JP2007232917A - 光ファイバテープ心線 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光ファイバテープ心線を構成するサブユニットへの分割性に優れ、サブユニットから単心の光ファイバに分岐する単心分離性にも優れた光ファイバテープ心線を得る。
【解決手段】 複数本の光ファイバ11を並列して被覆層12で一括被覆する際に、介在紐20が光ファイバ11と共に薄層の被覆層12で一括被覆されているので介在紐20を引き出すことができる。これにより、光ファイバテープ心線10は介在紐20の位置において容易に分割されることになる。また、分割されたサブユニットを形成するテープ心線13は薄層の被覆層12で被覆されているので、被覆層12を除去することにより容易に単心の光ファイバ11に分離することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数本の光ファイバ11を並列して被覆層12で一括被覆する際に、介在紐20が光ファイバ11と共に薄層の被覆層12で一括被覆されているので介在紐20を引き出すことができる。これにより、光ファイバテープ心線10は介在紐20の位置において容易に分割されることになる。また、分割されたサブユニットを形成するテープ心線13は薄層の被覆層12で被覆されているので、被覆層12を除去することにより容易に単心の光ファイバ11に分離することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は光ファイバテープ心線に係り、例えば、光ファイバを複数本並列して一括被覆した光ファイバテープ心線を形成し、さらにこの光ファイバテープ心線を複数本並列して一括被覆した光ファイバテープ心線に関するものである。
従来より、複数本の光ファイバを並列して一括被覆してサブユニットである光ファイバテープ心線を形成し、さらにこのサブユニットの光ファイバテープ心線を複数本並列して一括被覆して形成する光ファイバテープ心線が開示されている(例えば特許文献1参照)。
図6に示すように、特許文献1に記載の光ファイバテープ心線100では、並列に配置した複数の光ファイバ101を第1層の一括被覆樹脂102で被覆した第1テープ心線103を分割単位として第1のサブユニットを構成する。この第1のサブユニット103を複数並列に配置して分割可能に第2層の一括被覆樹脂104で一体に被覆して第2のサブユニットである第2テープ心線105を構成する。さらに、第2テープ心線105を複数並列して、抗張力体であるアラミド繊維107を有する第3層の一括被覆樹脂106で被覆して分割型の光ファイバテープ心線100を形成する。そして、一般的に、層間の密着力を、内装側よりも外装側の方を低く設定して、密着力が低い最外層から1層ずつ順にはがしてサブユニットに分割できるようにしている。
図6に示すように、特許文献1に記載の光ファイバテープ心線100では、並列に配置した複数の光ファイバ101を第1層の一括被覆樹脂102で被覆した第1テープ心線103を分割単位として第1のサブユニットを構成する。この第1のサブユニット103を複数並列に配置して分割可能に第2層の一括被覆樹脂104で一体に被覆して第2のサブユニットである第2テープ心線105を構成する。さらに、第2テープ心線105を複数並列して、抗張力体であるアラミド繊維107を有する第3層の一括被覆樹脂106で被覆して分割型の光ファイバテープ心線100を形成する。そして、一般的に、層間の密着力を、内装側よりも外装側の方を低く設定して、密着力が低い最外層から1層ずつ順にはがしてサブユニットに分割できるようにしている。
また、複数本の光ファイバを並列して一括被覆した光ファイバテープ心線であって、並列した光ファイバ間に相当する被覆に凹部を設けて、単心の光ファイバを分岐する単心分離性を向上した光ファイバテープ心線が知られている(例えば特許文献2参照)。
図7に示すように、特許文献2に記載の光ファイバテープ心線110では、光ファイバ111を複数本(ここでは4本)並列し、これら複数本の光ファイバ111の周囲を外被112により一体化する。この際に、外被112が光ファイバテープ心線110の全長にわたって設けられるとともに、隣り合う光ファイバ111の間の外被112に凹部113を設けて、一体化された光ファイバテープ心線110から光ファイバ111を容易に分岐することができるようにしている。
特開2005−114750号公報
特開2004−206048号公報
図7に示すように、特許文献2に記載の光ファイバテープ心線110では、光ファイバ111を複数本(ここでは4本)並列し、これら複数本の光ファイバ111の周囲を外被112により一体化する。この際に、外被112が光ファイバテープ心線110の全長にわたって設けられるとともに、隣り合う光ファイバ111の間の外被112に凹部113を設けて、一体化された光ファイバテープ心線110から光ファイバ111を容易に分岐することができるようにしている。
しかしながら、前述した特許文献1に記載の光ファイバテープ心線100においては、光ファイバテープ心線100からサブユニット103、105に分割する分割性には優れているものの、光ファイバ101を分岐する単心分離性が困難であるという不都合があった。
また、前述した特許文献2に記載の光ファイバテープ心線110においては、複数本の光ファイバ111を外被112によって一括被覆しているために、外被112を剥がしたときに光ファイバ111ごとにばらばらに分岐し、このため、端末部において必要な心数(例えば2心)ずつ分割することが困難であるという不都合があった。
また、前述した特許文献2に記載の光ファイバテープ心線110においては、複数本の光ファイバ111を外被112によって一括被覆しているために、外被112を剥がしたときに光ファイバ111ごとにばらばらに分岐し、このため、端末部において必要な心数(例えば2心)ずつ分割することが困難であるという不都合があった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバテープ心線を構成するサブユニットへの分割性に優れ、サブユニットから単心の光ファイバに分岐する単心分離性にも優れた光ファイバテープ心線を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明にかかる光ファイバテープ心線の第1の特徴は、光ファイバを複数本並列し、これらの光ファイバを被覆層で一括被覆した光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバのn番目とn+1番目の間に少なくとも1本の介在物を配置して、前記介在物とともに前記複数本の光ファイバを前記被覆層の薄層で一括被覆したことにある。
このように構成された光ファイバテープ心線においては、複数本の光ファイバを並列して被覆層で一括被覆する際に、介在物が光ファイバと共に1層の被覆層で一括被覆されているので容易に介在物を引き出すことができる。これにより、光ファイバテープ心線は介在物の位置において容易に分割され、分割性を向上させることができる。また、分割されたサブユニットを形成するテープ心線は薄層の被覆層で被覆されているので、被覆層をしごくなどで除去することにより容易に単心の光ファイバに分離することができ、単心分離性を向上させることができる。
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線の第2の特徴は、上記本発明の第1の特徴において、前記光ファイバ間部分の前記被覆層の表面が前記光ファイバの外径よりも内側に窪んでいることにある。
このように構成された光ファイバテープ心線においては、光ファイバ間に対応する位置の被覆層の表面が、光ファイバの外径よりも内側に窪んでいるので、光ファイバの形状に沿って一層薄い被覆層で一括被覆することができる。また、分岐工具を用いて被覆層を除去する際に、分岐工具に設けられている線材が窪みに入り込んで被覆層を破壊するので容易に光ファイバに分岐することができ、単心分離性を向上させることができる。
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線の第3の特徴は、上記本発明の第1または第2の特徴において、前記介在物が前記光ファイバ表面から離間し且つ前記介在物部分の前記被覆層の表面が前記光ファイバ部分の前記被覆層の表面よりも内側に窪んでいることにある。
このように構成された光ファイバテープ心線においては、介在物が光ファイバ表面から離間して光ファイバと接触していないので、介在物を引き出したときに、分割されたテープ心線は光ファイバと介在物との間にあった被覆層により保護されることになる。また、介在物を覆っている部分の被覆層は、光ファイバを覆っている部分の被覆層よりも内側に窪んでいるので介在物を引き出し易く、光ファイバテープ心線からサブユニットを容易に分割することができる。
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線の第4の特徴は、上記本発明の第1から第3のいずれかの特徴において、前記介在物の表面を着色または印字してテープ心線相互の識別性を付与したことにある。
このように構成された光ファイバテープ心線においては、通常、被覆層は透明であるため、介在物の表面を着色したり印字したりすることにより、光ファイバテープ心線の区別を行うことができる。なお、表面を着色することには、着色された材料で介在物を形成することも含む。また、印字とは、記号(マーク)や線等を印刷することを意味する。
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線の分割方法の第5の特徴は、上記本発明の第1から第4のいずれかの特徴の光ファイバテープ心線をサブユニットの光ファイバテープ心線に分割する光ファイバテープ心線の分割方法であって、前記光ファイバのn番目とn+1番目の間に配置された前記介在物の先端を前記被覆層の表面より露出させた後、光ファイバ長手方向に沿って引き出して前記介在物部分の前記被覆層を切り裂くことでサブユニットに分割することにある。
このように構成された光ファイバテープ心線の分割方法においては、光ファイバと共に1層の被覆層で一括被覆された介在物を引き出すことで、光ファイバテープ心線を介在物の位置において容易にサブユニットに分割することができる。また、介在物は薄層の被覆層で被覆されているので、容易に引き出すことができる。
本発明によれば、複数本の光ファイバを並列して被覆層で一括被覆する際に、介在物が光ファイバと共に薄層の被覆層で一括被覆されているので介在物を引き出すことにより、光ファイバテープ心線は介在物の位置において容易に分割されるとともに、分割されたサブユニットを形成するテープ心線は薄層の被覆層で被覆されているので、被覆層を除去することにより容易に単心の光ファイバに分離することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の光ファイバテープ心線に係る第1実施形態を示す断面図、図2(A)〜(C)はサブユニットのテープ心線から光ファイバを単心分離する方法を示す説明図、図3は本発明の光ファイバテープ心線に係る第2実施形態を示す断面図、図4は本発明の光ファイバテープ心線に係る第3実施形態を示す断面図、図5は本発明の光ファイバテープ心線に係る第4実施形態を示す断面図である。
図1は本発明の光ファイバテープ心線に係る第1実施形態を示す断面図、図2(A)〜(C)はサブユニットのテープ心線から光ファイバを単心分離する方法を示す説明図、図3は本発明の光ファイバテープ心線に係る第2実施形態を示す断面図、図4は本発明の光ファイバテープ心線に係る第3実施形態を示す断面図、図5は本発明の光ファイバテープ心線に係る第4実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態である光ファイバテープ心線10Aは、光ファイバ11を複数本(ここでは例えば4本)並列し、これらの光ファイバ11を被覆層12で一括被覆したものであって、光ファイバ11のn番目とn+1番目の間に少なくとも1本の介在物としての介在紐20を配置して、介在紐20とともに複数本(ここでは例えば8本)の光ファイバ11を被覆層12の薄層で一括被覆したものである。
なお、介在紐20としては、材質は特に問わないが、テープ化の加工性やテープ化後の取り扱い性を考慮すると、金属ではなく、プラスチック樹脂等の高分子材料が望ましい。また、介在紐20によって仕切られるサブユニットを構成するテープ心線13同士の間隔が20μm以上あることが望ましいことから、介在紐20の径は20μm以上であることが望ましい。
また、介在紐20の表面を着色または印字してテープ心線相互の識別性を付与することが望ましい。ここで、印字とは、記号(マーク)や線等を印刷することを意味する。通常、被覆層12は透明であるため、介在紐20の色や印字により、光ファイバテープ心線10Aの区別を容易に行うことができる。
また、介在紐20の表面を着色または印字してテープ心線相互の識別性を付与することが望ましい。ここで、印字とは、記号(マーク)や線等を印刷することを意味する。通常、被覆層12は透明であるため、介在紐20の色や印字により、光ファイバテープ心線10Aの区別を容易に行うことができる。
ここで、前述した光ファイバテープ心線10Aから分割されたテープ心線13の光ファイバ11を分離する方法について説明する。
光ファイバテープ心線10Aから光ファイバ11を分離するには、まず、光ファイバテープ心線10Aからサブユニットであるテープ心線13を「分割」(光ファイバテープ心線10Aからサブユニット13への分岐を意味する。)し、分割されたテープ心線13から光ファイバ11を「単心分離」(サブユニット13から単心の光ファイバ11への分岐を意味する。)する。
光ファイバテープ心線10Aから光ファイバ11を分離するには、まず、光ファイバテープ心線10Aからサブユニットであるテープ心線13を「分割」(光ファイバテープ心線10Aからサブユニット13への分岐を意味する。)し、分割されたテープ心線13から光ファイバ11を「単心分離」(サブユニット13から単心の光ファイバ11への分岐を意味する。)する。
従って、まず、光ファイバテープ心線10Aの被覆層12から介在紐20を引き出す。被覆層12は薄層で1層なので、容易に介在紐20を引き出すことができる。これにより、光ファイバテープ心線10Aの被覆層12は、介在紐20の位置で引き裂かれ、容易にテープ心線13を分割することができる。
ついで、図2(A)〜(C)に示すようにして、テープ心線13から光ファイバ11を単心分離する。すなわち、図2(A)および(B)に示すように、テープ心線13を、分岐工具30の上ベース31および下ベース32で挟み、これらの上下ベース31、32に立設した線材33をテープ心線13の被覆層12に近づける。さらに、分岐工具30をテープ心線13に押し付けると、図2(C)に示すように、線材33は撓み、この撓んだ線材33の先端の角がテープ心線13の被覆層12と強く接触する。そして、分岐工具30を押し付けた状態で、分岐工具30をテープ心線13の長手方向(図2(C)において左右方向)へ相対的に移動させて、線材33の先端部で被覆層12をこする。被覆層12は薄層なので、これにより被覆層12に傷を付けたり、剥いだりして、光ファイバ11を容易に単心分離することができる。
以上、前述した光ファイバテープ心線10Aにおいては、複数本の光ファイバ11を並列して被覆層12で一括被覆する際に、介在紐20が光ファイバ11と共に薄層の被覆層12で一括被覆されているので介在紐20を容易に引き出すことができる。これにより、光ファイバテープ心線10Aは介在紐20の位置において容易に分割され、分割性を向上させることができる。また、分割されたサブユニットを形成するテープ心線13は薄層の被覆層12で被覆されているので、被覆層12を除去することにより容易に単心の光ファイバ11に分離することができ、単心分離性を向上させることができる。
次に、図3に基づいて、第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明は省略することとする。
図3に示すように、本発明の第2実施形態に係る光ファイバテープ心線10Bでは、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aにおいて、光ファイバ11間部分の被覆層12の表面が光ファイバ11の外径よりも内側に窪むように凹部12aを設けたものである。
図3に示すように、本発明の第2実施形態に係る光ファイバテープ心線10Bでは、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aにおいて、光ファイバ11間部分の被覆層12の表面が光ファイバ11の外径よりも内側に窪むように凹部12aを設けたものである。
この光ファイバテープ心線10Bにおいては、前述した光ファイバテープ心線10Aの作用効果に加え、光ファイバ11の形状に沿って一層薄い被覆層12で一括被覆することができる。また、第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aと同様にして介在紐20を引き出してテープ心線13に分割し、このテープ心線13を分岐工具30によって単心分離する際に、分岐工具30に設けられている線材33が撓んで凹部12aに多く侵入することになる。これにより、被覆層12が薄層であることと相俟って、特に凹部12aの被覆層12に傷を付けたり、剥いだりして、光ファイバ11を容易に単心分離することができる。
次に、図4に基づいて、第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aあるいは第2実施形態に係る光ファイバテープ心線10Bと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明は省略することとする。
図4に示すように、本発明の第3実施形態に係る光ファイバテープ心線10Cでは、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aにおいて、介在紐20が光ファイバ11表面から離間し且つ介在紐20部分の被覆層12の表面が光ファイバ11部分の被覆層12の表面よりも内側に窪んでいるように構成されている。
すなわち、介在紐20と隣接する光ファイバ11との間には被覆層12bが設けられており、介在紐20と光ファイバ11とが直接接しないようになっている。また、介在紐20部分における被覆12には、凹部12cが光ファイバ11の長手方向に沿って設けられている。
図4に示すように、本発明の第3実施形態に係る光ファイバテープ心線10Cでは、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aにおいて、介在紐20が光ファイバ11表面から離間し且つ介在紐20部分の被覆層12の表面が光ファイバ11部分の被覆層12の表面よりも内側に窪んでいるように構成されている。
すなわち、介在紐20と隣接する光ファイバ11との間には被覆層12bが設けられており、介在紐20と光ファイバ11とが直接接しないようになっている。また、介在紐20部分における被覆12には、凹部12cが光ファイバ11の長手方向に沿って設けられている。
この光ファイバテープ心線10Cにおいては、前述した光ファイバテープ心線10Aの作用効果に加え、光ファイバテープ心線10Cからサブユニットであるテープ心線13を分割する際に、介在紐20を被覆層12から引き出すが、被覆層12には凹部12cが設けられているので、容易に介在紐20を引き出して、テープ心線13を分割することができる。また、分割されたテープ心線13の介在紐20に隣接していた部分には被覆層12bが残存しているので、分割後のテープ心線13を保護することができる。
次に、図5に基づいて、第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態に係る光ファイバテープ心線10A、10B、10Cと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明は省略することとする。
図5に示すように、本発明の第4実施形態に係る光ファイバテープ心線10Dでは、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aにおいて、光ファイバ11間部分の被覆層12の表面が光ファイバ11の外径よりも内側に窪むように凹部12aを設けた。また、さらに、介在紐20が光ファイバ11表面から離間し且つ介在紐20部分の被覆層12の表面が光ファイバ11部分の被覆層12の表面よりも内側に窪んでいるように構成されている。
図5に示すように、本発明の第4実施形態に係る光ファイバテープ心線10Dでは、前述した第1実施形態に係る光ファイバテープ心線10Aにおいて、光ファイバ11間部分の被覆層12の表面が光ファイバ11の外径よりも内側に窪むように凹部12aを設けた。また、さらに、介在紐20が光ファイバ11表面から離間し且つ介在紐20部分の被覆層12の表面が光ファイバ11部分の被覆層12の表面よりも内側に窪んでいるように構成されている。
この光ファイバテープ心線10Dにおいては、前述した光ファイバテープ心線10Aの作用効果に加え、光ファイバテープ心線10Dからサブユニットであるテープ心線13を分割する際に、介在紐20を被覆層12から引き出すが、被覆層12には凹部12cが設けられているので、容易に介在紐20を引き出して、テープ心線13を分割することができる。また、分割されたテープ心線13の介在紐20に隣接していた部分には被覆層12bが残存しているので、分割後のテープ心線13を保護することができる。そして、分割されたテープ心線13から分岐工具30を用いて光ファイバ11を単心分離する際に、分岐工具30に設けられている線材33が撓んで凹部12aに多く侵入することになる。これにより、被覆層12が薄層であることと相俟って、特に凹部12aの被覆層12に傷を付けたり、剥いだりして、光ファイバ11を容易に単心分離することができる。
なお、本発明の光ファイバテープ心線は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、サブユニット13を4心のテープ心線とし、光ファイバテープ心線10A、10B、10C、10Dとして2枚のサブユニット13を並列した8心のテープ心線としたが、心数はこれに限るものではない。
また、前述した各実施形態においては、介在物として丸い断面の介在紐20を例示したが、扁平な断面として印字し易くすることもできる。
また、テープ心線13から光ファイバ11を単心分岐するのに分岐工具30を用いる場合について説明したが、このほか、はけや、やすりを用いて単心分岐することもできる。
例えば、前述した各実施形態においては、サブユニット13を4心のテープ心線とし、光ファイバテープ心線10A、10B、10C、10Dとして2枚のサブユニット13を並列した8心のテープ心線としたが、心数はこれに限るものではない。
また、前述した各実施形態においては、介在物として丸い断面の介在紐20を例示したが、扁平な断面として印字し易くすることもできる。
また、テープ心線13から光ファイバ11を単心分岐するのに分岐工具30を用いる場合について説明したが、このほか、はけや、やすりを用いて単心分岐することもできる。
以上のように、本発明に係る光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバを並列して被覆層で一括被覆する際に、介在物が光ファイバと共に薄層の被覆層で一括被覆されているので介在物を引き出すことにより、光ファイバテープ心線は介在物の位置において容易に分割されるとともに、分割されたサブユニットを形成するテープ心線は薄層の被覆層で被覆されているので、被覆層を除去することにより容易に単心の光ファイバに分離することができるという効果を有し、光ファイバを複数本並列して一括被覆して光ファイバテープ心線を形成し、さらにこの光ファイバテープ心線を複数本並列して一括被覆した光ファイバテープ心線等として有用である。
10A、10B、10C、10D 光ファイバテープ心線
11 光ファイバ
12 被覆層
20 介在紐(介在物)
11 光ファイバ
12 被覆層
20 介在紐(介在物)
Claims (5)
- 光ファイバを複数本並列し、これらの光ファイバを被覆層で一括被覆した光ファイバテープ心線であって、
前記光ファイバのn番目とn+1番目の間に少なくとも1本の介在物を配置して、前記介在物とともに前記複数本の光ファイバを前記被覆層の薄層で一括被覆したことを特徴とする光ファイバテープ心線。 - 前記光ファイバ間部分の前記被覆層の表面が前記光ファイバの外径よりも内側に窪んでいることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
- 前記介在物が前記光ファイバ表面から離間し且つ前記介在物部分の前記被覆層の表面が前記光ファイバ部分の前記被覆層の表面よりも内側に窪んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバテープ心線。
- 前記介在物の表面を着色または印字してテープ心線相互の識別性を付与したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバテープ心線。
- 上記請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバテープ心線をサブユニットの光ファイバテープ心線に分割する光ファイバテープ心線の分割方法であって、
前記光ファイバのn番目とn+1番目の間に配置された前記介在物の先端を前記被覆層の表面より露出させた後、光ファイバ長手方向に沿って引き出して前記介在物部分の前記被覆層を切り裂くことでサブユニットに分割することを特徴とする光ファイバテープ心線の分割方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011221083A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Fujikura Ltd | 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル及び配線形態 |
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2006
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011221083A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Fujikura Ltd | 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル及び配線形態 |
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