JP2007237008A - 破砕方法及び破砕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試料の破砕を電池電源でも動作可能とする破砕方法及び破砕装置を提供する。
【解決手段】 着磁した破砕媒体Bと被破砕物Cを収容した円筒容器Aの外周回りで直径方向に着磁した永久磁石12を自転させながら公転させると共に、円筒軸方向に往復移動させる。破砕媒体Bは円筒容器A内で自転運動しながら公転運動して被破砕物Cを摩砕する。更に、破砕媒体Bが上下に往復運動することにより、被破砕物Cを圧砕することができるので、摩砕と圧砕により被破砕物Cの破砕が効果的になされる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、検査あるいは分析するための試料を破砕するための破砕方法及び破砕装置に関し、特に、生体試料の細胞破砕や乳化、均質化などの破砕処理を商用電力の供給が得られない場所でも実施することを可能にした破砕方法及び破砕装置に関するものである。
例えば、生体試料をDNA分析等に供するためには、動物や植物などの細胞を破砕する前処理が必要となる。その破砕方法として、超音波による破砕、圧力による破砕、ビーズなどの破砕媒体を用いた振動破砕などを行う破砕装置が用いられている。また、BSE検査などの検査作業においては、試料を破砕して乳化あるいは均質化する前処理が必要であり、容器内に挿入したペッスルをモータにより回転させるホモジナイザなどの攪拌装置が用いられている。
被破砕物中の細胞膜を破砕して細胞小器官を取り出すには、攪拌装置によって被破砕物を単に攪拌するだけでは満足な結果は得られない。乳鉢−乳棒で被破砕物を摩砕及び圧砕するような動作を伴うことにより、軟質から硬質の被破砕物あるいは繊維質の被破砕物の破砕処理を行うことができる。これを機械的に実施できるようにしたのが前述した振動破砕であり、被破砕物と破砕媒体とを収容した円筒容器に振動を加えることにより破砕媒体が円筒容器中で激しく動き回るので、被破砕物は破砕媒体によって破砕される。
この振動破砕による細胞破砕装置は、図16に示すように、モータにより回転駆動される駆動軸102の回転軸方向に対して傾斜した角度に固定された傾斜軸部104に相対回転自在に環状体105を外嵌させ、この環状体105に取り付けられた環状保持体103に被破砕物及び破砕媒体101を収容した円筒容器100を固定して破砕処理するように構成されている。駆動軸102をモータにより回転駆動することにより、対極磁石106,107によって回転が拘束された環状体105は円周方向及び上下方向に往復振動する。この環状体105の往復振動により環状保持体103に固定された円筒容器100は上下左右に往復振動するので、円筒容器100内の破砕媒体102が激しく動き回り、円筒容器100が乳鉢、破砕媒体101が乳棒のように作用して被破砕物が摩砕及び圧砕される(特許文献1参照)。
しかしながら、前記細胞破砕装置は比較的大きな駆動電力を必要とするため、商用電力の供給が得られない屋外や恒温槽のような電力配線のない空間内では使用することができない。
商用電力など比較的大きな電力源を必要とすることなく、被破砕物を人力により破砕処理することを可能にする従来技術として、被破砕物を凍結処理して破砕容器内に投入し、それに破砕錘を投入した破砕容器を手動により振動させ、破砕錘により凍結した被破砕物を破砕する凍結試料破砕用容器が知られている(特許文献5参照)。
この凍結試料破砕用容器は、図17に示すように、凍結処理した被破砕物と破砕錘122とを投入した破砕容器121をマガジン124に収納し、このマガジン124を外ケース125に入れて手動で振り、凍結された被破砕物を破砕錘122で破砕するように構成されている。凍結処理された被破砕物は破壊されやすくなっているので、手動で破砕処理することが可能であり、破砕容器121、マガジン124、外ケース125を透明材料で形成することにより、破砕状態を観察しながら破砕処理できる。
また、被破砕物を収容した円筒容器にモータにより回転駆動されるペッスルを挿入して被破砕物を攪拌し、均質化あるいは細胞破砕する試料加工方法が知られている(特許文献3参照)。この試料加工方法は、図18に示すように、容器131内に先端が複数に分割されたペッスル135を挿入し、ペッスル135をモータによって回転駆動する。ペッスル135の先端分割部分は容器131内に収容された被破砕物132を挟みつけるので、被破砕物132が溶液134中から浮き上がることが防止され、被破砕物132を効率よく微細化することができるとしている。
同じくペッスルを用いた細胞破砕手段として、図19に示すように構成された試料破砕具が提案されている(特許文献4参照)。この試料破砕具は、図示するように、細長い棒状部材140の先端に切り込みにより複数の爪145を形成した中空の筒状部材141が嵌挿されている。この試料破砕具を被破砕物を収容した円筒容器中に挿入し、棒状部材140を上下動及び回転させることにより、上下動により粗く破砕された被破砕物は回転により複数の爪145の間の切り込みから放射状に噴出して被破砕物が破砕される。
上記ペッスルを用いた2例の細胞破砕方法では、ペッスルを回転させて破砕するので、ペッスルの回転駆動源であるモータを電池電源で駆動することができ、商用電力が得られない場所でも破砕処理を行うことができる。
特開2004−313966号公報 実用新案登録3086539号公報 特開2000−333669号公報 特開2003−315223号公報
