JP2007234939A - ウエハ処理装置 - Google Patents

ウエハ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007234939A
JP2007234939A JP2006056037A JP2006056037A JP2007234939A JP 2007234939 A JP2007234939 A JP 2007234939A JP 2006056037 A JP2006056037 A JP 2006056037A JP 2006056037 A JP2006056037 A JP 2006056037A JP 2007234939 A JP2007234939 A JP 2007234939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
cover member
electrostatic chuck
shielding
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006056037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4622890B2 (ja
Inventor
Koichi Wada
康一 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006056037A priority Critical patent/JP4622890B2/ja
Publication of JP2007234939A publication Critical patent/JP2007234939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4622890B2 publication Critical patent/JP4622890B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】同一の静電チャックステージにより、異なる外径のウエハ処理を可能とする、ウエハ処理装置を提供する。
【解決手段】ウエハWを保持する静電チャックステージ10を備えるウエハ処理装置1である。静電チャックステージ10におけるウエハWの保持面10aのうち、ウエハWにより覆われていない面を遮蔽する遮蔽手段20を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウエハ処理装置に関する。
半導体製造プロセスに用いられるウエハ処理装置は、シリコン等からなる半導体ウェハを固定した状態でスパッタリングやプラズマ処理等を行っている。このような場合、通常、チャック装置と呼ばれる固定手段が用いられる。特に近年では、静電気の力を利用して半導体ウェハを吸着する、いわゆる静電チャックが提案されている。
このような静電チャックのうち、例えばプラズマ処理する際に用いられる静電チャックとして、誘電体セラミックス板の電極面が台座上に直接あるいは間接的にロー付けされた構造の静電チャック(静電チャックステージ)において、該ロー付け部のロー材層が介在する部分の隙間を絶縁体リングで遮蔽し、プラズマ放電の回り込みを防止した技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで一般に、半導体装置の試作・開発段階では2インチの半導体ウエハが用いられている。一方、半導体装置を量産する段階では、生産性の向上し低コスト化を図ることからより大きいサイズ、例えば3インチ以上の半導体ウエハが用いられる。
特開平8−316299号公報
しかしながら、従来の静電チャックステージは、ある特定のサイズのウエハに対して最適化された構造となっているため、試作・開発時点で使用する静電チャックは2インチの半導体ウエハにしか対応していない。そのため量産段階に移行する際には、半導体ウエハに対応した静電チャックステージを別途付け替える必要が生じていた。したがって、静電チャックステージの交換の手間やコストが必要となったり、静電チャックステージの変更したことによりウエハ処理の条件が変動し、量産品の信頼性を低下させるため、試作・開発段階及び量産段階においてウエハ処理装置を兼用するのは難しかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、同一の静電チャックステージにより、異なる外径のウエハ処理を可能とする、ウエハ処理装置を提供することを目的とする。
本発明のウエハ処理装置は、ウエハを保持する静電チャックステージを備えるウエハ処理装置において、前記静電チャックステージにおける前記ウエハの保持面のうち、該ウエハにより覆われていない面を遮蔽する遮蔽手段を備えることを特徴とする。
本発明のウエハ処理装置によれば、例えば使用されるウエハの外形が異なる開発・試作段階及び量産段階におけるウエハを静電チャックステージに保持する場合でも、静電チャックステージ上にウエハを保持した際に、ウエハにより覆われていない面が遮蔽手段によって覆われるので、静電チャックステージの表面が露出するのが防止される。よって、ウエハにプラズマ処理を行う際に静電チャックステージの表面がプラズマによるダメージを受けることがない。
