JP2007120226A - 壁材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は壁材を直接、釘等の固定具で打設することなく、断熱性、防火性、防水性、施工性等に優れ、壁材を壁下地に簡単に施工できる壁材の取付構造に関するものである。
【構成】幅方向の一側端縁には外側方に突出した雌実部18、他側端縁には内側方に突出した雄実部19を形成した壁材Bと、長尺状の下地兼取付部材Aとからなり、壁下地αに下地兼取付部材Aが複数枚連結して固定具βにより固定され、壁材Bの雄実部19は固定具βにより固定されると共に、雄実部19に雌実部18を挿入されて固定されている壁材Bの取付構造である。
【選択図】図1
【構成】幅方向の一側端縁には外側方に突出した雌実部18、他側端縁には内側方に突出した雄実部19を形成した壁材Bと、長尺状の下地兼取付部材Aとからなり、壁下地αに下地兼取付部材Aが複数枚連結して固定具βにより固定され、壁材Bの雄実部19は固定具βにより固定されると共に、雄実部19に雌実部18を挿入されて固定されている壁材Bの取付構造である。
【選択図】図1
Description
本発明は壁材を直接、釘等の固定具で打設することなく、断熱性、防火性、防水性、施工性等に優れ、壁材を壁下地に簡単に施工できる壁材の取付構造に関するものである。
一般に壁材、例えば表面材をセメントを主材とした窯業系の壁材を形成し、裏面に断熱性のあるサイディングを形成したものが数多く上市されている。そして、これらの壁材は壁下地に固定する際に、壁材が一体に形成されたサイディングを、固定具を釘等の固定具を介して取り付ける方法が採られている。(特許文献1〜3参照)。また、壁材を壁下地に固定する際に、係止片を形成した下地材に嵌合して取り付ける方法が採られている。(特許文献4参照)。さらに、防火下地材上に外装タイルをハット状のタイル固定部材を介して固定する構造体等もあった。(特許文献5参照)
しかしながら、特許文献1〜3は壁材と下地となるサイディング材の一体化が接着材の接着強度、耐久性、耐候性の問題で難しく、剥落の危険性は免れないものであった。また、特許文献4は下地材の横突条部に外装壁片をクリップを介して固定する構造であるが、タイルの成形精度とクリップの成形の関係で、ガタ付く危険性があった。さらに、特許文献5は外装タイルをハット状のタイル固定部材を介して固定する構造体であるが、目地部にモルタル等を形成する必要があり、形成しないとガタ付く危険性があった。
本発明はこのような課題を解決するために、幅方向の一側端縁には外側方に突出した雌実部、他側端縁には内側方に突出した雄実部を形成した壁材と、長尺状の下地兼取付部材とからなり、壁下地に下地兼取付部材が複数枚連結して固定具により固定され、壁材の雄実部は固定具により固定されると共に、雄実部に雌実部を挿入されて固定されている壁材の取付構造を提供するものである。
上述したように本発明に係る壁材の取付構造によれば、(1)断熱性がある壁体となる。(2)気密性のある壁体となる。(3)取付具を使用しないので、ガタ付かない。等の特徴、効果がある。
以下に図面を用いて、本発明に係る壁材の取付構造の一実施例について詳細に説明する。図1(a)、(b)〜図4(a)、(b)は上記取付構造を説明する断面図、図5(a)、(b)、図6、図7は本発明に係る壁材の取付構造に使用する下地兼取付部材Aを示す説明図、図8(a)、(b)〜図10(a)〜(g)は壁材Bを示す説明図である。なお、図1(a)、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)、図5(a)は下地兼取付部材Aを縦張り、壁材Bを縦張りで形成した場合の取付構造を説明する断面図、図1(b)、図2(a)、(b)、図4(a)、(b)、図5(b)は下地兼取付部材Aを縦張り、壁材Bを横張りで形成した場合の取付構造を説明する断面図である。
下地兼取付部材Aは後記する壁材Bの下地材として機能し、壁材Bの固定下地、断熱下地、防水下地、気密下地、防火下地、耐火下地、耐震下地、等として有用なもので、表面材C、芯材D、裏面材Eよりなるものである。表面材Cとしては、例えば図6、図7に示すように、カラー鋼板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム板、チタン板、ステンレス板、銅板、フッ素樹脂被覆鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板、制振鋼板等の金属薄板、等をロール成形、プレス成形したもの、あるいはアルミニウム合金、合成樹脂材、等を押出成形して長尺状に形成したものである。施工は、縦張りでも横張りでも可能である。
芯材Dとしてはポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等の合成樹脂発泡体、あるいは石膏ボード、セメント板、炭酸カルシウム板、珪酸カルシウム板、セラミック板、木片セメント板、炭酸マグネシウム板、シージングボード、シージングインシュレーションボード、合板、またはグラスウール、ロックウール、等の繊維系断熱材、等よりなるもの、さらにはこれらをカナッペ構造、サンドイッチ構造に形成した複合板、もしくはこれらをシートとカナッペ構造、サンドイッチ構造に形成した複合板、等の一種よりなるものである。
裏面材Eは金属材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート等からなるものである。
さらに詳説すると、下地兼取付部材Aの形状は、垂直平面状の化粧面1と、化粧面1の上端2に雌型連結部4、下端3に雄型連結部5を形成したものである。
雌型連結部4は、上端を上方に突出した差込片6と、差込片6の先端を内側方に屈曲した上面7と、上面7の先端を外側方へ突出した下面8と、上面7と下面8とから形成した差込溝9と、下面8をさらに外側方へ突出した固定面10と、固定面10の先端を折り返した舌片11とから形成したものである。雄型連結部5は、下端を内方に屈曲した下片12と、下片12の先端を内側方に突出した上片13と、上片13の先端を外側方に突出した係合片14と、上片13と係合片14とから形成した係合溝15と、係合溝15の最奥に形成したパッキング材16とから形成したものである。
