JP2007230217A - 綴具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、落下等の衝撃による綴具の破損を防止することができる綴具及びその綴具を備えたバインダーを提供することを課題とする。さらに、本発明は、綴具の着脱操作を容易に行うことができる綴具を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の綴具1は、基板部2と、バインダーBの背表紙B2に設けられたベース部材20に相嵌するスライド部9と、ベース部材20とスライド部9との相嵌状態を保持するように規制する規制部材30とを備えることを特徴とする。規制部材30と基板部2とは薄肉ヒンジ31を介して連結し、規制部材30はこの薄肉ヒンジ31を回動軸としてベース部材20側に回動することで規制状態をなす。
【選択図】図1

Description

本発明は、表紙体に着脱自在に取り付けられる綴具の技術に関する。
書類や紙片を綴じて保存・整理するバインダー類においては、表紙体の背表紙の内側に、綴具が固定されている。この綴具としては、従来から様々なタイプのものが知られている。例えば、多数枚の書類等を綴じることができる厚手のバインダーでは、本出願人が先に出願した特許文献1に記載のような綴具がある。
図11に示すように、この綴具は、セルフヒンジ機能を有する樹脂により一体に成型された綴り具本体131とこの綴り具本体131を綴じた状態に保持する支持杆132とから構成されている。綴り具本体131は、底板133の両側にヒンジ部134を介して側板135,136が連結されており、一方の側板135には書類のパンチ孔に挿入される二本の綴り管137a,137bが一体的に形成され、他方の側板136には綴り管137a,137bの先端が挿入される孔138a,138bが形成されている。
そして、この綴り具本体131の底板133には、台紙(表紙体)の背表紙に取り付けられた締結リベット119を係止する係止孔部142aと、締結リベット119が貫通可能である開放孔部142bと、係止孔部142a、開放孔部142bを連結する案内溝部142cとから構成されている位置規制手段142が設けられている。
このような構成の綴り具130を台紙に取り付けるには、台紙の2位置規制手段121により固定されている締結リベット119を、2位置規制手段142の第二の開放位置である開放孔部142bに対応させて挿入し、綴り具30を下方に移動させる。これにより締結リベット119のフランジ部119cは2位置規制手段142の案内溝部142cを通過し、傾斜面142dを昇り、第一の係止位置である係止孔部142aに移動し、フランジ部119b,119cにより底板133を狭持して綴り具130は台紙に係止される。
特開平11−188981号公報
ところで、上記のような構成を有するバインダーは、綴り具130の最大収容枚数程度の書類を綴じた状態で落下等の外部からの衝撃を受けたとしても、締結リベット119のフランジ部119cが係止孔部142aから移動しない限りは綴り具130を台紙に固定させておくことができる。
しかしながら、落下等により締結リベット119と当接している綴り具130の係止孔部142a付近に過度の衝撃が加わると、締結リベット119又は係止孔部142a付近が破損してしまう場合があった。尚、締結リベット119が金属製の場合は係止孔部142aはより破損し易くなる。
そこで、本出願人は、落下等の衝撃による綴具の破損を防止することができる綴具を提供することを本発明の課題とした。
また、上記の構成を有するバインダーは、締結リベット119により綴り具130を台紙に固定している。そのため、綴り具130を台紙に取り付ける際も、取り外す際も、締
結リベット119の取付も取り外しも工具を用いた方が好ましく、綴具の着脱作業をより容易に行うことができる綴具が望まれていた。
そこで、本出願人は、綴具の着脱操作を容易に行うことができる綴具を提供することを本発明のさらなる課題とした。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、すなわち本発明は、表紙体に着脱可能に取り付けられる基板部を有する綴具であって、基板部に設けられた、表紙体の内面側に設けられたベース部材を貫通する貫通穴と、貫通穴に隣接し、基板部をスライドさせて、ベース部材と係合するスライド部と、スライド部とベース部材との係合状態において、基板部に対するスライド方向への移動空間を埋めることでスライド部とベース部材との相対移動を規制する規制部材とを備えることを特徴とする。
本発明に係るベース部材は、バインダーの背表紙及び綴具の基板部に設けられた貫通穴に挿通してその基板部上に突出し、その両側にそれぞれ設けられた複数の突条部が形成されている。また、本発明に係るスライド部は、ベース部材への装着時に各突条部に相嵌する複数の溝が形成されている。
つまり、スライド部をベース部材に装着する場合は、スライド部の溝にベース部材の突条部を進入させる。そして、本発明に係る規制部材は、スライド部の溝にベース部材の突条部が進入した状態を保つために、突条部の進入方向の空間(スライド部の基板部に対するスライド方向への移動空間)を埋める位置に配され、スライド部とベース部材との相対移動を規制する。この規制部材は、スライド部をベース部材に装着させるときのスライド方向に過度の荷重が加わることにより、スライド部とベース部材との係合状態の規制が解除されるように設計されている。
そのため、多量の書類が綴じられた状態でバインダーを落下させてしまった場合や、衝撃が綴具に加わると、規制部材によるスライド部とベース部材との相対移動の規制が解除されて、綴具自体がベース部材から外れる。
このように、綴具に過度な力が加わると、綴具がベース部材から外れることで、荷重による綴具の破損を防止することができる。
また、本発明に係る規制部材は、基板部に薄肉ヒンジを介して回動可能に連設され、基板部には、規制部材が薄肉ヒンジを回動軸としてベース部材側に回動し、スライド部とベース部材との相対移動を規制した状態において、規制部材を係止する係止部がさらに設けられている構成とすると好ましい。
この係止部により、規制部材はスライド部とベース部材との係合状態を不用意に解除することが防止される。
つまり、本発明の綴具は、通常の使用状態の場合(過度な荷重が加わらない状態)は、スライド部とベース部材とが装着された状態を維持し、バインダーの落下等により過度の荷重が綴具に加わった場合は係止部と規制部材との係止が解除され、それに伴いスライド部とベース部材との装着も解除され、綴具が表紙体から外れるようになっている。
また、薄肉ヒンジ部分は過度の負荷に対する強度に不安があるが、本発明の綴具は、上記したように、凸部の傾斜面により、薄肉ヒンジにかかる負荷を逃がすことができるため、薄肉ヒンジ部分の破損を防ぐことができる。
そのため、本発明によれば、規制部材と基板部とが薄肉ヒンジを介して一体成型されることにより綴具の部品点数が少なく、綴具の生産コストを低下させることも可能となる。
さらに、本発明に係る規制部材の自由端側には、規制部材が薄肉ヒンジを回動軸として回動し、係止部に係止されている状態において、ベース部材に面する面板部が設けられ、面板部がベース部材に当接することで相対移動を規制する構成とすることもできる。
この場合、係止部は面板部と向かい合う方向にあるとより好ましい。例えば、係止部がベース部材側に設けられ且つ面板部と向かい合う方向にある場合、規制部材が薄肉ヒンジを回動軸として回動し、スライド部とベース部材との相対移動を規制しているとき、係止部は規制部材の端部を係止した状態となる。このとき、バインダーの落下等によりベース部材に面板部が押しつけられると、規制部材は薄肉ヒンジ側に力が加わり薄肉ヒンジ側に移動する。すると、係止部と規制部材の端部とが離間し、規制部材の端部は係止部による係止状態から開放される。
このように、係止部と面板部との相関関係により、過度の荷重が加わった際のベース部材に対してスライド部材を移動し易くすることができ、結果的に綴具の破損を防ぐことができる。
また、本発明の基板部は、係止部と薄肉ヒンジの間に基板部表面から突出した凸部をさらに有し、規制部材は、規制部材が薄肉ヒンジを回動軸としてベース部材側に回動した状態で凸部と接触する接触部をさらに有し、凸部は、その頂部からスライド部に向かって傾斜していると好ましい。
規制部材に設けられた接触部は、係止部と凸部との間に位置している。そのため、スライド部の溝からベース部材の突条部が外れる方向に力が加わり、ベース部材により面板部が押されると、接触部は凸部に向かって移動する。そしてさらに、接触部は凸部の傾斜面に沿って移動する。
ベース部材により面板部が押圧されると、規制部材にもその力が伝わり薄肉ヒンジにまでその負荷が加わる。その負荷が薄肉ヒンジに作用し、薄肉ヒンジを破損に至らしめるが、規制部材の接触部が凸部の傾斜面に沿って移動することにより、その負荷を逃がすことができる。これにより、薄肉ヒンジにかかる負荷を軽減することができ、薄肉ヒンジの破損を防ぐことができる。
さらに、本発明に係る規制部材の自由端側に、規制部材を薄肉ヒンジを回動軸として回動操作させる操作部を設けると好ましい。
本発明に係る操作部は、規制部材の端部から延出したもの、或いは規制部材が薄肉ヒンジを回動軸として基板部側に回動し折れ曲がった状態のときの基板部に面する側の規制部材の面に設けられた凹状の窪みとすることができる。
この操作部は、使用者が意図的にスライド部とベース部材との相嵌状態を解除する場合に操作するものである。そして、スライド部とベース部材との相嵌状態を解除すると、スライド部はベース部材から離脱し、綴具はバインダーから取り外される。つまり、操作部が設けられていることにより、使用者にとって綴具の着脱操作を容易に行うことができる。
また、本発明に係る基板部の薄肉ヒンジと反対側の端部には、基板部をスライド操作さ
せる指掛部がさらに設けられている構成とするとより好ましい。
ベース部材からスライド部を外す方向に綴具をスライドさせるときに、使用者は指掛部に指を掛けて綴具をスライドさせる。指掛部があることにより、使用者は、基板部が平坦であったとしても、その指掛部を利用して容易な操作で綴具をバインダーから取り外す操作を行うことができる。
また、本発明に係る綴具において、前記規制部材は、該規制部材が前記スライド部と前記ベース部材との相対移動を規制する規制状態に導く付勢手段を有するヒンジを介して回動可能に前記基板部に接続されることを特徴としてもよい。
規制部材を規制状態に導く付勢手段を有するヒンジを介して基板部に接続することで、規制部材が半自動的に規制状態へ導かれる。すなわち、表紙体に基板部を取り付ける操作がより容易となる。なお、付勢手段は、例えば規制状態に導く方向に付勢力が与えられたばね等により構成することができる。また、付勢力の強さは適宜設定することができるが、規制状態を解除する際の操作が困難にならない程度の強さとすることが好ましい。また、付勢手段を有するヒンジは、基板部と別部品として構成することができ、例えば強度に優れた金属製とすることで、繰り返しの使用が可能となる。
また、本発明に係る綴具において、前記付勢手段は、該付勢手段を有するヒンジの回動軸を基準とした回転方向であって、前記規制部材が前記ベース部材側に回動する方向に、前記規制部材を付勢するばねであることを特徴としてもよい。
付勢手段として上記のようなばねを用いることで、規制部材がベース部材側に回動する方向、換言すると規制部材がベース部材に対して閉じる方向に付勢され、綴具の規制部材を半自動的に規制状態とすることが可能となる。また、上記ばねは、綴具に過度な力が加わるような場合、規制部材による規制が解除される。したがって、綴具がベース部材から外れるので、荷重による綴具の破損を防止することができる。なお、付勢力を弱く設定することで、規制部材による解除が容易に行われ、その結果綴具が表紙体から容易に外れるようにすることができる。
また、本発明に係る綴具において、前記基板部には、前記規制状態において、前記規制部材を係止する係止部がさらに設けられていることを特徴としてもよい。この係止部により、規制部材はスライド部とベース部材との係合状態を不用意に解除することが防止される。
また、本発明に係る綴具において、前記基板部は、該基板部表面から突出した凸部をさらに有し、前記規制部材は、前記規制部材が前記付勢手段を有するヒンジを回動軸として前記ベース部材側に回動した状態で前記凸部と接触する接触部をさらに有し、前記凸部は、その頂部から前記付勢手段を有するヒンジ側に向かって傾斜していることを特徴としてもよい。
基板部が傾斜面を有する凸部を有することで、綴具に過度な力が加わるような場合に、接触部が凸部の傾斜面と接触し、傾斜に沿って上方に誘導される。すなわち、規制部材による規制が解除される方向へ、基板部(接触部)が誘導される。その結果、綴具が表紙体から分離される。なお、付勢力は、弱く設定しておくことが好ましい。綴具に過度な力が加わった場合に、綴具が表紙体から容易に外れるようにするためである。
以上のように、本発明によれば、落下等の衝撃による綴具の破損を防止することができ
る綴具を提供することが可能となる。
さらに、本発明によれば、綴具の着脱操作を容易に行うことができる綴具を提供することができる。
以下、本実施形態の綴具及びその綴具を備えたバインダーについて図面を参照して詳説する。
図1,2に本実施例の綴具を備えたバインダーの斜視図を示し、図3に本実施例に係るベース部材を示し,図4,5に本実施例の綴具の要部拡大図を示し、図6に本実施例の綴具の平面図を示す。尚、本実施例のバインダーは、綴じ厚が5cm以上10cm未満のものとして説明する。
図1,2に示すように、本実施例のバインダーBの表紙体B1の背表紙B2の内面側には、綴具1を着脱自在に固定するための合成樹脂製のベース部材20a〜20dが設けられている。
本実施例の綴具1は、バインダーBの背表紙B2に固定される基板部2と、基板部2の左右(背表紙B2の幅方向)両側部分にヒンジ3a,3bを介して連結された側板4a,4bとを備えている。
一方の側板4aには書類のパンチ孔に挿入されるパイプ状の二本の綴り管5a,5bが一体的に形成され、他方の側板4bには綴り管5a,5bの先端が挿入される孔部6a,6bが形成されている。
また、綴り管5a,5bは、先端部分にテーパが形成されており、これらが挿入される孔部6a,6bはテーパ孔となっている。このため、綴り管5a,5bは孔部6a,6bにより位置決めされると共に挿入深さが規制される。
さらに、綴り管5a,5bのパイプ内部には、全体形状がコ字型の固定具7が挿入固定される。固定具7は、二本の脚部7a,7bと、これらの脚部7a,7bを連結する連結部7cとから構成されている。
また、脚部7a,7bの根本には膨出部8a,8bが形成されている。固定具7は金属等の硬質な材料で形成されると共に、断面形状が、綴り管5a,5bの内径に接するか、緩く圧入される程度の角形に形成されている。このような形状により、固定具7は、膨出部8a,8bにより綴り管5a,5bの内径の内面に圧入固定される。
また、基板部2には、スライド部9と相嵌するベース部材20a〜20dが設けられている。ここでまず、ベース部材20a〜20dについて詳説する。ベース部材20a〜20dは、背表紙B2の外側に配される薄いプレート状の抜け止め部(不図示)と、抜け止め部から突出し、背表紙B2及び基板部2を貫通して基板部2上に突出する突出部と、突出部の両側のそれぞれに設けられた係合部とを有している。尚、突出部は、二つ並設されて一つの抜け止め部に設けられている。本実施例ではこのような抜け止め部が背表紙B2の長手方向に所定の間隔を空けて二つ設けられているものとして説明する。そこで、以下の説明では、図3に示すように、背表紙B2の長手方向の下手側に設けられた突出部を突出部21a,21bとし、それらに設けられた係合部を係合部22a,22bとし、上手側に設けられた突出部を突出部21c,21dとし、それらに設けられた係合部22c,
22dとして説明する。
また、係合部22a〜22dは、突出部21a〜21dの両側へそれぞれ突出し断面略T字形状に形成されている。さらに、係合部22a〜22dの下面には、スライド部9を装着する方向に延びた溝23a〜23dがそれぞれ形成されている。
次に、スライド部9について詳説する。図1,2に示すように、スライド部9は、ベース部材20a〜20dの突出部21a〜21dに対応して四つ設けられている(以下、スライド部9a〜9dと記す)。スライド部9a〜9dには、基板部2の、背表紙B2の長手方向に沿って形成された矩形状の貫通穴の内壁に、ベース部材20a〜20dの突出部21a〜21dの差し込み方向に延びる突条部11a〜11dがそれぞれ形成されている(図6参照)。
これらの突条部11a〜11dは、ベース部材20a〜20dの突出部21a〜21dに設けられた溝23a〜23dに進入が許容されている。つまり、突条部11a〜11dが溝23a〜23dに相嵌することで、スライド部9a〜9dとベース部材20a〜20dとが装着された状態となり、スライド方向に対する垂直方向への動きを抑制することができる。
また、基板部2には、突条部11a〜11dを溝23a〜23dに進入させる方向への規制部材30が設けられている。規制部材30は、スライド部9a,9b側(又はベース部材20a、20bの突出部21a,21b側)の基板部2の端部に設けられている。尚、本実施例では、バインダーBの正規の使用状態において、綴具1の規制部材30が設けられている側(ベース部材9a,9bが設けられている側)を下とし、スライド部9c,9dが設けられた側を上として説明する。
図4〜6に示すように、規制部材30は、板状の部材であり、基板部2と一体に形成されている。また、基板部2の下端が薄肉ヒンジ31となり、その薄肉ヒンジ31を介して規制部材30が形成されている。つまり、規制部材30の一端(下端)は、薄肉ヒンジ31に形成され、この薄肉ヒンジ31も基板部2と一体に形成されている。
そのため、規制部材30は、図4に示すように、薄肉ヒンジ31を回動軸として基板部2の面板側(図4中X方向)に回動することができる。規制部材30は、図5に示すように、規制部材30の基板部2と向かい合う面が、基板部2の表面と略平行となるまで回動される。
また、規制部材30の他端(上端)には、薄肉ヒンジ31を回動軸として回動し、規制部材30が折れ曲がった状態で、ベース部材20a,20bの突出部21a,21bに面する面板部32a,32bが設けられている。尚、規制部材30が折れ曲がった状態のときには、面板部32a,32bと突出部21a,21bとの間に僅かなスペースが設けられている。
また、基板部2上には、規制部材30がベース部材20a,20b側に回動し、基板部2に対して折れ曲がった状態を保持する係止部40a〜40dが設けられている。本実施例の係止部40a〜40dは、突条部11a,11bの終点側の基板部2上から突出し、その頂点から規制部材30側に向かって延びた爪部41a〜41dを有している。この爪部41a〜41dは、面板部32a,32bをそれぞれ両側から挟むように一対ずつ(係止部40a,係止部40bと係止部40c,係止部40d)設けられている。そして、これらの係止部40a〜40dは、規制部材30がベース部材20a,20b側に折れ曲がった状態のときの規制部材30の端部を上方から押さえる。尚、本実施例の綴具1は、固
定具7を除いては樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて形成されている。そのため、規制部材30を係止部40a〜40dにより係止状態とするためには、規制部材30を薄肉ヒンジ31を回動軸として係止部40a〜40d側に回動させ(図7中X方向)、図8に示すように、爪部41a〜41dを変形させて規制部材30を爪部41の下に位置させる。これによって、規制部材30は、規制状態を保つように係止部40a〜40dにより係止される。
つまり、本実施例の綴具1は、通常の使用状態の場合、係止部40a〜40dが規制部材30を係止しているため、スライド部9a,9bとベース部材20a,20bとの装着状態は維持されて綴具1は背表紙B2に固定された状態を保つ。一方、バインダーBの落下等により過度の荷重が綴具1に加わった場合は、係止部40a〜40dと規制部材30との係止状態が解除され、それに伴い規制部材30によるスライド部9a,9bとベース部材20a,20bとの相嵌状態も解除されて綴具1が背表紙B2から外れる。これにより、過度の衝撃による綴具1の破損を防止することができる。
さらに、本実施例に係る規制部材30の両面板部32a,32bの間には、使用者が意図的に規制部材30を引っ張り上げてスライド部9a,9bとベース部材20a,20bとの相対移動の規制を解除するための摘み部(操作部)33が設けられている。この摘み部33は、両面板部32の間の規制部材30の端部から延出して形成されている。尚、摘み部33は、規制部材30が折れ曲がった状態において手前側に傾斜していると好ましい。これにより、使用者は、摘み部33を摘み、引っ張り上げるようにして規制部材30の係止状態を解除し、さらには、スライド部9a,9bとベース部材20a,20bとの相対移動の規制を解除することができる。つまり、摘み部33により、使用者は、綴具1を背表紙B2から取り外す作業を容易に行うことができる。
加えて、本実施例の綴具1の基板部2の薄肉ヒンジ31が設けられている端部と対向する端部には、ベース部材20a〜20dとスライド部9a〜9dとの相嵌状態を解除するために、使用者が綴具1をスライドさせやすくするための指掛部34が設けられている。指掛部34は、基板部2の表面から立設した凸状の部材である。
また、係止部40a〜40dと対向し、規制部材30を左右両側から挟む基板部2上には、その表面から突出した凸部50a,50bが設けられている。そして、係止部40a,40bと凸部50aとの間及び係止部40c,係止部40dと凸部50bとの間には、規制部材30の一部である接触部35a,35bが位置する。接触部35a,35bは背表紙B2の下方側からの過度な力が加わると凸部50a,50bと接触する。規制部材30は、その両側(左右)を、凸部50a,50bが配置可能となるようにくり抜かれ全体形状が略T字型を成している。
また、規制部材30の略中央には、矩形状の孔部36が設けられている。規制部材30を薄肉ヒンジ31を回動軸として基板部2側に回動させて、基板部2に対して完全に折り曲げた状態のとき、前記孔部36に入る凸部51が基板部2上に設けられている。尚、孔部36も、接触部35a,35bと同様に、背表紙B2の下側から過度の力が加わると凸部51に接触する。
さらに、凸部50、凸部51には、凸部50、凸部51の頂点からスライド部9a,9bに向かう傾斜面52a,52b、傾斜面53が形成されている。これらの傾斜面52a,52b、傾斜面53は、綴具1の破損を防止するために大きな役割を果たしている。
例えば、図9(a)に示すように、バインダーBを落下させる等して、規制部材30側からベース部材20a,20b側に向かう方向(背表紙B2の下から上に向かう方向)(
図9中Y方向)に過度な力が加わった場合について説明する。
Y方向から力が加わると、図9(b)に示すように、凸部50a,50bが接触部35a,35b側に移動する。凸部50a,50b(基板部2)が弾性を有する樹脂にて形成されており塑性変形するために凸部50a,50bが接触部35a,35b側に移動する。凸部50a,50bが接触部35a,35b側にさらに移動すると、接触部35a,35bは、凸部50a,50bの傾斜面52a,52b上に乗り上げた状態となる。
さらに同じ方向に力が加わり続けると、図9(c)に示すように接触部35a,35bは、傾斜面52a,52bに沿って移動する、それに伴い、接触部35a,35bは係止部40a〜40d(爪部41a〜41d)から離間する。つまり、接触部35a,35bが凸部50a,50bの傾斜面52a,52bに沿って移動することにより、爪部41a〜41dから規制部材30が離れて係止状態が解除され、規制部材30は薄肉ヒンジ31を回動軸として基板部2の外側(図9(c)中Z方向つまり図4中X方向とは反対方向)に向かって回動する。これにより、スライド部9a,9bとベース部材20a,20bとの相対移動の規制が解除される。
このような構成により、バインダーBに書類が綴じられた状態で落下させてしまった場合等の何らかの衝撃が、バインダーBの背表紙B2の下から上に向かって綴具1に加わると、規制部材30によるスライド部9a,9bとベース部材20a,20bとの相対移動の規制が解除されて、スライド部9a〜9dはベース部材20a〜20dから抜け出ることができ、綴具1自体が背表紙B2から外れる。
このように、所定の方向から綴具1に過度な力が加わると、綴具1が背表紙B2から外れることで、荷重による綴具1の破損を防止することができる。
また、バインダーBの背表紙B2の上から下に向かって綴具1に力が加わると、ベース部材20a〜20dは、スライド部9a〜9dのスライド終点に立設された壁部12a〜12d(図5参照)に当接する。壁部12a〜12dは、バインダーBに加わった力に対向するように立設されているため、ベース部材20a〜20dは同じ方向から力が加わり続けてもそれ以上壁部12a〜12d側に動くことができない。
つまり、背表紙B2の上から下に向かって綴具1に力が加わっても、スライド部9a〜9dとベース部材20a〜20dとが装着された状態は維持される(規制部材30の規制状態は解除されない)ため、綴具1はバインダーBから外れることはない。
また、規制部材30側からベース部材20a,20b側に向かう方向(図9中Y方向)に過度な力が加わり続けてベース部材20a,20bが面板部32a,32bを押圧すると、その押圧力は薄肉ヒンジ31に作用する。その力が薄肉ヒンジ31部分を破損に至らしめるが、本実施例の綴具1は、規制部材30の接触部35a,35bが凸部50a,50bの傾斜面51a,51bに沿って移動することにより、その力を逃がすことができる。
これにより、薄肉ヒンジ31に加わる負荷を軽減することができるため、衝撃により破損し易かった薄肉ヒンジ31の破損を防ぐことができる。
また、本実施例の綴具1は、固定具7以外は樹脂にて一体成型されているため、綴具1を構成する部品点数が少なく生産コストを低下させることができる。
本実施例の綴具は、綴じ厚が10cm以上のバインダーに取り付けるための綴具である。尚、実施例1の綴具と共通する構成については図面中同じ符号を付し、それらの説明を簡略化する。
図10に示すように、本実施例の綴具1は、実施例1の綴具1に設けられていた摘み部33の構造が異なる。本実施例に係る摘み部33は、基板部2と一体成型された規制部材30の薄肉ヒンジ31が設けられている端部とは反対の端部から内方に向かって形成された凹部33となっている。この凹部33は、規制部材30が薄肉ヒンジ31を回動軸として基板部2表面側に回動したとき(つまり、スライド部9a,9bと図示しないベース部との相対移動を規制している状態)の、規制部材30の基板部2の端部から面板部分に向かって形成されている。
使用者は、規制部材30によるスライド部9a,9bとベース部材との相対移動の規制を解除するために、凹部33に指を差し込み、規制部材30を引き上げることができる。
このように、バインダーの綴じ厚が厚いと、背表紙B2の幅方向に隣り合って位置したベース部材とベース部材(突出部と突出部)との間隔も広くなる。さらに、バインダーの綴じ厚が厚いことで背表紙に取り付けられる基板部2の幅も広くすることができ、それに伴い基板部2と一体に形成される規制部材30の幅も広く形成することができる。これにより、使用者が規制部材30を引っ張り上げる操作を行うためのスペースを充分確保することができる。
そのため、実施例1のように規制部材30の縁部の一部を延出させた摘み部33を形成せずとも、凹部33を形成するだけで、使用者が指先を利用して規制部材30を引っ掛け易くなる。
つまり、本実施例によれば、実施例1に係る摘み部33を形成するよりも簡易な工程で、使用者にとって操作しやすい操作部を有する綴具を提供することができる。
また、本実施例の綴具1は、基板部2の幅及び規制部材30の幅を広く形成できることにより、一つのスライド部9a(9b)に対して二つの凸部50a,51a(50b,5b)が設けられている。尚、これらの凸部50a,50b,51a,51bにも、実施例1の凸部50a,50b,51と同様の傾斜面が形成されている。尚、規制部材30には、薄肉ヒンジ31を回動軸として規制部材30を基板部2の表面側に回動させたときに、凸部51aと凸部51bとを挿通することができる位置に孔部36a、36bが形成されている。
つまり、規制部材30の幅が広い場合であっても、規制部材30は、係止部40a〜40dを、凸部50a,50b,51a,51bに形成された複数の傾斜面に沿って移動させることができるため、規制状態を解除する動作を安定して行うことができる。
実施例3の綴具1は、実施例1の綴具1の薄肉ヒンジ31に替えて、ばねヒンジ311が用いられている点で相違する。以下、図面に基づいて実施例3に係る綴具について説明する。なお、実施例1の綴具と共通する構成については図面中同じ符号を付し、それらの説明を簡略化する。
図12は、規制部材301による規制状態を示す斜視図である。図13は、規制部材301による規制状態を解除した状態を示す斜視図である。図14は、綴具1の側面図である。図15は、綴具1の縦断面図であり、(a)は規制状態を示し、(b)は規制状態が
解除された状態を示す。
図12から図15に示すように、実施例3に係る綴具1は、表紙体B2の内側面に、ベース部材20e、20fにより固定されている。本実施例に係る綴具1は、バインダーBの背表紙B2に固定される基板部2と、基板部2の左右両側部分に着脱可能に連結された側板4a、4bとを備え、側板4aには、綴り管5a、5bが設けられており、綴り管5a、5bの先端から書類のパンチ孔を挿入することで、書類を綴じることが可能となる。
また、実施例3に係る基板部2の一端には、実施例1の規制部材30に相当する規制部材301が、ばねヒンジ311により接続されている。ばねヒンジ311は、金属製であって、基板部2とは別部品として構成されており、繰り返しの使用が可能である。なお、基板部2とばねヒンジ311は別部品であることから、基板部2の材質は、金属製、樹脂製いずれであってもよい。したがって、基盤部2を固定するベース部材20e、20fについても、金属製、樹脂製いずれであってもよい。
ばねヒンジ311は、軸ピン311aとねじりコイルばね311bとにより構成されている。軸ピン311aは、基板部2の一端部と規制部材301の端部とを回動可能に接続するとともに、ねじりコイルばね311bの案内棒としての機能を担う。ねじりコイルばね311bは、コイル軸回りにねじりモーメントを受けるばねであり、コイル状のばね部と両端部のアーム部によって構成され、一方のアーム部は基板部2に、他方のアーム部は規制部材301に接触している。その結果、基板部2と規制部材301とを開いた状態にするとねじりコイルばね311に付勢力(復元力)が働き、半自動的に規制部材301が基板部2側に導かれる。なお、ねじりコイルばね311bの強さは、バインダーBの落下等により過度の荷重が綴具1に加わった場合に規制状態が解除される程度の強さとすることが好ましい。ねじりコイルばね311bのばね強さが強すぎると、規制状態に導く強さは強くなるものの、過度の荷重が加わった場合でも、規制状態が解除されなくなってしまうからである。
また、規制部材301の自由端には、規制状態においてベース部材20fと面する面板部312a、312bが設けられており、面板部312a、312bによれば規制状態においてベース部材20fがスライドすることを防止できる。更に、規制部材301の自由端の面板部312a、312bの間には、摘み部33aが設けられている。これにより、使用者は、綴具1を背表紙B2から取り外す作業を容易に行うことができる。
なお、実施例3における綴具1についても、実施例1で説明した凸部50a、50b、51や孔部36等を設けてもよい。これにより、所定の方向から綴具1に過度な力が加わると、綴具1が背表紙B2から外れることで、荷重による綴具1の破損を防止することができる。
次に本実施例におけるベース部材20e、20fについて説明する。なお、上述したように基板部2やベース部材20e、20fは、樹脂製、金属製のいずれであってもよいが、ここで、樹脂製のベース部材、金属製のベース部材の形態について、図面に基づいて説明する。
図16(a)は、樹脂製のベース部材の平面図、図16(b)は、樹脂製のベース部材の側面図を示す。実施例3におけるベース部材20e、20fは、背表紙B2の外側に配される薄いプレート状の抜け止め部211と、抜け止め部211と略直角に接続され、背表紙B2及び基板部2を貫通して基板部2上に突出する突出部212と、突出部212の頂部に前記抜け止め部211と略平行に接続される係止部213と、突出部212の内側に抜け止め部211の表面より係止部213側に突出したガイド部214と、を有してい
る。なお、本実施例に係るベース部材20e、20fは、上述した実施例1におけるベース部材20a〜20dよりも簡易な構成となっている。すなわち、抜け止め部211と係止部213との間にスライド部9a〜9dが進入することで、スライド方向に対する直角方向への動きが規制される。
突出部212同士の間隔は、スライド部9a、9bの間隔に基づいて設定され、突出部212の高さは、背表紙B2と基板部2の厚さに基づいて設定される。また、係止部213は、規制状態において、スライド部9a、9bから擦り抜けない大きさに設定されている。そして、このような形状は、ベース部材20e、20fを樹脂製とすることで射出成形により一体的に形成することができる。
図17(a)は、金属製のベース部材20e、20fの平面図、図17(b)は、金属製のベース部材20e、20fの側面図を示す。金属製のベース部材20e、20fもその機能は、上述した樹脂製のベース部材20e、20fと同じであるが、成形時の特性によりその形態が若干異なる。具体的には、金属性のベース部材20e、20fも、背表紙B2の外側に配される薄いプレート状の抜け止め部211aと、抜け止め部211aと略直角に接続され、背表紙B2及び基板部2を貫通して基板部2上に突出する突出部212aと、突出部212aの頂部に前記抜け止め部211aと略平行に接続される係止部213aと、を有し、更に、抜け止め部211aと略直角であって、突出部212aの内側平行にガイド部214aを有している。そして、抜け止め部211aと係止部213aとの間にスライド部9a〜9dが進入することで、スライド方向に対する直角方向への動きが規制される。
なお、突出部212aは、抜け止め部211aの一部(切欠部216)を抜け止め部211aに対して略直角に立ち上げることにより形成されるものである。また、係止部213aは、立ち上げられた突出部212aの先端部を交互に折り返すことで形成されるものである。また、ガイド部214aは、抜け止め部211aの一部(切欠部215)を抜け止め部211aに対して略直角に立ち上げることにより形成されるものである。このように、ベース部材20e、20fは、一枚の金属製プレートをプレス加工することで形成することができる。また、ベース部材20e、20fは金属製であることから耐久性にも非常に優れている。
以上説明した実施例3に係る綴具1によれば、ばねヒンジ311を備えることで、規制部材301が半自動的に規制状態へ導かれ、その結果、表紙体Bに基板部2を取り付ける操作がより容易となる。
実施例4の綴具1は、基本的には実施例3の綴具1とその構成が同じであるが、実施例1の凸部50に相当する凸部50aを有する点で上述した実施例3の綴具1と相違する。以下、図面に基づいて実施例4に係る綴具について説明する。なお、実施例3の綴具と共通する構成については、図面中同じ符号を付し、それらの説明を簡略化する。
図18は、実施例4に係る綴具1の規制部材301による規制状態を示す斜視図である。図19は、実施例4に係る綴具1の側面図である。図20は、綴具1の凸部50aを示す縦断面図であり、(a)は規制状態を示し、(b)は規制状態が解除された状態を示し、(c)は、規制状態から規制状態が解除される状態への変化を示す拡大図である。
凸部50aは、側面視において三角形状を有し、斜面52a1が規制部材301の自由端と対向するようにベース部材20fの外側に設けられている。凸部50aは、規制状態であって外部からの負荷がかからない状態において斜面52a1が規制部材301の自由
端と接触しないように僅かな間隔を空けて配置されている。また、この僅かな間隔は、負荷がかかった場合に斜面50aが規制部材301の端部へ接触するよう設定されている。なお、規制部材301の自由端のうち斜面52a1と接触する部分が本発明の接触部に相当する。また、この接触部に相当する規制部材301の自由端に、傾斜部50aの角度に合わせた傾斜部を設けてもよい。規制部材301の自由端(接触部)にこのような傾斜部を設けることで、より容易に解除状態へ導くことが可能となる。
凸部50aは、基板部2に頂部から伸びる二本の切り込みを形成し、切り込んだ三角形状の部分を基板部2と略直角に立ち上げることで形成することができる。この場合、基板部2の厚みが斜面52a1の幅に相当する。なお、斜面52a1の角度は、コイルばね311bのばね強さを考慮して適宜設定することが好ましい。
実施例4に係る綴具1は、上述した実施例3の綴具1と同じく、規制部材301にねじりコイルばね311bが接続されていることから、規制部301がねじりコイルばね311bの付勢力によって、半自動的に基板部2側に導かれる。また、実施例4に係る綴具1は、実施例3の綴具1と異なり、凸部50aを有することで、バインダーBの落下等により過度の荷重が綴具1に加わった場合に規制状態が容易に解除され易くなる。すなわち、規制部材301側からベース部材20f側に向かう方向(図20における紙面右側)に過度な力が加わると、軸ピン311aと軸ピン311aが挿入される軸受けとの間にクリアランスがある為、規制部材301の自由端が斜面52a1に接触する。接触した規制部材301の自由端は、斜面52a1に沿って上方に移動し、規制状態が解除される(図20(a)〜(c)参照)。
このように実施例4の綴具1によれば、ばねヒンジ311を備えることで、半自動的に規制部材301が規制状態へ導かれ、表紙体Bに基板部2を取り付ける作業が容易となる。また、凸部50aを備えることで、バインダーBの落下等により過度の荷重が綴具1に加わった場合に規制状態が容易に解除され、荷重による綴具1の破損を防止することができる。
〈その他の実施態様〉
実施例1及び実施例2の綴具は、スライド部及びベース部材を、背表紙方向に二つずつ(二対)設けたものとして説明したが、バインダーの綴じ厚が4cm以下の場合は、ベース部材及びスライド部を、背表紙方向に二つ(一対)並設した構成とすることができる。この場合、規制部材30に孔部36を設けなくとも良く、基板部2に凸部51も不要となる。
また、実施例1、実施例2及びその他の実施態様に係る規制部材は、基板部の左右両側板を連結しているヒンジの何れかと共有させて基板部と連結されている構成としてもよい。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、可能な限りこれらの組み合わせを含むことができ、また、本発明の技術的思想を逸脱することなく種々の設計変更をなしえることは勿論である。
実施例1における綴具をバインダーに装着した状態を示す図。 実施例1における綴具を開いた状態でバインダーに装着した状態を示す図。 実施例1に係るベース部材がバインダーの背表紙に取り付けられた状態の斜視図。 実施例1における綴具の規制部材が規制状態を解除した状態を示す図。 実施例1における綴具の規制部材の規制状態を示す図。 実施例1における綴具の平面図。 実施例1における綴具の規制部材が規制状態を解除しているときの側面一部断面図。 実施例1における綴具の規制部材が規制状態にあるときの側面一部断面図。 実施例1における綴具の規制部材の規制状態から解除までの状態を示す図。 実施例2における綴具の平面図。 従来の綴具を示す図。 実施例3における綴具の側板を固定した状態を示す斜視図。 実施例3における綴具の規制部材による規制状態を解除した状態を示す斜視図。 実施例3における綴具の側面図。 実施例3における綴具の縦断面図。 (a)は樹脂製のベース部材の平面図、(b)は樹脂製のベース部材の側面図。 (a)は金属製のベース部材の平面図、(b)は金属製のベース部材の側面図。 実施例4における綴具の規制部材による規制状態を示す斜視図。 実施例4における綴具の側面図。 実施例4における綴具1の凸部を示す縦断面図であり、(a)は規制状態における凸部を示す縦断面図、(b)は規制状態が解除された状態における凸部を示す縦断面図、(c)は規制状態から規制状態が解除される状態への変化を示す凸部の縦断面拡大図。
符号の説明
1 綴具
2 基板部
3a,3b ヒンジ
4a,4b 側板
5a,5b 綴り管
6a,6b 孔部
7 固定具
7a,7b 脚部
7c 連結部
8a,8b 膨出部
9a〜9d スライド部
11a〜11d 突条部
12a〜12d 壁部
20a〜20f ベース部材
21a〜21d 突出部
22a〜22d 係合部
23a〜23d 溝
30,301 規制部材
31 薄肉ヒンジ
32a〜32b 面板部
33 摘み部,凹部(操作部)
34 指掛部
35a,35b 接触部
36 孔部
40a〜40d 係止部
41a〜41d 爪部
50a,50b,51 凸部
52a,52b,53 傾斜面
B バインダー
B1 表紙体
B2 背表紙
119 締結リベット
119b,119c フランジ部
121 位置規制手段
130 綴り具
131 綴り具本体
132 支持杆
133 底板
134 ヒンジ部
135,136 側板
137 綴り管
138 孔
142 位置規制手段
142a 係止孔部
142b 開放孔部
142c 案内溝部

Claims (10)

  1. 表紙体に着脱可能に取り付けられる基板部を有する綴具であって、
    前記基板部に設けられた、前記表紙体の内面側に設けられたベース部材を貫通する貫通穴と、
    前記貫通穴に隣接し、前記基板部をスライドさせて、前記ベース部材と係合するスライド部と、
    前記スライド部と前記ベース部材との係合状態において、前記基板部に対するスライド方向への移動空間を埋めることで前記スライド部と前記ベース部材との相対移動を規制する規制部材とを備えることを特徴とする綴具。
  2. 前記規制部材は、前記基板部に薄肉ヒンジを介して回動可能に連設され、
    前記基板部には、
    前記規制部材が前記薄肉ヒンジを回動軸として前記ベース部材側に回動し、前記スライド部と前記ベース部材との相対移動を規制した状態において、前記規制部材を係止する係止部がさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の綴具。
  3. 前記規制部材の自由端側には、前記規制部材が前記薄肉ヒンジを回動軸として回動し、前記係止部に係止されている状態において、前記ベース部材に面する面板部が設けられ、
    前記面板部が前記ベース部材に当接することで前記相対移動を規制することを特徴とする請求項2に記載の綴具。
  4. 前記基板部は、前記係止部と前記薄肉ヒンジの間に前記基板部表面から突出した凸部をさらに有し、
    前記規制部材は、前記規制部材が前記薄肉ヒンジを回動軸として前記ベース部材側に回動した状態で前記凸部と接触する接触部をさらに有し、
    前記凸部は、その頂部から前記スライド部に向かって傾斜していることを特徴とする請求項2又は3に記載の綴具。
  5. 前記規制部材の自由端側に、前記規制部材を前記薄肉ヒンジを回動軸として回動操作させる操作部を設けたことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の綴具。
  6. 前記基板部の前記薄肉ヒンジと反対側の端部には、前記基板部をスライド操作させる指掛部がさらに設けられていることを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の綴具。
  7. 前記規制部材は、該規制部材が前記スライド部と前記ベース部材との相対移動を規制する規制状態に導く付勢手段を有するヒンジを介して回動可能に前記基板部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の綴具。
  8. 前記付勢手段は、該付勢手段を有するヒンジの回動軸を基準とした回転方向であって、前記規制部材が前記ベース部材側に回動する方向に、前記規制部材を付勢するばねであることを特徴とする請求項7に記載の綴具。
  9. 前記基板部には、前記規制状態において、前記規制部材を係止する係止部がさらに設けられていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の綴具。
  10. 前記基板部は、該基板部表面から突出した凸部をさらに有し、
    前記規制部材は、前記規制部材が前記付勢手段を有するヒンジを回動軸として前記ベース部材側に回動した状態で前記凸部と接触する接触部をさらに有し、
    前記凸部は、その頂部から前記付勢手段を有するヒンジ側に向かって傾斜していること
    を特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の綴具。
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