JP2007235037A - 半導体装置の製造方法及び半導体記憶装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィン状の構造を有するSRAM等を微細な構造にし、寸法的なばらつきを抑える半導体装置及びその半導体装置を容易に製造すること半導体装置の製造方法及び半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】基板32を酸化して、その上にポリシリコン44を形成し、通常のゲート加工工程でポリシリコン44を微細なラインとし、その後、通常の工程どおりにサイドウォール46を形成する。この後、ポリシリコン44を除去し、サイドウォール46のみ残し、このサイドウォール46をマスクとして、矩形状の二本が対となる構造を形成し、次に、イオン注入をある角度をもって行うことで、二本のフィン39をそれぞれp/n−MOSトランジスタ35、39の1対を製造する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、メモリセル構造を有するSRAM(Static Random Access Memory)等の半導体装置の製造方法及びこの半導体装置の製造方法による半導体記憶装置に関する。
情報を記録する半導体記憶装置に用いられるSRAMのメモリセルの基本的な構造として、4個のMOSトランジスタ(2個の駆動用MOSトランジスタ及び2個の転送用MOSトランジスタ)と2個の高抵抗素子とで構成される高抵抗負荷型と、6個のMOSトランジスタ(2個の駆動用MOSトランジスタと2個の負荷用MOSトランジスタと2個の転送用MOSトランジスタ)で構成されるCMOS型とが知られている。特に、CMOS型のSRAMは、データ保持時のリーク電流が非常に小さく信頼性が高いことから、論理ICに混載される半導体記憶装置などとして広く用いられている。このCMOS型のSRAMを回路図で示すと、P型MOSトランジスタ(以下、p−MOSトランジスタと称する。)とN型MOSトランジスタ(以下、n−MOSトランジスタと称する。)とで第1のインバータが構成され、p−MOSトランジスタとn−MOSトランジスタとで第2のインバータが構成されている。また、第1のインバータの入力端子と第2のインバータの出力端子とは転送用のn−MOSトランジスタを介してデータ線に接続され、第1のインバータの出力端子と第2のインバータの入力端子とは転送用のn−MOSトランジスタを介してデータ線に接続され、更に転送用のn−MOSトランジスタのゲートはワード線に接続されている。SRAMではメモリセルの面積縮小による価格の低減と特性の安定化を図るために、メモリセル内の各MOSトランジスタを構成する拡散層やゲート電極となるポリシリコン、Al、TiN、TaN、HfNなどの金属配線、シリサイド配線等の金属配線を効率的にレイアウトすることで、メモリセルを小さくして単位面積当たりの記憶容量を大きくすることが検討されている。
さらに、近年、単位面積当たりの記憶容量を大きくするために、フィン構造など3次元の立体構造を有するMOSトランジスタとその製造方法が提案されている。フィン構造のMOSトランジスタからなるSRAMでは、ソース領域およびドレイン領域として機能するシリコン層製のフィンを備えている。立体構造を有するMOSトランジスタの場合、短チャネル効果の抑制など、トランジスタ特性に対する要求から、フィンの幅(厚さ)をゲート長よりも細く(薄く)形成することが不可欠であった。立体構造を有するMOSトランジスタを形成する場合にも、CMP等のプロセスに際しては、フィンの上面にストッパー層およびキャップ層を形成する必要がある。しかし、フィンの幅が細いために、これらストッパー層およびキャップ層の幅も細くなり、プロセス耐性が低くなってしまう。また、幅の細いフィンの上面ではゲート電極の幅も細くなる。しかしながら、立体構造を有するMOSトランジスタにおいて、ゲート長よりも幅の細いフィンを横倒れなく、しかも、フィンの寸法ばらつきを抑えて形成するのは困難である。
したがって、半導体記憶装置に用いられるフィン構造のMOSトランジスタからなるSRAMのメモリセルのメモリ容量を大きくして、かつ、精度の高い半導体装置及びその製造方法が検討された。例えば、特許文献1では、SOI基板の表面上には、ほぼ垂直方向に絶縁膜層が設けられていて、絶縁膜層における矩形状の一対の側面には、n型またはp型となるフィンが形成されている。このフィンは、それぞれ、絶縁膜層の突出部の長さとほぼ同じ層厚を有して形成されている。そして、フィンと絶縁膜層とによってそれぞれ構成される突起部を、その上部より挟み込むようにして、ゲート電極が設けられてなる構成となっている半導体装置が開示されている。特許文献2では、歪み緩和シリコンゲルマニウム層上に歪みシリコン層を成長させ、しかるのちに部分的にシリコンゲルマニウム層を除去することによって、歪みシリコン層によってチャネル領域を構成する絶縁ゲート型電界効果型トランジスタが開示されている。
特開2005−64459号公報 特開2004−128185号公報
半導体記憶装置における微細化が進むにつれて、同様にSRAM等の半導体記憶装置の微細化が重要視されている。しかし、これらの開示されたフィン構造を有する半導体記憶装置だけでは、メモリ容量を大きくするための構造としては不十分である。
また、SRAM等の半導体記憶装置は、通常p−MOSトランジスタ2個、n−MOSトランジスタ4個という複雑な構造のために、微細化がより困難である。
さらに、これまでの技術による微細化では、45nmまでは対応ができてもそれ以上の微細化は困難であり、また、リソグラフィ技術に依存した微細化も、フィン構造の矩形部分の上端角が丸くなる等の問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その課題は、フィン構造を有する半導体装置を微細な構造にし、寸法的なばらつきを抑えながら容易に製造することができる半導体装置の製造方法及びこれによって得られる半導体記憶装置を提供することである。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の半導体装置の製造方法では、基板を酸化して酸化膜を形成し、その上にポリシリコンを形成し、通常のゲート加工工程でポリシリコンを微細なラインとする。その後、通常の工程どおりにサイドウォールを形成する。この後、ポリシリコンを除去し、サイドウォールのみ残し、このサイドウォールをマスクとして、酸化膜、基板表面をエッチングして、矩形状の二本が対となる構造を形成し、次に、イオン注入をある角度をもって行うことで、二本のフィンをそれぞれP/N−MOSトランジスタとすることができる。
これにより、精度が高い細線形状を有するフィンを成し、隣接するトランジスタ間の寸法的なばらつき、及び、性能上のばらつきを非常に小さくした微細なインバータ、SRAM等の半導体装置を製造する。
本発明の半導体装置では、矩形状の二本が対となる構造を形成し、二本のフィンをそれぞれP/N−MOSトランジスタとし、さらに、互いに隣接したp/n−MOSトランジスタによって1つのインバータが形成され、この2つのインバータがフリップフロップを形成していて、かつ、最も外側にあるフィンとその内側になるフィンとが形成する間隔が、内側にある2つのフィン同士の間隔より狭くする構造を有する。
これによって、精度が高い細線形状を成し、高い集積性をもってメモリセル1の面積を小さくして、特性を安定化させることができる。
本発明は、上記解決するための手段によって、これによって、フィンの精度が高い細線形状を成し、隣接トランジスタ間の寸法的なばらつき、及び、性能上のばらつきを非常に小さくした半導体装置の製造方法を提供することができる。
また、精度が高い細線形状を成し、高い集積性をもってメモリセルの面積を小さくして、特性を安定化した半導体装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
本発明は、ゲート領域に沿って矩形の断面形状をしているフィン構造を有する半導体装置の製造方法で、n型、p型の半導体層が平行に対で形成され、ゲート領域がその対を横断して、p/n−MOSトランジスタを同時に形成する。
図1は、フィン構造を有する半導体装置の構造を示す概略図である。フィン構造を有するMOSトランジスタ20は、シリコン単結晶層とSiO等の絶縁層を有する基板32、ソース領域37とドレイン領域38とチャネル領域33からなるフィン39、SiO酸化層のキャップ層35、ゲート領域36を備えている。フィン39は、その基板32上に略垂直に立てられており、フィン39は、その上に形成されたキャップ層35、側壁に形成されているゲート絶縁膜40に囲まれている。
フィン39を形成するチャネル領域33の両端には、ソース領域37、ドレイン領域38が形成されている。また、ソース領域37及びドレイン領域38からは、図示しないが、ソース電極及びドレイン電極が導出されて配線層に接続されている。なお、フィン39は、ゲート絶縁膜40に挟まれているが、図1では、ソース領域37等の構成を説明するために一部省略している。
また、本発明の半導体装置の製造方法では、基板32としてSOI構造を有する基板32を用いる。SOI構造を有する基板32は、絶縁層上に単結晶シリコン層を形成した基板であり、単結晶シリコン層からなる単結晶薄層(以下、「SOI層」と称する。Silicon On Insulator層)と、SOI層の表面からわずかに深い部分に酸素分子を埋め込んだBOX層(Buried Oxide層)からなる。SOI層上には、それを高熱で酸化させることにより、SiO酸化層であるキャップ層35とを形成した。ここで、シリコン基板32内の所望の場所に酸素をイオン注入することで表面にシリコンを残した絶縁層を形成し、部分的にSOI構造にすることもできる。微細MOSトランジスタでは、チャネル領域33の下部に絶縁層を設けた構造(SOI構造)をとることにより、寄生容量の低減や短チャネル効果を抑制することができる。
本発明の半導体装置の製造方法では、このフィン構造を有するトランジスタを同時に2個1対として製造する。以下にその製造方法を、工程を追って説明する。
図2は、本発明である半導体装置の製造方法の工程を模式的に示した概略図である。
(1)図2(1)に示すように、BOX層41、SOI層42からなる基板32の表面(シリコン単結晶薄層であるSOI層)を熱酸化して、SiO酸化層43を形成する。CVD、真空蒸着法等を適用することにより、その上に厚さ60nm程度の多結晶シリコン層44を形成する。尚、基板32はシリコン単結晶の単層による基板を用いても良い。
次に、多結晶シリコン層44上に、リソグラフィ技術によるレジストプロセスを適用することでレジスト層45を設ける。
(2)図2(2)に示すように、RIE(reactive ion etching)等のエッチング法で、レジスト層45をマスクとして多結晶シリコン層44のエッチングを行って細線状の素子領域のパターンを画定する。この多結晶シリコン層44の短手方向の幅は、図1に示すフィン構造を有するトランジスタ20の2つのフィン39間の距離を定める。RIE法のエッチング工程で、シリコン系のエッチングには、エッチングガスとしてHBrを、また、SiN系及びSiO系のエッチングには、エッチングガスとしてCFをそれぞれ用いることにする。エッチング後、レジスト層45を除去する。
(3)図2(3)に示すように、CVD法で、マスク層であるSiN層を形成し、RIE法を用いて、SiN層の異方性エッチングを行って、多結晶シリコン層44の側壁にサイドウォール46を形成する。尚、SiN層14はSiO層に代替しても良い。
(4)図2(4)に示すように、ここで、サイドウォール46を残したまま、RIE法を適用することに依り、多結晶シリコン層44を除去する。尚、エッチング法は、例えば、ウエットエッチング法に代替しても良い。サイドウォール46はフィン39を形成するためのマスクとして用いられ、また、その平面パターンは帯状に形成された素子領域である多結晶シリコン層44の周囲を縁取って、取り巻くような形状になる。
(5)図2(5)に示すように、RIE法を適用することに依り、サイドウォール46をマスクとしてSiO酸化層43及びSOI層42のエッチングを行って、キャップ層35とフィン39を形成する。
尚、エッチングは、BOX層41に浅く入り込む程度行って素子間など所要箇所の絶縁分離を確保する。このようにして、フィン39が形成される。
また、キャップ層35、及びフィン39を形成する際、サイドウォール46の上からエッチングするため、上部が丸まった形状になることはない。
さらに、チャネル領域33に相当する箇所に、イオン等のドーピングをしても良い。フィン構造を有するMOSトランジスタ20では、チャネル領域33へのドーピングは原則的に不要である。しかしながら、必要があれば、サイドウォール46やSiOからなるキャップ層35が存在していても、斜めイオン注入によって形成することができる。ここで、フィン39同士の間隔はサイドウォール46の厚さを適宜に選択することで調整することが可能である。
このように、フィン39同士の間隔はサイドウォール46の幅で規定されるため、精密に一定の間隔が維持されている。しかし、別に形成された他の対になっているフィン39との間隔は、リソグラフィ技術を用いて形成するため、対のフィン39との間隔よりも広くなる。このようなSOI基板32を用いたフィン構造を有するMOSトランジスタでは、電荷のリークを減らすことができ、寄生容量の低減や短チャネル効果を抑制することができる。この間隔は、エッチングの条件、例えば、エッチングのガス、濃度、エッチング強度及び処理温度で制御することができる。
(6)図2(6)に示すように、熱酸化法を適用することで、フィン39の側壁に厚さ1nm〜2nmの熱酸化層(SiO又はSiON)からなるゲート絶縁膜40を形成する。ゲート絶縁膜40を形成するには、熱酸化法のみでなく、他にプラズマ法を適用したり、CVD法を適用することで、SiO、SiN、HfO、HfSiOのような高誘電率絶縁材料などからなるゲート絶縁膜40を形成することができ、通常の平面型の場合と同様の技法を適用して良い。
次に、ゲート絶縁膜40上にフィン39同士を跨ぐようにゲート領域36を形成する。尚、図示しないが、ゲート領域36の形状は、リソグラフィ技術を用いて形成される。
また、ゲート領域36は、ポリシリコン膜、種々の金属膜、シリサイド膜等で形成される。ゲート領域36の仕事関数としては、半導体チャネル領域の価電子帯、伝導帯のほぼ中央に位置していることが好ましい。p−MOSトランジスタとn−MOSトランジスタの動作バランスを維持すべく、しきい値電圧の絶対値がほぼ等しくなるように維持する必要がある。
図3は、図2に示す本発明である半導体装置の製造方法の工程に続く工程を模式的に示した概略図である。
(7)図3(1)に示すように、p/n−MOSトランジスタは、ゲート領域36とフィン39を形成後、不純物を斜め方向からイオン注入してドーピングすることで形成される。ゲート領域36をマスクとしてソース/ドレイン領域37,38にBイオン(p−MOSトランジスタの場合)、P又はAsイオン(n−MOSトランジスタの場合)の打ち込みを行ってp型又はn型ソース領域37及びp型又はn型ドレイン領域38を形成する。
このときに、対になっているフィン39に横側の斜めからドーピングする。ドーピングする角度は、適宜選択することができる。斜めの所定の角度でドープすることで、影になるフィン39の方には不純物がドープされない。ただし、斜めからドーピングするために、それぞれのフィン39の上部に両方の不純物が打ち込まれてしまう。しかし、両方の不純物の打ち込まれる箇所は、フィン39の上部にあるSiOからなるキャップ層35であるため、ソース領域37又はドレイン領域38への影響を抑えることができる。
この後、図示しない、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極の引き出し、その他配線の形成などを行って完成する。
(8)図3(2)は、上記製造工程により製造したフィンの状態を示す平面図である。図3(2)に示すように、フィン構造を有する1対のp/n−MOSトランジスタを形成することができた。
本発明の半導体装置の製造方法には、既知の技術を適用し、種々な改変を行うことは容易であり、例えば、ソース領域37及びドレイン領域38の抵抗を低減するためには、シリサイドを用いることができる。例えば、図について説明した工程の後、Ni−Siなどのシリサイド材料層を形成し、シリサイド化しても良い。また、配線の形成は、層間絶縁層を堆積し、コンタクトホールを形成してから金属層の形成及びそのパターン化を行えば良く、フィン構造を有するMOSトランジスタであるからといって特別な技法は不要である。
図4は、本発明の半導体装置の製造方法による半導体であるSRAMの回路図である。図4に示すように、このSRAM1は、P−MOSトランジスタ21とN−MOSトランジスタ22とで第1のインバータ12が構成され、P−MOSトランジスタ23とN−MOSトランジスタ24とで第2のインバータ13が構成されている。この第1のインバータ12と第2のインバータ13とでフリップフロップ11が構成され、第1のインバータ12の入力端子と第2のインバータ13の出力端子とは転送用のn−MOSトランジスタ25を介してデータ線BL1に接続され、第1のインバータ12の出力端子と第2のインバータ13の入力端子とは転送用のn−MOSトランジスタ26を介してデータ線BL2に接続され、更に転送用のn―MOSトランジスタ25、26のゲート領域36はワード線W1、W2に接続されている。図4中のVddは電源電位、Vssは設置電位を示している。
図5は、本発明の半導体装置の製造方法によるSRAMの構成を示す概略図である。
図4に示すような回路構成のSRAMを基板32上に実現する場合、様々なレイアウトが考えられる。本発明の半導体装置の製造方法による半導体装置であるSRAM1は、p/n−MOSトランジスタが1対で形成された第1のインバータ12と第2のインバータ13とを形成し、この2つをゲート領域36で接続して1つのフリップフロップ11を形成する。図4に示すSRAMの回路図と比較すると、図5が対応しているのがわかる。
本発明の半導体装置の製造方法による半導体記憶装置の一つであるSRAMでは、例えば、最も外側にあるフィン3とその内側になるフィン4との間隔が、内側にある2つのフィン同士4,5の間隔より狭くする。
つまり、対になるp−MOSトランジスタ21の1つとそれに隣接する対になるn−MOSトランジスタ24の最近接の間隔が、対となるp/n−MOSトランジスタ21,22、の間隔やp/n−MOSトランジスタ23,24の間隔より広くなる。これは、リソグラフ技術の解像度を考慮すると、レジスト層45の幅を制御するよりも、レジスト層45間の幅を広くする必要がある。さらに、レジスト層45にサイドウォール45を形成した後で、キャップ層35、フィン39を形成する際のエッチングで広くなるために、これを考慮して、第1のインバータ12と第2のインバータ13とそれぞれのp/n−MOSトランジスタよりも、第1のインバータ12と第2のインバータ13との間隔を広げておく方がフリップフロップ11の動作上好ましい。とくに、流れ出る電荷のリークを減らすことができ、寄生容量の低減や短チャネル効果を抑制することができる。
さらに、図6は、(1)本発明の半導体装置の製造方法によるSRAMと(2)従来のSRAMを比較する写真である。図6中の(a)は、多結晶シリコン層44上に、レジスト層45を設けた状態を示している。図6(a)から明らかなように、1bitのメモリセルのSRAMを製造する最初から、同じ幅のレジスト層45であっても、本発明の半導体装置の製造方法によるSRAMに必要な面積が、従来のSRAMの面積よりも非常に小さいことがわかる。また、図6(b)は、サイドウォール46を利用してフィン39を形成した領域を示している。さらに、図6(c)は、ゲート領域36を設けた状態を示している。図6(c)中のp、nは、それぞれp−MOSトランジスタ、n−MOSトランジスタを形成した領域を示している。
この写真からも明らかなように、1つのメモリセルによる1bitを形成するためのSRAMの占有面積が、1/2以下になっているのがわかる。
また、本発明の半導体装置の製造方法による半導体装置では、ゲート領域36の材料の仕事関数が、チャネル領域33の価電子帯、伝導帯のほぼ中央に位置している。半導体装置では、微細化に伴ってソース/ドレイン領域37、38の寄生抵抗の影響が顕在化する。ソース/ドレイン領域37、38は、電極の抵抗は低減できるものの,ソース領域37とチャネル領域33の間にショットキー障壁と呼ばれるエネルギーの壁が形成されてしまい、駆動が大幅に低下してしまう。そこで、界面に不純物を偏析させて実質的にエネルギーの壁を低くすることによりショットキー接合の寄生抵抗を大幅に低減させる。そこで、不純物を活性領域界面付近の薄い領域に高濃度に偏析させる。これによって、シリコンに不純物を超低加速注入すると,接合界面を中心に不純物が高濃度に分布させ、その後、Coなどの金属を堆積して熱処理すると、Co−Siが反応して合金化し、ゲート領域36の材料の仕事関数が、チャネル領域33の価電子帯、伝導帯のほぼ中央に位置させることができる。これによって、このMOSトランジスタの動作させる駆動電圧を低下させることができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法による半導体装置では、チャネル領域のフェルミ準位がほぼミッドギャップに位置している。チャネル領域33の価電子帯、伝導帯の間の禁制帯にあるフェルミ準位は、合金元素、不純物の種類、濃度等によって調整することにより、エネルギーバンドギャップを変化することができる。このとき、チャネル領域33のフェルミ準位にすることで、ソース/ドレイン領域37、38との接合させる間に位置していても、駆動電圧を低くすることができる。
フィン構造を有する半導体装置の構造を示す概略図である。 本発明である半導体装置の製造方法の工程を模式的に示した概略図である。 図2に示す本発明である半導体装置の製造方法の工程に続く工程を模式的に示した概略図である。 本発明の半導体装置の製造方法によるSRAMの構成を示す概略図である。 本発明の半導体装置の製造方法によるSRAMの構成を示す概略図である。 (1)本発明の半導体装置の製造方法によるSRAMと(2)従来のSRAMを比較する写真である。
符号の説明
1 SRAM
3、4、5、6 フィン
11 メモリセル、フリップフロップ
12、13 インバータ
20 MOSトランジスタ
21、23 p−MOSトランジスタ
22、24、25、26 n−MOSトランジスタ
32 基板
33 チャネル領域
35 キャップ層
36 ゲート領域
37 ソース領域
38 ドレイン領域
39 フィン
40 ゲート絶縁膜
41 BOX層
42 SOI層
43 SiO酸化層
44 多結晶シリコン層
45 レジスト層
46 サイドウォール

Claims (5)

  1. 基板上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上にダミーパターンを形成する工程と、
    前記ダミーパターンにサイドウォールを形成する工程と、
    前記ダミーパターンを除去する工程と、
    前記サイドウォールをマスクにして、前記絶縁層及び前記基板の表層を除去して、一対のフィンを形成する工程と、
    前記一対のフィンにゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に、前記一対のフィンを跨ぐゲート領域を形成する工程と、
    前記一対のフィンに、斜め方向から不純物を注入する工程と、を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記不純物を注入する工程は、p型、n型で、異なる方向から不純物を注入する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ダミーパターンは、ポリシリコンからなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記基板は、SOI構造である
    ことを特徴とする請求項1乃至3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 第1のp−MOSトランジスタと第2のn−MOSトランジスタとからなる第1のインバータと、
    第3のp−MOSトランジスタと第4のn−MOSトランジスタとからなる第2のインバータと、
    を含むフリップフロップを備えた半導体記憶装置であって、
    前記第1のp−MOSトランジスタと前記第2のn−MOSトランジスタとの間隔又は前記第3のp−MOSトランジスタと前記第4のn−MOSトランジスタとの間隔は、前記第1のp−MOSトランジスタ又は前記第2のn−MOSトランジスタと前記第3のp−MOSトランジスタ又は前記第4のn−MOSトランジスタとの間隔より狭い
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
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