JP2007235679A - 画像出力システム、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタや複写機におけるトナーセーブ印刷のための新技術を提供する。
【解決手段】前景、マスク、背景の組からなる構造化文書の符号を復号部110,111,112で復号し、合成処理部113でマスクに従って前景と背景を合成することにより文書画像データを再生する。背景復号部111内に背景を明るく淡い画像へ補正するためのトナーセーブ処理手段101を有する。トナーセーブ処理は、輝度コンポーネントの画素値の補正、輝度コンポーネント又は輝度・色差コンポーネントのLLサブバンド係数の補正、輝度コンポーネント又は輝度・色差コンポーネントのLLサブバンド係数に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正によって行われる。トナーセーブ印刷でも文書中の文字は普通に再現される。
【選択図】図7

Description

本発明は、プリンタや複写機等において色材(トナー,インク等)の消費を節約した印刷(トナーセーブ印刷と総称する)を実現するための技術に係り、より詳しくは、前景、マスク及び背景の組からなる構造化文書の符号からトナーセーブ印刷用の文書画像データを再生する技術に関する。
トナーセーブ印刷を実現するための最も簡単な方法は、例えば特許文献1に記載されているように、印刷しようとする画像データに対し、濃度値を薄くする方向にガンマ補正を施したり、単純な間引き処理を施したりする方法である。しかし、このような方法では、特許文献1にも述べられているように薄い文字が読みにくくなったり細線が消失する等の問題点がある。
また、画像データの符号化段階でトナーセーブを実現しようとする発明が特許文献1に記載されている。この発明では、画像データを小ブロックに分割し、ブロック単位でサブバンド変換を行い、高周波係数が大きなブロックについては、そのサブバンド変換係数をそのまま又は高濃度側へ補正してからエントロピー符号化し、高周波係数の小さなブロックについては、そのサブバンド変換係数を0(白)に変換してからエントロピー符号化する。したがって、生成された符号を復号すると、元の画像中のエッジ(輪郭)のみからなる画像又はエッジが強調された画像が得られる。このような再生画像の印刷時のトナーセーブが可能であり、文字が見にくくなったり細線が消滅したりすることも少ない。
特開平11−136515合公報
しかし、上記特許文献1に記載された発明は、予めトナーセーブ印刷しようとするテスト用文書の符号を生成するような目的には好適であっても、プリンタにおいて一般の文書画像をトナーセーブ印刷する目的や、複写機等において保存されている一般の文書画像をトナーセーブ印刷する目的には適用困難であることは明らかである。
一方、プリンタや複写機等において、印刷しようとする画像データに対し濃度値を薄くする方向にガンマ補正を施したり単純な間引き処理を施したりする方法は、上に述べたような問題点がある。
よって、本発明の目的は、上記従来技術とは違ったアプローチにより、上述の如き問題点のないトナーセーブ印刷を実現することにある。本発明は、前景、マスク及び背景の組からなる構造化文書の符号が入力されるタイプのプリンタや、読み取った文書を構造化文書の符号として保存する複写機等の画像出力システムに適用可能であり、また、パソコン等に保存されている構造化文書を、構造化文書をそのままでは処理できないタイプのプリンタに出力する画像出力システムに適用可能である。
ここで、本発明に係わる構造化文書について説明する。文字・線画と写真等の絵柄が混在した文書の圧縮手法として米国Xerox社のMRC(Mixed Raster Contents)と呼ばれる手法がある。MRCでは、図1に模式的に示すように、文書画像1を、通常、文字の色情報を表す前景2、画素単位の文字領域を表すマスク3、写真等の絵柄の画像情報を表す背景4の3レイヤに分け(構造化し)、レイヤごとに符号化が行われる。図1の例では、前景2はJBIGにより、マスク3はMMRにより、背景4はJPEGにより、それぞれ符号化されているが、これは例示にすぎない。また、例ではマスクは2値データであるが、後述のように多値データとすることも可能である。
また、MRCモデルの前景、マスク、背景の符号化方式としてJPEG2000の選択を可能としたJPM(JPEG2000 Muli Layer)が標準化された(IS 15444-6)。
MRCやJPMの構造化文書の符号から文書画像データを再生する方法は以下の通りである。まず、前景、マスク及び背景が復号される。次に、マスクに従って前景と背景を合成する。この合成においては、マスクが白黒2値の場合、マスク値が1(黒)の画素位置では合成画素値=前景画素値、マスク値が0(白)の画素位置では合成画素値=背景画素値とする。言い換えるならば、マスク値が1の画素位置では不透明度を1、マスク値が0の画素位置では不透明度を0(透明度を1)として、背景に前景を重ね合わせる。この場合、マスクは前景と背景を選択する機能を持つわけである。
マスクを多値にすることもできる。例えばマスクの各画素が8ビットの正値(0を含む)をとる場合には、各画素について
合成画像値=(255−マスク値)/255)×背景値+(マスク値/255)×前景値
により前景値と背景値の加重平均をとった値が合成画像値となる。この場合、マスクは前景と背景の表示割合(不透明度もしくは透明度)を制御する機能を持つわけである。
後述する本発明の実施形態においては、構造化文書の背景符号はJPEG2000の符号であるので、ここでJPEG2000の概要を説明する。ただし、後述するように、背景の符号としてJPEG2000以外の符号が用いられる場合にも、本発明を適用可能である。
図2はJPEG2000の符号化アルゴリズムを説明するためのブロック図である。カラー画像はコンポーネント毎に重複しない矩形ブロックであるタイルに分割される(タイル分割数≧1)。圧縮・伸長は、コンポーネント毎かつタイル毎に独立に行なわれる。
まず、各コンポーネントの各タイルのデータが処理ブロック11で例えばRGB空間からYCbCr空間へ変換される。元のデータがRGBデータのように正の整数値をとる形式である場合には、ダイナミックレンジの半分を減算するためのDCレベルシフトも行われ。変換後のY,Cb,Cr各コンポーネントのデータは、処理ブロック12でタイル毎に2次元ウェーブレット変換(順変換)を適用されてサブバンド(周波数帯)に空間分割される。
図3に、デコンポジション・レベル数が3の場合のサブバンド分割の様子を示す。図3(a)に示す各タイルのY,Cb,Cr各コンポーネントに対して2次元ウェーブレット変換を施すことにより、図3(b)に示すサブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)に分割する。このデコンポジションレベル1(最高階層)の低周波サブバンドである1LLサブバンドの係数に対して2次元ウェーブレット変換を施すことにより、図3(c)に示すサブバンド(2LL,2HL,2LH,2HH)に分割する。このデコンポジションレベル2の低周波サブバンドである2LLサブバンドの係数に対し2次元ウェーブレット変換を施し、図3(d)に示すデコンポジションレベル3(この例では最低階層)のサブバンド(3LL,3HL,3LH,3HH)に分割する。
図2に戻る。JPEG2000では、9×7変換と呼ばれる非可逆ウェーブレット変換と5×3変換と呼ばれる可逆ウェーブレット変換が規定されている。9×7変換が用いられる場合には、処理ブロック13で、各コンポーネントのウェーブレット係数はサブバンド毎に線形量子化(サブバンドゲイン等の補正のための正規化を含む)が施される。そして、処理ブロック14において、指定された符号化の順番で符号化のターゲットビットを定め、ターゲットビットの周辺のビットからコンテキストを生成し、このコンテキストとターゲットビットから確率推定によりウェーブレット係数をエントロピー符号化する。
より詳しくは、図4に示すように、各サブバンドはプレシンクトと呼ばれる重複しない矩形領域に分割される。同じデコンポジションレベルのLH,HL,HHサブバンドの空間的に一致した3つの矩形領域が1つのプレシンクトとして扱われる。ただし、LLサブバンドは1つの矩形領域が1つのプレシンクトとして扱われる。プレシンクトは大まかには画像中の位置を表すものである。プレシンクトをさらに矩形に分割したものがコードブロックであり、エントロピー符号化の単位である。JPEG2000では、ウェーブレット係数に対し、コードブロック毎に、かつ、ビットプレーン順に、MQ符号化と呼ばれるビットプレーン符号化を行う。
次に、処理ブロック15で、不要なエントロピー符号を破棄し、必要なエントロピー符号をまとめてパケットを生成する。そして、処理ブロック16でパケットを所定の順序で並べるとともに必要なヘッダなどを付加することにより1本のコードストリーム(符号)を形成する。ここで、パケットとは、プレシンクトに含まれる全てのコードブロックの符号の一部を集めたもの(例えば全てのコードブロックのMSBから3枚目までのビットプレーンの符号を集めたもの)に、パケットヘッダを付けたものである。
一方、復号(伸長)処理は符号化処理と丁度逆の処理により、各コンポーネントの各タイルのコードストリームから画像データを生成する。図5は復号アルゴリズムを説明するためのブロック図である。
処理ブロック21で、入力コードストリームに付加されたヘッダ情報を解釈し、各コンポーネントの各タイルのコードストリームに分解し、さらにパケットに分解する。次に処理ブロック22でパケットをコードブロック毎の符号に分割し、処理ブロック23でコードブロック毎に符号をビットプレーン復号化する。このビットプレーン復号化では、指定された順番(ヘッダ情報から分かる)でターゲットビット位置を定め、その周辺ビット(復号済み)からコンテキストを生成し、このコンテキストとコードストリームから確率推定によって復号化(MQ復号化)を行ってターゲットビットを生成し、それをターゲットビットの位置に書き込む。このようにして復号化されたウェーブレット係数は、9×7変換が用いられた符号の場合には、処理ブロック24で逆量子化(逆正規化を含む)を施される。次に、処理ブロック25で2次元逆ウェーブレット変換を施されることにより、Y,Cb,Cr各コンポーネントのタイル画像が復元される。復元されたYCbCrデータは、処理ブロック26でDC逆レベルシフト及び逆色変換を施されることにより元のRGB表色系のデータに戻される。
請求項1記載の発明は、前景、マスク及び背景の組からなる構造化文書の符号から、前景、マスク及び背景を復号し、復号されたマスクに従って復号された前景と背景を合成することにより文書画像データを再生する文書画像再生処理手段と、前記文書画像再生処理手段により再生された文書画像データを色材を用いて媒体に印刷する画像出力手段とを有し、前記文書画像再生処理手段は、構造化文書の符号から再生される文書画像データを、前記画像出力手段により色材の消費を抑えて印刷可能なものにするためのトナーセーブ処理を、該構造化文書の背景に対し施すトナーセーブ処理手段を含むことを特徴とする画像出力システムである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に符号化された符号であって、前記トナーセーブ処理手段は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントに対し前記トナーセーブ処理を施すことを特徴とする画像出力システムである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に符号化された符号であって、前記トナーセーブ処理手段は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネント及び色差コンポーネントに対し前記トナーセーブ処理を施すことを特徴とする画像出力システムである。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像出力システムにおいて、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの画素値を増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい画素値に対する補正の度合が大きい画素値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい係数値に対する補正の度合が大きい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項6記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい係数値に対する補正の度合が大きい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項7記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項9記載の発明は、請求項3記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの低周波サブバンドの係数値をその絶対値を減少させる側へ補正する処理とからなり、前記輝度コンポーネントの係数値を補正する処理において、小さい係数値に対する補正の度合が大きい係数値に対する補正の度合より大きく、前記色差コンポーネントの係数値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する補正の度合が絶対値の小さい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項10記載の発明は、請求項3記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値をその絶対値を減少させる側へ補正する処理とからなり、前記輝度コンポーネントの係数値を補正する処理において、小さい係数値に対する補正の度合が大きい係数値に対する補正の度合より大きく、前記色差コンポーネントの係数値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する補正の度合が絶対値の小さい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項11記載の発明は、請求項3記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より減少させる側へ補正する処理とからなり、前記輝度コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きく、前記色差コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、絶対値の小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項12記載の発明は、請求項3記載の発明に係る画像出力システムにおいて、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であって、前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より減少させる側へ補正する処理とからなり、前記輝度コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きく、前記色差コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が絶対値の小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする画像出力システムである。
請求項13記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像出力システムであって、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割された符号であり、背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの画素値に対し前記トナーセーブ処理を施す高精度モードと、背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対し、あるいは、輝度コンポーネント及び色差コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対し、前記トナーセーブ処理を施す高速モードと有し、前記高精度モード又は前記高速モードを選択可能であることを特徴とする画像出力システムである。
請求項14記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像処理システムであって、構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割された符号であり、背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの画素値に対し前記トナーセーブ処理を施す高精度モードと、背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対し、あるいは、輝度コンポーネント及び色差コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対し、前記トナーセーブ処理を施す高速モードと有し、前記高精度モード又は前記高速モードを選択可能であることを特徴とする画像出力システムである。
請求項15記載の発明は、請求項4乃至12のいずれか1項記載の発明に係る文書画像再生処理手段としてコンピュータを機能させるプログラムである。
請求項16記載の発明は、請求項4乃至12のいずれか1項記載の発明に係る文書画像再生処理手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
