JP2007225500A - 距離測定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストにてトーンバーストを用いた距離測定の距離分解能を向上させる。
【解決手段】基準信号CKを振幅変調することで発生させたトーンバースト(磁気弾性波)を伝搬させ、そのトーンバーストの検出信号Dを、直交検波器25にて直交検波する。振幅演算器26では、直交検波の結果Ip ,Qp から基準信号CKの1周期Tc毎に検出信号Dの振幅Ap を算出し、更に、遅延時間検出器28では、トーンバーストの発生タイミングT1から振幅Ap が振幅閾値を越えるタイミングT2までの遅延時間τd を求める。位相演算器30では、直交検波の結果Ip ,Qp から検出信号Dの位相φN,P を求める。そして、距離演算器31では、遅延時間τd に基づき、基準信号CKの1波長λcを分解能とする第1距離と、位相φN,P に基づき、波長λc以下の距離を連続的な値で高精度に表す第2距離とを加算した伝搬距離zを求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、一定周波数で一定期間継続する連続波からなるトーンバーストを用いて距離を測定する距離測定方法及び装置に関する。
従来より、気体または液体中を伝搬する超音波や、固体中を伝搬する弾性波を利用し、これら波の伝搬遅延時間から波を反射した対象物、或いは波の発生源までの距離を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術を用いて構成された距離測定装置では、一般的に、一定周波数で一定期間継続する連続波からなるトーンバーストを発生させ、そのトーンバーストの伝搬経路中に設けた検出部にて、伝搬してくるトーンバーストを検出するように構成されている。
そして、検出部から得られる検出信号の信号レベルが、所定値に達した時点を検出時刻として、この検出時刻と、トーンバーストを発生させた発生時刻との差を伝搬遅延時間として求め、この伝搬遅延時間にトーンバースト(連続波)の伝搬速度を乗ずることで、弾性波の伝搬距離を求めている。
特開平8−170909号公報
ところで、このような距離測定装置では、装置の小型化,高性能化を図るために、検出信号をデジタル化して処理することが行われている。そして、この場合、トーンバーストの検出時刻の分解能、ひいては測定すべき距離の分解能は、検出信号をサンプリングする際のサンプリング周期によって規定される。
つまり、検出信号をデジタル化して処理する距離測定装置では、分解能を向上させようとすると、サンプリング周期を短く(サンプリング周波数を高く)しなければならず、高速なサンプリング周波数での動作が可能なA/Dコンバータなどが必要となるため、装置が複雑で高価なものとなってしまうという問題があった。
また、上述のように、検出信号の信号レベルによって検出時刻を決める方法では、伝搬してくるトーンバーストの強度(即ち検出信号の信号レベル)や、検出信号に重畳されるノイズの影響を受けやすく、測定の信頼度が低いという問題もあった。
即ち、検出部では、トーンバーストが未到達であっても、大振幅のノイズが混入した場合には、その時点で波が到達したものと判断され、逆に、トーンバースト波が到達していても、ノイズが信号レベルを低下させるような位相で混入した場合には、トーンバースト波が未到達であると判断されてしまうからである。
なお、この問題を解決するために、検出信号から連続波の周波数成分を抽出するバンドパスフィルタを設けてノイズを除去することも考えられるが、装置が大型化してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、低コストにてトーンバーストを用いた距離測定の距離分解能を向上させることを第一の目的とし、更に、距離測定の信頼性を向上させることを第二の目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の距離測定方法では、一定周波数で一定期間継続する連続波からなるトーンバーストを発生させ、そのトーンバーストの伝搬経路中にてトーンバーストの検出を行うことで得られる検出信号の振幅を、トーンバーストを形成する連続波の1周期に等しい時間間隔毎に求めると共に、検出信号の位相を求める。
そして、トーンバーストを発生させてから、検出信号の振幅が予め設定された振幅閾値を越えるまでの時間に基づいて求められ、連続波の1波長分の長さを分解能とする第1距離と、検出信号の位相に基づいて求められる連続波の1波長以下の長さである第2距離とにより、トーンバーストの伝搬距離を求めている。
なお、検出信号の振幅に基づいて求められる伝搬遅延時間は、その分解能が振幅の検出周期、即ち連続波の1周期に一致し、その伝搬遅延時間に基づいて算出される第1距離は、トーンバーストの伝搬距離を、連続波の1波長分の長さの分解能で表したものとなる。
