JP2007230997A - ストロビルリン殺菌化合物を含有する植物病害防除組成物 - Google Patents

ストロビルリン殺菌化合物を含有する植物病害防除組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】水系生物に対する影響が小さな、ストロビルリン殺菌化合物を含有する植物病害防除組成物を提供すること。
【解決手段】ストロビルリン殺菌化合物を含有する植物病害防除組成物であって、該マイクロカプセルが体積中位径10〜100μm且つ被膜の膜厚0.02〜0.05μmであり、該ストロビルリン殺菌化合物の芳香族炭化水素溶液が内包されてなることを特徴とするマイクロカプセル、好ましくは該被膜がポリウレタン樹脂及び/又はポリウレア樹脂からなる被膜であることを特徴とするマイクロカプセル、及び該マイクロカプセルを含有する植物病害防除組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ストロビルリン殺菌化合物を含有するマイクロカプセル及び該マイクロカプセルを含有する植物病害防除組成物に関する。
ストロビルリン殺菌化合物は、食用きのこ中から発見された天然生理活性物質であるストロビルリンAに由来する殺菌性化合物の一群であり、その作用機作は、従来の呼吸阻害剤とは異なり、ミトコンドリアの電子伝達系の複合体IIIのサブユニットであるチトクロームbを標的とする特異作用点阻害であるとされ、ベンゾイミダゾール殺菌化合物やアゾール殺菌化合物とは全く異なる系統の殺菌性化合物である。(特許文献1〜3を参照)
ストロビルリン殺菌化合物は多くの植物病害に対して高い防除効果を有しており、既に種々のストロビルリン殺菌化合物が、水和剤やフロアブル剤等の剤型にて、実用に供されている。
特表平11−511125号公報 特開2001−64104号公報 特表2005−527567号公報
ストロビルリン殺菌化合物を含む植物病害防除組成物は、畑地、水田、果樹園等の種々の場面において使用されているが、防除対象となる植物病害以外の生物への影響、例えば水系生物に対する影響が小さいことが望まれている。
本発明は、ストロビルリン殺菌化合物を含有する植物病害防除組成物であって、植物病害防除効果に対して、水系生物に対する影響が小さな植物病害防除組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、ストロビルリン殺菌化合物を含有する植物病害防除組成物について、鋭意検討し、本発明に至った。
即ち、本発明は、以下のものである。
[発明1]
ストロビルリン殺菌化合物を含有するマイクロカプセルであって、
該マイクロカプセルが体積中位径10〜100μm且つ被膜の膜厚0.02〜0.05μmであり、該ストロビルリン殺菌化合物の芳香族炭化水素溶液が内包されてなることを特徴とするマイクロカプセル。
[発明2]
芳香族炭化水素溶液におけるストロビルリン殺菌化合物の濃度が10〜50重量%であることを特徴とする発明1に記載されたマイクロカプセル。
[発明3]
被膜がポリウレタン樹脂及び/又はポリウレア樹脂からなる被膜であることを特徴とする発明1又は2に記載されたマイクロカプセル。
[発明4]
発明1〜3のいずれかに記載されたマイクロカプセルを含有する植物病害防除組成物。
[発明5]
発明1〜3のいずれかに記載されたマイクロカプセルを植物又は植物の生育する土壌に散布することを特徴とする植物病害を防除する方法。
[発明6]
発明1〜3のいずれかに記載されたマイクロカプセルを芝生に散布することを特徴とする芝病害を防除する方法。
[発明7]
散布量がストロビルリン殺菌化合物の重量として1〜100g/1000m3である発明5又は6に記載された方法。
本発明のマイクロカプセルを含有する植物病害防除組成物は、植物病害に対する実用的な防除効力を有し、且つ水系生物に対する影響が小さい。
本発明の植物病害防除組成物(以下、本発明組成物と記す。)に含有されるマイクロカプセル(以下、本マイクロカプセルと記す。)は、ストロビルリン殺菌化合物の芳香族炭化水素溶液を内包してなり、外殻として樹脂からなる被膜を有する。該被膜を形成する材料としては、一般にマイクロカプセル農薬製剤の被膜として用いられる樹脂を使用することができ、具体的には例えばポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスルホネート樹脂、ポリスルホンアミド樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、ウレア・メラミン樹脂、シリコン樹脂、及びそれらの樹脂の組合わせが挙げられる。また、被膜の膜厚の制御が容易である点及び被膜の均質性の点から、界面重合法により製造することができるポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスルホネート樹脂が好ましく用いられる。本発明においては、界面重合法により調製されたポリウレタン樹脂及び/又はポリウレア樹脂からなる被膜が好ましく、更に樹脂の構造中にベンゼン環等の芳香族環を有する芳香族ポリウレタン樹脂及び/又は芳香族ポリウレア樹脂がより好ましい。