したがって、開発・試作段階及び量産段階において静電チャックステージを併用することができるので、量産段階に移行する際の静電チャックステージの変更が不要となって、静電チャックステージの変更に起因した条件変動によるウエハ処理の不具合を防止し、低コストな処理が可能となる。
また、上記ウエハ処理装置においては、前記遮蔽手段は、前記保持面上に保持されるウエハの外径に対応し、前記保持面を遮蔽する遮蔽部材を複数備え、該各遮蔽部材には前記保持面上に保持されるウエハの形状に対応した開口部がそれぞれ形成されているのが好ましい。
このようにすれば、異なる外径のウエハを静電チャックステージ上に保持する際に、各遮蔽部材に形成された開口部内にウエハを配置することで、前記保持面におけるウエハに覆われていない領域を簡便かつ確実に覆うことができる。
また、上記ウエハ処理装置においては、前記遮蔽部材は、対応するウエハと略同等の厚みとなっているのが好ましい。
このようにすれば、前記開口部内に配置されたウエハと遮蔽部材との上面の高さが等しくなるので、例えばウエハにプラズマ処理を施す際に、前記遮蔽部材によってプラズマ処理が遮られることがない。
また、上記ウエハ処理装置においては、前記各遮蔽部材は、前記開口部を分割した状態とする、複数の遮蔽部材構成部品を組み合わせてなるのが好ましい。
このようにすれば、前記各遮蔽部材構成部品を前記保持面に沿って進退させることでウエハに覆われていない面のみを容易に遮蔽することができ、特にウエハを保持面上に配置した後に遮蔽を行う際の遮蔽部材の位置合わせを容易とすることができる。
このとき、前記遮蔽部材に形成された前記開口部の内側面が、前記ウエハの上面側を覆うようにして内側に延出する庇部を有していてもよい。
このようにすれば、前記遮蔽部材構成部品がウエハに接触した場合に、ウエハの内側面がウエハの上面側を覆う庇部を有しているので、静電チャックステージ上に予めウエハが保持されている場合、前記ウエハの下側に遮蔽部材構成部品が入り込むのを防止するとともに、上記庇部によってウエハの位置を規制することができる。よって、特に静電チャックステージ上にウエハを配置する場合の位置合わせが簡便となる。
あるいは、上記ウエハ処理装置においては、前記遮蔽部材に形成された前記開口部の内側面は、前記保持面上に前記遮蔽部材が配置された際に上側に向かって鋭角をなす傾斜面となっていてもよい。
このようにすれば、前記開口部の内側面が傾斜面となっているので、該傾斜面に沿って開口部内にウエハを落とし込むことができ、特に遮蔽部材を保持面上に配置した後に開口部内にウエハを配置する際のウエハの位置合わせを容易とすることができる。
以下に、本発明のウエハ処理装置の一実施形態としてのプラズマエッチング装置について説明する。なお、各実施形態においては、図面を参照しながら説明するが、各図において、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせてある。図1は、プラズマエッチング装置(以下、エッチング装置と称す。)の概略構成を示す図であり、この装置は半導体チップ等の半導体装置を製造する際に、シリコン等からなる半導体ウエハに対してエッチング処理を行うものである。
図1に示すように、エッチング装置1は、チャンバ11と一対の電極13,14と、プラズマ処理を行う半導体ウエハを保持するための静電チャックステージ10と、を備えている。そして、前記チャンバ11内にエッチングガスを導入するとともに、前記電極13,14間に高周波電圧を印加し、チャンバ11内にプラズマを発生させることによりエッチング処理を可能としている。
エッチング処理を行う際には、前記静電チャックステージ10により半導体ウエハWを固定している。この静電チャックステージ10は、台座10Bと、該台座10B上にロウ付けされ、背面側に形成された電極部を含む誘電体セラミックスを主要部とする静電吸着部10Aとから構成されている。なお、上記静電吸着部10Aに含まれる電極部の構成としては単極方式、双極方式のいずれのものであってもよい。
上記誘電体セラミックスとしては、誘電体セラミックスの焼結体、あるいは誘電体セラミックの膜、つまり溶射によって誘電体セラミックスの被膜を形成したもの、あるいはスパッタリング、CVD等の薄膜処理によって形成したもの、あるいはその他の成膜処理によって形成されたもの、いずれでも選択できる。チタン酸アルミナ、チタン酸バリウム等の高誘電率セラミックスから、窒化ケイ素、窒化アルミ、アルミナ、サファイア、炭化ケイ素、成膜形成されたダイヤモンド等、絶縁体セラミックスがこの範疇にいる。
また、前記静電吸着部10Aは、平面視(半導体ウエハの上面に対して垂直方向から視た場合)した状態で円形からなるものであって、前記静電チャックステージ10における半導体ウエハを保持する保持面10aの外形と半導体ウエハWの外形とは相似関係となっている。
上記静電チャックステージ10を使用する際には、前記静電吸着部10A上に半導体ウエハWを載置した状態で前記静電吸着部10Aに含まれる電極部と前記半導体ウエハWとの間に電圧を印加することにより、前記半導体ウエハWを静電力によって静電チャックステージ10の保持面10aに吸着させることができる。前記保持面10aには、ウエハの温度調整を行うために不活性ガスを流すガス溝等が同心円状に設けられていて、これによりウエハを例えば冷却することで均一な温度分布のもとでウエハ処理(プラズマ処理)を行うことが可能となっている。
また、前記エッチング装置1は、前記電極13及び前記静電チャックステージ10を連通するウエハ離脱用ピン17を備えていて、プラズマエッチング処理の終了後に前記ウエハ離脱用ピン17を突き上げることにより、静電チャックステージ10から半導体ウエハWを浮かせて、容易な離脱を可能としている。
ところで、このようなエッチング装置を含むウエハ処理装置は、ユーザによって種々なウエハサイズに対して処理が行われていることから、種々のサイズのウエハの処理に対応できるウエハ処理装置の提供が望まれている。しかしながら、従来静電チャックステージは特定のサイズのウエハに対して最適化された構造となっていた。具体的には、半導体装置の試作・開発段階で使用される静電チャックステージは、2インチの半導体ウエハにしか対応していなかった。
一方、半導体装置の量産段階では、より大きいサイズ、少なくとも3インチ以上の半導体ウエハを用いて多数の半導体装置を形成することにより、生産性の向上、及び低コスト化を図っている。そのため、試作・開発段階で用いた2インチに対応する静電チャックステージを、量産段階でそのまま流用することができなかった。その理由としては、例えば静電チャックステージに対応したサイズよりも小さいウエハを使用すると、ウエハが載っていない静電チャックステージの保持面の一部が露出してしまい、エッチング処理時のプラズマに曝されることでダメージを受けてしまうからである。
また、本実施形態のエッチング装置1は、静電チャックステージ10上に外径の異なる半導体ウエハ(ウエハ)を保持した際に、前記静電チャックステージ10における前記半導体ウエハの保持面10aのうち、半導体ウエハに覆われていない面を遮蔽する遮蔽手段20を備えている。
ここで、上記遮蔽手段20の具体的な構成について説明する。遮蔽手段20は前記保持面10a上に保持される半導体ウエハの外径に対応するカバー部材(遮蔽部材)を複数備えている。具体的に本実施形態では、2,3,4,6,8インチの半導体ウエハに対応する5つのカバー部材を備えている。なお、図1中符号22は2インチのウエハに対応し、符号23は3インチのウエハ、符号24は4インチのウエハ、符号26は6インチのウエハ、符号28は8インチのウエハに対応するカバー部材を示すものである。なお、以下の説明においては、各カバー部材22,23,24,26,28を総称してカバー部材21とも呼ぶ。
本実施形態では、上記遮蔽手段20は第一カバー部材収納部20Aと第二カバー部材収納部20Bとから構成されていて、これら第一、第二カバー部材収納部20A,Bはチャンバ11の側面に対向配置するようにして設けられている。また、前記第一、第二カバー部材収納部20A,Bとチャンバ11との境界部分には、静電チャックステージ10の保持面10aと略同一の高さの面に開閉可能なシャッターSが設けられている。また、前記チャンバ11には真空ポンプ(図示せず)が設けられていて、これによりチャンバ11内を真空状態に保つことが可能となっている。また、上記第一、第二カバー部材収納部20A,B内は、前記チャンバ11の下部側において連結していてチャンバ11内と同様に真空状態になっている。
ここで、上記カバー部材21の構成について説明する。図2に示すように、カバー部材21は対応する半導体ウエハサイズと同等の厚みを有したリング形状からなるもので、前記静電チャックステージ10の保持面10aの外径に比べて、同等あるいは僅かに大きくなっている。これにより、カバー部材21が保持面10a上に配置された際に、保持面10aの端部が露出することがなく、したがってプラズマ処理に曝されてダメージを受けることがない。なお、本実施形態では説明を簡略化するために、処理される半導体ウエハの厚みはサイズによらず同じものとし、上記各カバー部材22,23,24,26,28の厚みは全て同じとする。
上記カバー部材21は、上述したように対応する外径の半導体ウエハの厚みと略同じことから、半導体ウエハとカバー部材との上面の高さが等しくなるために、カバー部材22によりエッチング処理が妨げられるのを防止している。
また、前記カバー部材21における前記保持面10aとは反対側の表面側(上面側)には、保護膜30が設けられている。この保護膜30はプラズマ処理によるカバー部材21の表面荒れを防止するもので、これによりアーキング等の異常放電を防止することができる。なお、前記保護膜30を形成する方法としては、CVD法や、スパッタ法等の公知の方法を採用することができ、具体的に本実施形態ではAlからなる膜を成膜している。また、カバー部材を構成する材料としてアルミを採用した場合には、陽極酸化などによる表面処理を行うことで、保護層をアルマイトから構成するようにしてもよい。
本実施形態では、前記カバー部材21は前記半導体ウエハと同一材料のシリコンから構成しており、これにより半導体ウエハとカバー部材21との間における温度分布のバラツキを無くし、特に前記カバー部材21に接触する部分においてウエハの温度を変化させることがなく、したがって均一なエッチング処理を可能としている。
また、前記カバー部材21の中心部には、開口部Hがそれぞれ形成されている。上述した半導体ウエハの形状(外径)に対応した大きさ、すなわち上記2,3,4,6,8インチの開口部Hが各カバー部材21(22,23,24,26,28)に形成されたものとなっている。なお、前記ウエハの外形に対応する開口部Hの径は、該開口部内に半導体ウエハが配置された際にウエハの外側面と開口部の内側面とが接触する部分における外径を表すものである。
本実施形態では、上記各カバー部材21(22,23,24,26,28)は、開口部Hを二分割した状態とする、カバー部材構成部品(遮蔽構成部品)21A(22A,23A,24A,26A,28A),21B(22B,23B,24B,26B,28B)をそれぞれ組み合わせることで構成するようになっている。例えば、2インチに対応するカバー部材22は、上記カバー部材構成部品22A,22Bとを組み合わせることで構成される。
このように、上記カバー部材構成部品21A,21Bを組み合わせることで、静電チャックステージ10上にカバー部材21を載置し、該カバー部材21の開口部H内に半導体ウエハを配置させた状態とすることで、前記静電チャックステージ10の保持面10aのうち、半導体ウエハに覆われていない面を確実に遮蔽できる。
なお、上記第一カバー部材収納部20Aには、上記カバー部材構成部品21Aが収納されている。そして、第二カバー部材収納部20Bには、上記カバー部材構成部品21Bが収納されている。各収納部20A,20B内には、例えば上下動する収納棚(図示せず)が設けられていて、各サイズに対応するカバー部材構成部品がそれぞれ収容されたものとなっている。
すなわち、第一、第二カバー部材収納部20A,20Bに収容された第一、第二カバー部材構成部品21A,21Bは、前記シャッターSを開閉することでチャンバ11内に出し入れ可能となっている。
次に、静電チャックステージ10の保持面10a上にカバー部材21を配置する際について説明する。なお、以下の説明ではエッチング処理を行うに際し、2インチの半導体ウエハWを用いる場合について説明する。すなわち、カバー部材21を用いる場合について説明する。
ところで、半導体ウエハWに対してエッチング処理を行うに際し、前記保持面10a上に半導体ウエハWあるいはカバー部品21のいずれを先に配置するようにしてもよい。
はじめに、静電チャックステージ10上にカバー部材21を配置し、その後、半導体ウエハWを配置する場合について説明する。
このように先にカバー部材21を配置する場合、前記カバー部材21に設けられている開口部Hの内側面は、図3に示すように、前記保持面10a上にカバー部材21が配置された際に上側に向かって鋭角(0°〜90°、好ましくは45°程度)をなす傾斜面となっているのが望ましい。この場合における開口部Hの外形は、該開口部H内に半導体ウエハを配置した際、開口部Hの内側面に接触している部分における半導体ウエハの外形により定まるものとする。ここで、図4はカバー部材21を配置する際の平面図であり、図5はカバー部材21を配置する際の側断面である。
はじめに、前記第一、第二カバー部材収納部20A,B内に収納されたもののうち、静電チャックステージ10上に保持するウエハサイズ(2インチ)に対応したカバー部材構成部品22A,22Bを選択し、例えば各サイズのカバー部材構成部品を備えた収納棚を上下動させることで静電チャックステージ10の保持面10aと略同じ高さまで移動させ、前記シャッターSを開く(図1参照)。そして、エッチング装置1内のアーム(図示せず)によってチャンバ11内にカバー部材構成部品21A,21Bを取り込んだ後、シャッターSを閉じる。
そして、図4(a)に示すように、前記保持面10a上に沿ってカバー部材構成部品22A,22Bを移動する。そして、各部品22A,22Bを当接させることにより、図4(b)に示すように前記保持面10a上にカバー部材21(22A,22B)が配置される。
続いて、カバー部材21により遮蔽された保持面10a上に、チャンバ11内のアーム(図示せず)を用いて、図5(a)に示すように該カバー部材21に形成された開口部H内に半導体ウエハWを配置する。このとき、前記カバー部材21に設けられている開口部Hの内側面は、前記保持面10a上にカバー部材21が配置された際に上側に向かって鋭角をなす傾斜面となっているので、半導体ウエハWを配置した際に、図5(b)に示すように半導体ウエハWが傾斜面に沿って開口部H内に落とし込まれ、したがってウエハの位置合わせを容易に行うことができる。
なお、上記実施形態では、2インチの半導体ウエハWに対し処理を行う場合について説明したが、前記第一、第二カバー部材収納部20A,20Bから半導体ウエハのサイズに対応するカバー部材構成部品21A,21Bを取り出し、保持面10a上にカバー部材21を載置することで、異なるサイズ(3,4,6,8インチ)の半導体ウエハにエッチング処理を施すことができる。また、上記実施形態では、エッチング装置は、2,3,4,6,8インチの半導体ウエハに対応したものとなっているが、本発明はこのウエハサイズに限定されることはなく、各サイズのウエハに対応したカバー部材を用いることで種々のサイズのウエハに対してエッチング処理を行うことができる。また、静電チャックステージ10の外径を例えば10インチに設定しておくことにより、カバー部材を用いることなく10インチのウエハ処理を可能とするようにしてもよい。
