JP2007237027A - 浄水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浄水場におけるリターン水中のマンガンを効率よく除去するとともに、原水のpH上昇にも対応したリターン水の利用方法を提供する。
【解決手段】 浄水処理過程における凝集沈澱物からの回収液又は浄水処理過程における濾過槽の洗浄水など浄水処理過程で発生する排水の全部若しくはその一部を、粒状活性炭を成形してなる電極を陽極27に、電気的に不活性な導電体からなる電極を陰極25にして電解処理するか、あるいは、電気的負荷47を介して電気的に導通した光触媒電極(負極45)と電気的に不活性な導電体からなる電極(正極43)を用い、前記光触媒電極に紫外線を照射処理した後、その処理水全体又は好ましくはpHが低下した陽極側の処理水や負極側の処理水を原水又は中間処理水として再利用する。
【選択図】 図3

Description

本発明は浄水処理方法、特に浄水場におけるリターン水の処理方法に関する。
浄水処理における汚泥を処理することにより発生する汚泥濃縮工程の上澄水や脱水工程の濾水などの分離水は、その一部又は全量が原水側に返送され再利用されている。図20に、このような返送水系を備えた浄水処理システムを示す。図20に示すシステムは、塩素注入により生じていたトリハロメタンなどの塩素化合物の生成を抑制したいわゆる高度処理システムである。1は着水井、2は凝集沈澱処理槽、3は砂濾過槽、4はオゾン処理槽、5は活性炭濾過槽である。このシステムに於いては、着水井1から供給された原水に硫酸バンド(硫酸アルミニウム)やポリ塩化アルミニウム(PAC)などの凝集剤が加えられ、原水中の浮遊物は凝集沈澱処理槽2において凝集物として沈殿除去される。上澄水に残留した凝集物は砂濾過池3にてさらに濾過除去された後、その濾水はオゾン処理槽4にてオゾン処理され、水中に存在する有機物はオゾン分解される。その後、粒状活性炭を濾過層に用いた活性炭濾過槽5を通過させて分解物等が除去された後、処理水に後塩素が注入されて浄水とされる。
一方、凝集沈澱処理槽2において沈殿除去された凝集物は、砂濾過槽3の逆洗水とともに排泥池6に集められ、次いで濃縮槽7にて再度沈澱させられる。濃縮槽7において生じた沈殿物は、脱水槽8で脱水されて脱水ケーキとして搬出され、その脱水濾液は濃縮槽7で生じた上澄水とともにリターン水として原水側に返送される。また、活性炭濾過槽6の逆洗水はそのまま原水側に返送される。
この高度処理システムでは、トリハロメタンなどの塩素化合物の生成を抑制するために、凝集剤投入前に注入する塩素(前塩素)量をできる限り少なくするように制御されている。このため、凝集沈澱処理槽2でMnが十分に除去されず、浄水中にMnが流出しやすい状況にある。さらに、返送水中のMn濃度は高くなっており、このような高濃度のMnを含むリターン水を原水として利用すると、MnやFeが浄水中に残留し、色度障害や配管の閉塞を招く可能性を高める結果となっている。
そこでこのような問題に対応すべく、処理返送水中のMnやFeを減少させる方法が、例えば特開平6−182365号公報に開示されている。
しかしながら、特開平6−182365号公報に開示されたシステムでは、返送水を凝集剤により凝集沈澱させるとともに二酸化塩素によって酸化させたMnやFeを砂濾過によって除去しているので、相当大きな設備、敷地を確保する必要があり、河川の下流に位置する大都市の浄水場では実現困難な状況にある。また、二酸化塩素の注入設備等を設置し、その注入管理等を行う必要もある。
また、特開2002−59194号公報には、鉄系凝集剤を用いて水中の溶解性有機物質を凝集除去した後、有効塩素を加えた上で光触媒を用いた紫外線酸化を行い、マンガンを酸化するプロセスが開示されている。しかし、この方法を応用した場合でも酸化されたマンガンを濾過池等で除去しなければならず、上記方法と同様の問題点があった。それだけでなく、紫外線照射による酸化だけでは、効率が悪いといった問題点もあった。
一方、工場からの排水や廃液中に含まれるMnやFeを除去する方法として、例えば、特開平11−10160号には、固体活性炭電極を用いて電解酸化する方法が開示されているが、この方法では塩化ナトリウムを比較的高濃度に使用しているために、浄水システムにおける返送水に直ちに応用することができず、電解による電力費用の他に薬品代の費用も新たに必要となる。また、酸化されたMnを除去するための設備や凝集剤を必要とするという問題点もあった。
特開2002−153863号公報には、アミドキシム樹脂に接触させて返送水中のMnを除去するとともに、アミドキシム樹脂に吸着させたMnを酸処理によって洗浄してこれを再利用する方法が開示されている。この方法では、凝集沈澱という処理工程が不要なので、上記敷地面積や凝集剤が不要となるという利点があり、比較的効率のよい方法と言える。
