JP2007239779A - 軸受状態検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転輪や転動体に対して非接触の状態で、転がり軸受における潤滑膜の状態を推定できる軸受状態検査装置を提供する。
【解決手段】 2個の転がり軸受1A,1Bが同一の軸5に取り付けられ、両転がり軸受1A,1Bの内輪3が前記軸5を介して電気的に導通し、両転がり軸受1A,1Bの外輪2が互いに電気的に非導通状態となった軸受使用装置10において、前記2個の転がり軸受1A,1Bの潤滑状態を軸受状態検査装置11を用いて推定する。軸受状態検査装置11は、静電容量測定手段12と判定手段13とを有する。静電容量測定手段12は、前記2個の転がり軸受1A,1Bの外輪2,2間に接続され、各転がり軸受1A,1Bの内輪3と転動体4との間、および外輪2と転動体4との間の静電容量の合計値を測定する。判定手段13は、前記静電容量測定手段12の測定値から前記転がり軸受1A,1Bの状態を判定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、鉄道車両、自動車、産業機械などの装置に組み込まれた転がり軸受の内部の潤滑剤の劣化状態を検出する軸受状態検査装置に関する。
転がり軸受において、内部の潤滑状態を確認することは、軸受寿命にとって極めて重要である。潤滑不良が発生し、軸受の転動体の転動面と内外輪の軌道面の間に形成された潤滑剤による潤滑膜の厚さが通常より薄くなった場合、転動面と軌道面が金属接触を起こし、軸受寿命が短くなることが知られている。
そこで、潤滑膜の状態を観察して軸受寿命を予測することが望まれるが、潤滑膜の状態は直接観察することが不可能なため、潤滑膜の状態を測定する各種の方法が従来より提案されている。その一つの方法は潤滑膜の状態を直流抵抗として測定するもの(特許文献1)であり、他の一つの方法は潤滑膜の厚さを電気容量として測定するもの(特許文献2)である。
特開2001−311427号公報 特開2003−214810号公報
しかし、潤滑膜の状態を直流抵抗として測定する方法の場合、軸受内外輪のいずれかが回転しているため、被測定箇所以外の場所にスリップリングなどの電気接点が必要となり、その接点の電気抵抗が測定誤差の要因となったり測定結果を不安定なものにするという問題がある。
また、潤滑膜の厚さを電気容量として測定する方法の場合、軸受外輪に孔を開けて電極を取り付ける必要があり、一般の軸受には適用できない。
この発明の目的は、回転輪や転動体に対して非接触の状態で、転がり軸受における潤滑膜の状態を推定できる軸受状態検査装置を提供することである。
この発明の軸受状態検査装置は、2個の転がり軸受が同一の軸に取り付けられ、両転がり軸受の内輪が前記軸を介して電気的に導通し、両転がり軸受の外輪が互いに電気的に非導通状態となった軸受使用装置において、前記2個の転がり軸受の外輪間に接続され、各転がり軸受の内輪と転動体との間、および外輪と転動体との間の静電容量の合計値を測定する静電容量測定手段を設け、この静電容量測定手段の測定値から前記転がり軸受の状態を判定する判定手段を設けたことを特徴とする。
この構成によると、軸受使用装置における片方の転がり軸受の外輪→転動体→内輪→軸→もう片方の転がり軸受の内輪→転動体→外輪の経路で形成される電気回路の静電容量の合計値、つまり2個の転がり軸受の各潤滑膜の静電容量の合計値が、回転輪や転動体と非接触の状態で静電容量測定手段により測定される。その測定値から判定手段により転がり軸受の潤滑膜の状態の良否が判定される。すなわち、回転輪や転動体に対して非接触の状態で、転がり軸受における潤滑膜の状態を推定することができる。
この発明において、前記静電容量測定手段は、交流電流を用いてインピーダンスを測定することにより前記静電容量を推定するものとしても良い。
この発明において、前記静電容量測定手段は、静電容量の変化を周波数の変化に変換する発振器と、この発振器の発振する周波数から静電容量を推定する周波数対応容量推定手段を設けても良い。
この発明において、前記静電容量測定手段は、前記2つの転がり軸受の外輪間に充電および放電を繰り返し生じさせる充放電手段と、その充電および放電の繰り返しにおける過渡現象によって生じる充放電時間より静電容量を推定する充放電時間対応静電容量推定手段を設けても良い。
静電容量測定手段が、これらのインピーダンスを測定することにより静電容量を推定するものや、発振周波数から静電容量を推定するもの、または充放電時間より静電容量を推定するものであると、いずれも簡単な構成で精度良く静電容量を推定することができる。
この発明において、前記判定手段は、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の変動の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとしても良い。
この発明において、前記判定手段は、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとしても良い。
この発明の軸受使用装置は、この発明の軸受状態検査装置として、前記判定手段が、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の変動の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとした軸受状態検査装置を組み込んだ装置、または、前記判定手段が、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとした軸受状態検査装置を組み込んだ装置、またはこれら両方の軸受状態検査装置を組み込んだ装置である。
この構成によると、軸受の潤滑膜の状態、負荷の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、軸受使用装置の停止や軸受交換が必要なことを知らせることができる。このため、この軸受使用装置が鉄道車両や産業機械である場合、安全性が向上する。また、この軸受使用装置では、軸受の寿命や経年変化を予測できるため、軸受の無駄な交換や遅れた交換がなくなり、経済性が向上する。
この発明の軸受状態検査装置は、2個の転がり軸受が同一の軸に取り付けられ、両転がり軸受の内輪が前記軸を介して電気的に導通し、両転がり軸受の外輪が互いに電気的に非導通状態となった軸受使用装置において、前記2個の転がり軸受の外輪間に接続され、各転がり軸受の内輪と転動体との間、および外輪と転動体との間の静電容量の合計値を測定する静電容量測定手段を設け、この静電容量測定手段の測定値から前記転がり軸受の状態を判定する判定手段を設けたため、回転輪や転動体に対して非接触で転がり軸受の静電容量を測定することができて、潤滑膜の状態を推定することができる。
この発明の軸受使用装置は、この発明の軸受状態検査装置として、判定手段が、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の変動の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとした軸受状態検査装置を組み込んだ装置、または、判定手段が、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとした軸受状態検査装置を組み込んだ装置、またはこれら両方の軸受状態検査装置を組み込んだ装置であるため、軸受の潤滑膜の状態、負荷の状態をモニターすることができる。その結果、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、軸受使用装置の停止や軸受交換が必要なことを知らせることができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この軸受状態検査装置11は、図1に示すように2個の転がり軸受1A,1Bが同一の回転軸5に取り付けられた軸受使用装置10において、両転がり軸受1A,1Bの潤滑膜の状態を推定するものである。両転がり軸受1A,1Bは、固定輪である外輪2と、回転軸5に嵌合する回転輪である内輪2と、外輪2の内周面に形成された軌道面2aと内輪3の外周面に形成された軌道面3aの間に介在する複数個の転動体4とでなる。この場合の転がり軸受1A,1Bは、前記転動体4がボールからなる玉軸受である。両転がり軸受1A,1Bの各内輪3は、回転軸5を介して電気的に導通している。これに対して、両転がり軸受1A,1Bの各外輪2は、互いに電気的に非導通状態とされている。
軸受状態検査装置11は、静電容量測定手段12と判定手段13とでなる。静電容量測定手段12は、前記両転がり軸受1A,1Bの外輪2,2間に接続され、両転がり軸受1A,1Bの内輪3と転動体4との間、および外輪2と転動体4との間の静電容量の合計値を測定する手段である。判定手段13は、前記静電容量測定手段12の測定値から転がり軸受1A,1Bの状態を判定する手段である。
図2(A)は前記各転がり軸受1A,1Bの半部断面図を示し、図2(B)は図2(A)の軸受構造を電気回路として表現した時の模式図を示す。図2(A)において、外輪2と転動体4の接触面には1μm以下の厚さの潤滑膜(油膜)6が形成され、外輪2と転動体4は直接接触することなく潤滑膜6を介して荷重を伝えることが知られている。内輪3と転動体4の接触面にも同様の潤滑膜7が形成される。外輪2と転動体4の関係において、潤滑膜6を誘電体と考え、外輪2と転動体4を電極と考えると、ここに1つのコンデンサ8が形成される。同様に内輪3と転動体4の関係においても、もう1つ別のコンデンサ9が形成される。
これを模式的に表現すると、図2(B)のように2つのコンデンサ8,9が直列に接続された回路構成となる。ここで、両コンデンサ8,9の静電容量Ca,Cbが等しいとすると、2つのコンデンサ8,9の合計の静電容量はCa/2となる。また、軸受1個あたりの転動体4の個数をnとして、それぞれの転動体4でのコンデンサの静電容量が等しいとすると、それらの等しい静電容量のコンデンサが並列に接続された回路構成とみなすことができるので、軸受1個での全体の静電容量はnCa/2となる。したがって、1つの転がり軸受1A(1B)において、外輪2から内輪3までの経路の静電容量を測定すれば、1箇所の潤滑膜6(7)での静電容量Caを推定することができる。ただし、軸受1個に対して上記した経路の静電容量を測定するのでは、内外輪2,3のいずれかが回転している(図1の場合は内輪3が回転している)ため、潤滑状態を直流抵抗として測定する先述した特許文献1に開示の方法の場合と同様に、被測定箇所以外の部分でスリップリングなどの電気接点が必要となり、測定誤差が生じたり測定結果が不安定になる要因となる。
そこで、この実施形態の軸受状態検査装置11では、軸受使用装置10における2つの転がり軸受1A,1Bの固定輪である各外輪2,2に、静電容量測定手段12の入力端子である電極12a,12bが接続される。この場合、先述したように両外輪2,2の間は図示しない絶縁手段で適切に絶縁されており、互いに電気的に非導通状態とされる。この場合の軸受使用装置10の電気的な等価回路は図3のようになる。すなわち、この場合の電気回路は、静電容量測定手段12の電極12aから軸受1Aの外輪2→転動体4→内輪3→回転軸5→軸受1Bの内輪3→転動体4→外輪2→静電容量測定手段12の電極12bの経路で形成される。なお、図3では、各転がり軸受1A,1Bの転動体4の個数nを6としている。この場合、各転動体4と内外輪3,2の間に形成されるコンデンサの静電容量が同じ値Caとすると、2つの転がり軸受1A,1Bの全体の静電容量Cは、
C=nCa/4
となる。
したがって、全体の静電容量Cを測定すれば、
Ca=4C/n
として、転動体4と内外輪3,2間に介在する潤滑膜6,7の1箇所当たりの平均静電容量Caを求めることができる。前記静電容量測定手段12において、全体の静電容量Cの測定には、電気容量計などの計測器を用いることができる。
判定手段13による転がり軸受1A,1Bの状態の判断基準としては、例えば以下のような潤滑状態が挙げられる。
1.両転がり軸受1A,1Bのうち、いずれか片側の転がり軸受の油膜が形成されない 場合、その軸受は導通するため、全体の静電容量は正常時の2倍となる。
2.両転がり軸受1A,1Bとも油膜が形成されない場合、導通状態となる。
3.両転がり軸受1A,1Bにおける各油膜形成箇所のいずれか1箇所が油膜切れの場 合、その部分が導通するため、全体の静電容量がやや増える。
4.軸受使用装置10に過大な負荷がかかった場合、油膜の厚みが減るため、全体の静 電容量が増加する。
5.両転がり軸受1A,1Bにおける油膜の状態が不安定になると、静電容量も不安定 になるので、静電容量の変動をチェックする。
これらの判断基準を採用した場合、判定手段13は、全体の静電容量が通常値として設定された値より増えた場合、あるいは静電容量の変動が設定値よりも大きい場合に潤滑状態不良と判断する。
なお、転がり軸受1A,1Bが停止または低速回転している場合、あるいは上記2.の状態にある場合、導通状態またはそれに近い状態となるため、静電容量測定手段12は、抵抗値も測定し、総合的に判断することが望ましい。
図4は、図1に示す第1の実施形態において、軸受状態検査装置11の静電容量測定手段12が、直列接続した発振器14と電流測定手段15とでなり、軸受使用装置10に交流電流を流すことによって軸受使用装置10における両転がり軸受1A,1Bの全体の静電容量Cをインピーダンスに換算して測定するようにした例を示す。この場合、測定したインピーダンスから平均静電容量Caを求めることもできる。
この場合、油膜で形成される静電容量が一般に数十pFと小さいことから、発振器14による発振周波数を100kHzから10MHz程度とすると、高い検出精度が得られる。また、油膜の厚みは極めて小さいことから、軸受使用装置10の両外輪2,2間に印加する印加電圧は概ね1V以下にする必要がある。
図5は、軸受状態検査装置11の静電容量測定手段12が、OPアンプ18で構成した発振器16と、この発振器16の発振周波数から静電容量を推定する周波数対応容量推定手段17とでなり、測定した発振器16の周波数から軸受使用装置10における両転がり軸受1A,1Bの全体の静電容量Cを推定するようにした例を示す。この場合の発振器16は、relaxation oscillator と呼ばれ、OPアンプ18に抵抗19Ra,19Rb,19Rt、およびコンデンサ19Ctを接続して構成される。抵抗19Ra,19Rb,19Rtの抵抗値をRa ,Rb ,Rt 、コンデンサ19Ctの静電容量をCt とすると、発振周波数fは、およそ、
f=1/(2RtCt)
となることが知られている。
ここでは、前記発振器16のコンデンサ19Ctが軸受使用装置10における両転がり軸受1A,1Bの全体の静電容量Cに置き換えられることで、その静電容量Cが推定される。
図6は、軸受状態検査装置11の静電容量測定手段12が、充放電手段20と、その充電および放電の繰り返しにおける過度現象によって生じる充放電時間より静電容量を推定する充放電時間対応静電容量推定手段21とでなる例を示す。充放電手段20は、充電抵抗22と充電スイッチ23の直列回路部を被測定静電容量Ct に直列接続すると共に、放電スイッチ24と放電抵抗25の直列回路部を被測定静電容量Ct に並列接続した回路である。充放電時間対応静電容量推定手段21は、充放電手段20での充放電電圧を監視する電圧測定手段26と、この電圧測定手段26が監視する電圧が規定電圧になるまでの時間を測定することにより、被測定静電容量Ct を推定する判断手段27とでなる。
この場合、例えば、充電スイッチ23をオンにして充電を開始し、被測定静電容量Ct の充電電圧を電圧測定手段26で監視して、その充電電圧が規定電圧になるまでの充電時間を判断手段27で測定することにより、被測定静電容量Ct を推定できる。または、予め所定電圧まで充電させた被測定静電容量Ct に対して、放電スイッチ24をオンにして放電を開始し、被測定静電容量Ct の放電電圧を電圧測定手段26で監視して、その放電電圧が規定電圧になるまでの放電時間を判断手段27で測定することにより、被測定静電容量Ct を推定できる。
ここでは、前記被測定静電容量Ct が軸受使用装置10における両転がり軸受1A,1Bの全体の静電容量Cに置き換えられることで、その静電容量Cが推定される。
このように、この実施形態の軸受状態検査装置10では、2個の転がり軸受1A,1Bが同一の回転軸5に取り付けられ、両転がり軸受1A,1Bの内輪3が前記回転軸5を介して電気的に導通し、両転がり軸受1A,1Bの外輪が互いに電気的に非導通状態となった軸受使用装置10において、前記2個の転がり軸受1A,1Bの外輪2間に接続され、各転がり軸受1A,1Bの内輪3と転動体4との間、および外輪2と転動体4との間の静電容量の合計値を測定する静電容量測定手段12を設け、この静電容量測定手段12の測定値から前記転がり軸受1A,1Bの状態を判定する判定手段13を設けたため、回転輪(ここでは内輪3)や転動体4に対して非接触の状態で、転がり軸受1A,1Bにおける潤滑膜の状態を推定できる。
また、上記軸受状態検査装置11を組み込んだ軸受使用装置10では、転がり軸受1A,1Bの潤滑膜の状態、負荷の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、軸受使用装置10の停止や軸受交換が必要なことを知らせることができる。この軸受使用装置10が鉄道車両や産業機械である場合、安全性が向上する。また、この軸受使用装置10では、転がり軸受1A,1Bの寿命や経年変化を予測できるため、転がり軸受1A,1Bの無駄な交換や遅れた交換がなくなり、経済性が向上する。
図7は、この発明の軸受状態検査装置の他の実施形態を示す。この軸受状態検査装置11は、図1に示す第1の実施形態において、判定手段13の次段に記録手段28を追加して、軸受使用装置10の転がり軸受1A,1Bの油膜の状態をリアルタイムでモニタできるようにしたものである。静電容量測定手段12は、図4〜図6に示したいずれのものを用いても良い。なお、判定手段13は、静電容量測定手段12により測定された静電容量の変動の値が所定の閾値を超えたことで、軸受不良と判定するものであっても良い。
この発明の第1の実施形態にかかる軸受状態検査装置を用いた軸受使用装置における転がり軸受の検査を示す説明図である。 (A)は転がり軸受の半部断面図、(B)は(A)の軸受構造を電気回路として表現した場合の模式図を示す。 軸受使用装置の電気的な等価回路図を示す。 軸受状態検査装置における静電容量測定手段の一例を示すブロック図である。 軸受状態検査装置における静電容量測定手段の他の例を示す回路図である。 軸受状態検査装置における静電容量測定手段のさらに他の例を示す回路図である。 この発明の他の実施形態にかかる軸受状態検査装置を用いた軸受使用装置における転がり軸受の検査を示す説明図である。
符号の説明
1A,1B…転がり軸受
2…外輪
3…内輪
4…転動体
5…回転軸
10…軸受使用装置
11…軸受状態検査装置
12…静電容量測定手段
13…判定手段
14…発振器
15…電流測定手段
16…発振器
17…周波数対応容量推定手段
20…充放電手段
21…充放電時間対応静電容量推定手段

Claims (7)

  1. 2個の転がり軸受が同一の軸に取り付けられ、両転がり軸受の内輪が前記軸を介して電気的に導通し、両転がり軸受の外輪が互いに電気的に非導通状態となった軸受使用装置において、
    前記2個の転がり軸受の外輪間に接続され、各転がり軸受の内輪と転動体との間、および外輪と転動体との間の静電容量の合計値を測定する静電容量測定手段を設け、この静電容量測定手段の測定値から前記転がり軸受の状態を判定する判定手段を設けたことを特徴とする軸受状態検査装置。
  2. 請求項1において、前記静電容量測定手段は、交流電流を用いてインピーダンスを測定することにより前記静電容量を推定するものとした軸受状態検出装置。
  3. 請求項1において、前記静電容量測定手段は、静電容量の変化を周波数の変化に変換する発振器と、この発振器の発信する周波数から容量を推定する周波数対応容量推定手段を設けた軸受状態検査装置。
  4. 請求項1において、前記静電容量測定手段は、前記2つの転がり軸受の外輪間に充電および放電を繰り返し生じさせる充放電手段と、その充電および放電の繰り返しにおける過渡現象によって生じる充放電時間より静電容量を推定する充放電時間対応静電容量推定手段を設けた軸受状態検査装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記判定手段は、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の変動の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとした軸受状態検査装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記判定手段は、前記静電容量測定手段により測定された静電容量の値が所定の閾値を超えたことで軸受不良と判定するものとした軸受状態件装置。
  7. 請求項5記載の軸受状態検査装置、および請求項6記載の軸受状態検査装置のいずれか一方または両方を組み込んだ軸受使用装置。



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