JP4613241B2 - 分析デバイスのための保存容器 - Google Patents

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Description

本発明は、2種または数種の分析デバイスのための硬質材料製の保存容器であって、これらのデバイスが互いに規則的な幾何学配置にあるチャンバー内に個々に収容され、それぞれのチャンバーがフォイルで密閉されている少なくとも2個の開口部を有する保存容器に関する。本発明はまた、本発明に係る保存容器および2種または数種の分析デバイスを含む、分析デバイスを保存するための系に関する。
固体および液体試料物質の化学的および生化学的分析のための、特に外部の常設(permanent)研究所における使用のための担体結合型迅速試験が専門の研究所において確立された。しばしば感受性の高い試薬を使用する複雑な反応に関わらず、特別に開発されたドライケミストリーに基づくこうした担体結合型迅速試験は簡単で、複雑なものではなく、かつ素人が実施することさえ可能である。担体結合型迅速試験の最も顕著な例は、糖尿病患者の血中グルコース濃度測定のための試験ストリップである。尿の分析のための1つまたは複数の帯を有する試験ストリップおよび種々のインジケーター紙も知られている。ストリップ型(試験ストリップ)の迅速試験に加えて他の型の担体結合型迅速試験が存在するため、これらは一般に「分析試験要素」と呼ばれている。
ドライケミストリーによる担体結合型迅速試験は、通常末端消費者への販売のために多重包装されている。迅速試験は、それを直接包む第一の包装内にあり(一次包装)、今度はこれが更なる包装内に置かれる(外装、二次包装)。二次包装は、一次包装の他に、通常は包装に挿入される形態で迅速試験のための操作説明書を含んでいる。一次包装は、長期の保存期間中に試験要素上の化学的および生化学的成分の機能を維持する必須の機能を果たすように設計されている。これらの機能は特に、光線の影響からの保護、大気中の湿気、汚れ、細菌およびほこりの侵入からの保護、ならびに試験要素の機械的損傷からの保護である。
一次包装の最も頻繁に見られる形態の一つは、押込式(pressed on)またはネジ式(screwed on)のストッパーによって密閉されるアルミニウムまたはプラスチックチューブ中に緩く入れられた試験要素を提供するものである。上記の一次包装の機能は、こうしたチューブ式包装によって十分満たされる。これらは、個々の試験要素を一次包装から手で取り出すという煩雑さのため、主流ではなくなっているようである。かくして他の包装概念が開発されている。上記の性能に加え、これらは更に試験要素を個々に、かつ自動的に包装から取り出し、測定および続く試験結果の評価のための測定装置に直接利用できるようにすることを可能とする。
(特許文献1)には、ストリップ様試験要素のための堅い、耐水耐蒸気性材料でできた保存系が記載されており、試験要素はフォイルで密閉したチャンバー中に個々に保存されている(個別密閉)。試験ストリップ(ストリップ様試験要素の別名)のためのチャンバーは、長方形の横断面を有するチューブ形状であり、これらが互いに幾何学的で規則的に配置して、一列に次々に位置する平行なチャンバーを共に有する本質的に長方形の貯蔵室またはヒンジのある容器の形態、または伸長した円柱の形状に、または中心軸のまわりに放射状に集まったチャンバーを有する平坦な環状ディスクの形状の保存系を構成する。試験要素は、手動で、または機械的手段によって保存系から取り出すことができ、保存容器中に残った試験要素は、個別密閉によって更に保護される。更に、(特許文献1)には、試験ストリップの製造工程から来る、または密閉および水蒸気を透過しない材料を使用しているにも関わらずチャンバー内に侵入した残存湿気を吸収するために、シリカゲルおよびモレキュラーシーブのような試験ストリップのための乾燥剤をチャンバー内に提供する可能性について記載されている。系における試験要素上のバッチ特異的データおよび場合によっては更なる情報が保存され、呼び出すことができる読みやすい型の標識、バーコード標識または磁気ストリップ等のようなデータ担体を、保存系の外側の一つに付けることができる。(特許文献1)に記載された試験要素のための保存容器のいくつかは、本質的に測定装置、保存容器および試験要素から構成される、適当に設計された測定系における使用に好適である。
(特許文献2)および(特許文献3)には、例えば糖尿病患者が血糖値を自己監視するための小型の測定装置における使用に好適な、試験要素のための丸い、ディスク型の保存容器が記載されている。この場合、試験要素はディスクの中心の周りに、一平面上に放射状に配置され、個別包装錠剤のためのものが知られているようなブリスター中に、防汚、耐湿的に個々に密閉されている。(特許文献2)に係る保存容器のそれぞれの試験要素には、乾燥剤のための分離したブリスターが提供され、乾燥剤のブリスターと試験要素のブリスターは、試験要素ブリスターの効果的な乾燥を確実にするために共につながっている。
射出成形法でプラスチックから製造される円柱状の試験要素保存容器(magazine)は、(特許文献4)および(特許文献5)から公知である。ここには、個々の試験要素は円柱の底面から反対側の被覆表面に延びた連続チャンバー中のレボルバー円柱のカートリッジと同様に配置されている。上記(特許文献1)に既に記載されているように、この場合試験要素は、中心の縦方向の軸の周りに放射状に配置された平行した長いチューブ型チャンバーに個々に密閉され、そのために円柱状保存容器の円状底面および被覆表面はアルミニウムフォイル等のフォイルで密閉される。保存容器から試験要素を取り出すためには、プランジャーで密閉フォイルの一方を突き破り、取り出すべき試験要素を反対側の密閉フォイルを通してチャンバーから押し出し、こうして更なる使用に適したものとさせる。(特許文献2)のように、それぞれの試験要素チャンバーには通路を介して試験要素チャンバーにつながった分離した乾燥剤のチャンバーが提供され、試験要素チャンバーは乾燥剤によって容易に脱湿され得る。(特許文献4)および(特許文献5)記載の試験要素保存容器も、主として小型の測定装置における使用のために設計されている。
欧州特許出願公開第0622119号明細書 欧州特許出願公開第0732590号明細書 米国特許第5,489,414号明細書 米国特許第5,510,266号明細書 欧州特許出願公開第0738666号明細書
先行技術に記載の保存容器は、試験要素が環境の影響、特に機械的な影響に対して最適に保護されていないという欠点を有している。欧州特許出願公開第0732590号明細書および米国特許第5,489,414号明細書に記載された試験要素のためのブリスター包装は、比較的薄いプラスチックフォイルで製造されており、その性質によって、例えば包装の不意の押圧または曲げによる機械的損傷に対して試験要素を不適当に保護するのみである。米国特許第5,510,266号明細書および欧州特許出願公開第0738666号明細書に記載の試験要素保存容器は、少なくともブリスター包装よりも押圧および曲げストレスにより抵抗性を与える、堅い固体材料からできているため、この場合にはより良好な保護を提供する。しかしながら、米国特許第5,510,266号明細書および欧州特許出願公開第0738666号明細書に開示されているドラム形状の包装型の機械的弱点は、密閉された試験要素チャンバーをこの方法で製造するために円柱状ドラムの底面および被覆表面を密閉する密閉フォイルである。これらの密閉フォイルは、試験要素を取り出す際に容易に突き破ることができるように、通常アルミニウムフォイル等の薄いフォイルでできており、包装が不意に落下したり、支持体上に不注意に置かれたりしたときに容易に損傷を受ける。密閉フォイルのわずかな開口部は、試験要素チャンバー内への汚れ、細菌および大気中の湿気の侵入を既に可能とするため、包装によって保護されるべき試験要素への重大な損傷が生じ得る。
先行技術に記載の保存容器の更なる欠点は、例えばプランジャーによる試験要素の自動的な取り出しが、しばしばチャンバー中の試験要素の傾斜(canting)につながることである。従って、これらの系は試験要素を分配するために十分信頼し得るものではない。試験要素の包装概念の記載された欠点はまた、ランセットまたはサンプリング要素のような他の分析デバイスにも本質的に適用される。後者のデバイスは通常、環境の影響に対して保護されなければならない感受性の高い試薬を含有しないが、これらの場合には、長期保存によって保存要素が使用不能にならないように、保存容器のチャンバー内の無菌条件にも注意を払わなければならない。
本発明の目的は、先行技術の欠点を除去することである。特に、分析デバイス、すなわち試験要素、サンプリング要素およびランセットのための、安価かつ大量に製造することができ、光線、湿度または機械的影響などの障害を与える環境の影響に対して、中にある分析デバイスを信頼しうるように保護できる小型の保存容器を提供することが本発明の目的である。更に、小型の測定装置、保存容器および試験要素を含有する分析系に保存容器を組み込むことが可能であり、それによって信頼し得る、すなわち間違いのない分析デバイスの取り出しが可能になる。
本発明は、それぞれが多くて1個のデバイスを収容し得る分離したチャンバーを含有する2種または数種の分析デバイスのための硬質材料でできた保存容器に関し、チャンバーが互いに規則的な幾何学的配置にあり、チャンバーのそれぞれが少なくとも2個の、それぞれがフォイルによって密閉された対向する開口部を有し、それぞれのチャンバーがチャンバー内の分析デバイスの位置を固定する手段を有している。
用語「分析デバイス」は、分析用試験要素、キュベット、ピペットまたはランセットを含むものと理解される。好ましくは分析用試験要素またはランセットであり、特に好ましくは分析用試験要素である。本明細書で使用する分析用試験要素は、目視で、または場合によって電気化学的センサー等の装置によって評価し得る試験ストリップである。こうした分析デバイスは先行技術において包括的に記載され、多くの実施態様において当業者が熟知しているものであるため、ここで詳細に記載する必要はない。例えば以下の文献を参照すること。ドイツ特許出願番号19753847.9号、欧州特許出願公開第0138152号明細書、欧州特許出願公開第0821234号明細書、欧州特許出願公開第0821233号明細書、欧州特許出願公開第0630609号明細書、欧州特許出願公開第0565970号明細書および国際公開第97/02487号パンフレット。
