JP2007238122A - 熱可塑性樹脂製袋の口部材、熱可塑性樹脂製袋及び熱可塑性樹脂製袋の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂製袋の口部材、熱可塑性樹脂製袋及び熱可塑性樹脂製袋の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】口部材の開口領域の低減を防止する熱可塑性樹脂製袋の口部材を提供する。
【解決手段】本実施形態における熱可塑性樹脂製袋の口部材(2)は、熱可塑性樹脂製袋の開口部に設けられる口部材(2)であり、口部材(2)は、抽出口を構成する開口領域(23)を有し、熱可塑性樹脂製袋を構成するシートと溶着する口部材(2)の外周面に、突起部(21)を有し、その突起部(21)は、開口領域(24)が設けられてなることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、飲料、食品、調味料、医薬品、化粧品、洗剤等の各種液状物質及び各種粒状物質を収容することが可能な熱可塑性樹脂製袋に関し、特に、熱可塑性樹脂製袋の開口部に設けられる口部材、その口部材を有する熱可塑性樹脂製袋及びその製造方法に関するものである。
熱可塑性樹脂製のフィルムをヒートシールして形成した熱可塑性樹脂製袋の開口部に、口部材(口栓)を固着して形成した口部材付き熱可塑性樹脂製袋は、飲料、食品、調味料、医薬品、化粧品、洗剤等の各種液状物質及び各種粒状物質を収容するものとして広く使用されている。
なお、上述した口部材付き熱可塑性樹脂製袋は、図8に示すように、可撓性をもつ熱可塑性樹脂製袋(102)本体と、射出成形加工品等で変形しない口部材(101)と、から構成されるものが一般的に知られている。
なお、図8に示す従来の口部材(101)は、射出成形加工品等で作製されており、口部材(101)自体が変形しないため、口部材(101)を熱可塑性樹脂製袋(102)本体に取り付ける際には、その口部材(101)の形状に沿った金型を用いてヒートシールすることになる。このため、口部材(101)と、熱可塑性樹脂製袋(102)と、のヒートシールが極めて困難となり、必要なヒートシール強度で口部材(101)を熱可塑性樹脂製袋(102)に溶着することができないことになる。
また、シワ(103)の発生により、内容物を充填した熱可塑性樹脂製袋(102)の美的外観が悪化すると共に、シワ(103)が発生した箇所には、応力が集中し易くなり、内容物を充填した口部材付き熱可塑性樹脂製袋(102)を落下させた際に、シワ(103)が発生した箇所が破袋し、内容物が漏出する虞がある。
このようなことから、図9に示すように、熱可塑性樹脂製袋(102)内に挿入する口部材(101)に対し、左右対称の突起部(133)を形成し、口部材(101)と、熱可塑性樹脂製袋(102)本体と、の確実なヒートシールを実現したものがある。また、ヒレ状薄片を形成してある口栓を用いることで、医療用袋のフィルム又はシートとの溶着性を強固とした医療用袋が開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
この図9に示す口部材(101)や、上記特許文献1の口栓を用いて、熱可塑性樹脂製袋(102)本体とヒートシールを行うことで、図8に示すようにシワ(103)が発生することのない熱可塑性樹脂製袋(102)を形成することが可能となる。
しかしながら、図9に示す口部材(101)や、上記特許文献1の口栓は、一般的に射出成形加工品等で作製されていることが多く、口部材(2)の外面が硬くなり、左右対称の突起部(133)を形成した口部材(101)と、熱可塑性樹脂製袋(102)本体と、の溶着性が悪くなる場合がある。また、口部材(101)の形状に沿った金型を用いてヒートシールすることになるため、口部材(101)と、熱可塑性樹脂製袋(102)と、をヒートシールする際の煩雑さを解消することができないことになる。
なお、注出口を可撓性に富む構成とし、ヒートシールバーによる強圧接着を可能ならしめ、かつシール性の向上も図りうるようにした合成樹脂製袋の注出口が開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2の注出口のように、図9に示す左右対称の突起部(133)を形成した口部材(101)を可撓性に富む構成とし、その可撓性に富む口部材(101)と、熱可塑性樹脂製袋(102)本体と、をヒートシールすることで、上述した問題点を解消することは可能と考えられる。
しかしながら、図9に示す左右対称の突起部(133)を形成した口部材(101)を可撓性に富む構成としたとしても、図10(a)に示すように、その可撓性に富む口部材(101)と、熱可塑性樹脂製袋(102)を構成するシート(111)と、を平板(112)を用いて熱溶着した場合には、図10(b)に示すように、突起部(133)を構成する樹脂(134)が、口部材(101)の開口領域(123)に流出し、その流出した樹脂(134)により、図10(c)に示すように、口部材(101)の開口領域(123)に膨出部(135)を形成してしまう虞がある。このため、口部材(101)の開口領域(123)を低減させてしまうことになり、結果として、熱可塑性樹脂製袋(102)内に充填させた内容物が開口領域(123)を通過する際の流動性を低減させてしまうことになる。
また、本発明より先に出願された技術文献として、熱可塑性合成樹脂のシートとシリンダとの接合部において、2枚のシートがシリンダを挟んで該シリンダの外周縁に溶接され、前記シリンダの直径線上の相対する各々の外周面位置には前記シート及びシリンダと溶着して一体となされた樹脂留溶着部が設けられていると共に、前記2枚のシートは前記直径線上の延長線上で一体に溶着されていることで、シリンダとシートとの接合部において加圧応力が作用しない部分を含めてすべての部分が完全に溶着接合することができ、それによつて外部からの衝撃力が加えられてもシリンダとシートとの接合が剥離したりまたは崩壊したりすることを防止する熱可塑性合成樹脂製のシートが開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−16956号公報 実開昭53−45116号公報 特開昭60−15128号公報
なお、上記特許文献3には、図9に示すような突起部(133)を有する口部材(101)を用いて、熱可塑性樹脂製袋(102)を形成する点について開示されているが、図10に示すように、突起部(133)を構成する樹脂(134)が、口部材(101)の開口領域(123)に流出し、口部材(101)の開口領域(123)を低減させてしまう点については何ら考慮されたものではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、口部材の開口領域の低減を防止する熱可塑性樹脂製袋の口部材、熱可塑性樹脂製袋及び熱可塑性樹脂製袋の製造方法を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる口部材は、熱可塑性樹脂製袋の開口部に設けられる口部材であって、抽出口を構成する開口領域を有し、熱可塑性樹脂製袋を構成するシートと溶着する口部材の外周面に、突起部を有し、突起部は、開口領域が設けられてなることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる口部材は、突起部に設けられる開口領域と、抽出口を構成する開口領域と、は一体化されてなることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる口部材において、突起部は、シートと溶着する口部材の直径線上の相対する外周面に有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる口部材は、少なくとも1つの屈曲部を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる熱可塑性樹脂製袋は、上記記載の口部材を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる熱可塑性樹脂製袋の製造方法は、抽出口を構成する開口領域を有する口部材が設けられてなる熱可塑性樹脂製袋の製造方法であって、熱可塑性樹脂製袋を構成するシートと溶着する口部材の外周面に、開口領域が設けられた突起部を有する口部材を形成する口部材形成工程と、口部材形成工程により形成された、開口領域が設けられた突起部を有する口部材を、熱可塑性樹脂製袋を構成するシートにて挟持し、口部材と、シートと、を熱溶着する溶着工程と、を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる熱可塑性樹脂製袋の製造方法において、口部材形成工程は、シートと溶着する口部材の直径線上の相対する外周面に、開口領域が設けられた突起部を有する口部材を形成し、溶着工程は、直径線上の延長線上において、口部材と、シートと、が一体となるように熱溶着することを特徴とするものである。
本発明は、熱可塑性樹脂製袋の開口部に設けられる口部材であり、抽出口を構成する開口領域を有し、熱可塑性樹脂製袋を構成するシートと溶着する口部材の外周面に、突起部を有し、突起部は、開口領域が設けられてなることを特徴とする。これにより、突起部を構成する樹脂が、その突起部に設けられた開口領域に流出することになるため、口部材の開口領域の低減を防止することが可能となる。
まず、図4を参照しながら、本実施形態における熱可塑性樹脂製袋の口部材の特徴について説明する。
本実施形態における熱可塑性樹脂製袋の口部材(2)は、熱可塑性樹脂製袋の開口部に設けられる口部材(2)であり、図4(a)に示すように、口部材(2)は、抽出口を構成する開口領域(23)を有し、熱可塑性樹脂製袋を構成するシート(11)と溶着する口部材(2)の外周面に、突起部(21)を有し、その突起部(21)は、開口領域(24)が設けられてなることを特徴とするものである。これにより、図4(a)に示すように、突起部(21)を有する口部材(2)を、熱可塑性樹脂製袋を構成するシート(11)にて挟持し、図4(b)に示すように、平板(12)を用いて、突起部(21)を有する口部材(2)と、シート(11)と、を熱溶着したとしても、突起部(21)を構成する樹脂(20)が、開口領域(24)に流出し、その流出した樹脂(20)により、図4(c)に示すように、開口領域(24)に対し、膨出部(22)が形成されることになるため、突起部(21)を構成する樹脂(20)が、開口領域(23)に流出し、開口領域(23)に対し、膨出部(22)が形成されることを防止することが可能となる。これにより、口部材(2)の開口領域(23)の低減を防止することが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態における熱可塑性樹脂製袋の口部材(2)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1、図2を参照しながら、本実施形態における熱可塑性樹脂製袋(1)について説明する。なお、図1は、本実施形態における熱可塑性樹脂製袋(1)の外観図を示し、図2は、図1に示す熱可塑性樹脂製袋(1)を『A』に沿って切断した状態を示す図である。
本実施形態における熱可塑性樹脂製袋(1)は、図1、図2に示すように、熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)と、その熱可塑性樹脂製袋(1)の開口部を構成する口部材(2)と、を有して構成される。なお、シート(11)や、口部材(2)に適用可能な材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。
なお、本実施形態における口部材(2)は、抽出口を構成する中空円柱状の開口領域(23)を有し、口部材(2)の直径線上の相対する外周面に、突起部(21)を有して構成される。なお、突起部(21)には、図2に示すように、開口領域(24)が設けられて構成される。この開口領域(24)を突起部(21)に設けることで、突起部(21)を構成する樹脂が、開口領域(23)まで流出するのを未然に回避し、開口領域(23)の低減を防止することが可能となる。
次に、図3を参照しながら、本実施形態における熱可塑性樹脂製袋(1)の開口部を構成する口部材(2)の構成について説明する。なお、図3は、本実施形態における口部材(2)の形状を示す図であり、(a)は、本実施形態における口部材(2)の外観図を示し、(b)は、(a)に示す口部材(2)を『A』に沿って切断した状態を示す図であり、(c)は、(a)に示す口部材(2)を『B』に沿って切断した状態を示す図であり、(d)は、(a)に示す口部材(2)を『C』に沿って切断した状態を示す図である。
本実施形態における口部材(2)は、図3に示すように、抽出部を構成する中空円柱状の開口領域(23)を有し、熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)と溶着する口部材(2)の直径線上の相対する外周面に対し、突起部(21)を有して構成される。なお、突起部(21)は、図3(c)に示すように、開口領域(24)が設けられて構成されている。なお、本実施形態における口部材(2)の全長は、37mmであり、口部材(2)から内容物を注出する部分を構成する注出部(3)の全長は、8mmであり、シート(11)と溶着する部分を構成する溶着部(4)の全長は、29mmであり、突起部(21)の全長は、15mmである。また、抽出部(3)の外径直径Φは、9.4mmであり、内径直径Φは、7mmであり、抽出部(3)の厚さは、1.2mmである。また、溶着部(4)の外径直径Φは、16mmであり、内径直径Φは、15mmであり、溶着部(4)の厚さは、0.5mmである。また、本実施形態の熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)の厚さは、0.195mmである。なお、本実施形態における突起部(21)は、溶着部(4)の上端から10mmの位置に、突起部(21)の上端が位置するように設けられている。また、口部材(2)の溶着部(4)の厚さとしては、平板(12)を用いて熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)と熱溶着する点を考慮し、0.5mm以下が好ましく、0.3mm〜0.35mmが更に好ましい。
次に、図3、図4を参照しながら、本実施形態における口部材(2)を有する熱可塑性樹脂製袋(1)の製造方法について説明する。
まず、図3に示すように、熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)と熱溶着する口部材(2)の外周面に、開口領域(24)が設けられた突起部(21)を有する口部材(2)を形成する。
次に、開口領域(24)が設けられた突起部(21)を有する口部材(2)を、図4(a)に示すように、熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)にて挟持し、図4(b)に示すように、平板(12)を用いて、突起部(21)を有する口部材(2)の直径線上の延長線上において、口部材(2)と、シート(11)と、を挟持し、口部材(2)と、シート(11)と、が一体となるように熱溶着する。これにより、図4(c)に示すように、シート(11)が口部材(2)の外周縁に沿って完全に熱溶着され、図1、図2に示す口部材(2)の付いた熱可塑性樹脂製袋(1)を形成することになる。
なお、本実施形態における口部材(2)は、シート(11)と熱溶着する口部材(2)の外周面に、開口領域(24)が設けられた突起部(21)を有しているため、図4(b)に示すように、平板(12)を用いて、口部材(2)とシート(11)とを熱溶着した際に、口部材(2)の開口領域(23)が狭くなってしまったとしても、口部材(2)には、図4(a)に示す突起部(21)に設けられた開口領域(24)の『上下幅』の分だけ、開口領域(24)を設けない突起部(21)よりも圧縮されることになる。このため、本実施形態における口部材(2)は、開口領域(24)の『上下幅』の分だけ復元応力が増加することになり、図4(a)に示す開口領域(23)に復元しようとする復元応力が、開口領域(24)を設けない突起部(21)よりも口部材(2)に加わることになる。したがって、本実施形態における口部材(2)は、開口領域(24)を設けない突起部(21)を有する口部材(2)よりも、図4(c)に示す開口領域(23)の状態を構築することが可能となる。
また、本実施形態における口部材(2)は、開口領域(24)が設けられた突起部(21)を有しているため、図4(b)に示すように、シート(11)が口部材(2)の外周縁に沿って熱溶着される際に、突起部(21)を構成する樹脂(20)が、その突起部(21)に設けられた開口領域(24)に流出し、その流出した樹脂(20)により、図4(c)に示すように、開口領域(24)に対し、膨出部(22)が形成されることになる。このため、突起部(21)を構成する樹脂(20)が開口領域(23)まで流出するのを未然に回避することが可能となるため、口部材(2)の開口領域(23)の低減を防止することが可能となる。
このように、本実施形態における熱可塑性樹脂製袋(1)は、開口領域(24)が設けられた突起部(21)を有する口部材(2)を、熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)にて挟持し、平板(12)を用いて、突起部(21)を有する口部材(2)の直径線上の延長線上において、口部材(2)と、シート(11)と、が一体となるように熱溶着することで、開口領域(24)に対し、膨出部(22)が形成されると共に、シート(11)が口部材(2)の外周縁に沿って完全に溶着した図1、図2に示す口部材(2)を有する熱可塑性樹脂製袋(1)を形成することになる。これにより、口部材(2)の開口領域(23)の低減を防止することが可能となる。
なお、上述した実施形態における口部材(2)は、図2〜図4に示すような開口領域(24)が設けられた突起部(21)を有する構成としたが、開口領域(24)の形状は、特に限定するものではなく、突起部(21)を構成する樹脂(20)が開口領域(23)まで流出するのを回避することが可能な形状の開口領域(24)であれば、あらゆる形状の開口領域(24)を、突起部(21)に設けることは可能である。なお、突起部(21)に設ける開口領域(24)としては、図2〜図4に示すように、開口領域(24)と、口部材(2)の開口領域(23)と、が一体化した構造にしたり、図5に示すように、開口領域(24)と、口部材(2)の開口領域(23)と、が分離独立した構造にしたりすることも可能である。
また、突起部(21)の形状も特に限定するものではなく、シート(11)が口部材(2)の外周縁に沿って溶着可能な形状であれば、あらゆる形状の突起部(21)を、口部材(2)の直径線上の相対する外周面に設けることは可能である。また、突起部(21)を設ける位置も特に限定するものではなく、熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)と溶着する溶着部(4)の位置であれば、あらゆる位置に突起部(21)を設けることは可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における熱可塑性樹脂製袋の口部材(2)は、図6に示すように、少なくとも1つの屈曲部(25)を有して構成することを特徴とするものである。これにより、図4(b)に示すように、平板(12)を用いて、口部材(2)とシート(11)とを熱溶着した際に、口部材(2)の開口領域(23)が狭くなってしまったとしても、口部材(2)に設けた屈曲部(25)の剛性により、図4(a)に示す開口領域(23)に復元しようとする復元応力が加わることになるため、図4(c)に示す開口領域(23)の状態を構築することが可能となる。以下、図6を参照しながら、第2の実施形態における口部材(2)の構成について説明する。なお、図6は、第2の実施形態における口部材(2)の形状を示す図であり、(a)は、第2の実施形態における口部材(2)の外観図を示し、(b)は、(a)に示す口部材(2)を『A』に沿って切断した状態を示す図であり、(c)は、(a)に示す口部材(2)を『B』に沿って切断した状態を示す図であり、(d)は、(a)に示す口部材(2)を『C』に沿って切断した状態を示す図である。
第2の実施形態における口部材(2)は、図6に示すように、抽出口を構成する中空円柱状の開口領域(23)を有し、熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)と溶着する口部材(2)の直径線上の相対する外周面に対し、突起部(21)を有して構成される。なお、突起部(21)は、図6(c)に示すように、開口領域(24)が設けられて構成されている。更に、第2の実施形態における口部材(2)は、口部材(2)の末端部分に、口部材(2)の剛性を強化させる屈曲部(25)を有して構成される。
なお、第2の実施形態における口部材(2)の全長は、37mmであり、口部材(2)から内容物を注出する部分を構成する注出部(3)の全長は、8mmであり、シート(11)と溶着する部分を構成する溶着部(4)の全長は、26.6mmであり、突起部(21)の全長は、15mmであり、屈曲部(25)の全長は、2.4mmである。また、抽出部(3)の外径直径Φは、9.4mmであり、内径直径Φは、7mmであり、抽出部(3)の厚さは、1.2mmである。また、溶着部(4)の外径直径Φは、16mmであり、内径直径Φは、15mmであり、溶着部(4)の厚さは、0.5mmである。また、屈曲部(25)の外径直径Φは、14mmであり、内径直径Φは、11.6mmであり、屈曲部(25)の厚さは、1.2mmである。また、第2の実施形態の熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)の厚さは、0.195mmである。なお、本実施形態における突起部(21)は、溶着部(4)の上端から10mmの位置に、突起部(21)の上端が位置するように設けられている。また、口部材(2)の溶着部(4)の厚さとしては、平板(12)を用いて熱可塑性樹脂製袋(1)を構成するシート(11)と熱溶着する点を考慮し、0.5mm以下が好ましく、0.3mm〜0.35mmが更に好ましい。
このように、第2の実施形態における口部材(2)は、屈曲部(25)を有して構成することで、図4(b)に示すように、平板(12)を用いて、口部材(2)とシート(11)とを熱溶着した際に、口部材(2)の開口領域(23)が狭くなってしまったとしても、屈曲部(25)の剛性により、図4(a)に示す開口領域(23)に復元しようとする復元応力が加わることになるため、第1の実施形態における口部材(2)よりも、図4(c)に示す開口領域(23)の状態を構築することが可能となる。
なお、口部材(2)に設ける屈曲部(25)の形状は、図6(a)に示すように、口部材(2)から窪んだ凹形状の屈曲部(25)に限定するものではなく、口部材(2)の剛性を強化させる形状であれば、あらゆる形状の屈曲部(25)を口部材(2)に設けることは可能であり、例えば、図7(a)に示すように、口部材(2)から突出した凸形状や、図7(b)に示すように、口部材(2)から窪んだ凹形状と、口部材(2)から突出した凸形状と、が組み合わされた形状の屈曲部(25)を口部材(2)に設けることも可能である。なお、図7(b)に示すように、凸形状と、凹形状と、が組み合わされて構成される屈曲部(25)は、凸形状と、凹形状と、を連続的に形成して構成したり、不連続的に形成して構成したりすることも可能である。
また、口部材(2)に屈曲部(25)を設ける位置は、図6、図7に示すように、口部材(2)の末端部分に限定するものではなく、図4(b)に示すように、平板(12)を用いて、口部材(2)とシート(11)とを熱溶着した際に、口部材(2)の開口領域(23)が狭くなってしまったとしても、図4(a)に示す開口領域(23)に復元しようとする復元応力が加わり、図4(c)に示す開口領域(23)の状態を構築することが可能な位置であれば、口部材(2)のあらゆる位置に屈曲部(25)を設けることは可能である。また、口部材(2)に設ける屈曲部(25)の数は、図6に示すように、1つに限定するものではなく、複数の屈曲部(25)を口部材(2)に設けることも可能である。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上記実施形態における熱可塑性樹脂製袋(1)は、図1に示すように、熱可塑性樹脂製袋(1)の左上端部に対して口部材(2)を設けることにしたが、口部材(2)を設ける位置は特に限定するものではなく、あらゆる位置に口部材(2)を設けることは可能である。また、本実施形態における口部材(2)を形成する際の形成方法は、特に限定するものではなく、可撓性に富む構成の口部材(2)が形成できれば、あらゆる形成方法を適用することは可能である。
本発明にかかる熱可塑性樹脂製袋の口部材、熱可塑性樹脂製袋及び熱可塑性樹脂製袋の製造方法は、飲料、食品、調味料、医薬品、化粧品、洗剤等の各種液状物質及び各種粒状物質を収容する袋に適用可能である。
本実施形態における熱可塑性樹脂製袋(1)の外観を示す図である。 図1に示す熱可塑性樹脂製袋(1)を『A』に沿って切断した状態を示す図である。 本実施形態における口部材(2)の形状を示す図であり、(a)は、本実施形態における口部材(2)の外観図を示し、(b)は、(a)に示す口部材(2)を『A』に沿って切断した状態を示す図であり、(c)は、(a)に示す口部材(2)を『B』に沿って切断した状態を示す図であり、(d)は、(a)に示す口部材(2)を『C』に沿って切断した状態を示す図である。 本実施形態における口部材(2)を有する熱可塑性樹脂製袋(1)の製造方法を示す図である。 本実施形態における口部材(2)の形状を示す図であり、突起部(21)に設けられる開口領域(24)と、口部材(2)の開口領域(23)と、が分離独立して構成された状態を示す図である。 第2の実施形態における口部材(2)の形状を示す図である。 第2の実施形態における口部材(2)の形状の変形例を示す図である。 従来の口部材(101)を有する熱可塑性樹脂製袋(102)の構成を示す第1の図である。 従来の口部材(101)を有する熱可塑性樹脂製袋(102)の構成を示す第2の図である。 従来の口部材(101)を有する熱可塑性樹脂製袋(102)の問題点を説明するための図であり、突起部(133)を構成する樹脂(134)が、口部材(101)の開口領域(123)に流出し、口部材(101)の開口領域(123)を低減させてしまう状態を説明するための図である。
符号の説明
1 熱可塑性樹脂製袋
2 口部材
3 注出部
4 溶着部
11 シート
12 平板
20 樹脂
21 突起部
22 膨出部
23、24 開口領域
25 屈曲部
101 口部材
102 熱可塑性樹脂製袋
103 シワ
111 シート
112 平板
133 突起部
134 樹脂
135 膨出部
123 開口領域

Claims (7)

  1. 熱可塑性樹脂製袋の開口部に設けられる口部材であって、
    抽出口を構成する開口領域を有し、
    前記熱可塑性樹脂製袋を構成するシートと溶着する前記口部材の外周面に、突起部を有し、前記突起部は、開口領域が設けられてなることを特徴とする口部材。
  2. 前記突起部に設けられる開口領域と、前記抽出口を構成する開口領域と、は一体化されてなることを特徴とする請求項1記載の口部材。
  3. 前記突起部は、前記シートと溶着する前記口部材の直径線上の相対する外周面に有することを特徴とする請求項1記載の口部材。
  4. 少なくとも1つの屈曲部を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の口部材。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の口部材を有する熱可塑性樹脂製袋。
  6. 抽出口を構成する開口領域を有する口部材が設けられてなる熱可塑性樹脂製袋の製造方法であって、
    前記熱可塑性樹脂製袋を構成するシートと溶着する口部材の外周面に、開口領域が設けられた突起部を有する口部材を形成する口部材形成工程と、
    前記口部材形成工程により形成された、前記開口領域が設けられた突起部を有する口部材を、前記熱可塑性樹脂製袋を構成するシートにて挟持し、前記口部材と、前記シートと、を熱溶着する溶着工程と、を行うことを特徴とする熱可塑性樹脂製袋の製造方法。
  7. 前記口部材形成工程は、
    前記シートと溶着する前記口部材の直径線上の相対する外周面に、開口領域が設けられた突起部を有する口部材を形成し、
    前記溶着工程は、
    前記直径線上の延長線上において、前記口部材と、前記シートと、が一体となるように熱溶着することを特徴とする請求項6記載の熱可塑性樹脂製袋の製造方法。
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