JP2007231794A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気弁で開閉される吸気弁口がシリンダボアの軸線を含む平面の一側で燃焼室に開口してシリンダヘッドに設けられ、排気弁で開閉される排気弁口が前記平面の他側で燃焼室に開口してシリンダヘッドに設けられ、燃焼室の略中央部に先端を臨ませる点火プラグが吸気弁および排気弁間に配置されてシリンダヘッドに取付けられる内燃機関において、未燃混合気の吹き抜けおよび点火プラグの燻りを抑制する。
【解決手段】吸気弁34の作動軸線LIが、シリンダボア25の軸線とほぼ平行に設定される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シリンダボアに摺動可能に嵌合されるピストンの頂部を臨ませる燃焼室がシリンダブロックおよびシリンダヘッド間に形成され、吸気弁で開閉される吸気弁口が前記シリンダボアの軸線を含む平面の一側で前記燃焼室に開口してシリンダヘッドに設けられ、排気弁で開閉される排気弁口が前記平面の他側で前記燃焼室に開口してシリンダヘッドに設けられ、前記燃焼室の略中央部に先端を臨ませる点火プラグが前記吸気弁および前記排気弁間に配置されて前記シリンダヘッドに取付けられる内燃機関に関する。
このような内燃機関は、たとえば特許文献1で既に知られており、このものでは、吸気弁および排気弁の作動軸線がシリンダボアの軸線を含む平面に対して斜めに交差するように設定されており、点火プラグがシリンダボアの軸線と同軸上でシリンダヘッドに取付けられている。
特開平7−63065号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、吸気弁口から燃焼室内に流入した混合気の一部が排気弁口および点火プラグ側に流れることになる。このため、吸気弁および排気弁の開弁期間の一部をオーバーラップさせて吸気の充填効果を良好にする運転を行う場合、混合気の一部が未燃状態で排気弁口から吹き抜けてしまい、燃料消費の増大を招くとともに未燃混合気の後処理が必要となってくる。また吸気弁口に対向して点火プラグの先端部を配置すると、点火プラグの燻りが課題(特に暖機時)となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、未燃混合気の吹き抜けおよび点火プラグの燻りを抑制し得るようにした内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダボアに摺動可能に嵌合されるピストンの頂部を臨ませる燃焼室がシリンダブロックおよびシリンダヘッド間に形成され、吸気弁で開閉される吸気弁口が前記シリンダボアの軸線を含む平面の一側で前記燃焼室に開口してシリンダヘッドに設けられ、排気弁で開閉される排気弁口が前記平面の他側で前記燃焼室に開口してシリンダヘッドに設けられ、前記燃焼室の略中央部に先端を臨ませる点火プラグが前記吸気弁および前記排気弁間に配置されて前記シリンダヘッドに取付けられる内燃機関において、前記吸気弁の作動軸線が、前記シリンダボアの軸線とほぼ平行に設定されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記点火プラグおよび前記吸気弁口間で前記燃焼室の天井面には、前記ピストン側に突出する隔壁が突設されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記点火プラグの先端が前記隔壁の突出端とほぼ同一位置に配置されることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明の構成に加えて、前記排気弁の作動軸線が前記平面に対して斜めに交差するように設定され、前記排気弁口の少なくとも一部が前記隔壁よりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、吸気弁の作動軸線がシリンダボアの軸線とほぼ平行に設定されることにより、吸気弁の開弁時に吸気弁口から燃焼室に流入する混合気の流れ方向が主としてシリンダボアの軸線と平行となり、点火プラグや排気弁口に未燃状態のまま混合気が流れることを抑制することができ、未燃混合気の吹き抜けおよび点火プラグの燻りを抑制することができる。
また請求項2記載の発明によれば、請求項3記載の発明によれば、点火プラグの先端と前記隔壁の突出端とをほぼ同一位置に設定することで、点火プラグの燻りを抑制しつつ良好な火炎伝播を達成することができる。
