JP2007233190A - グランド型電子ピアノ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の通気孔29aを有する上板29が上前板27と大屋根31との間に設けられ、電子音源部49が挿通する挿通孔21aと電源部51の下方に位置して通気孔21bとが棚板21に設けられている。また、鍵盤蓋37は、鍵盤39を開放する位置と閉鎖する位置との間で回動することによって、ピアノ本体2の内部へ収容されずに鍵盤を開放、閉鎖可能とする。よって、騒音の発生がなく、大屋根31を閉じた状態で演奏されても電子音源部49と電源部51との発熱によるピアノ本体2の内部の温度上昇が抑えられ、電子音源部49と電源部51との電子回路に不具合が生じない。
【選択図】図1
Description
すなわち、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のグランド型電子ピアノにおいて、鍵盤(39)を開放する位置と閉鎖する位置との間で回動することによって、ピアノ本体内へ収容されずに鍵盤を開放、閉鎖可能な鍵盤蓋(37)を有するとよい。
[構成の説明]
図1は、本実施形態のグランド型電子ピアノ1において大屋根31と鍵盤蓋37とが開放されている状態を示す斜視図である。図2は、図1のグランド型電子ピアノ1において大屋根31が閉鎖され、鍵盤蓋37が開放されている状態を示す斜視図である。図3は、図1のグランド型電子ピアノ1において大屋根31と鍵盤蓋37とが閉鎖されている状態を示す斜視図である。図4は、図1のグランド型電子ピアノ1において大屋根31が閉鎖され、鍵盤蓋37が開放されている状態を示す部分破断側面図である。なお、以下の説明においては、グランド型電子ピアノ1を演奏者から見た場合の手前側(図4の左側)を「前」、奥側(図4の右側)を「後」とし、さらに多数の鍵41(図1に一部のみ図示)の並び方向を「左右方向」として説明する。
上板29は、図3に例示するように、複数の通気孔29aを有する例えばパンチングメタルなどで構成され、左側の側板23(図示せず)から右側の側板23の間を塞ぐように形成されている。また、上板29は、図4に例示するように、略コの字状の断面形状を有し、上前板27と大屋根31との間を塞ぐように形成され上前板27と上板支持部材30とに固定されている。
次に、本実施形態のグランド型電子ピアノ1の作動を説明する。
演奏者がグランド型電子ピアノ1を演奏する場合には、図1及び図2に例示するように、鍵盤蓋37を開放位置へ回動する。この開放位置では、鍵盤蓋37は蝶番53(図4参照)を介して時計方向に回動されて鍵盤39を開放し、蓋体37aの外面が上前板27の前面に近接し、傾斜状態に保持されている。この鍵盤蓋37の開放位置において、演奏者が所定の鍵41を打鍵すると、その押鍵情報を検出する。そして、検出された押鍵情報に応じて電子音源部49が演奏信号を生成し、生成された演奏信号はアンプ(図示せず)によって増幅等されてスピーカ47へ出力され、このスピーカ47から演奏音が発音される。
従来のグランド型電子ピアノにおいては、消費電力の大きな電子音源部を備えたグランド型電子ピアノが大屋根を閉じた状態で演奏されると、電子音源部等の発熱によってピアノ本体内の温度が上昇し、電子音源部等の電子回路に不具合が生じる可能性があった。なお、騒音が発生すると楽器として本来の機能を満たさなくなるため、強制冷却ファンを設置することができない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
上記実施形態では、電子音源部49と電源部51とによって発せられた熱を単に上板29に有する複数の通気孔29aからピアノ本体2の外部へ放出したが、図5に例示するように、電子音源部59と電源部51(図示せず)とから複数の通気孔29aを有する上板29とを連通させるエアダクト60を有するように構成してもよい。この電子音源部59は、上記実施形態に比べてピアノ本体2の後方に設けられている場合を示している。この電子音源部59は、略直方体の形状を有し、その一部が棚板21に設けられた挿通孔21cを挿通しピアノ本体2の外部(下方)へ突き出した状態で取付部材(図示せず)によって棚板21へ取り付けられている。そして、電子音源部59と電源部51とから複数の通気孔29aを有する上板29との風道に障害物がある場合にも、その障害物を回避してエアダクト60を設置すればよい。
上記実施形態では、電子音源部49と電源部51とに対する上板29の位置関係については特に限定しなかったが、図6に例示するように、電子音源部69と電源部51(図示せず)とは、上板29の略鉛直方向に配置され、且つ電子音源部69と電源部51によって発せられた熱により上昇した空気が上板29へ遮られずに上昇するように設けられる構成としてもよい。この場合の電子音源部69は、図6に例示するように電子音源部49よりも小型化されている。よって、この電子音源部69は上記実施形態に比べてピアノ本体2の前方に設けられている。この電子音源部69は、略直方体の形状を有し、棚板21の上面へ取付部材(図示せず)によって取り付けられており、電子音源部69の下方に位置する棚板21には通気孔21dが設けられている。
Claims (4)
- ピアノ本体内に発熱部の少なくとも一部を有するグランド型電子ピアノにおいて、
前記発熱部によって発せられた熱をピアノ本体外へ放出するための開口部が、ピアノ本体の大屋根以外の上面部と棚板とに設けられていることを特徴とするグランド型電子ピアノ。 - 請求項1に記載のグランド型電子ピアノにおいて、
さらに前記発熱部と前記上面部に設けられた開口部とを連通させるダクトを有することを特徴とするグランド型電子ピアノ。 - 請求項1に記載のグランド型電子ピアノにおいて、
前記発熱部は、前記上面部に設けられた開口部の略鉛直方向に配置され、且つ前記発熱部によって発せられた熱により上昇した空気が前記上面部に設けられた開口部へ遮られずに上昇する位置に設けられていることを特徴とするグランド型電子ピアノ。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のグランド型電子ピアノにおいて、
鍵盤を開放する位置と閉鎖する位置との間で回動することによって、ピアノ本体内へ収容されずに前記鍵盤を開放、閉鎖可能な鍵盤蓋を有することを特徴とするグランド型電子ピアノ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011128509A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Casio Computer Co Ltd | 電子楽器の放熱構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57125594U (ja) * | 1981-01-30 | 1982-08-05 | ||
JPS62149090U (ja) * | 1986-03-14 | 1987-09-21 |
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2006
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US7897856B2 (en) | 2008-12-22 | 2011-03-01 | Yamaha Corporation | Casing structure of electronic musical instrument |
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