ
ID設定過程と、上記マスタノードが上記ループID候
補リストの中から第2のループID候補を選択し、選択
した上記第2のループID候補を含むループID設定パ
ケットを上記マスタノードが送信し、ループの最上流に
位置する最上流ノードのみが上記ループID設定パケッ
トを受信するループID設定パケット送信過程と、上記
ループID設定パケットを受信しなかったノードが、上
記タイミングパケットを受信して一定時間後に、スイッ
チを通過側に切換えるスイッチ切換え過程と、ループI
Dが未設定の上記最上流ノードが、上記記憶装置に一時
的に設定しておいた上記第1のループID候補と上記ル
ープID設定パケット中の上記第2のループID候補を
比較して一致する場合にのみ、上記一致したループID
候補を含む応答パケットを送信する比較応答過程と、上
記最上流ノードがネットワーク上のパケットを観測し
て、上記応答パケットを送信したノードがネットワーク
上で1つだけであると判定した場合には、ループマスタ
でない上記最上流ノードはループIDの割当成功を示す
通知パケットを送信して上記第2のループID候補をル
ープID候補リストから削除し、上記応答パケットを送
信したノードは上記第1のループID候補を自ループの
固有のループIDとして設定し、上記応答パケットを受
信した後に割当成功を示す上記通知パケットを受信した
ノードは上記応答パケット中の上記ループID候補を自
ループの固有のループIDとして設定し、上記マスタノ
ードは上記第2のループID候補をループID候補リス
トから削除する、ループID設定過程とを有し、上記タ
イミングパケット送信過程,上記仮ループID設定過
程,上記ループID設定パケット送信過程,上記スイッ
チ切換え過程,上記比較応答過程,および上記ループI
D設定過程を有するサイクルを繰り返して、ネットワー
ク上の全ノードにループIDを設定し、さらに、マスタ
ノードがサブノードID設定開始通知パケットを全ノー
ドにブロードキャストで送信し、上記サブノードID設
定開始通知パケットを受信したノードがスイッチを破棄
側にする第一の過程と、マスタノードがサブノードID
を指定したサブノードID設定パケットを送信し、サブ
ノードIDが未設定のノードは上記サブノードID設定
パケットを受信するとサブノードIDを設定し、サブノ
ードIDが設定されたノードのうちループマスタでない
ノードは、スイッチを通過側にする第二の過程とを有
し、上記第一の過程を1回行った後に1回以上の上記第
二の過程を行うことにより、全てのノードにサブノード
IDを設定し、上記ループIDの設定と上記サブノード
IDの設定により、ネットワーク上の全ノードにネット
ワーク上で固有のIDを設定するものである。
【0026】また、本願の請求項19にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのIDはループ固有のル
ープIDと同一ループ中の異なるノードを区別するため
のサブノードIDから構成されるネットワークシステム
において、ノードのIDを設定するID設定方法におい
て、ループIDが未設定のノードが、ループID候補リ
ストの中から第1のループID候補を選択して記憶装置
に一時的に設定する仮ループID設定過程と、上記マス
タノードが上記ループID候補リストの中から第2のル
ープID候補を選択し、選択した上記第2のループID
候補を含むループID設定パケットを上記マスタノード
が送信するループID設定パケット送信過程と、上記ル
ープID設定パケットを受信したループID未設定のノ
ードが、上記記憶装置に一時的に設定しておいた上記第
1のループID候補と上記ループID設定パケット中の
上記第2のループID候補を比較して一致する場合にの
み、上記一致したループID候補を含む応答パケットを
送信する比較応答過程と、上記ループID設定パケット
を受信したループID未設定ループの最上流に位置する
ノードがネットワーク上のパケットを観測することによ
り、上記応答パケットを送信したノードが1つだけであ
るか否かを判定して上記判定の結果を通知パケットによ
り通知し、上記応答パケットを送信したノードがネット
ワーク上で1つである場合には、上記応答パケットを送
信したノードが上記第1のループID候補を自ループの
固有のループIDとして設定して、応答パケットを送信
したノードと同じループに属するノードは、受信した上
記応答パケット中の上記ループID候補を自ループの固
有のループIDとして設定するループID設定過程とを
有し、上記仮ループID設定過程,上記ループID設定
パケット送信過程,上記比較応答過程,および上記ルー
プID設定過程を有するサイクルを繰り返して、ネット
ワーク上の全ノードにループIDを設定し、さらに、各
サブノードIDがいずれかのノードに設定済みか未設定
かを示すフラグのリストを含んだ、サブノードID候補
リストパケットをマスタノードが送信する第一の過程
と、上記サブノードID候補リストパケットを受信した
ノードが、上記サブノードID候補リストパケット中で
フラグが“未設定" を示しているサブノードIDを一つ
選択して自ノードのサブノードIDとして設定し、さら
に、上記サブノードID候補リストパケットを受信した
ノードがループマスタでない場合には、上記サブノード
ID候補リストパケット中の選択した上記サブノードI
Dに対応するフラグを“設定済み"を示すフラグに更新
して下流のノードに送信する第二の過程とを有し、各ル
ープにおいて、上記サブノードID候補リストパケット
がループマスタに到達するまで上記第二の過程を繰返す
ことにより、全てのノードにサブノードIDを設定し、
上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定によ
り、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有
のIDを設定するものである。
【0027】また、本願の請求項20にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのIDはループ固有のル
ープIDと同一ループ中の異なるノードを区別する為の
サブノードIDから構成され、各ノードがデータを通過
もしくは破棄させるためのスイッチを具備するネットワ
ークシステムにおいて、ノードのIDを設定するID設
定方法において、上記マスタノードがタイミングパケッ
トを全ノードに送信し、上記タイミングパケットを受信
したノードが、上記スイッチを破棄側にするタイミング
パケット送信過程と、ループIDが未設定のノードが、
ループID候補リストの中から第1のループID候補を
選択して記憶装置に一時的に設定する仮ループID設定
過程と、上記マスタノードが上記ループID候補リスト
の中から第2のループID候補を選択し、選択した上記
第2のループID候補を含むループID設定パケットを
上記マスタノードが送信し、ループの最上流に位置する
最上流ノードのみが上記ループID設定パケットを受信
するループID設定パケット送信過程と、上記ループI
D設定パケットを受信しなかったノードが、上記タイミ
ングパケットを受信して一定時間後に、スイッチを通過
側に切換えるスイッチ切換え過程と、ループIDが未設
定の上記最上流ノードが、上記記憶装置に一時的に設定
しておいた上記第1のループID候補と上記ループID
設定パケット中の上記第2のループID候補を比較して
一致する場合にのみ、上記一致したループID候補を含
む応答パケットを送信する比較応答過程と、上記最上流
ノードがネットワーク上のパケットを観測して、上記応
答パケットを送信したノードがネットワーク上で1つだ
けであると判定した場合には、ループマスタでない上記
最上流ノードはループIDの割当成功を示す通知パケッ
トを送信して上記第2のループID候補をループID候
補リストから削除し、上記応答パケットを送信したノー
ドは上記第1のループID候補を自ループの固有のルー
プIDとして設定し、上記応答パケットを受信した後に
割当成功を示す上記通知パケットを受信したノードは上
記応答パケット中の上記ループID候補を自ループの固
有のループIDとして設定し、上記マスタノードは上記
第2のループID候補をループID候補リストから削除
する、ループID設定過程とを有し、上記タイミングパ
ケット送信過程,上記仮ループID設定過程,上記ルー
プID設定パケット送信過程,上記スイッチ切換え過
程,上記比較応答過程,および上記ループID設定過程
を有するサイクルを繰り返して、ネットワーク上の全ノ
ードにループIDを設定し、さらに、各サブノードID
がいずれかのノードに設定済みか未設定かを示すフラグ
のリストを含んだ、サブノードID候補リストパケット
をマスタノードが送信する第一の過程と、上記サブノー
ドID候補リストパケットを受信したノードが、上記サ
ブノードID候補リストパケット中でフラグが“未設
定" を示しているサブノードIDを一つ選択して自ノー
ドのサブノードIDとして設定し、さらに、上記サブノ
ードID候補リストパケットを受信したノードがループ
マスタでない場合には、上記サブノードID候補リスト
パケット中の選択した上記サブノードIDに対応するフ
ラグを“設定済み" を示すフラグに更新して下流のノー
ドに送信する第二の過程とを有し、各ループにおいて、
上記サブノードID候補リストパケットがループマスタ
に到達するまで上記第二の過程を繰返すことにより、全
てのノードにサブノードIDを設定し、上記ループID
の設定と上記サブノードIDの設定により、ネットワー
ク上の全ノードにネットワーク上で固有のIDを設定す
るものである。
【0028】また、本願の請求項21にかかる発明は、
請求項11から14のいずれかもしくは請求項18から
20のいずれかに記載のID設定方法において、ループ
ID候補リストが、どのノードにも設定されていないル
ープIDのリストであり、上記ループID候補リストは
電源投入時等の初期状態において全ループIDを含むも
のである。
【0029】また、本願の請求項22にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから成るネットワークシステム
であって、上記マスタノードおよびスレーブノードが、
ループIDのリストであるループID候補リストを具備
し上記ループID候補リストの中からループID候補を
選択する選択装置と、ループIDを記憶する記憶装置
と、伝送路上のパケットを受信する受信装置と、伝送路
上へパケットを送信する送信装置と、データパケットを
通過もしくは破棄させるためのスイッチと、上記受信装
置が受信したパケットの解析、上記送信装置が送信する
パケットの組立て、上記受信装置が受信した信号を解析
することによる伝送路上でパケットの衝突の有無の判
定、および上記スイッチの切換え制御を行う制御装置と
を備えたものであり、上記マスタノードの上記制御装置
が組立てたタイミングパケットを上記マスタノードの上
記送信装置が全ノードに送信し、上記タイミングパケッ
トを受信したノードの制御装置が上記スイッチを破棄側
にし、ループIDが未設定のノードの上記選択装置が、
上記ループID候補リストの中から第1のループID候
補を選択し、上記第1のループID候補を上記記憶装置
に一時的に設定し、上記マスタノードの上記選択装置が
上記ループID候補リストの中から第2のループID候
補を選択し、上記第2のループID候補を含むループI
D設定パケットを上記マスタノードの上記制御装置が組
み立てて、上記ループID設定パケットを上記マスタノ
ードの上記送信装置が伝送路上へ送信し、ループの最上
流に位置する最上流ノードのみが上記ループID設定パ
ケットを受信し、上記ループID設定パケットを受信し
なかったノードの制御装置はスイッチを通過側に切換
え、上記ループID設定パケットを受信した、ループI
Dが未設定のノードの制御装置は、上記記憶装置に一時
的に設定してある第1のループID候補と上記ループI
D設定パケット中の上記第2のループID候補を比較し
て一致した場合にのみ、上記一致したループID候補を
含む応答パケットを組立て、送信装置を介して上記応答
パケットを送信し、上記最上流ノードの上記制御装置は
上記受信装置を介して伝送路を観測して、上記応答パケ
ットを送信したノードが1つだけであるか否かを判定
し、ループマスタでない最上流ノードの上記制御装置は
上記送信装置を介して上記判定結果を通知パケットで送
信し、上記伝送路の観測もしくは上記通知パケットの受
信により全ノードの制御装置が、上記応答パケットを送
信したノードが1つだけであるか否かを検知し、上記応
答パケットを送信したノードが1つだけであった場合に
は、上記最上流ノードおよびマスタノードの選択装置
は、上記第2のループID候補をループID候補リスト
から削除し、上記応答パケットを送信したノードの上記
制御装置は、上記第1のループID候補を自ループの固
有のループIDとして設定し、上記応答パケットの受信
後に割当成功を示す上記通知パケットを受信したノード
の上記制御装置は、上記応答パケット中の上記ループI
D候補を自ループの固有のループIDとして設定し、上
記マスタノードの制御装置が、送信装置を介して上記ル
ープID設定パケットを繰り返し送信することによりネ
ットワーク上の全ノードにループIDを設定し、さら
に、上記マスタノードの制御装置が組立てたサブノード
ID設定開始通知パケットを上記マスタノードの上記送
信装置が全ノードに送信し、上記サブノードID設定開
始通知パケットを受信したノードの上記制御装置は上記
スイッチを破棄側にし、サブノードIDを指定したサブ
ノードID設定パケットを、上記マスタノードの制御装
置が組み立てて送信装置が送信し、サブノードIDが未
設定のノードの制御装置は受信装置を介して上記サブノ
ードID設定パケットを受信するとサブノードIDを設
定し、サブノードIDが設定されたノードのうちループ
マスタでないノードの制御装置は、スイッチを通過側に
して以降のサブノードID設定パケットを通過させ、マ
スタノードの制御装置が送信装置を介して上記サブノー
ドID設定開始通知パケットを1回送信した後に、上記
サブノードID設定パケットを繰り返し送信することに
よりネットワーク上の全ノードにサブノードIDを設定
し、上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定
により、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で
固有のIDを設定するものである。
【0030】また、本願の請求項23にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのIDはループ固有のル
ープIDと同一ループ中の異なるノードを区別するため
のサブノードIDから構成されるネットワークシステム
であって、上記マスタノードおよびスレーブノードが、
ループIDのリストであるループID候補リストを具備
し上記ループID候補リストの中からループID候補を
選択する選択装置と、ループIDを記憶する記憶装置
と、伝送路上のパケットを受信する受信装置と、伝送路
上へパケットを送信する送信装置と、上記受信装置が受
信したパケットの解析、上記送信装置が送信するパケッ
トの組立て、および上記受信装置が受信した信号を解析
することによる伝送路上でパケットの衝突の有無の判定
を行う制御装置とを備えたものであり、ループIDが未
設定のノードの上記選択装置が、上記ループID候補リ
ストの中から第1のループID候補を選択し、上記第1
のループID候補を上記記憶装置に一時的に設定し、上
記マスタノードの上記選択装置が上記ループID候補リ
ストの中から第2のループID候補を選択し、上記第2
のループID候補を含むループID設定パケットを上記
マスタノードの上記制御装置が組み立てて、上記ループ
ID設定パケットを上記マスタノードの上記送信装置が
伝送路上へ送信し、上記ループID設定パケットを受信
した、ループIDが未設定のノードの制御装置は、上記
記憶装置に一時的に設定してある上記第1のループID
候補と上記ループID設定パケット中の上記第2のルー
プID候補を比較して一致した場合にのみ、上記一致し
たループID候補を含む応答パケットを組立て、送信装
置を介して上記応答パケットを送信し、上記ループID
設定パケットを受信したループの最上流に位置する最上
流ノードの上記制御装置は、上記受信装置を介して伝送
路を観測して、上記応答パケットを送信したノードが1
つだけであるか否かを判定し、ループマスタでない最上
流ノードの上記制御装置は上記送信装置を介して上記判
定の結果を通知パケットで送信し、上記伝送路の観測も
しくは上記通知パケットの受信により全ノードの制御装
置が、上記応答パケットを送信したノードが1つだけで
あるか否かを検知し、上記応答パケットを送信したノー
ドが1つだけであった場合には、上記最上流ノードおよ
びマスタノードの選択装置は、上記第2のループID候
補をループID候補リストから削除し、上記応答パケッ
トを送信したノードの上記制御装置は、上記第1のルー
プID候補を自ループの固有のループIDとして設定
し、上記応答パケットの受信後に割当成功を示す上記通
知パケットを受信したノードの上記制御装置は、上記応
答パケット中の上記ループID候補を自ループの固有の
ループIDとして設定し、上記マスタノードの制御装置
が、送信装置を介して上記ループID設定パケットを繰
り返し送信することによりネットワーク上の全ノードに
ループIDを設定し、さらに、各サブノードIDがいず
れかのノードに設定済みか未設定かを示すフラグのリス
トを含んだ、サブノードID候補リストパケットを上記
マスタノードの制御装置が組立てて送信し、上記サブノ
ードID候補リストパケットを受信したノードの制御装
置が、上記サブノードID候補リストパケット中でフラ
グが“未設定" を示しているサブノードIDを一つ選択
して自ノードのサブノードIDとして設定し、さらに、
上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
ドがループマスタでない場合には、上記サブノードID
候補リストパケット中の選択した上記サブノードIDに
対応するフラグを“設定済み" を示すフラグに更新して
下流のノードに送信し、各ループにおいて、上記サブノ
ードID候補リストパケットをループマスタの制御装置
が受信するまで、ループマスタ以外のノードの制御装置
が上記サブノードID候補リストパケットの受信および
送信を繰返すことにより、全てのノードにサブノードI
Dを設定し、上記ループIDの設定と上記サブノードI
Dの設定により、ネットワーク上の全ノードにネットワ
ーク上で固有のIDを設定するものである。
【0031】また、本願の請求項24にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが共
通伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流の
ノードが上記ループのループマスタとなり、上記ループ
マスタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのIDはループ固有のル
ープIDと同一ループ中の異なるノードを区別する為の
サブノードIDから成るネットワークシステムであっ
て、上記マスタノードおよびスレーブノードが、ループ
IDのリストであるループID候補リストを具備し上記
ループID候補リストの中からループID候補を選択す
る選択装置と、ループIDを記憶する記憶装置と、伝送
路上のパケットを受信する受信装置と、伝送路上へパケ
ットを送信する送信装置と、データパケットを通過もし
くは破棄させるためのスイッチと、上記受信装置が受信
したパケットの解析、上記送信装置が送信するパケット
の組立て、上記受信装置が受信した信号を解析すること
による伝送路上でパケットの衝突の有無の判定、および
上記スイッチの切換え制御を行う制御装置とを備えたも
のであり、上記マスタノードの上記制御装置が組立てた
タイミングパケットを上記マスタノードの上記送信装置
が全ノードに送信し、上記タイミングパケットを受信し
たノードの制御装置が上記スイッチを破棄側にし、ルー
プIDが未設定のノードの上記選択装置が、上記ループ
ID候補リストの中から第1のループID候補を選択
し、上記第1のループID候補を上記記憶装置に一時的
に設定し、上記マスタノードの上記選択装置が上記ルー
プID候補リストの中から第2のループID候補を選択
し、上記第2のループID候補を含むループID設定パ
ケットを上記マスタノードの上記制御装置が組み立て
て、上記ループID設定パケットを上記マスタノードの
上記送信装置が伝送路上へ送信し、ループの最上流に位
置する最上流ノードのみが上記ループID設定パケット
を受信し、上記ループID設定パケットを受信しなかっ
たノードの制御装置はスイッチを通過側に切換え、上記
ループID設定パケットを受信した、ループIDが未設
定のノードの制御装置は、上記記憶装置に一時的に設定
してある第1のループID候補と上記ループID設定パ
ケット中の上記第2のループID候補を比較して一致し
た場合にのみ、上記一致したループID候補を含む応答
パケットを組立て、送信装置を介して上記応答パケット
を送信し、上記最上流ノードの上記制御装置は上記受信
装置を介して伝送路を観測して、上記応答パケットを送
信したノードが1つだけであるか否かを判定し、ループ
マスタでない最上流ノードの上記制御装置は上記送信装
置を介して上記判定結果を通知パケットで送信し、上記
伝送路の観測もしくは上記通知パケットの受信により全
ノードの制御装置が、上記応答パケットを送信したノー
ドが1つだけであるか否かを検知し、上記応答パケット
を送信したノードが1つだけであった場合には、上記最
上流ノードおよびマスタノードの選択装置は、上記第2
のループID候補をループID候補リストから削除し、
上記応答パケットを送信したノードの上記制御装置は、
上記第1のループID候補を自ループの固有のループI
Dとして設定し、上記応答パケットの受信後に割当成功
を示す上記通知パケットを受信したノードの上記制御装
置は、上記応答パケット中の上記ループID候補を自ル
ープの固有のループIDとして設定し、上記マスタノー
ドの制御装置が、送信装置を介して上記ループID設定
パケットを繰り返し送信することによりネットワーク上
の全ノードにループIDを設定し、さらに、各サブノー
ドIDがいずれかのノードに設定済みか未設定かを示す
フラグのリストを含んだ、サブノードID候補リストパ
ケットを上記マスタノードの制御装置が組立てて送信
し、上記サブノードID候補リストパケットを受信した
ノードの制御装置が、上記サブノードID候補リストパ
ケット中でフラグが“未設定" を示しているサブノード
IDを一つ選択して自ノードのサブノードIDとして設
定し、さらに、上記サブノードID候補リストパケット
を受信したノードがループマスタでない場合には、上記
サブノードID候補リストパケット中の選択した上記サ
ブノードIDに対応するフラグを“設定済み" を示すフ
ラグに更新して下流のノードに送信し、各ループにおい
て、上記サブノードID候補リストパケットをループマ
スタの制御装置が受信するまで、ループマスタ以外のノ
ードの制御装置が上記サブノードID候補リストパケッ
トの受信および送信を繰返すことにより、全てのノード
にサブノードIDを設定し、上記ループIDの設定と上
記サブノードIDの設定により、ネットワーク上の全ノ
ードにネットワーク上で固有のIDを設定するものであ
る。
【0032】また、本願の請求項25にかかる発明は、
請求項22ないし請求項24のいずれかに記載のネット
ワークシステムにおいて、応答パケットを送信しなかっ
たノードの選択装置が、次の選択の際には前回と同じ第
1のループID候補を選択するものである。
【0033】また、本願の請求項26にかかる発明は、
請求項22ないし請求項24のいずれかに記載のネット
ワークシステムにおいて、マスタノードの選択装置が、
ループID候補リストの中で最小のループIDから大き
いループIDへと順に第2のループID候補を選択して
いき、最大のループIDに達すると再び未設定のループ
ID中から最小のループIDを選択し以後同様にして選
択を繰返すか、もしくはループID候補リストの中で最
大のループIDから小さいループIDへと順に第2のル
ープID候補を選択していき、最小のループIDに達す
ると再び未設定のループID中から最大のループIDを
選択し以後同様にして選択を繰返すものであり、マスタ
ノードの選択装置が最大もしくは最小の上記第2のルー
プID候補を選択して一通りループIDの候補を選択し
た後に、第1のループID候補を再度選択することを指
示するパケットをマスタノードの制御装置が組立てて、
上記パケットをマスタノードの送信装置が送信し、電源
投入時やネットワークリセット時といった初期化時、も
しくは上記第1のループID候補を再度選択することを
指示するパケットを受信した時以外は、ループIDが未
設定のノードの選択装置は次の選択の際には前回と同じ
第1のループID候補を選択するようにしたものであ
る。
【0034】また、本願の請求項27にかかる発明は、
請求項22ないし請求項26のいずれかに記載のネット
ワークシステムにおいて、選択装置が具備するループI
D候補リストが、どのノードにも設定されていないルー
プIDのリストであり、上記ループID候補リストは電
源投入時等の初期状態において全ループIDを含むもの
である。
【0035】また、本願の請求項28にかかる発明は、
1つのマスタノードと1つまたは複数のスレーブノード
が存在するネットワークにおいて、ノードのIDを設定
するID設定方法において、上記マスターノードが定期
的にIDが設定されていないノードがあるか否かを問合
せて、IDが設定されていないノードがあれば、ID候
補リストもしくはループID候補リストを未設定ノード
に送信して、未設定ノードは受信したID候補リストも
しくはループID候補リストを用いて請求項2ないし請
求項5のいずれか、もしくは請求項17ないし請求項2
1のいずれかに記載のID設定方法によりIDを設定す
るものである。
【0036】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1について図1から図5、図18、図23、図
24、および図25を用いて説明する。図1は本発明の
実施の形態1におけるネットワークシステムの構成を示
す図である。図1に示すように、共通伝達経路15にノ
ード11、12、13、14がバス型に接続されてネッ
トワークが構成されている。共通伝達経路15は、電気
的なバスもしくは光スターカプラなどのデバイスで実現
する。ノードの受信装置および送信装置は、共通伝達経
路15に応じたドライバやデバイスを用いれば良い。例
えば、共通伝達経路15を光スターカプラで実現するな
らノードの受信装置は光・電気変換(O/E)デバイス
で、送信装置は電気・光変換(E/O)デバイスなどの
デバイスでそれぞれ実現すれば良い。また、共通伝達経
路15が電気的なバスであればそのバスに送信できるド
ライバを送信装置として用いて、そのバスから受信でき
るドライバを受信装置として用いれば良い。
【0037】ネットワーク中のノードには唯一のマスタ
ノードと1つ以上のスレーブノードがある。図1におい
て、11はマスタノードであり、12、13、14はス
レーブノードである。各ノードは、送信すると同時に伝
送路15上のデータをモニタして送信したデータと伝送
路15上のデータを比較することにより、パケットの衝
突を検知できるものとする。
【0038】図1に示されるようにマスタノード11お
よびスレーブノード12、13、14は、どのノードに
も設定されていないIDのリストである“ID候補リス
ト"を具備し、ID候補リストの中から1つのIDを選
択する選択装置と、IDを記憶する記憶装置と、伝送路
15上のパケットを受信する受信装置と、伝送路15上
へパケットを送信する送信装置と、受信装置が受信した
パケットの解析、送信装置が送信するパケットの組立
て、および受信装置が受信した信号を解析して伝送路1
5上でのパケット衝突の有無判定等の処理を行う制御装
置を具備する。初期状態では全てのIDが未設定であ
り、初期状態ではID候補リストは全てのIDを含んで
いる。
【0039】以上のように構成されたネットワークシス
テムにおいて、ノードのアドレスを設定する方法を図面
を参照しながら説明する。ネットワーク上を伝送される
パケットの様子を図5に示す。図5において、51はI
D設定パケット、52は応答パケット、53は衝突した
複数の応答パケットである。図5に示すように、ID設
定パケット送信のフェーズと応答パケット送信のフェー
ズで1サイクルを構成し、ID設定期間中は上記サイク
ルが繰返されてIDを設定する。また、ノードID設定
の処理のフローチャートを図18に示す。以下の記述に
おいて、ノードID設定の各処理について図18のフロ
ーチャートの各ステップに対応するものは、その番号
(S1a等)を記載する。
【0040】電源の投入もしくはリセット等でネットワ
ークシステムが初期化されると(S1a)、ID設定の
1回目のサイクルが始まる。IDが設定されていないノ
ードの選択装置は、内部で乱数を発生させ、上記乱数に
基づきID候補リスト中のIDからランダムに一つの第
1のID候補を選択し、記憶装置に一時的に設定してお
く(S4a)。以後、あるサイクルにおいてIDが設定
されなかったノードは、次のサイクルの最初に再度乱数
を発生してID候補リスト中から新たな第1のID候補
を選択し記憶装置に一時的に設定しなおすものとする。
なお、発生させる乱数列が一致していると選択するID
が一致してしまうので、これを避けるためには、例えば
製造Noや時間情報等を乱数発生の際の“種”として用
いれば良い。
【0041】マスタノード11の選択装置はID候補リ
スト中のIDからランダムに一つの第2のID候補を選
んで、図2のようにマスタノード11の制御装置は送信
装置を介して上記第2のID候補を含むID設定パケッ
トを送信する(S7a)。上記ID設定パケットを、マ
スタノード11およびスレーブノード12、13、14
の制御装置が受信装置を介して受信する(S8a)。た
だしマスタノード11は送信すると同時に受信する。I
D設定パケットを受信したノードの制御装置は、ID設
定パケット中の第2のID候補と、記憶装置に一時的に
設定しておいた第1のID候補を比較する(S9a)。
比較した結果、一致すれば応答パケットを送信する(S
12a)。
【0042】例えばマスタノード11が送出したID設
定パケット中の第2のID候補が“1" であり、またマ
スタノード11の選択装置が第1のID候補“2" を選
択し、スレーブノード12の選択装置が第1のID候補
“1" を選択し、スレーブノード13の選択装置が第1
のID候補“3" を選択し、スレーブノード14の選択
装置が第1のID候補“2" を選択した場合を考える。
この場合、ID設定パケット中のID候補と、記憶装置
に一時的に設定しておいたID候補が一致するのは、ス
レーブノード12のみであるので、スレーブノード12
の制御装置のみが送信装置を介して応答パケットを送出
する(図3参照)。
【0043】マスタノード11およびスレーブノード1
2、13、14の制御装置は受信装置を介してID設定
パケットを受信してから一定期間、入力をモニタして、
応答パケットを正しく1つだけ受信するかどうかを調べ
る(S10aまたはS13a)。複数の応答パケットを
受信したり、パケットの伝送路上での衝突を検知した場
合(S10aまたはS13aでNo側へ分岐)は、応答
パケットを送信したノードは複数あったものと判断す
る。また応答パケットを1つも受信しなかった場合(S
10aまたはS13aでNo側へ分岐)は、応答パケッ
トを送信したノードは存在しなかったものと判断する。
【0044】上記それぞれの“一定期間" は、パケット
の伝播遅延を考慮してネットワーク上のいずれかのノー
ドが送信したID設定パケットを受信するのに十分な時
間とする。なお衝突の検知方法は例えば、Ethern
etにおけるように送信ノードが送信データと伝送路上
のデータを比較して異なっていればパケットの衝突が発
生したと判断し、衝突を他のノードに通知する信号(ジ
ャム信号)を送信する等して実現しても良い。
【0045】マスタノード11およびスレーブノード1
2、13、14の制御装置は、応答パケットを送信した
ノードが1つだけであれば上記ID設定パケット中の第
2のID候補は正しく割当てられたものと判断して、選
択装置に上記第2のID候補をID候補リストから削除
するように通知する。選択装置は制御装置からの通知を
受けて、上記第2のID候補をID候補リストから削除
する(S11aまたはS14a)。また、応答パケット
を送信したノードの制御装置は、記憶装置に一時的に設
定しておいた上記第1のID候補(第2のID候補と一
致)を自分のIDとして設定する(S14a)。マスタ
ノード11およびスレーブノード12、13、14の制
御装置は、衝突が発生していたり、応答パケットを2つ
以上受信したり、応答パケットを1つも受信できなかっ
た場合には、IDの割当ては失敗したと判断して、選択
装置に上記第2のID候補をID候補リストから削除す
るようには通知しない。
【0046】この場合、応答パケットを送信したのはス
レーブノード12のみであったので衝突は発生せず、全
ノードの制御装置は受信装置を介して応答パケットを1
つだけ受信する。よってマスタノード11およびスレー
ブノード12、13、14の制御装置は、衝突が発生し
ていないのでID候補“1" は正しく割当てられたもの
と判断し、選択装置はID候補リストからID“1" を
削除する(ノード11、13、14はS11a、ノード
12はS14a)。また応答パケットを送信したノード
12の制御装置のみが、記憶装置に一時的に設定してお
いた上記第1のID候補“1" を自分のIDとして設定
する(S14a)。こうしてID“1"がスレーブノー
ド12に対して割当てられる。IDが割当てられたスレ
ーブノード12はID設定から離脱し、パケットの送出
は行わない(S16a)。ここまでがID設定の1回目
のサイクルの動作である。
【0047】次に2回目のサイクルの動作に入る。ID
が割当てられなかったマスタノード11およびスレーブ
ノード13および14の選択装置は、上記モニタ期間の
終了後、再度乱数を発生して上記乱数に基づきID候補
リスト中のIDからランダムに1つの第1のID候補を
選択し記憶装置に一時的に設定する(S4a)。この場
合、マスタノード11の選択装置が第1のID候補とし
てID“3" を選択し、スレーブノード13および14
の選択装置は第1のID候補として共にID“2" を選
択したものとする。
【0048】応答パケットのモニタ期間が終了後、マス
タノード11は2回目のサイクルの動作に入り、マスタ
ノード11の選択装置は新たな第2のID候補をID候
補リストからランダムに選択し(“2" を選択したとす
る)ID設定パケットを送信する(S7a)。スレーブ
ノード13および14において第1のID候補と第2の
ID候補が一致するので、図4のように、スレーブノー
ド13および14の制御装置が応答パケットを送信する
(S12a)。この場合には複数のノードが応答パケッ
トを送信するので、スレーブノード11、13、14の
制御装置は受信装置を介して複数の応答パケットもしく
はパケットの衝突を検出する(ノード11はS10aで
Noの分岐、ノード13、14はS13aでNoの分
岐)。マスタノード11およびスレーブノード13、1
4の制御装置は複数の応答パケットもしくはパケットの
衝突を検知したので、ID候補“2" が正しく割当てで
きなかったと判断し、選択装置はID候補リストから削
除しないでおく。ここまでがID設定の2回目のサイク
ルの動作である。
【0049】次に3回目のサイクルの動作に入る。ID
が割当てられなかったマスタノード11およびスレーブ
ノード13および14の選択装置は、2回目のサイクル
と同様に再度第1のID候補を選択する(S4a)。こ
の場合、マスタノード11の選択装置が第1のID候補
“2" を選択し、スレーブノード13の選択装置が第1
のID候補“4" を選択し、スレーブノード14の選択
装置が第1のID候補“2" を選択したとする。また、
マスタノード11の選択装置はID候補リスト中のID
から新しい第2のID候補を選択し(“3" を選択した
とする)ID設定パケットを送信する(S7a)。この
場合はIDが設定されていないマスタノード11および
スレーブノード13、14のいずれにおいても第1のI
D候補と第2のID候補が一致しないので、応答パケッ
トは共通伝達経路15上に送出されない。よってノード
11、13、14において応答パケットはモニタされず
(S10aでNoの分岐)、マスタノード11およびス
レーブノード13、14はID候補“3" が正しく割当
てできなかったと判断し、ID候補リストから削除しな
いでおく。ここまでがID設定の3回目のサイクルの動
作である。
【0050】以上のように、ID設定パケット中の第2
のID候補と記憶装置に一時的に設定した第1のID候
補が一致したノードが1つだけであれば、1サイクルで
1つのIDが割当てられる。このサイクルを繰返し行え
ば、いずれネットワーク中の全ノードに、固有のIDが
割当てられる。マスタノード11はIDが全てのノード
に割当てられたか否かを確認し、全ノードに割当て済み
であればID設定を終了し、IDが設定されていないノ
ードがあればID設定を続ける。IDが全てのノードに
割当てられたか否かの確認の為に、マスタノード11の
制御装置が送信装置を介してIDが設定されていないノ
ードが存在するかどうかを問い合わせるパケット(問合
せパケット)をブロードキャストで送信する(S18
a)。上記問合せパケットは全ノードで受信される。上
記問合せパケットを受信したノードのうち、IDが設定
されていないノードの制御装置のみが送信装置を介して
問合せパケットに対する返事のパケット(回答パケッ
ト)を送信する(S21a)。マスタノード11の制御
装置は受信装置を介して1つ以上の回答パケットを受信
するか、伝送路上でのパケットの衝突を検知すればID
が設定されていないノードが存在すると判断する(S2
2aでYesの分岐)。上記問合せは例えば、マスタノ
ード11がID設定パケットをN回送信するたびに行え
ば良い。ここでNはIDのアドレス空間の大きさを越え
ない整数として良い。例えばIDが8ビットであればN
は1から256までの整数として良い。なお、図18の
フローチャートにおけるS3a、S6a、S17aおよ
びS18aの変数K、およびS17a の変数Nは、マス
タノードがID設定パケットをN回送信するたびに問合
せを1回行うためのカウンタ変数である。このようにし
て、図1に示したバス型のトポロジを持つネットワーク
において全ノードにネットワーク中で固有のIDを割当
てることができる。
【0051】なお、マスタノード11の選択装置が第2
のID候補をID候補リストから選択する方法、および
スレーブノードの選択装置が第1のID候補を選択する
方法には上記で説明した方法(毎サイクル選択を行う)
以外にもいくつか考えられるが、衝突によるロスを極力
避けることができることが望ましい。例えば以下のよう
な方法があり、ネットワークシステムの規格(アドレス
空間の大きさ、実際にネットワーク中に接続できる最大
ノード数、等)により、上記説明で述べた方法および下
記で説明する第一および第二の方法のいずれかのうち適
当なものを選んで使用すれば良い。
【0052】第一の方法を以下で説明する。マスタノー
ド11の選択装置はID候補リストから第2のIDを選
ぶ際に毎回ランダムに選択する。スレーブノードの制御
装置は、自ノードが応答パケットを送信した時に衝突の
発生を検知すれば、選択装置に再度選択するよう通知
し、選択装置は再度乱数を用いて第1のID候補を選択
し、記憶装置が上記第1のID候補を一時的に設定す
る。自ノードが応答パケットを送信しなかった場合は記
憶装置中のID候補をそのまま維持する(もしくは前回
と同じIDを選択する)。他は、上記で説明した方法と
同様である。
【0053】第二の方法を以下で説明する。マスタノー
ド11の制御装置は内部のフラグとして“失敗フラグ"
を持つものとする。電源投入やネットワークのリセット
後の初期状態において失敗フラグは“0" であり、マス
タノード11の制御装置は応答パケットの衝突がある
と、失敗フラグを“1" にする。マスタノード11の選
択装置はID設定パケット中に書き込む第2のID候補
を、ID候補リスト中で小さいものから順に(もしくは
大きいものから順に)選ぶものとする。IDが設定され
ていないノードの選択装置は、電源投入時やネットワー
クがリセットされた後、および第1のID候補を再度選
択することを指示するパケットを受信した時だけ乱数を
発生してID候補リスト中から第1のID候補を再度選
択し記憶装置に一時的に設定する(これ以外の場合には
前回と同じIDを選択する)。マスタノード11の選択
装置はID候補リストから第2のID候補を選んでID
設定パケットを送信していきID候補リストを一巡する
と、制御装置は失敗フラグをチェックする。失敗フラグ
が“0" ならば割当ての失敗がなかったものと判断して
IDの割当てを終了し、失敗フラグが“1" なら失敗フ
ラグを“0" にリセットして、第1のID候補を再度選
択することを指示するパケットを送信してIDが設定さ
れていないノードの選択装置に第1のID候補を再度選
択させて、同様の処理を繰返す。なお、上記のマスタノ
ード11からのリセット通知の方法として、例えば乱数
のリセットを通知するパケットを送信することにより行
って良い。他は、上記で説明した方法と同様である。
【0054】なお、本実施の形態で述べたID設定方法
は、図1に示したネットワーク構成に限られるものでな
いことは言うまでもない。また図1に示したバス型のト
ポロジに限らず、パケットの衝突を検出する手段がある
ネットワークであれば、図23に示すようなスター型、
図24に示すようなループ型、図25に示すようなツリ
ー型などさまざまなトポロジのネットワークに適用する
ことが可能である。例えばループ型ネットワークの場合
は、ID設定パケット受信の一定時間後にノードが応答
パケット送信を開始し、ノードはパケットを送信しなが
ら同時に受信するものと決めておく。応答パケットを送
信するノードは、ループ一周時間後に送信したパケット
を受信すれば衝突がないと判断し、ループ一周時間のデ
ィレイなしにパケットを受信したり送信したパケットと
異なるパケットを受信すれば衝突が発生していると判断
すれば良い。
【0055】また、応答パケットを送信する際に、さら
に乱数を生成して上記生成した乱数に基づく値を応答パ
ケット中に書き込んで送信したり、上記生成した乱数に
基づいて応答パケットを送信する時刻を変更することに
より、複数のノードが同じフォーマットの応答パケット
を送出する可能性を低減して応答パケットの衝突を検出
しやすくしても良い。
【0056】また、本実施の形態では、マスタノードも
スレーブノードも平等にIDの設定を行う例を説明した
が、一部のノード(例えばマスタノード等)には特定の
IDが割当られるネットワーク等では、事前に上記の特
定のID(例えば“0" 等)を除いて本実施の形態1で
述べたID設定方法を行えば良い。その場合には、ID
候補リストの初期状態において上記特別なID候補だけ
は“設定済み" としておけば良い。
【0057】また、本実施の形態で説明したIDの設定
方法は、電源の投入もしくはリセット等でネットワーク
システムが初期化された時にIDを設定するのに用いら
れるだけでなく、通常のデータ伝送時に、マスタノード
等が定期的にIDが設定されていないノードが存在する
かを検査して、IDが設定されていないノードを発見す
れば、上記IDが設定されていないノードにIDを設定
する際に用いることも可能である。このような用い方を
すればネットワーク上のノードのプラグアンドプレイ
(P&P)が実現可能となる。なお、IDが設定されて
いないノードが存在するか否かを検査するには、通常の
データ伝送時において、IDが設定されていないノード
が存在するかを問合せるパケット(問合せパケット)
を、マスタノードが定期的に送信して、IDが設定され
ていないノードはその問合せパケットに対する返事のパ
ケット(回答パケット)を送信することにより行えば良
い。また、上記問合せによりIDが未設定のノードを発
見した場合には、マスタノードはID候補リストを未設
定ノードに送信して、未設定ノードは受信したID候補
リストを用いてIDの設定を行えば良い。
【0058】実施の形態2.以下、本発明の実施の形態
2について図6から図17、図19,図20および図2
1を用いて説明する。図6は本発明の実施の形態2にお
けるネットワークシステムの構成を示す図である。図6
に示すように、ループ接続された複数のノードで構成さ
れるループ0、ループ1、ループ2、および、単一のノ
ードで構成されるループ3が共通伝達経路(バス)15
0によりバス接続されてネットワークが構成されてい
る。ループ中でノードは一方向に接続されており、矢印
の方向がデータ伝送可能な方向である。伝送線は光ファ
イバ等で、共通伝達経路150は、電気的なバスもしく
は光スターカプラなどのデバイス等で実現する。
【0059】ネットワーク中のノードには唯一のマスタ
ノードと1つ以上のスレーブノードがある。図6におい
て、100はマスタノードであり、101、102、1
10、111、112、120、121、130はスレ
ーブノードである。図13にマスタノードおよびスレー
ブノードの内部構成図を示す。図13に示すようにマス
タノードおよびスレーブノードは、どのノードにも設定
されていないループIDのリストである“ループID候
補リスト" を具備し、ループID候補リストの中から1
つのループIDを選択する選択装置と、ループIDを記
憶する記憶装置と、伝送路上のパケットを受信する受信
装置と、伝送路上へパケットを送信する送信装置と、デ
ータを通過もしくは破棄するためのスイッチと、受信装
置が受信したパケットの解析や、送信装置が送信するパ
ケットの組立てや、受信装置が受信した信号を解析して
伝送路上でのパケット衝突の有無判定や、スイッチの切
換え制御等の処理を行う制御装置を具備する。また制御
装置は最上流ノードフラグ(場合により失敗フラグも)
を具備する。全ノードの選択装置が保持するループID
候補リストは、どのノードにも割当てられていない未設
定のループIDのリストである。初期状態では全てのル
ープIDが未設定であり、初期状態ではループID候補
リストは全てのループIDを含んでいる。また、全ノー
ドの制御装置が具備する“最上流ノードフラグ" は、最
上流ノードであることを識別するフラグである。“最上
流ノードフラグ" はセットされていれば“1" であり、
セットされていなければ“0" である。初期状態では全
てのノードの“最上流ノードフラグ" はセットされてお
らず“0" である。
【0060】図13において、スイッチをA側に切換え
るとパケットは通過し、スイッチをB側に切換えるとパ
ケットはそのノードで破棄されて下流には伝送されな
い。またノードの制御装置はスイッチの状態がデータの
通過側でも破棄側でも受信装置を介して送信されてきた
パケットを受信することができ、スイッチが通過側の場
合は受信すると同時に下流へも送信され、破棄側の場合
は受信するが下流へは送信されない。図6において10
0a、101a、102a、110a、111a、11
2a、120a、121a、130aがデータを通過も
しくは破棄するためのスイッチである。なお図6から図
12においては、ノード内部はスイッチの様子のみを表
示している。
【0061】ループ0、1、2、3においてループの最
下流に位置するノード(ノードの出力が直接バスにつな
がっているノード)100、110、120、130
は、ループマスタとして動作するように設定がされてい
る。ループマスタは、通常のデータ伝送において、他の
ループに属するノードからのデータを破棄し、同一パケ
ットが何度も共通伝達経路150上に出力されるのを防
ぐ役割を持つノードである。例えばループマスタ110
はループ0、ループ2、ループ3からのデータパケット
を破棄する。またマスタノードは必ずループマスタの位
置(ループの最下流)にあるものとする。
【0062】ノードのIDは、図14に示されるよう
に、同一ループ中のノードに共通のループID(42)
と、同一ループ中の異なるノードを区別するためのサブ
ノードID(43)から構成される。例えばノード11
0、111、112はいずれも同じループIDを持つが
それぞれ異なったサブノードIDを持ち、ノード10
0、110、120、130のループIDは互いに異な
る。
【0063】以上のように構成されたネットワークシス
テムにおいてノードのID(ループIDおよびサブノー
ドID)を設定する方法を、図面を参照しながら説明す
る。本実施の形態2におけるID設定方法は、まず実施
の形態1で述べたID設定方法と似た方法で全ノードに
ループIDを設定し、その後でサブノードIDを設定す
ることによりノードのID設定を行う。
【0064】ループIDの割当て期間中に、ネットワー
ク上を伝送されるパケットの様子を図15に示す。図1
5に示されるように、タイミングパケット(501)、
ループID設定パケット(502)、応答パケット(5
03)、通知パケット(504)が順次伝送されて1サ
イクルを構成し、上記サイクルが一定時間“T" ごとに
繰返される。図15において505は衝突した複数の応
答パケットである。また図15においてTa、Tb、T
c、Td、Teはそれぞれ一定の時間である。Taはタ
イミングパケットを受信して解析し、スイッチの切換え
を行うのに十分な時間間隔とする。TbはループID設
定パケットの送信を開始してから送信し終えるまでかか
る時間とする。TcはループID設定パケットを受信し
て解析し、スイッチの切換えを行って応答パケットの送
信を開始するのに十分な時間間隔とする。Tdは応答パ
ケットの送信を開始してから送信し終えるまでかかる時
間とする。Teはネットワークの仕様によって定められ
る最大のループ1周時間とする。また、上記の一定時間
“T" 、“Ta" 、“Tb" 、“Tc" 、“Td"およ
び“Te" は全てあらかじめ全ノードに既知である。
【0065】ノードの処理のフローチャートを図19,
図20および図21に示す。図19,図20はループI
Dの設定時のフローチャートであり、図21は、サブノ
ードIDの設定時のフローチャートである。以下の記述
において、ノードの各処理について図19,図20もし
くは図21のフローチャートの各ステップに対応するも
のは、その番号(図19,図20ならS1b等、図21
ならS2c等)を記載する。
【0066】ループID設定の概略を述べる。全ノード
はランダムに第1のループID候補を選択し記憶装置に
一時的に設定しておく。マスタノードが第2のループI
D候補をループID設定パケットで送信し、ループの最
上流のノードのみが受信する。記憶装置に一時的に設定
した第1のループID候補とループID設定パケットの
第2のループID候補が一致する最上流ノードは応答パ
ケットを送信する。応答パケットを送信した最上流ノー
ドがネットワーク中で1つだけであれば、上記最上流ノ
ードが属するループの全ノードに上記ループIDが設定
される。また、応答パケットを送信したノードがネット
ワーク中で複数存在するか全く存在しないのであれば、
そのループIDは割当てられない。なお、応答パケット
を送信したノードがネットワーク中でいくつ存在するか
は、各ループごとに最上流のノードが判断して通知パケ
ットで下流の全ノードに通知する。マスタノードがルー
プID設定パケットに書き込む第2のループID候補を
毎サイクル変えて同様に繰返せば最終的に全ノードにル
ープIDが割当てられる。以上がループID設定の概略
である。
【0067】以下では、ループIDの設定方法およびサ
ブノードIDの設定方法について詳細に説明する。まず
ループIDの設定方法について詳細に説明する。ループ
IDの設定方法は、タイミングパケット送信過程、仮ル
ープID設定過程、ループID設定パケット送信過程、
スイッチ切換え過程、比較応答過程およびループID設
定過程から構成されるサイクルを繰り返して行われる。
【0068】ループID設定の最初の過程であるタイミ
ングパケット送信過程を説明する。電源の投入もしくは
リセット等でネットワークシステムが初期化されると
(図19のS1b)、図6のように、ループマスタのス
イッチはデータの破棄側に(図19のS6b)、それ以
外のノードのスイッチはデータを通過する側にする(図
19のS5b)。ネットワークシステムが初期化される
と、マスタノード100の制御装置は送信装置を介して
ループID設定期間中のノードのスイッチ切換えタイミ
ングの基準となる“タイミングパケット" をブロードキ
ャストで送信する(図19のS9b)。ループID設定
期間中における各ノードのスイッチ切換えは、上記タイ
ミングパケットを受信した時刻を基準にして行われる
か、もしくは、ある種のパケットを受信したことをトリ
ガとして行われる。またタイミングパケットは一定時間
“T" ごとにマスタノード100から全ノードにブロー
ドキャストで送信され、各ループのループマスタ10
0、110、120、130で破棄される。タイミング
パケットが送信される繰り返しの周期“T" はあらかじ
め全ノードの制御装置に既知であり、ループマスタノー
ドを含む全てのスレーブノードは、次にタイミングパケ
ットが送信されてくる時間(前回タイミングパケットを
受信してから一定時間“T" 経過後)になると、図6の
ようにスイッチを切換える。上記タイミングパケットを
受信すると、図7のように全てのノードはスイッチをデ
ータ破棄側にする(図19のS17b)。ネットワーク
システムの初期化後、ここまでがタイミングパケット送
信過程である。
【0069】次に仮ループID設定過程を説明する。ル
ープIDが設定されていないマスタノード100および
スレーブノード101、102、110、111、11
2、120、121、130の選択装置はタイミングパ
ケットを受信すると、内部で乱数を発生させ、上記乱数
に基づきループID候補リスト中のループIDからラン
ダムに一つの第1のループID候補を選択し、記憶装置
に一時的に設定しておく(図19のS18b)。この場
合、ノード102の選択装置がループID候補“2" を
選択し、ノード112の選択装置がループID候補
“1" を選択し、ノード121の選択装置がループID
候補“3" を選択し、ノード130の選択装置がループ
ID候補“4" を選択し、それぞれのノードの記憶装置
に一時的に設定したとする。ノード102、112、1
21、130以外のループIDが未設定のノードの選択
装置も乱数によりループID候補を記憶装置に一時的に
設定するが、値は省略する。
【0070】次にループID設定パケット送信過程を説
明する。マスタノード100の選択装置は、上記ループ
ID候補リスト中のIDから第2のループID候補を一
つ選ぶ(ここでは、ループID“1" を選んだとす
る)。マスタノード100の制御装置はタイミングパケ
ットを送信し終えてから一定時間“Ta" 経過後に、図
7のように上記未設定の第2のループID候補を含むル
ープID設定パケットを送信する(図19のS21
b)。この時、全ノードのスイッチはデータの破棄側に
なっているので、上記ループID設定パケットは、ルー
プにおける最上流のノード102、112、121、1
30のみが受信する(図20のS22bでYesの分
岐)。
【0071】次にスイッチ切換え過程を説明する。ルー
プID設定パケットを受信しなかったノード100、1
01、110、111、120は、タイミングパケット
を受信してから一定時間“Ta+Tb" 経過後に図8の
ようにスイッチを通過側に切換える(図20のS23
b)。
【0072】次に比較応答過程を説明する。ループID
設定パケットを受信したノード102、112、12
1、130の制御装置は、自分が自ループにおける最上
流ノードであると認識し、“最上流ノードフラグ" をセ
ット(“0" から“1" にする)して(図20のS35
b)、さらにループID設定パケット中の第2のループ
ID候補“1" と、自己の記憶装置に一時的に設定して
おいた第1のループID候補を比較する(図20のS3
6b)。比較して一致すれば(ノード112のみが一致
する)、図8のように上記スイッチ切換え過程でスイッ
チを切換えたノードのスイッチが通過側になっている間
に、ループID設定パケットを受信して一定時間“T
c" 後に送信装置を介して一致したループID候補を含
む応答パケットを送信する(図20のS43b)。この
時、応答パケットを送信するノードのスイッチは破棄側
にしたままである。
【0073】次にループID設定過程を説明する。上記
の応答パケットはノード102、110、111、11
2、121、130の制御装置が受信装置を介して受信
する。上記の応答パケットを受信したノードのうち、最
上流ノードフラグがセットされていないノード110、
111は、上記応答パケット中の上記の一致したループ
ID候補を記憶装置に一時的に設定しておく(図20の
S29b)。最上流ノードフラグがセットされているノ
ード102、112、121、130の制御装置は、受
信装置を介してループID設定パケットを受信して一定
時間“Tc" 後から一定期間“Td+Te" の間、受信
装置を介して入力をモニタして応答パケットを正しく1
つだけ受信するかどうかを調べる(ノード102、12
1、130は図20のS37b、ノード112は図20
のS44b)。正しく1つだけ受信できれば応答パケッ
トを送信したノードは1つであると判断する。複数の応
答パケットを受信したり、パケットの伝送路上での衝突
により正しく応答パケットを受信できなかった場合に
は、応答パケットを送信したノードは複数あると判断す
る。1つも受信しない場合は応答パケットを送信したノ
ードが存在しなかったと判断する。
【0074】最上流ノードフラグがセットされていない
ループマスタ100、110、120の制御装置は、応
答パケットが通過するか、もしくはタイミングパケット
を受信してから一定時間“Ta+Tb+Tc+Td" が
経過すると、スイッチをデータの破棄側に切換える(ノ
ード110は図20のS30b、ノード100、120
は図20のS25b)。また、最上流ノードフラグがセ
ットされているノード102、112、121の制御装
置は、上記一定のモニタ期間“Td+Te" の終了後
に、送信装置を介して図9のように通知パケットを送信
する(ノード112が図20のS46b、ノード10
2、121が図20のS39b)。ただしノード130
のようにループマスタに最上流ノードフラグがセットさ
れている場合(1ノードだけでループが構成されている
場合)には、通知パケットは送信しない(図20のS3
8bでYesの分岐)。通知パケットはループIDが正
しく割当られたか否かを最上流ノードが下流のノードに
知らせるためのパケットである。通知パケット中には、
ループIDが正しく割当てられたか否か(応答パケット
を送信したノードが1つだけであったか否か)を示す割
当フラグが含まれる。例として、応答パケットを送信し
たノードが1つだけ(割当成功)であれば割当フラグは
“1" であり、そうでなければ(割当失敗)“0" であ
るとすることができる。応答パケットを送信したノード
が存在しなかった場合にも割当フラグが“0" となる。
この場合、応答パケットを送信したのはノード112の
制御装置のみであったので最上流ノード102、11
2、121の制御装置が送信する通知パケット中の割当
フラグはいずれも“1" (割当成功)である。図9にお
いて、ノード102、112、121の制御装置が送信
装置を介して送信した通知パケットは、各ループにおい
て最上流ノード以外のノードの制御装置が受信装置を介
して受信し、ループマスタ100、110、120で破
棄される。こうして通知パケットにより、応答パケット
を送信したノードが1つであったか否かを、ネットワー
ク中の全ノードの制御装置が知る。
【0075】マスタノード100の制御装置は、受信装
置を介して受信した通知パケット中の割当フラグが
“1" であれば先に送信したループID設定パケット中
の第2のループID候補は正しく割当てられたものと判
断して、当該第2のループID候補となったループID
候補をループID候補リストから削除するように選択装
置に通知する。選択装置は指定されたループID候補を
ループID候補リストから削除する(図20のS28
b)。マスタノード100の制御装置は、割当フラグが
“0" であればループIDの割当ては失敗したと判断し
て、選択装置に、上記ループID候補をループID候補
リストから削除するよう通知しない。ここでは、割当フ
ラグは1であるので、マスタノード100の制御装置は
選択装置にループID候補“1" を削除するよう通知し
て、選択装置はループID候補リストからループID候
補“1" を削除する。
【0076】送信装置を介して応答パケットを送信した
最上流ノード112の制御装置は、受信した応答パケッ
トが1つだけであったときは、応答パケットを送信した
ノードは1つ(つまり自分自身だけ)であると判断して
そのループID候補“1" を自分のループIDとして設
定する(図20のS47b)。また、最上流ノード10
2、112、121、130の制御装置は応答パケット
を送信したノードは1つであると判断して選択装置にル
ープID候補“1" をループID候補リストから削除す
るよう通知し、選択装置はループID候補“1" をルー
プID候補リストから削除する(ノード102、12
1、130は図20のS40b、ノード112は図20
のS47b)。
【0077】また、ノード112が送信した応答パケッ
トを受信した最上流ノード以外のノード(マスタノー
ド、スレーブノードとも)110、111の制御装置
は、通知パケット中の割当フラグが“1" ならば、上記
応答パケットにより記憶装置に一時的に設定しておいた
ループID候補“1" を自分のループIDとして設定す
る(図20のS32b)。ここでは、割当フラグは
“1" であるのでノード110、111の制御装置はル
ープID候補“1" を自分のループIDとして設定す
る。また、応答パケットを受信しなかったノード10
0、101、120は、通知パケットを受信してもルー
プIDの設定はしない。このようにしてループID
“1" がループ1に属する全てのノード110、11
1、112に対して割当てられる。なお以後のサイクル
において既にループIDが割当てられたノードのうち
“マスタノード以外のループマスタ" もしくは“マスタ
ノード以外で最上流ノードフラグがセットされていない
ノード" 110、111はループID設定のプロセスか
ら離脱する(ノード110、111は図20のS33b
でNoの分岐)。ノード112はループIDが設定され
るが、以降においても通知パケットを送出するのでルー
プID設定のプロセスから離脱しない(ノード112は
図20のS48bでNoの分岐)。このようにループI
Dが設定されたノードのうち一部のノードだけがループ
ID設定のプロセスから離脱する理由は、下流にマスタ
ノードが存在する最上流ノードは通知パケットを送信し
てループIDの割当が成功したか否かをマスタノードに
知らせるためである。ループIDの設定から離脱したノ
ードは他のノードがループIDを設定する妨げにならな
いよう動作すれば良い。例えば、パケットの送出は行わ
ないが、スイッチの切換えはループID設定中と同様に
して行えば良い。また、既にループIDが設定されてい
るノード112は、以後、ループID候補の選択は行わ
ず、比較応答過程において第1のループID候補と第2
のループID候補が一致することがないので、応答パケ
ットの送信も行わない。以上が、ループID設定過程で
あり、これで第1 回目のサイクルが終了する。
【0078】通知パケットを受信後にマスタノード10
0は次のサイクル(第2回目のサイクル)に入り、次の
タイミングパケット送信の時間になると、先と同様にマ
スタノード100の制御装置は送信装置を介してタイミ
ングパケットを送信する(図19のS9b)。受信装置
を介してタイミングパケットを受信したことにより、ル
ープIDが設定されていないマスタノード100および
スレーブノード101、102、120、121、13
0の制御装置は、スイッチをデータの破棄側にして(図
19のS17b)、選択装置に新しい第1のループID
候補を選択させ、上記選択した第1のループID候補を
記憶装置に一時的に設定する(図19のS18b)。第
2回目のサイクルでは、スレーブノード102の記憶装
置がループID候補“2" を一時的に設定し、スレーブ
ノード121の記憶装置がループID候補“2" を一時
的に設定し、スレーブノード130の記憶装置がループ
ID候補“3" を一時的に設定したとする。
【0079】タイミングパケットの送信後、マスタノー
ド100の制御装置は送信装置を介してループID設定
パケットを送信する(図19のS21b)。この場合第
2のループID候補として“2" を含むループID設定
パケットを送信したとする。ループID候補“2" を記
憶装置に一時的に設定しているスレーブノード102お
よび121の制御装置だけ第1のループID候補と第2
のループID候補が一致して(図20のS36bでYe
sの分岐)、送信装置を介して応答パケットを送信する
(図20のS43b)。図10のように複数のノード1
02および121が応答パケットを送信するので、最上
流ノード102、112、121、130の制御装置は
受信装置を介して複数の応答パケットもしくはパケット
の衝突を検出する(ノード112、130は図20のS
37bでNoの分岐、ノード102、121は図20の
S44bでNoの分岐)。ループIDが未設定であり、
かつループマスタでない最上流ノード102、121の
制御装置は、送信装置を介して割当フラグが“0" であ
る(割当失敗を示す)通知パケットを送信する(図20
のS42b)。最上流ノードであるループマスタ130
の制御装置は、通知パケットは送信しない(図20のS
41bでYesの分岐)。マスタノード100の制御装
置は受信装置を介して通知パケットを受信して割当フラ
グが“0" であることを確認すると(図20のS26b
でNoの分岐)、ループID候補“2" が正しく割当て
できなかったと判断し、選択装置はループID候補リス
トから削除しないでおく。また、ノード102の制御装
置が送信装置を介して送信した応答パケットを、マスタ
ノード100およびスレーブノード101の制御装置は
受信装置を介して受信してループID候補“2" をルー
プID候補として記憶装置に一時的に設定しておくが
(図20のS29b)、通知パケット中の割当フラグが
“0" であるので(図20のS31bでNoの分岐)、
上記ループID候補“2" をループIDとして設定しな
い。同様に、ノード121の制御装置が送信装置を介し
て送信した応答パケットを、スレーブノード120の制
御装置は受信装置を介して受信してループID候補
“2" をループID候補として記憶装置に一時的に設定
しておくが(図20のS29b)、通知パケット中の割
当フラグが“0" であるので(図20のS31bでNo
の分岐)、上記ループID候補“2" をループIDとし
て設定しない。
【0080】通知パケットを受信後にマスタノード10
0は次のサイクル(第3回目のサイクル)に入り、次の
タイミングパケット送信の時間になると、先と同様にマ
スタノード100の制御装置は送信装置を介してタイミ
ングパケットを送信する(図19のS9b)。受信装置
を介してタイミングパケットを受信したことにより、ル
ープIDが設定されていないマスタノード100および
スレーブノード101、102、120、121、13
0の制御装置は、スイッチをデータの破棄側にして(図
19のS17b)、選択装置に新しい第1のループID
候補を選択させ、上記選択した第1のループID候補を
記憶装置に一時的に設定する(図19のS18b)。第
3回目のサイクルでは、スレーブノード102の記憶装
置はループID候補“4" を一時的に設定し、スレーブ
ノード121の記憶装置はループID候補“2" を一時
的に設定し、スレーブノード130の記憶装置はループ
ID候補“2" を一時的に設定したとする。
【0081】タイミングパケットの送信後、マスタノー
ド100の制御装置は送信装置を介してループID設定
パケットを送信する(図19のS21b)。この場合第
2のループID候補として“3" を含むループID設定
パケットを送信したとする。この場合はスレーブノード
102、121、130のいずれの制御装置も第1のル
ープID候補と第2のループID候補が一致しないので
(図20のS36bでNoの分岐)、どのノードの制御
装置も送信装置を介して応答パケットを送信しない。最
上流ノード102、112、121、130の制御装置
は受信装置を介して応答パケットを検出しないので(図
20のS37bでNoの分岐)、ループIDが未設定で
あり、かつループマスタでない最上流ノード102、1
21の制御装置は、送信装置を介して割当フラグが
“0" である通知パケットを送信する(図20のS42
b)。最上流ノードであるループマスタ130の制御装
置は、通知パケットは送信しない(図20のS41bで
Yesの分岐)。マスタノード100の制御装置は受信
装置を介して通知パケットを受信して割当フラグが
“0" であることを確認すると(図20のS26bでN
oの分岐)、ループID候補“3" が正しく割当てでき
なかったと判断し、選択装置はループID候補リストか
ら削除しないでおく。
【0082】以上のように、応答パケットを送信したノ
ードがネットワーク上で1つだけであれば1サイクルで
1つのループIDが割当てられる。このサイクルを繰返
し行えば、いずれネットワーク中の全ノードに、固有の
ループIDが割当てられる。何回かループID設定のサ
イクルを繰返した後に、マスタノード100の制御装置
はループIDが全てのノードに割当てられたか否かを確
認し、全ノードにループIDが割当て済みであればルー
プIDの設定を終了し、未設定のノードがあればループ
ID設定を続ける。ループIDが全てのノードに割当て
られたか否かの確認のためにマスタノード100の制御
装置はループIDが設定されていないノードが存在する
かどうかを問い合わせるパケット(問合せパケット)を
ブロードキャストで送信する(図19のS10b)。あ
るサイクルの終了後、次のサイクルにおけるタイミング
パケット送出のタイミングで上記の問合せパケットを送
出すれば、全ノードのスイッチの状態は図6と同じであ
るので、全ノードが問合せパケットを受信できる(図1
9のS12b)。ループIDが設定されていないループ
マスタは上記の問合せパケットによる問合せに対して回
答パケットを出力する(図19のS14b)。ループマ
スタが回答パケットを送信する時の全ノードのスイッチ
の状態は、図6と同じである。マスタノード100の制
御装置は受信装置を介して1つ以上の回答パケットを受
信するか、伝送路上でのパケットの衝突を検知すれば未
設定ノードが存在すると判断する(図19のS15bで
Yesの分岐)。上記問合せは例えば、マスタノード1
00の制御装置がループID設定パケットをN回送信す
るたびに行えば良い。ここでNはループIDのアドレス
空間の大きさを越えない整数として良い。例えばループ
IDが4ビットであればNは1から16までの整数とし
て良い。
【0083】ここで、図19のフローチャートにおける
S3b、S8b、S10bおよびS20bの変数K、お
よびS8bの変数Nは、マスタノードがループID設定
パケットをN回送信するたびに問合せパケットを1回送
信するためのカウンタ変数である。
【0084】なお、マスタノード100の選択装置がル
ープID候補をループID候補リストから選択する方
法、およびノードの選択装置が乱数を用いて新しいルー
プIDの候補を選ぶタイミングには上記で説明した方法
以外にもいくつかの方法が考えられるが、衝突による無
駄を極力避けることができることが望ましい。これまで
述べてきた方法では、マスタノード100の選択装置は
ループID候補リストからランダムに(もしくは最初か
ら順番に)第2のループID候補を選択し、ノードの選
択装置はサイクル毎に新しい第1のループID候補を選
択していた。これ以外にも例えば以下で述べる方法があ
り、ネットワークシステムの規格(ループIDのアドレ
ス空間の大きさ、実際にネットワーク中に接続できる最
大ループ数、等)により、上記説明で述べた方法および
下記で説明する第一および第二の方法のいずれかのうち
適当なものを選んで使用すれば良い。
【0085】第一の方法を以下で説明する。マスタノー
ド100の選択装置はループID候補リストから第2の
ループID候補を選ぶ際にループID候補リストから毎
回ランダムに(もしくはループID候補リストの最初か
ら順番に)選択する。最上流のスレーブノードの選択装
置は、自ノードが応答パケットを送信して衝突が発生す
れば次回の選択時にランダムに新しい第1のループID
候補を選択し、記憶装置が上記の新しい第1のループI
D候補を一時的に設定しなおす。自ノードが応答パケッ
トを送信しなかった場合は記憶装置に一時的に設定した
第1のループID候補をそのまま維持する(もしくは前
回と同じループIDを選択する)。他は、上記で説明し
た方法と同様である。
【0086】第二の方法を以下で説明する。マスタノー
ド100の制御装置は失敗フラグを内部のフラグとして
保持しておき(図13)、電源投入やネットワークのリ
セット後の初期状態において失敗フラグは“0" にして
おく。また、応答パケットを送信したノードが複数あっ
たか否か(応答パケットの衝突が起こったか否か)を示
す衝突フラグを割当フラグに追加して通知パケット中に
設ける。衝突フラグは衝突が発生すれば“1" 、そうで
なければ“0" 等とすることができる。衝突フラグを設
けた場合は応答パケット中には割当フラグと衝突フラグ
の二つのフラグが存在することになる。複数のノードが
応答パケットを送信した場合は、割当フラグは“0" で
あり、衝突フラグは“1" である。どのノードも応答パ
ケットを送信しなかった場合は、割当フラグと衝突フラ
グは共に“0" である。通知パケット中の上記衝突フラ
グにより応答パケットの衝突を知ると、マスタノード1
00の制御装置は失敗フラグを“1" にする。マスタノ
ード100の選択装置はループID設定パケット中に書
き込む第2のループID候補を、ループID候補リスト
中で小さいものから順に(もしくは大きいものから順
に)選択する。電源投入やネットワークのリセット後に
初めて受信装置を介してタイミングパケットを受信した
時、もしくは、マスタノード100から再度ループID
候補を選択することを指示する信号もしくはパケットを
受信装置を介して受信した時だけ、次回の選択時に全ノ
ードの制御装置は、新しい第1のループID候補を選択
するように選択装置に通知し、選択装置は新しい第1の
ループID候補をループID候補リスト中から選択し、
選択された新しい第1のループID候補を記憶装置が一
時的に設定する。第2のループID候補の選択において
マスタノード100の選択装置がループID候補リスト
を一巡すると、制御装置は失敗フラグをチェックし、失
敗フラグが“0" ならばループIDの割当てを終了し、
失敗フラグが“1"なら失敗フラグを“0" にリセット
して、再度ループID候補を選択することを指示する信
号もしくはパケットを送信装置を介して送信し、同様の
処理を繰返す。なお上記の、マスタノード100がルー
プID候補を再選択するよう通知する方法は、例えばタ
イミングパケット中にリセットフラグを設けて、ノード
はタイミングパケット中のリセットフラグをチェックし
てリセットフラグが“1" ならばリセットし、“0" な
らばリセットしない、等とすれば良い。他は、上記で説
明した方法と同様である。
【0087】以上がループIDの設定方法の詳細であ
り、以下ではサブノードIDの設定方法について詳細に
説明する。マスタノード100の制御装置は上記問合せ
パケットにより、全ノードへのループIDの割当てが終
了したと判断すると、送信装置を介して全ノードにルー
プID割当ての完了とサブノードID割当ての開始を通
知し、サブノードIDを割当てるフェーズに入る。サブ
ノードID割当ての開始の通知は例えば、サブノードI
Dの割当てに入ることを通知するパケットを全ノードに
送信することにより行う(図21のS3c)。全ノード
が受信できるためには、例えばループIDの割当てが終
了後、次のタイミングパケット送出のタイミングで上記
のサブノードIDの割当てに入ることを通知するパケッ
トを送出すれば良い。
【0088】サブノードIDの割当て期間中の、ネット
ワーク上を伝送されるパケットの様子を図16に示す。
図16に示されるように、サブノードIDの割当てに入
ることを通知する“サブノードID設定開始通知パケッ
ト”(61)の後に“サブノードID設定パケット”
(62)が繰り返し送信される。また、図16において
Tf、Tgはそれぞれ一定の時間であり、繰り返し周期
“T" と同様にあらかじめ全ノードに既知である。Tf
は、各ノードがサブノードID設定開始通知パケットを
受信して解析し、スイッチの切換えを行うのに十分な時
間とする。Tgは、各ノードがサブノードID設定パケ
ットを受信して解析し、スイッチの切換えを行うのに十
分な時間とする。図16に示されるように、サブノード
ID設定開始通知パケット送信(第一の過程)の後に、
サブノードID設定パケットの送信(第二の過程)が一
定時間間隔で繰り返されてサブノードIDが設定され
る。
【0089】マスタノード100の制御装置はサブノー
ドID割当て期間中には、毎回異なったサブノードID
が書込まれているサブノードID設定パケットを繰り返
し送信装置を介して送信してサブノードIDを設定す
る。例えば“0" を最小のサブノードIDとし“M−
1" を最大のサブノードIDとすれば、サブノードID
設定パケットに書込むサブノードIDは、“0" から始
まり順に“1" 、“2" 、…“M−1" というように順
に増やしていく。サブノードID設定パケットを受信し
たノードの制御装置は、サブノードIDが未設定であれ
ばサブノードIDを設定し、既にサブノードIDが設定
されていれば、無視する。
【0090】まず第一の過程を説明する。マスタノード
100の制御装置が送信装置を介して送信したサブノー
ドID設定開始通知パケットを、全ノードの制御装置が
受信装置を介して受信すると(図21のS4cでYes
の分岐)、全ノードの制御装置はスイッチをデータの破
棄側にする(図21のS5c)。
【0091】次に第二の過程を説明する。図11のよう
に、マスタノード100の制御装置は、送信装置を介し
てサブノードID設定開始通知パケットを送出して一定
時間“Tf" 経過後に、送信装置を介してサブノードI
D設定パケット(サブノードID“0" )を送出する
(図21のS9c)。全ノードのスイッチが破棄側にな
っているため、マスタノード100の制御装置が送信装
置を介して送信した1回目のサブノードID設定パケッ
トは、最上流ノードでのみ受信され、最上流のノード1
02、112、121、130の制御装置がサブノード
ID“0" を設定する(図21のS10c)。サブノー
ドIDが設定されたスレーブノード102、112、1
21の制御装置はスイッチを通過側に切換えて(図21
のS12c)、以降のサブノードID設定パケットは通
過させる。ただしサブノードIDが設定されても、ルー
プマスタ130の制御装置はスイッチを破棄側のままに
しておき(図21のS11cでYesの分岐)、以降の
サブノードID設定パケットは無視する。
【0092】マスタノード100の制御装置は送信装置
を介してサブノードID設定パケットを送信してから一
定期間“Tg" 経過後に、送信装置を介して2回目のサ
ブノードID設定パケット(サブノードID“1" )を
送信する(図21のS9c)。図12に示すように、上
記の2回目のサブノードID設定パケットは、最上流か
ら2番めのノードもしくはループマスタ(ノード10
1、111、120、130)の制御装置が受信装置を
介して受信し、サブノードIDが未設定のノード10
1、111、120の制御装置はサブノードID“1"
を設定し(図21のS10c)、既にサブノードIDが
設定されているループマスタ130の制御装置は受信装
置を介してサブノードID設定パケットを受信しても無
視する。またサブノードID設定パケットを受信後、ス
レーブノード101、111の制御装置はスイッチを通
過側にし(図21のS12c)、ループマスタ120、
130の制御装置はスイッチを破棄側のままにしておく
(図21のS11cでYesの分岐)。
【0093】マスタノード100の制御装置が送信装置
を介して3回目のサブノードID設定パケット(サブノ
ードID“2" )を送信する(図21のS9c)と最上
流から3番めのノードもしくはループマスタ(ノード1
00、110、120、130)の制御装置が受信装置
を介して受信し、サブノードIDが未設定のノード10
0、110の制御装置はサブノードID“2" を設定し
(図21のS10c)、既にサブノードIDが設定され
ているループマスタ120および130の制御装置は受
信装置を介してサブノードID設定パケットを受信して
も無視する(3回目のサブノードID設定パケットが送
信された時の全ノードのスイッチの状態は図6の時と同
じである)。またサブノードID設定パケットを受信
後、ループマスタ100および110はスイッチを破棄
側のままにしておく(図21のS11cでYesの分
岐)。
【0094】以降、マスタノード100の制御装置が送
信装置を介して4 回目以降のサブノードID設定パケッ
トを送信すれば、ループマスタ100、110、12
0、130の制御装置は受信装置を介してサブノードI
D設定パケットを受信するが既にサブノードIDは設定
されているのでいずれも無視する。このようにしてマス
タノード100の制御装置が送信装置を介してM回目
(M−1は最大のサブノードIDであり、1ループ中に
は最大M個のノードが接続される)のサブノードID設
定パケットを送信すると、全ノードにサブノードIDが
設定されID設定が完了する(図21のS13cでYe
sの分岐)。以上がサブノードID設定方法の詳細であ
る。以上のようにして図6に示したネットワークにおい
て、ループIDおよびサブノードIDが設定されて、全
ノードにネットワーク上で固有のノードIDが設定され
る。
【0095】なお、サブノードIDの設定方法は上記の
方法のみに限らず他の方法によって設定しても良い。例
えば、図17に示すような各サブノードIDが設定済み
か否かを示すフラグのリストを含んだパケット(サブノ
ードID候補リストパケットと呼ぶ)を用いる方法を以
下で述べる。上記サブノードID候補リストパケット中
においては、各ビットの位置が各サブノードIDを表
し、各ビットの値がフラグを表す。例えばヘッダを除い
て先頭からk番目のビットはサブノードID“k−1"
を表し、サブノードID“k" が設定済みであれば先頭
からk+1番目のビットが“1" であり、未設定であれ
ば“0" であるとする。よって図17のサブノードID
候補リストパケットは、サブノードID“0" 、“1"
、“6" がいずれかのノードに設定済みで、“0" 、
“1" 、“6" 以外のサブノードIDは、あるループ中
においてどのノードにも設定されていないことを示す。
全てのフラグのビットが“0" であるサブノードID候
補リストパケットをマスタノード100の制御装置が送
信装置を介して送信し、上記パケットを受信したノード
はパケット中のリストにおいて未設定のサブノードID
から1つを選択し、上記選択したサブノードIDに対応
するパケット中のフラグを“0" から“1" に変更して
下流のノードに送信する(この時、全ノードのスイッチ
の状態は、図7に示されている状態と同じで破棄側とす
る)。こうすれば各ループにおいて全てのノードにサブ
ノードIDが設定される。
【0096】また、本実施の形態では、ループIDを設
定して後にサブノードIDの設定を行う場合を例にとり
説明したが、設定の順序はこれに限られるものではな
く、先にサブノードIDを設定しても良い。また、本発
明のノードのアドレス割当て方法は、図6の構成のネッ
トワークに限られるものでないことはいうまでもなく、
ループの数、1ループ中のノードの数、等はネットワー
クの仕様やさまざまな物理的制限の範囲内で任意に設定
することが可能である。
【0097】また、応答パケットを送信する際に、さら
に乱数を生成して上記生成した乱数に基づく値を応答パ
ケット中に書き込んで送信したり、上記生成した乱数に
基づいて応答パケットを送信する時刻を変更することに
より、複数のノードが同じフォーマットの応答パケット
を送出する可能性を低減して応答パケットの衝突を検出
しやすくしても良い。
【0098】また、本実施の形態で説明したIDの設定
方法は、電源の投入もしくはリセット等でネットワーク
システムが初期化された時にIDを設定するのに用いら
れるだけでなく、通常のデータ伝送時に、マスタノード
等が定期的にIDが未設定のノードが存在するかを検査
して、IDが未設定のノードを発見すれば、本実施の形
態2で説明したループIDおよびサブノードIDの設定
方法を実行して、全ノードにIDを設定し直す際に用い
ることも可能である。このような用い方をすればネット
ワーク上のノードのプラグアンドプレイ(P&P)が実
現可能となる。
【0099】なお、IDが未設定のノードが存在するか
否かを検査するには、通常のデータ伝送時において、I
Dが未設定のノードが存在するかを問合せるパケット
(問合せパケット)を、マスタノードが定期的に送信し
て、IDが未設定のノードはその問合せパケットに対す
る返事のパケット(回答パケット)を送信することによ
り行えば良い。ただし各ノードのスイッチの状態は、上
記問合せパケットの伝送時には図6と同じにしておき
(ループID未設定ノードの確認時と同じ)、回答パケ
ットの伝送時には図8と同じ状態(ループID未設定ノ
ードの確認時とは異なる)にしておけば良い。また、上
