JP2007242855A - フロントパネル - Google Patents

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紀昭 川西
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Abstract

【課題】フロントパネル側に架設されたコードを用いることなく、複数の配線基板相互間の電気的信号の授受をフロントパネル側において行うことができるフロントパネルを提供する。
【解決手段】複数の配線基板13を内部に収容するラック本体21の開口部に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネル31であって、外部から電気的に接続可能な端子33,35を有し、フロントパネルが、ラック本体の開口部に互いに隣接するように取り付けられたとき、隣接するフロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、フロントパネルに関し、より詳細には、複数の配線基板を内部に収容するラック本体の開口部に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネルに関する。
複数の配線基板を内部に収容するラック本体と、ラック本体の開口部に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネルと、フロントパネル側(フロントパネルの外面側)に架設されたコードによって電気的に接続された配線基板と、を含んでなる配線基板装置は、これまでコンピュータのような信号処理装置等の分野において知られ用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、プリント回路基板、このような基板を含むプリント回路基板用ラック及び信号処理機械が開示されており、具体的には「プリント回路基板は、フロントパネルに固定されたプリント回路の多層プレートから形成される。基板は通常、垂直方向にラックに収容される。ラックは基板の出し入れのために開いた前面を有する金属箱であり、バックパネルと呼称されるラックの後面は、主に基板を相互に接続し、給電するために使用される。基板の寸法はラック内におけるその垂直位置に依存する。フロントパネルは一般にU字形金属形鋼である。フロントパネルの両端部は固定装置を介してプリント回路のプレートの前側角にねじにより固定される。プレートは活性面と呼称される一方の面にコンポーネントを支持しており、(波形)溶接面と呼称される他方の面にコンポーネントのピンの溶接部を有する。プレートは、溶接面がプレートのフランジからやや引っ込むように、フロントパネルのフランジの間でこのフロントパネルのフランジに平行に固定される。フロントパネルは、プレートとそのコンポーネントがラックで占有し得る最大スペースを規定する。コンポーネントは特に集積回路とコネクタである。コネクタは、ラックのバックパネルへの接続のためにプリント回路のプレートの後部と、フロントコネクタとしてプレートの前部とに分配される。フロントパネルは、可撓コードコネクタをフロントコネクタに挿入するための開口を有する」(特許文献1発明の詳細な説明中、段落番号0002。上述した配線基板及びラック本体が、ここにいうプリント回路基板及びラックにそれぞれ該当する。)ものにおいて、「プリント回路基板10は、コンポーネント16、ラックのバックパネルコネクタ17及びフロントコネクタ18a,18b,18cを備え且つU字形フロントパネル12に固定されたプレート11を含む。パネルのフランジは、パネルのベース12aに対してプレート11と反対側に配置されている」(要約の構成)ように構成することで「全フロントコネクタ、特に小型コネクタ18bを固定するために、所望の距離eだけベース12aを接近させることができ、また、ばね26により所望の電磁遮断を確保することができる」(要約の効果)という効果を奏するものが開示されている。
図10は、このような従来から使用されてきたラック本体105と、ラック本体105の開口部105cに2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネル107と、フロントパネル107側に架設されたコード109によって電気的に接続された配線基板103と、を含んでなる配線基板装置101を示す斜視図である。図10を参照して、従来からのラック本体105とフロントパネル107と配線基板103とを含んでなる配線基板装置101(これまで「Compact PCI」や「VME」等と呼ばれてきたものを示している。)について説明する。
これまでは図10(a)に示すように、従来の配線基板装置101は、複数の配線基板103(配線基板103上には種々の電子部品(図示せず)が装着されている。)を内部に収容するラック本体105と、ラック本体105の前面の開口部105cに2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネル107(具体的には、フロントパネル107はラック本体105にネジ(図示せず)により固定される。)と、フロントパネル107側に架設されたコード109によって電気的に接続された配線基板103と、を含んでなる。なお、ここでは複数の配線基板103のうちの一部のもののみを配線基板103として示したが、実際には、複数の配線基板103が略平行になるようにラック本体105内部に配設される。ラック本体105内部に配設された複数の配線基板103は、バックプレーン105b(特許文献1と同様に、バックパネルと呼ばれることもある)と呼ばれるラック本体105の後面に配設された後部コネクタ(図示せず)を経て、他の配線基板103と電気的に接続されたり給電される。また、1のフロントパネル107には1の配線基板103が対応して取り付けられている。このように複数の配線基板103相互間の電気的信号の授受はバックプレーン105b側にて行われることが多いが、バックプレーン105b側のみで授受が困難な多くの信号授受を行う必要がある場合、フロントパネル107近傍にて発生する信号をバックプレーン105b側で授受するよりも短距離にて授受したい場合、信号の授受を変更したいがバックプレーン105b自体を変更したくない場合等のようなときに、フロントパネル107側に架設されたコード109によって複数の配線基板103相互間の電気的信号の授受を行う。
特開平5−198962号公報(例えば、発明の詳細な説明中、段落番号0001〜0007、要約、第1図〜第5図等)
図10(a)に示したフロントパネル107側に架設されたコード109は、図10(b)に示すようにその数が多くなったり長さが長くなると(とりわけ複数の配線基板103相互間をバス接続する場合、各配線基板103に入力用及び出力用のコード109を設ける必要があるので多数のコード109を要する。)、絡み合いが生じやすくなったり、接続が煩雑になるといった問題が生じる。そして、図10(a)及び(b)に示したように、フロントパネル107側に架設されたコード109の接続を、フロントパネル107表面に配置したコネクタ109cを介して行う場合には、コード109の本数が増加することはコネクタ109cの個数の増加をもたらす(コネクタ109cの個数増加は、配線基板装置101の製造コスト増加や、コネクタ109cを配置するスペースがフロントパネル107表面に確保できないという問題も引き起こす。)。
そこで、本発明においては、フロントパネル側に架設されたコードを用いることなく、複数の配線基板相互間の電気的信号の授受をフロントパネル側において行うことができるフロントパネルを提供することを目的とする。
本発明のフロントパネル(以下、「本フロントパネル」という。)は、複数の配線基板を内部に収容するラック本体の開口部に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネルであって、外部から電気的に接続可能な端子を有し、ラック本体の開口部に互いに隣接するように取り付けられたとき、隣接するフロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通するものである、フロントパネルである。
本フロントパネルは、複数の配線基板を内部に収容するラック本体の開口部に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネルである。即ち、図10(a)及び(b)を参照しつつ説明した上述の従来技術におけるフロントパネル107と同様に、複数の配線基板103を内部に収容するラック本体105の開口部105cに2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネルである。
本フロントパネルは、本フロントパネルの外部から電気的に接続可能な端子を有する。そして、ラック本体の開口部に本フロントパネル同士が互いに隣接するように取り付けられたとき、隣接する本フロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通する。
このようにすることで本フロントパネルが有する端子と配線基板とを電気的に接続しておけば、互いに当接し電気的に導通した端子同士を通じて配線基板相互間の電気的信号の授受を行うことができる。即ち、互いに隣接する本フロントパネルが有する端子同士が互いに当接し電気的に導通することで、フロントパネル側に架設されたコードを用いることなく、フロントパネル側において配線基板相互間の電気的信号の授受を行うことができる。また、本フロントパネルが有する端子と、該本フロントパネルに対応する配線基板と、が電気的に接続されていない本フロントパネルであっても、互いに隣接して3以上の本フロントパネルが取り付けられれば、該接続されていない本フロントパネルの一方側に存する本フロントパネルが有する端子と、該接続されていない本フロントパネルの他方側に存する本フロントパネルが有する端子と、を該接続されていない本フロントパネルにより電気的に接続することができ、フロントパネル側に架設されたコードを用いることなく、フロントパネル側において配線基板相互間の電気的信号の授受を行うことができる場合がある(例えば、該一方側に存する本フロントパネルが有する端子と配線基板とを電気的に接続すると共に該他方側に存する本フロントパネルが有する端子と配線基板とを電気的に接続しておけば、該接続されていない本フロントパネルが有する端子を通じて該一方側に存する本フロントパネルが有する端子と該他方側に存する本フロントパネルが有する端子とを電気的に接続し(該接続されていない本フロントパネルにより、その両側が接続される。)、これら両配線基板(該一方側に存する本フロントパネルが有する端子と電気的に接続された配線基板と、該他方側に存する本フロントパネルが有する端子と電気的に接続された配線基板)相互間の電気的信号の授受を行うことができる。
ラック本体の開口部に3以上のフロントパネルが互いに隣接するように取付可能であり、該3以上のフロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通するものであってもよい。
このように3以上のフロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通するようにすることで、ラック本体に収容された多くの配線基板相互間で電気的信号の授受を行うことができる。例えば、ラック本体に収容された多くの配線基板をバス接続するような場合にもうまく対応することができる。
端子が、隣接するフロントパネルに面する縁部に配設されるもの(以下、「端子縁部配設本フロントパネル」という。)であってもよい。
フロントパネルが、ラック本体の開口部に複数隣接して取付られる場合、互いに隣接するフロントパネルの縁部(例えば、板状のフロントパネルの場合には、該板の主表面に対して垂直な方向から該フロントパネルを見たときの外縁部分)同士が近接した状態になる。このためラック本体の開口部に複数隣接して取付られるフロントパネルの縁部に端子を配設するようにすれば、容易にこれら端子をうまく当接させ電気的に導通させることができる。
端子縁部配設本フロントパネルの場合、前記縁部が、隣接するフロントパネルとの隙間を塞ぐ弾性部材により形成されるものであってもよい。
こうすることで弾性部材により形成される縁部に端子が配設されるので、弾性部材により該端子(「付勢端子」と言う)は付勢端子が当接すべき端子(「受動端子」と言う)に向けて付勢されるので、付勢端子と受動端子とがうまく当接し電気的に導通した状態を保持することができる(なお、受動端子も付勢端子であってもよい。)。特に、温度変化(フロントパネルの伸縮をもたらす。)や周囲環境からの振動等を受けても、付勢端子が受動端子方向に付勢されていることで付勢端子と受動端子とが当接し形成される電気的導通をうまく保持することができる。
なお、弾性部材としては、ゴム、スポンジ、樹脂(プラスチック)材料等によって形成されたものを例示することができ、これまで使用や販売がされてきたフロントパネルの縁部に配設されるいわゆるガスケット(例えば、日本ジッパーチュービング株式会社製の商品名シールドガスケット等)等と呼ばれるものを好適に用いることもできる。
端子に電気的に導通する導電ラインが、裏面に形成されたものであってもよい。
本フロントパネルにおいては、ラック本体の開口部に本フロントパネル同士が互いに隣接するように取り付けられたとき、隣接する本フロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通するが、この端子へ電気的信号を送ったり、この端子に受け入れられた電気的信号を受け取るためには、端子に電気的に導通する導電ライン(それに沿って電気が流れることができる部分)が必要なことが多い。かかる導電ラインは、本フロントパネルの様々な場所及び部分に配設されてよく限定されるものではないが、ラック本体の開口部に本フロントパネルが取り付けられたときラック本体の内部(複数の配線基板を収容する内部)に面する面である裏面に形成するようにしてもよい。こうすることで導電ラインがラック本体の外部に面さないので外部からの影響(例えば、外部からの摩擦、外部に存する塵や埃、外部からの腐食等)を受けにくく導電ラインが安定して保持され、端子と配線基板とを電気的に接続する場合には導電ラインを介して端子と配線基板とを安定して電気的に接続することができる(導電ラインが設けられる裏面側に配線基板が存する。)。
前記ラック本体の内部に収容された配線基板に接続可能な、端子に電気的に接続されたコネクターが、固定されたものであってもよい。
本フロントパネルにおいては、ラック本体の開口部に本フロントパネル同士が互いに隣接するように取り付けられたとき、隣接する本フロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通するが、このように互いに当接し電気的に導通した端子と配線基板とを電気的に接続するには様々な方法によってよく限定されるものではないが、配線基板に接続可能なコネクタを本フロントパネルが有するようにしてもよい。コネクタは配線基板に接続可能なものであり、端子に電気的に接続されるようにしておけば、このコネクタを配線基板に接続することで端子と配線基板とを容易に電気的に接続することができる。特に、配線基板が収容されるラック本体内部の位置は予め定められた所定位置とされることが多いので、ラック本体の開口部に本フロントパネルが取り付けられたとき(本フロントパネルのラック本体における取付位置も予め定められることが多い。)、配線基板にうまく接続することができるような本フロントパネルの位置にコネクタを固定しておけば、コネクタを配線基板に接続することを容易かつ迅速に行うことができる。
なお、コネクタを端子と電気的に接続するには、上述した導電ラインを用いて行ってよいことは言うまでもない。
本フロントパネルは配線基板装置(以下、「本装置」という)を構成するのに用いることができる。
即ち、本装置は、前記ラック本体と、前記開口部に取り付けられた本フロントパネルと、本フロントパネルが有する端子と電気的に接続された前記配線基板と、を含んでなる配線基板装置である。
本装置においては、本フロントパネルが有する端子と配線基板とが電気的に接続され、互いに当接し電気的に導通した(本フロントパネルが有する)端子同士を通じて配線基板相互間の電気的信号の授受を行うことができる。互いに隣接する本フロントパネルが有する端子同士が互いに当接し電気的に導通することで、フロントパネル側に架設されたコードを用いることなく、フロントパネル側において配線基板相互間の電気的信号の授受を行うことができる。
なお、本フロントパネルが前記コネクタを有する場合には、前記コネクタを介して端子と配線基板とを電気的に接続してよいことは言うまでもない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、本発明の配線基板装置(本装置)11を示す正面図(理解を容易にするため、後述する複数の本フロントパネル31のうちの一部(4枚)のみを示している。)であり、図2は図1のA−A断面図であり、図3は本装置11が備える本発明のフロントパネル(本フロントパネル)31を示す図(図3(a)は本フロントパネル31の平面図であり、図3(b)は本フロントパネル31の一部省略正面図(図3(a)中、矢印B方向から見たところを示す。)である。)であり、図4は本フロントパネル31の背面図(図3中、矢印C方向から見たところを示している。なお、図4(a)は本実施形態の背面を示しており、図4(b)は他の実施形態の背面を示している。)であり、図5は図3(b)のD−D断面図である。図1乃至図5を参照して、本装置11及び本フロントパネル31について説明する。なお、図示及び理解を容易にする等のため、図3(a)においては後述のガスケット側端子33とガスケット36との間を広く示しており、図5においても後述の折り曲げ部分34b、ガスケット側端子33及びガスケット36の間を広く示している。
本装置11は、大まかには、複数の配線基板13を内部23に収容するラック本体21と、ラック本体21の開口部25に互いに隣接して複数が取り付けられた本フロントパネル31(図示しないネジにより取り付けられている。)と、本フロントパネル31が有する端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)と電気的に接続された配線基板13と、を備えてなる。
なお、本発明にいう「後」、「前」、「上」、「下」、「右」及び「左」は、ラック本体21の開口部25に面する者から見て(即ち、図1の状態)、それぞれ「後」、「前」、「上」、「下」、「右」及び「左」をいい、図中、矢印P1(後)、矢印P2(前)、矢印P3(上)、矢印P4(下)、矢印P5(右)及び矢印P6(左)にてそれぞれ示した。
ラック本体21は、金属製の板状部材によって形成された中空の略直方体形状の箱体であり、その前面には開口部25を有している。そして、ラック本体21は、底板27(水平な載置面(例えば、テーブルの上面)にラック本体21が載置されるとき、該載置面に面する板状部分)の内部23に面する面に配線基板13を挟持し支持するスリット(図示せず)が配設されており、該スリットに配線基板13の下端近傍を挟持し支持させることができる(このようにスリットにより下端近傍を挟持し支持することは、従来から知られている。)。
ラック本体21は、後部に板状部材たるバックプレーン29(バックパネルと呼ばれることもある。ラック本体21が形成する略直方体形状の箱体を形成する1の板状部材。)を有しており、バックプレーン29には、配線基板13と電気的に接続されたり給電するための後部コネクタ29cが所定位置に配設されている。後部コネクタ29cは、配線基板13を他の配線基板13と電気的に接続(例えば、配線基板13相互間の電気的信号の授受のため)したり配線基板13に給電することができるよう、バックプレーン29に形成された電気回路(図示せず)に接続されている(以上、特に図2参照)。
