JP2007230462A - 車両におけるブレーキ装置 - Google Patents

車両におけるブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007230462A
JP2007230462A JP2006057124A JP2006057124A JP2007230462A JP 2007230462 A JP2007230462 A JP 2007230462A JP 2006057124 A JP2006057124 A JP 2006057124A JP 2006057124 A JP2006057124 A JP 2006057124A JP 2007230462 A JP2007230462 A JP 2007230462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force
damper
brake
vehicle
braking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006057124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4680802B2 (ja
Inventor
Kiyotaka Minoura
清孝 箕浦
Takehiro Horiuchi
雄大 堀内
Kunimichi Hatano
邦道 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006057124A priority Critical patent/JP4680802B2/ja
Publication of JP2007230462A publication Critical patent/JP2007230462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4680802B2 publication Critical patent/JP4680802B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

【課題】 スポーツ走行時および通常走行時の両方に適した制動特性を得ることが可能なブレーキ装置を提供する。
【解決手段】 ダンパーの減衰力を高めに設定して車両の旋回性能を高めたいスポーツ走行時に、ブレーキペダルの踏力の増加に対して制動力を急激に立ち上げる量であるジャンピング量を大きく設定し、スポーツ走行に適した制動力の立ち上げを確保しても、ダンパーの減衰力が高めに設定されているので制動初期の車体のノーズダイブを抑えることができる。また車両の乗り心地を高めたい通常走行時にダンパーの減衰力が低めに設定されていても、前記ジャンピング量が小さく設定されるので制動初期の車体のノーズダイブを抑えることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、サスペンション装置のダンパーの減衰力が変更可能な車両におけるブレーキ装置に関する。
運転者によるブレーキペダルの操作を電気信号に変換し、この電気信号でアクチュエータを駆動して発生させたブレーキ液圧で車輪を制動するBBW(ブレーキ・バイ・ワイヤ)式ブレーキ装置において、ブレーキペダルの踏力の増加に対して制動力を急激に立ち上げる量であるジャンピング量を可変にしたものが、下記特許文献1により公知である。
特表2001−509753号公報
ところで、サスペンション装置のダンパーの減衰力を可変制御することが可能な車両では、スポーツ走行時にはダンパーの減衰力を高く設定してサスペンション装置の特性を硬くし、通常走行時にはダンパーの減衰力を低く設定してサスペンション装置の特性を柔らかくしているが、このダンパーの減衰力の制御に関連づけてブレーキ装置の制動力の特性を変化させれば、スポーツ走行時および通常走行時の両方のブレーキフィーリングを更に高めることが可能であると考えられる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、スポーツ走行時および通常走行時の両方に適した制動特性を得ることが可能なブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、サスペンション装置のダンパーの減衰力が変更可能な車両において、ブレーキペダルの踏力の増加に対して制動力を急激に立ち上げる量であるジャンピング量が変更可能であり、前記ジャンピング量が前記ダンパーの減衰力の増加に応じて増加することを特徴とする車両におけるブレーキ装置が提案される。
請求項1の構成によれば、ダンパーの減衰力を高めに設定して車両の旋回性能を高めたいスポーツ走行時に、ブレーキペダルの踏力の増加に対して制動力を急激に立ち上げる量であるジャンピング量を大きく設定し、スポーツ走行に適した制動力の立ち上げを確保しても、ダンパーの減衰力が高めに設定されているので制動初期の車体のノーズダイブを抑えることができる。また車両の乗り心地を高めたい通常走行時にダンパーの減衰力が低めに設定されていても、前記ジャンピング量が小さく設定されるので制動初期の車体のノーズダイブを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の実施の形態を示すもので、図1は車両用ブレーキ装置の正常時の液圧系統図、図2は図1に対応する異常時の液圧系統図、図3は車両用サスペンション装置の正面図、図4は可変減衰力ダンパーの拡大断面図、図5はダンパーの減衰力とジャンピング量との関係を示すグラフである。
図1に示すように、タンデム型のマスタシリンダ10は、運転者がブレーキペダル11を踏む踏力に応じたブレーキ液圧を出力する第1、第2出力ポート12a,12bを備えており、第1出力ポート12aは例えば左前輪および右後輪のディスクブレーキ装置13,14に接続されるとともに、第2出力ポート12bは例えば右前輪および左後輪のディスクブレーキ装置に接続される。図1には、第1出力ポート12aに連なる一方のブレーキ系統だけが図示されており、第2出力ポート12bに連なる他方のブレーキ系統は図示されていないが、一方および他方のブレーキ系統の構造は実質的に同一である。以下、第1出力ポート12aに連なる一方のブレーキ系統について説明する。
マスタシリンダ10の第1出力ポート12aと前輪のディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15とが液路17a〜17fで接続されるとともに、液路17c,17d間から分岐する液路17g〜17jが後輪のディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に接続される。
液路17b,17c間に常開型電磁弁である踏力遮断弁18が配置され、液路17d,17e間に前輪の制動力発生手段19Fが配置される。制動力発生手段19Fは、液路17d,17e間に配置されたシリンダ20を備えており、そのシリンダ20に摺動自在に嵌合するピストン21は電動モータ22により減速機構23を介して駆動されるもので、ピストン21の前面に形成された液室24にブレーキ液圧を発生させることができる。
同様に、液路17h,17i間に後輪の制動力発生手段19Rが配置される。制動力発生手段19Rは、液路17h,17i間に配置されたシリンダ20を備えており、そのシリンダ20に摺動自在に嵌合するピストン21は電動モータ22により減速機構23を介して駆動されるもので、ピストン21の前面に形成された液室24にブレーキ液圧を発生させることができる。
液路17a,17b間から分岐する液路17k〜17nの下流端に接続されたストロークシミュレータ25は、シリンダ26にスプリング27で付勢されたピストン28を摺動自在に嵌合させたもので、ピストン28の反スプリング27側に形成された液室29が液路17nに連通する。液路17m,17n間には、常閉型電磁弁である反力許可弁30が配置される。また液路17g,17h間から分岐する液路17o,17pがマスタシリンダ10のリザーバ31に連通しており、その液路17o,17p間に常閉型電磁弁である大気弁32が配置される。
踏力遮断弁18、反力許可弁30、大気弁32および制動力発生手段19F,19Rの電動モータ22,22の作動を制御するBBW電子制御ユニットUb(図3参照)には、マスタシリンダ10が発生するブレーキ液圧を検出する液圧センサSaと、前輪のディスクブレーキ装置13に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサSbと、後輪のディスクブレーキ装置14に伝達されるブレーキ液圧を検出する液圧センサScとが接続される。
図3に示すように、四輪の自動車の車輪Wを懸架するサスペンション装置Sは、車体41にナックル42を上下動自在に支持するサスペンションアーム43と、サスペンションアーム43および車体41を接続する可変減衰力のダンパー44と、サスペンションアーム43および車体41を接続するコイルバネ45とを備える。ダンパー44の減衰力を制御する可変減衰力ダンパー電子制御ユニットUdには、バネ上加速度を検出するバネ上加速度センサSdからの信号と、ダンパー44の変位(ストローク)を検出するダンパー変位センサSeからの信号と、車両の操舵角を検出する操舵角センサSfからの信号と、車両の横加速度を検出する横加速度センサSgからの信号と、車両の前後加速度を検出する前後加速度センサShからの信号と、車速を検出する車速センサSiからの信号とが入力される。
図4に示すように、ダンパー44は、下端がサスペンションアーム43に接続されたシリンダ51と、シリンダ51に摺動自在に嵌合するピストン52と、ピストン52から上方に延びてシリンダ51の上壁を液密に貫通し、上端を車体に接続されたピストンロッド53と、シリンダ51の下部に摺動自在に嵌合するフリーピストン54とを備えており、シリンダ51の内部にピストン52により仕切られた上側の第1流体室55および下側の第2流体室56が区画されるとともに、フリーピストン54の下部に圧縮ガスが封入されたガス室57が区画される。
ピストン52にはその上下面を連通させるように複数の流体通路52a…が形成されており、これらの流体通路52a…によって第1、第2流体室55,56が相互に連通する。第1、第2流体室55,56および流体通路52a…に封入される磁気粘性流体は、オイルのような粘性流体に鉄粉のような磁性体微粒子を分散させたもので、磁界を加えると磁力線に沿って磁性体微粒子が整列することで粘性流体が流れ難くなり、見かけの粘性が増加する性質を有している。ピストン52の内部にコイル58が設けられており、可変減衰力ダンパー電子制御ユニットUdによりコイル58への通電が制御される。コイル58に通電されると矢印で示すように磁束が発生し、流体通路52a…を通過する磁束により磁気粘性流体の粘性が変化する。
ダンパー44が収縮してシリンダ51に対してピストン52が下動すると、第1流体室55の容積が増加して第2流体室56の容積が減少するため、第2流体室56の磁気粘性流体がピストン52の流体通路52a…を通過して第1流体室55に流入し、逆にダンパー44が伸長してシリンダ51に対してピストン52が上動すると、第2流体室56の容積が増加して第1流体室55の容積が減少するため、第1流体室55の磁気粘性流体がピストン52の流体通路52a…を通過して第2流体室56に流入し、その際に流体通路52a…を通過する磁気粘性流体の粘性抵抗によりダンパー44が減衰力を発生する。
このとき、コイル58に通電して磁界を発生させると、ピストン52の流体通路52a…に存在する磁気粘性流体の見かけの粘性が増加して該流体通路52aを通過し難くなるため、ダンパー44の減衰力が増加する。この減衰力の増加量は、コイル58に供給する電流の大きさにより任意に制御することができる。
尚、ダンパー44に衝撃的な圧縮荷重が加わって第2流体室56の容積が減少するとき、ガス室57を縮小させながらフリーピストン54が下降することで衝撃を吸収する。またダンパー44に衝撃的な引張荷重が加わって第2流体室56の容積が増加するとき、ガス室57を拡張させながらフリーピストン54が上昇することで衝撃を吸収する。更に、ピストン52が下降してシリンダ51内に収納されるピストンロッド53の容積が増加したとき、その容積の増加分を吸収するようにフリーピストン54が下降する。
しかして、可変減衰力ダンパー電子制御ユニットUdは、バネ上加速度センサSdで検出したバネ上加速度、ダンパー変位センサSeで検出したダンパー変位、操舵角センサSfで検出した操舵角、横加速度センサSgで検出した横加速度、前後加速度センサShで検出した前後加速度および車速センサSiで検出した車速に基づいて、各車輪W…の合計4個のダンパー44…の減衰力を個別に制御することで、路面の凹凸を乗り越える際の車両の動揺を抑えて乗り心地を高めるスカイフック制御のような乗り心地制御と、車両の旋回時のローリングや車両の急加速時や急減速時のピッチングを抑える操縦安定制御とを、車両の運転状態に応じて選択的に実行する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
図1に示す正常時には、BBW電子制御ユニットUbからの指令で踏力遮断弁18、反力許可弁30および大気弁32のソレノイドが励磁され、踏力遮断弁18が閉弁してマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間の連通を遮断し、反力許可弁30が開弁してマスタシリンダ10およびストロークシミュレータ25間を連通させ、かつ大気弁32が開弁する。この状態で運転者がブレーキペダル11を踏み込んでマスタシリンダ10がブレーキ液圧を発生すると、踏力遮断弁18で閉塞された液路17kのブレーキ液圧を液圧センサSaが検出する。BBW電子制御ユニットUbは、液圧センサSaが検出したブレーキ液圧に応じた液圧を液路17f,17jに発生させるべく、前輪および後輪の制動力発生手段19F,19Rを作動させる。
その結果、前輪の制動力発生手段19Fの電動モータ22の駆動力が減速機構23を介してピストン21に伝達され、シリンダ20の液室24に発生したブレーキ液圧が液路17e,17fを介してディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15に伝達されて前輪が制動される。このとき、液路17fのブレーキ液圧を液圧センサSbで検出し、そのブレーキ液圧が液路17kの液圧センサSaで検出したブレーキ液圧に応じた値になるように電動モータ22の作動がフィードバック制御される。
同様に、後輪の制動力発生手段19Rの電動モータ22の駆動力が減速機構23を介してピストン21に伝達され、シリンダ20の液室24に発生したブレーキ液圧が液路17i,17jを介してディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に伝達されて後輪が制動される。このとき、液路17jのブレーキ液圧を液圧センサScで検出し、そのブレーキ液圧が液路17kの液圧センサSaで検出したブレーキ液圧に応じた値になるように電動モータ22の作動がフィードバック制御される。
尚、シリンダ20内のピストン21が電動モータ22によって僅かに前進すると、液室24と液路17d(あるいは液路17h)との連通が絶たれるため、シリンダ20が発生したブレーキ液圧が液路17o,17p間に設けた大気弁32を介してリザーバ31に逃げる虞はない。
ところで、上述した正常時には、電源の失陥のような異常状態が発生しない限り踏力遮断弁18は閉弁状態に保持されるため、従来はディスクブレーキ装置13,14のブレーキパッドが摩耗してシリンダ20,20およびディスクブレーキ装置13,14間の液路17e,17fあるいは液路17i,17jの容積が増加しても、その分のブレーキ液をリザーバ31から補給することができず、しかもホイールシリンダ15,16の引きずりを低減することができないという問題が発生する可能性がある。
しかしながら、シリンダ20,20内でピストン21,21が後退すると、液室24,24が開弁した大気弁32を介してリザーバ31に連通するため、ディスクブレーキ装置13,14のブレーキパッドの摩耗により不足するブレーキ液をリザーバ31から補給するとともに、制動力の解放時におけるホイールシリンダ15,16の引きずりを低減することができる。
また正常時に運転者がブレーキペダル11を踏んでマスタシリンダ10がブレーキ液圧を発生すると、そのブレーキ液圧がストロークシミュレータ25の液室29に伝達されてピストン28がスプリング27の弾発力に抗して移動することで、ブレーキペダル11の踏込みに対する反力を発生させることができる。これにより、実際には電動モータ22,22の駆動力でディスクブレーキ装置13,14を作動させているにも関わらず、運転者の踏力でディスクブレーキ装置13,14を作動させているのと同等の操作フィーリングを得ることができる。
一方、バッテリ外れ等により電源が失陥したような異常時には、図2に示すように踏力遮断弁18が開弁してマスタシリンダ10およびディスクブレーキ装置13,14間が連通し、反力許可弁30が閉弁してマスタシリンダ10およびストロークシミュレータ25間の連通が遮断され、かつ大気弁32が閉弁してマスタシリンダ10およびリザーバ31間の連通が遮断される。その結果、運転者がブレーキペダル11を踏み込んでマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧は、開弁した踏力遮断弁18および制動力発生手段19Fを介して前輪のディスクブレーキ装置13のホイールシリンダ15に伝達され、また開弁した踏力遮断弁18および制動力発生手段19Rを介して後輪のディスクブレーキ装置14のホイールシリンダ16に伝達され、前輪および後輪が制動される。
これと同時に、反力許可弁30の閉弁によりストロークシミュレータ25とマスタシリンダ10との連通が遮断されるため、ストロークシミュレータ25は機能を停止する。その結果、ブレーキペダル11のストロークが不必要に増加して運転者に違和感を与えるのを防止することができ、しかもマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧はストロークシミュレータ25に吸収されることなくホイールシリンダ15,16に伝達され、高い応答性で制動力を発生させることができる。
しかして、電源が失陥して踏力遮断弁18、反力許可弁30、大気弁32および制動力発生手段19F,19Rが作動不能になっても、運転者がブレーキペダル11を踏んでマスタシリンダ10が発生したブレーキ液圧で前輪および後輪のホイールシリンダ15,16を支障なく作動させることができ、これにより異常時に前輪および後輪を制動して車両をより安全に停止させることができる。しかも、正常時には左右の前輪および左右の後輪制動力を個別に制御することができる。
さて、上述したBBW式ブレーキ装置を制御するBBW電子制御ユニットUbと、上述したダンパー44を制御する可変減衰力ダンパー電子制御ユニットUdとは相互に接続されており、ダンパー44の減衰力に関連づけてBBW式ブレーキ装置のジャンピング量が制御される。
図5に示すように、ブレーキペダル11を踏み込むと、踏力が所定値に達するまで制動力は発生せず、踏力が所定値に達した瞬間にある一定量の制動力が発生する。この一定量の制動力がジャンピング量として定義される。踏力が前記所定値から更に増加すると、その増加に応じて制動力も直線的に増加する。
Figure 2007230462
図5および表1から明らかなように、本実施の形態では、ダンパー44の減衰力が小さく設定されているほど(つまりサスペンション装置Sが柔らかいほど)、かつ車速が小さいほど、ジャンピング量が小さく設定され、またダンパー44の減衰力が大きく設定されているほど(つまりサスペンション装置Sが硬いほど)、かつ車速が大きいほど、ジャンピング量が大きく設定される。
ホイールシリンダ15,16に発生する制動力のジャンピング量は、ブレーキペダル11の踏み込みに応じて作動するBBW式ブレーキ装置の制動力発生手段19F,19Rの作動タイミングおよび作動量を変化させることで、任意に制御することができる。
ダンパー44の減衰力が大きく、車速が大きいときは、車両の旋回性能を重視したスポーツ走行時であり、このスポーツ走行時には、ブレーキペダル11を踏み込んだときのジャンピング量が大きく設定されているほど制動力の応答性が高くなってブレーキフィーリングが良好になる。一般にジャンピング量が大きく設定されていると、ブレーキペダル11に踏み込みに伴って制動力が急激に立ち上がるため、車体の前部が沈んで後部が浮き上がる現象(ノーズダイブ)が発生し易くなるが、このスポーツ走行時にはダンパー44の減衰力が高く(サスペンション装置Sの特性が硬く)設定されているので、前記ノーズダイブの増加を抑制することができる。
またダンパー44の減衰力が小さく、車速が小さいときは、車両の乗り心地を重視した通常走行時であり、この通常走行時には、ブレーキペダル11を踏み込んだときのジャンピング量が小さく設定されているほうが制動力がスムーズに立ち上がってブレーキフィーリングが良好になる。この通常走行時には、ダンパー44の減衰力が低く(サスペンション装置Sの特性が柔らかく)設定されているが、ジャンピング量が小さく設定されるのでノーズダイブが増加する虞はない。
このように、ダンパー44の減衰力と関連づけてジャンピング量を変化させるので、スポーツ走行および通常走行の各々に適した制動力の立ち上げを設定しても、制動開始時に不快なノーズダイブが発生するのを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではBBW式ブレーキ装置を例示したが、ジャンピング量を変更可能なものであれば、任意の構造のブレーキ装置を採用することができる。
また実施の形態では磁気粘性流体を使用した可変減衰力ダンパー44を例示したが、減衰力を変更可能なものであれば、任意の構造のダンパーを採用することができる。
車両用ブレーキ装置の正常時の液圧系統図 図1に対応する異常時の液圧系統図 車両用サスペンション装置の正面図 可変減衰力ダンパーの拡大断面図 ダンパーの減衰力とジャンピング量との関係を示すグラフ
符号の説明
11 ブレーキペダル
44 ダンパー
S サスペンション装置

Claims (1)

  1. サスペンション装置(S)のダンパー(44)の減衰力が変更可能な車両において、
    ブレーキペダル(11)の踏力の増加に対して制動力を急激に立ち上げる量であるジャンピング量が変更可能であり、前記ジャンピング量が前記ダンパー(44)の減衰力の増加に応じて増加することを特徴とする車両におけるブレーキ装置。
JP2006057124A 2006-03-03 2006-03-03 車両におけるブレーキ装置 Expired - Fee Related JP4680802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057124A JP4680802B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 車両におけるブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057124A JP4680802B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 車両におけるブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007230462A true JP2007230462A (ja) 2007-09-13
JP4680802B2 JP4680802B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=38551468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006057124A Expired - Fee Related JP4680802B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 車両におけるブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4680802B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010241313A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Honda Motor Co Ltd ブレーキ装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05104925A (ja) * 1991-10-15 1993-04-27 Daihatsu Motor Co Ltd 追突防止システムのアンチダイブ制御方法
JP2001071889A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Bosch Braking Systems Co Ltd 自動ブレーキ倍力装置
JP2005188324A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Denso Corp 車両統合制御システムおよびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05104925A (ja) * 1991-10-15 1993-04-27 Daihatsu Motor Co Ltd 追突防止システムのアンチダイブ制御方法
JP2001071889A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Bosch Braking Systems Co Ltd 自動ブレーキ倍力装置
JP2005188324A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Denso Corp 車両統合制御システムおよびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010241313A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Honda Motor Co Ltd ブレーキ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4680802B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10336149B2 (en) Method and apparatus for an adjustable damper
KR101438942B1 (ko) 페달 시뮬레이터의 반력제어장치
JP6088000B2 (ja) ペダル踏力シミュレータおよびブレーキシステム
JP4691808B2 (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP4546308B2 (ja) 可変減衰力ダンパーの制御装置
JP2006199146A (ja) ブレーキ液圧制御装置
WO2014192122A1 (ja) 車両用サスペンションシステム
JP5945250B2 (ja) 車両用制動装置
JP2004520219A (ja) アクティブシミュレータを備えた自動車用液圧ブレーキ装置
WO2013111849A1 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2015009702A (ja) 車両用制動装置
JP4680802B2 (ja) 車両におけるブレーキ装置
JP2007283839A (ja) 車両制御装置
JPH0147322B2 (ja)
JP2009132382A (ja) 自動車の走行装置のための調整方法、自動車のための調整システムおよび自動車
JP4621582B2 (ja) 可変減衰力ダンパの制御装置
JP2006321258A (ja) 可変減衰力ダンパー
JP2006273221A (ja) 可変減衰力ダンパーの制御装置
KR102621223B1 (ko) 유압 제어 유닛
JP2007230402A (ja) ブレーキ装置
JP6088364B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2014124969A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP4573730B2 (ja) 車両制御装置
JP2007118756A (ja) 車両用ブレーキ制御装置
JP5457868B2 (ja) 車両用緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4680802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees