JP2007240745A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光学像の投射方向を簡易な構成で調整できるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射レンズとを備えたプロジェクタであって、投射レンズを保持する保持部材4522を備え、保持部材4522には、当該保持部材4522の複数箇所に投射レンズを位置決めする位置決め手段4523A,4523Bが設けられている。これによれば、投射レンズを位置決め手段4523Aを用いて位置決めする場合と、位置決め手段4523Bを用いて位置決めする場合とで、投射レンズの位置を調整することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射レンズとを備えたプロジェクタに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像を投射レンズからスクリーン等に拡大投射するプロジェクタが知られている。
このようなプロジェクタは、机等の設置面上に載置される正置き姿勢や、正置き姿勢に対して上下が逆となるように天井等に取り付けられる天吊り姿勢で用いられる。
このような姿勢では、プロジェクタの設置位置と、スクリーン等の投射領域の位置との関係で、投射画像を適切な位置に投射するためには、投射レンズをシフト(移動)させる必要がある場合がある。このような必要性に対して、投射レンズの位置をシフトさせるレンズ移動機構を備えたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクタ(液晶プロジェクション装置)に設けられたレンズ移動機構は、投射レンズ(投影レンズ)の中心軸と、プロジェクタ内部に固定された液晶パネルから射出される光束の光軸とをずらすことにより、投射画像の射出方向をシフトするものである。このレンズ移動機構では、投射レンズに設けられた支持板が、当該投射レンズを保持する保持ベースにより、上下に摺動自在に保持されており、当該支持板には軸受が設けられている。そして、この軸受には、シフト棒が回動自在に取り付けられており、当該シフト棒を左右に回動させると、投射レンズが上下に移動するように構成されている。
特開平10−171044号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたレンズ移動機構をプロジェクタに対して設けると、当該プロジェクタの構成が複雑になるほか、プロジェクタの製造コストが増大するという問題がある。このような問題から、簡易な構成で投射レンズの位置を調整でき、当該投射レンズによる光学像の投射方向を調整できるプロジェクタが望まれてきた。
本発明の目的は、光学像の投射方向を簡易な構成で調整できるプロジェクタを提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射レンズとを備えたプロジェクタであって、前記投射レンズを保持する保持部材を備え、前記保持部材には、当該保持部材の複数箇所に前記投射レンズを位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、投射レンズを保持部材における複数箇所に位置決めする位置決め手段が、当該保持部材に設けられている。これによれば、それぞれの箇所に設けられた位置決め手段を用いて、保持部材における複数箇所に投射レンズを位置決めすることができる。従って、保持部材における投射レンズの位置を調整することができるので、当該投射レンズによる光学像の投射方向を調整することができる。
また、このような構成であれば、前述の特許文献1に記載のように、投射レンズを上下または左右に移動させるレンズ移動機構を設ける必要がなくなるので、プロジェクタの製造コストの不要な増大を抑制することができる。従って、光学像の投射方向を簡易な構成で調整することができ、プロジェクタの製造コストの増大を抑制することができる。
さらに、保持部材における投射レンズの位置が予め設定されるので、投射レンズの中心軸と、当該投射レンズに入射する光学像としての光束の光軸との位置合わせを精度よく行うことができる。従って、光学像を適切に射出することができる。
本発明では、前記投射レンズは、内部に所定の光路が設定されたレンズ保持筒と、当該レンズ保持筒内で前記光路上に配置される複数のレンズとを備え、前記レンズ保持筒には、当該レンズ保持筒の外周に沿って突出し、前記保持部材に対向するフランジ部が設けられ、前記フランジ部には、前記保持部材に対向する面に、当該面から面外方向に突出する突起が設けられ、前記位置決め手段は、前記保持部材に形成され、前記突起が挿入される複数の孔部であることが好ましい。
本発明によれば、位置決め手段が、保持部材に形成された複数の孔部であるので、当該位置決め手段を簡易に構成することができる。また、保持部材に位置決め手段として形成された孔部に対して、投射レンズのレンズ保持筒に設けられた突起を挿入することにより、投射レンズを位置決め固定することができるので、当該投射レンズの位置決め固定を簡易に行うことができる。
本発明では、前記孔部は、隣接する他の孔部と一体化され、前記突起は、前記孔部に挿入された際に、前記孔部と当該孔部に隣接する前記他の孔部との間を移動自在に構成されていることが好ましい。
本発明によれば、位置決め手段としての孔部が、同様に位置決め手段として保持部材に形成された隣接する他の孔部と一体化され、当該孔部間を投射レンズのフランジ部に形成された突起が移動自在とされている。これによれば、投射レンズを保持部材から取り外すことなく、当該保持部材における投射レンズの位置を調整することができる。従って、投射レンズの位置および当該投射レンズによる光学像の投射方向を、より簡易に調整することができる。