したがって、本実施形態に係るエッチング装置1によれば、静電チャックステージ10上に2インチの半導体ウエハを保持した際に、半導体ウエハが接触しない面が遮蔽手段20、すなわちにカバー部材21によって覆われる。
また、静電チャックステージ10上に外径の異なる半導体ウエハを保持する場合においても、各ウエハに対応したカバー部材21により静電チャックステージの表面が露出することを確実に防止できる。よって、半導体ウエハにプラズマ処理等を行った際に、静電チャックステージ10の表面がプラズマに曝されることがなく、したがってダメージを受けることがない。また、カバー部材21の表面には、Alからなる保護膜30が形成されているので、カバー部材21の表面のプラズマによる荒れによるアーキング等の異常放電の発生を防止し、エッチング処理時の信頼性を向上させることができる。
また、エッチング装置1は、使用される半導体ウエハが小さい開発・試作段階と、使用される半導体ウエハのサイズが大きい量産段階との間においても、上述した遮蔽手段20が備える各サイズに対応したカバー部材21で保持面10aを遮蔽することで、保持面10aがプラズマによりダメージ受けることがなく、静電チャックステージを併用できる。
したがって、開発・試作段階から量産段階へ移行する際のステージの交換コストを不要にし、さらにステージの変更によりウエハ処理の条件が変動し、量産品の信頼性を低下させるといった不具合を防止することで、信頼性の高いエッチング処理を行うことができる。
次に、静電チャックステージ10上に半導体ウエハを配置した後、カバー部材21を配置する場合について説明する。このとき、半導体ウエハWは、前記カバー部材21に設けられている開口部Hの内側面は、図6に示すように、前記保持面10a上にカバー部材21が配置された際に半導体ウエハWの上面側を覆うようにして内側に延出する庇部50を有しているのが好ましい。なお、この場合における開口部Hの外形は、半導体ウエハが配置された際に、開口部Hの内側面に接触している部分における半導体ウエハの外形により定まるものとする。
このとき、図7(a)に示すように、静電チャックステージ10上に所望のサイズの半導体ウエハWを配置した後、該ウエハに対応するカバー部材構成部品21A,21Bをチャンバ11内に取り込み保持面10a上に配置する。すると、カバー部材構成部品21A,21Bが半導体ウエハWに接触し移動させることでウエハの位置あわせを行うことができる。このとき、図7(b)に示すように、カバー部材構成部品21A,21Bが半導体ウエハWに接触した際には、内側面の上部側が庇状(庇部50)となるになっているので、半導体ウエハWの下側へのカバー部材構成部品21A,21Bの入り込みを防止できる。よって、カバー部材構成部品21A,21Bのみの位置合わせを行うことで、図7(c)に示すように保持面10a上におけるウエハの位置を定めることができ、ウエハの位置合わせが容易となる。
上述した実施形態では、遮蔽部材としてのカバー部材を複数のカバー部材構成部品(遮蔽部材構成部品)により構成した場合について説明したが、図8に示すようにカメラ等に用いられる絞り構造を有したカバー部材21´を採用してもよい。この場合、上記実施形態と異なり、カバー部材21´は1つの部材から構成されたものとなっている。
上記カバー部材21´は、例えば小さいサイズの半導体ウエハに対応させる場合、図8(a)中矢印方向にカバー部材21´を絞り込むことで、図8(b)に示すようにカバー部材21´の開口部Hの径を小さくすることができる。一方、より大きなサイズに対応させる場合、図8(a)に示した矢印と反対方向にカバー部材21´を開くことで開口部Hの径を拡げるようにする。このような構造のカバー部材21´を採用することにより、1つのカバー部材21´により複数の半導体ウエハに対応した処理を行うことが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、その発明の趣旨を逸脱しない範囲においては種々に変更することが可能である。例えば、上記実施形態では、ウエハ処理装置として、エッチング装置に適応した場合について説明したが、本発明のウエハ処理装置は、半導体製造工程において行われる、スパッタ、リソグラフィー、エッチング、及び高温イオン注入工程等の処理を行う際に上記静電チャックステージによる半導体ウエハの保持を必要とする装置に適応することができる。また、半導体ウエハのみでなく、ガラスウエハ上の表面処理等に使用することもできる。
本実施形態に係るプラズマエッチング装置の概略構成を示す図である。 カバー部材の構成を示す図である。 開口部の内側面が傾斜面となるカバー部材の側断面形状を示す図である。 図2に示したカバー部材を配置する際の平面図である。 図2に示したカバー部材を配置する際の断面図である。 開口部の内側面が庇状となるカバー部材の側断面形状を示す図である。 図6に示したカバー部材を配置する際の説明図である。 カバー部材の他の形態を示す図である。