配線基板13は、図2に示すように、銅箔等を貼着することで所定の配線(図示せず)を主表面上に形成した板状の絶縁体板13a上に種々の電子部品13bが配設されたいわゆるプリント配線基板であり、前述のようにラック本体21の底板27に形成されたスリット(図示せず)により下端近傍が挟持されることで支持されている(配線基板13はその表面が略鉛直に沿うように、かつ複数の配線基板13の表面が互いに略平行になるように支持されている。)。
配線基板13は、後述する本フロントパネル31が有する基板接続コネクタ32に接続するための前方コネクタ13dと、バックプレーン29の後部コネクタ29cに接続するための後方コネクタ13cと、を有しており、これらの前方コネクタ13d及び後方コネクタ13cを通じて給電を受けたり電気信号の授受を行う(配線基板13自体は、所定の電気信号処理等を行う。)。
本フロントパネル31は、ラック本体21の開口部25に互いに隣接して複数が取り付けられており、前述した配線基板13の前方コネクタ13dに接続するための基板接続コネクタ32が裏面31bに固定されている。
本フロントパネル31は、主表面が細長い略長方形をした板状部材(短冊状)が該長方形の長辺に沿って一縁が約90度に折り曲げられて主本体34aと折り曲げ部分34bとが形成されたパネル本体34と、折り曲げ部分34bの外面に沿って配設された細長い棒状のガスケット36(ここでは発泡ポリウレタンにより形成される柔軟な棒状部材)と、ガスケット36及び折り曲げ部分34bに外嵌されガスケット36及び折り曲げ部分34bの長手方向に沿って複数配設されたガスケット側端子33と、パネル本体34の主本体34aの主表面が形成する細長い略長方形の2の長辺のうち折り曲げ部分34bとは逆側の長辺に沿って複数配設された他縁端子35と、端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)に電気的に導通する裏面31bに形成された導電ライン37と、を有している。なお、本フロントパネル31の表面31aがラック本体21の開口部25とほぼ同一の平面に属するように配置されている。
このような本フロントパネル31は、図2に示すようにラック本体21の開口部25に互いに隣接して取り付けられると、互いに隣接する本フロントパネル31同士のうち一方のガスケット側端子33と他方の他縁端子35とが互いに当接し電気的に導通する(一方のガスケット側端子33と他方の他縁端子35とは互いに当接するように互いに対応する位置に設けられている。)。そして、これらガスケット側端子33及び他縁端子35は導電ライン37により基板接続コネクタ32に電気的に接続されており、さらに基板接続コネクタ32とそれに接続された前方コネクタ13dとを経由して配線基板13へ電気的に接続されている。これによってラック本体21の内部23に収容された複数の配線基板13は、フロントパネル31側に架設されたコードを用いることなく、フロントパネル31側において配線基板13相互間で電気的信号の授受を行うことができる(例えば、1の配線基板13から送信された電気的信号は、該1の配線基板13の前方コネクタ13d、該前方コネクタ13dに接続された基板接続コネクタ32、導電ライン37、ガスケット側端子33(又は他縁端子35)、それに当接し電気的に導通する他縁端子35(又はガスケット側端子33)、導電ライン37、基板接続コネクタ32、他の配線基板13の前方コネクタ13dそして他の配線基板13に受信される。)。
また、図4(b)のような導電ライン37とすれば、このような本フロントパネルに対応する配線基板13はガスケット側端子33及び他縁端子35と電気的信号の授受を行わないが、ガスケット側端子33と他縁端子35との間で電気的信号を伝達することができる(例えば、図4(b)のガスケット側端子33に当接し電気的に導通する一の配線基板と、図4(b)の他縁端子35に当接し電気的に導通する他の配線基板と、の間で電気的信号の授受を行うように用いることができる。)。
次いで、本フロントパネル31の製造方法について図6乃至図9を参照しつつ簡単に説明する。
図6(a)に示すパネル本体34を形成する。具体的には、主表面が細長い略長方形をしたアルミニウムの板状部材(短冊状)を準備し、該板状部材を該長方形の長辺に平行(折り曲げ位置34c)に一縁を約90度に折り曲げる。これによって折り曲げ位置34cにより主本体34aと折り曲げ部分34bとが分けられ、その後、アルマイト処理を行い表面に電気的絶縁膜である酸化膜を形成し、図6(a)に示すパネル本体34とする。
そして、図6(a)に示すパネル本体34の所定位置(導電ライン37及び他縁端子35となる位置)に銅箔を貼着することで、図6(b)に示すようにパネル本体34に導電ライン37及び他縁端子35を形成する(この後、必要に応じ、導電ライン37のうち電気的接触を必要としない部分(ガスケット側端子33及び基板接続コネクタ32が接触する部分を除く部分)には樹脂を塗布し保護膜を形成する。)。