しかしながら、上記従来技術における振動破砕方式による細胞破砕装置は、激しく往復振動する環状保持体から円筒容器が脱落しないように、円筒容器を環状保持体に強固に固定する必要があり、破砕処理するために円筒容器を細胞破砕装置に着脱する作業が面倒で、分析等の一連の作業効率を低下させている。また、回転しようとする環状保持体を対極磁石の吸着力で拘束するなど、機械的に無理が加わる要素が多く、耐久性や騒音発生の問題があり、小型化することができない。
また、比較的大きな駆動電力が必要なので、商用電力が得られない屋外や恒温槽内などで破砕処理を行うことができない。また、破砕装置は比較的大型の装置であるため、被破砕物を細胞破砕装置が設置された場所に持ち込んで破砕処理する必要があり、分析等を行う場所とその前処理を行う場所と間で移動が伴う非効率な作業となる。また、試料の採取現場で細胞破砕の必要が生じても、それを実施することは困難である。手動あるいは電池電源による駆動により破砕処理が実施できる破砕装置が要求される。
上記従来技術における凍結試料破砕用容器は、被破砕物に加える圧縮力が小さいため、被破砕物が破砕されやすい凍結状態にすることを前提としているため、液体窒素による凍結処理のための設備が必要であり、手動で破砕処理できるものの屋外で使用することは困難である。また、破砕処理するために大きな労力を要する課題がある。
また、上記従来技術におけるペッスルを用いた破砕方法は、試料の乳化や均質化を行うための攪拌用途には好適であるが、破砕能力が小さいため、繊維質の試料や硬い試料に対して細胞破砕などを行う際にはビーズなどの破砕媒体を併用する必要がある。また、コンタミネーションを避けるために、1つの円筒容器に処理を実施する毎にペッスルを取り替える必要があり、容器の開口部は開放された状態で破砕処理を行うため、異物混入しやすく、クリーンルームなどの清浄空間内で作業することが求められる。従って、屋外での作業は異物混入の恐れがあるため難がある。
商用電力などが得られない屋外での動力源として電池を電源とすることが考えられるが、前述した振動破砕方式による細胞破砕装置を電池電源により駆動することは不可能であり、ペッスルを用いたものは電池電源による駆動が可能であるものの、前述したように屋外での使用には異物混入の恐れがある。また、容器内に収容された破砕媒体を外部磁界により運動させて容器内に収容した液体や粉体などを攪拌、混練する攪拌装置の類は多数の提案がなされているが、被破砕物を摩砕及び圧砕する能力は得られない。
本発明が目的とするところは、大きな駆動電力が得られない屋外においても有効な破砕能力が発揮できるようにした破砕方法及び破砕装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本願第1発明に係る破砕方法は、強磁性体を主体として形成された破砕媒体を円筒容器に収容し、円筒容器の外部に配した永久磁石により前記破砕媒体を円筒容器の上方に上昇移動させ、上昇位置から円筒容器の底部に向けて急速に下降移動させる動作を繰り返すことにより、円筒容器中に収容した被破砕物を破砕することを特徴とする。
上記破砕方法によれば、永久磁石による磁気吸引力により円筒容器の上方に上昇移動させた破砕媒体を円筒容器の底部側に急速に下降移動させると、底部側にある被破砕物は下降移動してきた破砕媒体により圧縮される。この破砕媒体の圧縮作用の繰り返しによる杵搗き運動により被破砕物は圧砕される。
また、本願第2発明に係る破砕方法は、強磁性体を主体として形成された破砕媒体を円筒容器に収容し、前記破砕媒体を円筒容器の外周回りで回転する永久磁石により回転させると共に、破砕媒体を永久磁石により円筒容器の上方に上昇移動させ、上昇位置から円筒容器の底部に向けて急速に下降移動させる動作を繰り返すことにより、円筒容器中に収容した被破砕物を破砕することを特徴とする。
上記破砕方法によれば、破砕媒体が繰り返し被破砕物に圧縮を加える杵搗き運動により被破砕物を圧砕する作用に加え、破砕媒体が回転することによる擂り粉木運動により被破砕物を摩砕する作用が得られる。破砕媒体を回転させながら所要の間隔で破砕媒体を上昇移動させて底部側に下降移動させると、圧砕及び摩砕の相乗効果で被破砕物を効果的に破砕することができる。
上記各破砕方法において、着磁した破砕媒体を用いることにより、永久磁石との間で磁気吸引力だけでなく磁気反発力を利用することが可能となり、破砕媒体の運動を多様化することができる。
また、破砕媒体の下降移動は、永久磁石を円筒容器底部側に向けて急速移動させることにより、被破砕物により大きな圧縮力を加えることができる。
また、破砕媒体の下降移動は、上昇位置において永久磁石からの吸引力が解除された破砕媒体の自然落下により被破砕物に圧縮力を加えることができる。この自然落下は破砕媒体の質量が大きいときに有効であるが、破砕媒体の質量が小さい場合には、円筒容器の底部に磁気吸引力を印加することにより、被破砕物に対する破砕媒体の衝突圧力を増加させることができる。
円筒容器の底部に対する磁気吸引力の印加は、自然落下による場合以外でも破砕媒体の被破砕物への衝突圧力の増加に有効である。
また、破砕媒体の上昇移動及び下降移動は、円筒容器の底部側に配した永久磁石の磁極反転により着磁した破砕媒体に与える磁気反発力又は磁気吸引力によっても実現することができる。永久磁石の磁極反転は、永久磁石を回転させることによって容易に実現できる。また、破砕媒体を回転させるときに磁気吸引力を円筒容器の底部に作用させると、破砕媒体を底部に引き付ける作用が及ぶので、摩砕効果を増加させることができる。
また、破砕媒体の回転は、自転運動させながら円筒容器の内周に沿って公転運動させるのが好適で、破砕媒体を着磁することにより自転運動を容易に行わせることができる。
また、円筒容器の開口部を閉じる蓋体の外部に印加する吸引磁界により円筒容器の蓋体側に移動させた破砕媒体を蓋体の内側に磁気吸着し、蓋体の円筒容器からの取り外しと共に破砕媒体を円筒容器外に取り出すことにより、破砕処理後には邪魔な存在になる破砕媒体を蓋体の取り外しと同時に外部に取り出すことができる。
