JP2007238302A - 自動倉庫における物品入出庫方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の製造月日に関わらず物品の先入れ先出しを厳守可能とし、ピッキング作業のために一旦出庫済みの物品を再入庫した後に、次の出庫時における物品の退避の可能性を無くしたり低減することができる自動倉庫における物品入出庫方法の提供。
【解決手段】出庫対象物品が奥棚に存在し、奥棚に対応する手前棚に退避物品が存在するとき、退避物品を空の前後組棚の奥棚へ退避してから出庫対象物品を出庫し、出庫対象物品の再入庫では、再入庫棚選択プロセスに基き再入庫棚を決定し出庫対象物品を再入庫する。再入庫棚選択プロセスは、保管元を除く空の奥棚を再入庫棚とする第1過程と、保管継続物品が保管された奥棚に対応する手前棚を再入庫棚とする第2過程と、低頻度物品が保管された奥棚に対応する手前棚を再入庫棚とする第3過程とを含む。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動倉庫における物品入出庫方法に関し、特に、奥棚と手前棚を具備する物品収容棚を用いた自動倉庫における物品入出庫方法に関する。
一般的な自動倉庫は、物品を収容するための多数の棚を備えた物品保管棚と、物品を搭載して物品保管棚に沿って走行するスタッカクレーンと、入出庫すべき物品のステーションとなる入出庫口を有する。
自動倉庫の物品保管棚のうち、ダブルリーチ式と称される物品保管棚が存在する。
この物品保管棚は、奥棚と手前棚から構成される一つの棚を前後棚組とし、前後棚組を複数組備えている。
前後棚組における奥棚と手前棚は、個々の物品を保管できる構成を採用している。
このため、この種の物品保管棚では、通常の物品保管庫の2倍の棚数に対してスタッカクレーンが1台で済むという利点が存在する。
ところで、物流の分野では、「先に入庫した物品から順番に出庫する。」という、所謂「先入れ先出し」の制御を自動倉庫において行うことがある。
ダブルリーチ式の物品保管棚では、始めに保管される物品が奥棚となり、後に保管される物品が手前棚となることが避けられない。
「先入れ先出し」を厳守する場合、手前棚の物品を一時的に他の棚へ退避させておいてから、奥棚の物品を出庫する必要があり、通常の物品保管棚の場合と比較してスタッカクレーンを余分に動作させなくてはならない。
例えば、出庫された物品がピッキング作業を受けて再び入庫され、一時的に退避させた物品とピッキング後に再入庫する物品を元の前後棚組へ戻す場合では、さらにスタッカクレーンの動作が増える。
そこで、従来では、ダブルリーチ式の物品保管棚を用いた自動倉庫の出庫効率を向上させる技術が幾つか提案されている。
例えば、特許文献1に記載された自動倉庫の入出庫制御装置では、製品(物品)の製造月日をキーとし、先出し制御が行われる。
この技術では、物品の入庫時に出庫を考慮した入庫を行い、出庫時に出庫には配置移動の要否及び入庫を考慮した出庫を行うようにしている。
関連する別の従来技術として、例えば、特許文献2に開示された立体倉庫における出庫方法が知られている。
この技術は、前棚(手前棚)と奥棚とからなる立体倉庫(物品保管棚)において、奥棚にある荷(物品)の出庫が指令された時、前棚に荷があれば前棚と奥棚が空いている一対の空欄の空棚に格納する。
そして、前棚に荷が無い状態で出庫指令された奥棚の出庫作業を行うとともに、奥棚の出庫によって生じた一対の棚を一対の空棚として記憶させている。
特開昭63−97504号公報 特開昭62−290605号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、物品の製造月日をキーとして物品の先出し制御を行う技術であり、物品の製造月日の順序と入庫の順序が一致しない場合、物品保管棚の入出庫を基準とする真の先入れ先出し制御とは言えない。
さらに言うと、例えば、保管棚に保管されている物品の製造月日が全て同じである場合には、制御自体が成立しないという問題がある。
一方、特許文献2に開示された従来の技術は、単に物品の出庫後において生じた手前棚及び奥棚を空棚とし、これらの空棚を次の出庫の際に退避させる棚として利用する点の開示に止まり、先入れ先出しを厳守する具体的な物品の取り扱いついては言及されていない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、物品の製造月日に関わらず物品の先入れ先出しを厳守可能とするほか、ピッキング作業のために一旦出庫済みの物品を再入庫した後に、次の出庫時における物品の退避の可能性を無くしたり低減することができる自動倉庫における物品入出庫方法の提供にある。
上記課題を達成するため、本発明は、スタッカクレーンの走行経路を沿って配設される多数の手前棚と、該手前棚の後方に夫々配置される奥棚とを有する物品収容棚が設けられ、物品が収容された前記物品収容棚において、前記手前棚と前記奥棚が互い対応する前後棚組の一組以上を予め空としておき、出庫指示により出庫されるべき出庫対象物品が別の前後棚組の奥棚に存在し、該奥棚に対応する手前棚に退避すべき退避物品が存在するとき、退避物品を空の前後組棚へ収容してから、前記出庫対象物品を出庫し、前記出庫対象物品の出庫後に該出庫対象物品を前記物品保管棚へ再入庫する自動倉庫における物品入出庫方法であって、前記出庫対象物品を再入庫する際、再入庫棚選択プロセスに基づき再入庫棚を決定し、前記再入庫棚選択プロセスは、前記出庫対象物品の保管元の前後棚組を除く前記前後棚組における空の前記奥棚を再入庫棚とする第1過程と、該再入庫棚となるべき空の前記奥棚が存在しないとき、出庫予定のない保管継続物品が保管された前記奥棚に対応する前記手前棚を前記再入庫棚とする第2過程と、出庫頻度の少ない低頻度物品が保管された前記奥棚に対応する前記手前棚を前記再入庫棚とする第3過程とを含み、決定した前記再入庫棚に前記出庫対象物品を再入庫することを特徴とする。
本発明によれば、出庫指示により出庫されるべき出庫対象物品が前後棚組の奥棚に存在し、奥棚に対応する手前棚に退避すべき退避物品が存在するとき、退避物品を別の前後組棚における空の奥棚へ収容する。
出庫対象物品を出庫し、出庫対象物品の出庫後に出庫対象物品を物品保管棚へ再入庫する際、再入庫棚選択プロセスに基づき再入庫棚を決定する。
再入庫棚選択プロセスでは、第1過程において出庫対象物品の保管元の前後棚組を除く前後棚組のおける空の奥棚が再入庫棚として使用できるか判断する。
第1過程において該当する空の奥棚が存在する場合には、この奥棚に出庫対象物品を再入庫する。
第1過程において再入庫棚となるべき空の奥棚が存在しないとき、第2過程や、必要に応じて第3過程により再入庫棚が決定される。
つまり、第1過程から第3過程のいずれかの過程において再入庫されるべき出庫対象物品の再入庫棚を決定する。
従って、物品の製造月日に関わらず物品の先入れ先出しを厳守可能とするほか、ピッキング作業のために一旦出庫済みの物品を再入庫した後に、次の出庫時における物品の退避の可能性を無くしたり低減することができる。
また、本発明では、上記の自動倉庫における物品入出庫方法において、前記再入庫棚は、前記出庫対象物品が保管されていた保管元の前後棚組より入出庫口に近い前後棚組の奥棚又は手前棚としてもよい。
この場合、一旦出庫された出庫対象物品を再入庫する際に、再入庫棚が保管元の前後棚組より入出庫口に近い前後棚組の奥棚又は手前棚であれば、スタッカクレーンによる再入庫すべき出庫対象物品の搬送距離が抑制される。
本発明によれば、物品の製造月日に関わらず物品の先入れ先出しを厳守可能とするほか、ピッキング作業のために一旦出庫済みの物品を再入庫した後に、次の出庫時における物品の退避の可能性を無くしたり低減することができる。
以下、本発明の実施形態に係る自動倉庫について図面を参照して説明する。
図1に示す自動倉庫10は、多数の物品Wを収容することが可能な一対の物品保管棚11と、物品保管棚11に沿って往復移動するスタッカクレーン17、スタッカクレーン17に対して運行指示を行なう運行制御コントローラ20、運行制御コントローラ20に対して入庫指示又は出庫指示を行なう上位の管理コンピュータ30等から主に構成されている。
まず、物品保管棚11について説明すると、図1に示す一対の物品保管棚11は互いに間隔を保って床面に設置されている。
