JP2007239387A - ブラインドおよび建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】隣接する上側のスラット20が下側のスラット20に対して回動した場合でも、端部キャップ23の摺接部232がスラット本体21に摺接することで、スラット本体21同士が擦れ合うことがなく、互いにキズがつくことが防止でき、外部ブラインドの美観を維持することができる。また、摺接部232とスラット本体21との摺接位置をスラット20の左右両端部に限定し、長尺状のスラット本体21同士が擦れ合わないようにしたことで、回動駆動の際の摩擦抵抗を低減してスラット20同士の引っ掛かりが防止でき、スラット20の開閉動作および回動動作を安定させることができる。
【選択図】図5
Description
特許文献1に記載された外部ブラインドは、複数のスラット同士を連結するリンク機構と、スラットを上下駆動して全開位置(各スラットが窓の下部に重ねられた位置)と全閉位置(各スラットが所定間隔で並び、窓の室外面を覆う位置)との間を開閉移動させる昇降機構と、スラットを回動させて透光(各スラットの面が見込み方向に略平行になった状態)と遮光(各スラットの面が窓に略平行になった状態)とを切り替えるチルト機構とを有して構成されている。そして、隣接したスラット同士は、一方(上側)のスラットが他方(下側)のスラットに対して相対的に回動しつつ、順次上下に開閉移動されるように構成されている。
このような構成によれば、摺接部を端部部材に形成し、この端部部材をスラット本体の両端部に取り付けることで、スラット本体に複雑な加工を施さなくても摺接部を容易に設置することができ、加工手間やコストを削減することができる。また、スラット本体の長手方向両端部に摺接部を設けたことで、外観上目立つスラット本体の中央部におけるキズを確実に防止でき、外観の美観を良好に維持することができる。
このような構成によれば、上向きに凸な断面略弓形のスラット本体を採用した場合に、その弓形両端部よりも下方に突出して摺接部を設けたことで、スラットの回動時に擦れ合いやすい弓形凸状の上面部に、両端部下側面が擦らないようにでき、必要最小な寸法で摺接部を形成しても効率的にキズ付きが防止できる。また、外観上目立つ弓形凸状の上面側に摺接部を設けずに、弓形両端部の下側に摺接部を設けたことで、ブラインドの外観意匠性をさらに良好にすることができる。
このような構成によれば、スラットが全開位置にあってスラット同士が重ね合わされた状態において、隣接する一方のスラットにおけるスラット本体の突条部が他方のスラット本体に当接し、これらのスラット本体同士の間に隙間を形成することで、スラット本体間の水膜の表面張力による付着が防止でき、全開位置から閉操作する際の動作安定性をさらに向上させることができる。すなわち、ブラインドが屋外に設置された場合には、雨水等がかかってスラット本体同士の間に浸入することがあり、この浸入した雨水等の水膜がスラット本体間に形成されると、スラット同士を引き離す際に水膜による吸引力が作用してしまい、スムーズにスラット同士を開く(全閉位置へ移動させる)ことができないという不都合があった。これに対して、スラット本体同士の間に所定のサイズ(例えば、0.5mm程度)の隙間を形成しておけば、水膜による吸引力が作用しない(または作用しにくい)ようにでき、スラット同士をスムーズに開くことができるようになる。
以上の本発明によれば、前述のブラインドと同様に、開閉移動の際にスラットが回動した場合でも、摺接部が隣接するスラット本体に摺接することで、スラット本体同士が擦れ合わずにキズが防止でき、ブラインドの美観を維持することができるとともに、スラット本体同士の引っ掛かりを防止してスラットの開閉動作を安定させることができる。
このような構成によれば、上向きに凸な断面略弓形のスラット本体における弓形両端部よりも下方に突出して摺接部を設けたことで、スラットの回動時に擦れ合いやすい弓形凸状の上面部に対するキズ付きを効率的に防止することができるとともに、外観上目立つ弓形凸状の上面側に摺接部を設けないことで、外部ブラインドの外観意匠性をさらに良好にすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である上げ下げ窓1を示す縦断面図である。図2は、上げ下げ窓1の室外側に設けた外部ブラインド10を示す斜視図である。図3は、外部ブラインド10の動作を示す斜視図である。図4は、外部ブラインド10のスラット20を示す分解斜視図である。図5は、スラット20の一部を拡大して示す縦断面図である。図6は、スラット20の開閉動作を示す縦断面図である。
図1および図2において、上げ下げ窓1は、戸建て住宅等の建物の外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切るものであって、外壁開口部に固定された窓枠2と、この窓枠2に開閉自在に支持された上部障子3および下部障子4と、窓枠2の室外側に設けられた外部ブラインド10とを備えて構成されている。
(1)すなわち、隣接する上側のスラット20が下側のスラット20に対して回動した場合でも、端部キャップ23の摺接部232がスラット本体21に摺接することで、スラット本体21同士が擦れ合うことがなく、互いにキズがつくことが防止でき、外部ブラインド10の美観を維持することができる。また、摺接部232との摺接によりスラット本体21にキズが付いたとしても、そのキズの位置がスラット20の左右両端部に限定されるので、外部ブラインド10の外観上キズが目立たず、この場合でも美観を維持することができる。
例えば、前記実施形態において、ブラインドとしては、複数のスラット20が上下に開閉駆動される外部ブラインド10について説明したが、これに限らず、また複数のスラットが左右に開閉駆動されるものでもよい。また、ブラインドとしては、窓の室外側に取り付けられた外部ブラインド10に限らず、窓の室内側に設置されるものでもよく、また、カーテンウォール等における内外のガラスパネル間に設置されるものでもよい。
また、前記実施形態では、スラット本体21の下面に一対(2本)の突条部211を形成したが、突条部としては、1本でもよく、また3本以上で構成されていてもよい。
さらに、スラット本体21は、アルミ形材製に限らず、他の金属材料から形成されたものや樹脂材料から形成されたものでもよく、端部部材である端部キャップ23は、樹脂製に限らず、金属製やその他の材料から形成されたものでもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (6)
- 枠体と、この枠体に支持された複数のスラットと、これらのスラットを開閉駆動および回動駆動する駆動手段とを備え、
前記複数のスラットは、それぞれ全体長尺板状に形成されたスラット本体を有するとともに、隣り合うスラットのスラット本体同士が当接する全開位置から、隣り合うスラット同士が所定間隔だけ離れる全閉位置までの間を開閉駆動可能、かつ全閉位置または全開位置と全閉位置との途中位置において、透光位置と遮光位置との間を当該各スラットごとに長手方向に沿った軸回りに回動駆動可能に構成され、
前記スラットには、前記スラット本体の表面から隣接するスラットに向かって突出し、回動駆動時において当該隣接するスラットに摺接可能な摺接部が設けられているブラインド。 - 前記摺接部は、前記スラット本体の長手方向両端部に取り付けられる端部部材に形成されている請求項1に記載のブラインド。
- 前記複数のスラットは、左右に延びて前記枠体に支持されるとともに、上下に開閉駆動可能に構成され、
前記スラット本体は、上向きに凸な断面略弓形状かつ中空部を有して形成された金属製部材であり、前記端部部材は、前記スラット本体の左右両端を塞いで取り付けられる樹脂製部材であり、前記摺接部は、当該スラット本体の弓形両端部よりも下方に突出して一対で形成されている請求項2に記載のブラインド。 - 前記スラット本体の下面には、前記スラットが全開位置にある状態において、下側に隣接するスラットのスラット本体に当接し、当該上下のスラット本体同士の間に所定の隙間を形成する突条部が、当該スラット本体の長手方向に連続して形成されている請求項3に記載のブラインド。
- 窓枠と、この窓枠内に支持された障子と、前記窓枠の室外側に設けられた外部ブラインドとを備えた建具であって、
前記外部ブラインドは、前記窓枠の室外側に固定されるブラインド枠と、このブラインド枠に支持された複数のスラットと、これらのスラットを開閉駆動および回動駆動する駆動手段とを有して構成され、
前記複数のスラットは、それぞれ全体長尺板状に形成されたスラット本体を有するとともに、隣り合うスラットのスラット本体同士が当接する全開位置から、隣り合うスラット同士が所定間隔だけ離れる全閉位置までの間を開閉駆動可能、かつ全閉位置または全開位置と全閉位置との途中位置において、透光位置と遮光位置との間を当該各スラットごとに長手方向に沿った軸回りに回動駆動可能に構成され、
前記スラットには、前記スラット本体の表面から隣接するスラットに向かって突出し、回動駆動時において当該隣接するスラットに摺接可能な摺接部が設けられている建具。 - 前記ブラインド枠は、前記駆動手段を内蔵する上部ケース体と、前記複数のスラットの長手方向両端部を支持する縦レール体とを有して構成され、
前記複数のスラットは、それぞれ左右に延びて形成されるとともに、前記縦レール体に案内されて上下に開閉駆動可能、かつ全閉位置において前記障子の室外側を覆うように構成され、
前記スラット本体は、上向きに凸な断面略弓形状かつ中空部を有して形成された金属製部材であり、前記摺接部は、前記スラット本体の左右両端部を塞いで取り付けられる樹脂製の端部部材に形成されるとともに、当該スラット本体の弓形両端部よりも下方に突出して室内外一対で形成されている請求項5に記載の建具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006066313A JP2007239387A (ja) | 2006-03-10 | 2006-03-10 | ブラインドおよび建具 |
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JP2006066313A Pending JP2007239387A (ja) | 2006-03-10 | 2006-03-10 | ブラインドおよび建具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
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