符号の説明
W…半導体ウエハ(ウエハ)、H…開口部、1…ウエハ処理装置、10…静電チャックステージ、10a…保持面、20…遮蔽手段、21…カバー部材(遮蔽部材)、22,23,24,26,28…カバー部材(遮蔽部材)、21A,21B…カバー部材構成部品(遮蔽構成部品)、22A,23A,24A,26A,28A…カバー部材構成部品(遮蔽構成部品)、22B,23B,24B,26B,28B…カバー部材構成部品(遮蔽構成部品)、50…庇部

Claims (6)

  1. ウエハを保持する静電チャックステージを備えるウエハ処理装置において、
    前記静電チャックステージにおける前記ウエハの保持面のうち、該ウエハにより覆われていない面を遮蔽する遮蔽手段を備えることを特徴とするウエハ処理装置。
  2. 前記遮蔽手段は、前記保持面上に保持されるウエハの外径に対応し、前記保持面を遮蔽する遮蔽部材を複数備え、該各遮蔽部材には前記保持面上に保持されるウエハの形状に対応した開口部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
  3. 前記遮蔽部材は、対応するウエハと略同等の厚みとなっていることを特徴とする請求項2に記載のウエハ処理装置。
  4. 前記各遮蔽部材は、前記開口部を分割した状態とする、複数の遮蔽部材構成部品を組み合わせてなることを特徴とする請求項2又は3に記載のウエハ処理装置。
  5. 前記遮蔽部材に形成された前記開口部の内側面が、前記ウエハの上面側を覆うようにして内側に延出する庇部を有していることを特徴とする請求項3に記載のウエハ処理装置。
  6. 前記遮蔽部材に形成された前記開口部の内側面は、前記保持面上に前記遮蔽部材が配置された際に上側に向かって鋭角をなす傾斜面となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のウエハ処理装置。
JP2006056037A 2006-03-02 2006-03-02 ウエハ処理装置 Expired - Fee Related JP4622890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006056037A JP4622890B2 (ja) 2006-03-02 2006-03-02 ウエハ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006056037A JP4622890B2 (ja) 2006-03-02 2006-03-02 ウエハ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007234939A true JP2007234939A (ja) 2007-09-13
JP4622890B2 JP4622890B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=38555205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006056037A Expired - Fee Related JP4622890B2 (ja) 2006-03-02 2006-03-02 ウエハ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4622890B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060487A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置
JP2013531374A (ja) * 2010-06-08 2013-08-01 アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド 高温において機械的な固定する能力を備えている、加熱される静電チャック

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03148829A (ja) * 1989-07-26 1991-06-25 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置
JPH0582630A (ja) * 1991-09-18 1993-04-02 Fujitsu Ltd 半導体製造装置
JPH07183280A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JPH07297266A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Fujitsu Ltd 静電チャックとウェハ吸着方法
JPH08325730A (ja) * 1995-05-29 1996-12-10 Applied Materials Inc クランプリング
