JP2007236686A - 包装体 - Google Patents

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JP2007236686A
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寿久 中村
Daisuke Nishiuchi
大祐 西内
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Abstract

【課題】穿刺針ユニットが収容されたケーシングの密封性を確保すると共に、前記ケーシングから前記穿刺針ユニットを簡便に取り出す。
【解決手段】包装体10は、一面に開口部を有する箱状のケーシング12と、該ケーシング12の内部に所定角度だけ回動自在に設けられる回動部材14と、前記回動部材14に保持され、穿刺針52を有する穿刺針ユニット18と、前記ケーシング12の開口部に接着又は融着されるシート部材16とを含む。このシート部材16をケーシング12から離間させる方向に引張して該ケーシング12を開封させ、前記ケーシング12に収容された穿刺針ユニット18を回動部材14の回動作用下にケーシング12に対して直立させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液中の成分を検出する血液成分測定装置に用いられる穿刺針ユニットが収容された包装体に関する。
近年、糖尿病患者には、血糖値の変動を自分自身で測定することによる日常的な自己管理が推奨されている。この血糖値の測定のために、例えば、血液中のブドウ糖量に応じて呈色する試薬が含浸された試験紙を装着し、該試験紙に血液を供給して呈色させ、その呈色の度合いを光学的に測定し、数値として血糖値を表示する血液成分測定装置が実用化されている。
また、血液成分測定装置に、穿刺針と試験紙とがユニット化された穿刺針ユニットを装着し、前記穿刺針によって微量の血液を出血させ、前記血液を試験紙等の測定部材に含浸させて穿刺工程と測定工程とを自動的且つ連続的に行って血糖値を測定している。この穿刺針ユニットは、血糖値を測定した後にその都度交換しなければならない。
本出願人は、上述したような交換用の穿刺針が収容されたチップ包装体を提案している(特許文献1参照)。このチップ包装体は、穿刺手段を有するチップが包材を構成する第1及び第2シート材によって囲まれた収容空間に収容される。第1シート材と第2シート材とを重ね合わせ、これらの縁部を融着することによりシールして前記チップを包材の内部に密封している。そして、可撓性を有する第2シート材を、第1シート材から離間させることにより包材を開封している。その後、チップ包装体を第1シート材から取り出し、血液成分測定装置に装着して使用される。
特開2005−185378号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、蓋体による穿刺針ユニットが収容されたケーシングの密封性を確保すると共に、前記ケーシングから前記穿刺針ユニットを突出させ、簡便に血液成分測定装置に装着させることが可能な包装体を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、穿刺針と血液成分を測定するための測定部とを有し、血液成分測定装置に装着して使用される穿刺針ユニットと、
開口部を有し、前記穿刺針ユニットが収容されるケーシングと、
前記ケーシングの開口部を閉塞すると共に、該開口部に対して開封自在に設けられたシート状の蓋体と、
前記ケーシングの内部に回動自在に設けられ、前記穿刺針ユニットを保持する回動部材と、
を備え、
前記ケーシングに収容された穿刺針ユニットの少なくとも一部が、前記回動部材の回動作用下に前記ケーシングの開口部から外部に突出することを特徴とする。
本発明によれば、ケーシングを閉塞する蓋体をシート状とし、前記ケーシングの開口部に対して開封自在に設けることにより、ケーシング内の密封性を好適に保持して内部に収容された穿刺針ユニットの密封状態を維持することができると共に、前記蓋体をケーシングから離間させるという簡便な動作で開蓋させることができる。
さらに、回動部材の回動作用下に穿刺針ユニットをケーシングの外部へと突出させることができるため、前記穿刺針ユニットをケーシングの内部から簡便に取り出すことができる。また、穿刺針ユニットをケーシングの外部へ突出させた状態で前記血液成分測定装置に装填することができるため、装填作業を容易に行うことができる。
また、例えば、使用者が穿刺針ユニットを押圧して回動させるという簡便な動作でケーシングから突出させることができるため、該使用者が穿刺針ユニットに設けられた測定部等に誤って触れてしまうことを防止できる。