さらに請求項4記載の発明によれば、排気弁の作動軸線がシリンダボアの軸線を含む平面に対して斜めに交差することにより、排気弁口のうち吸気弁に近い側が前記隔壁からより奥まった位置に配置されることになり、未燃混合気の吹き抜けをさらに一層効果的に抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の側面図、図2は内燃機関の要部縦断側面図、図3は図1の要部拡大図である。
先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFが前端に備えるヘッドパイプ11には、前輪WFを軸支するフロントフォーク12が操向可能に支承され、操向ハンドル13がフロントフォーク12に連結される。また前記車体フレームFの前部には、内燃機関EAと、該内燃機関EAが備えるクランクケース14A内に収容される変速機(図示せず)とで構成されるパワーユニットPが搭載されており、内燃機関EAの上方を覆うようにして燃料タンク15が車体フレームFの前部に搭載される。
前記パワーユニットPよりも後方側で車体フレームFには前後に延びる左右一対のスイングアーム16…の前端が上下に揺動可能に支承され、両スイングアーム16…の後端間に後輪WRが軸支される。また車体フレームFおよび両スイングアーム16…の後部間にはリヤクッションユニット17…がそれぞれ介設される。しかも両スイングアーム16…のうち左側のスイングアーム16は筒状に形成されており、前記パワーユニットPからの動力を後輪WRに伝達するためのドライブシャフト18が左側のスイングアーム16に収容される。
また燃料タンク15よりも後方側で車体フレームFにはライダーを座乗させるためのメインシート19が取付けられ、該メインシート19よりも後方側で車体フレームFには、同乗者用のピリオンシート20が取付けられる。
図2において、内燃機関EAは、自動二輪車の進行方向前方に向けて前上がりとなるように傾斜してクランクケース14Aに連設される第1バンクBFAと、第1バンクBFAとともに上方に向けて開いたV型をなすようにして第1バンクBFAの後方側でクランクケース14Aに連設される第2バンクBRAとを有するV型内燃機関であり、クランクケース14Aには、自動二輪車の左右方向に延びる軸線を有するクランクシャフト21が回転自在に支承される。
また第1および第2バンクBFA,BRAは、クランクケース14Aに結合されるシリンダブロック22…と、該シリンダブロック22…に結合されるシリンダヘッド23A…と、該シリンダヘッド23A…に結合されるヘッドカバー24…とでそれぞれ構成されるものであり、両バンクBFA,BRAのシリンダブロック22…にそれぞれ設けられたシリンダボア25…には、ピストン26…がそれぞれ摺動自在に嵌合され、両バンクBFA,BRAの各ピストン26…は、クランクシャフト21にコネクティングロッド27…を介して共通に連結される。また前記両バンクBFA,BRAにおけるシリンダブロック22…およびシリンダヘッド23A…間には各ピストン26…の頂部を臨ませる燃焼室28…が形成される。
ところで、第1および第2バンクBFA,BRAは、それらのバンクBFA,BRAがそれぞれ備えるコネクティングロッド27…間の中央部で前記クランクシャフト21に直交するとともの両シリンダボア25…の軸線間の中央を通る直線に関して線対称に構成されるものであり、以下、第1バンクBFAの構成について詳細に説明し、第2バンクBRAに関しては、第1バンクBFAに対応する主要部分に同一の参照符号を付して図示するのみとして詳細な説明は省略する。
図3において、第1バンクBFAのシリンダヘッド23Aにはシリンダボア25の軸線を含む平面PLの一側に配置される一対の吸気弁口29…が燃焼室28に開口するようにして設けられるとともに、前記平面PLの他側に配置される一対の排気弁口30…が前記燃焼室28に開口するようにして設けられており、排気弁口30…は吸気弁口29…よりも小径に形成される。しかも燃焼室28の略中央部に先端を臨ませる点火プラグ31を取付けるプラグ取付け孔32がシリンダヘッド23Aに設けられる。
而してこの実施例で前記平面PLはシリンダボア25の軸線を含むとともにクランクシャフト21の軸線と平行に設定され、その平面PLに関して第2バンクBRA側に前記両吸気弁口29…が配設され、前記平面Plに関して第2バンクBRAとは反対側に前記両排気弁口30…が配設される。
前記両吸気弁口29…をそれぞれ開閉可能な吸気弁34…は、シリンダヘッド23Aに設けられたガイド筒35…に摺動可能に嵌合され、ガイド筒35…から突出した吸気弁34…の端部に固定されるリテーナ36…およびシリンダヘッド23A間には吸気弁34…を閉弁方向に付勢する弁ばね37…が縮設される。また前記両排気弁口30…をそれぞれ開閉可能な排気弁38…は、シリンダヘッド23Aに設けられたガイド筒39…に摺動可能に嵌合され、ガイド筒39…から突出した排気弁38…の端部に固定されるリテーナ40…およびシリンダヘッド23A間には排気弁38…を閉弁方向に付勢する弁ばね41…が縮設される。
吸気弁34…の作動軸線LIすなわちガイド筒35…の軸線上には、クランクシャフト21から1/2の減速比で回転動力が伝達されるカムシャフト42が配置されており、このカムシャフト42は、クランクシャフト21と平行な軸線を有し、シリンダヘッド23Aに締結されるカムホルダ45およびシリンダヘッド23A間に回転自在に支承される。而して前記カムシャフト42に設けられるカム43…が、有底円筒状に形成される有底円筒状のリフタ44…の閉塞端に当接するものであり、該リフタ44…は、吸気弁34…に当接するとともに該吸気弁34…の作動軸線LIに沿って摺動することを可能としてシリンダヘッド23Aに嵌合される。すなわちカムシャフト42の回転に応じて吸気弁34…が開閉駆動される。
一方、前記排気弁38…および前記カムシャフト42間でシリンダヘッド23Aには、該カムシャフト42と平行な軸線を有するロッカシャフト46が固定配置されており、一端を前記カムシャフト42のカム43…に摺接させるロッカアーム47…の中間部が前記ロッカシャフト46で揺動可能に支承され、それらのロッカアーム47…の他端部に進退位置を調節可能として螺合されるタペットねじ48…が前記排気弁38…に当接される。すなわちロッカアーム47…は前記カムシャフト42の回転に応じて前記排気弁38…を開閉駆動する。
しかも前記吸気弁34…の作動軸線LIは、シリンダボア25の軸線とほぼ平行に設定されるものであり、前記排気弁38…の作動軸線LEは、シリンダボア25の軸線を含むとともにクランクシャフト21の軸線と平行である前記平面PLに対して斜めに交わるように設定される。
ところでシリンダヘッド23Aの第2バンクBRA側の一側面は、前記シリンダボア25の軸線とほぼ平行に形成されており、この一側面から一体に突設される接続管部50Aに、前記両吸気弁口29…に共通に連なる吸気ポート51が開口される。またシリンダヘッド23Aの第1バンクBRAとは反対側の他側面からは接続管部52が一体に突設されており、該接続管部52に、前記両排気弁口30…に共通に連なる排気ポート53が開口される。
また前記点火プラグ31は、吸気弁34…および排気弁38…間に配置されるものであり、点火プラグ31および前記吸気弁口29…間で前記燃焼室28の天井面には、前記ピストン26側に突出する隔壁54が突設され、点火プラグ31の先端は前記隔壁54の突出端とほぼ同一位置に配置される。また前記排気弁口30…の少なくとも一部は前記隔壁54よりも上方に配置される。
再び図2において、第1バンクBFAのシリンダヘッド23Aにおける接続管部50Aには、吸気ポート51に連なる吸気管55が接続されており、この吸気管55は、吸気系部材であるスロットルボディ56に接続される。而してスロットルボディ56には吸気ポート51に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁57が取付けられる。
しかも前記スロットルボディ56は、シリンダボア25の軸線とほぼ平行に形成されるとともに吸気ポート51が開口されているシリンダヘッド23Aの一側面とほぼ平行に配置されるものであり、そのようにスロットルボディ56を配置するために、吸気管55は円弧状に湾曲して形成される。
また第1および第2バンクBFA,BRAにおけるシリンダヘッド23A,23Aの相互に近接する側に吸気弁34…がそれぞれ配設されており、第2バンクBRAにおいても、第1バンクBFA側と同様にシリンダヘッド23Aの接続管部50Aに吸気管55が接続され、図示しないスロットルボディが吸気管55に接続される。しかも第2バンクBRA側のスロットルボディは第1バンクBFA側のスロットルボディ56にクランクシャフト21の軸線方向で重なって配置される。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、第1および第2バンクBFA,BRAのシリンダヘッド23A…に開閉作動可能に配設される吸気弁34…の作動軸線LI…は、シリンダブロック22…が備えるシリンダボア25…の軸線とほぼ平行に設定されるので、吸気弁34…の開弁時に吸気弁口29…から燃焼室28…に流入する混合気の流れ方向が主としてシリンダボア25…の軸線と平行となり、燃焼室28…内での混合気の拡散を良好として燃焼効率を高めることができるとともに、点火プラグ31…や排気弁口30…に未燃状態のまま混合気が流れることを抑制することができ、未燃混合気の吹き抜けおよび点火プラグ31…の燻りを抑制することができる。
しかも吸気弁口29…に連なる吸気ポート51…を開口させるシリンダヘッド23A…の一側面がシリンダボア25…の軸線とほぼ平行に形成されるので、吸気ポート51…が設けられる側のシリンダヘッド23A…の側面をシリンダボア25…の軸線に近い位置に設定してシリンダヘッド23A…の吸気系側への張出しを抑え、吸気系の配置の自由度を高めることができる。
また吸気ポート51…に接続されるスロットルボディ56…が前記シリンダヘッド23A…の一側面にほぼ沿わせて配置されるので、吸気系を含む内燃機関EAのシリンダボアの軸線からの張出量を抑え、内燃機関EAをコンパクトに構成することができる。
しかも相互にV字形をなす一対のバンクBFA,BRAの一部をそれぞれ構成する一対のシリンダヘッド23A,23Aの相互に近接する側に前記吸気弁34…がそれぞれ配設されるので、両バンクBFA,BRAがなす角度を大きく設定しなくても両バンクBFA.BRA間に形成される空間への吸気系の配置を容易とし、V型である内燃機関EAのコンパクト化に寄与することができる。
また点火プラグ31および吸気弁口29…間で燃焼室28の天井面には、ピストン26側に突出する隔壁54が突設されるので、吸気弁34の作動軸線LIがシリンダボア25の軸線とほぼ平行であることと相まって、吸気弁34の開弁時に吸気弁口29から燃焼室28に流入する混合気が点火プラグ31や排気弁口30側に未燃状態のまま流れるのをより効果的に抑制することができ、未燃混合気の吹き抜けおよび点火プラグ31の燻りをより効果的に抑制することができる。
しかも点火プラグ31の先端が隔壁54の突出端とほぼ同一位置に配置されるので、点火プラグ31の燻りを抑制しつつ良好な火炎伝播を達成することができる。
さらに排気弁38の作動軸線LEがシリンダボア25の軸線を含む平面PLに対して斜めに交差するように設定されるとともに、排気弁口30…の少なくとも一部が前記隔壁54よりも上方に配置されるので、排気弁口30のうち吸気弁34に近い側が前記隔壁54からより奥まった位置に配置されることになり、未燃混合気の吹き抜けをさらに一層効果的に抑制することができる。
図4は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみで詳細な説明は省略する。
この内燃機関EBは、自動二輪車の進行方向前方に向けて前上がりとなるように傾斜してクランクケース14Bに連設される第1バンクBFBと、第1バンクBFBとともに上方に向けて開いたV型をなすようにして第1バンクBFBの後方側でクランクケース14Bに連設される第2バンクBRBとを有する2気筒のV型内燃機関である。
また第1および第2バンクBFB,BRBは、クランクケース14Bに結合されるシリンダブロック22…と、該シリンダブロック22…に結合されるシリンダヘッド23B…と、該シリンダヘッド23B…に結合されるヘッドカバー24…とでそれぞれ構成されるものであり、両バンクBFB,BRBがなす角度は、第1実施例で第1および第2バンクBFA,BRAがなす角度よりも大きく設定される。
而してシリンダヘッド23B…にそれぞれ開閉作動可能に配設された吸気弁34…および排気弁38…は、上記第1実施例と同様に、カムシャフト42、ロッカシャフト46で揺動可能に支承されるロッカアーム47で開閉駆動され、吸気弁34…の作動軸線LIはシリンダボア25の軸線とほぼ平行に設定され、排気弁38…の作動軸線LEはシリンダボア25の軸線を含むとともにクランクシャフト21の軸線と平行である前記平面PLに対して斜めに交わるように設定され、燃焼室28…の構造も第1実施例と同様に構成される。
また両バンクBFB,BRBにおけるシリンダヘッド23B…の相互に対向する側である一側面は、シリンダボア25…の軸線とほぼ平行に形成されており、それらの一側面から一体に突設される接続管部50B…に吸気弁口29…に共通に連なる吸気ポート51が開口される。
この第2実施例では、両バンクBFB,BRBのスロットルボディ56,56はクランクシャフト21の軸線に沿う方向から見て相互に重なることがないように配置されて上下方向に延びるものであり、前記接続管部50B…にインシュレータ58…を介してスロットルボディ56…が接続される。
この第2実施例のように、スロットルボディ56,56をクランクシャフト21の軸線に沿う方向から見て相互に重なることがないように配置することで、両バンクBFB,BRBがなす角度を比較的大きく設定せざるを得ない場合でも、吸気弁口29…に連なる吸気ポート51…を開口させるシリンダヘッド23A…の一側面がシリンダボア25…の軸線とほぼ平行に形成されるので、吸気ポート51…が設けられる側のシリンダヘッド23B…の側面をシリンダボア25…の軸線に近い位置に設定してシリンダヘッド23B…の吸気系側への張出しを抑えることができるので、両バンクBFB,BRBがなす角度を比較的小さく設定することが可能であり、V型である内燃機関EBのコンパクト化を図ることができる。
図5は本発明の第3実施例を示すものであり、上記第1および第2実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみで詳細な説明は省略する。
この内燃機関ECは、自動二輪車の進行方向前方に向けて前上がりとなるように傾斜してクランクケース14Cに連設される第1バンクBFCと、第1バンクBFCとともに上方に向けて開いたV型をなすようにして第1バンクBFCの後方側でクランクケース14Cに連設される第2バンクBRCとを有する2気筒のV型内燃機関である。
また第1および第2バンクBFC,BRCは、クランクケース14Cに結合されるシリンダブロック22…と、該シリンダブロック22…に結合されるシリンダヘッド23C…と、該シリンダヘッド23C…に結合されるヘッドカバー24…とでそれぞれ構成されるものであり、両バンクBFC,BRCがなす角度は、第2実施例で第1および第2バンクBFB,BRBがなす角度よりもさらに大きく設定される。
而してシリンダヘッド23C…にそれぞれ開閉作動可能に配設された吸気弁34…および排気弁38…は、上記第1および第2実施例と同様に、カムシャフト42、ロッカシャフト46で揺動可能に支承されるロッカアーム47で開閉駆動され、吸気弁34…の作動軸線LIはシリンダボア25の軸線とほぼ平行に設定され、排気弁38…の作動軸線LEはシリンダボア25の軸線を含むとともにクランクシャフト21の軸線と平行である前記平面PLに対して斜めに交わるように設定され、燃焼室28…の構造も第1および第2実施例と同様に構成される。
また両バンクBFC,BRCにおけるシリンダヘッド23B…の相互に対向する側である一側面は、シリンダボア25…の軸線とほぼ平行に形成されており、それらの一側面から一体に突設される接続管部50C…に吸気弁口29…に共通に連なる吸気ポート51が開口される。
この第3実施例では、両バンクBFC,BRC間にエアクリーナ60が配置されるものであり、エアクリーナ60の下方でほぼ水平に配置されるスロットルボディ56,56が接続管部50C…にインシュレータ61…を介して接続され、それらのスロットルボディ56…から上方に延びる接続管59…がエアクリーナ60に共通に接続される。
この第3実施例のように、両バンクBFC,BRC間にエアクリーナ60を配置することで、両バンクBFC,BRCがなす角度を比較的大きく設定せざるを得ない場合でも、吸気弁口29…に連なる吸気ポート51…を開口させるシリンダヘッド23A…の一側面がシリンダボア25…の軸線とほぼ平行に形成されるので、吸気ポート51…が設けられる側のシリンダヘッド23C…の側面をシリンダボア25…の軸線に近い位置に設定してシリンダヘッド23C…の吸気系側への張出しを抑えることができるので、両バンクBFC,BRCがなす角度を比較的小さく設定することが可能であり、V型である内燃機関ECのコンパクト化を図ることができる。
図6は本発明の第4実施例を示すもので、荒れ地走行用車両に搭載された内燃機関の後方側から見た縦断面図であり、上記第1〜第3実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみで詳細な説明は省略する。
この内燃機関EDは、荒れ地走行用車両の乗員が両足をそれぞれ乗せる左右一対のステップ62,62間に配置されるものであり、クランクシャフト21を車両の前後方向に沿わせた2気筒に構成され、車両の後方側から見て左側に傾斜した軸線を有するシリンダボア25が設けられてクランクケース14Cに結合されるシリンダブロック22…と、該シリンダブロック22…に結合されるシリンダヘッド23A…と、該シリンダヘッド23A…に結合されるヘッドカバー24…とで構成される。
而してシリンダヘッド23A…にそれぞれ開閉作動可能に配設された吸気弁34…および排気弁38…は、上記第1実施例と同様に、カムシャフト42、ロッカシャフト46で揺動可能に支承されるロッカアーム47で開閉駆動され、吸気弁34…の作動軸線LIはシリンダボア25の軸線とほぼ平行に設定され、排気弁38…の作動軸線LEはシリンダボア25の軸線を含むとともにクランクシャフト21の軸線と平行である前記平面PLに対して斜めに交わるように設定され、燃焼室28…の構造も第1実施例と同様に構成される。
またシリンダヘッド23Aの一側面(車両を後方側からみたときの右側面)は、シリンダボア25…の軸線とほぼ平行に形成されており、その一側面から一体に突設される接続管部50A…に吸気弁口29…に共通に連なる吸気ポート51が開口される。接続管部50Aには、吸気ポート51に連なる吸気管55が接続されており、この吸気管55は、燃料噴射弁57が付設されたスロットルボディ56に接続され、該スロットルボディ56は、シリンダボア25の軸線とほぼ平行に形成されるとともに吸気ポート51が開口されているシリンダヘッド23Aの一側面とほぼ平行に配置される。
またシリンダヘッド23Aの他側面からは接続管部52が一体に突設され、該接続管部52に排気弁口30…に連なる排気ポート53が開口されており、排気ポート53から排出される排ガスは排気管63を介して排気マフラー64に導かれる。
この第4実施例によれば、上記第1〜第3実施例で得られる効果のうち、内燃機関がV型であることに特有の効果を除く効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例の自動二輪車の側面図である。 内燃機関の要部縦断側面図である。 図1の要部拡大図である。 第2実施例の図2に対応した縦断側面図である。 第3実施例の図2に対応した縦断側面図である。 第4実施例を示すものであって荒れ地走行用車両に搭載された内燃機関の後方側から見た縦断面図である。
符号の説明
22・・・シリンダブロック
23A,23B,23C・・・シリンダヘッド
25・・・シリンダボア
26・・・ピストン
28・・・燃焼室
29・・・吸気弁口
30・・・排気弁口
31・・・点火プラグ
34・・・吸気弁
38・・・排気弁
54・・・隔壁
LI・・・吸気弁の作動軸線
LE・・・排気弁の作動軸線
PL・・・平面

Claims (4)

  1. シリンダボア(25)に摺動可能に嵌合されるピストン(26)の頂部を臨ませる燃焼室(28)がシリンダブロック(22)およびシリンダヘッド(23A,23B,23C)間に形成され、吸気弁(34)で開閉される吸気弁口(29)が前記シリンダボア(25)の軸線を含む平面(PL)の一側で前記燃焼室(28)に開口してシリンダヘッド(23A〜23C)に設けられ、排気弁(38)で開閉される排気弁口(30)が前記平面(PL)の他側で前記燃焼室(28)に開口してシリンダヘッド(23A〜23C)に設けられ、前記燃焼室(28)の略中央部に先端を臨ませる点火プラグ(31)が前記吸気弁(34)および前記排気弁(38)間に配置されて前記シリンダヘッド(23A〜23C)に取付けられる内燃機関において、前記吸気弁(34)の作動軸線(LI)が、前記シリンダボア(25)の軸線とほぼ平行に設定されることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記点火プラグ(31)および前記吸気弁口(29)間で前記燃焼室(28)の天井面には、前記ピストン(26)側に突出する隔壁(54)が突設されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記点火プラグ(31)の先端が前記隔壁(54)の突出端とほぼ同一位置に配置されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関。
  4. 前記排気弁(38)の作動軸線(LE)が前記平面(PL)に対して斜めに交差するように設定され、前記排気弁口(30)の少なくとも一部が前記隔壁(54)よりも上方に配置されることを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関。
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