JP2005057244A (ja) * 2003-07-23 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03148829A (ja) * 1989-07-26 1991-06-25 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置
JPH0582630A (ja) * 1991-09-18 1993-04-02 Fujitsu Ltd 半導体製造装置
JPH07183280A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JPH07297266A (ja) * 1994-04-28 1995-11-10 Fujitsu Ltd 静電チャックとウェハ吸着方法
JPH08325730A (ja) * 1995-05-29 1996-12-10 Applied Materials Inc クランプリング
JP2005057244A (ja) * 2003-07-23 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060487A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置
JP2013531374A (ja) * 2010-06-08 2013-08-01 アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド 高温において機械的な固定する能力を備えている、加熱される静電チャック

Also Published As

Publication number Publication date
JP4622890B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5079729B2 (ja) プラズマ処理装置
JP6450763B2 (ja) 半導体ウエハをプラズマ・ダイシングするための方法及び装置
JP6320505B2 (ja) 半導体ウエハをプラズマ・ダイシングするための方法及び装置
JP4935143B2 (ja) 載置台及び真空処理装置
JP4869533B2 (ja) 処理チャンバ及び基板を支持する装置
US10236201B2 (en) Wafer carrier for smaller wafers and wafer pieces
US20070283891A1 (en) Table for supporting substrate, and vacuum-processing equipment
US20080289766A1 (en) Hot edge ring apparatus and method for increased etch rate uniformity and reduced polymer buildup
US20050105243A1 (en) Electrostatic chuck for supporting a substrate
US10074552B2 (en) Method of manufacturing electrostatic chuck having dot structure on surface thereof
JP2019197899A (ja) 半導体ウエハをプラズマ・ダイシングするための方法及び装置
JP2007158286A (ja) 真空処理装置の静電チャック、それを有する真空処理装置、及び静電チャックの製造方法
US11387080B2 (en) Substrate support and plasma processing apparatus
WO2019244631A1 (ja) 載置台及び基板処理装置
JP2007234940A (ja) ウエハ処理装置
US11398397B2 (en) Electrostatic chuck and plasma processing apparatus including the same
JP2001020058A (ja) 基板支持チャック上にウエハスペーシングマスクを作るための装置及び方法
JP4622890B2 (ja) ウエハ処理装置
JP3393118B2 (ja) プラズマエッチング装置および半導体装置の製造方法
KR20210036813A (ko) 기판 지지기 및 플라즈마 처리 장치
JP2012151414A (ja) プラズマ処理装置
KR102562892B1 (ko) 정전척 유닛 및 그를 구비한 플라즈마 식각 장치
TWI440123B (zh) 用於承載基材之裝置與方法
JP2004259745A (ja) プラズマ処理装置および静電チャックの製造方法
JP2024075697A (ja) 基板支持器及びプラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080502

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20101005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees