JP2005295676A - マトリクスコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 高周波スイッチングを行っても外部にノイズの出ないマトリクスコンバータを提供する。
【解決手段】 マトリクスコンバータ4(コンバータ4)の交流電源1側に設けた入力用三相交流リアクトル2(入力リアクトル2)と、入力リアクトル2とコンバータ4との接続点に並列接続された入力用コンデンサ3と、コンバータ4の出力側に出力用三相交流リアクトル5(出力リアクトル5)とを備え、出力リアクトル5の出力側は出力用三相コモンモードチョークコイル6(出力チョーク6)に接続され、出力チョーク6の出力リアクトル5とは反対側端子にモータMなどの負荷8を接続し、かつ出力チョーク6と負荷8の接続点に並列に出力用コンデンサ7を接続し、入力用と出力用の各コンデンサ3、7は三相星型結線でかつその中性点同士を接続線11で接続した。
【選択図】図1
【解決手段】 マトリクスコンバータ4(コンバータ4)の交流電源1側に設けた入力用三相交流リアクトル2(入力リアクトル2)と、入力リアクトル2とコンバータ4との接続点に並列接続された入力用コンデンサ3と、コンバータ4の出力側に出力用三相交流リアクトル5(出力リアクトル5)とを備え、出力リアクトル5の出力側は出力用三相コモンモードチョークコイル6(出力チョーク6)に接続され、出力チョーク6の出力リアクトル5とは反対側端子にモータMなどの負荷8を接続し、かつ出力チョーク6と負荷8の接続点に並列に出力用コンデンサ7を接続し、入力用と出力用の各コンデンサ3、7は三相星型結線でかつその中性点同士を接続線11で接続した。
【選択図】図1
Description
本発明は、マトリクスコンバータの入出力において複数の種類で構成するマトリクスコンバータに関するものである。
PWM制御を用いた電力変換装置の普及に伴い、伝導ノイズ、放射ノイズ、モータ端子のサージ電圧、モータベアリングの電食など、電力変換装置での高周波スイッチングに起因する問題が顕在化している。
従来の対策として、さまざまなフィルタ装置が開発され、必要に応じてオプション対応にて対処している(特許文献1〜3参照。)。
また、マトリクスコンバータに関しても、従来の電力変換装置と同様の問題が存在している。
特開平9−84357号公報
特開平11−299264号公報
特開2003−244960号公報
従来の対策として、さまざまなフィルタ装置が開発され、必要に応じてオプション対応にて対処している(特許文献1〜3参照。)。
また、マトリクスコンバータに関しても、従来の電力変換装置と同様の問題が存在している。
マトリクスコンバータは交流―交流直接変換の電力変換装置であるが、従来のPWMインバータなどが有する前述の問題点は、共通である。近年、設置環境に関する規制等により、外部にノイズを発しないようにするフィルタ装置に対する必要性が高くなっており、マトリクスコンバータの回路構成の特徴を生かしたフィルタ装置を提供することが必要になっている。
そこで、本発明は、伝導ノイズ、放射ノイズ、モータ端子のサージ電圧、モータベアリングの電食などを解決し、電力変換装置で高周波スイッチングを行っても外部にノイズの出ていかないマトリクスコンバータを提供することを目的としている。
そこで、本発明は、伝導ノイズ、放射ノイズ、モータ端子のサージ電圧、モータベアリングの電食などを解決し、電力変換装置で高周波スイッチングを行っても外部にノイズの出ていかないマトリクスコンバータを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、請求項1記載のマトリクスコンバータの発明は、交流―交流直接変換装置としてのマトリクスコンバータであって、該マトリクスコンバータの交流電源側に設けられた入力用三相交流リアクトルと、前記入力用三相交流リアクトルと前記マトリクスコンバータとの接続点に並列接続された入力用コンデンサからなる受動フィルタと、前記マトリクスコンバータの出力側に出力用三相交流リアクトルとを備え、前記出力用三相交流リアクトルの一端は前記マトリクスコンバータに接続され、他端は出力用三相コモンモードチョークコイルに接続され、前記出力用三相コモンモードチョークコイルの前記出力用三相交流リアクトルとは反対側端子にモータなどの負荷を接続し、かつ前記出力用三相コモンモードチョークコイルと前記負荷の接続点に並列に出力用コンデンサを接続し、前記入力用コンデンサと前記出力用コンデンサはそれぞれの三相分が星型結線でありかつこれらの星型結線の中性点同士を接続線で接続したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のマトリクスコンバータにおいて、前記入力用コンデンサと前記出力用コンデンサの中性点同士を接続する接続線上に、受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のマトリクスコンバータにおいて、前記出力用三相コモンモードチョークコイルと前記出力用コンデンサとの結線上に、受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のマトリクスコンバータにおいて、前記出力用コンデンサと前記出力側の中性点との間に受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載のマトリクスコンバータにおいて、前記出力用三相交流リアクトルの代わりに、出力用単相交流リアクトル三個をそれぞれ各相に挿入したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載のマトリクスコンバータにおいて、前記マトリクスコンバータの出力用三相交流リアクトルまたは前記単相交流リアクトルに並列に、受動素子による共振抑制手段を設けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項記載のマトリクスコンバータにおいて、前記受動素子による電流低減手段として、抵抗器とコンデンサを用いたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6記載のマトリクスコンバータにおいて、前記受動素子による共振抑制手段として抵抗器を用いたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のマトリクスコンバータにおいて、前記入力用コンデンサと前記出力用コンデンサの中性点同士を接続する接続線上に、受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のマトリクスコンバータにおいて、前記出力用三相コモンモードチョークコイルと前記出力用コンデンサとの結線上に、受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のマトリクスコンバータにおいて、前記出力用コンデンサと前記出力側の中性点との間に受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載のマトリクスコンバータにおいて、前記出力用三相交流リアクトルの代わりに、出力用単相交流リアクトル三個をそれぞれ各相に挿入したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載のマトリクスコンバータにおいて、前記マトリクスコンバータの出力用三相交流リアクトルまたは前記単相交流リアクトルに並列に、受動素子による共振抑制手段を設けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項記載のマトリクスコンバータにおいて、前記受動素子による電流低減手段として、抵抗器とコンデンサを用いたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6記載のマトリクスコンバータにおいて、前記受動素子による共振抑制手段として抵抗器を用いたことを特徴とする。
以上述べた構成によれば、マトリクスコンバータを含めた電力変換装置にもともと必要な、入力段での受動フィルタ回路で作られる入力の中性点を利用し、出力側で構成する各種フィルタとの接続点をこの入力側の中性点とすることで、
(1) 出力電圧のdv/dtを低減することにより、モータ端子間のサージ電圧を低減することができる。
(2) 出力コモンモード電圧のスイッチング周波数成分を抑制することができるので、高周波漏れ電流の低減やベアリングの電食防止が可能となる。
(3) 高周波漏れ電流の低減による、伝導ノイズの低減などが期待できる。
(4) 本発明で採用される各フィルタ装置は、複数の種類の組み合わせにより、共通化や簡素化が可能であり、したがって安価・省スペースにてフィルタ装置を構成することができる。
(1) 出力電圧のdv/dtを低減することにより、モータ端子間のサージ電圧を低減することができる。
(2) 出力コモンモード電圧のスイッチング周波数成分を抑制することができるので、高周波漏れ電流の低減やベアリングの電食防止が可能となる。
(3) 高周波漏れ電流の低減による、伝導ノイズの低減などが期待できる。
(4) 本発明で採用される各フィルタ装置は、複数の種類の組み合わせにより、共通化や簡素化が可能であり、したがって安価・省スペースにてフィルタ装置を構成することができる。
以下、本発明について具体的実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る回路構成図である。
図中三相交流電源1とマトリクスコンバータ主回路4の間に入力用三相交流リアクトル2が直列に接続され、入力用三相交流リアクトル2とマトリクスコンバータ主回路4との接続点に並列に三相星型結線の入力用コンデンサ3を接続し、入力の受動フィルタを構成している。また図中マトリクスコンバータ4と負荷8との間に出力用三相交流リアクトル5、出力用三相コモンモードチョークコイル6および出力用三相コモンモードチョークコイル6と負荷8の間に並列に三相星型結線の出力用コンデンサ7からなる出力側のフィルタ回路を備えている。さらに入力用コンデンサ3と出力用コンデンサ7のそれぞれの中性点同士が接続線11で接続されている。
マトリクスコンバータ主回路4は三相交流電源を直接任意の電圧・周波数に変換する交流-交流直接変換装置であるが、その原理上入力にはパルス状の電流が流れる。これを入力用コンデンサ(三相交流星型結線受動素子群)3と入力用三相交流リアクトル2からなるLCフィルタによりフィルタリングすることにより、入力電流を正弦波に制御することができる。
また、図中マトリクスコンバータ主回路4と負荷8であるモータM(ここでは負荷をモータとしたが、もちろんこれに限定されるものではない)との間に、出力用三相交流リアクトル5と出力用三相コモンモードチョークコイル6とを直列に接続し、出力用三相コモンモードチョークコイル6と負荷8との接続点に並列に出力用コンデンサ7を接続し、出力側のLCフィルタを構成している。これによりPWM出力だったマトリクスコンバータ出力線間電圧を正弦波にすることが可能となり、入出力の電圧と電流の両方共に正弦波の変換装置が実現できる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る回路構成図である。
図中三相交流電源1とマトリクスコンバータ主回路4の間に入力用三相交流リアクトル2が直列に接続され、入力用三相交流リアクトル2とマトリクスコンバータ主回路4との接続点に並列に三相星型結線の入力用コンデンサ3を接続し、入力の受動フィルタを構成している。また図中マトリクスコンバータ4と負荷8との間に出力用三相交流リアクトル5、出力用三相コモンモードチョークコイル6および出力用三相コモンモードチョークコイル6と負荷8の間に並列に三相星型結線の出力用コンデンサ7からなる出力側のフィルタ回路を備えている。さらに入力用コンデンサ3と出力用コンデンサ7のそれぞれの中性点同士が接続線11で接続されている。
マトリクスコンバータ主回路4は三相交流電源を直接任意の電圧・周波数に変換する交流-交流直接変換装置であるが、その原理上入力にはパルス状の電流が流れる。これを入力用コンデンサ(三相交流星型結線受動素子群)3と入力用三相交流リアクトル2からなるLCフィルタによりフィルタリングすることにより、入力電流を正弦波に制御することができる。
また、図中マトリクスコンバータ主回路4と負荷8であるモータM(ここでは負荷をモータとしたが、もちろんこれに限定されるものではない)との間に、出力用三相交流リアクトル5と出力用三相コモンモードチョークコイル6とを直列に接続し、出力用三相コモンモードチョークコイル6と負荷8との接続点に並列に出力用コンデンサ7を接続し、出力側のLCフィルタを構成している。これによりPWM出力だったマトリクスコンバータ出力線間電圧を正弦波にすることが可能となり、入出力の電圧と電流の両方共に正弦波の変換装置が実現できる。
これらフィルタ回路の動作は次のようになる。
1.出力側の三相交流リアクトル5と出力用コンデンサ7で構成されるLC回路によって、マトリクスコンバータの出力側にあらわれるPWMの急峻なパルス電圧のdv/dtを抑制し、フィルタなどの負荷回路がない場合に負荷側で発生するスパイク状のサージ電圧を抑制する。
2.出力用三相コモンモードチョークコイル6と出力用コンデンサ7で構成されるLC回路によって、マトリクスコンバータのPWMで発生するコモンモード電圧の高周波分(スイッチング周波数分)を低減し、負荷側で発生する高周波漏れ電流や負荷がモータの場合に問題となる軸電圧、軸電流を低減する。
3.出力用三相コモンモードチョークコイル6と出力用コンデンサ7で構成されるLC回路の出力用コンデンサ7の中性点と、マトリクスコンバータでは元々必要な入力用コンデンサ3の中性点を接続し、フィルタ回路によってバイパスされた電流をこの間で循環させる構成をとることにより、図のマトリクスコンバータと周辺回路を組み合わせたシステムの外側に対してノイズ源となる漏れ電流等を出さない。
1.出力側の三相交流リアクトル5と出力用コンデンサ7で構成されるLC回路によって、マトリクスコンバータの出力側にあらわれるPWMの急峻なパルス電圧のdv/dtを抑制し、フィルタなどの負荷回路がない場合に負荷側で発生するスパイク状のサージ電圧を抑制する。
2.出力用三相コモンモードチョークコイル6と出力用コンデンサ7で構成されるLC回路によって、マトリクスコンバータのPWMで発生するコモンモード電圧の高周波分(スイッチング周波数分)を低減し、負荷側で発生する高周波漏れ電流や負荷がモータの場合に問題となる軸電圧、軸電流を低減する。
3.出力用三相コモンモードチョークコイル6と出力用コンデンサ7で構成されるLC回路の出力用コンデンサ7の中性点と、マトリクスコンバータでは元々必要な入力用コンデンサ3の中性点を接続し、フィルタ回路によってバイパスされた電流をこの間で循環させる構成をとることにより、図のマトリクスコンバータと周辺回路を組み合わせたシステムの外側に対してノイズ源となる漏れ電流等を出さない。
図2は本発明の第2の実施形態に係る回路構成図である。
マトリクスコンバータの入出力で構成されるフィルタ回路のインピーダンスが低いと、循環電流が大きくなるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が問題になった。本発明の第2の実施形態に係る回路構成図はこれを解決するためになされたもので、図中の出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3のそれぞれの中性点同士を接続線11で接続した結線上に、循環電流を抑制するための受動素子で構成される電流低減手段9を挿入したのが特徴である。
電流低減手段9としては、抵抗器とコンデンサとから構成される直列回路または並列回路が有効である。
この電流低減手段9を挿入することにより、出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3間を流れる循環電流が抑制されるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が低減される。
マトリクスコンバータの入出力で構成されるフィルタ回路のインピーダンスが低いと、循環電流が大きくなるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が問題になった。本発明の第2の実施形態に係る回路構成図はこれを解決するためになされたもので、図中の出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3のそれぞれの中性点同士を接続線11で接続した結線上に、循環電流を抑制するための受動素子で構成される電流低減手段9を挿入したのが特徴である。
電流低減手段9としては、抵抗器とコンデンサとから構成される直列回路または並列回路が有効である。
この電流低減手段9を挿入することにより、出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3間を流れる循環電流が抑制されるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が低減される。
図3は本発明の第3の実施形態に係る回路構成図である。
マトリクスコンバータの入出力で構成されるフィルタ回路のインピーダンスが低いと、循環電流が大きくなるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が問題になった。本発明の第3の実施形態に係る回路構成図はこれを解決するためになされたもので、回路構成として、図2で用いたのと同じ電流検出手段9を出力用三相コモンモードチョークコイル6と出力用コンデンサ7の結線上に設けたことを特徴としている。
電流低減手段9としては、同じく、抵抗器とコンデンサとから構成される直列回路または並列回路が有効である。
この電流低減手段9を挿入することにより、出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3間を流れる循環電流が抑制されるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が低減される。
マトリクスコンバータの入出力で構成されるフィルタ回路のインピーダンスが低いと、循環電流が大きくなるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が問題になった。本発明の第3の実施形態に係る回路構成図はこれを解決するためになされたもので、回路構成として、図2で用いたのと同じ電流検出手段9を出力用三相コモンモードチョークコイル6と出力用コンデンサ7の結線上に設けたことを特徴としている。
電流低減手段9としては、同じく、抵抗器とコンデンサとから構成される直列回路または並列回路が有効である。
この電流低減手段9を挿入することにより、出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3間を流れる循環電流が抑制されるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が低減される。
図4は本発明の第4の実施形態に係る回路構成図である。
マトリクスコンバータの入出力で構成されるフィルタ回路のインピーダンスが低いと、循環電流が大きくなるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が問題になった。本発明の第4の実施形態に係る回路構成図はこれを解決するためになされたもので、回路構成として、図2で用いたのと同じ電流検出手段9を出力用コンデンサ7と出力側中性点の間に設けたことを特徴としている。
電流低減手段9としては、同じく、抵抗器とコンデンサとから構成される直列回路または並列回路が有効である。
この電流低減手段9を挿入することにより、出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3間を流れる循環電流が抑制されるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が低減される。
マトリクスコンバータの入出力で構成されるフィルタ回路のインピーダンスが低いと、循環電流が大きくなるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が問題になった。本発明の第4の実施形態に係る回路構成図はこれを解決するためになされたもので、回路構成として、図2で用いたのと同じ電流検出手段9を出力用コンデンサ7と出力側中性点の間に設けたことを特徴としている。
電流低減手段9としては、同じく、抵抗器とコンデンサとから構成される直列回路または並列回路が有効である。
この電流低減手段9を挿入することにより、出力用コンデンサ7と入力用コンデンサ3間を流れる循環電流が抑制されるため、マトリクスコンバータ主回路素子や電流検出器等の発熱が低減される。
図5は本発明の第5の実施形態に係る回路構成図である。
図1〜図4と異なる点は、マトリクスコンバータ4の出力側に挿入するリアクトルを三相交流リアクトル(図1〜図4)から単相交流リアクトル三つに変えた点である。単相交流リアクトルを用いることで、ノーマルモードのインダクタンスだけでなく、コモンモードのインダクタンスも得られるので、コモンモード電圧に起因した諸問題の解決に有効である。
図1〜図4と異なる点は、マトリクスコンバータ4の出力側に挿入するリアクトルを三相交流リアクトル(図1〜図4)から単相交流リアクトル三つに変えた点である。単相交流リアクトルを用いることで、ノーマルモードのインダクタンスだけでなく、コモンモードのインダクタンスも得られるので、コモンモード電圧に起因した諸問題の解決に有効である。
図6は本発明の第6の実施形態に係る回路構成図である。
図中において、マトリクスコンバータ4の出力側に挿入するリアクトルの相ごとにそれぞれ受動素子からなる共振抑制手段10を設けている。具体的には共振抑制手段10を抵抗器を用いて実現している。
これは、マトリクスコンバータ4の出力におけるPWMパルスが、出力側で構成されているLC回路によるLC共振のトリガーとなる場合に、この共振を抑制するためである。この場合、出力側のリアクトルは、三相交流リアクトルでも単相交流リアクトルでもよい。
図中において、マトリクスコンバータ4の出力側に挿入するリアクトルの相ごとにそれぞれ受動素子からなる共振抑制手段10を設けている。具体的には共振抑制手段10を抵抗器を用いて実現している。
これは、マトリクスコンバータ4の出力におけるPWMパルスが、出力側で構成されているLC回路によるLC共振のトリガーとなる場合に、この共振を抑制するためである。この場合、出力側のリアクトルは、三相交流リアクトルでも単相交流リアクトルでもよい。
以上述べたように、本発明を用いることで、マトリクスコンバータに付加する入出力におけるフィルタ装置を合理的に構成できる。具体的効果としては
(1) 出力電圧のdv/dtを低減することにより、モータ端子間のサージ電圧を低減することができる。
(2) 出力コモンモード電圧のスイッチング周波数成分を抑制することができるので、高周波漏れ電流の低減やベアリングの電食防止が可能となる。
(3) 高周波漏れ電流の低減による、伝導ノイズの低減などが期待できる。
(4) 本発明で採用される各フィルタ装置は、複数の種類の組み合わせにより、共通化や簡素化が可能であり、したがって安価・省スペースにてフィルタ装置を構成することができる。
(1) 出力電圧のdv/dtを低減することにより、モータ端子間のサージ電圧を低減することができる。
(2) 出力コモンモード電圧のスイッチング周波数成分を抑制することができるので、高周波漏れ電流の低減やベアリングの電食防止が可能となる。
(3) 高周波漏れ電流の低減による、伝導ノイズの低減などが期待できる。
(4) 本発明で採用される各フィルタ装置は、複数の種類の組み合わせにより、共通化や簡素化が可能であり、したがって安価・省スペースにてフィルタ装置を構成することができる。
1 三相交流電源
2 入力用三相交流リアクトル
3 入力用コンデンサ
4 マトリクスコンバータ主回路
5 出力用三相交流リアクトル/単相交流リアクトル
5−1 出力用単相交流リアクトル1
5−2 出力用単相交流リアクトル2
5−3 出力用単相交流リアクトル3
6 出力用コモンモードチョークコイル
7 出力用コンデンサ
8 負荷
9 電流低減手段
10 共振抑制手段
10−1 共振抑制手段1
10−2 共振抑制手段2
10−3 共振抑制手段3
2 入力用三相交流リアクトル
3 入力用コンデンサ
4 マトリクスコンバータ主回路
5 出力用三相交流リアクトル/単相交流リアクトル
5−1 出力用単相交流リアクトル1
5−2 出力用単相交流リアクトル2
5−3 出力用単相交流リアクトル3
6 出力用コモンモードチョークコイル
7 出力用コンデンサ
8 負荷
9 電流低減手段
10 共振抑制手段
10−1 共振抑制手段1
10−2 共振抑制手段2
10−3 共振抑制手段3
Claims (8)
- 交流―交流直接変換装置としてのマトリクスコンバータであって、該マトリクスコンバータの交流電源側に設けられた入力用三相交流リアクトルと、前記入力用三相交流リアクトルと前記マトリクスコンバータとの接続点に並列接続された入力用コンデンサからなる受動フィルタと、前記マトリクスコンバータの出力側に出力用三相交流リアクトルとを備え、前記出力用三相交流リアクトルの一端は前記マトリクスコンバータに接続され、他端は出力用三相コモンモードチョークコイルに接続され、前記出力用三相コモンモードチョークコイルの前記出力用三相交流リアクトルとは反対側端子にモータなどの負荷を接続し、かつ前記出力用三相コモンモードチョークコイルと前記負荷の接続点に並列に出力用コンデンサを接続し、前記入力用コンデンサと前記出力用コンデンサはそれぞれの三相分が星型結線でありかつこれらの星型結線の中性点同士を接続線で接続したことを特徴とするマトリクスコンバータ。
- 前記入力用コンデンサと前記出力用コンデンサの中性点同士を接続する接続線上に、受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のマトリクスコンバータ。
- 前記出力用三相コモンモードチョークコイルと前記出力用コンデンサとの結線上に、受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のマトリクスコンバータ。
- 前記出力用コンデンサと前記出力側の中性点との間に受動素子による電流低減手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のマトリクスコンバータ。
- 前記出力用三相交流リアクトルの代わりに、出力用単相交流リアクトル三個をそれぞれ各相に挿入したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のマトリクスコンバータ。
- 前記マトリクスコンバータの出力用三相交流リアクトルまたは前記単相交流リアクトルに並列に、受動素子による共振抑制手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のマトリクスコンバータ。
- 前記受動素子による電流低減手段として、抵抗器とコンデンサを用いたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載のマトリクスコンバータ。
- 前記受動素子による共振抑制手段として抵抗器を用いたことを特徴とする請求項6記載のマトリクスコンバータ。
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Cited By (6)
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CN100372201C (zh) * | 2005-11-01 | 2008-02-27 | 清华大学 | 支持容错运行的矩阵式变换器故障保护方法及电路 |
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