JP2007239356A - 化粧壁材の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】化粧壁材を直接、釘等の固定具で打設することなく、断熱性、防火性、防水性、施工性等に優れた外装材上に、簡単に施工できる化粧壁材の施工方法を提供する。
【解決手段】化粧面に凹部2を形成した長尺状の外装材Aと、裏面に凸部を形成した長尺状の化粧壁材Bとからなり、外装材Aを躯体α上に固定し、次に、外装材Aの凹部2に化粧壁材Bの凸部を嵌合すると共に接着して形成する化粧壁材Bの施工方法である。
【選択図】図1
【解決手段】化粧面に凹部2を形成した長尺状の外装材Aと、裏面に凸部を形成した長尺状の化粧壁材Bとからなり、外装材Aを躯体α上に固定し、次に、外装材Aの凹部2に化粧壁材Bの凸部を嵌合すると共に接着して形成する化粧壁材Bの施工方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は化粧壁材を直接、釘等の固定具で打設することなく、断熱性、防火性、防水性、施工性等に優れた外装材上に、簡単に施工できる化粧壁材の施工方法に関するものである。
一般に化粧壁材、例えば表面材をセメントを主材とした窯業系の化粧壁材を形成し、裏面に断熱性のあるサイディングを形成したものが数多く上市されている。そして、これらの化粧壁材は壁下地に固定する際に、化粧壁材が一体に形成されたサイディングを、固定具を釘等の固定具を介して取り付ける方法が採られている。(特許文献1〜3参照)。また、化粧壁材を壁下地に固定する際に、係止片を形成した下地材に嵌合して取り付ける方法が採られている。(特許文献4参照)。さらに、防火下地材上に外装タイルをハット状のタイル固定部材を介して固定する構造体等もあった。(特許文献5参照)。
しかしながら、特許文献1〜3は化粧壁材と下地となるサイディング材の一体化が接着材の接着強度、耐久性、耐候性の問題で難しく、剥落の危険性は免れないものであった。また、特許文献4は下地材の横突条部に外装壁片をクリップを介して固定する構造であるが、タイルの成形精度とクリップの成形の関係で、ガタ付く危険性があった。さらに、特許文献5は外装タイルをハット状のタイル固定部材を介して固定する構造体であるが、目地部にモルタル等を形成する必要があり、形成しないとガタ付く危険性があった。
本発明はこのような課題を解決するために、化粧面に凹部を形成した長尺状の外装材と、裏面に凸部を形成した長尺状の化粧壁材とからなり、外装材を躯体上に固定し、次に、外装材の凹部に化粧壁材の凸部を嵌合すると共に接着して形成する化粧壁材の施工方法を提供するものである。
上述したように本発明に係る化粧壁材の施工方法によれば、(1)化粧壁材を破損する危険性がない。(2)化粧壁材の取付強度が強い。(3)施工後の化粧壁材の安定感が増す。(4)施工後の化粧壁材がガタ付かない。(5)化粧壁材の裏面に通気路が形成されるために裏面の結露を防止し、化粧壁材の腐食を防止できる。等の特徴、効果がある。
以下に図面を用いて、本発明に係る化粧壁材の施工方法の一実施例について詳細に説明する。図1(a)〜(c)、図2は上記施工方法を説明する断面図、図3(a)、(b)本発明に係る化粧壁材の施工方法に使用する外装材Aを示す説明図、図4は化粧壁材Bを示す説明図である。なお、図では外装材Aを縦張り、化粧壁材Bを縦張りで形成した場合の施工方法を説明する断面図である。また、αは壁下地、βは固定具、γは通気層である。
外装材Aは後記する化粧壁材Bの下地材として機能し、化粧壁材Bの固定下地、断熱下地、防水下地、気密下地、防火下地、耐火下地、耐震下地、等として有用なもので、表面材C、芯材D、裏面材Eよりなるものである。表面材Cとしては、例えばカラー鋼板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム板、チタン板、ステンレス板、銅板、フッ素樹脂被覆鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板、制振鋼板等の金属薄板、等をロール成形、プレス成形したもの、あるいはアルミニウム合金、合成樹脂材、等を押出成形して長尺状に形成したものである。施工は、縦張りでも横張りでも可能である。
芯材Dとしてはポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等の合成樹脂発泡体、あるいは石膏ボード、セメント板、炭酸カルシウム板、珪酸カルシウム板、セラミック板、木片セメント板、炭酸マグネシウム板、シージングボード、シージングインシュレーションボード、合板、またはグラスウール、ロックウール、等の繊維系断熱材、等よりなるもの、さらにはこれらをカナッペ構造、サンドイッチ構造に形成した複合板、もしくはこれらをシートとカナッペ構造、サンドイッチ構造に形成した複合板、等の一種よりなるものである。
裏面材Eは金属材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート等からなるものである。
さらに詳説すると、外装材Aの形状は、垂直平面状の凹部2と凸部3よりなる凹凸部1と、上端の雌型連結部4と下端の雄型連結部5とから形成したものである。凹部2と凸部3よりなる凹凸部1は、図2に示すように、外装材Aと化粧壁材B間に通気路γを形成し、屋内側から出る湿気を外部に排出するものである。特に、通気路γは化粧壁材Bが木製であった場合、外装材Aと化粧壁材B間の結露を外部に排出するのに有効であり、結露による木製の化粧壁材Bの腐食を防止するものである。
雌型連結部4は、上端を上方に突出した差込片6と、差込片6の先端を内側方に屈曲した上面7と、上面7の先端を外側方へ突出した下面8と、上面7と下面8とから形成した差込溝9と、下面8をさらに外側方へ突出した固定面10と、固定面10の先端を折り返した舌片11とから形成したものである。雄型連結部5は、下端を内方に屈曲した下側片12と、下側片12の先端を内側方に突出した上片13と、上片13の先端を外側方に突出した係合片14と、上片13と係合片14とから形成した係合溝15と、係合溝15の最奥に形成したパッキング材16とから形成したものである。
雌型連結部4と雄型連結部5は図1(a)、(b)に示すように連結されて固定面10が固定具βにより壁下地αに固定されるものである。
勿論、凹部2と凸部3の形成個数は任意である。
化粧壁材Bは木材(ウエスタンレッドシーダー、ひのき、ヒバ、杉、唐松、欧州赤松、スプルース、米ツガ、等)、あるいは硬質機材(例えば、タイル、セラミック板、あるいはセメント板、炭酸カルシウム板、珪酸カルシウム板、木片セメント板、炭酸マグネシウム板等、もしくはこれらにガラス繊維、ウィスカー、アラミド繊維、スチール繊維、炭素繊維、各種鉱物繊維、各種骨材等を混入したもの、等を押出成形、プレス成形、射出成形、抄造法、等によって成形した窯業系サイディング材、または各種繊維をクロス状、三次元状に織り、これにセメント、粘土等を含浸してパネル状に成形したものを乾燥、蒸気養生、焼成、等したもの)、さらには金属製パネル、金属製サイディング材(金属製表面材の裏面に合成樹脂発泡体等の芯材を積層した建材、金属製表面材と裏面材間に合成樹脂発泡体等の芯材をサンドイッチした建材、等)、合成樹脂板、等からなるものである。
化粧壁材Bの一例としては図4に示すようなものである。
さらに説明すると、化粧壁材Bは長尺板状で表面の化粧面17と、化粧面17の裏面に溝状に窪んだ凹部18と、凸状に突出した凸部19と、凹部の底面20とから形成した長尺状の板材である。
なお、図2に示すように底面20には施工時に接着材Pを形成するか、あるいは化粧壁材Bに予め形成しておくものである。勿論、外装材Aの化粧面に接着材Pを形成しても良いものである。
そこで、本発明に係る化粧壁材の施工方法について説明する。まず、図1(a)、(b)に示すように外装材Aを縦に横方向に向かって、雌型連結部4と雄型連結部5の嵌合と固定面10を固定具βによって打設することにより壁下地αに固定する。次に、図1(c)に示すように化粧壁材Bの凹部2に外装材Aの凸部19を係止し、底面20に形成した接着材Pにより外装材A上に固定することにより、化粧壁材Bを外装材A上に図2に示すように固定するものである。この工程を横方向に向かって随時行うことにより、壁体を形成するものである。
以上、外装材Aと化粧壁材Bを縦張りで施工する施工方法について説明したが、本発明に係る化粧壁材の施工方法においては、外装材Aと化粧壁材Bを横張りで施工することも可能である。
A 外装材
B 化粧壁材
C 表面材
D 芯材
E 裏面材
P 接着材
α 壁下地
β 固定具
γ 通気路
1 凹凸部
2 凹部
3 凸部
4 雌型連結部
5 雄型連結部
6 差込片
7 上面
8 下面
9 差込溝
10 固定面
11 舌片
12 下側片
13 上片
14 係合片
15 係合溝
16 パッキング材
17 化粧面
18 凹部
19 凸部
20 底面
B 化粧壁材
C 表面材
D 芯材
E 裏面材
P 接着材
α 壁下地
β 固定具
γ 通気路
1 凹凸部
2 凹部
3 凸部
4 雌型連結部
5 雄型連結部
6 差込片
7 上面
8 下面
9 差込溝
10 固定面
11 舌片
12 下側片
13 上片
14 係合片
15 係合溝
16 パッキング材
17 化粧面
18 凹部
19 凸部
20 底面
Claims (1)
- 化粧面に凹部を形成した長尺状の外装材と、裏面に凸部を形成した長尺状の化粧壁材とからなり、外装材を躯体に固定し、次に、外装材の凹部に化粧壁材の凸部を嵌合すると共に接着して形成することを特徴とする化粧壁材の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006064976A JP2007239356A (ja) | 2006-03-10 | 2006-03-10 | 化粧壁材の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006064976A JP2007239356A (ja) | 2006-03-10 | 2006-03-10 | 化粧壁材の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007239356A true JP2007239356A (ja) | 2007-09-20 |
Family
ID=38585158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006064976A Pending JP2007239356A (ja) | 2006-03-10 | 2006-03-10 | 化粧壁材の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007239356A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105822031A (zh) * | 2015-01-05 | 2016-08-03 | 杨守明 | 保温装饰板、保温装饰板组件、安装方法及构成的墙面 |
-
2006
- 2006-03-10 JP JP2006064976A patent/JP2007239356A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105822031A (zh) * | 2015-01-05 | 2016-08-03 | 杨守明 | 保温装饰板、保温装饰板组件、安装方法及构成的墙面 |
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