JP2007227290A - 画像表示装置および映像受信表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁体と導電体を積層した間隔規定部材を有する画像表示装置において、導電性の異物による導電体の短絡に起因する放電を防止する。
【解決手段】スペーサ3が、絶縁体101と、少なくともメタルバック11とリアプレート1とで挟まれる領域内においてその少なくとも一部が前記絶縁体に内包された複数の導体領域102と、を有し、複数の導体領域102が、絶縁体101内に互いに間隔をおいてリアプレート1とフェースプレート2とが対向する方向に配置された構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子放出素子と間隔規定部材を備えた平面型の画像表示装置に関する。
近年、いわゆるフラットパネルディスプレイと呼ばれる平面型の画像表示装置の研究開発が盛んに行われている。
一般に、電子放出素子を用いた平面型の画像表示装置は、第1の基板(リアプレート)と第2の基板(フェースプレート)とを所定の距離を介して配向配置し、真空容器である表示パネルを構成してなる。第1の基板には、電子放出素子を複数個備えた電子源を載置し、第2の基板には、電子放出素子から放出された電子を加速するための加速電極(アノード)と電子の衝突により発光する蛍光体等の発光部材が配置される。通常、このような表示パネルは内部を真空雰囲気に保つため、スペーサと呼ばれる間隔規定部材が基板間に配置される。
特許文献1には、スペーサの表面に設けられた中間電極層のエッジ部分が原因で生じる放電を抑制するために導電体と絶縁体とを交互に積層し、更に、帯電による電子ビーム軌道の変動を防止するために、表面を半導電性膜で覆ったスペーサが開示されている。
特開平10−241606号公報
本発明では、絶縁体と導電体を積層した間隔規定部材を有する画像表示装置において、導電性の異物による導電体の短絡に起因する放電を防止することを目的とする。
本発明の画像表示装置は、
複数の電子放出素子を備える第1の基板と、
アノードと、前記電子放出素子から放出された電子の入射により発光する蛍光体と、を備える第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板の間隔を維持するための間隔規定部材と、
を具備する画像表示装置であって、
絶縁体と、少なくとも前記アノードと前記第1の基板とで挟まれる領域内においてその少なくとも一部が前記絶縁体に内包された複数の導体領域と、を有し、
該複数の導体領域が、前記絶縁体内に互いに間隔をおいて前記第1の基板と前記第2の基板とが対向する方向に配置されたことを特徴とする。
本発明においては、間隔規定部材が、絶縁体と、少なくとも前記アノードと前記第1の基板とで挟まれる領域内においてその少なくとも一部が前記絶縁体に内包された複数の導体領域と、を有している。さらに、該複数の導体領域が、前記絶縁体内に互いに間隔をおいて前記第1の基板と前記第2の基板とが対向する方向に配置されている。これにより、該間隔規定部材表面に導電性の異物が付着した場合でも、複数の導体領域間が短絡することがなく、放電が抑制される。
また、本発明において、上記間隔規定部材が複数の導体領域をつなぐ高抵抗膜を有し、該高抵抗膜が、前記絶縁体に覆われている構成にすることで、該高抵抗膜によって各導体領域の電位を設定することができる。これにより、経時的な間隔規定部材の表面の帯電による電位の変動を抑制して当該間隔規定部材内での放電を防止することができ、経時的な電子ビームのずれが抑制される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の画像表示装置は、電子放出素子から放出された電子の蛍光体への照射によって画像を形成する装置である。また、電子放出素子は、電界放出型電子放出素子、MIM型素子、表面伝導型電子放出素子などを包含している。特に、表面伝導型電子放出素子は、構造が簡単で製造も容易であり、大面積にわたり多数の素子を形成できる利点から、本発明に好ましく適用される。
本発明の実施の形態について、図1を用いて以下に具体的に説明する。
図1は、本発明に係る画像表示装置(表示パネル)の一部を切り欠いた斜視図である。図1中の1はリアプレート(第1の基板)、2はフェースプレート(第2の基板)、3はスペーサ(間隔規定部材)、4は側壁である。また、5は行方向(X方向)配線、6は列方向(Y方向)配線、8は電子放出素子、9は電子源基板、10は蛍光膜(蛍光体)、11はメタルバック(アノード)である。X方向とは、行方向配線5が配置された方向であり、Y方向とは、列方向配線6が配置された方向である。Z方向とは、リアプレート1とフェースプレート2が対向する方向をいい、リアプレート1のフェースプレート2側の面の法線方向ともいうことができる。また、第1の基板と第2の基板とが対向する方向とは、第1の基板と第2の基板とを最短距離で結ぶ線の向く方向である。
図1に示されるように、本発明に係る画像表示装置は、リアプレート1と、フェースプレート2を間隔をあけて対向させ、両者間に板状の複数のスペーサ3を挟んだ構成である。そして、リアプレート1とフェースプレート2の周囲を側壁4で封止し、内部を真空雰囲気としたものとなっている。
本発明の特徴であるスペーサ3について、詳しく説明する。
図2(a)は図1に示す画像表示装置のXZ断面の一部を拡大した図である。図2(a)中の101は絶縁体、102は導電体(導体領域)である。
スペーサ3は、リアプレート1とフェースプレート2との間隔を維持するものであればよい。従って、スペーサ3が、直接、又は、リアプレート1上の行方向配線5もしくは列方向配線6やフェースプレート2上のメタルバック11を介して、リアプレート1とフェースプレート2とを支えるように配置される。
リアプレート1とフェースプレート2の間には高電圧が印加される。これは電子を加速し蛍光体を発光させるためであり、5〜15kV程度の電圧が印加される。
したがって、スペーサ3に求められる機能としては、フェースプレート2とリアプレート1の間に生じる電圧を絶縁する必要が挙げられる。ここで電界強度が1.0×107[V/m]以上の強電界になると、スペーサ3の材料自体の絶縁耐圧(スペーサ3の内部の耐圧)が問題になる場合がある。
ところで、社団法人 電気学会発行 誘電体現象論には、絶縁体の厚さを薄くすると、該絶縁体の絶縁破壊のつよさ((破壊電圧)/(絶縁体の厚さ))が向上する事が開示されている。即ち、放電電圧と絶縁体の厚さとの関係が、次の実験式に従うことが開示されている。
V=Adn
V:放電電圧、d:絶縁体厚さ、A:定数
n=0.3から1.0
nは材質、厚さの範囲などで変化する。
従って、スペーサ3を絶縁体101と導電体102が交互に積層された構造とすることで、スペーサ3が絶縁体のみから構成される場合に比べて絶縁体の実効的な厚さを抑えることができ、スペーサ3の内部の耐圧を向上させることができる。
図4に、絶縁体101と導電体102が交互に積層されたスペーサ3を用いた画像表示装置の断面の一部を示す。
ところで、画像表示装置を作製するときに、導電性の残渣が発生したり、画像表示装置の駆動中に、メタルバック11の構造的に弱い部分が剥がれ落ち、導電性のゴミが発生することがある。
しかしながら、図4に示すようなスペーサ3を用いた画像表示装置では、次のような問題がある。即ち、導電体102が露出され、または導電性部材に覆われていると、導電性の残渣やゴミなどの導電性の異物104がスペーサ3の表面に付着することによって、導電体102同士が短絡し、それらが同電位になる場合がある。
本発明でスペーサ3の導電体102に求められている機能として、ある所望の電位になること(即ち電位規定)が挙げられる。その理由は、電子源からの電子ビーム軌道が所望のものとなるような電位分布を形成するために、導電体102の電位は所望の電位にならなければならないからである。ここで、図4のように導電体102同士が導電性の異物104により短絡してしまうと、上記の機能が満たせなくなってしまう。
特に、本発明のようなフェースプレート2とリアプレート1との間に形成される略平行電界下では、導電性の異物はフェースプレート2とリアプレート1との間を往復運動することが知られている(例えば、特開2005−116359号公報を参照)。そのため、画像表示装置形成後に、混入した導電性の異物が往復運動の末にスペーサ3に付着する可能性が生じる。即ち、本発明のようなスペーサ3を有する画像表示装置を作製する上で、導電性の異物による導電体間の短絡を防ぐ必要が生じる。
そこで、本発明の画像表示装置では、スペーサ3が、絶縁体101と、絶縁体101に内包され、互いに間隔をおいてフェースプレート2とリアプレート1とが対向する方向に配置された複数の導電体102と、を有する構造とする。これにより、複数の導電体102間に挟まれた絶縁体101の厚さを減じることで、絶縁体101のみからなるスペーサに比べて、実効的に絶縁耐圧を増すことができる。ここで、複数の導電体102の数は、3から20が実用上好ましく、プロセスの煩雑さ、歩留まり、コストの面から5から10が一層好ましい。
スペーサ3のXZ断面形状は、図2(a)に示すような矩形に限られず、図2(b)に示すような楕円形や、図2(c)に示すような表面が波状(凹凸形状)であってもよい。
本発明に係る導体領域とは、導電性を有する部材の一連の領域をいい、図2(a)においては導電体102をいう。導電体102の形状としては、図2(a)などに示すような、スペーサのXZ断面において矩形であるものに限られず、図2(b)に示すような楕円形状や、図2(c)に示すような円形状であってもよい。尚、スペーサ3の断面形状と導電体102の断面形状は、図2(a)、図2(b)及び図2(c)の組み合わせに限られない。
図3は図1に示す画像表示装置のYZ断面を示す図である。尚、側壁4等は便宜上、省略した。図3に示すように、メタルバック11とリアプレート1との間に挟まれる領域を画像表示領域とする。
上述したように、メタルバック11を構成する部材は、画像表示装置を駆動中に、蛍光体や第1の基板に対する接着力が弱い部分が、クーロン力により、剥がれ落ちる場合がある。このため、画像表示領域内では、画像表示領域と側壁4との間の領域に比べて導電性の異物が多く存在するため、特に画像表示領域内では複数の導電体102は、スペーサ3表面に露出しないように、絶縁体に覆われる必要がある。
本発明の画像表示装置に用いられるスペーサ3の形態としては、下記の構成が挙げられる。
(i)図2(a)に示すように、導電体102が絶縁体101で内包された構成。
(ii)図5に示すように、絶縁膜103を導電体102の露出部だけに形成した構成。
(iii)図6に示すように、導電体102と絶縁体101とが交互に配置された構造体の側面全体に絶縁膜103を形成した構成。
(iv)図7に示すように、導電体102と絶縁体101とが交互に配置された構造体の側面全体に高抵抗膜105を形成し、更にその上に絶縁膜103を形成した構造。
いずれも導電性の異物がスペーサ3の表面に付着しても導電体102が短絡しないような構成となっている。
図2(a)において、絶縁体101を挟んで隣り合う導電体102間の距離をd1、導電体102の厚さをd2、導電体102からスペーサ3の表面までの距離をd3、スペーサ3のX方向の幅をW、スペーサ3のZ方向の高さをhとする。このとき、各部材の好ましい寸法は以下の通りである。
d1は20μm以上200μm以下、d2は1μm以上100μm以下、d3は5μm以上30μm以下、Wは30μm以上200μm以下、hは100μm以上1000μm以下である。更に、プロセスの煩雑さ、歩留まり、コストの面から、各部材のより好ましい寸法は以下の通りである。d1は30μm以上80μm以下、d2は5μm以上20μm以下、d3は10μm以上30μm以下、Wは50μm以上100μm以下、hは300μm以上800μm以下である。また、絶縁体101と絶縁膜103の体積抵抗率としては、絶縁体101を介して、或いは導電性の異物を介して、導電体102の電位が変動しないように、実用的に、1.0×108[Ω・m]以上とすることが好ましい。ここで、体積抵抗率は、試料に2つの端子を接触させて計測を行う、いわゆる2端子法により算出するものとする。
また、スペーサ3同士が対向する方向(X方向)において、スペーサ3の導電体102がスペーサ3中に占める割合が50%以上であることが、放電の抑制の面から好ましい。言い換えると、d3が、導電体102のX方向の幅(W−2×d3)の50%未満であることが好ましい。
また、各導電体102は電位規定されることが必要である。ここで電位規定とは所望の電位になることであり、静電容量分割・抵抗分割のいずれかで決まるような電位分布も含む。更に、各導電体102に積極的に電位を与えると効果的である。なぜならば、スペーサ表面には、フェースプレート2からの反射電子が照射され、表面が帯電する。その際に、各導電体102の電位変化を押さえ、絶縁体101の帯電を抑制できるからである。更に電位を適当に制御することで、いわゆる電子レンズ効果でビーム収束を適正化し、小径ビームスポットを実現することができる。電位の規定方法としては、図7に示したように、導電体102と絶縁体101からなる積層構造体の表面に高抵抗膜105を設ける方法が挙げられる。この際には短絡防止を行うために、更に外側に絶縁膜103が設けられる。また、その他の電位の規定方法として、スペーサ3同士が対向する面(側面)であって画像表示領域外の部分やスペーサ3の長手方向(図2においてはY方向)の端部に設けた抵抗膜に電位を供給する方法を適用することもできる。
次に本発明に用いる、スペーサの作製方法について説明する。
スペーサ3は、別体で形成した後、フェーススプレート2又はリアプレート1に固定することができる。この時、スペーサ3を、画像表示領域外で、不図示の固定部材により固定することができる。
スペーサ3を製造する方法としては、導電性ペーストと絶縁性ペーストを交互に塗布し積層状態とし、スペーサ間となる領域をサンドブラストで除去する方法や、印刷法などの方法が適用できる。また、板状の絶縁性の部材にイオンを打ち込み、導電体を形成する方法も適用できる。
またスペーサ3は、フェースプレート2又はリアプレート1上に直接形成してもよい。これにより、フェースプレート2上又はリアプレート1上の部材と、スペーサ3とのアライメントをスペーサ3の形成時に行うことができる。即ち、3種の部材(フェースプレート/リアプレート/スペーサ)全てをアライメントする必要が無くなる(2種の部材のアライメントですむ)。このような方法としては、例えば、フェースプレート2又はリアプレート1の表面上に、導電性ペーストと絶縁性ペーストを交互に塗布しスペーサ間となる領域をサンドブラストで除去する方法を好適に用いることができる。
絶縁体101に用いられる材料としては、リアプレート1とフェースプレート2との間隔を維持できるものであり、且つ、耐電圧性能が満たされれば特に限定されず、例えば、ポリイミド、セラミック、ガラス等を挙げることができる。また、プロセスやコストの点から、酸化鉛や酸化ビスマス系の材料を好適に用いることができる。中でも環境への影響が比較的少ないことから、酸化ビスマス系の材料を特に好適に用いることができる。
導電体102に用いられる材料としては、銀、金、銅、アルミニウム等の金属が好適であるが、絶縁体に比べて十分大きな導電率を持つ材料であれば、その限りではない。例えばシリコン、ゲルマニウム等のIV族半導体、ガリウム砒素等の化合物半導体、酸化錫等の酸化物半導体等、絶縁体と導電率比がおおよそ10倍以上であれば導電体102として用いることができる。中でも銀は、印刷プロセスとの相性がよく、ローコストで精度よく形成できることから、より好適である。
図7に示す構造の高抵抗膜105に用いられる材料としては、高電界に耐えうる物性(抵抗値、温度特性等)を満たす一般的な材料であればよい。例えば、シリコン、ゲルマニウム等の4族半導体、ガリウム砒素等の化合物半導体、酸化錫等の酸化物半導体を挙げることができる。或いは上記各種半導体に微量の不純物を加えた不純物半導体をアモルファス状態、多結晶状態、或いは単結晶状態に成膜したもの及び炭素材料等を挙げることができる。
次に、本発明で用いられるリアプレート1について説明する。
リアプレート1上には、行方向配線5、列方向配線6、電極間絶縁体(不図示)及び電子放出素子8を形成した電子源基板9が固定されている。電子源基板9はリアプレート1と兼ねても良い。
図示される電子放出素子8は、一対の電極間に電子放出部を有する導電性膜が該電極に接続された表面伝導型電子放出素子である。本例は、この表面伝導型電子放出素子をN×M個配置し、それぞれ等間隔で形成したM本の行方向配線5とN本の列方向配線6でマトリクス配線したマルチ電子ビーム源を有するものとなっている。また、本例においては、行方向配線5が電極間絶縁体を介して列方向配線6上に位置しているが、列方向配線6を行方向配線5の上になるように配置してもよい。行方向配線5には引出端子Dx1〜Dxmを介して走査信号を印加し、列方向配線6には引出端子Dy1〜Dynを介して変調信号(画像信号)を印加することができる。また、引出端子を設けずに、行方向配線5と列方向配線6に直接、画像信号を印加してもよい。
行方向配線5及び列方向配線6の構成材料としては、十分な導電性を有する材料であればよく、金、銀、銅などの金属を好ましく適用することができる。これらの配線を形成する方法としては、例えば、金属とガラスペーストと混合させた塗布材料を用いたスクリーン印刷法や、めっき浴材料を用いて金属を析出させるめっき法などを好ましく適用することができる。
次に、本発明の画像表示装置に用いるフェースプレート2について説明する。
フェースプレート2のリアプレート1側の面には、蛍光膜10が形成されている。カラーの画像を表示できる画像表示装置においては、蛍光膜10は異なる発光色の蛍光体を用いることができ、典型的には赤(R)、緑(G)、青(B)、の3原色の蛍光体で構成することができる。
本願発明においては、電子放出素子8から放出された電子、及びフェースプレート2に入射されて再放出された二次電子が、スペーサ3の表面に照射されて、スペーサ3の表面に帯電が生じる場合がある。スペーサ3の表面の帯電が進むと、スペーサ3の表面の電位が変動する。この時、1つの(1列の)電子放出素子8を挟むようにスペーサ3を配置することで、スペーサ3の表面の電位が、電子放出素子8を中心にほぼ対称に変動することになる。従って、フェースプレート2とリアプレート1との間の等電位面は、電子放出素子8を中心にほぼ対称となり、電子ビームのずれを抑制することができる。また各色の蛍光体の間にスペーサ3を設けることで、ハレーションを防ぐことができる。ハレーションとは、電子源から照射されフェースプレート2に着弾した電子の一部が、反射電子としてフェースプレート2より再放出し、周辺の蛍光体に照射することを言う。
上記蛍光膜10の表面には、フェースプレート2に設けられた導電性部材であるメタルバック(加速電極)11が設けられている。このメタルバック11は、電子放出素子8から放出される電子を加速して引き上げるためのもので、高圧端子Hvから高電圧が印加され、前記行方向配線5に比して高電位に規定されるものとなっている。電子放出素子として表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置の場合、通常、電子放出素子8(行方向配線5または列方向配線6)とメタルバック11間には電位差が形成される。この電位差は、高輝度の画像を表示するために大きいほうが好ましいが、大きくなるほど電子放出素子8とメタルバック11との間で電界強度が強くなり、放電が発生しやすくなる。一方、電界強度を緩和するためには、電子放出素子8とメタルバック11との間隔を広げることもできる。しかしながら、電子放出素子8とメタルバック11との間隔を実質的に保持するスペーサの高さを高くする必要があり、コストが高くなる。したがって、電子放出素子8とメタルバック11間に印加する電位差は、輝度とコストの観点から、10kVから15kVが実用的に好ましい。そしてスペーサ3のZ方向の高さhは、耐圧とコストの観点から、100μmから1000μmが実用的に好ましい。また、本発明は、1.0×107V/m以上の電界強度に対応する場合に放電を抑制できる点で特に有効である。
蛍光膜10及びメタルバック11は、予めフェースプレート2上に形成しても良いが、フェースプレート2にスペーサ3を形成した後、これらを形成する方法が好適である。サンドブラストでスペーサ3を形成する場合、蛍光体の熱プロセスによる劣化を防ぐことができるからである。
蛍光膜10は、さまざまな手法により設けることができるが、典型的には、印刷法で設けることができる。
メタルバック11に用いる材料としては、導電体であればよく、典型的にはAlを用いることができる。メタルバック11は、さまざまな手法により設けることができるが、典型的には、蒸着法により形成される。
また、図2(a)などを用いて説明した本発明の画像表示装置を用いて、映像受信表示装置を構成することができる。
図12は、本発明の画像表示装置を用いた映像受信表示装置の概略構成を示す図である。図12において、61は映像情報受信装置、62は画像信号生成回路、63は駆動回路、64は本発明の画像表示装置を示す。まず、映像情報受信装置61で選局して受信された映像信号を画像信号生成回路62に入力し、画像信号を生成する。映像情報受信装置61としては、例えば、無線放送、有線放送、インターネットを介した映像放送等を選局し受信できるチューナーのような受信機を挙げることが出来る。また、映像情報受信装置61に音響装置等を接続し、更に画像信号生成回路62、駆動回路63、および画像表示装置64を含めてテレビセットを構成することが出来る。画像信号生成回路62では、映像情報から画像表示装置64の各画素に対応した画像信号を生成し、駆動回路63に入力する。そして、入力された画像信号に基づいて駆動回路63で画像表示装置64に印加する電圧を制御し、画像表示装置64に画像を表示させる。
以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳しく説明する。
[実施例1]
本実施例では、図2(a)に示すスペーサ3を用いた画像表示装置を作製した。
以下、本実施例の画像表示装置の作製方法を説明する。
(フェースプレート及びスペーサ作製)
図8を用い、フェースプレート2及びスペーサ3の製法を説明する。
(工程a)
フェースプレート2として青板ガラスを用意し、表面を洗浄した。
(工程b)
洗浄した青板ガラスの表面に酸化ビスマス系の絶縁性ペースト81(ノリタケ製「NP7753」)を、焼成後の膜厚が40μmになるようにスリットコーターにて塗布し、120℃で10分乾燥させた。
(工程c)
乾燥させた絶縁性ペースト81上に銀の導電性ペースト82(ノリタケ製「NP4732」)を、焼成後の膜厚が10μmになるようにスクリーン印刷法にて形成し、120℃で10分乾燥させた。形成したパターンは、後述するサンドブラスト時に、導電体102を形成する部分のみ作製した(図8−a)。次いで、酸化ビスマス系の絶縁性ペースト81(ノリタケ製「NP7753」)を、焼成後の膜厚が40μmになるようにスリットコーターにて塗布し、120℃で10分乾燥させた。
(工程d)
工程cを、以後6回繰り返した(図8−b)。
(工程e)
ドライフィルムレジスト(DFR)を用いて、サンドブラスト用のマスク83を形成し(図8−c)、サンドブラストにより、不必要な絶縁性ペースト81を除去した。次いで、ドライフィルムレジストを剥離液にて剥離し、洗浄を行い、570℃で10分焼成した。
(工程f)
CRTの分野で用いられているP22蛍光体を分散したペーストを用い、スクリーン印刷法にて蛍光膜10をスペーサ3の間に形成した。尚、本実施例ではカラーディスプレイを作製すべく、RGBの3色をストライプ状に塗り分けた。蛍光膜10の膜厚は15μmとした。
(工程g)
アクリルエマルジョンを蛍光膜10上にスプレーコート法にて塗布、乾燥した後に、アルミニウムの膜をマスク蒸着法にて形成し、メタルバック11とした。アルミニウムの膜厚は100nmとした(図8−d)。
以上の工程を経て作製されたスペーサ3は、d1が40μm、d2が10μm、d3が10μm、Wが80μm、hが390μm、Pが160μmであった。
また、絶縁体101に用いた材料を、テストパターンに塗布して、乾燥、焼成し、抵抗値を測定したところ、体積抵抗率が1.0×1010Ω・mであった。
(リアプレートの作製)
表面伝導型電子放出素子を、基板を兼ねるリアプレート1上に100×300個形成し、マトリクス状に配線して電子源を形成し、これを用いて画像表示装置を作製した。以下に図9a〜dを参照して、作製手順を説明する。行方向配線5のピッチは480μm,列方向配線6のピッチは160μmとした。
洗浄した青板ガラスの表面に、厚さ0.5μmのSiO2層をスパッタリングにより形成し、リアプレート1とした。リアプレート1上にスパッタ成膜法とフォトリソグラフィー法を用いて表面伝導型電子放出素子の第1の電極91と第2の電極92を形成した。材質は厚さ5nmのTi、100nmのNiを積層したものである。第1の電極91と第2の電極92との間隔は2μmとした(図9−a)。
Agペーストを所定の形状に印刷し、焼成することにより列方向配線6を形成した。該配線は画像表示領域の外部まで延長し、引出端子Dy1〜Dynに接続した。列方向配線6の幅は80μm、厚さは約10μmとした(図9−b)。
PbOを主成分とし、ガラスバインダーを混合したペーストを用い、同じく印刷法により絶縁体93を形成する。これは、列方向配線6と後述の行方向配線5を絶縁するもので、列方向配線6と交差し、厚さ約20μmとなるように形成した。尚、第1の電極91の部分には切り欠きを設けて、行方向配線5と第1の電極91の接続をとるようにした。
行方向配線5を上記絶縁体93上に形成した(図9−c)。方法は列方向配線6の場合と同じで、行方向配線5の幅は240μm、厚さは約10μmとした。
続いて、行方向配線5と列方向配線6を設けたリアプレート1上に、スパッタリング法によりCr膜を形成し、フォトリソグラフィー法により、導電性膜94の形状に対応する開口部をCr膜に形成した。続いて、有機Pd化合物の溶液(奥野製薬製「ccp−4230」)を塗布して、大気中300℃、12分間の焼成を行って、PdO微粒子膜を形成した。そして、上記Cr膜をウェットエッチングにより除去して、リフトオフにより所定の形状の導電性膜94とした(図9−d)。
リアプレート1上に更に、PbOを主成分とし、ガラスバインダーを混合したペーストを塗布した。尚、塗布領域は、第1の電極91、第2の電極92、行方向配線5、列方向配線6および導電性膜94が形成された領域(電子源領域)以外であって、図1の側壁4の内側に相当する領域である。
図1に示すように、リアプレート1とフェースプレート2との間の隙間を形成する側壁4とリアプレート1とをフリットガラスを用いて接合した。不図示のゲッターの固定もフリットガラスを用いて同時に行った。
〔組立工程〕
前記リアプレート1と接合した側壁4を上記のフェースプレート2とフリットガラスを用いて接合し、画像表示装置となる真空容器を完成した。高電圧導入端子及び排気管の接合も同時に行った。高電圧導入端子はAgの棒である。
尚、電子源の各電子放出素子8と、フェースプレート2の蛍光膜10の位置が正確に対応するように、注意深く位置合わせを行った。
上記真空容器を、不図示の排気管を介して真空排気装置に接続し、真空容器内を排気し、容器内の圧力が10-4Pa以下となったところで、フォーミング処理を行った。
フォーミング処理は、X方向の各行毎に、行方向配線5に図10に模式的に示すような波高値の漸増するパルス電圧を印加して行った。パルス間隔T1は10sec.とし、パルス幅T2は1msec.とした。尚、図には示されていないが、フォーミング用のパルスの間に波高値0.1Vの矩形波パルスを挿入して電流値を測定して、電子放出素子の抵抗値を同時に測定する。1素子あたりの抵抗値が1MΩを越えたところで、その行のフォーミング処理を終了し、次の行の処理に移る。これを繰り返して、全ての行についてフォーミング処理を完了した。
上記真空容器を200℃に保持しながらイオンポンプにより排気し、圧力を10-5Pa以下まで下げ、アセトンを真空容器内に導入した。圧力は、1.3×10-2Paとなるように導入量を調整した。続いて、行方向配線5に波高値16Vの矩形波パルス電圧を印加した。パルス幅は100μsec.とし、1パルス毎に125μsec間隔でパルスを加える行方向配線5を隣の行に切り替え、順次行方向の各配線5にパルスを印加することを繰り返した。この結果各行には10msec.間隔でパルスが印加されたことになる。この活性化処理の結果、各電子放出素子8の電子放出部近傍に炭素を主成分とする堆積膜が形成され、素子電流(第1の電極91と第2の電極92の間を流れる電流)Ifが大きくなる。
安定化工程として、真空容器内を再度排気した。排気は、真空容器を200℃に保持しながら、イオンポンプを用いて10時間継続した。この工程は真空容器内に残留した有機物質分子を除去し、前記炭素を主成分とする堆積膜のこれ以上の堆積を防いで、電子放出特性を安定させるためのものである。
真空容器を室温に戻した後、上記活性化処理と同様の方法で、行方向配線5にパルス電圧を印加した。更に、上記の高電圧導入端子を通じて、メタルバック11に5kVの電圧を印加すると蛍光膜10が発光した。尚、この時、列方向配線6は接地されている。目視により、発光しない部分或いは非常に暗い部分がないことを確認し、行方向配線5及びメタルバック11への電圧の印加をやめ、排気管を加熱溶着して封止する。続いて、高周波加熱によりゲッター処理を行い、画像表示装置を完成する。
以上のようにして製造された画像表示装置のメタルバック11に10kVの電圧を印加して画像を表示させたところ、輝度が高く、且つ放電による画像の欠陥の無い良好な画像を表示することができた。また、上記の画像表示装置のメタルバック11に印加する電圧を上昇させたところ、15kVにて放電が生じ画像欠陥が生じた。
[実施例2]
本実施例では、図5に示すスペーサを用いた画像表示装置を作製した。
但し本実施例ではスペーサを除いて実施例1と同様なものを使用したため、以下ではフェースプレート及びスペーサの作製のみの説明を行う。
〔フェースプレート及びスペーサの作製〕
図11−aから図11−dを用い、フェースプレート2及びスペーサ3の製法を説明する。
(工程a)
フェースプレート2として青板ガラスを用意し、表面を洗浄した。
(工程b)
洗浄した青板ガラスの表面に酸化ビスマス系の絶縁性ペースト81(ノリタケ製「NP7753」)を、焼成後の膜厚が40μmになるようにスリットコーターにて塗布し、120℃で10分乾燥させた。
(工程c)
乾燥させた絶縁性ペースト81上に銀の導電性ペースト82(ノリタケ製「NP4732」)を、焼成後の膜厚が10μmになるようにスリットコーターにて塗布し、120℃で10分乾燥させた(図11−a)。次いで、酸化ビスマス系の絶縁性ペースト81(ノリタケ製「NP7753」)を、焼成後の膜厚が40μmになるようにスリットコーターにて塗布し、120℃で10分乾燥させた。
(工程d)
工程cを、以後6回繰り返した。
(工程e)
ドライフィルムレジスト(DFR)を用いて、サンドブラスト用のマスク83を形成し(図11−b)、サンドブラストにより、不必要な絶縁性ペーストを除去した(図11−c)。次いでドライフィルムレジストを剥離液にて剥離し、洗浄を行った。
(工程f)
導電体102に対して濡れ性が良く、絶縁体101に対して濡れ性が悪い絶縁性ペーストを用い、ディッピング法にて絶縁膜103を導電体102の端部のみに形成した。この絶縁性ペーストの組成としては、酸化ビスマス系の低融点ガラスフリットを含有した材料を用いた。570℃で10分焼成した。
(工程g)
CRTの分野で用いられているP22蛍光体を分散したペーストを用い、スクリーン印刷法にて蛍光膜10をスペーサ3の間に形成した。尚、本実施例ではカラーディスプレイを作製すべく、RGBの3色をストライプ状に塗り分けた。蛍光膜10の膜厚は15μmとした。
(工程h)
アクリルエマルジョンを蛍光膜10上にスプレーコート法にて塗布、乾燥した後に、アルミニウムの膜をマスク蒸着法にて形成し、メタルバック11とした。アルミニウムの膜厚は100nmとした(図11−d)。
以上の工程を経て作製されたスペーサ3は、d1が40μm、d2が10μm、d3が20μm、Wが80μm、hが390μm、Pが160μmであった。
また、絶縁膜103に用いた材料を、テストパターンに塗布して、乾燥、焼成し、抵抗値を測定したところ、体積抵抗率が1.0×1010Ω・mであった。
本実施例によれば、導電体102のパターニングに、スペーサ3のパターニングに用いるDFRをマスクに使用できるためにアライメントが容易になる。
以上のようにして製造されたスペーサを用いた画像表示装置のメタルバック11に10kVの電圧を印加して画像を表示させたところ、輝度が高く、且つ放電による画像の欠陥の無い良好な画像を表示することができた。また、上記の画像表示装置のメタルバック11に印加する電圧を上昇させたところ、15kVにて放電が生じ画像欠陥が生じた。
[実施例3]
本実施例では、図6に示すスペーサを用いた画像表示装置を作製した。
但し本実施例ではスペーサを除いて実施例1と同様なものを使用したため、以下ではフェースプレート及びスペーサの作製のみの説明を行う。
〔フェースプレート及びスペーサの作製〕
(工程a)〜(工程e)
実施例2の工程aから工程eと同様の作業を行った。
(工程f)
濡れ性が導電体102及び絶縁体101のどちらにも良い絶縁性ペーストを用い、ディッピング法にて絶縁膜103を、導電体と絶縁体とが積層した構造体の側面に一様に形成した。
(工程g)
実施例2の工程gと同様の作業を行った。
以上の工程を経て作製されたスペーサ3は、実施例2のスペーサ3と同じ寸法であった。
また、絶縁膜103に用いた材料を、テストパターンに塗布して、乾燥、焼成し、抵抗値を測定したところ、体積抵抗率が1.0×1010Ω・mであった。
本実施例によれば、絶縁膜103は側壁に一様に形成されておればよいので、プロセスが簡易になる。
以上のようにして製造されたスペーサを用いた画像表示装置のメタルバック11に10kVの電圧を印加して画像を表示させたところ、輝度が高く、且つ放電による画像の欠陥の無い良好な画像を表示することができた。また、上記の画像表示装置のメタルバック11に印加する電圧を上昇させたところ、15kVにて放電が生じ画像欠陥が生じた。
[実施例4]
本実施例では、図7に示すスペーサを用いた画像表示装置を作製した。
但し本実施例ではスペーサを除いて実施例1と同様なものを使用したため、以下ではフェースプレート及びスペーサの作製のみの説明を行う。
〔フェースプレート及びスペーサの作製〕
(工程a)〜(工程e)
実施例2の工程aから工程eと同様の作業を行った。
(工程f)
酸化スズを主成分とする導電性超微粒子が有機溶媒に分散された溶液を、ディッピング法にて、導電体と絶縁体とが積層した構造体の側面に一様に塗布し、380℃で10分焼成した。これにより高抵抗膜104を形成した。高抵抗膜104の厚さは30nm、シート抵抗は1013Ω/□であった。
(工程g)
絶縁性ペーストを用い、ディッピング法にて絶縁膜103を、高抵抗膜104上に一様に形成した。
(工程h)〜(工程i)
実施例2の工程gおよび工程iと同様の作業を行った。
以上の工程を経て作製されたスペーサ3は、実施例2のスペーサ3と同じ寸法であった。
また、絶縁膜103に用いた材料を、テストパターンに塗布して、乾燥、焼成し、体積抵抗率を測定したところ、1.0×1010Ω・mであった。
以上のようにして製造されたスペーサを用いた画像表示装置のメタルバック11に10kVの電圧を印加して画像を表示させたところ、輝度が高く、且つ導電性の異物による画像の欠陥の無い良好な画像を表示することができた。また、画像を長時間表示させても、電子ビームのずれによる画像の欠陥が生じにくかった。また、上記の画像表示装置のメタルバック11に印加する電圧を上昇させたところ、15kVにて放電が生じ画像欠陥が生じた。
[実施例5]
本実施例では、スペーサ3の絶縁体101の体積抵抗率を変えたことを除いて実施例1と同様に、図1に示す画像表示装置を作製した。
以下、実施例1とは異なる点について説明する。
本実施例では、実施例1の工程(b)〜工程(d)の絶縁性ペースト81として、酸化鉛を含有したガラスフリットを用いた。絶縁性ペースト81をテストパターンに塗布して、乾燥、焼成し、体積抵抗率を測定したところ、1.0×108Ω・mであった。
上記の絶縁性ペースト81を用いて、実施例1と同様の手法にて作製した画像表示装置のメタルバック11に10kVの電圧を印加して画像を表示させたところ、輝度が高く、且つ放電による画像の欠陥の無い良好な画像を表示することができた。また、上記の画像表示装置のメタルバック11に印加する電圧を上昇させたところ、14kVにて放電が生じ画像欠陥が生じた。
[実施例6]
本実施例では、スペーサ3の絶縁体101の体積抵抗率を変えたことを除いて実施例1と同様に、図2(a)に示す画像表示装置を作製した。
以下、実施例1とは異なる点について説明する。
本実施例では、実施例1の工程(b)〜工程(d)の絶縁性ペースト81として、酸化鉛を含有したガラスフリットを用いた。絶縁性ペースト81をテストパターンに塗布し、乾燥、焼成して、体積抵抗率を測定したところ、1.0×106Ω・mであった。
上記の絶縁性ペースト81を用いて、実施例1と同様の手法にて作製した画像表示装置のメタルバック11に10kVの電圧を印加して画像を表示させたところ、輝度が高く、且つ放電による画像の欠陥の無い良好な画像を表示することができた。また、上記の画像表示装置のメタルバック11に印加する電圧を上昇させたところ、11kVにて放電が生じ画像欠陥が生じた。
[比較例1]
本比較例では、スペーサ3をガラス部材からなる板状のスペーサに換えたことを除いて実施例1と同様に、図1に示す画像表示装置を作製した。
以下、実施例1とは異なる点について説明する。
実施例1の工程aの後、洗浄した青板ガラスの表面に酸化ビスマス系の絶縁性ペーストを、焼成後の膜厚が390μmとなるようにスリットコーターにて塗布し、120℃で10分乾燥させた。その後、実施例1の工程e〜工程gを行った。
以上の工程を経て作製されたスペーサ3は、幅が90μm、hが390μm、Pが160μmであった。
以上のようにして製造された画像表示装置のメタルバック11に電圧を印加し、徐々に電圧を上昇させたところ、2kVで放電が生じ画像欠陥が生じた。
[比較例2]
本比較例では、スペーサ3の表面の絶縁膜103を設ける工程(f)を省略したことを除いて実施例2と同様に、図1に示す画像表示装置を作製した。
以上のようにして製造された画像表示装置のメタルバック11に電圧を印加し、徐々に電圧を上昇させたところ、5kVで放電が生じ画像欠陥が生じた。
本発明の画像表示装置の表示パネルの一部を切り欠いた斜視図である。 図1の表示パネルのXZ断面図である。 図1の表示パネルのYZ断面図である。 従来のスペーサにおける短絡の様子を示す図である。 本発明のスペーサの他の実施形態を示す図である。 本発明のスペーサの他の実施形態を示す図である。 本発明のスペーサの他の実施形態を示す図である。 本発明に係るスペーサの作製工程を示す図である。 本発明に係るスペーサの作製工程を示す図である。 本発明に係るスペーサの作製工程を示す図である。 本発明に係るスペーサの作製工程を示す図である。 本発明に係るリアプレート上の電子源の作製工程を示す図である。 本発明に係るリアプレート上の電子源の作製工程を示す図である。 本発明に係るリアプレート上の電子源の作製工程を示す図である。 本発明に係るリアプレート上の電子源の作製工程を示す図である。 本発明の実施例において電子放出素子のフォーミング工程に用いた電圧波形を示す図である。 本発明に係る他の実施形態のスペーサの作製工程を示す図である。 本発明に係る他の実施形態のスペーサの作製工程を示す図である。 本発明に係る他の実施形態のスペーサの作製工程を示す図である。 本発明に係る他の実施形態のスペーサの作製工程を示す図である。 本発明の映像受信表示装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 リアプレート
2 フェースプレート
3 スペーサ
4 側壁
5 行方向配線
6 列方向配線
8 電子放出素子
9 電子源基板
10 蛍光膜
11 メタルバック
61 映像情報受信装置
62 画像信号生成回路
63 駆動回路
64 画像表示装置
81 絶縁性ペースト
82 導電性ペースト
83 マスク
91 第1の電極
92 第2の電極
93 層間絶縁体
94 導電性膜
101 絶縁体
102 導電体
103 絶縁膜
104 導電性の異物
105 高抵抗膜

Claims (6)

  1. 複数の電子放出素子を備える第1の基板と、
    アノードと、前記電子放出素子から放出された電子の入射により発光する蛍光体と、を備える第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板の間隔を維持するための間隔規定部材と、
    を具備する画像表示装置であって、
    前記間隔規定部材が、絶縁体と、少なくとも前記アノードと前記第1の基板とで挟まれる領域内においてその少なくとも一部が前記絶縁体に内包された複数の導体領域と、を有し、
    該複数の導体領域が、前記絶縁体内に互いに間隔をおいて前記第1の基板と前記第2の基板とが対向する方向に配置されたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記間隔規定部材が、前記複数の導体領域をつなぐ高抵抗膜を有し、該高抵抗膜が、前記絶縁体に覆われている請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記間隔規定部材が、前記電子放出素子を挟むように配置される請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記絶縁体の体積抵抗率が、1.0×108[Ω・m]以上である請求項1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置。
  5. 前記アノードの電位と、前記複数の電子放出素子の電位との差を、前記アノードと前記複数の電子放出素子との最短距離で除した電界強度が、1.0×107[V/m]以上である請求項1乃至4のいずれかに記載の画像表示装置。
  6. 映像受信表示装置において、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置と、
    映像信号を選択して受信する受信回路と、
    該受信回路で受信する映像信号から、前記画像表示装置に出力する画像信号を生成する出力回路と、
    を有することを特徴とする映像受信表示装置。
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