本発明では、前記位置決め手段は、前記保持部材における上下方向に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、位置決め手段が保持部材における上下方向に設けられていることにより、投射レンズの上下方向の位置調整を行うことができる。これにより、投射レンズを必要に応じて上側および下側に位置させることで、光学像を上方向および下方向に投射することができる。従って、プロジェクタを天吊り姿勢にせずに、当該プロジェクタをスクリーン等の投射面より高い位置にある棚等の場所に置いて、光学像を下方向に投射することができる。
ここで、内部に設けられた電子部品や光学部品を冷却する冷却系を備えたプロジェクタが知られているが、プロジェクタは、正置き姿勢で使用される場合が天吊り姿勢で使用される場合に比べて多いため、正置き姿勢で使用されることを前提として冷却系が構成されている場合がある。このような場合、プロジェクタを天吊り姿勢で使用すると、熱を帯びた冷却空気等が正置き姿勢とは上下逆に流通するなどして、冷却系が適切に動作しなくなる可能性がある。ここで、電子部品および光学部品等が適切に冷却されなくなるとプロジェクタの動作異常が発生してしまうため、プロジェクタの正置き姿勢時より過度に冷却系を駆動させる必要があるなどの問題がある。また、冷却系を過度に駆動させると、プロジェクタの消費電力が大きくなるほか、冷却系がファンを備えて構成されている場合には、ファンの風切音等が大きくなり、プロジェクタの静粛性が損なわれるという問題がある。
これに対し、本発明によれば、プロジェクタを天吊り姿勢にすることなく、スクリーン等の投射面より上方に設置されたプロジェクタから、下方に位置する投射面に光学像を投射することができるので、冷却系を適切に駆動させることができる。また、これにより、プロジェクタの消費電力の増大を防ぐことができるとともに、プロジェクタの静粛性が損なわれることを抑えることができる。
本発明では、前記光源から射出された光束を光学的に変換する複数の光学部品と、内部に照明光軸が設定され、当該照明光軸上の所定の位置に前記光学部品を収納する光学部品用筐体とを備え、前記保持部材は、前記光学部品用筐体に一体的に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、光学部品を収納する光学部品用筐体と、投射レンズを保持する保持部材とを一体的に形成したことにより、プロジェクタを構成する部品の点数が不要に増加することを防ぐことができる。
また、光学部品用筐体と保持部材とが一体的に形成されていることにより、光学部品用筐体内に設定された照明光軸上に投射レンズを精度よく配置することができる。従って、投射画像を適切に形成、投射することができる。
〔1.第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)プロジェクタ1の外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を示す斜視図である。
本実施形態のプロジェクタ1は、内部に収納された光源装置411(図3)から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像を投射レンズ46(図1)からスクリーン等の投射面に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、後述する制御ユニット3(図1)、光学ユニット4(図2および図3)、電源ユニット5(図2)および冷却ユニット6(図2)等を収納する外装筐体2を備えている。
外装筐体2は、射出成形等によって成形された略直方体状の筐体であり、図1に示すように、プロジェクタ1の上面、左右両側面、前面、および背面をそれぞれ構成するアッパーケース21と、プロジェクタ1の下面、左右両側面、前面、および背面をそれぞれ構成するロアーケース22とを備えている。これらアッパーケース21およびロアーケース22は、互いにねじ等により固定されている。
アッパーケース21により構成される外装筐体2の上面2Aには、前方側(後述する投射レンズ46による光学像の投射方向の先端側)に操作パネル2A1が設けられている。この操作パネル2A1には、プロジェクタ1の電源のオン/オフを行う電源スイッチや、投射画像のズーム等を行う各種スイッチが配設されている。また、この操作パネル2A1の近傍には音声出力用のスピーカ孔2A2が形成されており、当該スピーカ孔2A2の内部にはスピーカ(図示省略)が配置されている。
アッパーケース21およびロアーケース22により形成される外装筐体2の両側面のうち、投射レンズ46に近い側の側面2Bには、当該アッパーケース21およびロアーケース22に跨る開口2B1が形成されている。この開口2B1の内側には、後述する制御ユニット3が設けられており、当該開口2B1を介して、制御ユニット3に設けられた各端子31が露出している。これら端子31には、外部の電子機器が接続される。
アッパーケース21およびロアーケース22により形成される前面部2Cには、図1における右側に、当該アッパーケース21およびロアーケース22を跨ぐ略円形状の開口2C1が形成されている。この開口2C1には、後述する光学ユニット4を構成し、光学像を投射する投射レンズ46が露出している。
また、前面部2Cには、図1における左側に、排気口2C2が形成されており、当該排気口2C2に応じて外装筐体2内部に設けられた冷却ファン62(図2参照)により、プロジェクタ1を構成する電子部品および光学部品等を冷却した空気が排出される。
(2)プロジェクタ1の内部構成
図2は、プロジェクタ1の内部構成を示す斜視図である。詳述すると、アッパーケース21および制御ユニット3を取り外した状態のプロジェクタ1を示す斜視図である。
外装筐体2の内部には、図2に示すように、光学ユニット4、電源ユニット5および冷却ユニット6等が設けられているほか、図2では図示を省略したが、制御ユニット3が設けられている。
