JP2007238252A - シート搬送装置、画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿などのシートが搬送された順に昇順で該シートを排出する機構を簡単な構成で実現することができるシート搬送装置およびこれを備えた画像読取装置を提供する。
【解決手段】ADF5は、第1搬送ローラ168とピンチローラ170とを有する。ピンチローラ170はADFカバー153の裏面でコイルバネ186によって付勢されつつ軸支されている。ADFカバー153がADF本体152に対して閉じられると、ピンチローラ170が第1搬送ローラ168に圧接される。このとき、第1搬送ローラ168とピンチローラ170との圧接方向(線分方向183)が、上側搬送路160の終端における下段平坦部181の法線方向184よりも搬送方向上流側に角度φだけ傾倒するように第1搬送ローラ168とピンチローラ170とが配設されている。
【選択図】図16

Description

本発明は、搬送路を搬送されるシートを所定の排出位置に向けて排出するシート搬送装置およびこれを備えた画像読取装置に関し、特に、先に排出されたシートの下側に次のシートを潜り込ませることによって複数のシートを層状に積載する機構に関するものである。
従来より、複写機やスキャナ、プリンタ、或いはこれら複数の機能を併有する多機能装置等においては、特許文献1及び特許文献2に提案されているように、給紙トレイから搬送路を経て排紙トレイへ原稿を搬送するADF(Auto Document Feeder)が備えられたものが知られている。上記特許文献1及び特許文献2に開示されたADFを模式化すると図23の如く表される。以下に、図23に示されるADF130の機構及びその動作の概略について説明する。
図23に示される従来のADF130には、給紙トレイ132に載置された複数枚の原稿(以下「原稿束」と称する。)を分離して、搬送路138へ順次連続的に給送する給紙装置131が備えられている。給紙装置131は、原稿を載置する為の給紙トレイ132に連続して吸入シュート部133が形成され、該吸入シュート部133に、吸入ローラ134、吸入ニップ片135、分離ローラ136及び分離ニップ片137が配設されてなる。
吸入ローラ134は、吸入シュート部133の下側のガイド面に回転可能に配設されている。該吸入ローラ134の対向位置となる吸入シュート部133の上側のガイド面には、吸入ニップ片135が吸入ローラ134に接離可能に配設されており、不図示のバネ材により付勢されて吸入ローラ134に圧接されている。給紙トレイ132にセットされた原稿は、吸入ニップ片135により吸入ローラ134側へ付勢され、吸入ローラ134と圧接する最下位置の原稿が、吸入ローラ134の回転を受けて給紙方向へ送り出される。なお、給紙トレイ132には、読取面が下向きにされて原稿が載置される。
分離ローラ136は、上記吸入ローラ134から給紙方向へ隔てて、吸入シュート部133の下側のガイド面に回転可能に配設されている。該分離ローラ136の対向位置となる吸入シュート部133の上側のガイド面には、分離ニップ片137が分離ローラ136に接離可能に配設されており、不図示のバネ材により付勢されて分離ローラ136に圧接されている。吸入ローラ134により送り出された原稿は、分離ローラ136と分離ニップ片137によりニップされ、分離ローラ136の回転を受けて給紙方向へ更に送り出される。
吸入シュート部133から給紙方向下流側には、断面視で横向き略U字形状の搬送路138が形成されている。この搬送路138に搬送ローラ139が配設されており、該搬送ローラ139の外周には3つのピンチローラ140(140a,140b,140c)が配設されている。各ピンチローラ140は、不図示のバネ材により付勢されて搬送ローラ139に圧接されている。
給紙装置131によって搬送路138に送り出された原稿は、プラテンガラス142の直上流に配置されたピンチローラ140aと搬送ローラ139とによって狭持されつつ搬送される。この原稿は、ガイド部材141に案内されてプラテンガラス142上へ搬送される。このとき、該プラテンガラス142の下方に配設されたイメージセンサ143により、プラテンガラス142上を通過する原稿の画像が読み取られる。
読取り後の原稿は、プラテンガラス142の直下流に配置されたピンチローラ140bと搬送ローラ139とによって狭持されつつ上方へ向けて搬送される。このとき、原稿は、、図示しない湾曲状のガイド面に案内されて、搬送ローラ139のローラ面に沿ってUターンするように搬送される。
搬送路138の最下流部にピンチローラ140cが配設されている。このピンチローラ140cは、図24に示されるように、搬送ローラ139の鉛直上方に配置されており、コイルバネ146によって搬送ローラ139側へ付勢された状態で外側ガイド147に支持されている。原稿は、上記ピンチローラ140cと搬送ローラ139とによって狭持されつつ搬送されることにより、搬送路138から排出シュート部145を経て排紙トレイ144へ排出される。
上述の如く構成されたADF130において、給紙トレイ132に下向きに載置された原稿束から一枚ずつ原稿を取り出して、該給紙トレイ132の上側に配置された排紙トレイ144へ順次搬送する場合、当初の順序とは反対の順序(以下「逆順」と称する。)で原稿が排紙トレイ144に積載されることになる。このように原稿が逆順で排出されるのを防止するべく、特許文献1及び特許文献2に開示された従来のADFには、図24に示されるように、上記したピンチローラ140cと搬送ローラ139とのニップ位置から原稿を持ち上げるための板バネ片148が設けられている。この構成によれば、ピンチローラ140cと搬送ローラ139により排出された後続の原稿(以下「後続原稿」と称する。)S2は、その先端が板バネ片148によって、先に排出された原稿(以下「先行原稿」と称する。)S1の後端の下側に潜り込むように案内される。そして、更に搬送されることにより、後続原稿S2は先行原稿S1の下側に滑り込むようにして排出される。これにより、排出された原稿が元の順序(以下「正順」と称する。)で排紙トレイ144に排出されることになる。
特開2005−247575号公報 特開2005−253013号公報
前掲の各特許文献に記載のADF130によれば、上述したように、原稿の逆順の問題を解消することが可能である。しかしながら、従来のADF130では、排紙トレイ144に積載される先行原稿の積載量や、ピンチローラ140cのローラ面の経年劣化などが原因となって、排紙トレイに積載された先行原稿の下側に後続原稿が潜り込まずに、積載された原稿束の間、或いは原稿束の最上位に後続原稿が排出されるという事象が生じるおそれが懸念される。
例えば、排紙トレイ144に排出された原稿の量が増加すると、図25に示されるように、後続原稿S3は、既に排出された先行原稿S1,S2によってその進行が阻害されるため、ニップローラ140cと搬送ローラ139による搬送力が途絶えると直ぐに停止される。このとき、原稿S3の後端はニップ位置付近に残される。この残された後端はピンチローラ140cによって上方へ掻き上げられる場合もあるが、ピンチローラ140cのローラ面が経年変化して滑りやすい状態に劣化した場合は、原稿S3の後端が上方へ掻き上げられない場合が生じ得る。原稿S3の後端がニップ位置付近に残された状態で後続原稿S4が排出されると、該後続原稿S4が先行原稿S3よりも上側に排出されて、原稿の順序が狂うという問題が生じ得る。また、後続原稿S4が先行原稿の後端に衝突して、紙詰まりが生じる場合もあり得る。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原稿などのシートが搬送された順に昇順で該シートを排出する機構を簡単な構成で実現することができるシート搬送装置およびこれを備えた画像読取装置を提供することにある。
(1)本発明は、所定幅を隔てて対向する一対のガイド面を有するシート搬送路と、上記シート搬送路の搬送方向最下流部に設けられ、駆動力を受けて回転する駆動ローラと該駆動ローラに圧接されて該駆動ローラの回転に伴って従動する従動ローラとを有する排出ローラ対と、所定幅を隔てて対向する上側排出ガイドおよび下側排出ガイドを有し、上記排出ローラ対によって排出されたシートを搬送方向下流側へ案内する排出シュート部と、上記排出シュート部に設けられ、該排出シュート部に排出されたシートの後端側を上記上側排出ガイド側に弾性付勢しつつ支持する弾性支持片と、上記排出シュート部と連続して設けられ、該排出シュート部において案内されたシートを積載して保持する排出シート保持部とを備え、上記排出ローラ対は、上記駆動ローラと上記従動ローラの圧接方向が上記搬送方向最下流部におけるシート搬送路のガイド面の法線方向より搬送方向上流側に傾倒するように配設されているシート搬送装置として構成されている。
シート搬送路を通って搬送されたシートが排出ローラ対に到達すると、その先端が駆動ローラと従動ローラのニップ位置に進入して、駆動ローラ及び従動ローラによって狭持されつつ搬送方向下流側へ搬送される。排出ローラ対の搬送方向下流側には排出シュート部が設けられている。この排出シュート部には弾性支持片が設けられている。排出シュート部に排出されたシートは、排出ローラ対から搬送力を得て弾性支持片の付勢力に抗して搬送方向下流側へ搬送される。そして、該シートの後端が排出ローラ対から抜け出ると、シートに付加されていた搬送力が途絶えるため、シートの後端付近が弾性支持片の付勢力に押し負けて上方へ押し上げられ、上側排出ガイドに押し付けられる。これにより、シートの後端付近が上側排出ガイドと弾性支持片との間で支持される。このとき、シートの後端付近が弾性支持片によって持ち上げられるため、シートの後端も搬送ローラ対のニップ位置よりも上方位置に持ち上げられる。
同じようにして次のシートがシート搬送路を通って搬送されると、そのシートは排出ローラ対によって搬送方向下流側へ排出される。このとき、先に排出されたシート(以下「先行シート」と称する。)の後端は搬送ローラ対のニップ位置よりも上方に持ち上げられているため、次に排出されるシート(以下「後続シート」と称する。)の先端は、先行シートの下側に潜り込むようにして排出シュート部に排出される。先行シートの下側に後続シートが進入すると、先行シートの下面と後続シートの上面との摩擦によって、後続シートの搬送に伴って先行シートが搬送方向下流側へ移動される。これによって、先行シートが排出シート保持部に排出される。このようにしてシートが排出されることで、シート搬送路を搬送された順序とは逆順で排出シート保持部にシートが積載される。即ち、排出シート保持部では、シートが搬送された順に昇順にシートが積載される。
一方、後続シートは、その後端が排出ローラ対から抜け出すと、上述したように排出ローラ対からの搬送力が途絶えるため、弾性支持片の付勢力に押し負けて、後続シートの後端付近は上側排出ガイドに押し付けられるようにして該上側排出ガイドと弾性支持片との間で支持される。これにより、シートの下側に次のシートを案内する準備が整う。
排出シート保持部に積載された先行シートの積載量が増加すると、排出ローラ対のローラ面の経年劣化などが原因となって、排出シート保持部に積載された先行シートの下側に後続シートが潜り込まずに、積載されたシートの間或いはその最上位に後続シートが排出されるおそれが懸念される。しかしながら、かかる懸念は、本発明のシート搬送装置の如く、上記駆動ローラと上記従動ローラの圧接方向が上記搬送方向最下流部におけるシート搬送路のガイド面の法線方向から搬送方向上流側に傾倒するようにして排出ローラ対を配設することによって拭払される。
本発明のシート搬送装置においては、排出ローラ対の駆動ローラと従動ローラの圧接方向は、上述の如く、搬送方向上流側に傾倒されている。言い換えれば、シート搬送路を挟んで駆動ローラの正対面に従動ローラが配置されておらず、駆動ローラの正対面から搬送方向上流側にずれた位置に従動ローラが配置されている。このように排出ローラ対が配設されているため、排出ローラ対から排出された後続シートは上方へ向けて搬送される。これにより、該後続シートは、その先端が先行シートの後端を下から上へ押し上げるようにして搬送される。このように先行シートの後端が上側へ押し上げられつつ、その状態で先行シートの下側に後続シートが潜り込むため、仮に多数枚の先行シートが排出シート保持部に積載されていても、その下側に後続シートを容易に進入させることができる。
また、排出シート保持部にある程度の量のシートが積載されると、排出ローラ対から排出された先行シートは積載されたシートによってその進行が阻害されて直ぐに停止する。このとき、先行シートの後端はニップ位置付近に残されることになるが、排出ローラ対の駆動ローラと従動ローラの圧接方向は搬送方向上流側に傾倒されているため、仮に、従動ローラのローラ表面が経年劣化によって滑り易い状態に変化していた場合でも、先行シートの後端は従動ローラによって上方へ容易に掻き上げられる。したがって、後続シートが先行シートの上側に排出されることはない。
