JP2007231643A - 鋼管ポールの建柱方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】柱管の途中に第1フランジを有する鋼管ポールを基礎管と連結して建柱する方法であって、上端に第2フランジを有する基礎管を、該第2フランジの上面が地面より低くなるように露出させて固定した後に、前記柱管における第1フランジ以下の部分を前記基礎管の内部に挿入して、前記第1フランジと第2フランジとを連結することを特徴とする鋼管ポールの建柱方法。
【選択図】図1
Description
具体的には、例えば、道路標識や外灯などに用いる円形鋼管や角形鋼管を使用した鋼管ポールの建柱方法に関する。
図4は、従来から広く一般的に実施されている鋼管ポールの建柱方法を示している。この方法は、地耐力の計算に基づく基礎コンクリート打設容量の基礎部を掘削除去しその中心に柱管を建て転倒防止の支柱で支え、コンクリート6を打設する、コンクリートが強度を発現する15〜20日後に支柱を取り除き、照明器具や標識を取り付け、鋼管柱の根元周辺を最終仕上げする手順で行われていた。
この建柱方法は、アンカーボルトやベースプレート等は不要であり鋼管ポールのコストは低く抑えられる一方で市街地において、転倒防止支柱を含め施工場所の占有面積を広く使用し15〜20日以上に渡って通行の妨げとなり、大きな問題となっていた。
この工法では転倒防止の支柱は不要なため、施工占有面積が図4の工法より縮小される。コンクリート6打設後アンカーボルト上部と基礎部に、コンクリート6の硬化に影響しないような養生用の渡し材を用いることで、凹凸が有るため通行がしにくいことは有っても通行ができるため辛うじて問題回避できた。但しコストは図4の方法を上回ることとなった。
特に施工時の通行の妨げに成らないことは無論のことで、施工後においても細街路や路地に置いては、歩行の妨げになると、歩行者は鋼管ポールを回避するために車道側や道路の中心近くを歩行することとなり、交通安全上非常に危険であることから対応策が求められていた。
しかし、基礎やベースプレートの大きさから建柱場所や面積に制約され解決がなされていなかった。
(1)柱管の途中に第1フランジを有する鋼管ポールを基礎管と連結して建柱する方法であって、上端に第2フランジを有する基礎管を、該第2フランジの上面が地面より低くなるように露出させて固定した後に、前記柱管における第1フランジ以下の部分を前記基礎管の内部に挿入して、前記第1フランジと第2フランジとを連結することを特徴とする鋼管ポールの建柱方法。
(2)前記第1フランジを複数のボルト穴を有するフランジとし、前記第2フランジを前記第1フランジと同数または倍数のボルト用ネジ溝を有する合いフランジとすることを特徴とする(1)に記載の鋼管ポールの建柱方法。
(3)前記第1フランジの外径を柱管の外径より50〜100mm大きくし、前記第2フランジの外径を第1フランジの外径よりボルト径の6〜10倍だけ大きくし、該第2フランジを定着クランプ材とボルトで連結し、前記第1フランジを前記第2フランジと定着クランプとの間に挟み込むことを特徴とする(1)に記載の鋼管ポールの建柱方法。
(4)前記基礎管の周囲にコンクリートを敷設し、または、土砂、砂利などを填圧して該基礎管を固定することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の鋼管ポールの建柱方法。
(5)鋼管基礎杭を前記基礎管として使用することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の鋼管ポールの建柱方法。
曲げ荷重による上部への引き抜き力は殆ど発生しない。その為フランジは僅かに発生する引き抜き力と、鋼管ポールの直線柱体から突き出たアームの照明器具や標識板に受ける風荷重による回転力を止める為のごく小径のフランジでよい。小径のフランジで有ることが、図5に示した従来のベースプレートに比較し細街路や路地では、道路巾の外面に近い位置に施工できることができ、道路の有効巾確保に有効である。
必要に応じ、建柱済で使用中の鋼管ポールの直線柱体から突き出たアームの方向を、道路に対し90度に施工されているものを、道路と平行や45度に重機などが無くても簡単に変更できる、更に締結クランプ材を使用した場合は任意の方向に簡単に変更できる。
本発明によれば、簡便な方法で強風や地震などによる繰り返し荷重に対する耐久性、施工性に加に優れ、柱管の着脱が容易であり、また、鋼管ポールを使用しない場合には鋼管ポールの箇所にカバープレートを設置することによりフラットな地面を維持することができる、当然道路工事の時点で将来必要と予測される場所に予め基礎管の施工を先行しておくことも、フラットな路面が容易に確保できることの利点である。
以上のように、本発明は鋼管ポールと基礎管の組み合わせによる建柱方法で総合して、安全で安価、簡便なシステムを提供することができ、産業上有用な著しい効果を奏する。
図4は、従来から広く一般的に実施されている鋼管ポールの建柱状況を示す図であり、転倒防止支柱はコンクリート6の強度が発現するまでの期間15〜20日は支柱を取り外すことができない、本来コンクリートは打設後90%以上の強度を発現するに四週(28日)間は必要で、大型標識などは15日でなく28日後に転倒防止支柱を取り外すことになるため、現在ではこの工法は使用されていない。
この工法では転倒防止の支柱は不要なため、施工占有面積が図4の工法より縮小される。コンクリート6の打設後アンカーボルト上部と基礎部に、コンクリート6の硬化に影響しないような養生用の渡し材を用いることで、凹凸が有るため通行がしにくいことは有っても通行ができるため辛うじて問題回避できた。但しコストは図4の方法を上回ることとなった。
図1において、1は柱管、2は基礎管、3、3´、3´´は第1フランジ、4は第2フランジ、5はボルト、5´はボルト穴、6はコンクリート、7はグリ石、9は定着クランプ材を示す。
本発明の鋼管ポールの建柱方法について、図1を用いて以下に説明する。
図1における設定は本発明の最大値に近いものであり、基礎の巾は概ね400〜1000□、深さは1〜2.0mでよく、また、上記の穴の底部にグリ石7を敷くことによって、基礎管2及び基礎全体の沈み込みを防止することができる。
第2フランジ4を有する基礎管2を、該第2フランジ4の上面が地面より例えば、第1フランジ3の厚さの寸法だけ低くなるように露出させて固定することによって、図2に示すように、鋼管ポールを使用しない場合に柱管1を取り外し、第2フランジ4の上面にカバープレート8を設置することによって、地面をフラットに維持することができ、歩行者などの通行の邪魔にならない。
なお、本発明においては、基礎管2の径は問わないが、図1に示すように、柱管1を基礎管2に差し込む必要がある一方で、基礎管2と柱管1の径が違い過ぎると柱管1がぐらついて不安定になるので、基礎管2の内径を柱管1の外径より5mm〜8mm程度大きくすることが好ましい。
また、第1フランジ3を複数のボルト穴を有するフランジとし、第2フランジ4を第1フランジ3と同数または倍数のボルト用ネジ溝を有する合いフランジとすることにより、第1フランジ3の向きを変えることにより、柱管1の方向を変更することができる。
例えば、図1に示すように、第1フランジ3のボルト穴を4個、第2フランジ4のボルト用ネジ溝を8個とすることにより、柱管1の方向を45度刻みに変更することができる。
同様に、第2フランジ4のボルト用ネジ溝を16個とすることにより、柱管1の方向を22.5度刻みに変更することができる。
まず、図1(a)はボルト5の頭が第1フランジ3の上面から突出している場合を示し、図1(b)はボルト5の頭が第1フランジ3´の上面から突出していない場合を示す。図1(b)のように、ボルト5の頭を第1フランジの上面から突出させないことによって、通行の邪魔にならない。
また、図1(c)の実施形態においては、第1フランジ3´´の外径を柱管1の外径より50〜100mm大きくし、第2フランジ4の外径を第1フランジ3´´の外径よりボルト径の6〜10倍だけ大きくし、第2フランジ4を定着クランプ材9とボルトで連結し、第1フランジ3´´を第2フランジ4と定着クランプ9との間に挟み込むことを特徴とする。
ここに、第1フランジ3´´の外径を柱管1の外径より50〜100mm大きくするのは、外径を柱管1の外径との差が50mm未満では強風や地震による回転モーメントへの抵抗が十分でなく、100mmを超えてもその効果は変わらないからである。
また、第2フランジ4の外径を第1フランジ3´´の外径よりボルト径の6〜10倍だけ大きくするのは、ボルト締結のための作業スペースを確保するためである。
土砂による基礎管の固定は、図3に示すように、基礎管として鋼管基礎杭10を用い、この鋼管基礎杭10を地面に打ち込む鋼管基礎杭工法を用いることが好ましい。但し柱管径が76mmφ以下で柱高さが4m以下の小さな鋼管ポールの場合は、基礎管に対し土
砂を埋め戻す方法でもよい。
<実施条件>
・基礎管の径:185.0mmφ、板厚:6.0mm、内径:173.0mmφ
長さ:1.0m クリアランス:7.8mm
片側クリアランス:3.9mm
・柱管の径:165.2mmφ、板厚:5.0mm、長さ:7.0m 挿入長さ:0.9m
・第1フランジ(フランジ)径:266mmφ、ボルト穴の数:4、ボルト径:12mm
・第2フランジ(フランジ)径:266mmφ、ボルト穴の数:8、ボルト径:12mm
・定着クランプ材使用の第1フランジ(フランジ)径:240mmφ
第2フランジ径:340mmφボルト穴の数:8、ボルト径:12mm
定着クランプ材径:内径180mmφ外径340mmφボルト穴の数:8、
ボルト径:12mm
・コンクリート基礎:600mm□×1.3m深さ
2 基礎管
3、3´、3´´ 第1フランジ
4 第2フランジ
5 ボルト
5´ ボルト穴
6 コンクリート
7 グリ石
8 カバープレート
9 定着クランプ材
10 鋼管基礎杭
Claims (5)
- 柱管の途中に第1フランジを有する鋼管ポールを基礎管と連結して建柱する方法であって、上端に第2フランジを有する基礎管を、該第2フランジの上面が地面より低くなるように露出させて固定した後に、前記柱管における第1フランジ以下の部分を前記基礎管の内部に挿入して、前記第1フランジと第2フランジとを連結することを特徴とする鋼管ポールの建柱方法。
- 前記第1フランジを複数のボルト穴を有するフランジとし、前記第2フランジを前記第1フランジと同数または倍数のボルト用ネジ溝を有する合いフランジとすることを特徴とする請求項1に記載の鋼管ポールの建柱方法。
- 前記第1フランジの外径を柱管の外径より50〜100mm大きくし、前記第2フランジの外径を第1フランジの外径よりボルト径の6〜10倍だけ大きくし、該第2フランジを定着クランプ材とボルトで連結し、前記第1フランジを前記第2フランジと定着クランプとの間に挟み込むことを特徴とする請求項1に記載の鋼管ポールの建柱方法。
- 前記基礎管の周囲にコンクリートを敷設し、または、土砂、砂利などを填圧して該基礎管を固定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の鋼管ポールの建柱方法。
- 鋼管基礎杭を前記基礎管として使用することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の鋼管ポールの建柱方法。
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