JP2019177778A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時に乗員の下肢が前方に移動することでエアバッグによる衝撃吸収、ベルトによる拘束を適切に行うことが困難に成り得る着座状態になることを、乗員の着座状態によらずに抑制可能な乗員保護装置を提供すること。【解決手段】シートクッションを有するシートと、前記シートクッションの内部において上方に向かって駆動可能な駆動手段と、車両の衝突又は衝突可能性を検知する第1検知手段と、乗員の着座状態を検知する第2検知手段と、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、前記駆動手段は、上方に駆動する駆動角度を変化させることが可能であり、前記制御手段は、前記第1検知手段によって車両の衝突又は衝突可能性が検知されると、前記着座状態に基づいて前記駆動角度を決定すると共に、決定された前記駆動角度において前記駆動手段を上方に駆動させる制御を行う、乗員保護装置。【選択図】図2

Description

本発明は、乗員保護装置に関する。
従来、車両の乗員の下半身が前方へ移動するいわゆるサブマリン現象を抑制するための乗員保護装置が様々提案されてきた。例えば、乗員の大腿部の裏面を拘束することで乗員臀部の前方への移動を抑えるために、ベンチシートの座部における前端側株にエアバッグ装置が収納されて成る車両用ベンチシートなどがある(特許文献1参照)。
特開2002−079862号公報
しかしながら、上述したような乗員保護装置では、単一の着座状態にある乗員の保護は可能であったが、現実には想定した単一の着座状態だけでなく他の様々な着座状態が有り得る。想定とは異なる着座状態であると、衝突時に乗員の腰部及び臀部などが前方移動を生じてしまう可能性があった。
これに鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、衝突時に乗員の下肢が前方に移動することでエアバッグによる衝撃吸収、ベルトによる拘束を適切に行うことが困難に成り得る着座状態になることを、乗員の着座状態によらずに抑制可能な乗員保護装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る乗員保護装置は、乗員が着座可能なシートクッションを有するシートと、前記シートクッションの内部において上方に向かって駆動可能な駆動手段と、車両の衝突又は衝突可能性を検知する第1検知手段と、前記シートクッションに着座する前記乗員の着座状態を検知する第2検知手段と、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、前記駆動手段は、上方に駆動する駆動角度を変化させることが可能であり、前記制御手段は、前記第1検知手段によって車両の衝突又は衝突可能性が検知されると、前記第2検知手段によって検知された前記着座状態に基づいて前記駆動角度を決定すると共に、決定された前記駆動角度において前記シートクッションの内部で前記駆動手段を上方に駆動させる制御を行う。
本発明に係る乗員保護装置において、前記駆動手段は前記駆動角度を車両前後方向において変化させることが可能であることが好ましい。
本発明に係る乗員保護装置において、前記制御手段は、前記第2検知手段によって前記乗員の着座状態が前記シートクッションに深く着座していると検知された場合、前記駆動角度を上方に決定すると共に、前記乗員の着座状態が前記シートクッションに浅く着座していると検知された場合、前記駆動角度を後方に決定することが好ましい。
本発明に係る乗員保護装置において、前記制御手段は、前記第2検知手段によって検知された前記乗員の腰部又は臀部の下方又は前方において前記駆動手段を駆動させる制御を行うことが好ましい。
本発明に係る乗員保護装置において、前記着座状態は、前記シートクッションにおける前記乗員の着座位置、及び、前記乗員の着座姿勢の少なくとも一方を含むことが好ましい。
本発明に係る乗員保護装置において、前記駆動手段は、上方への駆動により座面を押圧することで上方へ向けて前記座面を突出変形させる突出部を有し、前記駆動角度を変化させることで前記突出部による前記座面の突出角度を変化させることが可能であることが好ましい。
本発明に係る乗員保護装置において、前記突出部は、前記座面の下方で上方に展開することが可能なエアバッグ、又は、前記座面の下方でアクチュエータにより上方移動することが可能な構造体を有し、前記駆動手段は、前記突出部を回動により傾斜させる回動部を有し、前記制御手段は、決定された前記駆動角度に基づいて前記回動部により前記突出部を傾斜させると共に、前記エアバッグの展開又は前記構造体の上方移動を行うことで前記座面を突出変形させる制御を行うことが好ましい。
本発明に係る乗員保護装置において、前記突出部は、前記シートクッションの幅方向に沿って配置され、車両前後方向に複数並列される、前記座面の下方で上方に展開することが可能なエアバッグを有し、前記制御手段は、前記駆動角度が後方である場合、展開する前記エアバッグに圧入されるガスの量を後方側から前方側に向かって減らす制御を行うことが好ましい。
本発明に係る乗員保護装置において、前記駆動手段は、前記シートクッションの幅方向において前記突出部を複数有し、前記制御手段は、前記着座状態が前記シートクッションの幅方向の一方側に偏っている場合、決定された前記駆動角度で前記駆動手段によって前記シートクッションの幅方向の一方側から他方側に向かって前記座面を順次変形させる制御を行うことが好ましい。
本発明によると、衝突又は衝突予測の際に決定した駆動角度において駆動手段をシートクッションの内部で上方に駆動させることで、乗員の腰部又は臀部の移動を規制可能となり、着座状態に応じた制御を行うことで様々な着座状態に対応することもできる。これにより、衝突時の乗員の下肢の前方移動を抑制することで、エアバッグによる衝撃吸収、ベルトによる拘束を適切に行うことが可能な着座状態とすることが、乗員の着座状態によらずに可能となる乗員保護装置を提供することができる。
図1(a)〜(b)は本発明の一実施形態である乗員保護装置を示す概略図であり、図1(a)は乗員保護装置を示す側面図であり、図1(b)は乗員保護装置を示す平面図である。 図2は、図1に示した乗員保護装置における突出部を示す部分拡大説明図である。 図3(a)〜(b)は、図2に示した突出部の駆動形態を示す説明図であり、図3(a)は一駆動形態に係る駆動後の突出部を示す概略図であり、図3(b)は他の駆動形態に係る駆動後の突出部を示す概略図である。 図4(a)〜(b)は図1に示した乗員保護装置の駆動工程を示す概略図であり、図4(a)は駆動時の乗員保護装置を示す側面図であり、図4(b)は駆動時の乗員保護装置を示す平面図である。 図5は、図1に示した乗員保護装置を用いた乗員の着座状態の規制を行う際の制御フローについて示すフローチャート図である。 図6(a)〜(b)は図4に示した乗員保護装置の駆動工程とは異なる駆動工程を示す概略図であり、図6(a)は駆動時の乗員保護装置を示す側面図であり、図6(b)は駆動時の乗員保護装置を示す平面図である。 図7(a)〜(b)は図4に示した乗員保護装置の駆動工程とは異なる駆動工程を示す概略図であり、図7(a)は駆動時の乗員保護装置を示す側面図であり、図7(b)は駆動時の乗員保護装置を示す平面図である。 図8は本発明の他の実施形態である乗員保護装置を示す側面概略図である。 図9は本発明の他の実施形態である乗員保護装置を示す側面概略図である。 図10は、図4に示した乗員保護装置の駆動工程とは異なる駆動工程を示す平面概略図である。 図11は、図10に示した乗員保護装置を用いた乗員の着座状態の規制を行う際の制御フローについて示すフローチャート図である。