(2)ここで、上記排出シート保持部は、上記排出シュート部の下側排出ガイドのガイド面よりも下側に配設されていることが望ましい。
これにより、排出ローラ対により排出されたシートは、その後端付近が上記弾性支持片によって支持され、その先端側は記排出シュート部の下側排出ガイドのガイド面よりも下側に配設された排出シート保持部に支持される。したがって、シートの先端側にかかる荷重が増加し、後端側にかかる荷重が減るため、後端が浮き上がり易くなる。その結果、先行シートの下側に後続シートが潜り込んだときの摩擦が減少して後続シートの搬送が円滑に行われることになる。
(3)また、上記排出シュート部の下側排出ガイドが、上記排出ローラ対の圧接位置よりも上側に配置された上位置ガイド面を有するものであることが好ましい。
上述したように、排出ローラ対から抜け出たシートは、その後端が弾性支持片によって上方へ持ち上げられる。一方、複数のシートが排出された場合は、シートの自重(シートの後端部の自重)が弾性支持片の付勢力に勝る場合がある。この場合、シートの後端が持ち上げられないという事象が生じる。しかしながら、上記排出シュート部の下側排出ガイドは、上記排出ローラ対の圧接位置よりも上側に配置された上位置ガイド面を有するため、排出ローラ対から排出されたシートは、その後端を除くシート面が上位置ガイド面で支持される。そして、シートの後端は、上位置ガイド面から庇状に突出されて、浮かされた状態で支持される。したがって、後続シートが先行シートの下側に潜り込みやすくなる。
(4)上記上位置ガイド面は、例えば、上記下側排出ガイドの搬送方向上流側であって、上記弾性支持片よりも搬送方向直下流側に設けられていることが好ましい。かかる位置においてシートの後端が浮き上がっていれば、後続シートが先行シートの下側に容易に案内される。
(5)また、上記上位置ガイド面は、上記下側排出ガイドのガイド面の頂部をなしていることがより好ましい。この構成によれば、上記頂部を支点としてシートの後端がより浮き上がり易くなる。
(6)上記排出シュート部の下側排出ガイドは、搬送方向下流に進むにしたがって下方に傾斜しているものであってもよい。
かかる構成によれば、排出シュート部で支持される部分の荷重がシートの先端側に移るため、後端にかかる荷重が減少して後端が浮き上がり易くなる。これにより、先行シートの下側に後続シートが潜り込み易くなる。
(7)また、上記従動ローラの軸方向両端に、該従動ローラの径方向へローラ表面から放射状に突出するパドル部が設けられていることが好ましい。
このような複数の突起によって先行シートの後端が容易に上方へ掻き上げられるため、後続シートが先行シートの上側に排出されることはない。
(8)また、本発明のシート搬送装置においては、複数の上記搬送ローラ対が、上記シート搬送路の幅方向に所定間隔を隔てられて同軸上に配設されている。
このように複数の搬送ローラ対が設けられているため、排出されたシートの幅方向中央部のみならず、幅方向両端側においても均等な力でシートの後端を上方へ掻き上げることが可能となる。したがって、搬送されるシートの幅に関係なく、シートが確実に搬送され、且つ、該シートの後端が確実に上方へ掻き上げられる。また、先行シートの後端の掻き上げが不十分なために、後続シートが排出された際に先行シートの後端に衝突して先行シートが折り曲げられるなどの損傷が生じなくなる。もちろん、先行シートの下側に後続シートを容易に潜り込ませることができるという効果も奏される。
(9)また、上記複数の従動ローラそれぞれは共通の回動軸で回転自在に支持されており、該回動軸は上記駆動ローラに近接する方向に付勢されている構成が考えられる。
かかる構成に対し、それぞれの従動ローラをそれぞれの回動軸で支持する構成が考えられる。しかしながらこのような構成は、各回動軸の支持部の寸法誤差や付勢力のばらつきなどに起因して駆動ローラに対する圧接力にばらつきを生じさせ、シートを斜行させることとなり、好ましくない。本発明の如く、従動ローラそれぞれを共通の回動軸で支持することによって、駆動ローラへの圧接力が均等化される。その結果、シートの斜行が防止される。もちろん、部品点数が減少するため、従動ローラの組み付けが容易となり、さらに製造コストを抑えることができる。
(10)また、本発明のシート搬送装置に、上記シート搬送路の上側のガイド面を形成する上側搬送ガイドを構成すると共に上記排出シュート部の上側排出ガイドを構成し、装置本体に対して開閉可能に配設されたカバー部材を更に備えた構成が考えられる。この場合、上記駆動ローラは装置本体に固設されており、上記従動ローラは上記上側搬送ガイドに回転自在に配設されている。
したがって、上記カバー部材が開姿勢のときに上記従動ローラは上記駆動ローラから離間され、上記カバー部材が閉姿勢のときに上記従動ローラは上記駆動ローラに圧接される。これにより、シート搬送路や排出シュート部において排出ローラ対によってシートが狭持された状態でシート詰まりが生じた場合であっても、シート詰まりの解消のためにカバー部材を開けるだけでその開動作に伴って排出ローラ対の圧接が解除される。その結果、シート詰まりを容易に解消することができる。
(11)また、複数の上記弾性支持片が、上記排出シュートの幅方向に所定間隔を隔てられて配設されていてもよい。
例えば、シート搬送路で搬送可能な複数のサイズのシートの幅に対応した位置に弾性支持片が設けられておれば、弾性支持片によるシートの支持が確実となるため、好適である。
(12)上記弾性支持片は、上記搬送ローラ対の配置箇所の間、及び、シート搬送路の幅方向外側に配設された上記搬送ローラ対よりも軸方向外側に配設されていることが好ましい。かかる位置関係に配設することで弾性支持片と搬送ローラ対との干渉が防止される。
(13)また、上記弾性支持片は、上記下側排出ガイドに固定された基端部と、該基端部から搬送方向下流側へ傾倒する板部材からなるものであることが望ましい。板部材という製造及び加工の容易な部材で、且つ部材コストの低いものを用いることにより、組立加工費及び資材費を抑えることができる。また、板部材という簡素な部材であれば、狭い排出シュート部における板部材の取付やその取付構成も簡易となる。
(14)本発明のシート搬送装置においては、上記排出シート保持部の下側に配設され、搬送すべき複数枚のシートが積載される供給シート保持部と、上記供給シート保持部に積載されたシートを最下位から一枚ずつ順次取り出して上記シート搬送路に給送するシート供給手段とを更に備える。この場合、上記シート搬送路は、上記供給シート保持部から延出された後に上方へ湾曲されて上記排出シート保持部に至る断面視略U字形状に形成されている。
シート搬送装置は、例えば、原稿の搬送過程において所定の原稿読取位置を通過する原稿の画像を読み取る画像読取装置に適用される。画像読取装置においては、原稿読取り位置の下側に配置された画像読取ユニットによって原稿の画像が読み取られるようになっている。したがって、上述の如く、下側から上側へシートをUターン搬送するシート搬送装置を用いた画像読取りにおいては、原稿が上側へ向けてUターンされる前に原稿の画像を読み取る必要がある。そのため、上記供給シート保持部には、読取面を下に向けた状態で原稿が載置される。このとき、複数原稿のうち最終頁の原稿が最上位に置かれ、第1頁の原稿が最下位に置かれることになる。シート供給手段によって最下位の原稿から順次給送され、そのままの順序で原稿が排出シート保持部に排出されると、複数原稿のページ順序が逆順となるが、本発明のシート搬送装置を用いれば、搬送された順序ではなく、その逆順で順次原稿が排出シート保持部に排出されて積載される。したがって、複数原稿の順序が逆順となることはない。また、上述したように、駆動ローラの直上から搬送方向上流側にずれた位置に従動ローラが配置されているため、排出シート保持部に積載される原稿の順序が狂うという不都合も解消される。
(15)なお、本発明は、上述したシート搬送装置と、原稿の搬送過程において設定された所定の原稿読取位置の下側に配置されて、該原稿読取位置を通過する原稿の画像を読み取る画像読取手段とを具備する画像読取装置として捉えることも可能である。このような画像読取装置であれば、画像読取手段により読み取られた原稿を上記排出シート保持部に排出する際に上記シート搬送装置を好適に用いることができる。
本発明によれば、排出ローラ対の駆動ローラと従動ローラの圧接方向が搬送方向上流側に傾倒されている。換言すれば、シート搬送路を挟んで駆動ローラの正対面に従動ローラが配置されておらず、駆動ローラの正対面から搬送方向上流側にずれた位置に従動ローラが配置されている。したがって、排出ローラ対から排出された後続シートは上方へ向けて搬送される。これにより、該後続シートは、その先端が先行シートの後端を下から上へ押し上げるようにして搬送される。このように先行シートの後端が上側へ押し上げられつつ、その状態で先行シートの下側に後続シートが潜り込むため、仮に多数枚の先行シートが排出シート保持部に積載されていても、その下側に後続シートを容易に進入させることができる。
また、排出シート保持部にある程度の量のシートが積載されると、排出ローラ対から排出された先行シートは積載されたシートによってその進行が阻害されて直ぐに停止する。このとき、先行シートの後端はニップ位置付近に残されることになるが、排出ローラ対の駆動ローラと従動ローラの圧接方向は搬送方向上流側に傾倒されているため、仮に、従動ローラのローラ表面が経年劣化によって滑り易い状態に変化していた場合でも、先行シートの後端は従動ローラによって上方へ容易に掻き上げられる。したがって、後続シートが先行シートの上側に排出されることはない。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更され得ることは言うまでもない。ここに、図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るADF(Auto Document Feeder)5が搭載された複合機1の外観構成を示す外観斜視図である。また、図3は、複合機1の内部構成を示す縦断面図である。なお、図2において、操作ボタン35、液晶ディスプレイ36、給紙トレイ20及び排紙トレイ21は省略されている。
本複合機1は、図1から図3に示されるように、下部に配設されたインクジェット記録方式のプリンタ部2と、その上部に配設されたスキャナ部3とを一体的に備えた多機能装置(MFD;Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを有する。複合機1のうちスキャナ部3が本発明に係る画像読取装置に相当し、該スキャナ部3に設けられたADF5が本発明に係るシート搬送装置に相当する。なお、本発明は、ADF5を具備するスキャナ部3のみを備えていれば足りる。即ち、スキャナ機能を除く他の機能は任意であって、スキャナ機能を唯一の機能とするスキャナとして本発明が実施されていてもよい。また、ADF5を独立した装置(即ちシート搬送装置)として捉えてもよい。したがって、この場合は、スキャナ機能も任意である。要するに、本発明はシート状の部材を搬送する装置に係り、スキャナだけに限られず、例えば、プリンタや複写機において記録用紙を所定の読取位置へ搬送する装置としても適用可能である。
プリンタ機能においては、複合機1が、主に不図示のコンピュータと接続され、プリンタ部2が、該コンピュータから送信された画像データや文書データに基づいて、記録用紙に画像や文書を記録する。また、プリンタ部2は、複合機1に接続されたデジタルカメラ等の外部機器から入力される画像データに基づいて画像を記録用紙に記録する。さらに、プリンタ部2は、複合機1に装着されたメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の各種記憶媒体に記憶された画像データ等に基づいても画像や文書を記録用紙に記録する。
スキャナ機能においては、スキャナ部3により読み取られた原稿の画像データが当該装置と有線或いは無線で接続されたコンピュータに転送される。また、読み取られた画像データをメモリカードやUSBメモリ等の各種記憶媒体に転送して記憶させることもできる。コピー機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データがプリンタ部2において記録用紙に記録される。ファクシミリ機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データが電話回線などを通じてファクシミリ送信される。また、受信されたファクシミリデータは、プリンタ部2により記録用紙に記録される。
図1及び図2に示されるように、複合機1の外観は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広で薄型の直方体に概ね形成されている。複合機1の下部のプリンタ部2は、該プリンタ部2のフレームを構成する筐体10を有する。筐体10の前面を構成する前面パネル11に開口4が形成されている。開口4の内部には、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が上下2段に設けられている。開口4の上側に、コネクタパネル13が配設されている。また、前面パネル11の幅方向右端部には、開口73(図2参照)が形成されており、この開口73を開閉するための開閉扉72が扉下端付近を軸にして前方へ回動可能に取り付けられている。図2に示されるように、開口73内には、インクを予め貯留しておくインクカートリッジを保持するリフィルユニット70が装着されている。
複合機1の前面上部には、プリンタ部2やスキャナ部3を動作させるための操作パネル6が設けられている。操作パネル6は、各種操作ボタン35や液晶ディスプレイ36が適宜配設されて構成されている。複合機1は、操作パネル6から操作入力された指示(指示信号)に基づいて動作される。複合機1が外部のコンピュータに接続されている場合には、該コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示(指示信号)に基づいても複合機1は動作される。
図1及び図2に示されるように、複合機1の前面には、各種コネクタが配置されたコネクタパネル13が設けられている。このコネクタパネル13は、前面パネル11に形成された開口4の上側に配設されている。コネクタパネル13は、複合機1の幅方向(図3の紙面に垂直な方向)に細く長い帯状に形成されている。
コネクタパネル13の右端部にスロット部7が配置されている。スロット部7は、各種のメモリカードの装填を可能にして、複合機1の制御部100(図12参照)とメモリカードとを電気的に接続するものである。ここに、メモリカードとは、記憶媒体としてフラッシュメモリが内蔵されたカード型の記憶装置のことである。スロット部7には、異なるタイプのメモリカードの装填を可能とするために、スロットタイプの異なる第1カードスロット8および第2カードスロット9が横並びに配設されている。これらカードスロット8,9は、メモリカードを前面パネル11に対して垂直な方向、即ち、装置の奥行き方向(図1の矢印P1方向)に挿入および抜き取りが可能なように設けられている。また、図1及び図2に示されるように、メモリカードの表裏面を水平方向にした状態でメモリカードの挿入および抜き取りが可能なように、カードスロット8,9は横向きに配設されている。
本複合機1では、スロット部7にメモリカードが装填されると、複合機1の制御部100(図12参照)が該メモリカードにアクセスして、該メモリカードに記憶された画像データが読み出される。画像データが読み出されると、該画像データに関する情報、例えばデータ名やプレビュー画像などが操作パネル6の液晶ディスプレイ36に表示される。液晶ディスプレイ36に表示された情報に基づいて利用者が任意に画像データを選択すると、選択された画像データがプリンタ部3に転送されて、該画像データが記録用紙に記録される。なお、利用者による画像データの選択のための入力は、操作パネル6から行われる。
コネクタパネル13の左端部にはUSBコネクタ14が配置されている。USBコネクタ14は、USB端子を有するUSBメモリやUSBケーブルなどと複合機1とをUSB接続するためのコネクタである。USBコネクタ14は、利用者がUSBメモリを複合機1の前面パネル11に対して垂直な方向、即ち、装置の奥行き方向(図1の矢印P1方向)に挿入および抜き取りが可能なように設けられている。もちろん、コネクタパネル13におけるUSBコネクタ14の数は適宜変更可能であり、その配置するは1つに限定されない。
複合機1の下部はプリンタ部2である。図2に示されるように、プリンタ部2の筐体10は、その前面パネル11に開閉扉72を有している。この開閉扉72は、前面パネル11の幅方向の一方の端部(本実施形態では右端部)に設けられた開口73を開閉する。プリンタ部2は、リフィルユニット70をその内部に備えている。このリフィルユニット70は、同図に示されるように、プリンタ2の筐体10の前方側、すなわち前面パネル11側に配設されている。より詳細には、リフィルユニット70は、上記開口73の内部に配設されている。開閉扉72は、前方へ倒伏することによって上記開口73を開いて該開口73からリフィルユニット70を露出させる姿勢(開放姿勢)と、上記開口73を閉じてリフィルユニット70を覆い隠すとともに収容する姿勢(閉塞姿勢)との間で回動自在となっている。なお、開閉扉72の開閉動作は、該開閉扉72の下端が回動軸となって装置前面側に回動することにより達成される。
リフィルユニット70には4つの収容室78が横並びに形成されている。これらの各収容室78は、その前方に設けられた開口77からインクカートリッジが挿抜することが可能に構成されている。開口77は、収容室78の前方に設けられた扉76によって開閉される。各収容室78それぞれに各色のインクカートリッジが挿入されて、扉77が閉じられることにより、リフィルユニット70にインクカートリッジが収容され保持される。各インクカートリッジには、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の4色のインクがそれぞれ貯留される。これらインクカートリッジに貯留された各色のインクは、インクチューブ41(図5参照)を介して記録ヘッド39(図4及び図5参照)へ供給されるように構成されている。
また、図1および図2に示されるように、プリンタ部2の筐体10の前面パネル11に開口4が形成されている。開口4は、前面パネル11の幅方向中央部に形成されており、前面パネル11の高さ方向中心よりも若干下側に形成されている。開口4の下端は、複合機1の底面に至っている。複合機1の開口4の内部に、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。これら給紙トレイ20及び排紙トレイ21は上下2段に構成されている。給紙トレイ20には、被記録媒体である記録用紙が収容される。給紙トレイ20は、A4サイズ以下のB5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙を収容可能である。給紙トレイ20は、スライドトレイ(不図示)を有する。該スライドトレイが必要に応じて引き出されることにより給紙トレイ20のトレイ面が拡大される。これにより、給紙トレイ20にリーガルサイズの記録用紙を収容することが可能となる。
図3に示されるように、給紙トレイ20は複合機1の底側に配置される。給紙トレイ20は、開口4に対して、図1に示す矢印P方向(図3において左右方向)に挿入および抜き取りが可能に構成されている。
給紙トレイ20が開口4に挿入されて、複合機1の内部に装着されると、記録用紙は、後述される給紙ローラ25によって図3において右方向(給紙方向)へ引き出され、断面視で横向きU字状に形成された用紙搬送路23に沿って画像記録ユニット24へ送られる。また、利用者は、装置前面側から給紙トレイ20を手前方向に引き抜いて装置内部から給紙トレイ20を引き出すことによって、給紙トレイ20に記録用紙を補充することができる。なお、給紙トレイ20が装置内部に挿入された状態で、給紙トレイ20の底面が複合機1の底面となる。
図3に示されるように、給紙トレイ20の上側に排紙トレイ21が配設されている。画像記録ユニット24によって画像が記録された記録用紙がその記録面を水平方向にして排紙トレイ21に排出される。本実施形態では、給紙トレイ20と排紙トレイ21とが一体に構成されている。また、図3に示されるように、給紙トレイ20及び排紙トレイ21は、開口4の内部において、記録用紙の載置面を水平にした状態で配置されている。したがって、給紙トレイ20に収容された記録用紙、及び排紙トレイ21に排出された記録用紙は、記録面を水平にした状態で保持される。なお、本実施形態では、給紙トレイ20と排紙トレイ21とが一体に構成された例について説明するが、各トレイが別体に構成されていてもよい。また、本実施形態のように、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が複合機1に着脱可能な構成でなく、各トレイが開口4の内部において筐体10に一体に形成されていてもよい。
図3に示されるように、給紙トレイ20の挿入方向先端側には、装置背面側へ倒れるように傾斜した分離傾斜板22が立設されている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から給送された記録用紙を分離して上方へ案内する。分離傾斜板22の上方には用紙搬送路23が形成されている。用紙搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へ曲がって、複合機1の背面側から正面側へと延び、画像記録ユニット24を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24に至り、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
図4は、プリンタ部2の主要構成を示す部分拡大断面図である。図4に示されるように、給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙に圧接して最上位の記録用紙を分離傾斜板22へ給送する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に軸支されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27により、図に示されていないモータの駆動が伝達されて回転される。
給紙アーム26は、基軸28を回動軸として、給紙トレイ20に接離可能に上下動される。図4に示されるように、給紙アーム26は、自重により給紙トレイ20に接触するように下側に回動され、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接触される。給紙トレイ20及び排紙トレイ21が開口4から挿抜される際に、給紙アーム26が上側へ退避される。給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙の表面に圧接された状態で回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力によって最上位の記録用紙が分離傾斜板22へ給送される。記録用紙は、その先端が分離傾斜板22に当接して上方へ、つまり用紙搬送路23へ案内される。給紙ローラ25によって最上位の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合があるが、該記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。
用紙搬送路23は、画像記録ユニット24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、複合機1の背面側の用紙搬送路23は、外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とがフレーム内に固定されることにより構成されている。外側ガイド部材18には、搬送コロ17が設けられている。搬送コロ17は、外側ガイド部材18のガイド面からローラ面が露出されて、用紙搬送路23の幅方向を軸方向として外側ガイド部材18に回転自在に支持されている。搬送コロ17によって、用紙搬送路23がU字状に曲がっている箇所において外側ガイド面に接触する記録用紙の搬送が円滑となる。
図4に示されるように、用紙搬送路23には、画像記録ユニット24が設けられている。画像記録ユニット24は、記録ヘッド39を搭載して主走査方向(図4の紙面に垂直な方向)へ往復動するキャリッジ38を備えている。記録ヘッド39は、複合機1内の前面パネル11の右端部側に設けられたリフィルユニット70(図2参照)内のインクカートリッジからインクチューブ41(図5参照)を通じてブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の各色インクが供給され、各インクを微小なインク滴として選択的に吐出する。キャリッジ38が往復動される間に、記録ヘッド39からインク滴が選択的に吐出されることにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。