請求項1〜12に係る発明は、文書画像再生処理手段において構造化文書の背景に対しトナーセーブ処理を施すことにより、色材の消費を抑えた印刷(トナーセーブ印刷)を可能とするものである。前述のように、MRCやJPMの構造化文書では、背景が写真等の絵柄の画像情報、マスクが文字領域情報、前景が文字色情報であるのが通常である。そして、一般的な文書において、最も重要な情報は文字情報であって、絵柄は文字情報を補助するという位置づけであることが多い。しかして、トナーセーブ処理を施されるのは文書画像中の絵柄部分である背景のみであって、マスクや前景は加工されないため、トナーセーブ印刷された文書の文字が読みにくくなるといった問題は確実に回避できる。
画像出力手段は、通常、入力した画像データを色材対応のCMYK信号等へ変換し、さらにガンマ補正や中間調処理を施してプリント信号を生成するための画像処理を行う。画像出力手段でトナーセーブ処理を行おうとすると、画像出力手段における画像処理関連の構成が複雑化したり処理速度の低下等を招きやすい。本発明(請求項1〜12)においては、トナーセーブ処理は文書画像再生処理手段で行われるため、画像出力手段ではトナーセーブ印刷時も通常印刷時も同一の画像処理を行えばよいので、画像出力手段の構成の複雑化や速度低下を招くことがない。
請求項2〜12に係る発明は、背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントに対して、あるいは、輝度コンポーネント及び色差コンポーネントに対してトナーセーブ処理を施す構成であって、前景及びマスクの復号処理、背景と前景を合成する処理のいずれもトナーセーブ処理から独立している。このことは、文書画像再生処理手段を実現するためのハードウェア又はソフトウェアの単純化に有利である。
請求項4〜8に係る発明によれば、トナーセーブ処理によって、復号される背景は明るく淡い(薄い)画像となるため、再生される文書画像データの絵柄部分は明るく淡い画像となり、このような絵柄部分は印刷時の色材の消費量が少なくて済む。したがって、トナーセーブ処理を施さない場合に比べて、文書画像データの印刷に消費される色材を節約できる。また、トナーセーブ処理を施されても背景の高周波成分の多くが保存されるため、絵柄部分の内容が識別不可能になることがない。請求項5〜8に係る発明によれば、トナーセーブ処理の対象とする係数の個数が輝度コンポーネントの総係数(総画素数)より大幅に少なくなるため、輝度コンポーネントの画素値データにトナーセーブ処理を施す請求項4に係る発明に比べ高速にトナーセーブ処理を実行可能である。
請求項9〜12に係る発明によれば、トナーセーブ処理によって、復号される背景は明るく色味の弱い淡い(薄い)画像となるため、再生される文書画像データの絵柄部分は明るく色味の弱い淡い画像となり、このような絵柄部分は印刷時の色材の消費量が少なくて済む。したがって、トナーセーブ処理を施さない場合に比べて、文書画像データの印刷に消費される色材を節約できる。また、トナーセーブ処理を施されても背景の高周波成分の多くが保存されるため、絵柄部分の内容が識別不可能になることがない。また、トナーセーブ処理の対象となる係数の個数が輝度,色差コンポーネントの総係数(総画素数)より大幅に少なくなるため、トナーセーブ処理を高速に実行可能である。
請求項13,14,15に係る発明によれば、高精度モードによるトナーセーブ印刷又は高速モードによるトナーセーブ印刷を選択することができる。請求項15に係る発明によれば、文書画像データを実際にトナーセーブ印刷を実行する前に、高精度モード又は高速モードを選択した場合の印刷具合を確認することができるため、いずれのモードを選択すべきかの判断が容易になる。
請求項16,17に係る発明によれば、プリンタや複写機等の画像出力機器の内蔵コンピュータや、プリンタに接続されるパソコン等のコンピュータを利用し、請求項4〜12の発明に係る文書画像再生処理手段を構築し、文書画像データのトナーセーブ印刷を実行させることができる。
図6は、本発明の実施形態を説明するためのブロック図である。図1において、文書画像再生処理部100は、入力される構造化文書の符号から文書画像データを再生する手段である。ここでは、再生される文書画像データはRGBデータであるものとする。この文書画像再生処理部100には、モード指定信号により、トナーセーブを行うモード(トナーセーブ・モード)が指定された場合に、再生される文書画像データをトナーセーブ印刷が可能なものにするための処理(トナーセーブ処理と呼ぶ)を、構造化文書の背景に対し施すトナーセーブ処理手段101を含む。
文書画像再生処理部100により再生された文書画像データは画像出力部102に入力される。画像出力部102は、画像処理部103と作像部104からなる。作像部104は、色材を用いて用紙等の媒体上に画像を印刷する手段である。画像処理部103は、入力文書画像データ(ここではRGBデータ)を作像部104に適したプリント信号に変換するものである。
ここでは、作像部104は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の色材を用いる電子写真方式の作像エンジンやインクジェット方式の作像エンジンを用いて画像を印刷するものとする。この場合、画像処理部103は、例えば、RGB信号をCMYK信号に変換する色変換処理部105と、このCMYK信号に対しガンマ補正を施すガンマ補正部106と、ガンマ補正後のCMYK信号にディザ処理や誤差拡散等の中間調処理を施す中間調処理部107とから構成される。ただし、これは例示であって、画像処理部103に、平滑化やエッジ強調等のためのフィルタ処理、その他の画質向上処理などの手段が含まれていてもよい。画像処理部103より出力されるプリント信号が作像部104に入力されることにより、文書画像再生処理部100により再生された文書画像データが作像部104により印刷される。
画像処理部103における処理内容は、モード指示信号によってトナーセーブ・モードが指定された場合も、トナーセーブを行わないノーマル・モードが指定された場合も同一である。
このような画像出力システムは、文書画像再生処理部100と画像出力部102をプリンタや複写機等の1つの装置にまとめられる形態、又は、文書画像再生処理部100と画像出力部102を物理的に分離した装置とされる形態をとることができる。後者の形態の一例を挙げれば、画像出力部102はプリンタもしくは複合機(MFP;Multi Function Printer)であり、文書画像再生処理装置100はパソコンなどのコンピュータにプログラムとして(例えばプリンタドライバ)として実装される。以上のシステム形態の具体例は後述する。
図7に文書画像再生処理部100の好ましい内部構成を示すブロック図である。図示のように、文書画像再生処理部100は、構造化文書の前景の符号、マスクの符号、背景の符号の復号処理を実行する前景復号部110、マスク復号部111、背景復号部112と、これら各復号部により復号された前景、マスク、背景から前述したような方法によって文書画像データを合成する合成処理部113から構成される。
トナーセーブ処理手段101は、構造化文書の背景に対しトナーセーブ処理を施すものであるので、背景復号部112の後段に設けることも可能であるが、好ましくは図示のように背景復号部112の内部に設けられる。このようにすると、トナーセーブ処理を背景復号部112以外の部分もしくは処理から分離できるため、文書画像再生処理手段100を実現するためのハードウェア又はソフトウェアの単純化に有利である。
なお、図1に示した例のように、前景、マスク、背景の解像度もしくは画像サイズが異なる場合には、解像度を一致させるための解像度変換が合成処理部113で行われる。
以下、背景復号部112及びトナーセーブ手段101に関し、いくつかの実施例について詳細に説明する。なお、後記各実施例では、構造化文書の背景がJPEG2000により符号化されている場合を想定している。
<実施例1>
図8は、本実施例に係る背景復号部112及びトナーセーブ処理手段101の構成を示すブロック図である。図8において、21,22,23,24,25,26は図5中の同じ番号の処理ブロックである。輝度補正部201と輝度補正テーブル202はトナーセーブ処理手段101を構成するものである。
輝度補正部201は、トナーセーブ・モードが指定された場合に、処理ブロック25の逆ウェーブレット変換により復元された輝度コンポーネントの画素値を補正する手段である。ノーマル・モードが指定された場合、輝度補正部201では何ら補正を行わない。
トナーセーブ・モードが指定された場合の輝度補正部201の処理フローを図9に示す。まず、輝度コンポーネントの注目画素の輝度値xに対応した補正値yを輝度補正テーブル202より読み込み(step1)、注目画素の輝度値xを補正値yに置き換える(step2)。注目画素を次の画素へ移動させ(step4)、step1に戻る。注目画素を順次移動しながら同様の輝度コンポーネントの画素値補正を繰り返し、最後の画素まで処理済みとなると(step3,Yes)、処理を終わる。
