JP2007237439A - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び液滴吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び液滴吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紙ジャム等によってベース部材とヘッドユニットとの接合面を引き剥がすような横方向の力が高頻度で加わった場合であっても、十分な接合強度を有し、ヘッドユニットの位置ずれや脱落を生じることがなく、信頼性に優れた液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び液滴吐出ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】この液滴吐出ヘッド1は、紙送り方向Qに直交する方向に長尺なベース部材2と、ベース部材2の下面2aに整列して保持される複数のヘッドユニット3とを備え、紙送り方向Qに平行な接合面21a,31a間を位置決め用接着剤4で接着し、紙送り方向Qに垂直な接合面21b,21c,31b,31c間を補強用接着剤5で接着してベース部材2とヘッドユニット3とを接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録用紙にインク滴を吐出するインクジェットヘッド等の液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び液滴吐出ヘッドの製造方法に関する。
液滴吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある)のノズルから液体を微細な液滴状にして吐出することにより情報の記録を行うインクジェット記録装置においては、従来、ヘッドを往復走査させる方式(PWA方式)のインクジェット記録装置が用いられているが、このようなPWA方式のインクジェット記録装置において、高速印字のためにノズル数を増加すると、ヘッドの質量も増加し、ヘッド走査機構への負荷が大きくなるため、多ノズル化には限界があった。また、往復走査の反転時に、余分な走査距離(アイドルラン)が生じるため、高速化を図る上で不利になるという問題がある。このような問題を解決する方法として、印刷方向に解像度と同ピッチで多数のノズルを配置したフルライン/印字媒体幅のラインヘッドを用いた方式(FWA方式)が知られている。このように多数のノズルを備えるラインヘッドは、一体/単体のヘッドとして製造すると、歩留りが低下したり、また、例えば、大口径シリコンプロセス装置のように高額な製造設備を必要とする等の問題がある。
そこで、比較的ノズル数の少ないヘッドユニットをライン状に複数個接続し、長尺化する技術が開示されている。例えば、金属等のベースプレート(ベース部材)上に、圧力発生素子が設けられた複数の素子基板(ユニット)をライン状に並べて接着固定し、この素子基板上にノズル及びインク流路を備えた長尺のベース部材を接合してラインヘッドを形成する構成を採用している(特許文献1参照)。また、ベース部材を用いずにヘッドチップ(ユニット)を並べて接合する構成を採用している(特許文献2参照)。さらに、フレームにヘッドチップ(ユニット)を千鳥状に配列した構成を採用している(特許文献3参照)。これらの特許文献1〜3に開示された技術は、いずれも、構成部品の中で最も歩留りの低い素子基板をユニットに分割して製造する方式(一括一体では製造しない方式)において、隣接するユニット相互間の位置決め固定における高精度化を図ったものである。
特開平10−181004号公報(段落0001、段落0018) 特開2003−266710号公報(請求項1) 特開2001−199074号公報(請求項1)
しかしながら、上述の特許文献1〜3に記載されたような、ヘッドユニットをライン状に複数個接続し、長尺化する技術の場合、位置決めのための接着剤の接合力のみであらゆる方向の力に耐えるしかない構造であり、長尺なベース部材の下面とヘッドユニット上面との接合面を引き剥がすような横方向(ベース部材の下面及びヘッドユニット上面に平行な方向)からの力が加わった場合、ベース部材からヘッドユニットが脱落してしまうという問題がある。具体的には、このようなヘッドをインクジェット記録装置に搭載した場合、紙ジャム等によって接合面を引き剥がすような横方向の力が高頻度で加わることにより、ベース部材におけるヘッドユニットの位置ずれが生じたり、ベース部材からヘッドユニットが脱落してしまうという問題がある。
従って、本発明は、紙ジャム等によってベース部材とヘッドユニットとの接合面を引き剥がすような横方向の力が高頻度で加わった場合であっても、十分な接合強度を有し、ヘッドユニットの位置ずれや脱落を生じることがなく、信頼性に優れた液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び液滴吐出ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、以下の液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び液滴吐出ヘッドの製造方法が提供される。
[1]所定の送り方向に送られる吐出対象に液滴を吐出する複数のノズルを有する複数のヘッドユニットを、前記送り方向に直交する方向に整列してベース部材に固定した液滴吐出ヘッドにおいて、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材を、角度が異なる2以上の接合面で互いに接合する接合構造を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