また、本願第3発明に係る破砕装置は、強磁性体を主体として形成された破砕媒体と試料とを収容した円筒容器に対し、その高さ方向と永久磁石との相対高さ位置を変化させる磁石相対位置変化手段を備えてなることを特徴とする。
上記破砕装置によれば、磁石相対位置変化手段により円筒容器の高さ方向に対する永久磁石の位置を変化させると、強磁性体を主体として形成された破砕媒体は永久磁石の磁気吸引力によって円筒容器内で高さ方向に移動する。永久磁石により上昇移動させた破砕媒体を円筒容器の底部側に急激に移動させると、円筒容器の底部に在る被破砕物に衝突して圧縮力を加えるので、上昇移動させた破砕媒体を円筒容器の底部に衝突させる杵搗き運動を繰り返すことにより、被破砕物は圧砕される。
また、本願第4発明に係る破砕装置は、強磁性体を主体として形成された破砕媒体と試料とを収容した円筒容器に対し、その外周回りで永久磁石を回転させる磁石回転駆動手段と、前記永久磁石と円筒容器の円筒軸方向との相対位置を変化させる磁石相対位置変化手段とを備えてなることを特徴とする。
上記破砕装置によれば、破砕媒体は磁石回転駆動手段による永久磁石の円筒容器外周回りの回転に追従して回転する擂り粉木運動により被破砕物は摩砕され、磁石相対位置変化手段による永久磁石の昇降移動に追従して上昇移動した破砕媒体が急激に下降移動する杵搗き運動により被破砕物は圧砕される。この圧砕作用と摩砕作用とにより被破砕物は効率よく破砕される。
また、本願第5発明に係る破砕装置は、強磁性体を主体として形成された破砕媒体と試料とを収容した円筒容器に対し、その外周回りに配した複数の永久磁石と、この永久磁石と円筒容器との間に配置された開口部を有する磁気遮蔽筒と、この磁気遮蔽筒を回転させる磁気遮蔽筒回転駆動手段とを備えてなることを特徴とする。
上記破砕装置によれば、開口部を有する磁気遮蔽筒を回転させることにより、円筒容器の外周回りに配した複数の永久磁石の配設位置に開口部が順に位置して磁気透過させるので、永久磁石を外周回りで回転させた場合と同様の作用が得られ、破砕媒体を回転させることができる。複数の永久磁石は隣り合う間で円筒容器側に向く磁極が互いに異なるように配置し、破砕媒体を着磁したものを用いることにより、破砕媒体に自転運動を生じさせると同時に公転運動を生じさせるので、破砕媒体による摩砕効果を増大させることができる。
上記第5発明に係る破砕装置において、複数の永久磁石は、円筒容器の円筒軸方向に長く形成され、磁気遮蔽筒を円筒軸方向に往復移動させる磁気遮蔽筒移動手段を設けて構成することにより、磁気遮蔽筒の円筒軸方向の移動により磁気遮蔽筒に形成された開口部も移動するので、破砕媒体を上昇移動させることができ、摩砕作用に加えて圧砕の作用を与えることができる。
また、第3及び第4発明に係る破砕装置において、磁石相対位置変化手段は、所定位置に静止した円筒容器の高さ方向に永久磁石を移動させる昇降移動機構に構成することにより、永久磁石の円筒容器の円筒軸方向への移動により破砕媒体を昇降移動させることができる。
また、磁石相対位置変化手段は、所定高さ位置に静止した永久磁石に対し、円筒容器を昇降移動させる昇降移動機構に構成することにより、破砕媒体を円筒容器中で昇降移動する状態を得ることができる。
また、上昇位置に移動させた破砕媒体に対する永久磁石からの磁気吸引作用を解除する磁気印加解除手段を設けて構成することにより、上昇移動させた破砕媒体に対する磁気吸引力を解除して落下させることができ、破砕媒体が落下して被破砕物に衝突することによる圧砕作用を得ることができる。
また、円筒容器の底部側に磁界を印加する底部磁界印加手段を設けて構成することにより、上昇位置から落下してきた破砕媒体が被破砕物に衝突する加速度を増して圧砕作用を増加させることができる。また、回転により被破砕物を摩砕している破砕媒体に底部側への磁気吸引力を加えると、摩砕作用を増加させることができる。
また、磁気回転駆動手段は、永久磁石をその磁極が反転するように自転運動させながら公転運動させる自公転駆動機構として構成することにより、着磁した破砕媒体に自転運動しながら公転運動する作用を与えることができ、被破砕物を摩砕する効果を増大させることができる。
また、破砕媒体は、強磁性体を主体として形成しているので着磁することができ、永久磁石との間で磁気吸引力だけでなく磁気反発力を利用することが可能となり、破砕媒体の運動を多様化することができる。
また、破砕媒体は、円筒容器の内径より小さい直径の円柱形で、その下端形状が円筒容器の内底面形状に対応する形状に形成することにより、摩砕及び圧砕の作用が及ぶ面積を大きくすることができる。
また、破砕媒体は、その内部空間に蓄冷材を封止した蓄冷構造に形成することにより、予め破砕媒体を冷却して蓄冷材を冷却又は凍結させておくと、破砕媒体に直接接する被破砕物を効果的に冷却することができ、破砕に伴う温度上昇により被破砕物に変質が生じることを防止することができる。
本発明によれば、破砕媒体を上昇位置から円筒容器の底部に在る被破砕物に衝突させることを繰り返す杵搗き運動により円筒容器内に収容した被破砕物を圧砕することができ、更に円筒容器内で破砕媒体を回転させることによる擂り粉木運動を加えることにより被破砕物を摩砕することができる。この破砕媒体の運動を被破砕物の種類に応じて単独又は組み合わせることにより、軟質、硬質あるいは繊維質の被破砕物を効果的に破砕することができる。また、破砕媒体を運動させる磁気駆動源として永久磁石を用いているので、大きな電力消費がなく、電池電源による駆動や手動による駆動も可能なので、被破砕物の採取現場や商用電力が得られない場所でも破砕処理を実施することが可能となる。
