JP2007228717A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】倍電圧整流する第1のコンデンサと第2のコンデンサの接続部に供給するパタン電流値を低減できるインバータ装置を提供する。
【解決手段】第1のコンデンサ51のマイナス側端子を接続する第1のパタン55と、第2のコンデンサ52のプラス側端子を接続する第2のパタン56を有する倍電圧形の整流回路を構成することにより、インバータ装置への入力電流を第1のパタン55と第2のパタン56に分担し、それぞれの電流を抑え、信頼性の高いインバータ装置を提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、業務用、或いは一般家庭で使用される洗濯機、洗濯乾燥機、エアコンなどに使用されるインバータ装置に関するものである。
従来、この種のインバータ装置は、交流電源を倍電圧式の整流回路によろって直流電圧に変換し、直流電圧をインバータ回路に入力して動作していた(例えば、特許文献1参照)。
図6は、上記特許文献1に記載された従来の電気洗濯機として動作するインバータ装置の回路図を示すもので、単相の交流電源1に接続される、整流回路2、整流回路2から直流電圧を供給されて動作するインバータ回路3、インバータ回路3から交流電力が供給されて駆動される電動機4が設けられたものとなっている。
インバータ回路3は、IGBTとダイオードを組み合わせた6個のスイッチング素子を、駆動回路5に入力されるオンオフ信号に従ってゲート電圧をコントロールするものであり、制御回路6は駆動回路5に、そのオンオフ信号を発生させるものである。
整流回路2は、整流ブリッジ7、整流ブリッジ7の出力に接続したコンデンサ8、9の直列回路を有しており、整流ブリッジ7は、4本のダイオード10、11、12、13により構成されたものとなっている。
以上の構成により、従来のインバータ装置は交流電源1から入力された交流電圧を倍電圧整流した直流電圧VDCを、インバータ回路3に供給し、電動機4を回転駆動して洗濯・脱水などの動作を行うものであった。
特開2001−259281号公報
しかしながら、上記従来のインバータ装置では、倍電圧整流となっていることから、直流電圧VDCが、交流電源1の電圧に対して高いものとすることができるので、インバータ回路3を構成するIGBT等のスイッチング素子の電流定格がその分、小さくて安価なものとすることができるという効果があるが、パワーが大きいインバータ回路3を設ける場合には、交流電源1から電力供給を行う際の電流が大きな値となり、例えば1kW程度の電力を、実効値が100Vの交流電源1から供給しようとする場合、図5において太い線で記した部分については、10Aを越える実効値の電流が流れるものとなる。
発明者らの検討によると、プリント基板に銅箔で形成された配線(パタン)について、7Aを越える実効値を有する電流を流そうとした場合には、無風の状態におけるパタン面および実装される部品のリード線ハンダ付け部分での発熱による温度上昇を効果的に抑えることができず、信頼性が低くなるという傾向があるものとなっており、図5においてコンデンサ8のマイナス端子とコンデンサ9のプラス端子の接続点が交流電源1に接続される経路の電流には、インバータ装置の入力電流と等しい、10Aを越える値となり、プリント基板にこの部分のパタンを設ける際に、信頼性の課題を有しているものとなる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、大きいパワーで動作するインバータ回路を使用する場合でも、倍電圧整流を行う直列に接続した2つのコンデンサ8、9の接続点と交流電源1を接続する配線に流れる電流の実効値を低減し、高い信頼性を確保できるインバータ装置を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、プリント基板に実装した第1のコンデンサと第2のコンデンサと、複数のダイオードと、単相の交流電源から交流電流の供給を受ける入力端子と、前記入力端子と前記第1のコンデンサのマイナス側端子を接続する第1のパタンと、前記入力端子と前記第2のコンデンサのプラス側端子を接続する第2のパタンを有する倍電圧形の整流回路と、前記整流回路から直流電圧を供給されて動作するインバータ回路を設けたもので、プリント基板のパタンへの電流の実効値を、インバータ装置への入力パワー(入力電力)に対して低く抑えることができるものとなり、信頼性の高いインバータ装置が実現できるものとなる。
本発明のインバータ装置は、高い信頼性を確保することができるものである。
第1の発明は、プリント基板に実装した第1のコンデンサと第2のコンデンサと、複数のダイオードと、単相の交流電源から交流電流の供給を受ける入力端子と、前記入力端子と前記第1のコンデンサのマイナス側端子を接続する第1のパタンと、前記入力端子と前記第2のコンデンサのプラス側端子を接続する第2のパタンを有する倍電圧形の整流回路と、前記整流回路から直流電圧を供給されて動作するインバータ回路を有する構成とすることにより、プリント基板のパタンへの電流の実効値を、インバータ装置への入力パワー(入力電力)に対して低く抑えることができるものとなる。
第2の発明は、第1の発明の第1のコンデンサのマイナス端子に接続された第1の入力端子と、第2のコンデンサのプラス端子に接続された第2の入力端子を有する構成とすることにより、2つの入力端子を通過する電流を確実に抑えことができるものとなる。
第3の発明は、第2の発明に加え、第1の巻線と第2の巻線を有するリアクタを有し、前記第1の巻線は第1の入力端子に接続し、前記第2の巻線は第2の入力端子に接続した構成とすることにより、交流電源から見た力率の改善、パタンに流れる電流値を抑えることができるものとなる。
第4の発明は、第2の発明に加え、第1のリアクタと第2のリアクタを有し、前記第1のリアクタは第1の入力端子に接続し、前記第2のリアクタは第2の入力端子に接続したことにより、リアクタおよび各入力端子を通過する電流値が抑えられるものとなり、力率を保ちながら、信頼性をより引き上げることが可能なものとなる。
第5の発明は、第1の発明にて、第1の交流入力端子と第2の交流入力端子とプラス直流出力端子と、マイナス直流出力端子と、4本のダイオードを有する整流ブリッジと、第3の巻線と第4の巻線を有する第3のリアクタと、第5の巻線と第6の巻線を有する第4のリアクタを有し、前記プラス直流出力端子を第1のコンデンサのプラス端子と接続し、前記マイナス直流出力端子を前記第2のコンデンサのマイナス端子と接続し、前記第3の巻線は前記第1の交流入力端子に接続し、前記第4の巻線は前記第2のコンデンサのプラス端子に接続し、前記第5の巻線は前記第2の交流入力端子に接続し、前記第6の巻線は前記第1のコンデンサのマイナス端子に接続することにより、2つのリアクタによる力率の確保と、雑音低減が行え、かつ各入力端子と各交流入力端子を通過する電流値、並びに各リアクタの通過電流を抑えることができるものとなる。
第6の発明は、第5の発明の第3のリアクタと第4のリアクタはプリント基板に実装したことにより、各部の電流値を抑えて十分な信頼性を確保しつつ、プリント基板に実装することによる製造コストの低減を図ることができるものとなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるインバータ装置の回路図を示したものである。本実施の形態は、ヒートポンプを有する乾燥機能付のドラム式洗濯機として動作するインバータ装置を示しているものとなっている。
図1において、実効値が100ボルトで、50または60ヘルツ周波数の単相の交流電圧を出力する交流電源21から交流電流の供給を受ける入力端子22と、倍電圧形の整流回路23、整流回路23から直流電圧VDCを受けて動作するインバータ回路24、インバータ回路24から交流電流が供給されて駆動されるドラム回転用の電動機25、洗濯インバータ回路24内の各スイッチング素子のオンオフ信号を出力する制御回路26を有している。
さらに、乾燥時に冷媒を圧縮するために、やはり整流回路23からの直流電圧VDCを受けるインバータ回路27、インバータ回路27から交流電流を受けて回転駆動され冷媒を圧縮する電動機28が接続されており、インバータ回路27についても乾燥時に必要に応じて制御回路26からの信号により、内部の各スイッチング素子がオンオフ動作して働くものとなっている。
駆動回路29、30は、制御回路26から出力されるTTLレベルのデジタル信号に対して、それぞれインバータ回路24、27内の各スイッチング素子のゲート電圧を調整してオンオフ動作をなさせるものである。
整流回路23は、整流ブリッジ40を有しており、整流ブリッジ40は、第1の交流入力端子41、第2の交流入力端子42、プラス直流出力端子43、マイナス直流出力端子44、および4本のダイオード45、46、47、48を有している。
整流回路23は、さらに電解式の第1のコンデンサ51と第2のコンデンサ52を有し、第1のコンデンサ51のプラス側端子はプラス直流出力端子43に、また第2のコンデンサ52のマイナス側端子はマイナス直流出力端子44に接続されている。
入力端子22と第1のコンデンサ51のマイナス側端子の間は銅箔で構成した第1のパタン55で接続され、入力端子22と第2のコンデンサ52のプラス側端子の間は同様に銅箔で構成した第2のパタン56で配線がなされているものとなっている。
さらに、本実施の形態においては、第3のコンデンサ57がプラス直流出力端子43とマイナス直流出力端子44の間に接続されており、VDCのリプル電圧成分を抑える構成となっている。
プリント基板60は、整流回路23、インバータ回路24、27、制御回路26の各要素電子部品が実装されたものである。
プリント基板60と交流電源21の間には、本実施の形態においては、単巻線式のリアクタ63、コモンモードチョークコイル64、電流ヒューズ65を介した上で接続がなされたものとなっている。
以上の構成により、交流電源21から入力端子22を通過して流れる電流は、第1のコンデンサ51を充放電させる電流と、第2のコンデンサ52を充放電させる電流とに別れ、前者は第1のパタン55、後者は第2のパタン56に流れるものとなり、いずれも1kWの消費パワー条件下で7A以下の実効値電流値に収まるものとなり、プリント基板60に実装されている第1のコンデンサ51、第2のコンデンサ52が接続されている銅箔部分の信頼性が十分に高められたものとすることができる。
なお、本実施の形態においては、整流回路23には、第3のコンデンサ57を接続した構成となっており、これによって出力電圧VDCの電圧リプル分を効果的に抑えながら、交流電源21から見た力率も確保しやすい構成となっている。
第3のコンデンサ57を設けた本実施の形態において、前記力率を高く保つには、第1のコンデンサ51と第2のコンデンサ52の静電容量を、200〜400マイクロファラッド程度という比較的小さな値とし、かつ第1のコンデンサ51と第2のコンデンサ52としては静電容量に対しての耐リプル電流が大きい仕様のものが適している。
しかし、必ずしも第3のコンデンサ57を設けることが、本発明を実現する上で必要となるというものではなく、例えば第1のコンデンサ51と第2のコンデンサ52を共に1000マイクロファラッド以上の大容量のものとして、第1のコンデンサ51と第2のコンデンサ52の電圧リプルを十分に抑えたものとして第3のコンデンサ57については接続をしない構成としてもよく、その場合についても、リアクタ63のインダクタンス値を適切に設計するなどすれば、交流電源21から見た力率も、十分に高めることも可能であり、これらは自由に設計できる要素となる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるインバータ装置の回路図を示したものである。
本実施の形態においては、リアクタ70は、第1の巻線71と第2の巻線72を有しており、第1の巻線71は第1の入力端子75に接続し、第2の巻線72は第2の入力端子76に接続したものとなっている。
第1のコンデンサ51のマイナス端子はプリント基板60の銅箔を通じて第1の入力端子75に接続されており、第2のコンデンサ52のプラス端子については第2の入力端子76へと接続が、それぞれなされている構成となっている。
また、本実施の形態においては、整流ブリッジ40の2つの交流入力端子41、42を共通入力端子77に、それぞれ第3のパタン78と第4のパタン79で別々に接続したものとしている。
そして、第1のコンデンサ51には逆電圧保護ダイオード81を、また、第2のコンデンサ52に対しては、同様に逆電圧保護ダイオード82が、いずれもコンデンサのプラス極側にカソードが、またコンデンサのマイナス極側にはアノードが来る極性で並列に接続されており、電源投入時など過渡的な逆電圧が電解式であるコンデンサ51、52に印加されようとする瞬間に導通状態となり、逆電圧の印加を阻止する作用を行うことにより、十分な信頼性が確保されるものとなっている。
一方、通常の定常動作条件下については、コンデンサ51、52にはいずれも正しい方向の電圧印加がなされるものとなるため、逆電圧保護ダイオード81、82については、いずれも逆阻止状態となり電流が流れることはない。
よって、放熱器などに接続する必要もなく、リード線のアキシャル形の極く安価なものを逆電圧保護ダイオードとして使用することが可能である。
整流ブリッジ40に関しては、放熱器に取り付けられるものを使用し、4つのダイオード45、46、47、48を有効に利用しながら、大きな消費電力を有するインバータ回路24、27を接続した構成においても、分担されて実効値が抑えられた電流を、2つの交流入力端子41、42へと、それぞれに第3のパタン78と、第4のパタン79を共通入力端子77から電流が通過していくように構成することができることから、本実施の形態においては、第3のパタン78と第4のパタン79についても、いずれもプリント基板60内に銅箔で構成し、通過する電流がいずれも7A以下という基準を満たしながら、十分高い信頼性を確保しての動作を、行わせることができるものとなっている。
図3は、本実施の形態におけるインバータ装置の整流ブリッジ40のピン配置を示しており、同時に破線Pよりも下側の部分には、プリント基板のパタンを示した図となっている。
図3に示されるように、4本のダイオード45、46、47、48は1つの樹脂パッケージ内に封入されたものとなっており、アルミニウム製の放熱器(ヒートシンク)にも取り付けられる樹脂パッケージングとなっていたものを使用している。
1列に並んで配置された4本の端子は、交流が入力される2本の交流入力端子41、42が、プラス直流出力端子43とマイナス直流出力端子44によって挟まれた形となっている。
このようなピン配置とした整流ブリッジ40を使用する場合には、交流入力端子41、42が4本の内の内側の2本の端子となっているため、パタン幅を確保することが難しくなっており、絶縁のためのパタン間隔も確保する設計が必要であることから、発明者らの試験によれば、ここでも1本の端子の電流実効値が7Aを越える状態で運転を続けた場合には、特に冷却のための風が無いとした際には、ハンダ付部分85付近の温度の上昇が大きくなり、信頼性の確保を行う上で困難なものとなってくる。
本実施の形態では、図3に示しているように、整流ブリッジ40は、プリント基板60に実装しており、整流ブリッジ40の交流入力端子41からの第3のパタン78と、交流入力端子42からのための第4のパタン79を別々として設けたものになっており、プラス直流出力端子43とマイナス直流出力端子44からも、それぞれハンダ付け部分85から、パタン86、87などのように銅箔での配線がなされている。
さらにまた、本実施の形態においては、第3のパタン78と、第2のパタン79が接続される部分に、コネクタを用いて共通入力端子77を設けており、交流電源21からの交流の電流供給が受けられるものとなっている。
なお、本実施の形態においても、インバータ回路24、27からのノイズが交流電源21に逆流するのを防止するため、コモンモードチョークコイル64が、途中用いられた形で交流電源21へと配線がなされているものとなる。
本実施の形態においては、リアクタ70の重量が大であり、また発熱も大きいことなどからプリント基板60には実装せず、別の場所に取り付けている。
しかしながら、電流面に関しては、巻線71、72を通過する電流の大きさは7A以下とすることが可能であることから、プリント基板60に実装する構成とすることも十分に可能である。
このようなリアクタ70が十分なインダクタンスを有するものとなっていることから、交流電源21から見た力率は、85パーセント程度にまで改善されたものとなり、よって同一の入力パワーであっても、その分交流電源21からの入力電流の実効値、ならびにピーク値も低減できるものとなり、交流電源21への負担を減らせられる。
本実施の形態では、リアクタ70による力率改善効果によって、交流電源21から入力される電流の実効値が抑えられた上で、第3のパタン78と第4のパタン79への電流の分担もなされることから、この部分の電流値も抑えることができ、信頼性のさらなる上昇を図ることできるものとなる。
また、ダイオード45、46は、各としては、従来の技術の場合よりも小さい電流での整流動作が可能となり、合理的に動作するものとなる。
同様に、ダイオード47、48に関しても、並列に接続された状態となり、電流が分担される。
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態におけるインバータ装置の回路図を示したものである。
図4においては、整流回路23の出力に接続され、直流電圧VDCを受ける負荷なる回路の部分については回路図に示していないが、実施の形態1に示したものと同等のものを接続して構成したものとなっている。
本実施の形態においては、プリント基板60に実装した、第1のコンデンサ51のマイナス端子に接続された第1の入力端子90と、第2のコンデンサ52のプラス端子に接続された第2の入力端子91を有し、これらは銅箔によって電気的に接続されている。
その上で、第1のリアクタ93と第2のリアクタ94を有しており、第1のリアクタ93の一端は第1の入力端子90に接続し、第2のリアクタ94の一端は第2の入力端子91に接続しており、第1のリアクタ93と第2のリアクタ94の他端は、コモンモードチョークコイル64を介して交流電源21に接続されたものとなっている。
以上の構成により、本実施の形態のインバータ装置は、第1の入力端子90と第2の入力端子91を通過する電流値が、実施の形態1と同様、交流電源21から入力される入力電流を分担した値に収まることから、プリント基板60に実装さている部分での電流値が7A以下に収まって、信頼性の十分な確保が可能となり、また第1のリアクタ93と第2のリアクタ94についても、流れる電流の上限が制限されたもので実現できるものとなることから、小電流仕様での設計が可能となり、小型・軽量のものとすることができるので、プリント基板60への実装を行っても良い。
なお、本実施の形態においても第3のコンデンサ57を出力の直流電圧VDCの安定化の目的で接続しているが、第1のリアクタ93と第2のリアクタ94のインダクタンスの和が第1の入力端子90と第2の入力端子91の間に存在するものとなることから、VDCの安定化に対して、第3のコンデンサ57は、有効に作用するものとなる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の第4の実施の形態におけるインバータ装置の回路図を示したものである。
図5においても、整流回路23の出力に接続され、直流電圧VDCを受ける負荷なる回路の部分については回路図に示していないが、実施の形態1に示したものと同等のものを接続して構成したものとなっている。
本実施の形態においては、整流回路23は、第3のリアクタ100は、ギャップのある珪素鋼板のコアに巻いた第3の巻線101と第4の巻線102を有するものであり、同様に第4のリアクタ110は、ギャップのある珪素鋼板のコアに巻いた第5の巻線111と第6の巻線112を有するものであり、第3のリアクタ100と第4のリアクタ110は、いずれもプリント基板60に実装したものとなっている。
整流ブリッジ40は、第1の交流入力端子41と第2の交流入力端子42とプラス直流出力端子43と、マイナス直流出力端子44と、4本のダイオード45、46、47、48を有するものであり、これも実施の形態1と同等のものである。
プラス直流出力端子43は、第1のコンデンサ51のプラス端子に接続し、マイナス直流出力端子44は、第2のコンデンサ52のマイナス端子と接続している。
また第3の巻線101の一端は第1の交流入力端子41に接続し、第4の巻線102は第2のコンデンサ52のプラス端子に接続し、第5の巻線111は第2の交流入力端子42に接続し、第6の巻線112は第1のコンデンサ51のマイナス端子に接続したものとなっている。
なお、第3の巻線101、第5の巻線111についての上記していない方の端子に関しては、プリント基板60上に設けた共通入力端子115に接続され、第4の巻線102、第6の巻線112についての上記していない方の端子に関しては、やはりプリント基板60上に設けた入力端子115に接続し、共通入力端子115と入力端子116からは、いずれもコモンモードチョークコイル64、および電流ヒューズ65を介して、交流電源21へと接続がなされている。
本実施の形態においても、第3のリアクタ100と第4のリアクタ110が有するノーマルモードのインダクタンスの作用によって、交流電源21からインバータ装置を見た場合の力率の確保が比較的容易に行えるものとなり、同時に第3のリアクタ100および第4のリアクタ110が有するリーケージインダクタンスなどの作用もあって、インバータ回路24、27からの電気的な雑音が交流電源21に逆流する成分(雑音端子電圧等)を比較的容易に抑えることができるものとなる。
また、第3のリアクタ100と第4のリアクタ110の電流定格については、実施の形態1で説明したように、第1のコンデンサ51と第2のコンデンサ52の電流に近いもので、分担が定まることから、電流重畳特性や巻線の電流定格などの設計も容易に行うことができるものとなる。
第3の巻線101、第5の巻線111を通過する電流については、ダイオード45、47への分担と、ダイオード46、48への分担となることから、各ダイオードの順方向電圧特性や共通入力端子115への配線パタンのインピーダンスなどが、電流分担比率の変動要因として上げられるが、本実施の形態においては、第3の巻線101と第4の巻線102、また第5の巻線111と第6の巻線112が磁気結合したものとなっていることから、電流のアンバランスを抑える方向に各巻線に起電力が発生するという効果があり、電流バランスを良好にとりやすいものとなる。
以上の各実施の形態においては、インバータ装置として、乾燥機能付きの洗濯機とし、2つのインバータ回路23、27用いたものを示しているが、特にこのようなインバータ装置に限定されるものではなく、例えばエアコンの圧縮機を駆動するものや、誘導加熱のためのインバータ回路を有するもの、また電力変換器として直流、交流、高周波などの電力を出力するインバータ回路を用いたものであってもよく、またインバータ回路の数についても様々なものが使用できるものである。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、倍電圧整流を行う、第1のコンデンサと第2のコンデンサの接続点への入力電流を2つの経路に分担させて流すことによって、信頼性を高めることができ、各種のインバータ装置に広く適用できる。
本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の回路図 本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の回路図 同インバータ装置の整流ブリッジ実装でのピン配置およびパタン図 本発明の実施の形態3におけるインバータ装置の整流回路の回路図 本発明の実施の形態4におけるインバータ装置の整流回路の回路図 従来の技術におけるインバータ装置の回路図
符号の説明
21 交流電源
22 入力端子
23 整流回路
24、27 インバータ回路
40 整流ブリッジ
41 第1の交流入力端子
42 第2の交流入力端子
43 プラス直流出力端子
44 マイナス直流出力端子
45、46、47、48 ダイオード
51 第1のコンデンサ
52 第2のコンデンサ
55 第1のパタン
56 第2のパタン
60 プリント基板
70 リアクタ
71 第1の巻線
72 第2の巻線
75、90 第1の入力端子
76、91 第2の入力端子
93 第1のリアクタ
94 第2のリアクタ
100 第3のリアクタ
101 第3の巻線
102 第4の巻線
110 第4のリアクタ
111 第5の巻線
112 第6の巻線

Claims (6)

  1. プリント基板に実装した第1のコンデンサと第2のコンデンサと、複数のダイオードと、単相の交流電源から交流電流の供給を受ける入力端子と、前記入力端子と前記第1のコンデンサのマイナス側端子を接続する第1のパタンと、前記入力端子と前記第2のコンデンサのプラス側端子を接続する第2のパタンを有する倍電圧形の整流回路と、前記整流回路から直流電圧を供給されて動作するインバータ回路を有するインバータ装置。
  2. 第1のコンデンサのマイナス端子に接続された第1の入力端子と、第2のコンデンサのプラス端子に接続された第2の入力端子を有する請求項1記載のインバータ装置。
  3. 第1の巻線と第2の巻線を有するリアクタを有し、前記第1の巻線は第1の入力端子に接続し、前記第2の巻線は第2の入力端子に接続した請求項2記載のインバータ装置。
  4. 第1のリアクタと第2のリアクタを有し、前記第1のリアクタは第1の入力端子に接続し、前記第2のリアクタは第2の入力端子に接続した請求項2記載のインバータ装置。
  5. 第1の交流入力端子と第2の交流入力端子とプラス直流出力端子と、マイナス直流出力端子と、4本のダイオードを有する整流ブリッジと、第3の巻線と第4の巻線を有する第3のリアクタと、第5の巻線と第6の巻線を有する第4のリアクタを有し、前記プラス直流出力端子を第1のコンデンサのプラス端子と接続し、前記マイナス直流出力端子を前記第2のコンデンサのマイナス端子と接続し、前記第3の巻線は前記第1の交流入力端子に接続し、前記第4の巻線は前記第2のコンデンサのプラス端子に接続し、前記第5の巻線は前記第2の交流入力端子に接続し、前記第6の巻線は前記第1のコンデンサのマイナス端子に接続した請求項1記載のインバータ装置。
  6. 第3のリアクタと第4のリアクタはプリント基板に実装した請求項5記載のインバータ装置。
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