JP2007237852A - 乗員拘束装置、乗員拘束方法および乗員拘束装置付き車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 一方の膝に荷重が入力した場合であっても、大腿骨と骨盤とが形成する角度を調整する乗員拘束装置を提供すること。
【解決手段】 車両の衝突を検知する衝突予測部7aと、乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断する接触判断部7cと、大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持するシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9と、車両が衝突し、左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、シートサイドアクチュエータ8、シートクッションアクチュエータ9を制御するアクチュエータ制御部7dと、を設けた。
【選択図】 図6
【解決手段】 車両の衝突を検知する衝突予測部7aと、乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断する接触判断部7cと、大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持するシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9と、車両が衝突し、左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、シートサイドアクチュエータ8、シートクッションアクチュエータ9を制御するアクチュエータ制御部7dと、を設けた。
【選択図】 図6
Description
本発明は、車両衝突時に乗員の大腿骨と骨盤とが形成する角度を調整する乗員拘束装置、乗員拘束方法および乗員拘束装置付き車両に関する。
この種の技術としては、特許文献1に記載の技術が開示されている。
この公報では、オフセット衝突時に、例えば左側前部のオフセット衝突が発生した場合には、乗員の左下肢部を拘束する左側アクティブニーボルスターを作動させ、右側前部のオフセット衝突が発生した場合には、乗員の右下肢部を拘束する右側アクティブニーボルスターを作動させるようにしている。
特開2004−168096号公報
しかしながら特許文献1に記載の従来技術は、下記に示す課題があった。一方の膝に荷重が入力される場合、片側の寛骨臼のみに荷重が作用するので骨盤が不安定になり、大腿骨と骨盤とが形成する角度が小さくなってしまうことがある。大腿骨と骨盤とが形成する角度が小さくなってしまうと、大腿骨骨頭と寛骨臼との接触面積が小さくなる虞があった。
本発明は、上記従来技術の課題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、一方の膝に荷重が入力した場合であっても、大腿骨と骨盤とが形成する角度が小さくなってしまうことがない乗員拘束装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の乗員拘束装置では、車両の衝突を検知若しくは予測する衝突検知手段と、車両の衝突状態を検出する手段と、乗員の大腿部と骨盤とによって形成される角度を検出する手段と、大腿部と骨盤とによって形成される角度を調整する角度調整手段と、衝突検出検知手段と衝突状態検出手段と角度検出手段とからの信号により角度調整手段を制御する制御手段とを備え、車両の衝突状態に応じて乗員の大腿部と骨盤とによって形成される角度を調整し、大腿骨と骨盤の接触面積を増加させる方向に制御するようにした。
よって本発明の乗員姿勢装置にあっては、一方の膝に荷重が入力した場合であっても、大腿骨と骨盤とが形成する角度が変化することを低減することができる。
以下、本発明の乗員拘束装置を実現する最良の形態を、実施例1および実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本発明の乗員拘束装置を搭載した車両の全体システム図である。
乗員拘束装置には、入力装置として、車両前方の画像を撮影する外部カメラ1と、車両の加速度を計測する加速度センサ2と、衝突等による車両前方部分の変形量を検知する変形量検知センサ3と、車室前方の変形部位を検知する変形部位検知センサ4と、シートクッション21に着座した乗員の座圧を計測する座圧センサ5と、乗員の着座姿勢の画像を撮影する乗員カメラ6が備えられる。更に、乗員拘束装置には、これらの入力装置の情報を入力し演算するコントローラ7と、このコントローラ7により制御される出力装置として、着座した乗員の腰部を拘束するシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9と、張力を調整可能なシートベルト装置10と、乗員の頭部と車室内との接触時に頭部への衝撃を緩和する頭部エアバック11が備えられる。
外部カメラ1は、車両前方の先行車両や障害物等を撮影し、この撮影した画像はコントローラ7において処理され、先行車両や障害物との距離を計測する。
加速度センサ2は、前後、左右、上下、ロール、ピッチ、ヨーの6方向の加速度を測定可能なものであって、通常走行時の加減速度を計測すると共に、衝突時の減速度を計測する。
変形量検知センサ3は、インストルメントパネル30内部に設けられ、衝突時のインストルメントパネル30内の歪み量を検知し、この歪み量からインストルメントパネル30の車室内側への進入量を算出する。
図2は車室内の上視図である。変形部位検知センサ4は、インストルメントパネル30の前部に、車両前方向に対して左から左変形検知センサ4a、中央変形検知センサ4b、右変形検知センサ4cが設けられる。左変形検知センサ4aは部位D1、中央変形検知センサ4bは部位D2、右変形検知センサ4cは部位D3の変形検出する。
座圧センサ5は、シートクッション21の内部に、座面全体にわたって設けられる。
乗員カメラ6は着座した乗員の前上方に、乗員の着座姿勢を撮影できるように設けられる。
図3はシート20の拡大図であり、図3(a)はシート20の斜視図、図3(b)はシートバック22のサイド下方部23の断面図である。なお、図3(b)はシートバック22の左サイド下方部23の断面図を示しているが、右側のサイド下方部24の構成も左右が逆になるだけで、同様の構成である。
シートサイドアクチュエータ8は、左アクチュエータ8lと右アクチュエータ8rとから構成される。乗員が着座した際に骨盤の腸骨付近にあたるシートバック22の左サイド下方部23に左アクチュエータ8lが、右サイド下方部24に右アクチュエータ8rがそれぞれ内装される。シートサイドアクチュエータ8(左アクチュエータ8l、右アクチュエータ8r)は、図3(b)に示すようにシートバック22内部のシートバックフレーム22aに固定されたエアバック81aによって構成される。エアバック81aは、コントローラ7からの作動指令によって、インフレータ81bによりエアバック81a内部にガスが封入されて展開する。
サイド下方部23,24は、内面に一体に形成された外装フレーム23b(24b)が備えられる。この外装フレーム23b(24b)は、薄肉部による破断部23c(24c)が設けられる。エアバック81aが展開したときには、この破断部23c(24c)から外装フレーム23b(24b)が破断して、エアバック81aがシートバック22の外部で展開する。