本発明に係る破砕方法は、遠心チューブやサンプルチューブなどと称される汎用チューブである円筒容器内に破砕媒体を収容し、円筒容器の外部から印加する磁界により強磁性体を主体として形成された破砕媒体または着磁した破砕媒体を円筒容器内で上下運動及び/又は回転運動させ、この破砕媒体の運動により円筒容器内に収容した被破砕物を破砕するものである。
容器内に収容した強磁性体あるいは着磁体を外部磁界により運動させるものは、液体、粉体や溶融体を攪拌する攪拌装置として周知のところであるが、軟質の被破砕物なら長時間の攪拌や攪拌方法によって破砕が可能となる場合があっても、骨や歯などの硬質の被破砕物や植物など繊維質の被破砕物を攪拌装置で破砕することはできない。まして、DNA分析等に供する試料のように、細胞膜を破壊して細胞小器官を取り出す細胞破砕に攪拌装置を適用することはできない。細胞破砕は、実験レベルにおいては、乳鉢−乳棒で実際に行われているが、あまりに非効率で、常に異物が混入する危険性を孕んでいる。
前記乳鉢−乳棒による細胞破砕に似た動作を機械的に実施するものが背景技術に示した振動破砕方式による破砕装置であるが、前述したように様々な課題があり、比較的大きな電力消費を伴うため、商用電力などの供給が得られない屋外などでは破砕処理が実施できない。本発明に係る破砕方法は、円筒容器中に収容した破砕媒体を磁気駆動する磁界発生源として永久磁石を用いたことと特徴としているため、永久磁石を動かすためのモータなどに電力消費が生じるだけなので、電池電源での運転が可能であり、モータに代えて機械的駆動操作を手動で行えば無電力での破砕も可能となる。
破砕媒体の運動により被破砕物を破砕するには、被破砕物を叩き潰す圧縮力を与える圧砕作用を加えることが効果的で、これに被破砕物を磨り潰す摩砕作用を組み合わせると、より効果的な破砕処理を行うことができる。
図1(a)(b)は、前記圧砕作用により被破砕物Cを破砕する破砕装置の第1の実施形態を示すものである。破砕媒体Bと被破砕物Cとを収容した円筒容器Aを挿入する容器収容筒5は、上部開放の円筒形に形成され、その外周面に沿って永久磁石1を昇降駆動機構(磁石相対位置変化手段)9によって昇降移動させるように構成されている。前記昇降駆動機構9は、図示しないモータによって駆動されるクランク構造、カム構造などによって構成することができる。
図1(a)において、昇降駆動機構9によって永久磁石1を円筒容器Aの上方側に向けて上昇移動させると、永久磁石1の磁気吸引力によって強磁性体を主体として形成された破砕媒体Bも上昇移動する。昇降駆動機構9は永久磁石1を上昇限度位置に移動させると、下降移動に転じて永久磁石1を下降移動させる。永久磁石1を下降移動させる速度は上昇移動速度より速く、図示するように、円筒容器Aの底部より下方の下降限度位置まで永久磁石1を下降移動させる。永久磁石1を上昇速度より下降速度を早く移動させる構成は、クランク構造を採用した場合には、周知の早や戻り機構を適用することによって実現できる。
上記構成により上昇移動した破砕媒体Bが急激に下降移動することにより、破砕媒体Bは円筒容器Aの底部に在る被破砕物Cに衝突し、それに圧縮力を加えるので、この破砕媒体Bの被破砕物Cへの衝突が繰り返される杵搗き運動によって被破砕物Cは圧砕される。
図1(b)は、破砕媒体Bを自然落下により下降移動させる構成を示すもので、容器収容筒5の永久磁石1が上昇移動した上限位置に相当する部位には、磁気遮蔽体(磁気印加解除手段)11が配設されている。
上記構成において、昇降移動機構9により永久磁石1を上昇移動させると、強磁性体を主体として形成した破砕媒体Bは永久磁石1に吸引されて円筒容器A内を上昇移動する。永久磁石1が上昇上限位置に移動すると、永久磁石1の磁界は磁気遮蔽体11によって遮蔽され、破砕媒体Bは磁気吸引が解除されるので、破砕媒体Bは落下して円筒容器Aの底部に在る被破砕物Cに衝突する。この永久磁石1の昇降移動を繰り返すことにより、破砕媒体Bは繰り返し被破砕物Cに衝突して圧縮力を加えるので、破砕媒体Bの杵搗き運動により被破砕物Cは圧砕される。
破砕媒体Bの落下速度は自重による短い距離の落下だけなので、破砕媒体Bの質量が小さい場合には被破砕物Cに与える圧縮力は小さく、硬質の被破砕物Cの場合では圧砕効果は小さい。そこで、図示するように、容器収容筒5の底面に吸引磁石14と可動磁気遮蔽体13とを設け、落下する破砕媒体Bを円筒容器Aの底部側に吸引するのが有効な手段となる。
前記可動磁気遮蔽体13は、昇降移動機構9に連動して動作し、永久磁石1により破砕媒体Bが上昇上限位置に移動したとき、吸引磁石14上から退避位置に移動する。可動磁気遮蔽体13が退避位置に移動すると、吸引磁石14の吸引力が円筒容器Aの底部に作用するので、落下する破砕媒体Bに吸引力が及んで破砕媒体Bが被破砕物Cに衝突したときの圧縮力を増加させ、圧砕効果を向上させることができる。
永久磁石1により破砕媒体Bを円筒容器A内で昇降移動させる構造は、図2に示すように、永久磁石1は所定位置に固定し、昇降駆動機構9により容器収容筒5を昇降移動させるように構成することもできる。
昇降駆動機構9による駆動により容器収容筒5が実線で示す位置から破線で示す位置に下降すると、破砕媒体Bは永久磁石1の吸引力により円筒容器A内で上昇移動する。容器収容筒5の上部側周面には磁気遮蔽体7が設けられているので、磁気吸引力が解除された破砕媒体Bは落下して被破砕物Cに衝突して圧砕する。この破砕媒体Bの落下開始に同期させて容器収容筒5を上昇方向に移動させると、破砕媒体Bの被破砕物Cに対する衝突加速度を増加させて圧砕効果を増加させることができる。
図3は、永久磁石1の移動構造を異にする第2の実施形態の構成を示すものである。図示するように、複数(ここでは2個)の永久磁石1を回転円板4上に固定し、この回転円板4を円筒容器Aの側面で矢印方向に回転させることにより、永久磁石1の磁気吸引力によって円筒容器A内に収容した破砕媒体Bを上昇移動させることができる。
回転円板4の回転とともに永久磁石1は円筒容器Aの上部位置から離れ、破砕媒体Bに対する吸引力印加は弱まるので、破砕媒体Bは落下して円筒容器Aの底部に在る被破砕物Cに衝突して圧縮力を加える。回転円板11の回転により別の永久磁石1が円筒容器Aの底部に移動してくるので、破砕媒体Bは再び上昇方向に引き上げられ、上昇位置で磁気吸引力が解除されると落下する動作を繰り返す。この破砕媒体Bの落下が繰り返される杵搗き運動により、被破砕物Cには圧砕作用が及んで破砕がなされる。
上記構成の場合においても、先の構成と同様に、円筒容器Aの底部に破砕媒体Bの落下に同期させて吸引磁界を加えることが効果的となる。ここでは、吸引磁石14を取り付けた水平円板41を回転円板4の回転に同期させて回転駆動し、破砕媒体Bの落下開始に合わせて吸引磁石14が円筒容器Aの底部側に移動するように構成している。
上記構成においては、破砕媒体Bにより被破砕物Cを破砕する効果は圧砕作用だけになるので、硬質の被破砕物Cに対しては有効であっても、軟質の被破砕物Cを満遍なく破砕する効果は小さい。そこで、被破砕物Cを磨り潰す摩砕作用を加えることにより、破砕効率の向上を図ることができる。
図4は、第3の実施形態の構成を示すもので、モータ7を駆動源として、回転駆動機構8により円筒容器Aの外周回りで永久磁石6を回転駆動させると共に、昇降駆動機構9により円筒容器Aの円筒軸方向に永久磁石6を上下移動させる。この永久磁石6の回転及び上下移動により、着磁した破砕媒体Bは円筒容器A内で回転運動及び上下運動するので、破砕媒体Bの回転運動により被破砕物Cは摩砕され、破砕媒体Bが上下運動して円筒容器Aの底部に衝突することにより被破砕物Cは圧砕される。
本構成においても容器収容筒5の上部に磁気遮蔽体11をリング状に配し、破砕媒体Bの上昇上限位置への到達に同期して円筒容器Aの底部側に設けた吸引磁石14上に配した吸引磁気遮蔽体13を吸引磁石14上から外れるように移動させるように構成するのが有効となる。落下する破砕媒体Bには吸引磁石14の吸引力が作用するので、破砕媒体Bの落下加速度が増加して円筒容器Aの内底面に在る被破砕物Cに激しく衝突して圧砕する。
図5は、第4の実施形態に係る破砕装置の構成を示すものである。本構成においては、強磁性体を円柱状に形成した破砕媒体Bは、その直径方向にN極、S極が存在するように着磁されている。また、円柱状に形成された永久磁石12は、その直径方向にN極、S極が存在するように着磁されており、図6に示すように、永久磁石12はN極、S極が反転するように回転する自転運動させながら所定半径の円周上を回転する公転運動がなされるように回転駆動される。
図6において、永久磁石12を自転運動させると、円筒容器A側に向くN極、S極の位置が反転する。永久磁石12の自転運動により磁極が反転すると、着磁された破砕媒体Bには磁気反発力と磁気吸引力とが作用して、ほぼ同一位置で回転する自転運動が生じる。永久磁石12を自転運動させながら円筒容器Aの外周回りで回転する公転運動させると、破砕媒体Bは永久磁石12の公転運動に追従して自転運動しながら円筒容器Aに内周に沿って公転運動する。円筒容器Aの内径に対する破砕媒体Bの直径を適正に設定することにより、円筒容器Aの底面に在る被破砕物Cを満遍なく摩砕することができる。
永久磁石12を自転運動させながら公転運動させる構造は、周知の遊星歯車構造などを適用することができる。遊星歯車構造では、太陽歯車に噛合してその周囲を自転しながら公転する遊星歯車の回転軸に永久磁石12を取り付けることにより、永久磁石12を自転及び公転運動させることができる。本実施形態においては、永久磁石12は自転運動及び公転運動に加えて、円筒容器Aの円筒軸方向に上下運動させるために、図5に示すように、永久磁石12を自転運動及び公転運動させる自公転機構15を回転駆動機構16によって回転駆動し、回転駆動機構16を昇降駆動機構24によって円筒容器Aの高さ方向に上下に昇降移動させるように構成している。
図5において、自公転機構15は、永久磁石12の上下に固定したローラ12aを筐体20に設けられた容器収容筒21の外周面に当接させると共に、支持ローラ29,29(図4参照)を容器収容筒21の外周面に回転自在に当接させ、容器収容筒21の外周回りで回転すると共に上下移動する。永久磁石12の回転軸及び支持ローラ29の回転軸は回転支持体17に軸支されている。この自公転機構15はその回転支持体17の上面及び下面をベアリング22を介して回転駆動機構16によって保持されている。回転駆動機構16は図示しないモータにより減速機構を介して回転駆動輪25を回転駆動し、回転駆動輪25により自公転機構15を回転駆動する。
前記回転駆動機構16を昇降駆動機構24によって上下に直線移動させることにより、自公転機構15が容器収容筒21に沿って昇降移動する。昇降駆動機構24は、モータ及び減速機構を内装した昇降駆動源26によって動作し、回転駆動機構16を昇降軸27に沿って上下に往復移動させる。昇降駆動機構24は、クランク構造やボールネジ構造などによって構成することができる。
上記構成において、容器収容筒21に破砕媒体Bと被破砕物Cとを収容した円筒容器Aを挿入して回転駆動機構16を起動させると、回転駆動輪25によって回転支持体17が回転駆動され、永久磁石12を容器収容筒21の外周回りに回転させる。永久磁石12は上下のローラ12aによって容器収容筒21に当接しているので、回転支持体17の回転により円筒容器Aの外周回りで自転しながら公転する運動が生じ、前述したように円筒容器A内に収容された破砕媒体Bを自転運動及び公転運動させ、被破砕物Cを摩砕する。被破砕物Cは円筒容器Aの底部に在るので、破砕媒体Bが円筒容器Aの底部側で重点的に自転運動及び公転運動するように自公転機構15は昇降移動の最下位置で主に回転駆動される。
昇降駆動機構24は所要のタイミングで起動して回転駆動機構16を昇降移動させる。昇降駆動機構24が起動すると、回転駆動機構16が上昇移動し、自公転機構15を容器収容筒21に沿って上降移動させる。昇降駆動機構14は回転駆動機構16を破線で示す上限位置に上昇させ、次いで下降動作に移行する。自公転機構15の昇降移動によって破砕媒体Bも円筒容器A内で自公転しながら昇降移動するので、被破砕物Cは上下にも摩砕され、破砕媒体Bが圧縮する作用により被破砕物Cは圧砕される。
被破砕物Cを圧砕する効果を向上させるために、自公転機構15の上昇移動速度は遅く、下降移動速度は速くすることが望ましい。この昇降移動の速度変化は、昇降駆動機構24をクランク構造によって構成した場合には、周知の早や戻り機構を備えたクランク構造を適用するのが好適である。ボールネジ構造の場合では、回転駆動方向を切り換えると同時に回転速度を増加させることによって実現できる。
また、上昇させた破砕媒体Bの落下速度を増加させるために、容器収容筒21の上方の周面に上部磁気遮蔽体30を配設することが有効である。更に、容器収容筒21の底面に対応する位置に吸引磁石28を配設し、吸引磁石28と容器収容筒21の底面との間に下部磁気遮蔽体31を出し入れする。下部磁気遮蔽体31の出し入れ操作は、回転駆動機構16の昇降移動に同期させ、自公転機構15が上部磁気遮蔽体30の配設位置に到達したタイミングで吸引磁石28上から下部磁気遮蔽体31を退避位置に移動させる。下部磁気遮蔽体31が吸引磁石28上から移動すると、吸引磁石28の磁気吸引力が落下してくる破砕媒体Bに及ぶので、破砕媒体Bの落下加速度が増加し、大きな圧縮圧力で被破砕物Cに衝突するので、被破砕物Cを圧砕する作用が増大する。
以上説明した構成においては、破砕媒体Bの着磁方向は直径方向としているが、高さ方向に着磁することもできる。破砕媒体Bを上下方向に着磁した場合、永久磁石12を自転させながら円筒容器Aの外周回りで公転させると、図7(a)に示すように、破砕媒体Bは振れ運動しながら円筒容器A内で公転運動する。この振れ運動と公転運動とにより円筒容器Aの底部にある被破砕物Cを摩砕することができる。
また、図7(b)に示すように、直径方向に着磁した一対の永久磁石32a,32bを上下に組み合わせた組永久磁石32を自転させながら円筒容器Aの外周回りで公転させると、破砕媒体Bは図4に示した場合と同様に円筒容器A内で自転運動しながら公転運動する。この自転運動と公転運動とにより円筒容器Aの底部にある被破砕物Cを摩砕することができる。
破砕媒体Bを上下方向に着磁した場合、図7に示すように、円筒容器Aの底側に永久磁石34を配置すると、破砕媒体Bの下側磁極に対する磁気吸引力又は磁気反発力を作用させることができる。磁気吸引力が作用するように永久磁石34の磁極方向を設定すると、前述した上昇位置に移動させた破砕媒体Bを円筒容器Aの底に吸引して被破砕物Cを圧砕する作用が得られる。逆に、磁気反発力が作用するように永久磁石34の磁極方向を設定すると、破砕媒体Bを上昇移動させやすくなる。また、永久磁石34の磁極を反転させる動作を繰り返すことにより、破砕媒体Bが上下動する杵つき運動させることができ、杵つき運動により被破砕物Cを圧砕する効果を向上させることができる。この杵つき運動は、破砕媒体Bに対して磁気反発する方向に磁極を配した永久磁石34の円筒容器Aの底部に対する距離を変化させることによっても得られる。
破砕媒体Bを円筒容器A内で自転運動及び公転運動させる構成は、上記構成のように永久磁石12を自公転させる構造でなく、永久磁石12を固定した以下に示すような構造によっても可能である。
図8は、第5の実施形態に係る破砕装置における破砕媒体Bの回転駆動方法を説明するもので、円筒容器Aの外周回りに複数(ここでは8個)の永久磁石33a〜33hを磁極方向が隣り合う間で逆になるように配置し、複数の永久磁石33a〜33hと円筒容器Aとの間で磁気透過窓35aを設けた回転磁気遮蔽体35を回転させる。
図示するように破砕媒体Bは磁気透過窓35aを通して対向する永久磁石33aの磁極(図示状態ではN極)に吸引される磁極(S極)を向けて円筒容器Aの内周面に当接する。回転磁気遮蔽体35が回転して磁気透過窓35aが隣の永久磁石33bの位置に移動すると、永久磁石33bの円筒容器A側に向く磁極はS極なので、磁気反発により破砕媒体Bは回転してN極の側で永久磁石33bに磁気吸着されて円筒容器Aの内周面に当接する。
回転磁気遮蔽体35が回転するのに伴って破砕媒体Bは自転運動しながら円筒容器Aの内周面に沿って公転運動するので、円筒容器A内に収容された被破砕物Cは摩砕される。回転磁気遮蔽体35に設ける磁気透過窓35aは1箇所でなく、複数箇所に設けることもできる。例えば、図示するように永久磁石33a〜33hを配置している場合には、回転磁気遮蔽体35の直径方向に対向する位置にも磁気透過窓35aを設けると、破砕媒体Bには一方に磁気吸着、他方に磁気反発の作用が及ぶので、破砕媒体Bが自公転する運動がより大きくなり、被破砕物Cを摩砕する効果を向上させることができる。
この回転磁気遮蔽体35を用いて破砕媒体Bを自転運動及び公転運動させる構造において、破砕媒体Bを円筒容器A内で上下移動させるには、図9に示すように回転磁気遮蔽体35を円筒形に形成し、複数の永久磁石33を上下に昇降移動させることによって実現することができる。磁気透過窓35aは円筒容器Aの上方に対応する部位では開口していないので、永久磁石33が円筒容器Aの上方に移動したとき破砕媒体Bに対する磁気吸着力は遮断されて破砕媒体Bは落下し、被破砕物Cを圧砕する作用が得られる。前述した構成と同様に、永久磁石33が上昇限度位置に到達するのに同期させて円筒容器Aの底部に対応する位置に配した吸引磁石28上の下部磁気遮蔽体31を退避位置に移動させると、落下する破砕媒体Bに磁気吸引力が及んで落下加速度を増加させることができる。
図10は、第6の実施形態に係る破砕装置4の要部構成を示すもので、円筒容器Aの高さ寸法に対応する縦長形状に形成した複数の永久磁石33を円筒容器Aを囲む円周上に固定し、破砕媒体Bの高さ寸法に対応する高さ寸法に開口する磁気透過窓35aを設けた回転磁気遮蔽体35を上下に昇降移動させるように構成している。
回転磁気遮蔽体35を回転させて破砕媒体Bを円筒容器A内で自転運動及び公転運動させながら図示する位置から回転磁気遮蔽体35を上昇移動させると、磁気透過窓35aの位置が上昇するのに伴って破砕媒体Bも円筒容器A内で上昇移動する。有底円筒形に形成した回転磁気遮蔽体35の内底部に吸引磁石28を設けておくと、破砕媒体Bが所定の上昇位置に移動したとき円筒容器Aの底部に強い吸引磁界が印加される。破砕媒体Bが所定の上昇位置に達したとき、磁気透過窓35aを磁気遮蔽する、回転磁気遮蔽体35を更に上昇移動させる、回転磁気遮蔽体35の回転速度を急上昇させる、などの手段により破砕媒体Bの磁気吸引を振り切ると、破砕媒体Bは落下すると共に吸引磁石28に吸引されて円筒容器Aの底側に衝突するので、被破砕物Cを圧砕する効果が向上する。
回転磁気遮蔽体35に設ける磁気透過窓35aの形状や開口径、位置は任意に設定することができる。例えば、図11に示すように、複数の磁気透過窓35aを螺旋状に形成すると、回転磁気遮蔽体35を昇降移動させることなく回転させるだけで破砕媒体Bを回転運動させながら上下に往復移動させることができる。
また、回転磁気遮蔽体35を上下に小さく往復振動させながら回転させると、処理媒体は自転運動及び公転運動に加えて上下振動が生じるので、被破砕物Cを破砕する作用を向上させることができる。
また、円筒容器Aは縦方向に置くことを基本としているが、円筒容器Aの開口部を閉じる蓋体Dで円筒容器Aを液漏れしない状態に密閉できる構造であれば、円筒容器Aを横置きして破砕又は攪拌処理することも可能である。この場合には、破砕媒体Bの長さを大きくする、周面に突起を設けるなどの構成によって横置きにおける摩砕及び攪拌の作用の低下を抑制することができる。
以上説明した各構成において、破砕媒体Bは円柱形で下部を円筒容器Aの内底面形状に対応する形状としているが、この形状に限定されるものではなく、図12(a)に示すように、直径方向に複数の突出部37を設けた形状に構成することができる。この構成により繊維質の被破砕物Cをせん断する作用が増し、摩砕効果を向上させることができる。また、破砕媒体Bの着磁は、直径方向の両側に対極が存在するように着磁するだけでなく、図12(b)に示すように、複数の突出部37それぞれに着磁することもできる。前述したように着磁方向は直径方向に限定されるものではなく、上下方向に着磁することによって破砕媒体Bの運動を変化させることができる。
また、金属によって形成している破砕媒体Bは、破砕に伴って剥れた金属粉が破砕した被破砕物Cの中に混入する憂いがある。金属物の混入が好ましくない場合には、破砕媒体Bの表面をセラミックやフッ素樹脂などによって被覆することが好適であり、腐食性の緩衝液などを用いる場合の耐性を向上させることができる利点も得られる。
円筒容器Aは、遠心チューブやサンプルチューブ等と称される汎用チューブを適用することができるので、図13に示すように、破砕媒体Bの下端形状は、円筒容器Aの内底面形状に対応するものを用いることにより、被破砕物Cを摩砕あるいは圧砕する効果を向上させることができる。
破砕処理を行うとき、円筒容器A内には摩擦による熱が発生する。被破砕物Cが温度上昇によって変質が生じやすいものであるとき、円筒容器Aや破砕媒体Bの発熱は好ましくないので、被破砕物Cの温度上昇を抑制する必要がある。
図14に示すように、破砕媒体B2を中空構造に形成し、中空内に蓄冷材38を封入した構造とするのが有効となる。この破砕媒体B2を予め冷却装置で冷却し、蓄冷材38を冷却又は凍結させたものを円筒容器Aに投入して破砕処理すると、被破砕物Cはそれに直接的に接する破砕媒体B2によって冷却され、温度上昇による被破砕物Cの変質が効果的に防止できる。
以上説明した構成において、破砕又は攪拌の処理後には円筒容器A中に存在する破砕媒体Bは、その後の作業において邪魔になるので、円筒容器Aから簡単に取り出すことができるようにするのが好適である。図15に示すように、処理終了後の円筒容器Aの蓋Dの外側に永久磁石40を置き、破砕媒体Bを円筒容器Aの上方に引き上げた後、永久磁石33の磁気を遮蔽すると、破砕媒体Bは永久磁石40に吸引されて蓋Dの内側に吸着する。破砕媒体Bを吸着すると、永久磁石40は蓋D上で動き難い状態になるので、蓋Dを円筒容器Aから外す作業中に外れることはなく、蓋Dを円筒容器Aから取り外すと、蓋Dと共に破砕媒体Bは円筒容器Aの外に取り出される。
以上の説明の通り本発明によれば、永久磁石を用いて円筒容器内に収容した着磁体を回転運動を含む三次元方向に移動させて被破砕物を破砕することができるので、電池電源や手動によっても破砕処理が可能となる。従って、所要電力が得られない屋外や安全キャビネットの中でも破砕処理を実施することができ、分析や検査を行う現場で試料を処理することができる。