一方、検出信号の位相は、伝搬距離に比例して変化するが、伝搬距離が連続波の1波長分増える毎に2πの変化を繰り返す周期関数となるため、この検出信号の位相に基づいて求められる第2距離は、トーンバーストの伝搬距離に対応し、かつ連続波の1波長以下の距離を連続的に表したものとなるが、この第2距離だけでは、トーンバーストの伝搬距離を一意に決定することはできない。
つまり、本発明の距離測定方法によれば、連続波の1波長分の長さを分解能とする第1距離と、連続波の1波長以下の距離を連続的に表す第2距離との組み合わせによりトーンバーストの伝搬距離を求めているため、振幅の検出周期を連続波の1周期より小さくすることなく、連続波の1波長以下の距離分解能で、トーンバーストの伝搬距離を求めることができる。
なお、この伝搬距離からは、トーンバーストの発生位置又はトーンバーストの反射位置から、トーンバーストの検出位置までの距離を得ることができる。
次に、請求項2に記載の距離測定装置では、トーンバースト発生手段が、一定周波数で一定期間継続する連続波からなるトーンバーストを発生させ、トーンバースト検出手段が、トーンバースト発生手段が発生させたトーンバーストの伝搬経路中にて、そのトーンバーストを検出する。
この時、振幅算出手段が、トーンバースト検出手段から得られる検出信号の振幅を、連続波の一周期に等しい時間間隔毎に求めると共に、位相算出手段が、トーンバースト検出手段から得られる検出信号の位相を求める。
そして、トーンバースト発生手段がトーンバーストを発生させた時刻を発生時刻、振幅算出手段にて算出される振幅が予め設定された振幅閾値を越えた時刻を検出時刻として、遅延時間検出手段が、発生時刻から検出時刻までの時間をトーンバーストの伝搬遅延時間として求め、更に、距離算出手段が、遅延時間検出手段にて検出された伝搬遅延時間から求められる連続波の1波長分の長さを分解能とする第1距離、位相算出手段にて算出された位相から求められる連続波の1波長以下での長さを表す第2距離とにより、トーンバースト波の伝距離を求める。
このように構成された本発明の距離測定装置は、請求項1に記載の距離測定方法を実現するものであり、従って、この距離測定方法を実行した場合に得られる効果と同様の効果を得ることができる。
ところで、本発明の距離測定装置では、請求項3に記載のように、位相算出手段が、検出時刻から一定期間が経過するまでの間に、検出信号の位相を2回以上求めるように構成されている場合、位相算出手段にて求められた位相の時間変化から、距離算出手段が算出する距離の時間変化に関する情報を求める時間変化算出手段を備えていてもよい。
つまり、本発明の距離測定装置において、第1距離は、振幅が振幅閾値を最初に越えたタイミングに基づいて算出されるため、1回の計測(トーンバーストの発生)につき1回だけしか求めることができない。しかし、検出信号の位相(ひいては第2距離)は、トーンバーストが一定期間継続する連続波からなるため、その一定期間内において複数回検出することが可能である。このため、この一定期間の間に生じる位相の変化が2π以内、即ち、伝搬距離の変化が連続波の1波長分の長さ以内であれば、これを検出信号の位相の変化から検出することができる。
このように、本発明の距離測定装置によれば、複数回の測定を必要とせず、1回の測定だけで、トーンバーストの伝搬距離の時間変化に関する情報(速度,加速度など)を得ることができる。
また、トーンバースト検出手段は、請求項4に記載のように、検出信号を直交検波して、連続波の一周期に等しい時間間隔毎に検出信号の同相成分及び直交成分を求める直交検波手段を備えていてもよい。
この場合、振幅算出手段及び位相算出手段は、直交検波手段が算出する同相成分及び直交成分に基づいて検出信号の振幅及び位相を算出すればよい。
更に、直交検波手段は、請求項5に記載のように、信号処理手段、加減算手段により構成してもよい。即ち、信号処理手段が、連続波の4分の1周期に相当するタイミング毎に、検出信号を順次積分若しくは平均化した信号を生成し、加減算手段が、信号処理手段にて生成された信号S1,S2,S3,S4,…を、次式に則って加減算することにより、同相成分Ip ,直交成分Qp を算出する。
p =S4p-3+S4p-2−S4p-1−S4p
p =S4p-3−S4p-2−S4p-1+S4p
(ただし、p=1,2,3,…)
つまり、搬送波の4分の1周期毎に検出信号を積分又は平均化して、連続波の一周期に等しい時間間隔の間に得られた4個の積分値又は平均値を加減算することにより、連続波の1周期に等しい時間間隔毎に同相成分Ip と直交成分Qp とを抽出している。