図7に示すガスケット側端子33を構成するための端子金具133を所定個数(ガスケット側端子33の個数分)形成する。端子金具133は、折り曲げ部分34bの内面に当接する内面当接部133aと、折り曲げ部分34bの外面に沿って配設されたガスケット36に当接するガスケット当接部133bと、内面当接部133aとガスケット当接部133bとを連結する連結部133cと、を有してなり、アルファベットの「D」の一部が切り欠かれたような平面形状を有している。端子金具133は、銅によって形成された1の帯状の板状部材(短冊状)をこのような形状に成形することで一体に形成されたものの表面に亜鉛メッキが施されたものである。
なお、パネル本体34(折り曲げ部分34b)及びガスケット36に端子金具133が取り付けられガスケット側端子33とされた状態(図2〜図5)においては、内面当接部133aの端部133atは、裏面31bに形成された導電ライン37にうまく当接し電気的に導通することができるように位置している。
図8に示すガスケット36を形成する。ガスケット36は、弾力がある弾性部材であり、具体的には、発泡ポリウレタン(ポリウレタンフォーム)によって形成された細長い棒状の部材である。長手方向Lに対して垂直な平面による断面形状はいずれの位置においても全て同じ形状であり、具体的には、円周の2点を結ぶ線分によって該円周を切断して大小2の弧としたときの小さい方の弧と該線分によって囲まれる形状をしている(なお、該線分に該当する平面部分36pが折り曲げ部分34bの外面に当接するように取り付けられる。)。
なお、このようなガスケット36は、これまで使用や販売がされてきたフロントパネルの縁部に配設されるいわゆるガスケット等を用いて形成することもでき、一例を挙げれば、日本ジッパーチュービング株式会社製の商品名シールドガスケット(クリップガスケットCGC)はソフトポリウレタンフォームを芯材に表面に導電布を被覆しているので、この導電布を被覆していないものを用いることもできる。
そして、図9に示すように、ガスケット36の所定位置に端子金具133を組み付ける(図9(a)はガスケット36の長手方向Lに対して垂直な方向から見たところを示し、図9(b)は図9(a)の矢印F方向から見たところを示している。なお、図示及び理解を容易にする等のため、図9(b)においてはガスケット36とガスケット当接部133bとの間を広く示している。)。具体的には、端子金具133のガスケット当接部133b(の内面)がガスケット36(の曲面部分)に面するよう端子金具133にガスケット36を内嵌(遊嵌)する(所定個数の端子金具133がガスケット36の所定位置に組み付けられる。)。
その後、図9に示した組み付け物(所定個数の端子金具133がガスケット36の所定位置に組み付けられた物。以下、第1物という。)を、図6(b)に示した物(パネル本体34に導電ライン37及び他縁端子35が形成された物。以下、第2物という。)に組み付ける。そして、この第1物を第2物に組み付けた物の所定位置に基板接続コネクタ32を取り付けることで本フロントパネル31が完成される。なお、第1物を第2物に組み付ける際、折り曲げ部分34bの内面に内面当接部133aが当接し、折り曲げ部分34bの外面にガスケット36が当接し、さらに内面当接部133aの端部133atが導電ライン37に当接し電気的に導通(端部133atと導電ライン37とは導電性の接着剤等により接着されるようにしてもよい。)するようにされる。
以上説明したように、本フロントパネル31は、複数の配線基板13を内部23に収容するラック本体21の開口部25に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネル31であって、外部から電気的に接続可能な端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)を有し、ラック本体21の開口部25に互いに隣接するように取り付けられたとき、隣接するフロントパネル31の端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)が互いに当接し電気的に導通する(互いに隣接する本フロントパネル31同士のうち一方のガスケット側端子33と他方の他縁端子35が互いに当接し電気的に導通する)ものである、フロントパネルである。
そして、ラック本体21の開口部25に3以上のフロントパネル31が互いに隣接するように取付可能であり、該3以上のフロントパネル31の端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)が互いに当接し電気的に導通するものである。
また、端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)が、隣接するフロントパネル31に面する縁部に配設されるものである。
加えて、前記縁部が、隣接するフロントパネル31との隙間を塞ぐ弾性部材たるガスケット36により形成されるものである。