本発明に係る乗員保護装置の一実施形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
なお、図1(a)〜(b)は本発明の一実施形態である乗員保護装置1を示す概略図であり、図1(a)は乗員保護装置1を示す側面図であり、図1(b)は乗員保護装置1を示す平面図である。図2は、図1に示した乗員保護装置1における突出部を示す部分拡大説明図である。図3(a)〜(b)は、図2に示した突出部の駆動形態を示す説明図であり、図3(a)は一駆動形態に係る駆動後の突出部を示す概略図であり、図3(b)は他の駆動形態に係る駆動後の突出部を示す概略図である。
図1に示すように、乗員保護装置1は、シート100と、駆動手段2と、第1検知手段3と、第2検知手段4と、制御手段5とを備える。
なお、駆動手段2については図2を参照しつつ後述する。
シート100は、乗員Pが着座可能なシートクッション101と、乗員Pが背面をもたれさせることのできるシートバック102とを有する。
特に図1(b)に示すように、シートクッション101の内部において左右に2列、前後に6列、つまり12個の駆動部位(後述の突出部)が設けられている。
第1検知手段3は、車両の衝突又は衝突可能性を検知する。具体的には、第1検知手段3は、適宜のカメラ、センサなどにより車外の周辺環境の監視結果に基づいて、他車両又は障害物と自車両との衝突又は衝突可能性の有無を検知する。第1検知手段3は、検知結果を制御手段5に出力することが可能となっている。
衝突の検知は、例えば車両に搭載される加速度センサなどによって自車両に作用する衝撃を検知することで、衝突が発生したと判別することができる。
また、衝突可能性の検知は、例えば車両に搭載される車外監視用カメラ、監視用センサなどによる他車両又は障害物の監視結果と、自車両の走行速度、方向などのパラメータとを併せることで、自車両に他車両又は障害物が接触し得る可能性を導出する。更に、導出結果が適宜のしきい値を超えているか否かによって衝突可能性の高低を判別することができる。
第1検知手段3としては、例えば車載カメラ、監視用センサ、加速度センサなどと、監視結果の解析のための演算処理装置とを組合せて用いることができる。
第2検知手段4は、シートクッション101に着座する乗員Pの着座状態を検知する。具体的には、第2検知手段4は、適宜の車内監視用カメラ、センサなどにより車内の乗員Pの着座位置、及び、乗員Pの着座姿勢の少なくとも一方を検知する。第2検知手段4は、検知結果を制御手段5に出力することが可能となっている。
乗員Pの着座位置及び着座姿勢は、乗員Pの監視用カメラを用いたドライバモニタリングシステム(DMS)、シートクッション101及びシートバック102の表面に配置されて成る荷重分布を導出可能な感圧センサ、シートバック102のリクライニング角度を検出する角度センサなどを利用することで、適宜に検知することができる。
乗員Pの着座位置を第2検知手段4が検知するために様々な検知要素が挙げられるが、例えばシートクッション101において最も荷重が作用している位置を検知することで乗員Pの着座位置を定義付けすることができる。乗員Pの着座位置として実際には乗員Pの腰部(腰椎)の下方位置、又は臀部とシートクッション101との接触位置が着座位置として定義されることができる。図1(b)には乗員Pの着座位置として、乗員Pの臀部とシートクッション101との接触領域を一点鎖線で示している。
図1に示す乗員Pの着座位置は、既存の車両に搭載されて成る乗員Pの保護デバイス、つまりフロントエアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグ及びシートベルトなどによって乗員Pを保護するときに想定されている適切な着座位置である。なお、他の着座位置としては、上記適切な着座位置に対して前方、左方、右方のいずれかに乗員Pの荷重が偏った着座位置などが挙げられる。
乗員Pの着座姿勢を第2検知手段4が検知するために様々な検知要素が挙げられるが、例えば乗員Pの体の各部位の位置、体の各部位同士が成す角度などを挙げることができる。更に具体的には、乗員Pの頭部、肩部、頸部、胴部、腰部、臀部、大腿部、膝部、及び脛部などの相対角度及び相対位置、各関節の位置及び角度などが挙げられる。
図1に示す乗員Pの着座姿勢は、通常の手動運転を行う際の着座姿勢であり、乗員Pの上半身が正立した状態である。他の着座姿勢としては、シートバック102と共に上半身が後傾した状態などが挙げられる。
制御手段5は、駆動手段2の駆動を制御する。具体的には、制御手段5は、第1検知手段3及び第2検知手段4から出力された各検知結果に基づいて、駆動手段2の駆動角度を決定すると共に、決定した駆動角度において駆動手段2を駆動させる制御を行う。制御手段5は駆動手段2に対して駆動信号を出力することが可能となっている。
制御手段5としては、例えば車載用の演算処理装置であるECUなどを用いることができる。
次に、図2及び図3を参照しつつ駆動手段2について詳述する。
図1にも示したように、本実施形態に係る乗員保護装置1は、駆動手段2として左右に2列、前後に6列、つまり12個の駆動部位が並設されて成る。駆動手段2は、シートクッション101の内部において上方に向かって駆動すること、及び、上方に駆動する駆動角度を変化させることが可能である。本実施形態に係る駆動手段2は、前方から後方に向かって第1突出部21〜第6突出部26が設けられ、各突出部が設けられる領域がそれぞれ駆動部位となっている。
各駆動部位では、配置が異なる点以外は同種の部材を有しているので、突出部の構成は第1突出部21を一例として以下に説明する。
なお、本発明における駆動手段の駆動角度は、様々に定義付けが可能であるが、例えば駆動した駆動手段により座面が突出変形する方向、つまり駆動手段が乗員の下肢を押圧する方向とすることができる。図示する実施形態についても、各エアバッグ袋体による座面の突出変形方向を駆動角度として説明する。
図2に示すように駆動手段2は、駆動手段2の配置領域の前部において、第1突出部21と第1収容部210とを有する。また、第1突出部21は、エアバッグ袋体211及びインフレータ212を有する。
エアバッグ袋体211及びインフレータ212としては既存の車載用エアバッグで用いられるものを適用することが可能である。インフレータ212は第1収容部210の内部に固定的に設けられる。
第1収容部210は、第1突出部21を収容する筐体であり、シートクッション101の内部に固定的に設けられる。本実施形態に係る第1収容部20は上方が開放されて成るので後述のエアバッグ袋体211の膨張を妨げない。
図3(a)に示した駆動手段2の駆動形態は、制御手段5によって駆動手段2の駆動角度が上方に決定されたものである。また、図3(b)に示した駆動手段2の駆動形態は、制御手段5によって駆動手段2の駆動角度が後方に決定されたものである。
図3(a)に示す駆動手段2の一駆動形態では、第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23が駆動するようになっている。
第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23は、駆動手段2の駆動により、シートクッション101の座面103を下方から押圧することで、上方へ向けて座面103を突出変形させる。
第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23の駆動は、先ずインフレータ212、222及び232に対して制御手段5からの駆動信号が入力されることで、インフレータ212、222及び232内の火薬に点火される。これによりインフレータ212、222及び232においてガスが発生し、このガスがエアバッグ袋体211、221及び231内に圧入されることで、エアバッグ袋体211、221及び231が膨張することが可能となっている。つまり、図2に示す駆動手段2の駆動は、エアバッグ袋体211、221及び231の上方への展開である。
エアバッグ袋体211、221及び231には、インフレータ212、222及び232からそれぞれ略同量のガスが圧入されて成る。第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23が近接して配置されているので、エアバッグ袋体211及び221、エアバッグ袋体221及び231が相互に干渉する。これにより、エアバッグ袋体211及び231は、中央に位置するエアバッグ袋体221に押圧されることでエアバッグ袋体221とは反対側に倒れるように傾斜して展開することになる。
したがって、図3(a)に示す駆動形態でのエアバッグ袋体211、221及び231の展開によって、座面103が車両前後方向に略均等な隆起状態となるので、駆動手段2の駆動領域において車両前後方向で偏りが無い又は少ない、座面103全体が上方に向かう突出変形(図3(a)における白色矢印で示す方向の変形)が実現することとなる。
図3(b)に示す駆動手段2の他の駆動形態では、第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23が駆動するようになっている。
第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23は、駆動手段2の駆動により、シートクッション101の座面103を下方から押圧することで、上方かつ後方へ向けて座面103を突出変形させる。
第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23の駆動工程において、図3(a)に示した駆動形態との相違点は、エアバッグ袋体211、221及び231に圧入されるガスの量を異ならせている点である。
具体的には、エアバッグ袋体211、221及び231には、インフレータ212、222及び232からそれぞれ異なる量のガスが圧入されて成る。圧入されるガスの量は、車両後方側から車両前方側に向かって減らすように制御される。
また、図3(b)に示す駆動形態では第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23が近接して配置されているので、エアバッグ袋体211及び221、エアバッグ袋体221及び231が相互に干渉する。車両後方側に位置するエアバッグ袋体231がエアバッグ袋体221を前方側に押圧すると共に、エアバッグ袋体221がエアバッグ袋体211を前方側に押圧する。これにより、エアバッグ袋体211及び221が車両前方側に倒れるように傾斜して展開することになる。
したがって、図3(b)に示す駆動形態でのエアバッグ袋体211、221及び231の展開によって、座面103の車両後方側の突出高さが高く、かつ前方側が低くなる隆起状態となる。よって、駆動手段2の駆動領域において車両後方側に偏った、座面103全体が後方に向かう突出変形(図3(b)における白色矢印で示す方向の変形)が実現することとなる。
各エアバッグ袋体は上方に向かって駆動しているが、ガスの量を車両前方側に向かって減らすと共に、エアバッグ袋体の前方側への倒れ展開を採用することで、図3(a)に示した上方への突出変形に対して駆動角度を後方へと変化させることができる。
図1〜図3に示すエアバッグ袋体211、221及び231は、近接して配置されることで、展開時に隣接するエアバッグ袋体が相互に干渉して倒れつつ展開する形態となっていた。なお、各エアバッグ袋体を適宜の間隔をもって配置されている場合は、干渉が生じずに倒れが発生しないこともあるが、圧入するガスの量を上述したように制御することで、駆動手段2の駆動角度を適宜に変化させることができる。
続いて、図1に示した乗員保護装置1を用いて乗員Pの着座状態の規制を行う際の駆動形態、及び制御工程について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
なお、図4(a)〜(b)は図1に示した乗員保護装置1の駆動工程を示す概略図であり、図4(a)は駆動時の乗員保護装置1を示す側面図であり、図4(b)は駆動時の乗員保護装置1を示す平面図である。図5は、図1に示した乗員保護装置1を用いた乗員Pの着座状態の規制を行う際の制御フローについて示すフローチャート図である。
図1に示した乗員Pの着座位置は、例えば黒色矢印、及び一点鎖線で示したように、座面103に最も荷重が作用する乗員Pの腰部又は臀部の位置であると定義することができる。本実施形態に係る駆動手段2の駆動位置は、第2検知手段4によって検知された乗員Pの腰部又は臀部の下方に決定されるのが好ましい。このとき、乗員Pの腰部又は臀部に対して下方の突出部の配置部位を駆動手段2の駆動位置として決定することで、乗員Pの着座状態の規制を好適に行うことができる。
図4に示す実施形態では、乗員Pの腰部又は臀部の下方位置、つまり第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26が配置される部位を駆動手段2の駆動位置としている。
また、図4に示す実施形態では、図3(a)に示した実施形態と同様に、駆動手段2の駆動角度が上方に設定されて成る。
駆動手段2が駆動すると、図4(a)に示すように第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の各エアバッグ袋体が座面103を上方に突出変形させる。
また、図4(b)に示すように、駆動手段2は、シートクッション101の幅方向略中央部に対して左右に一対設けられる左側第1突出部21L及び右側第1突出部21Rと、左側第2突出部22L及び右側第2突出部22Rと、左側第3突出部23L及び右側第3突出部23Rと、左側第4突出部24L及び右側第4突出部24Rと、左側第5突出部25L及び右側第5突出部25Rと、左側第6突出部26L及び右側第6突出部26Rと、を有する。このうち左側第4突出部24L及び右側第4突出部24Rと、左側第5突出部25L及び右側第5突出部25Rと、左側第6突出部26L及び右側第6突出部26Rとが駆動することになっている。