このうち、制御ユニット3は、光学ユニット4および電源ユニット5の上方に配置される。この制御ユニット3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を実装した回路基板として構成されている。そして、制御ユニット3は、外装筐体2の外面に露出した端子31から入力した画像情報を処理して、光学ユニット4を構成する液晶パネル441の駆動を制御するほか、光源ランプ416の点灯制御を行う。また、制御ユニット3は、プロジェクタ1の駆動状態に応じて、冷却ユニット6を構成する各ファン61,62の駆動を制御する。
電源ユニット5は、プロジェクタ1の背面に沿って配置されており、プロジェクタ1を構成する各電子部品に電力を供給する。この電源ユニット5は、図2に示すように、EMI(ElectroMagnetic Interference、電磁干渉)対策のため、電磁シールド材51によって覆われている。この電源ユニット5は、詳しい図示を省略したが、電源ブロックと、光源駆動ブロックとを備えている。
このうち、電源ブロックは、電源ケーブル(図示省略)を介して入力する商用交流電流を直流変換し、各電子部品に応じた電圧に昇圧および減圧した後に、光源駆動ブロックおよび制御ユニット3等の各電子部品に供給する。
光源駆動ブロックは、電源ブロックから供給される直流電流を整流、変圧して、交流矩形波電流を発生させ、この交流矩形波電流を光学ユニット4を構成する光源装置411の光源ランプ416に供給して、当該光源ランプ416を点灯させる回路基板である。この光源駆動ブロックは、制御ユニット3に電気的に接続され、当該制御ユニット3により、光源駆動ブロックを介して、光源ランプ416の点灯制御がなされている。
冷却ユニット6は、外装筐体2の外部から冷却空気を取り込み、当該冷却空気により制御ユニット3、光学ユニット4および電源ユニット5を冷却した後、熱せられた冷却空気を外部に排出する。この冷却ユニット6は、2つの冷却ファン61,62を備えて構成されている。これら冷却ファン61,62の駆動は、前述のように、制御ユニット3によって制御されている。
冷却ファン61は、電源ユニット5近傍に設けられており、外装筐体2の下面部に形成された図示しない開口から外装筐体2外部の空気を内部に導入して、電源ユニット5を冷却する。
また、冷却ファン62は、外装筐体2の前面部2Cに形成された排気口2C2の内側に対応する位置に設けられ、後述する光源装置411近傍の空気を吸引して、当該光源装置411を冷却するほか、外装筐体2の下面部に形成された図示しない開口を介して外部から流入し、後述する電気光学装置44を冷却した空気を吸引する。そして、冷却ファン62は、これら吸引した冷却空気を、排気口2C2を介して外装筐体2外部に排出する。
(3)光学ユニット4の構成
図3は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、制御ユニットによる制御の下、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した光学像(カラー画像)を形成するユニットである。この光学ユニット4は、図2に示すように、外装筐体2内の電源ユニット5より中央寄りに位置し、外装筐体2の背面に沿って延出するとともに、当該外装筐体2の側面に沿って延出する平面視略L字形状を有している。
光学ユニット4は、図3に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、これら光学部品41〜44を内部に収納配置する光学部品用筐体45(図2および図4参照)と、投射レンズ46とを備えている。
照明光学装置41は、電気光学装置44を構成する後述する液晶パネル441の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。この照明光学装置41は、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えて構成されている。
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。このような光源ランプ416としては、本実施形態では、高圧水銀ランプを採用しているが、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用することもできる。また、リフレクタ417には、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置411から射出される光束を、複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、当該第2レンズアレイ413の光路後段に配置された重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズから射出された像を、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる機能を有している。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置され、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の直線偏光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に後述する液晶パネル441の画像形成領域にほぼ重畳される。ここで、偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の直線偏光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めている。
色分離光学装置42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422により照明光学装置41から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学装置42で分離された赤色光を赤色光用の液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学装置42のダイクロイックミラー421では、照明光学装置41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って青色光用の液晶パネル441Bに達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。緑色光用および赤色光用の液晶パネル441G,441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうち、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って緑色光用の液晶パネル441Gに達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学装置43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って赤色光用の液晶パネル441Rに達する。なお、赤色光の光路上にリレー光学装置43が配置されているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学装置43には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
電気光学装置44は、色分離光学装置42から射出される3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、変調した各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する。この電気光学装置44は、光変調装置としての3つの液晶パネル441(赤色光用の液晶パネルを441R、緑色光用の液晶パネルを441G、青色光用の液晶パネルを441Bとする)と、これら液晶パネル441の光束入射側にそれぞれ配置される3つの入射側偏光板442と、各液晶パネル441の光束射出側にそれぞれ配置される3つの射出側偏光板443と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備えて構成されている。
入射側偏光板442には、偏光変換素子414で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射し、当該入射側偏光板442は、入射した光束のうち、偏光変換素子414で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板442は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル441は、本発明の光変調装置に相当し、一対の透明ガラス基板間に電気光学物質である液晶を密閉封入した構成を有している。この液晶パネル441は、前述の制御ユニット3から入力する駆動信号に応じて、画像形成領域内にある液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板442から射出された偏光光束の偏光方向を変調して、入射する色光に応じた色画像を形成する。
射出側偏光板443は、液晶パネル441から射出された光束のうち、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光方向を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出された色画像としての各色光を合成して光学像(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム444は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ46と対向する側(G色光側)に配置された射出側偏光板443を介した色光を透過し、残り2つの射出側偏光板443(R色光側およびB色光側)を介した色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板442、各液晶パネル441および各射出側偏光板443にて変調された各色光が合成されて光学像(カラー画像)が形成される。
(4)投射レンズ46の構成
投射レンズ46は、電気光学装置44のクロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像を拡大して投射する投射光学系としての機能を有するものである。この投射レンズ46は、内部に所定の光路が設定されたレンズ保持筒461と、当該レンズ保持筒461内部に収納され、前記所定の光路上に配置される複数のレンズ(図示省略)とを備えた組レンズとして構成されている。
レンズ保持筒461は、図3に示すように、略円筒状に形成された筒状部材として構成されている。このレンズ保持筒461における光学像の投射方向先端側(電気光学装置44から離間した側)は、前述の外装筐体2に形成された開口2C1から露出する。
また、レンズ保持筒461の投射方向基端側(電気光学装置44に近接する側)には、レンズ保持筒461の外周から、当該レンズ保持筒461の中心軸に対して略直交する方向に起立するフランジ部462が形成されている。このフランジ部462は、図2に示すように、投射レンズ46の投射方向に対する反対方向から見て略矩形状に形成されており、後述する光学部品用筐体45の部品収納部材452に形成された保持部4522により保持固定される。
このフランジ部462の投射方向基端側(保持部4522に対向する側)の面の四隅には、図3に示すように、面外方向に起立する4つの突起4621(図3においては上方側の2つのみ図示)が形成されている。これら突起4621は、断面視略円形状を有するピン状に形成され、投射レンズ46を、部品収納部材452の保持部4522に取り付ける際に、当該保持部4522に形成された後述する孔部4523Aまたは4523Bに挿入される。
(5)光学部品用筐体45の構成
図4は、光学部品用筐体45を示す側面図である。詳述すると、図4は、光学部品用筐体45を投射レンズ46による光学像の投射方向とは反対方向から見た側面図である。なお、図4においては、蓋状部材453の図示を省略している。
光学部品用筐体45は、内部に所定の照明光軸A(図3参照)が設定され、上述した光学部品41〜44を照明光軸Aに対する所定位置に配置するとともに、投射レンズ46を所定位置で保持固定する合成樹脂製の箱状部材である。
この光学部品用筐体45は、図2および図4に示すように、光源装置411を収納する光源収納部材451(図2および図4)と、部品収納部材452(図2および図4)と、蓋状部材453(図2)とを備えて構成されている。
光源収納部材451は、下方に開口する縦断面視略U字状の箱状部材として構成されており、ロアーケース22の下面部に形成されたランプ交換口(図示省略)を介して、光源装置411を交換可能に構成されている。この光源収納部材451の水平方向の両側面には、図4に示すように、それぞれ開口4511,4512が形成されている。これら開口4511,4512は、光源収納部材451に収納された光源装置411を冷却した冷却空気が流通する開口であり、当該光源装置411を構成するリフレクタ417内の光源ランプ416を冷却した冷却空気は開口4511を介して、また、リフレクタ417の外側を冷却した冷却空気は開口4512を介して、前述の冷却ユニット6を構成する冷却ファン62により吸引され、プロジェクタ1外部に排出される。
部品収納部材452には、前述の光源装置411を除いた各光学部品41〜44を収納する収納部4521と、投射レンズ46を保持固定する保持部4522とが一体的に形成されている。
収納部4521は、上方に部品収納用開口を有する縦断面視略U字状に形成されており、当該部品収納用開口は、蓋状部材453によって閉塞される。この収納部4521は、光源収納部材451と接続されており、詳しい図示を省略するが、当該光源収納部材451と接続される収納部4521の側壁には、光源収納部材451に収納された光源装置411から射出された光束が透過する開口が形成されている。また、収納部4521の内部には、各光学部品を位置決め固定するための複数の溝が形成されている。
保持部4522は、部品収納部材452における光源収納部材451に接続される側とは反対側の端部に形成されている。この保持部4522は、図2および図4に示すように、側面視略矩形状に形成されており、前述した投射レンズ46のフランジ部462が当接され、当該フランジ部462をねじ等の固定手段(図示省略)で固定することにより、投射レンズ46を保持固定する。
この保持部4522には、図4に示すように、当該保持部4522を貫通する複数の孔部4523と、開口4524が形成されている。
孔部4523は、保持部4522に対して投射レンズ46を位置決めする際に利用される。このような孔部4523は、図4に示すように、保持部4522の四隅にそれぞれ2つずつ上下に縦列するように、計8つ形成されている。これら孔部4523は、保持部4522の四隅のうち、上方に形成された4つの孔部4523Aと、下方に形成された4つの孔部4523Bとに分けられ、それぞれ孔部4523Aおよび孔部4523Bには、投射レンズ46のフランジ部462に形成された突起4621が挿入される。このため、各孔部4523A,4523Bは、それぞれの位置に当該投射レンズ46を位置決めすることができるように形成されている。すなわち、孔部4523Aおよび孔部4523Bは、それぞれ本発明の位置決め手段に相当する。
具体的に、保持部4522の四隅に形成された4つの孔部4523Aに、投射レンズ46のフランジ部462に形成された突起4621を挿通させると、当該投射レンズ46は、保持部4522において図4中二点鎖線で示した位置Y1に位置決めされる。この位置Y1で投射レンズ46は、保持部4522に保持固定される。
また、保持部4522の四隅に形成され、かつ、孔部4523Aの下方に形成された孔部4523Bに、投射レンズ46に形成された突起4621を挿通させると、当該投射レンズ46は、保持部4522において図4中一点鎖線で示した位置Y2に位置決めされる。この位置Y2は、位置Y1より低い位置となっている。そして、この位置Y2で、投射レンズ46は、保持部4522に保持固定される。
開口4524は、保持部4522における略中央部分に、縦長の略長円形状に形成されている。この開口4524には、投射レンズ46における光学像の投射方向の基端側の部分が挿通される。ここで、投射レンズ46の保持部4522に対する取付位置は、当該投射レンズ46の突起4621が孔部4523Aに挿入されて位置決め固定された保持部4522における上方側の位置Y1と、当該突起4621が孔部4523Bに挿入されて位置決め固定された保持部4522における下方側の位置Y2との2つの位置がある。このため、それぞれの位置Y1,Y2に投射レンズ46が位置決めされても、開口4524には投射レンズ46の投射方向基端側の端部が挿通されるので、当該開口4524は長円形状に形成されている。
(6)投射レンズ46の位置と投射方向との関係
図5は、保持部4522における投射レンズ46の位置に対する光学像の投射方向を示す模式図である。詳述すると、図5は、保持部4522に対して投射レンズ46を上方側に取り付けた場合と、下方側に取り付けた場合との光学像の投射方向を示す模式図である。この図5において、矢印H方向および矢印L方向は、鉛直方向における上方および下方を示している。なお、図5においては、電気光学装置44を構成する液晶パネル441のうち、投射レンズ46の光束入射面に正対する位置に配置される液晶パネル441Gのみを図示し、他の液晶パネル441R,441Bの図示を省略する。また、同様に、クロスダイクロイックプリズム444の図示は省略する。