記問合せによりIDが未設定のノードを発見した場合に
は、マスタノードはループID候補リストを未設定ノー
ドに送信して、未設定ノードは受信したループID候補
リストを用いてIDの設定を行えば良い。
【0100】また、ここで説明した時間間隔“Ta" 、
“Tb" 、“Tc" 、“Td" 、“Te" 、“Tf" お
よび“Tg" は、このような時間間隔を用いればスイッ
チが正しく切換えられるという一例であり、ここで説明
したものに限定されるものではない。例えば、図6から
図12に示したように、各種パケットが、正しく伝送さ
れるべきノードにだけ伝送されるようにスイッチを切換
えられるのであれば、何でも良い。
【0101】また、ノードがスイッチを具備しておら
ず、伝送されてきたデータは必ずノードで中継されて下
流のノードへ伝送されるようなネットワークであれば、
全ての受信したパケットを解析して、受信したパケット
の種類により下流へ中継するか否かをノードが判断すれ
ば良い。具体的には、タイミングパケット、通知パケッ
ト、およびサブノードID設定開始通知パケットであれ
ばループマスタ以外は常に中継し、ループマスタは常に
中継しないようにすれば良い。ループID設定パケット
はノードの種類に関わらず常に中継しないようにすれば
良い。応答パケットは最上流ノードフラグがセットされ
ているノードは中継しないで、それ以外のノードは中継
すれば良い。サブノードID設定パケットは、サブノー
ドIDが設定済みでありループマスタでないノードは中
継してサブノードIDが未設定のノードやループマスタ
は中継しないようにすれば良い。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1)によれ
ば、1つのマスタノードと1つまたは複数のスレーブノ
ードが存在するネットワークにおいて、ノードのIDを
設定するID設定方法において、マスタノードが1つの
未設定IDを指定するパケットを送信し、上記パケット
を受信した仮のIDが設定されているノードは、仮のI
Dと上記パケット中で指定されたIDが一致するときに
これを示す応答パケットを送信し、上記応答パケットを
送信したノードがネットワーク中で1つだけ存在すると
きに上記応答パケットを送信したノードが上記仮のID
を自ノードの固有のIDとして設定するようにしたか
ら、バス型ネットワーク等のようにあるノードが送信し
たパケットが、共通伝達経路により、他のノードを経由
することなく複数のノードに伝送されるネットワーク、
及び一般のネットワークにおいて、自動的に全ノードに
ネットワーク中で唯一のアドレスを割当てることができ
る効果がある。
【0103】また、本発明(請求項6)によれば、1つ
のマスタノードと1つまたは複数のスレーブノードが存
在するネットワークにおいて、上記マスターノードおよ
びスレーブノードが、IDのリストであるID候補リス
トを具備し上記ID候補リストの中からID候補を選択
する選択装置と、IDを記憶する記憶装置と、伝送路上
のパケットを受信する受信装置と、伝送路上へパケット
を送信する送信装置と、上記受信装置が受信したパケッ
トの解析、上記送信装置が送信するパケットの組立て、
および上記受信装置が受信した信号を解析して伝送路上
でパケットの衝突の有無を判定する制御装置とを備えた
ものであり、IDが未設定のノードの上記選択装置が、
上記ID候補リストの中から第1のID候補を選択し、
上記第1のID候補を上記記憶装置に一時的に設定し、
上記マスタノードの上記選択装置が、上記ID候補リス
トの中から第2のID候補を選択し、上記第2のID候
補を含むID設定パケットを上記マスタノードの上記制
御装置が組み立てて、上記ID設定パケットを上記マス
タノードの上記送信装置が伝送路上へ送信し、上記ID
設定パケットを受信したID未設定のノードの上記制御
装置が、上記記憶装置に一時的に設定した上記第1のI
D候補と、受信した上記ID設定パケット中の上記第2
のID候補を比較し、一致した場合にのみ応答パケット
を上記制御装置が組み立てて、上記応答パケットを送信
装置が送信し、上記比較において第1のID候補と第2
のID候補が一致したノードの上記制御装置は、上記受
信装置を介して伝送路を観測して、上記応答パケットを
1つだけ受信した場合にのみ上記第1のID候補を自ノ
ードの固有のノードIDとして設定し、また、上記マス
タノードおよびIDが未設定のスレーブノードの上記制
御装置は、上記受信装置を介して伝送路を観測して、上
記応答パケットを1つだけ受信した場合にのみ、上記第
2のID候補をID候補リストから削除し、上記マスタ
ノードが、上記ID設定パケットを繰り返し送信するこ
とによりネットワーク上の全ノードにネットワーク上で
固有のIDを設定する構成としたから、バス型ネットワ
ーク等のようにあるノードが送信したパケットが、共通
伝達経路により、他のノードを経由することなく複数の
ノードに伝送されるネットワーク、及び一般のネットワ
ークにおいて、自動的に全ノードにネットワーク中で唯
一のアドレスを割当てることのできるネットワークシス
テムを実現でできる効果がある。
【0104】また、本発明(請求項10)によれば、ル
ープ接続された複数のノードで構成される少なくとも1
つのループ、および、単一のノードまたはループ接続さ
れた複数のノードで構成される1つ以上のループが共通
伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流のノ
ードが上記ループのループマスタとなり、上記ループマ
スタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
するためのサブノードIDから構成されるネットワーク
システムにおいて、ループIDを設定するID設定方法
において、マスタノードが1つの未設定のループIDを
指定するパケットを送信し、仮のループIDが設定され
ているノードは、仮のループIDと上記パケット中で指
定されたループIDが一致すると応答パケットを送信
し、上記応答パケットを送信したノードがネットワーク
中で1つだけ存在するならば、上記応答パケットを送信
したノードが存在するループ中の全ノードに、上記仮の
ループIDを自ループの固有のループIDとして設定す
るようにしたから、ループ接続された複数のノードで構
成される少なくとも1つのループ、および、単一のノー
ドまたはループ接続された複数のノードで構成される1
つ以上のループが共通伝達経路によりバス接続されてな
るネットワークにおいて、自動的に各ループのノードに
ループIDを割当てることができる効果がある。
【0105】また、本発明(請求項15)によれば、ル
ープ接続された複数のノードで構成される少なくとも1
つのループ、および、単一のノードまたはループ接続さ
れた複数のノードで構成される1つ以上のループが共通
伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流のノ
ードが上記ループのループマスタとなり、上記ループマ
スタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから構成され、各ノードがデー
タを通過もしくは破棄させるためのスイッチを具備する
ネットワークシステムにおいて、サブノードIDを設定
するID設定方法において、マスタノードがサブノード
ID設定開始通知パケットを全ノードにブロードキャス
トで送信し、上記サブノードID設定開始通知パケット
を受信したノードがスイッチを破棄側にする第一の過程
と、マスタノードがサブノードIDを指定したサブノー
ドID設定パケットを送信し、サブノードIDが未設定
のノードは上記サブノードID設定パケットを受信する
とサブノードIDを設定し、サブノードIDが設定され
たノードのうちループマスタでないノードは、スイッチ
を通過側にする第二の過程とを有し、上記第一の過程を
1回行った後に1回以上の上記第二の過程を行うことに
より、全てのノードにサブノードIDを設定するように
したから、ループ接続された複数のノードで構成される
少なくとも1つのループ、および、単一のノードまたは
ループ接続された複数のノードで構成される1つ以上の
ループが共通伝達経路によりバス接続されてなるネット
ワークにおいて、自動的に各ループのノードにサブノー
ドIDを割当てることができる効果がある。
【0106】また、本発明(請求項16)によれば、ル
ープ接続された複数のノードで構成される少なくとも1
つのループ、および、単一のノードまたはループ接続さ
れた複数のノードで構成される1つ以上のループが共通
伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流のノ
ードが上記ループのループマスタとなり、上記ループマ
スタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから構成されるネットワークシ
ステムにおいて、サブノードIDを設定するID設定方
法において、各サブノードIDがいずれかのノードに設
定済みか未設定かを示すフラグのリストを含んだ、サブ
ノードID候補リストパケットをマスタノードが送信す
る第一の過程と、上記サブノードID候補リストパケッ
トを受信したノードが、上記サブノードID候補リスト
パケット中でフラグが“未設定" を示しているサブノー
ドIDを一つ選択して自ノードのサブノードIDとして
設定し、さらに、上記サブノードID候補リストパケッ
トを受信したノードがループマスタでない場合には、上
記サブノードID候補リストパケット中の選択した上記
サブノードIDに対応するフラグを“設定済み" を示す
フラグに更新して下流のノードに送信する第二の過程と
を有し、各ループにおいて、上記サブノードID候補リ
ストパケットがループマスタに到達するまで上記第二の
過程を繰返すことにより、全てのノードにサブノードI
Dを設定するようにしたから、ループ接続された複数の
ノードで構成される少なくとも1つのループ、および、
単一のノードまたはループ接続された複数のノードで構
成される1つ以上のループが共通伝達経路によりバス接
続されてなるネットワークにおいて、自動的に各ループ
のノードにサブノードIDを割当てることができる効果
がある。
【0107】また、本発明(請求項17)によれば、請
求項10ないし請求項14のいずれかに記載のID設定
方法によりループIDを設定する過程と、請求項15ま
たは請求項16のいずれかに記載のID設定方法により
サブノードIDを設定する過程とを有するものとしたか
ら、ループ接続された複数のノードで構成される少なく
とも1つのループ、および、単一のノードまたはループ
接続された複数のノードで構成される1つ以上のループ
が共通伝達経路によりバス接続されてなるネットワーク
において、自動的に各ループのノードにループID,お
よびサブノードIDを割当てることができる効果があ
る。
【0108】また、本発明(請求項22)によれば、ル
ープ接続された複数のノードで構成される少なくとも1
つのループ、および、単一のノードまたはループ接続さ
れた複数のノードで構成される1つ以上のループが共通
伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流のノ
ードが上記ループのループマスタとなり、上記ループマ
スタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのノードのIDはループ
固有のループIDと同一ループ中の異なるノードを区別
する為のサブノードIDから成るネットワークシステム
であって、上記マスタノードおよびスレーブノードが、
ループIDのリストであるループID候補リストを具備
し上記ループID候補リストの中からループID候補を
選択する選択装置と、ループIDを記憶する記憶装置
と、伝送路上のパケットを受信する受信装置と、伝送路
上へパケットを送信する送信装置と、データパケットを
通過もしくは破棄させるためのスイッチと、上記受信装
置が受信したパケットの解析、上記送信装置が送信する
パケットの組立て、上記受信装置が受信した信号を解析
することによる伝送路上でパケットの衝突の有無の判
定、および上記スイッチの切換え制御を行う制御装置と
を備えたものであり、上記マスタノードの上記制御装置
が組立てたタイミングパケットを上記マスタノードの上
記送信装置が全ノードに送信し、上記タイミングパケッ
トを受信したノードの制御装置が上記スイッチを破棄側
にし、ループIDが未設定のノードの上記選択装置が、
上記ループID候補リストの中から第1のループID候
補を選択し、上記第1のループID候補を上記記憶装置
に一時的に設定し、上記マスタノードの上記選択装置が
上記ループID候補リストの中から第2のループID候
補を選択し、上記第2のループID候補を含むループI
D設定パケットを上記マスタノードの上記制御装置が組
み立てて、上記ループID設定パケットを上記マスタノ
ードの上記送信装置が伝送路上へ送信し、ループの最上
流に位置する最上流ノードのみが上記ループID設定パ
ケットを受信し、上記ループID設定パケットを受信し
なかったノードの制御装置はスイッチを通過側に切換
え、上記ループID設定パケットを受信した、ループI
Dが未設定のノードの制御装置は、上記記憶装置に一時
的に設定してある第1のループID候補と上記ループI
D設定パケット中の上記第2のループID候補を比較し
て一致した場合にのみ、上記一致したループID候補を
含む応答パケットを組立て、送信装置を介して上記応答
パケットを送信し、上記最上流ノードの上記制御装置は
上記受信装置を介して伝送路を観測して、上記応答パケ
ットを送信したノードが1つだけであるか否かを判定
し、ループマスタでない最上流ノードの上記制御装置は
上記送信装置を介して上記判定結果を通知パケットで送
信し、上記伝送路の観測もしくは上記通知パケットの受
信により全ノードの制御装置が、上記応答パケットを送
信したノードが1つだけであるか否かを検知し、上記応
答パケットを送信したノードが1つだけであった場合に
は、上記最上流ノードおよびマスタノードの選択装置
は、上記第2のループID候補をループID候補リスト
から削除し、上記応答パケットを送信したノードの上記
制御装置は、上記第1のループID候補を自ループの固
有のループIDとして設定し、上記応答パケットの受信
後に割当成功を示す上記通知パケットを受信したノード
の上記制御装置は、上記応答パケット中の上記ループI
D候補を自ループの固有のループIDとして設定し、上
記マスタノードの制御装置が、送信装置を介して上記ル
ープID設定パケットを繰り返し送信することによりネ
ットワーク上の全ノードにループIDを設定し、さら
に、上記マスタノードの制御装置が組立てたサブノード
ID設定開始通知パケットを上記マスタノードの上記送
信装置が全ノードに送信し、上記サブノードID設定開
始通知パケットを受信したノードの上記制御装置は上記
スイッチを破棄側にし、サブノードIDを指定したサブ
ノードID設定パケットを、上記マスタノードの制御装
置が組み立てて送信装置が送信し、サブノードIDが未
設定のノードの制御装置は受信装置を介して上記サブノ
ードID設定パケットを受信するとサブノードIDを設
定し、サブノードIDが設定されたノードのうちループ
マスタでないノードの制御装置は、スイッチを通過側に
して以降のサブノードID設定パケットを通過させ、マ
スタノードの制御装置が送信装置を介して上記サブノー
ドID設定開始通知パケットを1回送信した後に、上記
サブノードID設定パケットを繰り返し送信することに
よりネットワーク上の全ノードにサブノードIDを設定
し、上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定
により、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で
固有のIDを設定する構成としたから、ループ接続され
た複数のノードで構成される少なくとも1つのループ、
および、単一のノードまたはループ接続された複数のノ
ードで構成される1つ以上のループが共通伝達経路によ
りバス接続されてなるネットワークシステムであって、
自動的に各ループのノードにループID,およびサブノ
ードIDを割当てることができるネットワークシステム
を実現できる効果がある。
【0109】また、本発明(請求項23)によれば、ル
ープ接続された複数のノードで構成される少なくとも1
つのループ、および、単一のノードまたはループ接続さ
れた複数のノードで構成される1つ以上のループが共通
伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流のノ
ードが上記ループのループマスタとなり、上記ループマ
スタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのIDはループ固有のル
ープIDと同一ループ中の異なるノードを区別するため
のサブノードIDから構成されるネットワークシステム
であって、上記マスタノードおよびスレーブノードが、
ループIDのリストであるループID候補リストを具備
し上記ループID候補リストの中からループID候補を
選択する選択装置と、ループIDを記憶する記憶装置
と、伝送路上のパケットを受信する受信装置と、伝送路
上へパケットを送信する送信装置と、上記受信装置が受
信したパケットの解析、上記送信装置が送信するパケッ
トの組立て、および上記受信装置が受信した信号を解析
することによる伝送路上でパケットの衝突の有無の判定
を行う制御装置とを備えたものであり、ループIDが未
設定のノードの上記選択装置が、上記ループID候補リ
ストの中から第1のループID候補を選択し、上記第1
のループID候補を上記記憶装置に一時的に設定し、上
記マスタノードの上記選択装置が上記ループID候補リ
ストの中から第2のループID候補を選択し、上記第2
のループID候補を含むループID設定パケットを上記
マスタノードの上記制御装置が組み立てて、上記ループ
ID設定パケットを上記マスタノードの上記送信装置が
伝送路上へ送信し、上記ループID設定パケットを受信
した、ループIDが未設定のノードの制御装置は、上記
記憶装置に一時的に設定してある上記第1のループID
候補と上記ループID設定パケット中の上記第2のルー
プID候補を比較して一致した場合にのみ、上記一致し
たループID候補を含む応答パケットを組立て、送信装
置を介して上記応答パケットを送信し、上記ループID
設定パケットを受信したループの最上流に位置する最上
流ノードの上記制御装置は、上記受信装置を介して伝送
路を観測して、上記応答パケットを送信したノードが1
つだけであるか否かを判定し、ループマスタでない最上
流ノードの上記制御装置は上記送信装置を介して上記判
定の結果を通知パケットで送信し、上記伝送路の観測も
しくは上記通知パケットの受信により全ノードの制御装
置が、上記応答パケットを送信したノードが1つだけで
あるか否かを検知し、上記応答パケットを送信したノー
ドが1つだけであった場合には、上記最上流ノードおよ
びマスタノードの選択装置は、上記第2のループID候
補をループID候補リストから削除し、上記応答パケッ
トを送信したノードの上記制御装置は、上記第1のルー
プID候補を自ループの固有のループIDとして設定
し、上記応答パケットの受信後に割当成功を示す上記通
知パケットを受信したノードの上記制御装置は、上記応
答パケット中の上記ループID候補を自ループの固有の
ループIDとして設定し、上記マスタノードの制御装置
が、送信装置を介して上記ループID設定パケットを繰
り返し送信することによりネットワーク上の全ノードに
ループIDを設定し、さらに、各サブノードIDがいず
れかのノードに設定済みか未設定かを示すフラグのリス
トを含んだ、サブノードID候補リストパケットを上記
マスタノードの制御装置が組立てて送信し、上記サブノ
ードID候補リストパケットを受信したノードの制御装
置が、上記サブノードID候補リストパケット中でフラ
グが“未設定" を示しているサブノードIDを一つ選択
して自ノードのサブノードIDとして設定し、さらに、
上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
ドがループマスタでない場合には、上記サブノードID
候補リストパケット中の選択した上記サブノードIDに
対応するフラグを“設定済み" を示すフラグに更新して
下流のノードに送信し、各ループにおいて、上記サブノ
ードID候補リストパケットをループマスタの制御装置
が受信するまで、ループマスタ以外のノードの制御装置
が上記サブノードID候補リストパケットの受信および
送信を繰返すことにより、全てのノードにサブノードI
Dを設定し、上記ループIDの設定と上記サブノードI
Dの設定により、ネットワーク上の全ノードにネットワ
ーク上で固有のIDを設定する構成としたから、ループ
接続された複数のノードで構成される少なくとも1つの
ループ、および、単一のノードまたはループ接続された
複数のノードで構成される1つ以上のループが共通伝達
経路によりバス接続されてなるネットワークシステムで
あって、自動的に各ループのノードにループID,およ
びサブノードIDを割当てることができるネットワーク
システムを実現できる効果がある。
【0110】また、本発明(請求項24)によれば、ル
ープ接続された複数のノードで構成される少なくとも1
つのループ、および、単一のノードまたはループ接続さ
れた複数のノードで構成される1つ以上のループが共通