上記構成の液滴吐出ヘッドによれば、ヘッドユニットおよびベース部材は、角度が異なる2以上の接合面で接合されるため、紙ジャム等によってベース部材とヘッドユニットとの接合面を引き剥がすような横方向の力が高頻度で加わった場合であっても、十分な接合強度を有し、ヘッドユニットの位置ずれや脱落を生じることがなく、信頼性に優れた液滴吐出ヘッドとすることができる。「吐出対象」には、用紙、プラスチック板、布等が含まれる。「角度が異なる2以上の接合面」には、送り方向に平行な面と送り方向に垂直な面、送り方向に対して傾斜した面と送り方向に垂直な面、送り方向に平行な面と送り方向に垂直な方向に対して傾斜した面の組合せでもよい。
[2]前記接合構造は、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の一方に設けられた凹部と、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の他方に設けられ、前記凹部に嵌入する嵌入部とを備え、前記送り方向に平行な1つの前記接合面と、前記送り方向に垂直な2つの前記接合面とを有することを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、横方向の力に対する接合強度を高めることができ、信頼性に優れた液滴吐出ヘッドを確実に実現することができる。
[3]前記接合構造は、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の一方に設けられた凹部と、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の他方に設けられ、前記凹部に嵌合する凸部とを備え、前記送り方向に平行な3つの前記接合面と、前記送り方向に垂直な2つの前記接合面とを有することを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、横方向の力に対する接合強度を高めることができ、信頼性に優れた液滴吐出ヘッドを確実に実現することができる。
[4]前記凹部は、前記ベース部材側に設けられ、前記送り方向に垂直な部分が前記ヘッドユニットの側面の全体を覆うように延伸して構成されていることを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、紙ジャム等の際に紙等がヘッドユニットの側面に衝突して接合面を引き剥がすような横方向の力が発生するのを防止することができる。
[5]前記接合構造は、前記ヘッドユニットまたは前記ベース部材にネジ等の締結部材によって固定された中間部材を備え、前記中間部材に前記ヘッドユニットまたは前記ベース部材の代わりに前記凹部、前記嵌入部、あるいは前記凸部が設けられたことを特徴とする前記[2]、[3]又は[4]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、ヘッドユニットの位置決め精度を高精細に保持したまま長尺の液滴吐出ヘッドを製造することができるとともに、損傷等によって液滴の吐出不良を生じ、交換すべきものとなったヘッドユニットだけを選択的に交換することができる。
[6]前記2以上の接合面は、それぞれ異種の前記接着剤で接合されていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、例えば、位置決め用接着剤、補強用接着剤等の多様な接着剤を、用途に応じて的確に用いることができる。
[7]前記異種の接着剤として、前記送り方向に平行な前記接合面に配設された位置決め用接着剤と、前記送り方向に垂直な前記接合面に配設された補強用接着剤とを含むことを特徴とする前記[2]又は[3]に記載の液滴吐出ヘッド。
このように構成することによって、接着剤の塗布量に関して二律背反的な、位置決め用接着剤と補強用接着剤との塗布量を的確に調整して、位置決め精度を高精細に保持したまま接着強度を向上させることができる。すなわち、接着剤に関して、位置決め用の場合は、硬化収縮を抑制する意味で塗布量(塗布面積)を小さくした方が有利であるが、補強用の場合は、接着力を増大させる意味で塗布量(塗布面積)を多くした方が有利であり、1種類の接着剤を用いたのでは、この問題を解決することは不可能である。本発明の場合、上述のように、2つ以上の異なる接合面に、機能の異なる接着剤を適材適所に用いることによって、具体的には、位置決め用接着剤の塗布量を適度に抑制して所定の面に塗布するとともに、それとは別の所定の表面に補強用接着剤を追加的に塗布することによって。位置決め精度を高精細に保持したまま接着強度を向上させることができる。
[8]前記位置決め用接着剤は、光硬化型接着剤であることを特徴とする前記[7]に記載の液滴吐出ヘッド。光硬化型接着剤は硬化速度が早く熱収縮が小さいため、高精細な位置決め精度を実現することができる。
[9]吐出対象を所定の送り方向に搬送する搬送機構と、前記吐出対象に液滴を吐出する複数のノズルを有する複数のヘッドユニットと、前記複数のヘッドユニットを前記送り方向に整列して固定するベース部材とを有する液滴吐出装置において、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材を、角度が異なる2以上の接合面で互いに接合する接合構造を有することを特徴とする液滴吐出装置。
