JP7364135B1 - 状態診断方法、状態診断装置、およびプログラム - Google Patents

状態診断方法、状態診断装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

電気的に接続された複数の転がり軸受を備える軸受装置の状態診断方法は、前記複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定し、前記測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出し、前記導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する。

Description

本願発明は、状態診断方法、状態診断装置、およびプログラムに関する。
従来、軸受装置などの転動装置では、潤滑剤(例えば、潤滑油やグリース)を用いて、その回転を潤滑する構成が広く普及している。一方、軸受装置などの回転部品に対しては、定期的に状態診断を行うことで、損傷や摩耗を早期に検知して回転部品の故障などの発生を抑制することが行われている。
潤滑剤を用いた転動装置では、その動作状態を診断するために、内部の状態を適切に検知することが求められる。一方、装置の種類によっては、複数の軸受装置を用いて回転動作を支持しているものがある。例えば、特許文献1では、2個の転がり軸受にて回転軸を支持した構成の装置を対象として、回転輪や転動体に対して非接触の状態で、転がり軸受の潤滑膜の状態を判定する構成が示されている。
日本国特開2007-239779号公報
一方、特許文献1の方法では、2個の転がり軸受の静電容量の合計値を用いて測定を行っている。しかしながら、特許文献1の方法では、個々の転がり軸受の状態を把握することはできない。しかしながら、複数の転がり軸受を備える装置に対し、より少ない測定にて個々の転がり軸受の状態を把握したいという要求がある。
上記課題を鑑み、本願発明は、複数の転がり軸受を備える装置において、複数の転がり軸受の測定結果から個々の転がり軸受の状態を診断可能とする手法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、電気的に接続された複数の転がり軸受を備える軸受装置の状態診断方法であって、
前記複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定工程と、
前記測定工程にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出工程と、
前記導出工程にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断工程と、
を有する。
また、本願発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、電気的に接続された複数の転がり軸受を備える軸受装置の状態診断装置であって、
前記複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定手段と、
前記測定手段にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出手段と、
前記導出手段にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断手段と、
を有する。
また、本願発明の別の形態は以下の構成を有する。すなわち、プログラムであって、
コンピュータに、
電気的に接続された複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定工程と、
前記測定工程にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出工程と、
前記導出工程にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断工程と、
を実行させる。
本願発明により、複数の転がり軸受を備える装置において、複数の転がり軸受の測定結果から個々の転がり軸受の状態を診断することが可能となる。
本願発明の一実施形態に係る状態診断方法を適用可能な装置の構成例を示す図。 本願発明の一実施形態に係る転がり軸受内の潤滑剤周りの等価回路を説明するための概念図。 本願発明の一実施形態に係る転がり軸受の等価回路を説明するための概略図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理のフローチャート。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。 本願発明の一実施形態に係る状態診断処理の結果を説明するためのグラフ図。