本発明に係る保存容器の形態、機能および材料は、先行技術と大部分一致する。特に欧州特許出願公開第0622119号明細書、欧州特許出願公開第0738666号明細書および米国特許5,510,266号明細書を記載する。これらの文献を、明確な参考としてここに挙げておく。
本発明の利点は以下のようにまとめることができる:
・保存容器のチャンバー内に分析デバイスを固定することによって、落下、衝撃(knocked)または振動時のような予期しない機械的応力に対して密閉フォイルが保護される。
・保存容器のチャンバー内に分析デバイスを固定することによって、プランジャーに対する装置の正確な位置決めが可能になり、このことによって、装置をチャンバーから押し出すことができる。
・保存容器のチャンバー内での分析デバイスの固定は、デバイスが保存容器から押し出される際の装置のガイドとしても機能する。このことにより、デバイスがこのプロセスにおいて傾いてしまうという危険性が低減する。
・対向するチャンバーの開口部は好ましくは異なって設計されており、従って分析デバイスは一方からのみ侵入できるため、デバイスが侵入できない表面上の密閉フォイルは容器が落下、衝撃または振動時にチャンバーの内容物によって危険にさらされることがない。更にチャンバーの開口部を有する双方の表面が1度の操作工程で密閉できるので、製造が簡略化される。
・本発明に係る保存容器の表面の、密閉フォイルで密閉されているという特殊設計により、保存容器が平坦な表面上に置かれた際のフォイルへの損傷が避けられる。特殊設計とは、特に、表面に凸部が設けられていること、および/または表面が円錐形で、内側を向いていることを意味するものと理解される。
・防護用密閉フォイルはまた、保存容器のチャンバー内の分析デバイスの保護にも寄与する。
・更に本発明に係る保存容器の本体はプラスチックの射出成形によって安価に製造することができる。
本発明に係る保存容器の好ましい実施態様の側面図を示す。 密閉フォイルが完全に取り外された図1の本発明に係る保存容器の好ましい実施態様の環状ベース表面(被覆)の平面図を模式的に示す。 密閉フォイルが完全に取り外された図1の本発明に係る保存容器の好ましい実施態様の環状ベース表面(底面)の平面図を模式的に示す。 図1の本発明に係る保存容器の好ましい実施態様の模式的縦断面図を示す。 図1の本発明に係る保存容器の好ましい実施態様の模式的横断面図を示す。 図2の平面図に示す試験要素チャンバーの模式的部分拡大図を示す。 本発明に係る保存容器の更に好ましい実施態様の模式的縦断面図を示す。 図7に示す本発明に係る保存容器の実施態様の2個のチャンバーの線B−B’に沿った横断面の模式的部分拡大図を示す。 本発明に係る試験要素のための3個の保存容器、およびストッパーによって密閉しうるチューブの形状の3個の保存容器のための容器を含有する、本発明に係る好ましい系を模式的に示す。
本発明に係る保存容器は、特に好ましくは本質的に円柱状の、長いドラム形状を有しており、分析デバイスを保持するためのチャンバーは縦軸の周りに放射状に配置されている。ドラムの高さは、収容しなければならない分析デバイスの長さに本質的に依存する。円柱状容器の底面および被覆表面には、フォイルできつく密閉されたチャンバーの開口部が含まれる。表面の開口部は全て個々に、かつ互いに独立して密閉するが、但し、一枚のフォイルのみを使用して密閉することが好ましい。個別の独立した密閉によって、一つのチャンバーが開けられた場合に、残ったチャンバーのための密閉フォイルは損傷を受けないことが確実となる。
本発明に係る保存容器の本体は、好ましくはポリエチレンまたはポリプロピレンのような、射出成形可能な硬質プラスチック製のものである。密閉フォイルとしても言及されるチャンバーの開口部を密閉するためのフォイルは、好ましくはアルミニウムまたはアルミニウム−プラスチックラミネートであり、溶接または糊付けなどの公知の方法によって保存容器のプラスチックの本体にきつく結合している。密閉フォイルは、好ましくはホットメルト接着によって射出成形した本体に固定される。デバイスチャンバー中への突出または保存容器のリムを越えた余分な接着を防ぐために、本発明に係る保存容器の好ましい実施態様においては、影響を受ける個々の、または全ての端に、余分な接着剤を受ける領域を設けることができる。例えば、影響を受ける全ての端の周囲に凹所を存在させて、余分な接着剤を受けるようにすることができる。
本発明に係る保存容器の好ましい実施態様において、分析デバイスのためのそれぞれのチャンバーに対して、好ましくは分離した乾燥剤チャンバーに収容される、個々の乾燥剤の保存場所が設けられる。原理的には、固体またはペースト状の塊として得られる全ての乾燥剤を乾燥剤として使用することができ、特にシリカゲル、モレキュラーシーブおよび同様の物質が使用できる。乾燥剤チャンバーの大きさは、デバイスチャンバーの乾燥に必要とされる乾燥剤の量に従って決定される。乾燥剤チャンバーとデバイスチャンバーは、気体交換を可能とするように接触している。これらは好ましくはチャンバー間の気体交換、従ってデバイスチャンバーの乾燥を可能とする通路によって互いに連結している。通路の大きさおよび形状は、好ましくは乾燥剤、例えばシリカゲルおよびモレキュラーシーブがデバイスチャンバーに侵入できないようなものである。必要に応じ、乾燥剤粒子の大きさは適宜選択しなければならない。
乾燥剤チャンバーは、好ましくは2個の開口部を有し、その一方は乾燥剤をチャンバーに充填するために使用され(供給口)、他方は分析デバイス用のチャンバーとの気体交換を可能にする接触を与える(通路用開口部)。デバイスチャンバーの乾燥を可能とするために、通路用開口部は常時開いていなければならないが、乾燥剤チャンバーの供給口は乾燥剤の充填後に密閉することができる。これによって、例えば後続の本発明に係る保存容器の製造または充填段階におけるチャンバーからの乾燥剤の予期せぬ脱落を防ぐことができる。乾燥剤チャンバーの供給口は、好ましくは、例えばボール紙、紙、プラスチックまたは金属箔で覆うことによって密閉することができる。更に、プラスチックまたは接着性の栓によって供給口を覆うことが好ましい。乾燥剤チャンバーの供給口は、特に好ましくは、好適な道具を使用して、開口部のリム領域から射出成形材料をコルキング(corking)することによって密閉される。すなわち、開口部中に押し込み、かくして開口部のための被覆を形成する。
本発明に必須であり、先行技術の分析デバイスのための公知の保存容器と違う点は、チャンバー内の分析デバイスの位置を固定する手段が、個々の分析デバイスを保持するために機能するそれぞれのチャンバー内に設けられていることである。驚くべきことに、チャンバー内の分析デバイスの固定は、これによってチャンバーを個々に密閉するフォイルに対する損傷を防ぎ、湿度、ほこり、汚れおよび細菌の侵入をも防ぐことができることから有利であることが判明した。予期せずして保存容器を落としたり、振動を与えたり、または衝撃を与えたりした場合、分析デバイスに自由度があり(loose)、従ってチャンバー内で動くことができる、先行技術に記載の保存容器では、分析デバイスによって密閉フォイルに穴があくことがあった。こうした容器では、保存容器の製造、保存、輸送および使用の際に個々のチャンバーの確かな密閉を確実にすることはできず、従ってチャンバー内の分析デバイスを確実に保護することができない。本発明に従って、それぞれのチャンバー内の分析デバイスの位置を固定する手段を取り入れることによって、この問題は解決される。チャンバー内に分析デバイスを固定することで、分析デバイスによるチャンバーの密閉フォイルの予期せぬ穿孔が大幅に防止される。
本発明に従って、分析デバイスをチャンバー内の決まった位置に固定する手段として異なる設計が可能である。しかしながら、分析デバイスの位置をチャンバー内に安定して固定することに加え、これらの手段は、分析デバイスをチャンバー内に容易に封入し、使用時に再度これから取り出すことを可能にするものでなければならない。
チャンバー内の決まった位置に分析デバイスを固定する好ましい手段は、好ましくは分析デバイスの取り出しのための開口部の反対側にあるチャンバーの領域におけるチャンバーの部分的緊縮、例えば狭部であることがわかった。狭部は、例えば円錐形または階段状の連続的なものであってよく、分析デバイスは一方または複数の側から固定することができる。チャンバーの狭部は、全表面にある1または複数のチャンバー壁と関連する可能性がある。しかしながら、チャンバーを狭くするために、チャンバー内部に面する1または複数のチャンバー壁上に1個または数個の凸部を設けることも可能である。凸部は同一形状であっても異なる形状のものであっても良く、例えばドーム、バー、膨らみ、リブ等の形状で存在することができる。チャンバー壁の凸部は、チャンバー内で分析要素の位置を固定するために、分析要素に部分的にのみ接触しており、それによって固定化につながる力の最適化を可能とするという効果を有する。
本発明に従い、チャンバー壁の部分的な円錐形状の狭部によって、並びにチャンバー壁内の1個または数個の凸部によって、チャンバー内の分析デバイスを固定することが特に好ましいことが判明した。2つの相対するチャンバー壁に位置し、チャンバー内の分析デバイスをわずかに曲げ、発生する曲げの応力によってその位置を固定する3個のリブが凸部として特に好ましく機能する。当然のことながら、この曲げは分析デバイスに損傷を与えるものではなく、分析デバイスの機能を損なうものであってはならない。
更に、本発明に従って、本発明に係る保存容器のそれぞれのチャンバーにおいて、チャンバーの少なくとも2個の開口部の1個のみが分析デバイスの封入および取り出しに好適なものであることが好ましいことが判明した。従って、2個の開口部の1個のみが分析デバイスの取り出し、または封入時のチャンバー中への分析デバイスの挿入に十分大きなものである。開口部のこの性質は、以下「分析デバイスが貫入可能である」と省略する。
先行技術(特に欧州特許出願公開第0738666号明細書および米国特許第5,510,266号明細書)の保存容器において、底面の開口部並びに被覆表面の開口部は、保存容器に含まれる分析デバイスが貫入することができる。該先行技術に従って保存容器に分析デバイスを封入する場合、保存容器の表面をまずフォイルで密閉し、次いで多くの分析デバイスをそのために設けられたチャンバー内に封入する。最後にまだ開いている表面もフォイルで密閉する。この方法の欠点は、チャンバーに分析デバイスを封入する際に最初のフォイルが損傷を受けることがあり、チャンバーを密閉するために2段階の製造が必要であることである。本発明に係る好ましい保存容器においては、それぞれの場合にチャンバーの少なくとも2個の開口部の1個のみが分析デバイスが貫入可能とすることができ、こうした欠点は生じない。チャンバーの開口部の1個は分析デバイスが貫入不可能であり、従って挿入された分析デバイスが留まるチャンバーの底部として機能しうるため、開口部の一方を密閉フォイルで密閉する前にチャンバーに分析デバイスを封入することができる。この方法の段階で存在する必要のないフォイル損傷の危険性は、かくして最小限のものとなる。更に、フォイルによるチャンバーの密閉方法は、開口部の両側で同時に実施することができる。更に、本発明に係る保存容器の、分析デバイスが貫入できないチャンバーの開口部が位置する側に接着された密閉フォイルは、チャンバー内に存在する分析デバイスによって内側から損傷を受けたり貫通したりすることが基本的にできず、これが本発明に係る保存容器の信頼性を高めている。
本発明に係る保存容器からの分析デバイスの取り出しは、好ましくはプランジャーによってチャンバーから分析デバイスを押し出すことによって達成される。チャンバーの2個の開口部の1個が分析デバイスが貫入できない本発明に係る保存容器の好ましい実施態様では、この開口部は、分析デバイスを保存容器から押し出すことができるプランジャーが貫入できることが好ましい。それぞれのチャンバーがプランジャーのためのガイド溝を有することが特に好ましい。ガイド溝は取り出し過程の間、チャンバー内に位置するプランジャーおよび分析デバイスを決められた相対位置に正確に保持し、これによってプランジャーおよび分析デバイスが互いに傾いたり滑ったりすることを防ぐ。
本発明に係る保存容器のチャンバーの開口部を密閉するために機能するフォイルは分析デバイスがチャンバーから取り出される際にチャンバーから分離できるものでなければならないため、これらは本来、本発明に係る保存容器の潜在的な機械的弱点である。従ってフォイルの材質および厚さの選択は、プランジャーが分析デバイスを押す際に、チャンバー内の分析デバイスによって密閉フォイルを破ることが可能でなければならないという事実によって制限される。更に、分析デバイスはフォイルが破られた際に損傷を受けてはならない。例えば保存容器を平坦な支持体上に置いた時にこれらの密閉フォイルを保護するために、本発明に従い、フォイルで密閉される保存容器の表面上に、保存容器を平坦な支持体上に置いた時にフォイルと支持体とが直接接触しないようにする凸部を設けることが有利であることが判明した。これらの凸部は、本発明に係る保存容器の外周に巻いた薄いフランジとして設計することができる。フォイルで密閉した、本発明に係る保存容器の表面の中央の凸部もまた、有利であることがわかった。凸部は、例えばリブまたは複数の規則的に分布したノブ等の、いずれの所望の形態を有することもできる。凸部の高さは、本質的に使用する密閉フォイルの厚みに依存する。本発明に従って効果的であるためには、凸部は少なくとも密閉フォイルの厚さに、本発明に係る保存容器に密閉フォイルを固定するために存在しても良い接着層の厚みを加えたものでなければならない。しかしながら、凸部は好ましくは密閉フォイルの表面から少なくとも300から400μm突き出している。凸部は密閉フォイルで被覆されてなく、むしろ凸部が存在する領域は被覆されていないのが好ましい。この場合、保存容器の本体に付けられる前に適当な切欠き(cut-out)が設けられている密閉フォイルを用いるのが好ましい。こうした密閉フォイルの張り付けには、当然、保存容器の本体に対する密閉フォイルの正確な位置決めが要求される。
密閉フォイルが設けられている本発明に係る保存容器の表面の少なくとも1つが平らではなく、むしろ内側に先端のある円錐形のような形状であることが特に有利であることが判明した。これは、好ましくはプランジャーを使用した場合に分析デバイスがチャンバーから押し出される表面である。もちろん、フォイルで密閉される反対側の表面または双方の表面がこの特徴を有することができる。円錐形状の表面の利点は、外側の端のみが平坦な表面上にあるため、密閉フォイルが予期せぬ損傷から保護されることである。更に、フォイルを破るために必要な力は、この形状によって少なくなる。円錐形は、平坦な表面に対して好ましくは1°から45°、より好ましくは1°から10°、特に好ましくは5°の角度で傾斜している。
測定装置内での本発明に係る保存容器の保持のために、および個々の分析デバイスの自動的な取り出しのために、保存容器の中または上に適当な手段を設けることができる。この意味で、特にデバイスを取り出すために、測定装置の機能的コンポーネント(特にプランジャー)に対する保存容器の正確な位置決めを可能とすることが特に重要であるように思われる。従って、好ましい実施形態において、本発明に係る保存容器は測定装置の対応する(matching)ガイドピンが係合(engage)し得る中央孔を有する。更に、保存容器を好ましい引き出し位置まで移動させるために、測定装置の対応する駆動デバイスが係合し得るノッチまたはギヤーリングが孔中に、または孔と分離して存在しても良い。
対応する測定装置において、ガイドピンは保存容器の中央孔中で係合し、保存容器をデバイスの取り出しのための正しい位置に保持する。例えば、駆動ギヤーリングは中央孔のリム上に位置し、そこに保存容器が測定装置中で使用される場合に対応するように形作られた対応するコンポーネントが係合でき、それによって保存容器が測定装置中で回転できる。測定装置中における保存容器の回転によって、保存容器は予め決められた対応位置まで移動できるようになり、このために、プランジャーによる試験要素の測定装置からの取り出しが可能になり、試験要素が測定過程に利用可能になる。
本発明の更なる主題は、本発明に係る保存容器および2種または数種の分析デバイスを含有する、分析デバイスを保存するための系である。本発明に係る系は、上記の本発明に係る保存容器を含む。少なくとも2個、好ましくは10から20個の分析デバイスが、それぞれがチャンバー中に個々に密閉された保存容器中に位置する。分析デバイスは、特に好ましくは液体を分析するための試験要素、例えば診断用試験片またはランセットであり、試験要素が特に好ましい。当然ながら、本発明に従って数種の分析デバイス、例えば試験要素およびランセットを、それら自身のチャンバー内にそれぞれ収容することも可能である。
更に、本発明に係る系は、中に分析デバイス、好ましくは試験要素を含む本発明に係る保存容器を保持することができ、かつ保存容器から分析デバイスを取り出すことができる小型の測定装置を含むことができる。この方法において、分析デバイスは所望の分析を実施するために測定装置で利用可能にされる。
最後に、本発明の主題は、保存容器が容器中に含まれる、本発明に係る1種または数種の保存容器およびそれぞれの保存容器中に2個または数個の分析デバイスを含む、分析デバイスを保存するための系である。分析デバイスおよび本発明に係る保存容器を、損傷を与える環境の影響、特に湿気、光線および機械的応力から更に保護するために、これらはストッパーで密閉できる外側(surrounding)容器、例えば金属またはプラスチックのチューブ内に包装することができる。1個または複数の保存容器を囲むこの容器は、好ましくは更なる乾燥剤を含有し、かくして本発明に係る保存容器内に位置する分析デバイスの保存安定性を増大させる。
図1は、この場合分析用試験要素を保存するために使用される、本発明に係る保存容器(1)の特に好ましい実施態様の側面図を示す。保存容器(1)は、本質的に、円錐形に傾斜した円形の上面(4)と本質的に平坦な底面(8)とを有する円柱型ドラム形状である。この場合、上面(4)は試験要素を取り出し得る面である。底面(8)は試験要素を押し出すために保存容器(1)中にプランジャーが貫通し得る面である。図に示す保存容器(1)は好ましくは、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の、硬質な射出成形可能なプラスチック製のものである。円錐形に傾斜した上面(4)および平坦な底面(8)は密閉フォイル(5、11)と共に提供され、保存容器(1)に含まれる分析用試験要素を保護する。これら密閉フォイル(5、11)は保存容器(1)の射出成形した本体上に糊付けまたは溶接することができる。保存容器(1)の底面(8)並びに上面(4)上に凸部(6、9)が設けられ、密閉フォイル(5、11)を保護する。これらの凸部(6、9)は、好ましくは保存容器(1)の射出成形した本体の一部である。これらによって、保存容器(1)が平坦な支持体上に置かれた場合に密閉フォイル(5、11)が損傷を受けないことが確実になる。凸部(6、9)が密閉フォイル(5、11)で被覆されないように、密閉フォイル(5、11)は凸部(6、9)の領域に切欠きを有する。
図2は、保存容器(1)の円錐形に傾斜した上面(4)の平面図を示す。保存容器(1)の円錐形に傾斜した上面(4)の凸部の周りに放射状に配列した複数の試験要素チャンバー(3)をはっきり見ることができる。試験要素チャンバー(3)は、保存容器(1)の円錐形に傾斜した上面(4)に面した側の試験要素取り出しのための開口部(13)を有する。試験要素チャンバー(3)の内側には、試験要素チャンバー(3)内に試験要素を固定するための手段が設けられる。一方にはチャンバーに存在する試験要素を2つの対面する側から固定できる試験要素チャンバー(3)の狭部(16)が存在する。他方、それぞれの試験要素チャンバー(3)のチャンバー壁(15)にはリブ様凸部(18)がある。更に、チャンバー壁(15)には、プランジャーのためのガイド溝(17)が含まれる。
図3は、この場合図2と同様に密閉フォイルが取り外された保存容器(1)の平坦な底面(8)の平面図を示す。この図において、プランジャーのための開口部(12)および乾燥剤封入のための開口部(14)は、凸部(9)に囲まれた駆動ギヤーホイールを有する中央孔(10)の周りに見ることができる。プランジャーのための開口部(12)は、試験要素チャンバー(3)の、試験要素チャンバー(3)から試験要素を押し出すために使用し得る平坦な底面(8)に面する側に設けられる。プランジャーのための開口部(12)はプランジャーのためのガイド溝(17)につながっている。乾燥剤チャンバーは、図3では見ることができない通路を介して試験要素チャンバーにつながっている。通路の大きさは、個々の乾燥剤粒子が乾燥剤チャンバーから試験要素チャンバーへ通過できないように選択する。しかしながら、乾燥剤チャンバーと試験要素チャンバーとの間の気体交換はもちろん確実でなければならない。
図4は、本発明に係る図2の好ましい保存容器(1)の線B−B’に沿った模式的縦断面図を示す。この断面図は特に、試験要素チャンバー(3)、乾燥剤チャンバー(7)並びに駆動ギヤーホイールを有する中心孔(10)の位置および形状を説明する。更に、図4の断面図は、保存容器(1)の上面(4)が円錐形に傾斜していることをはっきりと示している。更にまた、試験要素(2)は、試験要素チャンバー(3)におけるその位置を説明するために模式的に示されている。試験要素(2)は、プランジャーによって上面の密閉フォイルを通して開口部(13)から上方に保存容器(1)から取り出すことができ、このプランジャーは、上面(8)の密閉フォイル(11)を貫通して試験要素チャンバー(3)に設けられた開口部(12)に入る。試験要素(2)の位置は、狭部(16)並びに試験要素チャンバー(3)内のチャンバー壁のリブ様凸部によって保存容器(1)中に固定される。このために、保存容器(1)の上面の密閉フォイル(5)の不意の貫通が大いに避けられる。保存容器(1)の底部(8)は、試験要素チャンバー(3)の領域に試験要素(2)が通過できないプランジャーのための開口部(12)が1個あるのみであるため、保存容器(1)の底面(8)の密閉フォイル(11)は試験要素(2)による貫通から保護されている。
中心孔(10)は、測定装置内に保存容器(1)を保持するように意図されている。ガイドピンは、保存容器(1)を正しい位置に保持する対応する測定装置内の中心孔(10)内にある。保存容器(1)の円錐形に傾斜した上面(4)の凸部(6)はまた、保存容器(1)の上面(4)の密閉フォイル(5)を保護する上記の機能に加え、測定装置中の保存容器(1)の位置を安定化するために機能し得る。凸部(6)は、例えば対応する凹部(depression)または凹所(recess)と係合(engage)することができる。駆動ギヤーリングは中央孔(10)の下端に位置し、保存容器(1)が測定装置内に挿入された時に対応する形状の対応するコンポーネントが中央孔内に入り、それによって保存容器(1)は測定装置内で回転することができる。保存容器(1)は、測定装置内でのその回転によって、予め決められた対応位置まで移動し、このためにプランジャーによって測定装置から試験要素を取り出すことができ、試験要素は測定過程に利用できるようになる。
本明細書に記載の発明に係る保存容器の特に好ましい実施態様において、シリカゲルまたはモレキュラーシーブなどの通常の乾燥剤を開口部(14)を介して充填することができる乾燥剤チャンバー(7)は、それぞれの試験要素チャンバー(3)と全く反対側に位置する。それぞれの乾燥剤チャンバー(7)は試験要素チャンバー(3)に直接隣接するように配置され、乾燥剤チャンバー(7)と試験要素チャンバー(3)との間の気体交換を可能にする通路を介して試験要素とつながっている。
図1の本発明に係る特に好ましい保存容器(1)の線A−A’に沿った断面図を図5に示す。この図は、試験要素チャンバー(3)のチャンバー壁(15)内のリブ様凸部(18)を特に明瞭に示している。それぞれの試験要素チャンバー(3)には、こうした凸部が3カ所設けられている。
図6は、図2に示すような試験要素チャンバー(3)の拡大詳細断面図を示し、試験要素(2)は試験要素チャンバー(3)のチャンバー壁(15)内のリブ様凸部(18)によって定位置に固定されている。試験要素チャンバー(3)のチャンバー壁(15)のリブ様凸部(18)によって、試験要素(2)がわずかに曲げられ、この曲げの緊張(strain)のために試験要素が試験要素チャンバー内に固定されるのが確実になる。試験要素チャンバー(3)の狭部(16)は、試験要素(2)を更に固定するために機能する。試験要素チャンバー(3)には、チャンバー(3)内に試験要素(2)を挿入することによって、試験要素(2)が装填される。