物品保管棚11は、物品保管棚11の長手方向及び上下方向に区画された多数の空間部を備えている。
各空間部には、スタッカクレーン17を臨むように配置される手前側に手前棚12と、手前棚12の後方に位置する奥棚13が備えられている。
手前棚12と奥棚13は互いに同じ高さに設定されており、物品保管棚11における前後棚組14を構成する。
手前棚12及び奥棚13は物品Wを保管できる構成を採用していることから、手前棚12及び奥棚13は物品Wの入庫先であり、出庫指示における物品Wの出庫元でもある。
また、物品保管棚11の長手方向の一方の端部(図1において下側)を臨むように、入出庫口としての入出庫ステーション15が設置されている。
入出庫ステーション15は、自動倉庫10における物品Wの出入口であり、この実施形態ではコンベア方式のステーションを採用している。
入出庫ステーション15では、物品保管棚11から出庫すべき物品Wをスタッカクレーン17から積み降ろす場所であるほか、入庫すべきスタッカクレーン17へ積み込む場所でもある。
次に、スタッカクレーン17について説明する。
スタッカクレーン17は、入庫指示又は出庫指示を受けて物品保管棚11の手前棚12又は奥棚13に対する物品Wの保管と、手前棚12又は奥棚13に保管されている物品Wの取り出しと、物品Wの搬送を行なうための手段である。
この実施形態では、物品保管棚11の長手方向に沿ってレール18が敷設されており、スタッカクレーン17はレール18に案内されて自走し、レール18上を往復走行できるものとなっている。
このスタッカクレーン17は、物品Wを搭載することができる昇降自在のキャリッジ19を備えている。
キャリッジ19には、手前棚12及び奥棚13に対して物品Wの出し入れを可能とする進退自在のフォーク(図示せず)を有している。
フォークは入出庫ステーション16に対しても物品Wの授受を可能とする。
スタッカクレーン17には、機台側コントローラ(図示せず)が搭載されている。
機台側コントローラは、スタッカクレーン17の運行指示手段である運行制御コントローラ20と交信することにより入出庫の指示を受け、入出庫の指示に基づいてスタッカクレーン17の各部を制御する。
次に、運行制御コントローラ20について説明する。
運行制御コントローラ20は、上位の管理コンピュータ30からの出庫指示又は入庫指示を受け、出庫指示又は入庫指示に基く運行指示をスタッカクレーン17に与えるものであり、この実施形態では、物品保管棚11及びスタッカクレーン17と独立して備えられている。
この実施形態では、運行制御コントローラ20が、管理コンピュータ30からの出庫指示又は入庫指示を受けると、これらの指示に基く運行指示をスタッカクレーン17へ送信する構成を採用している。
ここで、運行制御コントローラ20と接続される上位の管理コンピュータ30について説明する。
通常では上位の管理コンピュータ30は、出庫指示及び入庫指示を運行制御コントローラ20に対して発する機能を有する。
この上位の管理コンピュータ30には、物品保管棚11の手前棚12及び奥棚13の位置情報のほか、手前棚12及び奥棚13における物品Wの有無、収容されている物品Wに関する情報、すなわち在庫管理データが格納されている。
在庫管理データとしては、物品Wの種類や数量、物品Wの入出庫の履歴等が挙げられる。
上位の管理コンピュータ30は、物品Wの入出庫の引当ての制御を行うプログラムを有しており、入出庫における物品Wの引当てを決定したり、入出庫の予約を保持することができるように図られている。
さらに詳しく説明すると、上位の管理コンピュータ30は、出庫指示に基づき出庫の対象となる物品W(説明の便宜上「出庫対象物品Wa」と表記する。)の出庫のプロセスに係るプログラムを格納している。
図2に示すフロー図は、ピッキング作業に係る物品Wを含む出庫対象物品Waの出庫及び再入庫のプロセスを示している。
このピッキング作業に係る物品Wを含む出庫対象物品Waの出庫及び再入庫のプロセスには、出庫指示の発生後に出庫対象物品Waが奥棚13であるか否かを判断する過程と、出庫対象物品Waが奥棚13の物品Wでもない場合に直ちに出庫する過程と、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wか否かを判断する過程と、ピッキング作業に係る出庫対象物品Waが奥棚13である場合に手前棚12の物品Wを退避させる過程と、ピッキング作業に係る出庫対象物品Waを再入庫させる手前棚12又は奥棚13(説明の便宜上「再入庫棚」と表記する)選択の過程(便宜上「再入庫棚選択プロセス」と表記する。)と、ピッキング作業に係る出庫対象物品Waの再入庫の過程が含まれている。
上位の管理コンピュータ30には、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wの場合に、再入庫棚を選択する再入庫棚選択プロセスに係るプログラムを備えている。
図3に示すフロー図は、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wの場合に、出庫対象物品Waを再入庫させる再入庫棚を選択する再入庫棚選択プロセスを示す。
この再入庫棚選択プロセスには、出庫対象物品Waの保管元の前後棚組14を除く前後棚組14のおける空の奥棚13を再入庫棚とする第1過程(図4におけるSTEP51〜53)が含まれる。
再入庫棚が奥棚13であることにより、次回以降の出庫において再入庫した出庫対象物品Waの退避の可能性を無くすようにしている。
また、再入庫棚選択プロセスには、出庫対象物品Waの保管元の前後棚組14を除く前後棚組14のおける空の奥棚13を再入庫棚とすることにより、また、再入庫棚選択プロセスには、再入庫棚となるべき空の奥棚13が存在しないとき、出庫予定がなく保管が継続される物品W(説明の便宜上、「保管継続物品Wb」と表記する。)が保管された奥棚13に対応する手前棚12を再入庫棚とする第2過程(STEP51、54、55、53)が含まれる。
再入庫棚をこのように選択することにより、少なくとも、次回の出庫において再入庫した出庫対象物品Waの退避の可能性を無くすようにしている。
さらに、この再入庫棚選択プロセスには、保管継続物品Wbが保管された奥棚13に対応する手前棚12が存在しないとき、出庫頻度の少ない物品W(説明の便宜上「低頻度物品Wc」と表記する。)が保管された奥棚13に対応する手前棚12を再入庫棚とする第3過程が含まれている。
再入庫棚をこのように選択することにより、次回の出庫において再入庫した出庫対象物品Waの退避の可能性が小さくなるようにしている。
さらに、この再入庫棚選択プロセスには、低頻度物品Wcが保管された奥棚13に対応する手前棚12が存在しないとき、入出庫ステーション15に近い前棚12を再入庫棚とする第4過程(STEP51、54、56、58、53)が含まれている。
再入庫棚をこのように選択することにより、次回の出庫において再入庫した出庫対象物品Waが退避する場合であっても、スタッカクレーン17の移動距離を抑制するようにしている。
再入庫棚選択プロセスが第1〜第4過程を含むことにより、再入庫される出庫対象物品Waの再入庫棚は、次の出庫を考慮した優先順位に従って決定される。
このことから、次の出庫の際に必要とする退避用の前後棚組14を確保するとともに、退避が必要な物品Wの移動を抑制し、さらに先入れ先出しの厳守が図られる。
また、この実施形態では、第1〜第4過程において入出庫ステーション15から近い奥棚13又は手前棚12を探索するようにしている。
これは、出庫対象物品Waが再入庫後の次の出庫におけるスタッカクレーン17の移動距離をできるだけ抑制する意図がある。
次に、この自動倉庫10における物品入出庫の手順について説明する。
物品保管棚11には多数の物品Wが保管された状態とするが、前後棚組14の一組を予め空としておくことを前提とする。
つまり、物品保管棚11において、前棚12と対応する奥棚13が空の前後棚組14が存在するようにし、その他の手前棚12及び奥棚13には物品Wを自由に保管する。
空の前後棚組14を存在させる理由は、物品Wの退避用の前後棚組14として使用するためである。
また、手前棚12にのみ物品Wが存在する状態がないものとする。
次に、出庫指示に基づき出庫対象となる出庫対象物品Waを出庫する。
まず、第1のケースとして、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wではなく、しかも手前棚12に存在する場合について説明する。
この場合の出庫対象物品Waは単にスタッカクレーン17により出庫ステーション15へ出庫され、出庫対象物品Waの出庫は完了する。
このケースは、図2のフロー図においてSTEP1、3、4により終了するフローである。
次に、第2のケースとして、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wではなく奥棚13に存在する場合について説明する。
この場合、スタッカクレーン17を作動させ、出庫対象物品Waの手前棚12を空の前後棚組14の奥棚13へ退避させる。
手前棚12の物品Wを退避したら出庫対象物品Waを出庫し、退避させた物品(説明の便宜上「退避物品Wd」と表記する。)はそのまま保管し、その保管位置を管理コンピュータ30に記憶させておく。
このケースは、図2のフロー図においてSTEP1〜4により終了するフローである。
次に、第3のケースとして、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wであり、かつ、出庫対象物品Waが手前棚12に存在する場合について説明する。
この場合、出庫対象物品Waはスタッカクレーン17により直ちに出庫される。
一旦出庫された出庫対象物品Waがピッキング作業の終了とともに、再入庫されるが、この実施形態では再入庫されるべき出庫対象物品Waは、原位置を再入庫棚として復帰される。
出庫対象物品Waが元の空の手前棚12へ再入庫されることにより、物品保管棚11において空の前後棚組14が存在することになる。
この再入庫すべき出庫対象物品Waの再入庫については、図2及び図3に示す再入庫棚選択プロセスとは別のプロセス(図示せず)に基いてより実行される。
次に、第4のケースとして、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wであって、かつ、この出庫対象物品Waが奥棚14に存在する場合について説明する。
この場合、まず、スタッカクレーン17を用い、出庫対象物品Waの手前棚12の物品Wを退避用として空けられている前後棚組14における奥棚13へ退避させる。
次いで、奥棚13の出庫対象物品Waをスタッカクレーン17に搭載し、入出庫ステーション15において出庫する。
ピッキング作業が完了した出庫対象物品Waは再入庫される。
再入庫されるべき出庫対象物品Waの再入庫先である再入庫棚は、再入庫棚選択プロセスに基づいて決定される。
図4(a)及び図4(b)に示す例では、退避物品Wdが保管された奥棚13の手前棚12を再入庫棚とし、出庫対象物品Waはこの手前棚12に再入庫される。
図3に示すフロー図において、STEP51、54、55、53により終了するフローである。
つまり、退避物品Wdは「出庫計画なし」の保管継続物品Wbでもある。
そして、退避物品Wdと出庫対象物品Waが保管されていた元の前後棚組14は、空の状態となり、次の物品Wの出庫に伴う退避物品Wdのための退避用の空の前後棚組14となる。
このように、この実施形態では、出庫対象物品Waがピッキング作業に係る物品Wであって、この出庫対象物品Waが奥棚13に存在する場合、再入庫棚選択プロセスに基づき再入庫棚が決定される。
再入庫棚選択プロセスは、出庫指示が生じた時点で実行可能であり、ピッキング作業に係る出庫対象物品Waの再入庫棚は直ちに選択される。
通常、ある程度のまとまった形の入出庫指示が出されるため、現状の作業以降の予定される入出庫の予定は上位の管理コンピュータ30により管理される。
従って、再入庫棚選択プロセスにおいて、再入庫棚の対象となる手前棚12に対応する奥棚13における物品Wの出庫予定は管理コンピュータ30により把握される。
一方、物品保管棚11における物品Wのピッキングに係る出庫履歴は、管理コンピュータ30により把握される。
このため、再入庫棚選択プロセスにおいて、再入庫棚の対象となる手前棚12に対応する奥棚13における物品Wの出庫頻度は把握できる。
この実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)物品Wの製造月日に関わらず物品の先入れ先出しを厳守可能とするほか、ピッキング作業のために一旦出庫済みの物品Wを再入庫した後に、次の出庫時における物品Wの退避の可能性を無くしたり低減することができる。
(2)ピッキングにより再入庫される出庫対象物品Waが再入庫される再入庫棚は、再入庫棚の選択の際に、第1〜第4過程に基づいて選択され、次回以降の出庫を考慮した優先順位に従って決定されるから、次の出庫の際に必要とする退避用の前後棚組14を確保されるとともに、退避物品Wdの移動を無くしたり抑制したりすることができるほか、物品Wの出庫において先入れ先出しが厳守される。
(3)再入庫棚を選択する第1〜第4過程において、入出庫ステーション15から近い奥棚13又は手前棚12を探索し、近い奥棚13又は手前棚12を再入庫棚として決定するようにしているから、出庫対象物品Waの再入庫後の次回の出庫におけるスタッカクレーン17の移動距離をできるだけ抑制することを可能とする。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
上記の実施形態では、退避用の空の前後棚組を一組設ける例について説明したが、退避用の空の前後棚組を二組以上設けるようにしてもよい。この場合、退避用として使用する前後棚組を状況に応じて選択することができるため、スタッカクレーンの無駄な動きをさらに抑制することが可能となる。
上記の実施形態では、再入庫棚選択プロセスにおいて、最大で第1過程から第4過程までの過程を順番に経て再入庫棚を決定するようにしたが、例えば、第2過程から第4過程の再入庫棚の選択条件を入れ替えて、実質的に第2過程から第4過程の順序を変更してもよい。また、第2過程から第4過程の順序を考慮せずに並列的に扱い、例えば、第2過程〜第4過程のいずれかを選択して再入庫棚を決定するようにしてもよい。
この発明の実施形態に係る自動倉庫の概略平面図である。 ピッキング作業に係る出庫対象物品を含む出庫及び再入庫のプロセスを示すフロー図である。 再入庫棚選択プロセスを示すフロー図である。 ピッキング作業に係る出庫対象物を再入庫する一例を示す説明図である。
符号の説明
10 自動倉庫
11 物品保管庫
12 手前棚
13 奥棚
14 前後棚組
15 入手庫ステーション
17 スタッカクレーン
18 レール
19 キャリッジ
20 運行制御コントローラ
30 上位の管理コンピュータ
W 物品
Wa 出庫対象物品
Wb 保管継続物品
Wc 低頻度物品
Wd 退避物品

Claims (2)

  1. スタッカクレーンの走行経路を沿って配設される多数の手前棚と、該手前棚の後方に夫々配置される奥棚とを有する物品収容棚が設けられ、物品が収容された前記物品収容棚において、前記手前棚と前記奥棚が互い対応する前後棚組の一組以上を予め空としておき、出庫指示により出庫されるべき出庫対象物品が別の前後棚組の奥棚に存在し、該奥棚に対応する手前棚に退避すべき退避物品が存在するとき、退避物品を空の前後組棚へ収容してから、前記出庫対象物品を出庫し、前記出庫対象物品の出庫後に該出庫対象物品を前記物品保管棚へ再入庫する自動倉庫における物品入出庫方法であって、
    前記出庫対象物品を再入庫する際、再入庫棚選択プロセスに基づき再入庫棚を決定し、
    前記再入庫棚選択プロセスは、
    前記出庫対象物品の保管元の前後棚組を除く前記前後棚組における空の前記奥棚を再入庫棚とする第1過程と、
    該再入庫棚となるべき空の前記奥棚が存在しないとき、出庫予定のない保管継続物品が保管された前記奥棚に対応する前記手前棚を前記再入庫棚とする第2過程と、
    出庫頻度の少ない低頻度物品が保管された前記奥棚に対応する前記手前棚を前記再入庫棚とする第3過程とを含み、
    決定した前記再入庫棚に前記出庫対象物品を再入庫することを特徴とする自動倉庫における物品入出庫方法。
  2. 前記再入庫棚は、前記出庫対象物品が保管されていた保管元の前後棚組より入出庫口に近い前後棚組の奥棚又は手前棚とすることを特徴とする請求項1記載の自動倉庫における物品入出庫方法。
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