以下、本願発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本願発明を説明するための一実施形態であり、本願発明を限定して解釈されることを意図するものではなく、また、各実施形態で説明されている全ての構成が本願発明の課題を解決するために必須の構成であるとは限らない。また、各図面において、同じ構成要素については、同じ参照番号を付すことにより対応関係を示す。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について説明を行う。なお、本発明に係る測定方法は、潤滑剤により潤滑されながら転がり挙動を行う転がり軸受を複数備える装置を対象として適用可能である。例えば、本発明に係る診断方法が適用可能な転がり軸受の種類としては、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、円錐ころ軸受、円筒ころ軸受、自動調心ころ軸受などが挙げられる。
[装置構成]
図1は、本実施形態に係る状態診断方法を適用可能なシステムの全体構成の一例を示す概略構成図である。図1では、本実施形態に係る状態診断方法を用いる診断装置1、LCRメータ8、および診断対象である軸受装置10を示している。なお、図1に示す構成は一例であり、診断対象などに応じて異なる構成が用いられてよい。
軸受装置10は、2つの転がり軸受を含んで構成される。図1の例では、ころ軸受2と、玉軸受3の組み合わせの例を示している。ころ軸受2および玉軸受3は、回転軸5の周囲に設けられ、回転軸5を回転可能に構成される。ころ軸受2および玉軸受3内部において、所定の潤滑方式により、各軸受内の摩擦が軽減される。潤滑方式は特に限定するものではないが、例えば、グリース潤滑や油潤滑などが用いられ、各転がり軸受内部に供給されている。潤滑剤の種類についても特に限定するものではない。また、各転がり軸受にて用いられる潤滑剤はそれぞれ異なっていてよい。
ころ軸受2は、外輪2a、転動体である複数のころ2b、内輪2cを含んで構成される。玉軸受3は、外輪3a、転動体である複数の玉3b、内輪3cを含んで構成される。本実施形態では、各転がり軸受の内輪を転動輪とし、外輪を固定輪として説明するが、逆の構成であってもよい。
リニアガイド4は、ころ軸受2の回転軸方向の動きをガイドするために用いられる。本実施形態では、ころ軸受2は回転軸方向に沿ってアキシアル荷重が負荷されるものとし、このアキシアル荷重に応じてころ軸受2はリニアガイド4に従って移動可能である。
モータ6は、駆動用のモータであり、回転軸5に対して回転による動力を供給する。LCRメータ8は、ころ軸受2および玉軸受3と電気的に接続され、このとき、LCRメータ8は、ころ軸受2および玉軸受3に対する交流電源としても機能する。
診断装置1は、本実施形態に係る検出方法を実行可能な検出装置として動作する。診断装置1は、診断の際に、LCRメータ8に対して交流電源の角周波数ω、および交流電圧Vを入力として指示し、それに対する出力としてLCRメータ8からころ軸受2および玉軸受3のインピーダンス|Z|(|Z|は、Zの絶対値を示す)、および位相角θを取得する。そして、診断装置1はこれらの値を用いてころ軸受2および玉軸受3における潤滑剤の油膜のモニタリングを行う。状態診断方法の詳細については、後述する。
診断装置1は、例えば、不図示の制御装置、記憶装置、および出力装置を含んで構成される情報処理装置にて実現されてよい。制御装置は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Single Processor)、または専用回路などから構成されてよい。記憶装置は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の揮発性および不揮発性の記憶媒体により構成され、制御装置からの指示により各種情報の入出力が可能である。出力装置は、スピーカやライト、或いは液晶ディスプレイ等の表示デバイス等から構成され、制御装置からの指示により、作業者への報知を行う。出力装置による報知方法は特に限定するものではないが、例えば、音声による聴覚的な報知であってもよいし、画面出力による視覚的な報知であってもよい。また、出力装置は、通信機能を備えたネットワークインターフェースであってもよく、ネットワーク(不図示)を介した外部装置(不図示)へのデータ送信により報知動作を行ってもよい。ここでの報知内容は、例えば、検出結果に基づいて、状態診断を行った場合、異常が検出された際の報知に限定するものではなく、軸受装置10が正常である旨の報知を含んでもよい。
[電気回路]
図2は、転がり軸受内の潤滑剤周りの電気的に等価な電気回路を示す図である。電気回路Eは、潤滑剤から構成されるコンデンサCと、その周辺の要素に起因する抵抗Rが並列に接続された構成を有する。ここでの周辺の要素とは、転がり軸受を構成する転動体(ころや玉など)、内輪、外輪などが挙げられる。また、電気回路EのインピーダンスをZにて示す。ここで、電気回路Eに印加される交流電圧V、電気回路Eを流れる電流I、および、電気回路E全体の複素数インピーダンスZは以下の式(1)~(3)にて示される。
V=|V|exp(jωt) …(1)
I=|I|exp(j(ωt-θ)) …(2)
Z=V/I=|V/I|exp(jθ)=|Z|exp(jθ) …(3)
j:虚数
ω:電圧の角周波数
t:時間
θ:位相角(電圧と電流の位相のずれ)
また、本実施形態では、電気化学インピーダンス分光法を応用して診断を行う。電気化学インピーダンス分光法は、公知の手法であるため、ここでの詳細な説明は省略するが、溶液・電極/溶液界面のインピーダンス挙動を区別して捉える手法である。
図1に示すように、本実施形態では、2つの転がり軸受が用いられている。これは、LCRメータ8から見ると、直列接続された回路とみなすことができる。図3は、ころ軸受2と玉軸受3の電気的に等価な電気回路を示す。本実施形態では、転動体および内外輪の表面粗さを想定して、CPE(Constant Phase Element;疑似容量)を用いる。
ここでは、ころ軸受2の抵抗をR1とし、CPEをCPE1として示す。同様に、玉軸受3の抵抗をR2とし、CPEをCPE2として示す。
CPEは、電極表面の凹凸や不均一性に起因したキャパシタと抵抗の要素を併せて有する回路素子である。CPEにおいて時定数は1つに定まらない。CPEのインピーダンスは、以下の式(4)にて表される。p=1の場合に、CPE定数TCPEに基づくキャパシタとなり、p=0の場合に、抵抗値が1/TCPEの抵抗となる。なお、R-CPE並列回路はつぶれた半円を示し、そのつぶれ具合はpに依存する。
Figure 0007364135000001
CPE:インピーダンス
j:虚数
π:円周率
f:周波数
CPE:CPE定数
p:CPE指数
本実施形態では、図3に示す等価回路に基づいて、インピーダンス分光法を適用することで、個々の転がり軸受における油膜挙動を分離して判定する。なお、LCRメータ8は、各転がり軸受について固定輪である外輪に電気的に接続され、回転軸5へは非接触とする。
[処理フロー]
図4は、本実施形態に係る状態診断処理のフローチャートである。本処理は、診断装置1により実行され、例えば、診断装置1が備える制御装置(不図示)が本実施形態に係る処理を実現するためのプログラムを記憶装置(不図示)から読み出して実行することにより実現されてよい。なお、以下の処理におけるフィッティングやパラメータの導出は、汎用のソフトウェアの機能を用いてその一部が実現されるように構成されてよい。
S401にて、診断装置1は、LCRメータ8に対し、LCRメータ8が備える交流電源(不図示)を用いて角周波数ωの交流電圧Vの電力を軸受装置10(すなわち、ころ軸受2および玉軸受3)に与えるように制御する。これにより、各転がり軸受内の潤滑剤には、角周波数ωの交流電圧Vが印加されることとなる。
S402にて、診断装置1は、S101にて指示した入力に対する出力として、LCRメータ8からインピーダンス|Z|および位相角θを取得する。つまり、LCRメータ8は、入力である角周波数ωの交流電圧Vに対する軸受装置10の測定結果として、インピーダンス|Z|および位相角θを診断装置1に出力する。
S403にて、診断装置1は、S402にて取得したインピーダンス|Z|および位相角θ、S401にて指示した角周波数ωの交流電圧Vの情報に基づいて、図3にて示した等価回路に基づく式へのフィッティング(当てはめ)を行う。
S404にて、診断装置1は、S403のフィッティングの結果から、図3にて示した等価回路に対応する式(1)における各パラメータを特定することができる。ここで特定されるパラメータは、R、TCPE(CPE定数)、p(CPE指数)となる。このとき、直列接続された各転がり軸受に対応する上記パラメータが導出されることとなる。
S405にて、診断装置1は、S404にて導出された各パラメータを用いて、複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスZの周波数依存性を導出する。インピーダンスZの周波数依存性の導出の例については、後述する。
S406にて、診断装置1は、S405にて導出したインピーダンスZの周波数依存性の結果に基づいて、各転がり軸受における潤滑剤の状態診断を行う。ここでの診断内容は特に限定するものでは無いが、例えば、本特許出願人による特許第6729633号に記載されているような手法により、潤滑油膜厚さhや金属接触割合αを導出してもよい。そして、潤滑油膜厚さhや金属接触割合αに対して、所定の閾値を設定しておき、その閾値との比較により正常または異常を診断するような構成であってもよい。また、異常の緊急度に応じた複数の閾値を設定しておき、それらの閾値との比較により、緊急度を診断するような構成であってもよい。また、複数の転がり軸受それぞれに対して閾値や評価基準を予め設定しておき、それらとの比較により、個々の転がり軸受の状態診断を行うような構成であってもよい。潤滑油膜厚さhや金属接触割合αを導出した場合の、本実施形態に係る測定精度については試験例として後述する。
S407にて、診断装置1は、S406にて得られた診断結果をユーザに対して報知する。ここでの報知方法は特に限定するものでは無いが、例えば、異常と判断したパラメータや項目を画面上で表示したり、音声にて通知したりするような構成であってよい。そして、本処理フローを終了する。
[試験]
以下、上記の診断方法を用いて行った試験の結果について説明する。ここでは2つの異なる試験条件の結果について説明する。試験の条件は以下の通りである。試験1では、円すいころ軸受と玉軸受の2つの転がり軸受を直列回路とし、同じ潤滑剤(粘度)を用いて試験を行っている。一方、試験2では、2つの同じ玉軸受を用い、粘度が異なる潤滑剤を用いて試験を行っている。
(試験条件1)
使用軸受:円すいころ軸受(銘番:HR32206)、玉軸受(銘番:6306)
アキシアル荷重:300[N]
ラジアル荷重:0[N]
基油粘度:47[cSt](40℃下)
グリース:ウレア系
封入量:3.6[g]
回転速度:400[min-1
交流周波数:20~1000000[Hz]
交流電圧:0.2[V]
(試験結果1)
図5A~図5Cは、試験条件1における測定結果を示すグラフ図である。図5Aにおいて、横軸は周波数f[Hz]の対数logを示し、縦軸はインピーダンス|Z|[Ω]の対数logを示す。図5Bにおいて、横軸は周波数f[Hz]の対数logを示し、縦軸は位相角θ[°]を示す。図5Aのプロット501および図5Bのプロット511の情報は、上記の図4に示すS401、S402の工程の動作にて特定される。
図5Aにおいて、プロット502は、試験1で用いる円すいころ軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線503は、プロット501として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより円すいころ軸受に対する推定値として推定した結果を示す。曲線503は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。同様に、プロット504は、試験1で用いる玉軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線505は、プロット501として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより、玉軸受単体に対する推定値として推定した結果を示す。曲線505は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。
図5Bにおいて、プロット512は、試験1で用いる円すいころ軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線513は、プロット511として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより円すいころ軸受に対する推定値として推定した結果を示す。曲線513は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。同様に、プロット514は、試験1で用いる玉軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線515は、プロット511として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより玉軸受単体に対する推定値として推定した結果を示す。曲線515は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。
図5Cは、上記の図4に示すS403、S404の処理の結果を示すグラフ図である。図5Cにおいて、横軸はインピーダンスZの実数部Zreを示し、縦軸はインピーダンスZの虚数部Zimを示す。プロット521は、S402の工程の動作にて特定される。曲線522は、プロット521を用いてフィッティングを行った結果を示し、図4のS403にて求められる。また、曲線524は、図4のS404、S405の処理により得られる、試験1にて用いた円すい軸受のインピーダンスの周波数依存性を示す曲線である。なお、プロット523は、円すい軸受単体で計測を行った場合の測定結果を示す。曲線526は、図4のS404、S405の処理により得られる、試験1にて用いた玉軸受のインピーダンスの周波数依存性を示す曲線である。なお、プロット525は、玉軸受単体で計測を行った場合の測定結果を示す。
図5Aにおいて、本手法により導出された曲線503と単体での計測にて得られたプロット502との比較、および、本手法により導出された曲線505と単体での計測にて得られたプロット504との比較を行う。これによると、本実施形態による手法では、単体で計測した際のプロットと、ほぼ同様の推定値を導出できていることが分かる。
同様に、図5Bにおいて、本手法により導出された曲線513と単体での計測にて得られたプロット512との比較、および、本手法により導出された曲線515と単体での計測にて得られたプロット514との比較を行う。これによると、本実施形態による手法では、単体で計測した際のプロットと、ほぼ同様の推定値を導出できていることが分かる。
同様に、図5Cにおいて、本手法により導出された曲線524と単体での計測にて得られたプロット523との比較、および、本手法により導出された曲線526と単体での計測にて得られたプロット525との比較を行う。これによると、異なる種類の転がり軸受を直列構造とした測定対象において、本実施形態による測定手法により精度良く測定できていることが分かる。
(試験条件2)
使用軸受:玉軸受(銘番:6306)×2
アキシアル荷重:436[N]
ラジアル荷重:0[N]
基油粘度:17[cSt](40℃下)、411[cSt](40℃下)
グリース:ウレア系
封入量:3.6[g]
回転速度:500[min-1
交流周波数:20~1000000[Hz]
交流電圧:0.2[V]
(試験結果2)
図6A~図6Cは、試験条件2における測定結果を示すグラフ図である。図6Aにおいて、横軸は周波数f[Hz]の対数logを示し、縦軸はインピーダンス|Z|[Ω]の対数logを示す。図6Bにおいて、横軸は周波数f[Hz]の対数logを示し、縦軸は位相角θ[°]を示す。図6Aのプロット601および図6Bのプロット611の情報は、上記の図4に示すS401、S402の工程の動作にて特定される。
図6Aにおいて、プロット602は、試験2で用いる玉軸受のうち基油粘度が17cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線603は、プロット601として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより基油粘度が17cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体に対する推定値として推定した結果を示す。曲線603は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。同様に、プロット604は、試験2で用いる玉軸受のうち基油粘度が411cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線605は、プロット601として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより、基油粘度が411cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体に対する推定値として推定した結果を示す。曲線605は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。
図6Bにおいて、プロット612は、試験2で用いる玉軸受のうち基油粘度が17cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線613は、プロット611として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより基油粘度が17cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体に対する推定値として推定した結果を示す。曲線613は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。同様に、プロット614は、試験2で用いる玉軸受のうち基油粘度が411cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体で計測を行った結果を示す。また、曲線615は、プロット611として得られた結果に基づいて、図3に示す回路構成にフィッティングすることにより411cStの潤滑剤を用いている玉軸受単体に対する推定値として推定した結果を示す。曲線615は、図4に示すS404、S405の結果として得られる。
図6Cは、上記の図4に示すS403、S404の処理の結果を示すグラフ図である。図6Cにおいて、横軸はインピーダンスZの実数部Zreを示し、縦軸はインピーダンスZの虚数部Zimを示す。プロット621は、S402の工程の動作にて特定される。曲線622は、プロット621を用いてフィッティングを行った結果を示し、図4のS403にて求められる。また、曲線624は、図4のS404、S405の処理により得られる、本試験2にて用いた基油粘度が17cStの潤滑剤を用いた玉軸受のインピーダンスの周波数依存性を示す曲線である。なお、プロット623は、基油粘度が17cStの潤滑剤を用いた玉軸受単体で計測を行った場合の測定結果を示す。曲線626は、図4のS404、S405の処理により得られる、試験2にて用いた基油粘度が411cStの潤滑剤の玉軸受のインピーダンスの周波数依存性を示す曲線である。なお、プロット625は、玉軸受単体で計測を行った場合の測定結果を示す。
図6Aにおいて、本手法により導出された曲線603と単体での計測にて得られたプロット602との比較、および、本手法により導出された曲線605と単体での計測にて得られたプロット604との比較を行う。これによると、本実施形態に係る手法では、単体で計測した際のプロットと、ほぼ同様の推定値を導出することができていることが分かる。
同様に、図6Bにおいて、本手法により導出された曲線613と単体での計測にて得られたプロット612との比較、および、本手法により導出された曲線615と単体での計測にて得られたプロット614との比較を行う。これによると、本実施形態に係る手法では、単体で計測した際のプロットと、ほぼ同様の推定値を導出することができていることが分かる。
同様に、図6Cにおいて、本手法により導出された曲線624と単体での計測にて得られたプロット623との比較、および、本手法により導出された曲線626と単体での計測にて得られたプロット625との比較を行う。これによると、異なる種類の潤滑剤を用いた同一の転がり軸受を直列構造とした測定対象において、本実施形態による測定手法により精度良く測定できていることが分かる。
本実施形態では更に、図4のS406にて各軸受のインピーダンスZの周波数依存性を推定した後、その推定値を用いて、各軸受の油膜厚さhおよび金属接触割合αを算出する。ここでの算出結果と、各軸受での測定結果との比較結果を図7Aおよび図7Bを用いて説明する。ここでは、試験2の条件に基づいて説明する。
図7Aにおいて、横軸は理論油膜厚さhtheory[m]を示し、縦軸は油膜厚さh[m]を示す。ここでの理論油膜厚さhtheoryは、公知のHamrock&Dowsonの式を用いて算出した値を示す。図7Aにおいて、破線701は、理論油膜厚さhtheoryを示している。丸にて示すプロット702、703はそれぞれ、本実施形態に手法により推定された、基油粘度が17cStの潤滑剤の玉軸受および基油粘度が411cStの潤滑剤の玉軸受の推定値に基づいて導出された油膜厚さhを示す。四角にて示すプロット704は、基油粘度が17cStの潤滑剤の玉軸受単体で測定した結果に基づいて導出された油膜厚さhを示す。また、三角にて示すプロット705は、基油粘度が411cStの潤滑剤の玉軸受単体で測定した結果に基づいて導出された油膜厚さhを示す。
図7Bにおいて、横軸は理論油膜厚さhtheory[m]を示し、縦軸は金属接触割合αを示す。図7Bにおいて、丸にて示すプロット711、712はそれぞれ、本実施形態に手法により推定された、基油粘度が17cStの潤滑剤の玉軸受および基油粘度が411cStの潤滑剤の玉軸受の推定値に基づいて導出された金属接触割合αを示す。四角にて示すプロット713は、基油粘度が17cStの潤滑剤の玉軸受単体で測定した結果に基づいて導出された金属接触割合αを示す。また、三角にて示すプロット714は、基油粘度が411cStの潤滑剤の玉軸受単体で測定した結果に基づいて導出された金属接触割合αを示す。
図7Aおよび図7Bを参照すると、本実施形態に係る手法により推定された各軸受に対する推定値を用いて導出された油膜厚さhおよび金属接触割合αは、単体での測定結果にほぼ一致した精度にて導出されていることが分かる。つまり、本実施形態に係る手法では、従来方法では個別に計測しなければならなかった複数の軸受に対し、まとめて計測を行うことができ、また、個別の計測と同等の精度を得ることが可能である。
なお、上記の例では、2つの転がり軸受を直列回路とみなして説明を行ったが、これに限定するものではない。例えば、3以上の転がり軸受であっても、各転がり軸受の特性や、各転がり軸受にて用いられる潤滑剤の特性に応じて、本実施形態に係る手法は適用可能である。
以上、本実施形態により、複数の転がり軸受を備える装置において、複数の転がり軸受の測定結果から個々の転がり軸受の状態の診断が可能となる。特に、複数の転がり軸受それぞれにおける潤滑剤の電気特性を示すパラメータを特定することができる。そして、その電気特性を示すパラメータに基づいて、潤滑剤の状態を容易に診断することが可能となる。
<その他の実施形態>
また、本願発明において、上述した1以上の実施形態の機能を実現するためのプログラムやアプリケーションを、ネットワーク又は記憶媒体等を用いてシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。
また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))によって実現してもよい。
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 電気的に接続された複数の転がり軸受を備える軸受装置の状態診断方法であって、
前記複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定工程と、
前記測定工程にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出工程と、
前記導出工程にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断工程と、
を有することを特徴とする状態診断方法。
この構成によれば、複数の転がり軸受を備える装置において、複数の転がり軸受の測定結果から個々の転がり軸受の状態を診断することが可能となる。
(2) 前記等価回路は、前記複数の転がり軸受それぞれに対応する疑似容量により構成される、ことを特徴とする(1)に記載の状態診断方法。
この構成によれば、複数の転がり軸受のそれぞれの疑似容量の特性に基づいて、個々の転がり軸受のインピーダンスの周波数依存性を特定することが可能となる。
(3) 前記複数の転がり軸受は、異なる種類の転がり軸受から構成され、
前記複数の転がり軸受は、同じ種類の潤滑剤を用いる、
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の状態診断方法。
この構成によれば、異なる種類の転がり軸受から構成される装置に対して、個々の転がり軸受の状態診断を行うことが可能となる。
(4) 前記複数の転がり軸受は、同じ種類の転がり軸受から構成され、
前記複数の転がり軸受はそれぞれ異なる種類の潤滑剤を用いる、
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の状態診断方法。
この構成によれば、異なる潤滑剤を用いる同じ種類の転がり軸受から構成される装置に対して、個々の転がり軸受の状態診断を行うことが可能となる。
(5) 電気的に接続された複数の転がり軸受を備える軸受装置の状態診断装置であって、
前記複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定手段と、
前記測定手段にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出手段と、
前記導出手段にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断手段と、
を有することを特徴とする状態診断装置。
この構成によれば、複数の転がり軸受を備える装置において、複数の転がり軸受の測定結果から個々の転がり軸受の状態を診断することが可能となる。
(6) コンピュータに、
電気的に接続された複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定工程と、
前記測定工程にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出工程と、
前記導出工程にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断工程と、
を実行させるためのプログラム。
この構成によれば、複数の転がり軸受を備える装置において、複数の転がり軸受の測定結果から個々の転がり軸受の状態を診断することが可能となる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
以上、各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2022年3月16日出願の日本特許出願(特願2022-041692)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
1 診断装置
2 ころ軸受
2a 外輪
2b ころ(転動体)
2c 内輪
3 玉軸受
3a 外輪
3b 玉(転動体)
3c 内輪
4 リニアガイド
5 回転軸
6 モータ
8 LCRメータ
10 軸受装置

Claims (6)

  1. 電気的に接続された複数の転がり軸受を備える軸受装置の状態診断方法であって、
    前記複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定工程と、
    前記測定工程にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出工程と、
    前記導出工程にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断工程と、
    を有することを特徴とする状態診断方法。
  2. 前記等価回路は、前記複数の転がり軸受それぞれに対応する疑似容量により構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の状態診断方法。
  3. 前記複数の転がり軸受は、異なる種類の転がり軸受から構成され、
    前記複数の転がり軸受は、同じ種類の潤滑剤を用いる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の状態診断方法。
  4. 前記複数の転がり軸受は、同じ種類の転がり軸受から構成され、
    前記複数の転がり軸受はそれぞれ異なる種類の潤滑剤を用いる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の状態診断方法。
  5. 電気的に接続された複数の転がり軸受を備える軸受装置の状態診断装置であって、
    前記複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定手段と、
    前記測定手段にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出手段と、
    前記導出手段にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断手段と、
    を有することを特徴とする状態診断装置。
  6. コンピュータに、
    電気的に接続された複数の転がり軸受に交流電源により周波数を変化させながら電圧を印加させることにより前記複数の転がり軸受全体のインピーダンスを測定する測定工程と、
    前記測定工程にて測定したインピーダンスを前記複数の転がり軸受が直列接続された等価回路に基づいてフィッティングを行うことで、前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスを導出する導出工程と、
    前記導出工程にて導出した前記複数の転がり軸受それぞれのインピーダンスに基づいて、前記複数の転がり軸受それぞれの状態を診断する診断工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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