さらにまた、ケーシングに、回動部材の回動角度を規制するストッパを設けることにより、前記回動部材に保持された穿刺針ユニットの回動角度を制限することができるため、前記ケーシングに収容された穿刺針ユニットを突出させる際に所望の角度まで回動させて停止させることができる。
またさらに、回動部材には、穿刺針ユニットをケーシングに対して直立した状態で保持する係止部が設けられ、前記係止部を前記ケーシングに対して位置決めすることにより、前記穿刺針ユニットが直立してケーシングの開口部から外部に突出した状態で位置決めして確実に保持しておくことが可能となる。そのため、該ケーシングの手で把持しながら穿刺針ユニットを血液成分測定装置に対して確実且つ簡便に装填することができる。
また、ケーシングに、回動部材の回動作用下に係止部が当接しさらに乗り越えることが可能な突部を設け、前記係止部が前記突部を乗り越え、且つ、ストッパによって前記回動部材の回転角度を規制することにより、前記係止部を前記ケーシングに対して位置決めするとよい。これにより、穿刺針ユニットを回動部材と共に回動させた際、該回動部材の回動変位を好適に規制することができ、該回動部材に保持された穿刺針ユニットをケーシングに対して直立に静止した状態で保持することができる。
さらに、穿刺針ユニットは、穿刺針を保持するハブと、
ハブを内部に摺動可能に保持する筒状のホルダと、
を備え、
前記穿刺針ユニットを、ホルダにおける穿刺針の針先側となる端部で回動部材の保持部に離脱可能に保持するとよい。これにより、回動部材にホルダを介して保持された穿刺針ユニットを簡便に離脱させ、血液成分測定装置に対して装填することが可能となる。
また、ハブと保持部が、穿刺針を内部に有する状態でホルダを封止することにより、前記穿刺針の滅菌状態が好適に保持される。
またさらに、穿刺針を、筒状のホルダの内部でハブと保持部とによって菌不透過性に封止することにより、前記穿刺針が包装体内において血液成分測定装置に装着されるまで好適に滅菌状態で維持され、前記穿刺針の汚染等の心配が回避される。
さらに、蓋体をケーシングに対して接着又は融着し、該ケーシングの内部を密封するとよい。これにより、使用者が蓋体をケーシングから簡便に離脱させて包装体を開封することができると共に、前記ケーシング内部の密封性を確保することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、穿刺針ユニットを回動部材の回動作用下にケーシングの外部へと突出させることにより、前記穿刺針ユニットを血液成分測定装置に対して簡便且つ確実に装填することができる。また、使用者が前記ケーシングを手で把持しながら該穿刺針ユニットを前記血液成分測定装置に装填することができるので、前記穿刺針ユニットに備えられた測定部(試験紙等)に誤って触れてしまうことを防止できる。
本発明に係る包装体について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る包装体を示す。
この包装体10は、図1〜図3に示されるように、ケーシング12と、該ケーシング12の内部に回動自在に設けられる回動部材14と、前記ケーシング12の開口部を閉塞するシート部材(蓋体)16と、前記ケーシング12の内部に収容されると共に、該回動部材14に保持される穿刺針ユニット18とを含む。
ケーシング12は、例えば、樹脂製材料から長方形状に形成され、その長手方向に沿った一面が開口している。このケーシング12の一面には、一体的に上面が平面状に形成された縁部20を有するシール部22が設けられている。前記シール部22には、薄膜状のシート部材16が接着又は溶着されている。
また、ケーシング12の内部には、穿刺針ユニット18が収容される収容空間24が画成されると共に、その内壁面12aには、該内壁面12aから突出して回動部材14を回動自在に保持する一組の支持ブロック26が設けられる。支持ブロック26は、ケーシング12の一端部内側において互いに対向するように設けられ、且つ、略対称形状に形成される。この支持ブロック26には、回動部材14の軸部28を支持可能な支持溝30が形成され、前記支持溝30は、ケーシング12の長手方向に直交するようにそれぞれ開口している。
一方の支持ブロック26の上部には、該支持ブロック26と略平行、且つ、ケーシング12の内壁面12aから突出した突部32が設けられている。突部32は、断面略半円状に形成されると共に、前記支持ブロック26の支持溝30の延在方向に対して直交してケーシング12の内壁面に近接して設けられる。
さらに、ケーシング12の内部には、該ケーシング12の一端部と支持ブロック26との間に第1段部(ストッパ)34aが設けられる共に、前記ケーシング12の他端部に第2段部34bが形成されている。この第1及び第2段部34a、34bはケーシング12の底壁面12bから立ち上がった所定高さを有し、形成されると共に、断面略矩形状に形成される。
一方、ケーシング12の一端部には、その外壁面から突出してフランジ36(図3参照)が設けられ、例えば、前記フランジ36に形成された孔部38に紐等を通すことにより、前記ケーシング12を含む包装体10を簡便に持ち運びすることが可能である。
回動部材14は、ケーシング12の一端部側に配設され、断面略T字状に形成された本体部40と、前記本体部40からケーシング12の内壁面12a側に向かって突出した一組の軸部28と、前記本体部40の略中央部から突出し、穿刺針ユニット18を保持可能な保持部42と、前記本体部40に形成され、軸部28の一方に近接すると共にケーシング12の突部32に係止される係止部44とからなる。
本体部40は、軸部28の設けられた略中央部近傍が幅狭状に形成され、前記軸部28から離間した一端部側がケーシング12の内壁面12a側に向かって拡幅して幅広部46が形成される。
軸部28は、本体部40を中心として対称となるように設けられ、支持ブロック26の支持溝30にそれぞれ挿入されることにより、前記支持ブロック26によって回動部材14が回動自在に支持される。また、回動部材14は、保持部42が収容空間24内に収容されてケーシング12と略平行となった状態で幅広部46がケーシング12の開口した一面側となるように配設される(図1及び図3参照)。
一方、回動部材14が、図3に示されるように、軸部28を支点として保持部42が底壁面12bから離間する方向(矢印A方向)に回動した際、本体部40の幅広部46が第1段部34aの上面に当接して回動変位が規制される。この場合、第1段部34aは、回動部材14の保持部42が収容空間24に収容された状態から約90°だけ回動し、前記ケーシング12に対して直角に立ち上がった状態で回動動作が停止する高さ寸法に設定されている。
換言すれば、本体部40がケーシング12の底壁面12bと略平行となった状態で該本体部40の幅広部46が第1段部34aに当接可能に設定される。
また、係止部44は、ケーシング12の突部32に臨むように本体部40の側面に設けられ、回動部材14の保持部42がケーシング12の底壁面12bと略平行な状態から直立した鉛直状態へと回動した際に、前記係止部44が突部32に接触しながら該突部32を乗り越えて第1段部34a側(矢印A方向)へと変位する。この突部32の突出量は、最も突出した係止部44の先端部に対して本体部40側に若干だけオーバーラップするように設定されているため、前記突部32を乗り越えた係止部44が突部32によって係止される(図4参照)。そのため、回動部材14は、ケーシング12の底壁面12b側に再び回動変位することが規制され、前記回動部材14の保持部42が収容空間24に収容されることを阻止できる。
すなわち、回動部材14がケーシング12に対して直立した鉛直状態において、該回動部材14が第1段部34aによって90°以上回動することが防止され、且つ、係止部44が突部32に係止されることにより回動部材14が再び底壁面12b側に戻るように回動変位することを防止できる。これにより、回動部材14は、その保持部42がケーシング12に対して直立した状態で保持される(図4及び図5C参照)。
なお、上述した突部32及び係止部44は、それぞれ単一で設けられる場合に限定されるものではなく、例えば、前記突部32を一組の支持ブロック26に隣接するようにそれぞれ設けると共に、前記突部32に対応させて前記係止部44を本体部40の両側面にそれぞれ設け、回動部材14が回動した際に、一組の係止部44を一組の突部32によってそれぞれ係止する構成としてもよい。この場合、一組の突部32及び係止部44によって回動部材14の回動変位をより一層確実に規制することが可能となる。
シート部材16は、シート状又は薄膜状に形成され、ケーシング12のシール部22を覆うように該ケーシング12における縁部20の面積と略同等の表面積で形成される。このシート部材16は、前記シール部22に対して接着(接着剤又は溶剤による接着)又は融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)されている。また、シート部材16の角部には、該角部から斜め方向に延在した把持部48が設けられ(図2参照)、前記把持部48をケーシング12から離間する方向に引張することにより、前記シート部材16をケーシング12のシール部22から確実且つ容易に剥離可能としている。なお、シート部材16は、把持部48がケーシング12の一端部側となるように接着又は融着されている。
シート部材16は、水蒸気バリヤー性を有するものが好ましい。すなわち、水蒸気バリヤー性を有することにより、外部からの水蒸気の浸入を防いでケーシング12内の乾燥状態を保つことができ、試験紙70(後述する)に含まれる試薬の変質や劣化を防止することができる。
この水蒸気バリヤー性を有するシート部材16としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、これらのフィルムにアルミニウムやシリカを蒸着したもの、アルミニウムフィルム、アルミニウムラミネートフィルム等を使用することができる。さらに、これらの各フィルムを2層以上積層したものを用いるようにしてもよい。
なお、必要に応じてケーシング12内に乾燥剤を設置するようにしてもよい。この乾燥剤を設置する場所としては、例えば、回動部材14の本体部40やケーシング12の底壁面12b等が好ましい。すなわち、乾燥剤を設置することによって、試験紙70の吸湿を防止することができ、前記試験紙70に含有された試薬の乾燥状態を保持するのに有効である。
穿刺針ユニット18は、ホルダ50と、前記ホルダ50の内部に保持され、穿刺針52を有するハブ54と、前記ホルダ50に装着されるチップ(測定部)56とからなり、回動部材14の回動作用下に収容空間24から取り出された後に、血液成分測定装置58の内部に装填される。
図1に示されるように、ホルダ50は、略円筒状に形成され、その一端部には回動部材14の保持部42が挿入される嵌合孔60が形成されると共に、他端部に形成されたガイド部50aには、ハブ54が保持されるハブ孔62が形成されている。また、ホルダ50の一端部には、上面にチップ56が装着される。
ハブ54は円柱状に形成され、その一端部側に穿刺針52が突出しており、略中央部に形成された拡径部64がホルダ50のハブ孔62に対して摺動可能に保持されると共に、前記ハブ54の先端部が嵌合孔60に摺動可能に保持されている。そして、ホルダ50の一端部が、嵌合孔60を介して回動部材14の保持部42に挿入されることにより前記ホルダ50と回動部材14とが一体化され、前記穿刺針ユニット18が前記回動部材14に対して保持される。なお、前記穿刺針ユニット18は、その使用前には前記ハブ54の拡径部64が前記ハブ孔62の内周面に沿って円周状に設けられたリブ(図示せず)に嵌合すると共に、前記回動部材14の保持部42が前記嵌合孔60に嵌合することによって、前記ホルダ50の内部に保持される前記穿刺針52を滅菌状態が維持できるように菌不透過性に封止している。
この穿刺針ユニット18は、回動部材14に保持された状態でガイド部50aが第2段部34bに当接することにより、ケーシング12の底壁面12bと略平行な状態で収容空間24に収容されている。すなわち、第2段部34bは、前記穿刺針ユニット18を底壁面12bと略平行に保持可能な高さに設定されると共に、前記穿刺針ユニット18及び回動部材14における前記底壁面12b側(図3中、矢印B方向)への回動変位を規制するストッパとして機能している。
そして、穿刺針ユニット18は、第2段部によって回動変位が規制された状態で収容空間24に収容され、シール部22にシート部材16が接着又は融着されることにより前記ケーシング12の内部に密封されている。
チップ56は、ホルダ50の上面に装着されるベース66と、前記ベース66の装着穴68に設けられる試験紙70とからなる。この試験紙70は、血液成分を測定するための試薬が乾燥状態で含有された測定部として機能し、その材質としては、例えば、例えば、ポリエーテルスルホンが挙げられる。試薬としては、例えば、グルコースオキシターゼ(GOD)、ペルオキシターゼ(POD)、4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)等の発色剤が挙げられる。そして、穿刺針52によって導出された血液は、図示しない通路を通じて装着穴68へと導かれた後に、試薬が含浸された試験紙70に供給される。
本発明の実施の形態に係る包装体10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。ここでは、血液成分測定装置58によって血液中の成分測定を行うにあたり、包装体10から穿刺針ユニット18を取り出す場合について説明する。
先ず、使用者が、図5Aに示される包装体10のケーシング12を把持すると共に、シート部材16の把持部48を把持して該シート部材16をケーシング12のシール部22から離間させるように引張する。これにより、シート部材16がケーシング12の一端部側から他端部側に向かって剥離し、前記シート部材16によって覆われていた前記ケーシング12の一面が開口した開封状態となる(図5B参照)。
次に、図5Bに示されるケーシング12の収容空間24に収容された穿刺針ユニット18は、幅広部46をケーシング12の一端部側に向かって押圧することにより、前記回動部材14を支点としてケーシング12の底壁面12bから離間する方向(図3中、矢印A方向)に回動する。この際、使用者は、穿刺針ユニット18の回動部材14のみを押圧しているため、試験紙70が装着されたチップ56に使用者が触れてしまうことが防止される。
なお、使用者が穿刺針ユニット18におけるホルダ50のガイド部50aを把持し、回動部材14を支点として穿刺針ユニット18を回動させるようにしてもよい。この場合にも、使用者が試験紙70の装着されたチップ56に触れてしまうことが防止される。
そして、穿刺針ユニット18をケーシング12に対して直立した90°まで回動させることにより、回動部材14の係止部44が突部32を乗り越えて支持溝30の上方に位置した状態となる(図4参照)。換言すれば、係止部44が突部32に対して第1段部34a側に位置することとなる。このため、回動部材14は、突部32によってケーシング12の底壁面12b側(図3中、矢印B方向)への回動変位が規制され、且つ、前記回動部材14の幅広部46が第1段部34aに当接することにより、回動部材14の第1段部34a側へのさらなる回動変位も規制される。すなわち、ケーシング12に対する回動部材14の回動変位が規制され、前記回動部材14に保持された穿刺針ユニット18が、ケーシング12の縁部20から外部に突出して略直立した状態で保持される(図4及び図5C)。
次に、ケーシング12の部分を手で把持し、穿刺針ユニット18に対してガイド部50a側から血液成分測定装置58を同軸上で接近させ、図5Dに示されるように前記ホルダ50を血液成分測定装置58の内部に挿入させる。ガイド部50aが血液成分測定装置58の内部に保持されることにより、穿刺針ユニット18全体が血液成分測定装置58に装填される。なお、図示しないが、この際、前記ハブ54の拡径部64と前記リブ(図示せず)との嵌合が外れ、前記穿刺針52の封止状態が解かれる。
最後に、図5Eに示されるように、穿刺針ユニット18の装填された血液成分測定装置58をケーシング12から離間させることにより、前記穿刺針ユニット18が血液成分測定装置58と共に回動部材14の保持部42から離間する。これにより、穿刺針ユニット18を含む血液成分測定装置58が使用可能な状態となる。
以上のように、本実施の形態では、穿刺針ユニット18を保持した状態で回動可能な回動部材14をケーシング12に設けることにより、前記穿刺針ユニット18の回動部材14を押圧して回動させるという簡便な作業で前記穿刺針ユニット18をケーシング12から突出させることができる。これにより、穿刺針ユニット18を突出させる際に、使用者が誤って穿刺針ユニット18を構成するチップ56に触れてしまうことが防止され、例えば、使用者がチップ56に触れることにより生じる血液成分の測定エラー等の発生を抑制することが可能となる。
また、穿刺針ユニット18がケーシング12に対して直立した際に、回動部材14の回動変位がケーシング12の第1段部34aによって規制されると共に、前記回動部材14の係止部44とケーシング12の突部32との係止作用下に規制されるため、前記穿刺針ユニット18の直立状態が好適に保持される。このように、穿刺針ユニット18が、ケーシング12の開口した縁部20より外側に突出した状態で保持されることにより、前記穿刺針ユニット18を装填する血液成分測定装置58をケーシング12に接近させた場合でも、前記ケーシング12と血液成分測定装置58とが接触することがなく、前記血液成分測定装置58に対して穿刺針ユニット18を確実に装填させることができる。この場合、ケーシング12を把持して行うことができるので、使用者がチップ56に触れてしまう可能性がさらに少なくなる。
さらに、穿刺針52を備えるハブ54が、包装体10においてホルダ50の内部で菌不透過性に封止された状態で保持されているため、前記穿刺針52が血液成分測定装置58に対して装着されるまで滅菌状態が好適に維持され、前記穿刺針52における汚染等の心配がない。
またさらに、可撓性を有するシート部材16をケーシング12の縁部20に対して接着又は融着によって装着する構成としているため、使用者がシート部材16を把持してシール部22から剥離させるという簡便な作業で前記ケーシング12を開封させることができる。また、シート部材16をケーシング12に対して接着又は融着することにより、ケーシング12の収容空間24内の密封性が確実に保持される。
このように、ケーシング12の蓋体としてシート部材16を採用することにより、該ケーシング12に対する開封作業を容易とし、且つ、該ケーシング12内における密封性を確保することができる。
一方、図6A及び図6Bに示される変形例に係る包装体100のように、ケーシング12における開口した縁部20を側方に設けると共に、回動部材14に対してチップ56が上方となるように穿刺針ユニット18を保持させるようにしてもよい。
この場合には、図6Aに示されるように、ケーシング12に対して略水平方向に回動部材14を回動させ、ケーシング12に対して略直交した状態で穿刺針ユニット18が保持される。この場合にも、回動部材14及び穿刺針ユニット18の回動角度は、約90°となる。
そして、ケーシング12から突出した穿刺針ユニット18に対して同軸上に血液成分測定装置58を接近させ、前記ホルダ50を血液成分測定装置58の内部に挿入させることにより、穿刺針ユニット18が血液成分測定装置58に装填され、前記血液成分測定装置58をケーシング12から離間させることにより、前記穿刺針ユニット18が血液成分測定装置58と共に回動部材14の保持部42から離間する(図6B参照)。
なお、上述した包装体10、100においては、使用者が回動部材14を押圧することにより穿刺針ユニット18を回動させる構成について説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、シート部材16と回動部材14とを接続し、該シート部材16をケーシング12から離間させると同時に、該シート部材16に連動して回動部材14を一体的に回動変位させる構成としてもよい。これにより、使用者が穿刺針ユニット18を回動変位させることなく、シート部材16をケーシング12から剥離させると同時に穿刺針ユニット18が自動的に回動させて直立状態とすることが可能である。
また、例えば、回動部材14にスプリング等の弾発部材を設け、該弾発部材の弾発作用下に穿刺針ユニット18を回動変位させて直立させる構成としてもよい。この場合には、穿刺針ユニット18をシート部材16に当接させることによりその回動動作を規制しておき、前記シート部材16をケーシング12から離間させると、穿刺針ユニット18の変位規制状態が解除されて前記弾発部材の弾発力によって自動的に回動変位して直立状態となる。
なお、本発明に係る包装体は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の実施の形態に係る包装体の一部切欠斜視図である。 図1の包装体の分解斜視図である。 図1の包装体における全体縦断面図である。 図1の包装体において、回動部材がケーシングに対して直立した状態まで回動した状態を示す拡大平面図である。 図5A〜図5Eは、ケーシングのシート部材を開封して収容された穿刺針ユニットが前記ケーシングから取り出されるまでの一連の動作を示す斜視図である。 図6A及び図6Bは、変形例に係る包装体において、穿刺針ユニットがケーシングから離脱されるまでの動作を示す斜視図である。
符号の説明
10、100…包装体 12…ケーシング
14…回動部材 16…シート部材
18…穿刺針ユニット 22…シール部
24…収容空間 26…支持ブロック
28…軸部 32…突部
34a…第1段部 34b…第2段部
40…本体部 42…保持部
44…係止部 50…ホルダ
52…穿刺針 54…ハブ
56…チップ 58…血液成分測定装置
70…試験紙

Claims (7)

  1. 穿刺針と血液成分を測定するための測定部とを有し、血液成分測定装置に装着して使用される穿刺針ユニットと、
    開口部を有し、前記穿刺針ユニットが収容されるケーシングと、
    前記ケーシングの開口部を閉塞すると共に、該開口部に対して開封自在に設けられたシート状の蓋体と、
    前記ケーシングの内部に回動自在に設けられ、前記穿刺針ユニットを保持する回動部材と、
    を備え、
    前記ケーシングに収容された穿刺針ユニットの少なくとも一部が、前記回動部材の回動作用下に前記ケーシングの開口部から外部に突出することを特徴とする包装体。
  2. 請求項1記載の包装体において、
    前記ケーシングには、前記回動部材の回動角度を規制するストッパが設けられることを特徴とする包装体。
  3. 請求項2記載の包装体において、
    前記回動部材には、前記穿刺針ユニットを前記ケーシングに対して直立した状態で保持する係止部が設けられ、前記係止部が前記ケーシングに対して位置決めされることを特徴とする包装体。
  4. 請求項3記載の包装体において、
    前記ケーシングには、前記回動部材の回動作用下に前記係止部が当接しさらに乗り越えることが可能な突部が設けられており、前記係止部が前記突部を乗り越え、且つ、前記ストッパによって前記回動部材の回転角度が規制されることにより、前記係止部が前記ケーシングに対して位置決めされることを特徴とする包装体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装体において、
    前記穿刺針ユニットは、前記穿刺針を保持するハブと、
    前記ハブを内部に摺動可能に保持する筒状のホルダと、
    を備え、
    前記穿刺針ユニットが、前記ホルダにおける前記穿刺針の針先側となる端部で前記回動部材の保持部に離脱可能に保持されていることを特徴とする包装体。
  6. 請求項5記載の包装体において、
    前記穿刺針が、前記筒状のホルダの内部で前記ハブと前記保持部とによって菌不透過性に封止されていることを特徴とする包装体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装体において、
    前記蓋体は、前記ケーシングに対して接着又は融着され、該ケーシングの内部を密封することを特徴とする包装体。
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