伝達経路によりバス接続され、上記ループの最下流のノ
ードが上記ループのループマスタとなり、上記ループマ
スタのうちいずれか1つのノードがマスタノードとな
り、上記マスタノード以外のノードがスレーブノードと
なり、各ノードを識別するためのIDはループ固有のル
ープIDと同一ループ中の異なるノードを区別する為の
サブノードIDから成るネットワークシステムであっ
て、上記マスタノードおよびスレーブノードが、ループ
IDのリストであるループID候補リストを具備し上記
ループID候補リストの中からループID候補を選択す
る選択装置と、ループIDを記憶する記憶装置と、伝送
路上のパケットを受信する受信装置と、伝送路上へパケ
ットを送信する送信装置と、データパケットを通過もし
くは破棄させるためのスイッチと、上記受信装置が受信
したパケットの解析、上記送信装置が送信するパケット
の組立て、上記受信装置が受信した信号を解析すること
による伝送路上でパケットの衝突の有無の判定、および
上記スイッチの切換え制御を行う制御装置とを備えたも
のであり、上記マスタノードの上記制御装置が組立てた
タイミングパケットを上記マスタノードの上記送信装置
が全ノードに送信し、上記タイミングパケットを受信し
たノードの制御装置が上記スイッチを破棄側にし、ルー
プIDが未設定のノードの上記選択装置が、上記ループ
ID候補リストの中から第1のループID候補を選択
し、上記第1のループID候補を上記記憶装置に一時的
に設定し、上記マスタノードの上記選択装置が上記ルー
プID候補リストの中から第2のループID候補を選択
し、上記第2のループID候補を含むループID設定パ
ケットを上記マスタノードの上記制御装置が組み立て
て、上記ループID設定パケットを上記マスタノードの
上記送信装置が伝送路上へ送信し、ループの最上流に位
置する最上流ノードのみが上記ループID設定パケット
を受信し、上記ループID設定パケットを受信しなかっ
たノードの制御装置はスイッチを通過側に切換え、上記
ループID設定パケットを受信した、ループIDが未設
定のノードの制御装置は、上記記憶装置に一時的に設定
してある第1のループID候補と上記ループID設定パ
ケット中の上記第2のループID候補を比較して一致し
た場合にのみ、上記一致したループID候補を含む応答
パケットを組立て、送信装置を介して上記応答パケット
を送信し、上記最上流ノードの上記制御装置は上記受信
装置を介して伝送路を観測して、上記応答パケットを送
信したノードが1つだけであるか否かを判定し、ループ
マスタでない最上流ノードの上記制御装置は上記送信装
置を介して上記判定結果を通知パケットで送信し、上記
伝送路の観測もしくは上記通知パケットの受信により全
ノードの制御装置が、上記応答パケットを送信したノー
ドが1つだけであるか否かを検知し、上記応答パケット
を送信したノードが1つだけであった場合には、上記最
上流ノードおよびマスタノードの選択装置は、上記第2
のループID候補をループID候補リストから削除し、
上記応答パケットを送信したノードの上記制御装置は、
上記第1のループID候補を自ループの固有のループI
Dとして設定し、上記応答パケットの受信後に割当成功
を示す上記通知パケットを受信したノードの上記制御装
置は、上記応答パケット中の上記ループID候補を自ル
ープの固有のループIDとして設定し、上記マスタノー
ドの制御装置が、送信装置を介して上記ループID設定
パケットを繰り返し送信することによりネットワーク上
の全ノードにループIDを設定し、さらに、各サブノー
ドIDがいずれかのノードに設定済みか未設定かを示す
フラグのリストを含んだ、サブノードID候補リストパ
ケットを上記マスタノードの制御装置が組立てて送信
し、上記サブノードID候補リストパケットを受信した
ノードの制御装置が、上記サブノードID候補リストパ
ケット中でフラグが“未設定" を示しているサブノード
IDを一つ選択して自ノードのサブノードIDとして設
定し、さらに、上記サブノードID候補リストパケット
を受信したノードがループマスタでない場合には、上記
サブノードID候補リストパケット中の選択した上記サ
ブノードIDに対応するフラグを“設定済み" を示すフ
ラグに更新して下流のノードに送信し、各ループにおい
て、上記サブノードID候補リストパケットをループマ
スタの制御装置が受信するまで、ループマスタ以外のノ
ードの制御装置が上記サブノードID候補リストパケッ
トの受信および送信を繰返すことにより、全てのノード
にサブノードIDを設定し、上記ループIDの設定と上
記サブノードIDの設定により、ネットワーク上の全ノ
ードにネットワーク上で固有のIDを設定する構成とし
たから、ループ接続された複数のノードで構成される少
なくとも1つのループ、および、単一のノードまたはル
ープ接続された複数のノードで構成される1つ以上のル
ープが共通伝達経路によりバス接続されてなるネットワ
ークシステムであって、自動的に各ループのノードにル
ープID,およびサブノードIDを割当てることができ
るネットワークシステムを実現できる効果がある。
【0111】また、本発明(請求項28)によれば、1
つのマスタノードと1つまたは複数のスレーブノードが
存在するネットワークにおいて、ノードのIDを設定す
るID設定方法において、上記マスターノードが定期的
にIDが設定されていないノードがあるか否かを問合せ
て、IDが設定されていないノードがあれば、ID候補
リストもしくはループID候補リストを未設定ノードに
送信して、未設定ノードは受信したID候補リストもし
くはループID候補リストを用いて請求項2ないし請求
項5のいずれか、もしくは請求項17ないし請求項21
のいずれかに記載のID設定方法によりIDを設定する
ようにしたから、ネットワーク上にノードIDが設定さ
れていないノードが存在するか否かを検知して、ノード
IDが設定されていないノードが存在する場合には、自
動的に固有のIDを割当てることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるネットワークの
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1においてマスタノード1
1がID設定パケットを送信した時の、ネットワークの
様子およびID設定パケットの流れを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1においてスレーブノード
12が応答パケットを送信した時の、ネットワークの様
子および応答パケットの流れを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1においてスレーブノード
13および14が応答パケットを送信した時の、ネット
ワークの様子および応答パケットの流れを示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態1においてネットワーク上
を伝送されるパケットの様子を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2におけるネットワークの
構成、およびマスタノード100がタイミングパケット
を送信した時の、ネットワークの様子およびタイミング
パケットの流れを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2においてマスタノード1
00がループID設定パケットを送信した時の、ネット
ワークの様子およびループID設定パケットの流れを示
す図である。
【図8】本発明の実施の形態2においてスレーブノード
112が応答パケットを送信した時の、ネットワークの
様子および応答パケットの流れを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2において最上流ノード1
02、112、121が通知パケットを送信した時の、
ネットワークの様子および通知パケットの流れを示す図
である。
【図10】本発明の実施の形態2においてスレーブノー
ド102および121が応答パケットを送信した時の、
ネットワークの様子および応答パケットの流れを示す図
である。
【図11】本発明の実施の形態2においてマスタノード
100が1回目のサブノードID設定パケットを送信し
た時の、ネットワークの様子およびサブノードID設定
パケットの流れを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態2においてマスタノード
100が2回目のサブノードID設定パケットを送信し
た時の、ネットワークの様子およびサブノードID設定
パケットの流れを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態2におけるノードの内部
構成を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態2においてノードのID
がループIDとサブノードIDから構成されることを示
す図である。
【図15】本発明の実施の形態2においてループIDの
設定期間中にネットワーク上を伝送されるパケットの様
子を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態2においてサブノードI
Dの設定期間中にネットワーク上を伝送されるパケット
の様子を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態2においてサブノードI
D候補リストパケットの構成を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態1におけるノードの処理
のフローチャートを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態2におけるループID設
定時のノードの処理のフローチャートを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態2におけるループID設
定時のノードの処理のフローチャートを示す図である。
【図21】本発明の実施の形態2におけるサブノードI
D設定時のノードの処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図22】従来例において取り上げたネットワークの構
成を示す図である。
【図23】スター型ネットワークの構成例を示す図であ
る。
【図24】ループ型ネットワークの構成例を示す図であ
る。
【図25】ツリー型ネットワークの構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 マスタノード 12 スレーブノード 13 スレーブノード 14 スレーブノード 15 共通伝達経路 51 ID設定パケット 52 応答パケット 53 衝突した複数の応答パケット 100 マスタノード 101 スレーブノード 102 スレーブノード 110 ループ1のループマスタ 111 スレーブノード 112 スレーブノード 120 ループ2のループマスタ 121 スレーブノード 130 ループ3のループマスタ 150 共通伝達経路 100a マスタノード100のスイッチ 101a スレーブノード101のスイッチ 102a スレーブノード102のスイッチ 110a ループ1のループマスタ110のスイッチ 111a スレーブノード111のスイッチ 112a スレーブノード112のスイッチ 120a ループ2のループマスタ120のスイッチ 121a スレーブノード121のスイッチ 130a ループ3のループマスタ130のスイッチ 41 ノードのID構成 42 ループID 43 サブノードID 501 タイミングパケット 502 ループID設定パケット 503 応答パケット 504 通知パケット 505 衝突した複数の応答パケット 61 サブノードID設定開始通知パケット 62 サブノードID設定パケット 71 サブノードID候補リストパケット 200 トークンマスタノード(ループ0のループマス
タ) 210 スレーブノード(ループ1のループマスタ) 211 スレーブノード 212 スレーブノード 220 スレーブノード(ループ2のループマスタ) 221 スレーブノード 25 共通伝達経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堺 貴久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 水口 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B089 GA07 GB01 HA01 JA35 KA04 KB04 KC27 KC44 5K030 GA16 HA08 HB11 HC14 HD07 HD09 KA02 LD02 MD10 5K031 AA14 CB13 CB16 CB18 CC06 DA02 DA06 EC05 5K033 AA04 CB08 CB11 CB13 CC01 DA01 DA05 DA13 DA14 DB12 EC03 9A001 BB03 BB04 BB06 CC07 FF03 GG01 HH34 JJ18 KK56 LL01

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのマスタノードと1つまたは複数の
    スレーブノードが存在するネットワークにおいて、ノー
    ドのIDを設定するID設定方法において、 マスタノードが1つの未設定IDを指定するパケットを
    送信し、 上記パケットを受信した仮のIDが設定されているノー
    ドは、仮のIDと上記パケット中で指定されたIDが一
    致するときに応答パケットを送信し、 上記応答パケットを送信したノードがネットワーク中で
    1つだけ存在するときに上記応答パケットを送信したノ
    ードは上記仮のIDを自ノードの固有のIDとして設定
    することを特徴とするID設定方法。
  2. 【請求項2】 1つのマスタノードと1つまたは複数の
    スレーブノードが存在するネットワークにおいて、ノー
    ドのIDを設定するID設定方法において、 各ノードを識別するためのIDが未設定のノードがID
    候補リストの中から第1のID候補を選択して記憶装置
    に一時的に設定する仮ID設定過程と、 上記マスタノードが上記ID候補リストの中から第2の
    ID候補を選択し、該選択した第2のID候補を含むI
    D設定パケットを全ノードに送信するID設定パケット
    送信過程と、 上記ID設定パケットを受信したID未設定のノード
    が、上記ID設定パケット中の上記第2のID候補と上
    記仮ID設定過程で一時的に設定しておいた上記第1の
    ID候補を比較して一致する場合のみ、応答パケットを
    全ノードに送信する比較応答過程と、 応答パケットを送信したノードがネットワーク上で1つ
    である場合には、上記応答パケットを送信したノードは
    上記第1のID候補を自ノードの固有のIDとして設定
    し、上記マスタノードおよびIDが未設定のスレーブノ
    ードは上記第2のID候補をID候補リストから削除す
    るID設定過程を有し、 上記仮ID設定過程とID設定パケット送信過程と比較
    応答過程とID設定過程を有するサイクルを繰返してネ
    ットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有のID
    を設定するID設定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のID設定方法において、 2回目以降のサイクルでは、一つ前のサイクルの比較応
    答過程において応答パケットを送信しなかったノード
    は、仮ID設定過程において、一つ前のサイクルの仮I
    D設定過程と同じ第1のID候補を選択することを特徴
    とするID設定方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のID設定方法において、 マスタノードが第2のID候補を選択する方法は、 ID候補リストの中で最小のIDから大きいIDへと順
    に選択していき、最大のIDに達すると再び未設定のI
    D中から最小のIDを選択し以後同様にして選択を繰返
    すか、もしくはID候補リストの中で最大のIDから小
    さいIDへと順に選択していき、最小のIDに達すると
    再び未設定のID中から最大のIDを選択し以後同様に
    して選択を繰返すものであり、 マスタノードが最大もしくは最小の上記第2のID候補
    を選択して一通りIDの候補を選択した後に、上記第1
    のID候補を再度選択することを指示するパケットをマ
    スタノードが送信し、 最初のサイクルもしくは上記第1のID候補を再度選択
    することを指示するパケットを受信した時以外は、仮I
    D設定過程において、一つ前のサイクルの仮ID設定過
    程と同じ第1のID候補を選択することを特徴とするI
    D設定方法。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載のID設定方法において、 上記ID候補リストは、どのノードにも設定されていな
    いIDのリストであり、上記ID候補リストは電源投入
    時等の初期状態において全ノードIDを含むことを特徴
    とするID設定方法。
  6. 【請求項6】 1つのマスタノードと1つまたは複数の
    スレーブノードが存在するネットワークにおいて、 上記マスターノードおよびスレーブノードは、IDのリ
    ストであるID候補リストを具備し上記ID候補リスト
    の中からID候補を選択する選択装置と、IDを記憶す
    る記憶装置と、伝送路上のパケットを受信する受信装置
    と、伝送路上へパケットを送信する送信装置と、上記受
    信装置が受信したパケットの解析、上記送信装置が送信
    するパケットの組立て、および上記受信装置が受信した
    信号を解析して伝送路上でパケットの衝突の有無を判定
    する制御装置とを備えたものであり、 IDが未設定のノードの上記選択装置が、上記ID候補
    リストの中から第1のID候補を選択し、上記第1のI
    D候補を上記記憶装置に一時的に設定し、 上記マスタノードの上記選択装置が、上記ID候補リス
    トの中から第2のID候補を選択し、上記第2のID候
    補を含むID設定パケットを上記マスタノードの上記制
    御装置が組み立てて、上記ID設定パケットを上記マス
    タノードの上記送信装置が伝送路上へ送信し、 上記ID設定パケットを受信したID未設定のノードの
    上記制御装置が、上記記憶装置に一時的に設定した上記
    第1のID候補と、受信した上記ID設定パケット中の
    上記第2のID候補を比較し、一致した場合にのみ応答
    パケットを上記制御装置が組み立てて、上記応答パケッ
    トを送信装置が送信し、 上記比較において第1のID候補と第2のID候補が一
    致したノードの上記制御装置は、上記受信装置を介して
    伝送路を観測して、上記応答パケットを1つだけ受信し
    た場合にのみ上記第1のID候補を自ノードの固有のノ
    ードIDとして設定し、 また、上記マスタノードおよびIDが未設定のスレーブ
    ノードの上記制御装置は、上記受信装置を介して伝送路
    を観測して、上記応答パケットを1つだけ受信した場合
    にのみ、上記第2のID候補をID候補リストから削除
    し、 上記マスタノードが、上記ID設定パケットを繰り返し
    送信することによりネットワーク上の全ノードにネット
    ワーク上で固有のIDを設定することを特徴とするネッ
    トワークシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のネットワークシステムに
    おいて、 応答パケットを送信しなかったノードの選択装置は、次
    の選択の際には前回と同じ第1のID候補を選択するこ
    とを特徴とするネットワークシステム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のネットワークシステムに
    おいて、 マスタノードの選択装置は、 ID候補リストの中で最小のIDから大きいIDへと順
    に第2のID候補を選択していき、最大のIDに達する
    と再び未設定のID中から最小のIDを選択し以後同様
    にして選択を繰返すか、もしくはID候補リストの中で
    最大のIDから小さいIDへと順に第2のID候補を選
    択していき、最小のIDに達すると再び未設定のID中
    から最大のIDを選択し以後同様にして選択を繰返すも
    のであり、 マスタノードの選択装置が最大もしくは最小の上記第2
    のID候補を選択して一通りIDの候補を選択した後
    に、第1のID候補を再度選択することを指示するパケ
    ットをマスタノードの制御装置が組立てて、上記パケッ
    トをマスタノードの送信装置が送信し、 電源投入時やネットワークリセット時といった初期化
    時、もしくは上記第1のID候補を再度選択することを
    指示するパケットを受信した時以外は、IDが未設定の
    ノードの選択装置は次の選択の際には前回と同じ第1の
    ID候補を選択することを特徴とするネットワークシス