上記構成の液滴吐出装置によれば、ヘッドユニットおよびベース部材は、角度が異なる2以上の接合面で接合されるため、紙ジャム等によってベース部材とヘッドユニットとの接合面を引き剥がすような横方向の力が高頻度で加わった場合であっても、十分な接合強度を有し、ヘッドユニットの位置ずれや脱落を生じることがなく、信頼性に優れた液滴吐出装置とすることができる。
[10]所定の送り方向に送られる吐出対象に液滴を吐出する複数のノズルを有する複数のヘッドユニットを、前記送り方向に直交する方向に整列してベース部材に固定する液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材に設けられた、角度が異なる2以上の接合面に接着剤を塗布する塗布工程と、前記接着剤が塗布された前記2以上の接合面で前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材を接合する接合工程とを含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
上記構成の液滴吐出ヘッドの製造方法によれば、十分な接合強度を有し、ヘッドユニットの位置ずれや脱落を生じることがなく、信頼性に優れた液滴吐出ヘッドを効率よく製造することができる。
[11]前記塗布工程は、前記2以上の接合面にそれぞれ異種の接着剤を塗布することを特徴とする前記[10]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。このように構成することによって、例えば、位置決め用接着剤、補強用接着剤等の多様な接着剤を、用途に応じて的確に用いることができる。
[12]前記塗布工程は、前記異種の接着剤として、前記複数のヘッドユニットの位置決め前に塗布され、その位置決め後に硬化する位置決め用接着剤と、前記位置決め用接着剤が硬化した後に硬化する補強用接着剤とを用いることを特徴とする前記[11]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。この構成によれば、位置決め完了後に強固な接着強度が得られる。
[13]前記塗布工程は、前記位置決め用接着剤の塗布面積が前記補強用接着剤の塗布面積よりも小さいことを特徴とする前記[12]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。位置決め用接着剤の塗布面積(塗布量)を補強用接着剤の塗布面積(塗布量)よりも小さくすることにより、位置決め用接着剤の硬化収縮を抑制することができ、位置決め精度を高精細に保持したまま接着強度を向上させることができる。
本発明によって、紙ジャム等によってベース部材とヘッドユニットとの接合面を引き剥がすような横方向の力が高頻度で加わった場合であっても、十分な接合強度を有し、ヘッドユニットの位置ずれや脱落を生じることがなく、信頼性に優れた液滴吐出ヘッド及びその効率的な製造方法が提供される。
[第1の実施の形態]
(液滴吐出ヘッドの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを示し、図1は斜視図、図2は図1のA−A線断面図である。
この液滴吐出ヘッド1は、図1に示すように、紙送り方向Qに直交する方向Rに長尺なベース部材2と、用紙Pに液滴を吐出する複数のヘッドユニット3と、方向Rに整列した複数のヘッドユニット3をベース部材2の下面21aに接合する接合構造とを備える。以下に、その接合構造について説明する。
(接合構造)
ベース部材2は、図2に示すように、紙送り方向Qの両側にL字形部2aをそれぞれ有し、一対のL字形部2aにより嵌入部としてのヘッドユニット3が嵌入する凹部を構成している。また、一対のL字形部2aのうち、用紙Pが進入する側のL字形部2aは、紙送り方向Qに垂直な部分の延伸部2bが、ヘッドユニット3の側面31bの1全体を覆うように延伸している。
ベース部材2の下面(接合面)21aとヘッドユニット3の上面(接合面)31aは、紙送り方向Qに平行な接合面となり、ベース部材2のL字形部2aの内側の面(接合面)21b,21cとヘッドユニット3の側面(接合面)31b,31cが紙送り方向Qに垂直な接合面となる。そして、紙送り方向Qに平行な接合面21a,31a間を位置決め用接着剤4により接着し、紙送り方向Qに垂直な接合面21b,21c,21a,31a間を補強用接着剤5により接着している。
位置決め用接着剤4は、位置決め精度を高精細に保持する関係で塗布量を制限する観点から、1つの接合面21a,31a間であって小面積の領域に、また、補強用接着剤5は、十分な接合強度を実現する観点から2つの接合面21b,21c,21a,31a間であって、位置決め用接着剤4の塗布領域よりも大面積の領域に配設している。位置決め用接着剤4としては、例えば、硬化速度が速く、熱収縮が小さい透明なアクリル系接着剤等の光(紫外線)硬化型接着剤を好適例として挙げることができる。また、補強用接着剤5としては、例えば、硬化速度が遅く、接着力が大きく、加熱等が不要で扱い易く、熱収縮も小さいエポキシ系接着剤等の二液室温硬化型接着剤を好適例として挙げることができる。
ベース部材2は、図1に示すように、長尺な棒状の部材であって、耐インク腐食性、寸法安定性及び剛性を有する、SUS等の金属から構成されることが好ましいが、位置決め用接着剤4として、光(紫外線)硬化型接着剤を用いる場合は、アクリル等の光(紫外線)透過材料から形成することが好ましい。
(ヘッドユニットの構成)
図3〜図5は、本発明の第1の実施の形態に用いられるヘッドユニットを示し、図3は平面図、図4は、図3のB−B線断面図、図5は、分解斜視図である。なお、図3および図5は、フレキシブルプリント配線基板の図示を省略している。
ヘッドユニット3は、図3に示すように、略平行四辺形の振動板37と、振動板37上に配置された複数の圧電素子38と、複数の圧電素子38に対向する位置に形成された複数のノズル32aとを有し、複数の圧電素子38を覆うように、圧電素子38に電圧を印加するためのフレキシブルプリント配線基板(以下「FPC」という。)42(図4参照)を設け、FPC42を介して圧電素子38を駆動することにより、内部に貯留されている液体がノズル32aから液滴として吐出するように構成されている。なお、同図では、圧電素子38が18個図示されているが、実際は1024個配置されている。
また、ヘッドユニット3は、図4に示すように、ノズル32aが形成されたノズルプレート32を有し、このノズルプレート32の吐出側と反対側の面(裏面)に、連通孔33a及び液プール33bを有するプールプレート33と、連通孔34a、供給孔34b及び供給路34c(図5参照)を有する第1の供給孔プレート34Aと、連通孔35a、供給路35b及び供給路35c(図5参照)を有する供給路プレート35と、連通孔34a、供給孔34b及び供給路34c(図5参照)を有する第2の供給孔プレート34Bと、圧力発生室36a及び供給孔36b(図3参照)を有する圧力発生室プレート36と、上記振動板37と、上記圧電素子38と、上記FPC42を順次積層して構成されている。
圧電素子38は、上面に個別電極38a、下面に共通電極38bがスパッタリング等により形成されている。下面の共通電極38bは、導電性接着剤により振動板37に電気的に接続され、振動板37を介して接地されている。圧電素子38の上面の個別電極38aは、ハンダによりFPC42の導電パターン42aに接続されている。また、圧電素子38は、少なくとも液滴を吐出するために必要とされる面積が圧力発生室36aに対応する振動板37の部分に接合されている。
(液滴吐出ヘッドの製造方法)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを製造する工程図である図6を参照しつつ、液滴吐出ヘッド1の製造方法を説明する。
図6(a)に示すように、各ヘッドユニット3のノズル32aが形成された表面とは反対側の上面31aに光硬化型の位置決め用接着剤4を塗布、配設する。次に、光硬化型の位置決め用接着剤4が塗布、配設された各ヘッドユニット3を、所定の位置に整列させ(アライメントし)、ベース部材2を所定の高さまで降下させて、ベース部材2の下面21aに、ヘッドユニット3のノズル32aが形成された表面とは反対側の上面31aを対向させた状態で各ヘッドユニット3に密着させる。次に、光(紫外線)を照射して高精細な位置決め精度を保持したまま位置決め用接着剤4を硬化させて固定する。
次に、図6(b)に示すように、ベース部材2のL字形部2aの内側の接合面21b,21cとヘッドユニット3の側面の接合面31b,31cとの間に、二液室温硬化型の補強用接着剤5を塗布、配設し、所定時間で硬化させる。このようにして、液滴吐出ヘッド1を製造することができる。
(第1の実施の形態の効果)
上述した第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)紙送り方向Qに平行な接合面21a,31aで接合するだけでなく、紙送り方向Qに垂直な接合面21b,21c,31b,31cでも接合しているので、横方向の力に対する接合強度を高めることができ、信頼性に優れた液滴吐出ヘッドを確実に実現することができる。
(ロ)用紙Pが進入する側のL字形部2aの延伸部2bがヘッドユニット3の側面31bの全体を覆っているので、紙ジャム等の際に用紙Pがヘッドユニット3の側面31bに衝突しないため、接合面を引き剥がすような横方向の力が発生するのを防止することができる。
(ハ)紙送り方向Qに平行な接合面21a,31a間に、位置決め用接着剤4を用い、紙送り方向Qに垂直な接合面21b,21c,1b,31c間に、補強用接着剤5を用いたため、位置決め精度を高精細に保持したまま接着強度を向上させることができる。
なお、紙送り方向Qが双方向の場合は、ベース部材の両側に延伸部2bを設けてもよい。これにより、紙ジャム等の際に用紙Pがヘッドユニット3の両側面31b,31cに衝突しないため、接合面を引き剥がすような横方向の力が発生するのを防止することができる。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを示す。本実施の形態は、第1の実施の形態において、紙送り方向Qを双方とし、一対のL字形部2aによって構成された凹部に嵌合する凸部を構成するようにヘッドユニット3の紙送り方向Qの両端に切欠き部3aを設けたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
ベース部材2の下面(接合面)21aとヘッドユニット3の上面(接合面)31a、およびL字形部2aの端面とヘッドユニット3の切欠き部3aの上面は、紙送り方向Qに平行な接合面となり、ベース部材2のL字形部2aの内側の面(接合面)21b,21cとヘッドユニット3の側面(接合面)31b,31cが紙送り方向Qに垂直な接合面となる。そして、紙送り方向Qに平行な接合面21a,31a間を位置決め用接着剤4により接着し、切欠き部3aの接合面間を補強用接着剤5により接着している。
(第2の実施の形態の製造方法)
本実施の形態においても、各ヘッドユニット3の上面31aに光硬化型の位置決め用接着剤4を塗布、配設する。次に、各ヘッドユニット3を所定の位置に整列させ(アライメントし)、ベース部材2を所定の高さまで降下させて、ベース部材2の下面21aに、ヘッドユニット3の上面31aを密着させる。次に、光(紫外線)を照射して位置決め用接着剤4を硬化させて固定する。次に、各ヘッドユニット3の切欠き部3aの接合面間に二液室温硬化型の補強用接着剤5を塗布、配設し、所定時間で硬化させる。このようにして、液滴吐出ヘッド1が製造される。
