JP2007235199A - リフレクタアンテナ - Google Patents

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敏彦 小杉
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Abstract

【課題】煩雑な製造工程を実施することなく指向性を改善でき、電子回路への電磁波の干渉を抑制しつつ、小型化可能なリフレクタアンテナを提供することにある。
【解決手段】リフレクタアンテナ100は、半波長ダイポールアンテナ2が表面に形成された半導体集積回路基板1と、半波長ダイポールアンテナ2の周囲を囲む空孔領域3と、半導体集積回路基板1の表面に、少なくとも空孔領域3を除いて形成された接地導体4と、半導体集積回路基板1の裏面に接触する反射板6と、半導体集積回路基板1および反射板6と接触する電波吸収体7とを備えた。更に、反射板6を半波長ダイポールアンテナ2の全体と重なる位置で、かつ、トランジスタ回路5と重ならない位置に配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体基板に一体形成されるリフレクタアンテナに関する。
従来、半導体集積回路基板にアンテナを形成し、集積回路とアンテナを一体化することによって、装置の小型化や実装作業の容易化を実現している。この場合、半導体集積回路基板上に形成されるアンテナの特性を良好に保つと同時に、集積回路への電磁波の干渉を抑制する必要がある。更に、半導体集積回路基板にアンテナを形成するため、アンテナの形状は自ずと平面形状に限定され、これより、アンテナから放射される電磁波の放射向きの調整およびアンテナ利得の向上には多くの制限が生じ易い。
上記の制限の一つとして、アンテナにおける電磁波の放射向きが挙げられる。半導体集積回路基板は平らな構造物の表面にダイボンドされるため、電磁波の放射向きは、半導体集積回路基板の表面の法線方向が好ましい。半導体集積回路基板をダイボンドした面に他の構造物が無い場合は、電磁波の放射向きを半導体集積回路基板の側面方向、つまり前記法線方向から90°の向きにできることがあるものの、これは特殊な場合である。また、半導体集積回路基板のダイポールアンテナが形成される位置に開口部を開け、開口部から半導体集積回路基板の裏面方向へ放射させるアンテナも発案されている(特許文献1参照)。
また、上記の制限の一つとして、半導体集積回路基板の小型化が挙げられる。従来、半導体集積回路基板に形成されるアンテナには、方形あるいは円形等のパッチアンテナに代表されるモノポールアンテナが使用されることが多い(特許文献2および3参照)。上記のモノポールアンテナはアンテナ周辺の接地導体との相互作用が大きく、良好な特性を得るためには広い接地導体面積を必要とする。また、モノポールアンテナに代表される非平衡型アンテナは、放射される電磁波の指向性が悪く、集積回路に干渉を与え易い。そのため、集積回路への電磁波の干渉を抑制するため、不要な方向へ放射された電磁波が十分減衰する距離まで、集積回路を離す、または、多層配線プロセスを採用し集積回路からアンテナを隔離する必要が生じる。
そこで、指向性を改善させるためにアンテナを1次元的あるいは2次元的な配置、すなわち、アレイアンテナにする方法も発案されている(特許文献4参照)。しかし、小型化を目指す半導体集積回路基板において、アレイ化に必要な領域を確保する事は実際上困難である。また、指向性の悪いモノポールアンテナと外部のレンズアンテナを組み合わせて、レンズアンテナから放射される電磁波の実効的な指向性を改善する方法も採用されている(特許文献5参照)。しかし、この場合もモノポールアンテナ自体の指向性に改善は無く、集積回路への電磁波の干渉は依然大きいままである。
別の選択として、指向性の悪いモノポールアンテナの代わりに、指向性利得のやや高いダイポールアンテナを使用することも考えられる(特許文献1参照)。半波長ダイポールアンテナに代表される平衡型アンテナはアンテナ周辺の接地導体との相互作用が少なく、より少ない接地導体面積で良好な特性を得易いものの、ダイポールアンテナであっても単体素子では指向性の改善はまだ不十分である。そこで、ダイポールアンテナの指向性をさらに改善させるために平面的な八木宇多アンテナを形成する方法も発案されている(特許文献6参照)。前記したモノポールアンテナのアレイ化に比べて、八木宇多アンテナは比較的小型かつ高指向性を有する。しかし、八木宇多アンテナの放射方向は反射器、導波器等のアンテナエレメントが含まれる面内方向であり、言い換えると実装後の半導体集積回路基板の側面方向への放射になる。このため必ずしも集積回路との一体化には適さない場合が多い。更に別の方法として半導体集積回路基板のモノポールアンテナが存在する面の裏側に導体でできた反射板を配置する方法も考えられる(特許文献7参照)。前記の反射板によってアンテナはリフレクタアンテナとして機能するため、指向性が改善する。
特開平10−224141号公報 特開平7−176946号公報 特許第2621576号 特開2000−22428号公報 特開2002−246832号公報 特許第3664721号 特開平6−252635号公報
しかし、特許文献2および3で開示された半導体集積回路基板上に形成されたモノポールアンテナにおいては、十分な指向性が得られず、周辺にある集積回路への電磁波の干渉が大きいため、不要な方向へ放射された電磁波が十分減衰する距離までモノポールアンテナを集積回路から離すか、または、多層配線プロセスを採用しモノポールアンテナを集積回路から隔離する必要があり、半導体集積回路基板上に回路形成が不可能な領域が多く発生し、半導体集積回路基板を小型化することができないといった問題があった。更に、不要な方向へ放射された電磁波が十分減衰する距離までモノポールアンテナを集積回路から離すため、または、多層配線プロセスを採用しモノポールアンテナを集積回路から隔離するために、付加的な工程が多く加わることから、製造工程が煩雑になるといった問題があった。
これを改良するために、特許文献4において、アレイアンテナを使用し、指向性を改善させる方法も発案されているが、アレイ化に必要な領域を確保するため、半導体集積回路基板を小型化することができないといった問題があった。また、特許文献5において、モノポールアンテナと外部のレンズアンテナを組み合わせて、レンズアンテナから放射される電磁波の実効的な指向性を改善する方法も発案されているが、モノポールアンテナ自体の指向性に改善は無いため、周辺の集積回路への電磁波の干渉が大きく、不要な方向へ放射された電磁波が十分減衰する距離までモノポールアンテナを集積回路から離すか、モノポールアンテナを集積回路から隔離する必要があり、半導体集積回路基板上に回路形成が不可能な領域が多く発生し、半導体集積回路基板を小型化することができないという問題があった。更に、不要な方向へ放射された電磁波が十分減衰する距離までモノポールアンテナを集積回路から離すため、または、多層配線プロセスを採用しモノポールアンテナを集積回路から隔離するために、付加的な工程が多く加わることから、製造工程が煩雑になるといった問題があった。また、特許文献1において、指向性利得のやや高いダイポールアンテナを使用する方法も発案されているが、ダイポールアンテナの単体素子では指向性利得が不十分であるといった問題があった。
更に、特許文献6において、平面的な八木宇多アンテナを形成する方法も発案されているが、八木宇多アンテナの放射方向は半導体集積回路基板の側面方向であることから、半導体集積回路基板における当該放射方向には、回路形成が不可能となるため、半導体集積回路基板を小型化することができないといった問題があった。また、特許文献7において、半導体集積回路基板のモノポールアンテナが存在する面の裏側に導体でできた反射板を配置する方法が発案されているが、アンテナと反射板の間に生ずる電磁波が半導体集積回路基板の内部を伝播し集積回路への電磁波の干渉を起こし易く、多層配線プロセスなどアンテナの隔離を行う必要があるため、半導体集積回路基板を小型化することができないといった問題があった。更に、隔離するため付加的な工程が多く加わることから、製造工程が煩雑になるといった問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、煩雑な製造工程を実施することなく指向性を改善でき、電子回路への電磁波の干渉を抑制しつつ、小型化可能なリフレクタアンテナを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係るリフレクタアンテナでは、半波長ダイポールアンテナおよび電子回路を一体に形成したリフレクタアンテナにおいて、前記半波長ダイポールアンテナが表面に形成された半導体基板と、前記半波長ダイポールアンテナの周囲を囲む空孔領域と、前記半導体基板の表面に、少なくとも前記空孔領域を除いて形成された接地導体と、前記半導体基板の裏面に接触する反射板と、前記半導体基板および前記反射板と接触する前記電波吸収体とを備え、前記反射板は、前記半波長ダイポールアンテナの全体と重なる位置で、かつ、前記電子回路と重ならない位置に配置されたことを特徴としている。
また、請求項2に記載のように、前記半波長ダイポールアンテナはバイコニカルアンテナであることを特徴としている。
また、本発明に係るリフレクタアンテナでは、一対の半波長ダイポールアンテナおよび電子回路を一体に形成したリフレクタアンテナにおいて、前記一対の半波長ダイポールアンテナが表面に形成された半導体基板と、前記一対の半波長ダイポールアンテナの周囲を囲む空孔領域と、前記半導体基板の表面に、少なくとも前記空孔領域を除いて形成された接地導体と、前記半導体基板の裏面に接触する反射板と、前記半導体基板および前記反射板と接触する前記電波吸収体とを備え、前記反射板は、前記一対の半波長ダイポールアンテナの全体と重なる位置で、かつ、前記電子回路と重ならない位置に配置され、前記一対の半波長ダイポールアンテナは、空孔領域内で平行に形成されるとともに、同相励振されることを特徴としている。
また、本発明に係るリフレクタアンテナでは、4個の半波長ダイポールアンテナおよび電子回路を一体に形成したリフレクタアンテナにおいて、前記4個の半波長ダイポールアンテナが表面に形成された半導体基板と、前記4個の半波長ダイポールアンテナの周囲を囲む空孔領域と、前記半導体基板の表面に、少なくとも前記空孔領域を除いて形成された接地導体と、前記半導体基板の裏面に接触する反射板と、前記半導体基板および前記反射板と接触する前記電波吸収体とを備え、前記反射板は、前記4個の半波長ダイポールアンテナの全体と重なる位置で、かつ、前記電子回路と重ならない位置に配置され、前記4個の半波長ダイポールアンテナは、空孔領域内で相互に90°ずらして形成されることを特徴としている。
また、請求項5に記載のように、前記半導体基板の表面に接触させて、比誘電率が1より大きい誘電体板を配置することを特徴としている。
また、請求項6に記載のように、前記誘電体板は、前記半導体基板との接触面と対向する面において、前記半波長ダイポールアンテナと相対向する位置に導波器を有することを特徴としている。
また、請求項7に記載のように、前記電子回路は、前記半波長ダイポールアンテナに給電線路で接続されるトランジスタ回路であることを特徴としている。
本発明により、半導体基板と電波吸収体と接触する反射板が半波長ダイポールアンテナの全体と重なる位置で、かつ、電子回路と重ならない位置に配置されることで、半波長ダイポールアンテナから放射された電磁波を反射板で反射し、半波長ダイポールアンテナの指向性を改善できる。また、半導体基板の内部を伝播する電磁波を電波吸収体が吸収するので、電子回路への電磁波の干渉を抑制することもできる。よって、煩雑な製造工程を実施することなく、リフレクタアンテナの小型化を実現できる。
また、半波長ダイポールアンテナとして、バイコニカルアンテナを使用することで、バイコニカルアンテナから放射される電磁波の指向性を広い周波数範囲で改善させることができる。また、一対の半波長ダイポールアンテナを形成して、同相励振することにより、一対の半波長ダイポールアンテナから放射された電磁波は半導体基板の表面の法線方向で強めあうので、更に指向性を改善することができる。また、4個の半波長ダイポールアンテナを相互に90°ずらして形成することで、円偏波に対して指向性が改善する。
また、半導体基板の表面に接触させて誘電体板を配置することで、半波長ダイポールアンテナの放射方向により多くの電磁波を伝播させることができる。また、誘電体板の半導体基板との接触面と対向する面において、半波長ダイポールアンテナと相対向する位置に導波器を有することで、指向性を改善させることができる。
以下に、本発明の第1乃至第10の実施形態に係るリフレクタアンテナ100乃至1000について、図1乃至図6を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100を示す斜視図である。第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100は、半波長ダイポールアンテナ2が表面に形成された半導体集積回路基板1と、半波長ダイポールアンテナ2の周囲を囲む空孔領域3と、半導体集積回路基板1の表面に形成された電子回路であるトランジスタ回路5と、半導体集積回路基板1の表面に形成され、トランジスタ回路5と半波長ダイポールアンテナ2を接続する給電線路10と、半導体集積回路基板1の表面に、少なくとも空孔領域3および給電線路10を除いて形成された接地導体4と、給電線路10により分断された接地導体4を接続するエアブリッジ11と、半導体集積回路基板1の裏面に接触する反射板6と、半導体集積回路基板1および反射板6と接触する電波吸収体7とを備えている。
ここで、半波長ダイポールアンテナ2は、長方形の空孔領域3の中心に全長Lで形成されている。半波長ダイポールアンテナ2には、トランジスタ回路5から給電線路10を介して給電されている。エアブリッジ11は、給電線路10による接地導体4の分断の影響を低減するために設けられる。また、第1の実施形態に係るトランジスタ回路5はICチップである。電波吸収体7は、図1に示したように、半導体集積回路基板1の大きさよりも大きくなっている。
更に、反射板6は、長方形に形成され、半波長ダイポールアンテナ2の全体と重なる位置に配置されている。すなわち、反射板6の一辺は、半波長ダイポールアンテナ2の全長Lより長くなっている。また、反射板6はトランジスタ回路5と重ならない位置に配置されている。反射板6は電波吸収体7の表面に配置した後、半波長ダイポールアンテナ2、空孔領域3、接地導体4、トランジスタ回路5、給電線路10およびエアブリッジ11を備えた半導体集積回路基板1を電波吸収体7の所定の位置にダイボンドすることで、半導体集積回路基板1の裏面および電波吸収体7に接触するとともに、半波長ダイポールアンテナ2と重なる位置で、かつ、トランジスタ回路5と重ならない位置に配置される。
図1に示す構造により、トランジスタ回路5から給電線路10を介して半波長ダイポールアンテナ2に給電することで、半波長ダイポールアンテナ2から電磁波が放射される。放射された電磁波の一部は半導体集積回路基板1の表面の上方(放射方向)に伝播し、電磁波の一部は半導体集積回路基板1の裏面、すなわち、反射板6に向かって伝播する。そして、当該電磁波の一部は、反射板6によって反射され、180°向きを変えて半導体集積回路基板1の表面の上方に向かって伝播する。この時、反射板6は等電位面として作用するため、反射板6の下に電磁界は存在せず、電波吸収体7によって電磁波が吸収されることは無い。結果として、半波長ダイポールアンテナ2から放射された電磁波のほぼ全てが半導体集積回路基板1の表面の上方に向かって伝播するので、リフレクタアンテナ100の指向性が改善する。
一方、半波長ダイポールアンテナ2から放射された電磁波の一部が反射板6で反射される際、わずかの電磁波は反射板6と接地導体4の隙間方向に漏れる。すなわち、半導体集積回路基板1の内部を伝播する。当該反射板6と接地導体4の隙間方向へ漏れた電磁波は、反射板6が無い領域へ向かって伝播し、電波吸収体7と相互作用を起こすことから、漏れた電磁波は伝播するに従って急速に減衰する。上述したように、トランジスタ回路5は反射板6と重ならない位置に形成されている。よって、トランジスタ回路5へ到達する電磁波は減衰しており、トランジスタ回路5への電磁波の干渉を抑制することができる。
反射板6が大きいほど、電磁波の反射が完全に行われるためリフレクタアンテナ100の指向性は改善するが、同時にトランジスタ回路5を反射板6から離して形成する必要があり、半導体集積回路基板1が大きくなる。仮に、半導体集積回路基板1の大きさを変えなければ、トランジスタ回路5を形成できる領域が減少することになる。そこで、反射板6として作用することにできる限界の大きさは、長方形の場合一辺がLの場合である。一辺の長さとしてLの2倍以上の大きさとすれば、更に良好な反射板6として機能する。
以上より、リフレクタアンテナ100は、モノポールアンテナと比較して指向性利得のやや高い半波長ダイポールアンテナ2を半導体集積回路基板1の表面に形成し、半導体集積回路基板1の裏面に反射板6を配置した簡易な構造を形成することで、半波長ダイポールアンテナ2から放射された電磁波のほぼ全てが半導体集積回路基板1の表面の上方に向かって伝播するので、リフレクタアンテナ100の指向性を更に改善することができる。すなわち、半導体集積回路基板1の表面の上方に向かって伝播する電磁波によるトランジスタ回路5への電磁波の干渉を抑制することができる。
更に、半導体集積回路基板1の裏面および反射板6と電波吸収体7とを接触させ、反射板6を半波長ダイポールアンテナ2と重なる位置で、かつ、トランジスタ回路5と重ならない位置に配置することで、反射板6と接地導体4の隙間方向、すなわち、半導体集積回路基板1の内部を伝播する漏れた電磁波は電波吸収体7によって急速に減衰するので、半導体集積回路基板1の内部を伝播する漏れた電磁波によるトランジスタ回路5への干渉を抑制することができる。よって、多層配線プロセスなどで半波長ダイポールアンテナ2をトランジスタ回路5から隔離する必要がないこと、半導体集積回路基板1の内部を伝播する電磁波が十分減衰する距離を短くできること、半導体集積回路基板1上に回路形成が不可能な領域は反射板6と重なる範囲に限定されることから、半導体集積回路基板1を小型化でき、リフレクタアンテナ100の小型化を実現できる。
また、多層配線プロセスなどで半波長ダイポールアンテナ2をトランジスタ回路5から隔離する必要がないこと、半導体集積回路基板1は通常の半導体プロセス以外の一切の追加加工を必要としないこと、反射板6を電波吸収体7の表面に配置した後、半導体集積回路基板1を電波吸収体7の所定の位置にダイボンドするだけで、反射板6を半波長ダイポールアンテナ2と重なる位置で、かつ、トランジスタ回路5と重ならない位置に容易に配置できることから、煩雑な製造工程を実施することなく指向性を改善でき、トランジスタ回路5への電磁波の干渉を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るリフレクタアンテナ200について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と異なる点を中心に図2を参照して説明する。また、第2の実施形態に係るリフレクタアンテナ200について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図2は、第2の実施形熊に係るリフレクタアンテナ200を示す斜視図である。第2の実施形態に係るリフレクタアンテナ200は、第1の実施形態と同様に、半波長ダイポールアンテナ2、空孔領域3、接地導体4、トランジスタ回路5、給電線路10およびエアブリッジ11を備える半導体集積回路基板1と、反射板6と、電波吸収体7とを備えている。よって、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
更に、第2の実施形態に係るリフレクタアンテナ200では、第1の実施形態と異なり、半導体集積回路基板1の材質と同じ比誘電率を持つ材質で形成された誘電体板8を、半導体集積回路基板1の表面と接触させて配置している。半導体集積回路基板1として用いられている材質は、Si、GaAs、InP等が多く、これらの半導体の比誘電率は11以上の値を持つ。そのため、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100において、半波長ダイポールアンテナ2から放射される電磁波の多くは、半導体集積回路基板1の表面の上方ではなく反射板6の方向に伝播する。反射板6の方向に多くの電磁波が伝播すると、反射板6と接地導体4の隙間方向、すなわち、半導体集積回路基板1の内部を伝播する漏れた電磁波も増加する。よって、電波吸収体7と相互作用を起こす電磁波も増加するので、これから、損失が増加する。そこで、第2の実施形態に係るリフレクタアンテナ200では、上記の誘電体板8を半導体集積回路基板1の表面に接して配置することで、半波長ダイポールアンテナ2から放射された電磁波の半分を半導体集積回路基板1の表面の上方に伝播させている。これより、反射板6の方向に伝播する電磁波が減少することから、電波吸収体7と相互作用を起こす電磁波も減少し、よって、損失を減少させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るリフレクタアンテナ300について、第2の実施形態に係るリフレクタアンテナ200と異なる点を中心に図3を参照して説明する。また、第3の実施形態に係るリフレクタアンテナ300について、第2の実施形態に係るリフレクタアンテナ200と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図3は、第3の実施形熊に係るリフレクタアンテナ300を示す斜視図である。第3の実施形態に係るリフレクタアンテナ300は、第2の実施形態と同様に、半波長ダイポールアンテナ2、空孔領域3、接地導体4、トランジスタ回路5、給電線路10およびエアブリッジ11を備える半導体集積回路基板1と、反射板6と、電波吸収体7と、誘電体板8を備えている。よって、第2の実施形態と同様の効果を取得することができる。
更に、第3の実施形態に係るリフレクタアンテナ300では、第2の実施形態と異なり、誘電体板8が導波器9を備えている。導波器9は、誘電体板8の半導体集積回路基板1との接触面と対向する面に導体で形成されている。また、導波器9の全長は半波長ダイポールアンテナ2の全長と同じLで形成され、導波器9の幅は半波長ダイポールアンテナ2の幅と同じ寸法で形成されている。そして、誘電体板8を半導体集積回路基板1に接触させて配置した場合、導波器9は半波長ダイポールアンテナ2の全体と重なる位置に形成されている。これにより、半波長ダイポールアンテナ2、反射板6および導波器9の配置が、半導体集積回路基板1の表面の上方を放射方向とした八木宇多アンテナと同じ配置となるので、リフレクタアンテナ300の指向性を更に改善させることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と異なる点を中心に図4を参照して説明する。また、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図4は、第4乃至第6の実施形態に係るリフレクタアンテナに用いられるアンテナと空孔領域の構造を示す図である。図4(a)は第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400、図4(b)は、後述する第5の実施形態に係るリフレクタアンテナ500、図4(c)は、後述する第6の実施形態に係るリフレクタアンテナ600のアンテナ、空孔領域および接地導体の構造を示している。第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400における図4で示していない構造は、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と全く同じである。よって、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
リフレクタアンテナ400では、図4(a)に示したように、一対の半波長ダイポールアンテナ2を一の空孔領域31に、空孔領域31の中心を真横に通過する線に対して線対称となるように平行に形成している。各半波長ダイポールアンテナ2は、給電線路10とそれぞれ接続されている。接地導体41は2本の給電線路10で分断されている。そして、給電線路10による接地導体41の分断の影響を低減するため、エアブリッジ11が形成されている。空孔領域31および接地導体41は、第1の実施形態と同様に長方形に形成されている。これにより、一対の半波長ダイポールアンテナ2を同相で励振すると、一対の半波長ダイポールアンテナ2から放射された電磁波は半導体集積回路基板1の表面の法線方向で強めあう。これより、リフレクタアンテナ400の指向性を更に改善することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係るリフレクタアンテナ500について、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400と異なる点を中心に図4を参照して説明する。また、第5の実施形態に係るリフレクタアンテナ500について、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第5の実施形態に係るリフレクタアンテナ500における図4で示していない構造は、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400と全く同じである。よって、第4の実施形態と同様の効果を取得することができる。
リフレクタアンテナ500では、図4(b)に示したように、第4の実施形態と同様に、一対の半波長ダイポールアンテナ2を一の空孔領域32に、空孔領域32の中心を真横に通過する線に対して線対称となるように平行に形成している。各半波長ダイポールアンテナ2は、給電線路10とそれぞれ接続されている。接地導体42は2本の給電線路10で分断されている。そして、給電線路10による接地導体42の分断の影響を低減するため、エアブリッジ11が形成されている。第4の実施形態と異なり、空孔領域32および接地導体42は八角形に形成されている。しかし、空孔領域32および接地導体42の形状を変更しても、本質的には変化しないので、第4の実施形態と同様の効果を取得することができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態に係るリフレクタアンテナ600について、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400と異なる点を中心に図4を参照して説明する。また、第6の実施形態に係るリフレクタアンテナ600について、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第6の実施形態に係るリフレクタアンテナ600における図4で示していない構造は、第4の実施形態に係るリフレクタアンテナ400と全く同じである。よって、第4の実施形態と同様の効果を取得することができる。
リフレクタアンテナ600では、図4(c)に示したように、第4の実施形態と同様に、一対の半波長ダイポールアンテナ2を一の空孔領域33に、空孔領域33の中心を真横に通過する線に対して線対称となるように平行に形成している。各半波長ダイポールアンテナ2は、給電線路10とそれぞれ接続されている。接地導体43は2本の給電線路10で分断されている。そして、給電線路10による接地導体43の分断の影響を低減するため、エアブリッジ11が形成されている。第4の実施形態と異なり、空孔領域33および接地導体43は、円形に形成されている。しかし、空孔領域33および接地導体43の形状を変更しても、本質的には変化しないので、第4の実施形態と同様の効果を取得することができる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態に係るリフレクタアンテナ700について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と異なる点を中心に図5を参照して説明する。また、第7の実施形態に係るリフレクタアンテナ700について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図5は、第7および第8の実施形態に係るリフレクタアンテナに用いられるアンテナと空孔領域の構造を示す図である。図5(a)は第7の実施形態に係るリフレクタアンテナ700、図5(b)は、後述する第8の実施形態に係るリフレクタアンテナ800のアンテナ、空孔領域および接地導体の構造を示している。第7の実施形態に係るリフレクタアンテナ700における図5で示していない構造は、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と全く同じである。よって、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
リフレクタアンテナ700では、図5(a)に示したように、半波長ダイポールアンテナ2として平面的なバイコニカルアンテナ21を空孔領域3内に形成している。バイコニカルアンテナ21は給電線路10と接続されている。接地導体4は給電線路10で分断されている。そして、給電線路10による接地導体4の分断の影響を低減するため、エアブリッジ11が形成されている。空孔領域3および接地導体4は、第1の実施形態と同様に長方形に形成されている。ここで、バイコニカルアンテナ21は、通常の半波長ダイポールアンテナ2と比較して広帯域である。そのため、リフレクタアンテナ700から放射される電磁波の指向性を広い周波数範囲で改善することができる。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態に係るリフレクタアンテナ800について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と異なる点を中心に図5を参照して説明する。また、第8の実施形態に係るリフレクタアンテナ800について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第8の実施形態に係るリフレクタアンテナ800における図5で示していない構造は、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と全く同じである。よって、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
リフレクタアンテナ800では、図5(b)に示したように、4個の半波長ダイポールアンテナ2を一の空孔領域34に、空孔領域34の中心を回転軸として相互に90°ずらして形成している。各半波長ダイポールアンテナ2は、給電線路10とそれぞれ接続されている。接地導体44は4本の給電線路10で分断されている。そして、給電線路10による接地導体44の分断の影響を低減するため、エアブリッジ11が形成されている。第1の実施形態と同様に、空孔領域34および接地導体44は長方形に形成されている。これにより、4個の半波長ダイポールアンテナ2を空孔領域34の中心を回転軸として90°回転させて形成していることから、円偏波に対して指向性を改善することができる。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態に係るリフレクタアンテナ900について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と異なる点を中心に図6を参照して説明する。また、第9の実施形態に係るリフレクタアンテナ900について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図6は、第9および第10の実施形態におけるリフレクタアンテナ900および1000に用いられる反射板61および62の形状を示す図である。図6(a)は、第9の実施形態に係るリフレクタアンテナ900、図6(b)は、後述する第10の実施形態に係るリフレクタアンテナ1000の反射板を示している。第9の実施形態に係るリフレクタアンテナ900における図6で示していない構造は、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と全く同じである。よって、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
リフレクタアンテナ900では、第1の実施形態と異なり、図6(a)に示したように電波吸収体7上に八角形の反射板61が配置されている。しかし、反射板61の形状を変更しても、本質的には変化しないので、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
(第10の実施形態)
次に、第10の実施形態に係るリフレクタアンテナ1000について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と異なる点を中心に図1を参照して説明する。また、第10の実施形態に係るリフレクタアンテナ1000について、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第10の実施形態に係るリフレクタアンテナ1000における図6で示していない構造は、第1の実施形態に係るリフレクタアンテナ100と全く同じである。よって、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
リフレクタアンテナ1000では、第1の実施形態と異なり、図6(b)に示したように電波吸収体7上に円形の反射板62が配置されている。しかし、反射板62の形状を変更しても、本質的には変化しないので、第1の実施形態と同様の効果を取得することができる。
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、第1の実施形態では、電波吸収体7を半導体集積回路基板1の大きさよりも大きくしているが、特にこれに限定されるものでなく、反射板6と接地導体4の隙間方向へ漏れる電磁波、すなわち、半導体集積回路基板1の内部を伝播する電磁波を効率良く減衰させて、トランジスタ回路5への電磁波の干渉を抑制できれば、半導体集積回路基板1の大きさよりも小さくても良い。
また、第2の実施形態では、誘電体板8を半導体集積回路基板1の材質と同じ比誘電率を持つ材質で形成しているが、特にこれに限定されるものでなく、比誘電率が1より大きい材質であれば一定の改善が得られる。しかし、誘電体板8を半導体集積回路基板1の材質以上の比誘電率を持つ材質で形成すれば、半波長ダイポールアンテナ2から放射される電磁波の内、半導体集積回路基板1の表面の上方に伝播する電磁波の割合が多くなる一方、反射板6の方向に伝播する電磁波の割合が少なくなるので、電波吸収体7と相互作用を起こす電磁波も減少し、よって、より損失を減少させることができる。
また、第3の実施形態では、半波長ダイポールアンテナ2の全長Lと同じ全長、同じ幅の導波器9が誘電体板8に形成されているが、特にこれに限定されるものでなく、半波長ダイポールアンテナ2の全長および幅と異なっていても一定の改善が得られる。
また、第4乃至第6の実施形態では、図4に示した半波長ダイポールアンテナ2、空孔領域および接地導体の構造を第1の実施形態のリフレクタアンテナ100に適用にしているが、特にこれに限定されるものでなく、第2または第3の実施形態のリフレクタアンテナ200または300に適用しても良い。同様に、第7および第8の実施形態でも、図5に示した半波長ダイポールアンテナ2、空孔領域および接地導体の構造を第1の実施形態のリフレクタアンテナ100に適用にしているが、特にこれに限定されるものでなく、第2または第3の実施形態のリフレクタアンテナ200または300に適用することもできる。
また、第7の実施形態では、長方形の空孔領域3および接地導体4にバイコニカルアンテナ21を形成しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の形状の空孔領域および接地導体に形成しても同様の効果を取得できる。すなわち、八角形の空孔領域32、接地導体42または円形の空孔領域33、接地導体43に形成しても良い。
また、第8の実施形態では、長方形の空孔領域3および接地導体4に、4個の半波長ダイポールアンテナ2を空孔領域3の中心を回転軸として相互に90°ずらして形成しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の形状の空孔領域および接地導体に形成しても同様の効果を取得できる。すなわち、八角形の空孔領域32、接地導体42または円形の空孔領域33、接地導体43に形成しても良い。
また、第9および第10の実施形態では、図6に示した反射板の形状を第1の実施形態のリフレクタアンテナ100に適用しているが、特にこれに限定されるものでなく、第2乃至8の実施形態のリフレクタアンテナ200乃至1000に適用することもできる。
第1の実施形態に係るリフレクタアンテナを示す斜視図である。 第2の実施形熊に係るリフレクタアンテナを示す斜視図である。 第3の実施形態に係るリフレクタアンテナを示す斜視図である。 第4乃至第6の実施形態に係るリフレクタアンテナに用いられるアンテナと空孔領域の構造を示す図である。 第7および第8の実施形態に係るリフレクタアンテナに用いられるアンテナと空孔領域の構造を示す図である。 第9および第10の実施形態におけるリフレクタアンテナに用いられる反射板の形状を示す図である。
符号の説明
1 半導体集積回路基板、2 半波長ダイポールアンテナ、
3、31、32、33、34 空孔領域、
4、41、42、43、44 接地導体、5 トランジスタ回路、
6、61、62 反射板、7 電波吸収体、8 誘電体板、9 導波器、
10 給電線路、11 エアブリッジ、21 バイコニカルアンテナ、
100 第1の実施形態のリフレクタアンテナ、
200 第2の実施形態のリフレクタアンテナ、
300 第3の実施形態のリフレクタアンテナ、
400 第4の実施形態のリフレクタアンテナ、
500 第5の実施形態のリフレクタアンテナ、
600 第6の実施形態のリフレクタアンテナ、
700 第7の実施形態のリフレクタアンテナ、
800 第8の実施形態のリフレクタアンテナ、
900 第9の実施形態のリフレクタアンテナ、
1000 第10の実施形態のリフレクタアンテナ

Claims (7)

  1. 半波長ダイポールアンテナおよび電子回路を一体に形成したリフレクタアンテナにおいて、
    前記半波長ダイポールアンテナが表面に形成された半導体基板と、前記半波長ダイポールアンテナの周囲を囲む空孔領域と、前記半導体基板の表面に、少なくとも前記空孔領域を除いて形成された接地導体と、前記半導体基板の裏面に接触する反射板と、前記半導体基板および前記反射板と接触する前記電波吸収体とを備え、
    前記反射板は、前記半波長ダイポールアンテナの全体と重なる位置で、かつ、前記電子回路と重ならない位置に配置されたことを特徴とするリフレクタアンテナ。
  2. 前記半波長ダイポールアンテナはバイコニカルアンテナであることを特徴とする請求項1に記載のリフレクタアンテナ。
  3. 一対の半波長ダイポールアンテナおよび電子回路を一体に形成したリフレクタアンテナにおいて、
    前記一対の半波長ダイポールアンテナが表面に形成された半導体基板と、前記一対の半波長ダイポールアンテナの周囲を囲む空孔領域と、前記半導体基板の表面に、少なくとも前記空孔領域を除いて形成された接地導体と、前記半導体基板の裏面に接触する反射板と、前記半導体基板および前記反射板と接触する前記電波吸収体とを備え、
    前記反射板は、前記一対の半波長ダイポールアンテナの全体と重なる位置で、かつ、前記電子回路と重ならない位置に配置され、
    前記一対の半波長ダイポールアンテナは、空孔領域内で平行に形成されるとともに、同相励振されることを特徴とするリフレクタアンテナ。
  4. 4個の半波長ダイポールアンテナおよび電子回路を一体に形成したリフレクタアンテナにおいて、
    前記4個の半波長ダイポールアンテナが表面に形成された半導体基板と、前記4個の半波長ダイポールアンテナの周囲を囲む空孔領域と、前記半導体基板の表面に、少なくとも前記空孔領域を除いて形成された接地導体と、前記半導体基板の裏面に接触する反射板と、前記半導体基板および前記反射板と接触する前記電波吸収体とを備え、
    前記反射板は、前記4個の半波長ダイポールアンテナの全体と重なる位置で、かつ、前記電子回路と重ならない位置に配置され、
    前記4個の半波長ダイポールアンテナは、空孔領域内で相互に90°ずらして形成されることを特徴とするリフレクタアンテナ。
  5. 前記半導体基板の表面に接触させて、比誘電率が1より大きい誘電体板を配置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のリフレクタアンテナ。
  6. 前記誘電体板は、前記半導体基板との接触面と対向する面において、前記半波長ダイポールアンテナと相対向する位置に導波器を有することを特徴とする請求項5に記載のリフレクタアンテナ。
  7. 前記電子回路は、前記半波長ダイポールアンテナに給電線路で接続されるトランジスタ回路であることを特徴とする請求項1乃至6に記載のリフレクタアンテナ。
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