従って、本発明の距離測定装置によれば、検出信号の信号レベルを積分若しくは平均化する信号処理回路を各種ゲート回路を用いたデジタル回路にて構成できるため、装置を小型化できると共に、検出信号の信号レベルの瞬時値を振幅とする場合と比較して、耐環境性(ノイズや温度変化への耐性)ひいては動作の信頼性を向上させることができる。
また、位相算出手段は、請求項6に記載のように、直交検波手段にて連続波の1周期に等しい時間間隔毎に算出される同相成分及び直交成分を、それぞれ複数周期分ずつ積算した値に基づいて、検出信号の位相を算出するように構成されていてもよい。
なお、同相成分及び直交成分を、それぞれ連続波の複数周期分ずつ積算することは、不要信号成分の通過帯域幅を狭めることに相当する(例えば、特開2005−102129号参照)。
従って、本発明の距離測定装置によれば、同相成分及び直交成分からノイズの影響を除去することができ、その結果、検出信号の位相の検出精度を向上させることができる。
また、本発明の距離測定装置によれば、積算数を増やせば、不要信号成分の通過帯域幅を狭くすることができ、フィルタ等を用いて不要信号成分を除去する必要がなくなるため、装置を簡易化することができる。
ところで、請求項5又は請求項6に記載の距離測定装置において、検出信号の積分値若しくは平均値を求める信号処理手段としては、連続波の4分の1周期に相当するタイミング毎に積分又は平均化することのできる回路であればどのような回路を用いてもよいが、より好ましくはデジタル回路にて構成することが望ましい。
そして、一般的なデジタル式の積分・平均化回路は、所定のサンプリング周波数に同期して入力信号をサンプリング(A/D変換)し、そのサンプリングした過去複数回分の受信信号(デジタルデータ)の平均値を演算するように構成されるが、こうした回路を本発明の距離測定装置にて用いるには、検波すべき連続波の周波数に比べてサンプリング周波数を十分高くして、積分・平均化回路を高速動作させる必要がある。
そこで、信号処理手段は、請求項7に記載のように、検出信号の信号レベルに応じた遅延時間で入力パルスを遅延させて出力する遅延ユニットが複数段縦続接続され、パルス信号を各遅延ユニットの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路を用い、カウント手段が、連続波の4分の1周期に相当するタイミング毎に、パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの段数をカウントし、そのカウント手段によるカウント値を積分値又は平均値として求めるように構成することが望ましい。
つまり、パルス遅延回路を上記のように動作させた場合、パルス信号がパルス遅延回路内の各遅延ユニットを通過する際の遅延時間は、検出信号の信号レベルに応じて変化するが、その遅延時間の変動量は、パルス信号が複数の遅延ユニットを通過するのに伴い平均化されることになる。
このように構成された本発明の距離測定装置によれば、信号処理手段を、デジタル回路のみで構成することができるため、振幅や位相の算出を行う他の部分のデジタル回路ともに、1つのICチップとして集積化することができ、装置を小型化することができる。
ところで、本発明の距離測定装置は、例えば、請求項8に記載のように、非晶質磁性線からなる弾性波伝搬媒質を備え、トーンバースト発生手段は、トーンバーストとして、弾性波伝搬媒質に弾性波を発生させ、トーンバースト検出手段は、この弾性波伝搬媒質を伝搬する弾性波を検出するように構成されていてもよい。
なお、トーンバーストは、弾性波伝搬媒質のような固体を媒質として伝搬する弾性波以外に、気体や液体を媒質として伝搬する音波や超音波、電磁波等を用いてもよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された位置センサ1の全体構成を示す説明図である。
図1に示すように、位置センサ1は、磁気弾性波の伝搬を利用した測定を行うセンサ部10と、センサ部10を駆動すると共に、その駆動によってセンサ部10から得られる検出信号を処理する信号処理部20とからなる。
このうち、センサ部10は、磁気弾性波を伝搬させる媒質となるアモルファスワイヤ(非晶質磁性線)11と、アモルファスワイヤ11の両端を支持するワイヤホルダ13a,13bと、アモルファスワイヤ11の一端側(本実施形態ではワイヤホルダ13aの近傍)に、アモルファスワイヤ11に巻回された状態で固定され、アモルファスワイヤ11に印加する交流磁界を発生させる駆動コイル15と、駆動コイル15とワイヤホルダ13bとの間に巻回されると共に、アモルファスワイヤ11の軸方向(以下「ワイヤ軸方向」という)に沿って移動可能に取り付けられ、アモルファスワイヤ11中を伝搬する磁気弾性波によって発生する誘導電圧vr を検出する検出コイル17と、バイアスコイル又は永久磁石からなり、駆動コイル15及び検出コイル17の取付部位にてワイヤ軸方向の直流バイアス磁界を発生させるバイアス印加部19a,19bとを備えている。
そして、アモルファスワイヤ11は、正の磁歪特性を有するFe−Si−B線からなり、ワイヤ軸方向に沿って直流バイアス磁界でバイアスされた交流磁界が印加されると、その印加部分にて交流磁界と同じ周波数の磁歪振動が発生する。また、その磁歪振動は、磁気弾性波となってアモルファスワイヤ11中を伝搬する。
また、ワイヤホルダ13a,13bのうち、駆動コイル15側に位置するワイヤホルダ13aは、少なくともアモルファスワイヤ11に接する部分がゴムなどの弾性波吸収体にて構成されている。
また、検出コイル17は、位置(距離)の検出対象となる対象物に固定され、対象物と一体に移動するように設定されている。
このように構成されたセンサ部10では、信号処理部20から供給される交流の駆動電流id を駆動コイル15に流すと、駆動コイル15が発生させる交流磁界により、アモルファスワイヤ11には、駆動コイル15の取付位置を起点としてワイヤ軸方向に沿って伝搬する磁気弾性波が発生する。
この磁気弾性波は、起点からアモルファスワイヤ11の両端部に向けてそれぞれ進行し、このうち、弾性波吸収体からなるワイヤホルダ13aの取付端方向に進行した一方の磁気弾性波は、ワイヤホルダ13aにて吸収される。また、ワイヤホルダ13bの取付端方向に進行した他方の磁気弾性波は、検出コイル17の取付位置を通過し、ワイヤホルダ13bにて反射すると、今度は、ワイヤホルダ13aの取付端方向に進行し、最終的に、ワイヤホルダ13aにて吸収される。
そして、検出コイル17の取付位置を磁気弾性波が通過する時に、検出コイル17には、磁歪の逆効果により磁気弾性波と同じ周波数の 誘導電圧vr が発生し、これが信号処理部20に供給される。
なお、この 誘導電圧vr は、駆動コイル15に供給された駆動電流id と同様の波形を有し、且つ駆動コイル15の取付位置から検出コイル17の取付位置まで磁気弾性波が伝搬するのに要する伝搬時間だけ、駆動電流id から遅延したものとなる。
次に、信号処理部20は、周波数(以下「キャリア周波数」という)fcの基準信号CK、及び基準信号CKの4倍の周波数(以下「サンプリング周波数」という)fs=4fcを有するサンプリング信号SCKを生成するクロック生成器21と、基準信号CKをAM変調(オン/オフ変調)して、一定周波数(キャリア周波数fc)で一定期間Tbだけ継続するトーンバースト状の駆動信号Dを発生させるトーンバースト発生器22と、トーンバースト発生器22が発生させた駆動信号Dに従って、駆動コイル15に駆動電流id を供給するドライバ23と、検出コイル17から供給される 誘導電圧vr を増幅して検出信号Rを生成する増幅器24と、増幅器24からの検出信号Rを直交検波して、基準信号CKの一周期であるキャリア周期Tc(=1/fc)毎に検出信号の同相成分Ip ,直交成分Qp (p=1,2,3,…、pはキャリア1周期毎の番号)を生成する直交検波器25とを備えている。
ここで、直交検波器25は、図2に示すように、クロック生成器21から供給されるサンプリング信号SCKの一周期であるサンプリング周期Ts(=Tc/4)毎に検出信号を平均化する時間A/D変換回路(以下「TAD」という)40と、このTAD40にてサンプリング周期Ts毎に求められる平均値Sq (q=1,2,…)を順次ラッチするための第1〜第4レジスタ41,42,43,44と、これら各レジスタ41〜44にラッチされた平均値S4p-3,S4p-2,S4p-1,S4pを加減算する加減算回路45とを備えている。
このうち、TAD40は、図3に示すように、遅延ユニット51をリング状に連結し、初段の遅延ユニット51aに起動信号Pinを入力すると、初段の遅延ユニット51aから次段の遅延ユニット51へとパルス信号が順次伝達され、そのパルス信号が最終段の遅延ユニット51bから初段の遅延ユニット51aに戻されることにより、パルス信号が周回するよう構成されたパルス遅延回路52(所謂リングディレイライン(RDL))と、このパルス遅延回路52内でのパルス信号の周回回数をカウントするカウンタ53と、サンプリング信号SCKの立上がり(又は立下がり)タイミングで、パルス遅延回路52内でのパルス信号の到達位置を検出(ラッチ)し、その検出結果をパルス信号が通過した遅延ユニット51が先頭から何段目にあるかを表す所定ビットのデジタルデータに変換して出力するラッチ&エンコーダ55と、カウンタ53によるカウント値をサンプリング信号SCKの立上がり(又は立下がり)タイミングでラッチするラッチ回路57と、ラッチ回路57からの出力が上位ビットデータb、ラッチ&エンコーダ55からの出力が下位ビットデータaとして入力され、その入力データDtをサンプリング信号SCKの立上がり(又は立下がり)タイミングでラッチして、サンプリング信号SCKの一周期前にラッチした前回値との差を求め、その求めた結果を平均値Sq として出力する減算部59とを備えている。
そして、パルス遅延回路52を構成する各遅延ユニット51は、インバータ等からなるゲート回路にて構成されており、各遅延ユニット51には、バッファ50を介して、増幅器24からの検出信号Rが電源電圧として印加される。
このため、各遅延ユニット51の遅延時間は、検出信号Rの電圧レベルに対応した時間となり、減算部59からの出力(つまり、サンプリング周期Ts内にパルス遅延回路52内でパルス信号が通過した遅延ユニット51の個数を表すデータSq )は、その周期内に検出信号Rの電圧レベルを平均化した平均値Sq となる。
また、加減算回路45は、サンプリング信号SCKに同期してTAD40から出力され、各レジスタ41〜44に順次ラッチされた連続する4個の平均値S4p-3,S4p-2,S4p-1,S4pを、(1)(2)式に則って加減算することによりIp 、Qp を求める、といった演算動作を、キャリア周期Tc毎に繰り返し行う。
p =S4p-3+S4p-2−S4p-1−S4p (1)
p =S4p-3−S4p-2−S4p-1+S4p (2)
図1に戻り、信号処理部20は、直交検波器25にて生成された同相成分Ip ,直交成分Qp に基づいて、キャリア周期Tc毎に検波信号の振幅Apを求める振幅演算器26と、振幅演算器26にて算出された振幅Apが予め設定された振幅閾値より大きいか否かを比較する比較器27と、トーンバースト発生器22が駆動信号を発生させたタイミング(発生時刻)T1から、比較器27にて振幅閾値より大きい振幅Apが検出されたタイミング(検出時刻)T2までの時間を、アモルファスワイヤ11を伝搬する磁気弾性波の伝搬遅延時間τd として求める遅延時間検出器28と、直交検波器25にて生成された同相成分Ip ,直交成分Qp を、それぞれN(Nは1以上の整数)個ずつ積算することにより同相成分積算値IN,P ,直交成分積算値QN,P (P=1,2,3,…、PはキャリアN周期毎の番号)を求める積算器29と、積算器29にて算出された同相成分積算値IN,P ,直交成分積算値QN,P に基づいて、検出信号の位相φN,P を求める位相演算器30と、遅延時間検出器28で求めた伝搬遅延時間τd 、及び位相演算器30にて算出された位相φN,P に基づいて、磁気弾性波の伝搬距離、即ち駆動コイル15の取付位置から検出コイル17の取付位置(ひいては対象物の位置)までの距離zを求める距離演算器31と、位相演算器30にて算出された位相に基づいて、距離の時間変化に関する情報を求める変化量演算器32とを備えている。
このうち、振幅演算器26は、同相成分Ip ,直交成分Qp に基づき、(3)式に則って検出信号の振幅Ap を算出する。
また、遅延時間検出器28は、基準信号CKを動作クロックとし、トーンバースト(磁気弾性波)の発生タイミングT1で動作を開始し、トーンバースト(磁気弾性波)の検出タイミングT2で動作を停止するカウンタにより構成され、そのカウント値に、基準信号CKの周期であるキャリア周期Tcを乗じることで伝搬遅延時間τd を得るようにされている。
このようにして求められる伝搬遅延時間τd の分解能は、キャリア周期Tcに等しい大きさとなる。また、この伝搬遅延時間τd に、磁気弾性波の伝搬速度νを乗じることで算出される距離(本発明の第1距離)の分解能は、基準信号CKの1波長分の長さλc=ν×Tcとなる。
次に、積算器29は、基準信号CKに従って、直交検波器25にて生成された同相成分Ip ,直交成分Qp をそれぞれ(4)(5)式に則って加算して行き、基準信号CKに従って動作するN進カウンタ(図示せず)から出力される動作クロックの立上がり(又は立下がり)タイミングで、その加算結果IN,P ,QN,P を位相演算器30に供給する。
つまり、積算器29は、直交検波器25にてキャリア周期Tc毎に求められる検出信号Rの同相成分Ip と直交成分Qp とを、キャリア周期TcのN周期分加算することにより、その加算動作で不要信号成分が除去された、検出信号Rの同相成分積算値IN,P ,直交成分積算値QN,P を生成するのである。
また、位相演算器30は、積算器29が算出した同相成分積算値IN,P ,直交成分積算値QN,P に基づき、(6)式に則って検出信号の位相φN,P を算出する。
なお、積算回数Nを大きくすると、同相成分積算値IN,P ,直交成分積算値QN,P から検波対象成分(キャリア周波数fc)以外の成分がより除去されることになり、直交検波の理想値に近づくが、積算回数Nを大きくするほど、一定期間Tb中における位相φN,P の算出回数が減少するため、積算回数Nの選択にあたっては、ノイズの除去性能と位相φN,P の算出回数とを考慮する必要がある。
次に、距離演算器31は、(7)式に則って距離zを算出する。
(7)式の右辺第1項は、伝搬遅延時間τd に基づく第1距離(分解能λc)であり、右辺第2項は、位相φN,P に基づく第2距離(分解能λcより小)である。
また、変化量演算器32は、位相演算器30での一定期間Tb内における位相φN,P の算出回数により処理が異なり、位相φN,P の算出回数が1回となるように積算回数Nが設定されている場合には動作せず、位相φN,P の算出回数が2回以上となるように積算回数Nが設定されている場合には、(8)式に則って距離の変化(対象物の移動速度)vP を算出する。更に、位相φN,P の算出回数が3回以上となるように積算回数Nが設定されている場合には、距離の変化vPに加えて、(9)式に則って距離の変化vP の変化(対象物の加速度)aP を求める。
ここで、図4は、位置センサ1各部の信号波形図であり、(a)は駆動電流id 、(b)は 誘導電圧vr 、(c)はTAD40によるサンプリング値Sq 、(d)は振幅演算器26により算出された振幅Ap 、(e)は位相演算器30により算出された位相φN,P を表す。
但し、キャリア周波数をfc=2MHz(キャリア周期がTc=0.5μs)、サンプリング周波数をfs=8MHz(サンプリング周期がTs=0.125μs)、駆動信号(トーンバースト)の継続時間をTb=8μs(=Tc×16周期)、積算器29での積算回数をN=1に設定した場合を示す。また、図4(a)(b)は、オシロスコープにより、サンプリング周波数250MHz(周期4ns)で観測した波形である。
まず、アモルファスワイヤ11を伝搬する磁気弾性波は、図4(a)に示す駆動電流id と同様に、一定周波数2MHzで16周期分(8μs)継続するトーンバーストとなる。
図4(b)に示すように、検出コイル17では、磁気弾性波の伝搬遅延時間だけ駆動電流id の波形から遅れて、駆動電流id と同様の一定周波数2MHzで16周期分継続するトーンバースト状の波形を有する 誘導電圧vr が得られている。この直達波に続いて現れるトーンバースト波形は、ワイヤホルダ13bからの反射波である。
TAD40のサンプリング値が示す波形は、図4(c)に示すように、 誘導電圧vr の波形と同様なものとなっている。なお、極性が反転しているのはTAD40の特性である。
図4(a)において駆動電流id が立ち上がる時刻T1がトーンバースト(磁気弾性波)の発生時刻であり、図4(d)において振幅閾値を越えた振幅Ap が最初に算出された時刻T2がトーンバースト(磁気弾性波)の検出時刻となり、これら発生時刻T1と検出時刻T2の差が伝搬遅延時間τd となる。図からも明らかなように、振幅Ap の算出周期であるキャリア周期Tc(=0.5μs)が、伝搬遅延時間τd の分解能となる。
図4(e)に示すように、位相φN,P は、磁気弾性波が未検出である期間は不定となるが、磁気弾性波が検出されている期間は一定の値となる。但し、これは対象物(検出コイル17)が停止している場合であり、対象物が移動している場合には、その移動に応じて位相φN,P は変化する。
次に、図5は、伝搬遅延時間τd (図中、四角で示す点)及び位相φN,P (図中丸で示す点)と、検出されるべき距離(駆動コイル15と検出コイル17との間の距離z)との関係を示したグラフである。
但し、図5では、遅延時間検出器28にて算出される伝搬遅延時間τd ではなく、図4(c)に示したTAD40のサンプリング値から求めた遅延時間をプロットしているので、その時間分解能は、サンプリング周期Ts(=0.125μs)に等しく、その時間分解能から求めた距離分解能は、サンプリング信号SCKの1/4波長分(0.6mm)に等しくなる。
つまり、遅延時間検出器28にて算出される伝搬遅延時間τd を用いた場合には、その時間分解能はキャリア周期Tc(=0.5μs)に等しく、その時間分解能から求めた距離分解能は、基準信号CKの1波長分(2.4mm)に等しくなる。
また、位相φN,P は、距離zに比例して変化し、かつ、キャリア周期Tcと同じ周期で繰り返しπ〜−πの間の値をとる。つまり、位相φN,P から基準信号CKの1波長(伝搬遅延時間τd に基づく第1距離の分解能)以下の長さが連続的な値で高精度に得られることがわかる。
以上説明したように、本実施形態の位置センサ1によれば、基準信号CKの1波長λc分の長さを分解能とする第1距離と、基準信号CKの1波長λc以下の距離を連続的な値で高精度に表す第2距離との組み合わせにより磁気弾性波の伝搬距離zを求めているため、振幅Ap の検出周期を基準信号CKの1周期(キャリア周期Tc)より小さくすることなく、基準信号CKの1波長以下の距離分解能で、磁気弾性波の伝搬距離z、ひいては検出コイル17に接続された対象物の位置を検出することができる。
また、本実施形態の位置センサ1では、同相成分Ip 及び直交成分Qp をそれぞれN回積算した同相成分積算値IN,P 及び直交成分積算値QN,P を用いて位相φN,P を求めているため、積算回数Nの値を適当に選ぶことによって、ノイズの影響を受けにくくすることができ、第2距離(ひいては伝搬距離z)の精度及び信頼性をより向上させることができる。
なお、第1距離は、従来装置と同様に、検出信号Rの振幅Ap に基づいて算出されるため、ノイズの影響を比較的受けやすいが、分解能が粗いことから、その影響を実効的には小さく抑えることができる。
また、本実施形態の位置センサ1によれば、1回の測定で、検出信号Rの位相φN,P を複数回求めることが可能であり、その複数の位相φN,P から距離の変化に関する情報vP (対象物の速度),aP (対象物の加速度)を算出するようにされているため、距離の変化に関する情報を、次回の測定を待つことなく1回の測定だけで速やかに取得することができる。
また、本実施形態の位置センサ1では、検出信号Rを直交検波することにより得られた同相成分Ip ,直交成分Qp を用いて振幅Ap や位相φN,P を求めるようにされており、しかも、直交検波では、TAD40を利用して、検出信号Rの信号レベルをサンプリング周期Ts毎に平均化した平均値Sq を加減算することで同相成分Ip ,直交成分Qp を得るようにされている。
従って、本実施形態の位置センサ1によれば、直交検波器25、及び直交検波器25が生成する同相成分Ip ,直交成分Qp を用いた演算処理を行う各種演算器を、全てデジタル回路にて構成することができ、装置を小型化できる。
なお、本実施形態において、トーンバースト発生器22,ドライバ23,駆動コイル15がトーンバースト発生手段、検出コイル17,増幅器24,直交検波器25がトーンバースト検出手段、振幅演算器26が振幅算出手段、比較器27,遅延時間検出器28が遅延時間検出手段、積算器29,位相演算器30が位相算出手段、距離演算器31が距離算出手段、変化量演算器32が時間変化算出手段に相当する。また、直交検波器25が直交検波手段、TAD40が信号処理手段、第1〜第4レジスタ41〜44,加減算回路45が加減算手段に相当する。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、(3)式に則って検出信号の振幅Apを算出したが、(10)式に示す振幅の2乗値Ap 2、(11)式に示す振幅の近似値Ap'を、振幅Ap の代わりに算出するように構成してもよい。
また、TAD40のサンプリングタイミングを直交成分Qp が最小(≒0)となるように調整して、同相成分Ip をそのまま振幅Ap として使用するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、アモルファスワイヤ11を媒体とした磁気弾性波を利用した位置センサ1に本発明を適用した例について説明したが、これに限らず、大気中や水中を伝搬する音波を利用したソナーなど、他の形態のセンサに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、駆動コイル15を固定し、検出コイル17をアモルファスワイヤ11に対して可動となるように構成したが、逆に、検出コイル17を固定し、駆動コイル15を可動となるように構成してもよい。
更に、駆動コイル15と検出コイル17との位置関係を固定し、アモルファスワイヤ11及びワイヤホルダ13a,13bからなる可動部が、駆動コイル15及び検出コイル17に対して可動となるように構成し、検出コイル17による直達波及び反射波の検出時間差から可動部の位置を検出するようにしてもよい。
実施形態の位置センサの全体構成を表すブロック図。 直交検波器の構成を表すブロック図。 TADの構成を表すブロック図。 位置センサ各部の信号波形図。 検出信号の振幅に基づいて算出される伝搬遅延時間、及び検出信号の位相と、検出されるべき距離との関係を表すグラフ。
符号の説明
1…位置センサ、10…センサ部、11…アモルファスワイヤ、13a,13b…ワイヤホルダ、15…駆動コイル、17…検出コイル、19a,19b…バイアス印加部、20…信号処理部、21…クロック生成器、22…トーンバースト発生器、23…ドライバ、24…増幅器、25…直交検波器、26…振幅演算器、27…比較器、28…遅延時間検出器、29…積算器、30…位相演算器、31…距離演算器、32…変化量演算器、40…時間A/D変換回路(TAD)、41〜44…レジスタ、45…加減算回路、50…バッファ、51…遅延ユニット、52…パルス遅延回路、53…カウンタ、55…エンコーダ、57…ラッチ回路、59…減算部。

Claims (8)

  1. 一定周波数で一定期間継続する連続波からなるトーンバーストを発生させ、
    該トーンバーストの伝搬経路中にて該トーンバーストの検出を行うことで得られる検出信号の振幅を、前記連続波の1周期に等しい時間間隔毎に求めると共に、前記検出信号の位相を求め、
    前記トーンバーストを発生させてから、前記検出信号の振幅が予め設定された振幅閾値を越えるまでの時間に基づいて求められ、前記連続波の1波長分の長さを分解能とする第1距離と、前記検出信号の位相に基づいて求められる前記連続波の1波長以下の長さである第2距離とにより、前記トーンバーストの伝搬距離を求めることを特徴とする距離測定方法。
  2. 一定周波数で一定期間継続する連続波からなるトーンバーストを発生させるトーンバースト発生手段と、
    前記トーンバースト発生手段が発生させたトーンバーストの伝搬経路中にて、該トーンバーストを検出するトーンバースト検出手段と、
    該トーンバースト検出手段から得られる検出信号の振幅を、前記連続波の1周期に等しい時間間隔毎に求める振幅算出手段と、
    前記トーンバースト発生手段が前記トーンバーストを発生させた時刻を発生時刻、前記振幅算出手段にて算出される振幅が予め設定された振幅閾値を越えた時刻を検出時刻として、前記発生時刻から前記検出時刻までの時間を前記トーンバーストの伝搬遅延時間として検出する遅延時間検出手段と、
    前記トーンバースト検出手段から得られる検出信号の位相を求める位相算出手段と、
    前記遅延時間検出手段にて検出された伝搬遅延時間から求められる前記連続波の1波長分の長さを分解能とする第1距離と、前記位相算出手段にて算出された位相から求められ前記連続波の1波長以下の長さを表す第2距離とにより、前記トーンバーストの伝搬距離を求める距離算出手段と、
    を備えることを特徴とする距離測定装置。
  3. 前記位相算出手段は、前記検出時刻から前記一定期間が経過するまでの間に、前記検出信号の位相を2回以上求め、
    該位相算出手段にて求められる位相の時間変化から、前記距離算出手段が算出する距離の時間変化に関する情報を求める時間変化算出手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
  4. 前記トーンバースト検出手段は、前記検出信号を直交検波して、前記連続波の1周期に等しい時間間隔毎に前記検出信号の同相成分及び直交成分を求める直交検波手段を備え、
    前記振幅算出手段及び前記位相算出手段は、前記直交検波手段が算出する同相成分及び直交成分に基づいて前記検出信号の振幅及び位相を算出することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の距離測定装置。
  5. 前記直交検波手段は、
    前記連続波の4分の1周期に相当するタイミング毎に、前記検出信号を順次積分若しくは平均化した信号を生成する信号処理手段と、
    該信号処理手段にて生成された信号S1,S2,S3,S4,…を、次式に則って加減算することにより、同相成分Ip ,直交成分Qp を算出する加減算手段と、
    p =S4p-3+S4p-2−S4p-1−S4p
    p =S4p-3−S4p-2−S4p-1+S4p
    (ただし、p=1,2,3,…)
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の距離測定装置。
  6. 前記位相算出手段は、前記直交検波手段にて前記連続波の1周期毎に算出される同相成分及び直交成分を、それぞれ複数周期分ずつ積算した値に基づいて、前記検出信号の位相を算出することを特徴とする請求項5に記載の距離測定装置。
  7. 前記信号処理手段は、
    前記検出信号の信号レベルに応じた遅延時間で入力パルスを遅延させて出力する遅延ユニットが複数段縦続接続され、パルス信号を各遅延ユニットの遅延時間にて順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路と、
    前記連続波の4分の1周期に相当するタイミング毎に、前記パルス遅延回路内で前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数をカウントするカウント手段と、
    を備え、該カウント手段によるカウント値を前記積分値又は平均値として求めることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の距離測定装置。
  8. 非晶質磁性線からなる弾性波伝搬媒質を備え、
    前記トーンバースト発生手段は、前記トーンバーストとして、前記弾性波伝搬媒質に弾性波を発生させ、
    前記トーンバースト検出手段は、前記弾性波伝搬媒質を伝搬する弾性波を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の距離測定装置。
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