本マイクロカプセルは、マイクロカプセルの体積中位径が10〜100μm、好ましくは15〜60μmのマイクロカプセルである。
本発明において、本マイクロカプセルの体積中位径はレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて測定することができる。体積中位径とは、粒子の集合体における粒度分布を表す代表的な特性値であり、以下のようにして求められる値である。
まず、粒子の集合体において個々の粒子の粒子径を求め、その粒子の集合体の全体積を100%とする。小さな粒子径の粒子から、順に該粒子の体積を累積していき、全体積に対して特定の比率(X%)になった際の粒子の粒子径を、累積X%体積粒子径というが、体積中位径とは、粒子の体積の累積が50%である粒子の粒径である。尚、体積中位径はMedian径と呼ぶ場合もある。
市販のレーザー回折式粒度分布測定装置としては、マスターサイザー2000(シスメックス)、SALD-2200(島津製作所)、マイクロトラックMT3000(日機装)等が挙げられる。
本マイクロカプセルは、マイクロカプセルの被膜の膜厚が0.02〜0.05μm、好ましくは0.02〜0.04μmのマイクロカプセルである。
本発明において、本マイクロカプセルにおける被膜の膜厚は、マイクロカプセルにおける芯物質と膜物質との体積の比によって求めることができ、下式に示す式によって算出することができる。すなわち、マイクロカプセルの芯物質の重量をWc、膜物質の重量をWw、膜物質の密度をρw、芯物質の密度をρc、芯物質の体積中位径をdとすると
膜厚=(Ww/Wc)×(ρc/ρw)×(d/6)
となる。本発明における被膜の膜厚は全て当式を用いて計算したものである。
本発明において、マイクロカプセルの芯物質の重量は、ストロビルリン殺菌化合物と、芳香族炭化水素と、必要に応じて加えられるその他の成分との合計の重量より算出することができる。マイクロカプセルの膜物質の重量は、膜物質として添加された原料の合計量より算出することができる。
本マイクロカプセルにおいて、体積中位径/膜厚の値は、通常600〜2500、好ましくは700〜1500の範囲である。
本マイクロカプセルに含有されるストロビルリン殺菌化合物の代表的な構造を下記に示す。代表的なストロビルリン殺菌化合物は、一般式(I)
Figure 2007230997
[Rはハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、或はトリフルオロメチル基で置換されていてもよいピリジル基を表し、Lは下記の群(A)
Figure 2007230997
より選ばれる基を表し、Mは下記の群(B)
Figure 2007230997
より選ばれる基を表し、Xはメトキシ基又はメチルアミノ基を表す。]
で示される化合物である。
一般式(I)で示される化合物は、国際出願公開WO9208703、欧州特許出願公開第253213号、欧州特許出願公開第398692号、欧州特許出願公開第460575号、欧州特許出願公開第326330号、欧州特許出願公開第804421号、欧州特許出願公開第477631号、欧州特許出願公開第382375号、欧州特許出願公開第656351号、欧州特許出願公開第781266号等に記載されるような公知の製造方法により製造することができる。
一般式(I)で示される化合物としては、例えば下記に示す化合物が例示される。
Figure 2007230997
式中、R、L、M及びXは表1に記載される基である。
Figure 2007230997
また、本マイクロカプセルにおいて、ストロビルリン殺菌化合物を溶解してなる芳香族炭化水素としては、例えばトルエン、キシレン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、及びこれらの混合物である溶媒が挙げられる。芳香族炭化水素としては芳香族炭化水素として市販されている溶剤を使用することもでき、そのような市販品としては、例えばSAS−296(1−フェニル−1−キシリルエタンと1−フェニル−1−エチルフェニルエタンの混合物、日本石油株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−MN(メチルナフタレン80%、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−DMN(ジメチルナフタレン80%、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−100(炭素数9〜10のアルキルベンゼン、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−150(アルキルベンゼン、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−180(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−200(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−220(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントPAD−1(ジメチルモノイソプロピルナフタレン、日鉱石油化学株式会社の商品名)、ソルベッソ100(芳香族炭化水素、エクソン化学株式会社の商品名)、ソルベッソ150(芳香族炭化水素、エクソン化学株式会社の商品名)、ソルベッソ200(芳香族炭化水素、エクソン化学株式会社の商品名)、スワゾール100(トルエン、丸善石油株式会社の商品名)、及びスワゾール200(キシレン、丸善石油株式会社の商品名)等を挙げることができる。
本マイクロカプセルは、マイクロカプセル内に、ストロビルリン殺菌化合物の芳香族炭化水素溶液を含有するが、マイクロカプセル内にはストロビルリン殺菌化合物及び芳香族炭化水素の他に、本マイクロカプセルの性質を損なわない範囲において、必要によりその他の成分を含有していてもよい。その他の成分としては、ストロビルリン殺菌化合物以外の殺菌化合物、着色剤、安定化剤等が挙げられる。
芳香族炭化水素溶液において、ストロビルリン殺菌化合物の濃度は、通常、10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%の範囲である。
本発明組成物は、本マイクロカプセルそのものでもよいが、通常は本マイクロカプセルが固体又は液体の希釈担体に分散された組成物である。固体の希釈担体としては、例えば、カオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物質、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からなる粉末が挙げられ、液体の希釈担体としては水が挙げられる。
本発明組成物が、本マイクロカプセルを水に分散させてなる組成物である場合は、通常は本マイクロカプセルに対して、水の量は0.8〜3.0重量部の範囲である。本マイクロカプセルが水に分散されてなる組成物において、水は通常は分散剤を含有しており、必要に応じて増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤等を含有していてもよい。
分散剤としては、例えばアラビアガム等の天然多糖類、ゼラチン、コラーゲン等の天然水溶性高分子、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の水溶性半合成多糖類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性合成高分子が挙げられる。該分散剤は、本発明組成物に対して通常0.5〜10重量%の範囲で含有される。
増粘剤としては、例えばザンサンガム、ラムザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、ウェランガム等の天然多糖類、ポリアクリル酸ソーダ等の合成高分子類、カルボキシメチルセルロース等の半合成多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、スメクタイト、ベントナイト、ヘクトライト、乾式法シリカ等の鉱物質微粉末、アルミナゾル等が挙げられる。該増粘剤は、本発明組成物に対して通常0〜10重量%の範囲で含有される。
凍結防止剤としては、例えばプロピレングリコール等のアルコール類が挙げられる。該凍結防止剤は、本発明組成物に対して通常0〜20重量%の範囲で含有される。
比重調節剤としては、例えば硫酸ナトリウム等の水溶性塩類、尿素等の水溶性有機化合物が挙げられる。該比重調節剤は、本発明組成物に対して通常0〜20重量%の範囲で含有される。
次に、本発明組成物の製造方法を説明する。本発明組成物における本マイクロカプセルは、例えば界面重合法、In-Situ法等の通常のマイクロカプセル化方法により製造することができるが、得られるマイクロカプセルにおける被膜の膜厚を制御し易い為、界面重合法により製造することが好ましい。以下、本発明組成物における本マイクロカプセルの製造方法を、界面重合法により製造する場合を例として、説明する。
まず第一に、ストロビルリン殺菌化合物、芳香族炭化水素、及び必要に応じてその他の成分を混合し、更に被膜を形成する樹脂の疎水性原料を加えて混合し、均一の油相を得る。被膜を形成する樹脂がポリウレタン樹脂及び/又はポリウレア樹脂である場合は、樹脂の疎水性原料としては、通常多価イソシアナートが用いられる。
第二に、得られた油相を、分散剤を含有する水相にて加えて混合し、分散させた(分散工程)後に、得られた分散液に被膜を形成する樹脂の親水性原料を加え、界面にて被膜形成反応を行わせて(被膜形成工程)、本マイクロカプセルが分散した水分散液を得る。被膜を形成する樹脂がポリウレタン樹脂である場合は、樹脂の親水性原料として、多価ポリアルコールが用いられる。被膜を形成する樹脂がポリウレア樹脂である場合は、樹脂の親水性原料として、通常、多価ポリアミンが用いられる。被膜形成工程における被膜の形成温度は、通常40〜85℃の範囲であり、通常1〜90時間である。また、分散工程の際の温度が、被膜形成工程の温度よりも十分に低い場合には、被膜を形成する樹脂の親水性原料を、分散工程において添加してもよい。
得られた本マイクロカプセルは、本マイクロカプセルが分散した水分散液を濾過する等の方法により、単離することができる。単離された本マイクロカプセルを、必要に応じて希釈担体に分散し、本発明組成物を調製することができる。また、上記の製造方法で得られた、本マイクロカプセルが分散した水分散液に、必要に応じて増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤等の製剤助剤を添加して、本発明組成物を調製することができる。
被膜を形成する樹脂の原料である多価イソシアナートとしては、例えばヘキサメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナートとトリメチロールプロパンとの付加体、ヘキサメチレンジイソシアナート3分子のビウレット縮合物、ヘキサメチレンジイソシアナートのイソシアヌレート縮合物、イソホロンジイソシアナートのイソシアヌレート縮合物、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアナート)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート等の脂肪族多価イソシアナート;トリレンジイソシアナートとトリメチロールプロパンとの付加体、トリレンジイソシアナートのイソシアヌレート縮合物等の芳香族多価イソシアナートが挙げられる。
被膜を形成する樹脂の原料である多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオールが挙げられ、多価アミンとしては、例えばエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンが挙げられる。
本マイクロカプセルは、マイクロカプセルの体積中位径が10〜100μmであり、且つ体積中位径におけるマイクロカプセルの被膜の膜厚が0.02〜0.04μmであるが、体積中位径が10〜100μmであるマイクロカプセルは、上記の製造方法の分散工程において、(1)水相に溶解される分散剤の種類と濃度、(2)水相と油相との比率、及び/又は(3)水相に油相を分散させる際の分散方式、攪拌強度を調整することにより製造することができる。
具体的には例えば、水相に溶解される分散剤の種類と濃度を定め、水相1に対して油相0.3〜2の容量比で水相に油相を混合し、使用する分散機器の適切な運転条件で油相を水相に分散させる。得られた分散液中の油滴の体積中位径をレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて測定する。この際に得られた分散液中の油滴の体積中位径が10μmを下回る場合には、分散剤濃度を低くする、水相に油相を分散させる際の攪拌強度を小さくする、水相に対する油相の容量比を小さくする、及び/又は分散剤を変更する等の方法により体積中位径を大きくすることができる。得られた分散液中の油滴の体積中位径が100μmを上回る場合には、分散剤濃度を高くする、水相に油相を分散させる際の攪拌強度を大きくする、水相に対する油相の容量比を大きくする、及び/又は分散剤を変更する等の方法により体積中位径を小さくすることができる。
分散工程において使用することのできる分散機としては、プロペラ攪拌機、高速回転攪拌機、ホモジナイザー、ホモミックラインフロー(特殊機化工業製)が挙げられる。
また体積中位径におけるマイクロカプセルの被膜の膜厚が0.02〜0.04μmであるマイクロカプセルは、芯物質の重量に対する膜物質の重量を適宜調整すると伴に、マイクロカプセルの体積中位径を適宜調節することにより製造することができる。
本発明組成物において、本発明組成物の全体に対して、通常ストロビルリン殺菌化合物は0.5〜30重量%の割合で含有され、実質的にストロビルリン殺菌化合物は本マイクロカプセル内にのみ含有されている。
本発明組成物を植物又は植物の生育する土壌に散布する場合には、本発明組成物又は本発明組成物を更に水に希釈したものを、ストロビルリン殺菌化合物の量で0.1〜1000g/1000m2、好ましくは10〜2000g/1000m2、更に好ましくは1〜100g/1000m2となるとなる量を散布する。
本殺菌組成物により防除することができる植物病害としては例えば以下のような病害をあげることができる。
イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani);ムギ類のうどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Gibberella zeae)、さび病(Puccinia striiformis, P. graminis, P. recondita, P. hordei)、雪腐病(Typhula sp.,Micronectriella nivalis)、裸黒穂病 (Ustilago tritici, U. nuda)、なまぐさ黒穂病 (Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Leptosphaeria nodorum);カンキツ類の黒点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti) 、果実腐敗病 (Penicillium digitatum, P. italicum);リンゴのモニリア病 (Sclerotinia mali)、腐らん病 (Valsa mali)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria mali)、黒星病(Venturia inaequalis)、;ナシの黒星病(Venturia nashicola, V. pirina)、黒斑病(Alternaria kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum);モモの灰星病(Sclerotinia cinerea)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)、;ブドウの黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病 (Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara viticola);カキの炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉病 (Cercospora kaki, Mycosphaerella nawae);ウリ類の炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病 (Mycosphaerella melonis)、つる割病 (Fusarium oxysporum)、べと病 (Pseudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora sp.)、苗立枯病 (Pythium sp.);トマトの輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病 (Cladosporium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans);ナスの褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum);アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae);ネギのさび病(Puccinia allii);ダイズの紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病 (Diaporthe phaseolorum var. sojae)、さび病(Phakopsora pachyrhizi);インゲンの炭そ病(Colletotrichum lindemthianum);ラッカセイの黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cercospora arachidicola);エンドウのうどんこ病(Erysiphe pisi);ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infestans);イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca humuli);チャの網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila);タバコの赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tabacina)、疫病(Phytophthora nicotianae);テンサイの褐斑病(Cercospora beticola);バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa);キクの褐班病 (Septoria chrysanthemi−indici)、白さび病(Puccinia horiana);
芝のダラースポット病(Sclerotinia homeocarpa)、葉枯病(Curvularia geniculata, Helminthosporium-hagare-byo)、擬似葉腐病(Ceratobasidium spp.)、葉腐病(Rhizoctonia solani)、雪腐小粒菌核病(Typhula incarnata, Typhula ishikariensis)、炭そ病(Colletotrichum graminicola)、紅色雪腐病(Monographella nivalis)、Pythium病(Pythium spp.)、ブラウンパッチ病およびラージパッチ病(Rhizoctonia solani);
種々の作物の灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum) 等。
本発明組成物は、好ましくは本発明添え異物を、芝生に散布することにより、芝病害の防除に用いることができる。この場合には、本発明組成物、好ましくは本マイクロカプセルを水に分散させてなる水分散液を、ストロビルリン殺菌化合物の量で0.1〜1000g/1000m2、好ましくは1〜100g/1000m2の割合で施用される。
以下、製造例、試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
製造例1
化合物(6)120.4g、芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)200g及びトリレンジイソシアナートのトリメチロールプロパンとの付加体(スミジュールL−75、住化バイエルウレタン株式会社の商品名)1.9gを混合して、油相を調製した。
一方、アラビアガム15g、エチレングリコール10g及びイオン交換水297.3gを混合して、水相を調製した。
上記の油相と水相とを混合し、この混合物を室温25℃にてT.K.オートホモミクサー(特殊機化工業株式会社製ホモジナイザー)を用いて約4000rpmで4分間分散させた。次いで、分散液を60℃で緩やかに24時間攪拌して、マイクロカプセル分散液を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径が30μm、体積中位径における膜厚が0.02μmであった。
次に、ザンサンガム1.5g、アルミニウムマグネシウムシリケート3g、防腐剤(バイオホープL)3g、プロピレングリコール50g及びイオン交換水297.9gを混合した増粘剤溶液と、上記マイクロカプセル分散液とを混合して、12重量%の化合物(6)を含有する本発明組成物1を得た。
製造例2
分散時のT.K.オートホモミクサーの回転数を約3500rpmとし、3分間分散させた以外は、製造例1と同様にして、本発明組成物2を得た。得られたマイクロカプセル分散液中は、体積中位径は50μm、体積中位径における膜厚は0.033μmであった。
製造例3
化合物(6)120.4g、芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)200g及びトリレンジイソシアナートのトリメチロールプロパンとの付加体(スミジュールL−75、住化バイエルウレタン株式会社の商品名)2.8gを混合して、油相を調製した。
一方、アラビアガム15g、エチレングリコール10g及びイオン交換水298.2gを混合して、水相を調製した。
上記の油相と水相とを混合し、この混合物を室温25℃でT.K.オートホモミクサーを用いて約4000rpmで4分間分散させた。次いで、分散液を60℃で緩やかに24時間攪拌して、マイクロカプセル分散液を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径が30μm、体積中位径における膜厚が0.03μmであった。
次に、ザンサンガム1.5g、アルミニウムマグネシウムシリケート3g、防腐剤(バイオホープL)3g、プロピレングリコール50g及びイオン交換水296.1gを混合した増粘剤溶液と、上記マイクロカプセル分散液とを混合して、12重量%の化合物(6)を含有する本発明組成物3を得た。
製造例4
分散時のT.K.オートホモミクサーの回転数を約3400rpmとし、3分間分散させた以外は、製造例3と同様にして、本発明組成物4を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径は50μm、体積中位径における膜厚は0.05μm)
製造例5
化合物(6)120.4g、芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)200g及びヘキサメチレンジイソシアナートのイソシアヌレート縮合物(スミジュールN−3300、住化バイエルウレタン株式会社の商品名)2.9gを混合して、油相を調製した。
一方、アラビアガム15g、エチレングリコール10g及びイオン交換水296.8gを混合して、水相を調製した。
上記の油相と水相とを混合し、この混合物を室温25℃でT.K.オートホモミクサーを用いて約5700rpmで3分間分散させた。次いで、分散液を75℃で緩やかに48時間攪拌して、マイクロカプセル分散液を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径が15μm、体積中位径における膜厚が0.02μmであった。
次に、ザンサンガム1.5g、アルミニウムマグネシウムシリケート3g、防腐剤(バイオホープL)3.0g、プロピレングリコール50g及びイオン交換水297.4gを混合した増粘剤溶液と、上記マイクロカプセル分散液とを混合して、12重量%の化合物(6)を含有する本発明組成物5を得た。
製造例6
分散時のT.K.オートホモミクサーの回転数を約4000rpmとし、6分間分散させた以外は、製造例5と同様にして、本発明組成物6を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径は30μm、体積中位径における膜厚は0.04μmであった。
製造例7
化合物(9)29.7g、芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)118.8g及びトリレンジイソシアナートのトリメチロールプロパンとの付加体(スミジュールL−75、住化バイエルウレタン株式会社の商品名)1.37gを混合して、油相を調製した。
一方、アラビアガム8.91g、エチレングリコール5.94g及びイオン交換水209.98gを混合して、水相を調製した。
上記の油相と水相とを混合し、この混合物を室温25℃にてT.K.オートホモミクサー(特殊機化工業株式会社製ホモジナイザー)を用いて約6500rpmで5分間分散させた。次いで、分散液を60℃で緩やかに24時間攪拌して、マイクロカプセル分散液を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径が20μm、体積中位径における膜厚が0.02μmであった。
次に、ザンサンガム0.89g、アルミニウムマグネシウムシリケート1.78g、防腐剤(バイオホープL)1.78g、プロピレングリコール29.7g及びイオン交換水185.15gを混合した増粘剤溶液と、上記マイクロカプセル分散液とを混合して、5重量%の化合物(9)を含有する本発明組成物7を得た。
製造例8
分散時のT.K.オートホモミクサーの回転数を約5000rpmとし、5分間分散させた以外は、製造例7と同様にして、本発明組成物8を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径は25μm、体積中位径における膜厚は0.025μmであった。
製造例9
化合物(3)29.7g、芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)118.8g及びトリレンジイソシアナートのトリメチロールプロパンとの付加体(スミジュールL−75、住化バイエルウレタン株式会社の商品名)1.37gを混合して、油相を調製した。
一方、アラビアガム8.91g、エチレングリコール5.94g及びイオン交換水209.98gを混合して、水相を調製した。
上記の油相と水相とを混合し、この混合物を室温25℃にてT.K.オートホモミクサー(特殊機化工業株式会社製ホモジナイザー)を用いて約7000rpmで5分間分散させた。次いで、分散液を60℃で緩やかに24時間攪拌して、マイクロカプセル分散液を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径が22μm、体積中位径における膜厚が0.022μmであった。
次に、ザンサンガム0.89g、アルミニウムマグネシウムシリケート1.78g、防腐剤(バイオホープL)1.78g、プロピレングリコール29.7g及びイオン交換水185.15gを混合した増粘剤溶液と、上記マイクロカプセル分散液とを混合して、5重量%の化合物(3)を含有する本発明組成物9を得た。
製造例10
分散時のT.K.オートホモミクサーの回転数を約6000rpmとし、5分間分散させた以外は、製造例10と同様にして、本発明組成物10を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径は35μm、体積中位径における膜厚は0.035μmであった。
比較製造例1
分散時のT.K.オートホモミクサーの回転数を約6000rpmとし、6分間分散させた以外は、製造例1と同様にして、比較組成物1を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径は10μm、体積中位径における膜厚は0.007μmであった。
比較製造例2
分散時のT.K.オートホモミクサーの回転数を約6000rpmとし、6分間分散させた以外は、製造例3と同様にして、比較組成物2を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径は10μm、体積中位径における膜厚は0.01μmであった。
比較製造例3
化合物(6)120.4g、芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)200g及びトリレンジイソシアナートのトリメチロールプロパンとの付加体(スミジュールL−75、住化バイエルウレタン株式会社の商品名)1.4gを混合して、油相を調製した。
一方、アラビアガム15g、エチレングリコール10g及びイオン交換水296.8gを混合して、水相を調製した。
上記の油相と水相とを混合し、この混合物を室温25℃でT.K.オートホモミクサーを用いて約6000rpmで3分間分散させた。次いで、分散液を60℃で緩やかに24時間攪拌して、マイクロカプセル分散液を得た。得られたマイクロカプセルは、体積中位径が20μm、体積中位径における膜厚が0.01μmであった。