(第2の実施の形態の効果)
上述した第2の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)ヘッドユニット3として両端に切欠き部3aが形成されたものを用いていることから、切欠き部3aの接合面間に補強用接着剤5を効率よく配設することができ、かつヘッドユニット3及びベース部材2を確実に固定することができる。
(ロ)補強用接着剤5を紙送り方向Qに垂直な面だけでなく、平行な面にも塗布しているので、垂直方向だけでなく、横方向の接合強度を向上させることができる。
[第3の実施の形態]
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。本実施の形態は、第1の実施の形態において、紙送り方向Qを双方向とし、ベース部材2は、L字形部2bの代わりに、下面21aに一対の突起部(凸部)2cを設け、ヘッドユニット3の上面31aに突起部2cに嵌合する一対の嵌合溝部(凹部)3bを設けたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
(第3の実施の形態の製造方法)
本実施の形態は、各ヘッドユニット3の上面31aに光硬化型の位置決め用接着剤4を塗布、配設する。次に、各ヘッドユニット3を所定の位置に整列させ(アライメントし)、ベース部材2を所定の高さまで降下させて密着させる。次に、光(紫外線)を照射して高精細な位置決め精度を保持したまま位置決め用接着剤4を硬化させて固定する。次に、各ヘッドユニット3の嵌合溝部3bに二液室温硬化型の補強用接着剤5を塗布、配設し、所定時間で硬化させる。このようにして、液滴吐出ヘッド1を製造することができる。
(第3の実施の形態の効果)
上述した第3の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)ベース部材2の突起部2cと、ヘッドユニット3の嵌合溝部3bとを嵌合して接合しているので、横方向の力に対する接合強度を高めることができ、信頼性に優れた液滴吐出ヘッドを確実に実現することができる。
(ロ)ベース部材2の突起部2cに相補的に嵌合する嵌合溝部3bをヘッドユニット3に設けたので、補強用接着剤5を効率よく配設することができ、かつヘッドユニット3及びベース部材2を確実に固定することができる。このため、横方向の力に対する接合強度を高めることができ、信頼性に優れた液滴吐出ヘッドを確実に実現することができる。
[第4の実施の形態]
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。本実施の形態は、第1の実施の形態において、ベース部材2のL字形部2aをベース部材2から切り離してL字形の一対の中間部材6を用いたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。中間部材6は、図示しないネジ等の締結部材によってベース部材2に着脱可能に取り付けられる。製造方法は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
一対の中間部材6のうち、用紙Pが進入する側の中間部材6は、ヘッドユニット3の側面31bの全体を覆うように延伸した延伸部6aを有している。
ベース部材2に取り付けられた中間部材6の下面61aとヘッドユニット3の上面31aとは、位置決め用接着剤4により接着され、中間部材6の内側の面61b,61cとヘッドユニット3の側面31b,31cとは補強用接着剤5により接着される。
(第4の実施の形態の効果)
この第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を有する他、ベース部材2とヘッドユニット3とを中間部材6を介して接合することにより、損傷等によって液滴の吐出不良を生じ、交換すべきものとなったヘッドユニット3だけを選択的に交換することができる。
[第5の実施の形態]
図10は、本発明の第5の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。本実施の形態は、第2の実施の形態において、ベース部材2のL字形部2aをベース部材2から切り離してL字形の一対の中間部材6を用いたものであり、他は第2の実施の形態と同様に構成されている。中間部材6は、図示しないネジ等の締結部材によってベース部材2に着脱可能に取り付けられる。製造方法は、第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
ベース部材2に取り付けられた中間部材6の下面61aとヘッドユニット3の上面31aとは、位置きめ用接着剤4により接着され、中間部材6の紙送り方向Qに垂直な方向の端面とヘッドユニット3の切欠き部3aの上面、中間部材6の内側の面61b,61cとヘッドユニット3の切欠き部3aの側面31b,31cとは、補強用接着剤5により接着される。
(第5の実施の形態の効果)
この第5の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を有する他、ベース部材2おヘッドユニット3とを中間部材6を介して接合することにより、損傷等によって液滴の吐出不良を生じ、交換すべきものとなったヘッドユニット3だけを選択的に交換することができる。
[第6の実施の形態]
図11は、本発明の第6の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。本実施の形態は、第1の実施の形態において、紙送り方向Qを双方向とし、ベース部材2の下面21aに平板状の中間部材6を図示しないネジ等の締結部材によって取り付け、ヘッドユニット3の上面31aに一対の突起部3cを設けたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。製造方法は、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
中間部材6の下面61aとヘッドユニット3の上面31aとは、位置決め接着剤4により接着され、中間部材6の内側の端面と突起部3cの外側の面とは、補強用接着剤5により接着される。
(第6の実施の形態の効果)
上述した第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様を有する他、以下の効果が得れる。
(イ)ベース部材2とヘッドユニット3とを中間部材6を介して接合することにより、損傷等によって液滴の吐出不良を生じ、交換すべきものとなったヘッドユニット3だけを選択的に交換することができる。
(ロ)ベース部材2には、突起部3cと相補的な嵌合溝部を形成しないですむことから、製造工程を簡易化することができる。
[第7の実施の形態]
図12は、本発明の第7の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを断面図である。本実施の形態は、第6の実施の形態において、ヘッドユニット3に一対の突起部3cを設ける代わりに紙送り方向Qの両側に切欠き部3aを形成して凸部を形成したものであり、他は第6の実施の形態と同様に構成されている。製造方法は、第6の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
中間部材6の下面61aとヘッドユニット3の切欠き部3aの上面31aとは、位置決め接着剤4により接着され、中間部材6の内側の端面とヘッドユニット3の切欠き部3aの側面とは、補強用接着剤5により接着される。
(第7の実施の形態の効果)
上述した第7の実施の形態によれば、第6の実施の形態と同様に、損傷等によって液滴の吐出不良を生じ、交換すべきものとなったヘッドユニット3だけを選択的に交換することができる。また、ベース部材2には、切欠き部3aと相補的な突起部を形成しないですむことから、製造工程を簡易化することができる。
[第8の実施の形態]
(カラープリンタの構成)
図13は、本発明の第8の実施の形態に係る液滴吐出装置を適用したカラープリンタの構成図である。このカラープリンタ100は、略箱型状の筐体101を有し、筐体101内の下部に、用紙Pを収容する給紙トレイ120、筐体101内の上部に、記録済みの用紙Pが排出される排紙トレイ121を各々配設し、給紙トレイ120から記録位置102を経由して排紙トレイ121に至る主搬送路131a〜131e、及び排紙トレイ121側から記録位置102側に至る反転搬送路132に沿って用紙Pを搬送する搬送機構130を有している。
記録位置102には、図1に示す液滴吐出ヘッド1の4つをそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドユニット141(141Y、141M、141C、141K)として用紙Pの搬送方向に配列して液滴吐出ヘッドアレイを構成している。詳細の配置は、後述する。
また、カラープリンタ100は、用紙Pを吸着する吸着手段としての帯電ロール143と、無端ベルト135を介して液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kに対向して配置されたプラテン144と、液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kの近傍に配置されたメンテナンスユニット145と、本カラープリンタ100の各部を制御するとともに、画像信号に基づいて液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kを構成するヘッドユニット3の圧電素子38に駆動電圧を印加し、ノズル32aからインク滴を吐出させ、用紙P上のカラー画像を記録する図示しない制御部とを備える。
液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kは、用紙Pの幅以上の有効印字領域を有する。なお、液滴を吐出させる方法として、圧電方式を用いたが、特に制限はなく、例えば、サーマル方式等の汎用されている方式を適宜用いることができる。
液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kの上部には、液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kに対応する色のインクを収容するインクタンク142Y、142M、142C、142Kを配設している。各インクタンク142Y、142M、142C、142Kからは、インクが各液滴吐出ヘッド1に図示しない配管を経由して供給されるように構成されている。
インクタンク142Y、142M、142C、142Kに収容されるインクとしては特に制限はなく、例えば、水性、油性、溶剤系等の汎用されているインクを適宜用いることができる。
搬送機構130は、給紙トレイ120から用紙Pを1枚ずつ取り出して主搬送路131aに供給するピックアップロール133と、主搬送路131a、131b、131d、131e、及び反転搬送路132の各部に配置され、用紙Pを搬送する複数の搬送ロール134と、記録位置102に設けられ、用紙Pを排紙トレイ121方向に搬送する無端ベルト135と、無端ベルト135が張架された駆動ロール136及び従動ロール137と、搬送ロール134及び駆動ロール136を駆動する図示しない駆動モータとを備える。
(カラープリンタの動作)
次に、カラープリンタ100の動作を説明する。搬送機構130は、制御部の制御の下に、ピックアップロール133及び搬送ロール134を駆動し、給紙トレイ120から用紙Pを取り出して主搬送路131a,131bに沿って搬送する。用紙Pが無端ベルト135の近傍に差し掛かると、帯電ロール143の静電吸着力によって用紙Pに電荷が付与され、用紙Pは無端ベルト135に吸着する。
無端ベルト35は、駆動ロール36の駆動によって回転移動し、用紙Pが記録位置102に搬送されると、液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kによってカラー画像が記録される。
すなわち、図4に示すヘッドユニット3の液プール33bは、インクタンク142Y、142M、142C、142Kから供給されたインクで満たされており、液プール33bからインクが供給孔34b及び供給路35bを介して圧力発生室36aに供給され、圧力発生室36aにインクが貯留している。制御部が、画像信号に基づいて複数の圧電素子38に駆動電圧を選択的に印加すると、振動板37は圧電素子38の変形に伴ってたわみ、これにより、圧力発生室36a内の容積が変化し、圧力発生室36aに貯留しているインクが連通孔33a〜35aを介してノズル32aからインク滴として用紙P上に吐出し、用紙Pに画像を記録する。用紙Pは、Y、M、C、Kの画像が順次上書きされ、カラー画像が記録される。
カラー画像が記録された用紙Pは、搬送機構130によって主搬送路131dを経由して排紙トレイ121に排出される。
なお、両面記録モードが設定されている場合は、排紙トレイ121に一旦排出された用紙Pは、再び主搬送路131eに戻り、反転搬送路132を経由して再び主搬送路131bを経由して記録位置102に搬送され、液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kによって前回記録された用紙Pの面と反対の面にカラー画像が記録される。
(第8の実施の形態の効果)
上述した第8の実施の形態によれば、紙ジャム等が発生してもヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kが脱落することが無いため、信頼性の高いカラープリンタを提供することができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、発明の要旨を変更しない範囲内で種々変形実施が可能である。各実施の形態の構成要素は、発明の要旨を変更しない範囲内で任意に組み合わせることができる。
例えば、上記第1乃至第7の実施の形態では、位置決め用接着剤を塗布して硬化させた後、補強用接着剤を塗布し、硬化させたが、両接着剤の塗布する順序は限定されない。例えば、位置決め用接着剤と補強用接着剤を同時に塗布し、位置決め用接着剤を硬化させた後、補強用接着剤を硬化させてもよい。また、補強用接着剤を塗布した後、位置決め用接着剤を塗布して硬化させた後、補強用接着剤を硬化させてもよい。
また、第8の実施の形態のカラープリンタにおいて、液滴吐出ヘッドとして、第2乃至第7の実施の形態の液滴吐出ヘッドを用いることができる。
また、ベース部材2に設けた接合構造とヘッドユニット3に設けた接合構造とを入れ替えてもよい。
また、中間部材をヘッドユニット側にネジ等の締結部材によって締結し、中間部材とベース部材との間を接着剤によって接合してもよい。
本発明は、液滴を吐出することによって高精細な画像情報のパターンを形成することが要請される各種産業分野、例えば、高分子フィルムやガラス表面上にインクジェット法を用いてインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルタを形成したり、半田ペーストを基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成したり、回路基板の配線を形成する等の電気・電子工業分野、ガラス基板等に反応試薬を吐出してサンプルとの反応を検査するバイオチップを製造する医療分野等で有効に利用される。
本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に用いられるヘッドユニットの平面図である。 図3のB−B線断面図である。 図3の分解斜視図である。 (a),(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを製造する工程図である。 本発明の第2の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る液滴吐出装置を適用したカラープリンタの構成図である。
符号の説明
1 液滴吐出ヘッド
2 ベース部材
2a L字形部
2b 延伸部
2c 突起部
3 ヘッドユニット
3a 切欠き部
3b 嵌合溝部
3c 突起部
4 位置決め用接着剤
5 補強用接着剤
6 中間部材
6a 延伸部
21a ベース部材の下面(接合面)
21b,21c ベース部材の内側の面(接合面)
31a ヘッドユニットの上面(接合面)
31b,31c ヘッドユニットの側面(接合面)
32 ノズルプレート
32a ノズル
33 プールプレート
33a 連通孔
33b 液プール
34A,34B 供給孔プレート
34a 連通孔
34b 供給孔
34c 供給路
35 供給路プレート
35a 連通孔
35b,35c 供給路
36 圧力発生室プレート
36a 圧力発生室
36b 供給孔
37 振動板
37a 供給孔
38 圧電素子
38a 個別電極
38b 共通電極
42 フレキシブルプリント配線基板(FPC)
42a 導通パターン
61a 下面(接合面)
61b,61c 内側の面(接合面)
P 用紙
Q 紙送り方向

Claims (13)

  1. 所定の送り方向に送られる吐出対象に液滴を吐出する複数のノズルを有する複数のヘッドユニットを、前記送り方向に直交する方向に整列してベース部材に固定した液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材を、角度が異なる2以上の接合面で互いに接合する接合構造を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記接合構造は、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の一方に設けられた凹部と、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の他方に設けられ、前記凹部に嵌入する嵌入部とを備え、前記送り方向に平行な1つの前記接合面と、前記送り方向に垂直な2つの前記接合面とを有することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記接合構造は、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の一方に設けられた凹部と、前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材の他方に設けられ、前記凹部に嵌合する凸部とを備え、前記送り方向に平行な3つの前記接合面と、前記送り方向に垂直な2つの前記接合面とを有することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記凹部は、前記ベース部材側に設けられ、前記送り方向に垂直な部分が前記ヘッドユニットの側面の全体を覆うように延伸して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記接合構造は、前記ヘッドユニットまたは前記ベース部材にネジ等の締結部材によって固定された中間部材を備え、前記中間部材に前記ヘッドユニットまたは前記ベース部材の代わりに前記凹部、前記嵌入部、あるいは前記凸部が設けられたことを特徴とする請求項2、3又は4に記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 前記2以上の接合面は、それぞれ異種の前記接着剤で接合されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  7. 前記異種の接着剤として、前記送り方向に平行な前記接合面に配設された位置決め用接着剤と、前記送り方向に垂直な前記接合面に配設された補強用接着剤とを含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の液滴吐出ヘッド。
  8. 前記位置決め用接着剤は、光硬化型接着剤であることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出ヘッド。
  9. 吐出対象を所定の送り方向に搬送する搬送機構と、
    前記吐出対象に液滴を吐出する複数のノズルを有する複数のヘッドユニットと、
    前記複数のヘッドユニットを前記送り方向に整列して固定するベース部材とを有する液滴吐出装置において、
    前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材を、角度が異なる2以上の接合面で互いに接合する接合構造を有することを特徴とする液滴吐出装置。
  10. 所定の送り方向に送られる吐出対象に液滴を吐出する複数のノズルを有する複数のヘッドユニットを、ベース部材に前記送り方向に直交する方向に整列して固定する液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材に設けられた、角度が異なる2以上の接合面に接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記接着剤が塗布された前記2以上の接合面で前記ヘッドユニットおよび前記ベース部材を接合する接合工程とを含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  11. 前記塗布工程は、前記2以上の接合面にそれぞれ異種の接着剤を塗布することを特徴とする請求項10に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  12. 前記塗布工程は、前記異種の接着剤として、前記複数のヘッドユニットの位置決め前に塗布され、その位置決め後に硬化する位置決め用接着剤と、前記位置決め用接着剤が硬化した後に硬化する補強用接着剤とを用いることを特徴とする請求項11に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  13. 前記塗布工程は、前記位置決め用接着剤の塗布面積が前記補強用接着剤の塗布面積よりも小さいことを特徴とする請求項12に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
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