さらに、端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)に電気的に導通する導電ライン37が、裏面31bに形成されたものである。
前記ラック本体21の内部23に収容された配線基板13に接続可能な、端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)に電気的に接続されたコネクターたる基板接続コネクタ32が、固定されたものである。
また、本装置11は、前記ラック本体21と、前記開口部25に取り付けられたフロントパネル31(ここではフロントパネル31はラック本体21にネジ止めされている。)と、該フロントパネル31が有する端子33、35(ガスケット側端子33、他縁端子35)と電気的に接続された前記配線基板13と、を含んでなる配線基板装置である。
本発明の配線基板装置(本装置)を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 本装置が備える本発明のフロントパネル(本フロントパネル)を示す図である。 本フロントパネルの背面図(図4(a)は図1〜図5に示す実施形態の背面を示しており、図4(b)は他の実施形態の背面を示している。)である。 図3(b)のD−D断面図である。 本フロントパネルを製造する際に用いるパネル本体を示す図である。 本フロントパネルを製造する際に用いる、ガスケット側端子を構成するための端子金具を示す斜視図である。 本フロントパネルを製造する際に用いるガスケットを示す一部省略斜視図である。 本フロントパネルを製造する際、ガスケットの所定位置に端子金具を組み付けたところを示す図である。 ラック本体と、ラック本体の開口部に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネルと、フロントパネル側に架設されたコードによって電気的に接続された配線基板と、を含んでなる従来からの配線基板装置を示す斜視図である。
符号の説明
11 本装置
13 配線基板
13a 絶縁体板
13b 電子部品
13c 後方コネクタ
13d 前方コネクタ
21 ラック本体
23 内部
25 開口部
27 底板
29 バックプレーン
29c 後部コネクタ
31 本フロントパネル
31a 表面
31b 裏面
32 基板接続コネクタ
33 ガスケット側端子
34 パネル本体
34a 主本体
34b 折り曲げ部分
34c 折り曲げ位置
35 他縁端子
36 ガスケット
36p 平面部分
37 導電ライン
101 配線基板装置(従来)
103 配線基板(従来)
105 ラック本体(従来)
105b バックプレーン(従来)
105c 開口部(従来)
107 フロントパネル(従来)
109 コード(従来)
109c コネクタ(従来)
133 端子金具
133a 内面当接部
133at 端部
133b ガスケット当接部
133c 連結部

Claims (7)

  1. 複数の配線基板を内部に収容するラック本体の開口部に2以上が互いに隣接して取付可能なフロントパネルであって、
    外部から電気的に接続可能な端子を有し、
    ラック本体の開口部に互いに隣接するように取り付けられたとき、隣接するフロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通するものである、
    フロントパネル。
  2. ラック本体の開口部に3以上のフロントパネルが互いに隣接するように取付可能であり、該3以上のフロントパネルの端子が互いに当接し電気的に導通するものである、請求項1に記載のフロントパネル。
  3. 端子が、隣接するフロントパネルに面する縁部に配設されるものである、請求項1又は2に記載のフロントパネル。
  4. 前記縁部が、隣接するフロントパネルとの隙間を塞ぐ弾性部材により形成されるものである、請求項3に記載のフロントパネル。
  5. 端子に電気的に導通する導電ラインが、裏面に形成されたものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載のフロントパネル。
  6. 前記ラック本体の内部に収容された配線基板に接続可能な、端子に電気的に接続されたコネクターが、固定されたものである、請求項1乃至5のいずれか1に記載のフロントパネル。
  7. 前記ラック本体と、請求項1乃至6のいずれか1に記載の前記開口部に取り付けられたフロントパネルと、該フロントパネルが有する端子と電気的に接続された前記配線基板と、を含んでなる配線基板装置。
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JP2011146470A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Alaxala Networks Corp 電子装置

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