第1の実施形態に係る破砕装置の要部構成を示す断面図。 円筒容器を昇降移動させる変形例構成を示す断面図。 第2の実施形態に係る破砕装置の要部構成を示す断面図。 第3の実施形態に係る破砕装置の要部構成を示す断面図。 第4の実施形態に係る破砕装置の構成を示す断面図。 同上装置における処理媒体の運動を説明する説明図。 処理媒体の着磁方向を上下方向にした場合の構成を示す断面図。 第5の実施形態に係る破砕装置の要部構成を示す平面図。 同上装置における回転磁気遮蔽体の構成を示す斜視図。 第6の実施形態に係る破砕装置の要部構成を示す断面図。 回転磁気遮蔽体における磁気透過窓の設定例を示す斜視図。 処理媒体の変形例を示す平面図。 円筒容器と処理媒体との形状対応を説明する断面図。 蓄冷構造を設けた処理媒体を示す断面図。 処理媒体の円筒容器からの取り出し方法を説明する断面図。 振動破砕方式による細胞破砕装置の構成を示す断面図。 凍結試料破砕用容器の構成を示す斜視図。 ペッスルによる回転破砕の方法を説明する説明図。 ペッスル構造に特徴を有する回転破砕の側面図。
符号の説明
A 円筒容器
B,B2 破砕媒体
C 被破砕物
1,6,12,33,34,40 永久磁石
8,16 回転駆動機構
9,24 昇降駆動機構
11 磁気遮蔽体
13 吸引磁気遮蔽体
14、28 吸引磁石
15 自公転機構
21 容器収容筒
30 上部磁気遮蔽体
31 下部磁気遮蔽体
32 組永久磁石
35 回転磁気遮蔽体
35a 磁気透過窓

Claims (21)

  1. 強磁性体を主体として形成された破砕媒体を円筒容器に収容し、円筒容器の外部に配した永久磁石により前記破砕媒体を円筒容器の上方に上昇移動させ、上昇位置から円筒容器の底部に向けて急速に下降移動させる動作を繰り返すことにより、円筒容器中に収容した被破砕物を破砕することを特徴とする破砕方法。
  2. 強磁性体を主体として形成された破砕媒体を円筒容器に収容し、前記破砕媒体を円筒容器の外周回りで回転する永久磁石により回転させると共に、破砕媒体を永久磁石により円筒容器の上方に上昇移動させ、上昇位置から円筒容器の底部に向けて急速に下降移動させる動作を繰り返すことにより、円筒容器中に収容した被破砕物を破砕することを特徴とする破砕方法。
  3. 破砕媒体は、着磁した強磁性体を用いる請求項1又は2に記載の破砕方法。
  4. 破砕媒体の下降移動は、永久磁石の円筒容器底部側に向けた急速移動による請求項1〜3いずれか一項に記載の破砕方法。
  5. 破砕媒体の下降移動は、上昇位置において永久磁石からの吸引力が解除された破砕媒体の自然落下による請求項1〜3いずれか一項に記載の破砕方法。
  6. 円筒容器の底部に磁気吸引力を印加する請求項1〜5いずれか一項に記載の破砕方法。
  7. 破砕媒体の上昇移動及び下降移動は、円筒容器の底部側に配した永久磁石の磁極反転により着磁した破砕媒体に与える磁気反発力又は磁気吸引力による請求項1〜3いずれか一項に記載の破砕方法。
  8. 破砕媒体の回転は、自転運動させながら円筒容器の内周に沿って公転運動させる請求項2又は3に記載の破砕方法。
  9. 円筒容器の開口部を閉じる蓋体の外部に印加する吸引磁界により円筒容器の蓋体側に移動させた破砕媒体を蓋体の内側に磁気吸着し、蓋体の円筒容器からの取り外しと共に破砕媒体を円筒容器外に取り出す請求項1〜8いずれか一項に記載の破砕方法。
  10. 強磁性体を主体として形成された破砕媒体と試料とを収容した円筒容器に対し、その高さ方向と永久磁石との相対高さ位置を変化させる磁石相対位置変化手段を備えてなることを特徴とする破砕装置。
  11. 強磁性体を主体として形成された破砕媒体と試料とを収容した円筒容器に対し、その外周回りで永久磁石を回転させる磁石回転駆動手段と、前記永久磁石と円筒容器の円筒軸方向との相対位置を変化させる磁石相対位置変化手段とを備えてなることを特徴とする破砕装置。
  12. 強磁性体を主体として形成された破砕媒体と試料とを収容した円筒容器に対し、その外周回りに配した複数の永久磁石と、この永久磁石と円筒容器との間に配置された開口部を有する磁気遮蔽筒と、この磁気遮蔽筒を回転させる磁気遮蔽筒回転駆動手段とを備えてなることを特徴とする破砕装置。
  13. 複数の永久磁石は、円筒容器の円筒軸方向に長く形成され、磁気遮蔽筒を円筒軸方向に往復移動させる磁気遮蔽筒移動手段が設けられてなる請求項12に記載の破砕装置。
  14. 磁石相対位置変化手段は、所定位置に静止した円筒容器の高さ方向に永久磁石を移動させる磁石昇降移動機構である請求項10又は11に記載の破砕装置。
  15. 磁石相対位置変化手段は、所定高さ位置に静止した永久磁石に対し、円筒容器を移動させる容器昇降移動機構である請求項10又は11に記載の破砕装置。
  16. 上昇位置に移動させた破砕媒体に対する永久磁石からの磁気吸引作用を解除する磁気印加解除手段が設けられてなる請求項10,11,14,15いずれか一項に記載の破砕装置。
  17. 円筒容器の底部側に磁界を印加する底部磁界印加手段が設けられてなる請求項10〜16いずれか一項に記載の破砕装置。
  18. 磁気回転駆動手段は、永久磁石をその磁極が反転するように自転運動させながら公転運動させる自公転駆動機構である請求項11に記載の破砕装置。
  19. 破砕媒体は、着磁されてなる請求項10〜18いずれか一項に記載の破砕装置。
  20. 破砕媒体は、円筒容器の内径より小さい直径の円柱形で、その下端形状が円筒容器の内底面形状に対応する形状に形成されてなる請求項10〜19いずれか一項に記載の破砕装置。
  21. 破砕媒体は、その内部空間に蓄冷材を封止した蓄冷構造に形成されてなる請求項10〜20いずれか一項に記載の破砕装置。

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