雌型連結部4と雄型連結部5は図2(a)、(b)に示すように連結されて固定面10が固定具βにより壁下地αに固定されるものである。
勿論、載置部11の形成ピッチは壁材Bの働き幅と同じである。
壁材Bは木板(樹種としてはウエスタンレッドシーダー、ひのき、ヒバ、杉、唐松、欧州赤松、スプルース、米ツガ、等からなるものである。また、表面、実部には防虫・防蟻処理、着色等のために、含浸型塗料(キシラデコール等)を塗装したものを使用するものである。特に、ひのき、欧州赤松は耐湿性、耐水性、耐腐朽性の高い樹種である。)、あるいは硬質機材(例えば、タイル、セラミック板、あるいはセメント板、炭酸カルシウム板、珪酸カルシウム板、木片セメント板、炭酸マグネシウム板等、もしくはこれらにガラス繊維、ウィスカー、アラミド繊維、スチール繊維、炭素繊維、各種鉱物繊維、各種骨材等を混入したもの、等を押出成形、プレス成形、射出成形、抄造法、等によって成形した窯業系サイディング材、または各種繊維をクロス状、三次元状に織り、これにセメント、粘土等を含浸してパネル状に成形したものを乾燥、蒸気養生、焼成、等したもの)、さらには金属製パネル、金属製サイディング材(金属製表面材の裏面に合成樹脂発泡体等の芯材を積層した建材、金属製表面材と裏面材間に合成樹脂発泡体等の芯材をサンドイッチした建材、等)、合成樹脂板、等からなるものである。
壁材Bの一例としては図8(a)、(b)(斜視図)、図9(a)〜(c)((a)図は断面図、(b)図は拡大右側面図、(c)図は拡大左側面図)、図10(a)〜(g)((a)図は正面図、(b)図は背面図、(c)図は平面図、(d)図は底面図、(e)図は右側面図、(f)図は左側面図、(g)図は(a)図のa−a線断面図)に示すようなものである。
さらに説明すると、壁材Bは長尺板状で表面の化粧面17と、化粧面17の幅方向上下端に相决り状の雌実部18と雄実部19を有し、かつ、雌実部18には嵌合片20、雄実部19には係止溝21を形成し、化粧面17の長手方向の一端部には凹溝22と上面23と下面24、他端には凸面25と上溝26と下溝27を形成したものである。
壁材Bの左右端部は、凹溝22と凸面25、上面23と上溝26、下面24と下溝27、とが互いに挿入連結されて一体化するものである。施工は、縦張りでも横張りでも可能である。
以上説明したのは、本発明に係る壁材の取付構造の一実施例にすぎず、図11(a)〜(h)、図12(a)〜(h)に示すように下地兼取付部材Aを使用することができる。
以上、壁材Bを縦張りで施工する取付構造について説明したが、発明に係る壁材の取付構造においては、壁材Bを横張りで施工する取付構造とすることも可能である。勿論、下地兼取付部材Aも縦張り、横張りで施工することができるものである。
A 下地兼取付部材
B 壁材
C 表面材
D 芯材
E 裏面材
α 壁下地
β 固定具
1 化粧面
2 上端
3 下端
4 雌型連結部
5 雄型連結部
6 差込片
7 上面
8 下面
9 差込溝
10 固定面
11 舌片
12 下片
13 上片
14 係合片
15 係合溝
16 パッキング材
17 化粧面
18 雌実部
19 雄実部
20 嵌合片
21 係止溝
22 凹溝
23 上面
24 下面
25 凸面
26 上溝
27 下溝
28 突起
B 壁材
C 表面材
D 芯材
E 裏面材
α 壁下地
β 固定具
1 化粧面
2 上端
3 下端
4 雌型連結部
5 雄型連結部
6 差込片
7 上面
8 下面
9 差込溝
10 固定面
11 舌片
12 下片
13 上片
14 係合片
15 係合溝
16 パッキング材
17 化粧面
18 雌実部
19 雄実部
20 嵌合片
21 係止溝
22 凹溝
23 上面
24 下面
25 凸面
26 上溝
27 下溝
28 突起
Claims (1)
- 幅方向の一側端縁には外側方に突出した雌実部、他側端縁には内側方に突出した雄実部を形成した壁材と、長尺状の下地兼取付部材とからなり、壁下地に下地兼取付部材が複数枚連結して固定具により固定され、壁材の雄実部は固定具により固定されると共に、雄実部に雌実部を挿入して固定されていることを特徴とする壁材の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005316326A JP2007120226A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 壁材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005316326A JP2007120226A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 壁材の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007120226A true JP2007120226A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38144343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005316326A Pending JP2007120226A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 壁材の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007120226A (ja) |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005316326A patent/JP2007120226A/ja active Pending
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A711 | Notification of change in applicant |
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