投射レンズ46を保持部4522における上方(矢印H方向)側に取り付けた場合には、図5における下側に示すように、当該投射レンズ46により、光学像としての光束は当該投射レンズ46の中心軸Bより上方(矢印H方向)側に射出される。
これは、液晶パネル441から射出される光束の光軸C1が、投射レンズ46の中心軸Bに対して下方(矢印L方向)側に位置するためであり、当該液晶パネル441からクロスダイクロイックプリズム444(図5では図示省略)を介して射出された光束が投射レンズ46に入射すると、当該投射レンズ46の内部で光束の光路が、投射レンズ46の中心軸Bに対して略対称に変換され、当該投射レンズ46から上方(矢印H方向)側に射出される。
このため、プロジェクタ1を光学像が投影されるスクリーン等の投射面より低い位置に設置した場合には、投射レンズ46に形成された突起4621を保持部4522に形成された孔部4523Aに挿入した状態とすると、当該投射レンズ46が保持部4522に対して上方(矢印H方向)側に位置することとなり、投射レンズ46から光学像を、当該投射レンズ46の中心軸Bより上方(矢印H方向)に投射することができる。従って、投射面より低い位置にプロジェクタ1を設置した場合でも、光学像を適切な位置に投射することができる。
これに対し、投射レンズ46を保持部4522における下方(矢印L方向)側に取り付けた場合には、図5における上側に示すように、当該投射レンズ46により、当該投射レンズ46の中心軸Bに対して光学像としての光束は下方(矢印L方向)側に射出される。
これは、保持部4522に対して投射レンズ46を上方(矢印H方向)側に取り付けた場合とは逆に、投射レンズ46の中心軸Bに対して、液晶パネル441から射出される光束の光軸C2が上方(矢印H方向)側に位置するためであり、当該液晶パネル441からクロスダイクロイックプリズム444(図5では図示省略)を介して射出された光束が投射レンズ46に入射すると、当該投射レンズ46の内部で光束の光路が、投射レンズ46の中心軸Bに対して略対称に変換され、当該投射レンズ46から下方(矢印L方向)側に射出される。
このため、プロジェクタ1を光学像が投影される投射面に対して高い位置に設置した場合には、投射レンズ46に形成された突起4621を保持部4522に形成された孔部4523Bに挿入した状態とすると、当該投射レンズ46が保持部4522に対して下方(矢印L方向)側に位置することとなり、投射レンズ46から光学像を、当該投射レンズ46の中心軸Bより下方(矢印L方向)に投射することができる。従って、投射面より高い位置にプロジェクタ1を設置した場合でも、光学像を適切な位置に投射することができる。
以上のような本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果を奏することができる。
すなわち、投射レンズ46を保持する保持部4522の四隅に、当該保持部4522に対して投射レンズ46を位置決めする位置決め手段としての孔部4523が形成されている。この孔部4523は、保持部4522の四隅における上方側に形成された孔部4523Aと、下方側に形成された孔部4523Bとに分類され、それぞれの孔部4523A,4523Bに、投射レンズ46のフランジ部462に形成された突起4621を挿通することにより、当該投射レンズ46を保持部4522に位置決めすることができる。
これによれば、保持部4522における複数箇所に投射レンズ46を位置決めすることができるので、当該投射レンズ46を移動させるようなシフト機構を設ける必要をなくすことができる。従って、簡易な構成で、投射レンズ46の位置を調整することができ、当該投射レンズ46による光学像の投射方向を調整することができる。また、このような構成により、光学像の投射方向を調整できるプロジェクタ1の製造コストが不要に増大することを抑えることができる。
また、前述のように、投射レンズ46には、投射方向基端側にフランジ部462が形成され、当該フランジ部462には、保持部4522に対向する面から面外方向に突出する突起4621が形成されている。また、保持部4522には、投射レンズ46の突起が挿入されることで、当該投射レンズ46を位置決めする孔部4523が、本発明の位置決め手段として形成されている。
これによれば、投射レンズ46を保持部4522に対して位置決めする構成を簡易な構成とすることができる。また、孔部4523に対して突起4621を挿入することで投射レンズ46を位置決めできるので、当該投射レンズ46の位置決め工程を簡略化することができる。従って、プロジェクタ1の製造コストの増大を一層抑制することができ、また、投射レンズ46の位置調整を一層簡略化することができる。
さらに、孔部4523は、保持部4522の四隅に上下に縦列するように形成され、上側に形成された孔部4523Aと、下側に形成された孔部4523Bに分類される。そして、孔部4523Aを用いて投射レンズ46を位置決めした際には、当該投射レンズ46は、保持部4522において上側に保持され、孔部4523Bを用いて投射レンズ46を位置決めした際には、当該投射レンズ46は、保持部4522において下側に保持される。
これによれば、投射レンズ46が保持部4522において上側に位置する場合には、投射レンズ46により、当該投射レンズ46の中心軸より上方に光学像を投射することができ、投射レンズ46が保持部4522において下側に位置する場合には、投射レンズ46により、当該投射レンズ46の中心軸より下方に光学像を投射することができる。従って、プロジェクタ1を天吊り姿勢にしなくても、当該プロジェクタ1より低い位置の投射面に光学像を投射することができ、冷却ユニット6の駆動状態に影響が及ぶことを防ぐことができる。