    テム。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8のいずれかに記
    載のネットワークシステムにおいて、 選択装置が具備するID候補リストは、どのノードにも
    設定されていないIDのリストであり、上記ID候補リ
    ストは電源投入時等の初期状態において全ノードIDを
    含むことを特徴とするネットワークシステム。
  10. 【請求項10】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのノー
    ドのIDはループ固有のループIDと同一ループ中の異
    なるノードを区別するためのサブノードIDから構成さ
    れるネットワークシステムにおいて、ループIDを設定
    するID設定方法において、 マスタノードが1つの未設定のループIDを指定するパ
    ケットを送信し、 仮のループIDが設定されているノードは、仮のループ
    IDと上記パケット中で指定されたループIDが一致す
    ると応答パケットを送信し、 上記応答パケットを送信したノードがネットワーク中で
    1つだけ存在するならば、上記応答パケットを送信した
    ノードが存在するループ中の全ノードに、上記仮のルー
    プIDを自ループの固有のループIDとして設定するこ
    とを特徴とするID設定方法。
  11. 【請求項11】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのID
    はループ固有のループIDと同一ループ中の異なるノー
    ドを区別するためのサブノードIDから構成されるネッ
    トワークシステムにおいて、ループIDを設定するID
    設定方法において、 ループIDが未設定のノードが、ループID候補リスト
    の中から第1のループID候補を選択して記憶装置に一
    時的に設定する仮ループID設定過程と、 上記マスタノードが上記ループID候補リストの中から
    第2のループID候補を選択し、選択した上記第2のル
    ープID候補を含むループID設定パケットを上記マス
    タノードが送信するループID設定パケット送信過程
    と、 上記ループID設定パケットを受信したループID未設
    定のノードが、上記記憶装置に一時的に設定しておいた
    上記第1のループID候補と上記ループID設定パケッ
    ト中の上記第2のループID候補を比較して一致する場
    合にのみ、上記一致したループID候補を含む応答パケ
    ットを送信する比較応答過程と、 上記ループID設定パケットを受信したループの最上流
    に位置するノードがネットワーク上のパケットを観測す
    ることにより、上記応答パケットを送信したノードが1
    つだけであるか否かを判定して上記判定の結果を通知パ
    ケットにより通知し、上記応答パケットを送信したノー
    ドがネットワーク上で1つである場合には、上記応答パ
    ケットを送信したノードが上記第1のループID候補を
    自ループの固有のループIDとして設定して、応答パケ
    ットを送信したノードと同じループに属するノードは、
    受信した上記応答パケット中の上記ループID候補を自
    ループの固有のループIDとして設定するループID設
    定過程とを有し、 上記仮ループID設定過程,上記ループID設定パケッ
    ト送信過程,上記比較応答過程,および上記ループID
    設定過程を有するサイクルを繰り返して、ネットワーク
    上の全ノードにループIDを設定することを特徴とする
    ID設定方法。
  12. 【請求項12】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのノー
    ドのIDはループ固有のループIDと同一ループ中の異
    なるノードを区別する為のサブノードIDから構成さ
    れ、各ノードがデータを通過もしくは破棄させるための
    スイッチを具備するネットワークシステムにおいて、ル
    ープIDを設定するID設定方法において、 上記マスタノードがタイミングパケットを全ノードに送
    信し、上記タイミングパケットを受信したノードが、上
    記スイッチを破棄側にするタイミングパケット送信過程
    と、 ループIDが未設定のノードが、ループID候補リスト
    の中から第1のループID候補を選択して記憶装置に一
    時的に設定する仮ループID設定過程と、 上記マスタノードが上記ループID候補リストの中から
    第2のループID候補を選択し、選択した上記第2のル
    ープID候補を含むループID設定パケットを上記マス
    タノードが送信し、ループの最上流に位置する最上流ノ
    ードのみが上記ループID設定パケットを受信するルー
    プID設定パケット送信過程と、 上記ループID設定パケットを受信しなかったノード
    が、上記タイミングパケットを受信して一定時間後に、
    スイッチを通過側に切換えるスイッチ切換え過程と、 ループIDが未設定の上記最上流ノードが、上記記憶装
    置に一時的に設定しておいた上記第1のループID候補
    と上記ループID設定パケット中の上記第2のループI
    D候補を比較して一致する場合にのみ、上記一致したル
    ープID候補を含む応答パケットを送信する比較応答過
    程と、 上記最上流ノードがネットワーク上のパケットを観測し
    て、上記応答パケットを送信したノードがネットワーク
    上で1つだけであると判定した場合には、ループマスタ
    でない上記最上流ノードはループIDの割当成功を示す
    通知パケットを送信して上記第2のループID候補をル
    ープID候補リストから削除し、上記応答パケットを送
    信したノードは上記第1のループID候補を自ループの
    固有のループIDとして設定し、上記応答パケットを受
    信した後に割当成功を示す上記通知パケットを受信した
    ノードは上記応答パケット中の上記ループID候補を自
    ループの固有のループIDとして設定し、上記マスタノ
    ードは上記第2のループID候補をループID候補リス
    トから削除する、ループID設定過程とを有し、 上記タイミングパケット送信過程,上記仮ループID設
    定過程,上記ループID設定パケット送信過程,上記ス
    イッチ切換え過程,上記比較応答過程,および上記ルー
    プID設定過程を有するサイクルを繰り返して、ネット
    ワーク上の全ノードにループIDを設定することを特徴
    とするID設定方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12記載のID設定
    方法において、 2回目以降のサイクルでは、一つ前のサイクルの比較応
    答過程において応答パケットを送信しなかったノード
    は、仮ループID設定過程において一つ前のサイクルの
    仮ループID設定過程と同じ第1のループID候補を選
    択することを特徴とするID設定方法。
  14. 【請求項14】 請求項11または12記載のID設定
    方法において、マスタノードが第2のループID候補を
    選択する方法は、 ループID候補リストの中で最小のループIDから大き
    いループIDへと順に選択していき、最大のループID
    に達すると再び未設定のループID中から最小のループ
    IDを選択し以後同様にして選択を繰返すか、もしくは
    ループID候補リストの中で最大のループIDから小さ
    いループIDへと順に選択していき、最小のループID
    に達すると再び未設定のループID中から最大のループ
    IDを選択し以後同様にして選択を繰返すものであり、 マスタノードが最大もしくは最小の上記第2のループI
    D候補を選択して一通りループIDの候補を選択した後
    に、上記第1のループID候補を再度選択することを指
    示するパケットをマスタノードが送信し、 最初のサイクルもしくは上記第1のループID候補を再
    度選択することを指示するパケットを受信した時以外
    は、仮ループID設定過程において、一つ前のサイクル
    の仮ループID設定過程と同じ第1のループID候補を
    選択することを特徴とするID設定方法。
  15. 【請求項15】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのノー
    ドのIDはループ固有のループIDと同一ループ中の異
    なるノードを区別する為のサブノードIDから構成さ
    れ、各ノードがデータを通過もしくは破棄させるための
    スイッチを具備するネットワークシステムにおいて、サ
    ブノードIDを設定するID設定方法において、 マスタノードがサブノードID設定開始通知パケットを
    全ノードにブロードキャストで送信し、上記サブノード
    ID設定開始通知パケットを受信したノードがスイッチ
    を破棄側にする第一の過程と、 マスタノードがサブノードIDを指定したサブノードI
    D設定パケットを送信し、サブノードIDが未設定のノ
    ードは上記サブノードID設定パケットを受信するとサ
    ブノードIDを設定し、サブノードIDが設定されたノ
    ードのうちループマスタでないノードは、スイッチを通
    過側にする第二の過程とを有し、 上記第一の過程を1回行った後に1回以上の上記第二の
    過程を行うことにより、全てのノードにサブノードID
    を設定することを特徴とするID設定方法。
  16. 【請求項16】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのノー
    ドのIDはループ固有のループIDと同一ループ中の異
    なるノードを区別する為のサブノードIDから構成され
    るネットワークシステムにおいて、サブノードIDを設
    定するID設定方法において、 各サブノードIDがいずれかのノードに設定済みか未設
    定かを示すフラグのリストを含んだ、サブノードID候
    補リストパケットをマスタノードが送信する第一の過程
    と、 上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドが、上記サブノードID候補リストパケット中でフラ
    グが“未設定" を示しているサブノードIDを一つ選択
    して自ノードのサブノードIDとして設定し、さらに、
    上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドがループマスタでない場合には、上記サブノードID
    候補リストパケット中の選択した上記サブノードIDに
    対応するフラグを“設定済み" を示すフラグに更新して
    下流のノードに送信する第二の過程を有し、 各ループにおいて、上記サブノードID候補リストパケ
    ットがループマスタに到達するまで上記第二の過程を繰
    返すことにより、全てのノードにサブノードIDを設定
    することを特徴とするID設定方法。
  17. 【請求項17】 請求項10ないし請求項14のいずれ
    かに記載のID設定方法によりループIDを設定する過
    程と、請求項15または請求項16のいずれかに記載の
    ID設定方法によりサブノードIDを設定する過程とを
    有することを特徴とするノードのID設定方法。
  18. 【請求項18】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのノー
    ドのIDはループ固有のループIDと同一ループ中の異
    なるノードを区別する為のサブノードIDから構成さ
    れ、各ノードがデータを通過もしくは破棄させるための
    スイッチを具備するネットワークシステムにおいて、ノ
    ードのIDを設定するID設定方法において、 上記マスタノードがタイミングパケットを全ノードに送
    信し、上記タイミングパケットを受信したノードが、上
    記スイッチを破棄側にするタイミングパケット送信過程
    と、 ループIDが未設定のノードが、ループID候補リスト
    の中から第1のループID候補を選択して記憶装置に一
    時的に設定する仮ループID設定過程と、 上記マスタノードが上記ループID候補リストの中から
    第2のループID候補を選択し、選択した上記第2のル
    ープID候補を含むループID設定パケットを上記マス
    タノードが送信し、ループの最上流に位置する最上流ノ
    ードのみが上記ループID設定パケットを受信するルー
    プID設定パケット送信過程と、 上記ループID設定パケットを受信しなかったノード
    が、上記タイミングパケットを受信して一定時間後に、
    スイッチを通過側に切換えるスイッチ切換え過程と、 ループIDが未設定の上記最上流ノードが、上記記憶装
    置に一時的に設定しておいた上記第1のループID候補
    と上記ループID設定パケット中の上記第2のループI
    D候補を比較して一致する場合にのみ、上記一致したル
    ープID候補を含む応答パケットを送信する比較応答過
    程と、 上記最上流ノードがネットワーク上のパケットを観測し
    て、上記応答パケットを送信したノードがネットワーク
    上で1つだけであると判定した場合には、ループマスタ
    でない上記最上流ノードはループIDの割当成功を示す
    通知パケットを送信して上記第2のループID候補をル
    ープID候補リストから削除し、上記応答パケットを送
    信したノードは上記第1のループID候補を自ループの
    固有のループIDとして設定し、上記応答パケットを受
    信した後に割当成功を示す上記通知パケットを受信した
    ノードは上記応答パケット中の上記ループID候補を自
    ループの固有のループIDとして設定し、上記マスタノ
    ードは上記第2のループID候補をループID候補リス
    トから削除する、ループID設定過程とを有し、 上記タイミングパケット送信過程,上記仮ループID設
    定過程,上記ループID設定パケット送信過程,上記ス
    イッチ切換え過程,上記比較応答過程,および上記ルー
    プID設定過程を有するサイクルを繰り返して、ネット
    ワーク上の全ノードにループIDを設定し、さらに、 マスタノードがサブノードID設定開始通知パケットを
    全ノードにブロードキャストで送信し、上記サブノード
    ID設定開始通知パケットを受信したノードがスイッチ
    を破棄側にする第一の過程と、 マスタノードがサブノードIDを指定したサブノードI
    D設定パケットを送信し、サブノードIDが未設定のノ
    ードは上記サブノードID設定パケットを受信するとサ
    ブノードIDを設定し、サブノードIDが設定されたノ
    ードのうちループマスタでないノードは、スイッチを通
    過側にする第二の過程とを有し、 上記第一の過程を1回行った後に1回以上の上記第二の
    過程を行うことにより、全てのノードにサブノードID
    を設定し、 上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定によ
    り、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有
    のIDを設定することを特徴とするID設定方法。
  19. 【請求項19】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのID
    はループ固有のループIDと同一ループ中の異なるノー
    ドを区別するためのサブノードIDから構成されるネッ
    トワークシステムにおいて、ノードのIDを設定するI
    D設定方法において、 ループIDが未設定のノードが、ループID候補リスト
    の中から第1のループID候補を選択して記憶装置に一
    時的に設定する仮ループID設定過程と、 上記マスタノードが上記ループID候補リストの中から
    第2のループID候補を選択し、選択した上記第2のル
    ープID候補を含むループID設定パケットを上記マス
    タノードが送信するループID設定パケット送信過程
    と、 上記ループID設定パケットを受信したループID未設
    定のノードが、上記記憶装置に一時的に設定しておいた
    上記第1のループID候補と上記ループID設定パケッ
    ト中の上記第2のループID候補を比較して一致する場
    合にのみ、上記一致したループID候補を含む応答パケ
    ットを送信する比較応答過程と、 上記ループID設定パケットを受信したループID未設
    定ループの最上流に位置するノードがネットワーク上の
    パケットを観測することにより、上記応答パケットを送
    信したノードが1つだけであるか否かを判定して上記判
    定の結果を通知パケットにより通知し、上記応答パケッ
    トを送信したノードがネットワーク上で1つである場合
    には、上記応答パケットを送信したノードが上記第1の
    ループID候補を自ループの固有のループIDとして設
    定して、応答パケットを送信したノードと同じループに
    属するノードは、受信した上記応答パケット中の上記ル
    ープID候補を自ループの固有のループIDとして設定
    するループID設定過程とを有し、 上記仮ループID設定過程,上記ループID設定パケッ
    ト送信過程,上記比較応答過程,および上記ループID
    設定過程を有するサイクルを繰り返して、ネットワーク
    上の全ノードにループIDを設定し、さらに、 各サブノードIDがいずれかのノードに設定済みか未設
    定かを示すフラグのリストを含んだ、サブノードID候
    補リストパケットをマスタノードが送信する第一の過程
    と、 上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドが、上記サブノードID候補リストパケット中でフラ
    グが“未設定" を示しているサブノードIDを一つ選択
    して自ノードのサブノードIDとして設定し、さらに、
    上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドがループマスタでない場合には、上記サブノードID
    候補リストパケット中の選択した上記サブノードIDに
    対応するフラグを“設定済み" を示すフラグに更新して
    下流のノードに送信する第二の過程とを有し、 各ループにおいて、上記サブノードID候補リストパケ
    ットがループマスタに到達するまで上記第二の過程を繰
    返すことにより、全てのノードにサブノードIDを設定
    し、 上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定によ
    り、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有
    のIDを設定することを特徴とするID設定方法。
  20. 【請求項20】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのID
    はループ固有のループIDと同一ループ中の異なるノー
    ドを区別する為のサブノードIDから構成され、各ノー
    ドがデータを通過もしくは破棄させるためのスイッチを
    具備するネットワークシステムにおいて、ノードのID
    を設定するID設定方法において、 上記マスタノードがタイミングパケットを全ノードに送
    信し、上記タイミングパケットを受信したノードが、上
    記スイッチを破棄側にするタイミングパケット送信過程
    と、 ループIDが未設定のノードが、ループID候補リスト
    の中から第1のループID候補を選択して記憶装置に一
    時的に設定する仮ループID設定過程と、 上記マスタノードが上記ループID候補リストの中から
    第2のループID候補を選択し、選択した上記第2のル
    ープID候補を含むループID設定パケットを上記マス
    タノードが送信し、ループの最上流に位置する最上流ノ
    ードのみが上記ループID設定パケットを受信するルー
    プID設定パケット送信過程と、 上記ループID設定パケットを受信しなかったノード
    が、上記タイミングパケットを受信して一定時間後に、
    スイッチを通過側に切換えるスイッチ切換え過程と、 ループIDが未設定の上記最上流ノードが、上記記憶装
    置に一時的に設定しておいた上記第1のループID候補
    と上記ループID設定パケット中の上記第2のループI
    D候補を比較して一致する場合にのみ、上記一致したル
    ープID候補を含む応答パケットを送信する比較応答過
    程と、 上記最上流ノードがネットワーク上のパケットを観測し
    て、上記応答パケットを送信したノードがネットワーク
    上で1つだけであると判定した場合には、ループマスタ
    でない上記最上流ノードはループIDの割当成功を示す
    通知パケットを送信して上記第2のループID候補をル
    ープID候補リストから削除し、上記応答パケットを送
    信したノードは上記第1のループID候補を自ループの
    固有のループIDとして設定し、上記応答パケットを受
    信した後に割当成功を示す上記通知パケットを受信した
    ノードは上記応答パケット中の上記ループID候補を自
    ループの固有のループIDとして設定し、上記マスタノ
    ードは上記第2のループID候補をループID候補リス
    トから削除する、ループID設定過程とを有し、 上記タイミングパケット送信過程と、上記仮ループID
    設定過程と、上記ループID設定パケット送信過程と、
    上記スイッチ切換え過程と、上記比較応答過程と、上記
    ループID設定過程を有するサイクルを繰り返して、ネ
    ットワーク上の全ノードにループIDを設定し、さら
    に、 各サブノードIDがいずれかのノードに設定済みか未設
    定かを示すフラグのリストを含んだ、サブノードID候
    補リストパケットをマスタノードが送信する第一の過程
    と、 上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドが、上記サブノードID候補リストパケット中でフラ
    グが“未設定" を示しているサブノードIDを一つ選択
    して自ノードのサブノードIDとして設定し、さらに、
    上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドがループマスタでない場合には、上記サブノードID
    候補リストパケット中の選択した上記サブノードIDに
    対応するフラグを“設定済み" を示すフラグに更新して
    下流のノードに送信する第二の過程とを有し、 各ループにおいて、上記サブノードID候補リストパケ
    ットがループマスタに到達するまで上記第二の過程を繰
    返すことにより、全てのノードにサブノードIDを設定
    し、 上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定によ
    り、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有
    のIDを設定することを特徴とするID設定方法。
  21. 【請求項21】 請求項11から14のいずれかもしく
    は請求項18から20のいずれかに記載のID設定方法
    において、ループID候補リストは、どのノードにも設
    定されていないループIDのリストであり、上記ループ
    ID候補リストは電源投入時等の初期状態において全ル
    ープIDを含むことを特徴とするID設定方法。
  22. 【請求項22】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのノー
    ドのIDはループ固有のループIDと同一ループ中の異
    なるノードを区別する為のサブノードIDから成るネッ
    トワークシステムであって、 上記マスタノードおよびスレーブノードは、ループID
    のリストであるループID候補リストを具備し上記ルー
    プID候補リストの中からループID候補を選択する選
    択装置と、ループIDを記憶する記憶装置と、伝送路上
    のパケットを受信する受信装置と、伝送路上へパケット
    を送信する送信装置と、データパケットを通過もしくは
    破棄させるためのスイッチと、上記受信装置が受信した
    パケットの解析、上記送信装置が送信するパケットの組
    立て、上記受信装置が受信した信号を解析することによ
    る伝送路上でパケットの衝突の有無の判定、および上記
    スイッチの切換え制御を行う制御装置とを備えたもので
    あり、 上記マスタノードの上記制御装置が組立てたタイミング
    パケットを上記マスタノードの上記送信装置が全ノード
    に送信し、上記タイミングパケットを受信したノードの
    制御装置が上記スイッチを破棄側にし、 ループIDが未設定のノードの上記選択装置が、上記ル
    ープID候補リストの中から第1のループID候補を選
    択し、上記第1のループID候補を上記記憶装置に一時
    的に設定し、 上記マスタノードの上記選択装置が上記ループID候補
    リストの中から第2のループID候補を選択し、上記第
    2のループID候補を含むループID設定パケットを上
    記マスタノードの上記制御装置が組み立てて、上記ルー
    プID設定パケットを上記マスタノードの上記送信装置
    が伝送路上へ送信し、ループの最上流に位置する最上流
    ノードのみが上記ループID設定パケットを受信し、 上記ループID設定パケットを受信しなかったノードの
    制御装置はスイッチを通過側に切換え、 上記ループID設定パケットを受信した、ループIDが
    未設定のノードの制御装置は、上記記憶装置に一時的に
    設定してある第1のループID候補と上記ループID設
    定パケット中の上記第2のループID候補を比較して一
    致した場合にのみ、上記一致したループID候補を含む
    応答パケットを組立て、送信装置を介して上記応答パケ
    ットを送信し、 上記最上流ノードの上記制御装置は上記受信装置を介し
    て伝送路を観測して、上記応答パケットを送信したノー
    ドが1つだけであるか否かを判定し、ループマスタでな
    い最上流ノードの上記制御装置は上記送信装置を介して
    上記判定結果を通知パケットで送信し、上記伝送路の観
    測もしくは上記通知パケットの受信により全ノードの制
    御装置が、上記応答パケットを送信したノードが1つだ
    けであるか否かを検知し、上記応答パケットを送信した
    ノードが1つだけであった場合には、上記最上流ノード
    およびマスタノードの選択装置は、上記第2のループI
    D候補をループID候補リストから削除し、上記応答パ
    ケットを送信したノードの上記制御装置は、上記第1の
    ループID候補を自ループの固有のループIDとして設
    定し、上記応答パケットの受信後に割当成功を示す上記
    通知パケットを受信したノードの上記制御装置は、上記
    応答パケット中の上記ループID候補を自ループの固有
    のループIDとして設定し、上記マスタノードの制御装
    置が、送信装置を介して上記ループID設定パケットを
    繰り返し送信することによりネットワーク上の全ノード
    にループIDを設定し、さらに、 上記マスタノードの制御装置が組立てたサブノードID
    設定開始通知パケットを上記マスタノードの上記送信装
    置が全ノードに送信し、上記サブノードID設定開始通
    知パケットを受信したノードの上記制御装置は上記スイ
    ッチを破棄側にし、サブノードIDを指定したサブノー
    ドID設定パケットを、上記マスタノードの制御装置が
    組み立てて送信装置が送信し、 サブノードIDが未設定のノードの制御装置は受信装置
    を介して上記サブノードID設定パケットを受信すると
    サブノードIDを設定し、サブノードIDが設定された
    ノードのうちループマスタでないノードの制御装置は、
    スイッチを通過側にして以降のサブノードID設定パケ
    ットを通過させ、 マスタノードの制御装置が送信装置を介して上記サブノ
    ードID設定開始通知パケットを1回送信した後に、上
    記サブノードID設定パケットを繰り返し送信すること
    によりネットワーク上の全ノードにサブノードIDを設
    定し、 上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定によ
    り、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有
    のIDを設定することを特徴とするネットワークシステ
    ム。
  23. 【請求項23】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのID
    はループ固有のループIDと同一ループ中の異なるノー
    ドを区別するためのサブノードIDから構成されるネッ
    トワークシステムであって、 上記マスタノードおよびスレーブノードは、ループID
    のリストであるループID候補リストを具備し上記ルー
    プID候補リストの中からループID候補を選択する選
    択装置と、ループIDを記憶する記憶装置と、伝送路上
    のパケットを受信する受信装置と、伝送路上へパケット
    を送信する送信装置と、上記受信装置が受信したパケッ
    トの解析、上記送信装置が送信するパケットの組立て、
    および上記受信装置が受信した信号を解析することによ
    る伝送路上でパケットの衝突の有無の判定を行う制御装
    置とを備えたものであり、 ループIDが未設定のノードの上記選択装置が、上記ル
    ープID候補リストの中から第1のループID候補を選
    択し、上記第1のループID候補を上記記憶装置に一時
    的に設定し、 上記マスタノードの上記選択装置が上記ループID候補
    リストの中から第2のループID候補を選択し、上記第
    2のループID候補を含むループID設定パケットを上
    記マスタノードの上記制御装置が組み立てて、上記ルー
    プID設定パケットを上記マスタノードの上記送信装置
    が伝送路上へ送信し、 上記ループID設定パケットを受信した、ループIDが
    未設定のノードの制御装置は、上記記憶装置に一時的に
    設定してある上記第1のループID候補と上記ループI
    D設定パケット中の上記第2のループID候補を比較し
    て一致した場合にのみ、上記一致したループID候補を
    含む応答パケットを組立て、送信装置を介して上記応答
    パケットを送信し、 上記ループID設定パケットを受信したループの最上流
    に位置する最上流ノードの上記制御装置は、上記受信装
    置を介して伝送路を観測して、上記応答パケットを送信
    したノードが1つだけであるか否かを判定し、 ループマスタでない最上流ノードの上記制御装置は上記
    送信装置を介して上記判定の結果を通知パケットで送信
    し、 上記伝送路の観測もしくは上記通知パケットの受信によ
    り全ノードの制御装置が、上記応答パケットを送信した
    ノードが1つだけであるか否かを検知し、 上記応答パケットを送信したノードが1つだけであった
    場合には、上記最上流ノードおよびマスタノードの選択
    装置は、上記第2のループID候補をループID候補リ
    ストから削除し、上記応答パケットを送信したノードの
    上記制御装置は、上記第1のループID候補を自ループ
    の固有のループIDとして設定し、上記応答パケットの
    受信後に割当成功を示す上記通知パケットを受信したノ
    ードの上記制御装置は、上記応答パケット中の上記ルー
    プID候補を自ループの固有のループIDとして設定
    し、 上記マスタノードの制御装置が、送信装置を介して上記
    ループID設定パケットを繰り返し送信することにより
    ネットワーク上の全ノードにループIDを設定し、さら
    に、 各サブノードIDがいずれかのノードに設定済みか未設
    定かを示すフラグのリストを含んだ、サブノードID候
    補リストパケットを上記マスタノードの制御装置が組立
    てて送信し、 上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドの制御装置が、上記サブノードID候補リストパケッ
    ト中でフラグが“未設定" を示しているサブノードID
    を一つ選択して自ノードのサブノードIDとして設定
    し、さらに、上記サブノードID候補リストパケットを
    受信したノードがループマスタでない場合には、上記サ
    ブノードID候補リストパケット中の選択した上記サブ
    ノードIDに対応するフラグを“設定済み" を示すフラ
    グに更新して下流のノードに送信し、 各ループにおいて、上記サブノードID候補リストパケ
    ットをループマスタの制御装置が受信するまで、ループ
    マスタ以外のノードの制御装置が上記サブノードID候
    補リストパケットの受信および送信を繰返すことによ
    り、全てのノードにサブノードIDを設定し、 上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定によ
    り、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有
    のIDを設定することを特徴とするネットワークシステ
    ム。
  24. 【請求項24】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが共通伝達経路によりバス接続され、上記
    ループの最下流のノードが上記ループのループマスタと
    なり、上記ループマスタのうちいずれか1つのノードが
    マスタノードとなり、上記マスタノード以外のノードが
    スレーブノードとなり、各ノードを識別するためのID
    はループ固有のループIDと同一ループ中の異なるノー
    ドを区別する為のサブノードIDから成るネットワーク
    システムであって、 上記マスタノードおよびスレーブノードは、ループID
    のリストであるループID候補リストを具備し上記ルー
    プID候補リストの中からループID候補を選択する選
    択装置と、ループIDを記憶する記憶装置と、伝送路上
    のパケットを受信する受信装置と、伝送路上へパケット
    を送信する送信装置と、データパケットを通過もしくは
    破棄させるためのスイッチと、上記受信装置が受信した
    パケットの解析、上記送信装置が送信するパケットの組
    立て、上記受信装置が受信した信号を解析することによ
    る伝送路上でパケットの衝突の有無の判定、および上記
    スイッチの切換え制御を行う制御装置とを備えたもので
    あり、 上記マスタノードの上記制御装置が組立てたタイミング
    パケットを上記マスタノードの上記送信装置が全ノード
    に送信し、上記タイミングパケットを受信したノードの
    制御装置が上記スイッチを破棄側にし、 ループIDが未設定のノードの上記選択装置が、上記ル
    ープID候補リストの中から第1のループID候補を選
    択し、上記第1のループID候補を上記記憶装置に一時
    的に設定し、 上記マスタノードの上記選択装置が上記ループID候補
    リストの中から第2のループID候補を選択し、上記第
    2のループID候補を含むループID設定パケットを上
    記マスタノードの上記制御装置が組み立てて、上記ルー
    プID設定パケットを上記マスタノードの上記送信装置
    が伝送路上へ送信し、 ループの最上流に位置する最上流ノードのみが上記ルー
    プID設定パケットを受信し、 上記ループID設定パケットを受信しなかったノードの
    制御装置はスイッチを通過側に切換え、 上記ループID設定パケットを受信した、ループIDが
    未設定のノードの制御装置は、上記記憶装置に一時的に
    設定してある第1のループID候補と上記ループID設
    定パケット中の上記第2のループID候補を比較して一
    致した場合にのみ、上記一致したループID候補を含む
    応答パケットを組立て、送信装置を介して上記応答パケ
    ットを送信し、 上記最上流ノードの上記制御装置は上記受信装置を介し
    て伝送路を観測して、上記応答パケットを送信したノー
    ドが1つだけであるか否かを判定し、 ループマスタでない最上流ノードの上記制御装置は上記
    送信装置を介して上記判定結果を通知パケットで送信
    し、 上記伝送路の観測もしくは上記通知パケットの受信によ
    り全ノードの制御装置が、上記応答パケットを送信した
    ノードが1つだけであるか否かを検知し、 上記応答パケットを送信したノードが1つだけであった
    場合には、上記最上流ノードおよびマスタノードの選択
    装置は、上記第2のループID候補をループID候補リ
    ストから削除し、上記応答パケットを送信したノードの
    上記制御装置は、上記第1のループID候補を自ループ
    の固有のループIDとして設定し、上記応答パケットの
    受信後に割当成功を示す上記通知パケットを受信したノ
    ードの上記制御装置は、上記応答パケット中の上記ルー
    プID候補を自ループの固有のループIDとして設定
    し、 上記マスタノードの制御装置が、送信装置を介して上記
    ループID設定パケットを繰り返し送信することにより
    ネットワーク上の全ノードにループIDを設定し、さら
    に、 各サブノードIDがいずれかのノードに設定済みか未設
    定かを示すフラグのリストを含んだ、サブノードID候
    補リストパケットを上記マスタノードの制御装置が組立
    てて送信し、 上記サブノードID候補リストパケットを受信したノー
    ドの制御装置が、上記サブノードID候補リストパケッ
    ト中でフラグが“未設定" を示しているサブノードID
    を一つ選択して自ノードのサブノードIDとして設定
    し、さらに、上記サブノードID候補リストパケットを
    受信したノードがループマスタでない場合には、上記サ
    ブノードID候補リストパケット中の選択した上記サブ
    ノードIDに対応するフラグを“設定済み" を示すフラ
    グに更新して下流のノードに送信し、 各ループにおいて、上記サブノードID候補リストパケ
    ットをループマスタの制御装置が受信するまで、ループ
    マスタ以外のノードの制御装置が上記サブノードID候
    補リストパケットの受信および送信を繰返すことによ
    り、全てのノードにサブノードIDを設定し、 上記ループIDの設定と上記サブノードIDの設定によ
    り、ネットワーク上の全ノードにネットワーク上で固有
    のIDを設定することを特徴とするネットワークシステ
    ム。
  25. 【請求項25】 請求項22ないし請求項24のいずれ
    かに記載のネットワークシステムにおいて、 応答パケットを送信しなかったノードの選択装置は、次
    の選択の際には前回と同じ第1のループID候補を選択
    することを特徴とするネットワークシステム。
  26. 【請求項26】 請求項22ないし請求項24のいずれ
    かに記載のネットワークシステムにおいて、 マスタノードの選択装置は、 ループID候補リストの中で最小のループIDから大き
    いループIDへと順に第2のループID候補を選択して
    いき、最大のループIDに達すると再び未設定のループ
    ID中から最小のループIDを選択し以後同様にして選
    択を繰返すか、もしくはループID候補リストの中で最
    大のループIDから小さいループIDへと順に第2のル
    ープID候補を選択していき、最小のループIDに達す
    ると再び未設定のループID中から最大のループIDを
    選択し以後同様にして選択を繰返すものであり、 マスタノードの選択装置が最大もしくは最小の上記第2
    のループID候補を選択して一通りループIDの候補を
    選択した後に、第1のループID候補を再度選択するこ
    とを指示するパケットをマスタノードの制御装置が組立
    てて、上記パケットをマスタノードの送信装置が送信
    し、 電源投入時やネットワークリセット時といった初期化
    時、もしくは上記第1のループID候補を再度選択する
    ことを指示するパケットを受信した時以外は、ループI
    Dが未設定のノードの選択装置は次の選択の際には前回
    と同じ第1のループID候補を選択することを特徴とす
    るネットワークシステム。
  27. 【請求項27】 請求項22ないし請求項26のいずれ
    かに記載のネットワークシステムにおいて、 選択装置が具備するループID候補リストは、どのノー
    ドにも設定されていないループIDのリストであり、上
    記ループID候補リストは電源投入時等の初期状態にお
    いて全ループIDを含むことを特徴とするネットワーク
    システム。
  28. 【請求項28】 1つのマスタノードと1つまたは複数
    のスレーブノードが存在するネットワークにおいて、ノ
    ードのIDを設定するID設定方法において、 上記マスターノードが定期的にIDが設定されていない
    ノードがあるか否かを問合せて、IDが設定されていな
    いノードがあれば、ID候補リストもしくはループID
    候補リストを未設定ノードに送信して、未設定ノードは
    受信したID候補リストもしくはループID候補リスト
    を用いて請求項2ないし請求項5のいずれか、もしくは
    請求項17ないし請求項21のいずれかに記載のID設
    定方法によりIDを設定するID設定方法。
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