JP2007236719A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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正彦 角田
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豊 松林
Osamu Hayamizu
修 速水
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Abstract

【課題】上段と下段の二段式の衣類乾燥機においてドアの開放・閉鎖操作に応じて所定の音声メッセージを発する場合に、上下段のドアが短時間の間に開閉操作されるといずれの操作に対して発せられた音声メッセージか識別しにくくなり使用者が混乱をきたす。
【解決手段】ドア開放時又はドア閉鎖時の音声メッセージの報知が開始されると(S17、S18)、その時点から所定時間(例えば5秒程度)が経過するまでは、仮にドアの開閉操作が行われてもそれに対応した音声メッセージの出力は行われず(S10、S14、S11、S15)、所定時間が経過すると短時間の無音時間が確保された(S16)後にドアの開閉操作に対応した音声メッセージの出力が可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、洗濯済みの湿った衣類を乾燥する衣類乾燥機に関し、特に、コインランドリー店舗や病院、ホテル等の各種施設に設置される、料金の支払いに応じて運転を実行するコイン式の衣類乾燥機に関する。
近年、コイン式の洗濯機や衣類乾燥機が設置されたコインランドリー店舗は各地で広く利用されている。こうした店舗では、経営効率を上げるために同一床面積内にできるだけ多くの機器を設置したいという要求がある。こうした要求に応えるために、従来より、衣類乾燥機を上下二段に積み重ねた構造の二段式衣類乾燥機が市販されている(例えば非特許文献1など参照)。この構造の衣類乾燥機では、1台分の設置面積に2台分の衣類乾燥機を設置することができ、店舗内或いは室内空間を有効に利用することができる。こうした二段式衣類乾燥機は、ドラム、送風機構などの主要部は上下段独立に設けられているが、操作パネルや硬貨投入口などは上下の中央付近に集中して配置されており、マイクロコンピュータを含む制御回路などは兼用することによりコスト削減が図られている。
コイン式の衣類乾燥機では、一般に、使用者がドアを開けて洗濯済みの衣類をドラム内に投入し、所定金額の硬貨をコイン投入口に投入すると自動的に乾燥運転が開始されるようになっている。このように操作はかなり簡便化されているものの、初めての来店者や操作に不慣れな使用者にとっては操作方法に戸惑うことも多い。そこで、使用者の便宜を図る1つの方法として、使用者が行うべき操作の内容などを音声メッセージで案内する機能を持たせることが考えられる。なお、従来より、家庭用の洗濯機ではこうした音声メッセージを用いたものが知られている(特許文献1など参照)。
上述したような二段式の衣類乾燥機の場合、制御回路は上下段で兼用であるから音声メッセージを出力する音声出力回路も上下段で兼用されることになる。しかしながら、上下段の衣類乾燥機はそれぞれ独立に使用可能であるため、同一使用者が並行して使用する場合もあるし、異なる使用者がほぼ同じ時期に使用する場合もある。そのため、例えば上下段の一方の衣類乾燥機のドアの開閉や硬貨投入などの操作に引き続いて、他方の衣類乾燥機でのドアの開閉や硬貨投入などの操作が実行されると、音声案内が出力されても上下段のいずれの機器に対する音声案内であるのか分かりにくくなり、却って使用者が混乱をきたすおそれがある。
また特にコイン式の衣類乾燥機の場合、使用者は料金を支払って機器に運転を実行させるため、仮に使用者の不注意によるものであっても、使用者が自分が使用としている衣類乾燥機と異なる機器の硬貨投入口に硬貨を投入してしまう事態はできるだけ避ける必要がある。そのため、こうした間違いが生じないように配慮が必要である。
また、一般の家庭用の衣類乾燥機とは異なり、不特定多数の人が出入り可能な場所に設置されているものであるため、家庭用衣類乾燥機にも増して高い安全性が要求される。そのため、例えばドアの開閉を検知するドアスイッチの故障や子供などのいたずら行為によってドアが開放している状態でドアが閉鎖していると誤検知してしまった場合でも、ドラムが回転して巻き込まれ事故が発生するような事態を回避する必要がある。
さらにまた、ドラムが回転し得ない状態で加熱された空気がドラム内に供給され続けると、同じ衣類に加熱空気が連続して当たり衣類の布傷みの大きな要因となる。したがって、できるだけコストを抑えながらも、ドラムの回転停止につながる駆動ベルト切れを確実に検知する必要がある。
特開2002−988号公報 "ガス式衣類乾燥機 SCD-6090GC"、[Online]、三洋電機テクノクリエイト株式会社、[平成18年3月6日検索]、インターネット〈 URL: http://www.sanyo-technocreate.jp/products/coinlaundry/05/scd-6090gc/index.html〉
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その第1の目的は、上下二段式の衣類乾燥機であって音声案内を行う機能を有するものにおいて、使用者に分かり易く混乱をきたすことない音声メッセージの報知を行える衣類乾燥機を提供することにある。
また本発明の第2の目的は、上下二段式のコイン式衣類乾燥機において使用者が硬貨を投入する際に入れ間違いを防止することができる衣類乾燥機を提供することにある。
また本発明の第3の目的は、ドアが開放した状態でドラムが回転することを防止して高い安全性を確保することができる衣類乾燥機を提供することにある。
また本発明の第4の目的は、ドラムを回転駆動するベルト切れを低廉なコストで確実に検知することができる衣類乾燥機を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために成された第1発明は、前面にドアにより開閉される衣類投入口を有するドラム式衣類乾燥機を上下に二段積み重ねた構造の二段式の衣類乾燥機であって、
上段及び下段のドアの開閉をそれぞれ検知するドア開閉検知手段と、
前記ドアの開放操作及び閉鎖操作に対応してそれぞれ規定の音声情報を出力する音声出力手段と、
前記ドア開閉検知手段による検知信号に応じて前記音声出力手段を駆動する制御手段であって、上下段のいずれか一方のドアの開放操作又は閉鎖操作に応じて前記音声情報を出力し始めてから所定時間内に他方のドアの開放操作又は閉鎖操作が検知されてもその操作に応じた音声出力を禁止する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
上記第2の目的を達成するために成された第2発明は、前面にドアにより開閉される衣類投入口を有するコイン式の衣類乾燥機を上下に二段積み重ねた構造を有する衣類乾燥機であって、上下段の衣類乾燥機に対応したコイン投入部をそれぞれ具備する衣類乾燥機において、
上段及び下段のドアの開閉をそれぞれ検知するドア開閉検知手段と、
前記各コイン投入部にあってそれぞれコインの受付けを禁止するコイン受付け禁止手段と、
前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付け禁止及びその解除を制御する制御手段であって、非運転時には前記コイン受付け禁止手段によりコインの受付けを禁止し、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて、上下段のいずれかのドアが開放操作されさらに該ドアの閉鎖操作が為されたことを検知すると、それに対応するコイン投入部にあってコイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を解除する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
また上記第2の目的を達成するために成された第3発明は、前面にドアにより開閉される衣類投入口を有するコイン式の衣類乾燥機を上下に二段積み重ねた構造を有する衣類乾燥機であって、上下段の衣類乾燥機に対応したコイン投入部をそれぞれ具備する衣類乾燥機において、
上段及び下段のドアの開閉をそれぞれ検知するドア開閉検知手段と、
前記各コイン投入部にあってそれぞれコインの受付けを禁止するコイン受付け禁止手段と、
前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付け禁止及びその解除を制御する制御手段であって、非運転時には前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付け禁止を解除しておき、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて、上下段のいずれかのドアが開放操作されさらに該ドアの閉鎖操作が為されたことを検知すると、それに対応する側ではない側のコイン投入部にあって所定時間だけ前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行う制御手段と、
を備えることを特徴としている。
上記第3の目的を達成するために成された第4発明は、ドアにより開閉される乾燥室と、該乾燥室内に回転自在に配設され、内部に乾燥対象の衣類を収容するドラムと、該ドラムを回転駆動する回転駆動手段と、前記乾燥室内に外気を供給するとともに該乾燥室内から湿気を含んだ空気を機外に排出するための送風手段と、該送風手段により前記乾燥室内に供給される空気を加熱する加熱手段と、前記ドアの開閉を検知するドア開閉検知手段と、を具備するコイン式の衣類乾燥機において、
前記送風手段の作動による前記乾燥室の負圧状態を検知することで風量を検知する風量検知手段と、
前記送風手段の駆動開始後に前記風量検知手段により風量が低下していることを検知すると前記ドラムの回転を停止するべく前記回転駆動手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
上記第4の目的を達成するために成された第5発明は、ドアにより開閉される乾燥室と、該乾燥室内に回転自在に配設され、内部に乾燥対象の衣類を収容するドラムと、該ドラムを回転駆動する回転駆動手段と、前記乾燥室内に外気を供給するとともに該乾燥室内から湿気を含んだ空気を機外に排出するための送風手段と、該送風手段により前記乾燥室内に供給される空気を加熱する加熱手段と、を具備するコイン式の衣類乾燥機において、前記回転駆動手段は、モータと、該モータの回転駆動力を前記ドラムに伝達するベルトを含む駆動力伝達機構と、前記モータを駆動するインバータ制御回路を含むモータ駆動手段とを有し、
前記インバータ制御回路により検知される出力電流に基づいて前記ベルトの不具合を検知するベルト切れ判定手段と、
ベルト切れの異常報知を行う報知手段と、
を備えることを特徴としている。
第1発明に係る衣類乾燥機では、非運転状態(待機状態)ではドアは閉鎖されていて、使用者が来ると使用者はドアを開けてドラム内に乾燥対象物を収容し、収容し終えるとドアを閉じて運転開始のために所定の金額の硬貨をコイン投入口に投入する、という一連の操作が標準的な流れとして想定される。この想定によれば、待機状態からドアが開放されたときが使用者(コインランドリー店舗の顧客)の来店時であり、その後のドアの閉鎖時が硬貨投入のタイミングである。そこで、例えば音声情報として、待機状態からのドアの開放操作時には「いらっしゃいませ。」とし、その後のドアの閉鎖操作時には「ご利用になる上又は下の投入口に硬貨を入れてください。」とするものとする。
第1発明に係る衣類乾燥機では、制御手段はドア開閉検知手段によりいずれかのドアの開放操作又は閉鎖操作を検知すると、上記のような音声情報を出力し始めるように音声出力手段を制御する。その音声情報の出力が開始されてからすぐに、他方のドアの開放又は閉鎖操作が行われる場合があり得るが、制御手段はドア開閉検知手段による検知信号に基づいてそうした操作を検知しても、先の音声情報の出力開始時点から所定時間内である場合には、後の操作に対応する音声情報の出力を禁止する。それ故に、後の操作に対応する音声情報は出力されない。ここで所定時間は、上下段の衣類乾燥機の操作の混乱が生じない程度の長さに設定すればよく、2〜10秒程度の範囲にしておけばよい。
この第1発明に係る衣類乾燥機によれば、例えば上段の衣類乾燥機のドアが閉められ、それに応じて「ご利用になる上又は下の投入口に硬貨を入れてください。」という音声情報が流れ始めた後にすぐに他の使用者が下段の衣類乾燥機のドアを閉めたとしても、下段のドアの閉鎖操作に対応した音声情報は報知されない。したがって、先の操作に対応した音声情報が最後まで報知され、途中で中断されることがないので、使用者が報知の内容を正しく認識し易くなる。また、いたずら行為などによって同一ドアが短い時間間隔で開閉を繰り返された場合でも、その開閉操作毎に対応する音声情報の冒頭部分だけが繰り返し報知されることがなくなるので、周囲の人にうるさい印象を与えにくくなる。
また、第1発明に係る衣類乾燥機の一態様として、前記制御手段は、上下段のいずれか一方のドアの開放操作が為された後に所定時間内に他方のドアの閉鎖操作が為された場合、及び、上下段のいずれか一方のドアの閉鎖操作が為された後に所定時間内に他方のドアの開放操作が為された場合には、前記音声情報の出力の禁止を解除する構成としてもよい。
この構成によれば、同一操作内容に対する音声情報が続いて発せられることで上下段の衣類乾燥機のいずれに対応した音声情報であるか紛らわしい場合にのみ、後の操作に対応する音声情報の出力は禁止され、そうした紛らわしさがない場合には後の操作に対応する音声情報の出力は実行される。したがって、後からドアの開放操作又は閉鎖操作を行った使用者にも分かり易い音声情報報知を可能とすることができる。
また、第1発明に係る衣類乾燥機の別の態様として、前記制御手段は、上下段のいずれか一方のドアの開放操作が為された後に所定時間内に同一ドアの閉鎖操作が為された場合、及び、上下段のいずれか一方のドアの閉鎖操作が為された後に所定時間内に同一ドアの開放操作が為された場合には、前記音声情報の出力の禁止を行わずに開放操作及び閉鎖操作に引き続いて対応する音声情報を出力させるように制御を行う構成としてもよい。
この構成によれば、操作に慣れている使用者が例えばドアを開けて乾燥対象物をドラムに収容してすぐにドアを閉める、といった場合に、後のドア閉鎖操作に対応した音声情報が迅速に報知されるので、こうした使用者にとっては作業が行い易く、不自然な感じを与えにくい。
また、第1発明に係る衣類乾燥機において、前記音声出力手段は、上下段それぞれの衣類乾燥機の使用ができない旨を報知する使用中止音声情報を出力可能であり、前記制御手段は、上下段少なくともいずれかの衣類乾燥機に使用不能な不具合がある場合に、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて不具合がある側の衣類乾燥機のドアの開放操作が為されたことを検知すると、前記使用中止音声情報を出力するように前記音声出力手段を制御する構成とすると好ましい。
この構成によれば、使用者が来店して或る衣類乾燥機を使用しようとしてドアを開けたときに、その衣類乾燥機が使用不能である旨の音声情報が流れるので、表示等に注意を払わない使用者でもその衣類乾燥機が使用できないことを確実に認識して使用を避けることができる。
また第2発明に係る衣類乾燥機では、来店した使用者が運転待機中である衣類乾燥機のドアを開けて乾燥対象物をドラム内に収容してからドアを閉じると、その時点で初めてコイン受付け禁止が解除されて硬貨の投入が可能となる。したがって、上下段の他方の衣類乾燥機が運転待機中であれば、その衣類乾燥機に対応したコイン投入部はコイン受付け禁止状態であるので、使用者が硬貨を投入できるのは自分が乾燥対象物を収容した側の衣類乾燥機に対応したコイン投入部だけであり、硬貨の入れ間違いを防止することができる。
但し、上下段の他方の衣類乾燥機が運転中である場合には、それに対応するコイン投入部はコイン受付け可能となっているために硬貨の入れ間違いが生じるおそれがある。そこで、第2発明に係る衣類乾燥機において、好ましくは、前記制御手段は、上下段のいずれかの衣類乾燥機が運転中である場合に、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて他方の衣類乾燥機のドアが開放操作されさらに該ドアの閉鎖操作が為されたことを検知すると、運転中である衣類乾燥機に対応するコイン投入部にあって所定時間だけ前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行う構成とするとよい。
ここで所定時間は、一般に使用者が財布等から所定金額の硬貨を出して用意するのに必要な時間を見込んで決めておけばよい。この構成によれば、上述したように使用者が使用しようとしている衣類乾燥機とは異なる側の衣類乾燥機が運転中である場合にも、その使用者が硬貨を投入しようとするタイミングでは使用する側でない衣類乾燥機に対応するコイン投入部のコイン受付は一時的に禁止されている。したがって、硬貨の入れ間違いをより確実に防止することができる。
なお、この第2発明に係る衣類乾燥機では、前記制御手段は、運転が終了するとその衣類乾燥機に対応するコイン投入部にあって前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行う構成とすることができる。
この構成では、硬貨の入れ間違いの防止のほかに、安全性の点でも有利である。即ち、ドア開閉検知手段が故障によりドア閉鎖を示す状態で固定されてしまったものとすると、上記構成によれば、使用者がドアの開放操作を行ってもドア開閉検知手段による検知信号はドア開放を示す状態に変化しないため、結局のところ、コイン投入部のコイン受付け禁止が解除されない。したがって、運転は実行されず、ドアが開放された状態でドラムが回転駆動されることも回避され、高い安全性を確保することができる。
また第3発明に係る衣類乾燥機では、運転待機中にはコイン受付けは可能であるものの、来店した使用者が運転待機中である衣類乾燥機のドアを開けて乾燥対象物をドラム内に収容してからドアを閉じると、その時点で使用する側でない衣類乾燥機のコイン投入部のコイン受付けが一時的に禁止される。したがって、この第3発明においても上記第2発明と同様に、使用者による硬貨の入れ間違いを防止することができる。
またこの第3発明に係る衣類乾燥機において、好ましくは、前記制御手段は、運転終了時にその運転が終了した衣類乾燥機に対応するコイン投入部にあって前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行い、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて、その衣類乾燥機のドアが開放操作されたことを検知すると前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を解除する構成とするとよい。
通常、運転終了後すぐに使用者は乾燥済みの衣類を取り出すべくドアを開けるから、ドア開閉検知手段が正常に機能していれば、ドアの開放操作が検知されてコイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止は解除される。これに対しドア開閉検知手段が故障している場合には、使用者がドアの開放操作を行ってもドア開閉検知手段による検知信号はドア開放を示す状態に変化しないため、コイン投入部のコイン受付け禁止は解除されない。したがって、硬貨の投入が不可であるために運転が実行されることはなく、高い安全性を確保することができる。
また第4発明に係る衣類乾燥機では、ドアが適切に閉鎖された状態で送風手段が動作すれば、乾燥室内は負圧になって風量検知手段により十分な風量が確保されていることが検知される。それにより、ドラムが回転駆動されて乾燥運転が開始される。他方、例えば子供がいたずらしてドアが開放しているにも拘わらずドア開閉検知手段でドアが閉鎖しているとの検知信号を出すような状況になると、ドアが開いていることで送風手段が動作しても乾燥室内は負圧にならない。すると風量検知手段は風量が低下したものと判断し、制御手段はドラムの回転を停止させる。これにより、ドア開放状態でのドラムの回転は回避され、高い安全性を確保することができる。
また第5発明に係る衣類乾燥機では、インバータ制御によりモータを駆動するため、モータの負荷が大きい場合には出力電流が大きくなる。駆動力伝達機構のベルトが切れている場合にはモータの負荷はきわめて小さいから、インバータ制御回路の出力電流も小さくなる。したがって、逆に、この出力電流の値を例えば規定値と比較し、規定値以下である場合には負荷が小さすぎてベルト切れの可能性があると判定できる。ベルト切れ判定手段はこのような処理を行うことでベルトの不具合を検知し、報知手段はベルト切れの異常を報知する。インバータ制御回路にはもともと出力電流検出回路が備えられているため、ベルト切れ判定のために特に回路を付加する必要もなく、低廉なコストで確実にベルト切れを検知することができる。
なお、モータの負荷トルクが大きい場合に出力電流は大きくなるから、そのときにベルト切れ判定を行うほうがより高い精度で判定が行える。そこで、第5発明に係る衣類乾燥機において、前記ベルト切れ判定手段は、前記ドラムモータの起動又は反転時に前記出力電流に基づいて前記ベルトの不具合を検知する構成とするとよい。
[第1実施例]
本発明に係る衣類乾燥機の一実施例(第1実施例)である二段式衣類乾燥機について図面を参照して説明する。この実施例の二段式衣類乾燥機は典型的にはコインランドリー店舗に設置される、コイン式の衣類乾燥機である。
図1は第1実施例の二段式衣類乾燥機の正面平面図である。この二段式衣類乾燥機は、下段の衣類乾燥機2の上に上段の衣類乾燥機1が配置され、両者の筐体3は一体化されている。両衣類乾燥機1、2は筐体3の前面にそれぞれ円形状の大きな衣類投入口を有しており、各衣類投入口は横開き式の円形状のドア4、5により開閉自在である。
上下段の衣類乾燥機1、2の動作をそれぞれ独立に制御するための制御回路等を搭載した回路基板類は、上段のドア4と下段のドア5との間に集中的に配設されており、その右縁部には、上段コイン投入部51、下段コイン投入部52や運転残り時間等を表示する表示部141、241などを含む上段用操作パネル6及び下段用操作パネル7が設置されている。この操作パネル6、7の後方には投入された硬貨の検知・識別を行なうための後述するコイン識別部が設けられており、利用者が所定金額の硬貨をコイン投入部に投入するとコイン識別部により硬貨の識別が行われ、正規の金額であると確認されると制御回路に信号を送り、所定時間の乾燥運転が自動的に開始される。
上段衣類乾燥機1と下段衣類乾燥機2の内部構成は基本的に同じである。図2は上段衣類乾燥機1の要部の内部構成を示す概略縦断面図である。
筐体3の内部には、ドア4により略密閉される乾燥室110が形成されており、乾燥室110内には周面円筒形状で多数の通気穴が穿設されたドラム111が略水平な主軸112を中心に回転自在に据えられている。主軸112は乾燥室110の背面の仕切壁113に固定された軸受114により支承されており、仕切壁113の後方に突出した主軸112の後端には大径の主プーリ115が取り付けられている。乾燥室110の背部にはドラムモータ116が設置され、このドラムモータ116の回転駆動力はモータプーリ117、タイミングベルト118を介して主プーリ115に伝達され、これによりドラム111は比較的低速で回転駆動される。
乾燥室110背面の仕切壁113の上部には筐体3の背面に開口した吸気口120との間に吸気路121が形成され、吸気路121内にはガス(都市ガス又はLPガス)の燃焼により空気を加熱する加熱部122が設けられている。一方、乾燥室110はその底部に形成された通気口123を介して通風室124に連通し、さらにリントフィルタ125を介して筐体3の背面に開口した排気口127に連なる排気路126に連通している。排気路126内にはファンモータ129により回転駆動されるファン128が設けられ、このファン128が作動すると、吸気口120から外気が吸引されて乾燥室110内に供給され、乾燥室110内を通った空気は通風室124、排気路126を経て排気口127から機外へと排出される。
上記空気流が生起された状態で加熱部122が作動していれば、加熱部122で加熱された高温の空気が乾燥室110内に供給される。そして、乾燥室110内で高温の空気はドラム111内を通過し、ドラム111内に収容されている湿った衣類と高温の空気との間で熱交換が行われ、衣類は乾燥される。衣類から出た水蒸気を含む湿った空気は通風室124に抜け、リントフィルタ125を通る際に衣類から出た糸屑等の異物が除去され、最終的に排気口127から機外へと排出される。
仕切壁113には上記のような空気流の風量の低下を検知するための風圧スイッチ(本発明における風量検知手段に相当)130が設けられている。即ち、仕切壁113には小面積の開口130aが形成され、その外側には水平軸を中心に蝶動自在の作動板130bが垂設されている。乾燥室110内の空気圧が外気圧と等しい場合には、作動板130bは自重によって開口130aから離れている(図2中に実線で示す状態)。ドア4が閉鎖された状態でファン128が作動すると乾燥室110内は外気圧よりも少し圧力が低い負圧状態になる。すると、作動板130bを挟んだ前後の差圧によって作動板130bは開口130aを閉塞するように吸引される(図2中に点線で示す状態)。作動板130bが1開口30aを閉塞しない位置にあるときには図示しないマイクロスイッチはオフ状態であり、作動板130bが開口130aを閉塞するとマイクロスイッチはオンする。これが、この風圧スイッチ130の検知信号として出力される。
また、ドラム111の前面側にはドア4の開閉を検知するドアスイッチ(本発明におけるドア開閉検知手段に相当)131が設けられている。即ち、ドア4の背面下部には後方に突出するピン131aが形成されており、ドア4を閉鎖するとこのピン131aが作動片を介してマイクロスイッチ131bを押圧し該スイッチをオンさせる。ドア4を開放するとピン131aが作動片から離れマイクロスイッチ131bはオフする。これが、このドアスイッチ131による開閉検知信号として出力される。
図3は本実施例の二段式衣類乾燥機の制御系のブロック構成図である。制御の中心に据えられた制御部50はCPUを中心に構成され、上段コイン投入部51と下段コイン投入部52とにそれぞれ投入された硬貨の識別を行うコイン識別部53より識別信号が入力され、また後で詳述する音声出力部54に対し各種の音声メッセージを出力するように制御信号を送る。これらが上段衣類乾燥機1と下段衣類乾燥機2とで共有される構成要素であり、それ以外は上段衣類乾燥機1と下段衣類乾燥機2とで独立に設けられている。
いま上段衣類乾燥機1のみについて説明すると、制御部50には上述したドアスイッチ131からドア開閉検知信号が入力され、風圧スイッチ130から風圧検知信号が入力され、さらに温度センサ140から例えば乾燥室110内や排気路126内の空気の温度の温度検知信号が入力される。そして、制御部50は上段表示部141に対し残り運転時間等の表示制御信号を送る。また制御部50は上段ドラムモータ駆動部144を介してドラムモータ116の回転を制御し、上段ファンモータ駆動部145を介してファンモータ129の回転を制御する。さらに上段加熱駆動部146を介して加熱部122のガスバーナーにガスを供給するガスバルブ143の開度を制御するとともにガスバーナーの点火を行う点火器142を駆動する。これらの構成要素は下段衣類乾燥機2も全く同じであり、ドアを除く各構成要素の符号において百の位の「1」を「2」と読み替えればよい。