図4は、シート20の拡大斜視図であり、シート20の外面形状を一点鎖線で示している。
シートクッションアクチュエータ9は、シートクッションフレーム21aの後部に設けられたエアバック91によって構成される。エアバック91は、展開時にシートクッション21の座面後部を座面内部から持ち上げ、着座した乗員の坐骨付近を、乗員の腰部が後方に移動しないように拘束する。
図5は、シートベルト装置10とシート20の斜視図である。
シートベルト装置10は、ショルダベルト10aおよびラップベルト10bからなる3点式シートベルトを構成する。ショルダベルト10aの上端部は、ショルダベルトアンカ10cで折り返されて下方に案内され、その先端部はシートベルトリトラクタ10dに巻き取られている。また、ショルダベルト10aの下端部は、シートクッション21の車幅方向内側部に設けられたインナバックル10eに係脱可能なタング10fに挿通されて、ラップベルト10bへと連なる。ラップベルト10bの先端部はラップベルトアンカ10gに固定される。
シートベルトリトラクタ10dは、車両の衝突発生時等には、内部に設けたガスを利用した巻き取り機構によって、ショルダベルト10aを巻き取って、張力を増加する構成となっている。
図6は、本発明の乗員拘束装置の制御ブロック図である。
衝突予測部7aは、外部カメラ1から車両前方の画像情報、加速度センサ2から加速度情報を入力し、先行車両や障害物との衝突の可能性を予測および衝突したことを演算する。
乗員姿勢演算部7bは、座圧センサ5から着座した乗員の座圧情報と、乗員カメラ6から乗員の着座姿勢画像を入力し、乗員の着座姿勢を演算する。この乗員姿勢演算部7bでは、乗員の左右の大腿部が図2に示す、シートクッション21の座面の領域C1または領域C2のいずれに位置するかを演算する。
接触判断部7cは、変形量検知センサ3からインストルメントパネル30の車室内側への進入量情報、変形部位検知センサ4から変形部位情報、乗員姿勢演算部7bの大腿部位置情報を入力する。これらの入力情報を演算して、乗員の膝部とインストルメントパネル30との接触と、接触した膝部が左右いずれであるかを判断する。
アクチュエータ制御部7dは、衝突予測部7aから先行車両や障害物との衝突の可能性の情報および衝突情報、接触判断部7cから乗員の膝部とインストルメントパネル30との接触情報を入力する。これらの入力情報に基づいて演算した制御信号をシートサイドアクチュエータ8、シートクッションアクチュエータ9、シートベルト装置10、頭部エアバック11に出力する。
次に作用について説明する。
[乗員拘束処理]
図7は、コントローラ7において行われる乗員拘束処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、外部カメラ1から車両前方の画像を入力し、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、加速度センサ2から加速度情報を入力して、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、衝突予測部7aにおいて、先行車両や障害物との衝突可能性の予測を演算により求め、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、ステップS3の演算結果から衝突の可能性があるか否かを判定し、衝突の可能性がある場合にはステップS5へ移行し、衝突の可能性が無い場合にはステップS1へ戻る。
ステップS5では、座圧センサ5から着座した乗員の座圧情報を入力し、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、乗員カメラ6から着座している乗員の画像を入力し、ステップS7へ移行する。
ステップS7では、乗員姿勢演算部7bにおいて乗員の大腿部位置を求めて、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、アクチュエータ制御部7dがシートベルト装置10にシートベルトリトラクタ10dの作動指令を出力し、ショルダベルト10a、ラップベルト10bの張力を増加して、所謂プリテンションによって乗員の拘束力を増すようにする。その後ロードリミッタによって拘束力を低減して、ステップS9へ移行する。
ステップS9では、アクチュエータ制御部7dが頭部エアバック11に展開指令を出力し、頭部エアバック11を展開させて、ステップS10へ移行する。
ステップS10では、衝突予測部7aの演算によって車両が先行車や障害物と衝突したか否かを判定し、衝突した場合にはステップS11へ移行し、衝突していない場合にはステップS1へ戻る。
ステップS11では、変形量検知センサ3からインストルメントパネル30の車室内側への進入量情報を入力して、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、変形部位検知センサ4から変形部位情報を入力して、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、接触判断部7cにおいて、ステップS7で演算した大腿部位置情報と、ステップS11で入力したインストルメントパネル30の車室内側への進入量情報と、ステップS12で入力した変形部位情報から乗員の膝部とインストルメントパネル30との接触を判断する。インストルメントパネル30と接触した膝部が、片方のみの場合(例えば、左の膝は接触しているが、右の膝は接触していない場合)は、腰部拘束を行うと判定してステップS14へ移行する。一方、インストルメントパネル30と両方の膝部が接触している場合、または両方の膝部とも接触していない場合には、腰部拘束を行わないと判定してステップS1に戻る。
ステップS14では、アクチュエータ制御部7dにおいて、作動させるシートサイドアクチュエータ8を、左アクチュエータ8lまたは右アクチュエータ8rのいずれにするかを求め、ステップS15へ移行する。
ステップS15では、ステップS14で求めた側のシートサイドアクチュエータ8を作動させ、ステップS16へ移行する。
ステップS16では、シートクッションアクチュエータ9を作動させ、処理を終了する。
[乗員拘束動作]
車両が先行車や障害物と衝突する可能性が無い場合には、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4の処理を、ステップS4において衝突する可能性があると判定されるまで繰返す。
車両が先行車や障害物と衝突する可能性がある場合には、ステップS4から更にステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS10と進み、ステップS10では実際に車両が衝突したか否かを判定する。
車両が先行車や障害物と衝突する可能性がある場合には、実際に衝突が検知される前に、画像処理等を行うため処理時間を必要とする乗員姿勢の演算(ステップS5〜ステップS7)を行う。また、衝突時に作動が完了していることが必要であるシートベルト装置10によるプリテンション(ステップS8)や、頭部エアバック11の展開(ステップS9)を行う。よって、衝突時に乗員を適切に拘束することができるとともに、衝突後の各処理を迅速に行うことができる。