次に、ザンサンガム1.5g、アルミニウムマグネシウムシリケート3g、防腐剤(バイオホープL)3.0g、プロピレングリコール50g及びイオン交換水298.9gを混合した増粘剤溶液と、上記マイクロカプセル分散液とを混合して、12重量%の化合物(6)を含有する比較組成物3を得た。
比較製造例4
化合物(6)120.4g及び芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)200gを混合し、油相を調製した。
一方、アラビアガム15g、エチレングリコール10g及びイオン交換水296.8gを混合して水相を調製した。
上記の油相と水相とを混合し、この混合物を室温25℃でT.K.オートホモミクサー(特殊機化工業株式会社製ホモジナイザー)約6000rpmで3分間分散させた。得られたスラリー中の油滴の体積中位径は20μmであった。
続いて、ザンサンガム1.5g、アルミニウムマグネシウムシリケート3g、バイオホープL 3.0g、プロピレングリコール50g及びイオン交換水300.3gを混合した増粘剤溶液と、上記スラリーとを混合して、12重量%の化合物(6)を含有する比較組成物4を得た。
比較製造例5
化合物(6)120.4g、ノニオン系界面活性剤(パイオニンD−1110;ポリオキシエチレンラウリルエーテル)120g及び芳香族炭化水素(主にC11-14のアルキルナフタレンを含有する溶媒、ソルベッソ200、エクソン化学株式会社の商品名)759.6gを混合し、12重量%の化合物(6)を含有する比較組成物5を得た。
次に、本発明組成物の植物病害防除効果、及び、水系生物に対する影響について、試験例にて示す。
試験例1(ベントグラスのブラウンパッチ病に対する防除効果)
ベントグラス(ペンクロス)の種をプラスチックポットに播種し、温室内で約1ヶ月栽培し芝の草丈を5mm程度にはさみを用いて刈り込した。その後、本発明組成物1〜10、比較組成物1〜5、及び、ストロビルリン殺菌化合物を有効成分とする芝用の市販剤:ヘリテージ顆粒水和剤(シンジェンタジャパン株式会社の商品名)を、ストロビルリン殺菌化合物が所定濃度になるように水で希釈した後、該希釈液を散布量が500ml/m2になるように散布した。芝の茎葉に付着した薬液が乾燥した後、V8フスマ培地で2週間培養されたRhizoctonia solaniの乾燥粉砕菌体をそのまま芝の表面に散布し、接種した。その後、該プラスチックポットを、過湿条件下で7日間置き、発病を促進させた後、発病面積率を目視調査した。
結果を、表1に記す。尚、発病面積率が0〜5%を○、6〜10%を△、11%以上を×で示した。
試験例2(コイ稚魚に対する魚毒性)
本発明組成物1〜6、比較組成物1〜5、及び、ストロビルリン殺菌化合物を有効成分とする芝用の市販剤:ヘリテージ顆粒水和剤(シンジェンタジャパン株式会社の商品名)の各々を、ストロビルリン殺菌化合物の量として0.5mg/Lとなるように、コイ稚魚の入った20L容ガラス製水槽(水温:22±1℃)に投入した。その後、96時間のコイ稚魚の死亡率を調査した。
結果を、表1に記す。尚、コイ稚魚の死亡率が20%以下を○、20%より大きい場合を×で示した。
Figure 2007230997
本マイクロカプセルを含有する本発明組成物は、植物病害防除組成物、特に芝用の植物病害防除組成物として有用である。

Claims (7)

  1. ストロビルリン殺菌化合物を含有するマイクロカプセルであって、
    該マイクロカプセルが体積中位径10〜100μm且つ被膜の膜厚0.02〜0.05μmであり、該ストロビルリン殺菌化合物の芳香族炭化水素溶液が内包されてなることを特徴とするマイクロカプセル。
  2. 芳香族炭化水素溶液におけるストロビルリン殺菌化合物の濃度が10〜50重量%であることを特徴とする請求項1に記載されたマイクロカプセル。
  3. 被膜がポリウレタン樹脂及び/又はポリウレア樹脂からなる被膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載されたマイクロカプセル。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載されたマイクロカプセルを含有する植物病害防除組成物。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載されたマイクロカプセルを植物又は植物の生育する土壌に散布することを特徴とする植物病害を防除する方法。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載されたマイクロカプセルを芝生に散布することを特徴とする芝病害を防除する方法。
  7. 散布量がストロビルリン殺菌化合物の重量として1〜100g/1000m3である請求項5又は6に記載された方法。
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