図5は、プリンタ部2の主要構成を示す平面図である。図5に示されるように、用紙搬送路23の上側において記録用紙の搬送方向(図5の上下方向)に所定距離を隔てられて、一対のガイドレール43,44が記録用紙の搬送方向と直交する方向(図5の左右方向)に延設されている。キャリッジ38は、ガイドレール43,44を跨ぐようにして記録用紙の搬送方向と直交する水平方向に往復動可能に載置されている。記録用紙の搬送方向の上流側に配設されたガイドレール43は、用紙搬送路23の幅方向の長さがキャリッジ38の往復動範囲より長い平板状のものである。ガイドレール43の搬送方向下流側の上面がガイド面43Aであり、ガイド面43Aがキャリッジ38の上流側の端部を摺動可能に支持する。
記録用紙の搬送方向の下流側に配設されたガイドレール44は、用紙搬送路23の幅方向の長さがガイドレール43とほぼ同じ長さの平板状のものである。ガイドレール44において、上流側の縁部45は、上方へ向かって略直角に曲折されている。ガイドレール44の搬送方向下流側の上面がガイド面44Aであり、ガイド面44Aがキャリッジ38の下流側の端部を摺動可能に支持する。また、キャリッジ38は、縁部45を図示されていないローラ等により狭持する。これにより、キャリッジ38が、ガイドレール43,44のガイド面43A,44A上に摺動自在に担持され、ガイドレール44の縁部45を基準として、記録用紙の搬送方向と直交する水平方向に往復動可能となる。
ガイドレール44の上面には、ベルト駆動機構46がガイドレール44に沿って設けられている。ベルト駆動機構46は、用紙搬送路23の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ47と従動プーリ48との間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト49が張り渡されたものである。タイミングベルト49とキャリッジ38とが連結されることにより、ベルト駆動機構46の動作に基づいてキャリッジ38が往復動される。
駆動プーリ47は、ガイドレール44のガイド面44Aと直交する方向を軸として、ガイドレール44の上面の一方端(図5では右端)に回転自在に設けられている。つまり、駆動プーリ47の軸は鉛直方向である。また、図5には表れていないが、ガイドレール44の下側にはモータが設けられている。該モータから駆動プーリ47の軸に駆動力が入力されることにより、駆動プーリ47が回転される。
駆動プーリ47及び従動プーリ48には、タイミングベルト49が張り渡されている。図5には表れていないが、駆動プーリ47の外周にはタイミングベルト49の内歯と噛合する平歯が形成されている。これにより、駆動プーリ47の回転がタイミングベルト49に確実に伝達され、タイミングベルト49が周運動される。なお、本実施形態では無端環状のタイミングベルト49が用いられているが、これに代えて有端のタイミングベルトが用いられてもよい。その場合、タイミングベルトの両端がキャリッジ38に連結される。
キャリッジ38は、タイミングベルト49に連結されている。タイミングベルト49が周運動されると、キャリッジ38が縁部45を基準としてガイドレール43,44上を往復動する。キャリッジ38に記録ヘッド39が搭載されることにより、記録ヘッド39が、用紙搬送路23の幅方向を主走査方向として往復動可能となっている。
ガイドレール44の縁部45に沿って、リニアエンコーダ(不図示)のエンコーダストリップ54が配設されている。このリニアエンコーダは、エンコーダストリップ54をキャリッジ38に搭載されたフォトインタラプタ55により検出するものである。上記リニアエンコーダの検出信号に基づいて、キャリッジ38の往復動が制御される。
図5に示されるように、用紙搬送路23の下側には、記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。プラテン42は、その底面から鉛直上方へ立設された複数のリブ42Aにより構成されている。リブ42Aは、記録用紙の搬送方向(図5の上下方向)に延びる細幅の板状部材であり、装置の幅方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。このように複数設けられたリブ42Aの頂部で記録用紙が支持される。プラテン42は、キャリッジ38の往復動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン42の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きいものであり、記録用紙の両端は常にプラテン42の上を通過する。
記録用紙が通過しない範囲、すなわち記録ヘッド39による画像記録範囲外には、パージ機構56や廃インクトレイ57等のメンテナンスユニットが配設されている。パージ機構56は、記録ヘッド39のノズル(不図示)から気泡や異物を吸引除去するためのものである。パージ機構56は、記録ヘッド39のノズルを覆うキャップ58と、キャップ58を通じて記録ヘッド39に接続されるポンプ機構と、キャップ58を記録ヘッド39のノズルに接離させるための移動機構とからなる。なお、図5においては、ポンプ機構及び移動機構は、ガイドレール43,44及びキャップ58の下方にあるため図に表れていない。記録ヘッド39の気泡等の吸引除去を行う際には、記録ヘッド39がキャップ58上に位置するようにキャリッジ38が移動され、その状態でキャップ58が上方へ移動されて記録ヘッド39の下面のノズルを密閉するように密着し、キャップ58と連結されたポンプにより記録ヘッド39のノズルからインクが吸引される。
廃インクトレイ57は、フラッシングと呼ばれる記録ヘッド39からのインクの空吐出を受けるためのものである。廃インクトレイ57は、キャリッジ38の往復動範囲内であって画像記録範囲外に、プラテン42と一体に設けられている。これらメンテナンスユニットにより、記録ヘッド39内の気泡や混色インクの除去等のメンテナンスが行われる。
記録ヘッド39には、リフィルユニット70(図2参照)に保持されたインクカートリッジ(不図示)と連結されたインクチューブ41を通じてインクが供給される。インクカートリッジはインク色毎に設けられており、各色毎に独立したインクチューブ41により記録ヘッド39へ各色インクが供給される。各インクチューブ41は、合成樹脂製のチューブであり、キャリッジ38の往復動に従って撓む可撓性を有する。
インクカートリッジと連結された各インクチューブ41は、装置の幅方向に沿って中央付近まで引き出されて、装置フレームの固定クリップ59に固定されている。なお、図5では、固定クリップ59からインクカートリッジ側へ延出されるインクチューブ41は省略されている。固定クリップ59からキャリッジ38までにおいて、インクチューブ41は装置フレーム等に固定されておらず、キャリッジ38の往復動に追従して姿勢変化する。すなわち、キャリッジ38が往復動方向の一端(図5の左側)へ移動するに従い、各インクチューブ41は、U字形状の湾曲部分の曲げ半径が小さくなるように撓みながら、キャリッジ38の移動方向へ移動する。一方、キャリッジ38が往復動方向の他端(図5の右側)へ移動するに従い、各インクチューブ41は、湾曲部分の曲げ半径が大きくなるように撓みながら、キャリッジ38の移動方向へ移動する。
図4に示されるように、画像記録ユニット24の上流側には、搬送ローラ67が設けられている。また、搬送ローラ67の対向位置にはピンチローラ71が設けられている。ピンチローラ71は搬送ローラ67に圧接可能にコイルバネなどによって付勢されている。搬送ローラ67とピンチローラ71との間に記録用紙が進入すると、ピンチローラ71は記録用紙の厚み分だけ退避して該記録用紙を搬送ローラ67とともに狭持する。これにより、搬送ローラ67の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。そして、該記録用紙がプラテン42上へ搬送される。
画像記録ユニット24の下流側には、排紙ローラ68が設けられている。排紙ローラ68の対向位置には、拍車ローラ69が設けられている。拍車ローラ69は、排紙ローラ68に圧接されており、排紙ローラ68及び拍車路ローラ69により、記録済みの記録用紙が狭持されて搬送される。拍車ローラ69も排紙ローラ68に対して上記ピンチローラと同様に圧接可能に付勢されたものであるが、記録済みの記録用紙と圧接するので、記録用紙に記録された画像を劣化させないようにローラ面が拍車状に凹凸されている。
搬送ローラ67及び排紙ローラ68は、図示されていないモータから駆動力が伝達されて、所定の改行幅で間欠駆動される。搬送ローラ67及び排紙ローラ68の回転は同期されており、搬送ローラ67に設けられたロータリーエンコーダ(不図示)が、搬送ローラ67とともに回転するエンコーダディスク51をフォトインタラプタで検出することにより、搬送ローラ67及び排紙ローラ68の回転が制御される。
複合機1の上部はスキャナ部3である。以下、図6から図11を参照してスキャナ部3の概略構成について説明する。ここに、図6は、スキャナ部3の外観構成を示す斜視図であり、図7は、スキャナ部3の正面図である。また、図8及び図9はスキャナ部3の平面図であり、図9においては、ADF5の内部構成の一部が透視されている。また、図10は、スキャナ部3の主要構成を示す平面図であり、複合機1の幅方向における水平断面が示されている。また、図11は、スキャナ部3の内部構成を示す縦断面図であり、図8のXI−XI線断面を示す。
スキャナ部3は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿読取台15に対して、原稿カバー30が、背面側の蝶番を介して図6の矢印P2方向に開閉自在に取り付けられてなる。原稿カバー30は、ADF5を一体に備えており、原稿カバー30の開閉に伴ってADF5も開閉される。
原稿読取台15の上面には、プラテンガラス80(図11)が配設されている。図6に示されるように、原稿読取台15に対して原稿カバー30が閉じられると、プラテンガラス80は原稿カバー30に覆われる。原稿カバー30の下面、即ち、プラテンガラス80と対向する面には押さえ部材82が設けられている。この押さえ部材82は、プラテンガラス80上に載置された原稿を押さえて固定するためのものであり、スポンジ及び板部材などで構成されている。この押さえ部材82は、原稿から安定した反射光を得るために、全域に渡って白色などの単一色とされている。
原稿カバー30の下面の一方の端部には、開口31(図13参照)が形成されている。この開口31は後述する原稿搬送路151(本発明のシート搬送路に相当)に連通している。開口31は、ADF5を用いて原稿の画像を読み取る際に、原稿を原稿搬送路151からプラテンガラス80の読取領域80Aに一時的に露出させるためのものである。
プラテンガラス80は、例えば透明なガラス板やアクリル板である。プラテンガラス80の左端部には、ADF5を使用して原稿の画像を読み取る場合の読取領域80Aと、スキャナ部3をFBSとして使用する場合の読取領域80Bとを区画する位置決め部材83が設けられている。位置決め部材83は、プラテンガラス80上に原稿を載置する場合の位置決め基準である。位置決め部材83の上面には、A4サイズやB5サイズなどの原稿サイズに合わせて、載置位置を示す印が付されている。位置決め部材83は、ADF5が用いられる場合には、読取領域80A上を通過する原稿をADF5内に設けられた原稿搬送路151(図13参照)へ戻すように案内するガイドとして機能する。
図10に示されるように、原稿読取台15の内部には、画像読取ユニット32が内蔵されている。スキャナ部3がFBSとして使用される場合には、原稿カバー30が開かれて、プラテンガラス80上に原稿が載置される。そして、原稿カバー30が閉じられて、原稿がプラテンガラス80上に固定される。画像読取ユニット32がプラテンガラス80に沿って移動しつつ走査されることにより、FBSによる原稿の画像読取りが行われる。
原稿読取台15は、薄型の直方体形状のケーシング84を有する。ケーシング84の内部空間に、画像読取ユニット32が水平方向に往復動可能に配置されている。ケーシング84は合成樹脂からなる。このケーシング84は、底板を構成するベース部90と、このベース部90の周囲から起立した側壁91と、区画板92とを有し、これらは一体的に形成されている。この区画板92は、画像読取ユニット32が配設される領域と、操作パネル6の基板等が配設される領域とを区画する。なお、ケーシング84は、プラテンガラス80を支持するための支持リブや、各種部材をネジ止めするためのボス部、電気配線等のための貫通孔等を備えている。ただし、これらは原稿読取台15の実施態様に応じて適宜設計されるものであるから、その詳細な説明は省略する。
