JP2007229874A - 産業用ロボット - Google Patents

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Abstract


【課題】 移動対象物を駆動させるために必要なトルクを小さくすることができる産業用ロボットを提供する。
【解決手段】 第3減速機96と第3駆動機97とが別体に形成されることで、第3減速機96の第3軸線方向寸法を小さくすることができ、第2軸線L2からエンドエフェクタまでの距離を短くすることができる。これによって第1駆動機82および第2駆動機88によってエンドエフェクタを回転駆動させるために必要なトルクを小さくすることができる。したがってエンドエフェクタの重量が大きくなった場合に、第1駆動機82および第2駆動機88に必要なトルクの増加を抑えることができる。これによって従来技術の産業ロボットに比べて、高速動作を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンドエフェクタに接続されるケーブルを案内する案内機構を備える産業用ロボットに関する。
図15は、従来技術の産業用ロボットを示す図である。従来技術の産業用ロボットとして、3つの関節部11,12,13を有する手首機構を備えるものがある。各関節部11〜13は、減速機構を一体に組み込んだ減速機一体型モータによって実現される。
第1関節部11は、アーム8に設けられ、アーム8に対して第1軸線L11まわりに第1回転部分11aを回転駆動する。第2関節部12は、第1回転部分1に固定される第1固定部2に設けられ、第1固定部2に対して第2軸線L12まわりに第2回転部分3を回転駆動する。第3関節部13は、第2回転部分3に固定される第2固定部4に設けられ、第2固定部4に対して第3軸線L13まわりに第3回転部分5を回転駆動する。第3回転部分5にエンドエフェクタが固定される。
第2軸線L12は、第1軸線L11に垂直に延びる。また第3軸線L13は、第2軸線L12に垂直に延びる。第1〜第3関節部11〜13が、対応する回転部分1,3,5を予め定める回転量でそれぞれ回転させることで、アーム8に対してエンドエフェクタを可動範囲内で任意の位置に移動させることができる。
第1関節部11および第3関節部13は、中空形状に形成される。また第2関節部12は、第1軸線L11から退避した位置に配置される。これによってアーム8を挿通してエンドエフェクタまで延びるケーブルは、第1関節部11と第3関節部12を挿通するとともに、第2関節部12を迂回する。これによってケーブルは、手首機構の外周を延びることが防がれる。このような従来技術の産業用ロボットが特許文献1に開示されている。
特開2005−14103号公報
第3関節部13を第2軸線L12に過剰に近接させると、第3関節部13が第2軸線L12まわりに回転するにときに、湾曲したケーブルと第3関節部13とが干渉してしまう。したがってケーブルと第3関節部13との干渉を防ぐために、第3関節部13は、第2軸線L12から第3軸線の軸線方向に離間させる必要がある。上述したように従来技術では、第3関節部13が減速機一体型モータで実現されるので、減速機単体に比べて、モータが配設される分だけ第3軸線方向の寸法が大きくなってしまう。したがって従来技術では、第2軸線L12から第3関節部13を離間させる距離を大きくする必要がある。
第2軸線L12から第3関節部13を離間させる距離が大きくなると、第2軸線L12からエンドエフェクタまでの距離が長くなる。この場合、第1関節部11および第2関節部12によってエンドエフェクタを回転駆動させるために必要なトルクが大きくなってしまうという問題がある。この場合、エンドエフェクタの重量が大きい場合には、エンドエフェクタを高速で移動させることが困難となったり、第1関節部11および第2関節部12の駆動源を小形化することが困難となったりするおそれがある。またエンドエフェクタ以外の移動対象物が第3関節部13の第3回転部分に固定される場合も同様の問題が生じる。
したがって本発明の目的は、移動対象物を駆動させるために必要なトルクを小さくすることができる産業用ロボットを提供することである。
本発明は、(a)予め定める第1軸線が設定されるとともに、ケーブル挿通可能な内部空間が形成される基部と、
(b)基部に設けられて、第1入力軸および第1出力軸を有して、第1入力軸に与えられる回転力を減速して第1出力軸に伝達する第1減速機であって、第1出力軸が第1軸線まわりに回転可能に構成され、第1軸線に同軸に延びて基部の内部空間に連なる第1貫通孔が形成される中空構造の第1減速機と、
(c)基部に設けられて、第1減速機の第1入力軸に回転力を与える第1駆動機と、
(d)第1減速機の第1出力軸に固定されて、基部から第1軸線方向に離間した位置で第1軸線に垂直に延びる第2軸線が設定されるとともに、第1軸線方向に延びて第2軸線を通過して第1貫通孔に連なる第1可動部空間が形成される第1可動部と、
(e)第1可動部に設けられて、第2入力軸および第2出力軸を有して、第2入力軸に与えられる回転力を減速して第2出力軸に伝達する第2減速機であって、第1軸線から第2軸線方向に離間した位置に第2出力軸が配置され、第2出力軸が第2軸線まわりに回転可能に構成される第2減速機と、
(f)第1可動部に設けられて、第2減速機の第2入力軸に回転力を与える第2駆動機と、
(g)第2減速機の第2出力軸に固定されて、第2減速機の第2出力軸よりも第2軸線方向について第1軸線に近づいた位置を通過して第2軸線に垂直に延びる第3軸線が設定されるとともに、第2軸線を通過する第1可動部空間に連なって、第3軸線方向に延びる第2可動部空間が形成される第2可動部と、
(h)第2可動部に設けられて、第3入力軸および第3出力軸を有して、第3入力軸に与えられる回転力を減速して第3出力軸に伝達する第3減速機であって、第3出力軸が第3軸線まわりに回転可能に構成され、第3軸線に同軸に延びて第2可動部空間に連なる第3貫通孔が形成される中空構造の第3減速機と、
(i)第3減速機の第3出力軸に固定されて、エンドエフェクタが装着可能であって第3軸線と同軸に延びて第3貫通孔から外部空間に連なる第3可動部空間が形成される第3可動部と、
(j)第2可動部に設けられ、第3減速機の第3入力軸に回転力を与える第3駆動機であって、第2可動部に対して第3減速機とは第3軸線方向に関して反対側に配置されるとともに、第3軸線から第3軸線に垂直な方向に離間して配置される第3駆動機とを含むことを特徴とする産業用ロボットである。
本発明に従えば、第1駆動機が、第1減速機の第1入力軸に回転力を与えることによって、第1減速機の第1出力軸が第1軸線まわりに回転する。このとき第1出力軸に固定される第1可動部もまた、基部に対して第1軸線まわりに回転する。また第2駆動機が、第2減速機の第2入力軸に回転力を与えることによって、第2減速機の第2出力軸が第2軸線まわりに回転する。このとき第2出力軸に固定される第2可動部もまた、第1可動部に対して第2軸線まわりに回転する。また第3駆動機が、第3減速機の第3入力軸に回転力を与えることによって、第3減速機の第3出力軸が第3軸線まわりに回転する。このとき第3出力軸に固定される第3可動部およびエンドエフェクタもまた、第2可動部に対して第3軸線まわりに回転する。したがって第1〜第3駆動機によって、第1〜第3可動部を予め定める回転量でそれぞれ回転させることによって、エンドエフェクタを可動範囲内で任意の位置に移動させることができる。またそれぞれ駆動機の動力を、減速機を介して対応する可動部に伝達することで、可動部に与えるトルクを大きくすることができる。
また基部の内部空間と、第1可動部の第1可動部空間とが、第1減速機の第1貫通孔によって連通される。第1貫通孔は、第1軸線と同軸に延びるので、基部に対して第1可動部が第1軸線まわりに回転したとしても、内部空間と第1可動部空間との連通状態が保たれる。同様に、第2可動部の第2可動部空間と、第3減速機の第3出力軸の外部空間とが、第3減速機の第3貫通孔によって連通される。第3貫通孔は、第3軸線と同軸に延びるので、第2可動部に対して第3可動部が第1軸線に回転したとしても、第2可動部空間と第3出力軸の外部空間との連通状態が保たれる。また第1可動部空間と第2可動部空間と第2軸線近傍で連なる。また第2可動部は第2軸線を中心に回転するので、第2可動部が回転したとしても、第2可動部空間と、第1可動部空間のうちで第2軸線を通過する領域との連通状態を維持することができる。
したがって基部の内部空間、第1貫通孔、第1可動部空間、第2可動部空間、第3貫通孔および第3可動部空間によって、1つのケーブル挿通路が形成する。このケーブル挿通路は、第1可動部、第2可動部および第3可動部が回転しても、ケーブル挿通路の連通状態を維持することができる。したがってケーブルを、前記ケーブル挿通路について通過させて、基部の内部空間から第3可動部の外部空間まで延ばすことで、各可動部が変位して産業用ロボットが変形しても、ケーブル挿通路を挿通するケーブルの変形を少なくすることができる。
また本発明では、第3減速機と第3駆動機とが別体に形成される。これによって第3減速機と第3駆動機とが一体のものに比べて、第3減速機の第3軸線方向寸法を小さくすることができる。これによって第3減速機とケーブルとが干渉することが防がれ、第3減速機と第2軸線との距離を近接させることができる。したがって第2軸線からエンドエフェクタまでの距離を短くすることができ、第1駆動機および第2駆動機によってエンドエフェクタを回転駆動させるために必要なトルクを小さくすることができる。さらに第3駆動機が、第2可動部に対して第3減速機とは第3軸線方向に関して反対側に配置されることによって、第3駆動機が第3減速機から第3軸線方向に突出することを防ぎ、エンドエフェクタと第3減速機の第3出力軸とを固定するにあたって、第3駆動機が干渉することを防ぐことができる。また第3駆動機は、第3軸線から第3軸線に垂直な方向に退避して配置されることで、第3減速機を第2可動部に対して第3軸線方向に関して反対側に第3駆動機を配置しても、第3駆動機がケーブルと干渉することを防ぐことができる。
本発明は、第1軸線と第2軸線と第3軸線とは、1点で交差することを特徴とする。
本発明に従えば、第1軸線と第3軸線とが同軸に配置される基準状態が存在する。この基準状態から第1軸線まわりに第1可動部を回転させた場合、または前記基準状態から第3軸線まわりに第3可動部を回転させた場合には、実質的なケーブル挿通路の長さはほぼ一定である。また前記基準状態から第2軸線まわりに第2可動部を予め定める設定回転範囲、回転させた場合、前記ケーブル挿通路は、基部の内部空間から第1〜第3軸の交点まで直線状に進み、交点で折り返して交点から第3可動部の外部空間まで直線状に進む。したがって実質的なケーブル挿通路の長さはほぼ一定である。
したがってケーブル挿通路にケーブルを挿通させた場合には、各可動部を回転させてもケーブルに曲げまたはねじれが生じるだけで、ケーブルに与えられる引張力および軸圧縮力、いわゆる座屈力を少なくすることができる。またケーブルの経路を極力短くすることができる。
本発明は、第3駆動機は、第3軸線から第2軸線方向に離間して配置されることを特徴とする。
本発明に従えば、第3駆動機は、第2可動部に固定されるので、第2可動部とともに第2軸線まわりに回転する。第3駆動機が第3軸線から第2軸線方向に離間することで、第2可動部が第2軸線まわりに回転したとしても、第3駆動機が第3軸線と交差することを防ぐことができる。これによって第2可動部空間をケーブルが挿通したとしても、ケーブルと第3駆動機とが干渉することをより確実に防ぐことができる。
本発明は、第2減速機と第3駆動機とは、第3軸線を挟んで第2軸線方向に並んで配置されることを特徴とする。
本発明に従えば、第2可動部は、第2軸線方向一方に第2減速機が連結され、第2軸線方向他方に第3駆動機が連結される。これによって産業用ロボットの重心が偏ることを防ぐことができ、重心が偏る場合に比べて、第1駆動機および第2駆動機に必要なトルク出力が不所望に増大することを防ぐことができる。
本発明は、第2減速機は、第2出力軸に対して第2入力軸が基部寄りに配置されて、第2入力軸から第2出力軸に動力を伝達するための動力伝達機構を有し、
第2駆動機は、第2軸線に平行に延びるとともに、第1軸線から第2軸線方向に離間して配置されることを特徴とする。
本発明に従えば、第2入力軸を基部寄りに配置することによって、第2入力軸に回転力を与える第2駆動機を可及的に基部寄りに配置することができる。これによってエンドエフェクタ寄りに配置される第3駆動機と第2駆動機とが干渉することを防ぐことができる。また第2駆動機が、第1軸線から第2軸線方向に離間して配置されることで、ケーブルと干渉することを防ぐことができる。さらにケーブルの干渉を防ぐことで、第2駆動機を第1軸線の近傍を横切るように配置することができ、第2軸線と平行に配置したとしても、第2駆動機が第2可動部から第2軸線方向に突出することを抑えることができる。
本発明は、第2可動部は、第1可動部によって第2軸線方向一端部と第2軸線方向他端部とが両持ち支持されることを特徴とする。
本発明に従えば、第1可動部によって第2可動部を片持ち支持する場合に比べて、産業用ロボットの剛性を高めることができる。これによってエンドエフェクタのたわみおよび振動を防ぐことができ、位置決め精度を向上することができる。
本発明は、基部が予め定める3次元位置に移動可能に構成されることを特徴とする。
本発明に従えば、6軸多関節ロボットを実現することができ、そのうちエンドエフェクタ寄りの手先の3軸が、上述した第1〜第3軸線となる。したがって動作範囲内で、エンドエフェクタを任意の位置および姿勢に位置決めすることができる。またエンドエフェクタに連なるケーブルについて、ロボットの手先部分に内蔵させることができるので、手先先端でケーブルを保護することができる。
請求項1記載の本発明によれば、基部の内部空間、第1貫通孔、第1可動部空間、第2可動部空間、第3貫通孔および第3可動部空間によって、1つのケーブル挿通路を形成することができる。このケーブル挿通路にケーブルを挿通することで、各可動部を動作させた場合にケーブルが大きく引っ張られたり圧縮されたりすることを防ぐことができ、ケーブルにかかる負荷を減らして、ケーブルの寿命を延ばすことができる。
さらに第3減速機と第3駆動機とが別体に形成されることで、第3減速機の第3軸線方向寸法を小さくすることができ、第2軸線からエンドエフェクタまでの距離を短くすることができる。これによって第1駆動機および第2駆動機によってエンドエフェクタを回転駆動させるために必要なトルクを小さくすることができる。したがってエンドエフェクタの重量が大きくなった場合に、第1駆動機および第2駆動機に必要なトルクの増加を抑えることができる。また従来技術の産業ロボットに比べて、高速動作を行うことができる。
また第3駆動機を第2可動部に対して第3減速機とは第3軸線方向に関して反対側に配置することで、第3駆動機が第3減速機から突出することを防ぎ、産業用ロボットが大形化することを防ぐことができる。また第3駆動機を、第3軸線から第3軸線に垂直な方向に退避して配置することで、第3駆動機と第3減速機とを別体としても、第3駆動機がケーブルと干渉することを防ぐことができ、ケーブルの損傷を防ぐことができる。
請求項2記載の本発明によれば、第1軸線と第2軸線と第3軸線とが一点で交差することによって、第1〜第3可動部を回転させたときの影響を小さくすることができる。具体的には、ロボットの外周にケーブルを這わす場合に比べて、ケーブルに大きな引っ張り力、座屈力および軸圧縮力が生じることを防ぐことができ、ケーブルの寿命を延ばすことができる。またケーブルの経路を極力短くすることができ、製造コストを低減することができる。
請求項3記載の本発明によれば、第3駆動機が第3軸線から第2軸線方向に離間することで、第3駆動機とケーブルとが干渉することをより確実に防ぐことができるので、ケーブルの寿命をさらに延ばすことができる。またケーブルの干渉の影響を想定する必要がないので、第3駆動機の設計の自由度を向上することができる。
請求項4記載の本発明によれば、第2可動部は、第2軸線方向一方に第2減速機が連結され、第2軸線方向他方に第3駆動機が連結される。これによって産業用ロボットの重心が偏ることを防ぐことができ、重心が偏る場合に比べて、第1駆動機および第2駆動機に必要なトルクが不必要に増大することができる。
請求項5記載の本発明によれば、第2入力軸を基部寄りに配置することによって、第2入力軸に回転力を与える第2駆動機を可及的に基部寄りに配置することができる。これによってエンドエフェクタ寄りに配置される第3駆動機と第2駆動機とが干渉することを防ぐことができ、第2駆動機と第3駆動機とを選択する自由度を広げることができる。またまた第2駆動機が、第1軸線から第2軸線方向に離間して配置されることで、ケーブルとの干渉を防ぐとともに第2駆動機を第1軸線の近傍を横切るように配置することができ、第2駆動機が第2可動部から第2軸線方向に突出することを抑えることができる。
請求項6記載の本発明によれば、第1可動部によって第2可動部を片持ち支持する場合に比べて、産業用ロボットの剛性を高めることができる。これによってエンドエフェクタのたわみおよび振動を防ぐことができ、位置決め精度を向上することができる。
請求項7記載の本発明によれば、6軸多関節ロボットを実現することができ、そのうちエンドエフェクタ寄りの3つの軸線が、上述した第1〜第3軸線となる。したがって動作範囲内で、エンドエフェクタを任意の位置および姿勢に位置決めすることができる。またエンドエフェクタに連なるケーブルについて、ロボットの手先部分に内蔵させることができるので、手先先端でケーブルを保護することができる。
図1は、本発明の第1実施形態の産業用ロボット20の一部を簡略化して示す正面図であり、図2は、図1に示す産業用ロボット20の一部を示す斜視図である。図3は、産業用ロボット20を簡略化して示す図である。
図3に示すように、本発明の第1実施形態の産業用ロボット20は、垂直多関節型6軸ロボットであり、スポット接合を行う。産業用ロボット20は、相互に回転可能に複数の可動部が連結され、先端部に溶接ガン21が装着される。産業用ロボット20は、各可動部を相互に回転することによって、溶接ガン21を予め定める溶接位置に移動させて、溶接位置でスポット接合を行う。溶接ガン21は、ロボットの先端部に装着されるエンドエフェクタとなる。溶接ガン21は、ケーブル22の一端部が接続される。このケーブル22の他端部は、ロボットに対して離反した位置に設けられる供給体23に接続される。
本実施の形態では供給体23は、溶接ガン21に溶接用の電流を供給する電源装置、溶接ガン21が駆動するための動力を供給する電源装置、溶接ガン21の動作信号を与えるロボットコントローラ、冷却ガンを冷却する冷却水を供給する冷却水の供給ポンプなどの1または複数の装置である。したがってケーブル22は、供給体から動力、信号、電力、気体および液体などを溶接ガン21に供給する配線および配管の束となる。
産業用ロボット20は、主に溶接ガン21の3次元位置を決定するための3つの関節部30,31,32と、主に溶接ガン21の姿勢を決定するための3つの関節部33,34,35とを有する。また各関節部30〜35によって連結される複数の可動部37〜42を有する。
具体的には、産業用ロボット20は、基台36と、アーム第1関節部30と、第1アーム37と、アーム第2関節部31と、第2アーム38と、アーム第3関節部32と、第3アーム39とを含む。基台36は、予め定める固定位置に固定される。第1アーム37は、アーム第1関節部30を介して基台36に連結される。第2アーム38は、アーム第2関節部31を介して第1アーム37に連結される。第3アーム39は、アーム第3関節部32を介して第2アーム38に連結される。
アーム第1関節部30は、アーム第1軸線まわりに回転可能に第1アーム37を連結する。アーム第1軸線は、予め基台36に設定され、たとえば鉛直に延びる。アーム第2関節部31は、アーム第2軸線まわりに回転可能に第2アーム38を連結する。アーム第2軸線は、第1アーム37に設定される。
アーム第2軸線は、前記アーム第1軸線に交差し、アーム第1軸線に対して垂直に延びる。アーム第3関節部32は、アーム第3軸線まわりに回転可能に第3アーム39を連結する。アーム第3軸線は、第2アーム38に設定され、前記アーム第2軸線に対して平行に延びる。本実施の形態では、第3アーム39を手首基部39と称する場合がある。
また産業用ロボット20は、手首第1関節部33と、第1手首可動部40と、手首第2関節部34と、第2手首可動部41と、手首第3関節部35と、第3手首可動部42とを含む。
第1手首可動部40は、手首第1関節部33を介して手首基部39に連結される。第2手首可動部41は、手首第2関節部33を介して第1手首可動部40に連結される。第3手首可動部42は、手首第3関節部35を介して第2手首可動部41に連結される。
手首第1関節部33は、手首第1軸線L1まわりに回転可能に第1手首可動部40を連結する。手首第1軸線L1は、手首基部39に設定され、手首基部39と同軸に延びて、アーム第3軸線に垂直に延びる。したがって手首第1軸線L1は、手首基部39の変位とともに変位する。
手首第2関節部34は、手首第2軸線L2まわりに回転可能に第2手首可動部41を連結する。手首第2軸線L2は、第1手首可動部40に設定される。手首第2軸線L2は、前記手首第1軸線L1に交差し、手首第1軸線L1に対して垂直に延びる。したがって手首第2軸線L2は、第1手首可動部40の変位とともに変位する。
手首第3関節部35は、手首第3軸線L3まわりに回転可能に第3手首可動部42を連結する。手首第3軸線L3は、第2手首可動部41に設定され、前記手首第2軸線L2に対して垂直に延びる。したがって手首第2軸線L2は、第2手首基部41の変位とともに変位する。手首第1軸線L1、手首第2軸線L2および手首第3軸線L3は、互いに1点で交差する。また第3手首可動部42は、エンドエフェクタである溶接ガン21が装着される。
上述した各アーム37〜39および各手首可動部40〜42は、ロボットの可動部となり、関節部に設けられるモータによって対応する軸線まわりに回転駆動される。これによって第3手首可動部42に装着される溶接ガン21を任意の位置および姿勢に配置することができる。また本明細書において回転は、360°未満の角変位も含む。また、可動部に沿って溶接ガン21に向かう方向を先端方向X1と称し、可動部に沿って基台36に向かう方向を基端方向X2と称する場合がある。
溶接ガン21と供給体23とを接続するケーブル22は、少なくとも基部39と各手首可動部40〜42とに沿って延びる。産業用ロボット20は、ケーブル22を案内するケーブル案内機構を有する。案内機構は、各手首可動部40〜42が変位した場合でも、ケーブル22を各手首可動部40〜42に沿わせた状態に保つ。
以下、本発明の重要な構成である手首機構について説明する。手首第1関節部33〜手首第3関節部35を、単に第1関節部33〜第3関節部35とそれぞれ称する。同様に第1手首可動部40〜第3手首可動部42を、単に第1可動部40〜第3可動部42とそれぞれ称する。また手首基部39を単に基部39と称する。また手首第1軸線L1〜手首第3軸線L3を、単に第1軸線L1〜第3軸線L3とそれぞれ称する。また各軸線に沿って平行に進む方向を軸線方向と称する。たとえば手首第1軸線に沿って平行に延びる方向を第1軸線方向と称し、手首第2軸線に沿って平行に延びる方向を第2軸線方向と称し、手首第3軸線に沿って平行に延びる方向を第3軸線方向と称する。
基部39は、外形形状が略円柱状に形成され、第1軸線L1と同軸に延びる。また基部39は、ケーブル22が軸線方向に挿通可能な内部空間80が形成される。基部39は、先端方向X1一端部である軸線方向一端部79に内部空間80の開口が形成される。
第1関節部33は、中空構造の第1減速機81と、第1駆動機82とを含んで構成される。第1減速機81は、円環状に形成され、第1軸線L1と同軸に基部39に設けられる。第1減速機81は、第1入力軸と、第1出力軸と、第1筐体部とを有する。第1筐体部は、基部39の軸線方向一端部79に固定される。第1減速機81は、第1入力軸に与えられる回転力を減速して第1出力軸に伝達する。第1減速機81は、第1軸線L1に同軸に延びて基部39の内部空間80に連なる第1貫通孔85が形成される。第1出力軸は、基部39に対して第1軸線L1まわりに回転可能に構成される。
第1駆動機82は、基部39に設けられて、第1減速機81の第1入力軸に回転力を与える。第1減速機81は、たとえば中空構造のサイクロ減速機(登録商標)によって実現される。また第1駆動機82は、サーボモータによって実現される。
第1可動部40は、第1減速機81の第1出力軸に固定され、基部39に対して第1軸線L1まわりに回転可能に構成される。本実施の形態では、第1可動部40は、略L字状に形成される。第1可動部40は、第1減速機81の第1出力軸に固定される第1固定部分83と、第1固定部分83から屈曲して第2軸線L2が設定される第1支持部分84とを有する。第1固定部分83は、第1減速機81の第1出力軸の端面に固定されるとともに、第1出力軸から第2軸線方向一方に延びる。第2軸線方向は、第1軸線L1に垂直な方向である。また第1固定部分83は、第1減速機81の第1貫通孔85に連なって第1軸線L1と同軸に貫通する第1可動部貫通孔86が形成される。
第1支持部分84は、第1固定部分83のうちで、第2軸線方向に関して第1出力軸とは反対側の端部に連なって、第1軸線方向に延びる。したがって第1支持部分84は、第1軸線L1から第2軸線方向に離間して、第1固定部分83から第1軸線方向に延びる。第1支持部分84には、上述した第2軸線L2が設定される。第2軸線L2は、第1軸線L1に垂直に延びて、基部39から第1軸線方向に関して先端方向X1に離間する位置を通過する。また第1可動部40は、第1軸線方向に延びて第2軸線L2を通過して第1貫通孔86に連なる第1可動部空間90が形成される。第1可動部空間90は、上述した第1可動部貫通孔86と、第1可動部貫通孔86から第1軸線方向に延びて、第2軸線L2まで延びる第1可動部規定空間89とを含んで構成される。本実施の形態では、第1可動部貫通孔86は、第1軸線L1に同軸に延びる。
第2関節部34は、第2減速機87と、第2駆動機88とを含んで構成される。第2減速機87は、円柱状に形成され、第2軸線L2と同軸に第1可動部40に設けられる。第2減速機87は、第2入力軸と、第2出力軸と、第2筐体部とを有する。第2筐体部は、第1可動部40の支持部分84のうちで、第1軸線L1に臨む部分に固定される。したがって第2筐体部は、第1軸線L1から第2軸線方向に離間した位置に配置される。第2減速機87は、第2入力軸に与えられる回転力を減速して第2出力軸に伝達する。第2出力軸は、第1可動部40に対して第2軸線L2まわりに回転可能に構成される。
第2駆動機88は、第1可動部40の第1支持部分84のうちで、第1軸線L1に臨み、第2減速機87よりも基端方向X2に設けられて、動力伝達機構であるベルト伝達機構を介して第2減速機87の第2入力軸に回転力を与える。第2減速機87は、たとえばサイクロ減速機によって実現される。また第2駆動機88は、サーボモータによって実現される。
第2可動部41は、第2減速機87の第2出力軸に固定され、第1可動部40に対して第2軸線L2まわりに回転可能に構成される。本実施の形態では、第2可動部41は、略L字状に形成される。第2可動部41は、第2減速機87の第2出力軸に固定される第2固定部分91と、第2固定部分91から屈曲して第3軸線L3が設定される第2支持部分92とを有する。第2固定部分91は、第2減速機87の第2出力軸の端面に固定されるとともに、第2出力軸から第3軸線方向一方に延びる。また第2固定部分91は、第2出力軸から第2軸線L2に垂直な方向であって、第2出力軸から離反する方向に延びる。
第2支持部分92は、第2固定部分91のうちで、第3軸線方向に関して第2出力軸とは反対側の端部に連なって、第2出力軸から遠ざかる方向に第2軸線方向に延びる。したがって第2支持部分92は、第2軸線L2から第3軸線方向に離間して、第2固定部分91から第2軸線方向に延びる。第2支持部分92には、上述した第3軸線L3が設定される。
第3軸線L3は、第2軸線L2に垂直に延びて、第1可動部40から第2軸線方向に関して第1軸線L1に近づいた位置を通過する。また第3軸線L3は、第2減速機87の第2出力軸よりも第2軸線方向について第1軸線L1に近接した位置を通過する。本実施の形態では、第2可動部41が第2軸線L2まわりに回転することで、第3軸線L3は、第1軸線L1と同軸に延びる状態と、第1軸線L1と交差する状態とのいずれかの状態を取り得る。また第1支持部分92は、第3軸線L3に同軸に貫通する第2可動部貫通孔93が形成される。
また第2可動部41は、第3軸線方向に延びて第2軸線L2を通過して第1可動部規定空間89に連なる第2可動部空間95が形成される。第2可動部空間95は、上述した第2可動部貫通孔93と、第2可動部貫通孔93から第3軸線L3に同軸に延びて、第2軸線L2まで延びる第2可動部規定空間94とを含んで構成される。第2可動部規定空間94は、第2軸線L2を通過する第1可動部規定空間89に連なる。
第3関節部35は、中空構造の第3減速機96と、第3駆動機97とを含んで構成される。第3減速機96は、円環状に形成され、第3軸線L3と同軸に第2可動部41に設けられる。第3減速機96は、第3入力軸と、第3出力軸と、第3筐体部とを有する。第3筐体部は、第2可動部41の第2支持部分92のうちで、第2軸線L2に臨む部分と反対側の部分に固定される。
第3減速機96は、第3入力軸に与えられる回転力を減速して第3出力軸に伝達する。第3減速機96は、第3軸線L3に同軸に延びて第2可動部41の第2可動部貫通孔93に連なる第3貫通孔98が形成される。第3出力軸は、第2可動部41に対して第3軸線L3まわりに回転可能に構成される。
第3駆動機97は、第2可動部41の第2支持部分92のうちで、第3軸線L3を挟んで第2固定部分91と反対側の端部に設けられる。第3駆動機97は、第3減速機96の第3入力軸に回転力を与える。第3駆動機97は、第2可動部41に対して第3減速機96とは第3軸線方向に関して反対側に配置されるとともに、第3軸線L3から第3軸線L3に垂直な方向に離間して配置される。第3減速機96は、たとえば中空構造のサイクロ減速機によって実現される。また第3駆動機97は、サーボモータによって実現される。
第3可動部42は、第3減速機96の第3出力軸に固定される。第3可動部42は、第3軸線L3と同軸に延びて第3減速機96の第3貫通孔98から外部空間100に連なる第3可動部空間99が形成される。また第3可動部42は、エンドエフェクタが装着可能に形成される。第3可動部42に装着されるエンドエフェクタは、第3可動部42とともに第3軸線L3まわりに回転可能に構成される。
図4は、産業用ロボット20の手先機構を示す正面断面図であり、図5は、産業用ロボット20の手先機構を示す側面断面図である。本実施の形態では、第1駆動機82は、筐体部分と、出力軸とを有する。第1駆動機82の筐体部分は、略四角柱状に形成され、第1軸線L1から第1軸線L1に垂直な方向に離間して、第1軸線L1と平行に延びて基部39に固定される。第1駆動機82の筐体部分は、基部39の外周部に隣接して配置される。これによって第1駆動機82を基部39から容易に取外すことができる。第1駆動機82の出力軸は、第1歯車50が同軸に固定される。また第1減速機81の入力軸は、中空円筒状に形成され、中空形状の第2歯車51が同軸に固定される。第1歯車50と第2歯車51とが回転可能に噛合することで、第1駆動機82がその出力軸を回転することで、歯車動力伝達によって第1減速機81の入力軸に回転力を与えることができる。
同様に、第3駆動機97は、筐体部分と、出力軸とを有する。第3駆動機97の筐体部分は、略四角柱状に形成され、第3軸線L3から第3軸線L3に垂直な方向に離間して、第3軸線L3と平行に延びて第2可動部41に固定される。第3駆動機97の筐体部分は、第3軸線L3から第2軸線方向に離間した位置に配置される。本実施の形態では、第3駆動機97が第3軸線L3から離間する距離は、第1駆動機82が第1軸線L1から離間する距離と等しく設定される。
第3駆動機97の出力軸は、第3歯車52が同軸に固定される。また第3減速機96の入力軸は、中空円筒状に形成され、中空形状の第4歯車53が同軸に固定される。第3歯車52と第4歯車53とが回転可能に噛合することで、第3駆動機97がその出力軸を回転することで、歯車動力伝達によって第3減速機96の入力軸に回転力を与えることができる。また図4に示すように、第3駆動機97は、第2可動部41に固定された状態で外方に露出する位置に配置される。これによって第3駆動機97を第2可動部41から容易に着脱することができる。
また第2駆動機88は、筐体部分と、出力軸とを有する。第2駆動機88の筐体部分は、略四角柱状に形成され、第2軸線L2から第2軸線L2に垂直な方向に離間して、第2軸線L2と平行に延びて第1可動部40に固定される。第2駆動機88は、第1減速機81よりも第2軸線L2寄りに配置され、かつ第1減速機81に対向する。第2駆動機88の出力軸は、第1プーリ54が同軸に固定される。また第2減速機87の入力軸は、円筒状に形成され、第2プーリ55が同軸に固定される。第1プーリ54と第2プーリ55とにベルト56が巻回される。第2駆動機88がその出力軸を回転することで、ベルト動力伝達によって第2減速機87の入力軸に回転力を与えることができる。
第2駆動機88は、第1軸線L1と第2軸線L2とを含む第1平面に対して、その第1平面に垂直な方向に離間して配置される。これによってケーブル22と第2駆動機88とが干渉することを防ぐことができる。また第2駆動機88の軸線は、第2軸線L2と平行に延びる。また第2駆動機88は、第2軸線L2に垂直な第2平面が交差するように配置される。これによって第2駆動機88が基部39から第2軸線方向に突出することを抑えることができる。また第2駆動機88は、可及的に基部39寄りに配置される。また図5に示すように、第2駆動機88は、第1可動部40に固定された状態で外方に露出する位置に配置される。これによって第2駆動機88を第1可動部40から容易に着脱することができる。本実施の形態では、第1〜第3駆動機82,88,97は、それぞれ同一種類の電気モータによって実現される。また第1減速機81および第3減速機96は、それぞれ同一種類の減速機によって実現される。
このように本実施の形態では、各減速機81,87,96と、各駆動機82,88,97とが別体に形成される。また駆動機82,88,97の軸線を、第1〜第3軸線L1〜L2からずらして取付けられるとともに、駆動機82,88,97の固定位置が外方に露出する位置に設定されることで、駆動機の着脱を容易に行うことができる。また駆動機82,88,97を、第1〜第3軸線L1〜L3からずらして配置することで、第1減速機81と第3減速機96との間で、ケーブル22が湾曲するであろう空間に各駆動機82,88,97が侵入することを防ぐことができ、ケーブル22と、駆動機とが干渉することを防ぐことができる。また駆動機と減速機とを別体とすることで、ケーブルがロボット内で湾曲する湾曲領域が小さくなることを防ぐことができ、ケーブル22の干渉を防ぐことができる。
図6は、第2可動部41が第2軸線L2まわりに回転した状態を示す図である。図6(1)は、第1軸線L1と第3軸線L3とが同軸となる基準状態を示し、図6(2)は、基準状態から第2可動部41が第2軸線L2まわりに回転した状態を示す。図6には、ロボット内をケーブル22が挿通した状態を示す。
本実施の形態では、図6(1)に示すように、第1軸線L1と第3軸線L3とが同軸に配置された基準状態では、第2可動部41は、第2軸線L2に垂直な平面に関して、第2軸線L2と第1軸線L1との交点Pを中心として予め定める角度分放射状に開放する空間が形成される。具体的には、交点Pを中心として進む直線は、第1軸線L1と同軸となる角度位置から、予め定める角度範囲内で交点Pまわりに角変位したとしても、第2可動部41に接触することが防がれる。本実施の形態では、角度範囲は、±α度に設定される。本実施の形態では、たとえばαは、±135度に設定される。
この場合、図6(2)に示すように、第2可動部41が第2軸線L2まわりに前記設定角度範囲内で回転したとしても、第2可動部41とケーブル22とが干渉することを防ぐことができる。
また図5に示すように、第1可動部40が、少なくとも第2軸線L2近傍で、第1軸線L1と第2軸線L2とを含む平面に垂直でかつ、第1軸線を通過する方向に開放して形成されることで、変形したケーブル22が、第2可動部41と干渉することを防ぐことができる。本実施の形態では、基部39の近傍から第2軸線までの領域で、第1軸線L1と第2軸線L2とを含む平面に垂直でかつ、第1軸線を通過する方向に開放して形成される。
また第2可動部42の角変位とともに、第3駆動機97が角変位しても、第3駆動機97と、第1可動部40および第1駆動機88が干渉しないように、充分な間隔が形成される。具体的には、第2軸線L2を中心として第3駆動機97が移動する移動領域を避けて第1可動部40が形成される。本実施の形態では、第1可動部40が第2減速機87を介して第2可動部を片持ち支持することで、第1可動部40と第3駆動機97とが干渉することを防ぐことができる。
図7は、本実施形態の産業用ロボット20の手先機構の一部を簡略化して示す図である。また図8は、比較例の産業用ロボット120の手先機構の一部を簡略化して示す図である。比較例の産業用ロボット120は、減速機と駆動機とが一体である場合を示す。比較例の産業用ロボット120については、本実施形態の産業用ロボット20と対応する構成については、本実施形態の産業用ロボット20の構成に付される参照符号に100を追加して示す。図8(1)は、第2軸線L102と第2可動部141との間の距離A1が大きい場合の第1比較例を示し、図8(2)は、第2軸線L102と第2可動部141との間の距離A2が小さい場合の第2比較例を示す。
図7に示すように、本実施形態では、第3減速機96と第3駆動機97とが別体に形成され、第3駆動機97が第2可動部41よりも第2軸線L2寄りに配置される。したがって第2軸線L2から第3可動部42までの注目距離Dt1は、第2軸線L2から第3減速機96の手前までの第3軸線方向距離D1と、第3減速機96の第3軸線方向距離Gとを合計した距離(Dt1=D1+G)となる。
これに対して、図8(1)に示すように、減速機一体型モータ200は、駆動機197と減速機196とが合体した分だけ前記注目距離Dt2が大きくなる。具体的には、第1比較例の注目距離Dt2は、第2軸線L2から第3減速機196の手前までの第3軸線方向距離D1と、第3減速機196の第3軸線方向距離Gと、第3駆動機142の第3軸線方向距離Mとを合計した距離(Dt2=D1+G+M)となる。
また図8(2)に示すように、減速機一体型モータ200を用いて、本実施形態の注目距離Dt1を実現しようとすると、第2軸線L102と第2可動部141との間の距離A2が、本実施の形態に比べて小さくなる(A2<A1)。この場合には、第2軸線L102と第2可動部141との間の距離A2が小さくなることで、第2可動部141が第2軸線L2まわりに回転した場合に、ケーブル22が第2可動部141および減速機一体型モータに干渉しやすく現実的でない。したがって比較例では、図8(1)に示すように、本実施形態の注目距離Dt1よりも、大きい注目距離Dt2にする必要がある。
このように本実施形態では、第3減速機96と第3駆動機97とが一体の場合における減速機一体型モータ200の第3軸線方向寸法(M+G)に比べて、第3減速機96の第3軸線方向寸法(G)を小さくすることができる。したがって第1比較例における第2軸線L2からエンドエフェクタまでの注目距離Dt2に対して、本実施形態における第2軸線L2からエンドエフェクタまでの注目距離Dt1を短くすることができる。また第1軸線方向の寸法Dt11,Dt12についても、本実施形態のほうが、比較例に比べて小さくすることができる。これによって産業用ロボットの手先機構を第2軸線方向に小形化することができる。
図9は、注目距離Dtに起因して駆動機82,88がエンドエフェクタを回転させるのに必要なトルクを説明するための図である。図9(1)は、第2駆動機88が必要なトルクを示すための図であり、図9(2)は、第1駆動機82が必要なトルクを示すための図である。図9(3)は、図9(1)および図9(2)とは異なるエンドエフェクタが装着された場合に、第2駆動機88が必要なトルクを示すための図である。
図9(1)に示すように、第2軸線L2から第3可動部42までの距離である注目距離Dtが大きくなることで、第2軸線L2からエンドエフェクタ49までの第2回転距離B2が大きくなる。逆に注目距離Dtが小さくなることで、前記第2回転距離B2が小さくなる。第2駆動機88は、エンドエフェクタ49を第2軸線L2まわりに回転させるのに必要なトルクは、第2回転距離B1とエンドエフェクタ49の自重との乗算で表わされる。本実施の形態では、上述したように比較例に比べて注目距離Dtを小さくすることができるので、第2駆動機88によってエンドエフェクタ49を第2軸線L2まわりに回転させるに必要なトルクを小さくすることができる。
また図9(2)に示すように、第1軸線L1から第1軸線に垂直な方向にエンドエフェクタ49がずれた状態では、第2軸線L2から第3可動部42までの距離である注目距離Dtが大きくなることで、第1軸線L1からエンドエフェクタ49までの第1回転距離B1が大きくなる。逆に注目距離Dtが小さくなることで、前記第1回転距離B1が小さくなる。この場合、第1駆動機82は、エンドエフェクタ49を第1軸線L1まわりに回転させるのに必要なトルクは、第1回転距離B1とエンドエフェクタ49の自重との乗算で表わされる。本実施の形態では、上述したように比較例に比べて注目距離Dtを小さくすることができるので、第1駆動機82によってエンドエフェクタ49を第1軸線L1まわりに回転させるに必要なトルクを小さくすることができる。
図9(3)を用いて、第2駆動機88に必要なトルクの一例を計算する。エンドエフェクタ49の重心が第3軸線上に位置する場合には、第2回転距離B2は、注目距離Dtと一致する。理解を容易にするために、本実施形態と第1比較例とで、第2軸線L2から第3減速機96,196の手前までの第3軸線方向距離D1と、第3減速機96,196の第3軸線方向距離Gとが等しいと仮定すると、本実施の形態では、第1比較例の第3駆動機197の第3軸線方向寸法M分短くすることができる。
たとえば第1比較例では注目距離Dt2が0.37mであり、第1比較例の第3駆動機197の第3軸線方向寸法Mが0.1mであるとする。この場合、本実施の形態の注目距離Dt1は、第1比較例の注目距離Dt2から、第1比較例の第3駆動機197の第3軸線方向寸法Mを減算した距離(Dt2−M)となる。したがって本実施の形態では、第1比較例に比べて注目距離Dtが0.1m短くなる。
たとえばエンドエフェクタの質量Egが200kgであるとすると、第2駆動機88がエンドエフェクタ49を第2軸線L2まわりに回転するのに必要なトルク(Eg×Dt)は、第1比較例(Eg×9.8×Dt2)では、725.2Nm(=200×9.8×0.37)となる。これに対して本実施の形態では、必要なトルク(Eg×9.8×Dt1)は、529.2Nm(=200×9.8×0.27)となる。すなわち本実施の形態では、第1比較例に比べてエンドエフェクタ49を第2軸線L2まわりに回転させるのに必要なトルクを約27%低減することができる。
図9(3)に示す状態においては、本実施の形態では、第1比較例に比べて、本実施形態の注目距離Dt1を第1比較例の注目距離Dt2で除算した値(Dt1/Dt2)分だけ、エンドエフェクタ49を第2軸線L2まわりに回転させるトルクを低減することができる。このことは第1駆動機82についても同様である。一般化すると、本実施形態の回転距離を第1比較例の回転距離で除算した値分だけ、エンドエフェクタ49を第1軸線L1または第2軸線L2まわりに回転させるトルクを低減することができる。
このように本実施形態では、第1および第2駆動機82,88について、第1比較例に比べてエンドエフェクタ49を回転させるのに必要なトルクを低減、たとえば27%低減することができる。これによって、第1比較例に比べて、第1駆動機82および第2駆動機88の電力消費量を低減することができる。またエンドエフェクタ49を回転させる角加速度および回転速度を向上することができる。またトルクを低減することで、小形の出力トルクを有する第1駆動機82および第2駆動機88を用いることができる。小形のモータを用いることで、製造コストを低下させることができとともに産業用ロボットを小形化および軽量化を図ることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、第1〜第3駆動機82,88,97によって、第1〜第3可動部40,41,42を予め定める回転量でそれぞれ回転させることによって、エンドエフェクタ49を可動範囲内で任意の位置に移動させることができる。またそれぞれ駆動機82,88,97の動力を、減速機81,87,96を介して対応する可動部に伝達することで、可動部40,41,42にそれぞれ与えることが可能なトルクを大きくすることができる。また手先機構のほかに、基部39を変位駆動するためのアーム関節部30〜32を有することで、産業用ロボットは、6軸多関節ロボットを実現することができ、エンドエフェクタを任意の位置および姿勢に位置決めすることができる。
また基部39の内部空間80、第1貫通孔85、第1可動部空間90、第2可動部空間95、第3貫通孔98および第3可動部空間99によって、1つのケーブル挿通路が形成する。このケーブル挿通路は、第1可動部40、第2可動部41および第3可動部42がそれぞれ回転しても、ケーブル挿通路の連通状態を維持することができる。したがってケーブル22を、前記ケーブル挿通路について通過させて、基部39の内部空間80から第3可動部42の外部空間まで延ばすことで、各可動部40〜42が回転変位して産業用ロボット20が変形しても、ケーブル挿通路を挿通するケーブル22の変形を少なくすることができる。したがってケーブル22が大きく引っ張られたり座屈力が与えられたり軸圧縮力が与えらたりすることを防ぐことができ、ケーブル22にかかる負荷を減らして、ケーブル22の寿命を延ばすことができる。
また本実施の形態では、第3減速機96と第3駆動機97とが別体に形成される。これによって第3減速機96と第3駆動機97とが一体のものに比べて、第3減速機96の第3軸線方向寸法を小さくすることができる。これによって第3減速機96とケーブル22とが干渉することが防がれ、第3減速機96と第2軸線L2との距離を近接させることができる。したがって第2軸線L2からエンドエフェクタ49までの距離を短くすることができ、第1駆動機82および第2駆動機88によってエンドエフェクタ49を回転駆動させるために必要なトルクを小さくすることができる。したがってエンドエフェクタ49の重量が大きくなった場合に、第1駆動機82および第2駆動機88に必要なトルクの増加を抑えることができる。また従来技術の産業ロボットに比べて、高速動作を行うことができる。
さらに第3駆動機97が、第2可動部41に対して第3減速機96とは第3軸線方向に関して反対側に配置されることによって、第3駆動機97が第3減速機96から第3軸線方向に突出することを防ぎ、エンドエフェクタ49と第3減速機96の第3出力軸とを固定するにあたって、第3駆動機97が干渉することを防ぐことができる。また第3駆動機97は、第3軸線L3から第3軸線L3に垂直な方向に離間して配置されることで、第3減速機96を第2可動部41に対して第3軸線方向に関して反対側に第3駆動機97を配置しても、第3駆動機97がケーブル22と干渉することを防ぐことができ、ケーブル22の損傷を防ぐことができる。
さらに本実施の形態によれば、第1軸線L1と第2軸線L2と第3軸線L3とは、1点Pで交差する。これによって、第1軸線L1と第3軸線L3とが同軸に配置される基準状態から第1軸線L1まわりに第1可動部40を回転させた場合、または第3軸線L3まわりに第3可動部42を回転させた場合には、実質的なケーブル挿通路の長さはほぼ一定である。
また前記基準状態から第2軸線L2まわりに第2可動部41を予め定める設定回転範囲、回転させた場合、前記ケーブル挿通路は、基部39の内部空間80から第1〜第3軸の交点Pまで直線状に進み、交点Pで折り返して交点Pから第3可動部42の外部空間100まで直線状に進む。したがって実質的なケーブル挿通路の長さはほぼ一定である。したがってケーブル挿通路にケーブル22を挿通させた場合には、各可動部40〜42を回転させてもケーブル22に曲げまたはねじれが生じるだけである。したがってケーブル22に対して距離の変動に関する力、すなわち、引張力および圧縮力がケーブル22に伝達することが防がれる。またケーブル22の経路を極力短くすることができ、製造コストを低減することができる。
また本実施の形態では、第3駆動機97は、第3軸線L3から第2軸線方向に離間して配置される。これによって第2可動部41が第2軸線L2まわりに回転したとしても、第3駆動機97が第3軸線L3と交差することを防ぐことができる。これによって第2可動部空間95をケーブル22が挿通したとしても、ケーブル22と第3駆動機97とが干渉することをより確実に防ぐことができる。
また第2減速機87と第3駆動機97とは、第3軸線L3を挟んで第2軸線方向に並んで配置される。これによって産業用ロボット20の重心が偏ることを防ぐことができ、重心が偏る場合に比べて、第1駆動機82および第2駆動機88に必要なトルク出力が不所望に増大することを防ぐことができる。
また第2減速機87は、第2出力軸に対して第2入力軸が基部寄りに配置されて、第2入力軸から第2出力軸に動力を伝達するための動力伝達機構を有する。また第2駆動機88は、第2軸線L2に平行に延びるとともに、第1軸線L1から第2軸線方向に離間して配置される。
これによってエンドエフェクタ寄りに配置される第3駆動機97と第2駆動機88とが干渉することを防ぐことができる。また第2駆動機88が、第1軸線L1から第2軸線方向に離間して配置されることで、ケーブル22と干渉することを防ぐことができる。さらにケーブル22の干渉を防ぐことで、第2駆動機88を第1軸線L1の近傍を横切るように配置することができ、第2軸線L2と平行に配置したとしても、第2駆動機88が第2可動部41から第2軸線方向に突出することを抑えることができる。また第2軸線L2に平行に配置することで、ベルトドライブ機構、アイドラギア機構などの単純な機構によって、動力伝達機構を実現することができる。
図10は、本発明の第2実施形態の産業用ロボット220の一部を簡略化して示す正面図である。本発明の第2実施形態の産業用ロボット220は、第1実施形態の産業用ロボット20と類似する構成を有し、類似する構成については説明を省略して、同様の参照符号を付する。
第2実施形態の産業用ロボット220は、第1実施形態の産業用ロボット20に比べて、第1可動部40が、第2可動部41を間接的に両持ち支持する。言い換えると、第2可動部41は、第1可動部40によって、第2軸線方向一端部と第2軸線方向他端部とが両持ち支持される。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
具体的には、第1可動部40は、略C字状に形成される。第1可動部40は、第1減速機81の第1出力軸に固定される第1固定部分83と、第1固定部分83から屈曲して第2軸線L2が設定される第1支持部分84と、第1回転支持部分300とを有する。
第1固定部分83は、第1減速機81の第1出力軸の端面に固定されるとともに、第1出力軸から第2軸線方向両方に延びる。第1固定部分83の第2軸線方向一方端部に前記第1支持部分84が固定される。また第1固定部分83の第2軸線方向他方端部に前記第1回転支持部分300が固定される。第1回転支持部分300は、第1固定部分83の他端部に連なって、第1軸線方向に延びる。したがって第1回転支持部分300は、第1支持部分84と平行に延びて、第1軸線L1から第2軸線方向に離間して、第1固定部分83から第1軸線方向に延びる。第1回転支持部分300は、第2軸線L2が挿通する。
第2可動部41は、略C字状に形成される。第2可動部41は、第2減速機87の第2出力軸に固定される第2固定部分91と、第2固定部分91から屈曲して第3軸線L3が設定される第2支持部分92と、第2支持部分92から屈曲して第3軸線に延びる第2回転支持部分301とを有する。また第2回転支持部分301は、第3軸線から第2軸線方向に離間して配置される。
第1回転支持部分300と第2回転支持部分301とは、軸受303によって互いに回転可能に連結される。軸受303は、第2軸線L2と同軸に延びる。したがって軸受303によって第1回転支持部分300と、第2回転支持部分301とは、第2軸線L2まわりに回転可能に支持される。これによって第2可動部41は、第2軸線方向L2両端部で支持されることになり、片持ち支持される場合に比べて剛性を向上することができる。また第3駆動機97は、第1回転支持部分300および第2回転支持部分301よりも、第3軸線に対して第2軸線方向に離間して配置される。これによって第3駆動機97が、第1回転支持部分300と干渉することを防ぐことができる。
図11は、本発明の第3実施形態の産業用ロボット320の手先機構を示す正面断面図である。図12は、産業用ロボット320を示す斜視図である。図11には、ケーブル22がロボット320に挿通された状態を示す。本発明の第3実施形態の産業用ロボット320は、第1実施形態の産業用ロボット20と類似する構成を有し、対応する構成については説明を省略して、同様の参照符号を付する。
第3実施形態の産業用ロボット320は、第1実施形態の産業用ロボット20に比べて、第2駆動機88の筐体部分が、第1軸線L1と平行に延びて第1可動部40に固定される。その他の構成は、本質的に第1実施形態と同様の構成となる。第1〜第3駆動機82,88,97は、同一のモータによってそれぞれ実現され、第1〜第3減速機81,87,96もまた同一の減速機によってそれぞれ実現される。本実施形態では、第1実施形態と同様に減速機は、中空形状のサイクロ減速機によって実現される。
第2駆動機88は、筐体部分と、出力軸とを有する。第2駆動機88の筐体部分は、略四角柱円筒状に形成され、第1軸線L1から第1軸線L1に垂直な方向に離間して、第1軸線L1と平行に延びて基部39に固定される。第2駆動機88の筐体部分は、基部40の外周部に露出して配置される。これによって第2駆動機82を第1可動部40から容易に取外すことができる。また第2駆動機88は、第2減速機87の入力軸よりも基端方向X2に位置する。
第2駆動機88の出力軸は、第2軸線L1に隣接した位置に配置され、かさ歯車である第1ベベルギア301が同軸に固定される。また第2減速機87の入力軸は、かさ歯車である第2ベベルギア302が同軸に固定される。第1ベベルギア301と第2ベベルギア302とは、回転可能に噛合する。これによって、第2駆動機88がその出力軸を回転することで、歯車動力伝達によって第2減速機87の入力軸に回転力を与えることができる。歯車で動力を伝達することで、ベルトで動力を伝達する場合に比べて動力伝達誤差を抑えることができる。
ここで、第2駆動機88の出力軸と、第2駆動機87の入力軸とが90度となった状態で、動力を伝達できればかさ歯車対以外の動力伝達機構で第2駆動機88から第2減速機87に動力を伝達してもよい。たとえばはすば歯車、ウォームギア、フェースギアおよびハイポイドギアを用いてもよく、ベルト伝達駆動を用いてもよい。
第2駆動機88が、第1可動部40よりも第1軸線L1に関して、第1軸線L1から垂直な方向に離れた位置に配置される。これによって第1減速機81の第1貫通孔85を大きくするなどして、ロボット320に挿通させるケーブル22の束が太くなったとしても、ケーブル22が第2駆動機88と干渉することを確実に防ぐことができる。言い換えると、第1実施形態のように、第1可動部40よりも第1軸線寄りの空間に第2駆動着88が配置される場合に比べて、第1可動部40よりも第1軸線寄りの空間を広くすることができる。これによって多くのケーブル22をロボットに挿通させることができるとともに、第1減速機81と第3減速機96との間でケーブル22が第2駆動機88に干渉することが防がれるので、緩やかに湾曲させることができる。
さらに第2駆動機88と、第3駆動機97とが干渉することが防がれる。これによって、第1実施形態のように第2駆動機88と第3駆動機97との干渉を考慮することなく、第3減速機97を配置することができ、設計の自由度を向上することができる。これによってたとえば産業用ロボットの手先機構の小形化を実現することができる。
また本実施の形態では、基部39は、円筒状に形成される。そして第2駆動機88は、第1軸線に関して、基部39の半径方向寸法よりも離れた位置に配置される。また第1軸線に垂直な方向に、基部39と第2駆動機88とが部分的に重なる。この場合でも、第2駆動機88が第1可動部40とともに第1軸線L1まわりに回転したとしても、基部39と第2駆動機88とが干渉することを防ぐことができ、第2駆動機88を可及的に基端方向X2に位置させることができる。
また第1駆動機82は、第1減速機81の入力軸よりも基端方向X2に位置する。本実施の形態では、第1駆動機82の筐体部が、基部39の外周部から露出して固定され、第1軸線L1と平行に延びる。第2駆動機82の基端方向X2端部は、第1駆動機81の先端方向X1端部と、基部39に形成される第1歯車50を回転可能に支持するギアボックス部分よりも、第1軸線方向に関して、先端方向X1に離間する。これによって、第2駆動機88は、第1駆動機82と干渉すること防がれる位置に配置される。
また第2減速機87は、第1軸線L1から基部39の外周面までの距離と同様の距離分、第1軸線L1から離間して配置される。また第2減速機87は、ケーブルが通過する空間を形成したうえで、少なくとも一部が基部39の外周部よりも第1軸線L1に、第1軸線L1に垂直な方向に近接する。第3減速機96は、第2減速機87第1軸線L1と第3軸線L3とが同軸となる基準状態で、第1減速機81と同軸となる。また第3減速機96は、第2減速機87と干渉することが防がれた状態で、可及的に第2軸線L2に近接して配置される。したがって本実施の形態では、第3減速機96の第3軸線方向基端X2側の端部は、第2減速機87のうちで第2軸線L2まわりの周面部に近接して対向する。これによって手先機構を小形化することができる。また第3駆動機97は、第1軸線L1と第3軸線L3とが同軸の基準状態において、ケーブル22が通過する空間を形成したうえで、少なくとも一部が基部39の外周部よりも第1軸線L1に、第1軸線L1に垂直な方向に近接する。これによっても手先機構を小形化することができる。
また第1駆動機82は、基部39の外周部から露出して固定される。第2駆動機88は、第1可動部40の第1軸線方向外周部から露出して固定される。第3駆動機97は、第2可動部41のうちで、第2減速機87とは反対側の第1軸線方向外周部から露出して固定される。このように各駆動機82,88,97は、固定される部分から露出することによって、固定される部分に対する着脱を容易に行うことができる。
図13は、図12とは異なる角度から産業用ロボット320を見て示す斜視図である。図13(1)は、第1軸線L1と第3軸線L3とが同軸である基準状態を示す。図13(2)は、基準状態に対して、第2可動部41が第2軸線L2まわりに90度回転して、第3軸線L3が第1軸線L1に対して90度傾いた状態を示す。このように第3実施形態の産業用ロボット320もまた、第1〜第3駆動機82,88,97によって、第1〜第3可動部40,41,42を、対応する軸線L1〜L3まわりに回転させることができる。
図14は、産業用ロボット320の手先機構を部分的に省略して示す側面断面図である。図14(1)は、第1軸線L1と第3軸線L3とが同軸である基準状態を示す。図14(2)は、基準状態に対して、第2可動部41が第2軸線L2まわりに120度回転して、第3軸線L3が第1軸線L1に対して120度傾いた状態を示す。
上述したように、第1可動部40には、第1軸線方向に延びて第2軸線L2を通過して第1貫通孔85に連なる第1可動部空間90が形成される。また第2可動部41には、第2軸線L2を通過する第1可動部空間90に連なって、第3軸線方向に延びる第2可動部空間95が形成される。したがって第1可動部空間90と第2可動部空間95とは、第2軸線近傍で連なる。
第2可動部42は第2軸線L2を中心に回転するので、第2可動部41が回転したとしても、第2可動部空間95と、第1可動部空間90のうちで第2軸線L2を通過する領域との連通状態を維持することができる。したがって第1減速機81の第1貫通孔85を通過して、第3減速機96の第3貫通孔98まで延びるケーブル22は、可動範囲内で、第2可動部42が第2軸線L2まわりに回転したとしても、ケーブル22が第2軸線近傍で湾曲する程度であり、ケーブル22が大きく湾曲することが防がれる。
以上のような第3実施形態の産業用ロボット320は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち図8(1)に示す第1比較例に比べて、第2軸線L2から第3可動部41までの第3軸線方向寸法を短くすることができる。これによって第1および第2駆動機82,88について、第1比較例に比べてエンドエフェクタ49を回転させるのに必要なトルクを低減することができる。これによって第1比較例に比べて、第1および第2駆動機82,88の電力消費量を低減することができ、エンドエフェクタ49を回転させる角加速度および回転速度を向上することができる。
また第2駆動機88を第1軸線L1に垂直に配置した以外の構成は、第1実施形態の産業用ロボット20と同様である。また第2駆動機88を第1軸線L1に垂直に配置した以外の構成であって第3実施形態で示した構成は、第1実施形態の産業用ロボット20にも適用してもよいことは言うまでもない。また第3実施形態の産業用ロボット320は、第2実施形態のように第2可動部41を第1可動部40によって両持ち支持する構成にすることも可能である。
上述する本発明の各実施の形態は、発明の例示に過ぎず発明の範囲内で構成を変更することができる。本実施の形態では、産業用ロボットは、抵抗スポット溶接を行うとしたがこれに限定されない。たとえば溶接機のほかに、ハンドリング装置、塗装装置、アーク溶接装置、バリ取り装置およびシーリング装置、プレス間搬送装置、車体搬送装置および位置決め装置など、エンドエフェクタにケーブルが接続される産業用ロボット全般に適用することができる。またケーブルは、抵抗スポット溶接をロボットが行う場合には、溶接電流、ガン駆動用の動力、冷却水および動作信号を供給するための配管および配線の束であるが、この他、エンドエフェクタに接続される可撓性を有する線状体であれば、他の線材料であってもよい。また産業用ロボットは、6軸多関節ロボットに限らず、7軸以上または5軸以下の多関節ロボットであっても適用可能である。また移動対象物をエンドエフェクタとしたが、エンドエフェクタ以外の移動対象物であってもよい。
また各減速機82,87,96は、サイクロ減速機であるとしたが、これに限定しない。サイクロ減速機のほかに、波動歯車減速機であるハーモニックドライブ(登録商標)減速機またはRV(Rotor Vector)減速機であってもよい。また第1ハイポイドギアと、第1ハイポイドギアに噛合する第2ハイポイドギアとによって減速機を実現してもよい。このように歯車対などによって減速機を構成してもよい。したがって第1減速機82および第3減速機96は、中空構造の減速機であればよく、第2減速機87は、中空構造でなくてもよい。このように各減速機82,87,96は、種類および形状は限定されない。
本発明では、減速機および駆動機は、汎用の減速機および駆動機を用いることができる。また本実施の形態では、各駆動機は、同じモータが用いられたが、それぞれ異なる種類のものが用いられてもよい。また第1減速機82および第3減速機96も同じものが用いられたが、異なるものが用いられてもよい。
また第1可動部空間90と、第2可動部空間95とが同軸であるとしたが、同軸でなくともよい。また第1軸線L1と第3軸線L3とは同一平面上に配置されなくてもよい。また基部39は、ケーブル挿通可能な内部空間が形成されればよく、筒状に形成されなくてもよい。
本発明の第1実施形態の産業用ロボット20の一部を簡略化して示す正面図である。 図1に示す産業用ロボット20の一部を示す斜視図である。 産業用ロボット20を簡略化して示す図である。 産業用ロボット20の手先機構を示す正面断面図である。 産業用ロボット20の手先機構を示す側面断面図である。 第2可動部41が第2軸線L2まわりに回転した状態を示す図である。 本実施形態の産業用ロボット20の手先機構の一部を簡略化して示す図である。 比較例の産業用ロボット120の手先機構の一部を簡略化して示す図である。 注目距離Dtに起因して駆動機82,88がエンドエフェクタを回転させるのに必要なトルクを説明するための図である。 本発明の第2実施形態の産業用ロボット220の一部を簡略化して示す正面図である。 本発明の第3実施形態の産業用ロボット320の手先機構を示す正面断面図である。 産業用ロボット320を示す斜視図である。 図12とは異なる角度から産業用ロボット320を見て示す斜視図である。 産業用ロボット320の手先機構を部分的に省略して示す側面断面図である。 従来技術の産業用ロボットを示す図である。
符号の説明
20 産業用ロボット
22 ケーブル
39 基部
40 第1可動部
41 第2可動部
42 第3可動部
81 第1減速機
82 第1駆動機
87 第2減速機
88 第2駆動機
96 第3減速機
97 第3駆動機

Claims (7)

  1. (a)予め定める第1軸線が設定されるとともに、ケーブル挿通可能な内部空間が形成される基部と、
    (b)基部に設けられて、第1入力軸および第1出力軸を有して、第1入力軸に与えられる回転力を減速して第1出力軸に伝達する第1減速機であって、第1出力軸が第1軸線まわりに回転可能に構成され、第1軸線に同軸に延びて基部の内部空間に連なる第1貫通孔が形成される中空構造の第1減速機と、
    (c)基部に設けられて、第1減速機の第1入力軸に回転力を与える第1駆動機と、
    (d)第1減速機の第1出力軸に固定されて、基部から第1軸線方向に離間した位置で第1軸線に垂直に延びる第2軸線が設定されるとともに、第1軸線方向に延びて第2軸線を通過して第1貫通孔に連なる第1可動部空間が形成される第1可動部と、
    (e)第1可動部に設けられて、第2入力軸および第2出力軸を有して、第2入力軸に与えられる回転力を減速して第2出力軸に伝達する第2減速機であって、第1軸線から第2軸線方向に離間した位置に第2出力軸が配置され、第2出力軸が第2軸線まわりに回転可能に構成される第2減速機と、
    (f)第1可動部に設けられて、第2減速機の第2入力軸に回転力を与える第2駆動機と、
    (g)第2減速機の第2出力軸に固定されて、第2減速機の第2出力軸よりも第2軸線方向について第1軸線に近づいた位置を通過して第2軸線に垂直に延びる第3軸線が設定されるとともに、第2軸線を通過する第1可動部空間に連なって、第3軸線方向に延びる第2可動部空間が形成される第2可動部と、
    (h)第2可動部に設けられて、第3入力軸および第3出力軸を有して、第3入力軸に与えられる回転力を減速して第3出力軸に伝達する第3減速機であって、第3出力軸が第3軸線まわりに回転可能に構成され、第3軸線に同軸に延びて第2可動部空間に連なる第3貫通孔が形成される中空構造の第3減速機と、
    (i)第3減速機の第3出力軸に固定されて、エンドエフェクタが装着可能であって第3軸線と同軸に延びて第3貫通孔から外部空間に連なる第3可動部空間が形成される第3可動部と、
    (j)第2可動部に設けられ、第3減速機の第3入力軸に回転力を与える第3駆動機であって、第2可動部に対して第3減速機とは第3軸線方向に関して反対側に配置されるとともに、第3軸線から第3軸線に垂直な方向に離間して配置される第3駆動機とを含むことを特徴とする産業用ロボット。
  2. 第1軸線と第2軸線と第3軸線とは、1点で交差することを特徴とする請求項1記載の産業用ロボット。
  3. 第3駆動機は、第3軸線から第2軸線方向に離間して配置されることを特徴とする請求項1または2記載の産業用ロボット。
  4. 第2減速機と第3駆動機とは、第3軸線を挟んで第2軸線方向に並んで配置されることを特徴とする請求項3記載の産業用ロボット。
  5. 第2減速機は、第2出力軸に対して第2入力軸が基部寄りに配置されて、第2入力軸から第2出力軸に動力を伝達するための動力伝達機構を有し、
    第2駆動機は、第2軸線に平行に延びるとともに、第1軸線から第2軸線方向に離間して配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の産業用ロボット。
  6. 第2可動部は、第1可動部によって第2軸線方向一端部と第2軸線方向他端部とが両持ち支持されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の産業用ロボット。
  7. 基部が予め定める3次元位置に移動可能に構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の産業用ロボット。
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