なお、上段及び下段ドラムモータ駆動部144、244はいずれもインバータ制御による駆動回路であり、出力電流の検出回路が内蔵されている。
音声出力部54は、各種音声データが予め格納されたROMと、該ROMから読み出されたデータを合成して音声メッセージを作成する音声合成処理部と、作成された音声メッセージを出力する音声報知部とを含み、制御部50により与えられる制御信号に基づいて所定の音声メッセージを発する機能を有する。本実施例の二段式衣類乾燥機は、使用者の各種操作や内部状態に応じて実行される音声メッセージの出力制御が大きな特徴である。以下、この点について詳述する。
本実施例の二段式衣類乾燥機では上述したように上下段の2台の衣類乾燥機1、2が独立に運転可能であるため、例えば同一の使用者(又は別の使用者)が上下段の衣類乾燥機1、2のいずれか一方で運転開始操作(ドラム111、211への乾燥対象物の投入及びコイン投入部への硬貨の投入)を行い、引き続いて他方の衣類乾燥機でも同様の運転開始操作を行う場合がある。また、一方の衣類乾燥機が運転中であるときに、他方の衣類乾燥機で運転開始操作がなされる場合もある。このように様々な状況が想定されるが、そうした状況下で適切な音声メッセージの報知を行わないと使用者が上下段のいずれに対応する音声メッセージであるのか識別しにくくなり、操作に混乱をきたすおそれがある。そこで、制御部50では、使用者によるドア4、5の開閉操作に対応して図4に示すような処理手順で音声メッセージの出力制御処理を実行している。
上段又は下段の衣類乾燥機1、2において、運転待機中(つまり所定金額の硬貨が投入されれば運転開始可能である状態)である場合にドア4、5が閉鎖状態から開放されたことが検知された場合には、来店した使用者がこの衣類乾燥機を使用しようとしている状況が想定される。そこで、この場合には「いらっしゃいませ。」又は「いらっしゃいませ。乾かしたい洗濯物をドラム内に入れてください。」といった規定の音声メッセージMaを発するものとする。また運転待機中で一旦開放されたドア4、5が閉鎖されたことが検知された場合には、使用者がドラム111、211内に乾燥対象物を収容して運転の準備が整った状況が想定される。そこで、この場合には「ご利用になる上又は下の投入口に硬貨を入れてください。」又は「コイン投入口に○○円を入れてください」といったコイン投入促進のための規定の音声メッセージMbを発するものとする。
運転待機中にまず制御部50はドア開放時の音声メッセージMaの報知中であるか否かを判定し(ステップS10)、報知中でなければ次にドア閉鎖時の音声メッセージMbの報知中であるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11で報知中でなければ次にドアスイッチ131、231による開閉検知信号に基づいて、上段又は下段のいずれかのドア4、5が閉鎖状態から開放されたか否かを判定する(ステップS12)。いま、来店した使用者が上下段いずれかのドア4又は5を開けると、ステップS12でYesと判定されるからステップS17に進み、制御部50はドア開放時の音声メッセージMaを発するように音声出力部54を制御する。これにより、例えば「いらっしゃいませ。」という音声メッセージMaの報知が開始される。その後にステップS10に戻るから、直後のステップS10ではYesと判定されステップS14に進むことになる。
ステップS14では先の音声メッセージMaの報知開始時点から所定時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過するまではステップS10に戻る。したがって、上下段いずれかのドア4、5が使用者により開放された場合には、「いらっしゃいませ。」等という音声メッセージMaの報知が開始された時点から所定時間が経過するまではステップS10及びS14の処理のみが繰り返され、その間に仮に上下段の他方のドア4、5が開かれたとしても、それに対応した音声メッセージMaは発せられないことになる。
ステップS14で所定時間が経過すると、短時間(例えば30m秒程度)の無音音声を発する(つまり音声メッセージとしては無音になる)ように音声出力部54を制御し(ステップS16)、ステップS12に戻る。したがって、この後に上下段の他方のドア4、5が開かれれば、上記と同様にドア開放時の音声メッセージMaが発せられる。上記のように一方のドア4又は5が開放されてそれに対応する音声メッセージMaの報知が終了した後は、ステップS10→S11→S12→S13なる処理を繰り返す。
使用者が上下段のいずれかのドア4又は5を開放して乾燥対象物をドラム111又は211内に収容した後にそのドア4又は5を閉鎖すると、ステップS13でドア4、5が開放状態から閉鎖されたと判定される。すると、制御部50はドア閉鎖時の音声メッセージMbを発するように音声出力部54を制御する(ステップS18)。これにより、例えば「ご利用になる上又は下の投入口に硬貨を入れてください。」という音声メッセージMbの報知が開始される。その後にステップS10に戻るから、直後のステップS10ではNoと判定され次にステップS11ではYesと判定されてステップS15に進むことになる。
ステップS15ではステップS14と同様に、先の音声メッセージMbの報知開始時点から所定時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過するまではステップS11に戻る。したがって、上下段いずれかのドア4又は5が閉鎖された場合、「ご利用になる上又は下の投入口に硬貨を入れてください。」等の音声メッセージMbの報知が開始された時点から所定時間が経過するまではステップS11、S15の処理のみが繰り返され、仮に上下段の他方のドア4、5が開放され又は閉鎖されても、その操作に対応する音声メッセージMa、Mbは発せられない。
ステップS15で上記所定時間が経過すると、短時間(例えば30m秒程度)の無音音声を発するように音声出力部54を制御し(ステップS16)、ステップS12に戻る。したがって、この時点で上下段の他方のドア4、5が開放又は閉鎖されれば、上記と同様にドア開放時又は閉鎖時に対応した音声メッセージMa又はMbが発せられる。
なお、上記のような硬貨の投入を促す音声メッセージMbが発せられて、それに応じて上段又は下段のコイン投入部51、52に使用者が所定金額の硬貨を投入すれば、コイン識別部53により識別信号が制御部50に送られ、これを受けた制御部50は硬貨が投入された側の衣類乾燥機1又は2の運転を開始するように制御を実行する。
以上のような音声出力制御により、本実施例の二段式衣類乾燥機では、一方のドア4、5が開放又は閉鎖されるとそれに応じた音声メッセージMa又はMbが発せられるが、その音声メッセージMa、Mbの報知開始から所定時間内にそのドア又は他方のドアが開閉されても、それに対応する音声メッセージの報知は実行されない(つまり禁止される)。したがって、同一の使用者又は異なる使用者が上下段のドアを比較的短い時間間隔で開閉操作した場合でも、先の操作に対応した音声メッセージが最後まで発せられるため、使用者は音声メッセージを正しく認識し易くなり操作性が向上する。
また、例えば子供などが一方のドアを繰り返し開閉するようないたずらを行った場合でも、各開放及び閉鎖操作に応じた音声メッセージが途切れ途切れに出るようなことがないので、不快な印象を使用者に与えにくくなる。
[第2実施例]
次に本発明の他の実施例(第2実施例)である二段式衣類乾燥機について説明する。この第2実施例による二段式衣類乾燥機は、基本的な構成は上記第1実施例と同じであり、制御部50の制御プログラムが若干相違することにより音声出力制御の方法が異なっている。この制御について図5及び図6のフローチャートに従って説明する。
運転待機中に制御部50は上段ドア4の開放時の音声メッセージMaの報知中であるか否かを判定し(ステップS20)、報知中でなければ次に上段ドア4の閉鎖時の音声メッセージMbの報知中であるか否かを判定する(ステップS21)。報知中でなければ次に下段ドア5の開放時の音声メッセージMaの報知中であるか否かを判定し(ステップS33)、報知中でなければ次に下段ドア5の閉鎖時の音声メッセージMbの報知中であるか否かを判定する(ステップS34)。なお、音声メッセージMa、Mbの内容は上段ドア4でも下段ドア5でも同じであるものとする。
ステップS34で報知中でないと判定されると、次にドアスイッチ131、231によるドア開閉検知信号に基づいて、上段又は下段のいずれかのドア4、5が閉鎖状態から開放されたか否かを判定する(ステップS35)。いま、来店した使用者が上下段いずれかのドア4又は5を開けると、ステップS35でYesと判定されるからステップS37に進み、制御部50はドア開放時の音声メッセージMaを発するように音声出力部54を制御する。これにより、例えば「いらっしゃいませ。」という音声メッセージMaの報知が開始され、その後にステップS20に戻る。いま上段ドア4が開かれたとすると、ステップS20でYesと判定されステップS22に進むことになる。