このようにして補正された後の輝度コンポーネント及び補正がなされなかった色差Cb,Crコンポーネントのデータに対し処理ブロック26でDC逆レベルシフト及び逆色変換が施されることにより元のRGB表色系の背景データ(画素値)が再生される。
図10は輝度補正テーブル202に格納されている補正前画素値と補正後画素値(補正値)の関係を表すグラフである。補正前画素値の全域において補正後の画素値を高輝度側へ補正するが、補正前の小さい画素値(a)に対する補正度合(α)の方が、補正前の大きい画素値(b)に対する補正度合(β)より大きい、つまりα>βの関係の補正特性となっている。このような補正特性の輝度補正テーブル202を用いて輝度コンポーネントの画素値を補正することにより、処理ブロック26によりDC逆レベルシフト及び色逆変換を施した後の背景データは、図11に示すように全体的に高輝度となり、また輝度の振幅も小さくなるため、明るく淡い(薄い)画像となる。よって、合成された文書画像データの絵柄部分は明るく淡い画像となる。このような画像は印刷時の色材の消費量が少なくて済む。
具体例を図12に示す。図12の上段に示すような前景、マスク、背景からなる構造化文書の符号の場合、ノーマル・モード時には図12の上段右端に示すような絵柄部分の濃い文書画像データが再生される。
一方、トナーセーブ・モード時には、背景に対し上に述べたような輝度補正が施される結果、図12の下段に示すように背景は明るく淡い画像とされ、したがって、下段右端に示すような絵柄部分が明るく淡い文書画像データが再生される。このような文書画像データは、ノーマル・モード時の文書画像データに比べ、印刷時に作像部104の色材消費量が少なくて済む。そして、トナーセーブ・モードにおいてもマスク及び前景には格別の補正が施されないため、印刷された文書画像中の文字が不鮮明になることも文字色が不自然になることもない。また、絵柄部分は明るく淡い画像となるが内容を識別可能である。
ここまでの説明から明らかなように、本実施例は請求項4に係る発明の一実施例であり、また、請求項1,2の一実施例でもある。
<実施例2>
図13は、本実施例に係る背景復号部112及びトナーセーブ処理手段101の構成を示すブロック図である。図13において、21,22,23,24,25,26は図5中の同じ番号が付された処理ブロックである。係数補正部301と輝度用係数補正テーブル302はトナーセーブ処理手段101を構成するものである。
係数補正部301は、トナーセーブ・モードが指定された場合に、処理ブロック24によって逆量子化(逆正規化を含む)後の輝度コンポーネントの低周波サブバンドであるLLサブバンドの係数に対し補正を行う手段である。ノーマル・モード時には、係数補正部301は何らの補正も行わない。
トナーセーブ・モード時の係数補正部301の処理フローを図14に示す。すなわち、輝度コンポーネントの注目係数がLLサブバンド係数であるならば(step11,Yes)、注目係数の値xに対応した補正値yを輝度用係数補正テーブル302より読み込み(step12)、注目係数値xを補正値yに置き換える(step13)。注目係数を次の係数へ移動させ(step15)、step11に戻る。注目係数を順次移動しながら同様のLLサブバンド係数の補正を繰り返し、輝度コンポーネントの残りの係数が無くなると(step14,Yes)、処理を終わる。
このようにしてLLサブバンド係数が補正された輝度コンポーネント及び補正がなされなかったCb,Cr各コンポーネントの係数に対し処理ブロック25でタイル毎に逆ウェーブレット変換が実行され、次に処理ブロック26でDC逆レベルシフト及び逆色変換が施されることにより元のRGB表色系の背景データが再生される。
図15は係数補正テーブル302に格納されている補正前係数値と補正後係数値(補正値)の関係を表すグラフである。係数値の全域で高輝度側へ補正するが、小さな係数値(c)に対する補正度合(C)の方が大きな係数値(d)に対する補正度合(D)より大きい、つまりC>Dの関係の補正特性となっている。
このような補正特性の輝度用係数補正テーブル302を用いて上述の輝度コンポーネントのLLサブバンドの係数値補正を行うため、処理ブロック25により逆ウェーブレット変換し、処理ブロック26でDC逆レベルシフト及び色逆変換を行って再生される背景は、全体的に明るく淡い(薄い)画像となる。よって、合成される文書画像データの絵柄部分は明るく淡い画像となるため、前記実施例1に述べたように印刷時の色材の消費が節減される。背景のLLサブバンド係数以外のサブバンドの係数は補正されないため、文書画像の絵柄中の輪郭などはかなり保存され、絵柄部分の内容は十分に判読可能である。前景やマスクについては補正処理が行われないため、文字や文字色は普通に再現される。
図16に示すように、ウェーブレット変換のデコンポジションレベル数(階層数)=2の場合、LL(2LL)サブバンド係数の個数は全係数(総画素数)の16分の1と少ないため、前記実施例1のように逆ウェーブレット変換後の輝度コンポーネントの全画素を補正する場合に比べ、補正のための処理量が大幅に減少し処理の高速化に有利である。この利点はデコンポジションレベル数が大きいほど顕著である。すなわち、デコンポジションレベル数をNとすると、LLサブバンド係数の個数は、全係数の2の2N乗分の1である。例えばN=3の場合、LLサブバンド係数の個数は全係数の64分の1となるので、さらに補正処理を高速化可能である。
ここまでの説明から明らかなように、本実施例は請求項5に係る発明の一実施例であり、また、請求項1,2に係る発明の一実施例である。
付言すれば、step11で注目係数の属するデコンポジションレベル(階層)が所定レベル以上であるか判定し、所定のデコンポジションレベル以上のデコンポジションレベルの(所定階層以下の階層の)各サブバンドの係数についてstep12,13で補正を行うようにしてもよい。例えば、デコンポジションレベル数が3の場合に、デコンポジションレベル3(最低階層)のLLサブバンド、LHサブバンド、HLサブバンド、HHサブバンドの係数を補正するようにすることもできる。ただし、各サブバンド係数用の係数補正値を輝度用補正テーブル302に格納しておく必要がある。このような構成としても、印刷時の色材消費量を節約可能な文書画像データを再生可能であることは以上の説明から明らかである。このような態様は、請求項6に係る発明の一実施例に相当する。
<実施例3>
図17は、本実施例に係る背景復号部112及びトナーセーブ処理手段101の構成を示すブロック図である。図17において、21,22,23,24,25,26は図5中の同一番号を付けた処理ブロックである。係数補正部401と輝度用係数補正テーブル402及び色差用係数補正テーブル403は、トナーセーブ処理手段101を構成するものである。
係数補正部401は、トナーセーブ・モードを指定された場合に、処理ブロック24で逆量子化(逆正規化を含む)後の輝度Y及び色差Cb,Crの各コンポーネントの低周波サブバンドであるLLサブバンドの係数に対し補正を行う手段であるが、ノーマル・モードを指定された場合には何らの補正も行わない。
トナーセーブ・モード時の係数補正部401の処理フローを図18に示す。すなわち、注目係数がLLサブバンド係数であるならば(step21,Yes)、注目係数の値xに対応した補正値yを、当該注目係数が輝度コンポーネントならば輝度用係数補正テーブル402より、当該注目係数が色差コンポーネントならば色差用係数補正テーブル403より読み込み(step22)、注目係数値xを補正値yに置き換える(step23)。注目係数を次の係数へ移動させ(step25)、step21に戻る。注目係数を順次移動しながら各コンポーネントのLLサブバンドの係数の補正を繰り返す。残りの係数が無くなると(step24,Yes)、処理を終わる。
このようにしてLLサブバンドの係数が補正された後の各コンポーネントの係数に対し処理ブロック25でタイル毎に逆ウェーブレット変換が実行され、次に処理ブロック26でDC逆レベルシフト及び逆色変換が施されることにより元のRGB表色系の背景データが再生される。
輝度用係数補正テーブル402は前記実施例2の輝度用係数補正テーブル302と同じ内容のテーブルであり、格納されている補正前係数値と補正後係数値の関係は図15のように表される。このような補正特性の係数補正テーブル402を用いて上述の輝度コンポーネントのLLサブバンド係数の補正を行うことにより、逆ウェーブレット変換後の輝度コンポーネントは全体的に明るく淡い(薄い)画像となる。
図19は、色差用係数補正テーブル403に格納されている補正前係数値と補正後係数値(補正値)の関係を表すグラフである。図示のように、係数値の全域で色差を圧縮させるように補正するが、絶対値の小さい係数値(e)に対する補正度合(E)よりも補正前の絶対値の大きい係数値(f)に対する補正度合(F)が大きい、つまりF>Eの関係の補正特性となっている。このような補正特性の係数補正テーブル403を用いて上述の色差コンポーネントのLLサブバンド係数の補正を行うため、逆ウェーブレット変換後の色差コンポーネントは色差が圧縮された色味の少ない画像となる。
よって、合成される文書画像データの絵柄部分は全体が明るく色味の弱い淡い画像となるため、前記実施例1に述べたように印刷時の色材の消費が節減される。背景のLLサブバンド以外のサブバンドの係数は補正されないため、文書画像の絵柄部分の輪郭などはかなり保存されるので絵柄部分の内容は識別可能である。前景やマスクについては補正処理が行われないため、文字や文字色は普通に再現される。
前記実施例2に関連して説明したが、図16に示すようなデコンポジションレベル数=2の場合、LLサブバンド係数の個数は全係数(総画素数)の16分の1と少ないため、輝度と色差の全コンポーネントを補正対象としても、前記実施例1のように逆ウェーブレット変換後の輝度コンポーネントの全画素を補正する場合に比べ、補正のための処理量が大幅に減少し処理の高速化に有利である。この利点はデコンポジション数が大きいほど顕著であることは前記実施例2に関連して述べた通りである。
ここまでの説明から明らかなように、本実施例は請求項9に係る発明の一実施例であり、また、請求項1,3に係る発明の一実施例でもある。
なお、前記実施例2でも言及したように、step21で注目係数の属するデコンポジションレベルが所定レベル以上であるか判定し、所定のデコンポジションレベル以上のデコンポジションレベルの(所定の階層以下の階層の)各サブバンド係数についてstep22,23で補正を行うようにしてもよい。例えば、デコンポジションレベル数が3の場合に、デコンポジションレベル3(最低階層)のLLサブバンド、LHサブバンド、HLサブバンド、HHサブバンドの係数を補正するようにすることもできる。ただし、各サブバンド用の係数補正値を係数補正テーブル402,403に格納しておく必要がある。このような構成としても、印刷時の色材の消費を節約可能な文書画像データを再生可能である。かかる態様は、請求項10に係る発明の一実施例に相当する。
<実施例4>
図20は、本実施例に係る背景復号部112及びトナーセーブ処理手段101の構成を示すブロック図である。図20において、21,22,23,24,25,26は図5中の同一番号を付けた処理ブロックである。ただし、トナーセーブ・モード時に処理ブロック24で逆正規化に用いられる正規化分母値が補正される。
処理ブロック24における逆正規化処理に関連して標準正規化分母テーブル501の他に輝度用正規化分母補正テーブル502を有する。標準正規化分母テーブル501には標準の(符号化時の正規化で用いられたものと同じ)正規化分母値が格納されている。輝度用正規化分母補正テーブル502には、輝度コンポーネントのLLサブバンド係数のための正規化分母補正値が格納されている。トナーセーブ・モードが指定された場合には、輝度用正規化分母補正テーブル502に格納されている正規化分母補正値を用いて、輝度コンポーネントのLLサブバンド係数に対する逆正規化を行うことにより、背景に対しトナーセーブ処理が施される。すなわち、本実施例においては、処理ブロック24(その逆正規化機能)と輝度用正規化分母補正テーブル503によって、トナーセーブ処理手段101が実現される。
処理ブロック24では逆量子化と逆正規化の処理が行われるが、トナーセーブ・モードが指定された場合の逆正規化の処理フローを図21に示す。逆正規化処理は全コンポーネントの全係数に対して行われる。なお、トナーセーブをしないノーマル・モードが指定された場合には、step31,step35,step36,step37からなる処理ループで逆正規化処理が行われる。
図21を参照する。注目係数に対応した標準の正規化分母値Qを標準正規化分母テーブル501より取得する(step31)。注目係数が輝度コンポーネントの低周波サブバンドであるLLサブバンドの係数でないならば(step32,No)、標準の正規化分母値Qを注目係数値xに乗算し注目係数を逆正規化する(step35)。
注目係数が輝度コンポーネントのLLサブバンドの係数であるならば(step32,Yes)、注目係数値xに対応した正規化分母補正値Q’を輝度用正規化分母補正テーブル502より読み込み(step33)、正規化分母値Qを正規化分母補正値Q’に置き換え(step34)、置き換え(補正)後の正規化分母値Qを注目係数値xに乗算することにより注目係数を逆正規化する(step35)。
注目係数を次の係数へ移動させ(step37)、step31に戻る。注目係数を順次移動しながら同様の逆正規化処理を繰り返し、全コンポーネントの全ての係数が処理済みとなると(step36,Yes)、処理を終わる。
処理ブロック24によって処理後の各コンポーネントの係数に対し処理ブロック25でタイル毎に逆ウェーブレット変換が実行され、次に処理ブロック26でDC逆レベルシフト及び逆色変換が施されることにより元のRGB表色系の背景データが再生される。
図22は輝度用正規化分母補正テーブル502に格納されている正規化分母補正値と輝度コンポーネントのLLサブバンド係数の値との関係を表すグラフである。図示のように、係数値の全域で正規化分母補正値は標準の正規化分母値(標準値)より大きくなるように補正されるが、小さい係数値(c)に対する補正度合(C)の方が大きい係数値(d)に対する補正度合(D)より大きい、つまりC>Dの関係の補正特性となっている。
このような補正特性の正規化分母補正値を、上述の輝度コンポーネントのLLサブバンド係数の逆正規化に用いるため、DC逆レベルシフト及び色逆変換後の背景は、全体的に明るく淡い(薄い)画像となる。よって、合成される文書画像データの絵柄部分は明るく淡い画像となるため、印刷時の色材の消費が節減される。背景のLLサブバンド以外のサブバンドの係数は補正されないため、文書画像の絵柄部分の輪郭などはかなり保存され、絵柄部分の内容は十分に識別可能である。前景やマスクについては補正処理が行われないため、文字や文字色は普通に再現される。
なお、前記実施例2に関連しても述べたが、図16に示すように、デコンポジションレベル数=2の場合、LLサブバンドの係数の個数は全係数(総画素数)の16分の1と少ないため、前記実施例1のように逆ウェーブレット変換後の輝度コンポーネントの全画素を補正する場合に比べ、補正のための処理量が大幅に減少し処理の高速化に有利である。この利点はデコンポジション数が大きいほど顕著である。例えばN=3の場合、LLサブバンド係数の個数は全係数の64分の1となるので、さらに補正処理は高速化される。
ここまでの説明から明らかなように、本実施例は請求項7に係る発明の一実施例であり、したがって請求項1,2に係る発明の一実施例でもある。
付言すれば、step32で注目係数の属するデコンポジションレベルが所定レベル以上であるか判定し、輝度コンポーネントの所定のデコンポジションレベル以上のデコンポジションの(所定階層以下の階層の)各サブバンドの係数についてstep33,34を実行するようにしてもよい。例えば、デコンポジションレベル数=3の場合に、輝度コンポーネントのデコンポジションレベル3(最低階層)のLLサブバンド、LHサブバンド、HLサブバンド、HHサブバンドの係数について、step33,34を実行するようにすることもできる。ただし、各サブバンド用の正規化分母補正値を輝度用正規化分母補正テーブル502に格納しておく必要がある。このような構成としても、印刷時の色材消費量を節約可能な文書画像データを再生可能であることは以上の説明から明らかである。かかる態様は、請求項8に係る一実施例に相当する。
<実施例5>
図23は、本実施例に係る背景復号部112及びトナーセーブ処理手段101の構成を示すブロック図である。図23において、21,22,23,24,25,26は図5中の同じ番号が付けられた処理ブロックである。ただし、トナーセーブ・モード時に処理ブロック24における逆正規化に用いられる正規化分母値が補正される。
処理ブロック24における逆正規化処理に関連して、標準正規化分母テーブル601の他に、輝度用正規化分母補正テーブル602と色差用正規化分母補正テーブル603を有する。標準正規化分母テーブル601には標準の(符号化時の正規化で用いられたものと同じ)正規化分母値が格納されている。輝度用正規化分母補正テーブル602には、輝度コンポーネントのLLサブバンドの係数のための正規化分母補正値が格納されている。色差用正規化分母補正テーブル603には、色差Cb,CrコンポーネントのLLサブバンドの係数のための正規化分母補正値が格納されている。
トナーセーブ・モード時には、輝度コンポーネントの低周波サブバンドであるLLサブバンドの係数に対する逆正規化に輝度用正規化分母補正テーブル602に格納されている正規化分母補正値を用い、色差コンポーネントの低周波サブバンドであるLLサブバンドの係数に対する逆正規化に色差用正規化分母補正テーブル603に格納されている正規化分母補正値を用いることにより、背景に対しトナーセーブ処理が施される。すなわち、本実施例においては、処理ブロック24(その逆正規化機能)と輝度用正規化分母補正テーブル602及び色差用正規化分母補正テーブル603によって、トナーセーブ処理手段101が実現される。
処理ブロック24では逆量子化と逆正規化の処理が行われるが、トナーセーブ・モード時の逆正規化の処理フローを図24に示す。逆正規化処理は全コンポーネントの全係数に対して行われる。なお、トナーセーブをしないノーマル・モードが指定された場合には、step41,step45,step46,step47からなる処理ループで逆正規化処理が行われる。
図24を参照する。注目係数に対応した標準の正規化分母値Qを標準正規化分母テーブル501より取得する(step41)。注目係数がLLサブバンド係数でないならば(step42,No)、標準の正規化分母値Qを注目係数値xに乗算することにより、注目係数を逆正規化する(step45)。
注目係数がLLサブバンド係数であるならば(step42,Yes)、注目係数が輝度コンポーネントならば輝度用正規化分母補正テーブル602より、注目係数が色差コンポーネントならば色差用正規化分母補正テーブル603より、注目係数値xに対応した正規化分母補正値Q’を読み込み(step43)、step41で取得した正規化分母値Qを正規化分母補正値Q’に置き換え(step44)、置き換え(補正)後の正規化分母値Qを注目係数値xに乗算し注目係数を逆正規化する(step45)。
注目係数を次の係数へ移動させ(step47)、step41に戻る。注目係数を順次移動しながら同様の逆正規化処理を繰り返し、全コンポーネントの全ての係数が処理済みとなると(step46,Yes)、処理を終わる。
処理ブロック24によって処理後の各コンポーネントの係数に対し処理ブロック25でタイル毎に逆ウェーブレット変換が実行され、次に処理ブロック26でDC逆レベルシフト及び逆色変換が施されることにより元のRGB表色系の背景データが再生される。
輝度用正規化分母補正テーブル602は全実施例4の輝度用正規化分母補正テーブル502と同じ内容のテーブルであり、格納されている係数値と正規化分母補正値との関係は図22のように表される。このような補正特性の正規化分母補正値を、上述の輝度コンポーネントのLLサブバンド係数の逆正規化に用いるため、処理ブロック25で逆ウェーブレット変換した輝度コンポーネントは全体的に明るく淡い(薄い)画像となる。
図25は、色差用正規化分母補正テーブル603に格納されている係数値と正規化分母補正値の関係を示すグラフである。図示のように、係数値の全域で正規化分母補正値は標準の正規化分母値(標準値)より小さくなるよう補正されるが、絶対値の小さい係数値(e)に対する補正度合(E)より絶対値の大きい係数値(f)に対する補正度合(F)が大きい、つまりD<Fの関係の補正特性となっている。このような正規化分母補正値を、上述の色差コンポーネントのLLサブバンド係数の逆正規化に用いるため、色差が圧縮される。したがって、処理ブロック25により逆ウェーブレット変換した色差コンポーネントは色味の弱い画像となる。
以上から、処理ブロック26によりDC逆レベルシフト及び色逆変換後の背景は、全体的に明るく色味の弱い淡い画像となる。よって、合成される文書画像データの絵柄部分は明るく色味の少ない淡い画像となるため、印刷時の色材の消費が節減される。背景のLLサブバンド以外のサブバンドの係数は補正されないため、文書画像の絵柄中の輪郭などはかなり保存され、絵柄部分の内容は十分に識別可能である。前景やマスクについては補正処理が行われないため、文字や文字色は普通に再現される。
なお、前記実施例2に関連しても述べたが、図16に示すように、デコンポジションレベル数=2の場合、LLサブバンド係数の個数は全係数(総画素数)の16分の1と少ないため、前記実施例1のように逆ウェーブレット変換後の輝度コンポーネントの全画素を補正する場合に比べ、補正のための処理量が大幅に減少し処理の高速化に有利である。この利点はデコンポジション数が大きいほど顕著である。例えばN=3の場合、LLサブバンド係数の個数は全係数の64分の1となるので、さらに補正処理は高速化される。
以上の説明から明らかなように、本実施例は請求項11に係る発明の一実施例であり、したがって請求項1,3に係る発明の一実施例でもある。
また、step42で注目係数の属するデコンポジションレベルが所定レベル以上であるか判定し、所定のデコンポジションレベル以上のデコンポジションレベルの(所定階層以下の階層の)各サブバンドの係数についてstep43,44を実行するようにしてもよい。例えば、デコンポジションレベル数が3の場合に、デコンポジションレベル3(最低階層)のLLサブバンド、LHサブバンド、HLサブバンド、HHサブバンドの係数について、step43,44を実行するようにすることもできる。ただし、各サブバンド用の正規化分母補正値を輝度用正規化分母補正テーブル602及び色差用正規化分母補正テーブル603に格納しておく必要がある。このような構成としても、印刷時の色材の消費量を節約可能な文書画像データを再生可能であることは以上の説明から明らかである。かかる態様は、請求項12に係る発明の一実施例に相当する。
<他の実施例>
図示しないが、前記実施例1,2,3,4,5を組合せた構成とすることも可能である。例えば、実施例1のような画素値補正によるトナーセーブ処理手段と、実施例2(もしくはその変形例)又は実施例3(もしくはその変形例)のような係数値補正によるトナーセーブ処理手段を背景復号部112に設け、その一方のトナーセーブ処理手段を選択して作用させる構成も可能であり、かかる態様も本実施形態に包含される。また例えば、実施例1のような画素値補正によるトナーセーブ処理手段と、実施例4(もしくはその変形例)又は実施例5(もしくはその変形例)のような逆正規化補正によるトナーセーブ処理手段を背景復号部112に設け、その一方のトナーセーブ処理手段を選択して作用させる構成も可能であり、かかる態様も本実施形態に包含される。以上は請求項13,14に係る発明の説明に相当する。
[プリンタの構成例]
図26に本発明に係るプリンタのハードウェア構成の一例を示す。図26において、701はCPU、702は制御や処理のためのプログラムが格納されたROM、703はCPU701の作業記憶域や実行プログラムの記憶域等として利用されるRAM、704は復号部、705は外部のパソコンPCとの通信のためのインターフェース部である。705は画像出力部であり、画像処理部707(図6の画像処理部103に対応)と作像部708(図6の作像部104に対応)とからなる。
復号部704は、図7中の前景復号部110、マスク復号部111、背景復号部112(トナーセーブ処理手段101を含む)からなるものである。図7の合成処理部113の機能は、CPU701のプログラム処理によって実現される。ただし、合成処理部113の機能を画像処理部707に含ませることも可能である。
パソコンPCから転送される構造化文書符号はインターフェース部705を通じて取り込まれ、RAM703の特定領域に一時的に蓄積される。ノーマル・モード又はトナーセーブ・モードの指定もパソコンPCより与えられる。トナーセーブ・モードが指定された場合、CPU701により復号部704内の背景復号部のトナーセーブ処理手段が有効とされ、前記実施例1,2,3,4又は5もしくはそれら変形例で説明したトナーセーブ処理が実行される。
CPU701からの命令により復号部704にRAM703上の構造化文書の符号が転送され、前景、マスク及び背景が復号され、この際にトナーセーブ・モードが指定されているならば背景復号部において背景に対しトナーセーブ処理が施される。復号された前景、マスク、背景のデータはRAM703へ転送される。この前景、マスク、背景のデータから文書画像データを合成する処理がCPU701のプログラム処理によって実行され、RAM703上に文書画像データが再生される。この文書画像データは、CPU701からの命令により画像処理部707へ転送されて処理され、プリント信号が作像部708へ出力されることにより、構造化文書符号から再生された文書画像データが印刷される。トナーセーブ・モードが指定された場合には、背景に対し前述のようなトナーセーブ処理が施されるためトナーセーブ印刷となり、作像部708の色材消費が抑えられる。
なお、復号部704の機能を含む文書画像再生処理部をCPU701のプログラム処理によって実現することも可能であり、かかる態様も本実施形態に包含される。そのためのプログラムは、請求項16に係る発明の一実施例に相当する。
[文書画像再生処理部をコンピュータ側に実装する形態]
文書画像再生処理部をプリンタ(画像出力装置)側に実装するのではなく、プリンタに接続されるパソコン等のコンピュータ側にソフトウェア(アプリケーション、プリンタドライバ等)として実装することも可能である。図27は、かかる実施形態を説明するためのフローチャートである。
図27において、パソコン等のコンピュータ側の例えばプリンタドライバによって、構造化文書の前景符号の復号処理(step51)、マスク符号の復号処理(step52)、トナーセーブ処理を含む背景符号の復号処理(step53)、復号されたマスクに従って、復号された前景と背景を合成する処理(step54)を実行して文書画像データを再生し、この文書画像データをインターフェースケーブルやLANケーブルを介してプリンタへ転送する。プリンタ側では、その画像処理部で、パソコンより転送された文書画像データをCMYK信号へ変換する処理(step55)、ガンマ補正処理(step56)、中間調処理(step57)を実行してプリント信号を生成し、これを作像部に与えて文書画像を印刷する。
上記プリンタドライバのような、文書画像生成処理部としてパソコン等のコンピュータを機能させるプログラムは請求項16に係る発明の一実施例に相当する。また、このようなプログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等のコンピュータが読み取り可能な情報記録媒体は、請求項17に係る発明の一実施例に相当する。
[複写機の構成例]
図28に本発明に係る複写機のハードウェア構成の一例を示す。図28において、801はCPU、802は制御や処理のためのプログラムが格納されたROM、803はCPU801の作業記憶域や実行プログラムの記憶域等として利用されるRAMである。804は文書の原稿を光学的に読み取って文書画像データ(ラスターデータ)を入力する画像入力部、805は画像入力部804より入力された文書画像データから前景、マスク、背景からなる構造化文書の符号を生成する符号化部、806は構造化文書符号等を保存するためのハードディスク装置のような画像保存部である。807は復号部、808は画像出力部であり、これは図6中の画像処理部103に対応した画像処理部809と図6中の作像部104に対応した作像部910からなる。811は利用者が各種の指示を入力するための操作部である。
復号部807は図7中の前景復号部110、マスク復号部111、背景復号部112(トナーセーブ処理手段101を含む)からなるものである。図7の合成処理部113の機能は、CPU801のプログラム処理によって実現される。ただし、合成処理部113の機能を画像処理部809に含めることも可能であり、かかる態様も本実施形態に包含される。
利用者は、操作部811を利用し、画像保存部806に保存されている構造化文書符号を指定し、その印刷を指示することができる。この際に、利用者はトナーセーブ・モードとトナーセーブをしないノーマル・モードの指定も行うことができる。
印刷指示が入力されると、CPU801からの命令により画像保存部806から指定された構造化文書符号がRAM803へ転送される。CPU801からの命令によりRAM803上の構造化文書符号が復号部807へ転送され、前景、マスク及び背景が復号される。トナーセーブ・モードが指定されている場合にはCPU801により背景復号部内のトナーセーブ処理手段が有効にされるため、背景に対しトナーセーブ処理が施される。復号された前景、マスク、背景のデータはRAM803へ転送される。この前景、マスク、背景のデータから文書画像データを合成する処理がCPU801のプログラム処理によって実行され、RAM803上に文書画像データが再生される。この文書画像データは、CPU801からの命令により画像処理部809へ転送されて処理され、プリント信号が作像部810へ出力されることにより、構造化文書符号から再生された文書画像データが印刷される。トナーセーブ・モードが指定された場合には、背景に対し前述のようなトナーセーブ処理が施されるため、作像部810の色材の消費が抑えられる。
復号部807内の背景復号部に前記[他の実施例]に述べたように複数のトナーセーブ処理手段を持たせ、利用者がトナーセーブ処理手段を選択できるようにすることもできる。この場合、利用者が、選択したトナーセーブ処理手段を適用した場合にどのような印刷結果となるか予め確認できるようにすると好都合であろう。
そのためには、各トナーセーブ処理手段に対応させて、それを適用した場合の印刷例を示すためのプレビュー画像データを画像保存部806に保存しておき、利用者が選択したトナーセーブ処理手段に対応したプレビュー画像データを表示し、利用者に確認させるような構成とすることができる。
例えば、利用者が図29に示すような操作部811の「トナーセーブ」ボタン915を押してトナーセーブ・モードを指定した場合に、操作部811の表示部911に図29に示すような選択画面912を表示させ、「高速」ボタン913又は「高精度」ボタン914を利用者に選択させる。ここで、「高速」ボタン913は例えば前記実施例2のトナーセーブ処理手段を指定するソフトウェアのボタンであり、「高精度」ボタン914は例えば前記実施例1のトナーセーブ処理手段を指定するソフトウェアのボタンである。そして、例えば「高速」ボタン913が押された場合、前記実施例2のトナーセーブ処理手段に対応したプレビュー画像データを画像保存装置806より読み出し、図30に示すようなプレビュー画像917として表示部911に表示させて利用者に確認させる。そして、利用者は「確定」ボタン921を押すことにより「高速」ボタン913の選択を確定することができる。利用者は選択をし直したい場合には「取消」ボタン922を押すことにより、図29の選択画面の状態に戻し、再度選択を行うことができる。このような選択に関する処理はCPU801のプログラム処理によって実行させることができる。以上は請求項15に係る発明の一実施例の説明である。
[その他]
以上の説明では背景の符号はJPEG2000の符号であったが、これのみに限定されるものではない。例えば、輝度,色差の各コンポーネント別に符号化された符号ならば、前記実施例1と同様な輝度補正によるトナーセーブ処理が可能である。サブバンド分割を行う符号化方式により符号化された符号ならば、前記実施例2又は3と同様な係数補正によるトナーセーブ処理が可能である。サブバンド分割を行い係数の正規化を行う符号化方式により符号化された符号ならば、前記実施例4又は5と同様な正規化分母補正によるトナーセーブ処理が可能である。
構造化文書とその符号の例を示す模式図である。 JPEG2000符号化アルゴリズムを説明するためのブロック図である。 2次元ウェーブレット変換によるサブバンド分割例を示す図である。 タイル、サブバンド、プレシンクト、コードブロックの説明図である。 JPEG2000復号アルゴリズムを説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態を説明するためのブロック図である。 文書画像再生処理部のブロック図である。 背景復号部及びトナーセーブ処理手段の実施例1を示すブロック図である。 輝度補正部の処理内容を示すフローチャートである。 輝度補正テーブルを説明するためのグラフである。 トナーセーブ処理の効果を説明するための図である。 構造化文書の例とトナーセーブ処理の結果を示す図である。 背景復号部及びトナーセーブ処理手段の実施例2を示すブロック図である。 係数補正部の処理内容を示すフローチャートである。 輝度用係数補正テーブルを説明するためのグラフである。 LLサブバンド係数の総係数(総画素数)に対する割合を説明するための図である。 背景復号部及びトナーセーブ処理手段の実施例3を示すブロック図である。 係数補正部の処理内容を示すフローチャートである。 色差用係数補正テーブルを説明するためのグラフである。 背景復号部及びトナーセーブ処理手段の実施例4を示すブロック図である。 逆正規化処理のフローチャートである。 輝度用正規化分母補正テーブルを説明するためのグラフである。 背景復号部及びトナーセーブ処理手段の実施例5を示すブロック図である。 逆正規化処理のフローチャートである。 色差用正規化分母補正テーブルを説明するためのグラフである。 本発明に係るプリンタの構成例を示すブロック図である。 文書画像再生処理部をパソコン側に実装する形態を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る複写機の構成例を示すブロック図である。 操作部の説明図である。 操作部の説明図である。
符号の説明
1 文書画像データ
2 前景
3 マスク
4 背景
11 DCレベルシフト及び色変換のための処理ブロック
12 ウェーブレット変換のための処理ブロック
13 量子化及び正規化のための処理ブロック
14 ビットプレーン符号化のための処理ブロック
15 パケット生成のための処理ブロック
16 符号形成のための処理ブロック
21 符号解析のための処理ブロック
22 パケット分割のための処理ブロック
23 ビットプレーン復号のための処理ブロック
24 逆量子化及び逆正規化のための処理ブロック
25 逆ウェーブレット変換のための処理ブロック
26 DC逆レベルシフト及び逆色変換のための処理ブロック
100 文書画像再生処理部
101 トナーセーブ処理手段
102 画像出力部
103 画像処理部
104 作像部
105 色変換処理部
106 ガンマ補正部
107 中間調処理部
110 前景復号部
111 マスク復号部
112 背景復号部
113 合成処理部
201 輝度補正部
202 輝度補正テーブル
301 係数補正部
302 輝度用係数補正テーブル
401 係数補正部
402 輝度用係数補正テーブル
403 色差用係数補正テーブル
501 標準正規化分母テーブル
502 輝度用正規化分母補正テーブル
601 標準正規化分母テーブル
602 輝度用正規化分母補正テーブル
603 色差用正規化分母補正テーブル

Claims (17)

  1. 前景、マスク及び背景の組からなる構造化文書の符号から、前景、マスク及び背景を復号し、復号されたマスクに従って復号された前景と背景を合成することにより文書画像データを再生する文書画像再生処理手段と、
    前記文書画像再生処理手段により再生された文書画像データを色材を用いて媒体に印刷する画像出力手段とを有し、
    前記文書画像再生処理手段は、構造化文書の符号から再生される文書画像データを、前記画像出力手段により色材の消費を抑えて印刷可能なものにするためのトナーセーブ処理を、該構造化文書の背景に対し施すトナーセーブ処理手段を含むことを特徴とする画像出力システム。
  2. 構造化文書の背景の符号は、輝度、色差の各コンポーネント別に符号化された符号であり、
    前記トナーセーブ処理手段は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントに対し前記トナーセーブ処理を施すことを特徴とする請求項1記載の画像出力システム。
  3. 構造化文書の背景の符号は、輝度、色差の各コンポーネント別に符号化された符号であり、
    前記トナーセーブ処理手段は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネント及び色差コンポーネントに対し前記トナーセーブ処理を施すことを特徴とする請求項1記載の画像出力システム。
  4. 前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの画素値を増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい画素値に対する補正の度合が大きい画素値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする請求項2記載の画像出力システム。
  5. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい係数値に対する補正の度合が大きい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする請求項2記載の画像出力システム。
  6. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい係数値に対する補正の度合が大きい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする請求項2記載の画像出力システム。
  7. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする請求項2記載の画像出力システム。
  8. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理であって、該補正する処理において、小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする請求項2記載の画像出力システム。
  9. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの低周波サブバンドの係数値をその絶対値を減少させる側へ補正する処理とからなり、
    前記輝度コンポーネントの係数値を補正する処理において、小さい係数値に対する補正の度合が大きい係数値に対する補正の度合より大きく、
    前記色差コンポーネントの係数値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する補正の度合が絶対値の小さい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする請求項3記載の画像出力システム。
  10. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値を増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値をその絶対値を減少させる側へ補正する処理とからなり、
    前記輝度コンポーネントの係数値を補正する処理において、小さい係数値に対する補正の度合が、大きい係数値に対する補正の度合より大きく、
    前記色差コンポーネントの係数値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する補正の度合が、絶対値の小さい係数値に対する補正の度合より大きいことを特徴とする請求項3記載の画像出力システム。
  11. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より減少させる側へ補正する処理とからなり、
    前記輝度コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きく、
    前記色差コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、絶対値の小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする請求項3記載の画像出力システム。
  12. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割され、各サブバンドの係数値に正規化が施された符号であり、
    前記トナーセーブ処理は、背景の符号の復号過程において、輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より増大させる側へ補正する処理と、色差コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値を標準値より減少させる側へ補正する処理とからなり、
    前記輝度コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きく、
    前記色差コンポーネントの係数値の逆正規化に用いる正規化分母値を補正する処理において、絶対値の大きい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合が、絶対値の小さい係数値に対する逆正規化に用いる正規化分母値の補正の度合より大きいことを特徴とする請求項3記載の画像出力システム。
  13. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別にサブバンド分割された符号であり、
    背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの画素値に対し前記トナーセーブ処理を施す高精度モードと、
    背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対し、あるいは、輝度コンポーネント及び色差コンポーネントの低周波サブバンドの係数値に対し、前記トナーセーブ処理を施す高速モードと有し、
    前記高精度モード又は前記高速モードを選択可能であることを特徴とする請求項1記載の画像出力システム。
  14. 構造化文書の背景の符号は輝度、色差の各コンポーネント別に階層的にサブバンド分割された符号であり、
    背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの画素値に対し前記トナーセーブ処理を施す高精度モードと、
    背景の符号の復号過程において輝度コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対し、あるいは、輝度コンポーネント及び色差コンポーネントの所定階層以下の階層のサブバンドの係数値に対し、前記トナーセーブ処理を施す高速モードと有し、
    前記高精度モード又は前記高速モードを選択可能であることを特徴とする請求項1記載の画像出力システム。
  15. 前記高精度モードが選択された場合に前記高精度モード用のプレビュー画像を表示し、前記高速モードが選択された場合に前記高速モード用プレビュー画像を表示する手段を有することを特徴とする請求項13又は14記載の画像出力システム。
  16. 請求項4乃至12のいずれか1項記載の文書画像再生処理手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
  17. 請求項4乃至12のいずれか1項記載の文書画像再生処理手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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