加えて、投射レンズ46を保持固定する保持部4522は、光学部品用筐体45を構成する部品収納部材452に一体的に形成されている。これによれば、光学部品41〜44を内部に収納する光学部品用筐体45と、投射レンズ46を保持固定する保持部材とを、それぞれ別体として設ける必要がなくなるので、プロジェクタ1を構成する部品が不要に増加することを抑えることができる。従って、プロジェクタ1の部品点数の増加を抑制することができるとともに、構成の簡略化を図ることができる。
また、プロジェクタ1の製造段階で、保持部4522における孔部4523A,4523Bの位置を予め設定することができるので、孔部4523A,4523Bの形成位置を調整することにより、投射レンズ46の位置を変更した後でも、当該投射レンズ46の中心軸と、収納部4521内に設定された照明光軸Aとを精度よく合わせることができる。従って、光学像を適切に投射することができる。
さらに、突起4621の形成位置が、投射レンズ46のフランジ部462における四隅とされ、孔部4523A,4523Bの形成位置も保持部4522における四隅とされている。これによれば、光学像としての光束の光路を遮らないようにすることができるとともに、投射レンズ46を安定して保持部4522に保持させることができる。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタについて説明する。
本実施形態のプロジェクタは、第1実施形態で示したプロジェクタ1と同様の構成を備えるが、光学部品用筐体45の保持部4522に形成された孔部の形状においてプロジェクタ1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のプロジェクタは、詳しい図示を省略するが、前述のプロジェクタ1と同様に、制御ユニット3、光学ユニット4、電源ユニット5および冷却ユニット6と、これらを内部に収納する外装筐体2とを備えている。
このうち、光学ユニット4は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成、投射するものであり、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、投射レンズ46とを備えている。また、本実施形態における光学ユニット4は、前述の光学部品用筐体45に代えて、光学部品用筐体45Aを備えている。
図6は、本実施形態に係るプロジェクタを構成する光学部品用筐体45Aを示す側面図である。なお、図6においては、蓋状部材453の図示を省略している。
光学部品用筐体45Aは、図6に示すように、光源収納部材451と、部品収納部材454と、蓋状部材453(図6においては図示省略)を備えて構成されている。
このうち、部品収納部材454は、光源装置411を除く光学部品41〜44を内部に収納する収納部4521と、投射レンズ46を保持固定する保持部4542とを備えている。
保持部4542は、前述の保持部4522と同様に、投射レンズ46による光学像の投射方向とは反対方向から見て略矩形状に形成され、当該保持部4542の四隅には、計4つの孔部4543が形成されている。また、保持部4542の略中央には、縦長の略長円形状を有する開口4544が形成されている。この開口4544には、開口4524と同様に、保持部4542が投射レンズ46を保持した際に、当該投射レンズ46の投射方向基端側の端部が挿通される。
孔部4543は、略8字状に形成され、それぞれ保持部4542の四隅における上方側に形成された4つの孔部4543Aと、当該孔部4543Aに隣接して下方側に形成された孔部4543Bとが互いに一体化された構成となっている。そして、孔部4543に、投射レンズ46のフランジ部462に形成された突起4621を挿通させると、当該突起4621が孔部4543A,4543Bのいずれかの位置に位置決めされ、これにより、保持部4542に対して投射レンズ46が位置決めされる。
具体的に、投射レンズ46の突起4621(図3参照)が孔部4543Aを挿通する状態では、図6中二点鎖線で示すように、保持部4542における上側の位置Y3に投射レンズ46が位置決めされる。この場合、第1実施形態で示したプロジェクタ1と同様に、液晶パネル441からの射出光束の光軸に対して、投射レンズ46の中心軸が上方に位置することとなるので、当該中心軸に対して、光学像が投射レンズ46から上方に射出されることとなる。
また、突起4621が孔部4543Bを挿通する状態では、図6中一点鎖線で示すように、保持部4542における下側の位置Y4に投射レンズ46が位置決めされる。この場合、液晶パネル441からの射出光束の光軸に対して、投射レンズ46の中心軸が下方に位置することとなるので、当該中心軸に対して、光学像が投射レンズ46から下方に射出されることとなる。
ここで、孔部4543が全体として略8字状に形成されていることにより、投射レンズ46の突起4621を孔部4543に挿通させた状態で、投射レンズ46の位置を変更することが可能となる。
すなわち、孔部4543において、孔部4543Aと孔部4543Bとは互いに接続されているので、例えば、突起4621が孔部4543Aを挿通した状態から、当該突起4621を孔部4543から抜かずに、突起4621を孔部4543B側に移動させることができる。また逆に、突起4621が孔部4543Bを挿通した状態から、当該突起4621を孔部4543A側に移動させることができる。
以上のような本実施形態にプロジェクタによれば、第1実施形態で示したプロジェクタ1と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
すなわち、孔部4543Aと孔部4543Bとが互いに接続されており、投射レンズ46のフランジ部462に形成された突起4621が、孔部4543A,4543B間を移動可能に構成されていることにより、投射レンズ46の突起4621を孔部4543に挿入させた状態で、当該投射レンズ46の保持部4542における位置を変更することができる。
これによれば、保持部4542における投射レンズ46の位置を変更する際に、当該保持部4542から投射レンズ46を外す必要をなくすことができる。従って、投射レンズ46の位置調整を一層簡易に行うことができる。
〔3.実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、保持部4522,4542において投射レンズ46を位置決めする位置決め手段を、当該保持部4522,4542に形成され、投射レンズ46に形成された突起4621が挿通する孔部4523,4543で構成したが、本発明はこれに限らない。例えば、溝等の凹部や段差部により構成してもよい。また、例えば、保持部に投射レンズのフランジ部を当接させた状態で、両者を挟持する部材で構成してもよい。
前記各実施形態では、位置決め手段として保持部4522,4542に形成された孔部4523A,4523B,4543A,4543Bは、上下方向に縦列するように形成されているとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、水平方向に並列するように形成されていてもよい。また、保持部に形成された孔部の数は、当該保持部における投射レンズ46の位置の数や、当該投射レンズ46に形成された突起の数に応じて、適宜設定してよい。
前記各実施形態では、部品収納部材4522,4542には、光源装置411を除いた光学部品41〜44を収納する収納部4521と、投射レンズ46を保持固定する保持部4522,4542とが一体的に形成されているとしたが、それぞれ別体で構成してもよい。なお、収納部4521と保持部4522,4542とが一体化した部品収納部材452とすれば、プロジェクタ1を構成する部品の点数が不要に増加することを抑えることができる。
前記各実施形態では、プロジェクタ1は、3つの液晶パネル441R,441G,441Bを備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
また、前記各実施形態では、光学ユニット4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
さらに、前記各実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記各実施形態では、光変調装置として液晶パネル441を備えたプロジェクタ1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、光束入射側および光束射出側の偏光板442,443は省略することができる。
本発明は、プロジェクタに利用でき、特に設置位置が固定されず、携帯可能に構成されたプロジェクタに好適に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの外観を示す斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す斜視図。 前記実施形態における光学ユニットの光学系を示す模式図。 前記実施形態における光学部品用筐体を示す側面図。 前記実施形態における投射レンズの位置に対する光学像の投射方向を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクタに設けられた光学部品用筐体を示す側面図。
符号の説明
1…プロジェクタ、41〜44…光学部品、45…光学部品用筐体、46…投射レンズ、416…光源ランプ(光源)、441(441R,441G,441B)…液晶パネル(光変調装置)、461…レンズ保持筒、462…フランジ部、4621…突起、4522,4542…保持部(保持部材)、4523A,4523B,4543A,4543B…孔部(位置決め手段)。

Claims (5)

  1. 光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を投射する投射レンズとを備えたプロジェクタであって、
    前記投射レンズを保持する保持部材を備え、
    前記保持部材には、当該保持部材の複数箇所に前記投射レンズを位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投射レンズは、内部に所定の光路が設定されたレンズ保持筒と、当該レンズ保持筒内で前記光路上に配置される複数のレンズとを備え、
    前記レンズ保持筒には、当該レンズ保持筒の外周に沿って突出し、前記保持部材に対向するフランジ部が設けられ、
    前記フランジ部には、前記保持部材に対向する面に、当該面から面外方向に突出する突起が設けられ、
    前記位置決め手段は、前記保持部材に形成され、前記突起が挿入される複数の孔部であることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記孔部は、隣接する他の孔部と一体化され、
    前記突起は、前記孔部に挿入された際に、前記孔部と当該孔部に隣接する前記他の孔部との間を移動自在に構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記位置決め手段は、前記保持部材における上下方向に設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記光源から射出された光束を光学的に変換する複数の光学部品と、
    内部に照明光軸が設定され、当該照明光軸上の所定の位置に前記光学部品を収納する光学部品用筐体とを備え、
    前記保持部材は、前記光学部品用筐体に一体的に形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
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