ステップS22では下段ドアスイッチ231によるドア開閉検知信号に基づいて、下段ドア5が開放状態から閉鎖されたか否かを判定する。下段ドア5の閉鎖操作がなければ、次に先の音声メッセージMaの報知開始時点から所定時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過するまではステップS22に戻る。したがって、音声メッセージMaの報知が開始された時点から所定時間が経過するまでに下段ドア5の閉鎖操作が行われなければ、単に所定時間が経過するまで待ち、ステップS25で所定時間が経過すると短時間(例えば30m秒程度)の無音音声を発するように音声出力部54を制御し(ステップS26)、ステップS20に戻る。
即ち、所定時間が経過するまでに上段ドア4が閉鎖されたり或いは下段ドア5が開放されたりしても、これに対応する音声メッセージMb、Maは報知されない。一方、所定時間が経過するまでに下段ドア5が閉鎖されるとステップS22でYesと判定され、すぐに報知中の音声メッセージMaに代えて短時間の無音音声が出力され(ステップS23)、その後にドア閉鎖時の音声メッセージMbが報知される(ステップS24)。具体的には、例えば音声メッセージMaの「いらっしゃいませ。」の「いらっしゃい」までで音声が途切れて、短時間の無音に引き続いて音声メッセージMbの「ご利用になる上又は下の投入口に硬貨を入れてください。」という報知が実行される。なお、途中に無音を挟むことにより、音声の途切れの不自然さを解消できる。
なお、ステップS27〜S31、ステップS40〜S44、ステップS45〜S49の各処理も上記説明したステップS22〜26の処理と同じ意味を持つものである。また、ステップS36及びS38は第1実施例におけるステップS13及びS18と同じ処理を行うものであるので説明を省略する。
つまり、この第2実施例では上記第1実施例とは異なり、上下段のいずれか一方のドア4又は5の開放時又は閉鎖時の音声メッセージMa又はMbの報知中に、他方のドア5又は4について、該報知中の音声メッセージMa又はMbとは異なる操作がなされたときにはその操作に対応する音声メッセージの報知は禁止されず、既に報知中の音声メッセージMa又はMbの報知を中断して新たな音声メッセージMb又はMaの報知が実行される。また、一方のドア4、5の開放時又は閉鎖時の音声メッセージMa又はMbの報知中に、他方のドア4、5について、該報知中の音声メッセージMa、Mbと同じ操作がなされたとき、及び同じドア4、5で閉鎖又は開放の操作がなされたときには、第1実施例と同様にその操作に対応する音声メッセージの報知は禁止される。
したがって、第2実施例による二段式衣類乾燥機では、使用者にとって紛らわしくないときには報知中の音声メッセージに代えて新たな音声メッセージの報知がなされ、使用者にとって紛らわしいときに報知中の音声メッセージは中断されずに新たな音声メッセージの報知は禁止される。これにより、特に後からドア開閉操作を行った使用者への報知を適切に行い、操作性を高めることができる。
[第3実施例]
次に本発明の他の実施例(第3実施例)である二段式衣類乾燥機について説明する。この第3実施例による二段式衣類乾燥機も、基本的な構成は上記第1実施例と同じであり、制御部50の制御プログラムが若干相違することにより音声出力制御の方法が異なっている。この制御について図7及び図8のフローチャートに従って説明する。
図7及び図8において、ステップS50、S51、S58、S59、S66、S67、S68、S69の各処理は、上記第2実施例におけるステップS20、S21、S33、S34、S35、S36、S37、S38の各処理と同じであるので説明を省略する。
いま、来店した使用者が例えば上段ドア4を開けると、ステップS66でYesと判定されるからステップS68に進み、制御部50はドア開放時の音声メッセージMaを発するように音声出力部54を制御する。これにより、例えば「いらっしゃいませ。」という音声メッセージMaの報知が開始され、その後にステップS50に戻る。そしてステップS50でYesと判定されてステップS52に進み、上段ドアスイッチ131によるドア開閉検知信号に基づいて上段ドア4が開放状態から閉鎖されたか否かを判定する。
通常、使用者は音声メッセージMa、Mb等の内容を聞いてその指示に従って衣類をドラム111、211内に入れたり硬貨をコイン投入部51、52に入れたりすることが多いが、操作に慣れた使用者は音声メッセージを聞かずに又は終了を待たずに素早く操作を行うことがある。そのため、上段ドア4を開けた使用者がすぐに衣類をドラム111内に投入し、音声メッセージMaが終了する前にドア4を閉めることがある。こうした場合、上記ステップS52ではYesと判定されるから、制御部50は未だ終了していない音声メッセージMaの報知を途中で中断し、短時間の無音音声を出力させた後にドア閉鎖時の音声メッセージMbの報知を開始させる(ステップS53、S54)。したがって、この場合には、使用者のドア閉鎖操作に応じた音声メッセージMbが報知される。
一方、音声メッセージMaの報知の契機となったドアとは反対側のドアの開閉操作がなされた場合には、ステップS52ではNoと判定されるため、ステップS50、S52の処理を繰り返すのみであり、ステップS53及びS54の処理は実行されない。したがって、後から行われた反対側のドアの開閉操作に応じた音声メッセージの報知は禁止されることになる。
なお、ステップS55〜S57、ステップS60〜S62、ステップS63〜S65の各処理も、上記ステップS52〜S54の処理と同じ意味を持つことは明らかであるから、説明を省略する。
以上のように第3実施例による二段式衣類乾燥機では、同一のドア4又は5が短時間の間に開閉された場合には、前の操作に応じた音声メッセージの報知の途中でも、それに代えて後の操作に応じた音声メッセージが報知される。これにより、特に操作に慣れた使用者に違和感を与えずに済む。
ところで、上述したような二段式衣類乾燥機では、例えば機器自体の故障や燃焼用ガスが供給されないなどの不具合の発生により正常な運転が行えない場合には、来店した使用者にその衣類乾燥機が使用できないことを確実に知らせる必要がある。そこで、第1乃至第3実施例の二段式衣類乾燥機では、トラブル対応音声メッセージMcとして例えば「この乾燥機は現在お使えになれません。ほかの乾燥機をご利用ください。」といった音声メッセージが用意されており、次のような制御の下にこのトラブル対応音声メッセージMcによる報知が実行されるようになっている。
図9はトラブル対応音声出力制御の処理フローチャートである。上段衣類乾燥機1又は下段衣類乾燥機2において運転実行中に何らかの故障や不具合(トラブル)が発生したときには、制御部50では上段、下段に対応してトラブル発生フラグを記憶しておくものとする。このフラグがある場合には、そのフラグに対応した側の衣類乾燥機1、2の表示部141又は241に所定のエラー表示がなされる。
運転待機中に制御部50は、上記フラグを確認して上段衣類乾燥機1にトラブルがあるか否かを判定する(ステップS70)。トラブルがない場合には同様に下段衣類乾燥機2にトラブルがあるか否かを判定する(ステップS71)。もしトラブルがなければステップS70に戻る。
いま上段衣類乾燥機1にトラブルがあったとすると、ステップS70からS71に進み、上段ドアスイッチ131によるドア開閉検知信号に基づき上段ドア4が閉鎖状態から開放されたか否かを判定する。来店した使用者がドア4を開く操作を行うとステップS72でYesと判定されるから、これに応じて制御部50は上記トラブル対応音声メッセージMcを出力するように音声出力部54を制御する。これにより、使用者が使用しようとした衣類乾燥機が使用不能である旨を知らせるトラブル対応音声メッセージMcが報知されるから、使用者はその衣類乾燥機が利用できないことを確実に知ることができる。
また、下段衣類乾燥機2にトラブルがある場合には、上記と同様のステップS74、S75の処理により、使用者による下段ドア5の開放操作に伴ってトラブル対応音声メッセージMcが出力される。これにより、使用不能な衣類乾燥機のドラム111又は211内に衣類を入れて、さらに硬貨をコイン投入部51又は52に入れるような適切でない行為を未然に防止することができる。
なお、上記第1乃至第3実施例では、上段ドア4の閉鎖時と下段ドア5の閉鎖時の音声メッセージMbを同一としていたが、使用者が2つあるコイン投入部51、52を間違えて他方に硬貨を投入してしまうことがないように、異なる内容の音声メッセージMbを報知するようにしてもよい。具体的には、上段ドアスイッチ131によるドア開閉検知信号に基づき上段ドア4の閉鎖が検知されたときには、「上の投入口に硬貨を入れてください。」という音声メッセージを出力し、下段ドアスイッチ231によるドア開閉検知信号に基づき下段ドア5の閉鎖が検知されたときには、「下の投入口に硬貨を入れてください。」という音声メッセージを出力するとよい。
但し、上述したように音声メッセージの内容を変えたとしても上下段のコイン投入部51、52への硬貨の入れ間違いは或る程度起こることが予想される。そこで、より確実に硬貨の入れ間違いを防止するための構成を採用した二段式衣類乾燥機の実施例について次に説明する。
[第4実施例]
本発明の他の実施例(第4実施例)である二段式衣類乾燥機について説明する。この第4実施例による二段式衣類乾燥機は、基本的な構成は上記第1実施例と同じであるが、図10に示すような制御系ブロック構成が追加されている。即ち、上段コイン投入部51と下段コイン投入部52のそれぞれに、コイン投入口を機械的に開閉するコインシャッタ(本発明におけるコイン受付け禁止手段に相当)56、58を設けてあり、制御部50はコインシャッタ駆動部55、57を介して各コインシャッタ56、58の開閉動作を行う。コインシャッタ駆動部55、57は例えば電磁ソレノイドなどによりシャッタを移動させるものとすることができる。コインシャッタ56、58によりコイン投入口が閉塞された状態では、使用者が硬貨を入れようとしても入れることができない。図11はこの第4実施例の二段式衣類乾燥機において制御部50により実行されるコインシャッタ駆動制御のフローチャートである。
制御部50は上段衣類乾燥機1又は下段衣類乾燥機2で所定の乾燥運転が終了したならば、それに対応した側のコイン投入部51、52のコインシャッタ56、58を閉鎖して硬貨の受付けを行えないようにする(ステップS110)。これにより、上下段の衣類乾燥機1、2がいずれも運転待機中であるときにはコインシャッタ56、58はともに閉鎖状態になっており、使用者はコイン投入部51、52に硬貨を投入することができない。つまりは、運転開始が行えない状態である。
いま、使用者が来店して例えば上段ドア4を開放し、乾燥対象の衣類をドラム111内に収容してドア4を閉じたものとする。すると、制御部50は上段ドアスイッチ131によるドア開閉検知信号に基づいて、上段ドア4が閉鎖→開放→閉鎖となったことを検知するから、ステップS111でYesと判定され、上段コインシャッタ56を開放して上段コイン投入部51への硬貨の受付けを可能とする(ステップS113)。この時点では下段コイン投入部52の投入口はコインシャッタ58で閉鎖されているから、使用者は上段コイン投入部51へのみ硬貨を投入することが可能である。したがって、使用者が誤って下段コイン投入部52へ硬貨を入れてしまうことを防止できる。
一方、使用者が下段ドア5を開放し、乾燥対象の衣類をドラム211内に収容してドア5を閉じた場合には、ステップS112でYesと判定され、制御部50は下段コインシャッタ58を開放して下段コイン投入部52への硬貨の受付けを可能とする(ステップS114)。この時点では上段コイン投入部51の投入口はコインシャッタ56で閉鎖されているから、使用者は下段コイン投入部52へのみ硬貨を投入することが可能である。したがって、使用者が誤って上段コイン投入部51へ硬貨を入れてしまうことを防止できる。
なお、正規の金額の硬貨が投入されると上述したように運転が開始されるが、一旦運転が開始されると、そのコイン投入部51又は52のコインシャッタ56又は58は開放状態に維持される。これは、追加の硬貨の投入に応じて運転時間の延長を行うためである。そのため、上述したように一方の衣類乾燥機を使用しようとした場合に他方の衣類乾燥機が運転待機状態であれば硬貨の入れ間違いは起こらないが、他方の衣類乾燥機が運転中であるとそれに対応したコイン投入部はコインシャッタで閉鎖されておらず、使用者が誤って運転中のほうに硬貨を投入してしまうおそれがある。そこで、本実施例の二段式衣類乾燥機では、図12に示すフローチャートに従った制御も併用している。
即ち、制御部50は上段又は下段ドアスイッチ131、231によるドア開閉検知信号に基づいて、上段ドア4又は下段ドア5が閉鎖→開放→閉鎖となったことを検知すると(ステップS120でYes)、そのドアとは異なる衣類乾燥機が運転中であるか否かを判定する(ステップS121)。運転中でなければステップS120に戻る。実際には運転中でなければ運転待機状態であるから、図11に示した制御を行うことができる。ステップS121でYesと判定されると、その運転中である衣類乾燥機に対応するコイン投入部の投入口をコインシャッタ56又は58により閉鎖する(ステップS122)。そして、所定時間、例えば10秒が経過するまでその状態を維持し(ステップS123)、所定時間が経過したならば運転中の衣類乾燥機に対応するコインシャッタ56又は58を開放する(ステップS124)。
したがって上記制御によれば、運転中である側のコイン投入部は所定時間の間だけ硬貨の受付けができなくなる。そのため、仮にこの運転中の衣類乾燥機を使用している使用者が運転時間の延長のために硬貨を追加投入しようとしても、上記所定時間の間だけは硬貨を入れることができないという操作上の制約が生じる。但し、実際には所定時間が10秒程度と短ければ、この間に硬貨を追加投入しようとする確率は非常に低く、実用上問題とならない。一方、運転中でない衣類乾燥機を使用しようとしている使用者が硬貨を投入しようとするタイミングでは、運転中である側のコイン投入部はコインシャッタの閉鎖により硬貨の受付けができなくなっているため、間違えて硬貨を投入してしまうことを防止することができる。
以上のように、この第4実施例による二段式衣類乾燥機によれば、硬貨の投入を強制的に阻止するコインシャッタ56、58を活用して、使用者による硬貨の入れ間違いを効果的に防止することができる。
また上記第4実施例の二段式衣類乾燥機の制御によれば、次のような利点もある。即ち、上述したようにドアスイッチ131、231はドア4、5が閉鎖状態であるときにはオン(導通)、開放状態であるときにはオフ(非導通)となる。そのため、故障によりマイクロスイッチが短絡状態となったときにはドア開閉検知信号としてはドア閉鎖を示すものとなる。正規金額の硬貨が投入されたときに制御部50はドアの閉鎖状態を確認して運転を開始し、ドラム111、211を回転駆動させるが、上述のようにドアスイッチ131、231に短絡の不具合があるとドア4、5が開放された状態であってもドア閉鎖状態であると誤判断してドラム111、211を回転させてしまうおそれがある。
これに対し第4実施例の二段衣類乾燥機では、上下段のいずれもドアスイッチ131、231によるドア開閉検知信号が閉→開→閉鎖状態と変化したことが検知された後にコインシャッタ56、58が開放される。ドアスイッチ131、231が短絡しているとドア開放を示す状態となることがないから、コインシャッタ56、58を開放する条件は満たされない。つまり、運転開始を行うための硬貨は受付けられず、それ故に運転は開始されることがないので、ドラム111が回転駆動されることもない。このように、ドアスイッチ131、231の短絡によりドア開閉が正常に検知できない状況にあるときには、ドラム111が回転駆動されないので安全性を確保できるという利点がある。
[第5実施例]
第4実施例の二段式衣類乾燥機では、運転待機中にはコインシャッタ56、58は閉鎖しているので誤って使用者が硬貨を投入することがない、という利点があるものの、従来のコインシャッタを備えないコイン式衣類乾燥機の扱いに慣れた使用者にとっては却って使いにくい場合もある。何故なら、乾燥対象物をドラム内に収容する前に先にコイン投入部に硬貨を入れておいて、それからドアを開いて乾燥対象物を収容するという、標準的な使用方法とは異なる使い方ができなくなるためである。そこで、第5実施例として、運転待機中にはコインシャッタ56、58を開放状態としながら、誤った硬貨の投入を軽減できるようにした二段式衣類乾燥機について、図13及び図14のフローチャートに従って説明する。
制御部50は上段衣類乾燥機1又は下段衣類乾燥機2で所定の乾燥運転が終了したならば速やかに、それに対応した側のコイン投入部51、52のコインシャッタ56、58を閉鎖する(ステップS130)。運転終了後に使用者は乾燥の終了した衣類を取り出すためにドア4、5を開ける。したがって、上述したようなドアスイッチ131、231の短絡の不具合がなければ、ドアスイッチ131、231によるドア開閉検知信号に基づきドア4又は5が閉鎖状態から開放操作されたことが検知される(ステップS131でYes)。したがって、この場合にはステップS130で一旦閉鎖したコインシャッタ56又は58をすぐに開放し(ステップS132)運転待機状態に入る。
これに対し、ドアスイッチ131、231に短絡の不具合がある場合には、使用者がドア4、5を開けてもドア開閉検知信号はオフしないから、ステップS131でYesとなることはなくNoが繰り返される。したがって、コインシャッタ56、58は閉鎖したままであり、使用者はコイン投入部51、52に硬貨を投入することができず、高い安全性を確保できる。
上記のような不具合がなく運転待機中であってコインシャッタ56、58が開放状態であるときに、使用者が来店して例えば上段ドア4を開放し、乾燥対象の衣類をドラム111内に収容してドア4を閉じたものとする。すると、制御部50は上段ドアスイッチ131によるドア開閉検知信号に基づいて、上段ドア4が閉鎖→開放→閉鎖となったことを検知するから、ステップS141でYesと判定される。すると制御部50は、いま使用されようとしている衣類乾燥機1とは反対側、つまり下段衣類乾燥機2に対応するコインシャッタ58を閉鎖して下段コイン投入部52への硬貨の受付けを禁止する(ステップS143)。そして、所定時間(例えば2〜10秒程度)が経過するまでその状態を維持し(ステップS144)、所定時間が経過したならばステップS143で閉鎖した下段コインシャッタ58を開放する(ステップS145)。
このように、使用者が乾燥対象物をドラム111内に収容して上段ドア4を閉じ、硬貨を上段コイン投入部51へ入れようとする際には、下段コイン投入部52の投入口は閉鎖されているので、使用者が誤って下段コイン投入部52へ硬貨を入れてしまうことを防止できる。
一方、来店した使用者が下段ドア5を開放し、乾燥対象の衣類をドラム211内に収容してドア5を閉じた場合には、ステップS141ではNo、ステップS142ではYesと判定され、制御部50は上段のコインシャッタ56を閉鎖して上段コイン投入部51への硬貨の受付けを禁止する(ステップS146)。そして、所定時間(例えば2〜10秒程度)が経過するまでその状態を維持し(ステップS147)、所定時間が経過したならばステップS146で閉鎖した上段コインシャッタ56を開放する(ステップS148)。したがって、使用者が乾燥対象物をドラム211内に収容して下段ドア5を閉じ、硬貨を下段コイン投入部52へ入れようとする際には、上段コイン投入部51の投入口は閉鎖されているので、使用者が誤って上段コイン投入部51へ硬貨を入れてしまうことを防止できる。
いずれにしても、上記ステップS143〜S145の期間、及び、ステップS146〜S148の期間以外には、コインシャッタ56、58は開放されていてコイン投入部51、52に自由に硬貨を入れることができる。したがって、上述したような従来のコイン式衣類乾燥機とほぼ同様の使い勝手を実現できる。
[第6実施例]
また、上述したようにドアスイッチ131、231はピン131a、231aが作動片を押圧することでマイクロスイッチ131b、231bがオンする構造であるため、子供などのいたずら行為により強制的に作動片が押されると、ドア4、5が開放しているにも拘わらずドア4、5が閉鎖していると誤判断してドラム111、211が回転駆動されるおそれがある。本発明のさらに他の実施例(第6実施例)である二段式衣類乾燥機は、このようないたずら行為に対しても高い安全性を確保するためのものである。図15は第6実施例の二段式衣類乾燥機における上記対策のための制御のフローチャートである。
硬貨の投入を受けて例えば上段衣類乾燥機1の乾燥運転が開始されると、制御部50はまずファンモータ駆動部145を介してファンモータ129を作動させる(ステップS90)。これによりファン128が回転し、上述したように吸気口120から吸引された空気が吸気路121、乾燥室110、通風室124、排気路126を通って再び機外へと排出される。ファンモータ129の作動後に制御部50は風圧スイッチ130がオンしているか否かを判定する(ステップS91)。
前述のようにドア4が適切に閉鎖されている状態でファン128が作動すると、乾燥室110内は負圧になって風圧スイッチ130はオンする。他方、ドア4が開放されていると、ファン128が作動しても乾燥室110内は負圧にならないため風圧スイッチ130はオフしたままである。そこで、風圧スイッチ130がオンしたと判定した場合には、2秒が経過するまで連続的に風圧スイッチ130がオンした状態であるか否かを判定し(ステップS92)、その場合にドラムモータ駆動部144を介してドラムモータ116を駆動することでドラム111の回転を開始させる(ステップS93)。これに対し、ステップS91において風圧スイッチ130がオフしていると判定されたときにはドラムモータ116をオフし(ステップS94)、その後に所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS95)。そして、所定時間、連続して風圧スイッチ130がオフ状態である場合には、トラブルエラーの報知を行う(ステップS96)。トラブルエラーの報知としては例えば所定のエラー表示を行うとともに規定時間だけブザーを鳴動させる。
なお、下段衣類乾燥機2でも上段衣類乾燥機1と同様の処理が実行される。この第6実施例の二段式衣類乾燥機によれば、子供のいたずら行為等により強制的にドアスイッチ131、231がオンされても、実際にドア4、5が開放した状態であればドラム111、211は回転せず高い安全性を確保できる。
[第7実施例]
第1実施例の衣類乾燥機では、図2に示すようにドラム111はベルトドライブ駆動であるが、家庭用の衣類乾燥機とは異なり稼働率が非常に高いためタイミングベルト118の切れも起こり易い。ベルト切れが起こるとドラム111が回転しないため、その状態で運転が実行されるとドラム111内に収容された衣類の一部にのみ高温の空気が当たり続け、衣類の損傷などを引き起こす要因となる。本発明のさらに他の実施例(第7実施例)である二段式衣類乾燥機は、このようなベルト切れを迅速に検知するためのものである。図16はこうしたベルト切れ検知処理のフローチャートである。
硬貨の投入を受けて例えば上段衣類乾燥機1の乾燥運転が開始されると、制御部50はドラムモータ駆動部144を介してドラムモータ116を正転方向又は逆転方向に回転させ始める回転立ち上げ時であるか否かを判定する(ステップS100)。回転立ち上げ時でない場合にはステップS100に戻る。ドラムモータ116の回転立ち上げ時にはトルクが最大になるので後述するような出力電流も最大となり、出力電流値の判定がより確実に行える。ドラムモータ116の回転立ち上げ時である場合には次に制御部50はインバータ制御回路であるドラムモータ駆動部144より出力電流値データPを取得する(ステップS101)。そしてこの出力電流値データPが予め定められた規定値を超えているか否かを判定し(ステップS102)、超えていれば正常であると判断してステップS100に戻る。
出力電流値データPが規定値以下である場合には、ドラムモータ116の負荷が異常に小さい、即ちタイミングベルト118切れのおそれがあると判断できるが、ドラム111内の負荷状況によってはベルト切れでなくても一時的に負荷が小さくなることもあり得る。そこで、制御部50は所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS103)、所定時間が経過していなければステップS101に戻って再度出力電流値データをチェックする。所定時間の間、繰り返し出力電流値データをチェックして規定値以下である場合には、ベルト切れの可能性が高いと判断し、トラブルエラー報知を実行する(ステップS104)。
なお、下段衣類乾燥機2でも上段衣類乾燥機1と同様の処理が実行される。この第7実施例の二段式衣類乾燥機によれば、ベルト切れ異常を迅速に検知して報知することにより、乾燥対象の衣類の損傷などの事故を未然に防止することができる。
なお、上記実施例はいずれも一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正、或いは追加を行っても本願特許請求の範囲に包含されることは明らかである。
例えば、上記実施例ではコイン式衣類乾燥機について説明したが、ここで言う「コイン式」とは必ずしも直接的に硬貨の投入を受けて運転を実行するものだけを指すのではなく、規定の料金の支払いを受けて運転を実行するものを意味する。したがって、実際の硬貨の代わりとなる、例えばプリペイドカードなどを利用して規定の料金を支払うものであってもよい。その場合には、コイン投入部とはプリペイドカードに保持(磁気的、電気的を含む)されている情報を読み出すカードリーダーであると考えればよく、コインシャッタはカードリーダーへのカードの挿入を阻止するシャッタであると考えればよい。
本発明の第1実施例による二段式衣類乾燥機の正面平面図。 上段又は下段衣類乾燥機の要部の内部構成を示す概略縦断面図。 第1実施例の二段式衣類乾燥機の制御系のブロック構成図。 第1実施例の二段式衣類乾燥機におけるドアの開閉操作に対応した音声メッセージ出力制御処理のフローチャート。 本発明の第2実施例の二段式衣類乾燥機におけるドアの開閉操作に対応した音声メッセージ出力制御処理のフローチャート。 本発明の第2実施例の二段式衣類乾燥機におけるドアの開閉操作に対応した音声メッセージ出力制御処理のフローチャート。 本発明の第3実施例の二段式衣類乾燥機におけるドアの開閉操作に対応した音声メッセージ出力制御処理のフローチャート。 本発明の第3実施例の二段式衣類乾燥機におけるドアの開閉操作に対応した音声メッセージ出力制御処理のフローチャート。 第1乃至第3実施例の二段式衣類乾燥機におけるトラブル対応音声出力制御の処理フローチャート。 第4実施例の二段式衣類乾燥機において追加される制御系ブロック構成図。 第4実施例の二段式衣類乾燥機におけるコインシャッタの駆動制御のフローチャート。 第4実施例の二段式衣類乾燥機におけるコインシャッタの駆動制御のフローチャート。 第5実施例の二段式衣類乾燥機におけるコインシャッタの駆動制御のフローチャート。 第5実施例の二段式衣類乾燥機におけるコインシャッタの駆動制御のフローチャート。 第6実施例の二段式衣類乾燥機におけるドアスイッチいたずら行為対策のフローチャート。 第7実施例の二段式衣類乾燥機におけるタイミングベルト切れ検知処理のフローチャート。
符号の説明
1…上段衣類乾燥機
2…下段衣類乾燥機
3…筐体
4…上段ドア
5…下段ドア
110…乾燥室
111…ドラム
112…主軸
113…仕切壁
114…軸受
115…主プーリ
116…ドラムモータ
117…モータプーリ
118…タイミングベルト
120…吸気口
121…吸気路
122…加熱部
123…通気口
124…通風室
125…リントフィルタ
126…排気路
127…排気口
128…ファン
129…ファンモータ
130…風圧スイッチ
130a…開口
130b…作動板
131…ドアスイッチ
131a…ピン
131b…マイクロスイッチ
140…温度センサ
141…上段表示部
142…点火器
143…ガスバルブ
144…上段ドラムモータ駆動部
145…上段ファンモータ駆動部
146…上段加熱駆動部
50…制御部
51…上段コイン投入部
52…下段コイン投入部
53…コイン識別部
54…音声出力部
55、57…コインシャッタ駆動部
56、58…コインシャッタ

Claims (13)

  1. 前面にドアにより開閉される衣類投入口を有するコイン式の衣類乾燥機を上下に二段積み重ねた構造を有する衣類乾燥機であって、
    上段及び下段のドアの開閉をそれぞれ検知するドア開閉検知手段と、
    前記ドアの開放操作及び閉鎖操作に対応してそれぞれ規定の音声情報を出力する音声出力手段と、
    前記ドア開閉検知手段による検知信号に応じて前記音声出力手段の動作を制御する制御手段であって、上下段のいずれか一方のドアの開放操作又は閉鎖操作に応じて前記音声情報を出力し始めてから所定時間内には、他方のドアの開放操作又は閉鎖操作に応じた音声情報の出力を禁止する制御手段と、
    を備えることを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 前記制御手段は、上下段のいずれか一方のドアの開放操作が為された後に所定時間内に他方のドアの閉鎖操作が為された場合、及び、上下段のいずれか一方のドアの閉鎖操作が為された後に所定時間内に他方のドアの開放操作が為された場合には、前記音声情報の出力の禁止を解除することを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。
  3. 前記制御手段は、上下段のいずれか一方のドアの開放操作が為された後に所定時間内に同一ドアの閉鎖操作が為された場合、及び、上下段のいずれか一方のドアの閉鎖操作が為された後に所定時間内に同一ドアの開放操作が為された場合には、前記音声情報の出力の禁止を行わずに開放操作及び閉鎖操作に引き続いて対応する音声情報を出力させるように制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。
  4. 前記音声出力手段は、上下段それぞれの衣類乾燥機の使用ができない旨を報知する使用中止音声情報を出力可能であり、前記制御手段は、上下段少なくともいずれかの衣類乾燥機に使用不能な不具合がある場合に、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて不具合がある側の衣類乾燥機のドアの開放操作が為されたことを検知すると、前記使用中止音声情報を出力するように前記音声出力手段を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  5. 前面にドアにより開閉される衣類投入口を有するコイン式の衣類乾燥機を上下に二段積み重ねた構造を有する衣類乾燥機であって、上下段の衣類乾燥機に対応したコイン投入部をそれぞれ具備する衣類乾燥機において、
    上段及び下段のドアの開閉をそれぞれ検知するドア開閉検知手段と、
    前記各コイン投入部にあってそれぞれコインの受付けを禁止するコイン受付け禁止手段と、
    前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付け禁止及びその解除を制御する制御手段であって、非運転時には前記コイン受付け禁止手段によりコインの受付けを禁止し、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて、上下段のいずれかのドアが開放操作されさらに該ドアの閉鎖操作が為されたことを検知すると、それに対応するコイン投入部にあってコイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を解除する制御手段と、
    を備えることを特徴とする衣類乾燥機。
  6. 前記制御手段は、上下段のいずれかの衣類乾燥機が運転中である場合に、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて他方の衣類乾燥機のドアが開放操作されさらに該ドアの閉鎖操作が為されたことを検知すると、運転中である衣類乾燥機に対応するコイン投入部にあって所定時間だけ前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行うことを特徴とする請求項5に記載の衣類乾燥機。
  7. 前記制御手段は、運転が終了するとその衣類乾燥機に対応するコイン投入部にあって前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の衣類乾燥機。
  8. 前面にドアにより開閉される衣類投入口を有するコイン式の衣類乾燥機を上下に二段積み重ねた構造を有する衣類乾燥機であって、上下段の衣類乾燥機に対応したコイン投入部をそれぞれ具備する衣類乾燥機において、
    上段及び下段のドアの開閉をそれぞれ検知するドア開閉検知手段と、
    前記各コイン投入部にあってそれぞれコインの受付けを禁止するコイン受付け禁止手段と、
    前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付け禁止及びその解除を制御する制御手段であって、非運転時には前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付け禁止を解除しておき、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて、上下段のいずれかのドアが開放操作されさらに該ドアの閉鎖操作が為されたことを検知すると、それに対応する側ではない側のコイン投入部にあって所定時間だけ前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする衣類乾燥機。
  9. 前記制御手段は、運転終了時にその運転が終了した衣類乾燥機に対応するコイン投入部にあって前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を行い、前記ドア開閉検知手段による検知信号に基づいて、その衣類乾燥機のドアが開放操作されたことを検知すると前記コイン受付け禁止手段によるコインの受付けの禁止を解除することを特徴とする請求項8に記載の衣類乾燥機。
  10. 前記コイン受付け禁止手段はコイン投入口への硬貨の投入を阻止する投入口遮蔽手段であることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  11. ドアにより開閉される乾燥室と、該乾燥室内に回転自在に配設され、内部に乾燥対象の衣類を収容するドラムと、該ドラムを回転駆動する回転駆動手段と、前記乾燥室内に外気を供給するとともに該乾燥室内から湿気を含んだ空気を機外に排出するための送風手段と、該送風手段により前記乾燥室内に供給される空気を加熱する加熱手段と、前記ドアの開閉を検知するドア開閉検知手段と、を具備するコイン式の衣類乾燥機において、
    前記送風手段の作動による前記乾燥室の負圧状態を検知することで風量を検知する風量検知手段と、
    前記送風手段の駆動開始後に前記風量検知手段により風量が低下していることを検知すると前記ドラムの回転を停止するべく前記回転駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする衣類乾燥機。
  12. ドアにより開閉される乾燥室と、該乾燥室内に回転自在に配設され、内部に乾燥対象の衣類を収容するドラムと、該ドラムを回転駆動する回転駆動手段と、前記乾燥室内に外気を供給するとともに該乾燥室内から湿気を含んだ空気を機外に排出するための送風手段と、該送風手段により前記乾燥室内に供給される空気を加熱する加熱手段と、を具備するコイン式の衣類乾燥機において、前記回転駆動手段は、モータと、該モータの回転駆動力を前記ドラムに伝達するベルトを含む駆動力伝達機構と、前記モータを駆動するインバータ制御回路を含むモータ駆動手段とを有し、
    前記インバータ制御回路により検知される出力電流に基づいて前記ベルトの不具合を検知するベルト切れ判定手段と、
    ベルト切れの異常報知を行う報知手段と、
    を備えることを特徴とする衣類乾燥機。
  13. 前記ベルト切れ判定手段は、前記モータの起動又は反転時に前記出力電流に基づいて前記ベルトの不具合を検知することを特徴とする請求項12に記載の衣類乾燥機。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012090831A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Panasonic Corp ドラム式洗濯機
JP2018160131A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 沖電気工業株式会社 自動手荷物預入れ制御装置、自動手荷物預入れ制御プログラム、及び自動手荷物預入れ装置
JP2022037015A (ja) * 2016-12-28 2022-03-08 青島海爾洗衣机有限公司 ランドリシステム

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