JP2007230123A - 強密着ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
RIEによる前処理を行った基材上に酸化アルミニウム蒸着層を形成し、その膜を保護する複合被膜層を設けることで、従来の蒸着方法では得られなかった基材/酸化アルミニウム蒸着層の密着性を飛躍的に向上させ強密着ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
引裂性を有する高分子樹脂組成物からなるプラスチック基材上の少なくとも一方の面に、膜厚5〜100nmの金属、又は金属酸化物の蒸着層を設けることを特徴とする強密着ガスバリア性積層フィルムを提供する。
【選択図】図1
Description
子の場合には割れたりするなどの問題もある。
ステルフィルムであることを特徴とする請求項1から4何れか記載の強密着ガスバリア性積層フィルムである。
重量比)の割合で混合してなる高分子フィルムである。
散して断続的にMD方向に配列する為、MD方向に直線的に引き裂けていくというメカニズムを持つと考えられる。
ルコール混合溶液を主剤とするコーティング剤を用いて形成される。例えば、水性高分子を水系(水或いは水/アルコール混合)溶媒で溶解させたものに金属アルコキシドを直接、或いは予め加水分解させるなど処理を行ったものを混合したものを溶液とする。この溶液を金属または無機化酸化物からなる蒸着薄膜層にコーティング後、加熱乾燥し形成される。コーティング剤に含まれる各成分について更に詳細に説明する。
<実施例1>
厚さ12μmの直線引裂性を有する2軸延伸ポリエステルテレフタレート(PET)フィルムの片面に、プラズマを利用したリアクティブイオンエッチング(RIE)による前処理を施した。この時、電極には周波数13.56MHzの高周波電源を用い、自己バイアス値は800V、Ed値は300W.s/m2とした。処理ガスにはアルゴン/酸素混合ガスを用いた。この上に、電子線加熱方式を利用した真空蒸着により、酸化アルミニウムを12nmの厚みで成膜して、蒸着フィルムを作製した。
1の割合で混合した溶液を28.0gを加え、30分間撹拌し加水分解溶液を作製する。
<比較例1>
プラズマを利用したリアクティブイオンエッチング(RIE)による前処理を施さず、それ以外は、実施例1と同様の方法でバリアフィルムを作製した。
<比較例2>
直線引裂性を持たない2軸延伸ポリエステルテレフタレート(PET)フィルムの片面に、実施例1と同様の方法で蒸着フィルムを作製した。
<比較例3>
直線引裂性を有する2軸延伸ポリエステルテレフタレート(PET)フィルム単体。
<評価1 ラミネート強度>
積層サンプルの蒸着フィルム/未延伸ポリプロピレン間のラミネート強度を、オリエンテック社テンシロン万能試験機RTC−1250を用いて測定した(JIS Z1707準拠)。結果を表1に示す。
<評価2 ガスバリア性>
本発明品のガスバリア性を酸素透過度測定装置(モダンコントロール社製 MOCON
OXTRAN 2/21)、水蒸気透過度測定装置(モダンコントロール社製 MOCON PERMATRAN 3/21)を用い、40℃90%RH雰囲気の条件にて測定した。結果を表1に示す。
<評価3 各種フィルムの直線引裂性>
縦方向300m×横方向200mm(A4版大)のカットサンプルを採取する。端から40mm幅間隔でその中央に40mmの入れ目(ノッチ)を入れる(図2)。右方向へフィルムのMD方向を角度30°傾ける。上記サンプルについて、速度2.5mm/分で手前方向に100mm引き裂いた時のセンターからのズレ量(mm)を測定する。N=5測定し、平均のズレ量(mm)を直線引裂性とする。
<評価4 各種フィルムの引裂き強度>
実施例1のフィルム及び、以下に示す各種フィルムの引裂き強度を測定した(JIS K7128準拠)。
2: 無機酸化物蒸着層
3: 複合被膜層
4: RIEによる前処理面
Claims (8)
- 引裂性を有する高分子樹脂組成物からなるプラスチック基材上の少なくとも一方の面に、膜厚5〜100nmの金属、又は金属酸化物の蒸着層を設けることを特徴とする強密着ガスバリア性積層フィルム。
- 引裂性が直線引裂性であることを特徴とする請求項1記載の強密着ガスバリア性積層フィルム。
- プラスチック基材面がリアクティブイオンエッチング(RIE)モードのプラズマ処理面であることを特徴とする請求項1または2記載の強密着ガスバリア性積層フィルム。
- リアクティブイオンエッチング(RIE)モードのプラズマ処理面が、アルゴン、窒素、酸素、水素のうちの1種類のガス、またはこれらの混合ガスによるリアクティブイオンエッチング(RIE)モードのプラズマ処理面であることを特徴とする請求項1から3何れか記載の強密着ガスバリア性積層フィルム。
- プラスチック基材が、ポリテトラメチレングリコールを含有したポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート(PET)からなる、一方向に直線引裂性を有する一軸若しくは二軸延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1から4何れか記載の強密着ガスバリア性積層フィルム。
- プラスチック基材が、分子量600〜4,000のポリテトラメチレングリコールを5〜20wt%含有したポリブチレンテレフタレート(変性PBT)と、ポリエチレンテレフタレートとを、PET/変性PET=70/30〜95/5(重量比)の割合になっている二軸延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項5記載の強密着ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項1から6何れか記載の強密着ガスバリア性積層フィルムの蒸着層上に1種以上の金属アルコキシド或いはその加水分解物と、水酸基を有する水性高分子との複合物からなる被膜を設けることを特徴とする強密着ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項1から7何れか記載の強密着ガスバリア性積層フィルムの製造方法において、RIEによるプラスチック基材の処理の工程と、蒸着層を設ける工程が、蒸着機インラインにて行われることを特徴とする直線引裂性を有する強密着ガスバリア性積層フィルムの製造方法。
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