本発明に係る乗員保護装置では、シートクッションの幅方向及び車両前後方向に複数の突出部を設ける場合、突出部による座面の突出変形位置はシートクッションの幅方向に沿って揃えることが好ましい。これにより、乗員の腰部又は臀部を、突出部によってシートクッションの幅方向に沿って偏り無く支持、拘束することができる。乗員の腰部又は臀部をシートクッションの幅方向に沿って偏り無く支持、拘束することで、例えば乗員の上体を車両前後方向に正対させた状態にすることができる。乗員の上体が車両前後方向に正対した状態であると、例えば各種エアバッグが乗員に対する想定した通りの保護形態を実現可能となる。
次に、上記乗員保護装置1を用いる際の制御について、図5を参照しつつ説明する。
先ず、第1検知手段3が自車両の衝突又は衝突可能性の有無を判別する(ステップS1)。本工程では、第1検知手段3の検知結果に基づいて、実際に衝突が発生したと第1検知手段3が判別した場合に、次工程に移る(ステップS1のYES)。また、本工程では、第1検知手段3の検知結果に基づいて、他車両若しくは障害物が自車両に接近することで増大するリスクを第1検知手段3が導出し、該リスクが適宜のしきい値を超えていれば衝突の可能性があると第1検知手段3が判別し、この場合にも同様に次工程に移る(ステップS1のYES)。
なお、第1検知手段3の検知結果では衝突の発生が無いと第1検知手段3が判別した場合は、衝突に備える必要が無く、駆動手段2を駆動させる必要も無いので、本制御フローを完了する(ステップS1のNO)。また、他車両若しくは障害物が自車両に接近していないことで衝突の可能性が無い場合、又は、他車両若しくは障害物が自車両に接近しているが上記リスクが適宜のしきい値を超えていないことで衝突の可能性が低い場合にも、同様に本制御フローを完了する(ステップS1のNO)。
第1検知手段3の判別結果は制御手段5に出力される。
衝突の発生又は衝突可能性があると第1検知手段3により判別がなされた場合は(ステップS1のYES)、乗員Pの着座状態の検知を第2検知手段4が行う(ステップS2)。本工程では、第2検知手段4が乗員Pの着座位置、着座姿勢などの着座状態の検知を行う。本工程により、例えば図4に示す乗員Pは黒色矢印において腰部又は臀部が位置し、上体が略正立状態にある着座状態が第2検知手段4により検知されることとなる。本実施形態に係る第2検知手段4は乗員Pの着座状態を検知し続け、検知結果を制御手段5に逐次出力するようになっている。
なお、第2検知手段4による検知結果を逐次出力する形態に代えて、第2検知手段4が必要に応じて検知を行うようにしても良い。つまり、第1検知手段3からの入力に応じて、制御手段5が第2検知手段4に対して駆動信号を出力することで、乗員Pの着座位置又は着座姿勢などの着座状態の検知を第2検知手段4が行い、その検知結果を第2検知手段4から制御手段5に出力される形態であっても良い。
次いで、駆動手段2の駆動角度を制御手段5が決定する(ステップS3)。本工程では、第2検知手段4による検知結果において乗員Pの着座状態が明らかになっているので、乗員Pの着座状態の規制に適切な駆動手段2の駆動角度を制御手段5が決定することが可能となる。本実施形態では図4に示す乗員Pの着座状態に鑑みて、駆動角度が上方に決定される。
駆動手段2の駆動角度が決定すると、制御手段5から駆動手段2に対して駆動信号が出力される。
なお、本工程において駆動手段2は、駆動角度と共に駆動位置も併せて決定することが好ましい。本実施形態では、乗員Pの腰部又は臀部に対して下方の突出部である第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の配置領域を、駆動手段2の駆動位置として決定する。
次に、制御手段5が駆動手段2の駆動制御を角度及び駆動位置において、制御手段5から駆動信号が入力されることで駆動手段2における第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26が駆動する(ステップS4)。
本工程で本制御フローは完了する。
図1及び図3に示した実施形態では、シートクッション101に車両前後左右方向に突出部が複数並列され、座面103の下方において上方に展開することが可能なエアバッグ装置が突出部として設けられている。また、制御手段5が駆動角度及び駆動位置を決定することは、座面103の突出変形角度及び変形位置を決定することにもなる。つまり、制御手段5は、決定された座面103の突出変形角度及び変形位置に配置されるエアバッグ袋体を展開する制御を行うことになる。
駆動信号が入力された第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の各インフレータからガスが発生し、該ガスが圧入される各エアバッグ袋体が上方に向かって展開する。シートクッション101の内部で第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の各エアバッグ袋体に対して、図3(a)に示したように略同量のガスが圧入されて上方に突出する。これにより、座面103が下方から上方に向かって押圧され、結果として座面103の第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の配置領域が上方に突出することとなる。
乗員Pの腰部又は臀部の下方における座面103の突出変形角度(駆動手段2の駆動角度)が上方であることで、突出した座面103及び第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26によって乗員Pの腰部又は臀部が下方から支持される。これにより、乗員Pの着座状態を規制して図3に示す着座状態から変化させ難くするので、結果として衝突時に乗員Pの下肢が前方に移動する、いわゆるサブマリン現象の発生を抑制することができる。
したがって、衝突又は衝突予測の際に乗員Pの着座状態に応じた駆動角度を以て駆動手段2をシートクッション101の内部で上方に駆動させることで、乗員Pの腰部又は臀部の移動を規制可能となる。換言すると、沈み込み及び前方移動しようとする乗員Pの腰部又は臀部が、駆動手段2の後方突出部21Rにより下方から支持、拘束されたような状態となる。これにより、乗員Pを、車両に搭載されている保護デバイスであるエアバッグによる衝撃吸収、及びベルトによる拘束を行うことが可能な、適切な着座状態とすることができる。
ここで、駆動手段2の他の駆動形態について、図6及び図7を参照しつつ説明する。
なお、図6(a)〜(b)は図4に示した乗員保護装置1の駆動工程とは異なる駆動工程を示す概略図であり、図6(a)は駆動時の乗員保護装置1を示す側面図であり、図6(b)は駆動時の乗員保護装置1を示す平面図である。図7(a)〜(b)は図4に示した乗員保護装置1の駆動工程とは異なる駆動工程を示す概略図であり、図7(a)は駆動時の乗員保護装置1を示す側面図であり、図7(b)は駆動時の乗員保護装置1を示す平面図である。
図6に示す乗員Pは、シートバック102が後傾することで乗員Pの上体も後傾している状態である。また乗員Pの着座位置は、図1及び図4に示した着座位置より前方位置であり、図6に示すように、腰部又は臀部が駆動手段2の第3突出部23に近接した、シートクッション101の前方部位である。よって、図6に示す乗員Pの着座状態として、着座姿勢は上体が後傾した姿勢であり、かつ着座位置はシートクッション101の前方側でいわゆる浅く着座している位置であることを、第2検知手段4が検知することになる。
図6に示す乗員Pの着座状態である場合、駆動手段2の駆動角度は、図3(b)に示した実施形態と同様に、後方に決定することができる。また、駆動手段2の駆動位置についても図3(b)に示した実施形態と同様に、乗員Pの腰部又は臀部の前方でかつ近接する部位である、第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23の配置領域に決定することができる。
これにより、乗員Pの腰部又は臀部の前方において座面103の変形角度が後方に向かって突出することで、突出した座面103及び第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23によって乗員Pの腰部又は臀部が前方から支持される。
図6に示す着座状態は、乗員Pの下肢の前方移動が短距離でも生じると、乗員の腰部又は臀部が座面103より前方に外れ、シートベルトが乗員Pの腹部に食い込んでしまう可能性がある。つまり、エアバッグによる保護、ベルトによる拘束が適切に行うことが困難となるまでの距離的猶予が少ないので、乗員Pの下肢の前方移動を可能な限り抑制する必要がある。駆動手段2の駆動角度が本実施形態では後方に設定されていることで、前方移動しようとする乗員Pの腰部又は臀部を対向する前方から押圧して支持、拘束する。
これにより、乗員Pの着座状態を規制して図6に示す着座状態から変化させ難くするので、結果として衝突時に乗員Pの下肢の前方移動を抑制することができる。
図1及び図4に示したように乗員Pの上体が正立状態である場合、前方からの衝突が生じると、乗員Pの腰部及び臀部は、シートクッション101に一旦沈み込むように下方に移動した後に前方に移動し始めることがある。
図4に示す乗員Pの着座状態に起因した乗員Pの体の動きに対しては、駆動手段2の第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26を駆動することで、第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26が沈み込もうとする乗員Pの腰部又は臀部に対して沈み込みを生じさせない又は生じさせにくくするように、下方から支持する。これにより、沈み込んだ後に前方に移動しようとする乗員Pの腰部又は臀部は、駆動した駆動手段2によって沈み込みが抑制され、前方への移動を生じ難くなる。
これに対して、図6に示すように乗員Pの上体が後傾している場合、前方からの衝突が生じると、乗員Pは、図6の乗員Pの腰部近傍に黒色矢印で示すように、座面103への若干の沈み込みを伴いつつ、座面103上で前方に滑るように大きく移動する可能性がある。これは、乗員Pの上体の後傾姿勢、及び、後傾する上体を拘束して成るシートベルトの状態などにより、衝突時などの急激な前方への慣性が発生したときに乗員Pに生じ得る動きである。
本実施形態では、乗員Pの腰部又は臀部の前方でかつ近接する領域で駆動角度が後方に設定されて成る駆動手段2が駆動することで、乗員Pの下肢を前方で受け止めるようにして支持することで、乗員Pの下肢の滑るような前方移動を好適に低減又は抑制することができる。これは、乗員Pの着座状態の規制を行うことにもなるので好ましい。
図7に示す乗員Pは、シートバック102が後傾することで乗員Pの上体も後傾している状態である。また乗員Pの着座位置は、図1及び図4に示した着座位置と略同位置であり、シートクッション101の後方部位である。よって、図7に示す乗員Pの着座状態として、着座姿勢は上体が後傾した姿勢であり、かつ着座位置はシートクッション101の後方側でいわゆる深く着座している位置であることを、第2検知手段4が検知することになる。
図7に示す乗員Pの着座状態である場合、駆動手段2の駆動角度は、図6に示した実施形態と同様に、後方に決定することができる。また、駆動手段2の駆動位置についても図6に示した実施形態と同様に、第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23の配置領域に決定することができる。
これにより、乗員Pの腰部又は臀部の前方において座面103の変形角度が後方に向かって突出することで、突出した座面103及び第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23によって乗員Pの腰部又は臀部が前方から支持される。
図7に示す乗員Pの着座状態は、乗員Pの上体が後傾しているので、若干の沈み込みと乗員Pの下肢の大きな前方移動とが生じ易い。図4に示した実施形態では上方であった駆動手段2の駆動角度が本実施形態では後方に設定されていることで、主に前方移動が生じ易い乗員Pの腰部又は臀部を対向する前方から押圧して支持、拘束することができる。
これにより、乗員Pの着座状態を規制して図6に示す着座状態から変化させ難くするので、結果として衝突時に乗員Pの下肢の前方移動を抑制することができる。
以上に説明したように、図1〜7に示した実施形態に係る乗員保護装置1は、駆動手段2の駆動角度を車両前後方向において変位させることが可能である。
将来的に自動運転車両では手動運転を行っていた乗員Pがステアリングホイールから手を離して図6及び図7に示したようなリラックスした着座状態となること可能になると考えられる。
これに対して、乗員保護装置1により着座状態に応じた駆動角度での駆動手段2の駆動制御を行うことで、様々な着座姿勢であっても乗員Pの下肢の前方移動を抑制することが可能であるので、エアバッグ及びシートベルトなどの車両の保護デバイスの乗員保護性能を低下させることが無い又は少ない。
図6に示した乗員Pの着座状態に起因して生じ得る乗員Pの腰部又は臀部の座面103への沈み込みが少ない前方移動をより確実に抑制するために、図6に示す駆動手段2の駆動形態を変更することもできる。
具体的には、駆動手段2の駆動角度を上方に維持しつつ駆動範囲を広げる形態、及び、駆動範囲を広げ、かつ少なくとも一部の駆動角度を乗員Pの着座状態の規制をより確実に行える角度に変更する形態などを採用することができる。
駆動手段2の駆動角度を上方に維持しつつ駆動範囲を広げる形態としては、例えば図6に示した駆動形態では駆動手段2の駆動位置を第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23の配置領域と設定していたものに加えて、第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の配置領域も駆動する形態を挙げることができる。つまり、この変形例では全ての突出部を駆動することとなる。
この形態を採用することで、沈み込みが少ない乗員Pの腰部又は臀部が駆動した駆動手段2に対して引っ掛かるように前方から支持する領域が広くなる。よって、より確実に乗員Pの着座状態の規制を行うことが可能になるので好ましい。
駆動範囲を広げ、かつ少なくとも一部の駆動角度を乗員Pの着座状態の規制をより確実に行える角度に変更する形態としては、例えば図6に示した駆動位置を第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23の配置領域と設定していたものに加えて、第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の配置領域も駆動するように広げ、更に第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26による駆動角度は上方に設定すると共に、第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23による駆動角度を後方に設定する形態を挙げることができる。つまり、この変形例では全ての突出部が駆動すると共に、シートクッション101の前部領域において後方に向かって突出部が駆動することとなる。
この形態を採用することで、沈み込みが少ない乗員Pの腰部又は臀部が駆動した駆動手段2に対して引っ掛かるように前方から支持する領域が広くなる。更に、衝突時に乗員Pの腰部又は臀部が前方移動を若干生じ始めてしまったとしても、シートクッション101の前部領域で駆動角度が後方に駆動している第1突出部21、第2突出部22及び第3突出部23によってそれ以上の前方移動を抑制することが可能である。よって、より確実に乗員Pの着座状態の規制を行うことが可能になるので好ましい。
次に、駆動手段について他の形態を採用して成る乗員保護装置11及び12について、図8及び図9を参照しつつ説明する。
なお、図8は本発明の他の実施形態である乗員保護装置11を示す側面概略図である。図9は本発明の他の実施形態である乗員保護装置12を示す側面概略図である。以下においては乗員保護装置11及び12における上記乗員保護装置1との相違点について説明することとし、共通する部材は同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
図8に示す乗員保護装置11は、上記乗員保護装置1の駆動手段2に代えて、駆動手段210を備える。また、駆動手段210は突出部220を有する。
突出部220は、座面103の下方で上方に展開することが可能なエアバッグ袋体221とインフレータ222とを有し、エアバッグ袋体221及びインフレータ222は可動状態の収容部270に収容されて成る。
駆動手段210は、突出部220を回動により傾斜させる回動部6と、突出部220を車両前後方向に移動させる移動部7を有する。
図8に示す回動部6は、アクチュエータ61と軸部62とを有する。また、移動部7は、アクチュエータ61とスライドレール72とを有する。回動部6と移動部7とは、突出部220の回動及び移動を行うための駆動力を発生させる動力源として、アクチュエータ61を共用している。
回動部6の軸部62は、シートクッション101の幅方向に沿った軸状部材であり、収容部270が軸部62を中心として車両前後方向に回動可能となっている。アクチュエータ61は制御手段51からの駆動信号が入力されると、駆動信号に応じた駆動角度を実現するために収容部270を回動させる。
移動部7のスライドレール72は、車両前後方向に沿って配置されるレール状部材であり、軸部62が係合している。収容部270が座面103の下方で軸部62を介してスライドレール72に対して摺動可能になっている。アクチュエータ61は、収容部270に前後進させるための力を付与することで動力源として機能し、これにより収容部270がスライドレール72上を移動可能となる。
制御手段51は、回動部6に対するアクチュエータ61の回動に係る駆動信号と、移動部7に対するアクチュエータ61の移動に係る駆動信号と、突出部220に対する駆動信号とを出力することが可能となっている。
なお、乗員保護装置11における突出部220の初期位置は、特に制限はされないが、前後のいずれの駆動位置にも移動させ易くするために、図2に示した第3突出部23及び第4突出部24が配置されていた位置としている。また、突出部220の初期角度は図8に示すように上方としている。
乗員保護装置11を用いる際の制御としては、図5における駆動位置の決定工程(ステップS3)と突出部の駆動工程(ステップS4)との間に、移動部7による突出部220の移動工程と、必要に応じて回動部6による突出部220の回動工程を実行することで、決定した駆動角度及び駆動位置まで突出部220を移動させ、かつ回動させた状態とすることができる。
具体的には、突出部220を初期位置から駆動位置まで移動させるための駆動信号が、制御手段51からアクチュエータ61に対して出力される。次いで、決定された駆動角度が初期角度からの変更が必要である場合は、突出部220を初期角度から駆動角度に回動させるための駆動信号が、制御手段51からアクチュエータ61に対して出力される。更に、決定した駆動角度及び駆動位置となった突出部220に対して制御手段51から駆動信号が出力されることで、エアバッグ袋体221が上方に展開する。
これにより、図3、図5及び図6で示した駆動制御と同様に、乗員Pの着座状態、つまり乗員Pの着座位置及び着座姿勢に応じた駆動角度及び駆動位置において、突出部220による座面103の上方への突出変形が可能となる。
なお、図8に示す実施形態では、乗員Pの着座状態に応じて駆動手段210の駆動角度及び駆動位置を変化させる際に、1つの突出部220を用いることとしているので、図1〜図7に示した複数の突出部を用いる形態に比べて、部品点数の削減、車両重量の低減に寄与することもできる。
次に、図9に示す乗員保護装置12は、上記乗員保護装置1の駆動手段2に代えて、駆動手段240を備える。また、駆動手段240は突出部220と回動部6と移動部70とを有する。駆動手段240と図8に示した駆動手段210との相違点は、突出部220の初期位置と移動部70による突出部220の移動経路とを挙げることができる。回動部6は、軸部62が移動部のスライドレールに係合し、スライドレールに摺動可能になっている点は、図8に示した実施形態と同様である。
突出部220は、初期位置としてシートクッション101前側下方に配置される。また、突出部220の初期角度は図9に示すように上方としている。
移動部70のスライドレール702は、車両上下方向に延在する上下延在部703、及び車両前後方向に延在する前後延在部704を有する。図9に示すように突出部220の初期位置には上下延在部703が座面103近傍にまで設けられ、上下延在部703の上端部には前後延在部704が設けられている。
回動部6の軸部62は、上下延在部703に係合し、上下延在部703の上端部まで摺動すると前後延在部704に係合するようになっている。
制御手段52は、回動部6に対するアクチュエータ61の回動に係る駆動信号と、移動部70に対するアクチュエータ61の移動に係る駆動信号と、突出部220に対する駆動信号とを出力することが可能となっている。
乗員保護装置12を用いる際の制御としては、図7に示した実施形態と同様に、図5における駆動位置の決定工程(ステップS3)と突出部の駆動工程(ステップS4)との間に、移動部70による突出部220の移動工程と、必要に応じた回動部6による突出部220の回動工程とを実行する。本工程により、決定した駆動角度及び駆動位置まで突出部220を移動させ、かつ回動させた状態とすることができる。
具体的には、先ず突出部220をシートクッション101における前側下方の初期位置から駆動位置まで移動させるための駆動信号が、制御手段52からアクチュエータ61に対して出力される。このとき突出部220は、上下延在部703に沿って座面103近傍まで上方移動した後に、決定された適宜の駆動位置まで前後延在部704に沿って後方移動する。
次いで、決定された駆動角度が初期角度からの変更が必要である場合は、突出部220を初期角度から駆動角度に回動させるための駆動信号が、制御手段51からアクチュエータ61に対して出力される。これにより、突出部220の配置角度が乗員Pの着座状態の規制に適切な駆動角度となる。
更に、決定した駆動角度及び駆動位置となった突出部220に対して制御手段52から駆動信号が出力されることで、エアバッグ袋体221が上方に展開する。
これにより、図3、図5及び図6で示した駆動制御と同様に、乗員Pの着座状態、つまり乗員Pの着座位置及び着座姿勢に応じた駆動角度及び駆動位置において、突出部220による座面103の上方への突出変形が可能となる。
なお、図9に示す実施形態では、乗員Pの着座状態に応じて駆動手段240の駆動角度及び駆動位置を変化させる際に、1つの突出部220を用いることとしているので、図1〜図7に示した複数の突出部を用いる形態に比べて、部品点数の削減、車両重量の低減に寄与することもできる。
また、突出部220の初期位置がシートクッション101の下方に設定されているので、乗員Pが着座した際に駆動手段240が座面103を介して乗員Pの臀部又は大腿部などに干渉しにくくなり、乗員Pが着座時の異物感を生じることが無い。
更に、突出部220の駆動位置への移動工程において、先ず上下延在部703に沿って座面103近傍まで突出部220を移動させることで、上下位置において突出部220のエアバッグ袋体221を展開させる準備が整う。仮に、周辺環境の変化によって第1検知手段3により導出された衝突発生までの時間的猶予が急激に小さくなったとしても、突出部220を緊急的に駆動させることで座面103を迅速に突出変形させることが可能である。つまり、図9に示した実施形態は、突発的な周辺環境の変化にも対応可能である。
なお、本発明においては、突出部220が移動部70によって初期位置から一旦上方移動することを、駆動手段の上方に向かって駆動することに含めることとしても良い。つまり、図9に示す実施形態では、移動部70による突出部220の上方移動と、突出部220自体の上方へのエアバッグ袋体221の展開との、2段階の上方への駆動形態が採用されていることとなる。
更に、図4、図6及び図7に示した駆動手段とは別の駆動形態を採用した乗員保護装置13について、図10及び図11を参照しつつ説明する。
なお、図10は、図4に示した乗員保護装置1の駆動工程とは異なる駆動工程を示す平面概略図である。図11は、図10に示した乗員保護装置13を用いた乗員Pの着座状態の規制を行う際の制御フローについて示すフローチャート図である。
図10に示す乗員保護装置13は、制御手段53以外は、図1に示した乗員保護装置1と同一部材を備えている。制御手段53については、上記制御手段5に対して制御内容が異なるので、図11を参照しつつ後述する。
乗員保護装置13を用いるのに好適な状況としては、例えば乗員Pの着座状態がシートクッション101の幅方向の一方側に偏っている状況が挙げられる。例えば図10に一点鎖線で示すように、乗員Pからの荷重が最も作用する部位が、図4に示した着座状態に比べて左方に偏っていることがある。これは、乗員Pが足を組んでいる着座状態、アームレストに上体をもたれさせている着座状態などによって生じる着座状態の偏りである。
図11に示す乗員保護装置13を用いる際の制御フローでは、第1検知手段3による衝突の発生又は衝突可能性の増大の有無を判別する工程(ステップS1)と、第2検知手段4による乗員Pの着座状態の検知工程(ステップS2)とは、図4に示したものと同様に実行される。
乗員Pの着座状態の検知工程(ステップS2)の後に、着座状態の検知結果において乗員Pの着座状態がシートクッション101の幅方向の一方側に偏っているか否かを、第2検知手段4が判別する(ステップS5)。本工程では、第2検知手段4が、シートクッション101の幅方向略中央部に対して左右に均等に乗員Pの荷重が作用しているか否かを、座面103に作用する圧力分布、車内監視用カメラによる乗員Pの着座位置及び着座姿勢などを用いて導出する。
乗員Pの着座状態がシートクッション101の幅方向の一方側に偏っていないと第2検知手段4が判別した場合(ステップS5のNO)、駆動手段2の駆動角度の決定工程(ステップS3)と、第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の駆動工程(ステップS4)とは、図4に示した制御フローと同様に実行され、本制御フローは完了する。なお、駆動手段2の駆動角度の決定工程(ステップS3)において、駆動手段2の駆動位置の決定も併せて行う。また、第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26の駆動工程(ステップS4)では、左側及び右側の各突出部が同時に駆動される。
乗員Pの着座状態がシートクッション101の幅方向の一方側に偏っていると第2検知手段4が判別した場合(ステップS5のYES)、着座状態の偏り状態の検知を第2検知手段4が行う(ステップS6)。着座状態の偏り状態としては、例えばシートクッション101の幅方向略中央部に対する偏り側(左右のいずれか)、幅方向略中央部に対する偏りの大きさなどを挙げることができる。本工程で得られる着座状態の偏り状態に係る詳細な検知結果は、駆動手段2の駆動位置及び駆動順序などを決定するためのパラメータとして用いることができる。図10に示した乗員Pの着座状態では、着座前後位置は図1及び図4に示した着座状態と略同位置であるが、シートクッション101の幅方向略中央部に対して左側に偏っていると検知される。
着座状態の偏り状態に係る検知結果は第2検知手段4から制御手段53に出力される。
続いて、前々工程(ステップS2)において第2検知手段4により検知された乗員Pの着座状態に応じた駆動手段2の駆動前後位置を制御手段53が決定する。本工程では、駆動手段2の駆動位置のうち前後位置を決定する(ステップS31)。上述したように、図10に示した乗員Pの着座前後位置は図1及び図4に示した着座状態と略同位置であるので、図4に示した実施形態と同様に、制御手段53は、駆動手段2の駆動前後位置を第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26が配置される領域に決定する。
本工程では、制御手段53によって駆動手段2の駆動角度が併せて決定される。
次に、決定された駆動前後位置及び駆動角度において、シートクッション101の幅方向の一方側から他方側に向かって座面103を順次変形させる。具体的には、着座状態の偏在側(上記一方側)である左側第4突出部24L、左側第5突出部25L及び左側第6突出部26Lを駆動させ(ステップS41)た後に、着座状態の非偏在側(上記他方側)である右側第4突出部24R、右側第5突出部25R及び右側第6突出部26Rを駆動させる(ステップS42)。
シートクッション101の幅方向における着座状態が偏っている側(一方側)から偏っていない側(他方側)に向かって左右の第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26を順次駆動することで、乗員Pの腰部又は臀部は、着座状態の偏っていない側に第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26によって押圧される。これにより、偏っていた乗員Pの着座状態を、図4に示した着座状態、具体的にはシートクッション101の幅方向略中央部に対して左右に均等な着座状態に近付けることができる。つまり、シートクッション101の幅方向に沿った駆動手段2の駆動によって、乗員Pの着座状態の矯正を行うことができる。
なお、先に駆動する左側第4突出部24L、左側第5突出部25L及び左側第6突出部26Lは、一旦駆動して座面103を上方に突出変形させた後に、少なくとも右側第4突出部24R、右側第5突出部25R及び右側第6突出部26Rの駆動が完了するまで駆動状態を維持するのが良い。好ましくは、衝突時の乗員保護デバイスの駆動が完了するまでは、左側第4突出部24L、左側第5突出部25L及び左側第6突出部26Lは、駆動状態を維持して座面103を突出させ続けるのが良い。これにより、左右の第4突出部24、第5突出部25及び第6突出部26が協働して乗員Pの下肢の沈み込み及び前方移動を抑制することができるので、乗員Pの着座状態の矯正と、矯正して適切なものとなった着座状態の維持とを両立することができる。
図1〜図11において駆動手段は上方に展開するエアバッグ袋体を有する突出部として図示及び説明を行ったが、本発明における駆動手段は、塊状の発泡樹脂などから成る構造体が適宜のアクチュエータにより上方移動することで座面を下方から押圧して突出変形させる形態であっても良い
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1、11、12及び13:乗員保護装置、2、210及び240:駆動手段、21及び220:突出部、21:第1突出部、21R:右側第1突出部、21L:左側第1突出部、22:第2突出部、22R:右側第2突出部、22L:左側第2突出部、23:第3突出部、23R:右側第3突出部、23L:左側第3突出部、24:第4突出部、24R:右側第4突出部、24L:左側第4突出部、25:第5突出部、25R:右側第5突出部、25L:左側第5突出部、26:第6突出部、26R:右側第6突出部、26L:左側第6突出部、211、221、231、241、251及び261:エアバッグ袋体、212、222、232、242、252及び262:インフレータ、210、220、230、240、250、260及び270:収容部、3:第1検知手段、4:第2検知手段、5、51、52及び53:制御手段、6:回動部、61アクチュエータ、62:軸部、7及び70:移動部、72及び702:スライドレール、703:上下延在部、704:前後延在部、100:シート、101:シートクッション、102:シートバック、103:座面、P:乗員

Claims (9)

  1. 乗員が着座可能なシートクッションを有するシートと、
    前記シートクッションの内部において上方に向かって駆動可能な駆動手段と、
    車両の衝突又は衝突可能性を検知する第1検知手段と、
    前記シートクッションに着座する前記乗員の着座状態を検知する第2検知手段と、
    前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記駆動手段は、上方に駆動する駆動角度を変化させることが可能であり、
    前記制御手段は、前記第1検知手段によって車両の衝突又は衝突可能性が検知されると、前記第2検知手段によって検知された前記着座状態に基づいて前記駆動角度を決定すると共に、決定された前記駆動角度において前記シートクッションの内部で前記駆動手段を上方に駆動させる制御を行う、
    乗員保護装置。
  2. 前記駆動手段は前記駆動角度を車両前後方向において変化させることが可能である、
    請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第2検知手段によって前記乗員の着座状態が前記シートクッションに深く着座していると検知された場合、前記駆動角度を上方に決定すると共に、
    前記乗員の着座状態が前記シートクッションに浅く着座していると検知された場合、前記駆動角度を後方に決定する、
    請求項1又は2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2検知手段によって検知された前記乗員の腰部又は臀部の下方又は前方において前記駆動手段を駆動させる制御を行う、
    請求項1〜3のいずれかに記載の乗員保護装置。
  5. 前記着座状態は、前記シートクッションにおける前記乗員の着座位置、及び、前記乗員の着座姿勢の少なくとも一方を含む、
    請求項1〜4のいずれかに記載の乗員保護装置。
  6. 前記駆動手段は、上方への駆動により座面を押圧することで上方へ向けて前記座面を突出変形させる突出部を有し、前記駆動角度を変化させることで前記突出部による前記座面の突出角度を変化させることが可能である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の乗員保護装置。
  7. 前記突出部は、前記座面の下方で上方に展開することが可能なエアバッグ、又は、前記座面の下方でアクチュエータにより上方移動することが可能な構造体を有し、
    前記駆動手段は、前記突出部を回動により傾斜させる回動部を有し、
    前記制御手段は、決定された前記駆動角度に基づいて前記回動部により前記突出部を傾斜させると共に、前記エアバッグの展開又は前記構造体の上方移動を行うことで前記座面を突出変形させる制御を行う、
    請求項6に記載の乗員保護装置。
  8. 前記突出部は、前記シートクッションの幅方向に沿って配置され、車両前後方向に複数並列される、前記座面の下方で上方に展開することが可能なエアバッグを有し、
    前記制御手段は、前記駆動角度が後方である場合、展開する前記エアバッグに圧入されるガスの量を後方側から前方側に向かって減らす制御を行う、
    請求項6に記載の乗員保護装置。
  9. 前記駆動手段は、前記シートクッションの幅方向において前記突出部を複数有し、
    前記制御手段は、前記着座状態が前記シートクッションの幅方向の一方側に偏っている場合、決定された前記駆動角度で前記駆動手段によって前記シートクッションの幅方向の一方側から他方側に向かって前記座面を順次変形させる制御を行う、
    請求項6〜8のいずれかに記載の乗員保護装置。
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