図7は、本発明に係る保存容器(1)の更に好ましい実施態様の模式的縦断面図を示す。先に記載した実施態様と対照的に、図7に示す実施態様は、分析デバイスとして、ランセットチャンバー(20)に収容されるランセット(19)を有する。ランセット(19)は、プラスチック製のランセット本体(21)で部分的に囲まれている。
図8に示すように、本発明に係る保存容器(1)は、試験要素チャンバー(3)に加えてランセットチャンバー(20)をも含むことができる。試験要素チャンバー(3)およびランセットチャンバー(20)は、図5に例示したように、試験要素チャンバー(3)と乾燥剤チャンバー(7)の幾何学的配置と類似の方法で幾何学的に配置することができる。更に、試験要素チャンバー(3)およびランセットチャンバー(20)に加え、例えば通路を介して1個の試験要素チャンバー(3)と気体交換を可能にする接触をする乾燥剤チャンバーを設けることも原理的には可能である。しかしながら、図8に示す特に好ましい実施態様において、分離した乾燥剤チャンバーを設けないことも可能である。例えば、乾燥剤を含有するプラスチックで試験要素チャンバー(3)の内壁を製造することが可能である。また、乾燥剤を含有するプラスチックでランセット本体(21)を製造することも可能である。後者の場合には、それぞれの場合に1個の試験要素チャンバー(3)とランセットチャンバー(20)との間の気体交換を、例えば連結通路によって可能とすることが必要である。
本発明に係る好ましい系を図9に模式的に示す。この好ましい場合において、系は本発明に係る3個の好ましい保存容器(1)およびストッパー(23)で密閉し得るチューブ様容器(22)から構成される。図9に示す系は、例えば保存および最終利用者への輸送の間に、本発明に係る保存容器(1)を保護するように機能する。チューブ様容器(22)は、安定で、軽く、水分を透過しないプラスチックまたは金属、例えばポリエチレンあるいはポリプロピレンまたはアルミニウム製のものであることが好ましい。ストッパー(23)も、好ましくは上記の物質の1種から製造する。図示した形態において、ストッパー(23)はチューブ(22)に単に押し込んであり、それによってチューブをきつく密閉する。もちろん、チューブ(22)はまたスクリューキャップまたはヒンジ蓋(closure)によって密閉することもできる。保存容器(1)内に含有される試験要素を安定化するためにチューブ様容器(22)内に更なる乾燥剤を設けることができ、これはチューブ様容器(22)の底部またはストッパー(23)内に収容される。
1 保存容器
2 試験要素
3 試験要素チャンバー
4 保存容器1の円錐状に傾斜した上面
5 上面4のための密閉フォイル
6 保存容器1の円錐状に傾斜した上面(4)上の凸部
7 乾燥剤用チャンバー
8 保存容器1の平坦な底面
9 保存容器1の平坦な底面8上の凸部
10 駆動ギアリングを有する中央孔
11 底面8のための密閉フォイル
12 プランジャーのための開口部
13 試験要素取り出しのための開口部
14 乾燥剤装填用の開口部
15 試験要素チャンバー3のチャンバー壁
16 試験要素チャンバー3の狭部
17 プランジャーのためのガイド溝
18 チャンバー壁15のリブ様凸部
19 ランセット
20 ランセット用チャンバー
21 ランセット本体
22 3個の保存容器1のためのチューブ形状容器
23 チューブ形状容器22のためのストッパー

Claims (4)

  1. 小型の測定装置において使用され、それぞれに多くて1個の分析デバイス(2)を収容することができる分離したチャンバー(3)を含む、2個または数個の分析デバイス(2)のための硬質材料でできた保存容器(1)であって、チャンバーは相互に規則的な幾何学的配置にあり、チャンバー(3)それぞれがフォイルでそれぞれ密閉された少なくとも2個の対向する開口部(12、13)を有し、それぞれのチャンバー(3)がチャンバー(3)内の分析デバイス(2)の位置を固定するための手段を有し、前記チャンバー内の分析デバイスの位置を固定するための手段が、1または複数のチャンバー壁上の1個または数個の凸部、および/またはチャンバーの部分的な緊縮を含み、前記手段により分析デバイスがチャンバー内でわずかに曲がり、その結果生じる曲げの応力によって分析デバイスの位置が固定可能となる、前記保存容器(1)。
  2. フォイルで密閉されている保存容器の底面上に凸部(9)が存在し、保存容器が平坦な支持体上に置かれた際にフォイルと支持体との直接的な接触を防止する、請求項1記載の保存容器。
  3. 請求項1または2に記載の1個または数個の保存容器と、1個の保存容器につき2個または数個の分析デバイスと、該1個または数個の保存容器の保持に適した小型の測定装置とを含有する分析デバイスの保存系。
  4. 請求項1または2に記載の1個または数個の保存容器および1個の保存容器につき2個または数個の分析デバイスを含有する分析デバイスの保存系であって、該保存容器が容器中に含まれる、前記保存系。
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