JP2007230898A - 殺鼠材 - Google Patents

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Abstract

【課題】殺鼠毒餌剤から発生する誘引臭を外部に確実に放出すると共に、包材を鼠に破られ易くすることにより、鼠を殺鼠材に確実に引き寄せ、鼠に殺鼠材を住処に持ち帰らせることができ、鼠に殺鼠毒餌剤を十分に喫食させることができ、さらに、殺鼠毒餌剤から微粉が発生したとしても、微粉が包材外に漏れ出るのを防止することができる殺鼠材を提供する。
【解決手段】殺鼠材10は、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容し、通気性を有する包材12と、を備え、包材12は、鼠が破損可能な、坪量50g/m以上の不織布からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鼠を効果的に駆除するための殺鼠材に関する。
従来の殺鼠材としては、殺鼠毒餌剤をある種のフィルム(包材)内にパックすることで、内包された殺鼠毒餌剤の経時的な劣化を抑制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の殺鼠材は、フィルムに酸素透過率及び水蒸気透過率を低く抑えたものを使用することにより、殺鼠毒餌剤の経時的な劣化を抑制している。
特表平10−506625号公報
しかしながら、特許文献1に記載の殺鼠材では、フィルムに酸素透過率及び水蒸気透過率を低く抑えたものを使用するため、殺鼠毒餌剤から発生する鼠を毒餌材に引き寄せる誘引臭がフィルム外に放出されにくく、また、フィルムが鼠により破り易いとは言いがたいので、鼠が殺鼠毒餌剤を十分に喫食できるかは定かではなかった。
一方、誘引臭を放出し易くするため、フィルム等に孔を設けた場合には、輸送時の揺れ等により殺鼠毒餌剤から微粉が発生した時、殺鼠毒餌剤の微粉がフィルム外に漏れ出て、微粉が舞い上がったり使用者が吸入してしまう可能性があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、殺鼠毒餌剤から発生する誘引臭を外部に確実に放出すると共に、包材を鼠に破られ易くすることにより、鼠を殺鼠材に確実に引き寄せ、鼠に殺鼠材を住処に持ち帰らせることができ、鼠に殺鼠毒餌剤を十分に喫食させることができ、さらに、殺鼠毒餌剤から微粉が発生したとしても、微粉が包材外に漏れ出るのを防止することができる殺鼠材を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1) 殺鼠毒餌剤と、殺鼠毒餌剤を内部に収容し、通気性を有する包材と、を備え、包材は、鼠が破損可能な、坪量50g/m以上の不織布からなることを特徴とする殺鼠材。
(2) 包材の不織布は、ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレンとを混抄させたものであることを特徴とする(1)に記載の殺鼠材。
(3) (1)又は(2)に記載の殺鼠材を前記包材ごとかじらせて鼠を防除することを特徴とする殺鼠方法。
本発明の殺鼠材によれば、殺鼠毒餌剤と、殺鼠毒餌剤を内部に収容し、通気性を有する包材と、を備え、包材は、鼠が破損可能な、坪量50g/m以上の不織布からなるため、殺鼠毒餌剤から発生する誘引臭を外部に確実に放出することができると共に、包材を鼠に破られ易くすることができるので、鼠を殺鼠材に確実に引き寄せ、鼠に殺鼠材を住処に持ち帰らせることができ、鼠に殺鼠毒餌剤を十分に喫食させることができる。さらに、殺鼠毒餌剤から微粉が発生したとしても、微粉が包材外に漏れ出るのを防止することができる。
また、本発明の殺鼠材によれば、包材の不織布は、ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレンとを混抄させたものであるため、ポリエチレンテレフタレートによる保形性の維持作用と、ポリプロピレンによる熱溶着の作用と、によって、殺鼠材の立体的形状を容易に保持することができる。
以下、本発明に係る殺鼠材の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明に係る殺鼠材の第1実施形態について説明する。
図1は本発明に係る殺鼠材の第1実施形態を説明するための斜視図である。
本実施形態の殺鼠材10は、図1に示すように、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容する包材12と、を備えている。
殺鼠毒餌剤11は、殺鼠成分を含有する多数のタブレット型の毒餌剤であって、殺鼠成分としては、例えば、ワルファリン,クマリン,クマテトラリル等のクマリン系化合物や、クロロファシノン(Chlorophacinone)、ジファシノン(Diphacinone)、ピンドン(Pindone)、及びバロン(Valone)等のインダンジオン系化合物や、ジフェチアロール、ジフェナコン、ブロジファコン、ブロマジオロン、及びフロクマフェン等のトリアリール置換クマリン系化合物や、シリロシド等を挙げることができる。そして、殺鼠毒餌剤11は、鼠が赤系色に対して敏感でこれを好む習性を有していることから、赤系色に着色されており、内部が透けて見える程度に透明又は半透明の包剤12を透して外部より視認し易くなっている。なお、包材12に収容される殺鼠毒餌剤11の量は任意である。また、本実施形態では、殺鼠毒餌剤11を赤系色となるように着色したが、その色の種類は任意で、異なる2種類以上の色を組み合わせたり、同系色の2種以上の色を組み合わせたりすることもできる。なお、殺鼠成分としてジフェチアロールを含有させた殺鼠毒餌剤11は、従来のものより約3倍の殺鼠効力を有している。
包材12は、例えば、略矩形状の不織布を用い、一対の側縁部を接合してなる縁部13が外方に突出するように略筒形状に形成し、次いで、上側及び下側の開口を封止するように、この開口を画成している不織布の周縁部をそれぞれ接合してなる縁部14,15を互いに直交する方向に伸びる直線状に形成することにより、全体として略三角錐状に形成されている(以下、テトラポット(登録商標)型と称する。)。
このように形成されたテトラポット型の包材12において、縁部14,15は、捩れの位置にあって対向する一組の辺上にそれぞれ起立して設けられる。そして、縁部13は、1つの面上において縁部14の一端と縁部15の中央とを結ぶように伸び、上記面上において起立して設けられている。
また、包材12には、誘引効果を高めるために必要に応じて、例えば、キャラメルフレーバー、コンブフレーバー、及びピーナツフレーバー等の鼠を引き寄せる誘引臭を発生する誘引物質を、含浸又は塗布される等の適宜手段により保持させることもできる。なお、誘引物質の保持は、包材の全体であっても、一部であってもよい。また、この誘引物質は、後述する包材22,32,42,52,62,72にも同様に保持させることもできる。
そして、本実施形態では、包材12は、鼠が破損(引き裂き)可能な、通気性を有する坪量50g/m以上の不織布で形成される。例えば、包材12の不織布は、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリプロピレン(PP)とを混抄させたものが好ましい。具体的には、EP50(廣瀬製紙株式会社製)等が挙げられる。この他にも、PET、PP、紙、これらの混抄等からなる不織布を用いてもよい。なお、包材12の不織布の坪量は、本実施形態では、50g/m以上に設定されていればよいが、50〜100g/mが好ましく、50〜60g/mがより好ましい。また、包材12は、内部が透けて見える程度に透明又は半透明とするのがよい。
このように構成された殺鼠材10では、殺鼠材10は包材12のいずれの面を底面として設置した場合にも安定して設置され、縁部13,14,15,のいずれかが設置面に対して上方に向いて、且つ設置面に対して上方を向く縁部の少なくとも一部(図1の符号16で示される部分)が包材12に包容された殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置にあり、鼠が殺鼠材を住処に持ち帰る行動を起こしやすい位置(換言すれば、鼠が咥えやすい位置であって、設置面から鼠の口あたりまでの高さ)に配置されて行動誘起部となっている。そして、鼠に殺鼠材10を包材12ごとかじらせて、鼠を防除することができる。
従って、本実施形態の殺鼠材10によれば、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容し、通気性を有する包材12と、を備え、包材12は、鼠が破損可能な、坪量50g/m以上の不織布からなるため、殺鼠毒餌剤11から発生する誘引臭を外部に確実に放出することができると共に、包材12を鼠に破られ易くすることができるので、鼠を殺鼠材10に確実に引き寄せ、鼠に殺鼠材10を住処に持ち帰らせることができ、鼠に殺鼠毒餌剤11を十分に喫食させることができる。さらに、殺鼠毒餌剤11から微粉が発生したとしても、微粉が包材12外に漏れ出るのを防止することができる。
また、本実施形態の殺鼠材10によれば、包材12の不織布は、ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレンとを混抄させたものであるため、ポリエチレンテレフタレートによる保形性の維持作用と、ポリプロピレンによる熱溶着の作用と、によって、殺鼠材10の立体的形状を容易に保持することができる。
また、本実施形態の殺鼠材10によれば、殺鼠毒餌剤11を包容するテトラポット型をした包材12に、設置面に対して上方を向き、且つ包材12の内部に収容される殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置に配置される行動誘起部16が設けられる。このような構成により、鼠に行動誘起部16を咥えて殺鼠材10を住処へ確実に持ち帰らせることができ、住処で殺鼠毒餌剤11を継続して喫食させることができる。これにより、殺鼠毒餌剤11の喫食率を高めて、殺鼠毒餌剤11に含有される殺鼠成分を蓄積させ、鼠を確実に死に至らしめることができ、駆除効率を向上させることができる。また、同一の住処に居住する他の鼠も殺鼠毒餌剤11を喫食することができるので、殺鼠毒餌剤11の喫食率を高めて駆除効率を向上させることができる。さらに、容器を用いることなく手軽に設置可能であるため、狭い隙間などにも設置可能であり設置場所が限定されないので、殺鼠毒餌剤11の喫食率を高めて駆除効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態の殺鼠材10によれば、包材12がテトラポット型をした立体的形状(換言すれば、設置面からの高さ(即ち、厚み)を有する形状)に形成されるため、目立ち易く、しかも、透明又は半透明の包材12を透かして視認できる殺鼠毒餌剤11が鼠が好む赤系色に着色されており、且つ包材12が鼠を引き寄せる誘引臭を発生する誘引物質を保持しているので、鼠が殺鼠材10に誘引される確率が高くなり、殺鼠毒餌剤11の喫食率を高めて駆除効率をさらに向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明に係る殺鼠材の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図2は本発明に係る殺鼠材の第2実施形態を説明するための斜視図である。
本実施形態の殺鼠材20は、図2に示すように、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容する包材22と、を備えている。
包材22は、例えば、略矩形状の不織布を用い、一対の側縁部を接合してなる縁部23が外方に突出するように略筒形状に形成し、次いで、上側および下側の開口を封止するように、この開口を画成している不織布の周縁部をそれぞれ略H字形状に接合した後に扁平とされた上側縁部24及び下側縁部25を形成することにより、全体として上部および下部が扁平とされ、且つ両側部に襠(まち)を設けられて上下方向の中央部が膨張した形状に形成されている(以下、ガセット型と称する)。
このように形成されたガゼット型の包材22において、上側縁部24及び下側縁部25は、それぞれ包材22の上部又は下部に起立して設けられる。そして、縁部23は、襠の設けられていない1つの側面上において上側縁部24の中央と下側縁部25の中央とを結ぶように伸びて、上記側面上に起立して設けられている。
このように構成された殺鼠材20では、包材22の上側縁部24又は下側縁部25のいずれか一方を設置面に当接させて包材22の上部又は下部を変形させることにより、殺鼠材20は起立した状態に安定して設置される。この場合、設置面に接触していない上側縁部24又は下側縁部25の他方が、設置面に対して上方に向いて、且つ包材22に包容された殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置にあり、鼠が殺鼠材を住処に持ち帰る行動を起こしやすい位置に配置されて行動誘起部となっている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、本発明に係る殺鼠材の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図3は本発明に係る殺鼠材の第3実施形態を説明するための斜視図である。
本実施形態の殺鼠材30は、図2に示すように、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容する包材32と、を備えている。
包材32は、例えば、略矩形状の不織布を用いて、この不織布の略中央部に載置された殺鼠毒餌剤11を包容するように不織布の周縁部を窄め、不織布の余剰部分を紐などで縛るなどして結び目33、及びこの結び目33により一つに纏められた縁部34を形成することにより、全体として殺鼠毒餌剤11を包容する略巾着形状に形成されている(以下、巾着A型と称する)。
このように形成された巾着A型の包材32において、結び目33により一つに纏められた縁部34は、殺鼠毒餌剤11を包容する本体35の上方に設けられる。
このように構成された殺鼠材30では、包材32の本体35を設置面に当接させて下部を変形させることにより、殺鼠材30は設置面に対して起立した状態に安定して設置される。この場合、結び目33により一つに纏められた縁部34が設置面に対して上方に向いており、包材32に包容された殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置となり、鼠が殺鼠材を住処に持ち帰る行動を起こしやすい位置に配置されて行動誘起部となっている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図4を参照して、本発明に係る殺鼠材の第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図4は本発明に係る殺鼠材の第4実施形態を説明するための斜視図である。
本実施形態の殺鼠材40は、図2に示すように、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容する包材42と、を備えている。
包材42は、例えば、略矩形状の不織布を用いて、不織布の四隅の角部を互いに近接する方向に折り返して一つに接合し、次いで、不織布の各辺により画成されている開口を封止するように、この開口を画成している不織布の各辺をそれぞれ接合してなる縁部43,44,45,46を外部に突出するように形成することにより、全体として殺鼠毒餌剤11を包容する略巾着形状に形成されている(以下、巾着B型と称する)。
このように形成された巾着B型の包材42において、上面中央部が上方に向かって膨出しており、縁部43,44,45,46は、この上面中央から四隅に向けて伸びて、且つ上面に起立して設けられる。
このように構成された殺鼠材40では、殺鼠材40は包材42の下面を設置面に接触させて安定して設置され得る。この場合、包材42の各縁部43,44,45,46が設置面に対して上方に向いており、縁部43,44,45,46が合わさった最上端部47が包材42内部に収容された殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置にあり、鼠が殺鼠材を住処に持ち帰る行動を起こしやすい位置に配置されて行動誘起部となっている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、図5を参照して、本発明に係る殺鼠材の第5実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図5は本発明に係る殺鼠材の第5実施形態を説明するための斜視図である。
本実施形態の殺鼠材50は、図2に示すように、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容する包材52と、を備えている。
包材52は、例えば、略矩形状の不織布を用い、一対の側縁部を接合してなる縁部53が外方に突出するように略筒形状に形成し、次いで、両端の開口を封止するように、この開口を画成している不織布の周縁部をそれぞれ略Y字形状に接合してなる縁部54,55を形成することにより、全体として縁部54,55を結ぶ中間部が上方に膨出した形状に形成されている(以下、俵型と称する)。
このように形成された俵型の包材52において、縁部53は、包材52の上面に起立して設けられる。
このように構成された殺鼠材50では、殺鼠材50は包材52の下面を設置面に接触させて安定して設置される。この場合、包材52の縁部53が設置面に対して上方に向いており、且つ包材52内部に収容された殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置にあり、鼠が殺鼠材を住処に持ち帰る行動を起こしやすい位置に配置されて行動誘起部となっている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第6実施形態)
次に、図6を参照して、本発明に係る殺鼠材の第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図6は本発明に係る殺鼠材の第6実施形態を説明するための斜視図である。
本実施形態の殺鼠材60は、図2に示すように、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容する包材62と、を備えている。
包材62は、例えば、略矩形状の不織布を用い、一対の側縁部を接合してなる縁部63が外方に突出するように略筒形状に形成し、次いで、両端の開口を封止するように、この開口を画成している不織布の周縁部をそれぞれ直線状に接合してなる縁部64,65を形成することにより、全体として、縁部64,65が設けられる両端が扁平で、縁部64,65を結ぶ中間部が上記両端よりも厚みをもった断面略楕円形状に形成されている(以下、スティック型と称する)。
このように形成されたスティック型の包材62において、縁部63は、包材62の上面に起立して設けられる。
このように構成された殺鼠材60では、殺鼠材60は包材62の下面を設置面に接触させて安定して設置される。この場合、包材62の縁部63が設置面に対して上方に向いており、且つ包材62内部に収容された殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置にあり、鼠が殺鼠材を住処に持ち帰る行動を起こしやすい位置に配置されて行動誘起部となっている。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1実施形態と同様である。
(第7実施形態)
次に、図7を参照して、本発明に係る殺鼠材の第7実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図7は本発明に係る殺鼠材の第7実施形態を説明するための斜視図である。
本実施形態の殺鼠材70は、図2に示すように、殺鼠毒餌剤11と、殺鼠毒餌剤11を内部に収容する包材72と、を備えている。そして、包材72は、上記第6実施形態のスティック型の包材62の縁部64,65に相当する縁部74,75を包材72の長手方向に延長して、包材62の縁部64,65よりも長く形成したものである。
このように構成された殺鼠材70では、縁部74,75のうち、例えば、図7において左側の縁部75をL字形に屈曲して設置面に対して上方に向け、包材72内部に収容された殺鼠毒餌剤11の高さより高い位置に配置して行動誘起部とすることができる。また、他端側の縁部74を同様に屈曲して、両端の縁部74,75を行動誘起部としてもよい。
その他の構成及び作用効果については、上記した第1及び第6実施形態と同様である。
なお、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、包材の形状は、上記した各実施形態に限られるものではなく、球型、ドーム型、たまご型、筒型、及びドーナツ型等の形状にしてもよい。そして、いずれの型においても、包材は、上記した各実施形態と同様に、鼠が破損可能な材質(例えば、不織布)からなり、設置時に鼠が住処に持ち帰る確率を高めることができる行動誘起部を有する。
また、上記した各実施形態では、行動誘起部は、包材の一部(縁部)に設けられているが、包材と分離しない限り包材と別部材であってもよく、例えば、シールなどを包材に固着して設けてもよい。
以下に、本発明の殺鼠材(実施例)の作用効果を確認するために行った各試験について説明する。
[包材の選定試験]
まず、本発明に使用する包材の選定試験を行った。
本試験では、表1に示す不織布1〜3から作製した上記第6実施形態の包材(30mm×100mm)に小麦粉、グラニュー糖、コンスターチからなる殺鼠毒餌剤のダミータブレット(φ5mm×5〜10mm)を5g封入した殺鼠材を1個ずつ用意し、各殺鼠材を容器(幅50mm×高さ30mm×長さ115mm)に入れ、各容器に振とう機にて振動(長手方向、振動数4回/秒、振幅40mm、1時間)を加えて、その後、容器を観察し、微粒の漏出の有無を確認した。
Figure 2007230898
表1から明らかなように、不織布1及び2からなる包材では、殺鼠毒餌剤の微粒の漏出が有るのに対して、不織布3からなる包材では、その漏出が無いことから、不織布3から作製した包材であれば、殺鼠毒餌剤の微粒の漏出を防止できることがわかった。これにより、本発明の殺鼠材の包材には、坪量50g/m以上の不織布が最適であることがわかった。
[誘引喫食試験]
本試験では、ドブネズミ及びクマネズミ(雌雄各1頭)をステンレスケージ(20cm×26cm×38cm)に1頭ずつ入れ、水及び餌を自由に喫食できるようにして1晩置き、その後、各ケージに、上記試験で使用した不織布3からなる殺鼠材(第6実施形態)を入れて、1日後の毒餌剤の喫食状況を確認した。その結果、全てのケージのネズミとも、包材を食い破って、包材内の殺鼠毒餌剤を喫食していた。その後、観察を続けたところ、一週間以内に全頭の死亡が確認できた。これにより、本発明の殺鼠材は、鼠に殺鼠毒餌剤を十分に喫食させることができるとわかった。なお、本試験で使用した殺鼠毒餌剤は、MUP(ジフェチアロールの中間原体)2.1重量%、小麦粉25重量%、グラニュー糖10重量%、コンスターチ62.9重量%を加水、造粒、乾燥させたもので、ジフェチアロールを25ppm含有している。
本発明に係る殺鼠材の第1実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る殺鼠材の第2実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る殺鼠材の第3実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る殺鼠材の第4実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る殺鼠材の第5実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る殺鼠材の第6実施形態を説明するための斜視図である。 本発明に係る殺鼠材の第7実施形態を説明するための斜視図である。
符号の説明
10 殺鼠材
11 殺鼠毒餌剤
12 包材
13,14,15 縁部
16 行動誘起部

Claims (3)

  1. 殺鼠毒餌剤と、前記殺鼠毒餌剤を内部に収容し、通気性を有する包材と、を備え、
    前記包材は、鼠が破損可能な、坪量50g/m以上の不織布からなることを特徴とする殺鼠材。
  2. 前記包材の不織布は、ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレンとを混抄させたものであることを特徴とする請求項1記載の殺鼠材。
  3. 請求項1又は2に記載の殺鼠材を前記包材ごとかじらせて鼠を防除することを特徴とする殺鼠方法。
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