実際に車両が衝突した場合には、更にステップS11→ステップS12→ステップS13と進み、ステップS13では大腿部とインストルメントパネル30との接触情報から腰部拘束を行うか否かを判定する。
腰部拘束を行うか否かの判定は、図8に示すマップに基づいて行う。図8の横に変形部位検知センサ4が検出した部位D1,D2,D3を示し、縦に左右の大腿部がシートクッションの領域C1,C2のいずれの位置にあるかを示す。また、ONは腰部拘束を行うことを示し、OFFは腰部拘束を行わないことを示す。
着座している乗員の膝部に荷重が入力するときに、一方の膝部に荷重が入力されてしまうと、骨盤が回転してしまうことがある。そのため、乗員の大腿骨と骨盤との角度が小さくなり、大腿骨骨頭と骨盤の寛骨臼の接触面積が小さくなるので、大腿骨骨頭と骨盤の寛骨臼の接触圧力が高くなり、膝部に入力された荷重に対する股関節周辺の強度が低くなることがある。
例えば、右の膝部に荷重が入力され、左の膝部には荷重が入力されていない場合には、骨盤の右側が後方に移動し骨盤の左側が相対的に前方に移動するので、乗員の上方から見ると骨盤が左回転し、右側の股関節部分において大腿骨と骨盤とが形成する角度は小さくなってしまう。この場合は、右側の股関節周辺の強度が低くなることがある。
そこで、ステップS13では乗員の膝部とインストルメントパネル30との接触情報により、乗員の大腿骨と骨盤のとの角度が小さくなることを防ぐ腰部拘束を行うか否かを判定する。
インストルメントパネル30と接触する膝部が一方のみの場合は、ステップS13において腰部拘束を行うと判定し、更にステップS14→ステップS15→ステップS16→RETURNと進む。
ステップS14において、例えばインストルメントパネル30と左側の膝部が接触している場合には、ステップS15においてシートサイドアクチュエータ8の左アクチュエータ8lを作動させるように演算する。さらに、ステップS16においてシートクッションアクチュエータを作動させる。そのため、骨盤の左上方の腸骨付近と、骨盤の下方中央部の坐骨付近を拘束して、骨盤が右回転することを防止することができる。
[乗員拘束作用]
図9は、大腿骨と腰部との角度に応じた骨盤の強度を説明する図であり、着座した乗員下肢部分を上方から見た図である。図9(a)は通常の着座姿勢の様子を示し、図9(b)は右の膝部41に荷重が入力されたときの着座姿勢の様子を示している。
左右両方の膝部に等しい荷重が入力された場合、左右の大腿骨を介して、骨盤の左右の股関節に等しい荷重が入力される。このとき、骨盤の左右から入力される荷重のバランスがとれて、骨盤は荷重入力前の位置から平行に後方へ移動する。このため、大腿骨と骨盤とが形成する角度は荷重入力前と比べて、ほとんど変化することはない。
一方、例えば右膝部に荷重が入力され、左膝部には荷重が入力されていない場合には、右膝部41に入力された荷重は、股関節43において右大腿骨42の大腿骨骨頭45から骨盤44の寛骨臼49へ伝達する。このとき、図9(b)に示すように、骨盤44の右側が後方に移動するもの、左側は荷重が入力されていないので移動せずに回転中心となり、骨盤44は上部から見ると右回転する。そのため、右大腿骨42と骨盤44とが形成する角度は、通常の着座姿勢のときの角度θ1から、角度θ2へと小さくなる。
大腿骨42と骨盤44とが形成する角度が、角度θ1からθ2へと小さくなると、右股関節43における大腿骨骨頭45と寛骨臼49との接触面積は、面積A1から面積A2へと小さくなる。そのため、股関節43における大腿骨骨頭45と寛骨臼49との接触圧力が高くなってしまう。
そこで本実施例では、シートサイドアクチュエータ8とシートクッションアクチュエータ9を用いて、骨盤44の回転を防止するようにした。
次に本実施例の各装置の作用を具体的に示す。
図10は、各装置の作動タイミングを示すタイミングチャートである。また、図11は各装置の作動の様子を示す図である。
図10の時間t1で衝突予測部7aにおいて衝突の可能性が予測されると、乗員姿勢演算部7bによって左右の大腿部の位置を求める(図10:時間t2)。その後、図11(a)に示すようにシートベルトリトラクタ10dを作動させ(図10:時間t3)、頭部エアバック11を展開させる(図10:時間t4)。ショルダベルト10aの張力が設定値以上になると図11(b)に示すように、ロードリミッタが作動し(図10:時間t5)、ショルダベルト10aの張力を低減するので、乗員の胸部への負担を軽減することができる。
時間t6で衝突予測部7aにおいて衝突が検出されると、接触判断部7cにおいて接触判断処理を行う(図10:時間t7)。接触判断処理をもとに、インストルメントパネル30と接触し荷重が入力される膝部を推定して、荷重が入力される側のシートサイドアクチュエータ8を作動させるとともに、図11(b)に示すようにシートクッションアクチュエータ9を作動させる(図10:時間t8)。シートサイドアクチュエータ8は、右斜め前方から衝突が発生した場合は、図11(c)に示すように右アクチュエータ8rが作動し、左斜め前方から衝突が発生した場合は、図11(d)に示すように左アクチュエータ8lが作動する。
図12および図13は、荷重が入力する膝部と腰部拘束の有無を変化させてシミュレーションを行った結果を示す図である。シミュレーションは次の3つの条件を想定して行った。
[条件イ]左右両方の膝部に荷重を入力
[条件ロ]右膝部のみに荷重を入力
[条件ハ]右膝部のみに荷重を入力するとともに、腰部を拘束
このシミュレーションにおいては、全ての条件において各膝部に入力する荷重はいずれも等しいものとした(例えば、[条件イ]では、左膝部に荷重A[N]、右膝部に荷重A[N]を入力したとすると、[条件ロ]および[条件ハ]においても、右膝部に荷重A[N]を入力する)。
[条件イ]左右両方の膝部に荷重を入力
[条件ロ]右膝部のみに荷重を入力
[条件ハ]右膝部のみに荷重を入力するとともに、腰部を拘束
このシミュレーションにおいては、全ての条件において各膝部に入力する荷重はいずれも等しいものとした(例えば、[条件イ]では、左膝部に荷重A[N]、右膝部に荷重A[N]を入力したとすると、[条件ロ]および[条件ハ]においても、右膝部に荷重A[N]を入力する)。
図12は、膝部に荷重が入力したときの腰部の挙動についてのシミュレーション結果である。図12(a)は[条件イ]の場合の腰部の挙動、図12(b)は[条件ロ]の場合の腰部の挙動、図12(c)は[条件ハ]の場合の腰部の挙動を示す。なお、図12(a)(b)(c)の左側の図は腰部53を上方から見た図であり、右側の図は腰部53を右側面から見た図である。
図12(a)のシミュレーション結果から[条件イ]の場合は、腰部53はほとんど回転していないことが分かる。
また、図12(b)のシミュレーション結果から[条件ロ]の場合には、右大腿部51が後方に移動し、腰部53は上方から見ると右回転していることがわかる。また、腰部53の回転により腰部53と右大腿部51が形成する角度は、図12(a)の左右両方の膝部に荷重が入力された場合と比べて小さくなっていることが分かる。腰部53の回転により腰部53と右大腿部51が形成する角度が小さくなると、図9を用いて前述したとおり、右股関節43における大腿骨42と骨盤44との接触面積は小さくなる。
一方、図12(c)のシミュレーション結果から、[条件ハ]の場合には、図12(a)の左右両方の膝部に荷重が入力された場合と比べると腰部53は回転しているものの、図12(b)の右の膝部のみに荷重が入力された場合に比べると腰部53の回転は防ぐことができている。
図13は、シミュレーションによって求めた大腿骨骨頭45と寛骨臼49との接触圧力を示すグラフである。細実線は[条件イ]の場合、点線は[条件ロ]の場合、太実線は[条件ハ]の場合の接触圧力を示す。
図13のシミュレーション結果より、[条件ハ]の場合は、[条件イ]および[条件ロ]と比べて、接触圧力の上昇の立ち上がりは早いものの、最大値は[条件イ]の場合と同程度に抑えられている。接触圧力の上昇の立ち上がりが早いのは、腰部が拘束されているために腰部が[条件イ]および[条件ロ]の場合に比べて移動しないためである。しかし、大腿骨42と骨盤44とが形成する角度は、衝突前の角度をほぼ維持されているので大腿骨骨頭45と寛骨臼49との接触面積がほとんど小さくならない。そのため、接触圧力の最大値を[条件ロ]に比べて小さくすることができ、[条件イ]の場合と同程度に抑えることができる。
次に本実施例の効果について述べる。
・車両の衝突を検知する衝突検知手段として衝突予測部7aと、乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断する接触判断手段として接触判断部7cと、大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持する角度維持手段としてシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9と、車両が衝突し、左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、シートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9を制御するアクチュエータ制御部7dとを設けた。
よって、一方の膝部のみに荷重が入力された場合にも腰部の回転は防ぎ、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触面積を衝突前の状態を維持することが可能となる。そのため、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触圧力の増加を抑制することができ、大腿骨と骨盤とが形成する角度が小さくなってしまう事を抑制することができる。
・さらに、右側の膝が前記車室内部と接触している場合には、右側のシートサイドアクチュエータ8(角度維持手段)により、乗員の腸骨の車幅方向の移動を規制するようにした。
よって、腰部の回転を抑制するために効率の良い乗員の腸骨部分をより確実に拘束することが可能となる。そのため腰部拘束による乗員の違和感を大きくすることなく腰部回転を抑制することができる。
・さらに、左側の膝が前記車室内部と接触している場合には、左側のシートサイドアクチュエータ8(角度維持手段)により、乗員の腸骨の車幅方向の移動を規制するようにした。
よって、腰部の回転を抑制するために効率の良い乗員の腸骨部分をより確実に拘束することが可能となる。そのため腰部拘束による乗員の違和感を大きくすることなく腰部回転を抑制することができる。
・さらに、シートサイドアクチュエータ8(車幅方向拘束部)は、シートバック22の左右のサイド部分を車両前方またはシートバック内側方向に変位させるようにした。
よって、シートバック22の形状が変化するので、シートバック22の外部に拘束装置が現れないように構成することが可能となる。そのため、衝突時には確実に腰部回転を抑制することができるとともに、通常時には乗員に与える違和感を低減できる。
・さらに、シートサイドアクチュエータ8(車幅方向拘束部)を、シートバックサイドに設けたエアバック81aによって構成するようにした。
エアバックはガスの充填によって素早く展開するので、乗員を拘束するまでの時間を短くすることが可能となる。そのため、乗員の一方の膝部に荷重が入力されたときに確実に乗員の腰部を拘束することができる。
・さらに、シートクッションアクチュエータ9(後方向拘束部)により、乗員の坐骨の後方向の移動を規制するようにした。
よって、腰部の回転を抑制するために効率の良い乗員の坐骨部分をより確実に拘束することが可能となる。そのため腰部拘束による乗員の違和感を大きくすることなく腰部回転を抑制することができる。
・さらに、シートクッションアクチュエータ9(後方向拘束部)は、シートクッション後部を前上方向に変位させるようにした。
よって、シートクッション21の形状が変化するので、シートクッション21の外部に拘束装置が現れないように構成することが可能となる。そのため、通常に乗員に違和感を与えることなく、衝突時には確実に腰部回転を抑制することができる。
・さらに、乗員姿勢演算部7b(大腿部位置検知手段)によって、乗員の左右の大腿部位置を検出するようにした。
衝突時に、乗員の一方の膝部のみがインストルメントパネル30と接触したことを判断することが可能となる。よって、適切にシートサイドアクチュエータ8やシートクッションアクチュエータ9を作動させることができる。
・さらに、乗員の頭部と車室内部との接触を防止する頭部エアバック11を設け、乗員の頭部と頭部エアバック11とが接触した後に、シートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9(角度維持手段)を作動させるようにした。
シートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9の作動により乗員が前方に移動してしまった場合にも、頭部エアバック11により乗員の頭部を保護することができる。
また、プリテンション機能付きのシートベルト装置10の場合、乗員頭部と頭部エアバック11が接触している状態においては、ロードリミッタが作動した後であるので、シートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9を作動させても、シートベルト装置10による乗員への負担増加を低減できる。
・さらに、変形部位検知センサ4(変形部位検知手段)によって車体内部の変形部位を検知するようにした。また、アクチュエータ制御部7d(角度維持制御手段)は、乗員の左右の大腿部位置情報と、車室内部の変形部位情報に基づいて、シートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9(角度維持手段)の作動を決定するようにした。
乗員の左右の大腿部位置情報と車室内部の変形部位情報から、予めインストルメントパネル30と乗員の膝部との接触を推定し、シートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9を作動することが可能となる。そのため、膝部とインストルメントパネル30とが接触する前に確実にシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9を作動させ、乗員の腰部を拘束することができる。
・車両の衝突を検知し、乗員の左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、膝側の大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持するようにした。
よって、一方の膝部のみに荷重が入力された場合にも腰部の回転は防ぎ、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触面積を衝突前の状態を維持することが可能となる。そのため、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触圧力の増加を抑制することができ、大腿骨と骨盤とが形成する角度が小さくなってしまう事を抑制することができる。
・車両の衝突を検知し、次に乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断した後に、大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持するようにした。
よって、一方の膝部のみに荷重が入力された場合にも腰部の回転は防ぎ、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触面積を衝突前の状態を維持することが可能となる。そのため、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触圧力の増加を抑制することができ、大腿骨と骨盤とが形成する角度が小さくなってしまう事を抑制することができる。
・乗員拘束装置付き車両に、車両の衝突を検知する衝突検知手段として衝突予測部7aと、乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断する接触判断手段として接触判断部7cと、大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持する角度維持手段としてシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9と、車両が衝突し、左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、シートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9を制御するアクチュエータ制御部7dとを設けた。
よって、一方の膝部のみに荷重が入力された場合にも腰部の回転は防ぎ、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触面積を衝突前の状態を維持することが可能となる。そのため、大腿骨骨頭45と寛骨臼49の接触圧力の増加を抑制することができ、大腿骨と骨盤とが形成する角度が小さくなってしまう事を抑制することができる。
以下に、本実施例の変形例を示す。
[変形例1]
変形例1では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
変形例1では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
図14はシートバック22のサイド下方部23の断面図である。図14はシートバック22の左サイド下方部23の断面図を示しているが、右側のサイド下方部24の構成も左右が逆になるだけで、同様の構成である。
シートサイドアクチュエータ8(左アクチュエータ8l、右アクチュエータ8r)は、エアバック82aとパッド82bとから構成される。左サイド下方部23(右サイド下方部24)の突出部23d(24d)は、シートバック22と別体に形成され、内部にパッド82bが設けられている。突出部23d(24d)は、シートバック22の本体にヒンジ82dにより回動可能に取り付けられている。取り付けプレート82cはシートバックフレーム22aに固定され、この取り付けプレート82cと左サイド下方部23(右サイド下方部24)の突出部23d(24d)との間に、エアバック82aを設けられる。
エアバック82aはコントローラ7からの作動指令によって展開し、突出部23d(24d)はシート20の内側方向に回動する。そのため、着座した乗員の腸骨付近を、乗員の腰部が車幅方向に移動しないように拘束することが可能となる。
変形例1は実施例1の効果に加え、次の効果を得ることができる。
・シートサイドアクチュエータ8(車幅方向拘束部)を、シートバックの左右に設けられ、車両前方に突出またはシートバック22内側方向に回動可能なパッド82bにより構成した。
よって、通常時にもシートサイドに設けたパッド82bによって乗員の拘束性を増すことができるとともに、乗員の一方の膝部に荷重が入力されたときに確実に乗員の腰部を拘束することができる。
[変形例2]
変形例2では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
[変形例2]
変形例2では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
図15はシートバック22のサイド下方部23の断面図である。図15はシートバック22の左サイド下方部23の断面図を示しているが、右側のサイド下方部24の構成も左右が逆になるだけで、同様の構成である。
シートサイドアクチュエータ8(左アクチュエータ8l、右アクチュエータ8r)は、パッド83cと駆動部83dとから構成される。シートバックフレーム22aに取り付けプレート83aが固定され、この取り付けプレート83aに駆動部83dが設けられる。駆動部83dは支持部83bを介してパッド83cと連結される。
駆動部83dはコントローラ7からの作動指令によって作動し、パッド83cを前方に移動させる。
サイド下方部23,24は、内面に一体に形成された外装フレーム23b(24b)が備えられる。この外装フレーム23b(24b)は、薄肉部による破断部23c(24c)が設けられる。駆動部83dが作動したときには、この破断部23c(24c)から外装フレーム23b(24b)が破断して、パッド83cがシートバック22の外部へ移動する。そのため、着座した乗員の腸骨付近を、乗員の腰部が車幅方向に移動しないように拘束することが可能となる。
変形例2は実施例1の効果に加え、次の効果を得ることができる。
・さらに、シートサイドアクチュエータ8(車幅方向拘束部)のパッド83cを、乗員と接触する部分が乗員側に凹状に湾曲した形状に形成した。
パッド83cの乗員と接する部分が乗員の腰部形状に沿った形状であるので、より乗員の腰部の拘束性を向上させることができる。
[変形例3]
変形例3では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
変形例3では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
図16はシートバック22のサイド下方部23の断面図である。図16はシートバック22の左サイド下方部23の断面図を示しているが、右側のサイド下方部24の構成も左右が逆になるだけで、同様の構成である。
シートサイドアクチュエータ8(左アクチュエータ8l、右アクチュエータ8r)は、パッド84cと駆動部84dとから構成される。シートバックフレーム22aに取り付けプレート84aが固定され、この取り付けプレート84aに駆動部84dが設けられる。駆動部84dは支持部84bを介してパッド84cと連結される。パッド84cは、乗員と接触する面が凹状に形成され乗員の腰部の拘束性を増すようになされている。
駆動部84dはコントローラ7からの作動指令によって作動し、パッド84cを前方に移動させる。
サイド下方部23,24は、破断部23e(24e)が設けられる。駆動部84dが作動したときには、この破断部23e(24e)から破断して、パッド84cがシートバック22の外部へ移動する。そのため、着座した乗員の腸骨付近を、乗員の腰部が車幅方向に移動しないように拘束することが可能となる。
これにより実施例1と同様の効果を得ることができる。
[変形例4]
変形例4では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
[変形例4]
変形例4では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
図17はシートバック22のサイド下方部23の断面図である。図17はシートバック22の左サイド下方部23の断面図を示しているが、右側のサイド下方部24の構成も左右が逆になるだけで、同様の構成である。
シートサイドアクチュエータ8(左アクチュエータ8l、右アクチュエータ8r)は、駆動部85aとパッド85bとから構成される。左サイド下方部23(右サイド下方部24)の突出部23d(24d)は、シートバック22と別体に形成され、内部にパッド85bが設けられている。シートバックフレーム22aに取り付けプレート85cが固定され、この取り付けプレート85cに駆動部85aが設けられる。駆動部85aは支持部85dを介して突出部23d(24d)と連結される。
駆動部85aはコントローラ7からの作動指令によって作動し、突出部23d(24d)を前方に移動させる。そのため、着座した乗員の腸骨付近を、乗員の腰部が車幅方向に移動しないように拘束することが可能となる。
これにより実施例1と同様の効果を得ることができる。
[変形例5]
変形例5では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
[変形例5]
変形例5では、シートサイドアクチュエータ8の構造が異なる例を示す。
図18は車室の斜視図である。図18に示すように、右アクチュエータ8rはドアインナ32にシートに対向して設けられ、左アクチュエータ8lはセンタコンソール31にシートに対向して設けられる。
右アクチュエータ8r、左アクチュエータ8lは、パッド86aと、このパッド68aが取り付けられる支持部86bと、シート側にパッド86aを突出させる図示しない駆動部から構成される。また、右アクチュエータ8r、左アクチュエータ8lはそれぞれ、パッド86aが突出したときに着座した乗員の腸骨付近を拘束できるように高さを調節して設置される。
コントローラ7からの制御信号によって、右アクチュエータ8rまたは左アクチュエータ8lのパッド86aがそれぞれ突出して、乗員の腸骨付近を、乗員の腰部が回転しないように拘束する。
変形例5では、実施例1の効果に加え次の効果を得ることができる。
・さらに、シートサイドアクチュエータ8(車幅方向拘束部)は、乗員の腸骨付近の高さであり、シート側面に対向して、ドアインナに設けられ、車幅方向内側に突出可能なパッド86aにより構成するようにした。
シートサイドアクチュエータ8を、シートバック22の車幅方向外側にあるドアインナ32に設けたので、例えば乗員の着座位置がシート20の端の方であった場合であっても、確実に腰部を拘束することができる。
・さらに、シートサイドアクチュエータ8(車幅方向拘束部)は、乗員の腸骨付近の高さであり、シート側面に対向して、センタコンソール31に設けられ、車幅方向内側に突出可能なパッド86aにより構成するようにした。
シートサイドアクチュエータ8を、シートバック22の車幅方向外側にあるセンタコンソール31に設けたので、例えば乗員の着座位置がシート20の端の方であった場合であっても、確実に腰部を拘束することができる。
[変形例6]
変形例6では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
[変形例6]
変形例6では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
図19は、シート20の拡大斜視図でありシート20の外面形状を一点鎖線で示している。
シートクッションアクチュエータ9は、シートクッションフレーム21aの後部に回動可能に設けられたパッド92によって構成される。パッド92の内部には図示しないモータが設けられ、通常時の点線で示すパッド92aのように倒れた状態から、コントローラ7からの制御信号によって、モータが駆動し実線で示すパッド92bのように上方に回動する。回動したパッド92bの状態においてシートクッション21の座面後部を座面内部から持ち上げ、着座した乗員の坐骨付近を、乗員の腰部が後方に移動しないように拘束する。
変形例6では、実施例1の効果に加えて次の効果を得ることができる。
・シートクッションアクチュエータ9(後方向拘束部)は、シートクッション21の後部に設けられ、前上方向に回動可能なパッド93aによって構成するようにした。
よって、通常時にはパッド93aは倒れた状態であって乗員に違和感を与えず、乗員の一方の膝部に荷重が入力されたときに確実に乗員の腰部を拘束することができる。
[変形例7]
変形例7では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
[変形例7]
変形例7では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
図20は、シート20の拡大斜視図でありシート20の外面形状を一点鎖線で示している。
シートクッションアクチュエータ9は、シートクッションフレーム21aの後部に回動可能に設けられたパッド93aと、このパッド93aを回動させるエアバック93bによって構成される。通常時は図20(a)に示すようにパッド93aは倒れた状態であるが、コントローラ7からの制御信号によって、エアバック93bが展開してパッド93aを図20(b)に示すように回動させる。回動したパッド93aの状態においてシートクッション21の座面後部を座面内部から持ち上げ、着座した乗員の坐骨付近を、乗員の腰部が後方に移動しないように拘束する。
これにより実施例1と同様な効果をえることができる。
[変形例8]
変形例8では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
[変形例8]
変形例8では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
図21は、シート20の拡大斜視図でありシート20の外面形状を一点鎖線で示している。
シートクッションアクチュエータ9は、シートバックフレーム22aの下部に前方に突出可能なプレート94aと、このプレート94aを突出させる駆動部94bによって構成される。図21(a)に示すように、プレート94aはプレート94aの上方部分が後方へ倒れて傾斜した状態でシートバックフレーム22aに取り付けられる。図21(b)は、プレート94aの取り付け部の部分拡大図である。シートバックフレーム22aに駆動部94bが取り付けプレート94cによって取り付けられ、プレート94aは駆動部94bによって前方に突出可能に取り付けられる。
コントローラ7からの制御信号により駆動部94bが作動すると、図21(b)に示すようにプレート94aが前方に突出し、着座した乗員の坐骨付近を、乗員の腰部が後方に移動しないように拘束する。
これにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。
[変形例9]
変形例9では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
[変形例9]
変形例9では、シートクッションアクチュエータ9の構造が異なる例を示す。
図22は、シート20の拡大斜視図でありシート20の外面形状を一点鎖線で示している。
シートクッションアクチュエータ9は、シートクッション21の後部に設けられたエアバック95によって構成される。エアバック95は、展開前は図22(a)に示すようにシートクッション21の内部に収納されているが、展開時には図22(b)に示すようにシートクッション21の座面上面で展開する。また、エアバック95は、展開時に車幅方向からみた形状が略三角形になるよう形成される。
コントローラ7からの制御信号により図示しないインフレータからエアバック95内にガスが充填されて展開し、着座した乗員の坐骨付近を、乗員の腰部が後方に移動しないように拘束する。
変形例9では、実施例1の効果に加えて次の効果を得ることができる。
・さらに、シートクッションアクチュエータ9(後方向拘束部)は、シートクッション21の後部に設けられたエアバック95により構成され、このエアバック95は、展開時に車幅方向からみた形状が略三角形になるようにした。
よって、展開時に腰部との干渉を小さくすることが可能となるので、乗員の腰部の拘束を安定して行うことができる。
本実施例では、コントローラ7の接触判断部7cにおいて、加速度センサ2の加速度情報を用いて演算する点で実施例1と異なる。
まず、構成を説明する。ここでは、実施例1と異なる構成のみを説明し、実施例1と同様の部分には同一の符号を付す。
図23は、本発明の乗員拘束装置に制御ブロック図である。
加速度センサ2は、前後、左右、上下、ロール、ピッチ、ヨーの6方向の加速度を測定可能なものであって、通常走行時の加減速度を計測すると共に、衝突時の減速度(加速度)および減速方向(加速方向)を計測する。図24は車室内の上視図である。ここで検出する減速方向は、右斜め方向の方向G1、正面方向の方向G2、左斜め方向の方向G3を検出する。
接触判断部7cは、加速度センサ2から減速度情報および減速方向情報と、変形量検知センサ3からインストルメントパネル30の車室内側への進入量情報と、変形部位検知センサ4から変形部位情報と、乗員姿勢演算部7bの大腿部位置情報とを入力する。これらの入力情報を演算して、乗員の膝部とインストルメントパネル30との接触と、接触した膝部が左右いずれであるかを判断する。
次に作用について説明する。
[乗員拘束処理]
図25は、コントローラ7において行われる乗員拘束処理の流れを示すフローチャートである。本実施例では、実施例1(図7)のステップS12の後にステップS21を加え、さらにステップS13で行っていた処理内容を変更しステップS22とした。
ステップS21では、加速度センサ2から加速度情報および加速方向情報を入力して、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、接触判断部7cにおいて、ステップS7で演算した大腿部位置情報と、ステップS11で入力したインストルメントパネル30の車室内側への進入量情報と、ステップS12で入力した変形部位情報と、ステップS21で入力した加速度情報および加速方向情報から乗員の膝部とインストルメントパネル30との接触を判断する。インストルメントパネル30と接触した膝部が、片方のみの場合(例えば、左の膝は接触しているが、右の膝は接触していない場合)は、腰部拘束を行うと判定してステップS14へ移行する。一方、インストルメントパネル30と両方の膝部が接触している場合、または両方の膝部とも接触していない場合には、腰部拘束を行わないと判定してステップS1に戻る。
腰部拘束を行うか否かの判定は、図26に示すマップに基づいて行う。図26の横に変形部位検知センサ4が検出した部位D1,D2,D3を示し、縦に減速方向が方向G1,G2,G3のいずれの方向であるか、また左右の大腿部がシートクッションの領域C1,C2のいずれの位置にあるかを示す。また、ONは腰部拘束を行うことを示し、OFFは腰部拘束を行わないことを示す。
次の本実施例の効果について述べる。
・車体前方部分における減速度および減速方向を計測する加速度センサ2(減速度計測手段)を備え、アクチュエータ制御部7d(角度維持制御手段)は、乗員の左右の大腿部位置情報と、車体前方部分の減速度情報および減速方向情報とに基づいてシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9(角度維持手段)を制御するようにした。
よって、インストルメントパネル30と乗員の膝部との接触をより性格に推定することが可能となる。そのため、膝部とインストルメントパネル30とが接触する前に確実にシートサイドアクチュエータ8およびシートクッションアクチュエータ9を作動させ、乗員の腰部をより適切に拘束することができる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1および実施例2に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1および実施例2に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1および実施例2に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1および実施例2に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
1 衝突検知センサ
2 変形量検知センサ
3 コントローラ
4 シートベルト装置
4a ショルダベルトリトラクタ
4b ラップベルトリトラクタ
5 シートクッションエアバック
6 衝撃吸収部材
6a インストルメントロアエアバック
6d パッド
7 シート後部アクチュエータ
10 インストルメントロアパネル
11 シート
11a シートクッション
16 シート前部アクチュエータ
2 変形量検知センサ
3 コントローラ
4 シートベルト装置
4a ショルダベルトリトラクタ
4b ラップベルトリトラクタ
5 シートクッションエアバック
6 衝撃吸収部材
6a インストルメントロアエアバック
6d パッド
7 シート後部アクチュエータ
10 インストルメントロアパネル
11 シート
11a シートクッション
16 シート前部アクチュエータ
Claims (21)
- 車両の衝突を検知若しくは予測する衝突検知手段と、
車両の衝突状態を検出する手段と、
乗員の大腿部と骨盤とによって形成される角度を検出する手段と、
大腿部と骨盤とによって形成される角度を調整する角度調整手段と、
前記衝突検出検知手段と前記衝突状態検出手段と前記角度検出手段とからの信号により前記角度調整手段を制御する制御手段とを備え、
車両の衝突状態に応じて乗員の大腿部と骨盤とによって形成される角度を調整し、大腿骨と骨盤の接触面積を増加させる方向に制御したことを特徴とする乗員拘束装置。 - 車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断する接触判断手段と、
大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持する角度維持手段と、
前記車両が衝突し、左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、前記角度維持手段を制御する角度維持制御手段と、
を設けたことを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項2に記載の乗員拘束装置において、
前記角度維持手段は、右側の膝が前記車室内部と接触している場合には、乗員の右側腸骨の車幅方向の移動を規制する車幅方向拘束部を有することを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項3に記載の乗員拘束装置において、
前記角度維持手段は、左側の膝が前記車室内部と接触している場合には、乗員の左側腸骨の車幅方向の移動を規制する車幅方向拘束部を有することを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項3または請求項4に記載の乗員拘束装置において、
前記車幅方向拘束部は、シートバックの左右端部分を車両前方またはシートバック内側方向に変位させるアクチュエータであることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
前記車幅方向拘束部は、シートバックサイドに設けられたエアバックであることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
前記車幅方向拘束部は、シートバックの左右に設けられ、車両前方に突出またはシートバック内側方向に回動可能なパッドであることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
前記車幅方向拘束部は、乗員と接触する部分が前記乗員側に凹状に湾曲した形状であることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項3ないし請求項8のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
前記車幅方向拘束部は、乗員の腸骨付近の高さであり、シート側面に対向して、ドアインナに設けられ、車幅方向内側に突出可能なパッドであることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項3ないし請求項9のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
前記車幅方向拘束部は、乗員の腸骨付近の高さであり、シート側面に対向して、センタコンソールに設けられ、車幅方向外側に突出可能なパッドであることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項2ないし請求項10のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
前記角度維持手段は、乗員の坐骨の車両後方への移動を規制する後方向拘束部を有することを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項11に記載の乗員拘束装置において、
前記後方向拘束部は、シートクッション後部を前上方向に変位させるアクチュエータであることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項11または請求項12に記載の乗員拘束装置において、
前記後方向拘束部は、シートクッション後部に設けられたエアバックであり、展開時に車幅方向からみた形状が略三角形であることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
前記後方向拘束部は、シートクッション後部に設けられ、前上方向に回動可能なパッドであることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項2ないし請求項14のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
乗員の左右の大腿部位置を検出する大腿部位置検知手段を設けたことを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項2ないし請求項15のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
乗員の頭部と車室内部との接触を防止する頭部エアバックを設け、
前記角度維持制御手段は、前記乗員の頭部と頭部エアバックとが接触した後に、前記角度維持手段を作動させる手段であることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項2ないし請求項16のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
車体内部の変形部位を検出する変形部位検知手段を備え、
前記角度維持制御手段は、前記乗員の左右の大腿部位置情報と、車室内部の変形部位情報に基づいて、前記角度維持手段を制御する手段であることを特徴とする乗員拘束装置。 - 請求項2ないし請求項17のいずれか1項に記載の乗員拘束装置において、
車体前方部分における減速度および減速方向を計測する減速度計測手段を備え、
前記角度維持制御手段は、前記乗員の左右の大腿部位置情報と、前記車体前方部分の減速度情報および減速方向情報とに基づいて前記角度維持手段を制御する手段であることを特徴とする乗員拘束装置。 - 車両の衝突を検知し、乗員の左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、膝側の大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持することを特徴とする乗員拘束装置。
- 車両の衝突を検知する手順と、
乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断する手順と、
前記車両が衝突し、左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持する手順と、から成る乗員拘束方法。 - 車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
乗員の左右どちらの膝が車室内部と接触しているかを判断する接触判断手段と、
膝側の大腿部と骨盤とによって形成される角度を維持する角度維持手段と、
前記車両が衝突し、左右のいずれか一方の膝が車室内部と接触している場合に、前記角度維持手段を制御する角度維持制御手段と、
を設けたことを特徴とする乗員拘束装置付き車両。
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