ところが、特開2002−153863号公報の方法では、原水のpH上昇対策については全く考慮されているものではなかった。近年、淀川水系などでは、原水のpHが高くなる傾向にあり、そのpHは7〜8の弱アルカリ性である。凝集剤による凝集効果は、pH7.0よりもやや低いpH領域における方がよく、原水のpHが高くなると凝集剤による凝集沈澱効率が低下する。それだけでなく、近年では、硫酸バンドより凝集効果が高く、取り扱いの容易なPACが多用される傾向にあり、原水のpHが高い場合にはPACの凝集効率を十分に発揮させることができない状況にある。従って、原水のpH上昇に対する対策も重要な課題となってきた。
特開平6−182365号公報 特開2002−59194号公報 特開平11−10160号 特開2002−153863号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであって、比較的構成が簡単で、効率的に返送水中のMnを除去する方法を提供するとともに原水のpH上昇にも対応した浄水処理方法を提供することにある。
そこで、第1の手法として、本発明は、処理対象水を電解処理することによって処理対象水中のMnを電極表面に析出させるシステムを提供する。
また、第2の手法として、本発明は、光触媒機能を有する電極を用いて処理対象水を電解液とした電池を構成し、処理対象水中のMnを電極表面に析出させるシステムを提供する。
いずれの発明においても、処理対象水中のMnが電極表面に析出し、電極の取り出し、還元剤による電極の洗浄によって処理対象中からMnが除去される。従って、酸化マンガンを回収するための凝集沈澱設備や濾過池が不要であり、凝集剤や酸化剤など多量の薬品を必要としない。また、比較的簡単な設備、狭い敷地で実施できる。また、析出したMn等は還元剤で洗浄除去できるため、電極の再利用も可能である。特に、第2の手法においては、電池が構成されているため、生じた起電力を他の用途に利用することができ、しかも低廉なコストで処理できる。
そして、電解処理による方法では、Mnが除去された電極槽中の処理水のpHは低下するので、このpHが低下した処理水を原水側に返送することで、原水のpH上昇にも対応できる。また、光触媒電極を用いた場合にも負極側では理論的には処理水が低下するので、このpHが低下した処理水を原水側に返送することで、原水のpH上昇にも対応できる。
また、処理槽を2つに分割した複槽式の場合には、対極水の組成を変えることができる。このため、電解処理による方法では、例えば対極水を酸性に維持し、光触媒機能を利用した方法では酸化剤等を用いることにより、処理効率を高められる。
以下、図面に基づいて本発明について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例である浄水処理方法を示す構成図、図2は当該浄水処理システムにおける返送水処理部を示す具体的な構成図である。この浄水処理システムは、貯留池6における上澄水や脱水槽からの脱水濾液を原水として再利用するための返送水処理部20を備えている他は、図20に示す従来の処理システムと同様な構成となっている。
図2に示す返送水処理部20は、電解処理によって水中のMn(主としてMn2として存在していると考えられている)を酸化マンガンに酸化して、電極表面に析出させることを目的としている。この返送水処理部20は、電解処理を行う複数の処理槽21と、濃縮槽7からの上澄水や脱水槽8から脱水濾液を一時的に貯留する貯留槽22とを備えており、返送水は送水ポンプ30によって貯留槽22から処理槽21へと送水される。
各処理槽21には電解隔膜23によって陰極槽24と陽極槽26が構成され、陰極槽24には陰極25が、陽極槽26には陽極27が配置されている。処理槽21外部には、電解用の直流電源28が備えられ、陰極25と陽極27の間に直流電圧が印加される。陰極25は、金や白金、チタンなどの不活性な導電体から作製される。陽極27には、陰極25と同様に不活性な導電体から作製された電極を用いることもできるが、浄水場における返送水を処理するには、粒状活性炭から作製された電極を用いるのが好ましい。粒状活性炭電極の作製には、不織布、織布、ネットなどで被覆し圧密圧着固定する方法や導電性ペーストや有機高分子結合剤で成型する方法、あるいは粒状活性炭とフェノール樹脂を混合したものを板状や円柱状にプレス成型し、その後、電気炉中で窒素などの不活性ガス雰囲気下、600℃〜1000℃で約10時間加熱処理する方法が例示される。このような粒状活性炭から作製された電極を用いることによって、Mnの処理効率が向上し、得られた処理水のpHが低下する。また、粒状活性炭には、浄水過程で用いられたいわゆる使用済みの粒状活性炭を利用することができるので、リサイクルの観点からも非常に好都合である。
電解隔膜23は、処理槽21を二槽に構成し、両槽の電気的連結を保ちつつMn等が一方の電解槽に拡散移動するのを防止しうるものである。電解隔膜23は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)メンブレンやセルロース膜等の半透膜若しくは素焼き等の多孔性材料であって、HやOHの通過を阻止しうる材料からなるものが用いられる。そして、電解隔膜23の下部若しくは下方において、陰極槽24と陽極槽26とを連通する間隙若しくは開口が設けられている。また、各処理槽21の下部にはフィルタ29が備えられており、このフィルタ29によって処理中に生じた沈澱物が除去される。
この返送水処理部20は複数の処理槽21が直列に配置され、連続的に酸化処理が行われる。これにより十分な処理時間が得られる。具体的には、第1段目の処理槽21(陽極槽26)と第2段目の処理槽21(陰極槽24)がフィルタ29の下方にて連通し、第1段目の処理槽21で処理された返送水は、第1段目の処理槽21の下部から第2段目の処理槽21に送られる。また、第2段目の処理槽21(陽極槽26)と第3段目の処理槽21(陰極槽24:図示せず)は各処理槽21の上部にて連通し、第2段目の処理槽21で処理された返送水は第2段目の処理槽21の上部から第3段目の処理槽21に送られる。そして、第3段目の処理槽21のフィルタ29を通過した処理水は、処理槽21の下部において第4段目の処理槽21(図示せず)へ送られる。このように、奇数段目の処理槽21から偶数段目の処理槽21へは各処理槽21の下部において、偶数段目の処理槽21から偶数段目の処理槽21へは各処理槽21の上部において送水され、各処理槽21において電解処理が行われる。もちろん、この配置は一例であって、奇数段目の処理槽21から偶数段目の処理槽21へは各処理槽21の上部において、偶数段目の処理槽21から偶数段目の処理槽21へは各処理槽21の下部において送水されるように構成しても差し支えない。
この返送水処理部20においては、電解処理された返送水中のMnは、陽極27の表面に析出することが確認されている。酸化マンガンが電極表面に析出することから、処理能力が著しく低下したときに陽極27を取り出し、ホルムアルドキシムなどの還元剤の水溶液に浸漬すれば、陽極27の表面に析出した酸化マンガンが溶液中に溶け出し、溶液としてMnを回収できる。それと同時に電極が再生される。こうして貯留槽22から送水された返送水中のMnは、第1段目の処理槽21、第2段目の処理槽21、第3段目の処理槽21・・・、最終段の処理槽21を通過する間に電解酸化され、陽極27の取り出し、還元剤の水溶液による溶解によって容易に回収される。また、最終段の処理槽21から取り出された返送水は、原水側へ送水され、着水井1から送水された原水とともに浄水処理されて、浄水として再利用される。
本発明では、上記したように、電極(陽極27)の表面にMnが析出されるために、返送水からの回収が容易に行えるとともに、電極として粒状活性炭を利用できるので、活性炭の再利用の途を広げることにもなる。すなわち、電極作製に用いられる粒状活性炭に新製された粒状活性炭を使用する必要はなく、活性炭濾過槽5にて用いられた後の粒状活性炭を使用できるので、資源の有効利用にも寄与する。
図3は返送水処理部20の他の具体例を示す図である。図3に示す処理部20では、電解隔膜23によって陰極槽24と陽極槽26が完全に仕切られ、陰極槽24の処理水と陽極槽26の処理水が混じり合わないように構成されている。そして、Mnが除去された陽極槽26の処理水は原水側に返送され、Mnが除去されなかった陰極槽24の処理水は再び貯留槽22に返送されるように構成されている。31は陰極槽24の処理水を貯留槽22に返送するためのポンプである。
図2に示す返送水処理部20では、各処理槽21において陰極槽24の処理水と陽極槽26の処理水が混合する構造となっている。陰極槽24ではMnが除去されないために、このような構造では結果として処理槽21におけるMnの処理効率(処理前のMn濃度/処理後のMn濃度)が低下してしまう。このような処理効率の低下を避けるために、陰極槽24と陽極槽26を処理水が混合しないように分離するとともに、Mnが除去された処理水のみを返送水と利用するようにしたものである。
また、電解処理によると、Mnが除去された陽極槽26の処理水は処理前に比べてpHが低下し、Mnが除去されなかった陰極槽42の処理水は処理前に比べてpHが高くなることが見いだされている。従って、pHが低くなった陽極槽26の処理水のみを原水に返送すれば、着水井から送水された原水のpHを低くするには効果的である。
一方、陰極槽24の処理水中のMn濃度は、処理前のMn濃度とほぼ同じであるため、これを貯留槽22に返送しても貯留槽22中のMn濃度は低下せず、Mnの処理効率に影響を及ぼさない。また、陰極槽24の処理水のpHは上昇するが、貯留槽22には比較的多量の貯留水があるので、貯留槽22中のpH上昇は小さく、電解処理や陽極槽26の処理水pHに与える影響は小さい。
このような構成を採用することにより、返送水のMn濃度を大きく下げることができるだけでなく、原水のpH上昇にも対応できる。従って、図2に示すように多数の処理槽21を連続して配置する必要はなく、1段の処理槽21(図3参照)ないし2段程度の処理槽21(例えば図5参照)でもって十分にMn濃度を低くすることができる。このため、小さなスペースでも処理可能となる。
図4に返送水処理部20のさらに別な具体例を示す。この例では、陰極槽24として、対極水が貯留された対極槽32が用いられている。すなわち、処理槽21は、電解隔膜23で陽極槽26と対極槽32とに完全に仕切られ、対極槽32槽内の対極水と陽極槽26の処理水が混合しない構造となっている。この対極槽32は、陽極槽26において電解酸化を生じさせる目的のみで用いられ、対極槽32で処理された対極水は返送水として利用されないことを意味している。従って、ほとんどの場合、通水させずにいわゆる溜め置きとする構成とされるが、対極水を連続的に通水させる構成にしても差し支えない。対極水は、導電性を有する液体であれば特に制約されず、例えば、返送水や浄水が対極水として用いられる。このとき、電解効率を上げるために、塩酸や硫酸などの酸や塩化ナトリウムなどの電解質、あるいはこれらの両者を添加するのが好ましい。また、pH緩衝液のような組成にしても差し支えない。
このような構成では、陰極槽24からの返送流路を構成する必要がなく、処理部20の構成が簡略化される。また、対極水に電解質を加えイオン強度を高めたりするとMnの除去効率が上がるので、陽極槽26におけるMn回収率を高めることができる。一方、対極水は返送水としては利用されないので、電解質や酸などの薬品を添加しても浄水処理への影響はない。そして、Mnの除去効率の上昇につれて処理水のpH低下も大きくなるので、原水のpH上昇対策にも効果的なものとなる。
また、このような対極槽32を用いて処理槽21を構成した場合には、図5に示すように連続的な処理方法が簡単に構築される。つまり、陽極槽26を連続して配置し、各陽極槽26に対して対となるように対極槽32を設ける。これによって、返送水中のMn濃度をより効率よく下げることができる。
本発明においてはさらに別な構成として、図6に示すように対極槽32の両側に電解隔膜23で隔てられた陽極槽26を配置することもできる。そして、図7に示すように、対極槽32を円筒状に形成し、その周囲に対極槽32と同心円状に陽極槽26を構築し、その中に円筒状の陽極27を配置してもよい。このように、Mnの除去が期待できない対極槽32を用いることにより、より小さなスペースで除去効率の高い処理施設を設置できる。
そして、図示はしないが、陽極槽26と陰極槽24(対極槽32)を独立した2つの槽から構成したり、1つの槽を電解隔膜ではなくコンクリート壁のような物理的な隔壁によって完全に独立した2つの槽に構成したりして、両槽をいわゆる塩橋によって電気的な連結を確保してもよい。この場合に用いられる塩橋には、寒天等のゲル状物質にKNOなどの電解物質を飽和させたものが用いられる。また、塩橋によって隔壁を形成することもできる。
次に、本発明の第2実施例である浄水処理方法について説明する。この方法では、図8に示すように、返送水処理部20に光触媒電極と不活性な導電体からなる電極とでいわゆる電池を構成し、光触媒作用を利用して電解水中のMn(主としてMn2として存在していると考えられている)を電極表面に析出させることを目的としている。この返送水処理部20は、当該処理を行う処理槽41と凝集沈澱物からの回収液及び浄水処理過程における濾過槽の洗浄水を一時的に貯留する貯留槽22とを備えている。
処理槽41は、正極43と負極45を備えている。正極43は、金や白金、チタンなどの不活性な導電体から作製される。負極45は光触媒電極である。光触媒電極とは、白金やチタンなどの不活性な導電体の表面に光触媒46を固定したものであって、照射された励起光によって価電子帯から励起された電子が導電体に流れるとともに価電子帯に正孔が生じる電極を言う。本発明においては、このような機能を果たすものであれば、その構造は特に限定されない。また、本発明において用いられる光触媒も、特に限定されるものでなく、例えばアナターゼ型の酸化チタンが例示され、可視光線の照射が電子の励起を引き起こすことができる光触媒を用いても差し支えない。光触媒電極の作製方法も特に制約されるものではなく、導電体の表面に光触媒を膜状に塗布したり、結合剤などを用いて導電体表面に焼成したり、あるいは板状チタンの表面をバーナー等で焼き、酸化チタンを焼成する方法などが例示される。特に板状チタンの表面を焼成して酸化処理する方法では、励起された電子の導電体への移行が良好に行われ、製造方法も非常に簡単である。
正極43と負極45は抵抗などの電気的負荷47を介して電気的に接続されている。これによって電子が負極45から正極43に速やかに移行して、負極45においてMnの析出が行われる。また、電気的負荷47には抵抗だけでなく、ランプや蓄電池のような負荷が用いられる場合もある。
光源は光触媒に適した波長の光(励起光)が照射できればよく、太陽光を光源としても差し支えない。浄水処理の場合には、多くの場合、処理槽41は屋外に設置できるので、紫外線を励起光とする光触媒を用いて太陽光を利用すれば光源の設置を省くことができる。もちろん、紫外線より長波長側の光をも励起光として利用する光触媒の方が好ましいのは言うまでもない。もっとも、天候によって処理効率が変化するので、安定した処理を行うためにも人工の光源を設置するのが好ましい。光源としては、従来から公知であるハロゲンランプやキセノンランプなどが例示される。
処理槽21の下部にはフィルタ29が備えられており、このフィルタ29によって処理中に生じた沈澱物が除去される。
この返送水処理部20においては、正極43の表面にはMnの析出が見られず、光触媒電極である負極45の表面にMnが析出されることが確認されている。酸化マンガンが電極表面に析出することから、処理能力が著しく低下したときに負極45を取り出し、ホルムアルドキシムなどの還元剤の水溶液に浸漬すれば、負極45の表面に析出したMnが溶液中に溶け出し、溶液としてMnを回収できる。それと同時に電極が再生される。こうして貯留槽22から送水された返送水中のMnは、処理槽41において酸化され、負極45の取り出し、還元剤の水溶液中への溶解によって容易に回収される。また、処理槽41から取り出された返送水は、原水側へ送水され、着水井1から送水された原水とともに浄水処理されて、浄水として再利用される。このように光触媒作用を利用して、返送水中のMnを除去することもできる。
次に図9に示すものは、複数の処理槽41を直列に配置して、連続的に処理するようにしたものである。各処理槽41には、電解隔膜23によって、正極43が配設された正極槽42と負極45が配設された負極槽44が構成され、正極43と負極45は電気的負荷47を介して電気的に接続されている。第1段目の処理槽41(負極槽44)と第2段目の処理槽41(正極槽42)はフィルタ29の下方にて連通しており、第1段目の処理槽41で処理された返送水は、第1段目の処理槽41の下部から第2段目の処理槽41に送られる。また、第2段目の処理槽41(負極槽44)と第3段目の処理槽41(正極槽42:図示せず)は、各処理槽41の上部にて連通しており、第2段目の処理槽41で処理された返送水は第2段目の処理槽41の上部から第3段目の処理槽41に送られる。そして、第3段目の処理槽41のフィルタ29を通過した処理液は、処理槽41の下部において第4段目の処理槽41(図示せず)へ送られる。このように電解処理の場合と同様に複数の処理槽41にて、処理することもできる。この返送水処理部20における処理槽41の物理的な構成は、電解処理における処理槽21の構成とほぼ同様で、電解隔膜23も、電解処理の場合と同様なものが用いられる。
次に図10に示す返送水処理部20は、電解隔膜23によって正極槽42と負極槽44が完全に仕切られ、正極槽42の処理水と負極槽44の処理水が混合しないように構成されている。そして、Mnが除去された負極槽44の処理水を原水側に返送し、Mnが除去されなかった正極槽42の処理水を再び貯留槽22に返送するように構成されている。31は正極槽42の処理水を貯留槽22に返送するためのポンプである。
このような構成では、Mnが除去された負極槽44の処理水とMnが除去されなかった正極槽42の処理水が混合せず、Mnが除去された処理水のみを返送水として利用することができる。
図11の返送水処理部20では、正極槽42に対極水が貯留された対極槽49が用いられ、Mnが除去された負極槽44の処理水だけが原水側に返送される構成となっている。すなわち、処理槽41は電解隔膜23で負極槽44と対極槽49とに完全に仕切られ、対極槽49槽内の対極水と負極槽44の処理液が混合しない構造となっている。この対極槽49は、負極槽44において光触媒による酸化を生じさせる目的のみで用いられ、対極槽49で処理された対極水は返送水として利用されないことを意味している。従って、ほとんどの場合、通水させずにいわゆる溜め置きとする構成とされるが、対極水を連続的に通水させる構成にしても差し支えない。対極水は、導電性を有する液体であれば特に制約されず、例えば、返送水や浄水が対極水として用いられる。このとき、Mnの除去効率を上げるために、塩酸や硫酸などの酸性剤、次亜塩素酸ナトリウムやオゾン、過マンガン酸カリウムなどの酸化剤のいずれかを、若しくはその両方を同時に添加したりするのが好ましい。このような酸性剤や酸化剤の添加で起電力が増加して、負極槽44におけるMn回収率を高められる。従って、起電力を増加できるような物質であれば、上記例示した物質以外の物質も利用することができる。
このような構成では、正極槽42からの返送流路を構成する必要がなく、処理部20の構成が簡略化される。また、対極槽49には、起電力が増加するような酸性剤や酸化剤などを添加することができるようになり、負極槽44におけるMn回収率を高められる。
また、このような対極槽49を用いて処理槽21を構成した場合には、図12に示すように連続的な処理方法が簡単に構築される。つまり、負極槽44を連続して配置し、各負極槽44に対して対となるように対極槽49を設ける。これによって、返送水中のMn濃度をさらに低下させることができる。また、対極水は返送水として利用されないので、酸性剤や酸化剤などを添加しても浄水処理への影響はない。
本発明においてはさらに別な構成として、図13に示すように対極槽49の両側に電解隔膜23で隔てられた負極槽44を配置することもできる。そして、図14に示すように、対極槽49を円筒状に形成し、その周囲に対極槽49と同心円状に負極槽44を配設することもできる。このように、Mnの除去が期待できず、酸性剤や酸化剤などを添加できる対極槽49を用いることにより、より小さいスペースで除去効果の高い処理施設を設置できる。
次に図15に示す処理槽41では、正極43及び負極45は対面する処理槽壁面にそれぞれ配設され、正極43と負極45との間に光ファイバー50の照射部が配設されている。この光ファイバーには、図示しない光源から光触媒作用に望ましい波長の光が導光されている。このような構成にすれば、光触媒電極である負極49に効率よく励起光を照射させることができる。
図16に示す返送水処理部20は、電解による酸化処理と光触媒作用を利用した酸化処理とを併用したものである。処理槽21は、電解隔膜23によってマンガン処理槽51とマンガン非処理槽52とに分離され、マンガン処理槽51内の処理液とマンガン非処理槽52内の処理液は混じり合わないように構成されている。マンガン処理槽51の上部内壁面には電解用の陽極27が備えられ、その下方に光触媒電極である負極45が配設されている。また、マンガン非処理槽52の上部内壁面には電解用の陰極25と、その下方に正極43が配設されている。この処理部20では、マンガン処理槽51で処理された処理液は原水側へ返送され、マンガン非処理槽52で処理された処理液は貯留槽22に返送される。このように、電解による酸化処理と光触媒作用を利用した酸化処理を併用して処理することもできる。もちろん、マンガン非処理槽52に対照液を貯留する構成にすることもできる。
処理槽21の構成は上記の構成に限られるものではなく、上記の構成以外にも種々の構成が考えられる。図示はしないが、正極槽42(対極槽49)と負極槽44を独立した2つの槽から構成したり、1つの槽を電解隔膜ではなくコンクリート壁のような物理的な隔壁によって完全に独立した2つの槽に構成したりして、両槽をいわゆる塩橋によって電気的な連結を確保する構成が例示される。この場合に用いられる塩橋には、寒天等のゲル状物質にKNOなどの電解物質を飽和させたものが用いられる。また、塩橋によって隔壁を形成することもできる。
なお、上記各実施例の説明においては、返送水を連続的に通水させるものとして説明したが、返送水を処理槽21,41に一定時間滞留させ、電解処理や紫外線照射による酸化処理を行ういわゆるバッチ処理とする構成にすることもできる。
図1に示す浄水システムでは、排泥池からの排泥と排水池からの排水とを濃縮槽7で混合するシステムとなっているが、排泥池からの汚泥と排水池からの排水を分離して処理することにし、汚泥からの返送水に対応した返送水処理部20、排水池からの返送水に対応した返送水処理部20を配置しても差し支えない。また、活性炭濾過槽5の洗浄水など比較的きれいな処理対象水を処理した場合などには、原水として利用するのではなく、活性炭濾過槽5に返送するなど中間処理水として利用することもできる。このように本発明は、各種の浄水システムに併せて、返送水処理部20を配置することができる。もっとも、原水又は中間処理水として再利用すべき排水のみを処理すればよく、浄水処理工程で得られるすべての排水を処理する必要はない。また、上記方法で処理した処理水が過剰である場合には、処理された水の一部のみを再利用するようにしても差し支えないのは言うまでもない。
(実験例1)
図17に示す構成にて、電解によるMnの処理実験を行った。処理対象水として、図1に示す浄水処理システムにおいて活性炭濾過槽5で得られた濾過水に塩化マンガン水溶液を添加した水を用いた(初期溶存マンガン濃度:5.7mg/L)。処理対象水(300mL)を入れた2つのビーカーを塩橋(寒天3%、硝酸カリウム5%の寒天塩橋)で電気的連結を確保し、一方のビーカーには粒状活性炭を織布で圧密固定して棒状に成形した電極を配置し、他のビーカーには螺旋状の白金線からなる電極を配置してから、粒状活性炭からなる電極を陽極として両電極間に6.0Vの直流電圧を印加した。30分、90分経過後の溶解性マンガン濃度及びpHは表1のとおりとなった。また、螺旋状の白金線からなる電極を両ビーカーに配置して、同様の実験を行った(初期溶存マンガン濃度:約3.0mg/L)。90分、240分経過後の溶解性マンガン濃度及びpHは表2のとおりであった。電圧を印加直後から、陽極である白金線の表面に褐色の析出物が徐々に生成されるのが観察された。なお、電解終了後、電極をホルムアルドキシムの水溶液に浸漬したところ、褐色の析出物は直ちに消失し、電解前の電極に再生された。
Figure 2007237027
Figure 2007237027
(実験例2)
次に図18に示す構成にて、光触媒作用によるMnの処理実験を行った。処理対象水として、図1に示す浄水処理システムにおいて活性炭濾過槽5で得られた濾過水に塩化マンガン溶液を添加した水を用いた(溶存マンガン濃度:0.32mg/L)。処理対象水(300mL)を入れたビーカーに、チタン板(200mm×10mm×0.6mm)の160mmをガスバーナーで十数分間均一に加熱して作製した電極と螺旋状の白金線からなる電極を配置し、0.5kΩの抵抗を介して電気的に接続した。そして、紫外線光源にキセノンランプ(波長365nm)を用いて、スターラーで攪拌しながら紫外線を照射した。照射直後の起電力は0.5V(電流値:0.10mA)であり、150分経過後の溶存マンガン濃度は、0.19mg/Lまで低下した。なお、処理終了後、電極をホルムアルドキシムの水溶液に浸漬したところ、褐色の析出物は直ちに消失し、処理前の電極に再生された。なお、対照として、両電極間を負荷で接続しなかった場合には、電極表面には茶褐色の物質は観察されず、溶存マンガン濃度も0.26mg/Lであり、正極側ではほとんど除去されていないことが確認された。
(実験例3)
図19に示す構成にて、光触媒作用によるMnの処理実験を行った。処理対象水として、図1に示す浄水処理システムにおいて活性炭濾過槽5で得られた濾過水に塩化マンガン溶液を添加した水を用いた(マンガン濃度:0.28mg/L)。処理対象水(300mL)を入れた2つのビーカーを実験例1で用いたのと同様の塩橋で電気的連結を確保し、一方のビーカーにはチタン板(200mm×10mm×0.6mm)の160mmをガスバーナーで十数分間均一に加熱して作製した電極を配置し、他のビーカーには螺旋状の白金線からなる電極を配置し、0.5kΩの抵抗を介して電気的に接続した。また、白金線を配置したビーカーには、1%溶液となるように次亜塩素酸ナトリウムを添加した。そして、紫外線光源にキセノンランプ(波長365nm)を用いて、スターラーで攪拌しながら紫外線を照射した。照射直後の起電力は0.6V(電流値:0.08mA)であり、時間の経過とともに光触媒電極の表面には茶褐色の物質の析出が確認され、150分経過後の溶存マンガン濃度は、0.16mg/Lまで低下した。
(実験例4)
実験例3と同様にして行った。処理対象水には、図1に示す浄水処理システムにおいて活性炭濾過槽5で得られた濾過水に塩化マンガン溶液を添加した水を用いた(マンガン濃度:0.37mg/L)。また、白金線を配置したビーカーには、1%溶液となる次亜塩素酸ナトリウム及び1Mとなる硫酸を添加した。紫外線照射直後の起電力は1.2V(電流値:0.25mA)となり、150分経過後の溶存マンガン濃度は、0.16mg/Lまで低下した。
上記においては、浄水処理過程における返送水からMnを除去する方法について説明してきたが、上記処理方法は、マンガンを含む工場排水や廃液にも適用できるものであり、その構成は浄水処理過程における排水の場合と同様である。特に、光触媒電極を用いる処理方法は、起電力が得られるために、当該起電力を他の用途に転用でき、非常に有用な処理方法と言える。また、Mnだけでなく、Fe、PbなどMnと同様の挙動を示す金属イオンを含む排水や廃液にも適用できるのは言うまでもない。もっとも、一般の工場排水や廃液については、水道用原水として再利用しにくいため、処理後の水はそのまま放流され、あるいはさらに必要な処理が施されることになる。
本発明によれば、浄水場におけるリターン水中のMnを効率よく除去することができる。また、Mn除去に従って処理水のpHが低下するので、このMn除去された処理水を原水等として再利用することにより、原水のpH上昇を抑えることもできる。
本発明の一実施例である浄水処理方法を示す概略図である。 本発明の第1の処理方法を適用した返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図であって、(a)は側面から見た構成図、(b)は上面から見た構成図である。 本発明の第2の処理方法を適用した返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図であって、(a)は側面から見た構成図、(b)は上面から見た構成図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 同上の返送水処理部の一具体的構成を示す図である。 電解処理による実験例に使用した処理装置の概略構成図である。 光触媒電極を用いた実験例に使用した処理装置の概略構成図である。 光触媒電極を用いた実験例に使用した処理装置の概略構成図である。 従来の浄水システムの一例を示す図である。
符号の説明
20 返送水処理部
21 処理槽
22 貯留槽
23 電解隔膜
25 陰極
27 陽極
32 対極槽
43 正極
45 負極(光触媒電極)

Claims (13)

  1. 浄水処理過程における凝集沈澱物からの回収液や浄水処理過程における濾過槽の洗浄水など浄水処理過程で発生する排水の全部若しくはその一部を、原水若しくは中間処理水として再利用する浄水処理方法において、
    浄水処理過程で発生した前記排水を、粒状活性炭を成形してなる電極を陽極に、不活性な導電体からなる電極を陰極にして電解処理した後、再利用することを特徴とする浄水処理方法。
  2. 浄水処理過程における凝集沈澱物からの回収液や浄水処理過程における濾過槽の洗浄水など浄水処理過程で発生する排水の全部若しくはその一部を、原水若しくは中間処理水として再利用する浄水処理方法において、
    電解隔膜で分離されたかあるいは塩橋で電気的連結が確保された二つの処理槽に、浄水処理過程で発生した前記排水を貯留若しくは通水しつつ、各処理槽に配設した電極をそれぞれ陽極、陰極にして電解処理した後、陽極側の処理水を再利用することを特徴とする浄水処理方法。
  3. 浄水処理過程における凝集沈澱物からの回収液や浄水処理過程における濾過槽の洗浄水など浄水処理過程で発生する排水の全部若しくはその一部を、原水若しくは中間処理水として再利用する浄水処理方法において、
    電解隔膜で分離されたかあるいは塩橋で電気的連結が確保された二つの処理槽のうち、一の処理槽に浄水処理過程で発生した前記排水を貯留若しくは通水し、他の一の処理槽に対極水を貯留若しくは通水しつつ、前記排水を貯留若しくは通水する処理槽に配設した電極を陽極に、対極水を貯留若しくは通水する処理槽に配設した電極を陰極にして電解処理した後、陽極側の処理水を再利用することを特徴とする浄水処理方法。
  4. 陰極が配設される処理槽の周囲に、陽極が配設される処理槽を配置したことを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の浄水処理方法。
  5. 陽極に粒状活性炭を成形してなる電極を用いたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の浄水処理方法。
  6. 原水側に返送する排水を電解処理する処理槽を複数直列に配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の浄水処理方法。
  7. 浄水処理過程における凝集沈澱物からの回収液や浄水処理過程における濾過槽の洗浄水など浄水処理過程で発生する排水の全部若しくはその一部を、原水若しくは中間処理水として再利用する浄水処理方法において、
    浄水処理過程で発生した前記排水を貯留若しくは通水させる処理槽に、電気的負荷を介して導通した光触媒電極と電気的に不活性な電極を配設して、前記光触媒電極に励起光を照射して処理した後、再利用することを特徴とする浄水処理方法。
  8. 浄水処理過程における凝集沈澱物からの回収液や浄水処理過程における濾過槽の洗浄水など浄水処理過程で発生する排水の全部若しくはその一部を、原水若しくは中間処理水として再利用する浄水処理方法において、
    電解隔膜で分離されたかあるいは塩橋で電気的連結が確保された二つの処理槽のうち、一の処理槽に光触媒電極を、他の一の処理槽に前記光触媒電極と電気的負荷を介して導通した電気的に不活性な電極を配設して、前記二つの処理槽に浄水処理過程で発生した前記排水を貯留若しくは通水しつつ、前記光触媒電極に励起光を照射して処理した後、前記光触媒電極が配設された処理槽の処理水を再利用することを特徴とする浄水処理方法。
  9. 浄水処理過程における凝集沈澱物からの回収液や浄水処理過程における濾過槽の洗浄水など浄水処理過程で発生する排水の全部若しくはその一部を、原水若しくは中間処理水として再利用する浄水処理方法において、
    電解隔膜で分離されたかあるいは塩橋で電気的連結が確保された二つの処理槽のうち、一の処理槽に光触媒電極を、他の一の処理槽に前記光触媒電極と電気的負荷を介して導通した電気的に不活性な電極を配設して、光触媒電極が配設された処理槽に浄水処理過程で発生した前記排水を貯留若しくは通水し、電気的に不活性な電極が配設された処理槽には対極水を貯留若しくは通水しつつ、前記光触媒電極に励起光を照射して処理した後、前記光触媒電極が配設された処理槽の処理水を再利用することを特徴とする浄水処理方法。
  10. 前記光触媒電極は、表面が酸化処理されたチタン板であることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の浄水システム。
  11. 少なくともマンガン、鉄、鉛のいずれかを含む排水若しくは廃液の処理方法であって、
    前記排水若しくは廃液を貯留若しくは通水させる処理槽に、電気的負荷を介して導通した光触媒電極と電気的に不活性な電極とを配設して、前記光触媒電極に励起光を照射することを特徴とする処理方法。
  12. 少なくともマンガン、鉄、鉛のいずれかを含む排水若しくは廃液の処理方法であって、
    電解隔膜で分離されたかあるいは塩橋で電気的連結が確保された二つの処理槽のうち、一の処理槽に光触媒電極を、他の一の処理槽に前記光触媒電極と電気的負荷を介して導通した電気的に不活性な電極を配設して、前記二つの処理槽に前記排水若しくは廃液を貯留若しくは通水しつつ、前記光触媒電極に励起光を照射することを特徴とする処理方法。
  13. 少なくともマンガン、鉄、鉛のいずれかを含む排水若しくは廃液の処理方法であって、
    電解隔膜で分離されたかあるいは塩橋で電気的連結が確保された二つの処理槽のうち、一の処理槽に光触媒電極を、他の一の処理槽に前記光触媒電極と電気的負荷を介して導通した電気的に不活性な電極を配設して、光触媒電極が配設された処理槽に前記排水若しくは廃液を貯留若しくは通水し、電気的に不活性な電極が配設された処理槽には対極水を貯留若しくは通水しつつ、前記光触媒電極に励起光を照射して処理することを特徴とする処理方法。

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