画像読取ユニット32は、画像読取手段の一例であるコンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」と称する。)85と、細長長方体状のキャリッジ86とを有してなる。キャリッジ86は、その上側に担持するようにしてCIS85を搭載している。これにより、CIS85がプラテンガラス80の下面に対向される。CIS85は、LEDなどの光源を発光させて原稿に光を照射し、原稿からの反射光をレンズにより光電変換素子に導き、光電変換素子が反射光強度に応じた電気信号を出力するいわゆる密着型のラインイメージセンサである。CIS85は、キャリッジ86に搭載されて、プラテンガラス80の下方を往復動される。
図10に示されるように、ケーシング84の幅方向(図10の左右方向)に渡ってガイドシャフト87が架設されている。画像読取ユニット32は、キャリッジ86がガイドシャフト87に嵌め合わされることにより、プラテンガラス80の下方をキャリッジ86の長手方向に直交する方向(図10の左右方向)に円滑に移動可能に支持される。ガイドシャフト87に沿ってベルト駆動機構88が設けられている。ベルト駆動機構88は、前記したベルト駆動機構46と同様に、プーリ間にタイミングベルト89が架設されたものである。キャリッジ86は、ベルト駆動機構88のタイミングベルト89に固定されており、タイミングベルト89の周運動によって往復動される。これにより、スキャナ部3がFBSとして使用される場合に、キャリッジ86をプラテンガラス80の下面に平行に移動させることができ、その際に、キャリッジ86に搭載されたCIS85にプラテンガラス80上に載置された原稿の画像を読み取らせることができる。
図6から図9に示されるように、スキャナ部3の上部の原稿カバー30には、原稿トレイ33及び排紙トレイ34が上下二段に構成されている。原稿トレイ33には、複合機1の奥行き方向に隔てられて一対の原稿ガイド93が、奥行き方向へスライド移動可能に設けられている。原稿ガイド93は、原稿トレイ33から起立して、原稿トレイ33に載置される原稿の幅方向の位置を規制する。
原稿ガイド93は、ラック・ピニオンなどの周知の連動機構により、いずれか一方の原稿ガイド93をスライド移動させると、他方の原稿ガイド93も連動して相反する方向へスライド移動される。原稿幅が狭い場合には、複合機1の正面側の一方の原稿ガイド93を背面側へスライド移動させると、これに連動して、背面側の他方の原稿ガイド93は正面側へスライド移動される。これにより、奥行き方向の略中央を中心として、一対の原稿ガイド93により規制される原稿幅を狭くすることができる。逆に、原稿幅が広い場合には、複合機1の正面側の一方の原稿ガイド93を正面側へスライド移動させると、これに連動して、背面側の他方の原稿ガイド93は背面側へスライド移動され、一対の原稿ガイド93により規制される原稿幅を広くすることができる。
一対の原稿ガイド93には、原稿トレイ33の上方向に隔てられて排紙トレイ34が一体的に形成されている。詳細には、排紙トレイ34は、原稿ガイド93の頂部から内側に向けて迫り出すように延設された庇状の平板として構成される。この排紙トレイ34は、後述する排出シュート部158の下側排出ガイドを構成する上段平坦部179(図13及び図14参照)の上面よりも下側に配設されている。したがって、排紙トレイ34に排出された原稿の後端は排出シュート部158に残されるが、先端側は上段平坦部179よりも下側に配設された排紙トレイ34に支持される。そのため、原稿の先端側にかかる荷重が増加し、後端側にかかる荷重が減るため、後端が浮き上がり易くなる。
ADF5から排紙された原稿は、その両側を排紙トレイ34に担持されて、原稿トレイ33上の原稿と分離した状態で保持される。排紙トレイ34は、排紙方向の長さが原稿の長さより短いので、原稿の排紙方向先端側は、排紙トレイ34から垂れ下がるようにして、原稿トレイ33上に保持される。したがって、原稿トレイ33上の原稿の給紙方向後端部分の上に、排紙トレイ34上の原稿の排紙方向先端部分が重なるが、原稿トレイ33上の原稿の給紙方向先端部分と、排紙トレイ34上の原稿の排紙方向後端部分とは、排紙トレイ34により上下二段に保持されているので、これら原稿が混同することはない。また、排紙トレイ34が短くされることにより、原稿カバー30上に必要な空間を小さくして、複合機1を薄型且つ小型にすることができる。
原稿トレイ33には、読取面が下にされた状態で原稿が載置される。この原稿トレイ33に載置された複数の原稿(原稿束)は、その最下位の原稿から順番に一枚ずつADF5によって取り出されて搬送される。取り出された原稿は、ADF5によって、原稿トレイ33から吸入シュート部154、原稿搬送路151、排出シュート部158を経て、原稿トレイ33の上側に配置された排紙トレイ34へ連続して搬送される。この原稿の搬送過程において、原稿が読取領域80A上に搬送され、該読取領域80Aの下方に待機された画像読取ユニット32により原稿の画像が読み取られる。なお、ADF5の詳細については後述する。
図12は、複合機1の制御部100及びその周辺デバイスの構成を示している。該制御部100は、スキャナ部3のみでなくプリンタ部2も含む複合機1の全体動作を統括して制御するものである。しかしながら、本実施形態の説明においては、図12においてプリンタ部2の構成要素は省略されている。制御部100は、図12に示されるように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)104を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス105を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)106に接続されている。
ROM102には、複合機1の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。また、EEPROM104には、上記プログラムに従った処理に用いられる各種データが格納されている。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又はデータやプログラムの展開領域として使用される。
CPU101は、制御部100を構成する周辺デバイス、或いは制御部100により制御される被制御機器を統括的に制御するものである。このCPU101によって、ROM102に格納されたプログラムや、RAM103またはEEPROM104に格納されたデータが読み出され、上記プログラムに従った演算が行われる。
ASIC106は、CPU101からの指令に従い、スキャナ部3のキャリッジモータ(CRモータ)108及びADF5の搬送モータ(LFモータ)110それぞれに通電する相励磁信号等を生成して、該信号をキャリッジモータ108及び搬送モータ110の駆動回路107,109に付与する。駆動回路107,109を介して駆動信号がキャリッジモータ108及び搬送モータ110に通電されることにより、キャリッジモータ108及び搬送モータ110の回転制御が行われる。
駆動回路107は、スキャナ部3のキャリッジ86に接続されたキャリッジモータ108を駆動させるものである。駆動回路107は、ASIC106からの出力信号を受けて、キャリッジモータ108を回転するための電気信号を生成する。電気信号を受けたキャリッジモータ108が回転し、キャリッジモータ108の回転力が周知の走査機構を介して、キャリッジ86へ伝達されることによりキャリッジ86が移動される。
駆動回路109は、ADF5の分離ローラ166、第1搬送ローラ168(本発明の駆動ローラに相当)及び第2搬送ローラ171に接続された搬送モータ110を駆動させるものである。駆動回路109は、ASIC106からの出力信号を受けて、搬送モータ110を回転するための電気信号を生成する。電気信号を受けた搬送モータ110が回転し、搬送モータ110の回転力がギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、分離ローラ166、第1搬送ローラ168及び第2搬送ローラ171へ伝達される。吸入ローラ164へは駆動伝達機構を介して分離ローラ166から駆動伝達される。
ASIC106には、スキャナ部3において原稿の画像読取りを行うCIS85が接続されている。ASIC106は、CPU101の指令に基づいて、光源から光を照射するための電気信号や光電変換素子から画像データを出力するためのタイミング信号をCIS85に付与する。CIS85は、これら信号を受けて、所定のタイミングで原稿に光を照射し、光電変換素子により変換された画像データを出力する。
ASIC106には、複合機1に所望の指令を入力する操作ボタン35を制御するパネルゲートアレイ(パネルG/A)111が接続されている。パネルゲートアレイ111は、操作パネル6の操作ボタン35の押下を検出して、所定のコード信号を出力する。このキーコードは、複数の操作ボタン35に対応して割り当てられている。CPU101は、パネルゲートアレイ111から所定のキーコードを受信すると、所定のキー処理テーブルに従って、実行すべき制御処理を行う。キー処理テーブルは、キーコードと制御処理とを対応させてテーブル化したものであり、例えば、ROM102に記憶されている。
ASIC106には、液晶ディスプレイ(LCD)36の画面表示を制御するLCDコントローラ112が接続されている。LCDコントローラ112は、CPU101の指令に基づいて、液晶ディスプレイ36にプリンタ部2又はスキャナ部3の動作に関する情報を画面に表示させる。
また、ASIC106には、各種小型メモリカードが挿入されるスロット部7、コンピュータとパラレルケーブル又はUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインタフェース113及びUSBコネクタ14が接続されている。さらに、ASIC106には、ファクシミリ機能を実現するためのNCU(Network Control Unit)114やMODEM115が接続されている。
また、ASIC106には、ADF5内の原稿搬送路151(図13参照)において原稿を検出するための原稿センサ116や、ADFカバー153(本発明のカバー部材に相当)の開閉を検出するカバーセンサ117が接続されている。
以下に、図13から図22を参照して、ADF5の構成及びその動作について詳細に説明する。ここに、図13はADF5の内部構成を示す断面図、図14は排出シュート部158の開放状態を示すスキャナ部3の斜視図、図15は排出シュート部158の開放状態を示すスキャナ部3の平面図である。また、図16及び図17はADF5の要部拡大断面図であり、図16は図9のXVI−XVI線断面を示し、図17は図9のXVII−XVII線断面を示す。また、図18は第1搬送ローラ168及びバネ片190の拡大詳細図である。また、図19はガイドリブ177にピンチローラ170が取り付けられた状態を示す部分拡大図であり、図20はピンチローラ170の拡大詳細図である。また、図21は図20のXXI−XXI線断面を示す断面図であり、図22はピンチローラ170の突起203の退避状態を示す断面図である。
図13に示されるように、ADF5の筐体は、原稿カバー30と一体に成形されたADF本体152(本発明の装置本体に相当)と、ADF本体に対して回動可能に設けられたADFカバー153とによって概ね構成される。このADFカバー153は、主にADF5の筐体の上面を形成している。ADFカバー153は、ADF本体152に対してADF本体152の側方(図13の左側)に設けられた不図示の回動軸を中心として図中の矢印P3方向に回動される。これにより、ADF5の内部の一部が露出される。ADFカバー153の回動先端側は、後述する区画板156の全域を覆うように延出されている。
ADFカバー153の内面側には、ガイドリブ177が突設されている。このガイドリブ177は、原稿搬送路151の幅方向に所定間隔で複数形成されており、原稿搬送路151の湾曲路157と上側搬送路160、及び排出シュート部158の外側のガイド面を形成している。
ADFカバー153は、ADF本体152に対して回動されることにより、図6に示す閉姿勢と、図14に示す開姿勢に姿勢変化する。ADF5を使用する際には、ADFカバー153は閉姿勢にされる。ADFカバー153は、閉姿勢を維持するようにADF本体152に係止される。具体的には、図14に示されるように、ADFカバー153の回動先端側の幅方向両端に係合片198が形成されており、ADF本体152に対してADFカバー153が閉じられた際に、上記係合片198が、ADF本体152に形成された溝200に進入することによって、ADFカバー153がADF本体152に係止される。
ADFカバー153の係止機構としては、図14及び図15に示されるように、溝200に爪199を設け、溝200に係合片198が進入することにより、係合片198の溝198A(図14参照)に爪199が嵌め合わされる機構が採用されている。もちろん、ロックレバー等の周知の機構を用いることも可能である。この係止機構が解除され、ADFカバー153が開姿勢にされることにより、ガイドリブ177もADFカバー153とともに回動されて、原稿搬送路151の湾曲路157と上側搬送路160、及び排出シュート部158が開放される。
ADF5の内部には、原稿トレイ33と排紙トレイ34とを連結する原稿搬送路151が形成されている。この原稿搬送路151は、断面視で横向き略U字形状に形成されており、下側搬送路159、湾曲路157及び上側搬送路160に区分される。原稿搬送路151は、ADF本体152やADFカバー153に形成されたガイドリブ177などによって構成される。
原稿トレイ33から原稿搬送路151に連続するようにして、吸入シュート部154が形成されている。ADF5の吸入シュート部154は、原稿トレイ33から延長されるように形成されている。吸入シュート部154は、ADF本体152に一体的に形成されたガイド板155と、ADFカバー153の内側に配設された区画板156とをガイド面にして、上下に所定幅の通路として構成されている。画像が読み取られる原稿は、読取面を下向きにした状態で、給紙方向の先端を吸入シュート部154に挿入するようにして、原稿トレイ33上に載置される。
吸入シュート部154には、複数のローラ体等からなるシート供給手段が設けられている。このシート供給手段は、具体的には、吸入ローラ164及びこれに圧接される吸入ニップ片165と、分離ローラ166及びこれに圧接される分離ニップ片167とを有して構成される。なお、各ローラやニップ片の構成は単なる一例であり、ローラの数や配置を変更したり、各ニップ片に代えてピンチローラを用いる等、その他の公知の手段に変更できることは勿論である。
吸入ローラ164は、吸入シュート部154の用紙幅方向(図13の紙面に垂直な方向)の中央付近に、そのローラ面の一部をガイド板155の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。分離ローラ166は、吸入ローラ164から記録用紙の給紙方向下流側へ隔てられた位置に、そのローラ面の一部をガイド板155の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。吸入ローラ164及び分離ローラ166は、搬送モータ110(図12参照)からの駆動力が伝達されて回転駆動される。
吸入ニップ片165は、区画板156の吸入ローラ164の対向位置に、吸入ローラ164と接離する方向へ上下動可能に設けられている。吸入ニップ片165は、吸入ローラ164の軸方向のローラ幅より若干狭い幅のパッド状のものであり、吸入ローラ164のローラ面に接離される。吸入ニップ片165は、不図示のバネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態で常時吸入ローラ164に接触されている。
分離ニップ片167は、区画板156の分離ローラ166の対向位置に、分離ローラ166と接離する方向へ上下動可能に設けられている。分離ニップ片167は、分離ローラ166の軸方向のローラ幅より若干狭い幅のパッド状のものであり、分離ローラ166のローラ面に接離される。分離ニップ片167は、不図示のバネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態で常時分離ローラ166のローラ面に圧接されている。
図13に示されるように、原稿搬送路151は、下側搬送路159、湾曲路157、上側搬送路160を有する。原稿搬送路151は、吸入シュート部154から、下側搬送路159、湾曲路157、上側搬送路160を経て、排出シュート部158へ連続する横向き略U字形状に形成されている。
原稿搬送路151の下側搬送路159は、ガイド板155の搬送方向下流側のガイド先端部161と、開口31から読取領域80Aへ露出された原稿を押さえる原稿ガイド173とによって所定幅の通路として連続的に形成されている。図16に示されるように、ガイド先端部161は、吸入シュート部154の出口付近から搬送方向下流側へ緩く下向きに傾斜する緩斜面162を有する。この緩斜面162は開口31まで連続している。原稿ガイド173は、読取領域80Aに対向する水平面を有する水平部173Aと、水平部173Aから搬送方向上流側へ連続する傾斜部173Bとを有する。この傾斜部173Bは、ガイド先端部161の緩斜面162に沿って延設されており、緩斜面162に対向する傾斜面を有する。該傾斜部173Bと緩斜面162とによって所定幅の通路が形成される。この通路が下側搬送路159である。このように、下側搬送路159が緩やかに傾斜されており、これが開口31まで至って形成されているため、吸入シュート部154から送り出された原稿が強く湾曲されることなく開口31まで円滑に案内される。
図13及び図16に示されるように、下側搬送路159にピンチローラ169が配設されている。このピンチローラ169は、下側搬送路159の幅方向(図13の紙面に垂直な方向)に軸方向を一致させて配設されている。ピンチローラ169は、ガイド先端部161の緩斜面162からローラ面の一部を下側搬送路159に露出するようにして、回転可能に設けられている。
下側搬送路159を挟んでピンチローラ169に対向する位置に第1搬送ローラ168が配設されている。この第1搬送ローラ168も、下側搬送路159の幅方向(図13の紙面に垂直な方向)に軸方向を一致させて配設されている。第1搬送ローラ168はADF本体152に回転可能に軸支されており、そのローラ面の一部が下側搬送路159に露出されている。
ピンチローラ169は図示しないコイルバネなどの弾性部材によって第1搬送ローラ168側へ付勢された状態で支持されており、下側搬送路159において、ピンチローラ169のローラ面が第1搬送ローラ168のローラ面に圧接されている。また、第1搬送ローラ168は、図示しない駆動伝達機構を介して搬送モータ110(図12参照)と連結されており、該搬送モータ110からの駆動力が伝達されて回転駆動される。この回転駆動に従動してピンチローラ169も回転する。このピンチローラ169によって、吸入シュート部154から下側搬送路159へ送り出された原稿が第1搬送ローラ168に圧接されて、該原稿に第1搬送ローラ168の回転力が伝達される。これにより、原稿が搬送される。
第1搬送路ローラ168は、ピンチローラ169の外径よりも十分に大きい外径に形成されている。したがって、第1搬送路ローラ168と原稿との接触面が増すため、第1搬送ローラ168の回転力が確実に原稿に伝達される。これにより、原稿の滑りが防止される。
下側搬送路159を搬送された原稿は、その読取面を下に向けた状態で開口31から読取領域80Aへ一次的に露出される。このとき、該読取領域80Aの下方で待機する画像読取ユニット32によって原稿の読取面の画像が読み取られる。画像読取り後の原稿は、プラテンガラス80の端部に設けられたすくい上げ部材175によって原稿先端が上方へ案内されて、ADF5の湾曲路157に戻される。
原稿搬送路151の湾曲路157は、開口31付近から始まり、上方へ向けられた後に後方(図13の右方向)へ大きく反るようにして湾曲した後に上側搬送路160に連続するよう形成されている。図13に示されるように、湾曲路157側の区画板156の端部には、湾曲路157に沿って垂れ下がるように湾曲された湾曲端部176が該区画板156に連続して形成されている。この湾曲端部176を内側の搬送ガイド面とし、そして、ADFカバー153の裏面に形成されたガイドリブ177(本発明の上側搬送ガイドに相当)の湾曲部177A及びADF本体152に一体に形成されたガイドリブ178を外側搬送ガイド面として、上記湾曲路157が形成されている。
湾曲路157の搬送方向最上流部に、第2搬送ローラ171とこれに圧接されるピンチローラ172とが配設されている。第2搬送ローラ171は湾曲路157の内側に配設されており、ピンチローラ172は湾曲路157の外側に配設されている。第2搬送ローラ171及びピンチローラ172は、ローラ面の一部が湾曲路157に露出されている。
ピンチローラ172は、ピンチローラ169と同じように、図示しないコイルバネなどの弾性部材によって第2搬送ローラ171側へ付勢された状態で支持されている。これにより、湾曲路157において、ピンチローラ172のローラ面が第2搬送ローラ171のローラ面に圧接されている。第2搬送ローラ171も第1搬送ローラ168と同じように、図示しない駆動伝達機構を介して搬送モータ110(図12参照)と連結されており、該搬送モータ110からの駆動力が伝達されて回転駆動される。ピンチローラ169はこの第2搬送ローラ171に従動して回転する。ピンチローラ172によって第2搬送ローラ171に原稿が圧接されて、該原稿に第2搬送ローラ171の回転力が伝達される。これにより、原稿が湾曲部157を搬送されて、下流側の上側搬送路160へ送り出される。
原稿搬送路151の上側搬送路160は、湾曲路157に連続して形成されており、ADFカバー153の裏面に形成されたガイドリブ177(本発明の上側搬送ガイドに相当)と、区画板156の下段平坦部181とを一対の搬送ガイド面として、上下方向にに所定幅だけ隔てられた通路として構成されている。下段平坦部181は、湾曲路157から搬送方向下流に向けて水平に延出された上面を有するものであり、湾曲端部176と連続する区画板156の一部を構成する。上側搬送路160は、図13及び図16に示されるように、略ストレートに形成されており、湾曲路157から搬送された原稿を水平状態に維持した状態で搬送方向下流側へ案内する。
上側搬送路160の終端、即ち、原稿搬送路151の搬送方向最下流部に対応する区画板156には、図13から図16、及び図18に示されるように、該区画板156を貫通する貫通孔182が形成されている。各図に示されるように、第1搬送ローラ168の上側の一部が貫通孔182を介して上側搬送路160に露出されている。
一方、上側搬送路160の終端には、ピンチローラ170が配設されている。このピンチローラ169は、上側搬送路160の幅方向(図13の紙面に垂直な方向)に軸方向を一致させて配設されている。ピンチローラ170は、第1搬送路ローラ168の外径よりも十分に小さい外径に形成されている。ピンチローラ170は、ADFカバー153の裏面に形成されたガイドリブ177に回転可能に支持されている。このピンチローラ170の支持構造については後述するが、該ピンチローラ170の回動軸185が弾性付勢された状態でガイドリブ177に軸支されている。したがって、ADFカバー153がADF本体152に閉じられた状態において、貫通孔182から露出された第1搬送ローラ168のローラ面にピンチローラ170のローラ面が圧接される。第1搬送ローラ168は、搬送モータ110(図12参照)からの駆動力が伝達されて回転駆動されるため、第1搬送ローラ168に圧接されるピンチローラ170は該第1搬送ローラ168の回転駆動に従動して回転する。なお、第1搬送ローラ168とピンチローラ170とによって本発明の排出ローラ対が構成される。
本実施形態では、図16に示されるように、第1搬送ローラ168とピンチローラ170との圧接方向、即ち、断面視で第1搬送ローラ168の軸中心とピンチローラ170の軸中心とを結ぶ線分で示される方向(以下「線分方向」と称する。)183が、上側搬送路160の終端における下段平坦部181の法線方向184よりも搬送方向上流側に角度φだけ傾倒するように各ローラが配設されている。なお、上記角度φは、第1搬送ローラ168やピンチローラ170の外径や、搬送路の形状などによって定まる最適値に適宜設定される。
上述したように、上側搬送路160は平坦な直線状の搬送路として構成されている。そのため、本実施形態では、線分方向183を法線方向184よりも搬送方向上流側に傾倒させる手段として、ピンチローラ170を第1搬送ローラ168の鉛直上方に配置せずに、第1搬送ローラ168の鉛直上方から搬送方向上流側へ距離ΔDだけずらされた位置にピンチローラ170を配設する手段が採用されている。このように第1搬送ローラ168及びピンチローラ170が配設されているため、各ローラによって排出された原稿は上記角度φ或いは距離ΔDに対応する角度だけ上方へ向けて搬送される。
本実施形態のように、第1搬送ローラ168とピンチローラ170とが配設された構成は、原稿が以下のように排出された場合に特に有効である。即ち、第1搬送ローラ168及びピンチローラ170から排出された原稿は先に排出された原稿(先行原稿)によってその進行が阻害されて直ぐに停止する場合がある。このような場合は、先行原稿の後端はニップ位置付近に残されることになるが、排出シュート部158や排紙トレイ34に排出された原稿の積載量が少ない場合はピンチローラ170によって先行原稿の後端が上側へ掻き上げられるため、後続の原稿(後続原稿)が先行原稿の上側に乗り上げるという問題は生じにくい。しかしながら、排出シュート部158や排紙トレイ34に排出された原稿の積載量が多い場合や、ピンチローラ170のローラ表面が経年劣化によって滑りやすく変化した場合は、先行原稿の後端が上方へ掻き上げられない場合が生じ得る。このような場合でも、本実施形態では、線分方向183が法線方向184よりも搬送方向上流側に傾倒するように各ローラが配設されているため、先行原稿の後端がピンチローラ170によって上方へ容易に掻き上げられる。そのため、後続原稿が先行原稿の上側に排出されることはない。
また、本実施形態では、図14及び図15に示されるように、第1搬送ローラ168及びピンチローラ170は、原稿搬送路151の幅方向(図13の紙面に垂直な方向)に所定間隔を隔てて複数配設されている。具体的には、幅方向中央部とその両端にそれぞれ1つずつ配設されており、第1搬送ローラ168及びピンチローラ170がそれぞれ3つずつ配設されている。幅方向両側の第1搬送ローラ168及びピンチローラ170は、原稿搬送路151で搬送可能な最大サイズの原稿に対応して配置される。例えば、搬送可能な最大の原稿のサイズがA4サイズである場合は、その原稿の両端を狭持することが可能な位置に各ローラが配置される。このように複数のローラが配置されているため、原稿の幅方向全域に渡って均等な力で原稿を搬送することができる。図には表れていないが、第1搬送ローラ168の下側で圧接されるピンチローラ169や、第2搬送ローラ171、ピンチローラ172が原稿搬送路151の幅方向に複数配設されていてもよい。なお、各ローラの配置位置や配置数は上述の位置及び数に限定されることはない。搬送可能な原稿の最大サイズや原稿搬送路の形状などに応じて適宜変更することが可能である。
上側搬送路160の終端から連続するように排出シュート部158が形成されている。この排出シュート部158は、ADFカバー153の裏面に形成されたガイドリブ177(本発明の上側排出ガイドに相当)によって上側ガイド面が構成され、区画板156の傾斜部180及び上段平坦部179(本発明の下側排出ガイドに相当、図14参照)によって下側ガイド面が構成され、これらの各ガイド面によって上下方向に所定幅だけ隔てられた通路として構成されている。この排出シュート部158に原稿が排出されると、該排出シュート部158のガイド面によって原稿が排紙トレイ34に案内される。
区画板156の傾斜部180は、下段平坦部181と連続して形成されており、区画板156の一部を構成している。傾斜部180は、下段平坦部181よりも搬送方向下流側において上側に位置する上段平坦部179に連続している。この上段平坦部179も区画板156の一部を構成するものであり、傾斜部180から搬送方向下流に向けて水平に延出された上面を有する。本実施形態では、上段平坦部179は、第1搬送ローラ168とピンチローラ170のニップ位置よりも上側に設定されている。
このように排出シュート部158が形成されているため、排出シュート部158に排出された原稿は、上記傾斜部180に沿って円滑に上段平坦部179へ案内される。複数の原稿が排出された場合に、後述するバネ片190によって原稿の後端が弾性支持されない場合でも、第1搬送ローラ168とピンチローラ170のニップ位置H(ニップ高さ、図17参照)よりも上側に配置された上段平坦部179に原稿が乗り上げ、該原稿の後端は、傾斜部180へ延出された状態で支持されるため、原稿後端が浮き上がり易くなる。したがって、後続原稿が先行原稿の下側に潜り込みやすくなり、原稿の積載順序が正順に維持される。なお、上述の如く配置された上段平坦部179の上面が、本発明の上位置ガイド面に相当する。
本実施形態では、図17に示されるように、上記傾斜部180は、ピンチローラ170よりも搬送方向下流側においては、最もピンチローラ170よりに配置されている。言い換えれば、傾斜部180は、ピンチローラ170の直下流部に設けられている。この傾斜部180は、上述の如く、上段平坦部179に向けて傾斜されている。この傾斜部180の傾斜面は、同図に示されるように、バネ片190の直下流部において、第1搬送ローラ168とピンチローラ170のニップ位置Hよりも上側となるように設けられている。したがって、バネ片190により原稿後端が持ち上げられない状態であっても、バネ片190の下流側において原稿の後端がニップ位置Hよりも上側に浮かされているため、原稿の先端は容易に先行原稿の下側に案内され得る。
上段平坦部179に案内された原稿は、その搬送方向下流側に設けられた排紙トレイ34に導かれる。この排紙トレイ34は、上述したように、上段平坦部179(図13及び図14参照)の上面よりも下側に配設されている。したがって、排紙トレイ34に排出された原稿の後端は排出シュート部158に残されるが、先端側は上段平坦部179よりも下側に配設された排紙トレイ34に支持される。そのため、原稿の先端側にかかる荷重が増加し、後端側にかかる荷重が減るため、後端が浮き上がり易くなる。
なお、本実施形態では、上段平坦部179の上面が搬送方向下流に向けて水平に延出されている例について説明するが、上段平坦部179の上側に、搬送方向下流に進むにしたがって下方に傾斜する傾斜面が設けられていてもよい。この傾斜面は、例えば、一定の傾斜角で傾斜されていてもよく、或いは、搬送方向下流に進むにつれて徐々に傾斜度合いが大きくなるように傾斜されていてもよい。このように、上段平坦部179に傾斜面が設けられる構成であれば、排出シュート部158で支持される部分の荷重が原稿の先端側に移るため、後端にかかる荷重が減少して、原稿の後端が浮き上がり易くなる。これにより、先行原稿の下側に後続原稿が潜り込み易くなる。この場合、上記傾斜部180と上記上段平坦部179との境界部が、区画板156上において最も高い位置となる。したがって、上記頂部を支点として原稿の後端が浮き上がり易くなる。なお、このときの上記境界部が本発明の頂部に相当する。
なお、特に図に示して説明しないが、本実施形態のように、上段平坦部179の上面が水平に構成されている場合は、上記傾斜部180と上記上段平坦部179との境界付近に、区画板156上において最も高い位置を構成する突起を設けてもよい。このような突起を設けることにより、この突起が支点となって原稿の後端がより浮き上がり易くなる。当該突起も本発明の頂部に相当する。なお、本発明の頂部を構成する手法は上述の構成に限定されない。
各図に示されるように、排出シュート部158にバネ片190(本発明の弾性支持片に相当)が配設されている。このバネ片190は、排出シュート部158に排出された原稿をガイドリブ177側に弾性付勢しつつ該原稿を支持するものであり、断面視で略L字形状に屈曲形成されている。このバネ片190は、厚さ0.2mm〜1.0mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)等の腰の強い合成樹脂製の弾性板材からなる。
バネ片190は、図14及び図15に示されるように、排出シュート部158の幅方向(図15の上下方向)に所定の間隔を隔てて4つ配設されている。本実施形態では、バネ片190と第1搬送ローラ168及びピンチローラ170との干渉を防止するため、同図に示されるように、各バネ片190は、第1搬送ローラ168の間に一つずつ配設され、更に、幅方向両側の第1搬送ローラ168の外側にそれぞれ1つずつ配設されている。
区画板156の下段平坦部181には、バネ片190を固定するための凹陥部194が各バネ片190ごとに対応して設けられている。図18に示されるように、凹陥部194の搬送方向下流側の壁面195は搬送方向下流側へ傾倒している。この壁面195に嵌合溝が形成されており、該嵌合溝にバネ片190の基端部191が挿入されることにより、バネ片190が区画板156に固定される。なお、基端部191は、バネ片191が弾性変形可能に固定される該バネ片190の一部であって、特にその箇所は限定されない。
基端部191が固定されたバネ片190は、図17に示されるように、該基端部191から搬送方向下流側へ傾倒するように配置され、更に、バネ片190の屈曲部196から下向きに延伸された自由端192が、上記凹陥部194の搬送方向下流側の傾斜部180に形成された貫通溝193に下向きに挿入されるように配置される。これにより、バネ片190に荷重が加えられると、固定された基端部191を基準にしてバネ片190が弾性的に変形する。具体的には、バネ片190の屈曲部196及び自由端192が加えられた荷重に応じて断面視で上下動に姿勢変化する。
このように設けられたバネ片190は、図16及び図17に示されるように、自然体において、屈曲部196がADFカバー153のガイドリブ177間に進入した姿勢に保持される。したがって、バネ片190に何ら荷重が加えられていない場合は、上側搬送路160はバネ片190によって遮られている。
一方、上側搬送路160を通って搬送された原稿が第1搬送ローラ168及びピンチローラ170によって狭持されつつ搬送方向下流側へ搬送されと、原稿の先端が搬送方向下流側へ傾斜するバネ片19の傾斜面に乗り上げる。このとき、原稿の自重と各ローラによる搬送力(原稿を押し出す方向に作用する力)がバネ片190に加えられて、バネ片190が下方へ姿勢変化する。これにより、屈曲部196が下方へ移動し、上側搬送路160が開放される。したがって、原稿はバネ片190上で弾性的に支持されつつ、排出シュート部158内を搬送方向下流側へ案内される。
原稿が更に搬送されて、第1搬送ローラ168及びピンチローラ170によるニップ位置から原稿の後端が抜け出ると、その瞬間に原稿に加えられていた搬送力が途絶える。このとき、バネ片190には原稿の後端部の自重のみが加えられる。原稿の後端部の自重のみではバネ片190の付勢力に抗してバネ片190を下方へ姿勢変化させることはできないようにバネ片90のバネ定数が設定されている。そのため、原稿の後端が上記ニップ位置から抜け出ると、原稿の後端部は、バネ片190の付勢力によって上方へ持ち上げられる。このとき、原稿の後端部がバネ片190によってガイドリブ177に押し付けられる。これにより、原稿の後端部がバネ片190とガイドリブ177とによって狭持される。
上述の如く原稿の後端部がバネ片190とガイドリブ177とによって狭持された状態で、後続の原稿が排出シュート部158に排出されると、先行して排出された原稿と同じようにしてバネ片190を押し下げつつ搬送される。このとき、各ローラによって排出された原稿は所定角度だけ上方へ向けて搬送されるため、後続の原稿の先端は、先に排出された原稿の後端を上側へ押し上げながらバネ片190の傾斜面に沿って該原稿の後端の下側に潜り込むようにして進入する。そのため、仮に多数枚の原稿が排出されていた場合でも、その下側に後続の原稿を容易に進入させることができる。
続いて、ピンチローラ170の支持構造及びピンチローラ170の詳細な構成について説明する。
図14に示されるように、ピンチローラ170は、ADFカバー177の裏面に形成されたガイドリブ177に取り付けられている。本実施形態では、第1搬送ローラ168の配設数に対応して3つのピンチローラ170が配設されている。それぞれのピンチローラ170の軸心に回動軸185が挿通されている。したがって、回動軸185は複数のピンチローラ170の共通の軸を構成している。
回動軸185は、例えば金属製の長尺な丸棒からなる。回動軸185の両端は、ADFカバー153の幅方向の両側に設けられた軸受け部197で回動自在に支持されている。これにより、回動軸185はADFカバー153の幅方向に架け渡されるように支持される。このように、各ピンチローラ170が共通の回動軸185で軸支されているため、部品点数を省減させると共にピンチローラの組み付けを容易にすることができる。
また、図14及び図19に示されるように、軸受け部197には、ADFカバー153の裏面に垂直な方向に延びる溝205が形成されている。回動軸185は、その軸方向端部が溝205に挿入されて軸支される。したがって、回動軸185は、ADFカバー153の裏面で軸支されつつ、該ADFカバー153の裏面に垂直な方向にスライド移動可能となる。
図14に示されるように、ガイドリブ177に設けられた3つのピンチローラ170の間にバネ受け部187が形成されている。即ち、ガイドリブ177において、ピンチローラ170とピンチローラ170とを結ぶ回動軸185に対応する箇所に合計2つのバネ受け部187が形成されている。
図19に示されるように、バネ受け部187は、ガイドリブ177の一部が凹まされることにより器状に形成されている。このバネ受け部187の上記ピンチローラ170の軸方向の側壁にスリット188が形成されている。このスリット188は、ADFカバー153の裏面に垂直な方向に切り欠かれた溝状のものである。このスリット188の溝幅は回動軸185の径よりも若干大きく形成されており、該スリット188に回動軸185が挿入される。回動軸185は、このスリット188によって、その移動方向がADFカバー153の裏面に垂直な方向に規制される。したがって、原稿の搬送方向へ回動軸185が位置ズレすることはない。
それぞれのバネ受け部187にはコイルバネ186が収容されている。コイルバネ186は、回動軸185が軸受け部197に軸支された状態で圧縮されている。即ち、回動軸185は、コイルバネ186によって付勢されつつ支持されている。これにより、回動軸185はADFカバー153の裏面に対して略垂直な方向に付勢される。したがって、ADFカバー153がADF本体152に対して閉じられたときに、ピンチローラ170は第1搬送ローラ168に近接する方向に付勢されて、第1搬送ローラ168のローラ面に圧接される。なお、コイルバネ186は、第1搬送ローラ168とピンチローラ170との圧接位置を原稿が通過した際に、該原稿の厚みに応じて退避可能な程度のバネ定数に設定されている。
このように、共通の回動軸185で複数のピンチローラ170が支持され、且つ、回動軸185がコイルバネ186によって付勢されているため、ピンチローラ170への付勢力が均等となる。その結果、第1搬送ローラ168への圧接力が均等化される。これにより、圧接力不均等を起因とする原稿の斜行が防止される。
図20及び図21に示されるように、ピンチローラ170は、外ローラ体201と内ローラ体202とを有して構成されている。内ローラ体202及び外ローラ体201は、概ね、軸方向に長い円筒形状に形成されている。
内ローラ体202は、例えば、成形金型を用いて合成樹脂により成形される。内ローラ体202の内孔の径は回動軸185の外径と略同一寸法に形成されている。この内ローラ体202の内孔に回動軸185が挿通されることにより、該内ローラ体202が回動軸185に回転自在に軸支される。また、内ローラ体202の外径は、その軸方向中央部202Aを含む大部分の領域において外ローラ体201の内孔の径と略同一寸法に形成されている。一方、内ローラ体202の軸方向両端部202Bの外径は、外ローラ体201の内孔の径よりも小さい径に形成されている。したがって、内ローラ体202の軸方向両端部202Bには、断面視で、内ローラ体202の軸方向両端部202Bの半径と軸方向中央部202Aの半径との差分Eだけ軸方向中央部202Aから径方向に落ち込んだ段差が形成されている。この差分Eの段差は、後述する突起203の突出量と略一致するよう設定されている。また、小径化された軸方向両端部202Bの軸方向の長さは後述する突起203の軸方向の長さと略一致するように設定されている。
外ローラ体201は、内ローラ体202よりも軸方向に若干短く形成されている。この外ローラ体201は、BR(天然ゴム)やNBR(ニトリルゴム)等のゴム材のような弾性変形可能な部材で形成されている。したがって、外ローラ体201のローラ表面の摩擦係数は比較的高くなっており、原稿の搬送に適している。外ローラ体201の内孔の径は上記内ローラ体202の軸方向中央部202Aの外径と略同一寸法に形成されている。ピンチローラ170は、内ローラ体202が外ローラ体201の内孔に嵌め入れられることにより形成される。外ローラ201の内孔の壁面は同一面に形成されている。したがって、内ローラ体202の軸方向両端部202Bには段差が形成されているため、内ローラ体202が外ローラ201に嵌め込まれた状態で、ピンチローラ170の両端部の内側には、上記差分Eの段差分の隙間204が形成される。
外ローラ体201の軸方向両端部には、外ローラ体201の径方向へローラ表面から突出するパドル状の突起203(本発明のパドル部に相当)が設けられている。この突起203は、外ローラ体201の外周方向に沿って適宜の間隔で放射状に複数配設されている。本実施形態では、突起203は、軸方向外側へ傾倒する傾斜面203Aとローラ面と平行な平行面203Bと、外ローラ体201の側面と同一の面203Cとを有する断面視で略楔形状を呈しているが、ローラ表面から突出していれば、特にこのような形状に限られない。例えば、ピン状のものやこぶ状のものであってもよい。或いは断面視で、外周に沿って連続する波状のものや拍車状のものでもよい。
このような突起203が外ローラ体201の軸方向端部に設けられているため、第1搬送ローラ168とピンチローラ107とのニップ位置を抜け出た原稿の後端が容易に上方へ掻き上げられる。その結果、後続原稿が先行原稿の下側に潜り込み易くなる。また、原稿搬送時に突起203が原稿に押し当てられることにより原稿を損傷させるおそれが生じ得るが、本実施形態で採用されるピンチローラ170は、上述したように、隙間204が形成されているため、ピンチローラ170が第1搬送ローラ168に圧接した状態では、図23に示されるように、突起203は内側に退避される。そのため、突起203による原稿の損傷は生じない。
なお、上述の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るADF5が搭載された複合機1の外観構成を示す外観斜視図。 開口4及び開口73が開放された状態を示す複合機1の外観斜視図。 本発明の実施形態に係る複合機1の内部構成を示す縦断面図。 プリンタ部2の主要構成を示す部分拡大断面図。 プリンタ部2の主要構成を示す部分拡大断面図。 スキャナ部3の外観構成を示す斜視図。 スキャナ部3の正面図。 スキャナ部3の平面図。 本発明の一実施形態に係るADF5の内部構成の一部が透視された状態を示すスキャナ部3の平面図。 スキャナ部3の主要構成を示す平面図。 図8のXI−XI線断面を示す縦断面図。 複合機1の制御部100及びその周辺デバイスの構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るADF5の内部構成を示す断面図。 排出シュート部158の開放状態を示すスキャナ部3の斜視図。 排出シュート部158の開放状態を示すスキャナ部3の平面図。 図9のXVI−XVI線断面を示す要部拡大断面図。 図9のXVII−XVII線断面を示す要部拡大断面図。 第1搬送ローラ168及びバネ片190の拡大詳細図。 ガイドリブ177にピンチローラ170が取り付けられた状態を示す部分拡大図。 ピンチローラ170の拡大詳細図。 図20のXXI−XXI線断面を示す断面図。 ピンチローラ170の突起203の退避状態を示す断面図。 従来のADF130の概略構成を示す模式図。 従来のADF130において原稿の搬送状態を説明する図。 従来のADF130において原稿の搬送状態を説明する図。
符号の説明
1・・・複合機
2・・・プリンタ部
3・・・スキャナ部(画像読取装置)
5・・・ADF(シート搬送装置)
30・・・原稿カバー
32・・・画像読取ユニット
33・・・原稿トレイ(供給シート保持部)
34・・・排紙トレイ(排出シート保持部)
85・・・CIS(画像読取手段)
151・・・原稿搬送路(シート搬送路)
152・・・ADF本体(装置本体)
153・・・ADFカバー(カバー部材)
154・・・吸入シュート部
155・・・ガイド板
156・・・区画板
157・・・湾曲路
158・・・排出シュート部
159・・・下側搬送路
160・・・上側搬送路
161・・・ガイド先端部
164・・・吸入ローラ(シート供給手段)
165・・・吸入ニップ片(シート供給手段)
166・・・分離ローラ(シート供給手段)
167・・・分離ニップ片(シート供給手段)
168・・・第1搬送ローラ(駆動ローラ)
169・・・ピンチローラ
170・・・ピンチローラ(従動ローラ)
171・・・第2搬送ローラ
172・・・ピンチローラ
176・・・湾曲端部
177・・・ガイドリブ
178・・・ガイドリブ
179・・・上段平坦部
180・・・傾斜部
181・・・下段平坦部
182・・・貫通孔
183・・・線分方向
184・・・法線方向
185・・・回動軸
190・・・バネ片(弾性支持片)
191・・・基端部
192・・・自由端
193・・・貫通溝
194・・・凹陥部
195・・・壁面
196・・・屈曲部
197・・・軸受け部
201・・・外ローラ体
202・・・内ローラ体
203・・・突起(パドル部)
204・・・隙間

Claims (15)

  1. 所定幅を隔てて対向する一対のガイド面を有するシート搬送路と、
    上記シート搬送路の搬送方向最下流部に設けられ、駆動力を受けて回転する駆動ローラと該駆動ローラに圧接されて該駆動ローラの回転に伴って従動する従動ローラとを有する排出ローラ対と、
    所定幅を隔てて対向する上側排出ガイドおよび下側排出ガイドを有し、上記排出ローラ対によって排出されたシートを搬送方向下流側へ案内する排出シュート部と、
    上記排出シュート部に設けられ、該排出シュート部に排出されたシートの後端側を上記上側排出ガイド側に弾性付勢しつつ支持する弾性支持片と、
    上記排出シュート部と連続して設けられ、該排出シュート部において案内されたシートを積載して保持する排出シート保持部とを備え、
    上記排出ローラ対は、上記駆動ローラと上記従動ローラの圧接方向が上記搬送方向最下流部におけるシート搬送路のガイド面の法線方向より搬送方向上流側に傾倒するように配設されているシート搬送装置。
  2. 上記排出シート保持部は、上記排出シュート部の下側排出ガイドのガイド面よりも下側に配設されている請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記排出シュート部の下側排出ガイドは、上記排出ローラ対の圧接位置よりも上側に配置された上位置ガイド面を有する請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記上位置ガイド面は、上記下側排出ガイドの搬送方向上流側であって、上記弾性支持片よりも搬送方向直下流側に設けられている請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 上記上位置ガイド面は、上記下側排出ガイドのガイド面の頂部をなしている請求項3または4に記載のシート搬送装置。
  6. 上記排出シュート部の下側排出ガイドは、搬送方向下流に進むにしたがって下方に傾斜している請求項1から5のいずれかに記載のシート搬送装置。
  7. 上記従動ローラの軸方向両端に、該従動ローラの径方向へローラ表面から放射状に突出するパドル部が設けられている請求項1から6のいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 複数の搬送ローラ対が、上記シート搬送路の幅方向に所定間隔を隔てられて同軸上に配設されている請求項1から7のいずれかに記載のシート搬送装置。
  9. 複数の従動ローラそれぞれは共通の回動軸で回転自在に支持されており、該回動軸は上記駆動ローラに近接する方向に付勢されている請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 上記シート搬送路の上側のガイド面を形成する上側搬送ガイドを構成すると共に上記排出シュート部の上側排出ガイドを構成し、装置本体に対して開閉可能に配設されたカバー部材を更に備え、
    上記駆動ローラは装置本体に固設されており、上記従動ローラは上記上側搬送ガイドに回転自在に配設されている請求項1から9のいずれかに記載のシート搬送装置。
  11. 複数の上記弾性支持片が、上記排出シュートの幅方向に所定間隔を隔てられて配設されている請求項1から10のいずれかに記載のシート搬送装置。
  12. 上記弾性支持片は、上記搬送ローラ対の配置箇所の間、及び、シート搬送路の幅方向外側に配設された上記搬送ローラ対よりも軸方向外側に配設されている請求項1から11のいずれかに記載のシート搬送装置。
  13. 上記弾性支持片は、上記下側排出ガイドに固定された基端部と、該基端部から搬送方向下流側へ傾倒する板部材とを有してなる請求項1から12のいずれかに記載のシート搬送装置。
  14. 上記排出シート保持部の下側に配設され、搬送すべき複数枚のシートが積載される供給シート保持部と、
    上記供給シート保持部に積載されたシートを最下位から一枚ずつ順次取り出して上記シート搬送路に給送するシート供給手段とを更に備え、
    上記シート搬送路は、上記供給シート保持部から延出された後に上方へ湾曲されて上記排出シート保持部に至る断面視略U字形状に形成されている請求項1から13のいずれかに記載のシート搬送装置。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載のシート搬送装置と、原稿の搬送過程において設定された所定の原稿読取位置の下側に配置されて、該原稿読取位置を通過する原稿の画像を読み取る画像読取手段とを具備する画像読取装置であって、
    上記画像読取手段により読み取られた原稿を上記排出シート保持部に排出する際に上記シート搬送装置が用いられる画像読取装置。

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